JP7371916B2 - 農業用作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、農業用作業機に関する。
従来、車体を移動させながら、圃場に対して苗の移植や除草等の作業を行う農業用作業機が知られている。農業用作業機は、炎天下で使用される。このため、従来、日差しを遮る日除けユニットを備えた農業用作業機が提案されている。日除けユニットを備えた従来の農業用作業機については、例えば、特許文献1に記載されている。
特許第6606883号公報
この種の農業用作業機では、作業者の頭部の高さに応じて、日除けユニットの高さを調節できることが好ましい。また、農業用作業機の収納時に、日除けユニットの高さを低くして、コンパクトに収納できることが好ましい。そのためには、車体に固定された固定フレームに対して、上部に接続される取付フレームの高さを調節することが求められる。
具体的には、取付フレームに、上下方向に間隔をあけて複数の孔を設け、固定フレームに設けられた孔と、取付フレームの複数の孔のうちのいずれかとを重ねた状態で、これらの2つの孔にボルトを挿入して、両フレームを固定することが考えられる。
しかしながら、このような方法では、固定フレームの孔と、取付フレームの孔とが重なるような高さに、取付フレームを支持しながら、ボルトの締結作業を行わなければならない。これは、非常に困難な作業となる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、農業用作業機において、日除けユニットの高さを容易に調節できる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、座席を有する車体と、前記車体とともに移動しつつ、圃場に対して所定の動作を行う作業部と、日除けユニットと、を備え、前記日除けユニットは、前記車体の両側部から上方へ向けて延びる固定フレームと、前記固定フレームに接続され、前記固定フレームに対する高さを調節可能な取付フレームと、前記取付フレームに接続されるトップフレームと、前記トップフレームに支持され、前記座席に着座した作業者の上部を覆う遮光シートと、前記固定フレームに取り付けられたロック部品と、を有し、前記取付フレームは、複数の切り欠きを有し、前記ロック部品は、前記作業者が操作可能なレバーと、前記切り欠きに嵌合するロックピンと、を有し、前記レバーは、固定位置と解除位置との間で、切り替え可能であり、前記レバーが前記解除位置に配置されると、前記ロックピンは、前記切り欠きに嵌合せず、前記レバーが前記固定位置に配置されると、前記ロックピンは、前記切り欠きに嵌合可能である。
本願の第2発明は、第1発明の農業用作業機であって、前記ロック部品は、螺旋状のコイルバネをさらに有し、前記レバーが前記固定位置に配置されると、前記コイルバネにより、前記ロックピンが、前記切り欠きへ向けて付勢される。
本願の第3発明は、第2発明の農業用作業機であって、前記切り欠きは、斜め上向きに凹んでいる。
本願の第4発明は、第2発明または第3発明の農業用作業機であって、前記固定フレームに固定され、前記ロック部品の一部を覆うカバーと、前記固定フレームに対して前記取付フレームを本固定するボルトと、をさらに備え、前記カバーは、前記ボルトが挿入される円筒部を有し、前記コイルバネは、前記円筒部の周囲に装着される。
本願の第5発明は、第1発明から第4発明までのいずれか1発明の農業用作業機であって、前記トップフレームは、前記取付フレームに対して着脱可能である。
本願の第6発明は、第1発明から第5発明までのいずれか1発明の農業用作業機であって、前記取付フレームは、左右方向に延びる係合ピンを有し、前記トップフレームは、前記係合ピンに回動可能に係合するフックを有する。
本願の第7発明は、第1発明から第6発明までのいずれか1発明の農業用作業機であって、前記車体に対して、複数種類の前記作業部を付け替え可能である。
本願の第1発明から第7発明によれば、レバーを解除位置に配置すると、取付フレームの切り欠きから、ロックピンが外れる。これにより、固定フレームに対して取付フレームを、上下方向に移動させることができる。また、レバーを固定位置に配置すると、取付フレームの切り欠きに、ロックピンが嵌合する。これにより、固定フレームに対する取付フレームの高さを仮固定できる。すなわち、レバーを操作するだけで、固定フレームに対する取付フレームの仮固定とその解除を容易に切り替えることができる。その結果、日除けユニットの高さを容易に調節できる。
特に、本願の第2発明によれば、取付フレームの切り欠きに、ロックピンを容易に嵌合させることができる。
特に、本願の第3発明によれば、取付フレームを上方へ移動させながら、所望の位置の切り欠きに、ロックピンを、コイルばねの付勢力で嵌合させることができる。
特に、本願の第4発明によれば、固定フレームに対して取付フレームを本固定できる。また、ボルトが挿入される円筒部をバネ座として利用することで、部品点数を低減できる。
特に、本願の第5発明によれば、農業用作業機の収納時に、トップフレームおよび遮光シートを取り外して、コンパクトに収納できる。
特に、本願の第6発明によれば、農業用作業機の収納時に、トップフレームおよび遮光シートを畳んで、コンパクトに収納できる。
特に、本願の第7発明によれば、作業部の種類に応じて、遮光シートの高さを調節できる。
農業用作業機の側面図である。 農業用作業機の側面図である。 日除けユニットの正面図である。 日除けユニットの側面図である。 日除けユニットの部分背面図である。 日除けユニットの部分背面図である。 ロック部品の斜視図である。 トップフレームの折り畳みの様子を示した日除けユニットの側面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本願では、農業用作業機が進行する方向を「前後方向」とし、前後方向に垂直な水平方向を「左右方向」として、各部の形状や位置関係を説明する。
<1.農業用作業機の全体構成>
図1および図2は、本発明の一実施形態に係る農業用作業機1の側面図である。この農業用作業機1は、圃場を移動しながら、圃場に対して、除草や苗の移植等の作業を行うための装置である。図1および図2に示すように、農業用作業機1は、車体10と、作業部20と、日除けユニット30とを備えている。
車体10は、作業者を乗せて、圃場を移動する。車体10は、1つの前輪11、2つの後輪12、ボディ13、エンジン14、操作部15、および座席16を有する。
前輪11は、車体10の前方中央に配置されている。2つの後輪12は、車体10の後方に、左右に間隔をあけて配置されている。前輪11および2つの後輪12の左右方向の位置は、圃場に条植えされた苗を跨ぐように、設定されている。なお、本発明の農業用作業機の車体は、必ずしも1つの前輪と2つの後輪とを有するものでなくてもよい。例えば、農業用作業機の車体が、2つの前輪と2つの後輪とを有していてもよい。
ボディ13は、前輪11および2つの後輪12によって支持されている。ボディ13は、前輪11と後輪12との間において前後方向に延びる梁状のフロントボディ131と、フロントボディ131の後方に位置するエンジンカバー132とを有する。エンジンカバー132の内部には、エンジン14が収容されている。エンジン14は、前輪11、後輪12、および作業部20に動力を供給する動力源である。エンジン14を動作させると、前輪11および後輪12が回転する。これにより、車体10が前方へ進行する。
操作部15および座席16は、車体10の後部中央に設けられている。農業用作業機1の使用時には、作業者が座席16に着座して、操作部15に設けられたペダル、ハンドル、レバーなどを操作する。これにより、駆動の開始、停止、進行方向の切り替えなどが行われる。また、座席16は、作業部20よりも後方に配置されている。このため、座席16に着座した作業者は、作業部20の様子を目視確認しながら、操作部15を操作することができる。
作業部20は、車体10に対して着脱可能に取り付けられるユニットである。作業部20は、スイングアーム21を介して、ボディ13に接続される。作業部20は、前輪11と後輪12との間に配置される。すなわち、この農業用作業機1は、車体10の前輪11と後輪12との間に作業部20が配置される、いわゆるミッドマウント型の作業機である。
作業部20は、車体10とともに移動しつつ、圃場に対して所定の動作を行う。この農業用作業機1では、作業部20として、移植ユニット20Aと除草ユニット20Bとを、付け替えて使用することができる。図1は、作業部20として、移植ユニット20Aを取り付けた状態を示している。図2は、作業部20として、除草ユニット20Bを取り付けた状態を示している。
移植ユニット20Aは、苗箱90において栽培された水稲のポット苗9を、圃場である水田へ移植する作業を行う場合に使用される。移植ユニット20Aは、フロントボディ131の左右に配置された一対の移植部40を有する。図1に示すように、各移植部40は、苗載台41、複数の押し出し棒42、苗搬送機構43、および植付部44を有する。
苗載台41は、苗箱90を載置するスロープ状の台である。作業者は、移植前のポット苗9の苗箱90を、苗載台41に載置することにより、移植部40に苗箱90を供給する。苗載台41に載置された苗箱90は、苗載台41に設けられた搬送機構(図示省略)によって、斜め下側へ搬送される。
複数の押し出し棒42は、苗載台41の下端部付近に配置されている。複数の押し出し棒42は、苗載台41の後方から前方へ突出することにより、苗載台41に保持されたポット苗9を、一列ずつ前方へ押し出す。苗搬送機構43は、苗箱90から押し出された複数のポット苗9を受け取り、それらのポット苗9の姿勢を反転させつつ、搬送ベルト(図示省略)上にポット苗9を移載する。その後、搬送ベルトが、ポット苗9を水平に左右へ搬送する。
植付部44は、水平軸を中心として回転する円盤441と、円盤441から外側へ突出した複数の植え付け爪442とを有する。搬送ベルトから排出されたポット苗9は、回転する植え付け爪442によって、下方へ送られ、直立姿勢で圃場に植え付けられる。
除草ユニット20Bは、圃場である水田に生えた雑草を除去する作業を行う場合に使用される。図2に示すように、除草ユニット20Bは、複数の条間ロータ51と、複数の揺動ツース52とを有する。
複数の条間ロータ51は、条植えされた苗の条間に位置するように、左右方向に等間隔に配列されている。各条間ロータ51の外周面には、複数の除草爪511が設けられている。除草作業を行うときには、エンジン14から除草ユニット20Bに伝達される動力により、各条間ロータ51が回転する。このとき、各条間ロータ51は、水平かつ左右に延びる回転軸を中心として、前向き(前進するときの前輪11および後輪12と同じ向き)に回転する。そうすると、各条間ロータ51の除草爪511が、条間の土壌表面に接触することにより、圃場の条間に生えた雑草を、土壌から掻き取る。掻き取られた雑草は、その後、拾い集めてもよいし、放置してもよい。
複数の揺動ツース52は、条植えされた苗の株間を除草する機構である。図6に示すように、各揺動ツース52は、針金状の部材により形成されている。また、各揺動ツース52は、土壌に接触する作用部521を有する。作用部521は、上下に蛇行しながら後方へ向けて延びる。除草作業を行うときには、エンジン14から除草ユニット20Bに伝達される動力により、各揺動ツース52が左右に揺動する。すると、各揺動ツース52の作用部521が、株間の土壌表面に接触することにより、苗の周辺に生えた雑草を掻き出す。掻き出された雑草は、その後、拾い集めてもよいし、放置してもよい。
<2.日除けユニットについて>
<2-1.日除けユニットの構成>
日除けユニット30は、座席16に着座した作業者を、直射日光から保護するためのユニットである。図3は、日除けユニット30の正面図である。図4は、日除けユニット30の側面図である。図3および図4に示すように、日除けユニット30は、固定フレーム31、取付フレーム32、トップフレーム33、および遮光シート34を有する。
固定フレーム31は、車体10に固定される柱状のフレームである。固定フレーム31は、鉄などの強度が高い金属により形成される。本実施形態の日除けユニット30は、一対の固定フレーム31を有する。各固定フレーム31の下端部は、ボディ13に固定される。各固定フレーム31は、ボディ13の両側部から、上方へ向けて延びる。図1および図2のように、本実施形態の固定フレーム31は、その一部分が、斜めに屈曲している。ただし、固定フレーム31は、その全体が直線状であってもよい。
取付フレーム32は、固定フレーム31に接続される柱状のフレームである。取付フレーム32は、鉄などの強度が高い金属により形成される。本実施形態の日除けユニット30は、一対の取付フレーム32を有する。各取付フレーム32は、上下方向に直線状に延びる。各取付フレーム32は、固定フレーム31の上端部に接続される。取付フレーム32の上端部は、固定フレーム31の上端部よりも上方に位置する。固定フレーム31に対する取付フレーム32の高さは、調節可能である。
図3に示すように、取付フレーム32は、複数の切り欠き321と、複数の固定孔322とを有する。切り欠き321は、後述するロックピン353により、固定フレーム31に対して取付フレーム32を仮固定するための凹部である。切り欠き321は、取付フレーム32の側縁部において、斜め上向きに凹む。複数の切り欠き321は、上下方向に間隔をあけて設けられている。固定孔322は、後述する第1ボルト37により、固定フレーム31に対して取付フレーム32を本固定するための孔である。固定孔322は、取付フレーム32を前後方向に貫通する。複数の固定孔322は、上下方向に間隔をあけて設けられている。
複数の切り欠き321の間隔と、複数の固定孔322の間隔とは、同一である。すなわち、取付フレーム32には、切り欠き321と固定孔322のセットが、上下方向に複数設けられている。いずれのセットにおいても、切り欠き321と固定孔322の位置関係は、一定である。
トップフレーム33は、取付フレーム32に接続されるコの字状のフレームである。トップフレーム33は、鉄などの強度が高い金属により形成される。トップフレーム33の両端部は、取付フレーム32の上端部に対して、着脱可能に接続される。トップフレーム33は、使用時には、図3および図4のように、略水平に配置される。また、トップフレーム33は、収納時には、取付フレーム32との接続箇所を中心として、下方へ折り畳むことができる。
なお、本実施形態では、図4のように、トップフレーム33の使用時の姿勢(後述する展開位置の姿勢)を、前方へ向かうにつれてやや低くなるように傾斜させている。このようにすれば、遮光シート34の上面に降った雨滴を前方へ排水し、遮光シート34の上面に雨滴が溜まらないようにすることができる。
遮光シート34は、座席16に着座した作業者を、日差しおよび雨滴から保護するためのシートである。遮光シート34の材料には、遮光性および耐水性を有する帆布が用いられる。遮光シート34の左右の端縁部および後方の端縁部は、トップフレーム33に固定される。これにより、遮光シート34が、展張された状態でトップフレーム33に支持される。日除けユニット30の使用時には、座席16に着座した作業者の上部が、遮光シート34により覆われる。
<2-2.取付フレームの高さ調節について>
続いて、取付フレーム32の高さ調節について、説明する。図5および図6は、日除けユニット30の部分背面図である。図5および図6に示すように、日除けユニット30は、ロック部品35、バネカバー36、および第1ボルト37を有する。
ロック部品35は、固定フレーム31に対して取付フレーム32が仮固定される状態と、固定フレーム31に対する取付フレーム32の仮固定が解除された状態とを、切り替えるための部品である。図7は、ロック部品35の斜視図である。図7に示すように、ロック部品35は、コイルバネ351、レバー352、およびロックピン353を有する。本実施形態では、コイルバネ351、レバー352、およびロックピン353が、1本の金属線により形成されている。ただし、コイルバネ351、レバー352、およびロックピン353は、互いに接続された別部品であってもよい。
コイルバネ351は、弾性力を発生させるための部分である。コイルバネ351は、金属線が螺旋状に巻かれることにより、形成される。レバー352は、取付フレーム32の高さを調節するときに、作業者が操作する部分である。レバー352は、コイルバネ351の一端から、外側へ向けて延び、その外端において、金属線がU字状に屈曲されている。ロックピン353は、取付フレーム32の切り欠き321に嵌合する部分である。ロックピン353は、コイルバネ351の他端から、外側へ向けて延び、その外端において、金属線がL字状に屈曲されている。
図5および図6に戻る。バネカバー36は、ロック部品35の一部分を覆う板状のカバーである。バネカバー36は、固定フレーム31の上端部に固定されている。バネカバー36は、第1ボルト37が挿入される円筒部360を有する。ロック部品35のコイルバネ351は、この円筒部360の周囲に装着される。これにより、固定フレーム31の上端部に、バネカバー36を介して、ロック部品35が取り付けられる。
また、バネカバー36は、第1開口部361と第2開口部362とを有する。ロック部品35のレバー352は、バネカバー36の内側から、第1開口部361を介して、バネカバー36の外側へ突出する。ロック部品35のロックピン353は、バネカバー36の内側から、第2開口部362を介して、バネカバー36の外側へ突出する。
作業者は、レバー352を把持して、レバー352の位置を、図5に示す固定位置と、図6に示す解除位置との間で、左右方向に切り替えることができる。レバー352が固定位置に配置されると、コイルバネ351の弾性力により、ロックピン353が、取付フレーム32に接近する方向へ付勢される。したがって、図5のように、ロックピン353は、取付フレーム32の切り欠き321に嵌合可能となる。一方、レバー352が解除位置に配置されると、コイルバネ351の弾性力により、ロックピン353が、取付フレーム32から離れる方向へ付勢される。したがって、図6のように、ロックピン353は、取付フレーム32の切り欠き321に嵌合しない。
固定フレーム31に対する取付フレーム32の高さを調節するときには、まず、作業者は、左右一対のレバー352を、固定位置から解除位置へ切り替える。そして、取付フレーム32を僅かに上方へ持ち上げる。そうすると、上記の通り、取付フレーム32の切り欠き321からロックピン353が外れる。これにより、固定フレーム31に対して取付フレーム32を、上下方向に移動させることができる。
作業者は、取付フレーム32を、目標とする位置よりも低い位置まで下げる。そして、左右一対のレバー352を、解除位置から固定位置へ切り替える。そうすると、コイルバネ351の弾性力により、ロックピン353が、取付フレーム32に接近する方向へ付勢される。これにより、ロックピン353が、取付フレーム32の側縁部に圧接する。
その後、作業者は、取付フレーム32を、上方へ向けて移動させる。そうすると、ロックピン353が、取付フレーム32の切り欠き321に嵌合する。これにより、固定フレーム31に対して取付フレーム32が仮固定される。したがって、作業者が手を離しても、取付フレーム32は、ロックピン353に支持されることにより、その高さを維持する。
取付フレーム32の切り欠き321にロックピン353が嵌合する高さでは、取付フレーム32の固定孔322の位置が、バネカバー36の円筒部360に重なる。作業者は、取付フレーム32から手を離して、円筒部360および固定孔322に、第1ボルト37を挿入する。そして、第1ボルト37の先端にナットを締結する。これにより、固定フレーム31に対して取付フレーム32を本固定する。
以上のように、この日除けユニット30は、取付フレーム32の切り欠き321にロックピン353を嵌合させることにより、固定フレーム31に対する取付フレーム32の高さを、仮固定できる。このため、作業者は、取付フレーム32から手を離して、第1ボルト37による本固定の作業を、容易に行うことができる。また、固定フレーム31に対する取付フレーム32の仮固定と、その解除とを、レバー352の位置を切り替えるだけで、容易に行うことができる。
特に、本実施形態のロック部品35は、レバー352とロックピン353の間に、弾性変形可能なコイルバネ351を有する。このため、切り欠き321とロックピン353の高さが一致していない状態でも、レバー352を解除位置から固定位置へ切り替えることができる。そして、その状態から、取付フレーム32を上昇させることで、レバー352を切り欠き321へ、容易に嵌合させることができる。
また、本実施形態では、複数の切り欠き321が、それぞれ、斜め上向きに凹んでいる。このため、ある切り欠き321にロックピン353を嵌合させた状態から、取付フレーム32を上昇させると、その切り欠き321からロックピン353が外れ、次の切り欠き321に、ロックピン353を嵌合させることができる。したがって、例えば、取付フレーム32を最も低い位置に配置した状態で、レバー352を解除位置から固定位置へ切り替えると、その後、レバー352を固定位置に維持したまま、取付フレーム32を、所望の位置まで(所望の切り欠き321にロックピン353が嵌合するまで)、上昇させることができる。これにより、固定フレーム31に対する取付フレーム32の高さを、より容易に調節できる。
また、本実施形態では、バネカバー36の円筒部360の周囲に、コイルバネ351が装着されている。すなわち、第1ボルト37が挿入される円筒部360を、バネ座として利用している。このようにすれば、第1ボルト37が挿入される円筒部360と、コイルバネ351が装着されるバネ座とを、別々に設ける場合よりも、部品点数を低減できる。
この農業用作業機1は、車体10に対して、移植ユニット20Aと、除草ユニット20Bとを、付け替えて使用することができる。移植作業と除草作業とでは、遮光シート34の最適な高さが異なる。具体的には、移植作業時には、座席16に着座した作業者が、苗載台41へ苗箱90をセットするため、除草作業時よりも、遮光シート34の高さが高い方がよい。本実施形態の構造を採用すれば、移植ユニット20Aを使用するときと、除草ユニット20Bを使用するときとで、取付フレーム32の高さを調節することにより、遮光シート34の高さを、容易に変更できる。
<2-3.トップフレームの折り畳みおよび着脱について>
続いて、トップフレーム33の折り畳みおよび着脱のための構造について、説明する。図8は、トップフレーム33の折り畳みの様子を示した日除けユニット30の側面図である。
図8に示すように、取付フレーム32は、係合ピン323を有する。係合ピン323は、一対の取付フレーム32の上端部に、それぞれ設けられている。また、係合ピン323は、左右方向に延びる円柱状の外形を有する。一方、トップフレーム33は、係合ピン323に対して係合可能なフック331を有する。フック331は、係合ピン323に係合した状態で、回動することが可能である。したがって、トップフレーム33は、係合ピン323を中心として、折り畳むことができる。具体的には、トップフレーム33は、図8中に実線で示した展開位置と、図8中に二点鎖線で示した収納位置との間で、係合ピン323を中心として、回動可能である。
トップフレーム33は、展開位置と収納位置のそれぞれの位置において、第2ボルト38により、取付フレーム32に固定される。これにより、トップフレーム33の姿勢が、展開位置または収納位置に維持される。農業用作業機1の使用時には、トップフレーム33を展開位置に固定して、作業を行う。また、農業用作業機1を収納するときには、トップフレーム33を収納位置に固定する。これにより、農業用作業機1を、コンパクトに収納できる。
また、収納位置の取付フレーム32を、上方へ持ち上げると、係合ピン323からフック331が外れる。これにより、取付フレーム32からトップフレーム33および遮光シート34を、容易に取り外すことができる。このように、トップフレーム33および遮光シート34を取り外せば、農業用作業機1を、よりコンパクトに収納できる。さらに、上述したロック部品35を操作して、取付フレーム32を最も低い位置へ下げておけば、農業用作業機1をより一層コンパクトに収納できる。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、ロック部品35がコイルバネ351を有していた。しかしながら、ロック部品35は、コイルバネ351を有していなくてもよい。すなわち、ロック部品35は、レバー352とロックピン353を有する剛体であってもよい。その場合、切り欠き321にロックピン353を、弾性力を利用して嵌合させることはできないが、作業者が、取付フレーム32の切り欠き321の高さを、ロックピン353の高さに合わせて、レバー352を解除位置から固定位置へ移動させることで、切り欠き321にロックピン353を嵌合させることができる。
また、上記の実施形態では、農業用作業機1の車体10に、移植ユニット20Aと除草ユニット20Bの2種類の作業部20を、付け替えることが可能であった。しかしながら、農業用作業機1に付け替えることができる作業部20の種類は、3種類以上であってもよい。また、本発明の農業用作業機は、作業部20を付け替えることができない、単一用途の作業機であってもよい。また、農業用作業機が行う作業は、移植・除草以外の、例えば播種等の作業であってもよい。
また、農業用作業機の細部の構成については、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 農業用作業機
9 ポット苗
10 車体
11 前輪
12 後輪
13 ボディ
14 エンジン
15 操作部
16 座席
20 作業部
20A 移植ユニット
20B 除草ユニット
21 スイングアーム
30 日除けユニット
31 固定フレーム
32 取付フレーム
33 トップフレーム
34 遮光シート
35 ロック部品
36 バネカバー
37 第1ボルト
38 第2ボルト
40 移植部
41 苗載台
42 押し出し棒
43 苗搬送機構
44 植付部
51 条間ロータ
52 揺動ツース
90 苗箱
131 フロントボディ
132 エンジンカバー
321 切り欠き
322 固定孔
323 係合ピン
331 フック
351 コイルバネ
352 レバー
353 ロックピン
360 円筒部
361 第1開口部
362 第2開口部

Claims (7)

  1. 座席を有する車体と、
    前記車体とともに移動しつつ、圃場に対して所定の動作を行う作業部と、
    日除けユニットと、
    を備え、
    前記日除けユニットは、
    前記車体の両側部から上方へ向けて延びる固定フレームと、
    前記固定フレームに接続され、前記固定フレームに対する高さを調節可能な取付フレームと、
    前記取付フレームに接続されるトップフレームと、
    前記トップフレームに支持され、前記座席に着座した作業者の上部を覆う遮光シートと、
    前記固定フレームに取り付けられたロック部品と、
    を有し、
    前記取付フレームは、複数の切り欠きを有し、
    前記ロック部品は、
    前記作業者が操作可能なレバーと、
    前記切り欠きに嵌合するロックピンと、
    を有し、
    前記レバーは、固定位置と解除位置との間で、切り替え可能であり、
    前記レバーが前記解除位置に配置されると、前記ロックピンは、前記切り欠きに嵌合せず、
    前記レバーが前記固定位置に配置されると、前記ロックピンは、前記切り欠きに嵌合可能である、農業用作業機。
  2. 請求項1に記載の農業用作業機であって、
    前記ロック部品は、
    螺旋状のコイルバネ
    をさらに有し、
    前記レバーが前記固定位置に配置されると、前記コイルバネにより、前記ロックピンが、前記切り欠きへ向けて付勢される、農業用作業機。
  3. 請求項2に記載の農業用作業機であって、
    前記切り欠きは、斜め上向きに凹んでいる、農業用作業機。
  4. 請求項2または請求項3に記載の農業用作業機であって、
    前記固定フレームに固定され、前記ロック部品の一部を覆うカバーと、
    前記固定フレームに対して前記取付フレームを本固定するボルトと、
    をさらに備え、
    前記カバーは、前記ボルトが挿入される円筒部を有し、
    前記コイルバネは、前記円筒部の周囲に装着される、農業用作業機。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の農業用作業機であって、
    前記トップフレームは、前記取付フレームに対して着脱可能である、農業用作業機。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の農業用作業機であって、
    前記取付フレームは、左右方向に延びる係合ピンを有し、
    前記トップフレームは、前記係合ピンに回動可能に係合するフックを有する、農業用作業機。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の農業用作業機であって、
    前記車体に対して、複数種類の前記作業部を付け替え可能である、農業用作業機。
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