JP7364907B2 - 構造ヒステリシス測定方法及び構造ヒステリシス測定装置 - Google Patents

構造ヒステリシス測定方法及び構造ヒステリシス測定装置 Download PDF

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Description

本発明は、構造ヒステリシス測定方法及び構造ヒステリシス測定装置に関する。
自動車の車体が走行中に荷重を受け変形する際は、荷重-変位の関係が線形にならず、また、載荷と除荷の過程において異なる経路をたどる。つまり、構造ヒステリシスが生じる。この車体の構造ヒステリシスは操縦安定性を低下させ、ドライバの官能評価を悪化させる。このため、車体の構造ヒステリシスを低減することにより操縦安定性の低下を防ぎ、ドライバの官能評価の悪化を防ぐことが求められる。
非特許文献1では、車体を構成する部品の板間摩擦によって構造ヒステリシスが生じることを実験的及び数値解析的に明らかにしている。
「操安性能に影響する車体剛性非線形性の解析」、熊本雅比古、岡野恭久、中島次郎、赤松博道、松本哲郎、南部明宏、福島英樹、2017年秋季大会学術講演会講演予稿集、No.157-17、pp。1240-1245、大阪、2017、自動車技術会
しかしながら、従来の車体の構造ヒステリシスの測定では、車体が持つ構造ヒステリシスだけを測定しているとは限らず、荷重を与える試験機の構造ヒステリシスも含んで測定している。そのため、構造ヒステリシス低減対策の効果を正しく評価できていない、という問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、試験機の構造ヒステリシスを除去して、車体自体が持つ構造ヒステリシスを測定することができる構造ヒステリシス測定方法及び構造ヒステリシス測定装置を提供するものである。
第1態様に係る構造ヒステリシス測定方法は、コンピュータが、試験機により車体に第1の負荷を徐々に載荷及び除荷して測定した前記車体の第1の変形量を取得し、前記試験機により標準試験体に第2の負荷を徐々に載荷及び除荷して測定した前記標準試験体の第2の変形量を取得し、前記第1の変形量に基づいて算出した第1の損失エネルギーから、前記第2の変形量に基づいて算出した第2の損失エネルギーを減算することにより前記車体の損失エネルギーを算出し、前記第1の負荷が最大負荷に至るまでの仕事量を前記車体のひずみエネルギーとして算出し、前記車体の損失エネルギーを前記ひずみエネルギーで除算することにより前記車体の構造ヒステリシスを算出し、算出した前記車体の構造ヒステリシスを出力する処理を実行する。
第2態様に係る構造ヒステリシス測定方法は、前記コンピュータは、前記第1の負荷の載荷を開始してから、除荷を終了するまでの過程における前記第1の変形量を積分した値を、前記第1の損失エネルギーとして算出し、前記第2の負荷の載荷を開始してから、除荷を終了するまでの過程における前記第2の変形量を積分した値を、前記第2の損失エネルギーとして算出する。
第3態様に係る構造ヒステリシス測定方法は、前記第1の負荷及び前記第2の負荷は、前記車体及び前記標準試験体にねじり変形を与えるためのモーメントであり、前記第1の変形量及び前記第2の変形量は、前記車体及び前記標準試験体にねじり変形を与えたときの変位角である。
第4態様に係る構造ヒステリシス測定方法は、前記第1の負荷及び前記第2の負荷は、前記車体及び前記標準試験体に横曲げ変形を与えるための荷重であり、前記第1の変形量及び前記第2の変形量は、前記車体及び前記標準試験体に横曲げ変形を与えたときの変位である。
第5態様に係る構造ヒステリシス測定方法は、前記標準試験体は、前記車体と同等の剛性を有し、内部に摩擦が存在しない構造体である。
第6態様に係る構造ヒステリシス測定装置は、試験機により車体に第1の負荷を徐々に載荷及び除荷して測定した前記車体の第1の変形量を取得する第1の取得部と、前記試験機により標準試験体に第2の負荷を徐々に載荷及び除荷して測定した前記標準試験体の第2の変形量を取得する第2の取得部と、前記第1の変形量に基づいて算出した第1の損失エネルギーから、前記第2の変形量に基づいて算出した第2の損失エネルギーを減算することにより前記車体の損失エネルギーを算出する損失エネルギー算出部と、前記第1の負荷が最大負荷に至るまでの仕事量を前記車体のひずみエネルギーとして算出するひずみエネルギー算出部と、前記車体の損失エネルギーを前記ひずみエネルギーで除算することにより前記車体の構造ヒステリシスを算出するヒステリシス算出部と、算出した前記車体の構造ヒステリシスを出力する出力部と、を備える。
本発明によれば、試験機の構造ヒステリシスを除去して、車体自体が持つ構造ヒステリシスを測定することができる。
構造ヒステリシス測定装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 構造ヒステリシス測定装置の機能構成を示すブロック図である。 試験機に車体がセットされた状態を示す図である。 車体の正面図である。 標準試験体の斜視図である。 角鋼管の断面図である。 試験機に標準試験体がセットされた状態を示す図である。 変位角とモーメントとの関係を示す線図である。 変位角とモーメントとの関係及びひずみエネルギーを示す線図である。 構造ヒステリシス測定処理のフローチャートである。 車体自体の損失エネルギーについて説明するための図である。 試験機に車体がセットされた状態を示す図である。 試験機に標準試験体がセットされた状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1には、本実施の形態に係る構造ヒステリシス測定装置10の構成図である。構造ヒステリシス測定装置10は、一般的なコンピュータを含む装置であり、例えばパーソナルコンピュータ等で構成される。
図1に示すように、構造ヒステリシス測定装置10は、コントローラ12を備える。コントローラ12は、CPU(Central Processing Unit)12A、ROM(Read Only Memory)12B、RAM(Random Access Memory)12C、不揮発性メモリ12D、及び入出力インターフェース(I/O)12Eを備える。そして、CPU12A、ROM12B、RAM12C、不揮発性メモリ12D、及びI/O12Eがバス12Fを介して各々接続されている。
また、I/O12Eには、操作部14、表示部16、通信部18、及び記憶部20が接続されている。
操作部14は、例えばマウス及びキーボードを含んで構成される。
表示部16は、例えば液晶ディスプレイ等で構成される。
通信部18は、外部装置とデータ通信を行うためのインターフェースである。
記憶部20は、ハードディスク等の不揮発性の記憶装置で構成され、後述する構造ヒステリシス測定プログラム20A等を記憶する。CPU12Aは、記憶部20に記憶された構造ヒステリシス測定プログラム20Aを読み込んで実行する。
次に、構造ヒステリシス測定装置10が構造ヒステリシス測定プログラム20Aを実行する場合におけるCPU12Aの機能構成について説明する。
図2に示すように、CPU12Aは、機能的には、取得部30、損失エネルギー算出部32、ひずみエネルギー算出部34、構造ヒステリシス算出部36、及び出力部38を備える。
取得部30は、試験機により車体に第1の負荷を徐々に載荷及び除荷して測定した車体の第1の変形量を取得する。すなわち、車体に第1の負荷を与えて変形させることにより測定した第1の変形量を取得する。なお、試験機の詳細については後述する。
また、取得部30は、試験機により標準試験体に第2の負荷を徐々に載荷及び除荷して測定した車体の第2の変形量を取得する。すなわち、標準試験体に第2の負荷を与えて変形させることにより測定した第2の変形量を取得する。
本実施形態では、車体は、一例として市場に多く出回っているミドルクラスハッチバックタイプ(5ドア)である場合について説明する。標準試験体は、車体と同等の剛性を有し、内部に摩擦が存在しない構造体である。標準試験体の詳細については後述する。なお、車体と同等の剛性とは、車体と同一の剛性だけでなく、車体と同一の剛性とみなせるほど近い剛性も含む。
本実施形態では、変形の一例として、車体の前後方向を軸として車体のフロント部分を回転させる負荷を与えて車体をねじることにより変形させる、ねじり変形を例に説明する。また、標準試験体についても同様にねじり変形させる場合について説明する。
損失エネルギー算出部32は、取得部30が取得した第1の変形量に基づいて第1の損失エネルギーを算出する。また、損失エネルギー算出部32は、取得部30が取得した第2の変形量に基づいて第2の損失エネルギーを算出する。第1の損失エネルギーは、第1の負荷の載荷を開始してから、除荷を終了するまでの過程における第1の変形量を積分した値である。また、第2の損失エネルギーは、第2の負荷の載荷を開始してから、除荷を終了するまでの過程における第2の変形量を積分した値である。すなわち、損失エネルギーとは、負荷と変形量との対応関係を表す線図上に形成されるヒステリシスループで囲まれる領域の面積に相当する。また、複数回の載荷と除荷を繰り返す場合は、上記の計算を載荷及び除荷のサイクルごとに実施し、得られた積分値の平均として定義する。また、損失エネルギー算出部32は、第1の損失エネルギーから第2の損失エネルギーを減算することにより車体自体の損失エネルギーを算出する。ここで、第1の損失エネルギーとは、車体を構成する部品同士の板間摩擦に起因して発生する損失エネルギーである。また、前述したように、標準試験体は、その内部に摩擦が存在しないため、第2の損失エネルギーは、車体のように摩擦に起因して発生する損失エネルギーは含まれない。このため、第2の損失エネルギーは第1の損失エネルギーよりも小さくなる。
ひずみエネルギー算出部34は、第1の負荷が最大負荷に至るまでの仕事量を車体のひずみエネルギーとして算出する。
構造ヒステリシス算出部36は、車体自体の損失エネルギーをひずみエネルギーで除算することにより車体の構造ヒステリシスを算出する。
出力部38は、算出した車体の構造ヒステリシスを出力する。
<試験機の構成>
図3には、車体40がセットされた試験機42の構成を示した。なお、水平面内における車体40の前後方向をX軸、水平面内における車体40の左右方向をY軸、水平面(XY平面)に対して鉛直方向をZ軸と定める。なお、以下では、車体40の前後左右が試験機42の前後左右と一致するものとして説明する。
試験機42は、水平面に設置された定盤44を備える。定盤44の前方のY軸方向中央部には、X軸周りにシーソー46を回転させるための回転軸48が設置されている。
シーソー46の右端には、Z軸方向に沿って上下運動するアクチュエータ50Rの一端が、ロードセル52Rを介して取り付けられている。アクチュエータ50Rの他端は、定盤44に固定されている。ロードセル52Rは、アクチュエータ50Rによってシーソー46の右端に付与された荷重を測定する。
シーソー46の左端には、Z軸方向に沿って上下運動するアクチュエータ50Lの一端が、ロードセル52Lを介して取り付けられている。アクチュエータ50Lの他端は、定盤44に固定されている。ロードセル52Lは、アクチュエータ50Lによってシーソー46の左端に付与された荷重を測定する。
アクチュエータ50R、50Lは、反平行となるように連動して動作する。例えば図3において、Z軸のプラス方向(上方向)にアクチュエータ50Rが荷重を付与した場合は、アクチュエータ50Lは、Z軸のプラス方向と反対方向のマイナス方向(下方向)に荷重を付与する。
また、シーソー46の回転軸48に対して右側には、Z軸方向を長手方向とする垂直支持棒54FRの一端が球面ジョイント56Rを介して取り付けられている。垂直支持棒54FRの他端には、球面ジョイント58FRが取り付けられている。球面ジョイント58FRは、図示しない治具を介して、車体40の前方右側のサスペンションダンパ締結点に取り付けられる。
シーソー46の回転軸48に対して左側には、Z軸方向を長手方向とする垂直支持棒54FLの一端が球面ジョイント56Lを介して取り付けられている。垂直支持棒54FLの他端には、球面ジョイント58FLが取り付けられている。球面ジョイント58FLは、図示しない治具を介して、車体40の前方左側のサスペンションダンパ締結点に取り付けられる。さらに、垂直支持棒54FLのZ軸方向中央部には、Y軸方向を長手方向とする水平支持棒60Hの一端がジョイント62を介して取り付けられている。水平支持棒60Hの他端は、球面ジョイント及び図示しない治具を介して定盤44に取り付けられる。水平支持棒60Hによってジョイント62のY軸方向及びZ軸方向の位置は保持される。
定盤44の後方右側には、Z軸方向を長手方向とする垂直支持棒54RRの一端が固定されている。垂直支持棒54RRの他端には、球面ジョイント58RRが取り付けられている。球面ジョイント58RRは、図示しない治具を介して、車体40の後方右側のサスペンションダンパ締結点に取り付けられる。
定盤44の後方左側には、球面ジョイント64及び図示しない治具を介して、Z軸方向を長手方向とする垂直支持棒54RLの一端が取り付けられている。垂直支持棒54RLの他端には、球面ジョイント58RLが取り付けられている。球面ジョイント58RLは、図示しない治具を介して、車体40の後方左側のサスペンションダンパ締結点に取り付けられる。
ねじり変形の試験時の変位に対して各垂直支持棒及び水平支持棒の長さを十分大きくとると(変位が支持棒長さの0.1%程度)、垂直支持棒の傾きによって生じる先端の動きは、水平面内に拘束されるものとみなすことができる。そして、右後方はX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向について並進運動となり、左後方はZ軸方向について並進運動となり、左前方はY軸方向及びZ軸方向について並進運動となるため、全6自由度の安定静定拘束となる。これに加えて、右前方のZ軸方向の1自由度拘束を車体40に与えることにより、不静定状態を作る。すなわち、上下反平行に稼働する二つのアクチュエータ50R、50Lがシーソー46を介して車体40にほぼX軸回りのモーメント(負荷)Mを与えることにより、車体40をねじり、変形させる。そして、車体40の変位角を測定するために、車体40の前後左右の骨格上に配置する変位測定点66FR、66FL、66RR、66RLの上下方向変位(Z軸方向変位)を、図示しないレーザ変位計を用いて測定する。
<試験条件>
ねじり変形の試験は、上下反平行に稼働するアクチュエータ50R、50Lによって車体40に与えるX軸回りのモーメントMを変化させることにより行う。
なお、最大モーメントMmaxは、例えば測定対象が弾性変形する範囲で最大の値に設定される。測定対象が弾性変形する範囲を越えて最大モーメントMmaxが設定されてしまうと、測定対象が塑性変形してしまうためである。また、モーメントのゼロ点については、各ジョイントの遊びの影響を回避するため、ある程度のオフセットモーメントを与えた状態をゼロ点としてもよい。
<試験方法>
ねじり変形の試験は、第1の負荷としてのモーメントMを一定のモーメント速度で増加させ(載荷)、目的とする最大モーメントMmaxにおいて2秒間保持し、同じモーメント速度でオフセットモーメントMに至るまでモーメントMを減少させ(除荷)、2秒間保持する。これを1サイクルとして、3サイクルを連続して行い、第2及び第3サイクルのデータに基づいて、第1の損失エネルギーとしての車体40の損失エネルギーを算出する。
車体40のねじり変形の試験結果は、車体40に与えるモーメントMと車体40のねじり変位角によって整理される。車体40に与えるモーメントMは、図3に示すアクチュエータ50Rとアクチュエータ50Lとの距離La、ロードセル52R、52Lによって測定される荷重FaLH、FaRHを用いて次式で表される。
・・・(1)
第1の変形量としての変位角θtorは、車体40の前後左右の骨格上の変位測定点66FR、66FL、66RR、66RLのZ軸方向変位dzFrRH、dzFrLH、dzRrRH、及びdzRrLH、並びに、左右測定点間距離wFr及びwRrを用いて(図4参照)、次式で表される。なお、左右測定点間距離wFrは、変位測定点66FR、66FL間の距離であり、左右測定点間距離wRrは、変位測定点66RR、66RL間の距離である。
・・・(2)
ここで、θFr、θRrは、それぞれ下記(3)、(4)式で表される。
・・・(3)
・・・(4)
なお、評価に使用する第1の変形量としての変位角θtorは、上記においては、車体40の前後左右の骨格上の変位測定点66FR、66FL、66RR、66RLのZ軸方向変位dzFrRH、dzFrLH、dzRrRH、及びdzRrLHを用いて算出するが、骨格上の変位測定点でなくてもよい。例えば、前後の支持棒を取り付けるダンパ締結点近傍でもよく、測定者の目的に応じて変更してもよい。
計測されるモーメントMと変位角θtorとの間に線形性が成り立つ場合は、ねじり剛性ctorは、上記(1)式で求められるモーメントMと上記(2)式で求められる変位角θtorとの比によって求めることができるが、実際の測定では、ヒステリシスループを描くため、瞬間の剛性∂M/∂θtorとして求める必要がある。しかしながら、構造ヒステリシスはそれほど大きくないモーメントM-変位角θtor線図を直線近似した際の傾きを、次式で示すように、ねじり剛性ctorと定義する。
・・・(5)
ここで、Cov(θtor、M)は共分散、σθtorは変位角θtorの標準偏差である。
<損失エネルギーの定義>
損失エネルギーEsは、モーメントM-変位角θtor線図で描かれるヒステリシスループの面積のサイクル数Ncycle回の平均として次式で表される。
・・・(6)
<試験機の構造ヒステリシスの損失エネルギー>
車体40のねじり変形における構造ヒステリシスの損失エネルギーを算出する場合、試験機42そのものが有する構造ヒステリシスの損失エネルギーを除外する必要がある。
そこで、測定対象の車体40と同等の剛性を有し、内部に摩擦が存在しない標準試験体に対してねじり変形の試験を実施し、その試験結果に基づいて、車体40の構造ヒステリシスの損失エネルギーを算出する。
<標準試験体の構成>
図5に示すように、標準試験体70は、一例として、長さ1075mm、一辺が125mmの略正方形断面、板厚9.0mmの角鋼管72の両端に、H形鋼74A、74Bがアーク溶接によって取り付けられた構成である。また、角鋼管72及びH形鋼74A、74Bは、車体40と同等の剛性を有する。角鋼管72及びH形鋼74A、74Bには、例えば鉄が用いられるが、これに限られるものではない。このように、角鋼管72とH形鋼74A、74Bとは、アーク溶接によって接合されているため、その内部に摩擦は生じない。このため、標準試験体70は、摩擦に起因する損失エネルギーは生じない。なお、標準試験体70を鋳造により一体成形してもよい。
ここで、角鋼管72のねじり剛性GJについて説明する。例えば図6に示すように、角鋼管72の断面の縦の長さをh、横の長さをb、厚みをt、断面積をA(=h×b)、せん断弾性係数をG、ねじり定数をJとすると、GとJを乗算したねじり剛性GJは次式で表される。
・・・(7)
この標準試験体70を、図7に示すように、試験機42にセットし、車体40と同様にねじり変形の試験を実施する。すなわち、オフセットモーメントMから第2の負荷としてのモーメントMを一定のモーメント速度で増加させ(載荷)、目的とする最大モーメントMmaxにおいて2秒間保持し、同じモーメント速度でオフセットモーメントMに至るまでモーメントMを減少させ(除荷)、2秒間保持する。これを1サイクルとして、3サイクルを連続して行い、第2及び第3サイクルのデータに基づいて、第2の損失エネルギーを算出する。また、第2の変形量としての変位角θtorを車体40と同様に上記(2)式により算出する。
変位測定点66FR、66FL、66RR、66RLは、図7に示すように、試験機42の4本の垂直支持棒54FR、54FL、54RR、54RLの締結部直上の4点である。
<試験結果>
図8には、最大モーメントMmax=3[kNm]における車体40及び標準試験体70の各々に対してねじり変形の試験を実施した結果の一例として、車体40のヒステリシスループL1及び標準試験体70のヒステリシスループL2を示した。図8において、横軸は変位角θtorである。縦軸は、モーメントMである。
車体40そのものの損失エネルギーEtorは、試験機42により測定した車体40の変位角θtorに基づいて上記(6)式により算出した損失エネルギーをEBD、試験機42により測定した標準試験体70の変位角θtorに基づいて上記(6)式により算出した損失エネルギーをESTとして次式で表される。
tor=EBD-EST ・・・(8)
これは、車体40のヒステリシスループL1の面積から、標準試験体70のヒステリシスループL2の面積を減算することに相当する。
また、ヒステリシスループL1を視覚的に分りやすく表した図9に示すように、試験機42により車体40に対して変位角θtorを測定した場合、最大モーメントMmaxに至るまでのモーメントの積算値(図9においてハッチングで示す領域に相当)、すなわち仕事量は、車体40のひずみエネルギーWtorを表す。そして、本実施形態では、次式で示すように、車体40の損失エネルギーEtorを車体40のひずみエネルギーWtorで除算した値を、車体40の構造ヒステリシスHtorとして定義する。
・・・(9)
<測定処理>
以下、CPU12Aで実行される構造ヒステリシス測定処理について図10に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図10に示す構造ヒステリシス測定処理は、例えば、ユーザーの操作により構造ヒステリシス測定プログラムの実行が指示された場合に、記憶部20から構造ヒステリシス測定プログラムが読み込まれることにより実行される。
なお、構造ヒステリシス測定プログラムを実行する前に、試験機42により車体40及び標準試験体70に対してねじり変形試験を実施する。すなわち、試験機42により車体40に第1の負荷としてのモーメントMを徐々に載荷及び除荷して、車体40の第1の変形量としての変形角θtorを求め、構造ヒステリシス測定装置10に入力する。また、試験機42により標準試験体70に第2の負荷としてのモーメントMを徐々に載荷及び除荷して、標準試験体70の第2の変形量としての変位角θtorを求め、構造ヒステリシス測定装置10に入力する。
ステップS100では、試験機42により車体40に対してねじり変形試験を実施した結果として、車体40に付与したモーメント毎の変形角θtorを、例えば通信部18を介して取得する。
ステップS102では、試験機42により標準試験体70に対してねじり変形試験を実施した結果として、標準試験体70に付与したモーメント毎の変形角θtorを、例えば通信部18を介して取得する。
ステップS104では、ステップS100で取得したモーメント毎の変位角θtorから第1の損失エネルギーとしての車体40の損失エネルギーEBDを上記(6)式により算出する。
ステップS106では、ステップS102で取得したモーメント毎の変位角θtorから第2の損失エネルギーとしての標準試験体70の損失エネルギーESTを上記(6)式により算出する。
ステップS108では、ステップS104で算出した車体40の損失エネルギーEBDから、ステップS106で算出した標準試験体70の損失エネルギーESTを減算することにより車体40自体の損失エネルギーEtorを算出する。
ステップS110では、モーメントが最大モーメントに至るまでの仕事量、すなわち最大モーメントに至るまでのモーメントの積算値を、車体40のひずみエネルギーWtorとして算出する。
ステップS112では、ステップS108で算出した車体40の損失エネルギーEtorを、ステップS110で算出した車体40のひずみエネルギーWtorで除算することにより、車体40の構造ヒステリシスHtorを算出する。そして、算出した車体40の構造ヒステリシスHtorを出力する。すなわち、算出した構造ヒステリシスHtorを表示部16に表示させたり、記憶部20に記憶させたりする。
例えば図11に示すように、最大モーメントである3[kNm]の場合における車体40の損失エネルギーEBDが125[mJ]、標準試験体70の損失エネルギーESTが77[mJ]であった場合、車体40自体の損失エネルギーEtorは48[mJ]となる。そして、車体40のひずみエネルギーWtorが9.3[J]であった場合、構造ヒステリシスHtorは、48/(9.3×1000)=0.005(0.5%)となる。
このように、本実施形態では、車体40と、車体40と同等の剛性を有する標準試験体70と、に対して、試験機42によりねじり変形試験を実施する。そして、ねじり変形試験の結果から得られたモーメント毎の変形角を用いて両者の損失エネルギーを算出し、車体40の損失エネルギーから標準試験体70の損失エネルギーを減算することで試験機42の構造ヒステリシスの影響を除去する。これにより、試験機42の構造ヒステリシスを除去して、車体40自体が持つ構造ヒステリシスを測定することができる。
なお、本実施形態では、車体40及び標準試験体70に対してねじり変形試験を行う場合について説明したが、横曲げ変形を行ってもよい。この場合、例えば図12に示すように、試験機42Aは、定盤44上に4本の垂直支持棒54FR、54FL、54RR、54RLが固定され、アクチュエータ50により車体40のフロント部に荷重FをY軸方向に加えて車体40を横曲げ変形させる構成とする。そして、荷重Fを載荷及び除荷させて、車体40の前後左右の骨格上に配置する変位測定点の左右方向変位(Y軸方向変位)を、図示しないレーザ変位計を用いて測定する。
また、標準試験体70については、図13に示すように、標準試験体70の前方に設けられた角鋼管72Aに対して、アクチュエータ50により荷重FをY軸方向に加えて横曲げ変形させる。
横曲げ変形の試験では、ねじれ変形試験におけるモーメントMが荷重Fに、X軸回りの変位角θtorがY軸方向変位に置き換えられるだけである。すなわち、横曲げ変形では、第1の変形量は、車体40のY軸方向の変位であり、第2の変形量は、標準試験体70のY軸方向の変位である。その他はねじり変形の場合と同様であるため、ねじり変形の場合と同様に、図11の処理によって車体40自体の構造ヒステリシスHtorを算出することができる。
なお、本実施形態では、構造ヒステリシス測定プログラムが記憶部20に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。構造ヒステリシス測定プログラムは、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、構造ヒステリシス測定プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
10 構造ヒステリシス測定装置
12 コントローラ
14 操作部
16 表示部
18 通信部
20 記憶部
20A 構造ヒステリシス測定プログラム
30 取得部
32 損失エネルギー算出部
34 ひずみエネルギー算出部
36 構造ヒステリシス算出部
38 出力部
40 車体
42、42A 試験機
70 標準試験体
70 車体

Claims (6)

  1. コンピュータが、
    試験機により車体に第1の負荷を徐々に載荷及び除荷して測定した前記車体の第1の変形量を取得し、
    前記試験機により標準試験体に第2の負荷を徐々に載荷及び除荷して測定した前記標準試験体の第2の変形量を取得し、
    前記第1の変形量に基づいて算出した第1の損失エネルギーから、前記第2の変形量に基づいて算出した第2の損失エネルギーを減算することにより前記車体の損失エネルギーを算出し、
    前記第1の負荷が最大負荷に至るまでの仕事量を前記車体のひずみエネルギーとして算出し、
    前記車体の損失エネルギーを前記ひずみエネルギーで除算することにより前記車体の構造ヒステリシスを算出し、
    算出した前記車体の構造ヒステリシスを出力する
    処理を実行する構造ヒステリシス測定方法。
  2. 前記コンピュータは、
    前記第1の負荷の載荷を開始してから、除荷を終了するまでの過程における前記第1の変形量を積分した値を、前記第1の損失エネルギーとして算出し、
    前記第2の負荷の載荷を開始してから、除荷を終了するまでの過程における前記第2の負荷を積分した値を、前記第2の損失エネルギーとして算出する
    請求項1記載の構造ヒステリシス測定方法。
  3. 前記第1の負荷及び前記第2の負荷は、前記車体及び前記標準試験体にねじり変形を与えるためのモーメントであり、前記第1の変形量及び前記第2の変形量は、前記車体及び前記標準試験体にねじり変形を与えたときの変位角である
    請求項1又は請求項2記載の構造ヒステリシス測定方法。
  4. 前記第1の負荷及び前記第2の負荷は、前記車体及び前記標準試験体に横曲げ変形を与えるための荷重であり、前記第1の変形量及び前記第2の変形量は、前記車体及び前記標準試験体に横曲げ変形を与えたときの変位である
    請求項1又は請求項2記載の構造ヒステリシス測定方法。
  5. 前記標準試験体は、前記車体と同等の剛性を有し、内部に摩擦が存在しない構造体である
    請求項1~4の何れか1項に記載の構造ヒステリシス測定方法。
  6. 試験機により車体に第1の負荷を徐々に載荷及び除荷して測定した前記車体の第1の変形量を取得する第1の取得部と、
    前記試験機により標準試験体に第2の負荷を徐々に載荷及び除荷して測定した前記標準試験体の第2の変形量を取得する第2の取得部と、
    前記第1の変形量に基づいて算出した第1の損失エネルギーから、前記第2の変形量に基づいて算出した第2の損失エネルギーを減算することにより前記車体の損失エネルギーを算出する損失エネルギー算出部と、
    前記第1の負荷が最大負荷に至るまでの仕事量を前記車体のひずみエネルギーとして算出するひずみエネルギー算出部と、
    前記車体の損失エネルギーを前記ひずみエネルギーで除算することにより前記車体の構造ヒステリシスを算出する構造ヒステリシス算出部と、
    算出した前記車体の構造ヒステリシスを出力する出力部と、
    を備えた構造ヒステリシス測定装置。
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