JP7381822B2 - 掘削位置計測システム及びロッド継手 - Google Patents

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Description

本発明は、掘削位置計測システム及びロッド継手に関する。
特許文献1は、オーガボーリングによる掘削孔の変位量を定量的に計測する方法に関する技術が開示されている。この先行技術では、複数本のオーガロッドを接続して地中を掘削するオーガボーリングにおいて、地上にて掘削基準点のX-Y座標を設定し、各オーガロッドの長さ方向中間位置に設置した傾斜計により、鉛直方向に対する各オーガロッドの傾斜量を計測している。なお、各オーガロッドの長さ方向中間位置に設置した傾斜計の計測結果は、ケーブル及びロータリーコネクターを介して伝送する。
特許文献2には、地中掘削位置を計測する方法、地中掘削位置計測装置及び非開削工法用掘削システムに関する技術が開示されている。この先行技術では、ロッドの先端に掘削ビットを備えロッドを逐次継ぎ足して地中への掘削を進める非開削工法用掘削システムにおいて、掘削先端にある掘削ビットに一体的に備えられた姿勢検知センサを用いて地中の掘削位置を計測している。なお、掘削先端にある掘削ビットに一体的に備えられた姿勢検知センサの検知結果は、信号処理・送信部において超磁歪素子を用いて発振させ、ロッドに振動を伝え、制御モニター部において超磁歪素子またはマイクロフォンにより受信するという形態、すなわちロッドを伝送媒体とする形態を用いることができるとされている。
特公平7-088744号公報 特開2014-41117号公報
特許文献1の技術のように、ケーブル及びロータリーコネクター等を介して伝送する有線方式では、オーガボーリング内にケーブル等を配線する必要がある。よって、ケーブル等の断線の虞がある。
特許文献2の技術のように、ロッドを伝送媒体とする方式では、有線方式のようにケーブル等の断線の虞はない。しかし、姿勢検知センサは、掘削先端にある掘削ビットに一体的に備えられているのみである。したがって、掘削ロッドにおける掘削先端以外の位置を把握することができない。よって、掘削精度の向上に改善の余地がある。
本発明は、上記事実に鑑み、掘削ロッドによる掘削精度を向上させることできる掘削位置計測システム及びロッド継手を提供することが目的である。
第一態様は、複数本のロッドを順次接続して地中を掘削する掘削ロッドにおける先端部と、前記ロッド同士が接続された接続部位の少なくとも一つと、にそれぞれ設けられ、傾斜角及び方位を計測する第一計測部と、前記第一計測部毎に設けられ、前記第一計測部の計測値を第一弾性波信号に変換し、前記第一弾性波信号を前記掘削ロッドに伝達する第一送信部と、前記第一弾性波信号を受信し、前記第一弾性波信号を前記計測値に変換する第一受信部と、を備えた掘削位置計測システムである。
第一態様の掘削位置計測システムでは、複数本のロッドを順次接続して地中を掘削する掘削ロッドにおける先端部と、ロッド同士が接続された接続部位の少なくとも一つと、に傾斜角及び方位を計測する第一計測部がそれぞれ設けられている。各第一計測部の計測値は、それぞれ第一送信部が第一弾性波信号に変換し掘削ロッドに伝達する。第一受信部は、第一弾性波信号を受信し、計測値に変換する。そして、第一受信部が受信した各第一計測部の計測値を用いて、複数の第一計測部のそれぞれの位置を求める。
よって、掘削ロッドにおける先端部と、ロッド同士を接続する接続部位の少なくとも一つと、の位置が求められる。このように、掘削ロッドの先端部及びロッド同士の接続部位の位置を把握することで、掘削精度が向上する。
また、掘削ロッドを伝送媒体としているので、ケーブル等を配線する必要がなく、断線の虞がない。
第二態様は、複数の前記第一送信部が伝達する前記第一弾性波信号が重ならないように、前記第一弾性波信号の伝達タイミングを調整する調整部が、前記第一送信部毎に設けられている、第一態様に記載の掘削位置計測システムである。
第二態様の掘削位置計測システムでは、複数の第一送信部が伝達する第一弾性波信号が重ならないように、調整部が第一弾性波信号の伝達タイミングを調整するので、第一弾性波信号が重なった状態で第一受信部が受信する場合と比較し、各第一計測部の位置の把握が容易である。
第三態様は、前記掘削ロッドの先端部に設けられ、傾斜角を計測する第二計測部と、前記第二計測部に設けられ、前記第二計測部が計測した傾斜角が閾値を超えると、第二弾性波信号を前記掘削ロッドに伝達する第二送信部と、前記第二弾性波信号を受信し、前記傾斜角が閾値を超えたことを報知する第二受信部と、を有する、第一態様又は第二態様に記載の掘削位置計測システムである。
第三態様の掘削位置計測システムでは、掘削ロッドの先端部に設けられた第二計測部が計測した傾斜角が閾値を超えると、第二送信部が第二弾性波信号を掘削ロッドに伝達する。第二受信部は、第二弾性波信号を受信すると傾斜角が閾値を超えたことを報知する。
これにより、傾斜角が閾値を超えると掘削を停止し、掘削ロッドの先端部及びロッド同士の接続部位の位置を把握して修正することで、掘削精度が向上する。
第四態様は、複数本のロッドを順次接続して地中を掘削する掘削ロッドを構成する継手本体と、前記継手本体の一端部に形成され、一方の前記ロッドの端部の凹部に挿入され前記一方のロッドに接続される凸部と、前記継手本体の他端部に形成され、他方の前記ロッドの端部の凸部が挿入され前記他方のロッドに接続される凹部と、前記継手本体内に設けられ、傾斜角及び方位を計測する計測部と、前記継手本体内に設けられ、前記計測部の計測値を弾性波信号に変換し、前記弾性波信号を前記ロッドに伝達する送信部と、を備えたロッド継手である。
第四態様のロッド継手では、計測部及び送信部を有するロッド継手で、既存のロッド同士を接続することで、ロッド同士の接続部位の傾斜角及び方位を把握することができる。言い換えると、本ロッド継手を用いることで、既存のロッドをそのまま使用して、ロッド同士の接続部位の傾斜角及び方位を把握することができる。
本発明によれば、掘削ロッドによる掘削精度を向上させることができる。
実施形態の掘削装置及び掘削位置計測システムを模式的に示す正面図である。 掘削ロッドの斜視図である。 掘削ロッドの要部の拡大斜視図である。 掘削ロッドの要部の分解斜視図である。 掘削位置計測システムのブロック図である。 第一弾性波信号及び第二弾性波信号の波形図である。 本実施形態と比較例とにおける第一検出器の位置の表示例である。 変形例の第一弾性波信号の波形図である。
<実施形態>
本発明の一実施形態の掘削位置計測システム及びロッド継手について説明する。
[構成]
まず、掘削装置、掘削位置計測システム及びロッド継手の構成について説明する。
図1に示す掘削装置10は、装置本体20と掘削ロッド100とを有している。掘削ロッド100は、図1及び図2に示すように、複数本のロッド110で構成されている。ロッド110は、先端ロッド110A(図3も参照)と、攪拌ロッド110B(図3も参照)と、棒状ロッド110Cと、を有している。なお、これらを区別しない場合は、単に「ロッド110」とする。
図1~図3に示すように、先端ロッド110Aは、掘削ロッド100の先端部102を構成する。また、先端ロッド110Aは、先端に掘削歯(掘削ビット)112が設けられ、外周部にオーガ113が設けられている。
攪拌ロッド110Bは、後述するロッド継手150(図4も参照)によって、先端ロッド110Aに接続され、外周部にオーガ113が設けられている。
図1及び図2に示すように、棒状ロッド110Cは、掘削ロッド100の上端部を構成する。
図1に示すように、掘削装置10は、掘削ロッド100を構成する複数本のロッド110を順次接続して地盤Gを掘削して掘削孔12を構築する。
図1~図4に示すように、本実施形態では、ロッド110同士は、ロッド継手150によって接続されている。
図4に示すように、ロッド継手150は、継手本体152と、継手本体152内に設けられた後述する第一検出器160と、で構成されている。ロッド継手150の継手本体152は、上端部に凸部154が形成され、下端部に凹部155が形成されている。また、各ロッド110の上端部には凸部116が形成され、下端部には凹部115が形成されている。ロッド110の凸部116とロッド継手150の凸部154とは同形状とされ、ロッド110の凹部115とロッド継手150の凹部155とは同形状とされている。よって、ロッド110の凹部115にロッド継手150の凸部154が挿入されて接続され、ロッド継手150の凹部155にロッド110の凸部116が挿入されて接続される。
ロッド継手150に設けられている第一検出器160は、第一計測部162と第一送信部164と調整部166とを有している。
また、ロッド継手150に設けられている第一検出器160は、下から第一検出器160N1、160N2とし、n番目を第一検出器160Nnとする。同様に、第一計測部162Nn、第一送信部164Nn及び調整部166Nnとする。また、区別する必要がない場合は、第一検出器160、第一計測部162、第一送信部164及び調整部166とする。なお、本実施形態では、第一検出器160、すなわちロッド継手150は、四箇所に設けられているが、これに限定されるものではない。
図1~図3に示す掘削ロッド100における先端部102とは、先端ロッド110A及び先端ロッド110Aに接続されているロッド継手150である。よって、一番下側の第一検出器160N1は、掘削ロッド100の先端部102に設けられている。また、図3に示すように、先端ロッド110Aには、第二検出器170が設けられている。このように、掘削ロッド100の先端部102には、第一検出器160N1と第二検出器170とが設けられている。
図5に示すように、掘削位置計測システム120は、前述した第一検出器160及び第二検出器170と、第一受信部260と、第二受信部270と、を有している。
各第一検出器160は、前述したように、それぞれ第一計測部162と第一送信部164と調整部166とを有している。第一計測部162は、少なくとも傾斜角及び方位を計測する機能を有している。具体的には、第一計測部162は、傾斜計、ジャイロセンサー等の姿勢検知センサを用いることができる。第一送信部164は、図示していないマイクロコントローラ及び振動装置等を有し、第一計測部162が計測した傾斜角及び方位の計測値を第一弾性波信号DS1(図6参照)に変換して掘削ロッド100に伝達する。調整部166は、複数の第一送信部164が伝達する第一弾性波信号DS1(図6参照)が重ならないように、第一送信部164が第一弾性波信号DS1(図6参照)を掘削ロッド100に伝達するタイミングを調整する。
本実施形態では、調整部166は、図示されていない電波時計を備え、第一検出器160毎に第一弾性波信号DS1(図6参照)を伝送する時刻が予め定められている。そして、予め定められた時刻になると、各調整部166は、第一送信部164が第一弾性波信号DS1(図6参照)を掘削ロッド100に伝達するように制御する。具体的には、第一検出器160N1は毎分00秒に送信し、第一検出器160N2は毎分05秒に送信し、第一検出器160N3は毎分10秒に送信し、第一検出器160Nnは、毎分05秒×(n-1)に送信するように、各調整部166が第一弾性波信号DS1を送るタイミングを調整する。
なお、上述の第一弾性波信号DS1を送るタイミング調整は一例であって、これに限定されるものではない。
図6は、第一検出器160(図5参照)における第一計測部(図5参照)が計測した傾斜角及び方位の計測値を第一送信部164(図5参照)が変換した第一弾性波信号DS1を表している。第一弾性波信号DS1は、第一検出器160の番号を示す番号信号DSA1と、計測値を示す計測値信号DSB1と、で構成されている。
また、前述したように、複数の第一検出器160の第一送信部164(図5参照)が伝達する第一弾性波信号DS1同士が重ならないように、各調整部166(図5参照)が伝達するタイミングを調整している。
図5に示すように、第二検出器170は、第二計測部172と第二送信部174とを有している。第二計測部172は、少なくとも傾斜角を計測する機能を有している。具体的には、第二計測部172は、傾斜計、ジャイロセンサー等を用いることができる。第二送信部174は、図示していないマイクロコントローラ及び振動装置等を有し、第二計測部172が計測した傾斜角が閾値を超えると第二弾性波信号DS2(図6参照)を掘削ロッド100(図1~図3参照)に伝達する。
なお、本実施形態では、閾値は5°に設定されているが、これに限定されるものではない。また、図6に示す本実施形態の第二弾性波信号DS2は、第一弾性波信号DS1とは周波数が異なると共に、第一弾性波信号DS1よりも振幅が大きく且つ長い。
図5に示す第一受信部260及び第二受信部270は、図1に示すように地上に設置された観測装置250に設けられている。
図5に示す観測装置250の第一受信部260は、第一弾性波信号DS1(図6参照)を受信し、第一弾性波信号DS1(図6参照)を第一計測部162が計測した計測値に再変換し、傾斜角及び方位の計測値を、観測装置250の図示していないディスプレイに表示する。
図5に示す観測装置250の第二受信部270は、第二弾性波信号DS2(図6参照)を受信し、掘削ロッド100の先端部102の傾斜角が閾値を超えたことを、観測装置250の図示していない報知装置を用いて報知する。本実施形態では、報知装置は、図示していないスピーカーと警告ランプとを有している。そして、掘削ロッド100の先端部102の傾斜角が閾値を超えると、スピーカーから警告音が鳴ると共に警告ランプが点灯する。なお、報知装置は一例であって、これに限定されるものではない。
また、図1に示すように、地上には、計算機252が設置されている。計算機252は、図示していないCPU(Central Processing Unit)、各処理ルーチンを実現するためのプログラム等を記憶したROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)、記憶手段としてのメモリ及びネットワークインタフェース等を含んだコンピュータによって構成されている。
そして、観測装置250の第一受信部260が表示する各第一検出器160の第一計測部162が計測した傾斜角及び方位等の計測値と掘削ロッド100の挿入距離等とを、図示されていない作業者が計算機252に入力して計算させ、各第一検出器160の位置を求める。なお、図7のグラフのF1は、各第一検出器160の位置の表示例である。また、各第一検出器160の位置の計算は、特開2014-41117号公報及び既存の技術利用又は応用することがきる。
[掘削方法の一例]
次に、掘削方法の一例について説明する。
図1に示すように、掘削ロッド100(図2及び図3も参照)を構成する各ロッド110(図2~図4も参照)をロッド継手150で順次接続して地盤Gを掘削し、掘削中に所定の頻度で測定する。具体的には、本実施形態では、10分毎に掘削を停止して、掘削ロッド100のロッド継手150に設けた各第一検出器160の第一計測部162が計測し第一受信部260が受信した計測値及び別途測定した掘削深度等を計算機252に入力し、各第一検出器160の位置を求める。そして、必要に応じて掘削ロッド100の回転数の調整、貫入速度の調整及び堀直しの検討等を行う。なお、本実施形態では、10分毎に掘削を停止して測定したが、これに限定されるものではない。
また、掘削中に第二受信部270が第二弾性波信号DS2(図6参照)を受信し、掘削ロッド100の先端部102の傾斜角が閾値を超えたことが報知されると、掘削を停止する。そして、掘削ロッド100に設けた各第一検出器160の第一計測部162が計測した計測値及び別途測定した掘削深度等から各第一検出器160の位置を求め、必要に応じて掘削ロッド100の回転数の調整、貫入速度の調整及び堀直しの検討等を行う。
なお、第一弾性波信号DS1(図6参照)及び第二弾性波信号DS2(図6参照)は、一例であって、これに限定されるものではない。第一弾性波信号DS1(図6参照)は、傾斜角及び方位等の計測値を第一受信部260が受信可能な弾性波信号の仕様であればよい。また、第二弾性波信号DS2(図6参照)は、掘削中でも第二受信部270が受信可能な弾性波信号の仕様であればよい。
ここで、第一弾性波信号DS1は、計測値を正確に伝送する必要があるので、掘削中に第一受信部260が受信して計測値を表示することは困難である。或いは、可能であっても精度が低下する虞がある。これに対して、第二弾性波信号DS2は、計測値を正確に伝送する必要はないので、掘削中に第二受信部270が受信して報知することが可能である。
[作用及び効果]
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態の掘削位置計測システム120では、複数本のロッド110を順次接続して地中を掘削する掘削ロッド100のロッド継手150に傾斜角及び方位等を計測する第一計測部162を有する第一検出器160が設けられている。各第一検出器160の第一計測部162の計測値は、それぞれ第一送信部164が第一弾性波信号DS1に変換し掘削ロッド100に伝達する。観測装置250の第一受信部260は、第一弾性波信号DS1を受信し、計測値に再変換して表示する。そして、第一受信部260が表示する各第一検出器160の第一計測部162が計測した計測値及び別途測定した掘削深さ等を計算機252に入力し、各第一検出器160の位置を求める。
よって、掘削ロッド100における先端部102を構成するロッド継手150の第一検出器160N1の第一計測部162と、攪拌ロッド110B同士を接続するロッド継手150の第一検出器160N2、N3,N4の第一計測部162と、の位置がそれぞれ求められる。このように、掘削ロッド100の先端部102及び攪拌ロッド110B同士の接続部位の位置を把握することで、掘削精度が向上する。
例えば、図7に示すグラフのF2は、掘削ロッド100の先端部102にのみ第一検出器160が設けられた比較例の場合の計測結果を示している。そして、本実施形態のF1と比較例のF2とを比較すると判るように、本実施形態の方が、正確に掘削ロッド100による掘削孔12(図1参照)の形状が正確に把握される。
また、掘削ロッド100を伝送媒体としているので、ケーブル等を配線する必要がなく、断線の虞がない。
また、本実施形態の掘削位置計測システム120では、複数の第一検出器160の第一送信部164が伝達する第一弾性波信号DS1が重ならないように、それぞれの調整部166が第一弾性波信号DS1の伝達タイミングを調整する。よって、第一弾性波信号DS1が重なった状態で第一受信部260が受信する場合と比較し、各第一検出器160の第一計測部162の位置の把握が容易である。
また、本実施形態の掘削位置計測システム120では、掘削ロッド100の先端部102の先端ロッド110Aに設けられた第二検出器170の第二計測部172が計測した傾斜角が閾値を超えると第二送信部174が第二弾性波信号DS2を掘削ロッド100に伝達する。そして、第二受信部270は、第二弾性波信号DS2を受信すると傾斜角が閾値を超えたことを、警告音を鳴らす共に警告灯を点灯して、報知する。
よって、掘削ロッド100の先端部102の先端ロッド110Aの傾斜角が閾値を超えると掘削を停止し、掘削ロッド100の先端部102及びロッド110同士の接続部位の位置を把握して修正することで、掘削精度が向上する。
また、掘削を停止して掘削ロッド100の先端部102及びロッド110同士の接続部位の位置を計測する間隔を広くすることができる。よって、掘削効率が向上し、掘削時間を短縮することができる。
また、第一計測部162及び第一送信部164を有する第一検出器160を備えたロッド継手150で、既存のロッド110同士を接続することで、ロッド110同士の接続部位の傾斜角及び方位を把握することができる。言い換えると、ロッド継手150を用いることで、既存のロッド110をそのまま使用して、ロッド110同士の接続部位の傾斜角及び方位等を把握することができる。
<変形例>
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、掘削位置計測システム120では、複数の第一検出器160の第一送信部164が伝達する第一弾性波信号DS1が重ならないように、それぞれ調整部166が第一弾性波信号DS1の伝達タイミングを調整した(図6参照)。
これに対して、本変形例では、図8に示すように、各第一検出器161の第一送信部は、それぞれ異なる固有周波数の第一弾性波信号DSSに変換して掘削ロッド100(図1~図3を参照)に伝達する。よって、複数の第一弾性波信号DSSが重なった合成波DSSRが掘削ロッド100を伝達する。
第一受信部260(図1等参照)は、フーリエ変換等を用いて、合成波DSSRを第一弾性波信号DSS毎に分解し、それぞれ計測値に再変換して表示する。
<その他>
尚、本発明は上記実施形態及び変形例に限定されない。
例えば、上記実施形態及び変形例では、掘削ロッド100の先端部102に設ける第一検出器160N1、161N1は、先端ロッド110Aに接続したロッド継手150に設けたが、これに限定されない。掘削ロッド100の先端ロッド110Aに第一検出器160N1を設けてもよい。また、この場合、第一検出器160が第二検出器170の機能を有していてもよい。例えば、第一計測部162が閾値以上の傾斜角を測定すると、第一送信部164は第二弾性波信号DS2を掘削ロッド100に伝達するようにしてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、第二検出器170は、掘削ロッド100の先端ロッド110Aに設けたが、これに限定されない。掘削ロッド100の先端ロッド110Aに接続されたロッド継手150に第二検出器170を設けてもよい。この場合も第一検出器160が第二検出器170の機能を有していてもよい。また、第二検出器170は、掘削ロッド100の先端部102以外にも設けられていてもよい。つまり、第二検出器170は、掘削ロッド100の少なくとも先端部102に設けられていればよい。
また、例えば、第一検出器160は、すべてのロッド継手150に設けられていたが、これに限定されない。掘削ロッド100の先端部102を構成するロッド継手150に設けられた第一検出器160N1と、攪拌ロッド110B同士を接続するロッド継手150の少なくとも一つに設けられていればよい。
また、例えば、上記実施形態及び変形例では、第一受信部260及び第二受信部270は、観測装置250に設けられたが、これに限定されない。第一受信部260及び第二受信部270は、それぞれ別の機器に設けられていてもよい。或いは、第一受信部260及び第二受信部270は、装置本体20に設けられていてもよい。
また、例えば、上記実施形態及び変形例では、観測装置250の第一受信部260が表示する傾斜角及び方位等の計測値と掘削ロッド100の挿入距離等とを、図示されていない作業者が計算機252に入力して計算させ、各第一検出器160、161の位置を求めたが、これに限定されない。第一受信部260と計算機252とが一体となっていてもよい。つまり、作業者が計算機252への入力を行うことなく、自動的に各第一検出器160、161の位置が求められる構成であってもよい。
更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。複数の実施形態及び変形例等は、適宜、組み合わされて実施可能である。
10 掘削装置
100 掘削ロッド
102 先端部
110 ロッド
110A 先端ロッド
110B 攪拌ロッド
110C 棒状ロッド
120 掘削位置計測システム
150 ロッド継手
160 第一検出器
161 第一検出器
162 第一計測部
164 第一送信部
166 調整部
170 第二検出器
172 第二計測部
174 第二送信部
260 第一受信部
270 第二受信部
DS1 第一弾性波信号
DS2 第二弾性波信号
DSS 第一弾性波信号
G 地盤

Claims (4)

  1. 複数本のロッドを順次接続して地中を掘削する掘削ロッドにおける先端部と、前記ロッド同士が接続された接続部位の少なくとも一つと、にそれぞれ設けられ、傾斜角及び方位を計測する第一計測部と、
    前記第一計測部毎に設けられ、前記第一計測部の計測値を第一弾性波信号に変換し、前記第一弾性波信号を前記掘削ロッドに伝達する第一送信部と、
    前記第一弾性波信号を受信し、前記第一弾性波信号を前記計測値に変換する第一受信部と、
    を備えた掘削位置計測システム。
  2. 複数の前記第一送信部が伝達する前記第一弾性波信号が重ならないように、前記第一弾性波信号の伝達タイミングを調整する調整部が、前記第一送信部毎に設けられている、
    請求項1に記載の掘削位置計測システム。
  3. 前記掘削ロッドの先端部に設けられ、傾斜角を計測する第二計測部と、
    前記第二計測部に設けられ、前記第二計測部が計測した傾斜角が閾値を超えると、第二弾性波信号を前記掘削ロッドに伝達する第二送信部と、
    前記第二弾性波信号を受信し、前記傾斜角が閾値を超えたことを報知する第二受信部と、
    を有する、
    請求項1又は請求項2に記載の掘削位置計測システム。
  4. 複数本のロッドを順次接続して地中を掘削する掘削ロッドを構成する継手本体と、
    前記継手本体の一端部に形成され、一方の前記ロッドの端部の凹部に挿入され前記一方のロッドに接続される凸部と、
    前記継手本体の他端部に形成され、他方の前記ロッドの端部の凸部が挿入され前記他方のロッドに接続される凹部と、
    前記継手本体内に設けられ、傾斜角及び方位を計測する計測部と、
    前記継手本体内に設けられ、前記計測部の計測値を弾性波信号に変換し、前記弾性波信号を前記ロッドに伝達する送信部と、
    を備えたロッド継手。
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