JP7374617B2 - 電源装置および画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源装置および画像記録装置に関する。
近年、トランスを用いて交流電源を直流電源へ変換する絶縁型の電源装置において、例えば、特許文献1に記載されているような、二次側へ出力すべき電圧を一次側の動作状態に基づいて判定する技術が考えられている。
特許第6213087号公報
特許文献1に記載された技術においては、一次側の一次巻線への蓄電と一次巻線からの放電とをスイッチングする周期や、そのスイッチング周期が間欠駆動になっているかどうかに基づいて、二次側へ出力する電圧を制御している。そのため、二次側へ出力すべき電圧の判定を行うための基準が限定されてしまい、装置への必要な供給電力に応じた出力電圧を判定することが困難となってしまうという問題点がある。
本発明の目的は、上述したような、装置への必要な供給電力に応じた出力電圧を判定することが困難となってしまうという課題を解決する電源装置および画像記録装置を提供することにある。
本発明の電源装置は、
一次側と二次側とを有する電源装置であって、
前記一次側に設けられた第1の巻線と、
前記二次側に設けられた第2の巻線と、
前記一次側に設けられ、前記第2の巻線に供給される電力に対応する電力が供給される第3の巻線と、
前記第1の巻線から送り出している電力の電力値を検知して、該電力値に応じた電圧値のピーク値を検知する電力検知部と、
前記電力検知部が検知した電圧値のピーク値と、あらかじめ設定された電圧閾値とを比較する第1の比較部と、
前記第1の比較部における比較の結果に基づいて、第1の基準電圧と第2の基準電圧とのいずれか一方を選択するスイッチと、
前記スイッチが選択した前記第1の基準電圧または前記第2の基準電圧と前記第3の巻線の出力電圧の電圧値に基づく値との差分と、前記第1の巻線の交流電源と接続されていない側の一端の電圧値とを比較する第2の比較部と、
前記第2の比較部における比較の結果に基づいて、前記二次側への電力供給を制御する制御部とを有する。
本発明によれば、装置への必要な供給電力に応じた出力電圧を判定することができる。
本発明の画像記録装置の外観の一例を示す図である。 本発明の画像記録装置の電気系統の一例を示すブロック図である。 電源ユニットの内部構成の一例を示すブロック図である。 スイッチの制御の一例を説明するためのタイムチャートである。 比較器における電圧閾値についてヒステリシス特性を示す図である。 待機状態へ移行する際の制御を説明するためのフローチャートである。 通常状態へ復帰する際の制御を説明するためのフローチャートである。 電源ユニットの内部構成の他の例を示すブロック図である。
以下に、本発明について図面を参照して説明する。以下では、本発明を適用する電源装置を有する装置として、インクジェット方式によって印刷を行う画像記録装置を例に挙げて説明する。なお、画像記録装置が利用する記録方式は、インクジェット方式に限定されず、電子写真方式や熱昇華方式等であっても良い。また、本発明を適用する電源装置を有する装置は画像記録装置に限定されず、電源装置により自身に電力を供給する装置であれば良い。図1は、本発明の画像記録装置の外観の一例を示す図である。本発明の画像記録装置は図1に示すように、記録ヘッド108と、インクタンク123と、キャリッジ119と、CRモータ114と、伝達機構120と、給紙機構121と、搬送ローラ122と、紙搬送モータ116とを有する。記録ヘッド108は、液体を吐出して記録を行う。記録ヘッド108は、例えば、インクジェット方式に従ってインクを吐出するものであっても良い。インクタンク123は、記録ヘッド108にインクを供給するためのインクの貯蔵タンクである。記録ヘッド108および色別の複数のインクタンク123は、キャリッジ119に搭載されている。キャリッジ119は、キャリッジ駆動モータであるCRモータ114によって発生する駆動力が伝達機構120を用いて伝えられ、図1中、矢印A方向に往復移動する。給紙機構121は、給紙された用紙Pを記録時に記録位置まで搬送する。その記録位置において、記録ヘッド108を走査させて、記録ヘッド108から用紙Pに記録用の液体を吐出させて記録を行う。搬送ローラ122は、記録媒体である用紙Pを搬送する。紙搬送モータ116は、搬送ローラ122を駆動する搬送モータである。記録ヘッド108の走査と走査との間で、用紙Pは搬送される。CRモータ114や紙搬送モータ116の駆動、記録データの制御、記録データの記録ヘッド108への転送制御などは後述のCPUの制御によって実行される。
図2は、本発明の画像記録装置の電気系統の一例を示すブロック図である。本発明の画像記録装置は図2に示すように、電源ユニット201と、DCDCコンバーター218と、ブロック219,220とを有する。電源ユニット201は、商用交流電源を直流電源へ変換する絶縁型の電源装置である。電源ユニット201が変換した直流電源は、画像記録装置内部へ供給される。電源ユニット201の出力電圧は、通常時は32Vであり、待機状態では8.5Vである。DCDCコンバーター218は、ブロック219へ、電源電圧である3.3Vおよび1.1Vを供給する。一般的にDCDCコンバーターの変換効率は、入出力電位差が小さいほど高い。すなわち、画像記録装置が待機状態である時には電源ユニット201からの出力電圧を8.5Vに下げることで、DCDCコンバーター218の変換効率を向上させ、待機状態での画像記録装置の消費電力を低減させている。
ブロック219は、低電圧(8.5V)で動作可能な構成要素を有する第1のブロックである。ブロック220は、電源ユニット201が通常状態の電圧(32V)を出力している時のみ駆動できるブロックである。
ブロック219に含まれるSOC202は、画像記録装置の各構成要素の制御に必要なロジック回路や、外部インタフェース(外部I/F)などを1チップに集積化したSOC(System on Chip)である。SOC202は、CPU203と、I/F207,209,210,217と、GPIO(General Purpose I/O)208と、データ処理ブロック205と、外部I/F部206と、クロックジェネレータ204とを搭載する。CPU203は、画像記録装置の各構成要素を制御する制御部である。I/F207,209,210,217は、外部デバイスとのインタフェース機能を有する。GPIO208は、外部ポートを制御する。データ処理ブロック205は、画像処理などを行う。外部I/F部206は、外部装置からプリントデータを受け取る。クロックジェネレータ204は、各構成要素にクロックを供給する。これらの各構成要素は、互いに内部バスを介して接続されている。SOC202は、I/O用の3.3V電源と内部ロジック用の1.1V電源とを必要とする。この3.3Vおよび1.1Vの電源は、DCDCコンバーター218が生成する。また、ブロック219は、ROM211と、RAM212とを有する。ROM211は、CPU203が実行するプログラムを記憶する記憶デバイスである。RAM212は、プログラム実行のワークエリアやデータバッファとして用いられる記憶デバイスである。
ブロック220は、記録ヘッド214と、モータドライバ216とを有する。記録ヘッド214は、各吐出口に設けられたヒーターを加熱することで液体滴を吐出する。モータドライバ216は、モータ114,116を駆動するキャリッジ駆動モータドライバである。また、記録ヘッド214の電源ラインと、モータドライバ216の電源ラインとのそれぞれには、電源ユニット201からの電源の供給を切断できるように、それぞれスイッチ213とスイッチ215とが設けられている。
図3は、図2に示した電源ユニット201の内部構成の一例を示すブロック図である。図3において、一次巻線TR-1と二次巻線TR-2の間の二重線に対して左側が、電源ユニット201の一次側であり、二重線に対して右側が、電源ユニット201の二次側である。ここで、一次側とは、商用電源に接続し二次側とは絶縁されている回路を示し、二次側とは、商用電源に直接接続しておらず、一次側とは絶縁されている回路を示す。図3に示すように、商用電源から供給される電流は、図2に示した電源ユニット201に設けられたダイオードブリッジB1で整流され、コンデンサC1を充電する。この電圧は、PWM制御ブロック305の制御によるスイッチQ1のスイッチングによって数十kHzの周波数(周期)でスイッチングされる。また、電源ユニット201にはトランスが具備され、一次側には一次巻線TR-1と補助巻線TR-3とが設けられており、二次側には二次巻線TR-2が設けられている。補助巻線TR-3は、二次巻線TR-2との巻数比が所定の値である。本実施形態では具体的には、補助巻線TR-3は、二次巻線TR-2との巻数比が1:2となっている。スイッチQ1がONとなっている期間に、一次巻線TR-1にエネルギーが蓄積され、スイッチQ1がOFFとなっている期間に、二次巻線TR-2および補助巻線TR-3にエネルギーが放出される。このとき、PWM制御ブロック305は、スイッチQ1をONとする時間幅(デューティ)を制御することで、エネルギーの蓄積量を制御し、二次側の出力電圧の安定化を図る。PWM制御ブロック305とスイッチQ1とで、タイミング制御部101を構成する。OSC306は、PWM制御ブロック305へ所定の周波数のクロックを供給する発振器である。
一次巻線TR-1のダイオードブリッジB1と接続されていない一端はスイッチQ1および抵抗器R1を介して接地されている。ピーク電流検出部307は、スイッチQ1と抵抗器R1との接続点のピーク電流値を検出して出力する。電力計算部308は、ピーク電流検出部307からの出力と、PWM制御ブロック305が制御するスイッチQ1のONとOFFとの周期とに基づいて、一次巻線TR-1から送り出している電力の電力値を検知し、電圧値(電力値に比例した電圧値)として出力する。ピーク検出部309は、入力の電力情報の過去1秒間のピーク値を検出する。具体的には、ピーク検出部309は、電力計算部308から出力されてきた電圧値に基づいて、その電圧値の過去1秒間のピーク値を検出して出力する。ピーク電流検出部307と電力計算部308とピーク検出部309とから電力検知部102を構成する。比較器304は、ピーク検出部309から出力された電圧値のピーク値と、あらかじめ設定された電圧閾値Vthとを比較する第1の比較部である。スイッチSWは、比較器304における比較処理の結果に基づいて、第1の基準電圧である基準電圧Vref1と第2の基準電圧である基準電圧Vref2とのいずれか一方を選択する。具体的には、ピーク検出部309が出力した電力値のピーク値が電圧閾値Vthを超えると、スイッチSWは基準電圧Vref1を選択する。また、ピーク検出部309が出力した電力値のピーク値が電圧閾値以下(Vth以下)となると、スイッチSWは基準電圧Vref2を選択する。この基準電圧Vref1および基準電圧Vref2は、電源ユニット201が出力する基準電圧値であって、それらの電圧値に出力が設定された電圧源を用いて発生するものである。スイッチSWの切り替えによって、画像記録装置の状態を、省電力状態と通常状態との間で切り替えることができる。
出力電圧検出部301は、補助巻線TR-3の出力電圧に基づく値を算出する。具体的には、補助巻線TR-3と二次巻線TR-2との巻数比と、補助巻線TR-3の出力電圧の電圧値とに基づいて、二次巻線TR-2の出力電圧の電圧値を算出する。これは、補助巻線TR-3の出力電圧は、二次巻線TR-2の出力電圧が補助巻線TR-3と二次巻線TR-2との巻数比に応じて変換された値になるためである。具体的には、二次巻線TR-2の出力電圧がV2であり、補助巻線TR-3と二次巻線TR-2との巻数比が1:2である場合、補助巻線TR-3の出力電圧V3は、V2×(1/2)となる。出力電圧検出部301は、この関係に基づいて、二次巻線TR-2の出力電圧の電圧値を算出する。誤差アンプ303は、スイッチSWが選択した基準電圧と、出力電圧検出部301が算出した電圧値との差分を増幅して出力する。比較器302は、誤差アンプ303の出力と、スイッチQ1と抵抗器R1との接続点の電圧値とを比較する第2の比較部である。比較器302は、比較の結果をPWM制御ブロック305へ出力する。PWM制御ブロック305は、比較器302から出力されてきた比較処理の結果に基づいて、二次側への電力供給を制御する。具体的には、PWM制御ブロック305は、一次巻線TR-1へのエネルギーの蓄積および二次巻線TR-2および補助巻線TR-3へのエネルギーの放出のタイミングを制御し、PWM制御におけるデューティを制御する。なお、出力電圧検出部301は、補助巻線TR-3の出力電圧に基づく値として、二次巻線TR-2の出力電圧の電圧値を算出したが、この形態に限定されない。例えば、出力電圧検出部301は、補助巻線TR-3の出力電圧に基づく値として、単に、補助巻線TR-3の出力電圧を特定しても良い。そして、誤差アンプ303は、スイッチSWが選択した基準電圧と、出力電圧検出部301が特定した補助巻線TR-3の出力電圧との差分を増幅して出力しても良い。この場合、基準電圧等の値は、補助巻線TR-3の出力電圧が二次巻線TR-2の出力電圧に変換されないことが考慮されたものになる。
以下に、図3に示した電源装置におけるスイッチング動作について説明する。図4は、図3に示したスイッチQ1の制御の一例を説明するためのタイムチャートである。スイッチQ1は、PWM制御ブロック305から出力されてきたゲート電圧の信号レベルがHighのときONとなり、ゲート電圧の信号レベルがLowのときOFFとなるスイッチである。時間t1にスイッチQ1のゲート電圧の信号レベルがHighとなると、一次巻線TR-1に電流が流れる。すると、トランスにエネルギーが蓄積される。一次巻線TR-1に流れる電流は、時間t2でスイッチQ1のゲート電圧の信号レベルがLowとなるまで徐々に増加し、抵抗器R1にはのこぎり歯状の電流が流れ、図4に示すように、抵抗器R1のスイッチQ1と接続されている一端には電流に比例した電圧波形が現れる。
時間t1からt2にかけて、二次巻線TR-2および補助巻線TR-3には負の電圧が現れ、二次巻線TR-2と接続されたダイオードD1および補助巻線TR-3と接続されたダイオードD2によって、二次巻線TR-2および補助巻線TR-3には電流は流れない。また、出力電圧検出部301は入力が高インピーダンスであるため、電流が流れ込むことはない。
続いて、時間t2にスイッチQ1のゲート電圧の信号レベルがLowとなると、二次巻線TR-2および補助巻線TR-3の電圧極性が反転し、トランスに蓄積されたエネルギーがダイオードD1およびダイオードD2それぞれを経由してコンデンサC2およびコンデンサC3それぞれを充電する。この期間においては、
二次巻線TR-2=出力電圧+ダイオードD1の順方向電圧
となり、ダイオードD1に流れる電流の減少とともに、二次巻線TR-2にかかる電圧は下降していく。時間t3で、エネルギーの放出が終了すると、ダイオードD1およびダイオードD2には電流が流れなくなるため、二次巻線TR-2にかかる電圧の値と出力電圧であるコンデンサC2にかかる電圧の値とが等しくなる。二次巻線TR-2にかかる電圧と補助巻線TR-3にかかる電圧とはそれらの巻線比の比例電圧であるため、出力電圧検出部301は、補助巻線TR-3の電圧の値から出力電圧の値を検出することができる。出力電圧検出部301は、時間t3の時点で補助巻線TR-3の電圧の値から出力電圧の値を推定して出力する。
出力電圧検出部301の出力と、基準電圧である基準電圧Vref1と基準電圧Vref2とからスイッチSWが選択した基準電圧との差分が、誤差アンプ303で増幅され、比較器302に入力される。比較器302は、誤差アンプ303からの出力と、抵抗器R1のスイッチQ1と接続されている一端の電圧値とを比較する。比較器302は、それらが互いに等しい場合、所定の一致信号を出力する。PWM制御ブロック305は、比較器302から一致信号が出力されてくると、スイッチSWをOFFに設定するために信号レベルがLowである電圧を出力する。この一致信号は、PWM制御ブロック305と比較器302との双方で、比較器302における比較の結果が互いに等しいものであることを認識できる信号であれば良く、そのフォーマット等については規定しない。このような動作により、出力電圧検出部301の出力の値と基準電圧Vref1とが互いに等しくなるようにフィードバック動作が行われ、出力電圧が安定化される。また、基準電圧Vref1の設定によって、出力電圧を設定することができる。
さらに、本発明においては、図3に示したように一次側の基準電圧となる閾値を2つ設け、それらを切り替えることで出力電圧の切り替えを実現する。電源装置から電源が供給される装置(例えば、図2に示した画像記録装置)が待機状態であることを一次側で検出して、検出した結果に基づいて基準電圧を切り替えることにより、二次側からのフォトカプラ等によるフィードバック用素子なしに出力電圧の切り替えを実現する。このとき、電源装置から電源が供給される装置が待機状態であるかどうかの判断に、一次側(一次巻線)から送り出している電力の量を用いる。出力電圧を切り替える目的は、待機電力の削減である。
以下、基準電圧である基準電圧Vref1と基準電圧Vref2との切り替えについて説明する。本形態においては、基準電圧Vref1を32Vとし、基準電圧Vref2を8.5Vとする。この値は、画像記録装置が通常動作状態である場合、電源装置の出力電圧を32Vとし、画像記録装置が待機状態である場合は、電源装置の出力電圧を8.5Vとするためである。電力計算部308は、一次巻線TR-1から送り出している電力量に対応する電圧を算出するブロックである。トランスに蓄積されるエネルギーEは、
E=(1/2)×L×Ipeak 2
となる。ここで、Lは、トランスのインダクタンスであり、Ipeakはトランスに流れるのこぎり歯状の電流のピーク値である。したがって、このエネルギーが単位時間に送られた回数に基づいて出力電力が算出される。電力計算部308は、ピーク電流検出部307が検出したピーク電流情報とPWM制御ブロック305が制御するスイッチQ1のスイッチングの周期情報とに基づいて、電源装置が出力している電力を算出し、電圧を示す値として出力する。電力計算部308から出力された電圧値は、ピーク検出部309に入力される。ピーク検出部309は、電力計算部308から出力されてきた電圧値に基づいて、その電圧値のピーク値を検出して出力する。ピーク検出部309は、例えば、過去1秒間のピーク値を検出して出力する。ピーク検出部309から出力されたピーク値は、比較器304で電圧閾値Vthと比較される。電圧閾値Vthは、その電圧値に出力が設定された電圧源を用いて発生するものである。
図5は、図3に示した比較器304における電圧閾値についてヒステリシス特性を示す図である。図3に示した比較器304は、ヒステリシス特性を持たせた比較器である。本形態においては、電圧閾値Vthを2.5W相当の電圧とし、ヒステリシス幅を0.5Wとする。そのため、ピーク検出部309から出力されたピーク値に相当する電力値が3Wを超えると比較器304はHighレベルの信号を出力し、ピーク検出部309から出力されたピーク値に相当する電力値が比較器304は2Wを下回るとLowレベルの信号を出力する。
比較器304の出力はスイッチSWと接続され、スイッチSWは、比較器304から出力された信号のレベルがHighである場合、基準電圧Vref1(出力は32V)を選択する。一方、スイッチSWは、比較器304から出力された信号のレベルがLowである場合、基準電圧Vref2(8.5V)を選択する。
これにより送り出し電力の値が過去1秒間にわたり2W以下である場合、ピーク検出部309の出力は2W以下となるため、比較器304から出力される信号のレベルはLowとなり、スイッチSWが基準電圧Vref2を選択し、出力電圧は8.5Vとなる。同様の比較および選択に基づいて、送り出し電力の値が3Wを超えると、出力電圧は32Vとなる。こうすることで、1次側からの送り出し電力の値がおよそ2.5Wよりも大きいか否かを、画像記録装置が待機状態か否かの判断基準として出力電圧を切り替えることができる。すなわち、1次側からの送り出し電力の値が2W以下の場合は画像記録装置が待機状態であると判断して出力電圧を8.5Vに下げ、装置としての消費電力を削減することができる。
以下に、比較器304にヒステリシス特性を設けている理由を説明する。画像記録装置が待機状態へ遷移する時、また待機状態から通常状態へ復帰する時にCPU203は動作している。CPU203が行う処理には、周期的に行う処理がある。この処理は、画像記録装置の状態を一定周期で監視する処理や、外部I/F部206の状態を監視する処理などである。このような周期的な処理に合わせて消費電力が変動する。比較器304にヒステリシス特性を設けず、Vth=(2.5W相当の電圧値)とした場合、遷移の途中で消費電力に応じた電圧値が2.5W相当の電圧値付近になった時に比較器304の出力がCPU203の消費変動の影響を受けてしまう。具体的には、比較器304から出力される信号のレベルがHigh→Low→High→Lowというように不安定になる。そこで、2つの閾値を具備するヒステリシス特性を設けることで、このような不安定な動作を回避できる。
ところで、画像記録装置が待機状態から通常状態へ移行して、記録ヘッドの準備動作(予備的な吐出)を行ったり、印刷用紙を印字位置まで搬送したりするには、電源の出力電圧が通常状態(本実施例では32V)になっている必要がある。これを確実にするための制御について、以下に説明する。
図6は、画像記録装置が通常状態から待機状態へ移行する際の制御の一例を説明するためのフローチャートである。印刷が一定期間行われない等、画像記録装置内部で待機状態へ移行する条件を満たすと、待機状態へ移行する処理が開始される(ステップS1)。まず、画像記録装置が具備する構成要素が省電力状態に設定される(ステップS2)。例えば、ブロック220に含まれる記録ヘッド214、モータドライバ216およびモータ114,116は駆動されていないため、CPU203は、GPIO208を介してスイッチ213,215をOFFにして、記録ヘッド214およびモータドライバ216への電源供給を停止する。また、ブロック219に含まれるクロックジェネレータ204が出力しているクロックをブロック単位で停止または周波数の低減を行う。また、RAM212へのアクセスを制限して、RAM212をセルフリフレッシュ状態とする。このような処理によって、画像記録装置の消費電力が下がり、消費電力に応じた電圧値が2W相当の電圧値以下になる。
続いて、急激な負荷の軽減に電源ユニット201およびDCDCコンバーター218が応答して安定状態になるまでの時間ウェイトする(ステップS3)。ここでは、1秒間ウェイトする。すると、2W以下となった電圧に応じた消費電力の状態が1秒間経過したことになり、比較器304における電源内部のピーク検出部309の出力と電圧閾値Vthとの比較の結果を示す信号のレベルがLowとなる。その結果、スイッチSWが、基準電圧Vref2を選択し、出力電圧が8.5Vになる。このようにして、画像記録装置は、待機状態への移行が完了する(ステップS4)。
図7は、画像記録装置が待機状態から通常状態へ復帰する際の制御の一例を説明するためのフローチャートである。画像記録装置が待機状態である場合に外部I/F部206が所定の信号を受け取り、通常状態へ復帰する条件を満たすと、待機状態から通常状態へ復帰(移行)する処理が開始される(ステップS11)。まず、CPU203は、クロックジェネレータ204を制御し、クロックジェネレータ204から各構成要素へのクロックの供給を通常状態とする(ステップS12)。具体的には、例えば、待機状態においてブロック単位でクロック供給の停止または供給しているクロックの周波数の低減を行っている各構成要素へのクロック供給を元に戻す。これにより、SOC202の消費電力が増加し、電源ユニット201からの供給電力に応じた出力電圧が3W相当の電圧値を超える。
続いて、電源ユニット201およびDCDCコンバーター218が応答して安定状態になるまでの時間ウェイトする(ステップS13)。ここでは、1秒間ウェイトする。すると、3Wを超えた電圧に応じた消費電力の状態が1秒間経過したことになり、比較器304における電源内部のピーク検出部309の出力と電圧閾値Vthとの比較の結果を示す信号のレベルがHighとなる。その結果、スイッチSWが、基準電圧Vref1を選択し、出力電圧が32Vになる。
続いて、CPU203はGPIO208を介してスイッチ213,215をONとし、記録ヘッド214およびモータドライバ216を駆動可能な状態とする(ステップS14)。このようにして、画像記録装置は、待機状態から通常状態への復帰(移行)が完了する(ステップS15)。ステップS15の処理が完了した後、記録ヘッド214やモータドライバ216の駆動を開始することで、電源が通常状態に確実に復帰した後に記録ヘッド214やモータドライバ216の駆動を開始できる。
以上説明したように、電源を構成し、かつ待機状態への移行シーケンスの制御、待機状態から通常状態へ復帰するシーケンスを構成する。これにより、フォトカプラなどのフィードバック用素子を設けずに待機時の電源出力電圧を下げることができ、待機時の消費電力を削減することができる。
図8は、図2に示した電源ユニット201の内部構成の他の例を示すブロック図である。本例は、電力計算部308からの出力を電圧値切り替え機能と過電流保護機能とに兼用するものである。図8に示す構成においては、図3に示した構成に比較器310を追加した構成となっている。比較器310は、電圧形式で電力計算部308から出力された電圧値と、あらかじめ設定された保護閾値Vocpとを比較する第3の比較部である。保護閾値Vocpは、その電圧値に出力が設定された電圧源を用いて発生するものである。比較器310は、電圧形式で電力計算部308から出力された電圧値が、あらかじめ設定された保護閾値Vocp以下である場合、出力する信号のレベルをHighとする。一方、比較器310は、電圧形式で電力計算部308から出力された電圧値が、あらかじめ設定された保護閾値Vocpを超えるものである場合、出力する信号のレベルをLowとする。PWM制御ブロック305は、比較器310における比較処理の結果に基づいて、一次巻線TR-1へのエネルギーの蓄積および二次巻線TR-2へのエネルギーの放出のタイミングを制御する。具体的には、比較器310における比較の結果が、電圧形式で電力計算部308から出力された電圧値が保護閾値Vocpを超えるものである場合、PWM制御ブロック305は、Lowレベルの信号をラッチする。PWM制御ブロック305は、Lowレベルの信号をラッチしている間は、スイッチQ1に対して出力する信号のレベルをLowとし、スイッチQ1を用いたスイッチング動作を行わない。一方、比較器310における比較が、電圧形式で電力計算部308から出力された電圧値が保護閾値Vocp以下である場合、PWM制御ブロック305は、スイッチQ1に対してレベルがHighとなる信号を出力する。これにより、過電流保護が実現できる。AC電源から切断されない限り記憶は保持され、出力は停止される。このようにして、出力の電力が所定値を超えた時に出力を停止させることができる。ここで出力電圧は一定であるため、電流値が所定値を超えた時に停止することとなる。すなわち、過電流保護動作を実現できる。例えば、32Vの出力時に出力96Wで比較器310が動作するように保護閾値Vocpを設定しておく。96W÷32V=3Aとなり、3Aの過電流保護機能が実現できる。このように、簡単な回路の追加で過電流保護機能を実現できる。
以下に、本発明と引用文献1に記載された先行技術との差異について説明する。
まず、特許文献1に記載された絶縁型スイッチング電源装置は、絶縁型スイッチング電源装置が電源を供給している装置の状態を、その供給電力を制御するスイッチングの周期に基づいて判定している。例えば、スイッチングの周期が所定値以上であれば、装置が省電力状態であると判定する。また、スイッチングの周期には限度があるため、出力電圧をさらに下げるためには、そのスイッチングのON-OFF駆動を間欠的に実行し、間欠的に実行されているか否かに基づいて、装置の状態を判定する。スイッチングのON-OFF駆動が間欠的に実行されている場合、装置が省電力状態であると判定する。しかしながら、例えば、消費電力が減少し、一旦、間欠駆動が開始されると、省電力状態であると判定され、省電力状態ではないと判定されることはない。間欠駆動が開始された後にさらに消費電力が減ると、スイッチングの周期は50usで変わらずに、間欠の間隔(歯抜けの期間)が長くなる。つまり、間欠動作で周期50usであるという点で変化がないため、判定のポイントを設定することができない。
一方で、本発明においては上述したように、供給電力に基づいて、装置が省電力状態であるか通常状態であるかを判定する。そのため、特許文献1に記載された電源装置と比較して本発明の電源装置は、電力が供給される装置が省電力状態であると判定する電力の設定可能範囲が広い。
なお、本発明の電源装置である電源ユニット201を画像記録装置へ搭載した例を挙げて説明したが、電力を用いて動作する他の装置(例えば、通信装置や情報処理装置等)に本発明の電源装置を搭載しても良いことは言うまでもない。
印刷装置(プリンタ)やTVなどの待機状態の比率が高い装置の待機電力削減に利用可能である。
101 タイミング制御部
102 電力検知部
302,304 比較器

Claims (19)

  1. 一次側と二次側とを有する電源装置であって、
    前記一次側に設けられた第1の巻線と、
    前記二次側に設けられた第2の巻線と、
    前記一次側に設けられ、前記第2の巻線に供給される電圧に対応する電圧が供給される第3の巻線と、
    前記第1の巻線から送り出している電力の電力値を検知して、該電力値に応じた電圧値のピーク値を検知する電力検知部と、
    前記電力検知部が検知した電圧値のピーク値と、あらかじめ設定された電圧閾値とを比較する第1の比較部と、
    前記第1の比較部における比較の結果に基づいて、第1の基準電圧と第2の基準電圧とのいずれか一方を選択するスイッチと、
    前記スイッチが選択した前記第1の基準電圧または前記第2の基準電圧と前記第3の巻線の出力電圧の電圧値に基づく値との差分と、前記第1の巻線の一端に一端が接続される第2のスイッチの他端である所定の接続点の電圧値とを比較する第2の比較部と、
    前記電力検知部が検知した電力値に応じた電圧値と、あらかじめ設定された保護閾値とを比較する第3の比較部と、
    前記第2の比較部における比較の結果と前記第3の比較部における比較の結果とに基づいて、前記二次側への電力供給を制御する制御部とを有する電源装置。
  2. 請求項1に記載の電源装置において、
    前記第1の比較部は、前記電圧閾値についてヒステリシス特性を持つ電源装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電源装置において、
    前記第3の巻線の出力電圧の電圧値に基づく値は、前記第3の巻線と前記第2の巻線との巻数比と、前記第3の巻線の出力電圧の電圧値とに基づいて算出される値である電源装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の電源装置において、
    前記第1の比較部は、前記電力検知部が検知した電圧値のピーク値が前記電圧閾値を超えると、前記第1の基準電圧を選択し、前記電力検知部が検知した電圧値のピーク値が前記電圧閾値以下となると、前記第1の基準電圧よりも小さな値である前記第2の基準電圧を選択する電源装置。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載の電源装置において、
    前記スイッチは、前記電力検知部が検知した電圧値のピーク値が、前記電圧閾値以下である状態から、前記電圧閾値を超える状態となった場合、所定のタイミングを経過してから、前記第の比較部における結果に基づいて、前記第1の基準電圧と前記第2の基準電圧とのいずれか一方を選択する電源装置。
  6. 請求項1からのいずれ1項に記載の電源装置において、
    前記二次側への電力の供給の制御は、前記第1の巻線へのエネルギーの蓄積および前記第2の巻線へのエネルギーの放出のタイミングの制御である電源装置。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載の電源装置において、
    前記電源装置は、交流電源を直流電源へ変換する絶縁型の装置である電源装置。
  8. 請求項1からのいずれか1項に記載の電源装置において、
    前記電力検知部、前記第1の比較部、前記スイッチ、前記第2の比較部、および前記制御部は、前記一次側に設けられる電源装置。
  9. 画像記録装置であって、
    媒体へ記録を行う記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドへ電力を供給し、一次側と二次側とを有する電源装置とを有し、
    前記電源装置は、
    前記一次側に設けられた第1の巻線と、
    前記二次側に設けられた第2の巻線と、
    前記一次側に設けられ、前記第2の巻線に供給される電圧に対応する電圧が供給される第3の巻線と、
    前記第1の巻線から送り出している電力の電力値を検知して、該電力値に応じた電圧値のピーク値を検知する電力検知部と、
    前記電力検知部が検知した電圧値のピーク値と、あらかじめ設定された電圧閾値とを比較する第1の比較部と、
    前記第1の比較部における比較の結果に基づいて、第1の基準電圧と第2の基準電圧とのいずれか一方を選択するスイッチと、
    前記スイッチが選択した前記第1の基準電圧または前記第2の基準電圧と前記第3の巻線の出力電圧の電圧値に基づく値との差分と、前記第1の巻線の一端に一端が接続される第2のスイッチの他端である所定の接続点の電圧値とを比較する第2の比較部と、
    前記電力検知部が検知した電力値に応じた電圧値と、あらかじめ設定された保護閾値とを比較する第3の比較部と、
    前記第2の比較部における比較の結果と前記第3の比較部における比較の結果とに基づいて、前記二次側への電力供給を制御する制御部とを有する画像記録装置。
  10. 請求項9に記載の画像記録装置において、
    当該画像記録装置の外部とのインタフェースを持つ外部I/F部を有し、
    前記制御部と前記外部I/F部とを第1のブロックに含み、前記記録ヘッド、前記記録ヘッドを搭載したキャリッジを移動させるキャリッジ駆動モータと、前記媒体を搬送する搬送ローラを駆動する搬送モータとを第2のブロックに含み、
    前記第1のブロックは、前記第2のブロックよりも低い電圧で動作可能なブロックである画像記録装置。
  11. 請求項または請求項10に記載の画像記録装置において、
    前記スイッチは、前記電力検知部が検知した電圧値のピーク値が、前記電圧閾値以下である状態から、前記電圧閾値を超える状態となった場合、所定のタイミングを経過してから、前記第の比較部における結果に基づいて、前記第1の基準電圧と前記第2の基準電圧とのいずれか一方を選択する画像記録装置。
  12. 請求項9から11のいずれか1項に記載の画像記録装置において、
    前記記録ヘッドを搭載したキャリッジを移動させるキャリッジ駆動モータをさらに有し、
    前記制御部は、前記記録ヘッドと、前記媒体を搬送する搬送ローラを駆動する搬送モータと、前記キャリッジ駆動モータとを制御する画像記録装置。
  13. 請求項から12のいずれか1項に記載の画像記録装置において、
    前記第1の比較部は、前記電圧閾値についてヒステリシス特性を持つ画像記録装置。
  14. 請求項9から13のいずれか1項に記載の画像記録装置において、
    前記第3の巻線の出力電圧の電圧値に基づく値は、前記第3の巻線と前記第2の巻線との巻数比と、前記第3の巻線の出力電圧の電圧値とに基づいて算出される値である画像記録装置。
  15. 請求項から14のいずれか1項に記載の画像記録装置において、
    前記第1の比較部は、前記電力検知部が検知した電圧値のピーク値が前記電圧閾値を超えると、前記第1の基準電圧を選択し、前記電力検知部が検知した電圧値のピーク値が前記電圧閾値以下となると、前記第1の基準電圧よりも小さな値である前記第2の基準電圧を選択する画像記録装置。
  16. 請求項から15のいずれ1項に記載の画像記録装置において、
    前記二次側への電力の供給の制御は、前記第1の巻線へのエネルギーの蓄積および前記第2の巻線へのエネルギーの放出のタイミングの制御である画像記録装置。
  17. 請求項から16のいずれか1項に記載の画像記録装置において、
    前記電源装置は、交流電源を直流電源へ変換する絶縁型の装置である画像記録装置。
  18. 請求項から17のいずれか1項に記載の画像記録装置において、
    前記電力検知部、前記第1の比較部、前記スイッチ、前記第2の比較部、および前記制御部は、前記一次側に設けられる画像記録装置。
  19. 一次側と二次側とを有する電源装置における電力供給を制御する方法であって、
    前記一次側に設けられた第1の巻線から送り出している電力の電力値を検知して、該電力値に応じた電圧値のピーク値を検知する処理と、
    前記検知した電圧値のピーク値と、あらかじめ設定された電圧閾値とを第1の比較部により比較する第1の比較処理と、
    前記第1の比較処理における比較の結果に基づいて、第1の基準電圧と第2の基準電圧とのいずれか一方を選択する処理と、
    前記選択した前記第1の基準電圧または前記第2の基準電圧と、前記一次側に設けられ、前記二次側に設けられた第2の巻線に供給される電圧に対応する電圧が供給される第3の巻線の出力電圧の電圧値に基づく値との差分と、前記第1の巻線の一端に一端が接続される第2のスイッチの他端である所定の接続点の電圧値とを第2の比較部により比較する第2の比較処理と、
    前記検知した電力値に応じた電圧値と、あらかじめ設定された保護閾値とを比較する第3の比較処理と、
    前記第2の比較処理における比較の結果と前記第3の比較処理における比較の結果とに基づいて、前記二次側への電力供給を制御する処理とを行う方法。
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