以下、本開示に係る空気調和装置の実施の形態について図面を参照して説明する。本開示は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本開示は、以下の実施の形態およびその変形例に示す構成のうち、組み合わせ可能な構成のあらゆる組み合わせを含むものである。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。なお、各図面では、各構成部材の相対的な寸法関係または形状等が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る空気調和装置1の構成の一例を示す概略構成図である。以下、図1に基づいて、空気調和装置1について説明する。
<空気調和装置1の構成>
図1に示すように、空気調和装置1は、室外機2と、室内機3と、コントローラ4と、センサー5とを備えている。空気調和装置1は、室内空間100の空調を行う。室内機3は、室内空間100に設置されている。図1の例では、室内機3は、室内空間100の壁101に設置されている。室内機3は、後述する図2に示す熱交換器3bとファン3cとを有している。熱交換器3bには、ファン3cにより、室内空気が送られる。室内機3は、熱交換器3bの内部を通過する冷媒と室内空気との間の熱交換を行う。室内機3の熱交換器3bは、空気調和装置1が冷房運転の時には、蒸発器として機能し、空気調和装置1が暖房運転のときには、凝縮器として機能する。室内機3の熱交換器3bは、例えば、フィンアンドチューブ型熱交換器である。ファン3cは、例えば、プロペラファンである。また、室内機3は、図1に示すように、風向板3aを備えている。風向板3aは、室内機3の空気吹出口3d(図22および図23参照)に設置されている。風向板3aは、後述する図2に示す制御装置30の制御により角度が変更される。風向板3aの角度は左右方向に変更可能であるが、上下方向にも変更可能である。風向板3aの角度によって、室内機3からの吹出空気の風向が上下左右に変更される。
室外機2は、室内空間100の外部に設置されている。室外機2は、室内機3と冷媒配管を介して接続されている。また、室外機2は、室内機3と通信回線を介して通信可能に接続されている。室外機2は、図示しない熱交換器とファンとを有している。熱交換器には、ファンにより、外気が送られる。室外機2は、当該熱交換器の内部を通過する冷媒と外気との間の熱交換を行う。室外機2の熱交換器は、空気調和装置1が冷房運転の時には、凝縮器として機能し、空気調和装置1が暖房運転のときには、蒸発器として機能する。室外機2の熱交換器は、例えば、フィンアンドチューブ型熱交換器である。室外機2のファンは、例えば、プロペラファンである。
センサー5は、図1に示すように、室内機3、室外機2、あるいは、室内空間100の壁などに設置される。以下では、説明を分かりやすくするために、室内機3に設けられたセンサー5を第1センサー5aと呼び、室外機2に設けられたセンサー5を第2センサー5bと呼ぶ。また、室内空間100の壁102に設けられたセンサー5を第3センサー5cと呼ぶ。壁102は、後述する図20に示すように、壁101とは異なる壁である。なお、これらのセンサー5は、必ずしも全部設ける必要はなく、第1センサー5aのみ設置してもよい。
第1センサー5aは、対象物の温度を非接触で測定できるサーモパイルセンサなどの赤外線センサーである。従って、第1センサー5aが撮像した撮像画像は、熱画像である。第1センサー5aは、室内空間100の全体を撮像するものであり、広域を撮像できることが望ましい。第1センサー5aは、広域撮像ができるものであれば、室内空間100の画像を一度に取得できる。しかしながら、第1センサー5aは、視野が広角である場合は、レンズが高価になることが多く、安価なレンズでは撮像画像の周辺部が歪む、あるいは、暗くなることがある。その場合には、後述する図2に示す第1画像処理部33が、撮像画像の歪みおよび明暗を修正する。
なお、一般に、室内機3の設置位置は、図1に示すように、室内空間100において、天井に近い上部であることが多い。従って、第1センサー5aが撮像する対象は、室内機3よりも下方に位置している。そのため、第1センサー5aは、室内空間100の全体を撮像するために、室内機3の前面に配置されることが望ましい。さらに、第1センサー5aの撮像方向は、水平方向よりも下向きになるように設定されることが望ましい。さらに、撮像対象が撮像画像の中央に配置されるように、第1センサー5aの撮像方向を、上下左右に適宜調整できることがさらに望ましい。これにより、第1センサー5aは、撮像対象を鮮明に撮像することができる。
また、第1センサー5aは、広域を撮像できないものを使用してもよい。その場合には、第1センサー5aにモータを設けて可動式にし、第1センサー5aが左右に回転できるようにする。さらに、第1センサー5aが上下方向にも回転できるようにしてもよい。これにより、第1センサー5aは、室内空間100を上下左右に走査して、室内空間100の全体を撮像することができる。あるいは、第1センサー5aによって撮像できない部分が室内空間の中にある場合は、当該部分を第3センサー5cによって撮像するようにしてもよい。その場合には、後述する第1画像処理部33が、第1センサー5aの撮像画像と第3センサー5cの撮像画像とに基づいて、室内空間100の全体の撮像画像を生成する。なお、この場合、第3センサー5cは、第1センサー5aと同様に、対象物の温度を非接触で測定できるサーモパイルセンサなどの赤外線センサーである。
なお、第1センサー5aおよび第3センサー5cは、赤外線センサーに限定されるものではなく、例えば、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などのイメージセンサーであってもよい。この場合は、第1センサー5aおよび第3センサー5cが取得する画像は、可視光画像となる。また、第1センサー5aおよび第3センサー5cは、その他の光センサーであってもよい。さらに、第1センサー5aおよび第3センサー5cは、室内の温度を検出する温度センサーを有していても良い。また、第1センサー5aと第3センサー5cとが異なる種別のセンサーから構成されていてもよい。すなわち、第1センサー5aが赤外線センサーで、第3センサー5cがイメージセンサーであってもよい。
さらに、第1センサー5aおよび第3センサー5cは、室内空間100の1以上の対象物の位置情報を取得する位置センサーであってもよい。位置センサーとして、例えば、赤外線距離センサーまたは超音波距離センサーなどを用いることができる。以下、図1、図20および図21を用いて、第1センサー5aが取得する位置情報および距離可視化画像について説明する。なお、第3センサー5cの位置情報および距離可視化画像は、第1センサー5aと同様の動作で取得できるため、ここでは、説明を省略する。図20および図21は、実施の形態1に係る室内空間100の距離可視化画像を示す図である。図20は、室内空間100を平面視した場合の画像を示し、図21は、室内空間100を側面視した場合の画像を示している。
室内空間100は、3次元空間である。ここでは、図1に示すように、室内空間100の幅方向をX方向、奥行き方向をY方向、および、垂直方向をZ方向とする。Z方向は、例えば、鉛直方向である。このとき、第1センサー5aの位置P0のXYZ座標を(0,0,0)とし、室内空間100内の対象物200の位置P1のXYZ座標を(X1,Y1,Z1)とする。なお、対象物200は、室内空間100に存在するユーザー10、または、室内空間100に設置された椅子またはソファなどの家具、または、テレビなどの人以外の発熱体である。説明を簡略化するために、図20および図21は、対象物200が1個の場合を示している。図20に示すように、室内機3は、直方体形状または略直方体形状を有しており、長手方向がY方向に沿って延びるように配置されている。なお、この場合に限らず、室内機3は、長手方向がX方向に沿って延びるように配置されていてもよい。すなわち、室内機3は、長手方向が、Z方向に垂直な方向になるように配置される。
図20の平面画像に示すように、第1センサー5aの位置P0のXY座標を基準点(0,0)とした場合、第1センサー5aが取得する位置情報は、基準点(0,0)と対象物200の中心のXY座標(X1,Y1)とを結ぶ直線L1の距離である。あるいは、図21の側面画像に示すように、第1センサー5aの位置P0のXZ座標を基準点(0,0)とした場合、第1センサー5aが取得する位置情報は、基準点(0,0)と対象物200の中心のXZ座標(X1,Z1)とを結ぶ直線L2の距離である。あるいは、第1センサー5aが取得する位置情報は、直線L1の距離と直線L2の距離の両方でもよい。
また、第1センサー5aが取得する位置情報は、対象物200の角度を含んでいてもよい。角度は、水平方向の角度、垂直方向の角度、あるいは、その両方である。まず、水平方向の角度について説明する。図20の平面画像に示すように、第1センサー5aの位置P0のXY座標を基準点(0,0)とした場合、基準点(0,0)を始点とするY方向に延びる直線を第1基準線A1とする。直線L1と第1基準線A1とが成す角度α1が、対象物200の水平方向の角度である。次に、垂直方向の角度について説明する。図21の側面画像に示すように、第1センサー5aの位置P0のXZ座標を基準点(0,0)とした場合、基準点(0,0)を始点とする-Z方向に延びる直線を第2基準線A2とする。直線L2と第2基準線A2とが成す角度α2が、垂直方向の角度である。第1センサー5aが取得する位置情報は、角度α1と角度α2の少なくともいずれか一方を含んでいてもよい。
第1センサー5aおよび第3センサー5cが位置センサーの場合に、第1センサー5aおよび第3センサー5cによって生成される画像は、距離可視化画像である。距離可視化画像では、検出した対象物200の位置情報から得られる対象物200の直線L1の距離および直線L2の距離の少なくともいずれか一方が可視化されている。距離可視化画像は、図20に示すように、室内空間100を平面視した画像でもよく、あるいは、図21に示すように、室内空間100を側面視した画像でもよい。さらに、ユーザー10がコントローラ4を操作することによって、平面視した画像と側面視した画像とを切替可能にしてもよい。なお、図20および図21では、説明を分かりやすくするために、室内機3が図示されているが、実際の距離可視化画像では、室内機3は表示されていなくてもよい。
図1の説明に戻る。図1に示すように、第2センサー5bは、室外機2に設置されている。第2センサー5bは、外気の温度を検出する温度センサーである。第2センサー5bは、必要に応じて、設置すればよい。
コントローラ4は、ユーザー10によって操作される。ユーザー10は、コントローラ4に対して、空気調和装置1に対する設定温度、風向、風速などの設定情報を入力する。コントローラ4は、後述する図2に示す表示部43を有している。表示部43は、第1センサー5aおよび第3センサー5cによって得られた室内空間100を可視化した画像を表示する。コントローラ4は、空気調和装置1の専用のリモートコントローラでもよく、あるいは、ユーザー10が携帯している携帯端末11でもよい。携帯端末11は、例えば、スマートフォンまたはタブレット型コンピュータなどの情報端末である。
図1に示すように、室内機3は、無線LANを介して、室内空間に設置されたルータ6と通信可能に接続される。室内機3とルータ6とは、無線LANの代わりに、Bluetooth(登録商標)またはWi-Fi等の他の無線通信によって接続されてもよい。また、室内機3は、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)等の無線通信、あるいは、無線LANを介して、コントローラ4と通信可能に接続される。また、コントローラ4は、無線LANを介して、ルータ6と通信可能に接続される。コントローラ4とルータ6とは、無線LANの代わりに、Bluetooth(登録商標)またはWi-Fi等の他の無線通信によって接続されてもよい。なお、室内機3は、コントローラ4と直接通信を行ってもよいが、ルータ6を介してコントローラ4と通信を行ってもよい。さらに、第3センサー5cは、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi等の無線通信、あるいは、無線LANを介して、室内機3と通信可能に接続される。
ルータ6は、インターネットまたは他の通信回線などの通信網7に接続されている。通信網7は、クラウドサーバー8に通信可能に接続されている。また、通信網7は、基地局9に通信可能に接続されている。基地局9は、ユーザー10が携帯している携帯端末11と無線通信を行う。当該無線通信の通信方式は、例えば、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、または、5G(5th Generation)である。なお、空気調和装置1、携帯端末11およびクラウドサーバー8は、空気調和システムを構成している。あるいは、その場合に限らず、空気調和装置1およびクラウドサーバー8が空気調和システムを構成していてもよく、または、空気調和装置1および携帯端末11が空気調和システムを構成していてもよい。
図2は、実施の形態1に係る空気調和装置1の室内機3およびコントローラ4の構成を示すブロック図である。図2に示すように、室内機3は、制御装置30と、記憶部31と、第1通信部36と、風向板3aと、熱交換器3bと、ファン3cとを有している。制御装置30は、情報取得部32と、第1画像処理部33と、空調制御部34と、空調実行部35とを有している。また、図2に示すように、コントローラ4は、操作部40と、第2通信部41と、第2画像処理部42と、表示部43とを有している。
以下、室内機3の各構成要素について説明する。
情報取得部32は、第1センサー5aまたは第3センサー5cにより生成された熱画像、可視光画像、距離可視化画像、いずれか1つ、あるいは、それらの組み合わせを取得する。さらに、第1センサー5aおよび第3センサー5cが温度センサーを有している場合には、情報取得部32は、対象物200の温度情報を取得する。情報取得部32が取得した画像を、以下では、第1画像と呼ぶ。
第1画像処理部33は、第1画像から、室内環境を把握するために必要な情報を抽出する画像処理を行って、第2画像を生成する。第1画像処理部33は、第2画像を生成する際に、必要に応じて、第1画像に対して、高画質化、特徴量抽出、および、ノイズ除去の処理を行う。このとき、情報取得部32が取得した第1画像が、熱画像、可視光画像、距離可視化画像のうちの少なくとも2つの組み合わせだった場合には、第1画像処理部33は、当該組み合わせに含まれる複数の画像を重ね合わせた画像を生成して、第2画像としてもよい。具体的には、例えば、可視光画像に熱画像のサーモ情報を載せた画像を、第2画像とする。さらに、第1画像処理部33は、第2画像を生成する際に、第1画像に対して、室内空間100の1つの位置を特定する後述するアイコン44eを合成表示させる画像処理を行う。
なお、アイコン44eを合成表示させる画像処理は、室内機3の第1画像処理部33が行うことに限定されない。すなわち、当該画像処理は、コントローラ4の第2画像処理部42で行ってもよい。なお、コントローラ4が携帯端末11で構成されている場合には、携帯端末11内に第2画像処理部42が設けられているため、当該画像処理は携帯端末11が行う。あるいは、クラウドサーバー8に、第1画像処理部33または第2画像処理部42と同機能を有する画像処理部を設けておき、当該画像処理をクラウドサーバー8の画像処理部で行うようにしてもよい。また、高画質化、特徴量抽出、および、ノイズ除去などの画像処理は、第1センサー5a、第3センサー5c、あるいは、クラウドサーバー8で行ってもよい。なお、これらの画像処理をどこで行うかについては、処理時間、処理能力、コストなどに応じて、適宜、決定すればよい。
第1通信部36は、第1画像処理部33が生成した第2画像を、コントローラ4の第2通信部41に送信する。また、第1通信部36は、コントローラ4に入力された設定情報を受信し、空調制御部34および室外機2に送信する。さらに、第1通信部36は、第1センサー5a、第2センサー5b、および、第3センサー5cからの情報を受信して、空調制御部34に送信する。
空調制御部34は、第1通信部36が受信した設定情報、および、第1画像処理部33から受信した第2画像に基づいて、室内機3の設定温度、風向、風速などの空調設定を制御する。また、空調制御部34は、必要に応じて、第2センサー5bにより検出された外気の温度情報を取得して、空調設定の制御に用いる。さらに、必要に応じて、空調制御部34は、後述する表示画像44aのアイコン44eで特定される室内空間100の位置を、第1センサー5aが取得する位置情報に基づいて取得する。すなわち、空調制御部34は、第1センサー5aが取得した、図20および図21に示される、直線L1およびL2の距離および角度α1およびα2のうちの少なくとも1つに基づいて、風向板3aの風向を設定するようにしてもよい。
空調実行部35は、空調制御部34の空調設定に基づいて、室内機3に設けられたファン3cおよび風向板3aを動かすモータなどのアクチュエータを動作させ、室内空間100の空調変更を行う。
なお、図2の例では、第1通信部36と情報取得部32とが、互いに独立して設けられているが、この場合に限定されない。すなわち、第1通信部36と情報取得部32とは一体化されていてもよい。
また、図2の例では、第1センサー5aと室内機3とが互いに独立して設けられているが、この場合に限定されない。すなわち、第1センサー5aは、室内機3の一部分の機能として、室内機3に実装されていてもよい。また、その場合、第1センサー5aと情報取得部32とが一体化されていてもよい。
記憶部31は、空気調和装置1の設定情報および制御情報などを記憶する。
ここで、制御装置30と記憶部31とのハードウェア構成について説明する。制御装置30は処理回路から構成される。処理回路は、専用のハードウェア、または、プロセッサから構成される。専用のハードウェアは、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などである。プロセッサは、メモリに記憶されるプログラムを実行する。記憶部31はメモリから構成される。メモリは、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)などの不揮発性または揮発性の半導体メモリ、もしくは、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスクなどのディスクである。
次に、図2に示すコントローラ4の各構成要素について説明する。
操作部40は、複数のボタンを有し、ユーザーからの空気調和装置1に対する設定情報の入力を受け付ける。設定情報には、運転モード、設定温度、風向、風速などが含まれる。なお、運転モードには、冷房運転モードと暖房運転モードとが含まれる。
第2通信部41は、第1通信部36から送信された第2画像を受信して、第2画像処理部42に送信する。
第2画像処理部42は、第2通信部41が受信した第2画像と、操作部40に入力された設定情報とに基づいて、表示部43が表示する表示画像を生成する。
表示部43は、表示画面を有し、当該表示画面に、第2画像処理部42が生成した表示画像を表示する。表示部43は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示装置である。
なお、図2の例では、操作部40と表示部43とが互いに独立して設けられているが、この場合に限定されない。すなわち、操作部40と表示部43とが一体化されていてもよい。その場合、操作部40と表示部43とは、例えば、タッチパネル方式の操作パネルから構成される。この場合、操作部40に設けられた複数のボタンは、操作パネルの画面上に表示された仮想ボタンとなる。また、コントローラ4が、例えば、スマートフォンまたはタブレット型コンピュータなどの情報端末で構成されている場合にも、操作部40と表示部43とが一体化されている。その場合においても、操作部40に設けられた複数のボタンは、操作パネルの画面上に表示された仮想ボタンとなる。
<空気調和装置1の動作>
次に、図3~図19を用いて、実施の形態1に係る空気調和装置1の動作について説明する。図3~図19は、実施の形態1に係る空気調和装置1のコントローラ4の表示画面の一例を示す図である。図3~図19では、操作部40と表示部43とが一体化された場合のコントローラ4の一例を示している。以下では、操作部40と表示部43とを一体化したものを、操作パネル44と呼ぶこととする。操作パネル44は、タッチパネル式のものである。
<操作パネル44の画面の切替動作>
図3に示すように、操作パネル44の表示画面には、第2画像処理部42が生成した表示画像44aと表示切替ボタン44bと操作画面44cとが表示されている。また、必要に応じて、操作パネル44の表示画面には、ヘッダー44hが表示される。図3の例では、表示画像44aは、室内空間100全体を可視化した熱画像である。なお、表示画像44aが、室内空間100全体を可視化した可視光画像の場合も、撮像範囲は当該熱画像と同じである。但し、可視光画像は、解像度が熱画像よりも高いため、室内空間100の各対象物が熱画像よりも鮮明に撮像された画像となる。また、熱画像および可視光画像は、動画でもよく、一定周期で撮影された静止画像でもよい。表示画像44aには、室内空間100に設置されたテレビ60、椅子61、ソファ62、および、室内空間100に存在するユーザー10が表示されている。
ここで、表示画像44aが、熱画像である場合について簡単に説明する。この場合、表示画像44aでは、室内の各対象物の温度を5段階に分類し、段階ごとに異なる色で表示する。具体的には、各段階に対して、温度が高い順に、赤色、オレンジ色、黄色、緑色、青色を割り当てる。室内空間100の各対象物は、当該対象物の温度に応じて、それらの色のいずれか1つで表示される。従って、ユーザー10およびテレビ60などの発熱体は、赤色、オレンジ色、または、黄色で表示されることが多い。しかしながら、ユーザー10およびテレビ60の表面温度が低い場合には、緑色または青色で表示される。また、室内空間100に設置された椅子61およびソファ62などの家具類は、発熱体に比べて温度が低いため、緑色または青色で表示されることが多い。なお、ここでは、温度を5段階に分類する例について説明したが、段階の個数は、5個に限定されず、任意の個数でよい。
図3の説明に戻る。図3の例では、表示画像44aの手前の中央部分に、床に寝そべっているユーザー10が表示されている。また、表示画像44aの左手に、テレビ60の前の椅子61に座っているユーザー10が表示されている。さらに、表示画像44aの奥側の中央部分に、ソファ62に座っている二人のユーザー10が表示されている。
また、図3の例では、第2画像処理部42の処理により、表示画像44aに、撮像時刻、当該時刻における室内空間100の温度、および、外気の温度が、重ねて表示されている。室内空間100の温度は、例えば、第1センサー5aまたは第3センサー5cで検出された温度である。また、外気の温度は、第2センサー5bで検出された温度である。これらの温度は、コントローラ4の第2通信部41によって、室内機3の第1通信部36から受信される。
次に、表示切替ボタン44bについて説明する。表示切替ボタン44bは、表示画像44aに重ねて表示されている。しかしながら、表示切替ボタン44bの表示位置は、操作パネル44の表示画面内であれば、いずれの場所でもよい。ユーザー10が表示切替ボタン44bをタップする操作を行うと、コントローラ4の操作部40が、当該操作を受け付ける。第2画像処理部42は、受け付けられた当該操作に基づいて、図4に示すように、表示画像44aを拡大表示する画面に切り替える。すなわち、操作パネル44の表示画面全体に、表示画像44aが拡大表示される。従って、図4では、表示画像44aが操作パネル44の画面に横向きに表示されている。そのため、ユーザー10は、図3の縦向きの状態から、コントローラ4を90°回転させて、横向きの状態にする必要がある。また、図4の状態で、ユーザー10が表示切替ボタン44bをタップする操作を行うと、操作部40が、当該操作を受け付ける。第2画像処理部42は、受け付けられた当該操作に基づいて、図3の状態に戻り、表示画像44aが縮小表示される。なお、タップとは、ユーザー10が画面を軽く叩くようにして、一瞬だけ画面に触れる操作のことである。
次に、図3に示す操作画面44cについて説明する。図3に示すように、操作画面44cには、空気調和装置1の現在の運転モード44c-1および設定温度44c-2が表示されている。また、操作画面44cには、空気調和装置1の電源のON/OFFを切り替える電源スイッチ44c-3が表示されている。さらに、操作画面44cには、運転モードを切り替える運転モードスイッチ44c-4が表示されている。また、操作画面44cの「+」ボタン44c-5は、設定温度44c-2を上げるためのボタンである。ユーザーが「+」ボタン44c-5をタップする操作を行うと、操作部40が、当該操作を受け付ける。第2通信部41は、受け付けられた当該操作に基づく信号を、室内機3の第1通信部36に送信する。第1通信部36が当該信号を受信すると、空調制御部34によって、室内機3の設定温度が1℃高くなる。また、これと同時に、操作画面44cに表示されている設定温度44c-2も、現在の「27.5℃」から「28.5℃」に変更される。また、操作画面44cの「-」ボタン44c-6は、設定温度44c-2を下げるためのボタンである。ユーザーが「-」ボタン44c-6をタップする操作を行うと、操作部40が、当該操作を受け付ける。第2通信部41は、受け付けられた当該操作に基づく信号を、室内機3の第1通信部36に送信する。第1通信部36が当該信号を受信すると、空調制御部34によって、室内機3の設定温度が1℃低くなる。また、これと同時に、操作画面44cに表示されている設定温度44c-2も、現在の「27.5℃」から「26.5℃」に変更される。
次に、図4の状態の操作パネル44の表示画面について説明する。図4の状態の操作パネル44の表示画面には、表示画像44aの上部に、操作タブ44dが表示されている。操作タブ44dには、「熱画像表示」、「1タッチ気流操作」、および、「2タッチ気流操作」の3つのタブが表示されている。
図4は、「熱画像表示」の状態である。このとき、図4に示すように、ユーザー10が、「1タッチ気流操作」のタブをタップする操作を行うと、操作部40が、当該操作を受け付ける。第2画像処理部42は、受け付けられた当該操作に基づいて、図5の状態の画面に切り替える。図5の状態においては、第2画像処理部42の処理によって、表示画像44aに1つのアイコン44eが表示される。表示画像44a内のアイコン44eの表示位置は、デフォルト位置として予め設定されている。アイコン44eで示される位置は、室内空間100内の対応する位置を特定している。以下では、アイコン44eで特定される室内空間100の対応する位置を、第1位置と呼ぶ。具体的には、図5の状態では、表示画像44a内で、アイコン44eの位置がソファ62の右上である。そのため、アイコン44eで特定される室内空間100の第1位置は、室内空間100に設置されたソファ62の右上の位置となる。また、アイコン44eの丸形の枠44e-1内の「中」という文字は、室内空間100の第1位置における風速が中レベルであることを示している。このように、アイコン44eの枠44e-1の内部には、アイコン44eによって特定される室内空間100の第1位置の風速のレベルが表示されている。また、アイコン44eの枠44e-1から突起して設けられている突起部44e-2は、室内空間100の第1位置における現在の風向を示している。図5の例では、上下左右に延びる4つの突起部44e-2が表示されているため、室内空間100の第1位置において、上下左右に風が吹いていることが示されている。このように、図5の例では、アイコン44eによって特定された室内空間100の第1位置では、風速が中レベルで、且つ、上下左右に風が吹いていることが表示されている。このように、アイコン44eによって、室内空間100の第1位置の現在の状況が分かりやすく示されているので、ユーザー10は、室内空間100全体の状態を容易に把握することができる。
操作パネル44の表示画面が、図3の「熱画像表示」または図4の「1タッチ気流操作」の状態のときに、図5に示すように、ユーザー10が、操作タブ44dの「2タッチ気流操作」のタブをタップする操作を行うと、操作部40が、当該操作を受け付ける。第2画像処理部42は、受け付けられた当該操作に基づいて、図6の「2タッチ気流操作」の状態の画面に切り替える。図6の状態においては、第2画像処理部42の処理によって、2つのアイコン44eが表示される。なお、2つのアイコン44eを第2画像内に合成表示させる画像処理は、室内機3の第1画像処理部33が行って、第2画像処理部42は、表示画像44aを生成して画面表示させる処理のみを行ってもよい。図5と図6とを比較すると、画面の左側にアイコン44eBが追加されたことが分かる。以下では、図6に示すように、図5に表示されていたアイコン44eを第1アイコン44eAと呼び、追加されたアイコン44eBを第2アイコン44eBと呼ぶ。第1アイコン44eAについては、図5のアイコン44eと同じであるため、ここでは説明を省略する。また、第2アイコン44eBで特定される室内空間100の位置を、第2位置と呼ぶ。第2位置は、室内空間100のテレビ60の前に設置された椅子61の右側の位置である。また、第2アイコン44eBの丸形の枠44e-1の中の「強」という文字は、室内空間100の第2位置における風速が強レベルであることを示している。また、第2アイコン44eBの上下左右に突き出ている4つの突起部44e-2は、室内空間100の第2位置における現在の風向を示している。従って、図6の例では、第2アイコン44eBによって特定される室内空間100の第2位置では、風速が強レベルで、且つ、上下左右に風が吹いていることが示されている。また、第1アイコン44eAによって特定される室内空間100の第1位置では、風速が中レベルで、且つ、上下左右に風が吹いていることが示されている。このように、アイコン44eAおよびアイコン44eBによって、室内空間100の第1位置および第2位置の現在の状況が分かりやすく示されているので、ユーザー10は、室内空間100全体の状態を容易に把握することができる。
なお、図7は、ユーザー10によって、空気調和装置1において、AI(Artificial Intelligence)自動運転が設定されている場合の操作パネル44の表示画像44aを示している。AI自動運転においては、制御装置30に設けられたAIによって空気調和装置1が自動運転される。図7の状態の操作パネル44の表示画面に表示されるウィンドウ44gで、ユーザー10が「キャンセル」ボタンをタップする操作を行うと、操作部40が、当該操作を受け付ける。第2画像処理部42は、受け付けられた当該操作に基づいて、操作パネル44の表示画面を図3の状態に切り替える。
<設定情報の変更動作>
次に、図8~図11を用いて、「1タッチ気流操作」における設定情報の変更方法について説明する。図8は、操作パネル44の表示画面が、「1タッチ気流操作」の状態を示している。図8の状態においては、第2画像処理部42の処理によって、1つのアイコン44eが表示されている。図8の状態において、図9に示すように、ユーザー10が、アイコン44eを移動させるドラッグ操作を行うと、操作部40が、当該ドラッグ操作を受け付ける。なお、ドラッグ操作は、ユーザー10が指でアイコン44eを指定して、ユーザー10が希望する到着地点まで、アイコン44eを画面上で移動させる動作である。第2画像処理部42は、操作部40が受け付けた当該ドラッグ操作に基づいて、アイコン44eの表示位置をドラッグ後の位置に移動させる。これにより、アイコン44eによって特定される室内空間100の第1の位置が、ドラッグ後の位置になる。また、これと同時に、第2通信部41は、受け付けられた当該操作に基づく信号を、室内機3の第1通信部36に送信する。第1通信部36が当該信号を受信すると、空調制御部34は、ユーザー10からの第1の位置に対する風向の変更の入力があったと認識する。空調制御部34は、空調実行部35に対して、室内機3の風向板3aの向きを変更する指令を出力する。空調実行部35は、当該指令に基づいて、風向板3aの向きを変更する。これにより、図9に示すドラッグ後のアイコン44eによって特定される室内空間100の第1位置において、風速が中レベルで、且つ、上下左右に風が吹くように、風向板3aの風向が変更される。なお、風向板3aは、図22に示すように、室内機3の空気吹出口3dに対して1つ設けられているため、室内空間100全体に対する風向が一度に変更できる。なお、図22は、実施の形態1に係る空気調和装置1の室内機3の風向板3aを示した正面図である。
また、ユーザー10がアイコン44eをドラッグした後に、アイコン44eから指を離すドロップ操作を行うと、操作部40が、当該操作を受け付ける。なお、ドロップ操作は、アイコン44eをドラッグさせて、ユーザー10が希望する到着地点にアイコン44eが到着したら、アイコン44eから指を離す動作である。第2画像処理部42は、受け付けられた当該操作に基づいて、図10に示すように、風速変更タブ44fを操作パネル44の画面に表示させる。風速変更タブ44fには、風速を設定するための「弱」ボタン、「中」ボタン、および、「強」ボタンと、「決定」ボタンとが表示されている。図10に示すように、ユーザー10が、「中」ボタンをタップした後に「決定」ボタンをタップする操作を行うと、操作部40が、当該操作を受け付ける。第2画像処理部42は、受け付けられた当該操作に基づいて、操作パネル44の画面を図11の状態の画面に切り替える。また、第2通信部41は、操作部40によって受け付けられた当該操作に基づく信号を、室内機3の第1通信部36に送信する。第1通信部36が当該信号を受信すると、空調制御部34は、ユーザー10から第1位置に対する風速の変更の入力があったと認識する。空調制御部34は、空調実行部35に対して、風速を中レベルに変更する指令を出力する。空調実行部35は、当該指令に基づいて、室内機3のファン3cの回転速度を変更するとともに、室内機3からの吹出空気の風速を変更する。これにより、アイコン44eで特定される室内空間100の第1位置における風速は、中レベルに変更される。なお、ここでは、風速が中レベルから中レベルの変更であるため、実際には、風速は図9の状態のまま維持される。
<設定情報の変更動作の変形例1>
次に、図12~図15を用いて、「2タッチ気流操作」における設定情報の変更方法について説明する。図12は、操作パネル44の表示画面が、「2タッチ気流操作」の状態を示している。図12の状態においては、表示画像44aに第1アイコン44eAと第2アイコン44eBとが表示されている。また、ここでは、室内機3の風向板3aが、右側風向板と左側風向板との2つに分かれている場合について説明する。具体的には、図23に示すように、風向板3aが、第1風向板3a-1と第2風向板3a-2とから構成されている。なお、図23は、実施の形態1に係る空気調和装置1の室内機3の風向板3aを示した正面図である。図23に示すように、第1風向板3a-1と第2風向板3a-2とは、室内機3の空気吹出口3dに設けられている。また、室内空間100は、図20に示すように、室内機3を正面視した場合の室内機3の右側に対向する第1エリアと、室内機3の左側に対向する第2エリアに区分することができる。第1エリアと第2エリアとは互いに重複していない。但し、第1エリアと第2エリアとの間には壁などの遮蔽物はなく、2つのエリアの室内空気は連通している。第1風向板3a-1は、室内空間100の第1エリアに主に対応しており、第2風向板3a-2は、室内空間100の第2エリアに主に対応している。操作パネル44の表示画面が図12の状態においては、表示画像44aに、第1アイコン44eAと第2アイコン44eBとが表示されている。第1アイコン44eAは、室内空間100の第1エリア内の第1位置を特定する。第2アイコン44eBは、室内空間100の第2エリア内の第2位置を特定する。第2アイコン44eBの風速は「強」レベルで、第1アイコン44eAの風速は「中」レベルである。すなわち、室内機3の空調制御部34の制御により、第1アイコン44eAで特定される第1位置と第2アイコン44eBで特定される第2位置とで、独立して、風速を変更することができる。従って、ユーザー10からの変更入力が有った場合、当該変更に応じて、室内機3の空調制御部34は、室内空間100の第1位置および第2位置のそれぞれに対する風速の制御を独立して行う。また、第1アイコン44eAの高さと第2アイコン44eBの高さとを比較した場合、第1アイコン44eAの方が、第2アイコン44eBよりも高い位置に表示されている。これは、第1位置の風向と第2位置の風向とが互いに異なっている可能性があることを示している。すなわち、第1アイコン44eAで特定される第1位置と第2アイコン44eBで特定される第2位置とのそれぞれにおいて、風向を上下左右に変更することができる。従って、ユーザー10からの変更入力があった場合、当該変更に応じて、室内機3の空調制御部34は、室内空間100の第1位置および第2位置のそれぞれに対する風向の制御を、一方が他方に依存することなく、独立して行う。以上説明したように、図12~15の例では、室内空間100の第1エリアと第2エリアとで風速および風向をそれぞれ独立して設定することができる。
図12の状態において、図13に示すように、ユーザー10が、第2アイコン44eBをドラッグする操作を行うと、操作部40が、当該操作を受け付ける。第2画像処理部42は、受け付けられた当該操作に基づいて、表示画像44a内で、第2アイコン44eBの表示位置をドラッグ後の位置に移動させる。これにより、第2アイコン44eBによって特定される室内空間100の第2の位置が、ドラッグ後の位置になる。また、これと同時に、第2通信部41は、受け付けられた当該操作に基づく信号を、室内機3の第1通信部36に送信する。第1通信部36が当該信号を受信すると、空調制御部34は、ユーザー10から第2位置に対する風向の変更があったと認識する。空調制御部34は、空調実行部35に対して、室内機3の第2風向板3a-2の向きを変更する指令を出力する。空調実行部35は、当該指令に基づいて、第2風向板3a-2の向きを変更する。これにより、図13に示すドラッグ後の第2アイコン44eBによって特定される室内空間100の第2位置において、風速が強レベルで、且つ、上下左右に風が吹くように、第2風向板3a-2の風向が変更される。
また、ユーザー10が第2アイコン44eBをドラッグした後に、画面から指を離すドロップ操作を行うと、操作部40が、当該操作を受け付ける。第2画像処理部42は、受け付けられた当該操作に基づいて、図14に示すように、風速変更タブ44fを操作パネル44の画面に表示させる。風速変更タブ44fには、風速を設定するための「弱」ボタン、「中」ボタン、および、「強」ボタンと、「決定」ボタンとが表示されている。図14に示すように、ユーザー10が、「強」ボタンをタップした後に「決定」ボタンをタップする操作を行うと、操作部40が、当該操作を受け付ける。第2画像処理部42は、受け付けられた当該操作に基づいて、操作パネル44の画面を図15の状態の画面に切り替える。また、第2通信部41は、操作部40によって受け付けられた当該操作に基づく信号を、室内機3の第1通信部36に送信する。第1通信部36が当該信号を受信すると、空調制御部34は、ユーザー10から第2位置に対する風速の変更の入力があったと認識する。空調制御部34は、空調実行部35に対して、風速を強レベルに変更する指令を出力する。空調実行部35は、当該指令に基づいて、室内機3のファン3cの回転速度を変更するとともに、室内機3の吹出空気の風速を変更する。これにより、室内空間100の第2位置において、風速が強レベルで、且つ、上下左右に風が吹くように、第2風向板3a-2の風向が変更される。なお、ここでは、風速が強レベルから強レベルの変更であるため、実際には、風速は図13の状態のまま維持される。なお、第1アイコン44eAをドラッグする場合の動作については、第2アイコン44eBをドラッグする場合の動作と同じであるため、ここでは、その説明を省略する。このように、図12~15の例では、室内空間100の第1エリアと第2エリアとで風速および風向をそれぞれ独立して設定することができる。
<設定情報の変更動作の変形例2>
次に、図16~図19を用いて、「2タッチ気流操作」における設定情報の別の変更方法について説明する。ここでは、図23に示すように、室内機3の風向板3aが、第1風向板3a-1と第2風向板3a-2とから構成されている場合について説明する。図16の状態においては、第2画像処理部42の処理によって、第1アイコン44eAと第2アイコン44eBとが表示されている。第1アイコン44eAおよび第2アイコン44eBの風速は共に「強」レベルである。すなわち、図16~19では、室内空間100の第1エリアと第2エリアにおいて、風向については独立して設定することができるが、風速については独立して設定することができない場合の例を示している。図16の状態において、図17に示すように、ユーザー10が、第2アイコン44eBをドラッグする操作を行うと、操作部40が、当該操作を受け付ける。第2画像処理部42は、受け付けられた当該操作に基づいて、第2アイコン44eBの表示位置をドラッグ後の位置に移動させる。これにより、第2アイコン44eBによって特定される室内空間100の第2の位置が、ドラッグ後の位置になる。また、これと同時に、第2通信部41は、受け付けられた当該操作に基づく信号を、室内機3の第1通信部36に送信する。第1通信部36が当該信号を受信すると、空調制御部34は、ユーザー10から第2位置に対する風向の変更の入力があったと認識する。空調制御部34は、空調実行部35に対して、室内機3の第2風向板3a-2の向きを変更する指令を出力する。空調実行部35は、当該指令に基づいて、第2風向板3a-2の向きを変更する。これにより、図17に示すドラッグ後の第2アイコン44eBが特定する室内空間100の第2位置において、風速が強レベルで、且つ、上下左右に風が吹くように、第2風向板3a-2の風向が変更される。
また、ユーザー10がアイコン44eをドラッグした後に、画面から指を離すドロップ操作を行うと、操作部40が、当該操作を受け付ける。第2画像処理部42は、受け付けられた当該操作に基づいて、図18に示すように、風速変更タブ44fを操作パネル44の画面に表示させる。風速変更タブ44fには、風速を設定するための「弱」ボタン、「中」ボタン、および、「強」ボタンと、「決定」ボタンとが表示されている。図18に示すように、ユーザー10が、「中」ボタンをタップした後に「決定」ボタンをタップする操作を行うと、操作部40が、当該操作を受け付ける。第2画像処理部42は、受け付けられた当該操作に基づいて、操作パネル44の画面を図19の状態の画面に切り替える。また、第2通信部41は、操作部40によって受け付けられた当該操作に基づく信号を、室内機3の第1通信部36に送信する。第1通信部36が当該信号を受信すると、空調制御部34は、ユーザー10から第2位置に対する風速の変更の入力があったと認識する。空調制御部34は、空調実行部35に対して、室内空間100の第1エリアおよび第2エリアの風速を共に中レベルに変更する指令を出力する。空調実行部35は、当該指令に基づいて、室内機3のファン3cの回転速度を変更するとともに、室内機3の吹出空気の風速を中レベルに変更する。なお、第1アイコン44eAをドラッグする場合の動作については、第2アイコン44eBをドラッグする場合の動作と同じであるため、ここでは、その説明を省略する。
なお、図17において、ユーザー10が、第2アイコン44eBをドラッグする操作を行ったときに、第2アイコン44eBの移動距離が長い場合も想定される。その結果、表示画像44a内で、第2アイコン44eBが、第1アイコン44eAよりも右側になった場合について説明する。この場合、第1アイコン44eAが、室内空間100の第2エリアの中の第2位置を特定し、第2アイコン44eBが、室内空間100の第1エリアの中の第1位置を特定するように変更されたことになる。しかしながら、第1アイコン44eAは室内機3の空気吹出口3dの第1風向板3a-1に対応しており、第2アイコン44eBは室内機3の空気吹出口3dの第2風向板3a-2に対応している。その状態で、ユーザー10が、第1位置及び第2位置の風向の設定を行うと、左右の風向が交差することになる。そのため、このような場合、操作部40は、表示画像44a内で右側にある第2アイコン44eBを、新たな第1アイコン44eAと認識し直す。同様に、操作部40は、表示画像44a内で左側にある第1アイコン44eAを、新たな第2アイコン44eBと認識し直す。すなわち、操作部40は、移動前の第1アイコン44eAおよび第2アイコン44eBを、それぞれ、新たな第2アイコン44eBおよび第1アイコン44eAに認識し直す。その上で、操作部40は、第1アイコン44eAによって特定される第1位置に対する設定情報の変更を受け付け、第2アイコン44eBによって特定される第2位置に対する設定情報の変更を受け付ける。こうすることで、第1アイコン44eAと第2アイコン44eBとの左右の位置が入れ替わった場合においても、左右の風向が交差することが防止できる。その結果、室内機3の空気吹出口3dの第1風向板3a-1(図23参照)からの風と、第2風向板3a-2(図23参照)からの風とが、互いにぶつかり合って干渉することを防止することができる。
なお、実施の形態1において、コントローラ4が、ユーザー10が携帯する携帯端末11の場合には、図1に示すように、携帯端末11と室内機3とは、基地局9、通信網7、および、ルータ6を介して、通信可能に接続される。従って、ユーザー10は、携帯端末11を用いて、図3~図19を用いて説明した上記の操作を遠隔から行うことができる。その場合、図3に示す操作パネル44の表示画面において、ヘッダー3hの「在宅モード」との表示の代わりに、「宅外モード」と表示される。
また、図3~図19を用いて説明した上記の操作においては、アイコン44eが特定する位置の風向と風速の設定情報の変更を操作部40が受け付ける例について説明したが、その場合に限定されない。操作部40は、アイコン44eが特定する位置の風向、風速、温度、湿度の設定情報の変更を受け付けるようにしてもよい。
<室内機3の動作>
図24は、実施の形態1に係る室内機3の処理の流れを示すフローチャートである。図24に示すように、室内機3においては、まず、ステップS1で、情報取得部32が、第1センサー5aおよび第3センサー5cの少なくとも一方から、第1画像を取得する。
次に、ステップS2で、第1画像処理部33が、第1画像に対して、室内空間100の第1位置を特定するアイコン44eを合成表示させる画像処理を行って、第2画像を生成する。
次に、ステップS3で、第1通信部36が、第2画像を、コントローラ4の第2通信部41に送信する。
<コントローラ4の動作>
図25は、実施の形態1に係るコントローラ4の処理の流れを示すフローチャートである。図25に示すように、コントローラ4においては、まず、ステップS10で、第2通信部41が、室内機3の第1通信部36から、第2画像を受信する。
次に、ステップS11で、第2画像処理部42が、第2画像に基づいて表示画像を生成し、表示部43が、当該表示画像を操作パネル44の表示画面に表示する。
次に、ステップS12で、操作部40が、アイコン44eのドラッグ操作の有無を検知する。操作部40がドラッグ操作を検知しない場合、コントローラ4はそのまま待機する。一方、操作部40がドラッグ操作を検知した場合、コントローラ4はステップS13の処理に進む。
ステップS13では、第2画像処理部42が、ステップS12で検知されたドラッグ操作に従って、操作パネル44の表示画面上で、アイコン44eを移動させる。
次に、ステップS14では、第2通信部41が、ステップS12で検知されたドラッグ操作を通知する信号を、室内機3の第1通信部36に送信する。これにより、室内機3の空調制御部34は、室内機3の風向板3aの角度を変更して、アイコン44eで特定された室内空間100の第1位置の風向を変更する。
次に、ステップS15では、操作部40が、アイコン44eのドロップ操作の有無を検知する。操作部40がドロップ操作を検知しない場合、コントローラ4はそのまま待機する。一方、操作部40がドロップ操作を検知した場合、コントローラ4はステップS16の処理に進む。
ステップS16では、操作部40が、ユーザー10による風速の変更入力の有無を検知する。操作部40が風速の変更入力を検知しない場合、コントローラ4はそのまま待機する。一方、操作部40が風速の変更入力を検知した場合、コントローラ4はステップS17の処理に進む。
ステップS17では、第2通信部41が、ステップS16で検知された風速の変更入力を通知する信号を、室内機3の第1通信部36に送信する。これにより、室内機3の空調制御部34は、室内機3のファン3cの回転速度を変更するとともに、室内機3の吹出空気の風速を変更して、アイコン44eで特定された室内空間100の第1位置の風速を変更する。
なお、図25のステップS12、S15、および、S16において、操作部40の待機中に、一定の時間が経過したら、そのまま図25のフローを終了してもよい。具体的には、図8~図11の例で説明すると、ステップS12またはステップS15で、操作部40の待機中に一定の時間が経過したら、図4の「熱画像表示」の状態に戻ってもよい。また、ステップS16で、操作部40の待機中に一定の時間が経過したら、図4の「熱画像表示」の状態の戻る、あるいは、図8の「1タッチ気流操作」の状態に戻るようにしてもよい。なお、図12~図15の場合、および、図16~図19の場合については、図8~図11の場合と同様にすればよいため、説明は省略する。
また、実施の形態1においては、ユーザー10のドラッグアンドドロップ操作により、図10、図14および図18に示す風速変更タブ44fを表示すると説明した。しかしながら、この場合に限定されない。ユーザー10のタッチアンドドロップ操作により、図10、図14および図18に示す風速変更タブ44fを表示するようにしてもよい。すなわち、ユーザー10が、アイコン44e、44eAまたは44eBに触った後に、当該アイコンから指を離した場合に、図10、図14および図18に示す風速変更タブ44fを表示するようにしてもよい。
<実施の形態1の効果>
以上のように、実施の形態1に係る空気調和装置1においては、コントローラ4が、第1画像処理部33により生成された第2画像に基づく表示画像44aを表示する表示部43と、アイコン44eを表示画像44a内で移動させるドラッグ操作を受け付ける操作部40とを有している。操作部40は、アイコン44eによって特定される室内空間100の第1位置に対する設定情報の変更を受け付ける。このように、ユーザー10は、表示部43に表示された表示画像44aを見ながら、アイコン44eを移動させることで、室内空間100の1つの位置を容易に特定することができる。また、ユーザー10は、アイコン44eのよって特定される位置の風速および風向を設定することができる。そのため、ユーザー10の予想通りに、ユーザーが希望する室内空間100の状態変化を容易に得ることが可能である。すなわち、ユーザー10は、室内空間100の特定の人に室内機3からの風を当てる、あるいは、当てないといった、空調の制御を容易に行うことができる。
実施の形態1に係る空気調和装置1においては、情報取得部32が、室内空間100の様子を示す、熱画像、可視光画像、距離可視化画像、または、その組み合わせを取得する。また、第1画像処理部33が、情報取得部32が取得した第1画像の画像処理を行って第2画像を生成する。第2画像はコントローラ4に送信される。コントローラ4の表示部43は、第2画像に基づく表示画像44aを表示する。これにより、ユーザー10は、室内空間100の全体の様子を一目で把握することができる。
一般的に、ユーザーが空気調和装置を操作する場合、空気調和装置がどのように動作するかを予想しながら、リモートコントローラに対して設定情報を入力する。そのため、ユーザーは、空気調和装置をどのように動作したら、自分の周りの環境がどう変化するのかを正確に予想することはできない。
これに対して、実施の形態1に係る空気調和装置1は、情報取得部32からの情報を基に、ユーザー10に対して、現在の室内空間100の状態を可視化することができる。また、ユーザー10は、可視化された画像に基づいて、室内空間100内の1つの位置をアイコン44eで特定することができる。さらに、ユーザー10は、アイコン44eで特定した位置の風速、風向、温度、湿度などを指示することができる。このように、ユーザー10は、自分の周りの環境の変化を直接指示できるので、空気調和装置1の設定情報の変更によって自分の周辺状態がどう変化するのかを正確に予想できる。このように、実施の形態1では、ユーザー10が、希望する位置の温度、湿度、風速および風向のそれぞれ、または、そのいずれかを指示する事により、最適な環境を得ることができる。
また、コントローラ4をタッチパネル式の操作パネル44にした場合、ユーザー10は操作パネル44の画面をタップまたはドラッグするだけで、室内空間100の任意の位置の温度、湿度、風速および風向を容易に変更することができる。
例えば、風向設定を行いたい場合、ユーザー10は、操作パネル44に表示されたアイコン44eをドラッグするだけで、風の向きを指定することができる。また同様に、風速、または、風の到達点の温度を指定するなど、ユーザー10の周辺環境を直接指定して操作する事ができるため、ユーザー10の想定通りの環境を構築することができる。
なお、従来においては、風、温度、湿度の設定を行う場合、現在の設定がどうなっているのか明確に把握できない場合、これらの設定をどう変更したら良いか分からないことがあった。しかしながら、実施の形態1においては、アイコン44eの枠44e-1および突起部44e-2で、風速のレベルおよび風向が表示されるので、ユーザー10が現在の設定を明確に把握することができる。
また、ユーザー10は、現在の設定が分かった場合に、アイコン44eをドラッグするだけで、アイコン44eのドラッグ前の位置の設定情報を、そのまま、ドラッグ後の位置に対して適用させることができる。これにより、ユーザー10は、面倒な操作を行わずに、アイコン44eのドラッグの到着地点で、設定情報を詳細に設定することができる。これにより、ユーザー10は、アイコン44eで特定した位置の設定情報を変更できるだけでなく、アイコン44eで特定される位置の設置情報を簡単に他の位置に適用させることができる。
実施の形態2.
上記の実施の形態1では、表示画像44aに表示されている第1アイコン44eAと第2アイコン44eBとの少なくともいずれか一方をユーザー10がタッチする操作について説明した。実施の形態2では、第1アイコン44eAまたは第2アイコン44eBの近傍をユーザー10がタッチする場合について説明する。
図26は、実施の形態2に係る空気調和装置1のコントローラ4の表示画面の一例を示す図である。図26では、上述した図12の状態のときに、ユーザー10が、表示画像44aの一箇所をタッチするタッチ操作を行った場合を示している。操作部40は、ユーザー10が表示画像44aにタッチするタッチ操作があった場合に、当該タッチ操作を受け付ける。操作部40は、タッチされた位置が、第1アイコン44eAおよび第2アイコン44eBのいずれかに対応する位置かを判定する。判定の結果、操作部40は、いずれの位置でもなかった場合、第1アイコン44eAおよび第2アイコン44eBの中から、タッチ操作でタッチされた位置から最も近い位置にあるアイコンを選択する。図26の例では、第2アイコン44eBが、ユーザー10によってタッチされた位置に最も近いため、操作部40は、第2アイコン44eBを選択する。操作部40は、選択されたアイコンによって特定される室内空間100の第1位置または第2位置に対する設定情報の変更を受け付ける。図26の例では、第2アイコン44eBが選択されたため、操作部40は、第2アイコン44eBで特定される第2位置に対する設定情報の変更を受け付ける。
他の構成および動作については、実施の形態1と同様であるため、ここでは、その説明を省略する。
以上のように、実施の形態2に係る空気調和装置1は、基本的に、実施の形態1と同じ構成を有しているため、実施の形態1と同様の効果が得られる。また、実施の形態2では、ユーザー10が表示画像44aに触れるタッチ操作を行ったときに、第1アイコン44eAまたは第2アイコン44eBからずれた位置をタッチした場合においても、操作部40が、タッチ操作を受け付ける。そのため、実施の形態2では、ユーザー10の操作がより容易になるという効果が得られる。
実施の形態3.
上記の実施の形態1では、表示画像44aに、第1アイコン44eAと第2アイコン44eBとの少なくともいずれか1つが表示される例について説明した。実施の形態3では、第1アイコン44eAおよび第2アイコン44eBを使用しない実施の形態について説明する。そのため、実施の形態3では、第1画像処理部33が、第2画像を生成する際に、第1画像に対して、アイコン44eを合成表示させる画像処理を行わない。この点が、実施の形態1と異なる。他の構成および動作については、実施の形態1と同様であるため、ここでは、その説明を省略する。
実施の形態3における設定情報の変更動作は、上記の図8~図11を用いて説明した「1タッチ気流操作」の場合と同様である。以下、実施の形態3の当該動作について説明する。
図27および図28は、実施の形態3に係る空気調和装置1のコントローラ4の表示画面の一例を示す図である。
図27では、第1アイコン44eAおよび第2アイコン44eBのいずれも表示されていない。このとき、図27に示すように、ユーザー10が、表示画像44aの一箇所に触れるタッチ操作、または、タッチした位置を移動させるドラッグ操作を行うと、操作部40が、当該タッチ操作または当該ドラッグ操作を受け付ける。これにより、タッチ操作またはドラッグ操作によって特定される室内空間100の第1の位置が決定される。また、これと同時に、第2通信部41は、受け付けられた当該操作に基づく信号を、室内機3の第1通信部36に送信する。第1通信部36が当該信号を受信すると、空調制御部34は、ユーザー10からの第1の位置に対する風向の変更の入力があったと認識する。空調制御部34は、空調実行部35に対して、室内機3の風向板3a(図22参照)の向きを変更する指令を出力する。空調実行部35は、当該指令に基づいて、風向板3aの向きを変更する。これにより、タッチ操作またはドラッグ操作で特定された室内空間100の第1位置において、風向が変更される。なお、風向板3aは、図22に示すように、室内機3の空気吹出口3dに対して1つ設けられているため、室内空間100全体に対する風向が一度に変更できる。
また、ユーザー10がタッチ操作またはドラッグ操作の後に、表示画像44aから指を離すドロップ操作を行うと、操作部40が、当該操作を受け付ける。第2画像処理部42は、受け付けられた当該操作に基づいて、図28に示すように、風速変更タブ44fを操作パネル44の画面に表示させる。風速変更タブ44fには、風速を設定するための「弱」ボタン、「中」ボタン、および、「強」ボタンと、「決定」ボタンとが表示されている。図28に示すように、ユーザー10が、「中」ボタンをタップした後に「決定」ボタンをタップする操作を行うと、操作部40が、当該操作を受け付ける。第2画像処理部42は、受け付けられた当該操作に基づいて、操作パネル44の画面を、上記の図11の状態の画面に切り替える。また、第2通信部41は、操作部40によって受け付けられた当該操作に基づく信号を、室内機3の第1通信部36に送信する。第1通信部36が当該信号を受信すると、空調制御部34は、ユーザー10から第1位置に対する風速の変更の入力があったと認識する。空調制御部34は、空調実行部35に対して、風速を変更する指令を出力する。空調実行部35は、当該指令に基づいて、室内機3のファン3cの回転速度を変更するとともに、室内機3からの吹出空気の風速を変更する。これにより、タッチ操作またはドラッグ操作で特定される室内空間100の第1位置における風速が変更される。
以上のように、実施の形態3に係る空気調和装置1は、基本的に、実施の形態1と同じ構成を有しているため、実施の形態1と同様の効果が得られる。また、実施の形態3では、第1画像処理部33が、第2画像を生成する際に、第1画像に対して、アイコン44eを合成表示させる画像処理を行う必要がない。そのため、第1画像処理部33の演算処理量が軽減されるという効果が得られる。
実施の形態4.
上記の実施の形態1~3では、風向と風速の設定情報を変更する例について説明した。実施の形態4では、さらに、室内機3からの吹出空気の温度の設定情報も変更できる例について説明する。
実施の形態4では、上記の図10の画面で、風速を設定した後に、図11の状態の画面に切り替わらずに、図29の状態の画面に切り替わる。図29は、実施の形態3に係る空気調和装置1のコントローラ4の表示画面の一例を示す図である。第2画像処理部42は、図29に示すように、吹出温度変更タブ44iを操作パネル44の画面に表示させる。吹出温度変更タブ44iには、室内機3からの吹出空気の現在の温度と、当該温度を変更するための「+」ボタン、および、「-」ボタンと、「決定」ボタンとが表示されている。「+」ボタンを1回押すと、室内機3からの吹出空気の温度が1°C高くなる。一方、「-」ボタンを1回押すと、室内機3からの吹出空気の温度が1°C低くなる。なお、温度の増減の幅は、1°Cに限らず、0.5°Cなど任意の増減幅に設定してもよい。例えば、図29に示すように、ユーザー10が、「+」ボタンを1回タップした後に「決定」ボタンをタップする操作を行うと、操作部40が、当該操作を受け付ける。第2画像処理部42は、受け付けられた当該操作に基づいて、操作パネル44の画面を上記の図11の状態の画面に切り替える。また、第2通信部41は、操作部40によって受け付けられた当該操作に基づく信号を、室内機3の第1通信部36に送信する。第1通信部36が当該信号を受信すると、空調制御部34は、ユーザー10から、室内機3からの吹出空気の温度の変更の入力があったと認識する。空調制御部34は、空調実行部35に対して、室内機3からの吹出空気の温度を、1°C高くする指令を出力する。空調実行部35は、当該指令に基づいて、室内機3からの吹出空気の温度を変更する。これにより、アイコン44eで特定される室内空間100の第1位置に向かって吹き出される吹出空気の温度は、変更後の温度に設定される。
<コントローラ4の動作>
図30は、実施の形態4に係るコントローラ4の処理の流れを示すフローチャートである。図30は、図25のフローチャートに対し、ステップS20およびステップS21が追加された点が異なる。図30に示すように、コントローラ4においては、まず、ステップS10~S17の処理を行う。これらのステップの処理の内容は、実施の形態1の図25で説明した内容と同じであるため、ここでは、その説明を省略する。
ステップS20では、操作部40が、ユーザー10による室内機3からの吹出空気の温度の変更入力の有無を検知する。操作部40が当該温度の変更入力を検知しない場合、コントローラ4はそのまま待機する。一方、操作部40が当該温度の変更入力を検知した場合、コントローラ4はステップS21の処理に進む。
ステップS21では、第2通信部41が、ステップS20で検知された温度の変更入力を通知する信号を、室内機3の第1通信部36に送信する。これにより、室内機3の空調制御部34は、室内機3の吹出空気の温度を変更して、ユーザー10によって特定された室内空間100の第1位置に向かって吹き出される吹出空気の温度を変更する。
他の構成および動作については、実施の形態1~3のいずれかと同様であるため、ここでは、その説明を省略する。
なお、実施の形態4では、風向、風速、および、吹出空気の温度の設定情報を変更する例について説明したが、必ずしも、風向、風速、および、吹出空気の温度のすべての設定情報を変更する必要はない。すなわち、風向、風速、および、吹出空気の温度のうちの、いずれか1つの設定情報のみを変更するようにしてもよい。
また、実施の形態4では、室内機3に設けられた第1センサー5aが、室内機3から吹き出される吹出空気の温度を検出する温度センサーを有していてもよい。その場合には、コントローラ4が、温度センサーの検出温度が、ユーザー10によって設定された温度に近づくように、フィードバック制御を行うようにしてもよい。
以上のように、実施の形態4に係る空気調和装置1は、基本的に、実施の形態1と同じ構成を有しているため、実施の形態1と同様の効果が得られる。また、実施の形態4では、ユーザー10が、室内機3の風速、風向、および、吹出空気の温度のいずれか、または、その組み合わせを含む設定情報の変更を行うことが可能である。そのため、実施の形態4では、ユーザー10は、タッチ操作によって特定する位置の風速、風向、吹出空気の温度を設定することができる。そのため、ユーザー10の予想通りに、ユーザー10が希望する室内空間100の状態変化を容易に得ることが可能である。すなわち、ユーザー10は、室内空間100の特定の人に、所望の温度の風を当てる、あるいは、当てないといった、空調の制御を容易に行うことができる。
実施の形態5.
上記の実施の形態1~4では、ユーザー10がコントローラ4を用いて、風向を設定する例について説明した。実施の形態5では、空気調和装置1が、風向板3aの角度を自動設定する機能を有している場合について説明する。実施の形態5では、風向板3aの角度を自動設定する際に、ユーザー10がコントローラ4を用いて風向板3aの風向を設定した場合には、その設定内容を、風向板3aの角度の自動設定に反映させる。
図31は、実施の形態5に係る空気調和装置1の室内機3およびコントローラ4の構成を示すブロック図である。図31に示す実施の形態5の構成と、図2に示す実施の形態1の構成との違いは、図31では、室内機3に自動風向制御部37が追加されている点である。自動風向制御部37は、第1画像処理部33が検出した人体の位置に応じて、室内機3の風向を自動的に設定する。
他の構成は、実施の形態1と基本的に同じであるため、同一符号を付して示し、ここでは、その説明を省略する。以下では、実施の形態1と異なる構成および動作について主に説明する。
ここで、実施の形態5について説明する前に、風向板3aの構成について説明する。図32は、実施の形態1~5に係る空気調和装置1の風向板3aの構成の一例を示す構成図である。図32では、上記の図23に示すように、風向板3aが、第1風向板3a-1と第2風向板3a-2とから構成されている場合を示している。室内機3の風向は、風向板3aの角度によって変更される。
図32に示すように、風向板3aは、上下風向制御板300と、左右風向制御板301とから構成されている。上下風向制御板300および左右風向制御板301は、各々左右に分割されており、独立して動作することができる。上下風向制御板300は、右側の上下風向制御板300-1と左側の上下風向制御板300-2とから構成されている。上下風向制御板300-1は、上下風向制御板リンク棒302-1を介して、上下風向制御用ステッピングモータ303-1に連結されている。上下風向制御用ステッピングモータ303-1が回転駆動することで上下風向制御板300-1の角度が変化する。これにより空気調和装置1から吹出される右側半分の気流の上下風向角度を調節して整流することができる。
同様に、上下風向制御板300-2は、上下風向制御板リンク棒302-2を介して、上下風向制御用ステッピングモータ303-2に連結されている。上下風向制御用ステッピングモータ303-2が回転駆動することで上下風向制御板300-2の角度が変化する。これにより空気調和装置1から吹出される左側半分の気流の上下風向角度を調節して整流することができる。なお、上下風向制御用ステッピングモータ303-1および303-2は、空調制御部34の制御に基づいて、空調実行部35によって駆動される。
左右風向制御板301は、右側の左右風向制御板301-1と左側の左右風向制御板301-2とから構成されている。左右風向制御板301-1は、複数枚の風向制御板から構成されている。それらの複数枚の風向制御板は、左右風向制御板リンク棒304-1により連結されており、全て同じ動作を行う。左右風向制御板リンク棒304-1の一端には、左右風向制御用ステッピングモータ305-1が連結されている。左右風向制御用ステッピングモータ305-1が回転駆動することで、左右風向制御板301-1の角度が変化し、これにより空気調和装置1から吹出される右側半分の気流の左右風向角度を調節して整流することができる。
同様に、左右風向制御板301-2は、複数枚の風向制御板から構成されている。それらの複数枚の風向制御板は、左右風向制御板リンク棒304-2により連結されており、全て同じ動作を行う。左右風向制御板リンク棒304-2の一端には、左右風向制御用ステッピングモータ305-2が連結されている。左右風向制御用ステッピングモータ305-2が回転駆動することで、左右風向制御板301-2の角度が変化し、これにより空気調和装置1から吹出される左側半分の気流の左右風向角度を調節して整流することができる。なお、左右風向制御用ステッピングモータ305-1および305-2は、空調制御部34の制御に基づいて、空調実行部35によって駆動される。
図32に示す風向板3aの構成は一例であり、これに限定されるものではない。また、風向板3aは、左右に分割されていなくてもよい。その場合、上下風向制御板300が、右側の上下風向制御板300-1と左側の上下風向制御板300-2とが連結されて一体になっていると考えればよい。同様に、左右風向制御板301が、右側の左右風向制御板301-1と左側の左右風向制御板301-2とが連結されて一体になっていると考えればよい。風向板3aが分割されていない場合の他の構成および動作は、図32で説明した場合と同様であるため、ここでは、その説明を省略する。
次に、実施の形態5について説明する。図33は、実施の形態5に係る空気調和装置1における人体201の位置P1と風向板3aの角度α3との関係の一例を示す図である。なお、以下の説明においては、説明を分かりやすくするために、図33に示すように、自動風向制御部37が設定する風向板3aの角度を、角度α3と呼ぶこととする。ここで、風向板3aの角度とは、例えば、風向板3aの上下風向制御板300の角度を指す。また、実施の形態1~4で説明したように、ユーザー10がコントローラ4を用いて風向板3aの風向を設定したときに、空調制御部34が設定する風向板3aの角度を、角度α4と呼ぶこととする。また、角度α3と角度α4との差分を、差分量Δαと呼ぶこととする。
実施の形態5では、まず、第1画像処理部33が、第1画像から人体201の検出と人体201の位置P1の特定を行う。人体201の検出方法および人体201の位置P1の特定方法は、例えば、人体201がいない時の第1画像と、人体201がいる時の第1画像との差分をとり、当該差分に基づいて、人体201を検出しつつ、人体201の位置P1を特定する。あるいは、別の方法として、例えば、第1画像から、人体201の境界線を抽出して、当該境界線に基づいて、人体201の検出と人体201の位置P1の特定とを行うようにしてもよい。なお、人体201の境界線の抽出方法は、第1画像が熱画像の場合には、人体201の部分の出力が大きくなるため、その部分の境界を抽出すればよい。また、第1画像が可視光画像または距離可視化画像の場合は、パターン認識などの技術を用いて、人体201の境界線を抽出すればよい。
次に、自動風向制御部37が、第1画像処理部33が特定した人体201の位置P1の座標(X1,Y1,Z1)に応じて、風向板3aの角度α3を設定する。このとき、人体201の位置P1と風向板3aの角度α3との関係は設計によって自由に定めてよいものとする。例えば、図33に示すように、人体201の位置P1と空気吹出口3dの中心位置P2とを直線L3で結んだとき、空気吹出口3dから-Z方向に延びる第3基準線A3と直線L3が成す角度を風向板3aの角度α3としてもよい。ここで、-Z方向は、例えば、鉛直下向きの方向である。なお、自動風向制御部37は、人体201の位置P1の座標(X1,Y1,Z1)に基づいて、風向板3aの角度α3を演算により求めてもよいが、データテーブルを用いて求めるようにしてもよい。その場合、人体201の位置P1の座標(X1,Y1,Z1)と風向板3aの角度α3との対応関係を定義したデータテーブルを予め用意し、記憶部31に当該データテーブルを記憶しておく。自動風向制御部37は、人体201の位置P1の座標(X1,Y1,Z1)に基づいて、当該データテーブルから、風向板3aの角度α3を求める。
あるいは、別の方法として、以下のようにして、風向板3aの角度α3を設定してもよい。まず、図33における人体201のX座標(X1)ごとに、風向板3aの角度α3を予め設定しておき、データテーブルとして記憶部31に記憶しておく。自動風向制御部37は、当該データテーブルから、人体201のX座標(X1)に対応する角度α3を抽出し、当該角度α3を、風向板3aの角度として採用する。
自動風向制御部37は、風向板3aの角度α3を設定した後、空調制御部34に対して、風向板3aの角度を角度α3に変更するように指示する信号を出力する。なお、ここでは、説明を簡略化するため、自動風向制御部37が、第1画像処理部33が検出した人体201の中心位置である位置P1に風を届けるように、風向板3aの角度を変更するとして説明しているが、その場合に限定されない。すなわち、実際の製品においては、人体201の位置P1から一定の距離だけ離間した位置を狙うか、人体201の足元位置を狙うか、人体201の頭位置を狙うかなど、どの位置を狙うかは設計によって自由に定めてよいものとする。例えば、前述の方法で求めた風向板3aの角度α3よりも鉛直下向きに近しい角度α3-1に風向板3aの向きを設定したい場合について説明する。その場合には、自動風向制御部37は、前述の方法で風向板3aの角度α3を設定した後に、角度α3を鉛直下向き方向に補正する処理を行って、角度α3-1を求める。あるいは、記憶部31が、人体201のX座標(X1)ごとに、風向板3aの角度α3-1を予め設定したデータテーブルを記憶していてもよい。同様に、前述の方法で求めた風向板3aの角度α3よりも水平に近しい角度α3-2に風向板3aの向きを設定したい場合について説明する。その場合には、自動風向制御部37は、前述の方法で風向板3aの角度α3を設定した後に、角度α3を水平方向に補正する処理を行って、角度α3-2を求める。あるいは、記憶部31が、人体201のX座標(X1)ごとに、風向板3aの角度α3-2を予め設定したデータテーブルを記憶していてもよい。
一方、実施の形態5においても、空調制御部34は、ユーザー10からの設定情報の入力があった場合には、実施の形態1と同様に、室内機3の空調設定を制御する。すなわち、空調制御部34は、ユーザー10からコントローラ4に入力された設定情報に基づいて、風向板3aの角度α4を設定する。このとき、実施の形態5においては、空調制御部34が、第1画像処理部33が取得した人体201の現在の位置P1と、風向板3aの角度α4とを紐づけて、記憶部31に記憶する。
なお、紐づけの方法は、例えば、第1画像処理部33によって特定された人体201の位置P1と、当該人体201の位置P1に最も近いアイコン44eに基づいて空調制御部34で設定された風向板3aの角度α4とを紐づけること等が挙げられる。空調制御部34による、位置P1と角度α4との当該紐付けの情報により、自動風向制御部37は、記憶部31から、人体201の位置P1に対応する角度α4を抽出して、角度α3に対して当該角度α4を反映させることができる。
ただし、このとき、人体201の位置P1のデータが、座標(X1,Y1,Z1)として記憶部31に記憶されると、記憶するデータ量が多量になる。また、次回検出された人体201の位置P1の座標が、記憶部31に記憶されている座標と完全に一致しない限り、記憶部31に記憶したデータを使えなくなってしまう。そのため、人体201の位置P1を、座標(X1,Y1,Z1)ではなく、「或る領域の範囲」を特定する位置情報として記憶してもよい。このとき、「或る領域の範囲」は、例えば、図34に示すように、人体201の周囲のエリアR1とする。エリアR1は、人体201の位置P1の座標(X1,Y1)を中心とする、予め設定された半径r1の円の範囲である。この場合、人体201の位置P1の位置情報として、記憶部31にエリアR1が記憶される。具体的には、エリアR1の中心の座標(X1,Y1)が記憶される。なお、このとき、中心の座標のZ座標は、特定しなくてもよいが、特定する場合には、Z1でも、0でもよい。あるいは、図35に示すように、室内の床面を、予め設定した境界線によって、複数のエリアN1~N15に区切り、人体201が存在するエリアを人体201の位置P1の位置情報としてもよい。この場合、人体201が存在するエリアを特定する識別番号が、人体201の位置情報として記憶部31に記憶される。なお、図34および図35は、実施の形態5に係る空気調和装置1における人体201の位置情報の変形例を示す図である。これにより、記憶部31に記憶するデータ量を低減でき、また、人体201が「或る領域の範囲」内で移動した場合には、記憶部31に記憶したデータを使用することができる。なお、これらの場合、「或る領域の範囲」と角度α4とが、紐付けの情報として、記憶部31に互いに紐付けて格納される。
あるいは、上記紐づけの別の方法として、自動風向制御部37が設定した風向板3aの角度α3と空調制御部34が設定した風向板3aの角度α4との差分量Δαを、記憶部31に記憶するようにしてもよい。このとき、角度α4は、空調制御部34が人体201の位置P1に最も近いアイコン44eに基づいて設定した風向板3aの角度である。この場合、差分量Δαが、紐付けの情報となる。
自動風向制御部37は、空調制御部34によって上記の紐付けの情報が記憶部31に格納されている場合には、当該紐付けの情報に基づいて、角度α4を反映させるための補正を、角度α3に対して行う。具体的な補正方法については後述する。自動風向制御部37は、空調制御部34に対して、風向板3aの角度を、補正後の角度α3に変更するように指示する信号を出力する。これにより、空調制御部34は、空調実行部35に対して、風向板3aの角度を、補正後の角度α3にするように指示する。
<自動風向制御部37の動作>
図36は、実施の形態5に係る室内機3に設けられた自動風向制御部37の処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、説明のため、記憶部31が、角度α3と角度α4との差分量Δαを記憶している場合の処理の流れを示す。
図36において、ステップS30では、自動風向制御部37は、第1画像処理部33から人体201の位置P1の位置情報を取得する。
次に、ステップS31では、自動風向制御部37が、人体201の位置P1の位置情報に基づいて、風向板3aの角度α3を算出する。具体的には、自動風向制御部37は、例えば、人体201の位置P1と風向板3aの角度α3との対応関係を定義したデータテーブルを用いて、風向板3aの角度α3を算出する。
次に、ステップS32では、自動風向制御部37が、記憶部31から、自動風向制御部37が設定した風向板3aの角度α3と、ユーザー10から入力された設定情報に基づいて空調制御部34が設定した風向板3aの角度α4の差分量Δαを取得する。
次に、ステップS33では、自動風向制御部37は、ステップS32の処理で、差分量Δαが取得できたか否かを判定する。すなわち、ステップS33では、自動風向制御部37が、記憶部31に差分量Δαが記憶されているか否かを検知する。
ステップS33の判定で、差分量Δαが記憶部31に記憶されていないと判定された場合には、ステップS34に進む。ステップS34では、自動風向制御部37は、ステップS31で算出した風向板3aの角度α3を、風向板3aの角度の設定値とし、処理を終える。
一方、ステップS33の判定で、差分量Δαが記憶されていると判定された場合には、ステップS35に進む。ステップS35では、自動風向制御部37は、ステップS31で算出した風向板3aの角度α3に対して、ステップS32で取得した差分量Δαを足し合わせることで、角度α3を補正する。そして、ステップS36に進む。
ステップS36では、ステップS35で補正した補正後の風向板3aの角度α3を、風向板3aの角度の設定値とし、処理を終える。
なお、ステップS35の上記説明はあくまで風向板3aの角度の差分量Δαの使用方法の一例であり、例えば、差分量Δαに、予め設定した重み付け係数を乗算した後に、当該乗算結果を角度α3に足し合わせてもよい。重み付け係数は、例えば、0以上1以下の実数である。重み付け係数が1の場合には、風向板3aの角度は、角度α4になる。また、重み付け係数が0.5の場合には、差分量Δαの1/2の値が、角度α3に足し合わされることになる。この場合は、角度α3と角度α4との平均値または中央値が、風向板3aの角度として設定される。重み付け係数が0.5より大きく1以下の場合には、ユーザー10の設定する風向寄りに、風向板3aの風向が設定される。一方、重み付け係数が0以上0.5未満の場合には、自動風向制御部37の風向寄りに、風向板3aの風向が設定される。このように、自動風向制御部37が設定する風向を優先させるか、あるいは、ユーザー10によって設定される風向を優先させるかによって、重み付け係数を適宜設定すればよい。
また、図36のフローチャートは、処理の流れの一例であり、この場合に限定されない。例えば、図36の各ステップの順序を変えてもよいし、複数のステップの処理を一つのステップの処理としてまとめてもよいし、あるいは、一つのステップの処理を複数のステップの処理に分割してもよい。
<実施の形態5の効果>
以上のように、実施の形態5に係る空気調和装置1は、実施の形態1と同じ構成を有しているため、実施の形態1と同様の効果が得られる。さらに、実施の形態5においては、ユーザー10がコントローラ4に設定情報の変更を受け付けた場合に、自動風向制御部37が、自動設定した風向(すなわち、角度α3)を、当該ユーザー10からの設定情報に基づいて補正する。このように、実施の形態5では、空気調和装置1における風向の自動設定機能に対して、ユーザー10が設定した設定内容を反映することができるため、人体201に所望の風を当てる、あるいは、当てないといった、空調の制御を容易に行うことができる。
さらに、実施の形態5では、空調制御部34は、ユーザー10によってコントローラ4に入力された設定情報に基づいて、室内機3の風向(すなわち、角度α4)を設定したときに、そのときの人体201の位置と当該風向とを紐付けて、記憶部31に記憶する。自動風向制御部37は、人体201の位置に基づいて、記憶部31から、空調制御部34が設定した風向の中から、人体201の位置に対応する風向(すなわち、角度α4)を抽出する。自動風向制御部37は、自身が自動設定した風向(すなわち、角度α3)を、記憶部31から抽出した当該風向(すなわち、角度α4)に基づいて補正する。このように、実施の形態5では、記憶部31に記憶された紐付けの情報により、人体201の位置に対応する風向の情報を一意に取得することができる。
また、実施の形態5では、上下風向制御板300による垂直方向の角度α3をユーザー設定に基づいて補正する場合を例に挙げて説明したが、左右風向制御板301による水平方向の角度についても、自動風向制御部37が、同様に、ユーザー設定に基づいて補正するようにしてもよい。
また、実施の形態5では、実施の形態1の構成に自動風向制御部37を適応させた例について説明したが、その場合に限らず、実施の形態2~4のいずれの構成にも、実施の形態5で示した自動風向制御部37を適応させてもよい。その場合においても、上記効果と同様の効果が得られる。