JP7384292B2 - インクリボン支持用カセット、印刷装置、及び取外方法 - Google Patents
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Description
本発明は、インクリボン支持用カセット、印刷装置、及び取外方法に関する。
特許文献1に記載の保持軸において、片持軸の自由端からドラム体の胴部中空部が装着および取り外される。保持軸は、回転機構を有する外套管と、外套管と並行して内在する操作軸を備える。操作軸には、操作軸の回転により相互に近接又は離隔する一対の作動部材が設けられる。外套管には、軸方向に穿接するスライド溝が設けられる。スライド溝には、下端が一対の作動部材と係合され、外套管の半径方向にスライドするスライド部材が装着される。保持軸は、操作軸が回転されることでスライド部材をスライドさせ、外套管とドラム体を一体に固定、又は固定を解離する。
しかしながら、上記保持軸では、保持軸からドラム体を取り外す場合、ユーザは操作軸を回転する操作を行い、その後、ドラム体を外套管の軸方向に沿って取り外す操作を行う必要があり、作業が煩雑である。
本開示の目的の一つは、より簡単な操作でインクリボンが取り外されるインクリボン支持用カセット、インクリボン支持用カセットが装着された状態で印刷を行う印刷装置、及びインクリボンが装着されたインクリボン支持用カセットにおけるインクリボンの取外方法を提供することである。
本開示の一側面は、インクリボンを用いて印刷媒体に印刷する印刷装置に装着可能であり、前記インクリボンが巻回されたリボンロールを支持可能なインクリボン支持用カセットであって、板と、前記板から延びる軸と、印刷装置に装着された状態で印刷装置の駆動により前記軸周りに回転可能で且つ前記軸に沿って第一位置と前記第一位置よりも前記板に対して離隔する第二位置とに移動可能に設けられる回転体と、前記回転体に設けられ、前記回転体が前記第一位置にある場合に少なくとも一部が前記回転体の外表面よりも前記軸の径方向の外側に位置する支持状態と、前記回転体が前記第二位置にある場合に前記少なくとも一部が前記回転体の前記外表面よりも前記径方向の内側に位置する離隔状態とに切り替え可能な支持部材とを備えるインクリボン支持用カセットである。
このインクリボン支持用カセットによれば、回転体が板から離隔する方向に移動されることで支持部材によるインクリボンの支持が解除される。そして、支持部材によるインクリボンの支持の解除する為の回転体の移動の方向と、支持部材による支持が解除されたインクリボンを取り外す方向とが一致する。故に、インクリボン支持用カセットに支持されたインクリボンは、より簡単な操作で取り外される。
インクリボン支持用カセットにおいて、前記軸は、所定の径を有する第一軸部と、前記第一軸部に対して前記軸の軸方向に設けられ、前記第一軸部よりも直径が小さい第二軸部とを備え、前記支持部材は、前記支持状態において前記第一軸部に接触し、前記離隔状態において前記第二軸部に接触する接触部を備えてもよい。この場合、支持状態の支持部材は、接触部が径方向の外側から第一軸部に接触し、インクリボンを支持する。そして、支持部材が支持状態から離隔状態に切り替わる場合に、接触部が軸の第一軸部側から第二軸部側に移動し、インクリボンの支持が解除される。故に、インクリボン支持用カセットは、簡単な構成でインクリボンの支持、及び支持の解除を行うことができる。
インクリボン支持用カセットにおいて、前記第二位置にある前記回転体を前記第一位置に向けて付勢する付勢部を更に備えてもよい。この場合、付勢部により付勢された回転体が第一位置に移動し、支持部材がインクリボンを支持できる支持状態になる。故に、インクリボン支持用カセットが印刷装置に装着された状態で、インクリボンの支持が解除されたまま印刷装置による印刷が行われることを抑制できる。
インクリボン支持用カセットにおいて、前記支持部材は、前記径方向に弾性変形可能な板バネであってもよい。支持部材が支持状態にある場合に、ユーザが回転体にインクリボンを軸方向に挿入することで、インクリボンが支持される。故に、インクリボンは、より簡単な操作でインクリボン支持用カセットに支持される。
インクリボン支持用カセットにおいて、前記支持部材は、前記軸方向に延び、前記径方向の外側に向けて凸となる弧状に湾曲する支持部と、前記支持部の前記軸方向の一端から前記径方向の内側に向けて延びる屈折部と、を備え、前記軸方向における前記支持部の前記一端は、前記軸方向における前記支持部の他端よりも前記板から離間し、前記支持部は、前記軸方向における前記支持部の中心と前記屈折部との間に位置し、前記軸方向および前記径方向に直交する方向に凹む凹み部分を備えてもよい。支持部材が支持状態となる場合、弧の立ち上がり部分において、凹み部分がリボンロールのスプールの内壁と接触するその結果、仮に長時間の使用によってスプールの内壁が削れる場合であっても、リボンロールは支持部材から板に近づく方向の力を受ける。従って、リボンロールが板から離れる方向に移動すること防止される。
インクリボン支持用カセットにおいて、前記インクリボン支持用カセットが印刷装置に装着される場合に、前記第二位置にある前記回転体が印刷装置に接触することで前記第一位置に移動してもよい。インクリボン支持用カセットが印刷装置に装着された場合に、回転体が第一位置に移動し、支持部材がインクリボンを支持できる支持状態になる。故に、インクリボンの支持が解除された状態で、印刷装置による印刷が行われることを抑制できる。
インクリボン支持用カセットにおいて、前記回転体は、第一回転体と、第二回転体とを備え、前記支持部材は、前記第一回転体に設けられ、前記第二回転体は、前記軸に沿って移動可能であって、前記支持部材は、前記第二回転体の前記軸方向の位置に応じて前記径方向に移動してもよい。この場合、第二回転体が板から離隔する方向に移動されることで、第一回転体に設けられる支持部材によるインクリボンの支持が解除される。故に、インクリボン支持用カセットに支持されたインクリボンは、より簡単な操作で取り外される。
本開示の他の側面は、上記した何れかのインクリボン支持用カセットと、前記インクリボン支持用カセットが装着可能な装着部と、前記装着部に装着された前記インクリボン支持用カセットの前記回転体を回転させることが可能な駆動部と、インクリボンを加熱することで前記印刷媒体への印刷が可能なサーマルヘッドとを備えた印刷装置である。この印刷装置によれば、インクリボンがより簡単な操作でインクリボン支持用カセットから取り外される。故に、ユーザは、印刷装置による印刷を行う場合に、インクリボン支持用カセットが支持するインクリボンをより簡単に交換できる。
本開示のさらに他の側面は、板から延びる軸と、前記軸周りに回転可能で且つ前記軸に沿って移動可能に設けられ、インクリボンが巻回されたリボンロールに挿通される回転体と、前記回転体に設けられ、前記回転体の前記軸の軸方向の移動に応じて少なくとも一部が前記軸の径方向に移動可能であって、前記少なくとも一部が前記リボンロールに内側から接触して前記リボンロールを支持する支持状態と、前記少なくとも一部が前記径方向の内側に移動して、前記リボンロールから離隔する離隔状態とに切り替え可能な支持部材とを備えるインクリボン支持用カセットから前記リボンロールを取り外す方法であって、前記リボンロールを前記板から離隔する方向に移動させることで、前記回転体が前記リボンロールを支持する前記支持部材と共に前記軸に沿って移動し、前記支持部材が前記回転体の前記軸方向の移動に連動して前記支持状態から前記離隔状態に切り替わって前記リボンロールの支持を解除し、前記リボンロールが前記回転体から取り外される取外方法である。この取外方法によれば、ユーザが回転体を板から離隔する方向に移動することで、支持部材によるインクリボンの支持が解除される。そして、支持部材によるインクリボンの支持の解除する為の回転体の移動の方向と、支持部材による支持が解除されたインクリボンを取り外す方向とが一致する。故に、インクリボン支持用カセットに支持されたインクリボンは、より簡単な操作で取り外される。
本開示の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1に示す印刷装置1Aは、熱転写型の印刷装置である。印刷装置1Aは、非図示の外部機器によって搬送される印刷媒体に対して印刷を実行する。外部機器の例として、包材を搬送する包装機が挙げられる。この場合、例えば印刷装置1Aは、包装機によって印刷媒体が搬送される搬送ラインの一部に組み込まれて使用される。印刷装置1Aには、インクリボン支持用カセット1B(以下、「カセット1B」と言い換える。)が装着される。印刷装置1Aは、装着されたカセット1Bからインクリボン2(図4参照)を繰り出し、サーマルヘッド26(図2参照)によりインクリボン2を加熱することで印刷を実行する。
以下、図の説明の理解を助けるため、印刷装置1A及びカセット1Bの上側、下側、左側、右側、前側、及び、後側を定義する。印刷装置1A及びカセット1Bの上側、下側、左側、右側、前側、及び後側は、それぞれ、図1の上側、下側、左斜め上側、右斜め下側、左斜め下側、及び右斜め上側にそれぞれ対応する。
<印刷装置1A>
図1に示すように、印刷装置1Aは略直方体状である。カセット1Bは、印刷装置1Aに対して前側から着脱可能に装着される。印刷装置1Aは、筐体11を有する。筐体11は、前筐体12、後筐体13を備える。後筐体13は、ベースプレート21に対して後側に設けられる(図2参照)。図1、図2に示すように、後筐体13は、それぞれ板状の上部分13U、底部分13B、側部分13R、13Lを有する。上部分13U、底部分13B、及び側部分13R、13Lのそれぞれの前端は、後筐体13の前側に開口部を形成する。ベースプレート21は、後筐体13の開口部に前側から嵌る。後筐体13は、ベースプレート21の後側に設けられたモータ31A、31D(図2、図3参照)を覆う。
図1に示すように、印刷装置1Aは略直方体状である。カセット1Bは、印刷装置1Aに対して前側から着脱可能に装着される。印刷装置1Aは、筐体11を有する。筐体11は、前筐体12、後筐体13を備える。後筐体13は、ベースプレート21に対して後側に設けられる(図2参照)。図1、図2に示すように、後筐体13は、それぞれ板状の上部分13U、底部分13B、側部分13R、13Lを有する。上部分13U、底部分13B、及び側部分13R、13Lのそれぞれの前端は、後筐体13の前側に開口部を形成する。ベースプレート21は、後筐体13の開口部に前側から嵌る。後筐体13は、ベースプレート21の後側に設けられたモータ31A、31D(図2、図3参照)を覆う。
図1、図2に示すように、前筐体12は、それぞれ板状の上部分12U、底部分12B、12C、側部分12R、12Lを有する。前筐体12は、後筐体13の前端に接続される。上部分12Uは、上部分13Uの前端から、前側に向けて延びる。底部分12Bは、底部分13Bの左前端から、前側に向けて延びる。底部分12Cは、底部分13Bの右前端から、前側に向けて延びる。側部分12R、12Lは、それぞれ側部分13R、13Lの前端から、前側に向けて延びる。上部分12U、底部分12B、12C、及び側部分12R、12Lのそれぞれの前端は、前筐体12の前側に開口部を形成する。底部分12Bの右端、底部分12Cの左端、及び後筐体13の底部分13Bの前端は、前筐体12の下側に開口部を形成する。サーマルヘッド26(図2、図3参照)は、前筐体12の下側の開口部から露出する。図2、図3において、前筐体12は省略されている。
図2、図3に示すように、ベースプレート21は略矩形の板である。ベースプレート21の前面には、カセット1Bが装着されるための装着部22A~22E、及びサーマルヘッド26が設けられる。以下、装着部22A~22Eを区別しない場合、総称して「装着部22」という。
装着部22A~22Eには、それぞれ、カセット1Bのシャフト32A~32E(図4参照)が係合可能である。装着部22Aは、ベースプレート21の上下方向の中心よりも上側、且つ、左右方向の中心よりも右側に設けられる。装着部22Dは、ベースプレート21の上下方向の中心よりも上側、且つ、左右方向の中心よりも左側に設けられる。装着部22A、22Dは、それぞれ円柱状(図2参照)であり、左右方向に並ぶ。装着部22Aの前面に、後側に凹んだ一対の穴220Aが形成される。装着部22Dの前面に、後側に凹んだ一対の穴220Dが形成される。装着部22A、22Dには、それぞれ、モータ31A、31Dの回転軸が後側から接続する。装着部22A、22Dは、モータ31A、31Dの回転に応じて回転する。
装着部22Bは、ベースプレート21の右下の隅から前側に延びる円柱形状の棒である。装着部22Cは、案内部221、ガイド部222を有する。ガイド部222は、ベースプレート21の左下の隅から前側に延びる。ガイド部222は、前端からベースプレート21まで凹んだ穴を有し、穴の内側に案内部221が設けられる。案内部221は円柱の棒状で、ベースプレート21から前側に延びる。装着部22Eは、ベースプレート21の上端部且つ左右方向の中心に設けられる。
サーマルヘッド26は、ベースプレート21の下部の前側に設けられる。サーマルヘッド26は、前後方向に直線状に並んだ複数の加熱素子を有するラインサーマルヘッドである。サーマルヘッド26は、ベースプレート21の下部の前側に設けられる移動機構27により左右方向、及び上下方向に移動可能である。
<カセット1B>
図4に示すように、カセット1Bは、把手9A、板9B、及びシャフト32A~32Eを有する。板9Bは、正面視矩形の板状の基部である。把手9Aは、板9Bの前面の左右方向の中心に設けられる。シャフト32A~32Eは、それぞれ、板9Bの後面から後側に向けて延びる。
図4に示すように、カセット1Bは、把手9A、板9B、及びシャフト32A~32Eを有する。板9Bは、正面視矩形の板状の基部である。把手9Aは、板9Bの前面の左右方向の中心に設けられる。シャフト32A~32Eは、それぞれ、板9Bの後面から後側に向けて延びる。
シャフト32Aは、板9Bの上下方向の中心よりも上側、且つ、左右方向の中心よりも右側に設けられる。シャフト32Dは、板9Bの上下方向の中心よりも上側、且つ、左右方向の中心よりも左側に設けられる。シャフト32A、32Dは左右方向に並ぶ。シャフト32A、32Dは、同一構成である。
シャフト32Aには、インクリボン2の一端が接続された円筒状のスプール20A(図8参照)が装着される。スプール20Aには、前後方向に貫通する貫通穴20Bが設けられる。未使用のインクリボン2は、スプール20Aにロール状に巻回される。以下、スプール20Aおよびそのスプール20Aにロール状に巻回された状態のインクリボン2を、「リボンロール20」という。
シャフト32Dには、インクリボン2の他端が接続された円筒状のスプールが装着される。2つのスプール間に亙って延びるインクリボン2は、シャフト32B、32C間に張り渡される。カセット1Bが印刷装置1Aに装着された状態で、シャフト32Aの先端に配置された係合棒8A、8Bは、装着部22A(図3参照)に係合される。シャフト32Dの先端に設けられた係合棒8C、8Dは、装着部22D(図3参照)に係合される。
シャフト32Bは、板9Bの右下の隅に設けられる。シャフト32Bは、軸33B及び回転体34Bを有する。軸33Bは円柱状であり、板9Bから後側に向けて延びる。回転体34Bは円筒状であり、軸33Bの周りに回転可能に保持される。シャフト32Bの前面には、後側に凹み、カセット1Bが印刷装置1Aに装着された状態で装着部22B(図3参照)に挿通される穴35Cが設けられる。シャフト32Cは、板9Bの右下の隅に設けられる。シャフト32Cの構成は、シャフト32Bと略同一である。シャフト32Cは軸33C及び回転体34Cを有する。軸33Cの前面には、後側に凹み、カセット1Bが印刷装置1Aに装着された状態で装着部22Cの案内部221(図3参照)に挿通される穴35Cが設けられる。シャフト32Eは、板9Bの上端部且つ左右方向の中心に設けられ、装着部22E(図3参照)に係合する。
シャフト32Aに装着されたスプール20Aから延びるインクリボン2は、シャフト32Bに向けて右下側に延び、シャフト32Bの回転体34Bに接触して方向を変え、シャフト32Cに向けて左側に延びる。インクリボン2は、シャフト32Cの回転体34Cに接触して方向を変え、シャフト32Dに装着されたスプールに向けて右上側に延びる。インクリボン2は、シャフト32A、32Dが回転することにより、シャフト32Aに装着されたリボンロール20からインクリボン2が繰り出され、シャフト32Dに装着されたスプールに巻き取られる。インクリボン2の移動に応じ、シャフト32B、32Cの回転体34B、34Cは、それぞれ軸33B、33Cに対して回転する。
<シャフト32A、32D>
シャフト32A、32Dは同一構成であり、以下、シャフト32Aを例に挙げて具体的に説明し、シャフト32Dの説明は省略する。図5に示すように、シャフト32Aは、軸4、ナット7A、平ワッシャ7B、7E、7F、波形スプリングワッシャ7C、7D、柱6、ボルト3、回転体5、係合棒8A、8B、コイルばね84A、84B等を有する。
シャフト32A、32Dは同一構成であり、以下、シャフト32Aを例に挙げて具体的に説明し、シャフト32Dの説明は省略する。図5に示すように、シャフト32Aは、軸4、ナット7A、平ワッシャ7B、7E、7F、波形スプリングワッシャ7C、7D、柱6、ボルト3、回転体5、係合棒8A、8B、コイルばね84A、84B等を有する。
<軸4>
軸4は、後述する回転体5に挿通されて、回転体5の支軸となる部材である。軸4は、板9Bに設けられ、板9Bの後面から後側に延びる(図8参照)。軸4は、挿入部41、軸壁部42、前部突出部43、中央突出部44、及び後部突出部45を有する。挿入部41、軸壁部42、前部突出部43、中央突出部44、及び後部突出部45は、何れも前後方向に延びる略円柱状であり、且つ前後方向に延びる回転中心を有する。軸4の回転中心を「回転中心4X」と定義する。
軸4は、後述する回転体5に挿通されて、回転体5の支軸となる部材である。軸4は、板9Bに設けられ、板9Bの後面から後側に延びる(図8参照)。軸4は、挿入部41、軸壁部42、前部突出部43、中央突出部44、及び後部突出部45を有する。挿入部41、軸壁部42、前部突出部43、中央突出部44、及び後部突出部45は、何れも前後方向に延びる略円柱状であり、且つ前後方向に延びる回転中心を有する。軸4の回転中心を「回転中心4X」と定義する。
挿入部41は、板9Bに設けられる貫通穴9C(図8参照)に挿通される。挿入部41の後部には、ねじ溝が形成されたねじ部41Aが設けられる。ねじ部41Aは、板9Bの前面から前側に突出し、ナット7Aと螺合する。板9Bとナット7Aの間には、前側から平ワッシャ7B、波形スプリングワッシャ7C、7D、平ワッシャ7E、7Fが順に挿入部41に挿通されて設けられる。以下、平ワッシャ7B、波形スプリングワッシャ7C、7D、平ワッシャ7E、7Fを総称して、「ワッシャ部7G」という。要は、ワッシャ部7Gは、板9Bの前面とナット7Aの後面との間で挟持される。
軸壁部42は、挿入部41の後端に設けられる。軸壁部42は、挿入部41よりも拡径しており、径が貫通穴9Cよりも大きい。軸壁部42の前面は、板9Bの後面に後側から接触する。軸壁部42の前面と、ワッシャ部7G及びナット7Aにより板9Bが挟持されることで、板9Bに対する軸4の前後方向への移動は規制される。
前部突出部43は、軸壁部42の後端に設けられる。前部突出部43の直径は、軸壁部42の直径よりも小さい。図8に示すように、前部突出部43は、ベアリング4Cの内輪46を挿通する。内輪46は前後方向に延びる円筒状である。前部突出部43の径は、内輪46の内径と略等しい。
中央突出部44は、前部突出部43の後端に設けられる。中央突出部44の直径は、前部突出部43の直径よりも小さい。中央突出部44の後端部には径方向の内側に凹んだ溝が形成される。中央突出部44は、後側からベアリング4Dの内輪48、止め輪4Fを順に挿通する。内輪48は前後方向に延びる円筒形状を有する。中央突出部44の径は、内輪48の内径と略等しい。ベアリング4Dの前面は、前部突出部43の後面に接触する。止め輪4Fは、中央突出部44の溝に嵌合されて、固定される。中央突出部44に挿通された状態において、ベアリング4Dの径は、止め輪4Fの径よりも大きい。ベアリング4Dの後面は、止め輪4Fの前面に接触する。前部突出部43と止め輪4Fにより、ベアリング4Dの前後方向への移動は規制される。以下、ベアリング4Dが挿通された中央突出部44を、「軸受部4E」という。
図5に示すように、後部突出部45は、中央突出部44の後端に設けられる。後部突出部45の直径は、軸受部4Eの直径よりも小さい。後部突出部45の後面に、前側に向けて凹んだ穴45Aが設けられる。穴45Aは、断面形状が円形であり、内壁にねじ溝が形成される。後部突出部45の後面には、柱6が前側から接触する。柱6を間にして、ボルト3が穴45Aに螺合される。
<柱6>
図7に示すように、柱6は、略円柱形状を有する。柱6は、後面61、前面62、及び側面63を有する。後面61及び前面62は、円柱の底面である。後面61には、ボルト3の頭部3Aが接触する。後面61の中心には、柱6を前後方向に貫通する貫通穴64が設けられる。貫通穴64には、ボルト3のねじ部3Bが挿通される。以下、貫通穴64の中心を通って前後方向に延びる仮想軸を、「基準軸6X」という。基準軸6Xは、柱6を介して軸4の穴45Aにボルト3が螺合された状態で、軸4の回転中心4Xと一致する。
図7に示すように、柱6は、略円柱形状を有する。柱6は、後面61、前面62、及び側面63を有する。後面61及び前面62は、円柱の底面である。後面61には、ボルト3の頭部3Aが接触する。後面61の中心には、柱6を前後方向に貫通する貫通穴64が設けられる。貫通穴64には、ボルト3のねじ部3Bが挿通される。以下、貫通穴64の中心を通って前後方向に延びる仮想軸を、「基準軸6X」という。基準軸6Xは、柱6を介して軸4の穴45Aにボルト3が螺合された状態で、軸4の回転中心4Xと一致する。
前面62の中心には、後側に向けて凹んだ溝65Aが形成される。溝65Aは、正面視円形である。溝65Aの径は、貫通穴64の径よりも大きく、軸4の後部突出部45の径と略等しい。柱6は、溝65Aと後部突出部45とが嵌合するように、前側から軸4と接触する。貫通穴64に挿通されたボルト3が後部突出部45の穴45Aと螺合することで、柱6が軸4に対して固定される。故に、軸4に対して固定された状態で、柱6は軸4と共に回転中心4X周りに回転する。
前面62には、更に、外周端から溝65Aに亘り、後側に向けて凹んだ溝66A、66Bが形成される。溝66A、66Bは、同一形状である。溝66A、66Bは、左右方向に離間する。溝66A、66Bの間には、溝65Aが位置する。前後方向の深さにおいて、溝65A、66A、及び66Bは互いに略等しい。溝66A、66Bの幅(側面63の周回方向における長さに等しい。)は、後述する突起83A、83Bの径よりも大きい。以下、溝66A、66Bを区別しない場合、総称して「溝66」という。
<回転体5>
回転体5は、軸4の周りに設けられる。すなわち、軸4の軸方向と、回転体5の軸方向は一致する。同様に、軸4の径方向と回転体5の径方向は一致する。回転体5は、リボンロール20に挿通される。図5、図8に示すように、回転体5は、前部回転体51、中央回転体52、後部回転体53を有する。前部回転体51は、フランジ51A、円筒部51Bを有する。フランジ51Aの径は、リボンロール20のスプール20Aの径よりも大きい。円筒部51Bは、フランジ51Aの後端に設けられる。円筒部51Bは、前後方向に延びる円柱状である。
回転体5は、軸4の周りに設けられる。すなわち、軸4の軸方向と、回転体5の軸方向は一致する。同様に、軸4の径方向と回転体5の径方向は一致する。回転体5は、リボンロール20に挿通される。図5、図8に示すように、回転体5は、前部回転体51、中央回転体52、後部回転体53を有する。前部回転体51は、フランジ51A、円筒部51Bを有する。フランジ51Aの径は、リボンロール20のスプール20Aの径よりも大きい。円筒部51Bは、フランジ51Aの後端に設けられる。円筒部51Bは、前後方向に延びる円柱状である。
フランジ51Aの前面の中心には、後側に向けて凹んだ穴51Eが設けられる。穴51Eは、断面形状が円形である。穴51Eの径は、ベアリング4Cの外輪47の径と略等しい。外輪47は、前後方向に延びる円筒状であり、内輪46の外側に設けられる。穴51Eには、ベアリング4Cが嵌合される。円筒部51Bの後面の中心には、前部回転体51を前後方向に貫通する貫通穴51Fが設けられる。貫通穴51Fは、穴51Eと連結する。貫通穴51Fは、断面形状が円形である。貫通穴51Fの径は、穴51Eの径よりも小さく、且つベアリング4Dの径よりも大きい。前部回転体51は、貫通穴51Fの軸線周りに回転可能である。
円筒部51Bの後面には、後側に凹んだ穴51J、51Kが設けられる。穴51J、51Kの断面形状は円形である。穴51J、51Kは、上下方向に離間する。穴51J、51Kの間には、貫通穴51Fが位置する。穴51J、51Kには、ねじ穴が形成されたナット58A、58Bがそれぞれ埋設される。
図5、図6、図8に示すように、中央回転体52は、前部回転体51の後端に設けられる。中央回転体52は、前後方向に延びる略円柱状である。中央回転体52は、円筒部52T、弓形部52A、52B、角柱部52U、突出部52M、52Pを有する。円筒部52Tは、中央回転体52の前部を構成する。円筒部52Tは、前後方向に延びる円柱状である。円筒部52Tの径は、前部回転体51の円筒部51Bの径と略等しい。円筒部52Tの前面には、中央回転体52を前後方向に貫通する貫通穴52Sが設けられる。貫通穴52Sは、断面形状が円形である。貫通穴52Sの径は、前部回転体51の貫通穴51Fの径と略等しい。貫通穴52Sの軸線は、前部回転体51の貫通穴51Fの軸線と一致する。中央回転体52は、貫通穴52Sの軸線周りに回転可能である。
弓形部52A、52Bは、円筒部52Tの後端に設けられる。弓形部52A、52Bは、正面視で、円筒部52Tの径と同じ長さの径の円における円弧と弦で囲まれた弓形である。弓形部52A、52Bは、円筒部52Tの後端から後側に延びる。弓形部52A、52Bの側面のうち、弓形における弦を有するものを「弦側面52V、52W」という。弦側面52V、52Wは、円筒部52Tの貫通穴52Sを挟んで対向する。弓形部52A、52Bは、円筒部52Tの径方向の外側に向けて凸となる。弓形部52A、52Bの外表面は、中央回転体52に外接する仮想の円柱(以下、「仮想円柱C」と定義する。)と接する。言い換えると、仮想円柱Cの外表面は、中央回転体52の外表面に一致する。即ち、前後方向において、弓形部52A、52Bの外表面と、円筒部52Tの外表面とは連続する。
弓形部52Aには、前後方向に貫通する貫通穴52K、及び後面から前側に凹んだ穴52Gが設けられる。貫通穴52Kと穴52Gとは、中央回転体52の周回方向に並ぶ。弓形部52Bには、前後方向に貫通する貫通穴52J、及び後面から前側に凹んだ52Hが設けられる。貫通穴52Jと穴52Hとは、中央回転体52の周回方向に並ぶ。貫通穴52J、52Kは、前部回転体51の穴51J、51Kに対応する位置に設けられる。貫通穴52J、52Kは、回転中心4Xに対して回転対称となる。穴52G、52Hは、回転中心4Xに対して回転対称となる。
穴52G、52Hには、後側からコイルばね84A、84B、及び係合棒8A、8Bが順に挿入される。コイルばね84A、84Bは、前後方向に伸縮可能な円筒状の圧縮コイルばねである。コイルばね84A、84Bの前端は、穴52G、52Hの前端に接触する。係合棒8A、8Bは、前後方向に延びる略棒状である。係合棒8A、8Bの前端は、コイルばね84A、84Bの後端に接触する。係合棒8A、8Bは、穴52G、52Hに案内されて、前後方向に移動可能である。係合棒8A、8Bの一部は、弓形部52A、52Bの後面から後側に向けて突出する。
係合棒8Aは、先端部81A、貫通穴82A、突起83Aを有する。先端部81Aは、係合棒8Aの後端部であり、後側ほど直径が小さくなるテーパ状に形成される。貫通穴82Aは、係合棒8Aの前後方向の中央部分に設けられ、中央回転体52の径方向に貫通する。なお、中央回転体52の径方向も、中央回転体5および軸4の径方向に一致する。突起83Aは、中央回転体52の径方向に突出する棒である。突起83Aは、中央回転体52の径方向の内側から貫通穴82Aに嵌合される。貫通穴82Aに嵌合された突起83Aは、係合棒8Aの側面から中央回転体52の径方向の内側に向けて突出する。
角柱部52Uは、円筒部52Tの後端から前後方向に延びる。角柱部52Uは、弦側面52V、52Wの間に設けられる。前後方向において、角柱部52Uの長さは、弓形部52A、52Bの長さよりも短い。角柱部52Uの正面視における中心には、貫通穴52Sが設けられる。弓形部52A、52Bの弦の延伸方向と平行な方向(図6の左右方向。以下、「弦方向」という。)において、角柱部52Uの長さは、弓形部52A、52Bの弦の長さよりも短い。即ち、角柱部52Uは、正面視で仮想円柱Cの内側にある。円筒部52Tの後端には、角柱部52Uとの接続部における弦方向の外側に、前側に凹む溝52E、52Fが形成される。
板状の突出部52M、52Pは、角柱部52Uの後面における弦方向の両端部から後側に向けて延びる。突出部52M、52Pの後端は、弓形部52A、52Bの後端よりも前側にある。突出部52M、52Pは、正面視で弦方向と直交する方向に延び、一端が弓形部52Aの弦に、他端が弓形部52Bの弦に接続される。以下、突出部52M、52Pの径方向の内側の面、弦側面52V、52W、角柱部52Uの後面で囲まれた空間を「空洞52R」という。空洞52Rには、後側からベアリング4D、止め輪4Fが順に嵌合される。以下、突出部52M、及び突出部52Mと連続する角柱部52Uの弦方向の一端部を併せて、「端部52C」という。また、突出部52P、及び突出部52Pと連続する角柱部52Uの弦方向の他端部を併せて、「端部52D」という。
端部52C、52Dには、支持部材70A、70Bが設けられる。支持部材70A、70Bは、金属製で弾性を有する板バネである。支持部材70A、70Bは、中央回転体52の径方向に弾性変形可能である。支持部材70A、70Bの弾性変形によって、支持部材70A、70Bの一部は、仮想円柱Cの側面に対して外側と内側に移動可能である。支持部材70A、70Bの一部が仮想円柱Cの側面の外側にある場合、回転体5が挿通された貫通穴20Bの壁面(すなわち、スプール20Aの内壁)と、支持部材70A、70Bの一部とが接触する。支持部材70A、70Bは、この接触によって、リボンロール20を支持する。支持部材70A、70Bの一部が仮想円柱Cの側面の内側にある場合、回転体5に挿通された貫通穴20Bの壁面と、支持部材70A、70Bの一部とは離隔する。支持部材70A、70Bは、この離隔によって、リボンロール20の支持を解除する。以下、支持部材70A、70Bの一部が仮想円柱Cの側面の外側にある状態を、「支持状態」といい、支持部材70A、70Bの一部が仮想円柱Cの側面の内側にある状態を、「離隔状態」という。
支持部材70Aは、支持部71A、屈折部72A、接触部73A、誘導部74Aを有する。支持部71Aは、中央回転体52の径方向の外側に凸となる弧状に湾曲しながら前後方向に延びる。支持部71Aの前端は、溝52Eに嵌合される。前後方向において、支持部71Aの長さは、端部52Cよりも長く、且つ弓形部52A、52Bよりも短い。即ち、支持部71Aの後端は、前後方向において、端部52Cの後端と弓形部52A、52Bの後端との間に位置する。
屈折部72Aは支持部71Aの後端から径方向の内側に向けて延びる。屈折部72Aの径方向の内側の端部は、突出部52Mよりも径方向の内側に配置される。接触部73Aは、屈折部72Aの径方向の内側の端部から前側に向けて延びる。誘導部74Aは、接触部73Aの前端から前側且つ中央回転体52の径方向の外側に向けて延びる。誘導部74Aの前端は、突出部52Mの後端よりも前側に配置される。故に、支持部材70Aは、径方向の移動により中央回転体52から脱落しない。また、支持部71Aの前端が溝52Eに嵌合され、更に、後述する後部回転体53の前面が支持部材70Aの後側に向けての移動を規制するので、支持部材70Aは、前後方向の移動により中央回転体52から脱落しない。
支持部材70Bは、支持部材70Aと同一構成であり、貫通穴52Sに対して対称となるように配置される。支持部材70Bは、支持部71B、屈折部72B、接触部73B、誘導部74Bを有する。支持部71Bは支持部71Aと、屈折部72Bは屈折部72Aと、接触部73Bは接触部73Aと、誘導部74Bは誘導部74Aと、それぞれ対応する。支持部71Bの前端は、溝52Fに嵌合される。支持部材70A、70Bは、回転体5に軸4が挿通されていない状態で、接触部73A、73Bが径方向の内側に向けて移動するように付勢する。
図5、図8に示すように、後部回転体53は、中央回転体52の後端に設けられる。略円柱状の後部回転体53は、前後方向に延びる。後部回転体53の後面53Aの中心には、前側に凹んだ穴53Bが設けられる。穴53Bの径は、柱6の径よりも大きい。後部回転体53の前面の中心には、後側に凹んだ穴53Dが設けられる。穴53Dの径は、穴53Bの径と略等しい。穴53B、穴53Dの底面の中心には、前後方向に貫通する貫通穴53Mが設けられる。貫通穴53Mの断面形状は円形である。貫通穴53Mの径は、後部突出部45の径と略等しく、柱6の径よりも小さい。貫通穴53Mには、後部突出部45が挿通される。貫通穴53Mの軸線は、中央回転体52の貫通穴52Sの軸線と一致する。後部回転体53は、貫通穴53Mの軸線周りに回転可能である。
後部回転体53の後面53Aには、更に、後部回転体53を前後方向に貫通する貫通穴53G、53H、52J、52Kが設けられる。貫通穴53G、53H、53J、53Kは、後部回転体53の周回方向に並ぶ。貫通穴53G、53Hは、中央回転体52の穴52G、52Hに対応する位置に設けられる。貫通穴53G、53Hは、回転中心4Xに対して回転対称となる。貫通穴53J、53Kは、中央回転体52の貫通穴52J、52Kに対応する位置に設けられる。貫通穴53J、53Kは、回転中心4Xに対して回転対称となる。
貫通穴53G、53Hの径は、穴52G、52Hの径と略等しい。貫通穴53G、53Hには、前部回転体51の弓形部52A、52Bの後面から後側に向けて突出する係合棒8A、8Bが挿通される。貫通穴53G、53Hに挿通された係合棒8A、8Bは、後部回転体53の後面53Aから後側に向けて突出する。
貫通穴53G、53Hには、貫通穴53G、53Hから穴53B、54D、貫通穴53Mまで径方向に貫通するスリット53Cが設けられる。スリット53Cは、後部回転体53の前端から後部回転体53の後端の近傍まで前後方向に延びる。後部回転体53の周回方向において、スリット53Cの幅は、係合棒8A、8Bの突起83A、83Bの径と略等しい。係合棒8A、8Bが貫通穴53G、53Hに挿通された状態で、突起83A、83Bは、スリット53Cから後部回転体53の径方向の内側に向けて突出する。
貫通穴53J、53Kは、大径部分と小径部分からなる段付き穴である。貫通穴53J、53Kの大径部分は貫通穴53J、53Kの後側に、貫通穴53J、53Kの小径部分は貫通穴53J、53Kの前側に設けられる。貫通穴53J、53Kには、ボルト54A、54Bがそれぞれ挿通される。ボルト54A、54Bは、頭部55A、55B、及びねじ溝が形成されたねじ部56A、56Bを有する。貫通穴53J、53Kの大径部分の径は、ボルト54A、54Bの頭部55A、55Bの径と略等しい。貫通穴53J、53Kの小径部分の径は、ボルト54A、54Bのねじ部56A、56Bの径と略等しい。貫通穴53J、53Kに挿通されたボルト54A、54Bの頭部55A、55Bは、貫通穴53J、53Kの大径部分の前端で係止される。
後部回転体53の貫通穴53J、53Kに挿通されたボルト54A、54Bは、ねじ部56A、56Bが中央回転体52の貫通穴52J、52Kに挿通されて、前部回転体51に埋設されるナット58A、58Bにそれぞれ螺合される。これにより、前部回転体51、中央回転体52、及び後部回転体53は一体となる。軸4が挿通される前部回転体51の貫通穴51F、中央回転体52の貫通穴52S、及び後部回転体53の貫通穴53Mは、軸線が互いに一致する。一体となった回転体5は、軸4周りに回転可能である。軸4が挿通された状態で回転体5が回転する場合の回転中心を、「回転中心5X」という。回転中心4Xは回転中心5Xと一致する。
<ワッシャ部7G>
図5に示すように、板9Bとナット7Aの間には、ワッシャ部7Gが軸4の挿入部41に挿通されて設けられる。ワッシャ部7Gのうち、平ワッシャ7B、7E、7Fは樹脂製であり、波形スプリングワッシャ7C、7Dは金属製である。平ワッシャ7Bは、波形スプリングワッシャ7Cの付勢力により、ナット7Aの後面に押し付けられる。平ワッシャ7E、7Fは、波形スプリングワッシャ7Dの付勢力により、板9Bの前面に押し付けられる。波形スプリングワッシャ7C、7Dは、互いの付勢力により、波形スプリングワッシャ7Cの後面と波形スプリングワッシャ7Dの前面が互いに押し付けられる。
図5に示すように、板9Bとナット7Aの間には、ワッシャ部7Gが軸4の挿入部41に挿通されて設けられる。ワッシャ部7Gのうち、平ワッシャ7B、7E、7Fは樹脂製であり、波形スプリングワッシャ7C、7Dは金属製である。平ワッシャ7Bは、波形スプリングワッシャ7Cの付勢力により、ナット7Aの後面に押し付けられる。平ワッシャ7E、7Fは、波形スプリングワッシャ7Dの付勢力により、板9Bの前面に押し付けられる。波形スプリングワッシャ7C、7Dは、互いの付勢力により、波形スプリングワッシャ7Cの後面と波形スプリングワッシャ7Dの前面が互いに押し付けられる。
軸4が回転中心4X周りに回転する場合、ナット7Aに付勢して軸4と一体に回転しようとする波形スプリングワッシャ7Cと、板9Bの前面に付勢する波形スプリングワッシャ7Dとの間で摩擦力が生じる。これにより、軸4は、板9Bに対して回転しすぎないよう適度な力を受け、回転が抑制されることとなる。
<回転体5の取り付け>
図8に示すように、回転体5は、ナット7A、ワッシャ部7Gにより板9Bに軸支された状態の軸4に取り付けられる。軸4の中央突出部44には、ベアリング4D、止め輪4Fが挿通されている。回転体5は、軸4の後側から挿通される。回転体5に嵌合されたベアリング4Cは、軸4の前部突出部43を受ける。ベアリング4Cの前端が軸4の軸壁部42の後面に接触した状態で、軸4の後部突出部45の後端は回転体5の穴53Bの底面よりも後側に配置される。以下、図8、図9に示すベアリング4Cの前面が軸壁部42の後面に接触する位置を「第一位置」という。穴53Bの底面から後方に突出する後部突出部45の後端に、柱6の溝65Aが嵌合される。ボルト3のねじ部3Bが柱6の貫通穴64を挿通し、後部突出部45の穴45Aに螺合されることで、柱6が軸4に固定される。
図8に示すように、回転体5は、ナット7A、ワッシャ部7Gにより板9Bに軸支された状態の軸4に取り付けられる。軸4の中央突出部44には、ベアリング4D、止め輪4Fが挿通されている。回転体5は、軸4の後側から挿通される。回転体5に嵌合されたベアリング4Cは、軸4の前部突出部43を受ける。ベアリング4Cの前端が軸4の軸壁部42の後面に接触した状態で、軸4の後部突出部45の後端は回転体5の穴53Bの底面よりも後側に配置される。以下、図8、図9に示すベアリング4Cの前面が軸壁部42の後面に接触する位置を「第一位置」という。穴53Bの底面から後方に突出する後部突出部45の後端に、柱6の溝65Aが嵌合される。ボルト3のねじ部3Bが柱6の貫通穴64を挿通し、後部突出部45の穴45Aに螺合されることで、柱6が軸4に固定される。
柱6の前面62の径は、貫通穴53Mの径よりも大きい。軸壁部42の径は、ベアリング4Cの内輪46の径よりも大きい。以下、図10に示す穴53Bの底面が柱6の前面に接触する位置を「第二位置」という。第二位置は、第一位置よりも板9Bから離隔した位置である。回転体5は、第一位置と第二位置の間を軸4に沿って前後方向に移動可能である。
回転体5が第一位置に位置する場合、ベアリング4Dは、前後方向において中央回転体52の後端近傍に位置する。この場合、支持部材70A、70Bの接触部73A、73Bは、ベアリング4Dの外輪49に径方向の外側から接触する。外輪49は、前後方向に延びる円筒状である。外輪49の径は、内輪48の径よりも大きい。接触部73A、73Bが外輪49に接触した状態で、支持部材70A、70Bの支持部71A、71Bの一部が仮想円柱Cの側面の外側に配置され、支持部材70A、70Bは支持状態となる(図8、図10参照)。即ち、回転体5が第一位置に位置する状態で、リボンロール20は、支持部材70A、70Bにより支持される。ベアリング4Dは、軸4の中央突出部44を受ける。ベアリング4C、4Dにより、回転体5は軸4に対してスムーズに回転できる。
<リボンロール20の取り外し>
図8~図10を参照し、カセット1Bにおけるリボンロール20の取り外しについて説明する。シャフト32A、32Dがリボンロール20に挿通された状態で、リボンロール20がシャフト32A、32Dによって支持されているものとする。シャフト32Aと同一構成であるシャフト32Dの説明は省略する。カセット1Bが印刷装置1Aに装着されている状態(図8参照)から、カセット1Bが印刷装置1Aから前側に引き抜かれる(図9参照)。
図8~図10を参照し、カセット1Bにおけるリボンロール20の取り外しについて説明する。シャフト32A、32Dがリボンロール20に挿通された状態で、リボンロール20がシャフト32A、32Dによって支持されているものとする。シャフト32Aと同一構成であるシャフト32Dの説明は省略する。カセット1Bが印刷装置1Aに装着されている状態(図8参照)から、カセット1Bが印刷装置1Aから前側に引き抜かれる(図9参照)。
カセット1Bが印刷装置1Aから引き抜かれた状態で、回転体5は第一位置にあり、支持部材70A、70Bは支持状態である。リボンロール20は支持部材70A、70Bにより回転体5に支持される。ユーザはリボンロール20を支持した状態の回転体5を軸4に沿って板9Bに対して離隔する方向(後方)に移動する。以下、リボンロール20を取り外す場合に回転体5が移動する方向を「移動方向5Z(図10参照)」と定義する。支持部材70A、70Bが回転体5と共に軸4に沿って後方に移動し、支持部材70A、70Bの接触部73A、73Bはベアリング4Dの外輪49の外表面、即ち軸受部4Eの外表面を摺動する。
回転体5が更に板9Bから離隔すると、接触部73A、73Bが軸受部4Eから離れる。接触部73A、73Bの前側の誘導部74A、74Bが、支持部材70A、70Bの付勢力により軸受部4Eの外表面に径方向の外側から接触する。回転体5の後方への移動に伴い、誘導部74A、74Bは軸受部4Eの外表面に接触しながら、摺動する。故に、回転体5の移動方向5Zへの移動と連動して、支持部材70A、70Bの支持部71A、71Bの後端は、径方向の内側に向けて移動する。支持部71A、71Bが貫通穴20Bの壁面から離隔する。
図10に示すように、回転体5が更に板9Bから離隔して第二位置まで移動すると、誘導部74A、74Bは、軸受部4Eから離れ、後部突出部45側に移動する。支持部材70A、70Bは、自身の付勢力により更に径方向の内側に向けて移動する。支持部71A、71Bの後端部は、径方向の外側から端部52C、52Dの前端に接触し、径方向の内側に向けての移動が停止する。接触部73A、73Bが後部突出部45に近接した位置に、誘導部74A、74Bの前端が径方向における軸受部4Eよりも外側となる位置に配置される。支持部71A、71Bの全体が仮想円柱Cの内側にあり、支持部材70A、70Bは離隔状態となる。
ユーザは、支持部材70A、70Bによる支持が解除された状態のリボンロール20を板9Bから離隔する方向に移動する。リボンロール20は回転体5から取り外される。リボンロール20を取り外す方向を「移動方向2Z」と定義する。回転体5の移動方向5Zとリボンロール20の移動方向2Zとは一致する。
<リボンロール20の取り付け>
カセット1Bは印刷装置1Aに装着されておらず、シャフト32A、32Dにリボンロール20が挿通されておらず、回転体5は第一位置にあるものとする。シャフト32Aと同一構成であるシャフト32Dの説明は省略する。回転体5が第一位置にあるので、支持部材70A、70Bは支持状態である。ユーザは、シャフト32Aの後側からリボンロール20を回転体5に挿通する。支持部材70A、70Bが支持状態であるので、貫通穴20Bの壁面に接触する。支持部材70A、70Bは、回転体5の径方向に弾性変形可能な板バネであるので、ユーザがリボンロール20を更に前側に押し付けると、リボンロール20は支持部材70A、70Bを摺動しながら回転体5の前側に移動する。リボンロール20は、前部回転体51のフランジ51Aの後面に接触して、回転体5に取り付けられる。該時、リボンロール20は、支持部材70A、70Bにより支持されている。
カセット1Bは印刷装置1Aに装着されておらず、シャフト32A、32Dにリボンロール20が挿通されておらず、回転体5は第一位置にあるものとする。シャフト32Aと同一構成であるシャフト32Dの説明は省略する。回転体5が第一位置にあるので、支持部材70A、70Bは支持状態である。ユーザは、シャフト32Aの後側からリボンロール20を回転体5に挿通する。支持部材70A、70Bが支持状態であるので、貫通穴20Bの壁面に接触する。支持部材70A、70Bは、回転体5の径方向に弾性変形可能な板バネであるので、ユーザがリボンロール20を更に前側に押し付けると、リボンロール20は支持部材70A、70Bを摺動しながら回転体5の前側に移動する。リボンロール20は、前部回転体51のフランジ51Aの後面に接触して、回転体5に取り付けられる。該時、リボンロール20は、支持部材70A、70Bにより支持されている。
<シャフト32A、32Dの動作概要>
カセット1Bが印刷装置1Aに装着されていない場合におけるシャフト32A、32Dの動作概要について説明する。シャフト32A、32Dにリボンロール20が挿通されているものとする。シャフト32Aと同一構成であるシャフト32Dの説明は省略する。
カセット1Bが印刷装置1Aに装着されていない場合におけるシャフト32A、32Dの動作概要について説明する。シャフト32A、32Dにリボンロール20が挿通されているものとする。シャフト32Aと同一構成であるシャフト32Dの説明は省略する。
シャフト32Aの係合棒8A、8Bの突起83A、83Bは、コイルばね84A、84Bの付勢力により、柱6の溝66の後端に接触する(図示略)。故に、回転体5は柱6を固定する軸4と共に回転可能となる。軸4は摩擦力、すなわちブレーキ力を受けているため、回転体5も軸4に対して回転しすぎないよう適度な力を受け、回転体5の回転が抑制されることとなる。この回転体5が受ける力が、ユーザによるインクリボン2の回転体5に対する引き回しの際に、インクリボン2に適度なバックテンションをかける。故に、使用者によるインクリボン2の引き回し作業が容易となる。
カセット1Bが印刷装置1Aに装着される場合におけるシャフト32A、32Dの動作概要について説明する。シャフト32A、32Dにリボンロール20が挿通されており、回転体5が第二位置にあるものとする。回転体5が第二位置にあるので、支持部材70A、70Bは離隔状態である。
図8、図11に示すように、シャフト32Aの係合棒8A、8Bの先端部81A、81Bは、印刷装置1Aの装着部22Aの穴220Aに嵌る。カセット1Bがユーザにより印刷装置1Aに向けて押されると、コイルばね84A、84Bは、回転体5を前方に付勢する。コイルばね84A、84Bに付勢された回転体5は、軸4に案内されて、第二位置から第一位置に向けて板9Bに近接する方向(前方)に移動する。回転体5の前方への移動に伴い、支持部材70A、70Bの誘導部74A、74Bは軸受部4Eの外表面に接触しながら、摺動する。故に、支持部材70A、70Bの支持部71A、71Bの後端は、径方向の外側に向けて押し上げられる。
回転体5が更に板9Bから離隔して第一位置まで移動すると、接触部73A、73Bが軸受部4Eの外表面に接触し、支持部材70A、70Bの支持部71A、71Bの一部が仮想円柱Cの側面の外側に配置される。支持部71A、71Bが貫通穴20Bの壁面に接触し、支持部材70A、70Bは支持状態となって、リボンロール20を支持する。
回転体5が第一位置にある状態で、更にカセット1Bがユーザにより印刷装置1Aに向けて押されると、係合棒8A、8Bは、コイルばね84A、84Bの付勢力に抗って、後部回転体53に対して前方に移動する。該時、突起83A、83Bは、係合棒8A、8Bと共に前方に移動し、柱6から離隔する。柱6の溝66に突起83A、83Bが配置されず、回転体5は軸4から独立して回転可能となる。このため、回転体5は、ベアリング4C、4Dが軸4を受けて、軸4に対して容易に回転可能な状態となる。回転体5は、印刷装置1Aのモータ31Aの回転に応じて回転する。
<本実施形態の主たる作用、効果>
カセット1Bは、板9B、軸4、回転体5、支持部材70A、70Bを有する。軸4は、板9Bの後面から後側に向けて突出する。軸4は、回転体5に挿通される。回転体5は、インクリボン2が巻回されたリボンロール20に挿通される。回転体5は、軸4周りに回転可能である。回転体5は、軸4に沿って、第一位置と第一位置よりも板9Bから離隔した第二位置との間を前後方向に移動可能である。支持部材70A、70Bは、回転体5に設けられる。支持部材70A、70Bは、回転体5の前後方向の移動に応じて、軸4の径方向に移動可能である。回転体5が第一位置にある場合に、支持部材70A、70Bの一部が回転体5に外接する仮想円柱Cの側面の外側に移動する。支持部材70A、70Bは、リボンロール20に内側から接触してリボンロール20を支持する支持状態となる。回転体5が第二位置にある場合に、支持部材70A、70Bの全体が仮想円柱Cの側面の内側に移動する。支持部材70A、70Bは、リボンロール20から離隔して支持を解除する離隔状態となる。このように、回転体5が板9Bから離隔する方向に移動されることで支持部材70A、70Bによるリボンロール20の支持が解除される。リボンロール20は、板9Bから離隔する方向に移動されて、回転体5から取り外される。支持部材70A、70Bによるリボンロール20の支持を解除する為の回転体5の移動方向5Zと、支持部材70A、70Bによる支持が解除されたリボンロール20が取り外される移動方向2Zとが一致する。故に、カセット1Bに支持されたインクリボン2は、より簡単な操作で取り外される。
カセット1Bは、板9B、軸4、回転体5、支持部材70A、70Bを有する。軸4は、板9Bの後面から後側に向けて突出する。軸4は、回転体5に挿通される。回転体5は、インクリボン2が巻回されたリボンロール20に挿通される。回転体5は、軸4周りに回転可能である。回転体5は、軸4に沿って、第一位置と第一位置よりも板9Bから離隔した第二位置との間を前後方向に移動可能である。支持部材70A、70Bは、回転体5に設けられる。支持部材70A、70Bは、回転体5の前後方向の移動に応じて、軸4の径方向に移動可能である。回転体5が第一位置にある場合に、支持部材70A、70Bの一部が回転体5に外接する仮想円柱Cの側面の外側に移動する。支持部材70A、70Bは、リボンロール20に内側から接触してリボンロール20を支持する支持状態となる。回転体5が第二位置にある場合に、支持部材70A、70Bの全体が仮想円柱Cの側面の内側に移動する。支持部材70A、70Bは、リボンロール20から離隔して支持を解除する離隔状態となる。このように、回転体5が板9Bから離隔する方向に移動されることで支持部材70A、70Bによるリボンロール20の支持が解除される。リボンロール20は、板9Bから離隔する方向に移動されて、回転体5から取り外される。支持部材70A、70Bによるリボンロール20の支持を解除する為の回転体5の移動方向5Zと、支持部材70A、70Bによる支持が解除されたリボンロール20が取り外される移動方向2Zとが一致する。故に、カセット1Bに支持されたインクリボン2は、より簡単な操作で取り外される。
軸4は、軸受部4E、及び後部突出部45を有する。後部突出部45をは、軸受部4Eの後端に設けられる。後部突出部45の直径は、軸受部4Eの直径よりも小さい。支持部材70A、70Bは、接触部73A、73Bを有する。接触部73A、73Bは、支持状態において軸受部4Eの外表面に接触する。接触部73A、73Bは、離隔状態において軸受部4Eの外表面を摺動しながら、後部突出部45側に移動する。接触部73A、73Bは、径方向の内側に移動する。このように、接触部73A、73Bが径方向の外側から軸受部4Eに接触することで、支持状態の支持部材70A、70Bはリボンロール20を支持する。そして、支持部材70A、70Bが支持状態から離隔状態に切り替わる場合に、接触部73A、73Bが軸受部4Eの外表面を摺動しながら、後部突出部45側に移動する。接触部73A、73Bが径方向の内側に移動することで、リボンロール20の支持が解除される。故に、カセット1Bは、簡単な構成でインクリボン2の支持、及び支持の解除を行うことができる。
カセット1Bは、コイルばね84A、84Bを有する。コイルばね84A、84Bは、回転体5に設けられる。カセット1Bが印刷装置1Aに装着される場合において、コイルばね84A、84Bは、コイルばね84A、84Bの後側に設けられる係合棒8A、8Bにより圧縮されて、第二位置にある回転体5を第一位置に移動するように付勢する。このように、第二位置にある回転体5がコイルばね84A、84Bにより付勢されて第一位置に移動し、支持部材70A、70Bは支持状態になる。仮に、回転体5が第一位置に位置しない状態で印刷装置1Aに装着された場合、リボンロール20は回転体5に対して回転可能となり、印刷装置1Aのモータ31Aの回転に対してリボンロール20の回転が同期しなくなる。この場合、ユーザが所望する位置に精度良く印刷が行われない。カセット1Bでは、コイルばね84A、84Bにより印刷装置1Aに装着された状態において回転体5が第一位置に配置される。故に、カセット1Bを装着した印刷装置は、精度よく印刷できる。
支持部材70A、70Bは、金属製で弾性を有する板バネである。この場合、カセット1Bが印刷装置1Aに装着されていない状態で支持部材70A、70Bが支持状態にある場合において、ユーザがリボンロール20を後側から回転体5に挿入することで、リボンロール20が支持される。故に、インクリボン2は、より簡単な操作でカセット1Bに支持される。
印刷装置1Aは、装着部22、モータ31A、31B、及びサーマルヘッド26を有する。装着部22には、カセット1Bが装着される。装着部22A、22Dは、カセット1Bの係合棒8A~8Dに嵌合される穴220A、220Dを有する。モータ31A、31Bの回転軸は、装着部22A、22Dに接続する。印刷装置1Aは、モータ31A、31Bにより装着部22A、22Dを回転させることで、回転体5に装着されたリボンロール20が回転し、インクリボン2は搬送される。サーマルヘッド26は、回転体5が回転されることに応じてカセット1Bから繰り出されたインクリボン2を加熱して印刷する。この場合、インクリボン2がより簡単な操作でカセット1Bから取り外されるので、ユーザは、印刷装置1Aによる印刷を行う場合に、カセット1Bが支持するインクリボン2をより簡単に交換できる。
ユーザは、カセット1Bからリボンロール20を取り外す場合において、回転体5を板9Bから離隔する方向に移動する。支持部材70A、70Bが径方向の内側に移動して支持状態から離隔状態に切り替わり、リボンロール20の支持が解除される。ユーザは、支持部材70A、70Bによる支持が解除された状態のリボンロール20を板9Bから離隔する方向に移動して、カセット1Bからリボンロール20を取り外す。このように、ユーザが回転体5を板9Bから離隔する方向に移動することで、支持部材70A、70Bによるリボンロール20の支持が解除される。そして、支持部材70A、70Bによるインクリボンの支持の解除する為の回転体5の移動方向5Zと、支持部材70A、70Bによる支持が解除されたリボンロール20が取り外される移動方向2Zとが一致する。故に、インクリボン支持用カセットに支持されたインクリボンは、より簡単な操作で取り外される。
上記実施形態において、軸受部4Eが本開示の「第一軸部」の一例である。後部突出部45が本開示の「第二軸部」の一例である。コイルばね84A、84Bが本開示の「付勢部」の一例である。モータ31A、31Bが本開示の「駆動部」の一例である。
本開示は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更が加えられてもよい。例えば、以下の変形が適宜加えられてもよい。以下の変形は適宜組み合わされてもよい。
回転体5の前部回転体51、中央回転体52、及び後部回転体53は一体となって前後方向に移動しなくてもよい。例えば、前部回転体51及び中央回転体52が、板9Bに対して接離せず、後部回転体53のみが軸4に沿って移動する構成でもよい。この場合、支持部材は、例えば、中央回転体52に設けられ、中央回転体52の径方向の外側に凸となる弧状に湾曲しながら後側に向けて延び、前後方向の長さが弓形部52A、52Bよりも長く、一端が溝52E、52Fに嵌合され、他端が自由端となるように構成されてもよい。前部回転体51及び中央回転体52と、後部回転体53とが近接している場合に、支持部材は後部回転体53の前面に接触し、径方向の外側に拡がり、リボンロール20を支持する。後部回転体53が板9Bから離隔する方向に移動されると、支持部材は後部回転体53の前面から離隔し、径方向の内側に移動し、リボンロール20の支持を解除する。
この場合、後部回転体53が板9Bから離隔する方向に移動されることで、中央回転体52に設けられる支持部材によるリボンロール20の支持が解除される。故に、カセット1Bに支持されたインクリボン2は、より簡単な操作で取り外される。この場合において、中央回転体52が本開示の「第一回転体」に相当する。後部回転体53が本開示の「第二回転体」に相当する。
本開示は、他に種々の変更が可能である。印刷装置1A、カセット1Bの構成、数は適宜変更されてもよい。板9Bに対して軸4の延びる方向は、板9Bと直交する方向に限らない。軸4は、板9Bと直交する方向に対して傾斜した方向に延びていてもよい。軸4は板9Bに対して固定されてもよい。軸4は板9Bに対して、上下方向、左右方向、前後方向の少なくとも何れかの方向に移動可能であってもよい。
回転体5は、略円筒状以外の形状を有していてもよい。回転体5は、軸4の周りの一部のみを覆うように設けられてもよい。回転体5は、前部回転体51、中央回転体52、及び後部回転体53と異なる回転体を有していてもよいし、前部回転体51、中央回転体52、及び後部回転体53の少なくとも何れかを有していなくてもよい。
支持部材70A、70Bの構成、数は適宜変更されてもよい。支持部材70A、70Bの少なくとも一方が塑性を有してもよい。支持部71A、71Bは、回転体5が第二位置にある場合に貫通穴20Bの壁面から離隔していればよく、仮想円柱Cの側面の外側に位置していてもよい。支持部71A、71Bは、前後方向に延びず、例えば中央回転体52の周回方向に延びてもよい。接触部73A、73B、誘導部74A、74Bに軸受部4Eとの摺動による摩擦を軽減するためにローラが設けられてもよい。支持部材70A、70Bの他に、回転体5の移動と連動して径方向に移動しない支持部材が設けられてもよい。
例えば、図12に示す支持部材700Aが、支持部材70A、70Bの代わりに用いられてもよい。支持部材700Aは、金属製で弾性を有する板バネである。支持部材700Aは、支持部710A、屈折部720A、接触部73A、誘導部74Aを有する。接触部73Aおよび誘導部74Aは、支持部材70Aが有する接触部73Aおよび誘導部74Aとそれぞれ同一形状であるため、説明は省略される。
支持部710Aは、支持部71A(図5参照)と比較して、凹み711A,712A,貫通孔713A、および、貫通孔721Aの一部を有する点において相違する。支持部710Aの他の部分は、支持部71Aと同一形状であるため、説明は省略される。凹み711A,712Aは、前後方向において、支持部710Aの中心と屈折部720Aとの間に位置する。凹み711A,712Aは、支持部710Aが上下方向に凹む部分である。具体的に、凹み711Aは、支持部710Aの下側の縁が、上側に弧状に凹む部分である。凹み712Aは、支持部710Aの上側の縁が、下側に弧状に凹む部分である。言い換えると、支持部710Aの上下方向の幅は、凹み711A,712Aの位置において、他の部分よりも狭くなる。貫通孔713Aは、前後方向において、支持部710Aの中心と支持部710Aの前端との間に位置する。貫通孔713Aは、中央回転体52に設けられた突起(非図示)と係合することで、支持部710Aを中央回転体52に対して位置決めするために用いられる。
屈折部720Aは、屈曲部72A(図5参照)と比較して、貫通孔721Aの他の部分を有する点において相違する。屈折部720Aの他の部分は、屈曲部72Aと同一形状であるため、説明は省略される。貫通孔721Aは、左右方向において、屈曲部72Aの中心から左端まで延びる。貫通孔721Aは、前後方向において、支持部710Aの後端から、凹み711A,712Aと支持部710Aの後端との間の位置まで延びる。すなわち、貫通孔721Aは、支持部710Aと屈曲部720Aとに亘って存在する。貫通孔721Aは、リボンロール20を保持する荷重の低減と、凹み711A,712Aへの応力集中を緩和することとを目的として、設けられる。
支持部材700Aが図12に示す配置で支持状態にある場合、支持部710Aは、左方に弧状に突出する。支持部材700Aが支持状態にある場合、凹み711A,712Aの少なくとも一部分は、弧状に突出する支持部710Aの頂点よりも前側に位置する。支持部材700Aが支持状態にある場合、支持部710Aの前端から後方に向けて上方に傾斜する部分(すなわち、弧の立ち上がり部分)において、凹み711A,712Aが貫通穴20Bの壁面に接触する。仮に長期間の使用によって貫通穴20Bの壁面が削れる場合、凹み711A,712Aが弧の立ち上がり部分において貫通穴20Bの壁面を削るので、貫通穴20Bの壁面は、支持部材700Aから前方向の力を受ける。従って、仮に長時間の使用によって貫通穴20Bの壁面が削れる場合であっても、リボンロール20の後方への移動が防止される。
シャフト32A、32Dは、後部回転体53を後側に向けて付勢する付勢部材(例えば、圧縮コイルばね。)を有してもよい。この場合、印刷装置1Aからカセット1Bが取り外されると、ユーザが操作することなく回転体5が板9Bから離隔する方向に移動して第二位置に配置され、支持部材70A、70Bによるリボンロール20の支持が解除される。シャフト32A、32Dは、後部回転体53を前側に向けて付勢する付勢部材(例えば、引張コイルばね)を有してもよい。この場合、ユーザがシャフト32Aからリボンロール20を取り外して操作を終了すると、ユーザが操作することなく回転体5が板9Bに近接する方向に移動して第一位置に配置され、支持部材70A、70Bは支持状態となる。
シャフト32A、32Dは、ベアリング4C、4Dの少なくとも一方を有していなくてもよい。例えば、シャフト32A、32Dがベアリング4Dを有さない場合、支持部材70A、70Bが支持状態において、接触部73A、73Bが中央突出部44に外側から接触しているように構成されればよい。柱6は、ボルト3の螺合以外で軸4に固定されてもよい。ワッシャ部7Gの構成、数は適宜変更されてもよい。例えば、シャフト32A、32Dは、平ワッシャ7B、7E、7Fの少なくとも何れかを有してなくてもよい。波形スプリングワッシャ7C、7Dの代わりに、ゴム等の他の弾性部材が用いられてもよい。係合棒8A、8Bは後部回転体53の後面53Aから突出しなくてもよい。この場合、例えば印刷装置1Aの装着部22Aに、前方に突出する突出部が設けられていてもよい。
1A 印刷装置
1B インクリボン支持用カセット
2 インクリボン
4 軸
4C、4D ベアリング
4E 軸受部
5 回転体
6 柱
7G ワッシャ部
8A~8D 係合棒
9B 板
20 リボンロール
22 装着部
26 サーマルヘッド
32A、32D シャフト
44 中央突出部
45 後部突出部
51 前部回転体
52 中央回転体
52C、52D 端部
53 後部回転体
70A、70B、700A 支持部材
71A、71B、710A 支持部
73A、73B 接触部
84A、84B コイルばね
1B インクリボン支持用カセット
2 インクリボン
4 軸
4C、4D ベアリング
4E 軸受部
5 回転体
6 柱
7G ワッシャ部
8A~8D 係合棒
9B 板
20 リボンロール
22 装着部
26 サーマルヘッド
32A、32D シャフト
44 中央突出部
45 後部突出部
51 前部回転体
52 中央回転体
52C、52D 端部
53 後部回転体
70A、70B、700A 支持部材
71A、71B、710A 支持部
73A、73B 接触部
84A、84B コイルばね
Claims (9)
- インクリボンを用いて印刷媒体に印刷する印刷装置に装着可能であり、前記インクリボンが巻回されたリボンロールを支持可能なインクリボン支持用カセットであって、
板と、
前記板から延びる軸と、
印刷装置に装着された状態で印刷装置の駆動により前記軸周りに回転可能で且つ前記軸に沿って第一位置と前記第一位置よりも前記板に対して離隔する第二位置とに移動可能に設けられる回転体と、
前記回転体に設けられ、前記回転体が前記第一位置にある場合に少なくとも一部が前記回転体の外表面よりも前記軸の径方向の外側に位置する支持状態と、前記回転体が前記第二位置にある場合に前記少なくとも一部が前記回転体の前記外表面よりも前記径方向の内側に位置する離隔状態とに切り替え可能な支持部材と
を備えることを特徴とするインクリボン支持用カセット。 - 前記軸は、
所定の直径を有する第一軸部と、
前記第一軸部に対して前記軸の軸方向に設けられ、前記第一軸部よりも直径が小さい第二軸部とを備え、
前記支持部材は、
前記支持状態において前記第一軸部に接触し、前記離隔状態において前記第二軸部に接触する接触部を備えること
を特徴とする請求項1に記載のインクリボン支持用カセット。 - 前記第二位置にある前記回転体を前記第一位置に向けて付勢する付勢部を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクリボン支持用カセット。
- 前記支持部材は、前記径方向に弾性変形可能な板バネであることを特徴とする請求項3に記載のインクリボン支持用カセット。
- 前記支持部材は、
前記軸方向に延び、前記径方向の外側に向けて凸となる弧状に湾曲する支持部と、
前記支持部の前記軸方向の一端から前記径方向の内側に向けて延びる屈折部と、
を備え、
前記軸方向における前記支持部の前記一端は、前記軸方向における前記支持部の他端よりも前記板から離間し、
前記支持部は、
前記軸方向における前記支持部の中心と前記屈折部との間に位置し、前記軸方向および前記径方向に直交する方向に凹む凹み部分を備える、
ことを特徴とする請求項4に記載のインクリボン支持用カセット。 - 前記インクリボン支持用カセットが印刷装置に装着される場合に、前記第二位置にある前記回転体が印刷装置に接触することで前記第一位置に移動することを特徴とする請求項1~5の何れか一つに記載のインクリボン支持用カセット。
- 前記回転体は、第一回転体と、第二回転体とを備え、
前記支持部材は、前記第一回転体に設けられ、
前記第二回転体は、前記軸に沿って移動可能であって、
前記支持部材は、前記第二回転体の前記軸方向の位置に応じて前記径方向に移動すること
を特徴とする請求項1に記載のインクリボン支持用カセット。 - 請求項1~7の何れかに記載のインクリボン支持用カセットと、
前記インクリボン支持用カセットが装着可能な装着部と、
前記装着部に装着された前記インクリボン支持用カセットの前記回転体を回転させることが可能な駆動部と、
インクリボンを加熱することで印刷媒体への印刷が可能なサーマルヘッドと
を備えたことを特徴とする印刷装置。 - 板から延びる軸と、前記軸周りに回転可能で且つ前記軸に沿って移動可能に設けられ、インクリボンが巻回されたリボンロールに挿通される回転体と、前記回転体に設けられ、前記回転体の前記軸の軸方向の移動に応じて少なくとも一部が前記軸の径方向に移動可能であって、前記少なくとも一部が前記リボンロールに内側から接触して前記リボンロールを支持する支持状態と、前記少なくとも一部が前記径方向の内側に移動して、前記リボンロールから離隔する離隔状態とに切り替え可能な支持部材とを備えるインクリボン支持用カセットから前記リボンロールを取り外す方法であって、
前記リボンロールを前記板から離隔する方向に移動させることで、前記回転体が前記リボンロールを支持する前記支持部材と共に前記軸に沿って移動し、前記支持部材が前記回転体の前記軸方向の移動に連動して前記支持状態から前記離隔状態に切り替わって前記リボンロールの支持を解除し、前記リボンロールが前記回転体から取り外されることを特徴とする取外方法。
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