JP7378965B2 - 記録装置及びインクの堆積の抑制方法 - Google Patents

記録装置及びインクの堆積の抑制方法 Download PDF

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Description

本発明は、インクを用いて記録を行う記録装置及びインクの堆積の抑制方法に関する。
インクジェット記録装置において、余白がないように記録媒体の端部まで画像を記録する、縁なし記録を実行可能な記録装置が知られている。縁なし記録を行う場合には、記録媒体の端部よりも外側の領域までインクを吐出して画像を記録する。このとき、記録媒体の外側領域に吐出されたインクを吸収するための吸収体が記録ヘッドの移動する経路と対向する位置に配されている。
また、記録ヘッドの吐出口の吐出性能を維持または改善するために記録に寄与しないインクを吐出する予備吐出も吸収体にインクを吐出する動作である。
上記のように縁なし記録や予備吐出によって吸収体にインクを吐出すると、インクが乾燥したり、インクの種類によっては吸収体に吸収されにくかったりするために、吸収体の表面にインクが徐々に堆積することがある。吸収体にインクを繰り返し吐出して堆積物の量が多くなると、記録媒体の裏面が汚染されたり、記録ヘッドの吐出口面と堆積物が接触して吐出口面に接触しかねない。
特許文献1には、吸収体上のインクの堆積を抑制するために、堆積しやすいインクが吐出された吸収体に対して、吸収体に吸収されやすく堆積を抑制する作用がある堆積抑制インクを吐出することが記載されている。また、吸収体に吐出された堆積インクの量に基づいて、堆積を抑制するために吐出する堆積抑制インクの量を制御することが記載されている。
特開2008-173963号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、堆積抑制インクの消費量が多くなりすぎる懸念がある。
インクの水分は、吸収体の表面付近にあるときの方が表面から離れた場所にあるときよりも蒸発しやすいため、インクが吸収体の深部にある場合と、表層にある場合とでは堆積を抑制するために必要な堆積抑制インクの量が異なる。吸収体に吐出された堆積の原因となるインクは常に吸収体の表層に留まるとは限らない。そのため、吸収体の表層にあるインクの堆積を抑えるために必要な堆積抑制用のインクを全て吐出すると、場合によっては堆積抑制用のインクの量が過剰となることが考えられる。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、インクの堆積を抑制するために使用するインクの消費量を抑えながらインクの堆積を抑制することを目的とする。
本発明は、 記録媒体を支持するプラテンと、
前記プラテンに設けられ、インクを吸収するためのインク吸収体と、
少なくとも、前記インク吸収体上に吐出された場合に堆積する第1のインクと、前記第1のインクと異なる種類であって前記インク吸収体上に吐出されたインクの堆積を抑制することが可能な第2のインクと、前記第1のインクと前記第2のインクと異なる種類であって前記インク吸収体上に吐出された場合に堆積する第3のインクと、前記第1のインクと前記第2のインクと前記第3のインクと異なる種類であって前記インク吸収体上に吐出された場合に堆積する第4のインクと、を含む複数のインクを吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドが記録媒体に記録を行う記録動作に伴い前記インク吸収体の所定の領域に吐出する前記第1のインクの量である第1の記録インク量と前記第3のインクの量である第3の記録インク量と前記第4のインクの量である第4の記録インク量の合計である記録インク量の情報と、前記記録ヘッドが記録媒体に記録を行う記録動作に伴い前記所定の領域に吐出するインクの量の合計である合計のインク量の情報と、を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得した前記合計のインク量の情報と前記記録インク量の情報に基づいて、前記インク吸収体上へ吐出されたインクの前記インク吸収体への吸収を促進するために、前記記録ヘッドが、前記記録動作が行われることに応じて前記所定の領域に吐出する前記第2のインクの量である第2の抑制インク量を決定する決定手段と、
を有する記録装置であって、
前記決定手段は、前記取得手段が取得した前記合計のインク量が第1量であり、前記第1の記録インク量が前記第1量に対して分の1の量であり、前記記録ヘッドが記録媒体に記録を行う記録動作に伴い前記インク吸収体の所定の領域に吐出する前記第2のインクの量である第2の記録インク量が前記第1量に対して分の1の量であり、前記第3の記録インク量が前記第1量に対して分の1の量であり、前記第4の記録インク量が前記第1量に対して分の1の量であるときの前記記録インク量に対する前記決定手段が決定した前記第2の抑制インク量の比より、前記取得手段が取得した前記合計のインク量が前記第1量より大きい第2量であり、前記第1の記録インク量が前記第2量に対して前記分の1の量であり、前記記録ヘッドが記録媒体に記録を行う記録動作に伴い前記インク吸収体の所定の領域に吐出する前記第2のインクの量である第2の記録インク量が前記第2量に対して前記分の1の量であり、前記第3の記録インク量が前記第2量に対して前記分の1の量であり、前記第4の記録インク量が前記第2量に対して前記分の1の量であるときの前記記録インク量に対する前記決定手段が決定した前記第2の抑制インク量の比の方が小さくなるように、前記第2の抑制インク量を決定することを特徴とする。
本発明によれば、吐出した合計のインク量と、吐出した堆積インクのインク量とに基づいてインクの吸収を促進するためのインクの量を決定することにより、インクの堆積を抑制しつつ、インクの堆積を抑制するために使用するインクの消費量を抑えることができる。
第1の実施形態に係る記録装置を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る記録部の周辺の模式断面図である。 第1の実施形態に係る記録ヘッド、インク吸収体、廃インク収容体を示す断面模式図である。 第1の実施形態に係る記録部の構成を説明するための斜視図である。 第1の実施形態における記録媒体と吸収体との関係を示す図である。 第1の実施形態に係る記録装置の全体制御構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るインク吸収体の断面模式図である。 第1の実施形態における堆積抑制処理を示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係るインクジェット記録装置1(以下、単に記録装置1とする)の内部機構を示す斜視図である。本実施形態に係る記録装置1は主に、記録媒体を給送する給送部、記録媒体を搬送する搬送部、記録媒体に記録を行う記録部、画像が記録された記録媒体を排出する排出部、記録部の記録性能を回復する回復部などから構成される。
給送部は、複数枚の記録媒体を積載する給送トレイや、給送トレイに積載された記録媒体を1枚ずつ記録装置1の内部に給送する給送ローラを有する。
搬送部は、給送部から給送された記録媒体を搬送する搬送ローラ8や、搬送ローラ8と対向する位置に配され搬送ローラ8と共に記録媒体を挟持するピンチローラ9(図2)を有する。
記録部は、インクを吐出する吐出口が設けられた吐出口面が形成された記録ヘッド3と、記録ヘッド3を着脱自在に搭載するキャリッジ2とを有する。キャリッジ2は、キャリッジモータ6の駆動により、シャーシ4に取り付けられたタイミングベルト5を介してガイドシャフト7に沿ってX方向(キャリッジの移動方向)に往復移動可能に構成されている。記録媒体Pは、X方向と交差するY方向に搬送される。記録ヘッド3は、キャリッジ2が往復移動している間に、記録ヘッド3と対向する位置に停止している記録媒体Pに対してインクを吐出することで画像を記録する。記録ヘッド3と対向する位置には、記録媒体Pの表面(第1面)と記録ヘッド3の吐出口面との距離を一定に保つように、記録媒体を下方より支持するプラテン15(図2参照)が設けられている。プラテン15には、記録媒体外に吐出されたインクを吸収し、収容するインク吸収体21が設けられている。インク吸収体21に吸収されたインクは、その後記録装置1の下部に設けられている廃インク収容体14(図3参照)に回収される。
排出部は、画像が記録された記録媒体を記録装置外へ排出する排出ローラ10(図2参照)や、排出ローラと対向する位置において記録媒体を押さえる拍車ローラ11を有する。
回復部は、キャリッジ2の移動方向における記録領域外において、記録ヘッド3の吐出口面20を覆うキャップ30(図6参照)を有する。キャップ30にはインクを吸収する吸収体が備えられており、吸収体が吐出口面20と接触することで吐出口面20を覆うことができる。また、回復部は、キャップ30が記録ヘッド3の吐出口面20を覆った状態においてチューブ26を介してキャップ30と接続された吸引ポンプ31を駆動することによって記録ヘッド3からインクを吸引する吸引機構を有する。また、回復部は、記録ヘッド3の吐出口面20を拭払するワイパー32を有する。
次に記録部の周辺の構成について詳細に説明する。図2は、本実施形態に係る記録部の周辺を、記録装置をX方向において中央部で切断し図1のX方向から見たときの模式断面図である。給送部から給送された記録媒体Pは、Y方向において記録ヘッド3の上流側に設けられた搬送ローラ8とピンチローラ9とによって挟持して搬送される。また、記録媒体Pは、Y方向において記録ヘッド3の下流側に設けられた排出ローラ10と拍車ローラ11とによっても挟持される。記録媒体Pは、搬送ローラ8及びピンチローラ9と排出ローラ10及び拍車ローラ11との間に張力が発生した状態で、表面が平坦な状態に保たれたまま挟持搬送される。搬送される記録媒体Pは、下方よりプラテン15に支持されている。
搬送される記録媒体Pは、搬送が停止している間に、X方向に移動するキャリッジ2に搭載された記録ヘッド3の吐出口からインク滴が吐出されることによって、1バンド分(1改行分)の画像が記録される。1バンド分の画像が記録されると、記録媒体Pは、不図示の搬送モータにより搬送ローラ8が駆動されることによって、Y方向へ所定量搬送される。このキャリッジ2の往復移動及び記録ヘッド3によるインク滴の吐出と、搬送ローラ8による記録媒体Pの所定量ずつの搬送(間欠搬送)とが交互に繰り返されることによって、記録媒体P全体に画像が記録される。
図3は、インク吸収体21と廃インク収容体14の構成を説明するための断面模式図である。インク吸収体21に吐出されたインクはインク吸収体21内下方に流れてゆく。インク吸収体21が保持できるインクの量を超えると、インクはインク吸収体21から落下する。落下したインクはインク吸収体21の下方にはインクが流れるための斜面に沿って流れ、廃インク収容体14に収容される。
(記録ヘッド)
図4は、本実施形態の記録部の構成を説明するための斜視図である。キャリッジ2には、記録ヘッド3が着脱自在に搭載される。さらに、記録ヘッド3に対して4種類のインクタンク(インクカートリッジ)12が着脱自在に装着される。記録装置1は、4種類のインクによって画像の記録を行い、記録ヘッド3に対して各々独立した4個のインクタンク12が装着される。本実施形態では、4個のインクタンクのインクはそれぞれ、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインク、の顔料インクとする。
記録ヘッド3の吐出口面20には各色のインクを吐出する各吐出口列がそれぞれY方向に配列されている。各吐出口の直上(+Z方向)には記録素子が配置されている。記録素子は電気熱変換素子であり、電圧を印加することによって熱エネルギーが生成され、熱エネルギーによって吐出口からインクが吐出される。また、記録素子には電気熱変換素子ではなく圧電素子や静電素子、MEMS素子を用いることもできる。
キャリッジ2には、光を発する発光部201と、発光部より発光され検査対象で正反射した光を受光する受光部203とを有する検知部として検知センサ13が設けられている。検知センサ13は、キャリッジ2の移動方向における所定位置の検査対象に対して発光部201より所定角度をもって光を発し、受光部203でその検査対象からの正反射光を受光する。
4種類のインクのうち、固形成分濃度、粘度が高く、インク吸収体21上に吐出するとインクの堆積を発生させやすいインクを堆積インクとする。堆積インクでないインクは、固形成分濃度、粘度が堆積インクより高くなく、インク吸収体21に吸収されやすいインクである。堆積インクでないインクは、インク吸収体21上で粘度が上昇することによって堆積したインクに対して吐出されることで、堆積したインクの粘度を下げて流動しやすくすることでインク吸収体21への吸収を促進する堆積抑制インクとして使用する。
また、他に以下のような実験から堆積インクと堆積抑制インクを決定することができる。
インク吸収体上にインクを滴下する手段を設置し、高温低湿環境下で対象インクを間欠的に滴下する。ある規定滴下回数において、インク吸収体21上に堆積物ができているか否かで、対象インクが堆積し易いインクか否かを判定することができる。堆積したか否かは、検査対象から正反射した光量を検知センサ13によって測定することによって判定する。インク吸収体21の表面には凹凸があり、凹凸がインクによって埋まって平滑になると受光部203が受光した光量が大きくなる。この状態を堆積した状態と判定する。また、対象インクの堆積物が発生した滴下回数を測定することで、各対象インクの堆積し易さを評価することができる。
表1は、上述した実験を行った結果を示した図である。この結果ではブラックインク>イエローインク>マゼンタインクの順で堆積し易いインクであることがわかる。一方、シアンインクでは堆積の発生はない。
本実施形態では、以上の実験の結果より、ブラックインク、イエローインク、マゼンタインクを堆積インクとし、シアンインクを堆積抑制インクとする。
Figure 0007378965000001
次に上記実験で堆積の発生のなかったシアンインクについて、堆積低減作用を調べる。ブラックインク、イエローインク、マゼンタインクの各インクの堆積に対して、シアンインクをどの程度付与すれば、インクの堆積がなくなるのかを調べた。この結果を表2に示す。
表2の結果からシアンインクには堆積を低減させる作用があると言える。また、各色のインクの堆積物が溶解するのに必要なシアンインクの量はそれぞれ、ブラックインクでは1:5、イエローインクでは1:2、マゼンタインクでは1:1であった。本実施形態ではこの比に基づいて堆積抑制インクの付与量を決定する。
Figure 0007378965000002
本実施形態では堆積インクは顔料インクであるが、例えば染料インクを用いる記録装置において、吸収体に染料インクが堆積する場合には染料インクでも堆積インクとなる。また、インクは4種類に限らず、また、堆積インクや堆積抑制インクなどの分類も異なる分類の仕方をしてもよい。例えば、インクに含まれる溶剤量・保湿剤量によって堆積インクと堆積抑制インクとに分類してもよい。これは、堆積抑制インクが溶剤を多く含む場合、インクの粘性の上昇を抑えて、インクを吸収体に吸収されやすくすることができるためである。したがって、顔料インクにおいても溶剤・保湿剤を多く含むものはインク吸収体に吸収されやすく堆積抑制インクとして分類できる。記録装置は、顔料の濃度の低い淡インクであるライトシアンインクやライトマゼンタインク、顔料を含まないクリアインクなどを有してもよい。そのような記録装置の場合は、顔料濃度の高い濃インクであるシアンインクやマゼンタインクよりも顔料が少なく、溶剤を多く含む淡インクやクリアインクを堆積抑制インクとして使用してもよい。また、顔料の性質によっても堆積しやすいものと堆積しにくいものがあり、顔料が多く含まれていても堆積しにくい性質のものである場合には堆積抑制インクと分類してもよい。本実施形態においてはシアンインクに含まれる顔料はほかのインクに含まれる顔料と比べて堆積しにくい性質のものである。
(プラテン部)
図5は記録媒体Pとプラテン15を上方から見た図であり、縁なし記録を行う際の記録媒体Pとプラテン15に配されたインク吸収体21の関係を示す。
プラテン15は、その上部を通過する記録媒体を支持するために、記録ヘッド3が走査する経路に渡って主走査方向に延在する。プラテン15には、縁なし記録を実行する際に記録媒体の外側にはみ出して吐出されたインクを吸収するためのインク吸収体21が備えられている。インク吸収体21は、インクの吐出状態を維持または改善するために吐出される記録に寄与しない予備吐出動作によって吐出されたインクも吸収する。本実施形態においてインク吸収体21はインクを吸収しやすい多孔質構造であり、表面に凹凸がある。なお、本実施形態において縁なし記録を行う際には、記録媒体から3mm程外側にはみ出した領域まで、記録ヘッド3からインクを付与するものとする。また、予備吐出は記録媒体よりも3mm程外側にはみ出した領域に、縁なし記録において記録される領域と隣接するように記録ヘッド3から、前回の予備吐出から2秒を経過した後のスキャン間にインクを付与するものとする。そのため、本実施形態では、縁なし記録と予備吐出とでインク吸収体21にインクが付与される領域が異なる。図5の記録媒体Pの先端部および後端部に縁なし記録を行う場合には、インク吸収体21のY方向に中央部に記録媒体Pの先端部または後端部がある状態で記録を行う。そのため、記録媒体Pの先端部または後端部に記録を行う場合には、インク吸収体21の中央にある先後端部記録領域、左右にある左端部領域、右端部領域にインクが吐出される。記録媒体Pのその他の部分を記録するときにはインク吸収体21の左端部領域および右端部領域にインクが吐出される。また、予備吐出を行う場合には、記録媒体Pの左端部領域、右端部領域にインクが吐出される。
(ブロック図)
図6は本実施形態における記録装置の全体御部構成を示すブロック図である。CPU300は、ROM301とRAM302とを有する。CPU300は、ROM301に格納されたプログラムに従い、データ処理、記録ヘッド駆動およびキャリッジ駆動を以下の各部を介して制御し、記録動作及び予備吐出を含むメンテナンス動作を行う。RAM302はこのCPU300によるデータ処理等のワークエリアとして用いられ、一時的に複数スキャンの記録データ、及びインクジェット記録装置の回復処理動作及び供給動作に係るパラメータ等を保持する。インターフェース304はホスト装置と記録装置1を接続可能であり、CPU300はインターフェース304を介してホスト装置との通信処理を行う。
不揮発性メモリ318は廃インク収容体14に収容されているインク量や、インク吸収体21に排出されたインク量、排出時刻、インク情報等を記憶し、インクジェット記録装置の電源がOFFされても情報を保持することができる。インク吸収体21に排出されたインクは、画像データに基づいて記録媒体外に吐出されるインクをカウントすることで測定する。また、廃インク収容体14に収容されているインク量はインク吸収体21やキャップ30に排出されたインクをカウントし、カウントしたインク量に蒸発を考慮した係数を掛けることで算出する。インクタンク残量管理部313は、不揮発性メモリ318に記憶されるインク情報に基づいて各インクタンク12の残量の情報を管理する。CPU300はインクタンク残量管理部313に記憶されたインクタンク12の残量が所定の量以下になると交換を促す警告をホスト装置に接続されたディスプレイに表示させる。
回復制御回路308は回復系モータ309の駆動制御を行い、キャップ30の上下動作、ワイパー32の動作、及び吸引ポンプ31の動作等の回復動作を制御する。
画像入力部303はインターフェース304を介し、ホスト装置から入力された画像データを一時的に保持する。画像入力部303に入力された画像データは画像信号処理部314にて所定の画像処理を施し、記録動作に利用できる記録データが生成される。記録データに従い、記録ヘッド3やキャリッジ2は制御される。
ヘッド駆動制御回路315は、記録ヘッド3の記録素子の駆動を行う。この記録素子の駆動により、インクの吐出および予備吐出を記録ヘッド3に行わせる。キャリッジ駆動制御回路307は、キャリッジ2の主走査方向(X方向)の往復移動を制御し、また、吸引動作を行う為にメンテナンスユニット上へ記録ヘッド3を移動させるためにキャリッジ2の移動を制御する。紙送り制御回路316は、RAM302に格納されたプログラムに従って搬送モータの駆動を制御する。
センサ制御部306は検知センサ13を制御する。検知センサ13は発光部からインク吸収体21に発光し、受光部が受光した正反射光の反射光量を電圧として出力する。
(インクの堆積)
インク吸収体21上でインクの堆積が起こる際、まずインク吸収体21の表面付近にあるインクの中の溶媒成分、主に水分が蒸発してインクの粘度が上がることによりインクの流動性が低下する。流動性が低下したインクは廃インク収容体14まで到達せずにインク吸収体21の中にとどまり固着する。この時固着しているのはインク中の固形成分であり、主には顔料である。また、蒸発していない水分も含まれる。
固着したインクがある状態でさらにインク吸収体21にインクが吐出されると、吐出されたインクは固着したインクの上に溜まり、水分が蒸発してインク吸収体21内で固着する。その結果インク吸収体21の表面まで堆積し、表面でインクが固着することで吸収体表面の凹凸を埋め、インクが付着していない状態の吸収体よりも表面が平滑となる。その後、インク吸収体21内にインクを吸収できなくなるとインクは更に堆積する。本実施形態では、インクがインク吸収体21の表面まで堆積して固着することで、インク吸収体21より平滑な面になった状態をインクが堆積した状態とする。
堆積インクが吐出された領域に堆積抑制インクを吐出することによって堆積インクと堆積抑制インクとが混ざり、顔料成分の濃度が下がる。顔料成分の濃度が下がることによりインクの粘度が高くなりにくくなるため、インクの流動性が低下してインクが固着することを抑制することができる。この処理により堆積物が溶けて流動性のある状態になるためインク吸収体21の下の方に流れるようになり、堆積状態が解消される。
インク吸収体21において、インクの中の水分の蒸発のしやすさは、Z方向におけるインクがある場所によって異なる。図7はインク吸収体21のY-Z断面の模式図である。インク吸収体21のZ方向において、記録ヘッド3と近い方から順にA層、B層、C層とする。これらは同一材料を位置に応じて区分したものである。A層はインク吸収体21の表面を含む層であり、外気と接する面積が大きいためインクの中の水分が蒸発しやすい。一方B層は外気と接する面積が少ないため、A層と比較してインクの中の水分が蒸発しにくい。インクはZ方向下側に流れてゆくため、B層よりもさらに記録ヘッド3から離れた位置にあるC層までインクが流れ、インクが溜まる。インクが留まるため、C層は湿度が高い状態であり、A層やB層にあるインクよりもインクの中の水分が蒸発しにくい。
A層にあるインクを堆積しないようにするために必要な堆積抑制インク量と、B層のインクの堆積を抑制するための堆積抑制インク量とでは、インク中の水分が蒸発しにくいB層のインクの方が少ない量で堆積を抑制することができる。さらに、C層にあるインクに必要な堆積抑制インク量はB層にあるインクに必要な堆積抑制インク量よりも少ない。各層にあるインクの量が仮に同じでも、以上説明した理由により、各層のインクの堆積を抑制するために必要な堆積抑制インクの量は異なる。そのため、B層やC層にもインクがあることを想定して決定した堆積抑制インクのインク量は、すべてのインクが、インク中の水分が最も蒸発しやすい場合であるA層にインクがあると想定したときの堆積抑制インク量よりも少なくすることができる。
インクがA層にあり、インク中の水分が最も蒸発しやすい場合を想定したときの堆積抑制インク量は、例えば上述した表1、表2に示した結果に基づき以下の式(1)で求めることができる。シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクの量をそれぞれ、C,M,Y,Kと表す。ここでは、インク量はng単位の量とするが、吐出するドット数をインク量としてもよい。
堆積抑制インク量X=M+Y×2+K×5・・・式(1)
ここで、式(1)は各インク量に重みづけをした加重和の形式で合計したが、実験結果によっては重みづけをせずに合計してもよい。
表3に、4段階に分けたインク吸収体21への合計のインクの吐出量それぞれに対応する蒸発係数βを示す。これに基づいて、インク吸収体21への合計のインクの吐出量に対応する蒸発係数β´を求め、式(1)で求めた堆積抑制インク量に蒸発係数β´を積算することによって吐出する堆積抑制インク量を決定する。
インク吐出量が0.5g未満は図7におけるA層にインクがある状態であり、インク中の水分が最も蒸発しやすい状態であるため、蒸発係数βは1とする。インク吐出量が0.5g以上1g未満は図7におけるB層までインクがある状態であり、B層にあるA層よりもインク中の水分が蒸発しにくい。そのため、B層にある0.5g以上1g未満のインクについては蒸発係数βを0.8とする。インク吐出量が1g以上1.5g未満の場合は図7におけるC層までインクがある状態であり、C層にある1g以上1.5g未満のインクについては蒸発係数βを0.6とする。インク吐出量が1.5g以上になると、それ以上の量のインクはインク吸収体21が保持することのできないインク量であるため、インク吸収体21からインクが落下して廃インク収容体14に回収される。そのため、インク吐出量が1.5g以上のインクに関しての蒸発係数βは0とする。本実施形態では、インクの吐出量によって異なる蒸発係数βを設定しているが、環境温度や湿度などの条件によっても異なる蒸発係数を設定するようにしてもよい。
蒸発係数β´は例えば合計のインクの吐出量が0.9gだった場合には以下のようになる。
蒸発係数β´={0.5×1+(0.9-0.5)×0.8}/0.9≒0.91
記録ヘッド3から吐出する堆積抑制インク量Tは式(2)によって求めることができる。
堆積抑制インク量T=堆積抑制インク量X×蒸発係数β´・・・式(2)
Figure 0007378965000003
以下、堆積抑制インクの吐出量について具体例を説明する。ここでは予備吐出によってインクが付与されたインク吸収体21の所定の領域に吐出する堆積抑制インクを算出する。
まず、各色の吐出口の数を2000、1頁あたりのインク吸収体21への予備吐出回数を200回とし、1回の予備吐出において各ノズルから1回の吐出量が4ngの吐出を20回行うとする。
ここで、1頁分の予備吐出量に対して必要な堆積抑制インク量は、式(1)から
堆積抑制インク量X=4ng×20吐出×2000×200回+4ng×20吐出×2000×200回×2+4ng×20吐出×2000×200回×5
=0.256g
となる。
この時のインク吸収体21へのシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクの吐出量の合計は
4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回
=0.128g
であり、表3より0.5g未満なので蒸発係数β´は1である。
よって、式(2)より堆積抑制インク量Tは、
堆積抑制インク量T=0.256g×1=0.256g
と求められる。
このときのインクの堆積を引き起こすインクの量であるマゼンタインク、イエローインク、ブラックインクの合計の吐出量に対する堆積抑制インク量Tの比は以下のようになる。
堆積抑制インク量T/インクの堆積を引き起こすインクの量
=0.256g/(4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回)
=0.256g/0.096g
=2.67
である。
次に10頁連続記録した場合の例を示す。連続して記録を行う場合には10頁の記録が終わった後にまとめて堆積抑制処理を行う。10頁分の予備吐出量を式(1)によって算出すると、
堆積抑制インク量X=(4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回×2+4ng×20吐出×2000ノズル×200回×5)×10頁
=2.56g
となる。
この時のインク吸収体21へのシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクの吐出量の合計は
(4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回)×10頁
=1.28g
なので、表3より蒸発係数βは0~0.5g分は1、0.5~1g分が0.8、1g~1.28g分は0.6となるため、
蒸発係数β´=(0.5×1+(1-0.5)×0.8+(1.28-1)×0.6)/1.28≒0.834
となる。
よって、式(2)より所定の領域に吐出する堆積抑制インク量Tは
堆積抑制インク量T=2.56g×0.834=2.14g
となる。
このときのインクの堆積を引き起こすインクの量であるマゼンタインク、イエローインク、ブラックインクの合計の吐出量に対する堆積抑制インク量Tの比は以下のようになる。
堆積抑制インク量T/インクの堆積を引き起こすインクの量
=2.14g/(4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回)×10頁
=2.14g/0.96
=2.23
である。
次に20頁連続記録した場合の例を示す。
式(1)より、
堆積抑制インク量X=(4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回×2+4ng×20吐出×2000ノズル×200回×5)×20頁
=5.12g
となる。
この時のインク吸収体21へのシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクの吐出量の合計は
(4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回)×20頁
=2.56g
となる。表3より蒸発係数βは0~0.5g分は1、0.5~1g分が0.8、1g~1.5g分が0.6、1.5g~1.92g分が0となるため、蒸発係数β´は、
蒸発係数β´=(0.5×1+(1.0-0.5)×0.8+(1.5-1.0)×0.6+(2.56-1.5)×0)/2.56≒0.469
となる。
よって、式(2)より所定の領域に吐出する堆積抑制インク量Tは
堆積抑制インク量T=5.12g×0.469=2.4g
となる。
このときのインクの堆積を引き起こすインクの量であるマゼンタインク、イエローインク、ブラックインクの合計の吐出量に対する堆積抑制インク量Tの比は以下のようになる。
堆積抑制インク量T/インクの堆積を引き起こすインクの量
=2.4g/(4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回)×20頁
=2.14g/1.92
=1.11
である。
以上のように、インクの吐出量の合計が大きいほど蒸発係数β´が小さくなる。そのため、インクの吐出量の合計が大きいほど、吐出する堆積抑制インク量Tを、最も蒸発しやすい場合を想定した堆積抑制インク量Xよりも減らすことができる。また、上述したような堆積インクである各インクの吐出量が同じ場合には、インクの堆積を引き起こすインクの量が多いほど、インクの堆積を引き起こすインクの量に対する堆積抑制インク量Tの比は小さくなっている。
堆積抑制インク量Tを算出する方法として、堆積抑制インク量Xに蒸発係数β´を積算する方法を示した。他にも、テーブルによって堆積抑制インク量Tを決定するような形態でもよい。例えば、各インクの吐出量と堆積抑制インク量Tとが対応するテーブルが予めROM301に格納されており、各インクの吐出量を取得することで堆積抑制インク量Tを決定するようにしてもよい。
図8は本実施形態における堆積抑制処理のフローチャートである。まず、ホスト装置から画像データが記録装置1に入力される。入力された画像データのうち、1頁分の記録が終わる毎に1頁単位でインク吸収体21に吐出されたインク量を加算し、入力された画像データの記録においてインク吸収体21に吐出されたインク量を算出する。そして、吐出されたインク量に基づいて堆積抑制インクの吐出量を決定し、インクが吐出されたインク吸収体21の領域に堆積抑制インクの吐出を行う。堆積抑制処理はROM301などに格納されたプログラムに従ってCPU300が各回路を介してキャリッジ2や記録ヘッド3を制御することで実行される処理である。また、ここではジョブ毎に行う処理として説明するが、複数ジョブ毎や、所定枚数毎に実行するようにしてもよいし、記録する記録媒体のサイズが変わるときや、スリープ時などのタイミングで実行するようにしてもよい。ここでは簡単のため、縁なし記録は行わず、インク吸収体21には予備吐出のみが行われるものとして説明する。
まず、ホスト装置から画像データを取得するとステップS1では、画像信号処理部314にて画像データから記録データを生成し、記録データに基づいて記録ヘッド3からインクを吐出して記録を行う。このとき、数スキャンに一度インク吸収体21に予備吐出を行う。
1頁分の記録が終了するとステップS2では、ステップS1で行った予備吐出量をCPU300によって算出し、RAM302に記憶させる。
ステップS3では次の頁があるかを判定し、次の頁がある場合にはステップS1に進み、次の頁の記録を行う。次の頁がない場合には記録を終了し、ステップS4で堆積抑制インク量Tを算出する。堆積抑制インク量Tは上述した具体例と同様の方法で算出する。
ステップS5では記録ヘッド3を予備吐出が行われた位置に移動し、ステップS4にて算出した堆積抑制インク量Tに基づいてインク吸収体21の所定の領域に堆積抑制インクの吐出を行う。
以上により、堆積抑制処理が終了する。
縁なし記録を行う場合は、予備吐出とはインクを吐出する領域が異なるため、予備吐出量とは別に縁なし記録によってインク吸収体21に吐出されたインク量を取得する。そして、取得したインク量に基づいて縁なし記録によってインクが吐出された領域に吐出する堆積抑制インク量を算出し、吐出する。
本実施形態では、インク吸収体21に吐出されるインク量によって蒸発係数を設定して堆積抑制インク量を決定する。そうすることで、最も蒸発しやすい場合を想定した場合の堆積抑制インク量よりも減らしつつ、インク吸収体21のインクの堆積を抑制することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態は、堆積インクの吐出量に応じて堆積抑制インク量を決定する形態であった。しかし、縁なし記録や予備吐出においては、堆積インクだけではなく堆積抑制インクも吐出している場合がある。そのような場合には、図8のステップS5の堆積抑制のための吐出をしなくとも、縁なし記録や予備吐出のために吐出された堆積抑制インクによってある程度は堆積が抑制されている。本実施形態では、縁なし記録や予備吐出のときに吐出された堆積抑制インク量も考慮してステップS5の堆積抑制のための堆積抑制インク量を決定する。本実施形態の堆積抑制処理は第1の実施形態の図8の堆積抑制処理における堆積抑制インク量の算出の方法以外は同様の処理を行うため、ステップS4で算出する堆積抑制インク量の算出方法についてのみ説明を行う。
以下にステップS5で吐出する堆積抑制インク量の算出方法を説明する。
上述したように、縁なし記録や予備吐出において吐出された堆積抑制インクは、吐出された堆積インクによるインクの堆積を抑制することができる。そのため、インク中の水分が最も蒸発しやすい場合を想定したときの堆積抑制インク量Xは以下に示す式(3)により求めることができる。
堆積抑制インク量X=堆積抑制インク量X=M+Y×2+K×5-C・・・式(3)
記録ヘッド3から吐出する堆積抑制インク量Tは式(2)によって求めることができる。
堆積抑制インク量T=堆積抑制インク量X×蒸発係数β´・・・式(2)
以下、堆積抑制インクの吐出量について具体例を用いて説明する。ここでは予備吐出によってインクが付与されたインク吸収体21の領域に吐出する堆積抑制インクを算出する。
例えば、各色のノズル数を2000ノズル、1頁あたりのインク吸収体21への予備吐出回数を200回、1回の予備吐出において各ノズルから1回の吐出量が4ngの吐出を20回行うとする。
1頁分の予備吐出量を式(3)によって算出すると、
堆積抑制インク量X=4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回×2+4ng×20吐出×2000ノズル×200回×5-4ng×20吐出×2000ノズル×200回
=0.224g
となる。
この時のインク吸収体21へのシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクの吐出量の合計は
4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回
=0.128g
である。表3より蒸発係数β´=1となり、式(2)より堆積抑制インク量Tは、
堆積抑制インク量T=0.224g×1=0.224g
となる。
このときのインクの堆積を引き起こすインクの量に対する堆積抑制インク量Tの比は以下のようになる。インクの堆積を引き起こすインクの量はマゼンタインク、イエローインク、ブラックインクの合計のインク量からシアンインクの量を減算した、M+Y+K-Cである。
堆積抑制インク量T/インクの堆積を引き起こすインクの量
=0.224g/(4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回-4ng×20吐出×2000ノズル×200回)
=0.224g/0.064
=3.50
である。
また、上記頁を10頁連続記録した場合、10頁終了後にまとめて堆積抑制制御が行われる。10頁分の予備吐出量を式(3)によって算出すると、
堆積抑制インク量X=(4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回×2+4ng×20吐出×2000ノズル×200回×5-4ng×20吐出×2000ノズル×200回)×10頁
=2.24g
となる。
この時のインク吸収体21へのシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクの吐出量の合計は
(4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回)×10頁
=1.28g
である。表3より蒸発係数βは0~0.5g分は1、0.5~1g分が0.8、1~1.28g分が0.6となるため、
蒸発係数β´=(0.5×1+(1-0.5)×0.8+(1.28-1)×0.6)/1.28≒0.834
となる。よって、式(2)より堆積抑制インク量Tは
堆積抑制インク量T=2.24g×0.834≒1.869g
となる。
このときのインクの堆積を引き起こすインクの量に対する堆積抑制インク量Tの比は以下のようになる。インクの堆積を引き起こすインクの量はM+Y+K-Cである。
堆積抑制インク量T/インクの堆積を引き起こすインクの量
=1.869g/(4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回+4ng×20吐出×2000ノズル×200回-4ng×20吐出×2000ノズル×200回)×10頁
=1.869g/0.64
=2.92
である。
以上のように、本実施形態においても、インクの吐出量の合計が大きいほど蒸発係数βが小さくなる。そのため、インクの吐出量の合計が大きいほど、吐出する堆積抑制インク量Tを、最も蒸発しやすい場合を想定した堆積抑制インク量Xよりも減らすことができる。また、上述したような堆積インクである各色のインクの吐出量が同じ場合には、インクの堆積を引き起こすインクの量が多いほど、インクの堆積を引き起こすインクの量に対する堆積抑制インク量Tの比は小さくなっている。以上の説明では堆積抑制インクは1種類であったが、他にも堆積抑制インクを有する場合は堆積抑制インク量Xの算出時に他の堆積抑制インクのインク量も減算するようにしてもよい。
第2の実施形態では、縁なし記録や予備吐出のときに吐出される堆積抑制インクの量も考慮して、インクの堆積を抑制するための堆積抑制インク量を決定した。そうすることで、第1の実施形態と比較してより堆積抑制インク量を減らすことができる。
2 キャリッジ
3 記録ヘッド
14 廃インク収容体
15 プラテン
21 インク吸収体
300 CPU
301 ROM
302 RAM

Claims (20)

  1. 記録媒体を支持するプラテンと、
    前記プラテンに設けられ、インクを吸収するためのインク吸収体と、
    少なくとも、前記インク吸収体上に吐出された場合に堆積する第1のインクと、前記第1のインクと異なる種類であって前記インク吸収体上に吐出されたインクの堆積を抑制することが可能な第2のインクと、前記第1のインクと前記第2のインクと異なる種類であって前記インク吸収体上に吐出された場合に堆積する第3のインクと、前記第1のインクと前記第2のインクと前記第3のインクと異なる種類であって前記インク吸収体上に吐出された場合に堆積する第4のインクと、を含む複数のインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドが記録媒体に記録を行う記録動作に伴い前記インク吸収体の所定の領域に吐出する前記第1のインクの量である第1の記録インク量と前記第3のインクの量である第3の記録インク量と前記第4のインクの量である第4の記録インク量の合計である記録インク量の情報と、前記記録ヘッドが記録媒体に記録を行う記録動作に伴い前記所定の領域に吐出するインクの量の合計である合計のインク量の情報と、を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得した前記合計のインク量の情報と前記記録インク量の情報に基づいて、前記インク吸収体上へ吐出されたインクの前記インク吸収体への吸収を促進するために、前記記録ヘッドが、前記記録動作が行われることに応じて前記所定の領域に吐出する前記第2のインクの量である第2の抑制インク量を決定する決定手段と、
    を有する記録装置であって、
    前記決定手段は、前記取得手段が取得した前記合計のインク量が第1量であり、前記第1の記録インク量が前記第1量に対して分の1の量であり、前記記録ヘッドが記録媒体に記録を行う記録動作に伴い前記インク吸収体の所定の領域に吐出する前記第2のインクの量である第2の記録インク量が前記第1量に対して分の1の量であり、前記第3の記録インク量が前記第1量に対して分の1の量であり、前記第4の記録インク量が前記第1量に対して分の1の量であるときの前記記録インク量に対する前記決定手段が決定した前記第2の抑制インク量の比より、前記取得手段が取得した前記合計のインク量が前記第1量より大きい第2量であり、前記第1の記録インク量が前記第2量に対して前記分の1の量であり、前記記録ヘッドが記録媒体に記録を行う記録動作に伴い前記インク吸収体の所定の領域に吐出する前記第2のインクの量である第2の記録インク量が前記第2量に対して前記分の1の量であり、前記第3の記録インク量が前記第2量に対して前記分の1の量であり、前記第4の記録インク量が前記第2量に対して前記分の1の量であるときの前記記録インク量に対する前記決定手段が決定した前記第2の抑制インク量の比の方が小さくなるように、前記第2の抑制インク量を決定することを特徴とする記録装置。
  2. 前記取得手段は、取得した前記合計のインク量の情報に基づいて、インク中の水分の蒸発のしやすさに関する情報を取得し、
    前記決定手段は、前記蒸発のしやすさに関する情報に基づいてインクの吸収を促進するための前記第2の抑制インク量を決定することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. インク中の水分の蒸発のしやすさが所定の段階であるときのインクの吸収を促進するために吐出する前記第2のインクの量を算出する算出手段をさらに有し、
    前記決定手段は、前記算出手段が算出した当該第2のインクの量と、前記蒸発のしやすさに関する情報と、に基づいて前記所定の領域に吐出する前記第2の抑制インク量を決定することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記算出手段は、前記取得手段が取得した前記第1の記録インク量の情報、前記第3の記録インク量の情報、前記第4の記録インク量の情報に基づいてインク中の水分の蒸発のしやすさが所定の段階であるときのインクの吸収を促進するために吐出する前記第2のインクの量を算出することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記算出手段が算出する前記蒸発のしやすさが所定の段階であるときのインクの吸収を促進するために吐出する前記第2のインクの量は、蒸発のしやすさが所定の段階のときの前記取得手段が取得した前記第1の記録インク量、前記第3の記録インク量、前記第4の記録インク量に対するインクの吸収を促進するための前記第2のインクの量から、前記記録動作に伴って前記所定の領域に吐出される前記第2の記録インク量を減らした量であることを特徴とする請求項3または4に記載の記録装置。
  6. 前記第1のインク、前記第3のインク、前記第4のインクにはそれぞれ係数が設定されており、
    前記算出手段は、前記第1の記録インク量、前記第3の記録インク量、前記第4の記録インク量に、前記設定された係数をそれぞれ乗算し、合計した値に基づいて、前記インク中の水分の蒸発のしやすさが所定の段階であるときのインクの吸収を促進するために吐出する前記第2のインクの量を算出することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  7. 前記第1のインク、前記第3のインク、前記第4のインクにはそれぞれ係数が設定されており、
    前記算出手段が算出する前記蒸発のしやすさが所定の段階であるときのインクの吸収を促進するために吐出する前記第2のインクの量は前記第1の記録インク量、前記第3の記録インク量、前記第4の記録インク量に、前記設定された係数をそれぞれ乗算し、合計した値から、前記第2の記録インク量を減らした量であることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  8. 前記取得手段は、前記合計のインク量の情報に基づいてインク中の水分の蒸発のしやすさの段階に対応する係数を取得し、
    前記決定手段は、前記係数と前記算出手段が算出した前記第2のインクの量とを積算することによって前記所定の領域に吐出する前記第2の抑制インク量を決定することを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 前記係数は、前記取得手段が取得した前記合計のインク量が第1の量の場合よりも、前記合計のインク量が前記第1の量よりも大きい場合の方が小さいことを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記記録ヘッドは、前記インク吸収体へのインクの吸収を促進するための前記第2のインクの吐出を前記記録動作が終了した後に行うことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 次に記録する記録媒体が、前に記録した記録媒体とは幅が異なる場合には、前記記録ヘッドは前記次に記録する記録媒体の記録を行う前に前記インク吸収体へのインクの吸収を促進するための前記第2のインクの吐出を行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の記録装置。
  12. 前記記録ヘッドは、記録媒体に記録を行う記録動作に伴って前記所定の領域に画像の記録に寄与しないインクを吐出する予備吐出動作を行い、
    前記所定の領域は前記インク吸収体の記録媒体外の領域であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の記録装置。
  13. 前記所定の領域は、前記記録媒体に縁なし記録を行うときにインクが吐出される前記記録媒体の外側の領域であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の記録装置。
  14. 前記第1のインクは顔料インクであって、
    前記第2のインクは、前記第1のインクよりも顔料濃度の低いインクであることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の記録装置。
  15. 前記第2のインクは顔料を含まないインクであることを特徴とする請求項14に記載の記録装置。
  16. 記録媒体を支持するプラテンと、
    前記プラテンに設けられ、インクを吸収するためのインク吸収体と、
    少なくとも、前記インク吸収体上に吐出された場合に堆積する第1のインクと、前記第1のインクと異なる種類であって前記インクの堆積を抑制することが可能な第2のインクと、を含む複数のインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドが記録媒体に記録を行う記録動作に伴い前記インク吸収体の所定の領域に吐出する前記第1のインクの量の情報と、前記記録ヘッドが記録媒体に記録を行う記録動作に伴い前記所定の領域に吐出するインクの量の合計である合計のインク量の情報と、
    を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得した前記合計のインク量の情報と前記第1のインクの量の情報に基づいて、前記インク吸収体上へ吐出されたインクの前記インク吸収体への吸収を促進するために、前記記録ヘッドが前記記録動作に応じて前記所定の領域に吐出する前記第2のインクの量である第2の抑制インク量を決定する決定手段と、
    を有する記録装置であって、
    前記取得手段は、前記合計のインク量に基づいてインク中の水分の蒸発のしやすさに関する情報を取得し、
    前記決定手段は、前記取得手段が取得した前記第1のインクの量の情報と、前記取得手段が取得した前記蒸発のしやすさに関する情報と、に基づいて前記記録ヘッドが前記記録動作に応じて前記所定の領域に吐出する前記第2の抑制インク量を決定することを特徴とする記録装置。
  17. 前記蒸発のしやすさに関する情報は係数であり、
    前記決定手段は、前記取得手段が取得した前記第1のインクの量の情報に基づいてインク中の水分の蒸発のしやすさが所定の段階であるときのインクの吸収を促進するために吐出する前記第2のインクの量と、前記係数を積算することによって前記第2の抑制インク量を決定することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  18. 前記係数は、前記取得手段が取得した前記合計のインク量が第1の量の場合よりも、前記合計のインク量が前記第1の量よりも大きい場合の方が小さいことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  19. 記録媒体を支持するプラテンに設けられたインクを吸収するためのインク吸収体の所定の領域に、少なくとも、前記インク吸収体上に吐出された場合に堆積する第1のインクと、前記第1のインクと異なる種類であって前記インク吸収体上に吐出されたインクの堆積を抑制することが可能な第2のインクと、前記第1のインクと前記第2のインクと異なる種類であって前記インク吸収体上に吐出された場合に堆積する第3のインクと、前記第1のインクと前記第2のインクと前記第3のインクと異なる種類であって前記インク吸収体上に吐出された場合に堆積する第4のインクと、を含む複数のインクを吐出する記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出することによって記録を行う記録動作に伴い前記所定の領域に吐出されるインクの量の合計である合計のインク量の情報と、前記記録動作に伴い前記記録ヘッドが前記所定の領域に吐出する前記第1のインクの量である第1の記録インク量と前記第3のインクの量である第3の記録インク量と前記第4のインクの量である第4の記録インク量の合計である記録インク量の情報と、を取得する取得工程と、
    取得した前記合計のインク量の情報と前記記録インク量の情報に基づいて、前記インク吸収体上へ吐出されたインクの前記インク吸収体への吸収を促進するために、前記記録動作に応じて前記記録ヘッドが前記所定の領域に吐出する前記第2のインクの量である第2の抑制インク量を決定する決定工程と、を有するインクの堆積の抑制方法であって、
    前記決定工程において、前記取得工程で取得した前記合計のインク量が第1量であり、前記第1の記録インク量が前記第1量に対して分の1の量であり、前記記録動作に伴い前記記録ヘッドが前記所定の領域に吐出する前記第2のインクの量である前記記録動作に伴い前記記録ヘッドが前記所定の領域に吐出する前記第2のインクの量である第2の記録インク量が前記第1量に対して分の1の量であり、前記第3の記録インク量が前記第1量に対して分の1の量であり、前記第4の記録インク量が前記第1量に対して分の1の量であるときの前記記録インク量に対する前記決定工程で決定した前記第2の抑制インク量の比より、前記取得工程で取得した前記合計のインク量が前記第1量より大きい第2量であり、前記第1の記録インク量が前記第2量に対して前記分の1の量であり、前記記録動作に伴い前記記録ヘッドが前記所定の領域に吐出する前記第2のインクの量である前記第2の記録インク量が前記第2量に対して前記分の1の量であり、前記第3の記録インク量が前記第2量に対して前記分の1の量であり、前記第4の記録インク量が前記第2量に対して前記分の1の量であるときの前記記録インク量に対する前記決定工程で決定した前記第2の抑制インク量の比の方が小さくなるように、前記第2の抑制インク量を決定することを特徴とするインクの堆積の抑制方法。
  20. 記録媒体を支持するプラテンに設けられたインクを吸収するためのインク吸収体の所定の領域に、少なくとも、前記インク吸収体上に吐出された場合に堆積する第1のインクと、前記第1のインクと異なる種類であって前記インクの堆積を抑制することが可能な第2のインクと、を含む複数のインクを吐出する記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出することによって記録を行う記録動作に伴い前記所定の領域に吐出されるインクの量の合計である合計のインク量の情報と、前記記録動作に伴い前記記録ヘッドが前記所定の領域に吐出する前記第1のインクの量の情報と、を取得する取得工程と、
    前記取得工程にて取得した前記合計のインク量の情報と前記第1のインクの量の情報に基づいて、前記インク吸収体上へ吐出されたインクの前記インク吸収体への吸収を促進するために、前記記録動作に応じて前記記録ヘッドが前記所定の領域に吐出する前記第2のインクの量を決定する決定工程と、を有するインクの堆積の抑制方法であって、
    前記取得工程において、前記合計のインク量に基づいたインク中の水分の蒸発のしやすさに関する情報を取得し、
    前記決定工程において、前記取得工程にて取得した前記第1のインクの量の情報と、前記取得工程にて取得した前記蒸発のしやすさに関する情報と、に基づいて前記記録ヘッドが前記記録動作に応じて前記所定の領域に吐出する前記第2のインクの量を決定することを特徴とするインクの堆積の抑制方法。
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