JP7365777B2 - 粘着フィルムの作製方法 - Google Patents

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Description

本発明は、粘着フィルムの作製方法に関する。
従来、家電製品等に貼付され光沢によって高級感を演出する粘着フィルムが考えられており、そのような粘着フィルムの構成として、例えば特許文献1では、基材層の表面に、ハイグロスの表面保護層が積層された構成が開示されている。
特開2017-177622号公報
しかしながら、基材層に積層される表面保護層は、基材層の表面が荒れて凸凹であると、それに倣って凸凹となり、グロス低下を招いて高級感を損なう虞がある。
そこで、本発明は、グロス低下が抑制され、高級感を損ない難い粘着フィルムの作製方法を提供する。
上記目的を達成するための本発明の方法は、表面保護層、基材層、および粘着剤層を積層方向にこの順序で有する粘着フィルムの作製方法であって、前記基材層を、少なくとも一方の面にPETフィルムを直接配置した状態で準備し、前記PETフィルムの剥離後、当該PETフィルムの配置されていた面に、前記表面保護層を設け、当該表面保護層にPETフィルムを直接配置する。
上記構成を有する発明では、平滑度が他の樹脂フィルムに比べて比較的高いPETフィルムが基材層の面に直接配置され、これによって基材層の面が平滑化されるため、そこに設けられる表面保護層も平滑となり易い。さらに、表面保護層に対してもPETフィルムが直接配置されるため、表面保護層がより平滑になり易い。
このように、上記構成を有する発明によれば、表面保護層が平滑になり易いため、粘着フィルムのグロス低下が抑制され、高級感が損なわれ難い。
実施形態の粘着フィルムを示す側面図である。 両面にPETフィルムが配置された基材層を示す側面図である。 表面保護層が設けられた基材層を示す側面図である。 基材層に設けられた表面保護層へのPETフィルムの配置を示す側面図である。 表面保護層に配置されたPETフィルムを剥がす前の粘着フィルムを示す側面図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる。
図1に示すように、実施形態の粘着フィルム10は、表面保護層11、基材層12、粘着剤層13、および剥離ライナー14を積層方向にこの順序で有する。
粘着フィルム10は、剥離ライナー14を剥がし、粘着剤層13を介して被着体に貼付され、その表面を傷や汚れ等から保護する。粘着フィルム10が貼付される被着体は、例えば、スマートフォンやタブレットPC等であり、粘着フィルム10は、それらに貼付されて画面を保護するとともに、光沢によって高級感を演出する。
被着体への粘着フィルム10の貼付は、例えば、粘着剤層13から剥離ライナー14を剥がした後、界面活性剤水溶液等の施工液を、粘着剤層13の面および被着体の少なくとも一方に噴霧して貼付する、いわゆる水貼りであるが、これに限定されず、剥離ライナー14を剥がしてそのまま粘着剤層13を被着体に付着させる、いわゆるドライ貼りであってもよい。
粘着フィルム10は、剥離ライナー14を剥がした状態で、透明性を有する。ここで、どの程度の透明性を有するかは特に限定されず、粘着フィルム10を貼付した状態でスマートフォンやタブレットPC等の画面を視認可能であればよい。
表面保護層11は、スマートフォンやタブレットPC等の画面操作の際、使用者の指の滑りを円滑にする役割を果たす。また、それに限定されず、表面保護層11は、例えば耐傷性や防汚性等の機能を有してもよい。これらの観点から、表面保護層11の形成材料は、好ましくはフッ素樹脂であるが、これに限定されず、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂であってもよい。
基材層12は、粘着剤層13を支持し、また、粘着フィルム10の用途に応じた機能、例えば、被着体への追従性や耐傷性等を付与する。基材層12の厚みは、特に限定されないが、例えば、50μm以上200μm以下である。
基材層12の形成材料は、被着体への形状追従性の観点から、柔軟性に優れるポリウレタンであるが、これに限定されず他の樹脂であってもよい。基材層12は、1つの材料からなる単層構造を有してもよいし、異なる複数の層が積層された構造を有してもよい。
粘着剤層13は、粘着フィルム10を被着体に貼付させることができれば、特に限定されないが、被着体への貼付後においても剥離可能な再剥離性を有することが好ましい。粘着剤層13を形成する粘着剤は、特に限定されないが、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤等が挙げられる。それらの粘着剤は、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
剥離ライナー14は、粘着剤層13に剥離可能に配置されている。剥離ライナー14の形成材料は、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィンフィルムなどのプラスチックフィルム;上質紙、グラシン紙、クラフト紙、クレーコート紙などの紙、これらの紙をポリエチレンラミネートしたポリエチレンラミネート紙、これらの紙をポリプロピレンラミネートしたポリプロピレンラミネート紙等が挙げられる。
次に、粘着フィルム10の作製方法を述べる。
図2に示すように、本実施形態の作製方法では、まず、基材層12が、両面12A、12Bに、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム100、110を直接配置された状態で準備される。
PETフィルム100、110のそれぞれにおいて、基材層12に接する面は、平滑であり、例えば、基材層12に接する面で算術平均粗さRaが5nm以上30nm以下であり、その最大山高さRpは100nm以上500nm以下である。算術平均粗さRaおよび最大山高さRpは、JIS B0601:2013に規定された方法で測定される値である。
PETフィルム100、110は、次の工程が行われる前に剥がされ、表面の平滑化された基材層12だけが、次の工程に用いられる。
図3に示すように、表面の平滑化された基材層12では、次の工程で、面12Aに表面保護層11が設けられる。表面保護層11をどのようにして形成するかは、特に限定されないが、例えば、表面保護層11の主要な構成要素である例えばフッ素樹脂等の樹脂を含む塗工液を、面12Aに塗工して塗膜を形成し、これを硬化させることによって、表面保護層11は形成される。
また、図4に示すように、表面保護層11には、PETフィルム120が直接配置される。PETフィルム120は、表面保護層11に直接配置されれば、いつ配置されるかは特に限定されず、例えば、表面保護層11を形成する塗膜の硬化後であってもよいが、好ましくは、塗膜が完全に硬化する前の柔らかい状態のとき、表面保護層11にPETフィルム120が直接配置される。こうすることによって、PETフィルム120の平滑性が、表面保護層11へ、より転写され易くなる。PETフィルム120において、表面保護層11に接する面の算術平均粗さRaおよび最大山高さRpは、上述のPETフィルム100、110における値と同様である。
図5に示すように、PETフィルム120の配置後、粘着剤層13および剥離ライナー14が設けられ、粘着フィルム10ができる。
粘着剤層13および剥離ライナー14を基材層12に対しどのように積層するかは、特に限定されず、例えば、基材層12の面12Bに粘着剤を塗布して粘着剤層13を形成した後、粘着剤層13に剥離ライナー14を積層してもよいし、粘着剤層13と剥離ライナー14との積層体を予め準備しておき、それを基材層12の面12Bに貼り合せてもよい。
粘着フィルム10の作製後、PETフィルム120は剥がされる。PETフィルム120をいつ剥がすかは、特に限定されず、例えば、粘着剤層13および剥離ライナー14を設ける前に剥がしてもよいが、本実施形態のように、粘着フィルム10の作製後に剥がすことによって、作製工程の間、表面保護層11を保護できる。
次に、本実施形態の作用効果を述べる。
本実施形態では、平滑度が他の樹脂フィルムに比べて比較的高いPETフィルム100が基材層12の面12Aに直接配置され、これによって面12Aが平滑化されるため、そこに設けられる表面保護層11も平滑となり易い。さらに、表面保護層11に対してもPETフィルム120が直接配置されるため、表面保護層11がより平滑になり易い。
このように、本実施形態によれば、表面保護層11が平滑になり易いため、粘着フィルム10のグロス低下が抑制され、高級感が損なわれ難い。
本実施形態では、基材層12は、表面保護層11の設けられる面12Aだけでなく、それと反対側の面12BでもPETフィルム110が直接配置された状態で準備され、面12Bも平滑化される。本実施形態と異なり面12Bが凸凹であると、粘着フィルム10を透過する光が面12Bで散乱し易いが、本実施形態では、面12Bは、PETフィルム110が直接配置されることによって平滑化されるため、面12Bでの光の散乱が抑制される。従って、粘着フィルム10の透明性を高めることができ、スマートフォンやタブレットPC等の画面の視認性を上げられる。
本実施形態と異なり、表面保護層11に配置したPETフィルム120を剥がさず、そのままにしておく形態も本発明の範囲に含まれるが、本実施形態のように、PETフィルム120を剥がしておけば、粘着フィルム10の使用時にPETフィルム120を剥がす手間を省け、作業者の負担を軽減できる。
基材層12をポリウレタンによって形成すれば、基材層12が高い柔軟性を有するため、粘着フィルム10を被着体に良好に追従させて貼付できる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々改変できる。
例えば、上記実施形態では、基材層12を、両面にPETフィルム100、110を配置した状態で準備したが、本発明は、この形態に限定されず、基材層を、一方の面だけにPETフィルムを配置した状態で準備する形態も、本発明の範囲に含まれる。
また、上記実施形態では、基材層12に対して表面保護層11およびPETフィルム120が積層された後に、粘着剤層13および剥離ライナー14が設けられているが、本発明は、この形態に限定されず、基材層に対し、粘着剤層および剥離ライナーが設けられた後に、表面保護層およびPETフィルムが積層される形態も含む。
また、本発明によって作製される粘着フィルムは、上記実施形態のように、スマートフォンやタブレットPC等の画面に貼付される粘着フィルムに限定されず、例えば、自動車、バイク、鉄道車両、航空機、船舶等の移動体の内装材や外装材等に貼付される粘着フィルムであってもよい。
10 粘着フィルム、
11 表面保護層、
12 基材層、
12A 基材層の一方の面、
12B 基材層の他方の面、
13 粘着剤層、
14 剥離ライナー、
100 基材層の一方の面に配置されるPETフィルム、
110 基材層の他方の面に配置されるPETフィルム、
120 表面保護層に配置されるPETフィルム。

Claims (3)

  1. 表面保護層、基材層、および粘着剤層を積層方向にこの順序で有する粘着フィルムの作製方法であって、
    前記基材層を、両面にPETフィルムを直接配置した状態で準備し、
    前記PETフィルムの剥離後、当該一方のPETフィルムの配置されていた面に、前記表面保護層を設け、
    当該表面保護層にPETフィルムを直接配置し、
    前記表面保護層に配置した前記PETフィルムを剥がす、
    ただし、前記基材層が、アクリル系ポリマーとウレタンポリマーとを含む混合物から成る複合フィルム(ウレタン-アクリル複合フィルム)である場合を除く、粘着フィルムの作製方法。
  2. ポリウレタンによって形成された前記基材層を準備する、請求項1に記載の粘着フィルムの作製方法。
  3. 前記PETフィルムの前記基材層に接する面の算術平均粗さRaが5nm以上30nm以下である、請求項1または請求項2に記載の粘着フィルムの作製方法。
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