JP7372125B2 - ブランク - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、四角形状の底壁と、底壁の4辺の各々と連続する側壁と、底板における四隅の角部の外方に形成され隣り合う側板同士を連結する連携部とを備えた形に型抜きされ、かつ適宜の個所に切込みや谷折線が設けられたものが開示されている。このブランクにおいては、切り込みによって連携部から一部切り離された係止片(半円部)が側壁と連携部との境界近傍に形成された切り欠きに差し込まれて係合されることにより、隣り合う側壁同士が互いに固定される構造とされている。
したがって、ブランクにおいては、特に熟練を有しない者でも、簡単な作業で迅速に組み立てることができる簡易な組み立て構造が望まれている。
しかしながら、特許文献1に記載されているように、係止片をスリットに係合させて隣り合う側壁を連結させる構造のものにおいては、係止片やスリットの開口部が潰れやすく、係合が不十分である場合には、係止片がスリットから抜けやすいという問題がある。
しかも、第1フラップおよび第2フラップを折り曲げた状態で第1面板および第2面板を折り曲げ第2フラップに対して第1フラップを挿入するという極めて簡単な操作で、箱体として自立可能な仮組立状態を得ることができる。特に、第1面板を折り曲げる過程において第1フラップを折り曲げるとともに第2面板を折り曲げる過程において第2フラップを折り曲げるように構成された特定の組立治具を用いることで、作業効率を飛躍的に向上させることが可能となる。
特に、本請求項4に記載の構成によれば、箱体の高さ寸法に影響を受けることなく、第1フラップと第2プラップとの係合構造を確実に形成することができるので、例えば高さ寸法が例えば25mm程度の小さいものであっても、上記効果を確実に得ることができる。また、第1面板および第2面板を天板部形成用折曲線で折り曲げ包装箱を封滅するときに、第1フラップと第2プラップとの係合構造が解除されることを回避することができ作業効率を一層向上させることができる。さらに、第1フラップと第2プラップとの係合構造部分が包装箱の側面に露出しないので、箱体側面の隙間を低減させることができ、塵埃の侵入防止対策や防虫対策が可能となる。
また、本請求項5に記載の構成によれば、第1フラップの係合部が第3折曲線に対して離間した位置に形成されているため、第1フラップと第1面板との連設部に十分な強度を確保することができ第1フラップが破損するなどの不具合が生ずることを回避することができる。
また、第1面板を折り曲げたときに、第1面板に先行して底面板に対して立設された第2面板における第2フラップの空間部に、第1面板の第1フラップを確実に挿入することができ第1フラップにおける係合部と第2フラップにおける被係合部とを係合させることができる。
さらにまた、簡単な構成で、押圧具によってブランクを押圧するという一の動作により第1面板および第2面板を順次に折り曲げることが可能となる。
本発明のブランクを構成する材料は、段ボール、厚紙など各種の紙材料から選択可能であるが、紙質はいかなるものであってもよく、種々のコーティングが行われたもの、紙以外の樹脂等で形成されたものであってもよい。
また、本発明のブランクから形成される箱体の形式は、底面板に対して立設される隣接する2つの面板の係合構造が形成されるよう組み立てられるものであれば、いかなるものであってもよく、例えばヤッコ型(たとう式)、C式、N式等であってよい。また、箱体の天面を構成する蓋の構造についても、特に限定されるものではなく、A式やB式等の構造が採用されたものであってもよい。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係るブランク100は、正方形形状の平面領域内において十字形状を呈するように構成されている。具体的には、矩形状例えば長方形状の底面板101と、底面板101の対向する一対の辺の各々に第1折曲線102を介して連設された一対の第1面板105a,105bと、底面板101の他の対向する一対の辺の各々に第2折曲線103を介して連設された一対の第2面板120,120とを有する。ここに、第1折曲線102および第2折曲線103は、段ボールシートの目方向(図1において、円形内の縞模様で示す。)に対してなす角が例えば45°となるように設けられている。段ボールシートの目方向は、特に限定されるものではなく、第1折曲線102および第2折曲線103が段ボールシートの目方向と直交するように設けられていてもよい。第1折曲線102および第2折曲線103が、段ボールシートの目方向に対してなす角が45°となるように設けられていることにより、折り畳み性を高めることができる。
他方の第1面板105bは、包装箱における側面板を形成する側板部106と、2つの開封切取線116,117によって区画され破断可能に構成された線状の分離部115と、包装箱における天面板の一部を構成する外天板部107とを有する。外天面部107には、一方の第1面板105aの差込片111が挿入される切り込み119を有する切込部118が設けられている。ここに、第1折曲線102に対する近位側の開封切取線116は、天板部形成用折曲線としても機能する。
以下、第1面板105a,105bについて、それぞれを特に区別する場合を除いて、単に、第1面板105として表す。
ロック構造部150は、第1折曲線102に対して直交方向に延びる第1面板105の端縁に第3折曲線125を介して連設された第1フラップ130と、第2折曲線103に対して直交方向に延びる第2面板120の端縁に第4折曲線126を介して連設された第2フラップ140とにより構成されている。
第1フラップ130は、第3折曲線125に対して直交方向に離間した位置に係合部131を有する。本実施形態においては、係合部131は例えば開口形状が矩形状の貫通孔132により形成されている。
空間部142は、第4折曲線126に沿った方向の寸法が第1フラップ130の第3折曲線125に沿った方向における最大寸法と同等またはそれ以上の大きさとなり、また、第4折曲線126と直交する方向の寸法が第1フラップ130の厚み寸法より大きくなるように構成されている。
第1フラップガイド板162と、第2フラップガイド板166および第2フラップ支持板168とは平面視にてL字状に並ぶよう配置されている。
第1面板ガイド板171は、第1面板105の中央部および第1面板105の両側部を摺接案内するように、隣接するフラップ折曲機構160の第1フラップ折曲部161間における略中央位置において立設されているとともに第1フラップガイド板162の側面、第2フラップガイド板166の端面および第2フラップ支持板168の端面に対接された状態で立設されている。
ここに、第1面板ガイド板171の配置位置や数は特に限定されるものではなく、ブランク100のサイズ等に応じて適宜変更することができる。
第2面板ガイド板176は、第2面板120の中央部および第2面板120の両側部を摺接案内するように、隣接するフラップ折曲機構160の第2フラップ折曲部165間における略中央位置において立設されているとともに第2フラップガイド板166の側面に対接された状態で立設されている。
ここに、第2面板ガイド板176の配置位置や数は特に限定されるものではなく、ブランク100のサイズ等に応じて適宜変更することができる。
第2面板ガイド板176の上端は、第1面板ガイド板171の上端と基板156の表面156aに対して同じ高さレベル位置に位置されており、第2面板ガイド板176における第1傾斜面部178aは、第1面板ガイド板171における第1傾斜面部173aより緩やかな傾斜角度で形成されている。このような構成とされていることにより、第2面板120を第1面板105に先行して折り曲げ始めることが可能となる。
この状態から更に押圧具190によって押圧することにより、先ず、第2面板120を第2面板ガイド板176の第2面板ガイド面177に当接させて第1傾斜面部178aに沿って案内させ、その後、第2傾斜面部178bの作用によって第2面板120を第2折曲線103で折り曲げ始める。このとき、第1面板105は、第1面板ガイド板171の第1傾斜面部173aに接する状態である。
そして、第2面板120を第2面板ガイド板176の端面の作用によって底面板101に対して垂立するように折り曲げる一方で、第1面板を第2傾斜面部173bの作用によって第1折曲線102で折り曲げ始める。これにより、図6(b)に示すように、第1面板105に先行して折り曲げた第2面板120における第2フラップ140の空間部142に、第1面板105における第1フラップ130を挿入させる。
このとき、第1面板105および第2面板120の各々が自身の弾性によって形状復帰するように第1折曲線102および第2折曲線103を中心に傾動することで、図6(d)に示すように、第2フラップ140における被係合部141を構成する突出片143が第1フラップ130における係合部131を構成する貫通孔132に係合する。これにより、4隅において第1面板105と第2面板120との係合構造を一斉に形成し、以って、仮組立状態の包装箱を形成する。
仮組立状態の包装箱にあっては、図7および図8に示すように、各々の第1面板105および各々の第2面板120は先端が外方に向かって延びるよう拡開された状態とされるが、仮組立状態の包装箱は底面板101が接地された状態において自立可能に形成される。
例えば、本発明の第1実施形態に係るブランクにおいて、ロック構造部を構成する第1フラップおよび第2フラップの構成は、第1フラップが第2フラップの空間部に挿入されることで、第1フラップと第2フラップとの係合構造が形成されるように構成されていれば、特に制限されない。
本発明の第1実施形態に係るブランクの他の構成例における第1フラップおよび第2フラップの構成を図9に示す。このブランクは、ロック構造部150aを構成する第1フラップ130aおよび第2フラップ140aの構成が異なる他は上述のブランク100と同様の構成を有する。また、第1フラップ130aおよび第2フラップ140aは互いに接した状態とされているが、それぞれ独立に折曲げ自在に形成されている。
頸部135の長さは、第2フラップ140aの厚み(資材の厚み)より大きな寸法に設定されている。
第2フラップ140aには、例えば貫通穴により形成され第1フラップ130aが挿入される空間部142aを有する。空間部142aは第4折曲線126に近接して形成されている。第4折曲線126に対して直交方向に離間した位置には、被係合部141を構成する突出片143aが空間部142aに突出するように形成されており、空間部142aの第4折曲線126に沿って延びるスリット状の空間が第1フラップ挿入部146とされ、空間部142aの第4折曲線126に対して遠位側に位置される空間が第1フラップガイド部147とされている。
第1フラップ挿入部146は、第1フラップ130aの拡幅頭部136が挿入可能な大きさとされており、第1フラップガイド部147は、第1フラップ130aの頸部135が収容可能な大きさとされている。
仮組立状態の包装箱にあっては、各々の第1面板105および各々の第2面板120は先端が外方に向かって延びるよう拡開された状態とされるが、仮組立状態の包装箱は、底面板101が接地された状態において自立可能に形成される。
他方の第2面板220bには、開封切取線216が形成されており、差込片211が開口部228に挿入されてロックされ包装箱が完成した後は、開封切取線216に沿って他方の第2面板220bの外天板部227を破断することで、開口部228に挿入されてロックされた差込片211を抜くことなく開封するように構成されている。
以下、一方の第2面板220aおよび他方の第2面板220bについて、それぞれを特に区別する場合を除いて、単に、第2面板220として表す。
第1フラップ230は、図12にも示すように、第1折曲線102に対して天板部形成用折曲線108より遠位側位置に設けられており、例えば開口形状が矩形状の貫通孔232により形成された係合部231がその一部が第3折曲線125上に位置されるように設けられている。
第2フラップ240の空間部242は、第2折曲線103に対して天板部形成用折曲線123より遠位側位置において、例えば外天板部227の端縁に沿って延びるよう切り欠き状に形成されており、空間部242の第2折曲線103に対する遠位側が解放されている。なお、空間部242は、第2折曲線103に対する近位側が解放された切り欠き状とされていてもよく、また、スリット状に形成されていてもよい。
被係合部241は、第2面板220の外天板部227を形成する端縁に対して直交方向に離間した位置において空間部242に突出するように形成された突出片243により構成されている。
このブランク200に対応する組立治具は、第1実施形態のブランクを組み立てるための組立治具の治具本体155において、連結構造形成機構の構成が異なる他は、当該治具本体155と基本的な構成は同一である。
第1フラップ折曲部261は、基板256に対して立設するように設けられた第1フラップガイド板262を有する。第1フラップガイド板262の上面は、第1面板ガイド板271側に向かって低くなるよう傾斜する傾斜面264とされている。
第2フラップ折曲部265は、基板256に対して立設するよう設けられた第2フラップガイド板266を有する。第2フラップガイド板266の上面は、第2面板ガイド板276側に向かって低くなるよう傾斜する傾斜面269とされている。
また、この治具本体255においては、第1面板折曲機構270は、第1面板205の両側部を摺接案内する第1面板ガイド面272を有する2つの第1面板ガイド板271により構成されており、第1面板ガイド板271は、隣接する第1フラップ折曲部261間において第1フラップガイド板262の側面に対接された状態で立設されている。第1面板ガイド面272は、第1傾斜面部273aと、第2傾斜面部273bとを有する。
第2面板折曲機構275は、上述の組立治具と同様に、2面板220を摺接案内する第2面板ガイド面277を有する3つの第2面板ガイド板276を備えている。第2面板ガイド面277は、第1傾斜面部278aと、第2傾斜面部278bとを有する。
この状態において、押圧具190によって、ブランク200の底面板101を上方から押圧することで、第1フラップ230および第2フラップ240を第1フラップガイド板262の傾斜面264および第2フラップガイド板266の傾斜面269の作用によってそれぞれ折り曲げた後、第1面板205に先行して第2面板220を折り曲げ始める。そして、第1面板205および第2面板220の各々を第1面板折曲機構270および第2面板折曲機構275によって徐々に立ち上げていき、図15(a)に示すように、第2フラップ240における空間部242に第1フラップ230を挿入する。このとき、第1フラップ230は第2面板220に対接され、第2フラップ240は第1面板205に対接された状態とされており、第1フラップ230が第2フラップ240に挿入された位置において第1フラップ230と第2フラップ240との係合構造は形成されない。
仮組立状態の包装箱にあっては、図16に示すように、各々の第1面板205および各々の第2面板220は先端が外方に向かって延びるよう拡開された状態とされるが、仮組立状態の包装箱は、底面板201が接地された状態において自立可能に形成される。
また、第1面板205および第2面板220を天板部形成用折曲線108、123で折り曲げて包装箱を封滅するときには、第2フラップ240に第5折曲線248が設けられていることにより、第1フラップ230と第2プラップ240との係合構造が保持された状態で包装箱の内方側に折り込むことができ、作業効率を一層向上させることができる。さらにまた、第1フラップ230と第2プラップ240との係合構造部が包装箱の側面に露出しないので、包装箱側面の隙間を低減させることができ、包装箱内部への塵埃の侵入防止対策や防虫対策が可能となる。
第2フラップ240aの空間部242aは、第2折曲線103に対して天板部形成用折曲線123より遠位側位置において、例えば外天板部227の端縁に沿って延びるよう切り欠き状に形成されており、空間部242aの第2折曲線103に対する遠位側が解放されている。
本実施形態におけるロック構造部250bを構成する第1フラップ230bは、第1折曲線102に対して遠位側が開放されたフック形状に形成されており、係合溝233を挟んで内天板部209の端縁と対向する遠位側先端部234bによって係合部231bが形成されている。
101, 201 ・・・ 底面板
102 ・・・ 第1折曲線
103 ・・・ 第2折曲線
105, 205 ・・・ 第1面板
105a ・・・ 第1面板
105b ・・・ 第1面板
106, 206 ・・・ 側板部
107 ・・・ 外天板部
108 ・・・ 天板部形成用折曲線
209 ・・・ 内天板部
110, 210 ・・・ 差込部
111, 211 ・・・ 差込片
112, 212 ・・・ 差込部形成用折曲線
213 ・・・ 折曲線
115 ・・・ 分離部
116, 216 ・・・ 開封切取線
117 ・・・ 開封切取線
118, ・・・ 切込部
119, ・・・ 切り込み
120, 220 ・・・ 第2面板
220a ・・・ 第2面板
220b ・・・ 第2面板
121, 221 ・・・ 側板部
122 ・・・ 内天板部
123 ・・・ 天板部形成用折曲線
125 ・・・ 第3折曲線
126 ・・・ 第4折曲線
227 ・・・ 外天板部
228 ・・・ 開口部
130, 230 ・・・ 第1フラップ
130a,230a ・・・ 第1フラップ
230b ・・・ 第1フラップ
131, 231 ・・・ 係合部
231a ・・・ 係合部
231b ・・・ 係合部
132, 232 ・・・ 貫通孔
233 ・・・ 係合溝
234a ・・・ 近位側先端部
234b ・・・ 遠位側先端部
135 ・・・ 頸部
136 ・・・ 拡幅頭部
140, 240 ・・・ 第2フラップ
140a,240a ・・・ 第2フラップ
240b ・・・ 第2フラップ
141, 241 ・・・ 被係合部
241a ・・・ 被係合部
241b ・・・ 被係合部
142, 242 ・・・ 空間部
142a,242a ・・・ 空間部
242b ・・・ 空間部
143, 243 ・・・ 突出片
143a,243a ・・・ 突出片
243b ・・・ 突出片
144, 244 ・・・ 連設部
245 ・・・ 先端部
245a ・・・ 先端部
245b ・・・ 先端部
146 ・・・ 第1フラップ挿入部
147 ・・・ 第1フラップガイド部
248 ・・・ 第5折曲線
150 ,250 ・・・ ロック構造部
150a,250a ・・・ ロック構造部
250b ・・・ ロック構造部
155, 255 ・・・ 治具本体
156, 256 ・・・ 基板
157, 257 ・・・ 中央開口部
160, 260 ・・・ フラップ折曲機構
161, 261 ・・・ 第1フラップ折曲部
162, 262 ・・・ 第1フラップガイド板
163 ・・・ 第1フラップ支持面
264 ・・・ 傾斜面
165, 265 ・・・ 第2フラップ折曲部
166, 266 ・・・ 第2フラップガイド板
167 ・・・ 第2フラップ支持面
168 ・・・ 第2フラップ支持板
269 ・・・ 傾斜面
170, 270 ・・・ 第1面板折曲機構
171, 271 ・・・ 第1面板ガイド板
172, 272 ・・・ 第1面板ガイド面
173a,273a ・・・ 第1傾斜面部
173b,273b ・・・ 第2傾斜面部
175, 275 ・・・ 第2面板折曲機構
176, 276 ・・・ 第2面板ガイド板
177, 277 ・・・ 第2面板ガイド面
178a,278a ・・・ 第1傾斜面部
178b,278b ・・・ 第2傾斜面部
280 ・・・ 位置規制部
190 ・・・ 押圧具
C ・・・ 切目線
Claims (9)
- 多角形状の底面板と、前記底面板の頂点を挟んで隣接する2辺のうちの一方の辺に折り曲げ可能に連設された第1面板と、他方の辺に折り曲げ可能に連設された第2面板とを有する包装箱用のブランクであって、
前記第1面板および前記第2面板がともに折り曲げられたときに前記第1面板と前記第2面板との連結構造が前記底面板の頂点のすべての箇所で一斉に形成されるように構成されたロック構造部を有し、
前記ロック構造部は、前記底面板と前記第1面板との間に設けられた第1折曲線に対して直交方向に延びる前記第1面板の端縁に第3折曲線を介して連設された第1フラップと、前記底面板と前記第2面板との間に設けられた第2折曲線に対して直交方向に延びる前記第2面板の端縁に第4折曲線を介して連設された第2フラップとにより構成され、
前記第1フラップは、係合部を有し、
前記第2フラップは、前記第1フラップが挿入される空間部と前記第1フラップの係合部が係合する被係合部とを有する第2フラップとを有し、
前記係合部及び前記被係合部は、前記第1フラップの前記第2フラップに対する挿入位置と別個の位置で係合構造が形成されるように構成されていることを特徴とするブランク。 - 前記係合部および前記被係合部は、先端が外方に向かって延びるよう前記第1面板および前記第2面板が拡開した状態において前記第1フラップと前記第2フラップとの係合構造が形成されるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のブランク。
- 前記第1フラップは、前記第1面板における側板部を構成する部分の端縁に設けられ、
前記第2フラップは、前記第2面板における側板部を構成する部分の端縁に設けられて
いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブランク。 - 前記第1面板および前記第2面板の各々は、前記第1折曲線および前記第2折曲線に沿って延びるよう設けられた天板部形成用折曲線を有し、
前記第1フラップが、前記第1面板の端縁における前記第1折曲線に対して前記天板部形成用折曲線より遠位側位置に設けられ、
前記第2フラップは、前記天板部形成用折曲線の延長線上の位置に設けられた第5折曲線を有し、前記空間部が前記第2面板の端縁における前記第2折曲線に対して前記天板部形成用折曲線より遠位側位置に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブランク。 - 前記係合部は、前記第3折曲線に対して直交方向に離間した位置に設けられ、前記被係合部は、前記第4折曲線に対して直交方向に離間した位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のブランク。
- 前記係合部は、一部が前記第3折曲線上に位置されるように設けられ、前記被係合部は、前記第4折曲線に対して直交方向に離間した位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のブランク。
- 前記第2フラップにおける空間部は、前記第4折曲線と直交する方向の寸法が前記第1フラップの厚み寸法より大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のブランク。
- 前記第1フラップの係合部が貫通孔により構成され、
前記第2フラップの空間部が前記第4折曲線に沿って延びる切り欠き状またはスリット形状に形成され、前記被係合部が、前記第4折曲線と対向する位置において前記空間部に突出するように形成された突出片により構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のブランク。 - 多角形状の底面板と、前記底面板の頂点を挟んで隣接する2辺のうちの一方の辺に折り曲げ可能に連設された第1面板と、他方の辺に折り曲げ可能に連設された第2面板とを有するブランクの組立治具であって、
前記ブランクが装填される治具本体と、前記ブランクの底面板を上方から押圧して前記治具本体に押し込む押圧具とを備え、
前記治具本体は、前記第1面板および前記第2面板の各々を前記底面板に対して立設するよう折り曲げて前記第1面板と前記第2面板との連結構造を前記底面板の頂点のすべての箇所で一斉に形成させる連結構造形成機構を備え、
前記ブランクが、前記底面板と前記第1面板との間に設けられた第1折曲線に対して直交方向に延びる前記第1面板の端縁に第3折曲線を介して連設された第1フラップと、前記底面板と前記第2面板との間に設けられた第2折曲線に対して直交方向に延びる前記第2面板の端縁に第4折曲線を介して連設された第2フラップとを備え、前記第1フラップが係合部を有し、前記第2フラップが前記第1フラップが挿入される空間部と前記第1フラップの係合部が係合する被係合部とを有するものであって、
前記連結構造形成機構は、前記第1フラップを前記第3折曲線で折り曲げるとともに前記第2フラップを前記第4折曲線で折り曲げるフラップ折曲機構と、前記第1面板を前記第1折曲線で折り曲げる第1面板折曲機構と、前記第2面板を前記第1面板に先行して前記第2折曲線で折り曲げる第2面板折曲機構とを備え、
前記第1面板折曲機構は、前記第1面板を摺接案内する第1面板ガイド面を有する第1面板ガイド板を備え、
前記第2面板折曲機構は、前記第2面板を摺接案内する第2面板ガイド面を有する第2面板ガイド板を備え、
前記第2面板ガイド面は、前記第1面板ガイド面より緩やかな傾斜角度で形成されていることを特徴とする組立治具。
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