JP2021032452A - 空気環境循環調整システム - Google Patents

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JP2021032452A JP2019151604A JP2019151604A JP2021032452A JP 2021032452 A JP2021032452 A JP 2021032452A JP 2019151604 A JP2019151604 A JP 2019151604A JP 2019151604 A JP2019151604 A JP 2019151604A JP 2021032452 A JP2021032452 A JP 2021032452A
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Abstract

【課題】空気を取り込んで清浄化し、送出先の空気環境を整える。【解決手段】取込口10と、前記取込口から吸入した空気Ainの粉塵を除去する空気清浄機20と、前記空気清浄機と直列に接続されて空気の吸入及び吹出のために吸入側を減圧し及び/または吹出側を加圧する送風装置30と、前記空気清浄機で清浄化された空気Aoutを吹出す送出口40と、これらを相互に接続するダクト50を備え、このダクト50は、前記取込口10と前記空気清浄機20と送風装置30と送出口40との各相互間を気密となるように接続した。【選択図】図1

Description

本発明は、住宅の空気環境循環調整システム、特に空気清浄を伴う空気環境循環調整システムに関する。
従来の住宅の冷暖房方式は、部屋ごとに個別の空調機を設置し人が在室する部屋だけを冷暖房することが一般的であった。このような場合、二階建て戸建住宅において、夏冬の時期では日中不在にして帰宅すると上下階に温度差が生じることがあった。特に、夏場は日の当たる二階の温度が上昇し、快適さが損なわれることが多かった。
また、24時間換気が義務付けられている住宅では、外気を取り込む際に粉塵も取り込むことがあり、室内の粉塵量は換気によって増加する場合があった。近年は、室内空気を清浄に保つニーズ、たとえば、外部から侵入する粉塵や花粉を遮断するとともに、室内で発生するハウスダストなどの粉塵を除去するニーズが高まっている。
一方、近年冷暖房に対するエネルギー消費を減少させるために住宅の気密性能や断熱性能の向上が図られるようになってきた。このような高気密・高断熱住宅では複数の部屋を備える住宅全体の空調を1台から2台の空調機で賄うことが可能となってきた(特許文献1、特許文献2)。
このため、一室を賄う空調能力があるエアコンを利用し、その温度調整された空気をさらに粉塵を除去して空気を清浄化し、それを他室に送り込んで、他室の空気環境を整えることが望まれるようになってきた。
特開2014−202460号公報 特開2011−174674号公報
本発明は、このような従来事情に鑑みてなされたもので、その目的は、空調された空気を吸い込んで清浄化し、送風して吹出し先の空気環境を整えることである。また、住宅の一室における空調された空気を吸い込んで清浄化して送風し、送風した他の部屋の空気環境を整える空気環境循環調整システムを提案することである。
本発明は、 取込口と、前記取込口から吸入した空気の粉塵を除去する空気清浄ユニットと、空気清浄機と直列に接続されて空気の吸入及び吹出のために吸入側を減圧し及び/または吹出側を加圧する送風装置と、空気清浄ユニットで清浄化された空気を吹出す送出口と、これらを相互に接続するダクトを備え、ダクトは、取込口と空気清浄ユニットと送風装置と送出口との各相互間を気密となるように接続した、空気環境循環調整システムである。
これにより、空気取込口から吸入した空気を清浄化しダクトを利用して送出口から吹出すことができる。したがって、清浄化した空気をダクトを介してどこにでも送ることができるため、空気環境を整えたい場所を任意に選択して空気環境を整えることができる。
(解決手段2)
この場合、前記取込口は複数備えられ、それらの取込口の後面に送風切替手段を備えていることが望ましい。送風切替手段は、たとえば、ダクトの途中に送風を分岐するダクト分岐部と前記ダクト分岐部の後面側に送風を遮断するシャッター機構の組合せがある。
このようにすると、空気環境を整える際に取込みたい供給空気を任意に選択することができる。
(解決手段3)
この場合、前記送出口は複数備えられ、それらの送出口の手前に送風切替手段を備えることが望ましい。送風切替手段は、たとえば、ダクトの途中に送風を分岐するダクト分岐部と前記ダクト分岐部の後面側に送風を遮断するシャッター機構の組合せがある。
このようにすると、空気環境を整えたい場所が複数であっても任意に選択することができる。
(解決手段4)
本発明は、前記の記載された空気環境循環調整システムを備えている住宅である。
これにより、住宅の中で空気取込口のある部屋の空気をもとにさらに清浄化した空気を空気環境を整えたい送出口のある部屋に送ることができる。
(解決手段5)
この場合、前記住宅は、少なくとも2階建てあり、前記取込口は最上階より下の階の部屋に備えられ、前記送出口は最上階の部屋に備えられていることが望ましい。
このようにすると、天候などの環境に左右されやすく屋根を通じて寒暖の影響を受けやすい最上階の部屋の空気環境を、このような温度変化の影響を比較的受けにくい最上階より下の階の部屋の温度の空気を清浄化して送ることにより、改善できる。
(解決手段6)
この場合、前記取込口は、床また床に近い壁面に備えられ、前記送出口は天井又は天井に近い壁面に備えられていることが好ましい。
このようにすると、季節などにより、吸入する空気の性質を選択できる。すなわち、温かい空気が集まる天井付近の空気を吸入することができ、また、冷たい空気が集まる床付近の空気を吸入することを選択できる。
(解決手段7)
本発明は、空気環境循環調整システムに用いられる空気清浄ユニットである。
これにより、空気環境システムに好適な空気清浄機を提供することができる。
本発明は、以上のような構成により、空気環境を整えたい場所を任意に選択して空気環境を整えることができる。特に、他室の空気環境を整えるために一室の空気を取り込み、その空気を清浄化し、それを他室に送り込んで空気を循環させて他室の空気環境を整えるのに好適である。
本発明の空気環境循環調整システムの実施形態(実施例1)を示す模式図である。 本発明の空気環境循環調整システムの実施形態(実施例2)を示す模式図である。 本発明の空気環境循環調整システムの実施形態(実施例3)を示す模式図である。 本発明の空気清浄機を示す外観斜視図である。 本発明の空気清浄機の内部を示す斜視図である。 本発明の送風装置の外観図斜視図である。 本発明の空気環境循環調整システムのシステム概念図である。
以下に、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
(空気環境調整システム)
図7に、本例の空気環境調整システム1のシステム概念を示す。
本例の空気環境調整システム1は、同図に示すように、空気を取り込む取込口1と、この取込口1から取り込んだ空気Ainを調整するシステム本体2と、このシステム本体2で調整した空気Aoutを送り出す送出口40を主要な構成とする。このシステム本体2は、空気清浄部20と送風部30とを備えている。空気清浄部20と送風部30は、直列になるように配置することができ、いずれを先後とすることもできる。空気取込口10とシステム本体2と送出口40との各相互間は、たとえばダクトで気密となるように接続することができる。このようにすると、本システム1で取り扱う空気は外部の空気と遮断することができ、空気取込口10で取り込んだ空気Ainを送出口40から送り出すことにより、特定の場所の空気を取り込んで清浄化し、これを特定の場所を選んで送り出すことができる。ダクトに送風切替手段を備えれば、送風の分岐や遮断ができ、取込口10と送出口40を任意に選択することができる。
(空気環境循環調整システム)
また、この空気環境調整システム1は、外部と空気交換が少ない建物、たとえば、高気密高断熱住宅などの室内間で空気を清浄化しながら循環させる空気環境循環調整システム100、200に好適に用いることができる。この場合は、先述のように、ダクト50で相互間を気密となるように接続することが好ましい。加えて、取込口10を空気温度及び/または空気湿度を調整している部屋に備えれば、送出口40を設けた部屋の空気温度及び/または湿度を調整しながら、併せて清浄化した空気を送出することができる。
このようにすると、空気温度及び/または空気湿度に加えて清浄化した空気Aoutをダクト50を介してどの部屋にでも送ることができるため、空気環境を整えたい部屋を任意に選択して空気環境を整えることができる。特に、高気密高断熱住宅では、住宅全体で高気密かつ高断熱であることから、住宅内部で空気を循環して空気環境を能率よく整えることができる。さらに、既設の高気密高断熱住宅であっても、空気環境調整システム1を実装することにより、空気環境調整機能を付け加えることができる。空気環境調整システム1は、既存のシャフトや天井裏、場合によっては床下に設置して、取込口10と送出口40を各部屋に設ければよく、さらに操作パネルを必要な個所に設けておけばよい。そのように設置することによって、各室の美観を損ねることもない。
以下、実施例にもとづいて、空気環境調整システム1の概念をベースにした空気環境循環調整システム100、200、300について説明する。
図1に本システム100の実施例を示す。本例では、住宅80に空気環境システム2が実装されている。本例ではまず空気清浄部20で空気清浄を行ってから送風部30で空気を送り出している。これらは、先後が逆の配置でも差し支えない。
空気清浄部20は、後述の図4に示すように、空気清浄ユニット20で構成されている。次いで、ダクト50を介して空気清浄部20の出側に送風部30が設けられている。送風部30は、所定の風量で送出口40から吹出すようにその調整を行う。送風による生じる負圧で取込口10から空気Ainを吸い込むことができる。
(空気清浄ユニット)
図4は、本例の空気清浄部20である空気清浄ユニット20の外観を示す模式斜視図である。空気清浄ユニット20は、後述のように、集塵のプレフィルターとして、防虫ネット部23の防虫ネット23aで比較的大きな粒子の塵埃をトラップし、その後、メンテパネル24の内部に配置されている電子式集塵フィルター24aでさらに細かい塵埃を捉えるものである。空気を吹込口21から吸い込み、吹出口22から清浄化した空気を吹出す。その筐体には、空気清浄ユニット20の運転・停止を行う電源スイッチ25が設けられている。なお、これと並列に、スイッチパネル(不図示)を設けることもできる。また、ユニット20の固定のための金具が4か所設けられている。これにより、床・壁に取り付けられた、ねじやアンカーを介して空気清浄ユニット20を固定することができる。
図4に示すように、空気清浄ユニット20は、大きさが全幅779〜798×奥行405×高さ220mm程度の大きさで、吸込口21と吹出口22は幅方向のそれぞれの端部に設けられており、これらの径100〜150である。このため、ダクトを吸込口21及び吹出口22接続したときに高さ220mm内に収まり、建物内のシャフトや屋根裏、天井、床下などに設置しやすいコンパクトな形状を有している。
図5(a)は、防虫ネット部23を引き出すとともに、メンテパネル24(図4)を開けてその内部の空気清浄ユニット20を引き出した斜視図である。防虫ネット部23は、防虫ネット23aとそれを収納するセル枠23bを引き出すことができる。これに続く電子式集塵フィルター24aは、メンテパネル24を開けると防虫ネット23aに続いて備えられている。
(プレフィルター:防虫ネット)
図5(b)は、セル枠23bから取り外した防虫ネット23aを示す。防虫ネット23aは、電子式集塵フィルター24aのプレフィルターとして設けられており、ポリプロピレン製の50メッシュ程度の荒い網目のフィルターである。おおむね四角錐台の形状をしており、セル枠23bに着脱自在に嵌めこまれている。防虫ネット部23は、取込口21のすぐ内側にあって取り込まれた空気Ainが最初に通過する。主として、目視可能な程度の浮遊する粒子を集塵する。おおむね粒子径が10〜20μm以上のものをターゲットとしている。この防虫ネット23aはメンテナンスのため交換可能である。このため、防虫ネット部23の扉は開閉可能であり係止するためのラッチ機構が備えられている。
(メインフィルター:電子式集塵フィルター)
電子式集塵フィルター24aは、防虫ネット部23により浮遊する粗い粒子が除去された後、さらに細かい粒子を除去するメインフィルターとして設けられている。主として、粒子径が0.3μm以上のものをターゲットとしている。たとえば、空気中の土埃、花粉、黄砂やPM2.5などの浮遊粒子である。
図5(b)に示す電子式集塵フィルター24aは、周知の2段荷電型電気集塵機と呼ばれるものであり、イオン化部と、集塵部と、その電源を主として構成される。イオン化部で浮遊粒子を帯電させ、帯電した浮遊粒子を集塵部の電極でクーロン力によりひきつけて集塵を行う。
このような電子式集塵フィルター24aは、イオン化線とイオン化電極との間、及び集塵電極板と集塵対電極板との間の空間を空気が通過できるので、ろ紙フィルターに比較して圧力損失が少なく、空気中の浮遊粒子を効率よく除去できる。たとえば、定格風量120〜180m/hの際に定格圧力損失は18〜20Paとなり、粒子0.3〜0.5μmの集塵効率は、84%〜96%となる。
加えて、電源とイオン化部との間に定電流制御部を設けるとともに、電源と集塵部との間に測定部を備えた電圧段階制御部および電圧変更部を設けて、段階的制御を行うことができる。この制御は、たとえば、特許第5545559号に記載されている。
電子式集塵フィルター24aは、以上のような構成であるため、イオン化部におけるコロナ放電などを安定して継続でき、集塵部に湿気などの環境の変動や集塵の継続による集塵物などにより、火花放電などの異常放電が起きても、印加電圧を下げて速やかに正常な電界形成を再開して集塵作用を継続し、異常放電の原因が解消されると、印加電圧を上げて速やかに集塵作用を継続する。したがって、湿気や結露などの自然回復可能な場合のみならず、集塵物の堆積などの自然回復の困難な場合も含めて、全体として、集塵作用を高効率で運用でき、その上メンテナンス頻度を減らすことができる。
(送風装置)
図6に送風装置30(送風部)を示す。送風装置30は、空気清浄ユニット20で清浄化された空気を吹出口32に接続されたダクト50内に押し込んで送出先の送出口40に送風するファンである。筐体に吸込口31と吹出口32を備えている。送風装置30が動作すると、その吸込口側に負圧が発生するため、空気Ainが空気清浄部20に流れ込むことができる。たとえば、120〜180m/hの定格風量を有するファンを用いることができる。
(本システムを備えた住宅)
図1は本例の空気環境循環調整システム100を備えた2階建ての住宅80の模式断面図である。住宅80の中央に1階と2階を結ぶ階段83があり、その両側に1階の各部屋81、81、2階の各部屋82、82が設けられている。
空気環境循環調整システム100は、住宅80のシャフト84内及び2階の天井裏89内に設けられている。取込口10は、1階居室81の床に近い壁86に設けられ、送出口40は2階の各部屋82,82の天井87近くの壁86に設けられている。
1階の部屋は、空調設備の吹出し口(不図示)があると、夏季などは、その部屋の冷房能力を活用し、空調により温度及び/または湿度を調整した空気を取り込むことができる。
その場合、同図に示すように、床に近い壁86に設けられた取込口10から、空気Ainを取り込むと、比較的低い温度の空気を取り込むことが可能であり、また、比較的粉塵濃度の高い空気を取り込むことが可能である。そのような空気を取り込むと、空気環境の調整の効果が高くなり、また、空気循環を促すことが可能である。
また、送出口40は、同図に示すようになるべく階段83やドアなどに向けると清浄化した空気Aoutが住宅80内を動きやすくなり、住宅80全体の空気の循環が促進される。このため、送出口40には、吹き出しの方向を可変できる整流パネル(不図示)を取り付けることができる。
(ダクト)
ダクト50は、取込口10から吸い込んだ空気Ainを空気清浄ユニット20に送り、送風装置30を経て、清浄化した空気Aoutを送出口40から送出先の各室内に送出するものであり、気密であることが必要である。ダクト50に代えて住宅80の躯体に設けられた竪孔・シャフトなどの気密性の空間を利用して空気を送る個所があっても差し支えなく、そのような個所を一部利用して、すべてをダクト50で接続しなくても差し支えない。
このようにすると、住宅80では、一つの部屋81の取込口10から吸入した空気Ainを清浄化しダクト50を利用して他の部屋の送出口40から吹出すことができる。したがって、ダクト50を介してどの部屋にでも清浄化した空気を送ることができるため、空気環境を整えたい部屋を任意に選択して空気を循環させて空気環境を整えることができる。
特に、高気密・高断熱住宅では、住宅全体で高気密かつ高断熱であることから、住宅内部で空気を循環して空気環境を能率よく整えることができる。さらに、新設の住宅のみならず、既設の住宅であっても、空気環境調整システム1を実装することにより、空気環境調整機能を付け加えることができる。
次に、図2に空気環境循環調整システム200を示す。本例では、住宅180に空気環境システム200が実装されている。本例と実施例1との違いは、取込口10が複数ある点である。このため、各取込口10の後面にはダクト50を介してそれぞれ送風切替手段60が備えられ、その後、各ダクト50は合流している。他の点は基本的に同様である。すなわち、合流後は、ダクト50を介して順次、空気清浄ユニット20と送風装置30が備えられている。先後が逆の配置でも差し支えない。空気清浄ユニット20と、送風装置30は、実施例1で説明したものと同様である。送風装置30の後面は二手に分岐管160で分岐され、2階の各部屋162a、162bに設けられた送出口40から、室内に送風される。
(送風切替手段)
送風切替手段60として、ダンパー機構60を備える。ダンパー機構60はダクト50の中間に備えられる空気流量のON−OFF制御を行う電動シャッター機構(開閉装置)で、空気の通り道である風道を遮断・開放するものである。たとえば、ダクトの断面が円形の風道では、モータ(不図示)で風道の形に添った円形の羽根を風道に対し起立位置にさせて遮断し、寝かせた位置にして開放することが可能である。これらの操作は、空気清浄ユニットの操作パネル(不図示)のスイッチで行うようにしてもよい。
(本システムを備えた住宅)
図2は実施例2の空気環境循環調整システム200を備えた住宅180である。1階に、玄関161aとリビングルーム161bが備えられ、2階に洋室162aと寝室162b、ホール162cが備えられている。
システム200は、2階建ての住宅180のシャフト184内及び天井187裏に設けられている。取込口10は、1階のリビングルーム161bの床に近い壁186に設けられている。送出口40は2階各部屋162a、162bの天井187裏に設けられている。送出口40には、吹き出しの方向を可変できる整流パネル(不図示)を取り付けることができる。なるべく階段やドアに向けて吹くようにすると、住宅180全体の空気の循環が促進することができる。
(住宅)
本例の空気環境循環調整システム200が用いられる住宅180は、高気密・高断熱のすくなくとも2階建て住宅であることが望ましい。このような住宅の各階に区画された複数の部屋について、各部屋161a、161b、162a、162b、162cを本例の空気環境循環調整システム200を用いて空気を循環させて空気環境の調整をする。
(住宅への空気)
住宅180は、中央に階段ホール162cがある。そこで、送出口40は、洋室162aと寝室162bの天井187の壁際に下方向に送出口40を備えている。この際、空気Aoutの吹出方向は、階段ホール162cに向けている。空気の循環を良好にするためである。また、取込口10をその床に近い壁186と天井187に備えている。
このようにすると、住宅180では、一つの部屋161bの複数の取込口10、10から吸入した空気Ainを選択して清浄化しダクト50を利用して他の部屋162a、162bのそれぞれの送出口40から清浄化した空気Aoutを吹出すことができる。したがって、季節などに応じた取込口10、10を任意に選択して、空気を循環させて空気環境を整えることができる。
特に、高気密・高断熱住宅では、住宅内部で空気を循環して空気環境を能率よく整えることができ、新設の住宅のみならず、既設の住宅であっても、このような空気環境循環調整機能を付け加えることができる。
次に、図3に空気環境循環調整システム300を示す。本例では、住宅280に空気環境システム300が実装されている。本例と実施例1及び2との違いは、送出口40が最上階の2階のみならず最下階の1階にもある点である。
すなわち、この空気環境循環調整システム200では、取込口10は、一つの部屋の天井付近と床付近の壁際に設けられていた。本システム300については、取込口10は一つの部屋の床付近のみであり、送出口を3つとして、2階の部屋のみならず1階の別な部屋にも送出口40を設けた。
このため、取込口10の後面には空気清浄ユニット20と送風装置30が備えられている。先後が逆の配置でも差し支えない。その後面に分岐部材ダクト50が配置され、1階と2階に分岐後それぞれ送風切替手段60が備えられている。このため、1階と2階とに送風を分けることができる。
他の点は基本的に同様である。空気清浄ユニット20と、送風装置30は、実施例1及び2で説明したものと同様である。送風装置30の後面は二手に分岐管260で分岐され、2階の各部屋262a,262bに設けられた送出口40から、室内に送風される。
(住宅への空気)
住宅280は、中央に階段ホール162cがある。そこで、2階では、送出口40は、洋室262aと寝室262bの天井287の壁際に下方向に送出口40を備えている。この際、空気Aoutの吹出方向は、階段ホール162cに向けている。空気の循環を良好にするためである。また、取込口10をその床に近い壁286に備えている。
このようにすると、住宅280では、一つの部屋261bの取込口10から吸入した空気Ainを清浄化しダクト50を利用して各階ごとに選択して他の部屋261a、262a、262bのそれぞれの送出口40から清浄化した空気Aoutを吹出すことができる。したがって、季節などに応じた階を任意に選択して、その階の空気を循環させて空気環境を整えることができる。
特に、高気密・高断熱住宅では、住宅内部で空気を循環して空気環境を能率よく整えることができ、新設の住宅のみならず、既設の住宅であっても、このような空気環境循環調整機能を付け加えることができる。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。その場合でも、本発明の範囲に含まれるものである。
特に、住宅においては、各部屋のドアを開放した状態で、各実施例のシステム100、200、300を動作させれば、住宅全体の温度及び/または湿度の平準化が可能である。すなわち、少しずつ一階の温度調整された部屋の温度及び/または湿度を他の部屋の温度及び/または湿度に近づくとともに、清浄な空気が供給されて粉塵量が少ない清浄空間となる。
また、送出口40を風呂の脱衣所に設けて吹出せば、脱衣所と他の部屋との温度が平準化されるので、ヒートショックなどの予防対策とすることもできる。
さらに玄関ホールに吹出口を設けて吹出せば、冬季では居室の暖気を給気できるので、玄関ホールの空気の温度を上昇させることができ、その結果、相対湿度が下がり、雨雪などで濡れた靴を乾燥させることができる。
本例のシステム100、200、300は、このような様々な効果が期待できる。
本例のシステム100、200、300は住宅のみならず、事業所、事務所等の業務用住宅にも適用できる。
1:空気環境調整システム
2:システム本体
10:取込口
20:空気清浄ユニット(空気清浄部)
21:吸込口、22:吹出口、
23:防虫ネット部、23a:防虫ネット、23b:セル枠
30:送風装置(送風部)
31:吸込口、32:吹出口、33:パネル、34:固定金具
40:送出口
50:ダクト
60:電動シャッター機構、ダンパー機構(送風切替手段)
62、162、262:分岐部材
80、180、280:住宅
81、82:部屋、85:床、86:壁面、87:天井
100、200、300:空気環境循環調整システム
161a、261a:玄関ホール
161b、261b:リビングルーム
162a、262a:洋室
162b、262b:寝室
162c、262c:階段ホール
185、285:床
186、286:壁面
187、287:天井
Ain:取り込まれる空気
Aout:清浄化された空気

Claims (7)

  1. 取込口(10)と、前記取込口から吸入した空気(Ain)の粉塵を除去する空気清浄機(20)と、前記空気清浄機と直列に接続されて空気の吸入及び吹出のために吸入側を減圧しおよび/または吹出側を加圧する送風装置(30)と、前記空気清浄機で清浄化された空気を吹出す送出口(40)と、これらを相互に接続するダクト(50)を備え、
    前記ダクト(50)は、前記取込口(10)と前記空気清浄機(20)と送風装置(30)と送出口(40)との各相互間を気密となるように接続した、空気環境循環調整システム(100、200、300)。
  2. 前記取込口(10)は複数備えられ、それらの取込口(10)の後面に送風切替手段(60)を備えている、請求項1に記載の空気環境循環調整システム(200)。
  3. 前記送出口(40)は複数備えられ、それらの送出口(40)の手前に送風切替手段(60)を備えている、請求項1又は2にに記載の空気環境循環調整システム(300)。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載された空気環境循環調整システムを備えている住宅(80、180、280)。
  5. 前記住宅(80、180、280)は、少なくとも2階建てあり、前記取込口(10)は最上階より下の階の部屋(81)に備えられ、前記送出口(40)は最上階の部屋(82)に備えられている、請求項4記載の住宅(80、180、280)。
  6. 前記取込口(10)は、床(85、185、285)また床に近い壁面(86、186、286)に備えられ、前記送出口(40)は天井(87、187、287)又は天井に近い壁面(86、186、286)に備えられている、請求項4または5に記載の住宅(80、180、280)。
  7. 請求項1から3のいずれか1項に記載された空気環境循環調整システム(100、200、300)に用いられる空気清浄ユニット(20)。
JP2019151604A 2019-08-21 2019-08-21 空気環境循環調整システム Pending JP2021032452A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113188217A (zh) * 2021-06-21 2021-07-30 陈昶林 一种幕墙组装式密封通风系统装置

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