JP7376541B2 - ネットワーク測定装置、及びネットワーク測定方法 - Google Patents

ネットワーク測定装置、及びネットワーク測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7376541B2
JP7376541B2 JP2021144855A JP2021144855A JP7376541B2 JP 7376541 B2 JP7376541 B2 JP 7376541B2 JP 2021144855 A JP2021144855 A JP 2021144855A JP 2021144855 A JP2021144855 A JP 2021144855A JP 7376541 B2 JP7376541 B2 JP 7376541B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
location
location information
network
information
positioning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021144855A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023037994A (ja
Inventor
敦 古木
伸一 瀬戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anritsu Corp filed Critical Anritsu Corp
Priority to JP2021144855A priority Critical patent/JP7376541B2/ja
Priority to US17/804,384 priority patent/US20230073766A1/en
Publication of JP2023037994A publication Critical patent/JP2023037994A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7376541B2 publication Critical patent/JP7376541B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W4/00Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
    • H04W4/02Services making use of location information
    • H04W4/029Location-based management or tracking services
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • H04W24/08Testing, supervising or monitoring using real traffic
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S19/00Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
    • G01S19/01Satellite radio beacon positioning systems transmitting time-stamped messages, e.g. GPS [Global Positioning System], GLONASS [Global Orbiting Navigation Satellite System] or GALILEO
    • G01S19/13Receivers
    • G01S19/24Acquisition or tracking or demodulation of signals transmitted by the system
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S19/00Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
    • G01S19/01Satellite radio beacon positioning systems transmitting time-stamped messages, e.g. GPS [Global Positioning System], GLONASS [Global Orbiting Navigation Satellite System] or GALILEO
    • G01S19/13Receivers
    • G01S19/14Receivers specially adapted for specific applications

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)

Description

本発明は、GNSS(Global Navigation Satellite System:衛星測位システム)からの受信信号情報に基づき被測定ネットワークの性能を測定する可搬型のネットワーク測定装置、及びネットワーク測定方法に関する。
従来、ネットワークの性能を測定する測定システムとしては、被測定対象となるネットワーク(被測定ネットワーク)に接続されたサーバ測定装置、複数のクライアント測定装置を備え、サーバ測定装置は、あるクライアント測定装置が現在起動中のアプリケーションを所定のアプリケーションに切り替えて、そのクライアント測定装置と協働して被測定ネットワークの特性を測定する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の測定システムにおいて、サーバ測定装置は、その配置場所(固定位置)から離れた位置にある各クライアント測定装置に対してトランザクション処理を指示し、例えば、BER(Bit Error Rate:ビット誤り率)試験、RFC(Request For Comments)2544試験などに関するアプリケーションを切り替えながら被測定ネットワークを対象とするBER試験、RFC2544試験などを行えるようになっている。
特開2018-157375号公報
一方で、この種の測定システムにおいては、可搬型の測定装置を用い、被測定ネットワーク内の各クライアントの配置場所に該測定装置を必要に応じて移動させ、移動先のそれぞれの場所で測定装置をクライアントに接続しGNSSからの受信信号情報に基づいて被測定ネットワークが正しく動作しているかを測定するものもあった。
可変型の測定装置の測定対象とされるネットワークの構成、及び該ネットワーク内における可搬型の測定装置8の配置態様の例を図14に示している。このネットワークは、マスタとして動作する機器(グランドマスタクロック:Grandmaster Clock)5と、スレーブとして動作する機器(バウンダリクロック:Boundary Clock)6と、該機器6をマスタとしてスレーブの動作を行う複数の機器7a、7b、7c、7dが所定の通信規格の通信路により接続された構成を有している。このネットワークでは、例えば、GNSSから受信した時刻情報(基準時刻)の提供元である機器5が機器6とPTP(Precision Time Protocol)に基づく通信を行って機器6が基準時刻に同期するとともに、機器6と、機器7a、7b、7c、7dとがPTPに基づく通信を行って該機器7a、7b、7c、7dが基準時刻に同期することで、機器7a、7b、7c、7dがグランドマスタクロックに同期して動作するようになっている。
図14において、(a)は1PPS TE(One Pulse Per Second Time Eeror)測定を行うときの測定装置8の配置態様を示し、(b)はパケット TE(Packet Time Error)測定を行うときの測定装置8の配置態様を示している。1PPS TE測定とパケット TE測定は、後述するように、被測定ネットワーク(機器7a)の時刻同期に関する測定(時刻同期誤差測定)に包含されるものである。1PPS TE測定においては、図14(a)に示すように、可搬型の測定装置8を、例えば、上記構成を有するネットワーク(被測定ネットワーク)の末端部の例えば機器7aの場所まで移動して該機器7aに接続し、当該場所でGNSSからの受信信号情報に基づいて生成された基準1PPS信号と、機器7aが出力している信号(被測定1PPS信号)とを比較する1PPS TE測定を行う。1PPS TE測定は、必要に応じて機器7b、7c、7dの場所まで移動し、当該機器7b、7c、7dに測定装置8を接続して各場所で上記同様の測定を行うことができるようになっている。
パケット TE測定については、図14(b)に示すように、例えば機器7aの場所まで移動して該機器7aに替えて測定装置8を被測定ネットワークに接続(機器7aを測定装置8に置換)したうえ、機器7aに対するマスタとしての機器6がさらにその上位の機器5から受信しているPTPパケット(Precision Time Protocol Packet)のパケットタイムエラー(パケット TE)を測定するようになっている。この場合も、必要に応じて機器7b、7c、7dの場所まで移動し、機器7b、7c、7dに替えて測定装置8を接続したうえで上記同様のパケット TE測定を実施することができる。
このように、被測定ネットワークでの時刻同期誤差測定は、1PPS TE測定とパケット TE測定を包含し、同期元となるグランドマスタクロックからネットワークへ正確な時刻を配信していることを確認するために、可搬型の測定装置8を被測定ネットワークの各場所間で移動させ、当該各場所の被測定用の機器に接続したうえで、それぞれの場所ごとに時刻同期誤差測定を実施するようになっている。通常、グランドマスタクロックの配信する時刻は、GNSSに同期しており、誤差の測定に際しては測定装置8自身もGNSSに同期している必要がある。
図14に示す構成を有する被測定ネットワークの代表的な例としては、GNSSからの受信信号情報に基づき生成した基準時刻を異なる場所にそれぞれ配置される複数の局、例えば基地局に転送し、コンピュータネットワーク全体でクロックを同期させるPTPを使って各局、例えば各基地局を同期的に動作させる、所謂、PTPネットワークシステム(図1参照)が知られている。
近年、技術開発が急速に進展しつつある5G NR規格の通信を行うネットワーク(5Gネットワーク)は、PTPネットワークシステムによって実現されるものであり、PTPを使うことで、同一の同期ネットワーク内のデバイス間においてマイクロ秒以下の精度のクロック同期を達成することが可能となっている。
ところで、5Gネットワークについては、通信の高速化を実現すべく移動局と通信する基地局を通信中に切り替える、所謂、ハンドオーバー(Hand Over)を確実に行うためには高精度の同期確立が必要とされている。また、ネットワークの要求精度が高くなってきているため、測定誤差を減らす観点からも、測定装置のGNSSに対する時刻同期確度・精度の向上が求められている。
高精度の時刻同期確度・精度への要求が高まりつつある図14に示すネットワークやこれを構成する機器類、5Gネットワークなどを被測対象とする従来の可搬型のネットワーク測定装置(図14の測定装置8参照)にあっては、ホールドオーバー(Holdover)などの別手法による運用ではGNSS同期確度・精度等の要求精度が運用上満たせないことがあるため、当該ネットワーク測定装置を使用する場所(Location:ロケーション)に移動させたうえで、GNSSからの受信信号情報に基づいてGNSSとの同期を図った後、測定を開始するようになっている。
このような運用に際し、従来のネットワーク測定装置では、新規の場所において、例えば、図9に示すように、電源を投入後、測位を開始するステップS20(低精度の測位)から何回かの測位を繰り返し実施してより高精度の測位がなされるステップS21(高精度の測位)へと到達することになる。この場合、ステップS20の開始からステップS21が終了する(GNSSに同期する)までの処理に、例えば、数十分程度の時間がかかることもあった。ここで、GNSSに同期するまでの期間(ステップS20からステップS21までの期間)は時刻確度・精度が高くないため、ユーザは、測定(ステップS22参照)を迅速に開始することができず、移動先の各場所で効率的に被測定ネットワークの時刻同期誤差測定を行うことが困難であった。
なお、上述した可搬型のネットワーク測定装置の運用については、以前測定したときのロケーション情報(例えば、緯度、経度、高度)を保持しておき、繰り返し使用する方法も考えられる。しかしながら、この場合には、同期時間は短くなる一方、複数の場所で使用する場合、これらを切り替えるための入力の手間が大きく、また入力ミスなどを誘発する可能性があり、可搬型であるにもかかわらず、異なる場所での測定を効率よく行うことが困難であるという問題点があった。
本発明は、前述のような事情に鑑みてなされたものであり、極めて高い時刻確度・精度を要求される被測定ネットワークを対象に、測定場所が変わっても、簡単な操作により短時間で衛星測位システムへの同期を図って測定開始でき、効率的に測定を行うことが可能な測定装置、及び測定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係るネットワーク測定装置は、それぞれ異なる場所に配置される複数の機器(21、30、31、32)が、GNSS(10)から取得された基準時刻情報に時刻同期して動作する被測定ネットワーク(1)を測定対象とし、所望の前記場所に移動して前記機器のいずれかに接続した後、前記GNSSからの受信信号情報に基づき当該場所での測位を開始し、前記GNSSとの時刻同期を図ったうえで前記被測定ネットワークの性能を測定する可搬型のネットワーク測定装置(50)であって、少なくとも1つの前記場所にそれぞれ対応して、以前に測位した当該場所の位置情報をロケーション情報として格納するロケーション情報格納手段(56a)と、前記場所の前記機器に接続するときに、前記ロケーション情報格納手段に格納されている前記場所のロケーション情報を表示する表示制御手段(64)と、表示された前記場所のロケーション情報中から選択された前記ロケーション情報を当該場所の測位を開始する測位開始ロケーション情報として設定する設定手段(60)と、を具備することを特徴とする。
この構成により、本発明の請求項1に係るネットワーク測定装置は、移動した場所ごとに、以前に測位した際に保持したロケーション情報を使って測位を開始するため、極めて高い時刻確度・精度を要求される被測定ネットワークを対象に、測定場所が変わっても、簡単な操作により短時間でGNSSへの同期を図って測定開始でき、同期誤差測定等の測定を効率よく実施することができる。
また、本発明の請求項2に係るネットワーク測定装置は、前記ネットワーク測定装置に付属する付属GNSSアンテナ(28a)に替えて、前記機器に対応する既設のGNSSアンテナ(28b)を接続可能なアンテナ入力端子(51)と、前記ネットワーク測定装置を前記機器のいずれかに接続し、かつ、前記アンテナ入力端子に前記接続された機器に対応する前記既設のGNSSアンテナを接続した状態で、前記設定手段により設定された当該場所に対応する前記測位開始ロケーション情報に基づき、前記既設のGNSSアンテナによる受信信号情報基づいて当該場所での測位を実行する測位制御手段(62)と、をさらに有する構成としてもよい。
この構成により、本発明の請求項2に係るネットワーク測定装置は、移動した場所で、自ネットワーク測定装置を機器に接続し、アンテナ入力端子に既設のGNSSアンテナの接続を行うことにより、既設のGNSSアンテナからの受信信号情報の入力を行うことができる。既設のGNSSアンテナの位置は場所が固定されており精度が高く、また受信条件として見晴らしが確保されて高い信号強度が得られたり、ノイズが少なく良好であるので、高い時刻確度・精度を取得することができる。
また、本発明の請求項3に係るネットワーク測定装置において、前記表示制御手段は、前記場所を識別する識別情報と、当該場所の緯度、経度、高度の各情報を入力する入力ツール(71、73)を有する設定画面(70)を表示し、前記設定手段は、前記設定画面により入力された前記場所の緯度、経度、高度を当該場所のロケーション情報として設定するとともに、該設定されたロケーション情報に基づく当該場所での測位中に、該測位を開始してから前記GNSSとの同期を継続した時間が予め設定した所定の時間経過することにより、前記設定画面により入力された前記識別情報に対応して、前記測位が終了したときの前記場所の緯度、経度、高度の情報を前記ロケーション情報として、手動または自動で、前記ロケーション情報格納手段に格納する構成であってもよい。
この構成により、本発明の請求項3に係るネットワーク測定装置は、初めての場所での被測定ネットワークの測定に合わせて、当該場所に対応する精度の高いロケーション情報を、自動または手動で容易にロケーション情報格納手段に保持させることができる。これにより、次回、当該場所で測定を行う際には、ロケーション情報の設定が容易で、GNSSとの同期を図るまでの時間も大幅に短縮でき、効率的な測定が可能となる。
また、本発明の請求項4に係るネットワーク測定装置において、前記表示制御手段は、前記ロケーション情報格納手段に格納された前記場所のロケーション情報を表示する領域(81)と、表示された前記場所のロケーション情報の中から指定された前記ロケーション情報の追加、削除、編集のいずれかの編集種別を選択する選択ボタン(83a、83b、83c)と、を有する編集画面(80b)を表示し、前記場所のロケーション情報の中から指定された前記ロケーション情報に対して、前記選択ボタンによる前記編集種別の選択に応じて、追加、削除、編集のうちのいずれかの編集処理を実行する編集処理手段(61)をさらに有する構成としてもよい。
この構成により、本発明の請求項4に係るネットワーク測定装置は、ロケーション情報格納手段に対するロケーション情報の追加、削除、編集の各処理を、編集画面を用いて容易に行うことができる。
また、本発明の請求項5に係るネットワーク測定装置は、前記ロケーション情報格納手段に格納された前記ロケーション情報を、エクスポート用格納領域(56b)に出力して格納させるとともに、前記エクスポート用格納領域に格納された前記ロケーション情報を取り込んで前記ロケーション情報格納手段に格納させるロケーション情報共有制御手段(65)をさらに有する構成であってもよい。
この構成により、本発明の請求項5に係るネットワーク測定装置は、ロケーション情報格納手段に格納した各場所のロケーション情報を、簡単な操作によって、別のネットワーク測定装置と共有することが可能となる。
上記課題を解決するために、本発明の請求項6に係るネットワーク測定方法は、請求項1ないし5のいずれか一項に記載のネットワーク測定装置(50)を用いて前記被測定ネットワークの測定を行うネットワーク測定方法であって、 請求項1ないし5のいずれか一項に記載のネットワーク測定装置(50)を用いて前記被測定ネットワークの測定を行うネットワーク測定方法であって、所望の前記場所に移動して前記ネットワーク測定装置を前記機器のいずれかに接続し、アンテナ入力端子にGNSSアンテナを接続するステップ(S3)と、前記場所の前記機器に接続するときに、前記ロケーション情報格納手段に格納されている前記場所のロケーション情報を表示する表示制御ステップ(S4)と、表示された前記場所のロケーション情報の中から選択された前記ロケーション情報を当該場所の測位を開始する測位開始ロケーション情報として設定する設定ステップ(S5、S6)と、前記設定ステップにより設定された当該場所に対応する前記測位開始ロケーション情報に基づき、前記GNSSアンテナによる受信信号情報基づいて当該場所での測位を実行する測位制御ステップ(S7、S8)と、前記測位を開始してから前記GNSSとの同期を継続した時間が予め設定した所定の時間経過したときに、前記GNSSから取得された前記基準時刻情報(基準1PPS信号)と、前記場所の前記機器が出力している時刻情報である被測定基準時刻情報(被測定1PPS信号)とを比較して両者の時刻同期誤差を測定する測定ステップ(S9)と、を含むことを特徴とする。
この構成により、本発明の請求項6に係るネットワーク測定方法は、請求項1ないし5のいずれか一項に記載のネットワーク測定装置を用いたネットワーク測定方法に適用することで、移動した場所ごとに、以前に測位した際に保持したロケーション情報を使って測位を開始するため、極めて高い時刻確度・精度を要求される被測定ネットワークを対象に、測定場所が変わっても、簡単な操作により短時間でGNSSへの同期を図って測定開始でき、同期誤差測定等の測定を効率よく実施することができる。
本発明は、極めて高い時刻確度・精度を要求される被測定ネットワークを対象に、測定場所が変わっても、簡単な操作により短時間で衛星測位システムへの同期を図って測定開始でき、効率的に測定を行うことが可能な測定装置、及び測定方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るネットワーク測定装置の測定対象とされる5Gネットワークの要部構成を示す概念図である。 本発明の一実施形態に係るネットワーク測定装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るネットワーク測定装置の時刻同期誤差測定に係るロケーション情報を格納するロケーション情報テーブルの構成例を示す表図である。 本発明の一実施形態に係るネットワーク測定装置の時刻同期誤差測定に係るロケーション情報設定画面の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るネットワーク測定装置の時刻同期誤差測定に係るロケーション情報選択画面の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るネットワーク測定装置の時刻同期誤差測定に係るロケーション情報編集画面の構成例を示す図である。 図6におけるロケーション情報編集画面からの遷移画面の構成を示す図であり、(a)は遷移元のロケーション情報画面を示し、(b)は追加設定画面を示し、(c)は削除警告画面を示し、(d)は変更設定編集画面を示している。 本発明の一実施形態に係るネットワーク測定装置の時刻同期誤差測定の制御動作を示すフローチャートである。 可搬型のネットワーク測定装置の電源投入後における低精度の測位状態から高精度の測位状態を経てGNSSに同期するまでの処理イメージを示す図である。 本発明の一実施形態に係るネットワーク測定装置の時刻同期誤差測定での1PPS TE測定に係る位相誤差の定義を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係るネットワーク測定装置の時刻同期誤差測定でのOWD/パケット TE測定に係る制御手順を示す図である。 本発明の一実施形態に係るネットワーク測定装置の時刻同期誤差測定の試験結果表示画面の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るネットワーク測定装置の時刻同期誤差測定での1PPS TEの測定結果例の図であり、(a)はタイムエラーの変動特性を示し、(b)はフィルタタイムエラーの変動特性を示している。 可搬型の測定装置の測定対象とされるPTPネットワークの構成、及び可搬型の測定装置の配置態様の例を示す図であり、(a)は1PPS TE測定を行うときの、(b)はパケット TE測定を行うときの測定装置の配置態様をそれぞれ示している。
以下、本発明に係るネットワーク測定装置、及びネットワーク測定方法の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るネットワーク測定装置50が測定対象とする5Gネットワーク1の要部構成を示す概念図である。図2は、本発明の一実施形態に係るネットワーク測定装置50の機能構成を示すブロック図である。
図1に示すように、5Gネットワーク1は、グランドマスタクロック20と、バウンダリクロック21と、複数の基地局30、31、32と、を、例えば、イーサネット(登録商標)などの所定の通信規格の通信手段を介して通信可能に接続して構成されている。なお、本発明は、5Gネットワークに限らず、図14に示すネットワークやこれを構成する機器類を被測定対象とすることができる。この場合、複数の基地局30、31、32は、それぞれネットワークの機器類やこれが設置されたデータセンタ等に置き換わる。
かかる構成を有する5Gネットワーク1において、グランドマスタクロック20は、例えば、GNSSの一部を構成するGNSS衛星10から受信した時刻情報に基づいて、PTPのパケットを送出する。バウンダリクロック21は、このPTPのパケットを受けて同期し、その同期に基づいて基地局30、31、32に時刻同期を行う。このようにして、基地局30、31、32がそれぞれグランドマスタクロック20に同期することで5Gネットワークが同期するようになっている。
5Gネットワーク1は、例えば、図14に示すシステム構成に代表されるように、GNSSから取得した時刻情報に基づくPTPパケットを、マスタからスレーブ、さらには該スレーブをマスタとしたときの当該マスタからその配下の複数のスレーブへと転送する構成を有するPTPネットワークで実現されている。
本実施形態に係るネットワーク測定装置50は、図1に示す5Gネットワーク1を構成する基地局30、31、32、またはバウンダリクロック21に必要に応じて接続され、当該5Gネットワーク1が5G通信規格を満たしているかどうかに関する種々の測定を行う通信テスタとして運用される。ネットワーク測定装置50における5Gネットワーク1を対象とする測定の例としては、例えば、時刻同期誤差測定(時刻同期誤差試験)が挙げられる。
時刻同期誤差測定としては、例えば、1PPS TE測定が挙げられる。1PPS TE測定は、基地局30、31、32がグランドマスタクロック20に同期しているどうかを判定するための試験である(図14(a)参照)。1PPS TE測定を行う場合、ネットワーク測定装置50は、1PPS測定用端子59(図2参照)に対して基地局30、31、32のいずれかを接続する一方で、アンテナ入力端子51に対し、当該ネットワーク測定装置50に付属する持ち運び可能な付属GNSSアンテナ28aまたは、当該基地局30、31、32の傍に設置される既設GNSSアンテナ28bを接続する必要がある。なお、図1に示す構成において、基地局31、32については、基地局30のように、その脇に既設GNSSアンテナ28bが存在してもよいし、存在しなくてもよい。
時刻同期誤差測定には、例えば、パケット TE測定も含まれる。パケット TE測定においては、例えば、バウンダリクロック21におけるグランドマスタクロック20から受信するPTPパケットのエラーを測定する(図14(b)参照)。パケット TE測定を行う場合、ネットワーク測定装置50のネットワーク測定用端子58(図2参照)を、バウンダリクロック21の外部接続ポート(図示せず)に接続したうえでアンテナ入力端子51に、例えば、上述した既設GNSSアンテナ28bを接続する必要がある。なお、本発明でいう既設GNSSアンテナ28bとは、GNSSアンテナ本体、ケーブル、受信アンプ、フィルタ等を含む受信アンテナ系統を指す。5Gネットワーク1は、本発明の被測定ネットワークを構成し、バウンダリクロック21、基地局30、31、32は、本発明の機器を構成する。また、上述した付属GNSSアンテナ28a、既設GNSSアンテナ28bは、本発明のGNSSアンテナを構成する。
ネットワーク測定装置50は、時刻同期誤差測定の実施場所、例えば、1PPS TE測定の実施場所(基地局30、31、32の配置場所)、またはパケット TE測定の実施場所(バウンダリクロック21の配置場所)に必要に応じて移動可能な可搬型のもので実現される。以下、基地局30、31、32の配置場所、バウンダリクロック21の配置場所を試験場所ということがある。
ネットワーク測定装置50は、移動先の試験場所でGNSS衛星10に対する同期を図ったうえで基地局30、31、32を対象とする時刻同期誤差測定、例えば、1PPS TE測定を実施する。ネットワーク測定装置50は、当該試験場所に対応するロケーション情報(以前に測位したときに得られたロケーション情報)を保持しており、時刻同期誤差測定、例えば、1PPS TE測定(バウンダリクロック21を対象とするパケット TE測定においても同様)の開始に先立ち、当該ロケーション情報を設定し、該設定されたロケーション情報をベース(測位開始ロケーション情報)として測位を実行し、GNSS衛星10との同期を図るための同期制御を実施する。ロケーション情報としては、基地局30、31、32、及びバウンダリクロック21の各配置場所(試験場所)にそれぞれ対応する、緯度、経度、高度の情報が設定されるようになっている。
なお、ネットワーク測定装置50での前述した同期制御等に使用する時刻情報の取得元であるGNSS衛星10は、複数の航法衛星から地上に向けて送信される電波を受信することで位置や速度方位の算出および高精度な時刻の取得を実現可能とするGNSSの一部を構成する。GNSS衛星10の属するGNSSとしては、例えば、GPS(Global Positioning System)を利用することができる。利用可能なGNSS衛星10としては、この他、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS(準天頂衛星システム)など、種々のものが挙げられる。
上記時刻誤差同期測定、例えば、1PPS TE測定において、ネットワーク測定装置50では、前述した同期制御によってGNSS衛星10と、例えば同期を継続した時間が予め設定した所定の時間を過ぎると、このときにGNSS衛星10から取得される時刻情報に基づき生成される基準時刻情報(基準1PPS信号)と、時刻同期誤差測定の対象である基地局30、31、32が同じくGNSS衛星10から上位の機器(グランドマスタクロック20、バウンダリクロック21)経由で取得している時刻情報に基づいて出力する被測定基準時刻情報(被測定1PPS信号)と、を比較することで、ネットワークが例えば所望の安定性や同期確度を満たしているか否かの判定が行われる。
本実施形態において、ネットワーク測定装置50は、5Gネットワーク1の各試験場所に対応する、以前の測位で得られたロケーション情報を予め格納したロケーション情報テーブル56a(図2参照)を有している。ネットワーク測定装置50は、例えば、上述した同期制御を開始するに際し、当該ロケーション情報テーブル56aに格納されているロケーション情報のうちの当該試験場所に対応するロケーション情報を選択して設定する構成を有すること特徴としている。
以上の概略説明を踏まえ、以下、本実施形態に係るネットワーク測定装置50の構成について図2~図7を参照して詳細に説明する。
図2に示すように、本実施形態に係るネットワーク測定装置50は、アンテナ入力端子51、GNSS受信機52、信号処理装置53、測定モジュール54、表示操作部55、記憶部56、制御部57、ネットワーク測定用端子58、1PPS測定用端子59を有して構成されている。
アンテナ入力端子51は、GNSS衛星10から送信される信号を受信するためのGNSSアンテナ(衛星測位システム受信アンテナ)による受信信号を入力する端子である。ネットワーク測定装置50は、アンテナ入力端子51に対してGNSSアンテナを着脱可能な構成を有している。ネットワーク測定装置50は、時刻同期誤差測定、例えば、1PPS TE測定において、上記GNSSアンテナとして、当該ネットワーク測定装置50に付属する付属GNSSアンテナ28a、または5Gネットワーク1の基地局30、31、32の傍に設備された既設GNSSアンテナ28bを、それぞれ、アンテナ入力端子51に接続することが可能となっている。1PPS測定用端子59は、1PPS TE測定に際し、被測定対象である、例えば、基地局30、31、32等が出力する被測定信号(例えば、被測定1PPS信号等)を入力するために用いられる端子である。
また、パケット TE測定に際し、アンテナ入力端子51には、付属GNSSアンテナ28aに替えて、例えば、バウンダリクロック21の傍に設備された既設GNSSアンテナ28bを接続するようになっている。ネットワーク測定用端子58は、パケット TE測定に際し、被測定対象である、例えば、バウンダリクロック21の外部接続ポートとの接続を行うために用いられる端子である。
このように、アンテナ入力端子51は、ネットワーク測定装置50に付属する付属GNSSアンテナ28aに替えて、例えば、基地局30、31、32、バウンダリクロック21等の機器の傍に設備された既設GNSSアンテナ28bを接続可能な構成を有している。
GNSS受信機52は、既設GNSSアンテナ28b、または付属GNSSアンテナ28aにより受信された信号を入力し、GNSS衛星10の受信信号情報として信号処理装置53、及び測定モジュール54に出力するものである。
信号処理装置53は、GNSS受信機52が出力するGNSS衛星10からの受信信号情報を入力し、該受信信号情報に基づく各種の信号処理を実施し、その処理結果を表示操作部55に送出する機能部である。信号処理装置53は、上記受信信号情報に基づいて、例えば、当該場所の緯度、経度、高度等の情報を算出する測位処理を実行し、これらの各情報を測位情報として出力する。
測定モジュール54は、時刻同期誤差測定(1PPS測定、パケット TE測定を含む)等の各種測定処理動作を実行する機能部である。測定モジュール54は、例えば、既設GNSSアンテナ28b、または付属GNSSアンテナ28aから入力する受信信号に基づきGNSS受信機52が出力する同期信号、例えば、基準1PPS信号に対しての、5Gネットワーク1の基地局30、31、32から取り込まれる信号(被測定1PPS信号)の位相を比較する1PPS TE測定を行う。測定モジュール54はまた、バウンダリクロック21に接続されたネットワーク測定装置50が使用する既設GNSSアンテナ28bによる受信信号情報に基づきGNSS受信機52が出力する基準信号(基準10MHz信号)に対するPTPパケット時刻の比較を行い、片方向遅延量(One Way Delay:OWD)およびパケット TEを測定するOWD/パケット TE測定などの測定を行う。
表示操作部55は、表示機能および入力操作機能および兼用するタッチパネルから構成される。表示操作部55の表示機能は、後述するロケーション情報設定画面70(図4参照)、ロケーション情報選択画面80a(図6参照)、ロケーション情報編集画面80b(図7参照)など、種々の画面あるいは情報の表示を行う。表示操作部55の入力操作機能は、ロケーション情報設定画面70を用いたロケーション情報の設定操作、ロケーション情報選択画面80aを用いたロケーション情報の選択操作などの各種設定操作、あるいはロケーション情報編集画面80bを用いた編集における各種指示操作を受け付ける。
記憶部56は、5Gネットワーク1の性能を測定するために必要な各種制御情報、後述する制御部57における設定制御部60、編集制御部61、測位制御部62、測定制御部63、表示制御部64、共有制御部65の各機能を実現するために実行するプログラム等、種々の情報を記憶するものである。
記憶部56にはロケーション情報テーブル56a、エクスポート用メモリ56bが設けられている。ロケーション情報テーブル56aは、5Gネットワーク1における各試験場所のロケーション情報を格納したものである。具体的に、ロケーション情報テーブル56aは、各試験場所に対応して、当該各試験場所で以前に測位したときに得た緯度、経度、高度の各情報を格納している。エクスポート用メモリ56bは、ロケーション情報テーブル56aに格納されたロケーション情報を別のネットワーク測定装置に転送する際に、ロケーション情報テーブル56aから読み出した当該ロケーション情報を一時的に記憶しておく記憶領域である。ロケーション情報テーブル56aは、本発明のロケーション情報格納手段を構成し、エクスポート用メモリ56bは、本発明のエクスポート用格納領域を構成する。
ロケーション情報テーブル56aの一例を図3に示している。図3に示すように、ロケーション情報テーブル56aは、ロケーション名(それぞれの試験場所を識別するための識別情報)に対応して当該各試験場所での以前(前回)の測位によって得た緯度、経度、高度の各情報を当該各試験場所での測位を開始するための測位開始ロケーション情報として格納した構成を有している。図3の例においては、5カ所の試験場所に対応するロケーション情報が格納されているが、より多くの(あるいは、少ない)数のロケーション情報を格納した構成であってもよい。
制御部57は、ネットワーク測定装置50全体を制御するものであり、設定制御部60、編集制御部61、測位制御部62、測定制御部63、表示制御部64、共有制御部65を有している。
設定制御部60は、表示操作部55の入力操作機能による設定操作を受け付けて該設定操作に対応する各種の情報を設定する処理機能部である。設定制御部60は、例えば、ロケーション情報設定画面70を用いた設定操作に基づくロケーション情報テーブル56aに対するロケーション情報の新規設定(格納)、ロケーション情報テーブル56aに格納されているロケーション情報のうちから所望のロケーション情報を選択指定する処理の他、時刻同期誤差測定(1PPS TE測定、パケット TE測定を含む)等に係る各種の設定を行う機能部である。
編集制御部61は、ロケーション情報テーブル56aに格納されているロケーション情報の編集処理を行う機能部である。この編集処理は、例えば、ロケーション情報編集画面80bを用いて行われる。
測位制御部62は、ロケーション情報テーブル56aに格納されているロケーション情報のうちから選択された当該試験場所に対応するロケーション情報を用いた測位の制御を行う機能部である。本実施形態において、測位制御部62は、選択(設定)された測位開始ロケーション情報に基づき、例えば、バウンダリクロック21に接続されたネットワーク測定装置50が使用する既設GNSSアンテナ28bによる受信信号情報に基づいて当該場所(バウンダリクロック21の配置場所)での測位を実行するパターンと、既設GNSSアンテナ28b、または付属GNSSアンテナ28aによる受信信号情報(第2の受信信号情報)に基づいて当該場所(基地局30、31、32の各配置場所)での測位を実行するパターンと、がある。
測定制御部63は、設定制御部60での設定に基づく5Gネットワーク1の各種の測定、例えば、1PPS TE測定、OWD/パケット TE測定などの測定動作を実行させる機能部である。
表示制御部64は、設定制御部60により設定された情報、測位制御部62による測位情報、測定制御部63の測定制御に基づく測定結果等、種々の情報を表示操作部55の表示機能部に表示させる制御を行う。また、表示制御部64は、例えば、ロケーション情報テーブル56aに格納されているロケーション情報のリスト表示を行うロケーション情報選択画面80a(図5参照)、ロケーション情報編集画面80b(図6参照)等の表示を行うようになっている。
共有制御部65は、ロケーション情報テーブル56aに格納されたロケーション情報を、ネットワーク測定装置50とは別のネットワーク測定装置(例えば、50A)と共有するためのロケーション情報共有処理を行う部分である。具体的に、共有制御部65は、ロケーション情報テーブル56aに格納されたロケーション情報を、エクスポート用メモリ56bに出力して一時的に格納させるとともに、エクスポート用メモリ56b格に格納されたロケーション情報を、ロケーション情報テーブル56aに取り込んで格納させる処理機能を有する。
ここで同様の処理機能を有する別のネットワーク測定装置50Aを当該ネットワーク測定装置50に接続し、この状態で、ネットワーク測定装置50Aにおいて、ネットワーク測定装置50のエクスポート用メモリ56bに格納したロケーション情報を読み出して、ネットワーク測定装置50Aのロケーション情報テーブル56aに格納することにより、ネットワーク測定装置50、50A間でのロケーション情報の共有が可能となる。
上述した設定制御部60、編集制御部61、測位制御部62、表示制御部64、共有制御部65は、それぞれ、本発明の設定手段、編集処理手段、測位制御手段、表示制御手段、ロケーション情報共有制御手段を構成する。
表示制御部64の表示制御機能についてさらに詳しく説明する。
表示制御部64は、表示操作部55での所定のロケーション情報設定画面表示操作に応じて、例えば、図4に示すロケーション情報設定画面70を表示操作部55に表示させる表示制御を行う。
図4に示すように、ロケーション情報設定画面70は、GNSS選択ツール71と、仰角指定ツール72と、固定位置指定ツール73を有している。GNSS選択ツール71は、スクロールボタン71aの操作に応じてGNSS種別欄71bをスクロールして表示されるGNSS種別が選択できるようになっている。GNSS選択ツール71としては、必要に応じてマルチバンドを選択することができるマルチバンド選択ツール71cがさらに設けられている。仰角指定ツール72は、アンテナ入力端子51に接続されているGNSSアンテナ(付属GNSSアンテナ28a、既設GNSSアンテナ28b等)の仰角を数字で指定するようになっている。
固定位置指定ツール73は、試験場所の固定位置を指定するためのツールであり、ロケーション名指定ツール73aに関連付けて、スクロール欄73b、緯度欄73c、経度欄73d、高度欄73e、編集ボタン73fを配置して構成されている。固定位置指定ツール73では、ロケーション名指定ツール73a内にチェックを入れ、スクロール欄73b内をスクロールさせてロケーション名を選択し、緯度欄73c、経度欄73d、高度欄73eのそれぞれ適宜な値を入力することにより、ロケーション名(場所を識別する識別情報)に対応してロケーション情報を直接入力(設定)できるようになっている。編集ボタン73fは上述の如く設定されたロケーション情報の編集を指示するための機能ボタンである。
上述した構成を有するロケーション情報設定画面70を用いることで、ユーザはGNSS種別、マルチバンドまたはシングルバンド(マルチバンドにチェックなし状態)、アンテナ入力端子51に接続されているGNSSアンテナの仰角を指定したうえで、ロケーション名およびロケーション情報を設定することができる。ロケーション情報設定画面70を構成するGNSS選択ツール71、固定位置指定ツール73は、本発明の入力ツールを構成する。
このように、本実施形態に係るネットワーク測定装置50において、表示制御部64は、試験場所を識別する識別情報(ロケーション名)と、当該試験場所の緯度、経度、高度の各情報を入力する入力欄(緯度欄73c、経度欄73d、高度欄73e)を有するロケーション情報設定画面70を表示し、設定制御部60は、ロケーション情報設定画面70により入力された試験場所の緯度、経度、高度を当該試験場所のロケーション情報として直接設定することができるようになっている。さらに設定制御部60は、上記の如く設定されたロケーション情報に基づく当該試験場所の測位中にGNSS衛星10との同期が図られることにより、つまり、該測位を開始してからGNSS衛星10との同期を継続した時間が予め設定した所定の時間経過することにより、ロケーション情報設定画面70により入力されたロケーション名に対応して、測位が終了したときの当該試験場所の緯度、経度、高度の情報をロケーション情報としてロケーション情報テーブル56aに格納する処理機能を有している。
このロケーション情報の格納処理機能については、例えば、測位が終了した(上記所定の時間が経過した)ときに当該試験場所の識別情報を入力したうえで、測位が終了したときの当該試験場所の緯度、経度、高度の情報を、例えば、ガイダンスに沿って、当該試験場所の識別情報に対応付けて手動でロケーション情報テーブル56aに格納するようにしてもよい。また、測位が終了したときの当該試験場所の緯度、経度、高度の情報を当該試験場所の識別情報に対応付けて自動でロケーション情報テーブル56aに格納する構成とすることも可能である。上述したロケーション情報設定画面70は、本発明の設定画面を構成する。
また、表示制御部64は、表示操作部55での所定のロケーション情報選択画面表示操作に応じて、例えば、図5に示すロケーション情報選択画面80aを表示操作部55に表示させる表示制御を行う。このロケーション情報選択画面80aの表示制御は、ロケーション情報テーブル56aに記憶されているロケーション情報に基づいて行われる。
ロケーション情報選択画面80aは、ロケーション選択指定領域81と、複数の機能ボタン82とを有している。ロケーション選択指定領域81は、複数のロケーション名に対応してそれぞれの緯度、経度、高度の各情報が表示され、その中の所望のロケーション名を、当該ロケーション名に対応する緯度、経度、高度の各情報とともに選択可能な構成を有している。図5において、ロケーション選択指定領域81内のグレーに塗りつぶされた部分は、ユーザによって選択されていることを現している。機能ボタン82は、確定ボタン82a、及び閉じるボタン82bにより構成される。このロケーション情報選択画面80aによれば、ユーザは、ロケーション選択指定領域81で所望のロケーション名(及び緯度、経度、高度)を選んだ状態で確定ボタン82aを押下することで当該ロケーション情報の設定を指示することが可能となっている。
また、表示制御部64は、表示操作部55での所定のロケーション情報編集画面表示操作を受け付けることにより、ロケーション情報テーブル56aに記憶されているロケーション情報に基づいて、例えば、図6に示すロケーション情報編集画面80bを表示操作部55に表示させる制御を行う。図6に示すように、ロケーション情報編集画面80bは、ロケーション選択指定領域81と、複数の機能ボタン83と、インポートボタン84aと、エクスポートボタン84bと、を有している。
ロケーション選択指定領域81は、ロケーション情報設定画面70(図5参照)のものと同様、複数のロケーション名に対応してそれぞれの緯度、経度、高度の各情報が表示され、その中の所望のロケーション名を、当該ロケーション名に対応する緯度、経度、高度の各情報とともに選択可能な構成を有している。ロケーション選択指定領域81において、グレーに塗りつぶされた部分は、ユーザによって選択されていることを現している。
機能ボタン83は、追加ボタン83a、削除ボタン83b、編集ボタン83c、及び閉じるボタン83dにより構成される。このロケーション情報編集画面80bでは、ロケーション選択指定領域81で所望のロケーション名(及び、緯度、経度、高度)を選んだ状態で削除ボタン83b、あるいは編集ボタン83cを押下することで当該ロケーション情報を削除あるいは編集するモード(図7参照)へと移動可能である。また、ロケーション情報編集画面80b上で追加ボタン83aを押下することで、後述する追加設定モード(図7参照)へと移行し、ロケーション情報の追加登録を行うことができる。閉じるボタン83dは、当該ロケーション情報編集画面80bを閉じるときに用いるものである。
また、ロケーション情報編集画面80bにおいて、インポートボタン84a、及びエクスポートボタン84bは、共有制御部65によるロケーション情報の共有制御に用いるツールである。すなわち、エクスポートボタン84bは、ロケーション選択指定領域81で所望のロケーション名(及び緯度、経度、高度)を選んだ状態で押下することによって、当該選んだロケーション名に対応するロケーション情報をロケーション情報テーブル56aから読み出してエクスポート用メモリ56bに記憶させるエクスポート処理を起動させるための機能ボタンである。インポートボタン84aは、エクスポート用メモリ56bに記憶されているロケーション情報を、ロケーション情報テーブル56aに記憶させる際に操作するボタンである。
上述した構成において、ロケーション情報編集画面80b、ロケーション選択指定領域81は、それぞれ、本発明の編集画面、領域を構成する。また、追加ボタン83a、削除ボタン83b、編集ボタン83cは、それぞれ、本発明の選択ボタンを構成する。
ロケーション情報編集画面80bを用いたロケーション情報の追加、削除、および編集の各モードへの遷移制御について説明する。ネットワーク測定装置50において、表示制御部64は、ロケーション情報編集画面80b上での追加ボタン83a、削除ボタン83b、編集ボタン83cそれぞれの押下操作に応じて、当該ロケーション情報編集画面80bからロケーション情報の追加、削除、編集の各編集用画面に遷移させる表示制御機能を有している。
図6におけるロケーション情報編集画面80bから各編集用画面への遷移パターンの一例を図7に示している。図7において、図7(a)は遷移元であるロケーション情報編集画面80bを示し、図7(b)は追加(Add)ボタン83aの押下に応じて遷移する追加設定画面80cを示し、図7(c)は削除(Remove)ボタン83bの押下に応じて遷移する削除警告画面80dを示し、図7(d)は、編集(Edit)ボタン83cの押下に応じて遷移する変更設定編集画面80eを示している。
図7に示すように、ネットワーク測定装置50では、ロケーション情報編集画面80b(図7(a)参照)上でロケーション番号を選んだ状態で追加(Add)ボタン83aを押下することにより追加設定画面80c(図7(b)参照)に遷移する。本実施形態に係る追加設定画面80cの構成によれば、入力欄91c、92c、93c、94cにそれぞれ所望のロケーション名、緯度、経度、高さの各情報を入力したうえで、Addボタン95cを押下することで、ロケーション情報テーブル56aに対して、上記ロケーション番号に対応して、上記入力した値を有するロケーション情報を新たに格納することができる。追加設定画面80c上でCloseボタン96cを押下することで当該追加設定画面80cからロケーション情報編集画面80bに戻すことができる。
また、ネットワーク測定装置50では、ロケーション情報編集画面80b上で所望のロケーション名を選んだ状態で削除(Remove)ボタン83bを押下することにより削除警告画面80d(図7(c)参照)に遷移する。削除警告画面80dには、削除することを警告するメッセージが表示されている。本実施形態に係る削除警告画面80dの構成によれば、Removeボタン92dを押下することで、選んだ状態とされているロケーション情報がロケーション情報テーブル56aから削除される。これに対し、削除警告画面80dでCancelボタン91dを押下した場合には、選んだ状態とされているロケーション情報の削除が禁止されるとともに、当該削除警告画面80dからロケーション情報編集画面80bに戻す表示制御が行われる。
また、ネットワーク測定装置50では、ロケーション情報編集画面80b上で所望のロケーション名を選んだ状態で編集(Edit)ボタン83cを押下することにより変更設定編集画面80e(図7(d)参照)に遷移する。本実施形態に係る変更設定編集画面80eの構成によれば、入力欄91e、92e、93e、94eにそれぞれ所望のロケーション名、緯度、経度、高さの各情報(変更設定内容)を入力したうえで、Saveボタン95eを押下することで、ロケーション情報テーブル56aに上記ロケーション名に対応して記憶されているロケーション情報を上記入力した値の通りに変更設定して格納することができる。変更設定編集画面80e上でCloseボタン96eを押下することで当該変更設定編集画面80eからロケーション情報編集画面80bに戻すことができる。
このように、本実施形態に係るネットワーク測定装置50において、表示制御部64は、ロケーション情報テーブル56aに格納された各試験場所のロケーション情報を表示するロケーション選択指定領域81と、表示された各試験場所のロケーション情報の中から指定(選択)されたロケーション情報の追加、削除、変更設定のいずれかの編集種別を選択する選択ボタン(追加ボタン83a、削除ボタン83b、編集83c)と、を有するロケーション情報編集画面80bを表示する。また、編集制御部61は、ロケーション情報編集画面80bを用いて各試験場所のロケーション情報の中から指定されたロケーション情報に対して、選択ボタンによる編集種別の選択に応じて、追加、削除、変更設定のうちのいずれかの編集処理を実行するようになっている。
次に、本発明の一実施形態に係るネットワーク測定装置50における時刻同期誤差測定の制御動作について図8に示すフローチャートを参照して説明する。図8においては、特に、5Gネットワーク1を対象に基地局30、31、32における1PPS TE測定を行うときの制御動作について説明する。
本実施形態に係るネットワーク測定装置50は、例えば、図1に示す5Gネットワーク1における基地局30、31、32のそれぞれの配置場所を試験場所として必要に応じて現地まで移動し、移動先の各試験場所でGNSS衛星10に対する同期が継続した時間が所定の時間を過ぎたときに当該基地局30、31、32に関する時刻同期誤差測定、例えば1PPS TE測定を開始する。この時刻同期誤差測定の開始に先立ち、ネットワーク測定装置50は、上記各試験場所に対応するロケーション情報を格納したロケーション情報テーブル56aを例えば記憶部56に保持している。なお、本発明は、5Gネットワーク1に限らず、図14に示すネットワークやこれを構成する機器類を被測定対象とすることができる。この場合、複数の基地局30、31、32は、それぞれネットワークの機器類やこれが設置されたデータセンタ等に置き換わる。
時刻同期誤差測定、例えば、1PPS TE測定を開始するには、試験場所である、例えば、基地局30の配置場所まで移動する(ステップS1)。ここで移動手段として例えば車両を利用する場合等においては、移動中、ネットワーク測定装置50の電源をオンにし(ステップS2)、試験場所に到着するまでの間にGNSS受信機52に備わっている基準周波数発信器の動作を安定化させておくようにすることが望ましい。基準周波数発信器は、GNSS衛星10からの受信信号に基づいて上述した基準1PPS信号を出力するものである。
試験場所(現地)に到着すると、ネットワーク測定装置50の1PPS測定用端子59を被測定対象である基地局30の被測定信号出力端子(図示せず)に接続するとともに、アンテナ入力端子51に対し、当該ネットワーク測定装置50に付属する付属GNSSアンテナ28a、または基地局30の傍に設置される既設GNSSアンテナ28bを接続する(ステップS3)。図1においては、アンテナ入力端子51に対し、当基地局30の傍に設置される既設GNSSアンテナ28bを接続することを想定している。これにより、ネットワーク測定装置50においては、GNSS衛星10からの信号を受信する一方で、被測定対象である基地局30から被測定対象の信号(被測定1PPS信号)を入力する準備が整う。
これ以後、ネットワーク測定装置50は、表示操作部55での所定のロケーション情報選択画面呼出操作を受け付けることにより、表示制御部64が、表示操作部55にロケーション情報選択画面80a(図5(a)参照)を表示する(ステップS4)。
次いで、設定制御部60は、表示操作部55に表示されたロケーション情報選択画面80a上でリスト表示されているロケーション情報の中から当該試験場所に対応するロケーション情報の選択を受け付ける(ステップS5)。次いで、設定制御部60は、選択されたロケーション情報をロケーション情報テーブル56aから読み出し、該ロケーション情報をその時点におけるネットワーク測定装置50の測位情報としてGNSS受信機52に設定する(ステップS6)。
その後、ネットワーク測定装置50では、表示操作部55での所定の時刻同期誤差測定開始操作を受け付けることにより、測位制御部62の制御下で信号処理装置53が当該場所での測位を開始(実行)する(ステップS7)。
測位を実行している間、測定制御部63は、GNSS衛星10から例えば基地局30の既設GNSSアンテナ28bにより受信した受信信号情報に基づいて測位して得た位置情報と上述した設定済みの測位情報(ロケーション情報)とに基づいてGNSS衛星10に対する同期を継続した時間が予め設定した所定の時間を過ぎているか否かを判定する(ステップS8)。
ここで所定の時間が過ぎていないと判定されると(ステップS8でNO)、ステップS7以降の処理を続行して同期制御を繰り返し実施し、その間、所定の時間が過ぎていると判定された場合には(ステップS8でYES)、時刻同期誤差測定処理を実行する(ステップS9)。時刻同期誤差測定は、1PPS TE測定とパケット TE測定を含む。この例においては、時刻同期誤差測定処理として1PPS TE測定を実行する。
ネットワーク測定装置50において時刻同期誤差測定、例えば、1PPS TE測定が開始されると、測定制御部63が、アンテナ入力端子51に接続されている、例えば、基地局30の既設GNSSアンテナ28bによって受信されたGNSS衛星10からの信号をGNSS受信機52に入力し、該入力信号から基準IPPS信号を生成して測定モジュール54に送出するとともに、被測定対象である基地局30から基準IPPS信号の比較対象として出力される被測定1PPS信号を取り込んで測定モジュール54に送出するように制御する。
ここで測定モジュール54は、GNSS受信機52から入力する基準IPPS信号と、その比較対象として基地局30から出力される被測定1PPS信号を比較し、両者の位相誤差、偏差、及びフィルタTE(Time Error)を測定する。
時刻同期誤差測定が終了すると、表示制御部64は、それまでの試験結果を表す試験結果表示画面55aを表示操作部55に表示させるように制御する(ステップS10)。試験結果表示画面55aの一例を図12に示している。図12に示すように、試験結果表示画面55aには、時刻同期誤差測定のサマリ(要約)が表示される。
表示された試験結果表示画面55aからはそれぞれ所定の操作により各表示画面に移行することができる。
上述した画面の遷移の実行中、測定制御部63は表示操作部55で測定終了の操作を受け付けたか否かをチェックする(ステップS11)。ここで測定終了の操作を受け付けていない判定した場合(ステップS11でNO)、ステップS9以降の処理を続行する。そして、この間に測定終了の操作を受け付けたと判定された場合(ステップS11でYES)、上述した一連の時刻同期誤差測定処理を終了させる。
次に、図8のステップS2、ステップS4~S7の処理によるGNSS衛星10との同期時間短縮作用について説明する。図9は、可搬型のネットワーク測定装置の電源投入後における低精度の測位状態から高精度の測位状態を経て同期が図られるまでの処理イメージを示している。前述したように、図14に示す従来の測定装置8では、現地(試験場所)に到着してから、その試験場所のロケーション情報を入力して測位を開始するのが一般的であった。
この場合、測位開始後、ある程度正確な位置情報が算出されるまで低精度の測位状態(図9のステップS20参照)がしばらく続き、その後、より高精度な所望の精度の位置情報が得られる測位状態(図9のステップS21参照)に移行し、ここでGNSS衛星10との同期を継続した時間が予め設定した所定の時間に達する(図9のステップS22参照)のを待って測定段階へと移行するようになっていた。かかる従来の測定装置8では、低精度の測位から高精度の測位終了までに長時間(例えば、数十分程度)を要し、測定開始までの時間がかかり、効率的な測定が期待できなかった。
これに対し、本実施形態に係るネットワーク測定装置50では、各試験場所にそれぞれ対応して、以前に測位した当該各場所のロケーション情報を格納したロケーション情報テーブル56aを有しており、かつ、移動中に電源を投入(図8のステップS2参照)してGNSS受信機52(基準周波数発信器)の動作安定化を図っている。このため、本実施形態に係るネットワーク測定装置50では、図8のステップS4~S7に示すように、試験場所に到着するなり、ロケーション情報テーブル56aを用いて当該試験場所に対応する以前の測位で得たロケーション情報を選択的に設定し、測位を開始すると直ぐに高精度の測位状態(図9のステップS21参照)に極めて近い状態とすることができる。これ以後、高精度の測位が終了するまでに多少の時間がかかったとしても、低精度の測位状態(図9のステップS21参照)に対応する時間を節減できる。これにより、本実施形態に係るネットワーク測定装置50では、現地(試験場所)でのロケーション情報の設定後、測定開始までの時間を大幅に短縮することができ、5Gネットワーク1全体の試験を通して極めて効率的な測定を行うことが可能となる。
次に、図8のステップS9における時刻同期誤差測定処理、及びステップS10における測定結果表示処理について図10~図13を参照して説明する。
図8のステップS9で実施する時刻同期誤差測定においては、上述したように、1PPS TE測定、及びOWD/パケット TE測定を行う。1PPS TE測定では、基準1PPS信号に対しての被測定1PPS信号の位相比較を行い、両者の位相誤差、偏差、及びフィルタTEを測定する。位相誤差は、例えば、図10に示すように、基準1PPS信号に対しての被測定1PPS信号の時間差に相当する。基準1PPS信号が被測定1PPS信号よりも進んでいるときは負の値になり、被測定1PPS信号が基準1PPS信号よりも進んでいるときは正の値になる。基準1PPS信号、被測定1PPS信号は、それぞれ、本発明の基準時刻情報、被測定基準時刻情報に相当する。
OWD/パケット TE測定は、例えば、図11に示す制御手順に沿って行うことができる。まず、ステップS31において、被測定物(基地局30、31、32)がネットワーク測定装置50にSyncメッセージを送信する。Syncメッセージを送信したときの被測定物のタイムスタンプをT1とする。Follow Upメッセージ(ステップS32参照)を使用しない場合は、SyncメッセージでスレーブクロックにT1が通知される。ネットワーク測定装置50がSyncメッセージを受信したときのネットワーク測定装置50のタイムスタンプをτ2とする。
ステップS32で被測定物がFollow Upメッセージを送信する場合は、Follow Upメッセージでネットワーク測定装置にT1が通知される。
ステップS33では、ネットワーク測定装置50が被測定物に対してDelay Requestメッセージを送信する。Delay Requestメッセージを送信したときのネットワーク測定装置のタイムスタンプをτ3とする。被測定物がDelay Requestメッセージ受信したときの 被測定物のタイムスタンプをT4とする。
ステップS34では、被測定物がネットワーク測定装置50にDelay Requestメッセージを送信し、ネットワーク測定装置50にT4を通知する。
ネットワーク測定装置50は、上記手順で得たデータに基づいてOWD、及びパケット TEを算出することができる。一例を挙げると、Sync OWDは(τ2-T1)の式で求めることができ、Delay Request OWDは(T4-τ3)の式で求めることができる。
図8のステップS10では、上述した時刻同期誤差測定(図8のステップS9参照)における1PPS TE測定、及びOWD/パケット TE測定の測定結果が、例えば、図12に示す試験結果表示画面55aを用いて表示される。試験結果表示画面55aには、時刻同期誤差測定のサマリが表示される。サマリを構成する情報のうち、TEは、基準1PPS信号と被測定1PPS信号の位相誤差(時間差)を示すものであり、例えば、cTE(constant Time Erorr)、dTE(dynamic Time Erorr)、max|TE|などの種別がある。ここで、cTEは、位相誤差の平均値(図13(a)参照)を示す。dTEはフィルタTEの平均値からのずれ量(図13(b)参照)を示す。max|TE|は絶対値で表示した位相誤差の最大値を示す。試験結果表示画面55aは、1PPSボタン55a1、OWDボタン55a2、Packet TEボタン55a3を備え、該1PPSボタン55a1、OWDボタン55a2、Packet TEボタン55a3を押下することで、それぞれ、1PPS、OWD、パケット TE測定に関する詳細な測定結果の表示に切り替えることができるようになっている。
なお、図8(ステップS8参照)においてその詳しい動作説明を省略しているが、本実施形態に係るネットワーク測定装置50は、5Gネットワーク1を対象とする試験として、バウンダリクロック21の配置場所まで移動してパケット TE測定を行うことも可能であることはいうまでもない。パケット TE測定を行うには、例えば、バウンダリクロック21の外部接続ポートをネットワーク測定用端子58に接続する一方で、アンテナ入力端子51に例えば既設GNSSアンテナ28bを接続するように当該ネットワーク測定装置50とバウンダリクロック21とを接続すればよい。
また、上記実施形態においては、主として、単一のGNSSからの受信信号情報を利用するシングルバンド対応の構成例について述べたが、本発明は、複数のGNSSからの受信信号情報を利用するマルチバンド対応の構成にも適用できることはいうまでもない。
以上説明したように、本実施形態に係るネットワーク測定装置50は、それぞれ異なる試験場所に配置される複数の基地局30、31、32(バウンダリクロック21を測定対象とすることも可能)が、GNSS衛星10から取得された基準時刻情報に時刻同期して動作する5Gネットワーク1を測定対象とし、所望の試験場所に移動して該試験場所の基地局30、31、32のいずれかに接続した後、GNSS衛星10からの受信信号情報に基づき当該試験場所での測位を開始し、GNSS衛星10との時刻同期を図ったうえで5Gネットワーク1の性能を測定する可搬型の装置である。このネットワーク測定装置50は、少なくとも1つの試験場所にそれぞれ対応して、以前に測位した当該試験場所の位置情報をロケーション情報として格納するロケーション情報テーブル56aと、移動先の試験場所の基地局30、31、32に接続するときに、ロケーション情報テーブル56aに格納されている試験場のロケーション情報を表示する表示制御部64と、表示された試験場所のロケーション情報の中から選択されたロケーション情報を当該試験場所の測位を開始する測位開始ロケーション情報として設定する設定制御部60と、を具備している。
この構成により、本実施形態に係るネットワーク測定装置50は、試験場所ごとに、以前に測位した際に保持したロケーション情報を使って測位を開始するため、極めて高い時刻確度・精度を要求される5Gネットワーク1を対象に、試験場所が変わっても、簡単な操作により短時間でGNSS衛星10への同期を図って測定開始でき、同期誤差測定等の測定を効率よく実施することができる。
また、本実施形態に係るネットワーク測定装置50は、自装置(ネットワーク測定装置50)に付属する付属GNSSアンテナ28aに替えて、基地局30、31、32やバウンダリクロック21等の機器に対応する既設GNSSアンテナ28bを接続可能なアンテナ入力端子51と、自装置を上記機器のいずれかに接続し、かつ、アンテナ入力端子51に既設GNSSアンテナ28bを接続した状態で、設定制御部60により設定された測位開始ロケーション情報に基づき、既設GNSSアンテナ28bによる受信信号情報とその受信処理に基づいて当該場所での測位を実行する測位制御部62と、をさらに有する構成である。
この構成により、本実施形態に係るネットワーク測定装置50は、各試験場所で、自ネットワーク測定装置を機器に接続し、アンテナ入力端子51に既設GNSSアンテナ28bの接続を行うことにより、既設GNSSアンテナ28bからの受信信号情報の入力を行うことができる。既設GNSSアンテナ28bの位置は場所が固定されており精度が高く、また受信条件として見晴らしが確保されて高い信号強度が得られたり、ノイズが少なく良好であるので、高い時刻確度・精度を取得することができる。
また、本実施形態に係るネットワーク測定装置50において、表示制御部64は、ロケーション名と、当該ロケーション名の場所の緯度、経度、高度の各情報を入力する機能を有するロケーション情報設定画面70を表示し、設定制御部60は、ロケーション情報設定画面70により入力されたロケーション名の場所の緯度、経度、高度を当該場所のロケーション情報として設定するとともに、該設定されたロケーション情報に基づく当該場所での測位中に、該測位を開始してから前記GNSSとの同期を継続した時間が予め設定した所定の時間経過することにより、ロケーション情報設定画面70により入力されたロケーション名に対応して、測位が終了したときの当該場所の緯度、経度、高度の情報をロケーション情報として、手動または自動で、ロケーション情報テーブル56aに格納するようになっている。
この構成により、本実施形態に係るネットワーク測定装置50は、初めての場所での5Gネットワーク1の測定に合わせて、当該場所に対応する精度の高いロケーション情報を自動または手動で容易にロケーション情報格テーブル56aに保持させることができる。これにより、次回、当該場所で測定を行う際には、ロケーション情報の設定が簡単に行えるともに、GNSS衛星10との同期を図るまでの時間も大幅に短縮でき、効率的な測定が可能となる。
また、本実施形態に係るネットワーク測定装置50において、表示制御部64は、ロケーション情報テーブル56aに格納された場所のロケーション情報を表示するロケーション選択指定領域81と、表示された各場所のロケーション情報の中から指定されたロケーション情報の追加、削除、編集(変更設定)のいずれかの編集種別を選択する選択ボタン(追加ボタン83a、削除ボタン83b、編集ボタン83c)と、を有するロケーション情報編集画面80bを表示し、上記場所のロケーション情報の中から指定されたロケーション情報に対して、選択ボタンによる編集種別の選択に応じて、追加、削除、変更設定のうちのいずれかの編集処理を実行する編集制御部61をさらに有している。
この構成により、本実施形態に係るネットワーク測定装置50は、ロケーション情報テーブル56aに対するロケーション情報の追加、削除、編集の各処理を、ロケーション情報編集画面80bを用いて容易に行うことができる。
また、本実施形態に係るネットワーク測定装置50は、ロケーション情報テーブル56aに格納されたロケーション情報を、エクスポート用メモリ56bに出力して格納させるとともに、エクスポート用メモリ56bに格納されたロケーション情報を取り込んでロケーション情報格テーブル56aに格納させる共有化制御を行う共有制御部65をさらに有している。
この構成により、本実施形態に係るネットワーク測定装置50は、ロケーション情報テーブル56aに格納した各場所のロケーション情報を、簡単な操作によって、別のネットワーク測定装置50Aと共有することが可能となる。
また、上記ネットワーク測定装置50を用いて5Gネットワーク1の測定を本実施形態に係るネットワーク測定方法においては、所望の試験場所に移動して当該ネットワーク測定装置50を基地局30、31、32(バウンダリクロック21であってもよい)のいずれかに接続し、かつアンテナ入力端子51にGNSSアンテナ(付属GNSSアンテナ28a、または既設GNSSアンテナ28b)を接続するステップ(S3)と、上記試験場所の基地局30、31、32のいずれかに接続するときに、ロケーション情報テーブル56aに格納されている上記試験場所のロケーション情報をリスト表示する表示制御ステップ(S4)と、リスト表示された上記試験場所のロケーション情報の中から選択されたロケーション情報を当該試験場所の測位を開始する測位開始ロケーション情報として設定する設定ステップ(S5、S6)と、設定された測位開始ロケーション情報に基づき、既設GNSSアンテナ28bまたは付属GNSSアンテナ28aによる受信信号情報とその受信処理に基づいて当該場所での測位を実行する測位制御ステップ(S7、S8)と、測位を開始してからGNSS衛星10との同期を継続した時間が予め設定した所定の時間経過したときに、GNSS衛星10から取得された基準時刻情報(基準1PPS信号)と、当該試験場所の基地局30、31、32が出力している時刻情報である被測定基準時刻情報(被測定1PPS信号)とを比較して両者の時刻同期誤差を測定する測定ステップ(S9)と、を含む構成である。
この構成により、本実施形態に係るネットワーク測定方法は、ネットワーク測定装置50を用いたネットワーク測定方法に適用することで、試験場所ごとに、以前に測位した際に保持したロケーション情報を使って測位を開始するため、極めて高い時刻確度・精度を要求される5Gネットワーク1を対象に、測定場所が変わっても、簡単な操作により短時間でGNSS衛星10への同期を図って測定開始でき、同期誤差測定等の測定を効率よく実施することができる。
以上のように、本発明に係るネットワーク測定装置、及びネットワーク測定方法は、極めて高い時刻確度・精度を要求される被測定ネットワークを対象に、測定場所が変わっても、簡単な操作により短時間で衛星測位システムへの同期を図って測定開始でき、効率的に測定を行うことが可能であるという効果を奏し、GNSSからの受信信号情報に基づき被測定ネットワークの性能を測定する可搬型のネットワーク測定装置、及びネットワーク測定方法全般に有用である。
1 5Gネットワーク(被測定ネットワーク)
10 GNSS衛星(GNSSの一部)
21 バウンダリクロック(機器)
28a 付属GNSSアンテナ(GNSSアンテナ)
28b 既設GNSSアンテナ(GNSSアンテナ、ケーブル、受信アンプ、フィルタ等を含む受信アンテナ系統)
30、31、32 基地局(機器)
50 ネットワーク測定装置
51 アンテナ入力端子
55 表示操作部
56 記憶部
56a ロケーション情報テーブル(ロケーション情報格納手段)
56b エクスポート用メモリ(エクスポート用格納領域)
57 制御部
58 ネットワーク測定用端子
59 1PPS測定用端子
60 設定制御部(設定手段)
61 編集制御部(編集処理手段)
62 測位制御部(測位制御手段)
64 表示制御部(表示制御手段)
65 共有制御部(ロケーション情報共有制御手段)
70 ロケーション情報設定画面(設定画面)
71 GNSS選択ツール(入力ツール)
73 固定位置指定ツール73(入力ツール)
80b ロケーション情報編集画面(編集画面)
81 ロケーション選択指定領域(領域)
83a 追加ボタン(選択ボタン)
83b 削除ボタン(選択ボタン)
83c 編集ボタン(選択ボタン)

Claims (6)

  1. それぞれ異なる場所に配置される複数の機器(21、30、31、32)が、GNSS(10)から取得された基準時刻情報に時刻同期して動作する被測定ネットワーク(1)を測定対象とし、所望の前記場所に移動して前記機器のいずれかに接続した後、前記GNSSからの受信信号情報に基づき当該場所での測位を開始し、前記GNSSとの時刻同期を図ったうえで前記被測定ネットワークの性能を測定する可搬型のネットワーク測定装置(50)であって、
    少なくとも1つの前記場所にそれぞれ対応して、以前に測位した当該場所の位置情報をロケーション情報として格納するロケーション情報格納手段(56a)と、
    前記場所の前記機器に接続するときに、前記ロケーション情報格納手段に格納されている前記場所のロケーション情報を表示する表示制御手段(64)と、
    表示された前記場所のロケーション情報中から選択された前記ロケーション情報を当該場所の測位を開始する測位開始ロケーション情報として設定する設定手段(60)と、
    を具備することを特徴とするネットワーク測定装置。
  2. 前記ネットワーク測定装置に付属する付属GNSSアンテナ(28a)に替えて、前記機器に対応する既設のGNSSアンテナ(28b)を接続可能なアンテナ入力端子(51)と、
    前記ネットワーク測定装置を前記機器のいずれかに接続し、かつ、前記アンテナ入力端子に前記接続された機器に対応する前記既設のGNSSアンテナを接続した状態で、前記設定手段により設定された当該場所に対応する前記測位開始ロケーション情報に基づき、前記既設のGNSSアンテナによる受信信号情報基づいて当該場所での測位を実行する測位制御手段(62)と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク測定装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記場所を識別する識別情報と、当該場所の緯度、経度、高度の各情報を入力する入力ツール(71、73)を有する設定画面(70)を表示し、
    前記設定手段は、前記設定画面により入力された前記場所の緯度、経度、高度を当該場所のロケーション情報として設定するとともに、該設定されたロケーション情報に基づく当該場所での測位中に、該測位を開始してから前記GNSSとの同期を継続した時間が予め設定した所定の時間経過することにより、前記設定画面により入力された前記識別情報に対応して、前記測位が終了したときの前記場所の緯度、経度、高度の情報を前記ロケーション情報として、手動または自動で、前記ロケーション情報格納手段に格納することを特徴とする請求項1または2に記載のネットワーク測定装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記ロケーション情報格納手段に格納された前記場所のロケーション情報を表示する領域(81)と、表示された前記場所のロケーション情報の中から指定された前記ロケーション情報の追加、削除、編集のいずれかの編集種別を選択する選択ボタン(83a、83b、83c)と、を有する編集画面(80b)を表示し、
    前記場所のロケーション情報の中から指定された前記ロケーション情報に対して、前記選択ボタンによる前記編集種別の選択に応じて、追加、削除、編集のうちのいずれかの編集処理を実行する編集処理手段(61)をさらに有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のネットワーク測定装置。
  5. 前記ロケーション情報格納手段に格納された前記ロケーション情報を、エクスポート用格納領域(56b)に出力して格納させるとともに、前記エクスポート用格納領域に格納された前記ロケーション情報を取り込んで前記ロケーション情報格納手段に格納させるロケーション情報共有制御手段(65)をさらに有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のネットワーク測定装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載のネットワーク測定装置(50)を用いて前記被測定ネットワークの測定を行うネットワーク測定方法であって、
    所望の前記場所に移動して前記ネットワーク測定装置を前記機器のいずれかに接続し、アンテナ入力端子にGNSSアンテナを接続するステップ(S3)と、
    前記場所の前記機器に接続するときに、前記ロケーション情報格納手段に格納されている前記場所のロケーション情報を表示する表示制御ステップ(S4)と、
    表示された前記場所のロケーション情報の中から選択された前記ロケーション情報を当該場所の測位を開始する測位開始ロケーション情報として設定する設定ステップ(S5、S6)と、
    前記設定ステップにより設定された当該場所に対応する前記測位開始ロケーション情報に基づき、前記GNSSアンテナによる受信信号情報基づいて当該場所での測位を実行する測位制御ステップ(S7、S8)と、
    前記測位を開始してから前記GNSSとの同期を継続した時間が予め設定した所定の時間経過したときに、前記GNSSから取得された前記基準時刻情報(基準1PPS信号)と、前記場所の前記機器が出力している時刻情報である被測定基準時刻情報(被測定1PPS信号)とを比較して両者の時刻同期誤差を測定する測定ステップ(S9)と、
    を含むことを特徴とするネットワーク測定方法。
JP2021144855A 2021-09-06 2021-09-06 ネットワーク測定装置、及びネットワーク測定方法 Active JP7376541B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021144855A JP7376541B2 (ja) 2021-09-06 2021-09-06 ネットワーク測定装置、及びネットワーク測定方法
US17/804,384 US20230073766A1 (en) 2021-09-06 2022-05-27 Network measurement device and network measurement method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021144855A JP7376541B2 (ja) 2021-09-06 2021-09-06 ネットワーク測定装置、及びネットワーク測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023037994A JP2023037994A (ja) 2023-03-16
JP7376541B2 true JP7376541B2 (ja) 2023-11-08

Family

ID=85385781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021144855A Active JP7376541B2 (ja) 2021-09-06 2021-09-06 ネットワーク測定装置、及びネットワーク測定方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20230073766A1 (ja)
JP (1) JP7376541B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002202356A (ja) 2000-12-28 2002-07-19 Matsushita Electric Works Ltd Gps位置検出装置
JP2003075527A (ja) 2002-05-07 2003-03-12 Seiko Epson Corp 処理端末装置および情報取得方法
JP2009092623A (ja) 2007-10-12 2009-04-30 Meidensha Corp Gps端末のウォームスタート情報管理方式
JP2017147647A (ja) 2016-02-18 2017-08-24 アンリツ株式会社 位相誤差測定装置及び方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05142327A (ja) * 1991-11-19 1993-06-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯型gps受信機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002202356A (ja) 2000-12-28 2002-07-19 Matsushita Electric Works Ltd Gps位置検出装置
JP2003075527A (ja) 2002-05-07 2003-03-12 Seiko Epson Corp 処理端末装置および情報取得方法
JP2009092623A (ja) 2007-10-12 2009-04-30 Meidensha Corp Gps端末のウォームスタート情報管理方式
JP2017147647A (ja) 2016-02-18 2017-08-24 アンリツ株式会社 位相誤差測定装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023037994A (ja) 2023-03-16
US20230073766A1 (en) 2023-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7460987B2 (en) GPS satellite simulation system
US7409187B2 (en) Positioning system, terminal device, control method of terminal device, control program of terminal device, and computer readable recording medium recording control program of terminal device
US8243712B2 (en) Base station synchronization using multi-communication mode user equipment
US7505428B2 (en) Time difference information supply system, terminal unit, control method for terminal unit, control program for terminal unit, and recording medium for computer-reading on which control program for terminal unit is recorded
JP2007518996A (ja) 移動端末における較正時間情報の転送
WO2016129665A1 (ja) 時刻同期装置、その方法及びプログラム
CA2572610A1 (en) Method and apparatus for determining location of a base station using a plurality of mobile stations in a wireless mobile network
US11804871B2 (en) Systems and methods for synchronizing time, frequency, and phase among a plurality of devices
JP4862558B2 (ja) 計時装置
JP2003509953A (ja) セルラおよびpcsネットワークにおいて基地局を同期化させるシステムおよび方法
WO2011056876A2 (en) Methods and apparatuses for estimating time relationship information between navigation systems
JP2021517643A (ja) ロケーションネットワークを同期するための方法及び装置
JP7376541B2 (ja) ネットワーク測定装置、及びネットワーク測定方法
JPWO2008047521A1 (ja) Gps機能付移動通信端末、測位システム、動作制御方法及びプログラム
JP2002071854A (ja) 標準電波受信装置
US7647032B2 (en) Oscillation control device and synchronization system
JP7376542B2 (ja) 測定装置、及び測定方法
KR101449615B1 (ko) 복수의 측정 채널 어셈블리 및/또는 측정 장치의 동기화 방법, 및 적합한 측정 장치
KR101099175B1 (ko) 이동 단말기 내의 교정 시각 정보 전달방법
CN104581927B (zh) 一种基站时间同步的方法和装置
JPH11109016A (ja) Glonass受信機
KR101037665B1 (ko) Gps 시간 동기화 시스템 및 이를 이용한 시간 동기화 방법
Sharma et al. Time-synchronized GNSS/IMU data logging from android smartphone and its influence on the positioning accuracy
CN112654082A (zh) 一种计时装置、基站、定位系统、校准方法和定位方法
KR101593822B1 (ko) 통신 서비스 제공 장치 및 그 제어방법과, 그 제어방법을 실행하기 위한 프로그램을 기록한 기록 매체와, 하드웨어와 결합되어 그 제어방법을 실행시키기 위하여 매체에 저장된 애플리케이션

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220816

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20221007

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20221012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230808

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231026

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7376541

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150