JP7380050B2 - 車両ドアのシール構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両ドアのシール構造に関する。
ドアサッシュ(窓枠)で囲まれる窓開口をウインドウガラス(開閉体)で開閉する車両ドアでは、ウインドウガラスの周縁部に当接する弾性体がドアサッシュに沿って設けられる。弾性体は非通水性を有するゴムなどの材質からなり、弾性体によって、ウインドウガラス周縁部の防水を行うと共に、ウインドウガラスの振動を抑制して安定させる。この種の弾性体として、ウインドウガラスの車外側と車内側と周縁の3つの面を囲むコ字状断面を有するガラスランが広く用いられている。また、ドア構造の多様化に伴い、既存のガラスランとは異なる形態の弾性体も用いられている。
例えば、特許文献1には、ドアサッシュの外装材とウインドウガラスが略面一の関係(フラッシュサーフェス)にある車両用ドアにおいて、ウインドウガラスと外装材の間に配置されてウインドウガラスの側端面(縁面)に弾接する見切りシールを備えたガラスランが記載されている。このタイプのガラスランの見切りシールは、ウインドウガラスと外装材の互いの縁部の間をシールすると共に、ドアの外観の一部を構成する部分としても機能するため、過剰な変形を防いで、高度なシール性や良好な意匠性を維持することが求められる。
特許第6315446号公報
特許文献1では、車内側への見切りシールの落ち込みを防ぐために、ガラスランにおいて見切りシールよりも車内側に、ガラスガイドに弾接する規制リップを設けている。しかし、見切りシールから離れた位置に設けた規制リップを介して支える構造であるため、見切りシールの落ち込み防止の確実性が低いという問題があった。また、ガラスランにおいて見切りシールとは別に規制リップを設けるので、製造のコストや手間がかかると共に、弾接する箇所が増えて精度管理が煩雑になるという問題があった。
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、簡単な構成で開閉体の縁部に接触するシール部材の変形を抑制できる車両ドアのシール構造を提供することを目的とする。
本発明の車両ドアのシール構造は、車両ドアを形成するドアサッシュと、ドアサッシュに囲まれる窓開口を開閉する開閉体と、開閉体の車内側の面に固定され、ドアサッシュに設けたガイド部に沿って開閉体の開閉方向への移動を案内されるスライダと、ドアサッシュに支持され、開閉体の縁部に接触してドアサッシュと開閉体の間をシールする弾性変形可能なリップ部を有するシール部材と、スライダに設けられ、開閉体の縁部よりもドアサッシュの外周側に突出して、リップ部が車外側から当接することによってリップ部車内側変形することを規制する規制部と、を備えることを特徴とする。
ドアサッシュは、開閉体の縁部との間に隙間を空けて開閉体の外周側に位置する外装部を有し、リップ部は、開閉体と外装部の間の隙間を塞ぐ外観部と、外観部から車内側に延出されて開閉体の縁部に弾接する弾接部とを有する片持ち形状であり、弾接部の先端が前記規制部に対向するように構成される。また、外装部は、開閉体の縁部に対向する内周側の端部に、車内側へ屈曲する屈曲部を有しており、シール部材は、屈曲部よりも車内側に位置する基部と、基部から車外側に延びて先端からリップ部が突出する板状部と、基部から車内側に突出して板状部の外周側に位置する押さえ部と、を備え、屈曲部は、板状部と押さえ部の間に嵌合することが好ましい。
スライダは、開閉体の車内側の面に固定される固定部と、固定部に対して車内側に位置してガイド部による案内を受けるシューとを有し、規制部は、固定部から外周側に連続して形成されていることが好ましい。
ガイド部は、車外側に開口してシューを収容するガイド空間を有し、シール部材は、ガイド空間の内面を覆ってシューが接触するシュー接触部を有していてもよい。
この場合、シュー接触部はリップ部よりも硬度が高いことが好ましい。
以上の本発明によれば、スライダに設けた規制部による簡単な構成で、開閉体の縁部に接触するシール部材の変形を確実に抑制することができる。
車外側から見た車両ドアの側面図である。 車両ドアを、ドアフレーム、ガイドレール、ウインドウアッセンブリ、駆動ユニットに分解した状態の斜視図である。 ウインドウアッセンブリの分解斜視図である。 図1のA-A線に沿う立柱サッシュの断面図である。 図4の一部を拡大した断面図である。 立柱サッシュの第1の変形例を示す断面図である。 立柱サッシュの第2の変形例を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明を適用した実施形態について説明する。図1に示すドア10は、車両ボディ(図示略)の右側前席の側方に取り付けられる側面ドアであり、車両ボディにはドア10によって開閉されるドア開口(図示略)が形成されている。ドア10は、ドアパネル10a(一点鎖線で仮想的に示す)とドアフレーム10bとを備えている。ドアパネル10aの上縁部とドアフレーム10bとによって囲まれる窓開口10cが形成されている。
以下の説明における車内側と車外側は、ドア10を閉じた状態での車両ボディの内側と外側に対応しており、車内側と車外側を結ぶ方向(ドア10の厚み方向)を車内外方向と呼ぶ。また、ドアフレーム10bのうち、窓開口10cに向く側を内周側、窓開口10cの反対側(ドア10を閉じた状態でボディ開口の内縁に向く側)を外周側とし、内周側と外周側を結ぶ方向を内外周方向と呼ぶ。
図示を省略するが、ドアパネル10aは、車内側に位置するインナパネルと、車外側に位置するアウタパネルとを組み合わせて構成されている。インナパネルとアウタパネルの間にドアパネル内空間(図示略)が形成されており、ドアパネル内空間の上縁は窓開口10c側に開口している。
ドアフレーム10bは、ドア10の上縁に位置するアッパサッシュ(ドアサッシュ)11と、アッパサッシュ11からドアパネル10aへ向けて概ね上下方向に延びている立柱サッシュ(ドアサッシュ)12及びフロントサッシュ(ドアサッシュ)13とを有している。立柱サッシュ12はドアフレーム10bの最後部に位置しており、ドア10の後部上方の角隅部は、アッパサッシュ11の後端と立柱サッシュ12の上端が交わるドアコーナー部10dとなっている。ドアコーナー部10dでは、アッパサッシュ11の後端と立柱サッシュ12の上端が、接続部材を介して接続されている。立柱サッシュ12とフロントサッシュ13は略平行に延びており、立柱サッシュ12が窓開口10cの後縁を形成し、フロントサッシュ13が窓開口10cの前縁を形成する。また、アッパサッシュ11が窓開口10cの上縁を形成する。
立柱サッシュ12は、ドアコーナー部10dから下方(斜め下方)に延びてドアパネル内空間に挿入される。アッパサッシュ11は、ドアコーナー部10dから前方に延び、途中から前方に進むにつれて下方に湾曲して、ドアパネル内空間に達する。フロントサッシュ13は、アッパサッシュ11の途中位置から下方(斜め下方)に延びてドアパネル内空間に挿入される。アッパサッシュ11と立柱サッシュ12とフロントサッシュ13はそれぞれ、ドアパネル内空間内でドアパネル10aに対して固定される。
ドアパネル内空間には、前部にミラーブラケット14が配され、後部にロックブラケット15が配されている。ミラーブラケット14とロックブラケット15はそれぞれドアパネル10aに対して固定され、ミラーブラケット14にフロントサッシュ13が固定され、ロックブラケット15に立柱サッシュ12が固定される。ミラーブラケット14の一部は、ドアパネル10aよりも上方に突出してアッパサッシュ11とフロントサッシュ13の間の三角状のスペースに収まる形状をなし、ミラーブラケット14の当該部分に対してドアミラー(図示略)などが取り付けられる。ロックブラケット15にはドアロック機構(図示略)などが取り付けられる。
ドアパネル内空間の上縁付近に、前後方向に延びるベルトラインリンフォース16が配されている。ベルトラインリンフォース16は、車内側に位置するインナリンフォース16aと車外側に位置するアウタリンフォース16bで構成されている。インナリンフォース16aの前端がミラーブラケット14に固定され、後端がロックブラケット15に固定されている。
立柱サッシュ12とフロントサッシュ13に沿って昇降して窓開口10cを開閉させるウインドウガラス(開閉体)Wを備える。ウインドウガラスWは、車外側を向く車外側面W1と、車内側を向く車内側面W2と、外周側を向く縁面(縁部)W3とを有する板状のガラス材である。ウインドウガラスWは、後述するウインドレギュレータ19によって、全閉位置(図1の位置)と全開位置との間で昇降し、全閉位置ではウインドウガラスWの上縁がアッパサッシュ11まで達する。全閉位置から全開位置へ下降したウインドウガラスWは、ドアパネル内空間に収容される。
立柱サッシュ12に組み込まれる(立柱サッシュ12を構成する)ガイドレール(ガイド部)40によって、ウインドウガラスWが昇降方向へ移動可能に支持及び案内される。そのため、ガイドレール40は、全開位置から全閉位置までのウインドウガラスWの後縁部分の移動範囲に対応する長さを有しており、立柱サッシュ12よりも下方のドアパネル内空間の下端付近まで延びている。また、フロントサッシュ13も、全開位置から全閉位置までのウインドウガラスWの前縁部分の移動範囲に対応する長さを有しており、ドアパネル内空間の下端付近まで延びている。
図2及び図4に示すように、立柱サッシュ12は、長尺部材であるインナサッシュ30とガイドレール40を組み合わせて構成されている。インナサッシュ30やガイドレール40の材質は、鉄やアルミなどの金属製でもよいし、合成樹脂のような非金属製でもよい。本実施形態では、インナサッシュ30とガイドレール40をそれぞれ鉄製としている。ウインドウガラスWは、車外側に向けて凸となる湾曲形状を有している。このウインドウガラスWの湾曲形状に対応して、立柱サッシュ12も車外側に向けて凸となる湾曲形状を有している。主に図4及び図5を参照して、立柱サッシュ12の構造を説明する。
インナサッシュ30は、車内側に位置するフレーム部31と、車外側に位置する意匠部32と、フレーム部31及び意匠部32を接続する段部33とを有する。
フレーム部31は、車内側に位置する車内側壁31aと、車内側壁31aの内周側の端部から車外側に延びる内周側壁31bと、車内側壁31aの外周側の端部から車外側に延びる外周側壁31cとを有する。インナサッシュ30は、フレーム部31における内周側壁31bと外周側壁31cの車外側の端部を接続せずに車外側に向けて開放させた、袋状の断面形状を有している。
段部33は、外周側壁31cの車外側の端部から外周側に延びる外周延設部33aと、外周延設部33aの外周側の端部から車外側に延びる車外延設部33bとを有する。意匠部32は、車外延設部33bの車外側の端部から外周側に延びている。
ガイドレール40は、インナサッシュ30におけるフレーム部31と段部33の車外側の開放部分の内側に嵌まるように配置されている。より詳しくは、ガイドレール40は、金属材のロール成形品(本実施形態では鉄製であるが、アルミやその他の金属でもよい)であり、車内側に位置する車内側壁41と、車内側壁41の内周側の端部から車外側に延びる内周側壁42と、車内側壁41の外周側の端部から車外側に延びる外周側壁43と、外周側壁43の車外側の端部から外周側に延びる外周延設部44とを有する。内周側壁42の車外側の端部には、外周側に向けて突出する突出部45が設けられている。さらに、突出部45から内周側に延びる内周延設部46が形成されている。内周延設部46の途中には、車内側に突出して車外側に折り返された重なり形状の重なり部46aが形成されている。重なり部46aは、内周側壁42とフレーム部31の内周側壁31bとの間に位置しており、内周側壁42や突出部45付近の剛性を向上させている。また、内周延設部46の端部(内周側の縁部)には、車内側に向けて屈曲する屈曲端部46bが形成されている。
ガイドレール40では、内外周方向に離間して並ぶ内周側壁42及び外周側壁43と、これらを接続する車内側壁41とによって、車外側に向けて開放した凹部が形成され、この凹部内がガイド空間Sになっている。内周側壁42と外周側壁43は互いに略平行であり、内外周方向の間隔を一定に保って上下方向に延びている。内周側壁42と外周側壁43はそれぞれ、インナサッシュ30のフレーム部31の内周側壁31bと外周側壁31cの内側に、所定の間隔を空けて位置している。突出部45は、ガイド空間Sの車外側を部分的に塞いでいる。つまり、突出部45によって、内外周方向へのガイド空間Sの開口幅が、ガイド空間S内部の幅よりも狭くなっている。
フレーム部31の内周側壁31bの車外側端部に対して内周延設部46が嵌合し、段部33の外周延設部33aに対して外周延設部44が車内外方向に重なることで、内外周方向と車内外方向におけるインナサッシュ30とガイドレール40の相対位置が定まる。内周延設部46の屈曲端部46bが、プロジェクション溶接によって、フレーム部31の内周側壁31bの端部(車外側の縁部)と結合される。また、屈曲端部46bと内周側壁31b以外の箇所でも、インナサッシュ30とガイドレール40は、溶接やボルト留めなどの手段によって適宜固定される。
インナサッシュ30の意匠部32を車外側から覆うアウタガーニッシュ34を備える。アウタガーニッシュ34は、立柱サッシュ12の長手方向に延びる長尺部材であり、合成樹脂や金属などで形成される。アウタガーニッシュ34が立柱サッシュ12の車外側の外観を構成する外装部となる。アウタガーニッシュ34は、所定の固定手段(接着など)によってインナサッシュ30に対して固定される。
アウタガーニッシュ34の内周側の位置で、ガイドレール40に対して弾性カバー(シール部材)35が取り付けられている。弾性カバー35は非通水性の弾性材(例えばゴム)で形成されており、立柱サッシュ12の長手方向に延びる長尺部材である。図4及び図5は、外力を受けていない初期状態(自由状態)の弾性カバー35の形状を示している。弾性カバー35は、ガラスランとも呼ばれる部材であり、ウインドウガラスWに弾性的に接触して、ウインドウガラスW周辺のシールやウインドウガラスWの安定保持を行う。
ガイドレール40の車外側を向く端面に座面が設けられ、座面の車外側の面に弾性カバー35が支持されている。座面は、ガイド空間Sの開口部分を挟んで内周側座面48と外周側座面49に分かれている。ガイドレール40の内周延設部46に内周側座面48が設けられ、外周延設部44に外周側座面49が設けられている。
弾性カバー35は、内周側に位置する内周側カバー部36と、外周側に位置する外周側カバー部37と、内周側カバー部36及び外周側カバー部37を接続する中間カバー部(シュー接触部)38とを一体的に形成したものである。内周側カバー部36が内周側座面48上に支持され、外周側カバー部37が外周側座面49上に支持されている。内周側カバー部36と外周側カバー部37はそれぞれ、所定の固定手段(接着など)によって内周側座面48と外周側座面49に固定される。
内周側カバー部36は、内部が中空状である中空部36aと、中空部36aから外周側に延びる片持ち状のリップ部36bとを有し、中空部36aが内周側座面48に支持されている。中空部36aの一部は、内周側へ片持ち状に延びて、内周延設部46と内周側壁31bの嵌合部分を覆っており、インナサッシュ30とガイドレール40の端部が露出することを防いでいる。
外周側カバー部37は、外周側座面49に支持される基部37aと、基部37aから車外側に突出する板状部37bと、板状部37bの先端付近から内周側に突出する片持ち状の第1リップ部37cと、基部37aの途中からから車外側及び内周側に突出する片持ち状の第2リップ部37dと、板状部37bの外周側に位置する押さえ部37eと、を有する。
内周側カバー部36のリップ部36bと、外周側カバー部37の第2リップ部37dは、互いに接近する方向に延びてガイド空間Sの車外側を部分的に覆っている。外周側カバー部37の第1リップ部37cは、第2リップ部37dよりも車外側に位置している。アウタガーニッシュ34には、内周側の端部を車内側へ屈曲させた屈曲部34aが形成されている。屈曲部34aは、板状部37bと押さえ部37eの間に嵌合して、外周側カバー部37を安定して保持する。押さえ部37eの外周側には、インナサッシュ30の車外延設部33bが位置しており、車外延設部33bによって押さえ部37eの位置を規制できる。
中間カバー部38は、ガイドレール40のガイド空間Sの内面に沿って配置される。より詳しくは、中間カバー部38は、車内側壁41の内面に沿う車内側部38aと、内周側壁42の内面に沿う内周側部38bと、外周側壁43の内面に沿う外周側部38cと、突出部45を覆う突出部38dと、を有する。突出部38dが内周側カバー部36の中空部36aに接続し、外周側部38cが外周側カバー部37の基部37aに接続している。
本実施形態の立柱サッシュ12は、アウタガーニッシュ34の車外側面が、車内外方向においてウインドウガラスWの車外側面W1と概ね同じ位置にある、いわゆるフラッシュサーフェス構造である。弾性カバー35は、このフラッシュサーフェス構造におけるウインドウガラスW周りの防水、振動抑制、外観向上などに寄与するものである。
アウタガーニッシュ34はウインドウガラスWの外周側に位置しており、アウタガーニッシュ34の屈曲部34aとウインドウガラスWの後方の縁面W3との間には、内外周方向への隙間T(図5)がある。弾性カバー35の外周側カバー部37における第1リップ部37cは、この隙間Tに挿入されてウインドウガラスWとアウタガーニッシュ34の間をシールする。より詳しくは、外周側カバー部37の板状部37bがアウタガーニッシュ34の屈曲部34aに沿って接触し、板状部37bを基端として内周側に向けて第1リップ部37cが突出している。第1リップ部37cは、板状部37bの車外側端部付近から内周側に向けて延びる外観部37c1と、外観部37c1の先端を車内側に向けて湾曲させた弾接部37c2とを有し、弾接部37c2の先端が自由端である片持ち形状になっている。
第1リップ部37cの外観部37c1は、ウインドウガラスWの車外側面W1とアウタガーニッシュ34の車外側面の双方に対して略面一となる位置にあり、隙間Tを塞いでドア10の外面を構成している。第1リップ部37cの弾接部37c2は、内外周方向でウインドウガラスWの後方の縁面W3に対向する位置にある。図5に示すように、弾接部37c2は自由状態でウインドウガラスWの後方の縁面W3よりもやや前方に位置している。そのため、ウインドウガラスWが窓開口10cを閉じると、縁面W3によって弾接部37c2が外周側に押し込まれて、外観部37c1との境界部分を支点として弾接部37c2が弾性変形する。このとき、弾接部37c2に加わる押圧力は、外観部37c1を経由して板状部37bが受け、板状部37bはアウタガーニッシュ34の屈曲部34aに当接して外周側への移動が規制される。また、板状部37bと押さえ部37eは、屈曲部34aに嵌合しているので安定性が高い。従って、外観部37c1を初期の状態に近い形状に維持させながら、弾接部37c2が優先的に弾性変形され、所定の反力を伴いながら縁面W3に密着する。その結果、第1リップ部37cと板状部37bが隙間Tを埋めるようなコ字状構造を形成し、ウインドウガラスWとアウタガーニッシュ34の間を水密に塞ぐと共に、ウインドウガラスWの振動を抑制する。
弾性カバー35の内周側カバー部36における中空部36aは、車内外方向でウインドウガラスWの車内側面W2とガイドレール40(内周側座面48)との間に位置する。中空部36aにおける車外側への突出部分がウインドウガラスWの車内側面W2によって押圧され、中空部36aが車内外方向に圧縮変形される。これにより、内周側カバー部36が車内側面W2とガイドレール40との間を水密に塞ぐと共に、ウインドウガラスWの振動を抑制する。ウインドウガラスWの縁面W3に対する第1リップ部37cによる密封に加えて、ウインドウガラスWの車内側面W2に対する中空部36aによる密封を行うことで、ウインドウガラスWと立柱サッシュ12の間の水密性がさらに向上する。
特に本実施形態のドア10では、後述するようにウインドレギュレータ19の構成要素が立柱サッシュ12内に組み込まれている。そのため、弾性カバー35によってウインドウガラスWと立柱サッシュ12の間を高度に防水することの有効性が高い。
詳細は後述するが、ガイドレール40のガイド空間Sは、ウインドウガラスWに取り付けられるスライダシュー52、53を摺動可能に支持する部分である。そして、ガイドレール40のガイド空間Sを構成する内周側壁42と外周側壁43を基準として、内外周方向へのウインドウガラスWの位置が定まり、車内側壁41と突出部45を基準として、車内外方向へのウインドウガラスWの位置が定まる。弾性カバー35は、ガイド空間Sの内面に中間カバー部38が支持され、ガイドレール40上の内周側座面48と外周側座面49によって内周側カバー部36と外周側カバー部37が支持される。すなわち、ガイドレール40を基準として、ウインドウガラスWと弾性カバー35の両方の位置決めを行っている。これにより、ウインドウガラスWと弾性カバー35の位置関係が安定する(ばらつきにくくなる)。弾性カバー35はウインドウガラスWによる押圧を受けてシール部材として機能するため、ウインドウガラスWと弾性カバー35の位置関係が安定していると、ウインドウガラスWや立柱サッシュ12の各部に対する弾性カバー35の密着度が安定し、弾性カバー35による高度な水密性を確保できる。
また、後述するように、弾性カバー35はリップ部36bをスライダベース51に対して当接させるため、ウインドウガラスWと弾性カバー35の位置関係が安定していると、スライダベース51に対する負荷変動も抑えられ、ガイドレール40に対するスライダベース51の摺動性能が良好になる。
ドア10は、ウインドウガラスWを昇降駆動させるウインドレギュレータ19を備えている。図2及び図3に示すように、ウインドレギュレータ19は、ガイドレール40によってウインドウアッセンブリ50を昇降方向へ移動可能に支持及び案内し、駆動ユニット60の駆動力をウインドウアッセンブリ50に伝達してウインドウガラスWを昇降させる。そして、ウインドレギュレータ19の構成要素が立柱サッシュ12に組み込まれている。ウインドレギュレータ19を含むガラス昇降駆動用の構造について説明する。
図3に示すように、ウインドウアッセンブリ50は、スライダベース(スライダ)51と、一対のスライダシュー(スライダ、シュー)52、53と、ラック54と、スライドガイド55とを、ウインドウガラスWに組み付けて構成されている。
ウインドウガラスWは前縁よりも後縁の方が長い。スライダベース51は、上下方向に延びる長尺部材であり、ウインドウガラスWの後縁の略全体に沿う長さを有している。スライダベース51の材質は、金属製でもよいし、合成樹脂のような非金属製でもよい。スライダベース51は、車外側に位置するガラス固定部(固定部)51aと、ガラス固定部51aから車内側に突出する接続部51bとを有し、長手方向に対する垂直な断面形状が略T字状になっている。
ガラス固定部51aは車内外方向に表裏の面(側面)が向く板状部である。ガラス固定部51aの車外側の面が、ウインドウガラスWの車内側面W2の取付領域G1(図3)に対して接着などで固定される。図4及び図5に示すように、ガラス固定部51aは取付領域G1への固定箇所よりも外周側に延びており、ウインドウガラスWの縁面W3よりも外周側に突出するリップ規制部51cが、ガラス固定部51aに連続して形成されている。ガラス固定部51aとリップ規制部51cは一体構造の平板部である。
スライダベース51に設けたリップ規制部51cは、弾性カバー35の第1リップ部37cの車内側に位置している。より詳しくは、第1リップ部37cは、外観部37c1から弾接部37c2が車内側に向けて延びる片持ち形状であり、弾接部37c2の先端がリップ規制部51cの車外側の面に対向している。なお、図4及び図5は第1リップ部37cの自由状態を示しており、ウインドウガラスWの縁面W3に接触した状態の第1リップ部37cは、図4及び図5の位置よりも外周側に押し込まれた位置(図5に示す隙間Tの範囲内)にある。従って、弾接部37c2の車内側への延長上にリップ規制部51cが位置する(弾接部37c2の先端とリップ規制部51cが車内外方向に対向する)関係になる。そして、リップ規制部51cに対する弾接部37c2の当接によって、第1リップ部37cが車内側へ変形する(車内側へ落ち込むように移動する)ことを規制する。なお、リップ規制部51cによる規制とは、第1リップ部37cが車内側に変形することを完全に防ぐ場合と、第1リップ部37cが車内側に過度に変形するのを防ぐ(多少の変形は許容する)場合の両方を含む概念である。
仮に、第1リップ部37cが車内側へ大きく入り込む(落ち込む)と、ウインドウガラスWの縁面W3に対する弾接部37c2の接触圧が低下してシール性が低下したり、ウインドウガラスWの車外側面W1やアウタガーニッシュ34の車外側面に対して外観部37c1が車内側に凹んでドア10の外観品質が損なわれたりするおそれがある。特に、第1リップ部37cは、フラッシュサーフェス構造の一部としてドア10の外面に露出している部分であるため、指などで車内側に押し込むことが可能である。また、弾性カバー35の外周側カバー部37は、隙間Tの車内側の延長上に位置する基部37aがガイドレール40の外周延設部44に当接して車内側への負荷を受ける構成であり、基部37aから離れた車外側に位置する片持ち形状の第1リップ部37cは、単独で車内側への負荷に対抗しにくい。
ここで、隙間Tの車内側(基部37aと第1リップ部37cの間)に入り込むリップ規制部51cを設けることにより、第1リップ部37cが車内側へ変形することを規制し、第1リップ部37cの過度な変形によるシール性の低下や外観品質の低下を防ぐことができる。リップ規制部51cは、ウインドウガラスWを昇降移動可能に支持するスライダを構成するスライダベース51の一部として形成されるため、部品点数を増加させずに簡単な構成で効果を得ることができる。特に、リップ規制部51cは、ガラス固定部51aに連続する(ガラス固定部51aを延長した)平板状の形状であるため、複雑な製造工程を要さず低コストで容易に製造可能である。また、リップ規制部51cは、ウインドウガラスWの車内側面W2に対して強固に固定されるガラス固定部51aに連続しているので、高い支持強度を有しており、第1リップ部37cから加わる負荷を充分な余裕をもって受け止めることができる。
なお、第1リップ部37cの弾接部37c2は、車内側へ押し込む外力を受けない状態で、スライダベース51のリップ規制部51cから離間するように構成してもよいし、スライダベース51のリップ規制部51cに対して接触するように構成してもよい。弾接部37c2がリップ規制部51cから離間する場合、ウインドウガラスWの厚みの半分以内の間隔で離間させることが好ましい。これにより、第1リップ部37cが車外側から押されたときに、車内側へ大きく落ち込むことを防止できる。弾接部37c2がリップ規制部51cから離間する構成では、ウインドウガラスWの昇降動作に対する摺動抵抗を小さく抑えることができる。また、ウインドウガラスWの縁面W3に対する弾接部37c2の接触の精度管理を行いやすい。一方、弾接部37c2がリップ規制部51cに接触する構成では、車内側への第1リップ部37cの変形量をより小さく抑えて、外観部37c1による外観品質の向上に寄与する。
接続部51bは、ガラス固定部51aの車内側の面から突出して、内外周方向に両側面が向く板状部である。接続部51bのうち上端側と下端側のそれぞれの一部分が、車内側への突出量を大きくしてシュー支持部51d、51eを形成している。上端側のシュー支持部51dにスライダシュー52が取り付けられ、下端側のシュー支持部51eにスライダシュー53が取り付けられている。シュー支持部51d、51eはそれぞれ、接続部51bの車内側端部を外周側に屈曲したL字状の断面形状を有しており、このL字状部分に対してスライダシュー52、53が嵌め込まれて、固定ネジ56(図3)でシュー支持部51d、51eに固定される。
図3に示すように、スライダシュー52、53はそれぞれ、ガイドレール40のガイド空間S内に収まる矩形状の断面形状の摺動基部52a、53aを有している。摺動基部52a、53aから、それぞれ複数の片持ち状の舌片部52b、53bが異なる方向に突出している。スライダシュー52をスライダベース51に組み付けると、1つの舌片部52bが摺動基部52aに対して車内側に突出し、別の舌片部52bが摺動基部52aに対して外周側に突出する。スライダシュー53をスライダベース51に組み付けると、1つの舌片部53bが摺動基部53aに対して車内側に突出し、別の舌片部53bが摺動基部53aに対して内周側に突出する。
図3に示すように、スライダベース51にはさらにラック54が取り付けられる。ラック54は上下方向に延びる長尺部材であり、スライダベース51のうち、スライダシュー52とスライダシュー53が取り付けられる上下端の一部を除いた長さを有している。ラック54は、本体部54aと、本体部54aから車外側に突出する板状の取付部54bとを有している。ラック54の取付部54bが、スライダベース51の接続部51bに重ねられて、固定ネジ57(図3)で固定される。ラック54の本体部54aのうち、スライダベース51に取り付けた状態で内周側に向く面には、長手方向に等間隔で歯54cが形成されている。
ウインドウガラスWの前縁側にスライドガイド55が取り付けられる。スライドガイド55は、車内外方向に両側面を向けた板状部材であり、ウインドウガラスWの車内側面W2の取付領域G2(図3)に対して接着などで固定される。
以上のようにして、ウインドウガラスWに対して、スライダベース51、一対のスライダシュー52、53、ラック54、スライドガイド55がそれぞれ取り付けられて、ウインドウアッセンブリ50となる。ウインドウアッセンブリ50をドアフレーム10bに組み込んだ状態での立柱サッシュ12の断面構造を示したのが、図4及び図5である。
図4及び図5に示すように、立柱サッシュ12では、上下2つのスライダシュー52、53が、ガイドレール40のガイド空間S内に対して、ガイドレール40の長手方向(ウインドウガラスWの昇降方向)に摺動可能に収容されている。ガイド空間Sを囲む車内側壁41と突出部45によって、車内外方向へのスライダシュー52、53の移動を規制している。また、内周側壁42と外周側壁43によって、内外周方向へのスライダシュー52、53の移動を規制している。ガイド空間Sの内面は、弾性カバー35の中間カバー部38で覆われているので、スライダシュー52、53が直接に接触して摺接するのは、中間カバー部38における各部(車内側部38a、内周側部38b、外周側部38cと、突出部38d)である。スライダシュー52、53に設けた舌片部52b、53bが、ガイド空間Sの内面(弾性カバー35の中間カバー部38)に当接して弾性変形することで、スライダシュー52、53のがたつきを防止する。
各スライダシュー52、53がガイド空間Sの内面(弾性カバー35の中間カバー部38)に沿って移動することで、ウインドウガラスWが昇降移動する。つまり、ガイドレール40は、ウインドレギュレータ19における各スライダシュー52、53の昇降案内用のガイド部として機能する。ガイドレール40はウインドウガラスWの曲率に対応した湾曲形状を有しており、各スライダシュー52、53によって、湾曲するガイドレール40に沿って精度良くウインドウガラスWを昇降させることができる。
ウインドレギュレータ19を構成するスライダシュー52とスライダシュー53が上下方向に大きく離れた位置でウインドウガラスWを支持する(2つのスライダシュー52、53の上下方向間隔であるシューピッチが大きい)ため、ウインドウガラスWの位置精度と安定性が極めて高くなっている。シューピッチが大きいほど、ガイドレール40に対するウインドウガラスWの傾き(特に車両前後方向への傾き)を抑制しやすく、ウインドウガラスWの高精度な支持と高い安定性を得ることができる。
このように優れた精度と安定性でウインドウガラスWを支持している立柱サッシュ12側の支持構造においては、ウインドウガラスWを車内外方向に挟んで保持する弾性部材(一般的な凹型構造のガラスラン)が設けられていない。ウインドウガラスWの後縁付近が当接する弾性カバー35の第1リップ部37cは、ウインドウガラスWと立柱サッシュ12(アウタガーニッシュ34)の間に防水性を持たせると共に、立柱サッシュ12の外観構成部分として機能するものであり、コンパクトでシンプルな断面形状にすることができる。
スライダベース51の接続部51bは、ガイドレール40のガイド空間S内に配置されるスライダシュー52、53と、ガイド空間Sの外側(車外側)に位置するガラス固定部51aとを接続している。そのため、ガイドレール40は、接続部51bを車内外方向に通すために、ガイド空間Sを車外側に開放させた断面形状になっている。接続部51bは、スライダシュー52、53に加えてラック54を取り付ける対象であるため、上下方向に長く延びている。その結果、ガイドレール40は、長手方向の全体に亘って、車外側への開放部分を有している。
弾性カバー35のリップ部36bと第2リップ部37dは、内外周方向に対向しており、自由状態で互いの先端の間に隙間がある。スライダベース51が存在する立柱サッシュ12の断面位置では、リップ部36bと第2リップ部37dの間を接続部51bが通っている。図4及び図5に示すように、リップ部36bは弾性変形してガラス固定部51aと接続部51bに対して密着する位置にある。このリップ部36bの密着により、内周側カバー部36とスライダベース51の間のシール性を高めると共に、スライダベース51の振動抑制効果を得ることができる。一方、第2リップ部37dは、自由状態でスライダベース51には接触しない位置にあり、ガラス固定部51aや接続部51bに対して離間している。弾性カバー35の外周側カバー部37では、第1リップ部37cがウインドウガラスWの縁面W3とアウタガーニッシュ34の間をシールしているので、第1リップ部37cよりも車内側に位置する第2リップ部37dがスライダベース51から離間していても、全体的なシール性には影響しない。なお、図4及び図5に示す断面位置では第2リップ部37dがスライダベース51から離間しているが、別の断面位置では第2リップ部37dをスライダベース51に接触させたり、接近させたりして、第2リップ部37dを補助的なシール手段として用いてもよい。
ウインドウガラスWが下降してスライダベース51が存在しなくなった立柱サッシュ12の断面位置では、ガイドレール40の車外側を向く開放部分をリップ部36bと第2リップ部37dが部分的に覆う。さらに、弾性カバー35の中間カバー部38がガイド空間Sの内面を覆っているので、リップ部36bと第2リップ部37dの隙間から通して視認されるのは、ガイドレール40の内面ではなく、中間カバー部38になる。また、ガイド空間Sの外周側と内周側に位置するガイドレール40の外周延設部44と内周延設部46の車外側の面は、常に弾性カバー35の外周側カバー部37と内周側カバー部36によって覆われている。これにより、ウインドウガラスWの昇降位置に関わらず、立柱サッシュ12(特にガイドレール40)の内部構造が、車外側から視認可能な状態で露出せずに弾性カバー35によって覆われ、立柱サッシュ12の外観品質を高めることができる。
弾性カバー35は、各スライダシュー52、53が接触してウインドウガラスWの昇降を案内する中間カバー部38と、ウインドウガラスWやスライダベース51に接触して弾性変形する内周側カバー部36や外周側カバー部37とで、互いの硬さを異ならせることが好ましい。中間カバー部38では、内周側カバー部36(特に中空部36a、リップ部36b)や外周側カバー部37(特に各リップ部37c、37d)よりも高い硬度に設定して、各スライダシュー52、53の摺動性を向上させるとよい。また、内周側カバー部36や外周側カバー部37では、中間カバー部38よりも低い硬度に設定して(柔軟性を高くして)、ウインドウガラスWやスライダベース51への弾接によるシール性を向上させることが好ましい。
ガイドレール40は、インナサッシュ30よりも下方に長く延設されており、インナサッシュ30と重なる立柱サッシュ12の形成領域から、ドアパネル内空間の最下方に亘る長さを有している(図1及び図2参照)。ドアパネル内空間ではガイドレール40がインナサッシュ30に囲まれずに露出する。図2に示すように、ドアパネル内空間で内周側壁42の一部を切り欠いて、ラック54の歯54cを露出させる切欠47が形成されている。切欠47を通して、駆動ユニット60のピニオン61がラック54の歯54cに噛み合うことができる。
駆動ユニット60は、ウインドレギュレータ19における駆動源であるモータMを備えており、モータMの駆動力をピニオン61に伝達して回転させる。駆動ユニット60は、ロックブラケット15に取り付けられる。この状態でピニオン61の回転軸は車内側方向を向き、ピニオン61がラック54に対して内周側から噛み合う。
ウインドレギュレータ19が組み付けられた状態で駆動ユニット60のモータMを駆動してピニオン61を回転させると、ラック54を介してガイドレール40の長手方向への移動力に変換される。すると、ラック54を固定したスライダベース51が、スライダシュー52、53をガイドレール40に対して摺動させながら、ウインドウガラスWと共に移動する。従って、ピニオン61が正逆に回転すると、ラック54を含むウインドウアッセンブリ50が、ガイドレール40に沿って昇降する。ラック54は、ウインドウガラスWの全閉位置から全開位置までの可動範囲の全体でピニオン61に噛合する長さを有している。ウインドウガラスWに対して所定以上の強い外力が加わった場合には、フロントサッシュ13の内面がスライドガイド55の移動を規制して、ドアフレーム10bからのウインドウガラスWの脱落を防止する。
以上のように、本実施形態のドア10では、駆動源であるモータMの駆動力をウインドウガラスWに伝達して昇降させるウインドレギュレータ19の構成部品(ガイドレール40、スライダベース51、スライダシュー52、53、ラック54など)が、立柱サッシュ12内を通る配置にしている。これにより、窓開口10cの下方のドアパネル内空間にウインドレギュレータを配置する既存の構成に比して、ドアパネル10a周りにおけるスペース効率やレイアウト性を向上させることができる。例えば、ドアパネル10aの車内側に設けるドアトリムの形状設定の自由度が高くなる。また、ドア内面を車外側に寄せた形状にして乗降時の足さばき性を向上させることができる、あるいは、ドアパネル内空間を広くして、ウインドレギュレータ以外の機能部品の配置スペースを確保したり、ドアパネル10a内への部品の組み付け性の向上を実現したりできる。
また、立柱サッシュ12に沿って配置したウインドレギュレータ19の構成部品がウインドウガラスWの車外側の構成を制約しないので、ドア10の外面デザインの自由度が高くなる。これにより、ウインドウガラスWの車外側面W1と立柱サッシュ12の車外側の面(アウタガーニッシュ34)が略面一となる構造を採用できる。
図6は立柱サッシュ12の断面構造の第1の変形例を示している。この変形例では、ガイドレール40が長手方向に分割された2つの部材で構成されており、この2つの部材を互いに位置決めして結合させるための部位として、ガイドレール40の一方の部材の外面に結合部70,71,72が設けられている。結合部70は車内側壁41の車内側の面に固定され、結合部71は内周側壁42の内周側の面に固定され、結合部72は外周側壁43の外周側の面に固定されている。これらの結合部70,71,72が、ガイドレール40の他方の部材の車内側壁41と内周側壁42と外周側壁43に嵌合することで、2つの部材の位置が精度良く定まる。結合部70,71,72以外の全体的な構成は、図4に示す上記実施形態と共通している。
図7は立柱サッシュ12の第2の変形例を示している。この変形例では、立柱サッシュ12を構成するインナサッシュ130とガイドレール140をアルミ製としている。インナサッシュ130とガイドレール140は押出成形などで形成される。なお、インナサッシュ130とガイドレール140を、アルミ以外の金属の押出成形品としたり、アルミやその他の金属のプレス成形品としたりすることも可能である。図7において、上記実施形態と同じ符号で示している箇所は、上記実施形態と同等の構成及び機能を有するものとして、説明を省略する。
インナサッシュ130のフレーム部131(車内側壁131a、内周側壁131b、外周側壁131c)と意匠部132と段部133(外周延設部133a、車外延設部133b)は、上述したインナサッシュ30のフレーム部31と意匠部32と段部33と同様の構成である。
ガイドレール140の内周側壁142と外周側壁143はそれぞれ、車内側壁141から離れて車外側に進むにつれて肉厚が大きくなっている。フレーム部131の内周側壁131bと外周側壁131cの間に内周側壁142と外周側壁143が嵌合して、内外周方向と車内外方向におけるインナサッシュ130とガイドレール140の相対位置が定まる。この状態で、フレーム部131の車内側壁131aとガイドレール140の車内側壁141は、車内外方向に離間している。内周側壁142の車外側の端部には、外周側に向けて突出する屈曲部145が設けられている。
段部133の外周延設部133aと外周延設部44とを貫通するボルト80に、ナット81を螺合させて、インナサッシュ130とガイドレール140が締結される。ナット81は、アウタガーニッシュ34と段部133の間の空間内に位置しており、アウタガーニッシュ34を取り付けることで、インナサッシュ130とガイドレール140の締結部分が車外側から視認されなくなる。
インナサッシュ130のフレーム部131を車内側から覆うインナガーニッシュ82が取り付けられる。インナガーニッシュ82は、立柱サッシュ12の長手方向に延びる長尺部材であり、合成樹脂や金属などで形成される。インナガーニッシュ82が立柱サッシュ12の車内側の外観を構成し、アウタガーニッシュ34が立柱サッシュ12の車外側の外観を構成する。
立柱サッシュ12にはさらに、ウェザストリップ83が取り付けられる。ウェザストリップ83は、非通水性の弾性材(例えばゴム)で形成されている。ウェザストリップ83の脚部83aが、インナサッシュ130の外周側壁131cの座面84に固定される。ウェザストリップ83がインナガーニッシュ82の一部を覆うことで、インナサッシュ130の外周側壁131cとインナガーニッシュ82の間の段差が車内側から視認されなくなる。
また、ウェザストリップ83は、段部133の外周延設部133aを車内側から覆う。このウェザストリップ83によって覆われる領域には、ボルト80の頭部も含まれる。従って、ウェザストリップ83を取り付けることで、インナサッシュ130とガイドレール140の締結部分が車内側から視認されなくなる。
ウェザストリップ83は、脚部83aから突出する中空状の弾接部83bを有している。車両ボディに対してドア10を閉じると、ドア開口に沿って延びる車両ボディのボディピラーPに弾接部83bが接触して弾性変形し、車両ボディとドア10(立柱サッシュ12)の間を水密に塞ぐ。
上記実施形態では図示及び説明を省略したが、ウェザストリップ83に相当するシール用の部材は、上記実施形態の立柱サッシュ12にも設けられている。また、インナガーニッシュ82に相当する部材を、上記実施形態の立柱サッシュ12(インナサッシュ30のフレーム部31の車内側)に設けてもよい。
スライダを構成するスライダベース51とスライダシュー52、53は、上記実施形態と同様の構成である。スライダベース51は、ガラス固定部51a(取付領域G1への固定箇所)よりも外周側に延びて、ウインドウガラスWの縁面W3よりも外周側に突出するリップ規制部51cを有している。
ガイドレール140のうち、内周側壁142と外周側壁143の肉厚が最大になっている部分が、車外側を向く端面になっている。内周側壁142の端面に内周側座面148が設けられ、外周側壁143の端面に外周側座面149が設けられている。弾性カバー136が内周側座面148上に支持され、弾性カバー(シール部材)137が外周側座面149上に支持されている。弾性カバー136と弾性カバー137はそれぞれ、所定の固定手段(接着など)によって内周側座面148と外周側座面149に固定される。
弾性カバー136は、上記実施形態の弾性カバー35のうち内周側カバー部36に相当する部位であり、弾性カバー137は、上記実施形態の弾性カバー35のうち外周側カバー部37に相当する部位である。弾性カバー136と弾性カバー137が別部材として分離されている点と、ガイドレール140のガイド空間S内に弾性カバーが入り込んでいない点とが、上記実施形態の弾性カバー35と相違する。
弾性カバー136と弾性カバー137における各部は、上記実施形態の内周側カバー部36と外周側カバー部37の各部と同様の構成であるため、同じ符号で示している。上記実施形態との相違点として、弾性カバー136のリップ部36bと弾性カバー137の第2リップ部37dは、自由状態で互いの先端付近が重なる位置まで長く延びている。これにより、ウインドウガラスWが下降してスライダベース51が存在しなくなった立柱サッシュ12の断面位置で、ガイドレール140の車外側を向く開放部分の略全体をリップ部36bと第2リップ部37dで覆うことができる。このように、ガイドレール140のガイド空間Sの内面が弾性カバーで覆われていない代わりに、リップ部36bと第2リップ部37dの長さを変更して、ガイド空間Sの内面が車外側から直接視認されないようにして美観を確保している。
スライダベース51に設けたリップ規制部51cに対する弾接部37c2の当接によって、第1リップ部37cが車内側へ変形する(車内側へ落ち込むように移動する)ことを規制しているという構成は、上記実施形態と同じである。
以上に説明したように、本発明を適用したドア10では、スライダを構成するスライダベース51に設けたリップ規制部51cによって、弾性カバー35(137)の第1リップ部37cの車内側への変形を規制することで、第1リップ部37cによる優れた防水性能と外観品質を確保することができる。
上記実施形態の弾性カバー35は、第1リップ部37cを有する外周側カバー部37に加えて、ウインドウガラスWの車内側面W2に弾接する内周側カバー部36と、ガイドレール40のガイド空間S内に配される中間カバー部38とを含む一体構成になっている。弾性カバー35に多くの機能を集約されているので、部品点数の減少、組み付け作業の負担軽減、といった効果が得られる。しかし、このような弾性カバー35に代えて、第1リップ部37c及びその支持部分(基部37a及び板状部37b)のみからなるシール部材に、本発明のシール構造を適用してもよい。
上記実施形態は、スライダベース51に対してスライダシュー52、53を組み合わせてスライダを構成している。当該構成とは異なり、ウインドウガラスWに固定される部分(スライダベース51に相当する部分)と、ガイドレール40に対して摺動可能に支持される部分(スライダシュー52、53に相当する部分)とが一体であるスライダを、本発明に適用することも可能である。
上記実施形態のドア10は、ドアパネル10aとは別部材で構成された枠状のドアフレーム10bが設けられているタイプのドア(サッシュドア)である。そして、ドアフレーム10bにドアパネル10aを取り付ける前に、ドアフレーム10bを構成する立柱サッシュ12やロックブラケット15に対して、ウインドレギュレータ19の構成部品を組み付けている。
サッシュドアにおける異なる形態として、ドアフレーム10bにドアパネル10aを取り付けた後で、立柱サッシュ12やロックブラケット15に対して、ウインドレギュレータ19の構成部品を組み付けることも可能である。
本発明はさらに、サッシュドア以外のドアにも適用が可能である。例えば、ドアパネルとドアサッシュを一体的に形成するタイプのドア(インナパネルとドアサッシュを一体形成したインナフルドア、インナパネルとアウタパネルのそれぞれとドアサッシュのインナ側とアウタ側を一体形成してから組み合わせたパネルドア)にも適用が可能である。すなわち、本発明は、窓開口を形成するドアサッシュがドアパネルと一体であるか別体であるかを問わず、窓開口をウインドウガラス(開閉体)が開閉するタイプの車両ドアであれば適用対象となる。
上記実施形態は、車両の右側前席の側方に取り付けられる側面ドアに適用したものであるが、これ以外のドアへの適用も可能である。例えば、車両の後部側面ドアに適用してもよい。後部側面ドアでは、ウインドウガラスの前縁が後縁よりも長い場合が多い。そのため、上記実施形態とは逆に、ウインドウガラスの前縁に沿ってスライダ(スライダベース)を固定させるとよい。
上記実施形態のウインドウガラスWはガラス製であるが、窓開口10cを開閉する開閉体として、樹脂製ウインドウなどを適用することも可能である。
上記実施形態では、ウインドウガラスWが上下に昇降して窓開口10cを開閉するが、開閉体の開閉方向はこれに限定されるものではない。例えば、ウインドウガラスWに相当する開閉体が水平方向にスライドするタイプの車両ドアにも本発明を適用可能である。この場合、開閉体が移動する水平方向に沿ってスライダ(スライダベース51に相当)を延設させる。
また、本発明の実施の形態は上記実施形態やその変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施形態をカバーしている。
10 :ドア(車両ドア)
10b :ドアフレーム
11 :アッパサッシュ(ドアサッシュ)
12 :立柱サッシュ(ドアサッシュ)
13 :フロントサッシュ(ドアサッシュ)
19 :ウインドレギュレータ
30 :インナサッシュ
31 :フレーム部
32 :意匠部
33 :段部
34 :アウタガーニッシュ(外装部)
35 :弾性カバー(シール部材)
36 :内周側カバー部
36a :中空部
37 :外周側カバー部
37c :第1リップ部(リップ部)
37c1 :外観部
37c2 :弾接部
38 :中間カバー部(シュー接触部)
40 :ガイドレール(ガイド部)
50 :ウインドウアッセンブリ
51 :スライダベース(スライダ)
51a :ガラス固定部(固定部)
51b :接続部
51c :リップ規制部(規制部)
52 :スライダシュー(スライダ、シュー)
53 :スライダシュー(スライダ、シュー)
54 :ラック
60 :駆動ユニット
82 :インナガーニッシュ
83 :ウェザストリップ
130 :インナサッシュ
131 :フレーム部
132 :意匠部
133 :段部
136 :弾性カバー
137 :弾性カバー(シール部材)
140 :ガイドレール(ガイド部)
S :ガイド空間
W :ウインドウガラス(開閉体)
W1 :車外側面
W2 :車内側面(開閉体の車内側の面)
W3 :縁面(開閉体の縁部)

Claims (6)

  1. 車両ドアを形成するドアサッシュと、
    前記ドアサッシュに囲まれる窓開口を開閉する開閉体と、
    前記開閉体の車内側の面に固定され、前記ドアサッシュに設けたガイド部に沿って前記開閉体の開閉方向への移動を案内されるスライダと、
    前記ドアサッシュに支持され、前記開閉体の縁部に接触して前記ドアサッシュと前記開閉体の間をシールする弾性変形可能なリップ部を有するシール部材と、
    前記スライダに設けられ、前記開閉体の前記縁部よりも前記ドアサッシュの外周側に突出して、前記リップ部が車外側から当接することによって前記リップ部車内側変形することを規制する規制部と、
    を備えることを特徴とする車両ドアのシール構造。
  2. 前記ドアサッシュは、前記開閉体の前記縁部との間に隙間を空けて前記開閉体の外周側に位置する外装部を有し、
    前記リップ部は、前記隙間を塞ぐ外観部と、前記外観部から車内側に延出されて前記開閉体の前記縁部に弾接する弾接部とを有する片持ち形状であり、
    前記弾接部の先端が前記規制部に対向する、請求項1記載の車両ドアのシール構造。
  3. 前記外装部は、前記開閉体の前記縁部に対向する内周側の端部に、車内側へ屈曲する屈曲部を有しており、
    前記シール部材は、前記屈曲部よりも車内側に位置する基部と、前記基部から車外側に延びて先端から前記リップ部が突出する板状部と、前記基部から車内側に突出して前記板状部の外周側に位置する押さえ部と、を備え、
    前記屈曲部は、前記板状部と前記押さえ部の間に嵌合する、請求項2記載の車両ドアのシール構造。
  4. 前記スライダは、前記開閉体の前記車内側の面に固定される固定部と、前記固定部に対して車内側に位置して前記ガイド部による案内を受けるシューとを有し、
    前記規制部は、前記固定部から外周側に連続して形成されている、請求項1から3のいずれか1項記載の車両ドアのシール構造。
  5. 前記ガイド部は、車外側に開口して前記シューを収容するガイド空間を有し、
    前記シール部材は、前記ガイド空間の内面を覆って前記シューが接触するシュー接触部を有する、請求項記載の車両ドアのシール構造。
  6. 前記シュー接触部は前記リップ部よりも硬度が高い、請求項記載の車両ドアのシール構造。
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