JP5031623B2 - 地中位置検知システム - Google Patents
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Description
〔1〕水平ボーリング工法に用いる地中位置検知システムにおいて、回転しながら掘進する配管内に長手回りの回転を拘束して接続した同じ長さの2本のリンクを配設し、前記2本のリンク中の掘削原点側の第1リンクに取り付けた3個の加速度センサによって求めた重力ベクトルの方向から前記第1リンクの姿勢と、前記第1リンクと第2リンクの接続点の位置を求め、前記第1リンクと該第1リンクに接続される掘削原点とは反対側の前記第2リンクのなす角を測定して、これらの観測量から前記第2リンクの姿勢を求め、リンク1本分掘り進んだときに2本のリンクが同一経路を通過していれば前ステップの前記第2リンクの姿勢及び位置と前記第1リンクの姿勢及び位置が等しくなることを利用して前記配管内のリンク先端の座標を逐次求めることを特徴とする。
(1)掘削機11と同一共通架台12上にセットされたセオドライトで目標を視準し、測定した角度を用いて掘削開始点Oから目標に向かう方向の単位ベクトルU0を求める。掘削機11の方向調整は鉛直軸回りになされるものとする。
(2)座標系の定義より、
zC =G …(1)
yC =(G×U)/|G×U| …(2)
xC =yC ×zC …(3)
(3)掘削開始時点におけるリンクL1 の主軸方向単位ベクトルV1 は掘削機の主軸方向単位ベクトルV0 に一致しているものとする。
また、掘削機が鉛直軸回りに回転することから、C座標上でψのヨー角を持つ掘削機のy軸方向上の単位ベクトルはz軸回り回転変換をRzとして次式(5)で表される。
ax:x軸方向加速度、ay:y軸方向加速度、az:z軸方向加速度、g:重力加速度(9.8m/s2 )
また、A座標系で表したV1 は
…(7)
J0 はGおよびV0 と直交しているからA座標上で表したJ0 は
J0A=(gA ×V1A)/|gA ×V1A| …(8)
(5)A座標系からC座標系への変換行列RACをC座標からA座標への変換行列をRCAとすると、上記式(1),(4)〜(8)により、次式(9)、(10)が得られる。
RAC[V1A gA J0A][V0 G J0 ]-1 …(9)
RCA=RAC -1 …(10)
(6)リンクL1 の先端座標P1 は上記式(9)より、リンク長をl、出発座標をP0 として、式(11)となる。
(7)リンクL1 からみたリンクL2 のピッチ角をθ、ヨー角をψとし、y軸回りの回転変換行列をRy 、z軸回りの回転変換行列をRz とする。RACの各列はそれぞれA座標x,y,z軸上の単位ベクトルの成分を示すから、この単位ベクトルをピッチ、ヨー回転変換とするとリンクL2 の姿勢が求まる。これをRBCとする。この主軸方向上の単位ベクトルをV2 とする。
RCB=RBC -1 …(13)
…(14)
このときB座標上で見た重力ベクトルの方向は
…(15)
次に、第2ステップ以降の姿勢・位置計測について説明する。
(1)nステップのL1 リンク姿勢
1リンクの長さ分、掘削するとリンクL1 の元端は前回のリンクL1 先端座標P1 n-1 点に来ている。リンクL1 がリンクL2 の軌跡をトレースしていれば、このときリンクL1 の主軸方向単位ベクトルV1nは前回のリンクL2 の主軸方向単位ベクトルV2n-1と同じになる。
直前に求めたB座標上の重力加速度方向ベクトルgBn-1を、加速度センサ3の測定から求めた重力加速度方向単位ベクトルをgAnとすると、nステップの座標系An はn−1ステップの座標系Bn-1 に対してロール角だけが異なるから、Bn-1 の主軸回りに座標系を回転してgBn-1とgAnが最も近づく角度を探せばよい。よって、次式(17)のθを求める。
このとき、リンクL1 の姿勢は、前ステップのリンクL2 の姿勢をV1n回りにθだけ回転したものであるから、前ステップのリンクL2 の姿勢を用いてC座標上で示すと、次式(18)となる。
なお、ここで、rot(V,θ)は、ベクトルVを中心としてθだけ回転する回転変換行列である。
(2)リンクL1 の先端座標P1nは次式(19)の逐次式で示される。
(3)リンクL2 の姿勢計算
上記式(12)〜(15)を用いて、nステップの姿勢RBCn 、主軸方向ベクトルV2n、重力加速度ベクトルgBnを求める。
(4)以上を繰り返し、逐次の座標と姿勢を求めていく。
(1)図4は本発明の地中位置検知システムの第1の情報伝送方式の模式図である。
(2)図5及び図6は本発明の地中位置検知システムの第2の情報伝送方式の模式図であり、図5はその配管の断面図、図6はその配管の接続継手の模式図である。
L2 掘削原点から離れた側の第2のリンク
1 ピッチエンコーダ
2 ヨーエンコーダ
3 加速度センサ
P1 掘削原点側の第1の配管
P2 掘削原点から離れている側の第2の配管
11 掘削機
12 共通架台
13 光学測量器
21,31 配管
22 配管の外周面に形成される絶縁層
23 配管のねじ部
32 配管の内周面に形成される絶縁層
33 絶縁層上に形成される導通層
34 接続継手
41 配管
42 位置検知装置
43 変調音波発生器
44 発音体としてのスピーカー
45 マイク
46 変調音波
Claims (6)
- 水平ボーリング工法に用いる地中位置検知システムにおいて、回転しながら掘進する配管内に長手回りの回転を拘束して接続した同じ長さの2本のリンクを配設し、前記2本のリンク中の掘削原点側の第1リンクに取り付けた3個の加速度センサによって求めた重力ベクトルの方向から前記第1リンクの姿勢と、前記第1リンクと第2リンクの接続点の位置を求め、前記第1リンクと該第1リンクに接続される掘削原点とは反対側の前記第2リンクのなす角を測定して、これらの観測量から前記第2リンクの姿勢を求め、リンク1本分掘り進んだときに2本のリンクが同一経路を通過していれば前ステップの前記第2リンクの姿勢及び位置と前記第1リンクの姿勢及び位置が等しくなることを利用して前記配管内のリンク先端の座標を逐次求めることを特徴とする地中位置検知システム。
- 請求項1記載の地中位置検知システムにおいて、前記第2リンクの先端に配置される掘削装置と光学測量器をクローラドリルなどの共通架台上に設置し、前記光学測量器の視準により位置検知装置の掘削開始時の姿勢を自動的に算出することを特徴とする地中位置検知システム。
- 請求項1記載の地中位置検知システムにおいて、前記配管の外部を絶縁し、該配管を信号路に、大地を帰線とした、ケーブルを用いない地中位置計測情報を伝送することを特徴とする地中位置検知システム。
- 請求項1記載の地中位置検知システムにおいて、前記配管の内部に絶縁層と導通層を設け、該導通層を信号路に、前記配管を帰線とする、ケーブルを用いない地中位置計測情報を伝送することを特徴とする地中位置検知システム。
- 請求項1記載の地中位置検知システムにおいて、位置検知装置(地下)側に発音体を配設し、該発音体からの変調された音波信号を地上側の受音体で受けて、位置検知情報を伝送することを特徴とする地中位置検知システム。
- 請求項3、4又は5記載の地中位置計測情報の伝送方式を組み合わせて用いることを特徴とする地中位置検知システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008063222A JP5031623B2 (ja) | 2008-03-12 | 2008-03-12 | 地中位置検知システム |
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JP2008063222A JP5031623B2 (ja) | 2008-03-12 | 2008-03-12 | 地中位置検知システム |
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JP2009216666A JP2009216666A (ja) | 2009-09-24 |
JP5031623B2 true JP5031623B2 (ja) | 2012-09-19 |
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Country | Link |
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JP6311650B2 (ja) * | 2015-06-01 | 2018-04-18 | 住友金属鉱山株式会社 | グラウト工事のシミュレーション装置、グラウト工事のシミュレーションプログラム及びグラウト工法 |
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2008
- 2008-03-12 JP JP2008063222A patent/JP5031623B2/ja active Active
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