JP2009207480A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】運転部5の後方に脱穀部3又は穀粒回収部4を備えると共に、運転部5の上方を覆うキャノピ10を備えたコンバインにおいて、運転部5の上方を覆うルーフ部材70と、運転部5の後部に上下向きの軸心周りで回動可能に支持された支柱40とを備えて、支柱40の上部にルーフ部材70を連結してキャノピ10を構成する。
【選択図】図2
Description
本発明は、キャノピが立木等に接触して破損することを防止しながら、キャノピの操作性を向上できるコンバインを実現することを目的とする。
(構成)
本発明の第1特徴は、運転部の後方に脱穀部又は穀粒回収部を備えると共に、前記運転部の上方を覆うキャノピを備えたコンバインにおいて、次のように構成することにある。
前記運転部の上方を覆うルーフ部材と、前記運転部の後部に上下向きの軸心周りで回動可能に支持された支柱とを備えて、前記支柱の上部に前記ルーフ部材を連結して前記キャノピを構成してある。
本発明の第1特徴によると、キャノピを運転部の後部の上下向きの軸心周りで後方に回動させると、キャノピが運転部の後方の脱穀部又は穀粒回収部側に移動した状態になる。これにより、キャノピを後方に回動させることで、例えば立木等の生えた場所において、キャノピがコンバインを走行させる妨げになり難くなり、キャノピの立木等への接触を防止できる。また、立木等が生えた場所において、立木等をあまり気にしないでコンバインを走行させることができるので、コンバインの走行作業の作業性を向上できる。
本発明の第1特徴によると、キャノピが立木等に接触して破損することを防止しながら、キャノピの操作性を向上できる。
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴のコンバインにおいて、次のように構成することにある。
前記キャノピを、前記運転部の上方に位置する作業位置よりも機体横方向での内側に位置する収納位置にして支持する収納支持手段を備えてある。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第2特徴によると、キャノピを収納支持手段によって支持させると、キャノピは、作業位置よりも走行機体横方向での内側に位置した収納位置で支持される。これにより、キャノピの機体横外側への突出を、キャノピが作業位置に位置した場合のそれよりも抑制したり無くしたりできる。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第2特徴によると、コンバインを格納や搬送する際、キャノピの機体横外側への突出を抑制あるいは無くして、機体横方向での格納スペースが小さくても容易に格納することができ、機体横方向での収納スペースが小さい荷台やコンテナに収納して安価に搬送することができる。
しかも、キャノピを取り外して固縛する場合のように特別な固定手段を準備する必要がなく、この面からも安価に搬送することができる。
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第2特徴のコンバインにおいて、次のように構成することにある。
前記キャノピを、前記運転部の上方に位置する作業位置と、前記脱穀部又は穀粒回収部の上部に沿って後向きに格納した格納位置とに位置変更可能に構成してある。
本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第3特徴によると、キャノピを作業位置から格納位置に位置変更すると、キャノピが脱穀部又は穀粒回収部の上部に沿って後向きになった状態になる。これにより、キャノピを格納位置に位置変更することで、例えば立木等の生えた場所において、キャノピがコンバインを走行させる妨げになり難くなり、キャノピの立木等への接触を防止できる。また、立木等が生えた場所において、立木等をあまり気にしないでコンバインを走行させることができるので、コンバインの走行作業の作業性を向上できる。
本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[II]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第3特徴によると、キャノピが立木等に接触して破損することを更に防止できると共に、コンバインの走行作業の作業性を更に向上できる。
(構成)
本発明の第4特徴は、本発明の第3特徴のコンバインにおいて、次のように構成することにある。
前記収納位置および前記格納位置でのキャノピの高さを、前記作業位置でのキャノピの高さよりも低く設定してある。
本発明の第4特徴によると、本発明の第3特徴と同様に前項[III]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
作業位置でのキャノピの高さを確保して、キャノピを作業位置に位置変更した状態での運転部の高さ方向への空間を広く確保できると共に、収納位置や格納位置に位置変更した状態でのキャノピを低い位置に配設できる。これにより、キャノピを作業位置に位置変更した状態での運転部の空間を広く確保しながら、格納位置でのキャノピの立木等への接触を更に効果的に防止でき、収納位置にしたキャノピによるコンバインの高さを低く抑制できる。
本発明の第4特徴によると、本発明の第3特徴と同様に前項[III]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第4特徴によると、キャノピが立木等に接触して破損することを更に防止できると共に、コンバインの走行作業の作業性を更に向上できる。そして、格納や収納スペースの機体上下方向での大きさが小さくても、コンバインの格納を容易に行なったり、コンバインの収納が可能で安価に搬送したりできる。
(構成)
本発明の第5特徴は、本発明の第3特徴のコンバインにおいて、次のように構成することにある。
前記格納位置でのキャノピの高さを、前記作業位置でのキャノピの高さより低く設定し、前記収納位置でのキャノピの高さを、前記格納位置でのキャノピの高さより低く設定してある。
本発明の第5特徴によると、本発明の第3特徴と同様に前項[III]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第5特徴によると、作業位置でのキャノピの高さを確保して、キャノピを作業位置に位置変更した状態での運転部の高さ方向への空間を広く確保できると共に、格納位置に位置変更した状態でのキャノピを脱穀部又は穀粒回収部に近づけて低い位置に配設でき、収納位置に位置変更した状態でのキャノピをさらに低い位置に設置できる。これにより、キャノピを作業位置に位置変更した状態での運転部の空間を広く確保しながら、格納位置でのキャノピの立木等への接触を更に効果的に防止でき、収納位置にしたキャノピによるコンバインの高さを低く抑制できる。
本発明の第5特徴によると、本発明の第3特徴と同様に前項[III]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第5特徴によると、キャノピが立木等に接触して破損することを更に防止できると共に、コンバインの走行作業の作業性を更に向上できる。そして、格納や収納スペースの機体上下方向での大きさが小さくても、コンバインの格納を容易に行なったり、コンバインの収納が可能で安価に搬送したりできる。
(構成)
本発明の第6特徴は、本発明の第2〜第5特徴のうちのいずれか一つのコンバインにおいて、次のように構成することにある。
前記収納位置でのキャノピの高さを、エンジン用のプレクリーナと等しい又はそれに近い高さに設定してある。
本発明の第6特徴によると、本発明の第2〜第5特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[II]〜[V]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第6特徴によると、キャノピとプレクリーナとによる高さ変化が無い、あるいはさほど無い簡素な形状状態にしてキャノピを収納できる。
本発明の第6特徴によると、本発明の第2〜第5特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[II]〜[V]に記載の「効果」を備えており、これに加えて以下のような「効果」を備えている。
本発明の第6特徴によると、キャノピやプレクリーナの納屋やコンテナへの衝突を回避しやすくて楽にかつ能率よく格納や収納作業を行うことができる。
(構成)
本発明の第7特徴は、本発明の第6特徴のコンバインにおいて、次のように構成することにある。
前記プレクリーナを昇降調節自在に支持させ、
前記収納位置でのキャノピの高さを、下降調節されたプレクリーナと等しい又はそれに近い高さに設定してある。
本発明の第7特徴によると、本発明の第6特徴と同様に前項[VI]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第7特徴によると、キャノピとプレクリーナとによる高さ変化が無い、あるいはさほど無い簡素な形状状態にして、かつキャノピもプレクリーナも極力低く位置した状態にしてキャノピを収納できる。
本発明の第7特徴によると、本発明の第6特徴と同様に前項[VI]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
機体上下方向での格納や収納スペースが小さくでも、キャノピやプレクリーナの納屋やコンテナへの衝突を回避しやすくて楽にかつ能率よく格納や収納作業を行うことができる。
(構成)
本発明の第8特徴は、本発明の第4又は第5特徴のコンバインにおいて、次のように構成することにある。
前記格納位置から前記作業位置への前記キャノピの高さ変更を補助する補助機構を備えてある。
本発明の第8特徴は、本発明の第4又は5特徴と同様に前項[IV]、[V]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第8特徴によると、キャノピを、高さが低く設定された格納位置から高さが高く設定された作業位置に位置変更する場合に、補助機構に補助されながらキャノピを小さな力で(又は力を加えずに)上方に移動させることができる。これにより、キャノピの格納位置から作業位置への位置変更を容易に行うことができ、簡易迅速にキャノピを位置変更できる。
本発明の第8特徴によると、本発明の第4又は第5特徴と同様に前項[IV],[V]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第8特徴によると、キャノピの位置変更作業の作業性を更に向上でき、キャノピの操作性を更に向上できる。
(構成)
本発明の第9特徴は、本発明の第3〜第8特徴のうちのいずれか一つのコンバインにおいて、次のように構成することにある。
前記キャノピに、前記作業位置で前記支柱の機体内側に配設された補助支柱を備え、前記作業位置又は格納位置で前記補助支柱を機体側に固定する固定手段を備えてある。
本発明の第9特徴によると、本発明の第3〜第8特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[III]〜[VIII]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第9特徴によると、固定手段により、作業位置又は格納位置でのキャノピを補助支柱の位置で機体側に固定することができる。これにより、作業位置又は格納位置で、支柱の位置と補助支柱の位置の2箇所でキャノピを支持し、キャノピを安定して機体側に固定できる。
本発明の第9特徴によると、本発明の第3〜第8特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[III]〜[VIII]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第9特徴によると、作業位置又は格納位置でのキャノピのガタツキ等を防止できる。
(構成)
本発明の第10特徴は、本発明の第1〜第9特徴のうちのいずれか一つのコンバインにおいて、次のように構成することにある。
前記支柱の機体内側への回動を規制する規制部材を備えてある。
本発明の第10特徴によると、本発明の第1〜第9特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[IX]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第10特徴によると、支柱を機体内側に回動させてキャノピを位置変更しようとすると、規制部材により支柱の機体内側への回動が規制され、例えばキャノピの機体内側の機器(例えば図1のプレクリーナ35等)とキャノピとの干渉を回避できる。これにより、キャノピを誤って機体内側に回動させることによるキャノピ及びキャノピの機体内側の機器の破損を防止できる。
本発明の第10特徴によると、本発明の第1〜第9特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[IX]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第10特徴によると、キャノピ及びキャノピの機体内側の機器の破損を防止しながら、キャノピを容易に位置変更できる。
(構成)
本発明の第11特徴は、本発明の第9特徴のコンバインにおいて、次のように構成することにある。
前記支柱の機体内側への回動を規制する規制部材を備え、前記規制部材を前記補助支柱で構成してある。
本発明の第11特徴によると、本発明の第9特徴と同様に前項[IX]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第11特徴によると、支柱を機体内側に回動させてキャノピを位置変更しようとすると、補助支柱により支柱の機体内側への回動が規制され、例えばキャノピの機体内側の機器(例えば図1のプレクリーナ35等)とキャノピとの干渉を回避できる。これにより、補助支柱を規制部材として兼用してキャノピの構造の簡素化を図りながら、キャノピを誤って機体内側に回動させることによるキャノピ及びキャノピの機体内側の機器の破損を防止できる。
本発明の第11特徴によると、本発明の第9特徴と同様に前項[IX]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第11特徴によると、キャノピの製造コストを削減しながら、キャノピ及びキャノピの機体内側の機器の破損を防止できる。
(構成)
本発明の第12特徴は、本発明の第1〜第11特徴のうちのいずれか一つのコンバインにおいて、次のように構成することにある。
前記ルーフ部材の左右中央部に前記支柱の上部を連結してある。
本発明の第12特徴によると、本発明の第1〜第11特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[XI]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第12特徴によると、キャノピを運転部の後部の上下向きの軸心周りで後方に回動させた場合において、ルーフ部材が機体内側又は機体外側に位置ずれした状態で、後方の脱穀部又は穀粒回収部側に移動することを防止できる。
本発明の第12特徴によると、本発明の第1〜第11特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[XI]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第12特徴によると、例えばルーフ部材が機体内側に位置ずれして機体内側の機器と干渉することを防止できると共に、例えばルーフ部材が機体外側に大きく出っ張って走行等の妨げになることを防止できる。
(構成)
本発明の第13特徴は、本発明の第1〜第12特徴のうちのいずれか一つのコンバインにおいて、次のように構成することにある。
前記支柱を、前記脱穀部又は穀粒回収部の前壁に支持してある。
本発明の第13特徴によると、本発明の第1〜第12特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[XII]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第13特徴によると、支柱を脱穀部又は穀粒回収部の前壁に安定して支持できるとともに、支柱にルーフ部材を支持することによる無理な負荷が作用し難くなる。これにより、キャノピの破損を防止できると共に、支柱を運転部の後部に支持する構造を簡素化することができる。
本発明の第13特徴によると、本発明の第1〜第12特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[XII]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第12特徴によると、キャノピの製造コストを削減しながら、キャノピの耐久性を向上できる。
(構成)
本発明の第14特徴は、本発明の第1〜第13特徴のうちのいずれか一つのコンバインにおいて、次のように構成することにある。
前記ルーフ部材の後部を前記支柱の左右向きの軸心周りで揺動可能に支持し、前記ルーフ部材の前方傾斜角度を変更可能に構成してある。
本発明の第14特徴によると、本発明の第1〜第13特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[XIII]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第14特徴によると、ルーフ部材の前方傾斜角度を変更することで、運転部空間の天井の高さを高く又は低く変更することができる。これにより、例えばコンバインを運転する運転者の身長や前方からの日差しの照り具合等に応じてルーフ部材の前方傾斜角度を変更して、運転部空間の天井の高さを高く又は低く変更することができる。
本発明の第14特徴によると、本発明の第1〜第13特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[XIII]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第13特徴によると、快適な運転部空間を形成することができ、コンバインの走行作業の作業性を更に向上できる。
(構成)
本発明の第15特徴は、本発明の第14特徴のコンバインにおいて、次のように構成することにある。
前記ルーフ部材を、前記支柱から機体前方向きに延出し、かつ水平姿勢よりも下向きの姿勢になった下向き使用姿勢に調節自在に構成してある。
本発明の第15特徴によると、本発明の第14特徴と同様に前項[XIV]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第15特徴によると、下向き使用姿勢にしたルーフ部材によって立木の小枝や葉を押し上げて、小枝や葉の運転部への入り込みを防止することができる。
本発明の第15特徴によると、本発明の第14特徴と同様に前項[XIV]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第15特徴によると、立木付近の作業箇所であっても、ルーフ部材をガード手段に利用して小枝や葉の運転部への入り込みを防止しながら快適に作業を行うことができる。
図1〜図3に基づいて、本発明に係るキャノピ10を備えた普通型コンバインの全体構成について説明する。図1は、普通型コンバインの全体左側面図であり、図2は、普通型コンバインの全体右側面図であり、図3は、普通型コンバインの全体平面図である。
図2〜図5に基づいて運転部5及び穀粒回収ホッパー4付近の詳細構造について説明する。図4は、運転部5及び穀粒回収ホッパー4付近の側面図であり、図5は、運転部5付近の正面図である。
図3,図6〜図11に基づいてキャノピ10の詳細構造について説明する。図6は、キャノピ10の全体側面図であり、図7は、キャノピ10の全体平面図である。図8は、キャノピ10の支持構造を説明する縦断正面図であり、図9は、キャノピ10の支持構造を説明する平面図である。図10は、傾斜角度調節機構80の構造を説明する側面図であり、図11は、傾斜角度調節機構80の構造を説明する正面図である。
図3〜図6に基づいてキャノピ10の操作状況について説明する。まず、図3〜図5に基づいてキャノピ10の位置変更状況について説明する。図3〜図5に示すように、キャノピ10が作業位置に位置変更され操作具54が固定位置に操作され固定操作具61が固定された状態で、固定操作具61を取り外しかつ操作具54を解除位置に位置変更して、支柱40を回動可能に操作し、キャノピ10を右側後方に揺動させて機体後方に移動させる。この場合、補助支柱43の下部に固着された固定部材60の面が穀粒回収ホッパー4の前壁4Aに接当して、キャノピ10の前後方向での位置が格納位置での前後方向での位置(キャノピ10が穀粒回収ホッパー4の上方に移動した位置)に位置決めされる(支柱40の位置決め固定穴40b,40cの向く方向と、支柱支持部材47の支柱固定穴47aの向く方向が略一致する)。
前述の[発明を実施するための最良の形態]においては、穀粒回収部の一例としての穀粒回収ホッパー4を配設した例を示したが、図12及び図13に示すように、グレンタンク90を備えたコンバインにおいても同様に適用できる。図12は、この別実施形態での普通型コンバインの全体右側面図であり、図13は、この別実施形態でのキャノピ10の支持構造を説明する正面図である。なお、後述する以外の構成は、前述の[発明を実施するための最良の形態]と同様である。
図14は、発明の実施の第2別形態を備えたコンバインの全体側面図である。図15は、発明の実施の第2別形態を備えたコンバインの全体平面図である。図16〜図22は、発明の実施の第2別形態を備えたコンバインのキャノピ支持構造を示している。これらの図に示すように、発明の実施の第2別形態を備えたコンバインと、前述の[発明を実施するための最良の形態]において示したコンバインとを比較すると、キャノピ10を作業位置と格納位置とに位置変更する点と、キャノピ10を作業位置で固定する点と、キャノピ10の作業位置から格納位置への高さ変更を補助する点と、支柱40の機体内側への回動を規制する点と、ルーフ部材70と支柱40を連結する点とにおいて、発明の実施の第2別形態を備えたコンバインと、前述の[発明を実施するための最良の形態]において示したコンバインとは、同じ構成を備えている。発明の実施の第2別形態を備えたコンバインでは、さらに次の構成を備えている。
プレクリーナ側ダクト34bは、プレクリーナ35の昇降調節を行なわれると、エアクリーナ側ダクト34aに対して自ずと伸縮し、プレクリーナ35の高さ変化にかかわらずプレクリーナ35をエアクリーナ33に連通した状態にする。
ルーフ部材70は、傾斜角度調節機構80によって中間使用姿勢、および下限使用姿勢に角度調節された場合、支柱40から機体前方向きに延出し、かつ機体側面視で上限使用姿勢(水平姿勢)よりも下向き姿勢になった下向き使用姿勢になり、垂れ下がっている小枝や葉を押し上げて運転部5に入り込みにくくする。
前述の[発明を実施するための最良の形態]、[発明の実施の第1別形態]、及び[発明の実施の第2別形態]においては、支柱40を穀粒回収ホッパー4の前壁4A又はグレンタンク90の前壁90Aに支持した例を示したが、異なる部材に支柱40を支持する構造を採用してもよい。具体的には、例えば支柱40を穀粒回収ホッパー4又はグレンタンク90の側壁に支持する構造を採用してもよく、例えば支柱40を穀粒回収ホッパー4又はグレンタンク90の前部上部に支持する構成を採用してもよい。また、例えば支柱40を座席支持フレーム28等の異なるフレーム類に支持する構造を採用してもよい。
前述の[発明を実施するための最良の形態]、[発明の実施の第1別形態]、及び[発明の実施の第2別形態]においては、機体2の右横側に運転部5を備え、この運転部5の後方に穀粒貯留ホッパー4又はグレンタンク90を備えたコンバインを例に示したが、機体2に対して運転部5を異なる位置に配設したコンバインにおいても同様に適用できる。具体的には、例えば、機体2の左横側に運転部5を備え、この運転部5の後方に穀粒貯留ホッパー4又はグレンタンク90を備えたコンバイン(上記の実施形態と左右対称構造のコンバイン)においても同様に適用でき、例えば機体2の左右中央部に運転部5を備え、この運転部5の後方に穀粒貯留ホッパー4又はグレンタンク90を備えたコンバインにおいても同様に適用できる。
前述の[発明を実施するための最良の形態]、[発明の実施の第1別形態]、[発明の実施の第2別形態]、[発明の実施の第3別形態]、及び[発明の実施の第4別形態]においては、コンバインの一例として普通型コンバインを例に示したが、自脱型コンバインにおいても同様に適用できる。
3 脱穀装置(脱穀部)
4 穀粒回収ホッパー(穀粒回収部)
4A 前壁
5 運転部
10 キャノピ
40 支柱
43 補助支柱(規制部材)
50 弾性バネ(補助機構)
60 固定部材(固定手段)
70 ルーフ部材
104 収納支持手段
P1 上下向きの軸心
P2 左右向きの軸心
Claims (15)
- 運転部の後方に脱穀部又は穀粒回収部を備えると共に、前記運転部の上方を覆うキャノピを備えたコンバインにおいて、
前記運転部の上方を覆うルーフ部材と、前記運転部の後部に上下向きの軸心周りで回動可能に支持された支柱とを備えて、前記支柱の上部に前記ルーフ部材を連結して前記キャノピを構成してあるコンバイン。 - 前記キャノピを、前記運転部の上方に位置する作業位置よりも機体横方向での内側に位置する収納位置にして支持する収納支持手段を備えてある請求項1記載のコンバイン。
- 前記キャノピを、前記運転部の上方に位置する作業位置と、前記脱穀部又は穀粒回収部の上部に沿って後向きに格納した格納位置とに位置変更可能に構成してある請求項2記載のコンバイン。
- 前記収納位置および前記格納位置でのキャノピの高さを、前記作業位置でのキャノピの高さよりも低く設定してある請求項3記載のコンバイン。
- 前記格納位置でのキャノピの高さを、前記作業位置でのキャノピの高さより低く設定し、前記収納位置でのキャノピの高さを、前記格納位置でのキャノピの高さより低く設定してある請求項3記載のコンバイン。
- 前記収納位置でのキャノピの高さを、エンジン用のプレクリーナと等しい又はそれに近い高さに設定してある請求項2〜5のいずれか一項に記載のコンバイン。
- 前記プレクリーナを昇降調節自在に支持させ、
前記収納位置でのキャノピの高さを、下降調節されたプレクリーナと等しい又はそれに近い高さに設定してある請求項6記載のコンバイン。 - 前記格納位置から前記作業位置への前記キャノピの高さ変更を補助する補助機構を備えてある請求項4又は5記載のコンバイン。
- 前記キャノピに、前記作業位置で前記支柱の機体内側に配設された補助支柱を備え、前記作業位置又は格納位置で前記補助支柱を機体側に固定する固定手段を備えてある請求項3〜8のいずれか一項に記載のコンバイン。
- 前記支柱の機体内側への回動を規制する規制部材を備えてある請求項1〜9のいずれか一項に記載のコンバイン。
- 前記支柱の機体内側への回動を規制する規制部材を備え、前記規制部材を前記補助支柱で構成してある請求項9記載のコンバイン。
- 前記ルーフ部材の左右中央部に前記支柱の上部を連結してある請求項1〜11のいずれか一項に記載のコンバイン。
- 前記支柱を、前記脱穀部又は穀粒回収部の前壁に支持してある請求項1〜12のいずれか一項に記載のコンバイン。
- 前記ルーフ部材の後部を前記支柱の左右向きの軸心周りで揺動可能に支持し、前記ルーフ部材の前方傾斜角度を変更可能に構成してある請求項1〜13のいずれか一項に記載のコンバイン。
- 前記ルーフ部材を、前記支柱から機体前方向きに延出し、かつ水平姿勢よりも下向きの姿勢になった下向き使用姿勢に調節自在に構成してある請求項14記載のコンバイン。
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