JP7368422B2 - 曇り止めシステム - Google Patents

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Description

本発明は、車両の窓の曇りを抑制するための曇り止めシステムに関する。
従来、車内空間から窓を介して車外空間を撮影する撮影装置を備えた車両が知られている。このような車両には、撮影装置が撮影する画像の鮮明さを確保すべく、窓の曇りを抑制する曇り止め装置が設けられていることがある。
例えば、特許文献1には、フロントガラスにおけるカメラモジュールのレンズの前方に位置する部分を加熱する加熱部を備えた車両が開示されている。
特許第6303974号公報
上記のような車両の電源状態は、車両の走行が許容される第1電源状態(例えば、イグニッションオン状態)と、車両の走行が禁止される第2電源状態(例えば、イグニッションオフ状態)との間で切り替えられるようになっている。一般的に、第1電源状態では、撮影装置が撮影する画像の鮮明さを確保すべく、曇り止め装置の稼働が許容される。これに対して、第2電源状態では、大きな電力消費を抑制すべく、曇り止め装置の稼働が禁止される。
しかし、第2電源状態においても、車両の窓が曇ることがある。例えば、第2電源状態において、車内空間の湿度が上昇した状態で車外空間の温度が低下すると、車内空間の湿った空気が窓の近くで冷やされることで、窓が曇ることがある。このように第2電源状態において窓が曇った場合、第2電源状態から第1電源状態に切り替わった直後(例えば、長期間停止していた車両の走行開始直後)には、窓の曇りが残っていることがある。このように窓の曇りが残っていると、撮影装置が撮影した画像に基づいて十分な情報を得ることができないため、撮影装置が撮影した画像に基づく制御(例えば、自動運転制御)を速やかに実行できない。
本発明は、以上の背景に鑑み、車両の電源状態が第2電源状態から第1電源状態に切り替わった直後の窓の曇りを抑制することが可能な曇り止めシステムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明のある態様は、車内空間(SP1)から窓(6)を介して車外空間(SP2)を撮影する撮影装置(10)を備えた車両(1)のための曇り止めシステム(X)であって、前記車内空間及び/又は前記車外空間の状態を検出する検出装置(23)と、前記窓の曇りを抑制する曇り止め装置(19)と、前記曇り止め装置を制御する制御装置(26)と、を備え、前記制御装置は、前記車両の走行が許容される第1電源状態と、前記車両の走行が禁止される第2電源状態との間で前記車両の電源状態を切り替えるように構成され、前記車両の前記電源状態が前記第2電源状態であり、且つ、所定の条件が成立する場合(ステップST1、ST3、ST4、ST21、ST23~ST25:Yes)に、前記制御装置は、前記検出装置の検出結果に基づいて前記窓が曇りやすいか否かを判定し(ステップST15、ST33)、前記窓が曇りやすいと判定した場合(ステップST15、ST33:Yes)に、前記曇り止め装置を稼働させる(ステップST16、ST34)。
この態様によれば、車両の電源状態が第2電源状態であり、且つ、所定の条件が成立する場合に、必要に応じて曇り止め装置を稼働させることで、窓の曇りを抑制することができる。そのため、車両の電源状態が第2電源状態から第1電源状態に切り替わった直後の窓の曇りを抑制することができる。
上記の態様において、前記の曇り止めシステムは、前記車両を走行させるための駆動力を発生させる駆動源(14A)と、前記駆動源に電力を供給するバッテリー(24)と、を更に備え、前記車両の前記電源状態が前記第2電源状態であり、且つ、前記バッテリーの充電率が所定の閾値を超えているという条件が成立する場合(ステップST4、ST25:Yes)に、前記制御装置は、前記窓が曇りやすいか否かを判定しても良い。
この態様によれば、バッテリーの充電率が低い状態で窓が曇りやすいか否かの判定が行われることがない。従って、バッテリーの充電率が低い状態で曇り止め装置が稼働するのを抑制することができる。そのため、曇り止め装置の稼働によってバッテリーの充電率が不足するのを抑制することができる。
上記の態様において、前記の曇り止めシステムは、前記車両を走行させるための駆動力を発生させる駆動源(14A)と、前記駆動源に電力を供給するバッテリー(24)と、を更に備え、前記車両の前記電源状態が前記第2電源状態であり、且つ、前記バッテリーが充電中であるという条件が成立する場合(ステップST3、ST24:Yes)に、前記制御装置は、前記窓が曇りやすいか否かを判定しても良い。
この態様によれば、バッテリーが充電中であることを条件に窓が曇りやすいか否かの判定を行い、その判定結果に基づいて曇り止め装置を稼働させることができる。そのため、曇り止め装置の稼働によってバッテリーの充電率が不足するのを回避することができる。
上記の態様において、前記の曇り止めシステムは、ユーザーによる入力操作を受け付ける入力装置(58)を更に備え、前記入力装置は、前記第2電源状態における前記曇り止め装置の稼働を許可する前記入力操作である稼働許可操作を受け付けるように構成され、前記車両の前記電源状態が前記第2電源状態であり、且つ、前記入力装置が前記稼働許可操作を受け付けたという条件が成立する場合(ステップST1、ST23:Yes)に、前記制御装置は、前記窓が曇りやすいか否かを判定しても良い。
この態様によれば、ユーザーの意思に基づいて窓が曇りやすいか否かの判定を行い、その判定結果に基づいて曇り止め装置を稼働させることができる。そのため、ユーザーにとっての利便性が向上する。
上記の態様において、前記の曇り止めシステムは、ユーザーによる入力操作を受け付ける入力装置(58)を更に備え、前記入力装置は、前記車両の使用開始時刻を含む前記車両の使用予約に関する前記入力操作である使用予約操作を受け付けるように構成され、前記入力装置が前記使用予約操作を受け付けた場合に、前記制御装置は、前記使用開始時刻の所定時間前の時刻を判定開始時刻に設定し、前記車両の前記電源状態が前記第2電源状態であり、且つ、前記判定開始時刻が到来しているという条件が成立する場合(ステップST21:Yes)に、前記窓が曇りやすいか否かを判定しても良い。
この態様によれば、ユーザーが車両を使用しないにも関わらず曇り止め装置が稼働するのを回避することができる。そのため、曇り止め装置の省エネルギー性を高めることができる。
上記の態様において、前記車両の前記電源状態が前記第2電源状態である間、前記制御装置は、前記所定の条件が成立するか否かを一定時間ごとに繰り返し判定しても良い。
この態様によれば、車両の電源状態が第2電源状態である間、窓の曇りを確実に抑制することができる。
上記の態様において、前記検出装置は、前記車内空間の温度を検出する車内温度センサ(41)と、前記車内空間の湿度を検出する車内湿度センサ(42)と、前記車外空間の温度を検出する車外温度センサ(43)と、前記車内空間又は前記車外空間の日射量を検出する日射量センサ(44)と、を含み、前記制御装置は、前記車内空間の温度及び湿度に基づいて前記車内空間の露点温度を算出し(ステップST12)、前記車外空間の温度及び前記日射量に基づいて前記窓の推定温度を算出し(ステップST13、ST14)、前記窓の前記推定温度が前記車内空間の前記露点温度よりも低い場合に、前記窓が曇りやすいと判定しても良い(ステップST15)。
この態様によれば、日射量に基づいて窓の推定温度を正確に算出することができるため、窓の推定温度に基づいて窓が曇りやすいか否かを正確に判定することができる。
上記の態様において、前記検出装置は、前記車内空間の温度を検出する車内温度センサ(41)と、前記車内空間の湿度を検出する車内湿度センサ(42)と、前記車外空間の温度を検出する車外温度センサ(43)と、を含み、前記制御装置は、前記車内空間の温度及び湿度に基づいて前記車内空間の露点温度を算出し(ステップST32)、前記車外空間の温度が前記車内空間の前記露点温度よりも低い場合に、前記窓が曇りやすいと判定しても良い(ステップST33)。
この態様によれば、車内空間の温度、車内空間の湿度、及び車外空間の温度に基づいて窓が曇りやすいか否かを容易に判定することができる。
以上の態様によれば、車両の電源状態が第2電源状態から第1電源状態に切り替わった直後の窓の曇りを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両を示す斜視図 本発明の第1実施形態に係るフロントウィンドウとその周辺部を示す断面図 本発明の第1実施形態に係る曇り止めシステムを示すブロック図 本発明の第1実施形態に係る露点温度算出テーブルを示す表 本発明の第1実施形態に係る補正量算出テーブルを示す表 本発明の第1実施形態に係る実行判定処理を示すフローチャート 本発明の第1実施形態に係る曇り止め制御を示すフローチャート 本発明の第2実施形態に係る実行判定処理を示すフローチャート 本発明の第3実施形態に係る曇り止め制御を示すフローチャート
(第1実施形態)
<車両1>
まず、図1~図5を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る車両1について説明する。図1を参照して、本実施形態に係る車両1は、自動車である。車両1は、前後方向に長い車体2を有する。車体2の内部には車内空間SP1が形成されており、車内空間SP1の前後方向中央部には乗員を収容する車室3が設けられている。車室3には、例えば、複数の前部座席4(運転席、助手席)と、前部座席4の後方に配置される複数の後部座席5と、が設けられている。なお、本実施形態では座席が前後に2列設けられているが、他の実施形態では座席が前後に1列だけ設けられていても良いし、座席が前後に3列以上設けられていても良い。
車体2の前部には、前部座席4の前方にフロントウィンドウ6(窓の一例)が設けられている。フロントウィンドウ6は、ガラスによって形成されている。なお、他の実施形態では、フロントウィンドウ6がガラス以外の透明性材料(例えば、透明性樹脂)によって形成されていても良い。車体2の後部には、後部座席5の後方にリアウィンドウ7が設けられている。車体2の両側部には、前部座席4及び後部座席5の側方に複数のサイドドア8が設けられており、各サイドドア8の上部にはサイドウィンドウ9が設けられている。
図1、図2を参照して、フロントウィンドウ6の上部後方には、フロントカメラ10(撮影装置の一例)が設けられている。フロントカメラ10は、車内空間SP1からフロントウィンドウ6を介して車外空間SP2(本実施形態では、車両1の前方の空間)を撮影する装置である。フロントカメラ10は、例えば、CCDやCMOS等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。フロントカメラ10は、フロントウィンドウ6を介して前方から入射される光を収束させるレンズと、レンズによって収束された光を電気信号に変換するセンサと、を含む。なお、図2の矢印Pは、フロントカメラ10の視野(撮影可能範囲)を示している。
図2を参照して、フロントカメラ10は、ブラケット11を介してフロントウィンドウ6の内面に取り付けられている。ブラケット11は、フロントカメラ10の周りに配置される本体部12と、本体部12から前方に延びるフード部13と、を含む。本体部12は、フロントウィンドウ6の内面に固定されている。フード部13は、フロントウィンドウ6と共にフロントカメラ10のレンズの前方の空間を囲んでいる。フード部13は、左右方向に延びる底壁13Aと、底壁13Aの左右両端部から上方に延びる左右両側壁13B(図2では、右側壁13Bのみを表示)と、を含む。
図3を参照して、車両1は、推進装置14と、ブレーキ装置15と、ステアリング装置16と、HMI17(Human Machine Interface)と、ナビゲーション装置18と、加熱装置19(曇り止め装置の一例)と、空調装置20と、乗員センサ21と、外界センサ22と、車両センサ23(検出装置の一例)と、バッテリー24と、充電センサ25と、制御装置26と、を備えている。
推進装置14は、車両1に駆動力を付与する装置である。推進装置14は、電動モータ14A(駆動源の一例)を備えている。電動モータ14Aは、車輪を回転させることで、車両1を走行させるための駆動力を発生させる。
ブレーキ装置15は、車両1に制動力を付与する装置である。ブレーキ装置15は、例えば、ブレーキロータにパッドを押し付けるブレーキキャリパと、ブレーキキャリパに油圧を供給する電動シリンダとを含む。
ステアリング装置16は、車輪の舵角を変える装置である。ステアリング装置16は、例えば、車輪を転舵するラックアンドピニオン機構と、ラックアンドピニオン機構を駆動する電動モータとを含む。
HMI17は、各種情報を乗員に報知するとともに、乗員から入力操作を受け付ける装置である。HMI17は、例えば、車両1の電源状態を切り替えるための電源スイッチ17A、タッチパネル、音声発生装置等を含む。
ナビゲーション装置18は、車両1の目的地への経路案内等を行う装置である。ナビゲーション装置18は、乗員から入力操作を受け付ける入力機器を含む。この入力機器は、HMI17の一部によって構成されていても良いし、HMI17とは別個に設けられていても良い。ナビゲーション装置18は、地図情報を記憶している。ナビゲーション装置18は、人工衛星から受信した信号に基づいて車両1の現在位置(緯度及び経度)を特定する。ナビゲーション装置18は、地図情報と車両1の現在位置と乗員が上記入力機器に入力した車両1の目的地とに基づいて、車両1の出発地(例えば、現在位置)から目的地までの経路を設定する。
加熱装置19は、フロントウィンドウ6を加熱することでフロントウィンドウ6の曇りを抑制する装置である。図2を参照して、加熱装置19は、フロントウィンドウ6の内面に接触する複数本の金属製の電熱線28によって構成されている。複数本の電熱線28のうちの少なくとも一部は、フロントカメラ10の視野(図2の矢印P参照)内に配置されていると良い。なお、他の実施形態では、加熱装置19は、ITOフィルム(Indium Tin Oxide Film)等の透明フィルムによって構成されていても良い。また、他の実施形態では、加熱装置19は、フロントウィンドウ6に内蔵されていても良いし、フロントウィンドウ6と間隔を介して対向していても良い。
図3を参照して、空調装置20は、車内空間SP1の空気を調整する装置である。空調装置20は、車内空間SP1及び車外空間SP2に接続されたダクトと、ダクト内に設置されるエバポレータ及びヒータコアと、ダクト内に空気の流れを発生させるブロアファンと、ブロアファンを駆動させる電動モータと、を含む。空調装置20は、風量(ブロアファンの回転数)や空調モードを切り替え可能に設けられている。上記の空調モードには、例えば、車外空間SP2の空気を車内空間SP1に導入する外気導入モードと、車内空間SP1の空気を循環させる内気循環モードと、フロントウィンドウ6に向かって空気を吹き付けるデフロスタモードとが含まれる。
乗員センサ21は、乗員の乗車状態を検出するセンサである。乗員センサ21は、乗員によるシートベルトの装着状態を検出するシートベルトセンサ35と、乗員を撮影する乗員カメラ36と、を含む。
外界センサ22は、車外空間SP2に存在する物標(例えば、車両1の走行路上の障害物や区画線)を検出するセンサである。外界センサ22は、前述のフロントカメラ10と、ソナー38と、車外カメラ39と、を含む。
車両センサ23は、車内空間SP1の状態、車外空間SP2の状態、車両1の走行状態等を検出するセンサである。車両センサ23は、車内空間SP1の温度(以下、「車内温度」と称する)を検出する車内温度センサ41と、車内空間SP1の湿度(以下、「車内湿度」と称する)を検出する車内湿度センサ42と、車外空間SP2の温度(以下、「車外温度」と称する)を検出する車外温度センサ43と、車内空間SP1の日射量(以下、単に「日射量」と称する)を検出する日射量センサ44とを含む。
バッテリー24は、車両1の構成要素に電力を供給する装置である。バッテリー24は、メインバッテリー46とサブバッテリー47とを含んでいる。
バッテリー24のメインバッテリー46は、電動モータ14Aに電力を供給する装置である。メインバッテリー46は、例えば、リチウムイオン電池等の二次電池によって構成されている。メインバッテリー46は、車両1の外部に設けられた充電装置48に接続可能に設けられており、充電装置48によって充電されるように構成されている。
バッテリー24のサブバッテリー47は、補機類(例えば、加熱装置19)に電力を供給する装置である。サブバッテリー47は、例えば、鉛蓄電池等の二次電池によって構成されている。サブバッテリー47は、メインバッテリー46に接続されており、メインバッテリー46によって充電されるように構成されている。
充電センサ25は、メインバッテリー46の充電状態を検出するセンサである。充電センサ25は、例えば、充電装置48からメインバッテリー46に流れる電流値を検出する電流センサを含む。
制御装置26は、演算処理装置(CPU、MPU等のプロセッサ)、記憶装置(ROM、RAM等のメモリ)を備え、後述する曇り止め制御に必要な各種処理を実行するように構成されたコンピュータからなる電子制御装置(ECU)である。制御装置26が各種処理を実行するように構成されているとは、制御装置26を構成する演算処理装置(プロセッサ)が、記憶装置(メモリ)から必要なデータ及びアプリケーションソフトウェアを読み取り、当該ソフトウェアに従って所定の演算処理を実行するようにプログラムされていることを意味する。制御装置26は1つのハードウェアとして構成されていてもよく、複数のハードウェアからなるユニットとして構成されていてもよい。制御装置26は、CAN(Controller Area Network)等の通信ネットワークによって車両1の各構成要素に接続されており、車両1の各構成要素を制御する。
制御装置26は、機能部として、外界認識部52と走行制御部53と曇り止め制御部54と記憶部55とを含む。制御装置26の各機能部の少なくとも一部は、LSIやASIC、FPGA等のハードウェアによって実現されてもよく、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
制御装置26の外界認識部52は、外界センサ22の検出結果に基づいて、車外空間SP2に存在する物標(例えば、車両1の走行路上の障害物や区画線)の位置を認識する。例えば、外界認識部52は、フロントカメラ10が撮影した画像上の濃度値の変化を解析することで、車両1の前方に存在する物標の位置を認識する。
制御装置26の走行制御部53は、外界認識部52が認識した物標の位置に基づいて車両1の走行を制御する。例えば、走行制御部53は、外界認識部52が認識した区画線の位置に基づいて車線維持制御を実行する。車線維持制御において、走行制御部53は、区画線によって区画される車線内の基準位置(例えば、車線の幅方向中央)を車両1が走行するように、ステアリング装置16を制御する。例えば、走行制御部53は、外界認識部52が認識した障害物の位置に基づいて衝突軽減制御を実行する。衝突軽減制御において、走行制御部53は、車両1と障害物との衝突が回避又は軽減されるように、ブレーキ装置15を制御する。
制御装置26の走行制御部53は、乗員による電源スイッチ17Aに対する操作に応じて、第1電源状態と第2電源状態との間で車両1の電源状態を切り替えるように構成されている。第1電源状態では、電源スイッチ17AがONになっており、メインバッテリー46から電動モータ14Aに電力を供給可能である。つまり、第1電源状態は、車両1の走行が許容される状態である。これに対して、第2電源状態では、電源スイッチ17AがOFFになっており、メインバッテリー46から電動モータ14Aへの電力の供給が禁止されている。つまり、第2電源状態は、車両1の走行が禁止される状態である。
制御装置26の曇り止め制御部54は、フロントウィンドウ6の曇りを抑制すべく、加熱装置19を制御する。例えば、曇り止め制御部54は、車両センサ23の検出結果等に基づいて、PWM制御によって加熱装置19を制御する。
制御装置26の記憶部55は、メモリやHDD等によって構成されている。記憶部55は、車両1の制御に必要なプログラムやテーブル等を記憶している。例えば、記憶部55は、露点温度算出テーブルT1及び補正量算出テーブルT2を記憶している。
図4を参照して、露点温度算出テーブルT1は、車内温度及び車内湿度と車内空間SP1の露点温度の関係を規定するテーブルである。露点温度算出テーブルT1は、車内温度及び車内湿度が高いほど車内空間SP1の露点温度が高くなるように設定されている。
図5を参照して、補正量算出テーブルT2は、車外温度及び日照量とフロントウィンドウ6の内面の温度の単位時間(例えば、5分間)ごとの補正量(以下、「単位時間補正量」と称する)との関係を規定するテーブルである。補正量算出テーブルT2は、車外温度が高いほど単位時間補正量が多くなるように設定されており、日射量が多いほど単位時間補正量が多くなるように設定されている。
<ユーザー端末57>
次に、図3を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係るユーザー端末57について説明する。ユーザー端末57は、CPU、メモリ、及び記憶装置等を含むコンピュータである。ユーザー端末57は、例えば、スマートフォンやタブレットPC等の携帯端末によって構成されている。ユーザー端末57は、インターネット等のネットワークを介して車両1の制御装置26に接続されている。ユーザー端末57は、車両1と共に、車両1のための曇り止めシステムXを構成している。
ユーザー端末57は、入力装置58を備えている。入力装置58は、車両1のユーザー(例えば、車両1の乗員)によって所持され、ユーザーによる入力操作を受け付ける装置である。例えば、入力装置58は、タッチパネルによって構成されている。入力装置58は、ユーザーによる稼働許可操作を受け付けるように構成されている。稼働許可操作は、第2電源状態における加熱装置19の稼働を許可する入力操作である。
<実行判定処理>
次に、図6を参照しつつ、制御装置26の曇り止め制御部54が実行する実行判定処理について説明する。実行判定処理は、後述の曇り止め制御を実行するか否かを判定するための制御である。車両1の電源状態が第2電源状態である間(即ち、車両1の電源状態が第1電源状態から第2電源状態に切り替わってから車両1の電源状態が第2電源状態から第1電源状態に切り替わるまでの間)、曇り止め制御部54は、実行判定処理を一定時間ごとに繰り返し実行する。なお、上記の一定時間は、5分間といった比較的短い時間であっても良いし、1時間といった比較的長い時間であっても良い。
実行判定処理が開始されると、曇り止め制御部54は、ユーザー端末57からの信号に基づいて、ユーザー端末57の入力装置58がユーザーによる稼働許可操作を受け付けたか否かを判定する(ステップST1)。つまり、曇り止め制御部54は、ユーザーが第2電源状態における加熱装置19の稼働を許可したか否かを判定する。ユーザー端末57の入力装置58がユーザーによる稼働許可操作を受け付けていない場合(ステップST1:No)、曇り止め制御部54は、曇り止め制御を実行しないと判定し(ステップST2)、実行判定処理を終了する。
一方で、ユーザー端末57の入力装置58がユーザーによる稼働許可操作を受け付けた場合(ステップST1:Yes)、曇り止め制御部54は、充電センサ25からの信号に基づいてメインバッテリー46が充電中であるか否かを判定する(ステップST3)。メインバッテリー46が充電中でない場合(ステップST3:No)、曇り止め制御部54は、曇り止め制御を実行しないと判定し(ステップST2)、実行判定処理を終了する。
一方で、メインバッテリー46が充電中である場合(ステップST3:Yes)、曇り止め制御部54は、充電センサ25からの信号に基づいてメインバッテリー46の充電率を取得し、メインバッテリー46の充電率が所定の閾値を超えているか否かを判定する(ステップST4)。メインバッテリー46の充電率が閾値以下である場合(ステップST4:No)、曇り止め制御部54は、曇り止め制御を実行しないと判定し(ステップST2)、実行判定処理を終了する。
一方で、メインバッテリー46の充電率が閾値を超えている場合(ステップST4:Yes)、曇り止め制御部54は、曇り止め制御を実行すると判定し(ステップST5)、実行判定処理を終了する。
<曇り止め制御>
次に、図7を参照しつつ、制御装置26の曇り止め制御部54が実行する曇り止め制御について説明する。曇り止め制御は、フロントウィンドウ6の曇りを抑制するための制御である。車両1の電源状態が第1電源状態になっている間、曇り止め制御部54は、曇り止め制御を所定時間ごとに繰り返し実行する。車両1の電源状態が第2電源状態になっている間、曇り止め制御部54は、上述の実行判定処理において曇り止め制御を実行すると判定した場合に限り、曇り止め制御を実行する。
曇り止め制御が開始されると、曇り止め制御部54は、車内温度センサ41、車内湿度センサ42、車外温度センサ43、及び日射量センサ44から、車内温度、車内湿度、車外温度、及び日射量をそれぞれ取得する(ステップST11)。
次に、曇り止め制御部54は、車内温度及び車内湿度に基づいて露点温度算出テーブルT1を参照することで、車内空間SP1の露点温度を算出する(ステップST12)。このとき、曇り止め制御部54は、前回の曇り止め制御から今回の曇り止め制御までの間に複数回検出された車内温度及び車内湿度の平均値を露点温度算出テーブルT1に代入すると良い。
次に、曇り止め制御部54は、車外温度及び日射量に基づいて補正量算出テーブルT2を参照することで、上述の単位時間補正量を算出する。このとき、曇り止め制御部54は、前回の曇り止め制御から今回の曇り止め制御までの間に複数回検出された車外温度及び日射量の平均値を補正量算出テーブルT2に代入すると良い。また、曇り止め制御部54は、前回の曇り止め制御から今回の曇り止め制御までの経過時間を上述の単位時間で割ることで、補正係数を算出する。更に、曇り止め制御部54は、算出した単位時間補正量と補正係数を掛け合わせることで、フロントウィンドウ6の温度の補正量を算出する(ステップST13)。
次に、曇り止め制御部54は、フロントウィンドウ6の温度の基準値を取得する。車両1の電源状態が切り替えられてから第1回目の曇り止め制御では、車内温度センサ41が検出した車内温度がフロントウィンドウ6の温度の基準値となる。一方で、車両1の電源状態が切り替えられてから第2回目以降の曇り止め制御では、前回の曇り止め制御で算出されたフロントウィンドウ6の推定温度がフロントウィンドウ6の温度の基準値となる。次に、曇り止め制御部54は、フロントウィンドウ6の温度の基準値にフロントウィンドウ6の温度の補正量を加えることで、フロントウィンドウ6の推定温度を算出する(ステップST14)。
次に、曇り止め制御部54は、車内空間SP1の露点温度とフロントウィンドウ6の推定温度とに基づいて、フロントウィンドウ6が曇りやすいか否かを判定する(ステップST15)。例えば、曇り止め制御部54は、フロントウィンドウ6の推定温度が車内空間SP1の露点温度よりも低い場合に、フロントウィンドウ6が曇りやすいと判定する。一方で、曇り止め制御部54は、フロントウィンドウ6の推定温度が車内空間SP1の露点温度以上である場合に、フロントウィンドウ6が曇りにくいと判定する。
フロントウィンドウ6が曇りやすいと判定した場合(ステップST15:Yes)、曇り止め制御部54は、加熱装置19を稼働させることで、フロントウィンドウ6の曇りを抑制する(ステップST16)。一方で、フロントウィンドウ6が曇りにくいと判定した場合(ステップST15:No)、曇り止め制御部54は、加熱装置19を稼働させることなく、曇り止め制御を終了する。
<第1実施形態の効果>
本実施形態では、車両1の電源状態が第2電源状態であり、且つ、所定の条件が成立する場合(ステップST1、ST3及びST4:Yes)に、必要に応じて加熱装置19を稼働させることで、フロントウィンドウ6の曇りを抑制している。そのため、車両1の電源状態が第2電源状態から第1電源状態に切り替わった直後のフロントウィンドウ6の曇りを抑制することができるため、フロントカメラ10が撮影した画像に基づく運転制御(例えば、上述の車線維持制御や衝突軽減制御)を速やかに実行することが可能となる。
また、車両1の電源状態が第2電源状態であり、且つ、メインバッテリー46の充電率が閾値を超えているという条件が成立する場合(ステップST4:Yes)に、曇り止め制御部54は、フロントウィンドウ6が曇りやすいか否かを判定している。これにより、メインバッテリー46の充電率が低い状態でフロントウィンドウ6が曇りやすいか否かの判定が行われることがない。従って、メインバッテリー46の充電率が低い状態で加熱装置19が稼働するのを抑制することができる。そのため、加熱装置19の稼働によってメインバッテリー46の充電率が不足するのを抑制することができる。
また、車両1の電源状態が第2電源状態であり、且つ、メインバッテリー46が充電中であるという条件が成立する場合(ステップST3:Yes)に、曇り止め制御部54は、フロントウィンドウ6が曇りやすいか否かを判定している。これにより、メインバッテリー46が充電中であることを条件にフロントウィンドウ6が曇りやすいか否かの判定を行い、その判定結果に基づいて加熱装置19を稼働させることができる。そのため、加熱装置19の稼働によってメインバッテリー46の充電率が不足するのを回避することができる。
また、車両1の電源状態が第2電源状態であり、且つ、ユーザー端末57の入力装置58が稼働許可操作を受け付けたという条件が成立する場合(ステップST1:Yes)に、曇り止め制御部54は、フロントウィンドウ6が曇りやすいか否かを判定している。これにより、ユーザーの意思に基づいてフロントウィンドウ6が曇りやすいか否かの判定を行い、その判定結果に基づいて加熱装置19を稼働させることができる。そのため、ユーザーにとっての利便性が向上する。
また、車両1の電源状態が第2電源状態である間、曇り止め制御部54は、所定の条件が成立するか否かを一定時間ごとに繰り返し判定している。これにより、車両1の電源状態が第2電源状態である間、フロントウィンドウ6の曇りを確実に抑制することができる。
また、曇り止め制御部54は、車内温度及び車内湿度に基づいて車内空間SP1の露点温度を算出し(ステップST12)、車外温度及び日射量に基づいてフロントウィンドウ6の推定温度を算出し(ステップST13、ST14)、フロントウィンドウ6の推定温度が車内空間SP1の露点温度よりも低い場合に、フロントウィンドウ6が曇りやすいと判定している(ステップST15)。これにより、日射量に基づいてフロントウィンドウ6の推定温度を正確に算出することができるため、フロントウィンドウ6の推定温度に基づいてフロントウィンドウ6が曇りやすいか否かを正確に判定することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、後述する使用予約操作と実行判定処理以外の内容は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
<使用予約操作>
ユーザー端末57の入力装置58は、ユーザーによる使用予約操作を受け付け可能に設けられている。使用予約操作は、車両1の使用開始時刻及び使用終了時刻を含む車両1の使用予約に関する入力操作である。入力装置58が使用予約操作を受け付けると、ユーザー端末57から制御装置26に使用予約に関する情報が送信される。ユーザー端末57から使用予約に関する情報を受信すると、制御装置26は、使用予約に含まれる使用開始時刻の所定時間前の時刻を判定開始時刻に設定する。
<実行判定処理>
図8を参照して、車両1の電源状態が第2電源状態である場合に、制御装置26の曇り止め制御部54は、実行判定処理を実行する。実行判定処理が開始されると、曇り止め制御部54は、上述の判定開始時刻が到来しているか否かを判定する(ステップST21)。判定開始時刻が到来していない場合(ステップST21:No)、曇り止め制御部54は、曇り止め制御を実行しないと判定し(ステップST22)、実行判定処理を終了する。
一方で、判定開始時刻が到来している場合(ステップST21:Yes)、曇り止め制御部54は、ユーザー端末57の入力装置58がユーザーによる稼働許可操作を受け付けたか否かを判定する(ステップST23)。これ以降の処理(ステップS23~S26)は、第1実施形態に係る実行判定処理と同様であるため、説明を省略する。
<第2実施形態の効果>
第2実施形態では、車両1の電源状態が第2電源状態であり、且つ、判定開始時刻が到来しているという条件が成立する場合(ステップST21:Yes)に、曇り止め制御部54は、フロントウィンドウ6が曇りやすいか否かを判定する。これにより、ユーザーが車両1を使用しないにも関わらず加熱装置19が稼働するのを回避することができる。そのため、加熱装置19の省エネルギー性を高めることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、曇り止め制御以外の内容は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
<曇り止め制御>
図9を参照して、曇り止め制御が開始されると、曇り止め制御部54は、車内温度センサ41、車内湿度センサ42、及び車外温度センサ43から車内温度、車内湿度、及び車外温度をそれぞれ取得する(ステップST31)。
次に、曇り止め制御部54は、車内温度及び車内湿度に基づいて露点温度算出テーブルT1を参照することで、車内空間SP1の露点温度を算出する(ステップST32)。このとき、曇り止め制御部54は、前回の曇り止め制御から今回の曇り止め制御までの間に複数回検出された車内温度及び車内湿度の平均値を露点温度算出テーブルT1に代入すると良い。
次に、曇り止め制御部54は、車内空間SP1の露点温度と車外温度とに基づいて、フロントウィンドウ6が曇りやすいか否かを判定する(ステップST33)。例えば、曇り止め制御部54は、車外温度が車内空間SP1の露点温度よりも低い場合に、フロントウィンドウ6が曇りやすいと判定する。一方で、曇り止め制御部54は、車外温度が車内空間SP1の露点温度以上である場合に、フロントウィンドウ6が曇りにくいと判定する。
フロントウィンドウ6が曇りやすいと判定した場合(ステップST33:Yes)、曇り止め制御部54は、加熱装置19を稼働させることで、フロントウィンドウ6の曇りを抑制する(ステップS34)。一方で、フロントウィンドウ6が曇りにくいと判定した場合(ステップST33:No)、曇り止め制御部54は、加熱装置19を稼働させることなく、曇り止め制御を終了する。
<第3実施形態の効果>
本実施形態では、曇り止め制御部54は、車内温度及び車内湿度に基づいて車内空間SP1の露点温度を算出し(ステップST32)、車外温度が車内空間SP1の露点温度よりも低い場合に、フロントウィンドウ6が曇りやすいと判定している(ステップST33)。これにより、車内温度、車内湿度、及び車外温度に基づいてフロントウィンドウ6が曇りやすいか否かを容易に判定することができる。
<その他の変形例>
上記の第1実施形態では、曇り止め制御部54は、メインバッテリー46が充電中であり、且つ、メインバッテリー46の充電率が閾値を超えている場合に、曇り止め制御を実行すると判定している。一方で、他の実施形態では、曇り止め制御部54は、メインバッテリー46が充電中であるか、又は、メインバッテリー46の充電率が閾値を超えている場合に、曇り止め制御を実行すると判定しても良い。
上記の第1実施形態では、曇り止め制御部54は、入力装置58が稼働許可操作を受け付けたという条件と、メインバッテリー46が充電中であるという条件と、メインバッテリー46の充電率が閾値を超えているという条件が成立するか否かを判定している。一方で、他の実施形態では、曇り止め制御部54は、上記の3つの条件のうちの1つ又は2つが成立するか否かのみを判定しても良い。
上記の第1実施形態では、曇り止め制御部54は、メインバッテリー46の充電率が閾値を超えているという条件が成立する場合に、フロントウィンドウ6が曇りやすいか否かを判定している。一方で、他の実施形態では、曇り止め制御部54は、サブバッテリー47の充電率が閾値を超えているという条件が成立する場合に、フロントウィンドウ6が曇りやすいか否かを判定しても良い。
上記の第2実施形態では、曇り止め制御部54は、ユーザーによる使用予約操作に基づいて判定開始時刻を設定している。一方で、他の実施形態では、曇り止め制御部54は、ユーザーによる車両1の使用パターンを学習し、学習した使用パターンに基づいて判定開始時刻を設定しても良い。
上記の第1実施形態では、車両センサ23は、車内空間SP1及び車外空間SP2の状態を検出している。一方で、他の実施形態では、車両センサ23は、車内空間SP1又は車外空間SP2のいずれか一方の状態のみを検出しても良い。
上記の第1実施形態では、日射量センサ44は、車内空間SP1の日射量を検出している。一方で、他の実施形態では、日射量センサ44は、車外空間SP2の日射量を検出しても良い。
上記の第1実施形態では、ユーザー端末57に入力装置58が設けられている。一方で、他の実施形態では、HMI17に入力装置58が設けられていても良いし、車両1の外部に設けられたサーバーに入力装置58が設けられていても良い。
上記の第1実施形態では、車両1は、駆動源として電動モータ14Aを備えている。一方で、他の実施形態では、車両1は、駆動源として内燃機関を備えていても良い。このように車両1が駆動源として内燃機関を備えている場合、車両1のイグニッション電源がオンになっている状態を第1電源状態に設定し、車両1のイグニッション電源がオフになっている状態を第2電源状態に設定すると良い。
上記の第1実施形態では、加熱装置19を曇り止め装置として用いている。一方で、他の実施形態では、空調装置20を曇り止め装置として用いても良いし、加熱装置19と空調装置20の両方を曇り止め装置として用いても良い。
上記の第1実施形態では、曇り止めシステムXによってフロントウィンドウ6の曇りを抑制しているが、他の実施形態では、曇り止めシステムXによってリアウィンドウ7やサイドウィンドウ9の曇りを抑制しても良い。言い換えると、上記の第1実施形態では、フロントカメラ10を撮影装置の一例としているが、他の実施形態では、リアカメラやサイドカメラ(いずれも図示せず)を撮影装置の一例としても良い。
以上で具体的な実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態や変形例に限定されることなく、幅広く変形実施することができる。
1 :車両
6 :フロントウィンドウ(窓の一例)
10 :フロントカメラ(撮影装置の一例)
14A :電動モータ(駆動源の一例)
19 :加熱装置(曇り止め装置の一例)
23 :車両センサ(検出装置の一例)
24 :バッテリー
26 :制御装置
41 :車内温度センサ
42 :車内湿度センサ
43 :車外温度センサ
44 :日射量センサ
58 :入力装置
SP1 :車内空間
SP2 :車外空間
X :曇り止めシステム

Claims (8)

  1. 車内空間から窓を介して車外空間を撮影する撮影装置を備えた車両のための曇り止めシステムであって、
    前記車内空間及び/又は前記車外空間の状態を検出する検出装置と、
    前記窓の曇りを抑制する曇り止め装置と、
    前記曇り止め装置を制御する制御装置と、
    ユーザーによる入力操作を受け付ける入力装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記車両の走行が許容される第1電源状態と、前記車両の走行が禁止される第2電源状態との間で前記車両の電源状態を切り替えるように構成され、
    前記入力装置は、前記第2電源状態における前記曇り止め装置の稼働を許可する前記入力操作である稼働許可操作を受け付けるように構成され、
    前記車両の前記電源状態が前記第1電源状態になっている間、前記制御装置は、前記検出装置の検出結果に基づいて前記窓が曇りやすいか否かを所定時間ごとに繰り返し判定し、前記窓が曇りやすいと判定した場合に、前記曇り止め装置を稼働させ、
    前記車両の前記電源状態が前記第2電源状態になっている間、前記制御装置は、前記入力装置が前記稼働許可操作を受け付けたという条件が成立する場合に限り、前記検出装置の検出結果に基づいて前記窓が曇りやすいか否かを判定し、前記窓が曇りやすいと判定した場合に、前記曇り止め装置を稼働させることを特徴とする曇り止めシステム。
  2. 前記車両を走行させるための駆動力を発生させる駆動源と、
    前記駆動源に電力を供給するバッテリーと、を更に備え、
    前記車両の前記電源状態が前記第2電源状態になっている間、前記制御装置は、前記入力装置が前記稼働許可操作を受け付けたという条件が成立し、且つ、前記バッテリーの充電率が所定の閾値を超えているという条件が成立する場合に限り、前記窓が曇りやすいか否かを判定する請求項1に記載の曇り止めシステム。
  3. 前記車両を走行させるための駆動力を発生させる駆動源と、
    前記駆動源に電力を供給するバッテリーと、を更に備え、
    前記車両の前記電源状態が前記第2電源状態になっている間、前記制御装置は、前記入力装置が前記稼働許可操作を受け付けたという条件が成立し、且つ、前記バッテリーが充電中であるという条件が成立する場合に限り、前記窓が曇りやすいか否かを判定する請求項1又は2に記載の曇り止めシステム。
  4. 前記入力装置は、前記車両の使用開始時刻を含む前記車両の使用予約に関する前記入力操作である使用予約操作を受け付けるように構成され、
    前記入力装置が前記使用予約操作を受け付けた場合に、前記制御装置は、前記使用開始時刻の所定時間前の時刻を判定開始時刻に設定し、
    前記車両の前記電源状態が前記第2電源状態になっている間、前記制御装置は、前記入力装置が前記稼働許可操作を受け付けたという条件が成立し、且つ、前記判定開始時刻が到来しているという条件が成立する場合に限り、前記窓が曇りやすいか否かを判定する請求項1~3のいずれか1項に記載の曇り止めシステム。
  5. 前記車両の前記電源状態が前記第2電源状態である間、前記制御装置は、前記入力装置が前記稼働許可操作を受け付けたという条件が成立するか否かを一定時間ごとに繰り返し判定する請求項1~3のいずれか1項に記載の曇り止めシステム。
  6. 前記検出装置は、
    前記車内空間の温度を検出する車内温度センサと、
    前記車内空間の湿度を検出する車内湿度センサと、
    前記車外空間の温度を検出する車外温度センサと、
    前記車内空間又は前記車外空間の日射量を検出する日射量センサと、を含み、
    前記制御装置は、前記車内空間の温度及び湿度に基づいて前記車内空間の露点温度を算出し、前記車外空間の温度及び前記日射量に基づいて前記窓の推定温度を算出し、前記窓の前記推定温度が前記車内空間の前記露点温度よりも低い場合に、前記窓が曇りやすいと判定する請求項1~5のいずれか1項に記載の曇り止めシステム。
  7. 前記検出装置は、
    前記車内空間の温度を検出する車内温度センサと、
    前記車内空間の湿度を検出する車内湿度センサと、
    前記車外空間の温度を検出する車外温度センサと、を含み、
    前記制御装置は、前記車内空間の温度及び湿度に基づいて前記車内空間の露点温度を算出し、前記車外空間の温度が前記車内空間の前記露点温度よりも低い場合に、前記窓が曇りやすいと判定する請求項1~5のいずれか1項に記載の曇り止めシステム。
  8. 前記検出装置、前記曇り止め装置、及び前記制御装置は、前記車両に設けられ、
    前記入力装置は、ネットワークを介して前記制御装置に接続された携帯端末に設けられている請求項1に記載の曇り止めシステム。
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