JP7380128B2 - 取り付け部材 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の外壁などの面材に設けた貫通孔に配線や配管などの線状部材を挿し通した状態でこの線状部材を面材に取り付けるための取り付け部材に関する。
従来から、配線や配管などの線状部材を屋内に導くため、建物の外壁などの面材に設けた貫通孔に線状部材を挿し通した状態でこの線状部材を面材に取り付けるための取り付け部材が知られている。例えば、特許文献1の取り付け部材は、面材に開けられた貫通孔に挿通され固定されるスリーブと、そのスリーブに内接状態で嵌め込まれ、線状部材が延びる方向に延び、線状部材をそれぞれ収容する複数の管状部が、前記線状部材が延びる方向と直交する方向に連結されることにより形成された固定部材と、を備える。
前記複数の管状部には、線状部材が延びる方向に沿って延びるとともに外側に開くスリットが形成されており、このスリットを通して線状部材が管状部に収容されている。
実開昭63-91785号公報
上記取り付け部材では、上記スリーブは、固定部材の外周面に密着されておらず、固定部材とスリーブとの間には隙間が生じている。さらに、線状部材には、様々な大きさのものがあるため、管状部に収容された線状部材と管状部との間には隙間が生じやすい。このため、上記取り付け部材では、管状部に収容された線状部材と面材との間の隙間が十分に塞がれていないという問題がある。
そこで、本発明は、上記の課題に基づいてなされたものであり、その目的は、線状部材と面材との間の隙間を確実に塞ぎつつ、複数の線状部材を面材に取り付けることができる取り付け部材を提供することである。
本発明に係る取り付け部材は、面材に設けられた貫通孔に複数の線状部材が通され、かつ、前記複数の線状部材と前記面材との間を封止した状態で、前記複数の線状部材を前記面材に取り付けるためのものである。前記取り付け部材は、前記線状部材が延びる方向に延び、前記線状部材をそれぞれ収容する複数の管状部が、前記線状部材が延びる方向と直交する方向に連結されることにより形成された固定部材であって、前記管状部のそれぞれには、前記線状部材が延びる方向に沿って延びるとともに外側に開くスリットが形成されている、固定部材と、前記各管状部と、前記各管状部に収容された前記各線状部材との間を封止するための封止部材と、前記線状部材が延びる方向に延びるとともに、前記固定部材の外周面に全周にわたり密着する内周面を有する密着部材と、前記密着部材と前記面材との隙間を覆うために前記線状部材が延びる方向直交する方向に向けて前記密着部材から延びる被覆部材と、を有する。
本発明によれば、複数の線状部材をそれぞれ収容する複数の管状部には、線状部材が延びる方向に沿って延びるとともに外側に開くスリットが形成されているので、複数の線状部材を、スリットを通して複数の管状部に収容することができる。さらに、管状部に収容された線状部材と管状部との間を封止するための封止部材を有するので、線状部材と管状部との間の隙間が封止部材によって塞がれる。さらに、線状部材が延びる方向に延びるとともに、固定部材の外周面に全周にわたり密着する内周面を有する密着部材と、密着部材と面材との隙間を覆うために密着部材から線状部材が延びる方向に直交する方向に延びる被覆部材と、を有するので、固定部材と密着部材との間および密着部材と面材との間の隙間を塞ぐことができる。このため、線状部材と面材との間の隙間を確実に塞ぎつつ、複数の線状部材を面材に取り付けることができる。
上記構成において、前記密着部材は、前記線状部材が延びる方向と直交する方向の両側から前記固定部材の外周面を挟む一対の密着片を有してもよい。前記被覆部材は、前記各密着片から前記線状部材が延びる方向と直交する方向に延びる一対の被覆片を有してもよい。
この構成によれば、密着部材は、線状部材が延びる方向と直交する方向の両側から固定部材の外周面を挟む一対の密着片を有する。このため、一対の密着片を固定部材に両側から挟み込むようにして密着させることができるので、密着部材を線状部材が延びる方向から固定部材に嵌め込む場合に比べて、管状部に線状部材が収容された状態の固定部材の外周面の全周に密着部材を密着させやすくなる。さらに、被覆部材は、各密着片から線状部材が延びる方向と直交する方向に延びる一対の被覆片を有するので、密着部材を一対の密着片からなる分割構造にしても、密着部材と面材との間の隙間を一対の被覆片によって塞ぐことができる。
上記構成において、前記一対の密着片は、前記固定部材の外周面を挟んだときに前記固定部材の外周面に全周にわたり密着する内周面を形成するように互いに接触する接触部を有してもよい。前記接触部の互いに接触する位置は、前記固定部材の前記スリットから外れて配置されてもよい。
この構成によれば、一対の密着片の接触部の互いに接触する位置は、固定部材のスリットから外れて配置されるので、一対の密着片の接触部同士が開いてしまっても、接触部同士の隙間とスリットとが連通してしまうことを防止することができる。このため、管状部内の空間の気密性を向上させることができる。
上記構成において、前記複数の管状部は、前記線状部材が延びる方向に見たときに所定のラインに沿って一列に連結されてもよい。前記スリットは、前記線状部材が延びる方向に見て前記ラインと交差する方向の一方側のみに設けられていてもよい。
この構成によれば、スリットは、線状部材が延びる方向に見てラインと交差する方向の一方側のみに設けられているので、一方側から全ての線状部材を、スリットを通して管状部に容易に収容することができる。
上記構成において、前記複数の管状部は、円環状に設定された前記ラインに沿って連結されていてもよい。前記スリットは、前記ラインで囲まれた領域に対して外側のみに向かって開いていてもよい。前記固定部材は、円環状に連結された前記管状部に囲まれた空間を塞ぐ閉塞部を有してもよい。
この構成によれば、複数の管状部が円環状に配置されても、全ての線状部材を外側からスリットを通して管状部に容易に収容しつつ、面材に設けられた貫通孔を確実に塞ぐことができる。
本発明によれば、線状部材と面材との間の隙間を確実に塞ぎつつ、複数の線状部材を面材に取り付けることができる。
本発明の実施形態に係る取り付け部材の分解斜視図を示す正面図である。 (a)は本発明の実施形態に係る取り付け部材の使用方法を示す図であり、(b)は本発明の実施形態に係る取り付け部材の密着部材が固定部材の外周面に密着した状態を示す図である。 図2のIII-III線に沿って切断した断面図である。 (a)は本発明の変形例に係る取り付け部材の使用方法を示す図であり、(b)は本発明の変形例に係る取り付け部材の密着部材が固定部材の外周面に密着した状態を示す図である。 (a)は本発明の他の変形例に係る取り付け部材の使用方法を示す図であり、(b)は本発明の他の変形例に係る取り付け部材の密着部材が固定部材の外周面に密着した状態を示す図である。 (a)は本発明の他の変形例に係る取り付け部材の使用方法を示す図であり、(b)は本発明の他の変形例に係る取り付け部材の密着部材が固定部材の外周面に密着した状態を示す図である。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態に係る取り付け部材を説明するために必要となる主要な構成要素を簡略化して示したものである。したがって、本発明の各実施形態に係る取り付け部材は、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成要素を備え得る。
取り付け部材1は、図1~3に示すように、配線や配管などの線状部材2を屋内に導くため、建物の外壁、天井、間仕切り壁などの面材3に設けた貫通孔4に線状部材2を挿し通した状態でこの線状部材2を面材3に取り付けるためのものである。具体的に、取り付け部材1は、複数の線状部材2をそれぞれ収容する複数の管状部5aを有する固定部材5と、各管状部5aに収容された線状部材2と各管状部5aとの間を封止するための封止部材6と、固定部材5の外周面の全周にわたり密着する内周面を有する密着部材7と、密着部材7と面材3との間の隙間を塞ぐ被覆部材8と、を有する。面材3に設けられた貫通孔4は、矩形状断面を有するように形成されている(図2(b)参照)。尚、貫通孔4の断面形状は、線状部材2を挿し通すことができれば、特に限定されることはない。
固定部材5は、弾性を有する樹脂により形成されている。固定部材5の材質は、例えば、ポリプロピレン樹脂を挙げることができる。尚、固定部材5は、ゴムにより形成されてもよい。
複数の管状部5aは、線状部材2が延びる方向と直交する方向に連結されている。具体的に、複数の管状部5aは、線状部材2が延びる方向から見て円環状に設定されたラインに沿って連結されている。これにより、複数の管状部5aは、全体として円環状に配置される。
各管状部5aは、線状部材2が延びる方向に延びる略円筒状に形成されている。尚、各管状部5aの形状は、線状部材2を収容することができる管状であれば、略円筒状に限定されることはない。
各管状部5aには、線状部材2を通して管状部5a内に線状部材2を入れるためのスリット9が形成されている。各スリット9は、線状部材2が延びる方向に沿って延びている。各スリット9は、線状部材2が延びる方向に見て前記ラインと交差する方向の一方側のみに設けられている。本実施形態では、各スリット9は、図2に示すように、前記ラインで囲まれた円環状の領域に対して外側のみに向かって開いている。各スリット9は、管状部5aにおいて線状部材2が延びる方向の全長に亘って延びている。
閉塞部5bは、円環状に連結された複数の管状部5aに囲まれた空間(円環状の領域)を塞ぐためのものである。閉塞部5bは、複数の管状部5aにおけるスリット9とは反対側の非開放部分と一体に形成されている。尚、閉塞部5bは、管状部5aと別体に設けられてもよい。この場合、閉塞部5bは、円環状に連結された複数の管状部5aに囲まれた空間に嵌め込まれることにより、前記空間を塞ぐように構成される。
封止部材6は、ゴムなどの弾性を有する材料で形成されている。尚、封止部材6は、弾性を有する材料で形成されていれば、その材質に限定されることはない。例えば、封止部材6は、ウレタン樹脂などの弾性を有する樹脂で形成されてもよい。
封止部材6は、管状部5aの内径よりも僅かに大きい外径を有する円筒状に形成されている。これにより、封止部材6は、管状部5aに収容された状態で管状部5aの弾性により管状部5aの内周面およびスリット9の間に密着するように形成されるとともに、スリット9を通して管状部5aに着脱可能に構成されている。
封止部材6の内周面は、線状部材2の形状および大きさに合わせて形成されている。具体的に、封止部材6の内周面は、封止部材6の弾性により線状部材2の外周の全周に密着する形状および大きさを有するように形成されている。例えば、線状部材2が図1に示すような丸型配線である場合には、封止部材6の内周面は、円形断面を有するように形成されるとともに、丸型配線の直径よりも僅かに小さい内径を有するように形成される。
封止部材6には、半径方向に貫通するとともに、封止部材6が延びる方向の全長に亘って延びる切れ目10が形成されている。切れ目10は、線状部材2を通して封止部材6内に線状部材2を入れるためのものである。
密着部材7は、弾性を有する樹脂により形成されている。密着部材7の材質は、例えば、ポリプロピレン樹脂を挙げることができる。尚、密着部材7は、ゴムにより形成されてもよい。
密着部材7は、図2(a)に示すように、線状部材2が延びる方向と直交する方向の両側から固定部材5を挟む一対の密着片7aを有する。一対の密着片7aは、固定部材5を両側から挟んだ状態において、線状部材2が延びる方向に延び、各管状部5aのスリット9を外側から覆う複数の円弧部7abを有する。本実施形態では、各円弧部7abは、一対の密着片7aが固定部材5を両側から挟んだ状態において、各管状部5aとの間で円筒を形成している(図2(b)参照)。一対の密着片7aは、固定部材5の外周面を両側から挟んだときに互いに接触する接触部7aaを含む(図2(a)、(b)参照)。一対の密着片7aは、線状部材2が延びる方向から見て、固定部材5に向かって開くように形成されている。接触部7aaは、一対の密着片7aにおける開いている部分の両端に位置している。
一対の密着片7aは、接触部7aa同士を重ね合わせた状態において、固定部材5の外周面の全周に密着する内周面を有するように構成されている。具体的には、一対の密着片7aの各円弧部7abは、接触部7aa同士を重ね合わせた状態において、互いに隣接する管状部5a同士が連結した連結部分11と、各管状部5aの外周面のうち連結部分11からスリット9までの部分と、各管状部5aに収容された封止部材6の外周面におけるスリット9に露出する部分と、に接触するように構成されている。これにより、一対の密着片7aは、固定部材5の外周面を両側から挟んだときに固定部材5の外周面の全周に密着し、固定部材5と一対の密着片7aとの間に隙間が生じないようにしている。
尚、各円弧部7abは、一対の密着片7aが固定部材5の外周面を両側から挟んだときに、スリット9を閉じるように各管状部5aを弾性変形させてもよい。この場合には、一対の密着片7aが固定部材5の外周面を両側から挟んだ状態において、各円弧部7abは、互いに隣接する管状部5a同士が連結した連結部分11と、各管状部5aの外周面のうち連結部分11同士の間の外側部分と、に接触した状態になる。
接触部7aaの位置は、スリット9に対向する位置に配置されている。また、一対の密着片7aは、線状部材2が延びる方向において管状部5aの長さと等しい長さになるように形成されている。尚、密着部材7は、一対の密着片7aを有する分割構造にされていなくてもよい。
被覆部材8は、一対の密着片7aに形成された一対の被覆片8aを有する。各被覆片8aは、線状部材2が延びる方向において各密着片7aの一端に形成されている(図1参照)。尚、一対の被覆片8aは、線状部材2が延びる方向において各密着片7aの中間部に形成されてもよい。一対の被覆片8aは、各密着片7aの固定部材5に密着する内周面とは反対の外周面から線状部材2が延びる方向に直交する方向に延びている。
一対の被覆片8aは、面材3に設けられた貫通孔4における密着部材7と面材3との間の隙間を塞ぐことができる大きさに形成されている。一対の被覆片8aは、一対の密着片7aの接触部7aa同士が接触した状態で矩形状の外縁を形成するように形成されている(図2(b)参照)。
一対の被覆片8aは、面材3に着脱可能に固定される。一対の被覆片8aの固定手段は、一対の被覆片8aを面材3に着脱可能に固定できれば、特に限定されることはない。例えば、一対の被覆片8aは、面材3に設けられた貫通孔4を覆うように面材3に重ね合わせた状態でテープ等の貼付部材により面材3に固定してもよく、一対の被覆片8aにおける密着片7aが延びる方向の面8aaに予め塗布された粘着剤により面材3に固定してもよい。尚、被覆部材8は、密着部材7が分割構造にされない場合には、一対の被覆片8aを有する分割構造にされなくてもよい。
上記のように構成された取り付け部材1は、次のようにして複数の線状部材2を面材3に取り付けることができる。
まず、図2(a)に示すように、円環状に配置された複数の管状部5aと閉塞部5bとが一体に形成された固定部材5を用意する。次いで、封止部材6の切れ目10を周方向に開き、面材3に設けられた貫通孔4に挿し通された状態の線状部材2を封止部材6の切れ目10を通して封止部材6の中に入れる。これにより、線状部材2は、封止部材6の弾性によって外周に封止部材6が巻き付けられた状態になる。
次に、封止部材6に巻き付けられた線状部材2を管状部5aのスリット9を通して管状部5a内に入れる(図1参照)。これにより、管状部5aの弾性によって封止部材6が管状部5aの内周面に密着した状態になり、線状部材2が管状部5aに収容される。その後、同様の手順により、封止部材6に巻き付けられた線状部材2を全ての管状部5aに入れていき、全ての管状部5aに線状部材2を収容する。
そして、図2(a)に示すように、一対の密着片7aにより線状部材2が延びる方向と直交する方向の両側から固定部材5を挟み、一対の密着片7aの各円弧部7abの内周面を、互いに隣接する管状部5a同士が連結した連結部分11と、各管状部5aの外周面のうち連結部分11からスリット9までの部分と、各管状部5aに収容された封止部材6の外周面におけるスリット9に露出する部分と、に接触させるとともに、一対の密着片7aの接触部7aa同士を接触させる。これにより、一対の密着片7aが固定部材5の外周面の全周に密着し、固定部材5と密着部材7との間の隙間が塞がれるとともに、一対の被覆片8aは、矩形状の外縁を形成する(図2(b)参照)。
最後に、固定部材5と固定部材5に密着した密着部材7とを貫通孔4に挿し通した状態で、貫通孔4を覆うように一対の被覆片8aの外縁部を面材3に重ね合わせる。この状態で、テープ等の貼付部材により一対の被覆片8aを面材3に固定する(図3参照)。
一方、複数の線状部材2を面材3から取り外す場合には、上記と逆の手順で行えばよい。
上記取り付け部材1では、複数の線状部材2をそれぞれ収容する複数の管状部5aには、線状部材2が延びる方向に沿って延びるとともに外側に開くスリット9が形成されているので、複数の線状部材2を、スリット9を通して複数の管状部5aに収容することができる。このため、複数の線状部材2を管状部5aに容易に収容することができる。
上記取り付け部材1は、管状部5aに収容された線状部材2と管状部5aとの間を封止するための封止部材6を有するので、管状部5aに収容された線状部材2と管状部5aとの間の隙間が封止部材6によって塞がれる。さらに、上記取り付け部材1は、線状部材2が延びる方向に延びるとともに、固定部材5の外周面に全周にわたり密着する内周面を有する密着部材7と、密着部材7と面材3との隙間を覆うために密着部材7から線状部材2が延びる方向に直交する方向に延びる被覆部材8と、を有するので、固定部材5と密着部材7との間および密着部材7と面材3との間の隙間を密着部材7および被覆部材8によって塞ぐことができる。このため、線状部材2と面材3との間の隙間を確実に塞ぎつつ、複数の線状部材2を面材3に取り付けることができる。
上記取り付け部材1では、密着部材7は、線状部材2が延びる方向と直交する方向の両側から固定部材5の外周面を挟む一対の密着片7aを有する。このため、一対の密着片7aを固定部材5に両側から挟み込むようにして密着させることができるので、密着部材7を線状部材2が延びる方向から固定部材5に嵌め込む場合に比べて、管状部5aに線状部材2が収容された状態の固定部材5の外周面の全周に密着部材7を密着させやすい。さらに、密着部材7を一対の密着片7aからなる分割構造にしても、密着部材7と面材3との間の隙間を一対の被覆片8aによって塞ぐことができる。
上記取り付け部材1では、スリット9は、線状部材2が延びる方向に見てラインと交差する方向の一方側のみに設けられているので、一方側から全ての線状部材2を、スリット9を通して管状部5aに容易に収容することができる。
上記取り付け部材1では、スリット9は、円環状に設定されたラインで囲まれた領域に対して外側のみに向かって開き、固定部材5は、円環状に連結された管状部5aに囲まれた空間を塞ぐ閉塞部5bを有している。このため、複数の管状部5aが円環状に配置されても、全ての線状部材2を外側からスリット9を通して管状部5aに容易に収容しつつ、面材3に設けられた貫通孔4を確実に塞ぐことができる。
上記取り付け部材1では、スリット9を通して封止部材6を管状部5aから取り外すことができるとともに、切れ目10を通して線状部材2を封止部材6から取り外すことができるので、線状部材2の交換を容易に行うことができる。
上記取り付け部材1では、内周面の形状や大きさが異なる種々の封止部材6を用意しておけば、線状部材2の外面形状に合わせて封止部材6を選択するだけで、線状部材2と面材3との間の隙間を塞ぎつつ、種々の形状や大きさを有する線状部材2を面材3に取り付けやすくなる。
以上に説明した上記実施形態の取り付け部材1は、本発明の一実施形態であり、その具体的構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、上記実施形態の変形例について説明する。上記実施形態と同様の機能を有する要素については、上記実施形態と同様の符号を付して、その説明を省略する。
上記取り付け部材1では、固定部材5の複数の管状部5aは、円環状に設定されたラインに沿って連結されたが、図4(a)に示すように、直線状に設定されたラインに沿って連結されてもよい。
上記取り付け部材1では、各管状部5aのスリット9は、図2(a)に示すように、円環状に設定されたラインで囲まれた領域に対して外側のみに向かって開くように形成されたが、図4(a)に示すように、ランダムな向きに向かって開くように形成されてもよい。
上記取り付け部材1では、一対の密着片7aが互いに接触する接触部7aaの位置は、図2(a)、(b)に示すように、管状部5aに形成されたスリット9に対向する位置に配置されたが、図4(a)、(b)に示すように、スリット9から外れて配置されてもよい。
このようにすると、一対の密着片7aの接触部7aa同士が開いてしまっても、接触部7aa同士の隙間とスリット9とが連通してしまうことを防止することができる。このため、図4に示す変形例の取り付け部材では、管状部5a内の空間の気密性が高い。
上記取り付け部材1では、各管状部5aは、図2(a)に示すように、略円筒状に形成されたが、略角筒状に形成されてもよい。例えば、図5(a)に示すように、変形例の取り付け部材の各管状部21は、略四角筒状に形成されている。この場合、複数の管状部21は、スリット9が形成される側とは反対側の非開放部分を互いに突き合わせるように連結されてもよい。封止部材6は、管状部21の内周面に密着できるように、管状部21の内径よりも僅かに大きい外径を有する四角筒状に形成される。
一対の密着片7aは、固定部材5を両側から挟んだ状態において、線状部材2が延びる方向に延び、各管状部5aのスリット9を外側から覆う複数の被覆部23を有する。図5に示す取り付け部材では、各被覆部23は、一対の密着片7aが固定部材5を両側から挟んだ状態において、各管状部21との間で矩形状の角筒を形成している(図5(b)参照)。
一対の密着片7aは、接触部7aa同士を重ね合わせた状態において、固定部材5の外周面の全周に密着する内周面を有するように構成されている。具体的には、一対の密着片7aの各被覆部23は、接触部7aa同士を重ね合わせた状態において、各管状部21の外周面のうち各管状部21の非開放部分を互いに突き合わせた突き合わせ部における周方向の端部24からスリット9までの部分と、各管状部21に収容された封止部材6の外周面におけるスリット9に露出する部分と、に接触するように構成されている。これにより、一対の密着片7aは、固定部材5の外周面を両側から挟んだときに固定部材5の外周面の全周に密着し、固定部材5と一対の密着片7aとの間に隙間が生じないようにしている。
尚、各被覆部23は、一対の密着片7aが固定部材5の外周面を両側から挟んだときに、スリット9を閉じるように各管状部21を弾性変形させてもよい。この場合、例えば、各管状部21の周方向の両端にスリット9に向かって突出する一対の突出片を形成しておき、一対の密着片7aが固定部材5の外周面を両側から挟んだときに、一対の突出片同士が接触することによりスリット9を閉じるように構成される。この状態で、各被覆部23は、各管状部21の外周面のうち各管状部21が互いに接触する接触部における周方向の端部24と、各管状部21の外周面のうち端部24同士の間の外側部分と、に接触することにより、固定部材5と一対の密着片7aとの間に隙間が生じないようにされる。
図5に示す変形例の取り付け部材では、複数の管状部21によって囲まれる部分に隙間が生じないので、上記取り付け部材1のように複数の管状部5aに囲まれた空間を塞ぐための閉塞部5bのような部材がなくても、面材3に設けられた貫通孔4を完全に塞ぐことができる。
上記取り付け部材1では、一対の被覆片8aは、接触部7aa同士を接触させたときに、矩形状の外縁を形成するように形成されたが(図2(a)、(b)参照)、面材3に設けられた貫通孔4が円形断面を有する場合には、図6(a)、(b)に示すように、一対の被覆片22は、接触部7aa同士を接触させたときに、円形状の外縁を形成するように形成されてもよい。
このように、一対の被覆片22を貫通孔4の形状に合わせて形成すると、一対の被覆片22の大きさを抑えながら、一対の被覆片22を面材3に張り付けることができる。さらに、一対の被覆片の大きさや形状が異なる種々の被覆部材8を用意しておけば、面材3に設けられる貫通孔4の形状や大きさに合わせて被覆部材8を選択するだけで、密着部材7と面材3との間の隙間を塞ぐことができる。このため、固定部材5及び封止部材6は、面材3に設けられる貫通孔4の形状に関わらず、共通に使用することができるので、利便性が高い。
尚、上記実施形態では、一対の被覆片7a、22は、貫通孔4の形状に合わせて形成されたが、貫通孔4の形状に合わせて形成されなくてもよい。例えば、面材3に設けられる貫通孔4が円形断面を有する場合において、接触部7aa同士を接触させたときに、矩形状の外縁を形成する一対の被覆片7aが面材3に固定されてもよい。
1 取り付け部材
2 線状部材
3 面材
4 貫通孔
5 固定部材
5a 管状部
5b 閉塞部
6 封止部材
7 密着部材
7a 一対の密着片
7aa 接触部
8 被覆部材
8a 一対の被覆部材
9 スリット

Claims (5)

  1. 面材に設けられた貫通孔に複数の線状部材が通され、かつ、前記複数の線状部材と前記面材との間を封止した状態で、前記複数の線状部材を前記面材に取り付けるための取り付け部材であって、
    前記線状部材が延びる方向に延び、前記線状部材をそれぞれ収容する複数の管状部が、前記線状部材が延びる方向と直交する方向に連結されることにより形成された固定部材であって、前記管状部のそれぞれには、前記線状部材が延びる方向に沿って延びるとともに外側に開くスリットが形成されている、固定部材と、
    前記各管状部と、前記各管状部に収容された前記各線状部材との間を封止するための封止部材と、
    前記線状部材が延びる方向に延びるとともに、前記固定部材の外周面に全周にわたり密着する内周面を有する密着部材と、
    前記密着部材と前記面材との隙間を覆うために前記線状部材が延びる方向直交する方向に向けて前記密着部材から延びる被覆部材と、を有する
    取り付け部材。
  2. 前記密着部材は、前記線状部材が延びる方向と直交する方向の両側から前記固定部材の外周面を挟む一対の密着片を有し、
    前記被覆部材は、前記各密着片から前記線状部材が延びる方向と直交する方向に延びる一対の被覆片を有する
    請求項1に記載の取り付け部材。
  3. 前記一対の密着片は、前記固定部材の外周面を挟んだときに前記固定部材の外周面に全周にわたり密着する内周面を形成するように互いに接触する接触部を有し、
    前記接触部の互いに接触する位置は、前記固定部材の前記スリットから外れて配置される
    請求項2に記載の取り付け部材。
  4. 前記複数の管状部は、前記線状部材が延びる方向に見たときに所定のラインに沿って一列に連結されており、
    前記スリットは、前記線状部材が延びる方向に見て前記ラインと交差する方向の一方側のみに設けられている
    請求項3に記載の取り付け部材。
  5. 前記複数の管状部は、円環状に設定された前記ラインに沿って連結されており、
    前記スリットは、前記ラインで囲まれた領域に対して外側のみに向かって開いており、
    前記固定部材は、円環状に連結された前記管状部に囲まれた空間を塞ぐ閉塞部を有する
    請求項4に記載の取り付け部材。
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