JP7366384B1 - 中鎖脂肪酸の結晶性油脂を含有する食品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】造形性を発揮可能で、低栄養改善、さらに痩せから肥満まで健康習慣をサポートできるため、より多くの人が中鎖脂肪酸の結晶性油脂が有する機能を利用できる。【解決手段】本発明の中鎖脂肪酸の結晶性油脂を含有する食品の製造方法は、材料準備工程S1と、昇温工程S2と、分級工程S3と、第1混合工程S4と、第2混合工程S5とを含む。昇温工程S2は、冷凍温度帯の温度になっている結晶性油脂を、冷蔵温度帯の温度に昇温させる工程である。分級工程S3は、結晶性油脂を所定のメッシュ径を有する篩にかけることで分級する工程である。第1混合工程S4は、流動性を有する原料食材と、原料食材に粘着力を与える植物性のつなぎとを混合する工程である。第2混合工程S5は、第1混合工程S4で得られた混合物に対し、結晶性油脂を混合する工程である。【選択図】図1

Description

本発明は、中鎖脂肪酸の結晶性油脂を含有する食品の製造方法に関する。
ココナッツ等に含まれる中鎖脂肪酸油脂は、体内で一般的な油よりも分解され易く、短時間でエネルギとして消費される。このため、中鎖脂肪酸油脂は、医療現場、低栄養改善、スポーツ分野における栄養補給、生活習慣病の予防等、様々な用途に活用されている。中鎖脂肪酸油脂の摂取方法として、中鎖脂肪酸油脂は、例えば、食品に混ぜたり、かけたりして喫食できる。
中鎖脂肪酸油脂に関する技術として、非特許文献1には、食品質量1に対し、中鎖脂肪酸油脂の粉末を0.3~0.5の質量比率で混ぜることで、食品の形態をふんわりとしたムース状に変化できることが記載されている。
日清オイリオグループ株式会社 エネクイック(登録商標)レシピ集(2021年7月発行)
詳細は後記するが、中鎖脂肪酸の結晶性油脂(以下、適宜「MCT」という)は食品に添加することで造形性を発揮できる。このため、非特許文献1には、中鎖脂肪酸油脂の粉末を0.3~0.5の質量比率で混ぜることが記載されている。しかし、MCTは油分であるため、摂取する人の体質等によっては、非特許文献1に記載の量を摂取できない可能性がある。例えば体重が多めの人は、一日に摂取可能な油の量を制限されている場合があり、この場合、非特許文献1に記載の量でMCTを摂取できないことがある。そこで、非特許文献1に記載の量以下でMCTを摂取しても、例えばムース状等の造形性が維持できれば、多くの人がMCTを含む食品を摂取し易くなる。即ち、低栄養改善、さらに痩せから肥満まで健康習慣をサポートできるため、より多くの人がMCTが有する機能を利用できる。
本発明が解決しようとする課題は、造形性を発揮可能で、しかも、低栄養改善、さらに痩せから肥満まで健康習慣をサポートできるため、より多くの人がMCTが有する機能を利用可能になるMCTを含有する食品の製造方法の提供である。
本発明の中鎖脂肪酸の結晶性油脂を含有する食品の製造方法は、流動性を有する原料食材と、前記原料食材に粘着力を与える、植物性のホイップクリーム、又は、大豆のペースト、のうちの少なくとも一方を含む植物性のつなぎとを混合する第1混合工程と、冷凍温度帯の温度になっている中鎖脂肪酸の結晶性油脂を、冷蔵庫に6時間以上12時間以下入れることで冷蔵温度帯の温度に昇温させる昇温工程と、前記第1混合工程で得られた混合物に対し、前記昇温工程を経て前記冷蔵温度帯になった前記結晶性油脂を混合する第2混合工程と、を含む。
本発明によれば、造形性を発揮可能で、しかも、低栄養改善、さらに痩せから肥満まで健康習慣をサポートできるため、より多くの人がMCTが有する機能を利用可能になるMCTを含有する食品の製造方法を提供できる。
本発明の中鎖脂肪酸含有食品の製造方法を示すフローチャートである。 実施例1で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。 実施例2で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。 実施例3で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。 実施例4で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。 実施例5で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。 比較例1で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。 比較例2で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。 比較例3で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。 比較例3との比較のために作製した実施例6のMCT含有食品の図面代用写真である。 比較例4で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。 比較例5で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。
以下、図面を参照しながら本開示を実施するための形態(実施形態と称する)を説明する。以下の一の実施形態の説明の中で、適宜、一の実施形態に適用可能な別の実施形態の説明も行う。本開示は以下の一の実施形態に限られず、異なる実施形態同士を組み合わせたり、本開示の効果を著しく損なわない範囲で任意に変形したりできる。また、同じ部材については同じ符号を付すものとし、重複する説明は省略する。更に、同じ機能を有するものは同じ名称を付すものとする。図示の内容は、あくまで模式的なものであり、図示の都合上、本開示の効果を著しく損なわない範囲で実際の構成から変更したり、図面間で一部の部材の図示を省略したり変形したりすることがある。また、同じ実施形態で、必ずしも全ての構成を備える必要はない。
図1は、本発明のMCTを含有する食品(以下、「MCT含有食品」という)の製造方法(以下、単に「本発明の製造方法」という)を示すフローチャートである。本発明で使用されるMCTは、上記のように中鎖脂肪酸の結晶性油脂であり、低温度帯(例えば10℃以下)で通常は粉末状を有する。従って、以下においては、特に断らない限り、MCTは、中鎖脂肪酸の結晶性油脂を意味し、結晶性ではない中鎖脂肪酸の粉末油脂、中鎖脂肪酸の液体油脂の意味ではない。そして、結晶性ではない中鎖脂肪酸の粉末油脂や中鎖脂肪酸の液体油脂ではなく、MCT(中鎖脂肪酸の結晶性油脂)を使用することで、MCT含有食品の造形性を確保できる。
中鎖脂肪酸は、例えば炭素数が8以上10以下の炭素数を有する3つの中鎖脂肪酸がグリセリンに結合したトリグリセリドである。本発明のMCT(中鎖脂肪酸の結晶性油脂)は、例えば、食品の加工に使用できる。一方で、中鎖脂肪酸の液体油脂は、従来は、例えば、味噌汁、スープ、コーヒー等に入れて飲まれたり、おかゆに混ぜたり、野菜にかけたりされていた。従って、液体油脂は、食品の加工に使用されるというよりは、混ぜたり飲んだりされたりするに過ぎない。
MCTを含む食品を、以下では「MCT含有食品」という。MCT含有食品としては、後記する原料食材に応じて決定されるが、例えば、甘酒しょうが味、にんにく醤油味等の味を有するムース状の食品、フランポアーズ等である。本発明のMCT含有食品は、上記非特許文献1に記載のMCT使用量以下の使用量でも、優れた造形性を有し形状が維持される。このため、従来はMCTを摂取できなかった人でも本発明のMCT含有食品を喫食できるようになり、より多くの人が、中鎖脂肪酸油脂の機能を利用できる。
本発明の製造方法は、材料準備工程S1と、昇温工程S2と、分級工程S3と、第1混合工程S4と、第2混合工程S5とを含む。第1混合工程S4及び第2混合工程S5において、MCT含有食品に含まれる食材が混合される。
材料準備工程S1は、MCT含有食品に使用する原料食材、植物性のつなぎ、及び、MCT(中鎖脂肪酸の結晶性油脂。通常は粉末状を有する。)を準備する工程である。使用される原料食材は、流動性を有する。流動性を有する形状は、例えば、液体、ペースト状、ムース状、クリーム状、ピューレ状等である。流動性を有する原料食材を使用することで、植物性のつなぎと原材料を一緒にして攪拌する際に原料食材が混ざりやすく、なめらかになる。中でも、流動性の程度が乏しい方(例えばペースト状、ムース状、クリーム状等)がMCTの使用量をより低減できる。
原料食材は喫食者の好みに応じて適宜決定すればよいが、MCT含有食品が例えば上記甘酒しょうが味を有する場合、原料食材は例えば甘麹である。甘麹は、ペースト状を有し、希釈により甘酒の素になる成分である。
使用される植物性のつなぎは、原料食材に粘着力を与えるものである。以下、特に断らない限り、単に「つなぎ」というときは「植物性のつなぎ」を表す。つなぎを使用することで、原料食材が粘着力を有するようになり、粘着力を利用して、MCT含有食品が造形性を発揮できる。このため、MCTの使用量を削減できる。また、粘着力により、MCTを保持できる。更に、動物性のつなぎ(例えば乳牛から作られるホイップクリーム)ではなく、植物性のつなぎを使用することで、MCTと均一に混ざり易くなり、MCT含有食品を食べたときの食感及び舌触りを良好にできる。即ち、MCT含有食品のざらつき感を抑制でき、きめ細かく、ふんわりとした見た目及び食感を発揮できる。
つなぎは、MCT含有食品の一部として喫食されるものであるから、食材である。以下、単に「食材」というときは、上記「原料食材」及び「つなぎ」の総称をいうものとする。
つなぎは、粘性(粘り気)を有することが好ましい。粘性を有することで、原料食材に粘着力を与え易くできる。つなぎの具体的材料としては、植物由来の材料であれば特に制限は無く、例えば、植物性のホイップクリーム、ペースト状の大豆(例えば水煮した大豆)、すり潰した豆腐、すり潰したはんぺん、すり潰した山芋等が挙げられる。つなぎの種類は、原料食材の味、風味等、MCT含有食品の味、風味等に応じて、適宜決定すればよい。
例えば、MCT含有食品が甘味食品であれば、植物性のホイップクリームを使用できる。植物性のホイップクリームを使用することで、MCT含有食品のクリーム感が増し、口に入れたときの下触りがふんわりとして、食べ易くなる。また、パン等の食品にトッピングした時に滑らかで馴染み易くできる。更には、餡子、アイス等にも混ざり易く、餡子、アイス等の風味に加えて、ホイップクリームの風味も味わうことができる。また、例えば、MCT含有食品が塩味食品であれば、大豆のペーストを使用できる。大豆のペーストは、例えば、水煮した大豆をミキサ等を用いて粉砕することで、作製できる。大豆は特徴的な味を有さないため、原料食品の味を損ない難い。従って、原料食材の味、風味等に応じて、つなぎは、植物性のホイップクリーム、又は、大豆のペースト、のうちの少なくとも一方を含むことができる。
使用されるMCTを構成する中鎖脂肪酸は、上記のように、例えば炭素数が8以上10以下の炭素数を有する3つの脂肪酸がグリセリンに結合したトリグリセリドである。MCTとしては、例えば、エネクイック(登録商標、日清オイリオ社製)を使用できる。
MCTは、上記のように、低温度帯(例えば10℃以下)で粉末状を有する。一方で、MCTを口に入れると、MCTは口の中で速やかに融ける。MCTの粒径は特に制限されないが、例えば、メッシュ径が1mm以上3mm以下の所定の径を有する篩を用いて分級したMCTを使用することができる。MCTを使用することで、MCT含有食品の全体にMCTを分散させ易くできる。
昇温工程S2は、冷凍温度帯の温度になっているMCTを、冷蔵温度帯の温度に昇温させる工程である。MCTの融点は通常は例えば20℃~25℃であり、室温(例えば25℃~30℃)では液体である。従って、MCTは、通常は冷凍庫で冷凍温度帯の温度(例えば-18℃以下)に保存される。本発明のMCT含有食品の製造方法では、冷凍庫から取り出したMCTを例えば冷蔵庫に入れることで、MCTが、冷蔵温度帯の温度(例えば1℃以上10℃以下、好ましくは5℃以下)に昇温される。これにより、MCTを冷蔵温度帯の温度に昇温でき、原料食材及びつなぎとを混ぜ易くできる。特に、室温での昇温ではなく冷蔵庫を用いた昇温により、MCTが過度に昇温することを抑制でき、MCTが融けて液体に変化することを抑制できる。
昇温工程S2は、特に制限されず、任意の時間で行うことができるが、例えば、6時間以上12時間以下の時間で行われることが好ましい。6時間以上12時間以下の時間で行うことで、MCTをゆっくりと昇温でき、MCTが融けることを抑制できる。
分級工程S3は、MCTを所定のメッシュ径(例えば1mm)を有する篩にかけることで分級する工程である。分級工程S3は、上記昇温工程S2を経たMCTに対して実行することが好ましい。従って、分級工程S3は、冷蔵庫から取り出し、過度に昇温していないMCTに対して実行することが好ましい。分級工程S3により、塊状のMCTを除去して、均一できめ細かく、ふわふわなMCTを作製できる。そして、塊状のMCTを除去することで、原料食材及びつなぎに対して、均一にしっかりと混合できる。また、MCT含有食品を食べたときに、滑らかな舌触りを感じさせることができる。
分級工程S3において、篩に載った、メッシュを通過できなかった塊は、例えばステンレス製等の金属製のスプーンの背を使って篩のメッシュに押し当てるようにして濾すことが好ましい。スプーンを使い、手でMCTを直接触らないようにすることで、体温でMCTが溶けることを抑制できる。スプーン以外にも任意の治具を使用してもよいし、予め冷凍又は冷蔵した金属製のスプーンを使用してもよい。
第1混合工程S4は、流動性を有する原料食材と、前記原料食材に粘着力を与える植物性のつなぎとを混合する工程である。第1混合工程S4では、更に、例えば原料食材の一部として任意の添加剤(調味料等)を混合してもよい。
混合装置は特に制限されず、例えば攪拌翼を備えた市販の混合装置を使用できる。市販の混合装置としては、例えば、レマコム社製スタンドミキサを使用できる。攪拌翼の回転速度は制限されないが、速すぎると材料が飛び散り均等に混合できず、遅すぎると十分に混合できないため、これらを勘案して適宜決定すればよい。
第1混合工程S4は、過度に昇温しないように例えば4℃以上10℃以下に冷却した状態で行うことができる。ただし、混合中、例えば4℃以上10℃以下に維持できるのであれば、冷却しなくてもよい。
第1混合工程S4において、つなぎは、例えば原料食材100質量部に対し、例えば10質量部以上、好ましくは50質量部以上、より好ましくは100質量部以上、上限として、例えば200質量部以下、好ましくは150質量部以下、より好ましくは120質量部以下の割合で混合される。使用量をこの範囲にすることで、原料食材及びつなぎを均一に混合し易くできる。ただし、つなぎの使用量はこれに限定されない。
第1混合工程S4で使用されるつなぎは、初めからつなぎとして機能する状態で混合されてもよく、例えば攪拌による形態変化によってつなぎとして機能してもよい。例えば、つなぎがホイップクリームである場合、ホイップクリームを最初に投入して原料食材と混合してもよく、生クリーム(撹拌によりホイップクリームに変化する)を原料食材と混合して攪拌することで、混合装置内で原料食材とつなぎ(撹拌により生じたホイップクリーム)とが混合されるようにしてもよい。
混合の程度は、原料食材とつなぎとが全体的に均一に混合できればよく、例えば攪拌によって実行できる。混合時間は、例えば1分以上3分以下にすることができる。
第2混合工程S5は、第1混合工程S4で得られた混合物に対し、更に、MCT(中鎖脂肪酸の結晶性油脂)を混合する工程である。第2混合工程S5での混合条件は、以下で説明する条件以外には、上記第1混合工程S4で説明した条件を適用できる。
第1混合工程S4及び第2混合工程S5を含むことで、はじめに原料食材とつなぎとを混合してこれらを十分に馴染ませ、その馴染んだ全体物にMCTを混合できる。これにより、MCTが原料食材や繋ぎと優先的に一体になることを抑制できる。そして、MCTが原料食材や繋ぎと優先的に一体になることを抑制することで、一体にならなかった(残った)原料食材や繋ぎに起因して造形性が低下することを抑制して、MCT含有食品に優れた造形性を付与できる。
第2混合工程S5では、原料食材とつなぎとの混合物を攪拌しながら、MCTを少しずつ投入することでMCTを混合することが好ましい。MCTの混合は、原料食材、つなぎ、及びMCTを全体的に均一に混合できればよく、例えば攪拌によって実行できる。混合時間は、例えば1分以上3分以下にできる。ただし、混合は、あまり長時間行うと離水が始まるため、離水しない程度の時間で行うことが好ましい。
また、第2混合工程S5では、昇温工程S2を経て上記冷蔵温度帯になったMCTが混合されることが好ましい。これにより、MCTを原料食材及びつなぎとを混ぜ易くできる。
第1混合工程S4及び第2混合工程S5において、MCTは、例えば原料食材及びつなぎの合計質量100質量部に対し、例えば10質量部以上、上限として、例えば50質量部以下、好ましくは30質量部未満、より好ましくは27質量部以下の割合で混合されることが好ましい。特に、使用量を10質量部以上25質量部以下にすることで、MCTの使用量を減らすことができる。MCTは油脂なので、1gあたり9kcalとエネルギ密度が高い。そのため、使用量を減らせることでBMI高めの肥満の人でも摂取が可能となり、MCTの機能を発揮できる。BMI23以上30未満の人の体脂肪や内臓脂肪を減らす機能が報告されている。
以上の工程を経ることで、MCT含有食品を製造できる。
<実施例1>
「甘酒しょうが」味のクリーム状のMCT含有食品を作製した。原料食材は甘麹(ペースト状を有し、甘酒の素になるもの)及びカボス生姜シロップ(カボス及び生姜をシロップ漬けにして得られた上澄み部分のシロップ)を使用した。つなぎは、植物性のホイップクリームを使用した。MCTは、日清オイリオ社製の結晶性油脂(エネクイック(登録商標))を使用した。
材料準備工程S1(図1)として、甘麹120g、カボス生姜シロップ60g(調味料として使用)、植物性生クリーム(撹拌により植物性ホイップクリームに変化)160g、MCT80gを準備した。従って、MCTは、甘麹、カボス生姜シロップ及び植物性生クリームの合計質量(原料食材及びつなぎからなる食材の合計質量)100質量部に対して24質量部使用した。MCTは、冷凍庫で冷凍温度帯(-18.8℃)で保存されているものを使用した。また、植物性生クリーム(つなぎ)は、甘麹及びカボス生姜シロップ(何れも原料食材)の合計質量100質量部に対して、89質量部使用した。
昇温工程S2(図1)として、MCTを冷凍庫から冷蔵庫に入れ替え、一晩(10時間)放置した。放置後、MCTを冷蔵庫から取り出し温度を測定したところ、温度は4.8℃(冷蔵温度帯)であった。
分級工程S3(図1)として、冷蔵庫から取り出したMCTを、メッシュ径1mmを有する篩にかけた。篩上に残った塊状のMCTは、ステンレス製スプーンの背を使って篩の網目に押し当てるようにして全て濾した。これにより、材料準備工程S1で準備したMCTと等量のMCTが作製された。
第1混合工程S4として、甘麹120g、カボス生姜シロップ60g、及び植物性生クリーム160gを、攪拌装置(レマコム社製スタンドミキサ)に入れ、スピード3(289rpm)で攪拌を開始した。目視で材料が均等に混ざり、なめらかで6部立て位になるまでおよそ2分攪拌した。
次いで、第2混合工程S5として、第1混合工程S4で得られた混合物に、6.5℃に昇温したMCTを入れ、スピード3(289rpm)で攪拌を開始した。最初に2分間攪拌し、目視でMCTが全体に均一に混ざったらいったん攪拌装置を止め、へらを用いて攪拌容器の内壁についた材料を集め、更に、1分間攪拌装置を回した。
1分経過後、攪拌装置を停止し、へらを用いて、軽く空気を入れるように軽く混ぜた。混ぜるときにダマの有無を目視で確認したところ、MCTのダマは発見されなかった。以上の作業により、MCT含有食品が完成した。完成したMCT含有食品について、20分後に中心温度を測定したところ8.6℃であった。従って、MCT含有食品の作製は、常に温度が10℃以下になるように行われた。
図2は、実施例1で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。図2に示すように、作製したMCT含有食品は、白色で粘り気を有し、滑らかで、ジェラート状、ムース状等といった造形性を有していた。このため、MCT含有食品は、例えば日常の食事において、例えば皿上への付け合わせ、パン等の食品への塗布、弁当箱中での小分け容器への収容等を容易に実行できる。これにより、喫食者が、MCT含有食品を喫食し易い。また、従来よりも少ない量であるにも関わらず造形性を有するため、従来は喫食できなかった人(BMI高めの肥満の人)が手軽に喫食できるようになる。そのまま食べても美味になっているため、BMI低めの低栄養の方の栄養補給としても少量なので摂取しやすく負担感なく、デザート感覚で食べることができる。この結果、より多くの人がMCTの有する機能を利用できる。
<実施例2>
「にんにく醤油」味のクリーム状のMCT含有食品を作製した。原料食材は、焦がしにんにくドレッシング(液体)を使用した。つなぎは、水煮した大豆(固形)、MCTは、実施例1と同じMCTを使用した。
材料準備工程S1(図1)として、焦がしにんにくドレッシング270g、水煮した大豆(撹拌によりペースト状に変化)125g、MCT100gを準備した。従って、MCTは、焦がしにんにくドレッシング及び水煮大豆の合計質量(原料食材及びつなぎからなる食材の合計質量)100質量部に対して25質量部使用した。MCTは、冷凍庫で冷凍温度帯(-18.8℃)で保存されているものを使用した。また、水煮した大豆(つなぎ)は、焦がしにんにくドレッシング100質量部に対して、46質量部使用した。
昇温工程S2、分級工程S3、第1混合工程S4及び第2混合工程S5は、実施例1と同様にして行った。以下、実施例1と異なる点を中心に説明する。
第1混合工程S4として、焦がしにんにくドレッシング270g及び水煮した大豆125gを、実施例1と同様の攪拌装置に入れ、スピード3(289rpm)で攪拌を開始した。目視で材料が均等に混ざり、大豆の粒が無くなるまで攪拌した。次いで、実施例1と同様にして第2混合工程S5を行い、MCT含有食品が完成した。MCT含有食品の作製は、実施例1と同様に、常に温度が10℃以下になるように行われた。
図3は、実施例2で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。MCT含有食品は、焦がしにんにくドレッシングに由来する褐色を有し、滑らかで、ある程度の固形性を有していた。従って、実施例2においても、実施例1と同様に、従来よりも少ない量であるにも関わらず、MCT含有食品は造形性を有することが確認された。
<実施例3>
MCT含有食品として「フランポワーズ」を作製した。原料食材は、ラズベリーソース及び粉糖を使用した。つなぎ及びMCTは、それぞれ、実施例1と同じ植物性ホイップクリーム及びMCTを使用した。
材料準備工程S1(図1)として、ラズベリーソース200g、粉糖20g、植物性生クリーム200g、及び、MCT100gを準備した。従って、MCTは、ラズベリーソース、粉糖及び植物性生クリームの合計質量(原料食材及びつなぎからなる食材の合計質量)100質量部に対して、24質量部使用した。MCTは、冷凍庫で冷凍温度帯(-18.8℃)で保存されているものを使用した。また、植物性生クリーム(つなぎ)は、ラズベリーソース及び粉糖(何れも原料食材)の合計質量100質量部に対して、91質量部使用した。
昇温工程S2、分級工程S3、第1混合工程S4及び第2混合工程S5を実施例1と同様にして行い、MCT含有食品が完成した。MCT含有食品の作製は、実施例1と同様に、常に温度が10℃以下になるように行われた。
図4は、実施例3で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。MCT含有食品は、乳白色を有し、滑らかで、ある程度の固形性を有していた。従って、実施例3においても、実施例1と同様に、従来よりも少ない量であるにも関わらず、MCT含有食品は造形性を有することが確認された。
<実施例4、5>
MCTを、甘麹、カボス生姜シロップ及び植物性生クリームの合計質量100質量部に対して17質量部(67g)使用したこと以外は実施例1と同様にして、MCT含有食品を作製した(実施例4)。同様に、MCTを、甘麹、カボス生姜シロップ及び植物性生クリームの合計質量100質量部に対して15質量部(50g)使用したこと以外は実施例1と同様にして、MCT含有食品を作製した(実施例5)。
図5は、実施例4で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。図6は、実施例5で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。図5に示すように、実施例4では、MCT含有食品は、粘り気のある風合いを有しており、しっかりと固まり、十分な造形性を有していた。図6に示すように、実施例5では、実施例4ほどは固くないもののしっかり固化しており、造形性を有していた。従って、実施例4(20質量部)、実施例5(15質量部)のいずれにおいても、造形性を有することが分かった。
<比較例1>
つなぎ及びカボス生姜シロップを使用しないこと以外は実施例1と同様にして、MCT含有食品を作製した。材料準備工程S1(図1)として、甘麹120g及びMCT30gを準備した。従って、MCTは、甘麹100質量部に対して25質量部使用した。また、つなぎは、甘麹100質量部に対して25質量部使用した。
図7は、比較例1で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。図7に示すように、比較例1のMCT含有食品は、ドロッとして全く固化せず、さらさらとしており、造形性を有しない。完成したMCT含有食品について更に1分攪拌したが、固まらなかった。従って、MCTの含有量が上記実施例1~3と同程度であるにもかかわらず、つなぎを使用しない比較例1では、造形性を有していないことが確認された。
<比較例2>
植物性の生クリームに代えて動物性の生クリームを使用したこと以外は実施例1と同様にしてMCT含有食品を作製した。
図8は、比較例2で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。図9に示すように、全体が滑らかに混ざらず、ざらつきと分離が見られ、油が滲み出ていた。室温(25℃)で20分静置すると、油浮きが酷くなり、油の分離が顕著になり、とても喫食に耐えられない性状になっていた。
また、詳細な記載は省略するが、動物性の生クリームを使用し、かつ、液体の甘麹を使用した場合にも、ペースト状の甘麹を使用した比較例2と同じ結果であった。
これらの結果から、植物性のつなぎを使用することで、油の分離を抑制でき、喫食可能なMCT含有食品を製造できることがわかった。この理由は、動物性のつなぎは、植物性のつなぎと比べて、さっぱりとした食感のために含油量が少なく、MCTと混合した時でも油の分離を抑制でき、造形性を維持できると考えられる。
<比較例3>
第1混合工程S4及び第2混合工程S5に代えて、実施例1で使用した材料を全て混合した(即ち、第1混合工程S4及び第2混合工程S5に分けて行わない)こと以外は実施例1と同様にして、MCT含有食品を作製した。
図9は、比較例3で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。図9に示すように、造形性が無く固まらず、緩い見た目を有していた。従って、造形性に乏しいことが分かった。また、詳細な記載は省略するが、実施例1で使用した材料を全て混合し、かつ、液体の甘麹を使用した場合にも、ペースト状の甘麹を使用した比較例3と同じ結果であった。
これらのように、第1混合工程S4及び第2混合工程S5に分けて混合することで、造形性を向上できることがわかった。
図10は、比較例3との比較のために作製した実施例6のMCT含有食品の図面代用写真である。実施例6では、混合を第1混合工程S4及び第2混合工程S5に分けて行ったこと以外は、比較例3と同様にしてMCT含有食品を作製した。上記図9と図10とを比較すると分かるように、造形性が全く異なることがわかる。即ち、比較例3を示す図9では、固まらずにべたっとした風合いを有するのに対し、実施例6を示す図10では、固まって角が立つような、粘り気のある風合いを有している。従って、実施例6を示す図10では、造形性が示される一方で、比較例3を示す図9では、造形性が示されないことわかる。
<比較例4、5>
第1混合工程S4及び第2混合工程S5に代えて、上記実施例4、5で使用した材料を一度に纏めて全て混合した(即ち、第1混合工程S4及び第2混合工程S5に分けて行わない)こと以外はそれぞれ実施例4、5と同様にして、比較例4、5のMCT含有食品を作製した。
図11は、比較例4で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。図12は、比較例5で作製したMCT含有食品の図面代用写真である。図11及び図12に示すように、比較例4及び5ではいずれも固まらず、造形性を有していなかった。また、比較例5では、図12に示すように、うっすらと離水も見られた。
第1混合工程S4及び第2混合工程S5の有無以外は同様の図5及び図6と、図11及び図12とを比較すると、食材を纏めて混ぜるか否かが異なるだけで、造形性の程度が全く変化した。即ち、図5(分けて混合)と図11(纏めて混合)とを見比べると、分けて混合した図5の方が、角が立ち、固形性を有しており、造形性に優れる。一方で、纏めて混合した図11では、さらさらとした緩い形状を有し、造形性に乏しい。また、図6(分けて混合)と図12(纏めて混合)とを見比べても、分けて混合した図6の方が、はっきりとした粘り気を有し、固形性を有しており、造形性に優れる。一方で、纏めて混合した図12では、びちゃっとした緩い形状を有し、造形性に乏しい。このため、本発明のように、第1混合工程S4及び第2混合工程S5に分けて混合することで、MCTの使用量が少ない場合でも、造形性を向上できることがわかった。
S1 材料準備工程
S2 昇温工程
S3 分級工程
S4 第1混合工程
S5 第2混合工程

Claims (5)

  1. 流動性を有する原料食材と、前記原料食材に粘着力を与える、植物性のホイップクリーム、又は、大豆のペースト、のうちの少なくとも一方を含む植物性のつなぎとを混合する第1混合工程と、
    冷凍温度帯の温度になっている中鎖脂肪酸の結晶性油脂を、冷蔵庫に6時間以上12時間以下入れることで冷蔵温度帯の温度に昇温させる昇温工程と、
    前記第1混合工程で得られた混合物に対し、前記昇温工程を経て前記冷蔵温度帯になった前記結晶性油脂を混合する第2混合工程と、
    を含む
    ことを特徴とする中鎖脂肪酸の結晶性油脂を含有する食品の製造方法。
  2. 前記結晶性油脂を所定のメッシュ径を有する篩にかけることで分級する分級工程を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の中鎖脂肪酸の結晶性油脂を含有する食品の製造方法。
  3. 前記つなぎは、粘性を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の中鎖脂肪酸の結晶性油脂を含有する食品の製造方法。
  4. 前記つなぎは、前記原料食材100質量部に対して、10質量部以上200質量部以下の割合で混合される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の中鎖脂肪酸の結晶性油脂を含有する食品の製造方法。
  5. 前記結晶性油脂は、前記原料食材及びつなぎの合計質量100質量部に対して、10質量部以上30質量部未満の割合で混合される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の中鎖脂肪酸の結晶性油脂を含有する食品の製造方法。
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Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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"食べたい"を叶える新しいMCT エネクイック レシピ集,[online],2021年07月,[Retrieved on 30-05-2023], Retrieved from the internet: <URL: http://nisshin-oilio.com/wellness/common/pdf/medical/product/enequick/recipe.pdf>
大豆ペーストのヘルシーチョコバナナムース, クックパッド, [online],2023年01月24日,[Retrieved on 30-05-2023], Retrieved from the internet:<URL:https:/cookpad.com/recipe/5935743>
簡単○いちごのムース○(注:原文では「○」はハート), クックパッド, [online],2012年02月27日,[Retrieved on 30-05-2023], Retrieved from the internet:<URL:https:/cookpad.com/recipe/1720983>

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