JP6501049B1 - 評価方法及び評価装置、並びに記録媒体 - Google Patents

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Abstract

被測定部材(10)の変形部位に発生する荷重の評価方法であって、所定の時間区間における被測定部材(10)の解析点ごとの内部エネルギーの変化量及び歪み量を算出し(ステップS3)、算出された内部エネルギーの変化量及び歪み量を用いて、被測定部材の歪み区間ごとに吸収エネルギー寄与度を算出する(ステップS4,S5)。この構成により、比較的簡素な手法により短時間で容易に被測定部材の性能を適正に評価することができる。

Description

本発明は、評価方法及び評価装置、並びに記録媒体に関するものである。
従来より、自動車の燃費向上のための一つの手法として、自動車の車体の軽量化が進められている。その一方で、自動車の衝突安全性を考慮して、自動車の車体は、衝突時に一部の骨格部材が変形することで衝突エネルギーを吸収し、強固な骨格部材は変形しないことで生存空間を保つように設計されている。
Winter, G.: Strength of thin steel compression flanges, Trans. ASCE, Vol. 112, pp. 527-554, 1947. Winter, G.: Performance of thin steel compression flanges, Preliminary Publication, 3rd Congress of IABSE, Liege, pp. 137-148, 1948.
自動車の車体において、衝突による変形を担う骨格部材には、必要な変形に対する必要な荷重を正しく設計する必要がある。しかしながら従来では、骨格部材の降伏応力のみに基づいて評価していたことから、骨格部材の性能の適正な評価が困難であった。その一方で、当該骨格部材に対応する被測定部材について数値解析を詳細に行うことにより、適正な評価を行うことは可能であるが、多大な時間と労力を要し、現実的ではない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、比較的簡素な手法により短時間で容易に被測定部材の性能を適正に評価することを可能とする信頼性の高い評価方法及び記録媒体、並びに評価装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、鋭意検討の結果、以下に示す発明の諸様態に想到した。本発明の要旨は、次の通りである。
1.所定の時間区間における被測定部材の解析点ごとの内部エネルギーの変化量及びひずみ量を算出する第1ステップと、
算出された前記内部エネルギーの変化量及び前記ひずみ量を用いて、前記被測定部材のひずみ区間ごとに吸収エネルギーの寄与度を算出する第2ステップと、
を含むことを特徴とする評価方法。
2.前記第2ステップは、前記解析点ごとの前記ひずみ量に応じて、前記ひずみ区間ごとに前記内部エネルギーの変化量を加算して、前記ひずみ区間ごとの前記吸収エネルギーの寄与度を算出することを特徴とする1.に記載の評価方法。
3.前記ひずみ区間ごとに算出した前記吸収エネルギーの寄与度を表示する第3ステップを更に含むことを特徴とする1.又は2.に記載の評価方法。
4.前記所定の時間区間は、前記被測定部材の荷重変位曲線に基づいて決定されることを特徴とする1.〜3.のいずれか1項に記載の評価方法。
5.前記荷重変位曲線における所定範囲が前記吸収エネルギーの寄与度の評価域とされることを特徴とする4.に記載の評価方法。
6.前記第1ステップの前に、前記被測定部材について衝突解析を行い、
前記第1ステップは、前記衝突解析の結果に基づいて、前記解析点ごとの前記内部エネルギーの変化量及び前記ひずみ量を算出することを特徴とする1.〜5.のいずれか1項に記載の評価方法。
7.所定の時間区間における被測定部材の解析点ごとの内部エネルギーの変化量及びひずみ量を算出する第1ステップと、
算出された前記内部エネルギーの変化量及び前記ひずみ量を用いて、前記被測定部材のひずみ区間ごとに吸収エネルギーの寄与度を算出する第2ステップと、
をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
8.前記第2ステップは、前記解析点ごとの前記ひずみ量に応じて、前記ひずみ区間ごとに前記内部エネルギーの変化量を加算して、前記ひずみ区間ごとの前記吸収エネルギーの寄与度を算出することを特徴とする7.に記載の記録媒体。
9.前記プログラムは、前記ひずみ区間ごとに算出した前記吸収エネルギーの寄与度を表示する第3ステップを更にコンピュータに実行させることを特徴とする7.又は8.に記載の記録媒体。
10.前記所定の時間区間は、前記被測定部材の荷重変位曲線に基づいて決定されることを特徴とする7.〜9.のいずれか1項に記載の記録媒体。
11.前記荷重変位曲線における所定範囲が前記吸収エネルギーの寄与度の評価域とされることを特徴とする10.に記載の記録媒体。
12.記第1ステップの前に、前記被測定部材について衝突解析を行い、
前記第1ステップは、前記衝突解析の結果に基づいて、前記解析点ごとの前記内部エネルギーの変化量及び前記ひずみ量を算出することを特徴とする7.〜11.のいずれか1項に記載の記録媒体。
13.所定の時間区間における被測定部材の解析点ごとの内部エネルギーの変化量及びひずみ量を算出する第1算出部と、
算出された前記内部エネルギーの変化量及び前記ひずみ量を用いて、前記被測定部材のひずみ区間ごとに吸収エネルギーの寄与度を算出する第2算出部と、
を含むことを特徴とする評価装置。
本発明によれば、比較的簡素な手法により短時間で容易に被測定部材の性能を適正に評価することが可能となる。
図1は、第1の実施形態による評価装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態による評価方法をステップ順に示すフロー図である。 図3Aは、衝突解析を行う際の試験を示す概略側面図である。 図3Bは、衝突解析を行う際の試験を示す概略断面図である。 図4は、所定の鋼材の荷重変位曲線を示す特性図である。 図5は、歪み区間ごとの荷重寄与度を示す特性図である。 図6は、各鋼種の歪み量と真応力(変形抵抗)との相関関係(応力−歪み曲線)を示す特性図である。 図7は、各鋼種の降伏応力及び強度を示す図である。 図8Aは、比較例1による鋼種の性能評価結果を示す特性図である。 図8Bは、比較例2による鋼種の性能評価結果を示す特性図である。 図8Cは、比較例3による鋼種の性能評価結果を示す特性図である。 図8Dは、第1の実施形態による鋼種の性能評価結果を示す特性図である。 図9は、パーソナルユーザ端末装置の内部構成を示す模式図である。
以下、諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態による評価装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態による評価方法をステップ順に示すフロー図である。
この評価装置は、被測定部材の変形部位に発生する吸収エネルギーを評価するものであり、衝突解析部1、第1算出部2、第2算出部3、表示部4、及び第3算出部5を備えている。
衝突解析部1は、被測定部材について数値解析により衝突解析を行うものである。第1算出部2は、解析点ごとの内部エネルギーの変化量及びひずみ量を算出する。第2算出部3は、算出された解析点ごとの内部エネルギーの変化量をひずみ区間ごとに足し合わせる。表示部4は、例えば所定のディスプレイを備えており、算出された吸収エネルギー寄与度を表示する。第3算出部5は、荷重寄与度と真応力とを乗算して性能評価を行う。
衝突解析を行う際には、図3A及び図3Bに示すような衝突試験を行う。図3Aが概略側面図、図3Bが概略断面図である。
被測定部材として、ハット型部材10を用いる。ハット型部材10は、ハット型に成形されたハット型断面状鋼板である母材11と、平面状鋼板である母材12とをフランジ部13の平坦なフランジ面13aで重ね合わせ、フランジ部13をスポット溶接で接合したハット型閉断面構造を有する構造部材である。ハット型部材10は、例えば長さ800mm、母材11の上面幅が80mm、両端がR5mm、フランジ部13間の幅が130mm、高さが60mm、側面の傾斜が5°とされたものである。
本実施形態では、固定治具14,15でハット型部材10を支持し、R30mmの固定治具14,15の支点間距離を600mmとし、R50mmのインパクタ16を母材11側から例えば7.2km/hの一定速度で押し付けて、3点曲げ試験を行う。
上記の衝突試験の条件を再現した有限要素法(FEM)モデルを作成する。先ず、衝突解析部1は、このFEMモデルを用いた数値解析により、被測定部材の衝突解析を実行する(ステップS1)。この数値解析は、衝突解析や衝突性能の分析及び評価に効果を発揮し易い手法である。有限要素法の代わりに、例えば差分法や粒子法等を用いることもできる。
続いて、第1算出部2は、衝突解析結果から、被測定部材の全ての解析点(有限要素法の要素)の評価したい所定の時間区間の内部エネルギーの履歴及びひずみ量の履歴を収集する(ステップS2)。解析点は、有限要素法の要素における中心(重心)点とする。内部エネルギーは、弾塑性変形により被測定部材の解析点に生じるひずみエネルギーであり、吸収エネルギーと等価とみなせる物理量である。後述のように内部エネルギーの変化量を算出するためには、解析点ごとにおける所定の時間区間の内部エネルギーの履歴を取得する必要がある。また、後述のようにひずみ量(ここでは、各解析点の所定の時間区間におけるひずみ量の時間平均値。以下、代表ひずみ量と言う。)を算出するためには、時々刻々変化するひずみ量の履歴を取得する必要がある。
続いて、第1算出部2は、収集された内部エネルギーの履歴及びひずみ量の履歴に基づいて、解析点ごとにおける内部エネルギーの変化量の履歴及び代表ひずみ量を算出する(ステップS3)。内部エネルギーの変化量としては、前後の時間ステップより算出された増分を用いても良い。代表ひずみ量としては相当塑性ひずみを用いることが好ましい。
所定の時間区間は、図4に示すような当該被測定部材の荷重変位曲線に基づいて任意に決定される。荷重変位曲線を用いることにより、被測定部材の必要な部材特性や大まかな変形状態の変化を知得することができる。具体的には、荷重変位曲線における所定範囲の面積が吸収エネルギー寄与度の評価域とされる。荷重変位曲線は、当該被測定部材の材料について既知のものが用いられることもあれば、当該被測定部材に応じて新たに作成される場合もある。
被測定部材の全荷重Fは、以下の式(1)〜式(3)のように表される。ここで、Uは被測定部材の解析点全体の内部エネルギー、xは平均変位量、nは解析点の数である。本実施形態では、「変位量」として、解析点ごとの変位量ではなく、被測定部材における1つの代表値である平均変位量xを用いる。
Figure 0006501049
全荷重Fは、(1)式より内部エネルギーUの変位微分で近似される。(2)式より、Uは各解析点におけるUをnについて足し合わせたものである。これは、(3)式より各解析点におけるUの変位微分をnについて足し合わせたものである。
上述のように、吸収エネルギーは内部エネルギー(具体的には、ひずみエネルギー)と等価であるとみなすことができる。従って、吸収エネルギーUは、(1)式を変位積分することで以下のように表される。
Figure 0006501049
更に吸収エネルギーUは、(3)式を変位積分することで以下のように表される。この(5)式から求められる吸収エネルギーUは、各解析点における吸収エネルギーを足し合わせた値である。
Figure 0006501049
各解析点におけるひずみ量の履歴は、内部エネルギーの変化量の履歴と共に算出されている。そうすると、評価したいひずみ区間ごとに内部エネルギーの変化量を足し合わせることで、ひずみ区間ごとの吸収エネルギーへの寄与を評価することができる。ひずみ区間とは、被測定部材の各解析点に生じるひずみについて、その大きさごとに整理する際のひずみ幅である。
続いて、第2算出部3は、各解析点における内部エネルギーの変化量を、ステップS3で算出された代表ひずみ量と対応させて、ひずみ区間ごとに足し合わせる(ステップS4)。これにより、ひずみ区間ごとの吸収エネルギー寄与度が算出される。
続いて、表示部4は、算出されたひずみ区間ごとの吸収エネルギー寄与度をディスプレイ等に表示する(ステップS5)。各吸収エネルギー寄与度を表示することにより、例えば低ひずみ域が重要な部材や高ひずみ域が重要な部材等の情報を得ることができ、材料選定に活用することができる。吸収エネルギー寄与度は、全ての内部エネルギーの変化量の合算値に対するひずみ区間ごと割合(%)で表示しても良い。吸収エネルギー寄与度を割合表示する例を図5に示す。図5では、ひずみ区間を、代表ひずみ量が1%〜30%の範囲で1%ごとに区分けし、それぞれのひずみ区間における吸収エネルギー寄与度を割合表示している。
なお、表示部4は、ステップS4で得られた各解析点における内部エネルギーの変化量を表示するようにしても良い。
吸収エネルギー寄与度は本来、材料によって異なる値を示すものであるが、異なる材料間における吸収エネルギー寄与度の違いは極めて小さいことが本発明者らにより見出された。この知見によれば、吸収エネルギー寄与度は、ほぼ材料に依存しない値であると言える。そのため、ある材料を用いた吸収エネルギー寄与度を一度求めれば、他の材料を用いた際の吸収エネルギーの見積もりを簡便に行うことができる。
続いて、第3算出部5は、被測定部材の材料におけるひずみ量と真応力(変形抵抗)との相関関係を用いて、ひずみ区間ごとの吸収エネルギー寄与度と、ひずみ区間ごとの被測定部材の真応力とを乗算し、ひずみ区間ごとの乗算値を加算して、被測定部材の評価値を算出する(ステップS6)。
ひずみ区間ごとの吸収エネルギー寄与度とは、吸収エネルギーのうち何%がどのひずみ区間から発生しているかを評価する値である。通常の金属材料では、変形により硬くなる加工硬化現象により、ひずみによって活性する変形抵抗(応力)が異なる。そのため、材料全体としての性能を評価すべく、全てのひずみ区間について、ひずみ区間ごとの吸収エネルギー寄与度とひずみ区間ごとの被測定部材の真応力とを乗算し、その総和を計算する。この総和を被測定部材の評価値とすることにより、吸収エネルギー寄与度が材料に依存しない値であるため、例えば材料を変更した場合でも当該材料の応力−ひずみ関係を把握していれば、当該材料の性能を高精度に評価することができ、材料選定を簡便に行うことができる。
ここで、相異なる鋼種A,鋼種B,鋼種Cの被測定部材について、諸比較例との比較に基づいて、本実施形態により評価値を算出した結果について説明する。
鋼種A,鋼種B,鋼種Cのひずみ量と真応力(変形抵抗)との相関関係(応力−ひずみ曲線)を図6に示す。鋼種A,鋼種B,鋼種Cの降伏応力及び強度を図7に示す。
比較例1は、被測定部材の曲げ変形時の耐力を評価する従来手法である(非特許文献1,2を参照)。
自動車等の薄板構造部材の衝突時の曲げ変形は、通常、塑性変形時の座屈によって起こる。そのため、弱部及び強部の定義は曲げ内(圧縮側)となる面に対して、以下の(6)式及び(7)式で求められる各辺の耐力(F)の合計によって決定される。ここで、Cは有効幅、σyは降伏応力、tは板厚、Eはヤング率、wは板幅である。
Figure 0006501049
比較例1の手法では、ヤング率は通常一定として扱うことから、被測定部材の材料特性には降伏応力のみ反映される。また、この手法では、ピーク荷重に対応した時間区間についてのみ見積もることができる。
比較例2は、被測定部材の強度のみに基づいて評価を行う従来手法である。
比較例3は、被測定部材について数値解析を詳細に行って評価を行う従来手法である。具体的には、図3A及び図3Bに示す部材形状の情報及び境界条件を用い、材料の特性を変更した数値解析を複数回実施し、それぞれの結果から荷重変位曲線を算出し、吸収エネルギーを得る方法である。
比較例3の手法では、適正な評価を行うことは可能であるが、多大な時間と労力を要する。
鋼種A,鋼種B,鋼種Cの性能評価結果を図8A〜図8Dに示す。図8Aが比較例1による評価結果、図8Bが比較例2による評価結果、図8Cが比較例3による評価結果、図8Dが本実施形態による評価結果である。
比較例1では、性能評価の判断基準が降伏応力のみであるため、図7に基づいて鋼種A,鋼種B,鋼種Cの順で鋼種Aが最も性能が優れていると評価された。
比較例2では、性能評価の判断基準が強度のみであるため、図7に基づいて鋼種C,鋼種B,鋼種Aの順で鋼種Cが最も性能が優れていると評価された。
比較例3では、鋼種B,鋼種A,鋼種Cの順で鋼種Bが最も性能が優れていると評価された。これが適正な評価であると考えられる。
本実施形態では、鋼種B,鋼種A,鋼種Cの順で鋼種Bが最も性能が優れていると評価された。この評価は、比較例3と同等であり、比較例1,2とは異なり、適正な評価であると考えられる。
以上説明したように、本実施形態によれば、被測定部材における変形抵抗の元となる各ひずみ区間の変形抵抗と吸収エネルギーとの関係が定量化され、比較的簡素な手法により短時間で容易に被測定部材の性能を適正に評価することが可能となる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態による評価装置の各構成要素(図1の衝突解析部1、第1算出部2、第2算出部3、及び第3算出部5等)の機能は、コンピュータのRAMやROM等に記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。同様に、第1の実施形態による評価方法の各ステップ(図2のステップS1〜S5等)は、コンピュータのRAMやROM等に記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、第2の実施形態に含まれる。
具体的に、上記のプログラムは、例えばCD−ROMのような記録媒体に記録し、或いは各種伝送媒体を介し、コンピュータに提供される。上記のプログラムを記録する記録媒体としては、CD−ROM以外に、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、不揮発性メモリカード等を用いることができる。他方、上記のプログラムの伝送媒体としては、プログラム情報を搬送波として伝搬させて供給するためのコンピュータネットワークシステムにおける通信媒体を用いることができる。ここで、コンピュータネットワークとは、LAN、インターネット等のWAN、無線通信ネットワーク等であり、通信媒体とは、光ファイバ等の有線回線や無線回線等である。
また、本実施形態に含まれるプログラムとしては、供給されたプログラムをコンピュータが実行することにより第1の実施形態の機能が実現されるようなもののみではない。例えば、そのプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)或いは他のアプリケーションソフト等と共同して第1の実施形態の機能が実現される場合にも、かかるプログラムは本実施形態に含まれる。また、供給されたプログラムの処理の全て或いは一部がコンピュータの機能拡張ボードや機能拡張ユニットにより行われて第1の実施形態の機能が実現される場合にも、かかるプログラムは本実施形態に含まれる。
本実施形態では、ハット型部材等の被測定部材のFEM衝突解析に基づいて荷重寄与度の算出及び被測定部材の性能評価を行う場合、例えば汎用の衝突解析ソフトであるLS−DYNAのサブルーチンプログラムとして、本発明の評価プログラムを連動させることが可能である。即ち、衝突時の被測定部材の数値解析にはLS−DYNAを用い、荷重寄与度の算出及び被測定部材の性能評価には本発明の評価プログラムを用いる。
例えば、図9は、パーソナルユーザ端末装置の内部構成を示す模式図である。この図9において、1200はCPU1201を備えたパーソナルコンピュータ(PC)である。PC1200は、ROM1202またはハードディスク(HD)1211に記憶された、又はフレキシブルディスクドライブ(FD)1212より供給されるデバイス制御ソフトウェアを実行する。このPC1200は、システムバス1204に接続される各デバイスを総括的に制御する。
PC1200のCPU1201、ROM1202またはハードディスク(HD)1211に記憶されたプログラムにより、第1の実施形態の図2におけるステップS1〜S5の手順等が実現される。
1203はRAMであり、CPU1201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。1205はキーボードコントローラ(KBC)であり、キーボード(KB)1209や不図示のデバイス等からの指示入力を制御する。
1206はCRTコントローラ(CRTC)であり、CRTディスプレイ(CRT)1210の表示を制御する。1207はディスクコントローラ(DKC)である。DKC1207は、ブートプログラム、複数のアプリケーション、編集ファイル、ユーザファイル、ネットワーク管理プログラム等を記憶するハードディスク(HD)1211、及びフレキシブルディスク(FD)1212とのアクセスを制御する。ここで、ブートプログラムとは、パソコンのハードやソフトの実行(動作)を開始する起動プログラムである。
1208はネットワーク・インターフェースカード(NIC)であり、LAN1220を介して、ネットワークプリンタ、他のネットワーク機器、或いは他のPCと双方向のデータのやり取りを行う。
なお、第1の実施形態による評価装置としては、パーソナルユーザ端末装置を用いる代わりに、当該評価装置として特化された所定の計算機等を用いても良い。
本発明によれば、被測定部材のひずみ区間ごとに吸収エネルギー寄与度を算出し、この吸収エネルギー寄与度を用いることにより、被測定部材の高精度な定量的評価を短時間で簡便に行うことができ、自動車の車体等における衝突による変形を担う骨格部材の適正な評価に適用することが可能である。

Claims (13)

  1. 所定の時間区間における被測定部材の解析点ごとの内部エネルギーの変化量及びひずみ量を算出する第1ステップと、
    算出された前記内部エネルギーの変化量及び前記ひずみ量を用いて、前記被測定部材のひずみ区間ごとに吸収エネルギーの寄与度を算出する第2ステップと、
    を含むことを特徴とする評価方法。
  2. 前記第2ステップは、前記解析点ごとの前記ひずみ量に応じて、前記ひずみ区間ごとに前記内部エネルギーの変化量を加算して、前記ひずみ区間ごとの前記吸収エネルギーの寄与度を算出することを特徴とする請求項1に記載の評価方法。
  3. 前記ひずみ区間ごとに算出した前記吸収エネルギーの寄与度を表示する第3ステップを更に含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の評価方法。
  4. 前記所定の時間区間は、前記被測定部材の荷重変位曲線に基づいて決定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の評価方法。
  5. 前記荷重変位曲線における所定範囲が前記吸収エネルギーの寄与度の評価域とされることを特徴とする請求項4に記載の評価方法。
  6. 前記第1ステップの前に、前記被測定部材について衝突解析を行い、
    前記第1ステップは、前記衝突解析の結果に基づいて、前記解析点ごとの前記内部エネルギーの変化量及び前記ひずみ量を算出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の評価方法。
  7. 所定の時間区間における被測定部材の解析点ごとの内部エネルギーの変化量及びひずみ量を算出する第1ステップと、
    算出された前記内部エネルギーの変化量及び前記ひずみ量を用いて、前記被測定部材のひずみ区間ごとに吸収エネルギーの寄与度を算出する第2ステップと、
    をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 前記第2ステップは、前記解析点ごとの前記ひずみ量に応じて、前記ひずみ区間ごとに前記内部エネルギーの変化量を加算して、前記ひずみ区間ごとの前記吸収エネルギーの寄与度を算出することを特徴とする請求項7に記載の記録媒体。
  9. 前記プログラムは、前記ひずみ区間ごとに算出した前記吸収エネルギーの寄与度を表示する第3ステップを更にコンピュータに実行させることを特徴とする請求項7又は8に記載の記録媒体。
  10. 前記所定の時間区間は、前記被測定部材の荷重変位曲線に基づいて決定されることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の記録媒体。
  11. 前記荷重変位曲線における所定範囲が前記吸収エネルギーの寄与度の評価域とされることを特徴とする請求項10に記載の記録媒体。
  12. 前記第1ステップの前に、前記被測定部材について衝突解析を行い、
    前記第1ステップは、前記衝突解析の結果に基づいて、前記解析点ごとの前記内部エネルギーの変化量及び前記ひずみ量を算出することを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の記録媒体。
  13. 所定の時間区間における被測定部材の解析点ごとの内部エネルギーの変化量及びひずみ量を算出する第1算出部と、
    算出された前記内部エネルギーの変化量及び前記ひずみ量を用いて、前記被測定部材のひずみ区間ごとに吸収エネルギーの寄与度を算出する第2算出部と、
    を含むことを特徴とする評価装置。
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JP2008033689A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Mazda Motor Corp 車両設計支援装置
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