JP7381375B2 - 操作量確認システム - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は、以下の操作量確認システムである。
この特徴によれば、監視対象の動きを容易に操作量として示すことができる。また、操作量及び操作量の変動を視覚的に把握することができるため、操作量を数値変換する装置が不要であり、システムの構成を簡素化することができる。
この特徴によれば、撮影用と目視用、それぞれに応じた目盛りを設けることで、撮影部の配置によって、撮影部による視野と目視による視野が異なる場合においても、監視対象の操作量及び動作状態を精度よく把握することが可能となる。
この特徴によれば、被処理水の流入状態と、ゲート部の開度状態を同時に把握することができる。これにより、監視に係る作業効率を向上させることが可能となる。
また、本発明の操作量確認システムは、プラント内に設けられるバルブやゲート等、開状態と閉状態の区別、あるいは開度に係る状態を把握することができればいいという機器のように、動作状態や操作量に係る情報が比較的単純な機器に対して好適に使用される。これにより、コストをかけずに動作状態や操作量を容易に把握することが可能となる。
なお、以下の実施態様においては、操作量を確認する対象として、主に被処理水の流入量を調整するゲート部を例示したが、これに限定されるものではない。
図1は、本発明の第1の実施態様における操作量確認システム1Aを示す概略説明図である。
本実施態様に係る操作量確認システム1Aは、図1に示すように、監視対象100である被処理水Wの流入量を調整するゲート部10に対し、操作量を示す操作量表示部20と、操作量表示部20を撮影する撮影部30と、撮影部30で撮影された情報を表示する表示部40とを備えるものである。
下水ポンプ場におけるゲート部は、通常全開状態にあり、必要に応じて現場作業者が手動で開閉操作している。また、一般的な開度表示としては、全開か全閉、あるいはその中間の開度を示すものしかなく、実際にどの程度の開度なのかを把握することは困難である。また、ゲート部の下方部は被処理水W中に水没しているため、画像による遠隔監視によりゲート部の開度を直接把握することは困難である。また、仮にゲート部の開度確認のために現場に作業者を派遣しても、手動操作のため、実際に操作した作業者を含め、正確な開度を把握できないという問題がある。
一方、本実施態様における操作量確認システム1Aにより、ゲート部10の操作に係る動きを基に操作量を把握することが可能となるため、遠隔監視においても操作量を把握することが容易となる。
図1に示すように、操作量指示部21は、監視対象100であるゲート部10におけるゲートシャフト13上に設けられており、ゲート部10を操作した際、すなわちゲートシャフト13の上下駆動に応じて、操作量指示部21も上下移動するようになっている。
また、他の例としては、操作量指示部21として、先端が三角や丸などの形状を有する棒状部材とすることが挙げられる。これにより、表示部40を介して表示させたときに、先端形状から操作量指示部21の位置を容易に判別することができる。
操作量指標部22は、図1に示すように、監視対象100の操作量の大きさに相当する目盛り線及び数値が、操作量指示部21が指し示すことができる位置に配置されている。
操作量指標部22は、操作量指示部21が指し示すことができるように配置されるものであればよい。例えば、目盛り線及び数値を記入したボードを操作量指示部21の近傍に配置するものや、操作量指示部21の近傍にある壁面に対し、目盛り線及び数値を直接記入するもの、あるいは目盛り線及び数値を記入したシート部材や板状部材ボードを貼り付けるもの等が挙げられる。
例えば、監視対象100の操作量として、流入ゲート12の開度0%のときに操作量指示部21が指し示す位置を開度0%の目盛りの位置として把握する。同様に開度100%の目盛りの位置を把握し、開度0%と開度100%の間を適宜等分して目盛りを付与するものとすることが挙げられる。これにより、操作量指標部22における目盛り線の間隔を容易に決定することが可能となる。
また、他の例としては、あらかじめ監視対象100の操作に伴う動きから、操作量の変動に対応する間隔を確認し、これに基づき目盛り線の間隔を定めることが挙げられる。これにより、監視対象100の操作に伴う動きと操作量の変動の関係性を一旦正確に把握することで、その後の監視に係る作業の精度を向上させることが可能となる。
撮影部30としては、操作量表示部20を撮影し、撮影した画像を表示部40に送信することができるものであればよい。また、撮影する画像は、静止画であってもよく、動画であってもよい。したがって、撮影部30としては、静止画及び/又は動画を撮影することができる画像取得装置として公知のものを用いることができる。より具体的には、静止画/動画撮影用に用いられる汎用カメラ、CCDカメラ、無線通信機能を備えたネットワークカメラなどが挙げられる。
表示部40は、図1に示すように、監視対象100を含む設備全体の運転管理に係る判断を主として行う管理者が在室する監視室R内に設けることが好ましい。また、管理者は、表示部40に表示された内容に基づき、作業者を現場に派遣するか否かについての判断を行うものとしてもよい。これにより、管理者が監視対象100の操作量を把握することが容易となり、運転管理に係る判断及び対応を速やかに行うことが可能となる。
図2は、本発明の第2の実施態様における操作量確認システム1Bを示す概略説明図である。
第2の実施態様に係るシステム1Bは、図2に示すように、第1の実施態様に係る操作量確認システム1Aにおいて、操作量指標部22が、撮影部30による撮影に対応した撮影用目盛り22aと、目視に対応した目視用目盛り22bを備えるものである。なお、第1の実施態様の構造と同じものについては、説明を省略する。
このため、本実施態様における操作量確認システム1Bでは、操作量指標部22として、現場作業者の目線に応じたものと、撮影部30による撮影方向に応じたものというふうに、2種類の目盛りを設けるものとする。これにより、撮影部30による視野と目視による視野が異なる場合においても、監視対象100の操作量及び動作状態を精度よく把握することを可能とする。
図3に示すように、撮影部30では、ゲート部10の貯留部14において貯留された被処理水Wの流入状態を把握することができるとともに、ゲートシャフト13に設けられた操作量指示部21と、操作量指標部22の撮影用目盛り22aから、流入ゲート12の開度を把握することができる。
一方、現地作業者は、地面に水平な位置から、ゲートシャフト13に設けられた操作量指示部21及び操作量指標部22の目視用目盛り22bを読み取り、流入ゲート12の開度を把握することができる。
図4は、本発明の第3の実施態様における操作量確認システム1Cを示す概略説明図である。
第3の実施態様に係る操作量確認システム1Cは、図4に示すように、第1の実施態様に係る操作量確認システム1Aにおいて、監視対象100をゲート部10に代えてバルブ15としたものである。なお、第1の実施態様の構造と同じものについては、説明を省略する。
バルブ15は、ハンドル16の回転角度(開度)に応じてバルブ15が接続された配管内を通過する流体等の流量が調整されるものが好ましく、例えば、バタフライバルブと呼ばれるものが挙げられる。
また、図4に示すように、ハンドル16の先端に矢印の図形を設けることで、操作量指示部21を形成する。
これにより、ハンドル16の操作に係る動きに応じて、操作量指示部21が操作量指標部22の目盛りを指し示し、バルブ15の操作量を把握することが可能となる。
Claims (4)
- 監視対象の操作に係る動きを操作量として直接示す操作量表示部と、
前記操作量表示部を撮影する撮影部と、
前記撮影部で撮影された情報を表示する表示部と、を備え、
前記操作量表示部は、
操作量の大きさを示す撮影用目盛りと目視用目盛りとを有する操作量指標部と、
監視対象の操作に伴い、前記撮影用目盛りと前記目視用目盛りとを指示する操作量指示部と、を含むことを特徴とする操作量確認システム。 - 前記撮影用目盛りと前記目視用目盛りとは、前記監視対象の操作に係る動き方向に対して異なる位置に備えられることを特徴とする、請求項1に記載の操作量確認システム。
- 前記監視対象は、被処理水の流入量を調整するゲート部であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の操作量確認システム。
- 前記ゲート部は、前記被処理水の流路上に設けられた流入ゲートと、前記流入ゲートを上下移動させるためのゲートシャフトを有し、
前記操作量指示部は、前記ゲートシャフトに設けられることを特徴とする請求項3に記載の操作量確認システム。
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