JP7367258B1 - 情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、および配信者端末 - Google Patents

情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、および配信者端末 Download PDF

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Abstract

【課題】動画コンテンツに対するコメントの利便性を向上させる。【解決手段】本開示の一側面に係る情報処理システムは、少なくとも一つのプロセッサを備える。少なくとも一つのプロセッサは、配信者端末によって生成された動画コンテンツを、配信者端末および複数の視聴者端末に表示し、動画コンテンツの表示中に、複数の視聴者端末の内、コメントが入力された端末である第1視聴者端末において選択された匿名または記名を示す設定、およびコメントを取得し、動画コンテンツの表示中に、コメント表示制御として、設定が匿名である場合に、配信者端末と、複数の視聴者端末の内、第1視聴者端末以外の第2視聴者端末とにコメントを匿名で表示させ、設定が記名である場合に、配信者端末にコメントを記名で表示させるとともに、第2視聴者端末にコメントを匿名で表示させる。【選択図】図3

Description

本開示の一側面は、情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム、および配信者端末に関する。
動画コンテンツが表示されている間に投稿されたコメントを、該動画コンテンツとともに表示する技術が知られている。非特許文献1および非特許文献2には、動画コンテンツの配信者が、視聴者のコメントを匿名にすることを許可する仕組みが記載されている。
「ふわっちの「たぬき」機能について徹底解説!使い方や注意点も」、[online] 2023年6月30日検索、インターネット<URL: https://plus.news.gree.net/article/56644> 「匿名でコメントを送信したいです」、[online] 2023年6月30日検索、インターネット<URL: https://twitcasting.tv/helpcenter.php?pid=5831>
動画コンテンツに対するコメントの利便性を向上させる仕組みが望まれている。
本開示の一側面に係る情報処理システムは、少なくとも一つのプロセッサを備える。少なくとも一つのプロセッサは、配信者端末によって生成された動画コンテンツを、配信者端末および複数の視聴者端末に表示し、動画コンテンツの表示中に、複数の視聴者端末の内、コメントが入力された端末である第1視聴者端末において選択された匿名または記名を示す設定、およびコメントを取得し、動画コンテンツの表示中に、コメント表示制御として、設定が匿名である場合に、配信者端末と、複数の視聴者端末の内、第1視聴者端末以外の第2視聴者端末とにコメントを匿名で表示させ、設定が記名である場合に、配信者端末にコメントを記名で表示させるとともに、第2視聴者端末にコメントを匿名で表示させる。
このような側面においては、動画コンテンツが配信者端末および複数の視聴者端末に表示されることにより、いわゆるライブ配信が行われる。動画コンテンツの表示中に、第1視聴者端末において入力されたコメントおよび匿名または記名の設定を用いて、コメントの表示制御が行われる。設定が匿名の場合に、配信者端末および第2視聴者端末に匿名のコメントが表示される。設定が記名の場合に、配信者端末に記名のコメントが表示され、第2視聴者端末に匿名のコメントが表示される。第2視聴者端末には、設定に関わらず匿名のコメントが表示されるため、コメントの心理的なハードルが下がる。これにより、コメントの活性化を図ることができる。配信者端末には、設定に対応して匿名のコメントまたは記名のコメントが表示される。匿名の場合には、コメントの心理的なハードルが下がる。記名の場合には、配信者端末のユーザに対する親密度が向上する。これにより、コメントの活性化を図るとともに、第1視聴者端末のユーザと配信者端末のユーザとのコミュニケーションを円滑にすることができる。その結果、動画コンテンツに対するコメントの利便性を向上させることができる。
本開示の一側面によれば、動画コンテンツに対するコメントの利便性を向上させることができる。
図1は、情報処理システムの適用の一例を示す図である。 図2は、情報処理システムに関連するハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、情報処理システムに関連する機能構成の一例を示す図である。 図4は、情報処理システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 図5は、コメントおよび設定の入力を受け付ける画面の一例を示す図である。 図6は、コメントを表示する画面の一例を示す図である。 図7は、コメント投稿者のプロフィールを表示する画面の一例を示す図である。 図8は、コメントを表示する画面の一例を示す図である。 図9は、コメントを表示する画面の一例を示す図である。 図10は、コメントおよび設定の入力を受け付ける画面の別の例を示す図である。 図11は、コメントを表示する画面の別の例を示す図である。 図12は、コメント投稿者のプロフィールを表示する画面の別の例を示す図である。 図13は、コメントを表示する画面の別の例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本開示での実施形態を詳細に説明する。図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[システムの概要]
本開示に係る情報処理システムは、ユーザに配信されるコンテンツを管理するコンピュータシステムである。コンテンツとは、コンピュータまたはコンピュータシステムによって提供され、人が認識可能な情報をいう。コンテンツを示す電子データをコンテンツデータという。一例では、コンテンツは音声を含み得る映像によって表現される動画コンテンツである。動画コンテンツは、カメラなどの撮像装置によって生成された映像を含んでもよいし、コンピュータグラフィック(CG)を含んでもよいし、これらの双方を含んでもよい。コンテンツは様々な態様の情報伝達またはコミュニケーションのために用いることができ、例えば、ニュース、教育、医療、ゲーム、チャット、商取引、講演、セミナー、研修、コンサート、アンケートなどの様々な場面または目的で利用され得る。コンテンツの配信とは、ユーザにコンテンツを提供するために実行される処理をいい、例えば、通信ネットワークを経由して情報をユーザに向けて送信する処理をいう。
情報処理システムは、動画コンテンツを示すコンテンツデータをユーザ端末に送信することで、該動画コンテンツをユーザに提供する。一例では、動画コンテンツは配信者から提供される。配信者とは、情報処理システムによって視聴者に情報を提供しようとする人であり、動画コンテンツの発信者である。視聴者とは、情報処理システムによって情報を得ようとする人であり、動画コンテンツの利用者である。情報処理システムは、配信者端末から提供されたコンテンツデータを視聴者端末に送信する。視聴者端末は、コンテンツデータを処理して画面上に動画コンテンツを表示する。動画コンテンツは、配信者端末上にも表示される。本開示において、配信者と視聴者とをユーザと総称して説明し、配信者端末と視聴者端末とをユーザ端末と総称して説明を行う場合がある。
情報処理システムは、いわゆるライブ配信に適用される。例えば、配信者端末は、撮影した映像を処理してコンテンツデータを生成し、該コンテンツデータをサーバに向けてリアルタイムに送信する。サーバは、コンテンツデータを受信し、視聴者端末に向けてコンテンツデータをリアルタイムに送信する。これはインターネット生放送の一態様である。コンテンツデータは情報処理システムにおいて生成されてもよい。すなわち、情報処理システムは、配信者端末から提供されるリアルタイムの映像を処理してコンテンツデータを生成し、該コンテンツデータを視聴者端末に向けてリアルタイムに送信してもよい。
情報処理システムは、動画コンテンツが表示されている間に投稿されたコメントを、動画コンテンツとともに表示する。コメントとは、動画コンテンツとは独立した情報をいう。コメントは、例えば視聴者または配信者によって入力される。本開示では、視聴者がコメントを入力する例を説明する。以下、コメントを投稿したユーザをコメント投稿者という。コメントは、例えば文字、絵文字、静止画(写真、イラストなど)、および動画像(映像またはアニメーション)のうちの少なくとも一つを含んで構成されてもよい。コメントは、動画コンテンツと重なることなく表示されてもよいし、コメントの少なくとも一部が動画コンテンツと重なるように表示されてもよい。
視聴者端末では、コメントとともに匿名または記名を示す設定が入力される。情報処理システムは、設定に対応して、コメント表示制御を行う。コメント表示制御とは、ユーザ端末ごとに、記名のコメントを表示するか、または匿名のコメントを表示するかを制御することをいう。記名のコメントとは、コメント投稿者を示す情報をコメントに関連付けて表示することをいう。コメント投稿者を示す情報としては、例えば視聴者が設定したアイコンおよびニックネーム等が挙げられるがこれらに限られない。匿名のコメントとは、コメントのみを表示し、コメント投稿者を示す情報をコメントに関連付けて表示しないことをいう。匿名のコメントでは、例えばコメントのみが表示され、アイコンおよびニックネーム等が表示されない。設定が記名である場合、配信者端末には記名のコメントが表示され、コメント投稿者以外の視聴者の視聴者端末には匿名のコメントが表示される。この場合、コメント投稿者は、配信者に対し自身の情報を見せて、他の視聴者に対し自身の情報を見せない態様であると言える。
[システムの構成]
図1は、情報処理システム1の適用の一例を示す図である。情報処理システム1は、サーバ10を備える。サーバ10は、コンテンツデータを配信するコンピュータである。サーバ10は、通信ネットワークNを介して1つ以上の配信者端末20および1つ以上の視聴者端末30と接続する。サーバ10は、通信ネットワークNを介してユーザデータベース40とも接続する。通信ネットワークNはインターネットを含んで構成されていてもよいし、イントラネットを含んで構成されていてもよい。
配信者端末20は、配信者によって用いられるコンピュータである。一例では、配信者端末20は、動画コンテンツを生成する機能と、動画コンテンツを示すコンテンツデータをサーバ10に送信する機能とを有する。配信者端末20は、パーソナルコンピュータ、高機能携帯電話機(スマートフォン)、タブレット端末、ウェアラブル端末(例えば、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、スマートグラスなど)、または携帯電話機であってもよい。配信者端末20は、映像を撮影、収録、および送信する機能を有する撮影システムであってもよい。
視聴者端末30は、視聴者によって用いられるコンピュータである。一例では、視聴者端末30は、サーバ10からコンテンツデータを受信し、コンテンツデータを表示する機能を有する。視聴者端末30は、パーソナルコンピュータ、高機能携帯電話機、タブレット端末、ウェアラブル端末、または携帯電話機であってもよい。
配信者は、配信者端末20を操作して情報処理システム1にログインし、動画コンテンツを視聴者に提供する。視聴者は、視聴者端末30を操作して情報処理システム1にログインし、動画コンテンツを視聴する。本開示では、情報処理システム1の視聴者および配信者が既にログインしていることを前提とする。視聴者による情報処理システム1へのログインが省略されてもよい。すなわち、情報処理システム1は、ログインしていない一般の視聴者の視聴者端末30にコンテンツデータを送信してもよい。この場合、ログインしていない一般の視聴者もコンテンツを視聴できる。
ユーザデータベース40は、情報処理システム1を利用するユーザに関するユーザデータを記憶する非一時的な記憶装置である。ユーザデータとしては、例えばユーザを一意に特定する識別子であるユーザID、アイコン、ニックネーム、および好きなものリスト等が挙げられるがこれらに限られない。ユーザデータは、ユーザが情報処理システム1にログインしているか否かを示す情報を含んでいてもよい。アイコンは、各ユーザが予め設定した画像である。ニックネームは、各ユーザが予め設定したユーザ名である。好きなものリストは、各ユーザの好みを示す情報群であり、例えばタグの選択等により予め設定される。ユーザデータベース40は、単一のデータベースとして構築されてもよいし、複数のデータベースの集合であってもよい。ユーザデータベース40は、情報処理システム1の構成要素であってもよいし、情報処理システム1とは別のコンピュータシステム内に設けられてもよい。
図2は、情報処理システム1に関連するハードウェア構成の一例を示す図である。図2は、サーバ10として機能するサーバコンピュータ100と、配信者端末20または視聴者端末30として機能する端末コンピュータ200とを示す。
一例として、サーバコンピュータ100はハードウェア構成要素として、プロセッサ101、主記憶部102、補助記憶部103、および通信部104を備える。プロセッサ101は、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行する演算装置であり、例えばCPU(Central Processing Unit)またはGPU(Graphics Processing Unit)である。主記憶部102は、実行されようとするプログラム、演算結果などを記憶する装置であり、例えばROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)により構成される。補助記憶部103は、一般に主記憶部102よりも大量のデータを記憶可能な装置であり、例えばハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶媒体によって構成される。補助記憶部103は、サーバコンピュータ100をサーバ10として機能させるためのサーバプログラムP1と各種のデータとを記憶する。通信部104は、通信ネットワークNを介して他のコンピュータとの間でデータ通信を実行する装置であり、例えばネットワークカードまたは無線通信モジュールにより構成される。
本実施形態では、情報処理プログラムはサーバプログラムP1として実装される。サーバ10の各機能要素は、プロセッサ101または主記憶部102の上にサーバプログラムP1を読み込ませてプロセッサ101にそのプログラムを実行させることで実現される。サーバプログラムP1は、サーバ10の各機能要素を実現するためのコードを含む。プロセッサ101はサーバプログラムP1に従って通信部104を動作させ、主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを実行する。
サーバ10は、一つまたは複数のコンピュータにより構成され得る。複数のコンピュータが用いられる場合には、通信ネットワークNを介してこれらのコンピュータが互いに接続されることで、論理的に一つのサーバ10が構成される。
一例として、端末コンピュータ200はハードウェア構成要素として、プロセッサ201、主記憶部202、補助記憶部203、通信部204、入力インタフェース205、出力インタフェース206、および撮像部207を備える。プロセッサ201は、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行する演算装置であり、例えばCPUまたはGPUである。主記憶部202は、実行されようとするプログラム、演算結果などを記憶する装置であり、例えばROMまたはRAMにより構成される。補助記憶部203は、一般に主記憶部202よりも大量のデータを記憶可能な装置であり、例えばハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶媒体によって構成される。補助記憶部203は、端末コンピュータ200を配信者端末20または視聴者端末30として機能させるためのクライアントプログラムP2と各種のデータとを記憶する。通信部204は、通信ネットワークNを介して他のコンピュータとの間でデータ通信を実行する装置であり、例えばネットワークカードまたは無線通信モジュールにより構成される。入力インタフェース205は、ユーザの操作または動作に基づいてデータを受け付ける装置であり、例えば、キーボード、操作ボタン、ポインティングデバイス、タッチパネル、マイクロフォン、センサ、およびカメラのうちの少なくとも一つによって構成される。出力インタフェース206は、端末コンピュータ200で処理されたデータを出力する装置であり、例えば、モニタ、タッチパネル、HMDなどの表示装置を含んで構成される。撮像部207は、現実世界を写した画像(映像または写真)を撮影する装置であり、例えばカメラである。撮像部207は入力インタフェース205としても機能し得る。
配信者端末20または視聴者端末30の各機能要素は、対応するクライアントプログラムP2をプロセッサ201または主記憶部202に読み込ませてプロセッサ201にそのプログラムを実行させることで実現される。クライアントプログラムP2は、配信者端末20または視聴者端末30の各機能要素を実現するためのコードを含む。プロセッサ201はクライアントプログラムP2に従って通信部204、入力インタフェース205、出力インタフェース206、または撮像部207を動作させ、主記憶部202または補助記憶部203におけるデータの読み出しおよび書き込みを行う。
サーバプログラムP1およびクライアントプログラムP2の少なくとも一つは、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどの有形の記録媒体に非一時的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、これらのプログラムの少なくとも一つは、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークNを介して提供されてもよい。これらのプログラムは別々に提供されてもよいし、一緒に提供されてもよい。
図3は、情報処理システム1に関連する機能構成の一例を示す図である。サーバ10は、機能要素としてコンテンツ転送部11およびコメント制御部12を備える。コンテンツ転送部11は、配信者端末20からコンテンツデータを受信し、コンテンツデータを視聴者端末30に送信する。コメント制御部12は、表示制御データを生成する。表示制御データは、コメント表示制御を示す電子データである。表示制御データは、ユーザ端末ごとに異なっていてもよい。コメント制御部12は、表示制御データをユーザ端末に送信する。
配信者端末20は、機能要素としてコンテンツ生成部21、コンテンツ表示部22、およびコメント表示部23を備える。コンテンツ生成部21は、動画コンテンツを生成し、動画コンテンツを示すコンテンツデータをサーバ10に送信する。コンテンツ表示部22は、生成された動画コンテンツを配信者端末20の画面上に表示する。コメント表示部23は、サーバ10から表示制御データを受信し、表示制御データに基づいてコメントを配信者端末20の画面上に表示する。
視聴者端末30は、コンテンツ表示部31、入力部32、およびコメント表示部33を備える。コンテンツ表示部31は、サーバ10からコンテンツデータを受信し、コンテンツデータに基づいて動画コンテンツを視聴者端末30の画面上に表示する。入力部32は、コメントおよび匿名または記名を示す設定について、視聴者からの入力を受け付ける。入力部32は、ユーザID、コメントを一意に特定する識別子であるコメントID、コメントおよび設定を含むコメントデータを生成する。コメントデータは、コメントおよび設定を示す電子データである。入力部32は、コメントデータをサーバ10に送信する。コメント表示部33は、サーバ10から表示制御データを受信し、表示制御データに基づいてコメントを視聴者端末30の画面上に表示する。
[システムの動作]
図4を参照しながら、情報処理システム1の動作を説明するとともに、一例に係る情報処理方法について説明する。図4は、情報処理システム1の動作の一例を処理フローM1として示すシーケンス図である。
ステップS1では、配信者端末20のコンテンツ生成部21が、動画コンテンツを生成する。例えば、コンテンツ生成部21は、配信者が配信開始のためのユーザ操作を行ったことに応答して、動画コンテンツの生成を開始する。一例では、コンテンツ生成部21は、撮像部207によって撮影された映像を含む動画コンテンツを生成してもよい。別の例では、コンテンツ生成部21は、補助記憶部203に記憶されたコンテンツ素材に基づいて動画コンテンツを生成してもよい。
ステップS2では、コンテンツ生成部21が、動画コンテンツを示すコンテンツデータをサーバ10に送信する。例えば、コンテンツ生成部21は、生成した動画コンテンツを示すコンテンツデータを連続的にサーバ10に送信する。サーバ10は、コンテンツデータを受信する。
ステップS3では、サーバ10のコンテンツ転送部11が、コンテンツデータを複数の視聴者端末30に送信する。例えば、コンテンツ転送部11は、複数の視聴者端末30からのコンテンツ要求に応答して、複数の視聴者端末30にコンテンツデータを送信する。コンテンツ要求は、動画コンテンツの再生をサーバ10に要求するためのデータ信号である。複数の視聴者端末30はそれぞれ、コンテンツデータを受信する。
ステップS4では、ユーザ端末が、動画コンテンツを画面上に表示する。例えば、配信者端末20のコンテンツ表示部22は、コンテンツ生成部21によって生成された動画コンテンツを画面上に表示する。複数の視聴者端末30のコンテンツ表示部31は、それぞれコンテンツデータを処理して動画コンテンツを画面上に表示する。動画コンテンツが音声を含む場合には、コンテンツ表示部22およびコンテンツ表示部31は、動画コンテンツに含まれる音声をスピーカから出力し得る。ステップS4以降において、各ユーザ端末上では動画コンテンツが表示されているものとして説明する。
ステップS5では、視聴者端末30の入力部32が、コメントおよび匿名または記名を示す設定の入力を受け付ける。コメントの入力は、例えば、キーボードなどを介した文字入力によって行われてもよいし、マイクロフォンで受信された音声をテキストデータに変換することによって行われてもよい。以下、複数の視聴者端末30の内、新たなコメントが入力される端末を第1視聴者端末とし、複数の視聴者端末30の内、第1視聴者端末以外の端末を第2視聴者端末として説明する。
図5は、コメントおよび設定の入力を受け付ける画面の一例を示す図である。図5に示される画面V1は、第1視聴者端末に表示される。画面V1は、動画コンテンツを表示するコンテンツ領域R1、入力を受け付ける入力領域R2、および1つ以上のコメントを表示するコメント領域R3を含む。
コンテンツ領域R1には、動画コンテンツ310が表示されている。動画コンテンツ310は、例えば犬を撮影したライブ配信であるがこれに限られない。
入力領域R2は、コメント入力欄T、コメント送信ボタンPおよび設定インタフェースSを含む。コメント入力欄Tは、コメントの入力を受け付けるテキストボックスである。コメント入力欄Tには、「癒される」というテキストが入力されている。コメント送信ボタンPは、コメント投稿を行うためのボタンである。コメント送信ボタンPの押下に応答して、コメント入力欄Tに入力されたテキストが新たなコメントとして投稿される。設定インタフェースSは、匿名または記名を示す設定の入力を受け付けるトグルボタンGを含む。トグルボタンGは、ONおよびOFFを切り替えることによって、設定の選択を受け付ける。例えば、OFFの状態が匿名を示し、ONの状態が記名を示してもよい。トグルボタンGは、OFFの状態が初期状態であってもよい。画面V1において、トグルボタンGがONの状態を示す。設定インタフェースSは、サイズ、位置、およびカラー等に関する設定の入力を受け付けてもよい。設定インタフェースSは、コンテンツ領域R1に重畳して表示されてもよい。
コメント領域R3には、配信者端末20または視聴者端末30において入力されたコメント群を時系列に沿って並べたコメントリスト320が表示されている。画面V1において、コメントリスト320には、コメントC1~C5が表示されている。新たに投稿されたコメントはコメントリスト320の最下段に追加される。新たなコメントが順次追加されることに伴って、既存のコメントはコメント領域R3において上へと移動し、その後、コメント領域R3の外に出ることで表示されなくなる。すなわち、コメント領域R3は、コメント群が所定の方向に流れるように該コメント群を表示する。コメントは、コンテンツ領域R1の動画コンテンツ310に重畳して表示されてもよい。
図4に戻り、ステップS6では、入力部32が、コメントデータをサーバ10に送信する。例えば、入力部32は、視聴者によるコメント送信ボタンPの押下に応答して、ユーザID、コメントID、コメントおよび設定を含むコメントデータを生成する。入力部32は、コメントデータをサーバ10に送信する。サーバ10は、コメントデータを受信する。
ステップS7では、サーバ10のコメント制御部12が、コメント表示制御を行う。例えば、コメント制御部12は、設定に対応して、ユーザ端末ごとに表示制御データを生成してもよい。この場合、コメント制御部12は、配信者端末20、第1視聴者端末および第2視聴者端末に対し、それぞれに対応する表示制御データを生成する。
コメント制御部12は、設定が匿名である場合に、コメントを匿名で表示するための表示制御データを生成する。例えば、コメント制御部12は、設定が匿名である場合に、配信者端末20と、複数の視聴者端末の内、第1視聴者端末以外の第2視聴者端末とにコメントを匿名で表示させるための表示制御データを生成する。例えば、コメントを匿名で表示させるための表示制御データには、コメントが含まれ、コメント投稿者を示す情報が含まれなくてもよい。
コメント制御部12は、設定が記名である場合に、コメントを記名で表示するための表示制御データを生成する。例えば、コメント制御部12は、設定が記名である場合に、配信者端末20にコメントを記名で表示させるとともに、第2視聴者端末にコメントを匿名で表示させるための表示制御データを生成する。コメント制御部12は、設定に関わらず、第1視聴者端末にコメントを記名で表示させるための表示制御データを生成する。例えば、コメントを記名で表示させるための表示制御データには、コメントおよびコメント投稿者を示す情報が含まれてもよい。
コメント制御部12は、ユーザデータベース40を参照して、コメント投稿者のアイコン、ニックネームおよび好きなものリスト等を取得し、表示制御データに含める。例えば、アイコンおよびニックネームの少なくとも一方は、コメントを記名で表示するために用いられてもよい。具体的には、コメント制御部12は、コメントに関連付けてアイコンおよびニックネームを表示させることを示す表示制御データを生成する。処理フローM1では、設定が記名であるとして説明する。
ステップS8では、コメント制御部12が、表示制御データを各ユーザ端末に送信する。コメント制御部12は、配信者端末20、第1視聴者端末および第2視聴者端末に対し、それぞれに対応する表示制御データを送信する。例えば、コメント制御部12は、コメントを記名で表示するための表示制御データを配信者端末20および第1視聴者端末に送信する。コメント制御部12は、コメントを匿名で表示するための表示制御データを第2視聴者端末に送信する。配信者端末20、第1視聴者端末および第2視聴者端末は、それぞれに対応する表示制御データを受信する。
ステップS9では、ユーザ端末が、表示制御データに基づいてコメントを表示する。例えば、配信者端末20のコメント表示部23が、表示制御データに基づいてコメントを配信者端末20の画面上に表示する。第1視聴者端末のコメント表示部33が、表示制御データに基づいてコメントを第1視聴者端末の画面上に表示する。第2視聴者端末のコメント表示部33が、表示制御データに基づいてコメントを第2視聴者端末の画面上に表示する。
図6は、コメントを表示する画面の一例を示す図である。図6に示される画面V2は、配信者端末20に表示される。画面V2は、図5に示される画面V1と同様に、コンテンツ領域R1、入力領域R2、およびコメント領域R3を含む。
配信者端末20のコメント表示部23は、表示制御データに基づいて新たなコメントC6をコメントリスト320の最下段に表示する。コメントリスト320内のコメントC2~C5は、新たなコメントC6の投稿に伴って上に移動する。コメントリスト320には、コメントC2~C6が表示される。
コメントリスト320には、過去のコメントとして、コメントC2およびC3が表示されている。コメントリスト320には、コメントC2に関連付けて、アイコンC21およびニックネームC22が表示されている。また、コメントリスト320には、コメントC3に関連付けて、アイコンC31およびニックネームC32が表示されている。すなわち、コメントC2およびC3は、記名で表示されている。アイコンC21およびC31は同一であり、ニックネームC22およびC32は同一である。これは、コメントC2およびC3が同一のコメント投稿者から投稿されたコメントであることを示す。アイコンC21およびC31は、例えば花を示す画像であり、コメントC2およびC3のコメント投稿者によって予め設定されている。ニックネームC22およびC32は、例えば「ユーザA」というテキストであり、コメントC2およびC3のコメント投稿者によって予め設定されている。
コメントリスト320には、過去のコメントとして、コメントC4およびC5が匿名で表示されている。コメントC4およびC5は、匿名で投稿されたコメントである。配信者は、コメントC4およびC5のアイコンおよびニックネーム等を確認することができない。
コメントリスト320には、新たなコメントC6が表示されている。コメントリスト320には、コメントC6に関連付けて、アイコンC61およびニックネームC62が表示されている。すなわち、コメントC6は、記名で表示されている。アイコンC61は、例えば魚を示す画像であり、コメントC6のコメント投稿者によって予め設定されている。ニックネームC62は、例えば「ユーザB」というテキストであり、コメントC6のコメント投稿者によって予め設定されている。図6において、コメントC6のコメント投稿者と、過去のコメントC2およびC3のコメント投稿者とは異なることを示す。
図7は、コメント投稿者のプロフィールを表示する画面の一例を示す図である。図7に示される画面V3は、画面V2とは別個のウィンドウとして配信者端末20に表示される。画面V3は、例えば画面V2において、アイコンC61またはニックネームC62に対し、配信者がマウスオーバー、クリック、タップ等の操作を行ったことに応答して表示されてもよいし、コメント投稿のタイミング等で自動的に表示されてもよい。画面V3は、コメント領域R3に重畳して表示されてもよいし、別の位置に表示されてもよい。
画面V3は、コメント投稿者のプロフィールを表示する。例えば、画面V3は、コメントC6のコメント投稿者のプロフィールを表示する。画面V3には、コメントC6のコメント投稿者に対応するユーザID、アイコンC61、ニックネームC62、および好きなものリスト等が表示されている。画面V3に表示されるアイコンC61およびニックネームC62は、画面V2上のコメントリスト320に表示されるアイコンC61およびニックネームC62と同一である。
図8は、コメントを表示する画面の一例を示す図である。図8に示される画面V4は、第1視聴者端末に表示される。画面V4は、図5に示される画面V1と同様に、コンテンツ領域R1、入力領域R2、およびコメント領域R3を含む。
第1視聴者端末のコメント表示部33は、表示制御データに基づいて新たなコメントC6をコメントリスト320の最下段に表示する。コメントリスト320内のコメントC2~C5は、新たなコメントC6の投稿に応答して上に移動する。コメントリスト320には、コメントC2~C6が表示される。
コメントリスト320には、過去のコメントとして、コメントC2~C5が匿名で表示されている。コメントC2およびC3は、記名で投稿されたコメントであるが、匿名で表示されている。すなわち、第1視聴者端末を用いる視聴者(ここでは、コメントC6のコメント投稿者)は、コメントC2およびC3のアイコンおよびニックネーム等を確認することができない。コメントC4およびC5は、匿名で投稿されたコメントである。第1視聴者端末を用いる視聴者は、配信者と同様に、コメントC4およびC5のアイコンおよびニックネーム等を確認することができない。コメントリスト320には、新たなコメントC6が記名で表示されている。コメントC6の投稿者は、自身のアイコンC61およびニックネームC62を確認することができる。
図9は、コメントを表示する画面の一例を示す図である。図9に示される画面V5は、第2視聴者端末に表示される。画面V5は、図5に示される画面V1と同様に、コンテンツ領域R1、入力領域R2、およびコメント領域R3を含む。
第2視聴者端末のコメント表示部33は、表示制御データに基づいて新たなコメントC6をコメントリスト320の最下段に表示する。コメントリスト320内のコメントC2~C5は、新たなコメントC6の投稿に応答して上に移動する。コメントリスト320には、コメントC2~C6が表示される。
コメントリスト320には、過去のコメントとして、コメントC2~C6が匿名で表示されている。コメントC2、C3およびC6は、記名で投稿されたコメントであるが、匿名で表示されている。しかし、第2視聴者端末を用いる視聴者(ここでは、コメントC2、C3またはC6のコメント投稿者以外の視聴者)は、コメントC2、C3およびC6のアイコンおよびニックネーム等を確認することができない。コメントC4およびC5は、匿名で投稿されたコメントである。第2視聴者端末を用いる視聴者は、配信者と同様に、コメントC4およびC5のアイコンおよびニックネーム等を確認することができない。
ステップS7に関連して、コメント制御部12は、第1視聴者端末において入力されたコメントごとに、コメント表示制御を行ってもよい。動画コンテンツの表示中において、同一の第1視聴者端末から、複数のコメントが投稿され得る。コメント制御部12は、設定に対応してコメントごとにコメント表示制御を行う。したがって、同一の第1視聴者端末から、記名のコメントおよび匿名のコメントが投稿され得る。
ステップS9に関連して、コメント制御部12は、設定が記名である場合に、コメントに対応するアクションを第1視聴者端末に対して行ってもよい。アクションは、コメント数の通知またはファンファーレ等であってもよい。例えば、コメント制御部12は、第1視聴者端末を用いる視聴者(コメント投稿者)の累計コメント数が規定数(例えば100等)に達したときに、第1視聴者端末にコメント数を通知してもよい。アクションは、配信者がコメント投稿者のプロフィールを表示したタイミングで付与される足跡(プロフィールの閲覧履歴)の通知であってもよい。
本開示の一側面に係る情報処理システム1は、少なくとも一つのプロセッサを備える。少なくとも一つのプロセッサは、配信者端末20によって生成された動画コンテンツを、配信者端末20および複数の視聴者端末30に表示し、動画コンテンツの表示中に、複数の視聴者端末30の内、コメントが入力された端末である第1視聴者端末において選択された匿名または記名を示す設定、およびコメントを取得し、動画コンテンツの表示中に、コメント表示制御として、設定が匿名である場合に、配信者端末20と、複数の視聴者端末30の内、第1視聴者端末以外の第2視聴者端末とにコメントを匿名で表示させ、設定が記名である場合に、配信者端末20にコメントを記名で表示させるとともに、第2視聴者端末にコメントを匿名で表示させる。
本開示の一側面に係る情報処理方法は、少なくとも一つのプロセッサを備える情報処理システムによって実行される。情報処理方法は、配信者端末20によって生成された動画コンテンツを、配信者端末20および複数の視聴者端末30に表示するステップと、動画コンテンツの表示中に、複数の視聴者端末30の内、コメントが入力された端末である第1視聴者端末において選択された匿名または記名を示す設定、およびコメントを取得するステップと、動画コンテンツの表示中に、コメント表示制御として、設定が匿名である場合に、配信者端末20と、複数の視聴者端末30の内、第1視聴者端末以外の第2視聴者端末とにコメントを匿名で表示させることと、設定が記名である場合に、配信者端末20にコメントを記名で表示させるとともに、第2視聴者端末にコメントを匿名で表示させることと、を含むコメントを表示するステップとを含む。
本開示の一側面に係る情報処理プログラムは、配信者端末20によって生成された動画コンテンツを、配信者端末20および複数の視聴者端末30に表示するステップと、動画コンテンツの表示中に、複数の視聴者端末30の内、コメントが入力された端末である第1視聴者端末において選択された匿名または記名を示す設定、およびコメントを取得するステップと、動画コンテンツの表示中に、コメント表示制御として、設定が匿名である場合に、配信者端末20と、複数の視聴者端末30の内、第1視聴者端末以外の第2視聴者端末とにコメントを匿名で表示させることと、設定が記名である場合に、配信者端末20にコメントを記名で表示させるとともに、第2視聴者端末にコメントを匿名で表示させることと、を含むコメントを表示するステップとをコンピュータに実行させる。
本開示の一側面に係る配信者端末20は、通信ネットワークを介して、動画コンテンツを複数の視聴者端末30に配信する配信者端末20であって、少なくとも一つのプロセッサを備える。少なくとも一つのプロセッサは、動画コンテンツを表示し、動画コンテンツの表示中に、複数の視聴者端末30の内、コメントが入力された端末である第1視聴者端末において選択された匿名または記名を示す設定に対応して、設定が匿名である場合にコメントを匿名で表示し、設定が記名である場合にコメントを記名で表示する。
本開示によれば、動画コンテンツが配信者端末20および複数の視聴者端末30に表示されることにより、いわゆるライブ配信が行われる。動画コンテンツの表示中に、第1視聴者端末において入力されたコメントおよび匿名または記名の設定を用いて、コメントの表示制御が行われる。設定が匿名の場合に、配信者端末20および第2視聴者端末に匿名のコメントが表示される。設定が記名の場合に、配信者端末20に記名のコメントが表示され、第2視聴者端末に匿名のコメントが表示される。第2視聴者端末には、設定に関わらず匿名のコメントが表示されるため、コメントの心理的なハードルが下がる。これにより、コメントの活性化を図ることができる。配信者端末20には、設定に対応して匿名のコメントまたは記名のコメントが表示される。匿名の場合には、コメントの心理的なハードルが下がる。記名の場合には、配信者端末20のユーザに対する親密度が向上する。これにより、コメントの活性化を図るとともに、第1視聴者端末のユーザと配信者端末20のユーザとのコミュニケーションを円滑にすることができる。その結果、動画コンテンツに対するコメントの利便性を向上させることができる。
少なくとも一つのプロセッサが、設定が記名である場合に、コメントに対応するアクションを第1視聴者端末に対して行う。この場合、記名のコメントの活性化を図ることができる。
少なくとも一つのプロセッサが、第1視聴者端末において入力されたコメントごとに、コメント表示制御を行う。この場合、動画コンテンツの表示中にコメント表示制御がコメントごとに行われる。これにより、第1視聴者端末のユーザは、コメントごとに匿名および記名を切り替えることができる。例えば、第1視聴者端末のユーザは、配信者端末20のユーザとコミュニケーションを取りたい場合に記名を選択し、気軽なコメントをしたい場合に匿名を選択する等の切替が可能になる。
本開示において、匿名または記名の設定は、匿名がデフォルトであってもよい。設定は、視聴者が自由に選択可能である。記名が設定である場合、視聴者は配信者に見せる名札を付ける態様であると言える。視聴者は、好きなときにだけ名札を付け、様々なコメントを楽しむことができる。例えば、視聴者は、匿名のときに気軽なコメントを投稿し、記名のときに密なコメントを投稿することを選択できる。配信者は、視聴者のプロフィールを見て、視聴者自身のことに踏み込んだ話題を提供できる。一例では、配信者は、視聴者のプロフィールの好きなものリストを確認し、その内容に沿って話を進めることができる。別の例では、配信者は、過去に投稿された特定の視聴者のコメントを確認し、その内容に沿って話を進めることができる。記名のコメントを繰り返し投稿する視聴者は、常連の視聴者であると言える。常連の視聴者がいる場合、配信者は配信を継続するモチベーションが向上する。視聴者は、記名のコメントを繰り返し投稿することによって、配信者に常連であると認識してもらえることが期待できる。
[変形例]
本開示は、上記実施形態に限定されない。本開示の実施において各構成要素は、請求項の主旨を逸脱しない範囲において、その形状および配置などを適宜変更することができる。
第1視聴者端末は、スマートフォンまたはタブレット端末であってもよい。図10は、コメントおよび設定の入力を受け付ける画面の別の例を示す図である。図10に示される画面V6は、例えばスマートフォンである第1視聴者端末に表示される。画面V6は、動画コンテンツを表示するコンテンツ領域R4、入力を受け付ける入力領域R5を含む。
コンテンツ領域R4には、動画コンテンツ410が表示されている。動画コンテンツ410は、例えば人物を撮影したライブ配信であるがこれに限られない。
入力領域R5は、コメント入力欄T、コメント送信ボタンPおよび設定インタフェースSを含む。コメント入力欄Tには、「キャラメル味ですね」というテキストが入力されている。コメント送信ボタンPの押下に応答して、コメント入力欄Tに入力されたテキストが新たなコメントとして投稿される。設定インタフェースSは、匿名または記名を示す設定の入力を受け付けるトグルボタンGを含む。画面V6において、トグルボタンGがONの状態を示す。
図11は、コメントを表示する画面の別の例を示す図である。図11に示される画面V7は、例えばスマートフォンである配信者端末20に表示される。画面V7は、コンテンツ領域R4、および1つ以上のコメントを表示するコメント領域R6を含む。コメント領域R6には、配信者端末20または視聴者端末30において入力されたコメント群を時系列に沿って並べたコメントリスト420が表示されている。
コメントリスト420には、コメントC10~C12が表示されている。コメントリスト420には、コメントC12に関連付けて、アイコンC121およびニックネームC122が表示されている。コメントC10およびC11は匿名で表示されている。コメントC12は記名で表示されている。
図12は、コメント投稿者のプロフィールを表示する画面の別の例を示す図である。図12に示される画面V8は、画面V7とは別個のウィンドウとして配信者端末20に表示される。画面V8は、例えば図11に示される画面V7において、アイコンC121またはニックネームC122に対し、配信者がタップ等の操作を行ったことに応答して表示されてもよいし、コメント投稿のタイミング等で自動的に表示されてもよい。
画面V8は、コメント投稿者のプロフィールを表示する。例えば、画面V8は、コメントC12のコメント投稿者のプロフィールを表示する。画面V8には、コメントC12のコメント投稿者に対応するユーザID、アイコンC121、ニックネームC122、および好きなものリスト等が表示されている。画面V8に表示されるアイコンC121およびニックネームC122は、コメントリスト420に表示されるアイコンC121およびニックネームC122と同一である。
上記実施形態では、記名でコメントしたコメント投稿者のプロフィールが表示されると説明したが、これに限られない。例えば、記名でコメントしたコメント投稿者の投稿数等の統計情報を表示してもよいし、コメント投稿者の誕生日等を表示してもよい。
上記実施形態では、動画コンテンツの表示中の処理について説明した。情報処理システム1は、動画コンテンツの終了後(ライブ配信後)に、記名でコメントを投稿した視聴者のリストを配信者端末20に送信してもよい。視聴者のリストは、例えば視聴者に対応するアイコン、ニックネーム、コメント数、および視聴時間等を含んでもよい。
上記実施形態では、コメントリスト320に記名のコメントおよび匿名のコメントが表示されると説明したが、これに限られない。図13は、コメントを表示する画面の別の例を示す図である。図13に示される画面V9は、配信者端末20に表示される。以下、画面V9について、図6に示される画面V2と異なる点について主に説明する。
コメント領域R3は、記名のコメントを表示するウィンドウW1、および匿名のコメントを表示するウィンドウW2を含む。ウィンドウW1には、コメントリスト320Aが表示されている。コメントリスト320Aには、記名のコメントC2、C3およびC6が表示されている。ウィンドウW2には、コメントリスト320Bが表示されている。コメントリスト320Bには、匿名のコメントC4およびC5が表示されている。
コメント制御部12は、設定が記名である場合に、匿名のコメントが表示されているウィンドウW2とは異なるウィンドウW1にコメントを記名で表示する表示制御データを生成し、表示制御データをユーザ端末に送信する。ここでは、コメント制御部12は、生成した表示制御データを配信者端末20に送信する。配信者端末20は、表示制御データに基づいて、ウィンドウW1およびW2のそれぞれのコメントの表示を制御する。
以上説明したように、少なくとも一つのプロセッサが、設定が記名である場合に、匿名のコメントが表示されているウィンドウW2とは異なるウィンドウW1にコメントを記名で表示する。この場合、匿名のコメントが表示されるウィンドウW2と、記名のコメントが表示されるウィンドウW1とが分離される。これにより、配信者端末20のユーザにとって、記名のコメントの視認性が向上する。その結果、第1視聴者端末のユーザと配信者端末20のユーザとのコミュニケーションをより円滑にすることができる。
上記の例では情報処理システム1がサーバ10を備えるが、情報処理システムは、サーバを用いないユーザ端末間のコンテンツ配信に適用されてもよい。この場合には、サーバ10の各機能要素は、いずれかのユーザ端末に実装されてもよく、複数のユーザ端末に分かれて実装されてもよい。これに関連して、情報処理プログラムはクライアントプログラムとして実現されてもよい。情報処理システムはサーバを用いて構成されてもよいし、サーバを用いることなく構成されてもよい。すなわち、情報処理システムは、クライアント-サーバ方式によって実装されてもよく、クライアント-クライアント方式であるP2P(Peer to Peer)またはE2E(End to End)暗号化によって実装されてもよい。クライアント-クライアント方式では、コンテンツ配信の秘匿性が向上する。
上記の例ではユーザ端末として配信者端末20および視聴者端末30を示すが、他の種類のユーザ端末が配信者端末20または視聴者端末30と同様の機能要素を備えてもよい。例えば、動画コンテンツを管理するモデレータによって用いられるコンピュータであるモデレータ端末がその機能要素を備えてもよい。
本開示において、「少なくとも一つのプロセッサが、第1の処理を実行し、第2の処理を実行し、…第nの処理を実行する。」との表現、またはこれに対応する表現は、第1の処理から第nの処理までのn個の処理の実行主体(すなわちプロセッサ)が途中で変わる場合を含む概念を示す。すなわち、この表現は、n個の処理のすべてが同じプロセッサで実行される場合と、n個の処理においてプロセッサが任意の方針で変わる場合との双方を含む概念を示す。
少なくとも一つのプロセッサにより実行される方法の処理手順は上記実施形態での例に限定されない。例えば、上述したステップの一部が省略されてもよいし、別の順序で各ステップが実行されてもよい。また、上述したステップのうちの任意の2以上のステップが組み合わされてもよいし、ステップの一部が修正または削除されてもよい。あるいは、上記の各ステップに加えて他のステップが実行されてもよい。
二つの数値の大小関係の比較では、「以上」および「よりも大きい」という二つの基準のどちらが用いられてもよく、「以下」および「未満」という二つの基準のうちのどちらが用いられてもよい。
本明細書で述べた各機能要素の任意の一部または全部がプログラムによって実現されてもよい。本明細書で言及したプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に非一時的に記録して頒布されてもよいし、インターネットなどの通信回線(無線通信も含む)を介して頒布されてもよいし、任意の端末にインストールされた状態で頒布されてもよい。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本開示についての追加の効果または種々の変形例を想到できるかもしれないが、本開示の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本開示の概念的な思想と趣旨とを逸脱しない範囲で、種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
例えば、本明細書において1台の装置(あるいは部材。以下同じ)として説明される構成(これは、図面において1台の装置として描かれている構成を含む)が、複数の装置によって実現されもよい。あるいは、本明細書において複数の装置として説明される構成(これは、図面において複数の装置として描かれている構成を含む)が1台の装置によって実現されてもよい。あるいは、或る装置(例えばサーバ)に含まれる手段または機能の一部または全部が、他の装置(例えばユーザ端末)に含まれてもよい。
本明細書に記載された事項のすべてが必須の要件というわけではない。例えば、本明細書に記載されているが特許請求の範囲に記載されていない事項は、任意の付加的事項ということができる。
本出願人は本明細書の「先行技術文献」欄に記載された公知技術を知っているにすぎない。本開示は必ずしもその公知技術における課題を解決することを目的とするものではないことにも留意されたい。本開示において解決しようとする課題は、本明細書の全体を考慮して認定されるべきものである。例えば、本明細書において、特定の構成によって所定の効果を奏する旨の記載がある場合、当該所定の効果に対応する課題が解決されるということもできる。しかし、その効果に関する記載は必ずしも、そのような特定の構成を必須の要件とする趣旨ではない。
[付記]
以下、本開示の要旨を示す。
[1]
少なくとも一つのプロセッサを備え、
前記少なくとも一つのプロセッサが、
配信者端末によって生成された動画コンテンツを、前記配信者端末および複数の視聴者端末に表示し、
前記動画コンテンツの表示中に、前記複数の視聴者端末の内、コメントが入力された端末である第1視聴者端末において選択された匿名または記名を示す設定、および前記コメントを取得し、
前記動画コンテンツの表示中に、コメント表示制御として、
前記設定が匿名である場合に、前記配信者端末と、前記複数の視聴者端末の内、前記第1視聴者端末以外の第2視聴者端末とに前記コメントを匿名で表示させ、
前記設定が記名である場合に、前記配信者端末に前記コメントを記名で表示させるとともに、前記第2視聴者端末に前記コメントを匿名で表示させる、
情報処理システム。
[2]
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記設定が記名である場合に、前記コメントに対応するアクションを前記第1視聴者端末に対して行う、[1]に記載の情報処理システム。
[3]
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記第1視聴者端末において入力されたコメントごとに、前記コメント表示制御を行う、[1]または[2]に記載の情報処理システム。
[4]
前記少なくとも一つのプロセッサが、前記設定が記名である場合に、匿名のコメントが表示されているウィンドウとは異なるウィンドウに前記コメントを記名で表示する、[1]~[3]のいずれか一項に記載の情報処理システム。
[5]
少なくとも一つのプロセッサを備える情報処理システムによって実行される情報処理方法であって、
配信者端末によって生成された動画コンテンツを、前記配信者端末および複数の視聴者端末に表示するステップと、
前記動画コンテンツの表示中に、前記複数の視聴者端末の内、コメントが入力された端末である第1視聴者端末において選択された匿名または記名を示す設定、および前記コメントを取得するステップと、
前記動画コンテンツの表示中に、コメント表示制御として、
前記設定が匿名である場合に、前記配信者端末と、前記複数の視聴者端末の内、前記第1視聴者端末以外の第2視聴者端末とに前記コメントを匿名で表示させることと、
前記設定が記名である場合に、前記配信者端末に前記コメントを記名で表示させるとともに、前記第2視聴者端末に前記コメントを匿名で表示させることと、
を含むコメントを表示するステップと
を含む情報処理方法。
[6]
配信者端末によって生成された動画コンテンツを、前記配信者端末および複数の視聴者端末に表示するステップと、
前記動画コンテンツの表示中に、前記複数の視聴者端末の内、コメントが入力された端末である第1視聴者端末において選択された匿名または記名を示す設定、および前記コメントを取得するステップと、
前記動画コンテンツの表示中に、コメント表示制御として、
前記設定が匿名である場合に、前記配信者端末と、前記複数の視聴者端末の内、前記第1視聴者端末以外の第2視聴者端末とに前記コメントを匿名で表示させることと、
前記設定が記名である場合に、前記配信者端末に前記コメントを記名で表示させるとともに、前記第2視聴者端末に前記コメントを匿名で表示させることと、
を含むコメントを表示するステップと
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
[7]
通信ネットワークを介して、動画コンテンツを複数の視聴者端末に配信する配信者端末であって、
少なくとも一つのプロセッサを備え、
前記少なくとも一つのプロセッサが、
前記動画コンテンツを表示し、
前記動画コンテンツの表示中に、前記複数の視聴者端末の内、コメントが入力された端末である第1視聴者端末において選択された匿名または記名を示す設定に対応して、前記設定が匿名である場合に前記コメントを匿名で表示し、前記設定が記名である場合に前記コメントを記名で表示する、
配信者端末。
1…情報処理システム、10…サーバ、11…コンテンツ転送部、12…コメント制御部、20…配信者端末、21…コンテンツ生成部、22…コンテンツ表示部、23…コメント表示部、30…視聴者端末、31…コンテンツ表示部、32…入力部、33…コメント表示部、40…ユーザデータベース、310,410…動画コンテンツ、320,420,320A,320B…コメントリスト、G…トグルボタン、N…通信ネットワーク、P…コメント送信ボタン、S…設定インタフェース、T…コメント入力欄、C1,C2,C3,C4,C5,C6,C10,C11,C12…コメント、P1…サーバプログラム、P2…クライアントプログラム、R1,R4…コンテンツ領域、R2,R5…入力領域、R3,R6…コメント領域、V1,V2,V3,V4,V5,V6,V7,V8,V9…画面、W1,W2…ウィンドウ、C21,C61,C121…アイコン、C22,C62,C122…ニックネーム。

Claims (7)

  1. 少なくとも一つのプロセッサを備え、
    前記少なくとも一つのプロセッサが、
    配信者端末によって生成された動画コンテンツを、前記配信者端末および複数の視聴者端末に表示し、
    前記動画コンテンツの表示中に、前記複数の視聴者端末の内、コメントが入力された端末である第1視聴者端末において選択された匿名または記名を示す設定、および前記コメントを取得し、
    前記動画コンテンツの表示中に、コメント表示制御として、
    前記設定が匿名である場合に、前記配信者端末と、前記複数の視聴者端末の内、前記第1視聴者端末以外の第2視聴者端末とに前記コメントを匿名で表示させ、
    前記設定が記名である場合に、前記配信者端末に前記コメントを記名で表示させるとともに、前記第2視聴者端末に前記コメントを匿名で表示させる、
    情報処理システム。
  2. 前記少なくとも一つのプロセッサが、前記設定が記名である場合に、前記コメントに対応するアクションを前記第1視聴者端末に対して行う、請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記少なくとも一つのプロセッサが、前記第1視聴者端末において入力されたコメントごとに、前記コメント表示制御を行う、請求項1に記載の情報処理システム。
  4. 前記少なくとも一つのプロセッサが、前記設定が記名である場合に、匿名のコメントが表示されているウィンドウとは異なるウィンドウに前記コメントを記名で表示する、請求項1に記載の情報処理システム。
  5. 少なくとも一つのプロセッサを備える情報処理システムによって実行される情報処理方法であって、
    配信者端末によって生成された動画コンテンツを、前記配信者端末および複数の視聴者端末に表示するステップと、
    前記動画コンテンツの表示中に、前記複数の視聴者端末の内、コメントが入力された端末である第1視聴者端末において選択された匿名または記名を示す設定、および前記コメントを取得するステップと、
    前記動画コンテンツの表示中に、コメント表示制御として、
    前記設定が匿名である場合に、前記配信者端末と、前記複数の視聴者端末の内、前記第1視聴者端末以外の第2視聴者端末とに前記コメントを匿名で表示させることと、
    前記設定が記名である場合に、前記配信者端末に前記コメントを記名で表示させるとともに、前記第2視聴者端末に前記コメントを匿名で表示させることと、
    を含むコメントを表示するステップと
    を含む情報処理方法。
  6. 配信者端末によって生成された動画コンテンツを、前記配信者端末および複数の視聴者端末に表示するステップと、
    前記動画コンテンツの表示中に、前記複数の視聴者端末の内、コメントが入力された端末である第1視聴者端末において選択された匿名または記名を示す設定、および前記コメントを取得するステップと、
    前記動画コンテンツの表示中に、コメント表示制御として、
    前記設定が匿名である場合に、前記配信者端末と、前記複数の視聴者端末の内、前記第1視聴者端末以外の第2視聴者端末とに前記コメントを匿名で表示させることと、
    前記設定が記名である場合に、前記配信者端末に前記コメントを記名で表示させるとともに、前記第2視聴者端末に前記コメントを匿名で表示させることと、
    を含むコメントを表示するステップと
    をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
  7. 通信ネットワークを介して、動画コンテンツを複数の視聴者端末に配信する配信者端末であって、
    少なくとも一つのプロセッサを備え、
    前記少なくとも一つのプロセッサが、
    前記動画コンテンツを表示し、
    前記動画コンテンツの表示中に、前記複数の視聴者端末の内、コメントが入力された端末である第1視聴者端末において選択された匿名または記名を示す設定に対応して、前記設定が匿名である場合に前記コメントを匿名で表示し、前記設定が記名である場合に前記コメントを記名で表示する、
    配信者端末。

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