JP7368986B2 - Rfタグ付清掃品 - Google Patents
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Description
表面に、ICチップを備え且つ前記ICチップに接続したアンテナが印刷されている、第1シートと、
前記第1シートの表面に、前記ICチップ及び前記アンテナを覆って粘着剤を介して接合された、第2シートと、
前記第1シートの裏面に、粘着剤を介して接合された、第3シートと、
を備えており、
前記第2シート及び前記第3シートの接合に用いた前記粘着剤が、時間の経過に伴って固化する性質を有する接着剤とは区別され、時間が経過しても液状を維持する性質を有するものである、
ことを特徴とするRFタグである。
第1態様のRFタグが取り付けられている清掃品であって、
前記RFタグの前記ICチップには前記清掃品の識別情報が登録されており、
前記RFタグは、封じられた状態で前記清掃品に取り付けられており、
前記清掃品が、マット、モップ、又はクロスである、
ことを特徴とするRFタグ付清掃品である。
図1は、本発明の一実施形態のRF(Radio Frequency)タグの縦断面側面図である。なお、厚さは強調して示している。図2は、図1のII矢視図である。図3は、図1のRFタグの分解側面図である。このRFタグ1は、第1シート11、第2シート12、及び第3シート13からなる三層構造を、有している。これらのシートとしては、透明なポリマーシートを使用できる。ポリマーシートとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、及びポリスチレンからなる群から任意に選択される材料を、使用できる。
(a)常温より高い温度によって、又は、鉱物油によって、可塑性が高くなる性質を、有する。これに対して、接着剤は、そのような性質を示さない。「常温より高い温度」とは、例えば、40~90℃である。鉱物油は、例えば、パラフィン系油である。
(b)剥離現象を呈する。すなわち、粘着剤を介して対象物に接合された被接合物は、対象物から剥がすことができる。これに対して、接着剤は、剥離現象を呈しない。
・第2シート12:PET、厚さ200μm
・粘着剤18:アクリル系粘着剤、厚さ50μm
・ICチップ15:Impinj社製、品番:MonzaR6-P
・アンテナ16:銀蒸着膜
・第1シート11:PET、厚さ100μm
・粘着剤19:アクリル系粘着剤、厚さ50μm
・第3シート13:PET、厚さ200μm
上記実施例のRFタグと比較例のRFタグとを用いて耐久性試験を行った。なお、比較例のRFタグは、粘着剤の代わりに接着剤であるエポキシ系接着剤を用いた点のみが、上記実施例のRFタグとは異なっている。
RFタグをナイロンポーチに入れ、該ナイロンポーチをモップのキャンバスに縫い付けた。そして、このRFタグ付モップを、100キロ洗濯機・乾燥機において、負荷率80%にて、50回、洗浄乾燥した。なお、1回の洗浄作業及び1回の乾燥作業は、次のとおりとした。
・洗浄作業……・洗浄:70℃、12分間
・すすぎ:常温、1分間
・脱水:10分間遠心脱水
・洗浄液:アルカリ系洗浄液(pH11)
パラフィン系油(15kg)
・乾燥作業……90℃、40分間
比較例のRFタグは、15回の洗浄乾燥で故障した。これに対して、実施例のRFタグは、50回の洗浄乾燥でも故障しなかった。
以下、本発明のRFタグ付清掃品の例である、RFタグ付マット、RFタグ付モップ、及びRFタグ付クロスについて、説明する。
[第1例]
図5は、本発明のRFタグ付マットの一例を示す縦断面部分図である。このRFタグ付マット10Aは、マット2AにRFタグ1を取り付けて構成されている。マット2Aは、パイル211が基布212にタフトされてなるマット原反21と、マット原反21の裏面に接合されたゴム製のマット基材部22と、からなっている。
(a)未加硫状態のマット基材部22の裏面221に、RFタグ1を当てるとともにRFタグ1を覆うように未加硫ゴムシート23を当てる。
(b)マット基材22と共に未加硫ゴムシート23を加圧し且つ加熱して、両者を加硫させる。
(i)RFタグ1は、高い耐久性を有しているので、マット10Aを長期間通常使用しても破損しにくい。よって、マット10Aの管理を長期間に渡って行うことができる。
[第1例]
図6は、本発明のRFタグ付モップの一例を含むモップ具を示す斜視図である。このRFタグ付モップ(第1モップ)10Bは、モップハンドル20B及び柄21Bと共に、モップ具30Bを構成している。モップハンドル20Bは、図7に示されるように、ヘッド部3Bとハンドル部4Bとからなっている。ヘッド部3Bは、ハンドル部4Bの下端部41から左右方向(L方向)に延びた一対の棒状アーム部31、31を、備えている。両アーム部31、31は、図7に示されるように同一面上に並ぶように開いた状態から、図8に示されるように互いに近接した閉じた状態となるように、ハンドル部4Bの下端部41に回動可能に支持されている。
(i)RFタグ1は、高い耐久性を有しているので、モップ10Bを長期間通常使用しても破損しにくい。よって、モップ10Bの管理を長期間に渡って行うことができる。なお、「通常使用」とは、上述したとおりである。
図11は、本発明のRFタグ付モップの一例を含むモップ具を示す平面図である。このRFタグ付モップ(第2モップ)10Cは、モップハンドル20Cと共に、モップ具30Cを構成している。モップハンドル20Cは、図12に示されるように、ヘッド部3Cとハンドル部4Cとからなっている。ヘッド部3Cは、ハンドル部4Cの先端42から前方に延びた細長いリング体であり、幅方向(W方向)に拡縮するようになっている。
(i)RFタグ1は、高い耐久性を有しているので、モップ10Cを長期間通常使用しても破損しにくい。よって、モップ10Cの管理を長期間に渡って行うことができる。なお、「通常使用」とは、上述したとおりである。
図14は、本発明のRFタグ付モップの一例を含むモップ具を示す斜視部分図である。このRFタグ付モップ(第3モップ)10Dは、モップハンドル20Dと共に、モップ具30Dを構成している。モップハンドル20Dは、図15に示されるように、ヘッド部3Dとハンドル部4Dとからなっている。ヘッド部3Dは、ハンドル部4Dの下端部43から左右方向(L方向)に延びた一対のアーム部33、33を、備えている。アーム部33は、略平板形状を有している。両アーム部33、33は、図15に示されるように同一面上に並ぶように開いた状態から、図16に示されるように互いに近接した閉じた状態となるように、ハンドル部4Dの下端部43に回動可能に支持されている。また、ハンドル部4Dは、下端部43にて、ヘッド部3Dに対して、L方向に沿ってR方向(図14~図16)に回動するようになっている。
(i)RFタグ1は、高い耐久性を有しているので、モップ10Dを長期間通常使用しても破損しにくい。よって、モップ10Dの管理を長期間に渡って行うことができる。なお、「通常使用」とは、上述したとおりである。
図20は、本発明のRFタグ付モップの一例を含むモップ具を示す側面部分図である。このRFタグ付モップ(第3モップ)10Eは、モップハンドル20Eと共に、モップ具30Eを構成している。モップハンドル20Eは、図21に示されるように、ヘッド部3Eとハンドル部4Eとからなっている。ヘッド部3Eは、ハンドル部4Eの下端部44から左右方向(L方向)に延びたヘッド本体35と、ヘッド本体35の下面側において下端部44から左右方向(L方向)に延びた一対のアーム部36、36とを、備えている。ヘッド本体35及びアーム部36、36は、略平板形状を有している。アーム部36、36は、図21に示されるように同一面上に並ぶように開いた状態、すなわち、ヘッド本体35とアーム部36、36とが合わさった状態から、図22に示されるように互いに近接した閉じた状態となるように、ハンドル部4Eの下端部44に回動可能に支持されている。両アーム部36、36は、図21の開いた状態でヘッド本体35との間に布地を挟持できるようになっている。また、ハンドル部4Eは、下端部44にて、ヘッド部3Eに対して、L方向に沿ってR方向(図20等)に回動するようになっている。
(i)RFタグ1は、高い耐久性を有しているので、モップ10Eを長期間通常使用しても破損しにくい。よって、モップ10Eの管理を長期間に渡って行うことができる。なお、「通常使用」とは、上述したとおりである。
図26は、本発明のRFタグ付モップの一例を示す平面図である。図27は、図26のXXVII-XXVII断面図である。このRFタグ付モップ(第3モップ)10Fは、図28に示されるモップハンドル20Fと共に、モップ具を構成する。モップハンドル20Fは、ヘッド部3Fとハンドル部4Fとからなっている。ヘッド部3Fは、ハンドル部4Fの下端の軸45から左右方向(L方向)に延びた一対のアーム部37、37を、備えている。アーム部37は、枠体である。両アーム部37、37は、図28に示されるように同一面上に並ぶように開いた状態から、下向きに回動して互いに近接した閉じた状態となるように、ハンドル部4Fの軸45に回動可能に支持されている。また、ハンドル部4Fは、軸45に対して、R1方向とR2方向とに回動するようになっている。R1方向は、軸45に対して直交した軸461回りの、且つ、幅方向(W方向)に沿った、方向であり、R2方向は、軸45に対して平行な軸462回りの、且つ、長手方向(L方向)に沿った、方向である。
(i)RFタグ1は、高い耐久性を有しているので、モップ10Fを長期間通常使用しても破損しにくい。よって、モップ10Fの管理を長期間に渡って行うことができる。なお、「通常使用」とは、上述したとおりである。
[第1例]
図29は、本発明のRFタグ付クロスの一例を示す平面図である。このRFタグ付クロス10Hは、ポリエステルのマイクロファイバーからなる布本体7Hと、布本体7Hに取り付けられたRFタグ1と、を有している。
図31は、本発明のRFタグ付クロスの一例を示す平面図である。このRFタグ付クロス10Jは、綿からなる布本体7Jと、布本体7Jに取り付けられたRFタグ1と、を有している。
[RFタグ付マット]
RFタグを取り付けるマットは、ゴムマットに限るものではなく、ゴム製基材を有する他の構成のマットでもよい。
(1)図17に示されるモップ10Dにおいては、RFタグ1を収容した袋10を、図34に示されるように取り付けてもよい。すなわち、(a)のように、キャンバス56の周縁564に沿った外側に縫い付ける。又は、(b)のように、キャンバス56の周縁564に沿った内側に縫い付ける。又は、(c)のように、上布地563の表面に縫い付ける。
RFタグ1を収容した袋10を、図37に示されるように取り付けてもよい。すなわち、(a)のように、布本体7Xの周縁79に沿った外側に縫い付ける。又は、(b)のように、布本体7Xの周縁79に沿った内側に縫い付ける。
10 袋
11 第1シート
111 表面
112 裏面
12 第2シート
13 第3シート
15 ICチップ
16 アンテナ
18、19 粘着剤
22 マット基材 221 裏面
23 ゴムシート
50、54 袋体
51、53 挿入口
531 外面
56、57、59 キャンバス
561、58、592 差込孔
566、571 裏面
564、575、595 周縁
71 外周縁
72 角部
3B、3C、3D、3E、3F ヘッド部
4D、4E、4F ハンドル部
5B、5C ヘッド取付部
6B、6C、6D、6E、6F パイル
10B モップ(第1モップ)
10C モップ(第2モップ)
10D、10E、10F モップ(第3モップ)
10H、10J クロス
Claims (12)
- RFタグが取り付けられている清掃品であって、
前記RFタグは、
表面に、ICチップを備え且つ前記ICチップに接続したアンテナが印刷されている、第1シートと、
前記第1シートの表面に、前記ICチップ及び前記アンテナを覆って粘着剤を介して接合された、第2シートと、
前記第1シートの裏面に、粘着剤を介して接合された、第3シートと、
を備えており、
前記第2シート及び前記第3シートの接合に用いた前記粘着剤が、常温より高い温度によって、又は、鉱物油によって、流動化して、前記第2シート又は前記第3シートが、前記第1シートに対して、ずれ移動するようになっており、
前記RFタグは、封じられた状態で前記清掃品に取り付けられている、
ことを特徴とするRFタグ付清掃品。 - 前記清掃品が、ゴム製基材を有するマットであり、
前記RFタグは、前記ゴム製基材の裏面に、ゴムシートで覆うように接合されている、
請求項1記載のRFタグ付清掃品。 - 前記清掃品が、長手方向中央に挿入口を有する細長い袋体からなるヘッド取付部と、前記ヘッド取付部の外面を覆う多数のパイルと、からなる第1モップであり、
前記RFタグは、袋に封入された状態で、前記ヘッド取付部の前記外面に、縫い付けられている、
請求項1記載のRFタグ付清掃品。 - 前記清掃品が、長手方向一端に挿入口を有する細長い袋体からなるヘッド取付部と、前記ヘッド取付部の外面を覆う多数のパイルと、からなる第2モップであり、
前記RFタグは、袋に封入された状態で、前記ヘッド取付部の前記挿入口の外面に、縫い付けられている、
請求項1記載のRFタグ付清掃品。 - 前記清掃品が、ヘッド取付部を表面に有するキャンバスと、前記キャンバスの裏面を覆う多数のパイルと、からなる第3モップであり、
前記RFタグは、袋に封入された状態で、(A)前記キャンバスの前記表面の周縁に沿った外側又は内側に、又は、(B)前記キャンバスの前記表面に形成されたヘッド部用差込孔の内面に、又は、(C)前記キャンバスの裏面に且つ前記パイルの間に埋もれるように、縫い付けられている、
請求項1記載のRFタグ付清掃品。 - 前記RFタグは、前記ヘッド取付部に取り付けられたヘッド部を支持するハンドル部の、可動範囲の外側に、位置している、
請求項3又は5に記載のRFタグ付清掃品。 - 前記清掃品が、クロスであり、
前記RFタグは、袋に封入された状態で、(A)前記クロスの外周縁に沿った外側又は内側に、又は、(B)前記クロスの外周縁付近に、縫い付けられている、
請求項1記載のRFタグ付清掃品。 - 前記清掃品が、クロスであり、
前記RFタグは、袋に封入された状態で、前記クロスの一つの角部を折り返した内側に内包されるように、縫い付けられている、
請求項1記載のRFタグ付清掃品。 - 前記第1~第3シートが、ポリマーシートである、
請求項1記載のRFタグ付清掃品。 - 前記ポリマーシートが、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、及びポリスチレンからなる群から任意に選択される材料でできている、
請求項9記載のRFタグ付清掃品。 - 前記粘着剤が、アクリル系粘着剤、シリコン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、及びゴム系粘着剤からなる群から任意に選択される一つである、
請求項1記載のRFタグ付清掃品。 - 前記RFタグの前記ICチップには前記清掃品の識別情報が登録されている、
請求項1記載のRFタグ付清掃品。
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