JP7382275B2 - 歩行車 - Google Patents

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Description

本発明は、歩行車に関する。
従来より、高齢者等が歩行する際の補助を行う歩行車が知られている。歩行車は、上下に延びる左右一対のフレーム部と、各フレーム部の下端側に設けられた前輪及び後輪とを備える。各フレーム部の上端側にはハンドルが設けられ、ユーザが歩行車を移動させる際には、そのハンドルを持って移動させるようになっている。
特許文献1には、ハンドルよりも低い位置に、各フレーム部から後方に突出するグリップを備える歩行車が開示されている。この特許文献1の歩行車では、ユーザが椅子に座った状態から立ち上がる際にグリップを掴んで立ち上がることが可能となっている。これにより、ユーザの立ち上がり動作をし易くなっている。
特許第5240907号公報
ところで、上記特許文献1の歩行車では、ユーザがグリップを掴んで立ち上がる際に、ユーザがグリップを握ったまま後方に引き込んでしまう場合が想定される。その場合、ユーザは上手く立ち上がることができないおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ユーザが安定した状態で立ち上がることができる歩行車を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の歩行車は、上下方向に延びる左右一対のフレーム部と、前記フレーム部の下端側に設けられた前輪及び後輪と、を備える歩行車であって、前記歩行車の走行時にユーザが把持する又はユーザの腕を支持する部分よりも低い位置に、前記各フレーム部から後方へ突出するとともに、ユーザが立ち上がる際に手を載せるための一対の補助台が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、歩行車の走行時にユーザが把持する又はユーザの腕を支持する部分よりも低い位置に、ユーザが立ち上がる際に手を載せるための補助台が各フレーム部から後方に突出するように設けられている。この場合、ユーザが立ち上がる際には、それらの補助台に手を載せて自らの荷重を預けながら立ち上がることができる。そのため、ユーザが立ち上がる際に後方への引き込み動作が生じにくく、ユーザは安定した状態で立ち上がることが可能となる。
第2の発明の歩行車は、第1の発明において、前記補助台の上面部は平坦又は略平坦な面となっていることを特徴とする。
本発明によれば、補助台の上面部が平坦面又は略平坦面となっているため、ユーザが補助台の上に手を載せて立ち上がる際、自らの荷重を補助台に対して預け易い。そのため、ユーザは立ち上がりの動作をより好適に行うことができる。なお、略平坦な面には、ほぼ平坦であるが、厳密には緩やかな曲面となっている面等が含まれる。
第3の発明の歩行車は、第1又は第2の発明において、前記補助台は、上面部と、前記上面部の左右両端から下方へ延びる一対の側面部とを備え、前記上面部及び前記各側面部が形成された外表面部分において、平面視における左右方向の長さ寸法よりも、側面視における上下方向の長さ寸法を大きくした縦長部分が含まれていることを特徴とする。
本発明によれば、補助台の上面部及び各側面部が形成された外表面部分に、平面視における左右方向の長さ寸法より側面視における上下方向の長さ寸法が大きくされた縦長部分が含まれている。この場合、ユーザが補助台に手を載せた状態で補助台を握ろうとした際、縦長部分においては指を下端部に引っ掛けることが困難となる。そのため、ユーザが誤って補助台を握ってしまうのを抑制することができる。
また、補助台を縦長形状にする場合、横長形状にする場合と比べ、各補助台間の間隔を確保し易い。この場合、ユーザが各補助台の間に入り込み易く、ユーザが歩行車を走行させる際や、ユーザが各フレーム部間に設けられる座部に座る際等に好都合となる。
第4の発明の歩行車は、第3の発明において、前記補助台において前記各側面部の後端部を含む後端側は、下端側が切り欠かれた形状となっていることを特徴とする。
本発明によれば、補助台において各側面部の後端部を含む後端側が、下端側が切り欠かれた形状となっているため、補助台の後端側(つまり先端側)において上下方向の長さ寸法を小さくすることができる。これにより、補助台の見栄えが損なわれるのを抑制しながら、補助台が握られるのを抑制することができる。
第5の発明の歩行車は、第3又は第4の発明において、前記各補助台は、前記各側面部のうち内側の側面部が、後方に向かうにつれて互いの間隔が大きくなるように形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、各補助台の内側の側面部が、後方に向かうにつれ互いの間隔が大きくなるよう形成されているため、ユーザが各補助台の間に立って歩行車を走行させる際等に好都合となる。
第6の発明の歩行車は、第3乃至第5のいずれかの発明において、前記各側面部の下端側は下方へ突出していることを特徴とする。
本発明によれば、補助台の各側面部の下端側が下方へ突出しているため、ユーザが補助台の上に手を載せた状態で補助台を握ろうとすると、指が上記突出した側面部の下端に当たることになる。この場合、ユーザに違和感を感じさせることができるため、ユーザが誤って補助台を握ってしまうのを抑制することができる。
第7の発明の歩行車は、上下方向に延びる左右一対のフレーム部と、前記フレーム部の下端側に設けられた前輪及び後輪と、を備える歩行車であって、前記歩行車の走行時にユーザが把持する又はユーザの腕を支持する部分よりも低い位置に、前記各フレーム部に跨がって配置されかつそれら各フレーム部から後方へ突出するとともに、ユーザが立ち上がる際に手を載せるための補助台が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、歩行車の走行時にユーザが把持する又はユーザの腕を支持する部分よりも低い位置に、ユーザが立ち上がる際に手を載せるための補助台が各フレーム部から後方に突出するように設けられている。これにより、上記第1の発明と同様の効果を得ることができる。
第8の発明の歩行車は、第1乃至第7のいずれかの発明において、前記補助台の上面部には、ユーザが手を載せる領域であることを示す領域表示部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、補助台の上面部にユーザが手を載せる領域であることを示す領域表示部が設けられているため、手を載せる領域をユーザにわかり易くすることができる。
第9の発明の歩行車は、第8の発明において、前記領域表示部はゴム材により形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、領域表示部がゴム材により形成されているため、ユーザが領域表示部に手を載せた際、手を滑りにくくすることができる。これにより、ユーザはより安定した状態で立ち上がることができる。
歩行車を斜め前方から見た斜視図。 歩行車を示す側面図。 図2のA-A線断面図。 補助台を斜め上方から見た斜視図。 補助台の分解斜視図。 (a)が補助台を左右方向の外側から見た側面図であり、(b)が補助台を左右方向の内側から見た側面図である。 補助台を斜め下方から見た斜視図。 カバー部材を斜め下方から見た斜視図。 (a)は使用者が補助台の上に手を載せた状態を左右方向の外側から見た側面図であり、(b)は同状態を左右方向の内側から見た側面図である。 補助台の別形態を示す図。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、歩行車として、屋内で用いられる屋内用の歩行車について具体化している。図1は、その歩行車10を斜め後方から見た斜視図である。また、図2は歩行車10を示す側面図である。以下、これら図1及び図2に基づいて、歩行車10の構成について説明する。なお、以下の説明では、歩行車10を移動させる際の移動方向を前後方向とし、その前後方向に対して直交する方向を左右方向として説明を行う。
図1及び図2に示すように、歩行車10は、上下方向に延びる左右一対のフレーム部11と、各フレーム部11の下端側に設けられた前輪12及び後輪13とを備える。フレーム部11は、アルミニウム等の軽金属により形成されている。フレーム部11は、その下部に設けられ前後方向に延びる下部フレーム15と、下部フレーム15の中間部から上方に延びる縦フレーム16とを有する。また、各フレーム部11は連結部材18を介して互いに連結されている。
各フレーム部11には、縦フレーム16の上端側にハンドル21とアームレスト22とブレーキレバー23とロックレバー24とが設けられている。ハンドル21は、使用者が歩行車10を移動させる際に把持する部分であり、縦フレーム16から前方に突出して設けられている。また、アームレスト22は、使用者が歩行車10を移動させる際に使用者の腕を支える部分であり、縦フレーム16から後方に突出して設けられている。なお、アームレスト22が「歩行車の走行時にユーザの腕を支持する部分」に相当する。
ブレーキレバー23とロックレバー24とは縦フレーム16の上端側に取付部25を介して取り付けられている。ブレーキレバー23は、ブレーキ操作を行うためのものであり、ハンドル21の下方に設けられている。また、ロックレバー24は、歩行車10の移動を禁止するロック操作を行うためのものである。ブレーキレバー23が取付部25から前方に突出して設けられているのに対し、ロックレバー24は取付部25から後方に突出して設けられている。
各フレーム部11の縦フレーム16の間には座部31が設けられている。座部31はシート状に形成され、左右一対の座部フレーム32,33に架け渡された状態で設けられている。各座部フレーム32,33は前後方向に延びており、各フレーム部11の縦フレーム16にそれぞれ取り付けられている。これにより、使用者は座部31の上に後方から腰掛けることが可能となっている。また、座部31の下面側には収容かご34が設けられ、その収容かご34に物を収容できるようになっている。また、ハンドル21の下方には物を載せ置くことが可能なトレイ35も設けられている。
各フレーム部11の縦フレーム16には、使用者が立ち上がる際に手を載せるための補助台40が設けられている。本歩行車10では、使用者が椅子等に座った状態から立ち上がる際、手を補助台40の上に載せて自らの荷重を預けながら立ち上がることが可能となっている。本歩行車10では、このような補助台40が設けられている点に特徴を有しており、以下においては、その補助台40の構成について図1及び図2に加え図3に基づいて説明する。なお、図3は図2のA-A線断面図であり、各補助台40を上方から見た図となっている。
図1~図3に示すように、補助台40は、ハンドル21及びアームレスト22よりも低い位置に配置され、各縦フレーム16からそれぞれ後方に突出して設けられている。この場合、各補助台40の後端部は、後輪13の回転軸13aよりも前方に位置しており、換言すると後輪13の下端部よりも前方に位置している。また、各補助台40は、座部31よりも高い位置に配置されている。そのため、各補助台40を座部31に座った際に肘掛けとして利用することも可能となっている。また、各補助台40は左右対称となる構成を有している。
続いて、補助台40の構成について図4~図7に基づいて詳しく説明する。図4は、補助台40を斜め上方から見た斜視図である。なお、図4では説明の便宜上、縦フレーム16等、補助台40以外の部材を二点鎖線(仮想線)で示している。また、図5は、補助台40の分解斜視図である。図6は、(a)が補助台40を左右方向の外側から見た側面図であり、(b)が補助台40を左右方向の内側から見た側面図である。図7は、補助台40を斜め下方から見た斜視図である。なお、図4~図7ではいずれも、左右の各補助台40のうち右側の補助台40を示している。
図4~図7に示すように、補助台40は、縦フレーム16に取り付けられた本体部41と、本体部41に取り付けられたカバー部材42と、カバー部材42に取り付けられたシート部材43とを備える。
本体部41は、縦フレーム16に取り付けられる取付部45と、その取付部45から後方に突出して延びる突出部46とを有する。取付部45は上下方向に延びる筒状をなしている。取付部45は、その内側に縦フレーム16を挿通させた状態で当該縦フレーム16にねじ部材47を用いて固定されている。詳しくは、取付部45には、当該取付部45を左右方向に貫通する孔部48が形成され、縦フレーム16には、その孔部48と連通する孔部(図示略)が形成されている。そして、取付部45の孔部48と縦フレーム16の孔部とにねじ部材47がまとめて挿通された状態で、ねじ部材47が締結状態とされることにより取付部45が縦フレーム16に固定されている。
突出部46は、取付部45の下部から後方に向けて突出している。突出部46には、上方に開放された凹状部49が形成されている。凹状部49には、その凹状部49を区画するように複数のリブ51が設けられ、それらのリブ51により突出部46の強度が高められている。また、凹状部49には、上下方向に延びる筒状部52が形成されている。筒状部52は、前後方向に所定の間隔をあけて複数(具体的には2つ)配置されている。これら各筒状部52の内側の孔部52aは突出部46を上下方向に貫通している。
続いて、カバー部材42について図4~図7に加え図8を用いながら説明する。図8は、カバー部材42を斜め下方から見た斜視図である。
図4~図7に示すように、カバー部材42は、本体部41の突出部46を覆うように設けられている。カバー部材42は、硬質樹脂により形成され、例えばABS樹脂により形成されている。カバー部材42は、前後方向に延びるように形成されている。カバー部材42は、突出部46を上方から覆う上板部55と、突出部46を左右方向の両側からそれぞれ覆う一対の側板部56,57と、突出部46を後方から覆う後板部58とを有する。
上板部55は前後方向に水平に延びており、平板状に形成されている。各側板部56,57は上板部55の左右方向(幅方向)の両端部からそれぞれ下方に延びており、平板状に形成されている。この場合、各側板部56,57は上板部55の前後方向の全域から下方に延びており、各側板部56,57の下端部がいずれも同じ高さ位置に位置している。また、各側板部56,57のうち、側板部56が左右方向の外側の側板部となっており、側板部57が左右方向の内側の側板部となっている。
なお、上板部55によりカバー部材42の上面42aが形成され、側板部56によりカバー部材42の外側面42bが形成され、側板部57によりカバー部材42の内側面42cが形成されている。
後板部58は上板部55の後端部から下方に延びており、後方に凸となる曲板状に形成されている。後板部58は、左右方向の両端側において各側板部56,57の後端部とそれぞれ接続されている。これにより、カバー部材42には、図8に示すように、上板部55、各側板部56,57及び後板部58により囲まれた内側空間59が形成されている。
カバー部材42には、上板部55の下面側に複数のリブ61が設けられている。これらのリブ61によりカバー部材42の強度が高められている。また、カバー部材42には、上板部55から下方に延びる円筒状のボス部62が設けられている。ボス部62は、前後方向に所定の間隔をあけて複数(具体的には2つ)配置されている。また、各ボス部62の内側にはめねじ62a(インサートねじ)が埋め込まれている。
図7に示すように、カバー部材42は、その内側空間59に本体部41の突出部46を収容した状態で当該突出部46の上に載置された状態で配置されている。この配置状態で、カバー部材42の各ボス部62は突出部46の筒状部52の孔部52aに上方から挿入されており、その挿入状態で各ボス部62のめねじ62aに対して下方からビス64が締結されている。これにより、カバー部材42が突出部46に取り付けられ、ひいては本体部41に取り付けられている。なお、突出部46の下面側には、ビス64の頭部を収容する凹状部65が形成されている。
このように、カバー部材42は、ビス64により本体部41に取り付けられているため、カバー部材42を新たなものに交換する際には、その交換が容易となっている。
カバー部材42が本体部41に取り付けられた状態で、カバー部材42の各側板部56,57は下端側が突出部46よりも下方に突出している。各側板部56,57において上記突出した部分は突出部56a,57aとなっている。
カバー部材42において後端部を含む後端側は、その下端側が切り欠かれた形状となっている。すなわち、カバー部材42の後端側には、下端側に切り欠き部67が形成されている。切り欠き部67は、カバー部材42の各側板部56,57及び後板部58に跨がって形成され、カバー部材42の下端から上方に向けて凹んでいる。これにより、カバー部材42の後端側では、切り欠き部67の分だけカバー部材42の上下方向の長さ寸法が小さくなっている。また、切り欠き部67は、その切り欠き部67に隣接するカバー部材42の下縁部が後方に向かうにつれ上側に変位する湾曲形状となるように形成されている。これにより、カバー部材42の上記下縁部は後端部において最も高くに位置し、その位置は突出部46の下面と略同じ高さ位置となっている。
内側の側板部57における切り欠き部67の前端部は外側の側板部56における切り欠き部67の前端部よりも前方に位置している。したがって、内側の側板部57では、外側の側板部56よりも切り欠き部67がより前方に亘って形成されている。また、内側の側板部57の前端側には、さらに下端側に切り欠き部68が形成されている。
図3に示すように、各補助台40のカバー部材42の外側面42bは互いに平行に前後方向に延びている。それに対して、各補助台40のカバー部材42の内側面42cは後方に向かうにつれて互いの間隔が大きくなるように外側面42bに対して傾斜した状態で延びている。これにより、カバー部材42は、左右方向の長さ(幅)が後端側に向かうほど小さくなっている。
続いて、シート部材43について説明する。
図4~図6に示すように、シート部材43は、カバー部材42の上面側に取り付けられている。シート部材43は、弾性を有するゴム材料によりシート状(薄板状)に形成され、例えばエラストマにより形成されている。また、シート部材43は、赤色等に着色されることにより、カバー部材42と異なる色で形成されている。
シート部材43は、前後方向の長さがカバー部材42よりも短くされ、左右方向の長さがカバー部材42と同じとされている。シート部材43は、カバー部材42の上面側(詳しくは上板部55)において後端側に配置され、詳しくはカバー部材42における後端部から前方に向けた所定範囲に亘って配置されている。
カバー部材42の上板部55には、その上面側にシート部材43が配設される凹部71が形成されている。シート部材43は、その凹部71に配設された状態でカバー部材42に接着により固定されている。この場合、シート部材43の上面43aはカバー部材42の上面42aと面一とされている。シート部材43の上面43aは使用者が手を載せる手載せ領域(以下、上面43aと同じ符号を付して手載せ領域43aともいう)となっている。使用者が補助台40を用いて立ち上がる際には、手載せ領域43aに手を載せて立ち上がるようになっている。
シート部材43の上面43aとカバー部材42の上面42aとは互いに連続する連続面となっている。これら各上面42a,43aにより補助台40の上面部40aが構成されている。上面部40aは、水平方向に拡がる平坦面となっている。上面部40aの左右方向の両端からは補助台40の各側面部40b,40cが下方に延びている。これら各側面部40b,40cのうち、外側の側面部40bはカバー部材42の外側面42bにより構成され、内側の側面部40cはカバー部材42の内側面42cにより構成されている。これにより、補助台40では、カバー部材42とシート部材43とにより、補助台40の上面部40a及び各側面部40b,40cが形成された外表面部分75が構成されている。
続いて、外表面部分75について詳しく説明する。
図6(a)に示すように、外表面部分75の外側の側面部40bは、その前後方向の一部が上下方向の長さが最大とされた最大長さ領域77とされている。最大長さ領域77は、側面部40bの下端部を含む領域となっており、切り欠き部67よりも前方に形成されている。また、最大長さ領域77は、前後方向においてシート部材43(手載せ領域43a)の中間位置からシート部材43よりも前方に拡がる領域となっている。
図6(b)に示すように、外表面部分75の内側の側面部40cは、その前後方向の一部が上下方向の長さが最大とされた最大長さ領域78とされている。最大長さ領域78は、側面部40cの下端部を含む領域となっている。最大長さ領域78は、切り欠き部67よりも前方であってかつ切り欠き部68よりも後方に形成されている。また、最大長さ領域78は、前後方向においてシート部材43(手載せ領域43a)の中間位置からシート部材43よりも前方に拡がる領域となっている。
内側の側面部40cの最大長さ領域78は、前後方向の長さが外側の側面部40bの最大長さ領域77よりも短くなっている。また、最大長さ領域78の後端部は最大長さ領域77の後端部よりも前方に位置しており、最大長さ領域78の前端部は最大長さ領域77の前端部よりも後方に位置している。
ここで、使用者が補助台40の上に手を載せて立ち上がる際における補助台40への手の載せ方について図9に基づき説明する。図9は、(a)が使用者が補助台40の上に手を載せた状態を左右方向の外側から見た側面図であり、(b)が左右方向の内側から見た側面図である。なお、図9では、図6と同様、右側の補助台40を示している。また、図9では便宜上、使用者の手を二点鎖線(仮想線)で示している。
使用者が補助台40を利用して立ち上がりを行う際には、両手をそれぞれ各補助台40の上に載せて立ち上がりを行う。この場合、図9(a)及び(b)に示すように、使用者は補助台40上の手載せ領域43aに手のひらを載せて立ち上がりを行うことになる。使用者が手載せ領域43aに手のひらを載せた際には、親指が補助台40の左右方向内側に位置し、親指以外の残りの4本の指が補助台40の左右方向外側に位置することになると考えられる。
そこで、この場合に、親指の先端側が上述した外表面部分75の最大長さ領域78に位置するように、当該最大長さ領域78が形成されており、また親指以外の残りの4本の指の先端側が外表面部分75の最大長さ領域77に位置するように、当該最大長さ領域77が形成されている。これにより、使用者により誤って補助台40が握られてしまうのを確実に防止することが可能となっている。
また、外表面部分75においては、側面視における上下方向の長さ寸法L1(以下、上下長さ寸法L1という)が平面視における左右方向の長さ寸法L2(以下、左右長さ寸法L2という。図3参照)よりも大きくされている(L1>L2)。詳しくは、外表面部分75における前後方向のいずれの位置においても、上下長さ寸法L1が左右長さ寸法L2よりも大きくされている。これにより、本実施形態の補助台40では、外表面部分75における前後方向の全域が縦長形状とされた縦長部分となっている。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
歩行車10の走行時に使用者の腕を支えるアームレスト22よりも低い位置に、使用者が立ち上がる際に手を載せるための補助台40を各フレーム部11から後方に突出するように設けた。この場合、使用者が立ち上がる際には、それらの補助台40に手を載せて自らの荷重を預けながら立ち上がることができる。そのため、使用者が立ち上がる際に後方への引き込み動作が生じにくく、使用者は安定した状態で立ち上がることが可能となる。
また、補助台40はアームレスト22よりも低い位置にあるため、使用者が椅子等に座った状態から立ち上がろうとする際に目に付きやすい。そのため、使用者が補助台40を用いて立ち上がる上で好都合となっている。
補助台40の上面部40aを平坦面としたため、使用者が補助台40の上に手を載せて立ち上がる際、自らの荷重を補助台40に対して預け易い。そのため、使用者は立ち上がりの動作をより好適に行うことができる。なお、上面部40aは必ずしも平坦面とする必要はなく、例えば上方に凸となる緩やかな曲面状とされた略平坦面であってもよい。その場合にも、上記同様の効果を得ることができる。
補助台40の上面部40a及び各側面部40b,40cが形成された外表面部分75に、平面視における左右方向の長さ寸法L2より側面視における上下方向の長さ寸法L1が大きくされた縦長部分を含めた。この場合、使用者が補助台40に手を載せた状態で補助台40を握ろうとした際、縦長部分においては指を下端部に引っ掛けることが困難となる。そのため、使用者が誤って補助台40を握ってしまうのを抑制することができる。特に、上記実施形態では、外表面部分75における前後方向の全域を縦長部分としたため、上記の効果を確実に得ることができる。
また、補助台40(外表面部分75)を縦長形状にする場合、横長形状にする場合と比べ、左右の各補助台40間の間隔を確保し易い。この場合、使用者が各補助台40の間に入り込み易く、使用者が歩行車10を走行させる際や、座部31に座る際等に好都合となる。
補助台40において各側面部40b,40cの後端部を含む後端側を、下端側が切り欠かれた形状としたため、補助台40の後端側(つまり先端側)において上下方向の長さ寸法を小さくすることができる。これにより、補助台40の見栄えが損なわれるのを抑制しながら、補助台40が握られるのを抑制することができる。
各補助台40の内側の側面部40cを後方に向かうにつれ互いの間隔が大きくなるよう形成したため、使用者が各補助台40の間に立って歩行車10を走行させる際等に好都合となる。また、使用者が座部31に後方から座る際、座り易いという利点もある。
補助台40の各側面部40b,40cの下端側が下方へ突出しているため(具体的には、カバー部材42の各側板部56,57が下方に突出する突出部56a,57aを有しているため)、使用者が補助台40の上に手を載せた状態で補助台40を握ろうとすると、指が上記突出した側面部40b,40cの下端に当たることになる。この場合、使用者に違和感を感じさせることができるため、使用者が誤って補助台40を握ってしまうのを抑制することができる。
補助台40の上面部40aの一部を使用者の手を載せる手載せ領域43a(シート部材43の上面43a)とし、その手載せ領域43aを他の領域(カバー部材42の上面42a)と異なる色で形成することで、手載せ領域43aであることを示すようにした。この場合、使用者に手を載せる領域をわかり易くすることができる。なお、この場合、色違いとされた手載せ領域43a自体が領域表示部に相当する。
手載せ領域43aをゴム材により形成したため、使用者が手載せ領域43aに手を載せた際、手を滑りにくくすることができる。これにより、使用者はより安定した状態で立ち上がることができる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、シート部材43をゴム材料により形成したが、樹脂材料等、他の材料により形成してもよい。この場合にも、シート部材43をカバー部材42と色違いとすることでシート部材43の上面43aが手載せ領域43aであることを示すことができる。また、手載せ領域43aであることを示す方法は必ずしもこれに限らず、例えば、手載せ領域の外縁を示す外縁ラインを補助台40の上面部40aに設けるようにてもよい。この場合、外縁ラインが領域表示部に相当する。
なお、手載せ領域は必ずしも設ける必要はなく、設けないようにしてもよい。
・上記実施形態では、補助台40の外表面部分75における前後方向の全域を縦長部分としたが、外表面部分75における前後方向の一部の領域だけを縦長部分としてもよい。その場合にも、その縦長部分においては使用者により誤って補助台40が握られてしまうのを抑制することができる。また、補助台40の外表面部分75に、左右長さ寸法L2が上下長さ寸法L1よりも大きくされた横長部分を含めるようにしてもよい(L2>L1)。
・上記実施形態では、補助台40を本体部41とカバー部材42とシート部材43との3部材により構成したが、補助台40の構成の仕方は必ずしもこれに限らない。例えば、シート部材43を不具備として、カバー部材42の上面42aだけを使用者が手を載せる領域として用いるようにしてもよい。また、カバー部材42についても不具備として、本体部41のみから補助台40を構成するようにしてもよい。この場合、本体部41の突出部46に使用者の手を載せるための面(上面)を形成することになる。
・使用者が補助台40の上に手のひらを載せた際に、各側面部40b,40cにて使用者の指が位置することになる最大長さ領域77,78に上下に延びるリブを設けてもよい。その場合、使用者の指が滑るのを抑制することができるため、使用者は安定した状態で補助台40の上に手を載せることができる。なお、リブは、各側面部40b,40cの最大長さ領域77,78のうちいずれか一方にだけ設けてもよいし、両方に設けてもよい。
・上記実施形態では、補助台40の上面部40aを平坦面としたが、例えば、補助台40の上面部を上方に凸となる曲面状に形成したり、又は上方に凸となる逆V字状に形成したりする等、非平坦状にしてもよい。ただ、使用者の荷重を補助台40に預け易くする上では、上面部40aを平坦面とするのが望ましい。
・図10には補助台の別形態を示す。図10に示す歩行車90では、補助台91がアームレスト22よりも低い位置において各フレーム部11の縦フレーム16に跨がって設けられている。補助台91は、各縦フレーム16にそれぞれ取り付けられる一対の取付部92と、それら各取付部92に跨がって設けられ各縦フレーム16よりも後方に向けて延びる板状の台部93とを有する。台部93は左右方向に延びており、左右方向の両端側において後端部が各取付部92に固定されている。これにより、補助台91は、各縦フレーム16から後方に突出するテーブル状の補助台とされている。かかる補助台91においても、使用者が立ち上がる際には補助台91の上に手を載せて荷重を預けながら立ち上がることができる。そのため、立ち上がりの際に後方への引き込み動作が生じにくく、安定した状態で立ち上がることができる。
・上記実施形態では、歩行車10にアームレスト22が設けられていたが、歩行車にはアームレストが設けられていないものもある。そこで、かかる歩行車に本発明の補助台を適用してもよい。かかる歩行車では、一般に、ハンドルがフレーム部から後方に突出して設けられている。そこで、かかる歩行車に補助台を適用する場合、ハンドルよりも低い位置に補助台をフレーム部から後方に突出するように設ければよい。なお、この場合、ハンドルが、「歩行車の走行時にユーザが把持する部分」に相当する。
10…歩行車、11…フレーム部、12…前輪、13…後輪、21…ハンドル、22…アームレスト、40…補助台、40a…上面部、40b…側面部、40c…側面部、41…本体部、42…カバー部材、43…シート部材、75…外表面部分、91…補助台。

Claims (7)

  1. 上下方向に延びる左右一対のフレーム部と、
    前記フレーム部の下端側に設けられた前輪及び後輪と、
    を備える歩行車であって、
    前記歩行車の走行時にユーザが把持する又はユーザの腕を支持する部分よりも低い位置に、前記各フレーム部から後方へ突出するとともに、ユーザが立ち上がる際に手を載せるための一対の補助台が設けられており、
    前記補助台は、前記フレーム部に取り付けられた本体部と、前記本体部に取り付けられたカバー部材とを有し、
    前記本体部は、前記フレーム部に取り付けられる取付部から後方に突出して延びる突出部を有し、
    前記カバー部材は、前記突出部を上方から覆う上板部と、前記突出部を左右方向の両側からそれぞれ覆う一対の側板部とを有し、
    前記各側板部の下端側は前記突出部よりも下方に突出していることを特徴とする歩行車。
  2. 前記補助台の上面部は平坦又は略平坦な面となっている、請求項1に記載の歩行車。
  3. 前記補助台は、上面部と、前記上面部の左右両端から下方へ延びる一対の側面部とを備え、
    前記上面部及び前記各側面部が形成された外表面部分において、平面視における左右方向の長さ寸法よりも、側面視における上下方向の長さ寸法を大きくした縦長部分が含まれている、請求項1又は2に記載の歩行車。
  4. 前記補助台において前記各側面部の後端部を含む後端側は、下端側が切り欠かれた形状となっている、請求項3に記載の歩行車。
  5. 前記各補助台は、前記各側面部のうち内側の側面部が、後方に向かうにつれて互いの間隔が大きくなるように形成されている、請求項3又は4に記載の歩行車。
  6. 前記補助台の上面部には、ユーザが手を載せる領域であることを示す領域表示部が設けられている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の歩行車。
  7. 前記領域表示部はゴム材により形成されている、請求項に記載の歩行車。
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