JP7371391B2 - 車両の駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両を駆動するモーターとインバーターとが導電部材で接続される車両の駆動装置に関する。
従来、電気自動車やハイブリッド自動車などの車両をモーター(電動機)で駆動する駆動装置が知られている。例えば、左右輪の各々に個別のモーターを接続し、左右輪を互いに独立して駆動できるようにしたものが提案されている。このような駆動装置では、左右のモーターの駆動力を相違させることで、左右輪に回転数差やトルク差を生じさせることができる。これにより、車両の旋回性能や旋回時の車体安定性が改善されうる(特許文献1参照)。
各々のモーターは、給電ケーブルやバスバーなどの導電部材を介してインバーターの半導体モジュールに接続される。特許文献1に記載の技術では、モーターの内部から突設される動力線に対して駆動用コネクターを取り付け、駆動用コネクターの端子部と駆動素子ユニットの出力端子との間を出力用バスバーで接続している。また、駆動用コネクターの位置は、駆動装置の上端部近傍に設定されている。
特開2017-184523号公報
引用文献1に記載の技術では、駆動用コネクターや出力用バスバーが水平方向に延設されており、インバーターの側面を貫通する導電経路が形成されている。一方、インバーターがモーターの上部に固定される駆動装置でこのような構造を採用した場合、インバーターの側方に駆動用コネクターや出力用バスバーを収納するための空間を設けなければならない。そのため、駆動装置のサイズが大きくなりやすく、車両搭載性が低下するという課題がある。
本件の目的の一つは、上記のような課題に鑑みて創案されたものであり、コンパクトかつ簡素な構成で車両搭載性を改善できるようにした車両の駆動装置を提供することである。なおこの目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用効果であって、従来の技術では得られない作用効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
ここで開示するのは、車両を駆動するモーターと、モーターを内装するモーターハウジングの上部に固定されるインバーターと、モーターとインバーターとを接続してモーターへ駆動電力を供給する導電部材と、を具備した車両の駆動装置である。モーターは、回転軸を水平方向に向けて配置される。導電部材は、モーターハウジングにおけるモーターの径方向を囲む外表面とインバーターの下面との間の空間に延在する。また、車両の駆動装置は、導電部材の延在部分を囲んでモーターハウジングとインバーターの下面との間に介装され、モーターハウジング及びインバーターに面接触した状態で固定される保護カバーを備える。前記保護カバーは、前記モーター側と面接触する第一接触面と、前記インバーターの下面と面接触する第二接触面とを有し、前記第一接触面が、水平方向において前記モーターの回転軸側に向かうにつれて前記第二接触面に近づくように形成される。
モーターハウジングにおけるモーターの径方向を囲む外表面とインバーターの下面との間の空間に導電部材を延在させ、導電部材の延在部分を囲む保護カバーをモーターハウジングとインバーターの下面との間に介装させることで、空間利用効率を高めることができ、駆動装置のサイズを小さくすることができる。したがって、コンパクトかつ簡素な構成で車両搭載性を改善することができる。
実施形態としての車両の駆動装置を分解して示す斜視図である。 駆動装置の正面図である。 駆動装置の内部構造を説明するための断面図である。 (A),(B)はモーターカバーを取り外した駆動装置の側面図である。 上面カバーを取り外したインバーターの上面図である。 モーターとインバーターとを繋ぐ導電部材の斜視図である。 (A)は第一導電部の斜視図、(B)は第二導電部の斜視図である。 導電部材を囲む保護カバーの分解斜視図である。
[1.構成]
以下、図面を参照して実施形態としての車両の駆動装置10について説明する。この駆動装置10は、車両の左右輪間に介装される。駆動装置10は、左右輪の駆動/制動力(駆動/制動トルク)の大きさを能動的に制御することでヨーモーメントの大きさを調節し、車両の姿勢を安定させる機能をもつ。図1~図3に示すように、駆動装置10には、左モーター1,右モーター2,ギアボックス3,インバーター4(電力変換装置)が含まれる。なお、図中の前後左右上下は、駆動装置10が搭載された車両の運転者を基準にして定められる方向を表す。
左モーター1は車両の左輪に駆動力を伝達する電動機であり、右モーター2は車両の右輪に駆動力を伝達する電動機である。左モーター1は、少なくとも左輪軸27に繋がる動力伝達経路に接続(または介装)される。同様に、右モーター2は、少なくとも右輪軸28に繋がる動力伝達経路に接続(または介装)される。左モーター1及び右モーター2は、他の駆動用モーターやエンジンが搭載される電気自動車及びハイブリッド自動車においては、少なくとも左右輪の駆動/制動力を増減させることで旋回力を発生させるヨーモーメント生成源として機能する。他の駆動用モーターが搭載されない電気自動車においては、上記の機能に加えて、車両の駆動源としての機能を併せ持つ。以下、左モーター1と右モーター2とを区別する必要がない場合には、単にモーター1,2とも表記する。本実施形態のモーター1,2はシンクロナスモーター(同期型交流電動機)であり、互いに独立して作動しうる。
図2,図3に示すように、左右のモーター1,2は車両の正面視で左右対称な構造を持つ。右モーター2の内部構造は、左モーター1と左右対称であることを除いてほぼ同一である。左モーター1について内部構造を詳述すると、その外装はモーターハウジング11とモーターカバー12との二部材に分割されている。それぞれのモーター1,2の回転軸Cは同軸で水平方向を向くように配置される。また、左モーター1の内部には、ステーター23,ローター24,モーター軸25が内蔵される。ローター24は、ステーター23の回転軸Cと同心の状態でその内側に遊挿され、軸状のモーター軸25に固定される。モーター軸25は、モーターハウジング11やモーターカバー12に対してベアリング(不図示)を介して軸支される。モーター軸25の一端は、ギアボックス3に内蔵された歯車機構26に接続される。
モーターハウジング11は、ステーター23やローター24など、左モーター1の主要部品をその内部に収容するものである。モーターハウジング11の形状は、モーター1,2の主要部品が内装される筒状であって、二つの開口部を有する形状とされる。モーターハウジング11は、二つの開口部が左右を向く姿勢でギアボックス3に取り付けられる。また、モーターハウジング11は、ギアボックス3に取り付けられたときに、ギアボックス3の上端よりも上方に突出する形状とされる。これにより、ギアボックス3の上方には、左右のモーター1,2とギアボックス3とで囲まれた凹部が形成される。二つの開口部のうち、モーター1,2の軸方向端面に位置する片方は、モーターカバー12によって閉塞される。もう片方の開口部は、ギアボックス3の内部と連通状態になるようにギアボックス3の側面に接合される。また、モーター1,2の軸方向端面に位置する開口部の周囲には、ハウジング側フランジ20が形成される。
モーターカバー12は、モーターハウジング11の開口部のうち、車両の幅方向外側の側面(左モーター1の左側面と右モーター2の右側面)を閉塞するものである。図2,図3に示すように、モーターカバー12にはモーターハウジング11のハウジング側フランジ20に接合されるカバー側フランジ19が形成される。これらのフランジ19,20は、モーターハウジング11及びモーターカバー12の開口端から開口面に沿って外側に延設される。フランジ19,20を面接触させた状態で締結固定(または溶接固定)することで、モーター1,2の密閉性が向上する。
モーターハウジング11のハウジング側フランジ20には、後述する第一導電部35が嵌装されるフランジ孔29(第一挿通孔)が穿孔される。フランジ孔29は、ハウジング側フランジ20の板面をモーター1,2の内部から外部へと貫通している。なお、フランジ孔29には、後述する第一導電部35が差し込まれて固定されるため、モーター1,2は密閉される。また、カバー側フランジ19のうちフランジ孔29に対向する部位は、図1に示すように、モーター1,2の軸方向外側に膨出した形状に形成され、その内部に端子部16,17が設けられる。端子部16,17についても後述する。
ギアボックス3は、左モーター1と右モーター2との間に挟装される駆動力伝達装置である。ギアボックス3は、外装をなすギアボックスハウジング13とこれに内蔵された歯車機構26とを有する。歯車機構26は、少なくとも左モーター1と右モーター2とのトルク差を増幅する機構である。本実施形態の歯車機構26には、左輪軸27と右輪軸28との間に駆動/制動力差を生じさせるための機構(例えば差動歯車機構や遊星歯車機構など)が含まれる。また、歯車機構26には、車両の左輪に繋がる左輪軸27と、右輪に繋がる右輪軸28とが接続される。
モーターハウジング11及びギアボックスハウジング13の取付構造は、モーターハウジング11及びモーターカバー12と同様の構造を採用することができる。例えば、図2,図3に示すようにフランジ21,22を形成し、これらを接合させて固定してもよい。フランジ21,22は、モーターハウジング11及びギアボックスハウジング13の開口端から開口面に沿って外側に延設される。フランジ21,22を面接触させた状態で締結固定(または溶接固定)することで、これらの接合面における密閉性が向上する。
インバーター4は、直流回路の電力(直流電力)とモーター1,2が介装される交流回路の電力(交流電力)とを相互に変換する変換器(DC-ACインバーター)である。インバーター4は、直流電力を交流電力に変換して左モーター1及び右モーター2の双方に供給する機能を持つ。モーター1,2の力行時には、直流電力がインバーター4で交流電力に変換されて、モーター1,2に供給される。モーター1,2の発電時には、モーター1,2側で生成される交流電力がインバーター4で直流電力に変換される。インバーター4は、モーター1,2を内装するモーターハウジング11の上部に固定される。
本実施形態では、インバーター4とモーター1,2との間が三相交流の導電部材(給電ケーブルやバスバーなどの給電ライン)で接続される。以下、左モーター1とインバーター4との間を繋ぐ導電部材を左導電部材33とも呼び、右モーター2とインバーター4との間を繋ぐ導電部材を右導電部材34とも呼ぶ。また、これらを区別する必要がない場合には、単に導電部材33,34とも呼ぶ。導電部材33,34は、インバーター4で生成された駆動電力をモーター1,2へと供給する機能や、モーター1,2からインバーター4へと発電電力(回生電力)を供給する機能を持つ。
インバーター4には、ベースプレート5,コンデンサー6,半導体モジュール7が含まれる。ベースプレート5は、左モーター1,右モーター2の各々に固定される矩形板状の部材(土台板,base plate)である。ベースプレート5は、熱抵抗の低い素材で形成される。コンデンサー6及び半導体モジュール7は、ベースプレート5に対して取り付けられる。図1に示す例では、コンデンサー6がベースプレート5の下面側に固定されるとともに、半導体モジュール7がベースプレート5の上面側に固定されている。
コンデンサー6は、モーター1,2に供給される電力を平滑化するための電子部品である。インバーター4が電流制御型のインバーターである場合、コンデンサー6は、例えばインバーター4で変換された交流電力の給電ラインに介装される。コンデンサー6が介装された回路で三相交流の給電ラインの各相を連結することで、それぞれのコンデンサー6が一種のフィルターとして機能し、電流が安定する。インバーター4が電圧制御型のインバーターである場合には、直流電力の入力側にコンデンサー6を並列に介装させることで、電圧が安定する。
半導体モジュール7は、基板(電子回路用基板,substrate)上に複数のスイッチング素子やダイオードなどを含む三相ブリッジ回路を形成してなるパワーモジュールである。各スイッチング素子の接続状態を断続的に切り替えることで、三相の交流電力が生成される。スイッチング素子には、サイリスタ,IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor),パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)などの半導体素子が用いられる。
ベースプレート5の上面には上面カバー14が取り付けられ、下面には下面カバー15が取り付けられる。半導体モジュール7は、ベースプレート5と上面カバー14とで囲まれる空間内に配置される。また、コンデンサー6は、ベースプレート5と下面カバー15とで囲まれる空間内に配置される。これらの上面カバー14,下面カバー15は、熱抵抗の低い素材で形成される。上面カバー14の内部及び下面カバー15の内部は互いに連通状態である。また、上面カバー14には、内部圧力の変化を抑えつつ水分の進入を防止するためのブリーザー(圧力調整孔,エアベンチレーションホール)が設けられる。
図3に示すように、上面カバー14は、内部に半導体モジュール7を収容しうる大きさの容器状に形成される。また、下面カバー15は、内部にコンデンサー6を収容しうる大きさの容器状に形成される。下面カバー15の壁体内部には、コンデンサー6を冷却するための冷媒が流通するカバー冷却通路が形成される。同様に、ベースプレート5の内部には、冷媒が流通するプレート冷却通路が形成される。これらの冷却通路は連通状態とされる。
図4(A)は、左モーター1のモーターカバー12及び左導電部材33を取り外した駆動装置10の左側面図である。同様に、図4(B)は右モーター2のモーターカバー12及び右導電部材34を取り外した駆動装置10の右側面図である。左モーター1の左側面視において、左モーター1の回転軸Cから前後方向に離隔した位置には、左端子部16が設けられる。また、右モーター2の右側面視において、右モーター2の回転軸Cから前後方向に離隔した位置には、右端子部17が設けられる。これらは動力線の端子部16,17であって、モーター1,2の軸方向端面から突設される。例えば、左端子部16は左モーター1の左側面から半径方向外側に向かって突設され、右端子部17は、右モーター2の右側面から半径方向外側に向かって突設される。
端子部16,17には、ステーター23のコイルに繋がる三つのモーター端子31,32(U相,V相,W相)が設けられる。左モーター1のモーター端子31には左導電部材33が接続され、右モーター2のモーター端子32には右導電部材34が接続される。左端子部16及び右端子部17をモーター1,2の回転軸Cから前後方向に離隔した位置に配置することで、モーター1,2の直上方からずれた位置に左導電部材33及び右導電部材34が配置され、駆動装置10の高さ寸法が小さくなる。
図1,図4(A), (B)に示すように、左端子部16は、上下方向に延在する所定の鉛直軸Vについて右端子部17と二回対称の回転対称位置に配置される。所定の鉛直軸Vは、例えばインバーター4の上面視における中心を通る軸である。側面視における鉛直軸Vは、モーター1,2の回転軸Cを通る鉛直線である。鉛直軸Vのまわりに左端子部16を水平面内で180度回転させた形状が、右端子部17に一致する。このように、左端子部16及び右端子部17を回転対称位置に配置することで、左端子部16と右端子部17とがほぼ同一形状になる。なお、左端子部16と右端子部17とをほぼ同一形状にする上で、鉛直軸Vの位置は不問であり、インバーター4の上面視における中心でなくてもよい。
左端子部16の位置は、左モーター1の左側面視において、左端子部16(三つのモーター端子31の側面視における図心)と左モーター1の回転軸Cとを結ぶ第一線分S1が左モーター1の回転軸Cを通る鉛直線に対し所定角度θ1をなす位置に設定される。所定角度θ1(ずれ角度)の範囲は、0<θ1<πである。また、右端子部17の位置も、右モーター2の右側面視において、右端子部17(三つのモーター端子32の側面視における図心)と右モーター2の回転軸Cとを結ぶ第二線分S2が右モーター2の回転軸Cを通る鉛直線に対し所定角度θ1をなす位置に設定される。つまり、左モーター1の回転軸Cに対する左端子部16のずれ角度θ1は、右モーター2の回転軸Cに対する右端子部17のずれ角度θ1と同一角度とされる。このような構造により、左端子部16からインバーター4までの距離と右端子部17からインバーター4までの距離とがほぼ同一となる。
図1に示すように、インバーター4に内蔵される半導体モジュール7には、前方モジュール41と後方モジュール42とが含まれる。前方モジュール41は、右モーター2に供給される交流電力を生成し、後方モジュール42は、左モーター1に供給される交流電力を生成する。これらのモジュール41,42は個別に動作しうる半導体モジュール7であり、ベースプレート5の上面で前後に対をなすように並置される。後方モジュール42は、前方モジュール41とほぼ同一形状であり、上下方向に延在する所定の鉛直軸Vについて前方モジュール41と二回対称の回転対称位置に配置される。
図5に示すように、インバーター4の上面カバー14内において、前方モジュール41よりも前方側には前方バスバー43が設けられ、後方モジュール42よりも後方側には後方バスバー44が設けられる。これらの前方バスバー43及び後方バスバー44は、複数の金属製導体の周囲を絶縁性樹脂で固めて形成された導電部材33,34の一部である。前方バスバー43は、インバーター4の前端辺に沿って左右方向に延設され、前方モジュール41に接続される。一方、後方バスバー44は、インバーター4の後端辺に沿って左右方向に延設され、後方モジュール42に接続される。また、後方バスバー44は、前方バスバー43とほぼ同一形状であり、上下方向に延在する所定の鉛直軸Vについて前方バスバー43と二回対称の回転対称位置に配置される。
後方バスバー44には左導電部材33が接続され、前方バスバー43には右導電部材34が接続される。左導電部材33及び右導電部材34は、金属製の導体の周囲を絶縁性樹脂で固めた導電部材である。左導電部材33は、右導電部材34とほぼ同一形状であり、上下方向に延在する所定の鉛直軸Vについて右導電部材34と二回対称の回転対称位置に配置される。導電部材33,34は、その下端部側がモーターハウジング11に設けられたフランジ孔29を貫通してモーター1,2に接続される。また、導電部材33,34の上端部側は、モーターハウジング11の外部に延設され、インバーター4の下面に設けられた下開口部45を介してインバーター4の内部の半導体モジュール7に接続される。フランジ孔29,下開口部45については後述する。
図6に示すように、導電部材33,34は、第一導電部35と第二導電部36(延在部分)とを有する。第一導電部35は、モーター端子31,32に接続される部位であり、端子部16,17からモーター1,2の軸方向内側に向かって延設される。第一導電部35は、その端部をモーター端子31,32に接触させた状態で、車両の幅方向外側から締結具で締結固定される。また、第二導電部36は、第一導電部35とバスバー43,44との間を縦方向に接続する板状の部位である。第二導電部36は、モーターハウジング11におけるモーター1,2の径方向を囲む外表面とインバーター4の下面との間の空間に延在するように設けられ、第一導電部35からインバーター4に向かって延設される。第二導電部36は、その頂面をバスバー43,44に内蔵された導体の底面に接触させた状態で、上方から締結具で締結固定される。これらの導電部35,36の各々には、端子部16,17に含まれる三つのモーター端子31,32に対応する三本の導体が内蔵される。三本の導体は、互いに離隔した状態で絶縁性樹脂によって固定される。
図7(A)に示すように、第一導電部35には、フランジ孔29に嵌装される嵌装部51が設けられる。嵌装部51は、モーターハウジング11のハウジング側フランジ20がモーターカバー12のカバー側フランジ19と接触する側から挿入された後に締結固定される。また、嵌装部51の表面のうちフランジ孔29との接触面には、溝状に凹設された環状溝52が形成される。環状溝52には、モーター1,2の内外を封止するシール部材53が嵌装される。これにより、モーター1,2の内外の密閉性が向上する。
図6に示すように、第二導電部36には、第一斜辺部54と第二斜辺部55とが設けられる。斜辺部54,55は、それぞれが板の輪郭を形成する、直線状の辺の一つである。第一斜辺部54は、第一導電部35に接続される部位であり、モーター1,2の円周方向に沿って延在するように配置される。例えば、左導電部材33における第二導電部36の第一斜辺部54は、左モーター1の左側面視において、第一線分S1に対して垂直に配置される。右導電部材34における第二導電部36の第一斜辺部54は、右モーター2の右側面視において、第二線分S2に対して垂直に配置される。また、第二斜辺部55は、バスバー43,44に接続される部位であり、インバーター4の下面(ベースプレート5の下面)に対して平行に延在するように配置される。
図7(B)に示すように、本実施形態の第二導電部36は、第一端子台39と第二端子台40とを有する。第一端子台39は、モーターハウジング11の外表面に固定される部品であり、第一導電部35と第二導電部とを締結固定するためのボルトが締結されるボルト穴が形成される。また、第二端子台40には第一斜辺部54と第二斜辺部55とが設けられる。第一端子台39の上に第一導電部35の端子を載せ、その上から第二端子台40の第一斜辺部54を重ねて共締めすることで、第一導電部35と第二導電部36とが接続される。
図1,図4に示すように、インバーター4の下面には下開口部45(第二挿通孔)が形成され、インバーター4の上面には上開口部46が形成される。下開口部45は、下方から第二導電部36が挿入される穴であり、ベースプレート5の二箇所に穿孔される。インバーター4の上面視における二つの下開口部45は、図5に示すように、所定の鉛直軸Vを挟んで対角に配置される。上開口部46は、下開口部45の直上方に位置する穴であり、上面カバー14の二箇所に穿孔される。上開口部46には、蓋47が取り外し可能に取り付けられる。第二導電部36及びバスバー43,44は、下開口部45と上開口部46とに挟まれた空間内で接続される。
図1に示すように、左モーター1とインバーター4との間には左保護カバー37が介装され、右モーター2とインバーター4との間には右保護カバー38が介装される。これらの保護カバー37,38は、少なくとも導電部材33,34の延在部分を囲んで、モーターハウジング11とインバーター5の下面(ベースプレート5)との間に介装される。左保護カバー37は、左導電部材33の第二導電部36の周囲を覆うように設けられ、左モーター1のモーターハウジング11とベースプレート5との双方に対して固定される。左保護カバー37は、左モーター1のモーターハウジング11とインバーター4の下面(ベースプレート5の下面)とに対して面接触した状態で固定される。
同様に、右保護カバー38は、右導電部材34の第二導電部36の周囲を覆うように設けられ、右モーター2のモーターハウジング11とベースプレート5との双方に対して固定される。右保護カバー38は、右モーター2のモーターハウジング11とインバーター4の下面(ベースプレート5の下面)とに対して面接触した状態で固定される。左保護カバー37は、右保護カバー38とほぼ同一形状であり、上下方向に延在する所定の鉛直軸Vについて右保護カバー38と二回対称の回転対称位置に配置される。
ここで、モーター1,2側(例えば、モーターハウジング11やこれに付属する部品など)に対する保護カバー37,38の接触面のことを第一接触面64と呼び、インバーター4側に対する保護カバー37,38の接触面のことを第二接触面65と呼ぶ。これらの接触面64,65はほぼ平面状に形成される。また、第一接触面64は、第二接触面65に対して非平行に形成される。例えば、図4(A), (B)に示すように、モーター1,2の側面視で第一接触面64と第二接触面65とが所定角度θ2で交わるように、それぞれの接触面64,65の角度が設定される。所定角度θ2は、前述の所定角度θ1と同一角度であってもよいし、相違する角度(所定角度θ1に近い角度)であってもよい。
別言すれば、第一接触面64は、水平方向においてモーター1,2の回転軸側に向かうにつれて第二接触面に近づくように形成される。ここで、第一接触面64から第二接触面までの上下方向の離隔距離に着目し、その変化について説明する。左モーター1のモーターハウジング11とインバーター4の下面との間に介装される左保護カバー37においては、図4(A)に示すように、車両の後方側から左モーター1の回転軸Cに接近するほど、離隔距離が小さくなる。一方、右モーター2のモーターハウジング11とインバーター4の下面との間に介装される右保護カバー38においては、図4(B)に示すように、車両の前方側から右モーター2の回転軸Cに接近するほど、離隔距離が小さくなる。
このように、第一接触面64及び第二接触面65は、モーター1,2の回転軸Cとの相対位置に応じた方向から水平方向に接近するにつれて、上下方向の離隔距離が減少するように交差した形状に形成される。なお、第一接触面64及び第二接触面65の形状は、厳密な平面である必要はない。第一接触面64及び第二接触面65の形状は、曲面状であってもよいし、多少の凹凸を含む形状であってもよい。
本実施形態の保護カバー37,38は、図8に示すように、ベースプレート5の下面に対して垂直な筒軸を有する筒状部66をV字状に切断した形状に形成される。切断面は、第一接触面64を含む平面及び第二接触面65を含む平面である。これにより、保護カバー37,38の全体形状はモーター1,2の側面視において三角形状(または台形形状)になる。また、筒状の保護カバー37,38の一端側は、フランジ孔29を囲むようにモーターハウジング11側に固定される。導電部材33,34は、モーターカバー12側からハウジング側フランジ20に形成されたフランジ孔29を貫通して保護カバー37,38の内部へと延長される。一方、他端側は、下開口部45を囲むようにインバーター4の下面(ベースプレート5)に固定される。第一接触面64には第一シール部材67が介装され、第二接触面65には第二シール部材68が介装される。これらのシール部材67,68には、液体パッキンを用いてもよいし、Oリングを用いてもよい。保護カバー37,38とモーター1,2及びベースプレート5との隙間を封止することで、保護カバー37,38の内外の密閉性が向上する。
保護カバー37,38とベースプレート5との接合箇所に関して、保護カバー37,38は下開口部45を囲むように取り付けられる。したがって、保護カバー37,38の内部は、インバーター4の上面カバー14の内部と連通した状態である。また、保護カバー37,38とモーターハウジング11側との接合箇所に関して、保護カバー37,38はフランジ孔29を囲むように取り付けられる。
モーターハウジング11の表面が曲面である場合や凹凸がある場合には、図8に示すようなアダプター61を用いてもよい。アダプター61は、平面状に形成された支持面62を有する部材であり、導電部材33,34の周囲を囲うようにモーター1,2の外表面に取り付けられる。支持面62は、ハウジング側フランジ20の径方向の高さと略同一の高さに展開される平面状に形成される。保護カバー37,38は、アダプター61の支持面62とインバーター4の下面(ベースプレート5の下面)とに面接触した状態で固定される。
支持面62の裏側の面には、モーターハウジング11の外表面の形状に適合する凹凸や曲面が形成される。なお、アダプター61をモーターハウジング11の一部とみなしてもよいし、アダプター61をモーター1,2の一部とみなしてもよい。アダプター61の上に保護カバー37,38を取り付ける場合、保護カバー37,38とアダプター61との接触面を第一接触面64とみなしてもよい。
[2.作用・効果]
(1)上述の実施形態では、モーターハウジング11におけるモーター1,2の径方向を囲む外表面とインバーター4の下面との間の空間に、導電部材33,34が延在するように設けられる。また、導電部材33,34の延在部分である第二導電部36を囲む保護カバー37,38が、モーターハウジング11とインバーター4の下面との間に介装される。この保護カバー37,38は、モーターハウジング11及びインバーター4の下面に面接触した状態で固定される。このような構成により、モーターハウジング11とインバーター4の下面との間の空間を有効活用して導電部材33,34を配索することができるとともに、その導電部材33,34を保護することができる。このように、空間利用効率を高めることができ、駆動装置10のサイズを小さくすることができる。したがって、コンパクトかつ簡素な構成で車両搭載性を改善することができる。
(2)上述の実施形態では、保護カバー37,38に第一接触面64と第二接触面65とが設けられる。第一接触面64は、水平方向においてモーター1,2の回転軸C側に向かうにつれて第二接触面65に近づくように形成される。例えば図4(A), (B)に示すように、第一接触面64及び第二接触面65は、モーター1,2の回転軸Cとの相対位置に応じた方向から水平方向に接近するにつれて、上下方向の離隔距離が減少するように交差した形状に形成される。このような構成により、保護カバー37,38の形状が側面視で、ほぼ円筒状のモーター1,2とほぼ平板状のインバーター4とに挟まれたくさび形の空間に嵌まる形状となる。つまり、モーター1,2とインバーター4とに挟まれた空間がより有効に活用されうる形状の保護カバー37,38を実現することができる。したがって、コンパクトかつ簡素な構成で車両搭載性をさらに改善することができる。
(3)上述の実施形態では、保護カバー37,38が、インバーター4の下面に対して垂直な筒軸を有する筒状部66をV字状に切断した形状に形成される。これにより、インバーター4の下面から鉛直方向に延設される導電部材33,34の周囲を効率よく囲むことができる。また、導電部材33,34と保護カバー37,38との距離を確保することができ、導電部材33,34の変形や破損をより確実に防止することができる。さらに、駆動装置10の上面視において、保護カバー37,38がインバーター4よりも外側に突出することがなく、駆動装置10のサイズを小さくすることができる。したがって、コンパクトかつ簡素な構成で車両搭載性を改善することができる。
(4)上述の実施形態では、導電部材33,34がフランジ孔29を介してモーター1,2に接続されるとともに、下開口部45を介してインバーター4の内部の半導体モジュール7に接続される。また、保護カバー37,38は、一端側がフランジ孔29を囲むようにモーターハウジング11側に固定され、他端側が下開口部45を囲むようにインバーター4の下面に固定される。これにより、保護カバー37,38の内外のの密閉性を向上させることができ、導電部材33,34への被水や異物の付着を防止することができる。したがって、簡素な構成で導電部材33,34の保護性を高めるこができる。
(5)上述の実施形態では、第一導電部35がモーターハウジング11のハウジング側フランジ20を貫通して取り付けられる。このような構成により、第一導電部35にモーターカバー12を貫通させた場合と比較して、モーター1,2の軸方向寸法(左右方向の幅)を小さくすることができる。したがって、簡素な構成で駆動装置10のサイズを小さくすることができる。また、図2,図3に示すように左右のハウジング側フランジ20間にインバーター4が配置されるレイアウトにおいては、インバーター4に近い位置に第一導電部35を設けることで、導電部材33,34の全長を短くすることができる。これにより、内部抵抗によるエネルギーロスを削減することができる。また、モーター1,2の作動状態を安定させることができ、製品の信頼性を高めることができる。
(6)上述の実施形態では、図7(A)に示すように、第一導電部35の嵌装部51に環状溝52が形成され、その周囲にシール部材53が嵌装される。これにより、モーター1,2の密閉性を向上させることができる。また、シール用の他の構造が不要となり、簡素な構成でモーター1,2のサイズをコンパクトにすることができ、駆動装置10のサイズを小さくすることができる。
(7)図8に示すように、支持面62を有するアダプター61を用いることで、モーター1,2の外表面が曲面状であっても(あるいは、凹凸があったとしても)保護カバー37,38を容易に取り付けることができる。また、アダプター61の支持面62が、ハウジング側フランジ20の径方向の高さと略同一の高さに展開される平面状であることから、モーターハウジング11の外表面とハウジング側フランジ20の端面との段差をアダプター61で吸収することができる。これにより、保護カバー37,38の固定状態を安定させることができ、製品の信頼性を高めることができる。
また、ハウジング側フランジ20の端面にアダプター61を重ねた状態で、アダプター61の上に保護カバー37,38を密着させて共締めすることが容易となる。これにより、モーターハウジング11に対する保護カバー37,38の固定状態をより安定させることができる。さらに、モーターハウジング11の外表面とハウジング側フランジ20の端面との段差を吸収するための他の構造が不要となり、簡素な構成でモーター1,2のサイズをコンパクトにすることができ、駆動装置10のサイズを小さくすることができる。
なお、フランジ19,20の存在やモーターハウジング11の外表面の曲面形状により、導電部材33,34におけるモーター1,2側の端部(例えば、第一導電部35)を保護カバー37,38で覆うことが難しい場合がある。また、導電部材33,34におけるモーター1,2側の端部を覆うための保護カバー37,38の構造が複雑化し、組付け作業の手間や製造コストが増加してしまうことも考えられる。一方、アダプター61を設けることで、これらの課題を解決することができる。例えば、導電部材33,34におけるモーター1,2側の端部をアダプター61で保護することができ、かつ、保護カバー37,38の構造を簡素なものにすることができる。
(8)上述の実施形態では、保護カバー37,38の内部がインバーター4の上面カバー14の内部と連通した状態になっている。このような構造により、保護カバー37,38にブリーザーを設ける必要がなくなり、装置構成をより簡素にすることができる。また、上面カバー14に設けられたブリーザーを用いて保護カバー37,38内の圧力を調整することができ、保護カバー37,38とベースプレート5との接合箇所や、保護カバー37,38とモーターハウジング11との接合箇所における封止性能を確保することができる。したがって、製品の信頼性を高めることができる。
(9)上述の実施形態では、左保護カバー37と右保護カバー38とが所定の鉛直軸Vについて二回対称の回転対称位置に配置される。このようなレイアウトにより、左保護カバー37と右保護カバー38とをほぼ同一形状にすることができ、部品を共通化することができる。また、同一仕様(同一形状)の導電部材33,34を用いることができ、駆動装置10の製造コストを削減することができる。さらに、左右の保護カバー37,38を確認しながら部品を組み付けるような手間が減少することから、製品の組付け性を改善することができる。
[3.変形例]
上記の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、本実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。例えば、上述の実施形態では、二つのモーター1,2を備えた駆動装置10を例示したが、モーター1,2の個数は一つでもよいし三つ以上でもよい。少なくとも、モーター1,2とインバーターとの間を接続する導電部材33,34の保護カバー37,38において、第一接触面64と第二接触面65とを非平行にすることで、上述の実施形態と同様の効果を奏するものとなる。
上述の実施形態では、第一接触面64及び第二接触面65が平面状に形成された保護カバー37,38を例示したが、保護カバー37,38の具体的な形状はこれに限定されない。例えば、第一接触面64及び第二接触面65を曲面状に形成してもよいし、多少の凹凸を形成してもよい。第一接触面64の形状は、例えばモーターハウジング11の表面形状に応じて設定すればよく、第二接触面65の形状は、例えばベースプレート5の下面形状に応じて設定すればよい。ただし、保護カバー37,38の内外の密閉性を高める上では、滑らかな曲面状または平面状にすることが好ましい。
上述の実施形態では、左右のモーター軸25が歯車機構26に接続された駆動装置10を例示したが、左輪の動力伝達経路と右輪の動力伝達経路とを分離してもよい。あるいは、ギアボックス3を省略することも可能である。また、上述の実施形態では、左モーター1の回転軸Cと右モーター2の回転軸Cとが同軸である駆動装置10を例示したが、これらの回転軸Cを同軸とする必要はない。
1,2 モーター
4 インバーター
5 ベースプレート
7 半導体モジュール
10 駆動装置
11 モーターハウジング
12 モーターカバー
19 カバー側フランジ
20 ハウジング側フランジ
29 フランジ孔(第一挿通孔)
33,34 導電部材
35 第一導電部
36 第二導電部(延在部分)
37,38 保護カバー
45 下開口部(第二挿通孔)
53 シール部材
61 アダプター
62 支持面
64 第一接触面
65 第二接触面
66 筒状部

Claims (8)

  1. 車両を駆動するモーターと、
    前記モーターを内装するモーターハウジングの上部に固定されるインバーターと、
    前記モーターと前記インバーターとを接続して前記モーターへ駆動電力を供給する導電部材と、
    を具備した車両の駆動装置において、
    前記モーターが、回転軸を水平方向に向けて配置され、
    前記導電部材が、前記モーターハウジングにおける前記モーターの径方向を囲む外表面と前記インバーターの下面との間の空間に延在し、
    前記導電部材の延在部分を囲んで前記モーターハウジングと前記インバーターの下面との間に介装され、前記モーターハウジング及び前記インバーターに面接触した状態で固定される保護カバーを備え
    前記保護カバーは、前記モーター側と面接触する第一接触面と、前記インバーターの下面と面接触する第二接触面とを有し、
    前記第一接触面が、水平方向において前記モーターの回転軸側に向かうにつれて前記第二接触面に近づくように形成される
    ことを特徴とする、車両の駆動装置。
  2. 前記保護カバーが、前記インバーターの下面に対して垂直な筒軸を有する筒状部を、前記第一接触面を含む平面と前記第二接触面を含む平面とで切断した形状に形成される
    ことを特徴とする、請求項記載の車両の駆動装置。
  3. 車両を駆動するモーターと、
    前記モーターを内装するモーターハウジングの上部に固定されるインバーターと、
    前記モーターと前記インバーターとを接続して前記モーターへ駆動電力を供給する導電部材と、
    を具備した車両の駆動装置において、
    前記モーターが、回転軸を水平方向に向けて配置され、
    前記導電部材が、前記モーターハウジングにおける前記モーターの径方向を囲む外表面と前記インバーターの下面との間の空間に延在し、
    前記導電部材の延在部分を囲んで前記モーターハウジングと前記インバーターの下面との間に介装され、前記モーターハウジング及び前記インバーターに面接触した状態で固定される保護カバーを備え、
    前記導電部材は、前記モーターハウジングに設けられた第一挿通孔を介して前記モーターに接続されるとともに、前記インバーターの下面に設けられた第二挿通孔を介して前記インバーター内部の半導体モジュールに接続され、
    前記保護カバーは、筒状に形成され、一端側が前記第一挿通孔を囲むように前記モーターハウジング側に固定されるとともに、他端側が前記第二挿通孔を囲むように前記インバーターの下面に固定される
    ことを特徴とする車両の駆動装置。
  4. 前記モーターハウジングが、前記モーターの軸方向端面において前記モーターの径方向外側に延設されるハウジング側フランジが形成された開口部を有する筒状をなし、
    前記モーターの径方向外側に延設されるカバー側フランジが形成され、前記カバー側フランジを前記ハウジング側フランジに接合させることで前記開口部を閉塞するモーターカバーを備え、
    前記第一挿通孔が、前記ハウジング側フランジに形成され、
    前記導電部材が、前記モーターカバー側から前記ハウジング側フランジに形成された前記第一挿通孔を貫通して前記保護カバーの内部へと延長される
    ことを特徴とする、請求項記載の車両の駆動装置。
  5. 前記モーターハウジングの前記外表面に取り付けられ前記第一挿通孔を貫通して前記モーターハウジングの外部に延設される前記導電部材の周囲を囲うとともに、前記ハウジング側フランジの径方向の高さと略同一の高さに展開される平面状に形成された支持面を有するアダプターを備え、
    前記保護カバーが、前記アダプターの前記支持面と前記インバーターの下面とに面接触した状態で固定される
    ことを特徴とする、請求項記載の車両の駆動装置。
  6. 前記導電部材が、前記第一挿通孔に貫通された状態で前記第一挿通孔の周面に当接させて前記モーターハウジングの内外を封止するシール部材を有する
    ことを特徴とする、請求項3~5のいずれか1項に記載の車両の駆動装置。
  7. 前記モーターが、軸方向に並置され前記車両の左右輪を駆動する左モーターと右モーターとを含み、
    前記半導体モジュールが、前記左モーター及び前記右モーターの一方に駆動電力を供給する第一モジュールと、前記第一モジュールに並置されて他方に駆動電力を供給する第二モジュールと、を含み、
    前記左モーター及び前記右モーターの各々が、左右の前記モーターハウジングに内装され、
    前記保護カバーが、前記左モーターを内装する左モーターハウジングと前記インバーターとに固定される左保護カバーと、前記右モーターを内装する右モーターハウジングと前記インバーターとに固定される右保護カバーとを含み、
    前記左保護カバー及び前記右保護カバーが、上面視で互いに回転対称となる位置に配置される
    ことを特徴とする、請求項3~6のいずれか1項に記載の車両の駆動装置。
  8. 前記保護カバーの内部が、前記インバーターの内部と連通した状態である
    ことを特徴とする、請求項1~のいずれか1項に記載の車両の駆動装置。
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