JP2014166043A - 電力変換装置 - Google Patents

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秀一 篠原
Kenichiro Nakajima
賢市郎 中嶋
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Abstract

【課題】
電力変換装置の組立時及び部品交換時における、内部構成部品を損傷させる可能性や、ツールアクセスの際の異物混入のリスクを低減するものである。
【解決手段】
直流電流を交流電流に変換するパワー半導体素子を制御する制御回路基板と、電力変換装置と接続される補機へ流れる直流電流の過電流保護用のヒューズと、前記制御回路基板及び前記ヒューズを収納するとともに第1開口部を形成する第1筐体と、前記第1筐体に固定されるとともに第2開口部を形成する第1カバーと、前記第2開口部を塞ぐ第2カバーを備え、前記第1カバーは、前記制御回路基板と対向するとともに前記第1開口部の一部を覆う第1領域部と、前記第2開口部を形成する第2領域部を有し、前記制御回路基板は、前記第1カバーの前記第1領域部と前記第1筐体によって形成された第1空間に配置され、前記ヒューズは、前記第2開口部と対向する位置に配置される。
【選択図】 図5

Description

本発明は電力変換装置のカバー構造に関する。
電力変換装置の筐体内部は基板やパワーモジュール等の電子部品で構成されており、それらを覆うため金属製のカバーで密閉する構造となっている。
特開2010−140724号公報
電力変換装置を製作工場から出荷し、カーメーカーの車両組立ラインにて組立てする際に端子の接続等のため電力変換装置内部にツールをアクセスさせる場合がある。また、電力変換装置の直流電流経路には、電動エアコンやPTCヒーターなどの補機へ直流電源を分岐する箇所を有する。直流電流経路には前述の補機が過電流などで破壊しないよう、ヒューズを内蔵している。ヒューズが切れた際には、電力変換装置のカバーを開けて脱着する必要がある。この際に、電力変換装置の内部構成部品をツールで誤って接触させ損傷させる可能性や、ツールアクセスの際に電力変換装置が開放状態となると、異物混入のリスクが高くなる。本発明はこれらの課題に対し電力変換装置のカバー構造にて対策を図るものである。
本発明に係る電力変換装置は、直流電流を交流電流に変換するパワー半導体素子を制御する制御回路基板と、電力変換装置と接続される補機へ流れる直流電流の過電流保護用のヒューズと、前記制御回路基板及び前記ヒューズを収納するとともに第1開口部を形成する第1筐体と、前記第1筐体に固定されるとともに第2開口部を形成する第1カバーと、前記第2開口部を塞ぐ第2カバーを備え、前記第1カバーは、前記制御回路基板と対向するとともに前記第1開口部の一部を覆う第1領域部と、前記第2開口部を形成する第2領域部を有し、前記制御回路基板は、前記第1カバーの前記第1領域部と前記第1筐体によって形成された第1空間に配置され、前記ヒューズは、前記第2開口部と対向する位置に配置される。
電力変換装置のカバーを2層構造とすることで、電力変換装置の製作工場以外にて筐体内部にツールをアクセスする場合においても、1層目のカバー(第1カバー)は基板等の主要な電子部品を覆っており露出しない。ツールをアクセスする箇所のみに2層目のカバー(第2カバー)を設置する。本発明によれば、電力変換装置の内部部品がカーメーカーの組立工場等で露出しなくなるため、ツールの誤接触による破損や、金属粉等の導電性異物が混入することによる電力変換装置の故障を防止することが可能になる。
ハイブリッド自動車の制御ブロックを示す構成図である。 電力変換装置の回路構成を示す回路図である。 電力変換装置の内部構造部品の展開図 電力変換装置の上面図(基板保護カバー・小型カバーなし) 電力変換装置の上面図(小型カバーなし) 基板保護カバー(第1カバー)単体図 小型カバー(第2カバー)単体図
以下、本発明の実施形態について説明するが、その前に本発明が適用される電力変換装置について説明する。図1は、ハイブリッド自動車(以下「HEV」と記述する)の制御ブロックを示す図である。
エンジンEGNおよびモータジェネレータMG1は車両の走行用トルクを発生する。また、モータジェネレータMG1は回転トルクを発生するだけでなく、モータジェネレータMG1に外部から加えられる機械エネルギーを電力に変換する機能を有する。
モータジェネレータMG1は、例えば同期機あるいは誘導機であり、上述のごとく、運転方法によりモータとしても発電機としても動作する。モータジェネレータMG1を自動車に搭載する場合には、小型で高出力を得ることが望ましく、ネオジム磁石などを使用した永久磁石型の同期電動機が適している。また、永久磁石型の同期電動機は誘導電動機に比べて回転子の発熱が少なく、この観点でも自動車用として優れている。
エンジンEGNの出力側の出力トルクは動力分配機構TSMを介してモータジェネレータMG1に伝達され、動力分配機構TSMからの回転トルクあるいはモータジェネレータMG1が発生する回転トルクは、トランスミッションTMおよびデファレンシャルギアDEFを介して車輪に伝達される。一方、回生制動の運転時には、車輪から回転トルクがモータジェネレータMG1に伝達され、供給されてきた回転トルクに基づいて交流電力を発生する。発生した交流電力は後述するように電力変換装置200により直流電力に変換され、高電圧用のバッテリ136を充電し、充電された電力は再び走行エネルギーとして使用される。
次に電力変換装置200について説明する。インバータ回路140は、バッテリ136と直流コネクタ138を介して電気的に接続されており、バッテリ136とインバータ回路140との相互において電力の授受が行われる。モータジェネレータMG1をモータとして動作させる場合には、インバータ回路140は直流コネクタ138を介してバッテリ136から供給された直流電力に基づき交流電力を発生し、交流端子188を介してモータジェネレータMG1に供給する。モータジェネレータMG1とインバータ回路140からなる構成は電動/発電ユニットとして動作する。
なお、本実施形態では、バッテリ136の電力によって電動/発電ユニットを電動ユニットとして作動させることにより、モータジェネレータMG1の動力のみによって車両の駆動ができる。さらに、本実施形態では、電動発電ユニットを発電ユニットとしてエンジンEGNの動力或いは車輪からの動力によって作動させて発電させることにより、バッテリ136の充電ができる。
また、図1では省略したが、バッテリ136はさらに補機用のモータを駆動するための電源としても使用される。補機用のモータとしては例えば、エアコンディショナーのコンプレッサを駆動するモータ、あるいは制御用の油圧ポンプを駆動するモータである。バッテリ136から直流電力が補機用パワーモジュールに供給され、補機用パワーモジュールは交流電力を発生して補機用のモータに供給する。補機用パワーモジュールはインバータ回路140と基本的には同様の回路構成および機能を持ち、補機用のモータに供給する交流の位相や周波数、電力を制御する。なお、電力変換装置200は、インバータ回路140に供給される直流電力を平滑化するためのコンデンサモジュール500を備えている。
電力変換装置200は、上位の制御装置から指令を受けたりあるいは上位の制御装置に状態を表すデータを送信したりするための通信用のコネクタ21を備えている。電力変換装置200は、コネクタ21から入力される指令に基づいて制御回路172でモータジェネレータMG1の制御量を演算し、さらにモータとして運転するか発電機として運転するかを演算し、演算結果に基づいて制御パルスを発生し、その制御パルスをドライバ回路174へ供給する。ドライバ回路174は、供給された制御パルスに基づいて、インバータ回路140を制御するための駆動パルスを発生する。
次に、図2を用いてインバータ回路140の電気回路の構成を説明する。なお、以下で半導体素子として絶縁ゲート型バイポーラトランジスタを使用しており、以下略してIGBTと記す。上アームとして動作するIGBT328及びダイオード156と、下アームとして動作するIGBT330及びダイオード166とで、上下アームの直列回路150が構成される。インバータ回路140は、この直列回路150を、出力しようとする交流電力のU相、V相、W相の3相に対応して備えている。
これらの3相は、この実施の形態ではモータジェネレータMG1の電機子巻線の3相の各相巻線に対応している。3相のそれぞれの上下アームの直列回路150は、直列回路の中点部分である中間電極169から交流電流を出力する。この中間電極169は交流端子159を通して、モータジェネレータMG1への交流電力線である以下に説明の交流バスバー802と接続される。
上アームのIGBT328のコレクタ電極153は、正極端子157を介してコンデンサモジュール500の正極側のコンデンサ端子506に電気的に接続されている。また、下アームのIGBT330のエミッタ電極は、負極端子158を介してコンデンサモジュール500の負極側のコンデンサ端子504に電気的に接続されている。
上述のように、制御回路172は上位の制御装置からコネクタ21を介して制御指令を受け、これに基づいてインバータ回路140を構成する各相の直列回路150の上アームあるいは下アームを構成するIGBT328やIGBT330を制御するための制御信号である制御パルスを発生し、ドライバ回路174に供給する。
ドライバ回路174は、上記制御パルスに基づき、各相の直列回路150の上アームあるいは下アームを構成するIGBT328やIGBT330を制御するための駆動パルスを各相のIGBT328やIGBT330に供給する。IGBT328やIGBT330は、ドライバ回路174からの駆動パルスに基づき、導通あるいは遮断動作を行い、バッテリ136から供給された直流電力を三相交流電力に変換し、この変換された電力はモータジェネレータMG1に供給される。
IGBT328は、コレクタ電極153と、信号用エミッタ電極155と、ゲート電極154を備えている。また、IGBT330は、コレクタ電極163と、信号用のエミッタ電極165と、ゲート電極164を備えている。ダイオード156が、コレクタ電極153とエミッタ電極155との間に電気的に接続されている。また、ダイオード166が、コレクタ電極163とエミッタ電極165との間に電気的に接続されている。
スイッチング用パワー半導体素子としては金属酸化物半導体型電界効果トランジスタ(以下略してMOSFETと記す)を用いてもよい、この場合はダイオード156やダイオード166は不要となる。スイッチング用パワー半導体素子としては、IGBTは直流電圧が比較的高い場合に適していて、MOSFETは直流電圧が比較的低い場合に適している。
コンデンサモジュール500は、正極側のコンデンサ端子506と負極側のコンデンサ端子504と正極側の電源端子509と負極側の電源端子508とを備えている。バッテリ136からの高電圧の直流電力は、直流コネクタ138を介して、正極側の電源端子509や負極側の電源端子508に供給され、コンデンサモジュール500の正極側のコンデンサ端子506および負極側のコンデンサ端子504から、インバータ回路140へ供給される。
一方、交流電力からインバータ回路140によって変換された直流電力は、正極側のコンデンサ端子506や負極側のコンデンサ端子504からコンデンサモジュール500に供給され、正極側の電源端子509や負極側の電源端子508から直流コネクタ138を介してバッテリ136に供給され、バッテリ136に蓄積される。
制御回路172は、IGBT328及びIGBT330のスイッチングタイミングを演算処理するためのマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と記述する)を備えている。マイコンへの入力情報としては、モータジェネレータMG1に対して要求される目標トルク値、直列回路150からモータジェネレータMG1に供給される電流値、及びモータジェネレータMG1の回転子の磁極位置がある。
目標トルク値は、図示しない上位の制御装置から出力された指令信号に基づくものである。電流値は、電流センサ180による検出信号に基づいて検出されたものである。磁極位置は、モータジェネレータMG1に設けられたレゾルバなどの回転磁極センサ(図示せず)から出力された検出信号に基づいて検出されたものである。本実施形態では、電流センサ180は3相の電流値を検出する場合を例に挙げているが、2相分の電流値を検出するようにし、演算により3相分の電流を求めても良い。
制御回路172内のマイコンは、目標トルク値に基づいてモータジェネレータMG1のd軸、q軸の電流指令値を演算し、この演算されたd軸、q軸の電流指令値と、検出されたd軸、q軸の電流値との差分に基づいてd軸、q軸の電圧指令値を演算し、この演算されたd軸、q軸の電圧指令値を、検出された磁極位置に基づいてU相、V相、W相の電圧指令値に変換する。そして、マイコンは、U相、V相、W相の電圧指令値に基づく基本波(正弦波)と搬送波(三角波)との比較に基づいてパルス状の変調波を生成し、この生成された変調波をPWM(パルス幅変調)信号としてドライバ回路174に出力する。
ドライバ回路174は、下アームを駆動する場合、PWM信号を増幅したドライブ信号を、対応する下アームのIGBT330のゲート電極に出力する。また、ドライバ回路174は、上アームを駆動する場合、PWM信号の基準電位のレベルを上アームの基準電位のレベルにシフトしてからPWM信号を増幅し、これをドライブ信号として、対応する上アームのIGBT328のゲート電極にそれぞれ出力する。
また、制御回路172内のマイコンは、異常検知(過電流、過電圧、過温度など)を行い、直列回路150を保護している。このため、制御回路172にはセンシング情報が入力されている。例えば、各アームの信号用のエミッタ電極155及び信号用のエミッタ電極165からは各IGBT328とIGBT330のエミッタ電極に流れる電流の情報が、対応する駆動部(IC)に入力されている。これにより、各駆動部(IC)は過電流検知を行い、過電流が検知された場合には対応するIGBT328、IGBT330のスイッチング動作を停止させ、対応するIGBT328、IGBT330を過電流から保護する。
直列回路150に設けられた温度センサ(不図示)からは直列回路150の温度の情報がマイコンに入力されている。また、マイコンには直列回路150の直流正極側の電圧の情報が入力されている。マイコンは、それらの情報に基づいて過温度検知及び過電圧検知を行い、過温度或いは過電圧が検知された場合には全てのIGBT328、IGBT330のスイッチング動作を停止させる。
以上がインバータ装置の主な構成であるが、これらの動作は既によく知られているので、ここではその動作等についてはその説明を省略する。
図3は、電力変換装置200の内部構造部品の展開斜視図である。電力変換装置200は、第1の筐体であるハウジング10と、第2の筐体である流路形成体12と、第1カバー8a及び第2カバー8bと、下カバー420と、を備える。流路形成体12は、ハウジング10の下方に配置される。第1カバー8a及び第2カバー8bは、ハウジング10の上方に配置される。下カバー420は、流路形成体12の下方に配置される。これらの部品は、電力変換装置200のケーシングを構成している。
第1カバー8a及び第2カバー8bは、電力変換装置200を構成する回路部品が収納されるハウジング10の上部開口部に固定される。ハウジング10の下部に固定される流路形成体12は、後述するパワーモジュール300及びコンデンサモジュール500を保持するとともに、冷却媒体によってこれらを冷却する。冷却媒体としては、例えば水が用いられる場合が多く、以下では冷却水として説明する。入口配管13および出口配管14は流路形成体12の一側面に設けられ、入口配管13から供給された冷却水は流路形成体12内の後述する流路19に流入し、出口配管14から排出される。
交流コネクタが装着される交流インターフェイス185および直流コネクタ138が装着される直流インターフェイス137は、ハウジング10の側面に設けられている。交流インターフェイス185と直流インターフェイス137は同一部材上に配置されており、交流インターフェイス185に装着された交流コネクタの交流配線はコネクタ挿入方向に延びている。直流インターフェイス137に装着された直流コネクタ138の直流配線もコネクタ挿入方向に延びている。
ハウジング10は2つの収納空間を有しており、隔壁10aによって上部収納空間と下部収納空間とに区画されている。すなわち、第1カバー8a及び第2カバー8bとともに上側ケーシングとして機能するハウジング10は、側壁10bと天板である隔壁10aとを備え、隔壁10aの上面にコネクタ21が接続された制御回路基板20が固定され、隔壁10aの下側の下部収納空間にドライバ回路基板22および後述するバスバーアッセンブリ800が収納されている。制御回路基板20には図2に示した制御回路172が実装され、ドライバ回路基板22にはドライバ回路174が実装されている。
バスバーアッセンブリ800は、ボルト等によって流路形成体12に固定されている。バスバーアッセンブリ800には上方に突出する支柱807aが複数設けられており、これらの支柱807a上にドライバ回路基板22が固定されている。すなわち、ドライバ回路基板22は、バスバーアッセンブリ800の上方に対向配置されている。制御回路基板20とドライバ回路基板22とはフラットケーブル23によって接続されるが、そのフラットケーブルは隔壁10aに形成されたスリット状の開口を通って下部収納空間から上部収納空間へと引き出される。
第1カバー8a及び第2カバー8bの内側、すなわちハウジング10の上部収納空間には、上述したように制御回路172を実装した制御回路基板20が配置されている。第1カバー8aには、コネクタ21用の開口が形成されている。電力変換装置200内の制御回路を動作させる低電圧の直流電力は、コネクタ21から供給される。
流路形成体12には、入口配管13から流入した冷却水が流れる流路が形成されている。パワーモジュールの冷却流路は、流路形成体12の3つの側面に沿って流れるようなコの字形状の流路を形成している。入口配管13から流入した冷却水はコの字形状流路の一端から流路内に流入し、流路内を流れた後に、流路の他端に接続されている出口配管14から流出される。
流路の上面には3つの開口部402a〜402cが形成されており、直列回路150を内蔵したパワーモジュール300U、300V、300Wがそれらの開口部402a〜402cから流路内に挿入される。パワーモジュール300UにはU相の直列回路150が内蔵され、パワーモジュール300VにはV相の直列回路150が内蔵され、パワーモジュール300WにはW相の直列回路150が内蔵されている。これらパワーモジュール300U〜300Wは同一構成になっており、外観形状も同一形状である。開口部402a〜402cは、挿入されたパワーモジュール300U〜300Wのフランジ部によって塞がれる。
下カバー420とともに下側ケーシングを構成する流路形成体12には、流路によって囲まれるように、電装部品を収納するための収納空間405が形成されている。本実施形態では、この収納空間405にコンデンサモジュール500が収納されている。収納空間405に収納されたコンデンサモジュール500は、流路内を流れる冷却水によって冷却される。コンデンサモジュール500の上方には、交流バスバー802U〜802Wが装着されたバスバーアッセンブリ800が配置される。バスバーアッセンブリ800は、流路形成体12の上面に固定される。バスバーアッセンブリ800には、電流センサモジュール180が固定されている。
パワーモジュールは、直流電流を交流電流に変換するパワー半導体素子と、パワー半導体素子と半田材を介して接続されるリードフレームとを備え、リードフレームは、バスバーと一体に形成されている。
ドライバ回路基板22は、バスバーアッセンブリ800に設けられた支柱807aに固定されることにより、バスバーアッセンブリ800の上方に配置される。上述したように、制御回路基板20とドライバ回路基板22とはフラットケーブルによって接続される。フラットケーブルは隔壁10aに形成されたスリット状の開口を通って下部収納空間から上部収納空間へと引き出される。
このように、パワーモジュール300U〜300Wとドライバ回路基板22と制御回路基板20とが高さ方向に階層的に配置され、制御回路基板20が強電系のパワーモジュール300U〜300Wから最も遠い場所に配置されるので、制御回路基板20側にスイッチングノイズ等が混入するのを低減することができる。さらに、ドライバ回路基板22と制御回路基板20とは隔壁10aによって区画された別の収納空間に配置されるため、隔壁10aが電磁シールドとして機能し、ドライバ回路基板22から制御回路基板20に混入するノイズを低減することができる。なお、ハウジング10はアルミ等の金属材で形成されている。
更に、ハウジング10に一体に形成された隔壁10aに制御回路基板20が固定されるため、外部からの振動に対して制御回路基板20の機械的な共振周波数が高くなる。そのため、車両側からの振動の影響を受け難く、信頼性が向上する。バスバーアッセンブリ800はパワーモジュール300U〜300Wが収納された流路形成体12の上面に固定される。
パワーモジュール300U〜300Wとコンデンサモジュール500の接続、バスバーアッセンブリ800上のU相交流バスバー802U、V相交流バスバー802VおよびW相交流バスバー802Wとパワーモジュール300U〜300Wの接続のため、バスバーの接合端子BTを上方から接合することになる。
図4は、第1カバー8a及び第2カバー8bを取り外した電力変換装置200の上面図である。本実施の形態の電力変換装置200は、平面形状が長方形の直方体形状としたことにより小型化が図れ、また、車両への取り付けが容易となるという効果を有している。
バスバーアッセンブリ800の交流バスバー802U〜802Wは、ハウジング10の一側面に形成された交流インターフェイス185から繋がる位置に配置される。これにより、交流コネクタは、交流インターフェイス185を通って、交流バスバー802U〜802Wと接続される。
また、交流バスバー802U〜802Wの側部には、同様に直流電源端子508、509が配置される。直流電源端子508、509は、ハウジング10の一側面に形成された直流インターフェイス137から繋がる位置に形成され、交流コネクタと接続される。
また、電力変換装置200の直流電源ライン側には例えばエアコン電動コンプレッサ、PTCヒーター等への補機側へ電源接続を担い、それぞれの直流電源ラインに下流の機器の電気的保護のためにヒューズ520を取り付けている。インバータ内部で分岐された直流電源はインバータ両側面に配置した補機コネクタ530a、530bにて下流側の機器と接続を行う。
インターロック回路部25は、補記コネクタ530a、530b、直流コネクタ138(図2参照)、及びインターロックコネクタ26a、26b(後述)を集約した回路部である。インターロック回路部25は、制御回路基板20上に実装され、制御回路基板20にて接続状態を判別する。
ヒューズ520は、ハウジング10内において、コネクタ21が配置される側面とは反対側の側面側に配置される。ヒューズ520は、ヒューズ台座部510に配置される。ヒューズ台座部510は、当該ヒューズ台座部の足が流路形成体12の上面に固定される。
このように、ヒューズ520を配置するヒューズ台座部510を流路形成体12上に設けることで、ヒューズ520が高さ方向で開口部9aに近接配置される。したがって、ヒューズ交換時などに作業性が向上する。また、固定ネジへのアクセスが容易となり、整備性が向上する。
また、電力変換装置200はインターロック回路部26aを有する。当該インターロック回路部26aは、第2カバー8bが取り付けられているときには後述するインターロックコネクタ26bと接続される。そして、第2カバー8bが取り外されたときには、インターロック回路部26aはオープンの状態となり、電力変換装置200が動作しない構造となっている。
図5は、図4に示す状態に、第1カバー8aを取り付けた状態の電力変換装置200の上面図である。第1カバー8aには、ヒューズ520と対向する位置に形成される開口部9a(図6参照)と、交流バスバー802及び直流電源端子508、509の端子と対向する位置に形成される開口部9b(図6参照)と、インターロック回路部26aと対向する位置に形成される開口部9c(図6参照)と、が形成される。
制御回路基板20は電力変換装置200の製作時に液体ガスケットを塗布し、出荷時には第1カバー8a下の制御回路基板20その他インバータ内部へはアクセスできない構造となる。
例えば、第2カバーは仮留め状態もしくは別体にて出荷する。電力変換装置200を出荷後にカーメーカー工場にてU、V、W相交流バスバー及び直流バスバー508・509の丸端子へアクセスする際は、第1カバー8a上の第2開口部より端子部の接続を行う。
ヒューズ520が切れた際には、第2カバー8bを取外し、第1カバー8aのヒューズ交換用の開口部9aより工具を入れ、ヒューズ交換できる構造とする。これにより、カーメーカー工場でインバータ上の第2カバー8bが取り外されても、限られた空間しかアクセスできない様になる。
また、本実施形態の電力変換装置は、U、V、W相交流バスバー802U〜802W及び直流バスバー508、509と対向する開口部9bを設けたことにより、ヒューズ交換のために第2カバー8bを取り外した際に、ヒューズ近傍のバスバーの接続部を確認することができる。したがって、ヒューズが切れた際に、ヒューズだけでなくヒューズ近傍のバスバー等の断線・焼損がないかを目視で確認することができる。また、ヒューズを交換したものの、その周囲まで破損している場合はインバータ部品を交換する必要があることを認識することができる。
図6は、第1カバー8aの上面図である。前述の通り、第1カバー8aには、ヒューズ520と対向する位置に形成される開口部9aと、交流バスバー802及び直流電源端子508、509の端子と対向する位置に形成される開口部9bと、インターロック回路部26aと対向する位置に形成される開口部9cと、が形成される。これら、開口部9a〜9cは、同一面上に形成された開口である。
また、第1カバー8aには、壁9dが形成される。開口部9aは、前記壁9dに形成される。すなわち、壁9dは、ヒューズ520と対向しない領域を覆う部材であり、ヒューズ520以外に露出される面積を必要最小限とすることができる。これにより、異物混入等のリスクを低減することができる。
図7は、第2カバー8bの上面図である。第2カバー8bにより、第1カバー8aに形成された開口部9a〜9cは覆われる。すなわち、一体の部材である第2カバー8bによって複数の開口部9a〜9cを塞ぎ、それによりそれぞれに対してカバーを配置する必要がなくなり、部品点数の削減ができる。また、ヒューズ交換時に、同時にヒューズ以外の部品の故障・確認を開口部9b、9c等から行うことができる。
また、第2カバー8bの第1カバーと対向する側には、インターロックコネクタ26bが配置される。インターロックコネクタ26bは、第1カバー8a及び第2カバー8bがハウジング10に固定された際に、インターロック回路部26aと接続される。
上述のように、第2カバー8bにインターロックコネクタ26bを配置し、第2カバー8bが取り外された際はインターロック回路がオープンの状態となり、インバータが動作しない。第2カバー8bを開放すると、インバータ内部のバスバー等の強電部が露出するため、第2カバー8bにインターロック機能を持たせることで、作業者がヒューズ交換時・車両解体時に感電する危険性を抑えることができる。
本発明が対象とするカバー構造について図面を用いて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
8 蓋
8a 第1カバー
8b 第2カバー
9a 開口部
9b 開口部
9c 開口部
9d 壁
10 ハウジング
10a 隔壁
10b 側壁
12 流路形成体
13 入口配管
14 出口配管
19 流路
20 制御回路基板
21 コネクタ
22 ドライバ回路基板
23 フラットケーブル
25 インターロック回路部
26a インターロックコネクタ
26b インターロックコネクタ
136 バッテリ
137 直流インターフェイス
138 直流コネクタ
140 インバータ回路
150 直列回路
153 コレクタ電極
154 ゲート電極
155 信号用エミッタ電極
156 ダイオード
157 正極端子
158 負極端子
159 交流端子
163 コレクタ電極
164 ゲート電極
165 信号用エミッタ電極
166 ダイオード
169 中間電極
172 制御回路
174 ドライバ回路
180 電流センサ
185 交流インターフェイス
188 交流端子
300 パワーモジュール
328 IGBT
330 IGBT
200 電力変換装置
402a 開口部
402b 開口部
402c 開口部
405 収納空間
420 下カバー
500 コンデンサモジュール
504 コンデンサ端子
506 コンデンサ端子
508 負極側の電源端子
509 正極側の電源端子
510 ヒューズ台座
520 ヒューズ
530a 補機コネクタ
530b 補機コネクタ
800 バスバーアッセンブリ
802 交流バスバー
807a 支柱

Claims (6)

  1. 車両に搭載される電力変換装置であって、
    直流電流を交流電流に変換するパワー半導体素子を制御する制御回路基板と、
    電力変換装置と接続される補機へ流れる直流電流の過電流保護用のヒューズと、
    前記制御回路基板及び前記ヒューズを収納するとともに第1開口部を形成する第1筐体と、
    前記第1筐体に固定されるとともに第2開口部を形成する第1カバーと、
    前記第2開口部を塞ぐ第2カバーを備え、
    前記第1カバーは、前記制御回路基板と対向するとともに前記第1開口部の一部を覆う第1領域部と、前記第2開口部を形成する第2領域部を有し、
    前記制御回路基板は、前記第1カバーの前記第1領域部と前記第1筐体によって形成された第1空間に配置され、
    前記ヒューズは、前記第2開口部と対向する位置に配置される電力変換装置。
  2. 請求項1に記載された電力変換装置であって、
    前記パワー半導体素子を有するパワー半導体モジュールを収納する第2筐体と、を備え、
    前記第2筐体は、前記第1筐体よりも、前記車両の作業用の開口部から離れた位置に配置され、さらに前記第2筐体は、前記ヒューズを配置するための台座部と接続される電力変換装置。
  3. 請求項1又は2に記載されたいずれかの電力変換装置であって、
    前記電力変換装置への電流供給を遮断するインターロック回路部を備え、
    前記第2カバーは、前記インターロック回路部と接続されるインターロックコネクタを有し、
    前記インターロック回路部は、前記インターロックコネクタが前記インターロック回路部から取り外された時に電流供給を遮断する電力変換装置。
  4. 請求項1ないし3に記載されたいずれかの電力変換装置であって、
    前記第1カバーは、前記ヒューズとは異なる回路部品と対向する第3開口部を形成し、
    前記第2カバーは、前記第2開口部及び前記第3開口部を塞ぐ電力変換装置。
  5. 請求項4に記載された電力変換装置であって、
    前記ヒューズとは異なる前記回路部品は、前記パワー半導体素子に流れる前記直流電流を伝達する直流配線である電力変換装置。
  6. 請求項1ないし5に記載されたいずれかの電力変換装置であって、
    前記第1カバーは、前記第2開口部の面の垂直方向から見た場合に前記ヒューズと対向しない前記第2開口部の一部を覆う壁を有する電力変換装置。
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