JP7364422B2 - 床構成ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、オフィス等において好適に利用される、床構成ユニットに関するものである。
オフィス空間は、パーソナル作業がし易いスペースであると同時に、オフィスワーカーがコミュニケーションをとり易い集まり易いスペースである必要もある。このため、オフィス空間には、働き易さや使い易さを追求したレイアウトを始め、オフィスワーカーの意識向上にもつながる空間設計等に工夫が凝らされ、同時に、オフィス空間の維持やメンテナンスの便にも配慮がなされている。
オフィスの床には、単にカーペットを敷きつめた構造を始め、配線空間を構成する二重床パネルを敷設したものなど、種々のものが考えられている。
特開2000-1976
ところで、近時になってオフィス空間に、屋外にいるかのような開放感を持たせて、作業性や共業性、創造性などを向上させようとする思案がある。
屋外であれば、先ず考えられるのがウッドデッキ様のものである。しかしながら、通常のウッドデッキは建物の前に地面より一段高く設置されるものであり、基礎の上に柱や床材を頑強に施工する必要があるため、オフィス空間に簡単に構成できるものできないし、移動や撤去もままならない。
次に考えられるのが、テラス等に配置するウッドパネル様のものである。しかし、一般的なウッドパネルはテラス等の全面に敷き詰められ、隣接するウッドパネル同士の繋ぎ部分は上から連結具で相互連結するように施工されるため、見栄えが悪い上に、フロア上に部分的に敷設してオフィス空間の床を演出する類のものでもなく、繋ぎ合わせているというユニット感が残る。
室内で部分的に使用するものとして、樹脂製のシートを用い、当該シートの隣接縁部同士を嵌め合い可能な凹凸構造にしたものもあるが、端部に位置するシートは凹凸部がそのまま露出して見栄えが悪く、何よりも薄肉であるためオフィス空間の床を演出する素材として適切ではない。
本発明は、これらの課題を鋭意検討し、室内の所要場所にウッドデッキのような開放感のある居住空間を床を通じて比較的簡単に演出できるようにした、従来にはない床構成ユニットを実現することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明に係る床構成ユニットは、基準床上に置き敷いて使用する矩形の床モジュール材と、前記床モジュール材の下方に配置して当該床モジュール材の一部を嵌り合わせる連結部材とを備え、基準床上に縦横に床モジュール材を上方から置き敷く操作を通じて、隣接する床モジュール材間を前記連結部材を介して連結し、これにより前記基準床の一部に、一段高い床面を構成可能としたものであって、前記床モジュール材は、基準床に直接又はアジャスタを介して接地する基材と、この基材の上に架設される床材とを具備し、前記連結部材は、隣接する床モジュール材の基材を同時に受容可能な上向き開口部を有するものであり、前記上向き開口部は、上方に向かってテーパ状に拡開している、ことを特徴とする。
このようにすれば、連結部材は床モジュール材の下方に位置して床面に露出することがなく、また、端部に位置する床モジュール材の縁部に嵌め合い用の凹凸部が露出するようなこともないので、外観が良好となり、繋ぎ合せのユニット感も消すことができる。同じ床ジュール材を使うので、特定の床モジュール材をエンド部材として用いるようなこともない。しかも、床モジュール材を上方から置き敷くことによって床モジュール材同士が連結されるので、床モジュール材を基準床全体に敷き詰めずとも敷設状態を安定させることができ、オフィス空間に自由に床を演出することができる。そして、一部を嵌め合わせているので緩やかな連結となり、置き敷きの際の施工を始め、床の移動や撤去も容易となる。さらに、施工、撤去をより容易にすることができ、作業性と位置決め精度を両立させることができる。
基準床上に置き敷いて使用する矩形の床モジュール材と、前記床モジュール材の下方に配置して当該床モジュール材の一部を嵌り合わせる連結部材とを備え、基準床上に縦横に床モジュール材を上方から置き敷く操作を通じて、隣接する床モジュール材間を前記連結部材を介して連結し、これにより前記基準床の一部に、一段高い床面を構成可能としたものであって、前記床モジュール材は、基準床に直接又はアジャスタを介して接地する基材と、この基材の上に架設される床材とを具備し、前記連結部材は、隣接する床モジュール材の基材を同時に受容可能な上向き開口部を有する床構成ユニットにおいて、配線機能を確保するためには、前記床モジュール材は、床材の下に配線空間を有するとともに、基材と基準床の間に横配線可能な通線隙間が確保されていることが望ましい。
基準床上に置き敷いて使用する矩形の床モジュール材と、前記床モジュール材の下方に配置して当該床モジュール材の一部を嵌り合わせる連結部材とを備え、基準床上に縦横に床モジュール材を上方から置き敷く操作を通じて、隣接する床モジュール材間を前記連結部材を介して連結し、これにより前記基準床の一部に、一段高い床面を構成可能としたものであって、前記床モジュール材は、基準床に直接又はアジャスタを介して接地する基材と、この基材の上に架設される床材とを具備し、前記連結部材は、隣接する床モジュール材の基材を同時に受容可能な上向き開口部を有する床構成ユニットにおいて、床の機能を簡単に拡張可能とするためには、前記床材は、前記基材に固定される固定床材と、前記基材に対して位置決め状態で着脱可能に係合される非固定床材とを具備し、前記非固定床材を取り外した位置にオプション部材を取り付け可能としていることが望ましい。
作業性の観点からすれば、前記オプション部材も、前記基材に対して位置決め状態で着脱可能に係合されることが望ましい。
床下配線がある場合の配線立ち上げ機能を確保するためには、前記オプション部材が、床材の下に設けられた配線空間を上方に開放する配線立ち上げ孔を有する通線機能付き非固定床材であることが望ましい。
オプション部材を利用して床材に準ずるオフィス構成要素を簡単に構築するためには、前記オプション部材が、床面から立ち上がる手摺り、又は、壁状の突出部材であることが効果的である。
前記床モジュール材が基準床にアジャスタを介して接地する場合に、床モジュール材のレベル調整を適切に行うためには、非固定床材を取り除いた位置から前記アジャスタが調整可能とされることが望ましい。
荷重支持構造を適正化しつつ、非固定床材の配置の自由度を高めるためには、前記非固定床材は、少なくとも3箇所が前記基材に支持されていることが望ましい。
組み合わせ自由度の高いモジュール化を実現するためには、前記床モジュール材は、隣接する同種又は異種の床モジュール材との辺の比率が整数倍となるようにモジュール化されていることが望ましい。
基準床上に置き敷いて使用する矩形の床モジュール材と、前記床モジュール材の下方に配置して当該床モジュール材の一部を嵌り合わせる連結部材とを備え、基準床上に縦横に床モジュール材を上方から置き敷く操作を通じて、隣接する床モジュール材間を前記連結部材を介して連結し、これにより前記基準床の一部に、一段高い床面を構成可能としたものにおいて、ユニット感を無くして全体の一体感をより高めるためには、前記床モジュール材は、基材と、この基材の上に所定幅の目地を介して架設される床材とを具備し、床材同士の間に所定幅の目地が形成されるとともに、床モジュール材同士の間にも前記目地と同幅の目地が形成されるように前記基材と前記床材の外縁位置を規定していることが望ましい。
以上説明した本発明によれば、室内の所要場所にウッドデッキのような開放感のある居住空間を、床を通じて簡単且つ効果的に演出できるようにした、新規有用な床構成ユニットを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る床構成ユニットを敷設時の様子とともに示す斜視図。 同床構成ユニットの斜視図。 同床構成ユニットの分解斜視図。 同床構成ユニットを構成する床モジュール材の平面図。 同床構成ユニットを構成する床モジュール材の底面図。 同床構成ユニットを構成する非固定床材の取り付け手順を示す図。 同床構成ユニット同士の連結手順を示す図。 同床構成ユニットのレベル調整の手順を示す図。 同床構成ユニットの非固定床材をオプション部材と取り換える手順を示す図。 同床構成ユニットにオプション部材を取り付けた状態を示す図。 同床構成ユニットのモジュール化についての説明図。 本発明の変形例を示す平面図。 本発明の他の変形例を示す斜視図。 本発明のさらに他の変形例を示す斜視図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示す床構成ユニットFCUは、基準床SF上に置き敷いて使用する矩形の床モジュール材Aと、前記床モジュール材Aの下方に配置して当該床モジュール材の一部に緩やかに嵌り合わせる(緩嵌させる)連結部材Bとを備えている。そして、基準床SF上に縦横に床モジュール材Aを上方から置き敷く操作を通じて、隣接する床モジュール材A、A同士を連結部材Bを介して連結し、これにより基準床SFの一部に、一段高い床面HFを構成可能としている。
具体的に説明すると、床モジュール材Aは図2~図5に示すように、基準床SFにアジャスタ1を介して接地する基材2と、この基材2の上に架設される床材3{3(A)、3(B)}とを具備する。
基材2は、床材3の周縁に沿って連結状態で配置される、角材からなる縦枠21および横枠22と、横枠22、22間に縦枠21と平行に架設される角材からなる縦桟23{23(A)、23(B)}とを備える。縦桟23は、横桟22の長手方向中央付近の比較的接近した位置に一対に設けられる第1の縦桟23(A)と、縦枠21及び第1の縦桟23(A)の略中間位置に設けられる第2の縦桟23(B)とを含む。縦枠21と横枠22の入隅部すなわち床モジュール材2の四隅にはアジャスタ1が取り付けられ、床モジュール材2の中央すなわち一対の第1の縦桟23(A)、23(A)と横枠22とに囲まれた位置にもアジャスタ1が取り付けられている。
床材3は、左右の縦枠21、21間に亘って取り付けられる長尺な固定床材3(A)と、それよりも短尺な非固定床材3(B)とを含む。配列方向の端部に位置する固定床材3(A)は、横枠22の上面及び縦枠21の上面に接した状態で図4に示すねじV1より固定されて、床材であると同時に強度部材としての役割も果たす。配列方向の中央よりには端部に位置する固定床材3(A)との間に非固定床材3(B)を配置可能な間隔を開けて同様の固定床材3(A)が配置され、左右の縦枠21、21の上面に接した状態でねじV2により固定されている。一方、非固定床材3(B)は、固定床材3(A)の略半分の長手寸法を有するもので、固定床材3(A)、3(A)間に固定床材3(A)と平行に配置され、下面が縦枠21と第1の縦桟23(A)と第2の縦桟23(B)の3箇所で支持されている。
非固定床材3(B)の下面には、図3、図5及び図6に示すように第2の縦桟23(B)を受容可能な下向き開口部OP1を形成する一対の突起31、31が設けてあり、図6(a)~(b)に示すように非固定床材3(B)を上方から落とし込むことによって下向き開口部OP1を第2の縦桟23(B)に係合させ、当該非固定床材3(B)を長手方向(図5、図6における左右方向)に位置決めしている。図5中符合qで示す位置は非固定床材3(B)、3(B)間の長手方向の境界位置である。
また、非固定床材3(B)と隣接する固定床材3(A)との間に所定の間隔を維持すべく、非固定枠材3(B)や固定床材3(A)の側面には、図3、図8に示すように緩衝材の役割を兼ねる突起32が設けてある。また、図3、図8等において符合rで示すものはダボであり、非固定枠材3(B)や固定床材3(A)の下面に設けた図示しないダボ穴を係合させることで位置決めが可能とされている。
連結部材Bは、図3及び図7に示すように、隣接する床モジュール材A、Aの基材2、2を同時に受容可能な上向き開口部OP2を有する。具体的に本実施形態の連結部材Bは、鉄板をチャネル状に折り曲げた金具4によって構成されるもので、中央片41を基準床SFに接地させ、左右の側片42、42を上方に起立させている。これらの側片42、42は上方に向かってテーパ状に拡開している。この連結部材Bに対して、隣接する一対の床モジュール材A、Aの基材2、2を図7(a)~(c)のように上方から落とし込むと、両基材2、2の枠材2x、2x同士(縦枠21、21の枠材2x、2x同士、横枠22、22の枠材2x、2x同士、あるいは縦枠21と横枠22の枠材2x、2x同士)が同時に上向き開口部OP1に入り込んで、連結部材Bを構成する金具4に緩やかに嵌り合うように設定してある。
床モジュール材Aは、図3等に示すように床材3の下が配線を収容可能な配線空間Sとして利用可能とされている。床モジュール材Aの基材2は図7(a)に示すアジャスタ1を介して基準床SFに接地し、基材2は図7(b)に示すように基準床SFから所定高さに配置される。この状態において、基材2の下面と基準床SFの間には床モジュールA、A間に亘って横配線を通すことが可能な通線隙間Δが確保され、図2に示すように配線Cを引き出すことが可能とされる。また、アジャスタ1が接地した状態で、図7(b)、(d)に示すように、連結部材4の左右の側片42、42の内面間に一対の枠材2x、2xがある程度緊密に収まるように、中央片41の幅や左右の側片42、42の開き角度θ、枠材2xの厚み寸法d等が規定してある。
基準床SFの不陸に対応し、隣接する床モジュール材A、A間を同一高さに調整するためには、アジャスタ1によるレベル調整が不可欠である。この実施例では、非固定床材3(B)が着脱可能とされており、アジャスタ1に近い位置にある非固定床材3(B)を外すことによって、図8に示すように配線空間Sを上方に開放し、その状態でアジャスタ1に工具を係合させて、床モジュール材Aを敷いたままレベル調整を行えるようにしている。図8では、矢印U1に沿って四隅のアジャスタ1に、矢印U2に沿って図示されない中央のアジャスタ1に、それぞれアクセス可能とされている。
またこの実施形態は、図9に示すように非固定床材3(B)を外した位置にオプション部材OPTを取り付け可能としている。この実施形態のオプション部材OPTは、配線空間Sを上方に開放する配線立ち上げ孔33を有する通線機能付き非固定床材3(C)であり、一部(図示例では長辺の一部)に切欠きを設けることによって配線立ち上げ孔33を構成している。勿論、孔の位置は短辺側であっても構わない。貫通穴と違って切欠きであるため、床モジュール材Aから外した状態での配線の着脱が容易である。
この通線機能付き非固定床材3(C)も、前記非固定床材3(B)と同様の縦横寸法のものであり、下面に下向き開口部OP1を形成する一対の突起31、31を有している点も同様である。よって、この通線機能付き非固定床材3(C)も、上方から落とし込んで基材2の第2の縦桟23(B)に着脱可能に係合させ得ることで、下面が3箇所で支持されるようにしている。これにより、図10に示すように、床面HFに新たに配線立ち上げ孔33を開口させることができる。他の非固定床材3(B)についても必要に応じて通線機能付き非固定床材3(C)と入れ替えることによって同様に配線立ち上げ孔33を形成することができる。またこの配線立ち上げ孔33を構成する切欠きの位置や数を変えれば、目的・用途に応じて種々の配線立ち上げ構造を実現することができる。
なお、図3、図5において符合2yで示すものは、縦桟22(A)、22(B)の下面に部分的に設けられた切欠きである。この切欠き2yは、配線コードよりも大きい配線タップ等を通すとき等のために、図7(b)、(c)に示した間隙Δよりも大きい間隙を基準床SFとの間に確保する役割を果たす。
図11は床モジュール材Aの一例として、縦横比が整数倍となるようにモジュール化した第1、第2の床モジュール材A(1)、A(2)を示している。デザイン的には木目調をあしらったウッドデッキ仕様のものである。第1の床モジュール材A(1)は縦横比が1:2、第2の床モジュール材A(2)は縦横比が1:1である。第1の床モジュール材A(1)の短辺の長さと第2の床モジュール材A(2)の一辺の長さは1:1とされている。
図11(a)は4つの第1の床モジュール材A(1)を方向を揃えて並べたものである。第1の床モジュール材A(1)を方向を異ならせて隣接させると、図11(b)に示すように第1の床モジュール材A(1)の長辺1つと短辺2つが揃う関係になる。図11(a)と比べても木目にバリエーションが出ている。更に、第1の床モジュール材A(1)をロ字状に突き合わせると、図11(c)に示すように真ん中に第2の床モジュール材A(2)を嵌め込むことが可能になる。さらに、第2の床モジュール材A(2)は正方形であるため、方向を異ならせて図11(d)に示すようにロ字状に突き合わせると、図示しないが方向を揃えて4つを突き合わせた場合と同様に4倍の面積の正方形となり、目地にもバリエーションが出る。
このように、異種の床モジュール材の組み合わせと、目地の方向次第で、多様なバリエーション展開を図ることができるようになる。
以上のように、本実施形態の床構成ユニットFCUは、基準床SF上に置き敷いて使用する矩形の床モジュール材Aと、床モジュール材Aの下方に配置して床モジュール材Aの一部を嵌り合わせる連結部材Bとを備え、基準床SF上に縦横に床モジュール材Aを上方から置き敷く操作を通じて隣接する床モジュール材A、A間を連結部材Bを介して連結し、基準床SFの一部に、一段高い床面HFを構成可能としたものである。
このようにすれば、連結部材Bは床モジュール材Aの下方に位置して新たに敷設する床面HFに露出することがなく、また、端部に位置する床モジュール材Aの縁部に嵌め合い用の凹凸部が露出するようなこともないので、外観が良好となり、繋ぎ合せのユニット感も消すことができる。同じ床ジュール材を使うので、特定の床モジュール材をエンド部材として用いるようなこともない。しかも、床モジュール材Aを上方から置き敷くことによって床モジュール材A、A同士が連結されるので、床モジュール材Aを基準床SF全体に敷き詰めずとも敷設状態を安定させることができ、オフィス空間に自由に床を演出することができる。そして、そして、一部を嵌め合わせているので緩やかな連結となり、置き敷きの際の施工を始め、床の移動や撤去も容易となる。
具体的には、床モジュール材Aが、基準床SFにアジャスタ1を介して接地する基材2と、この基材2の上に架設される床材3とを具備し、連結部材Bは、隣接する床モジュール材Aの基材2を同時に受容可能な上向き開口部OP2を有する。このため、床モジュール材Aを落とし込むだけで極めて簡単に施工でき、連結部材Bから床モジュール材Aを離脱させるだけで撤去も容易になる。
その上向き開口部OP2も、上方に向かってテーパ状に拡開しているため、作業性が良く、落とし込んだ連結位置である程度の連結精度を出すことができる。
また、床モジュール材Aは、床材3の下に配線空間Sを有するとともに、基材2と基準床SFの間に横配線可能な通線隙間Δが確保されるため、床構成ユニットFCUから基準床SF側に支障なく配線Cを引き出すことができる。
具体的に床材3は、基材2に固定される固定床材3(A)と、基材2に対して位置決め状態で着脱可能に係合される非固定床材3(B)とを具備し、非固定床材3(B)を取り外した位置にオプション部材OPTを取り付け可能としているため、簡単に床の機能を拡張することができる。
そしてこのオプション部材OPTも、基材2に対して位置決め状態で着脱可能に係合されるようにしているため、非固定床材3(B)をオプション部材OPTに取り換える作業も極めて容易となる。
具体的に本実施形態のオプション部材OPTは、床材3の下に設けられた配線空間Sを上方に開放する配線立ち上げ孔33を有する通線機能付き非固定床材3(C)であるため、床下配線Sを採用する場合に、配線の立ち上げ位置を適宜に設定することができる。
また、床モジュール材Aは基準床SFにアジャスタ1を介して接地し、非固定床材3(B)を取り除いた位置からアジャスタ1が調整可能とされているため、非固定床材3(B)の着脱構造を利用して、床モジュール材Aのレベル調整を適切に行うことができる。
その非固定床材3(B)の支持構造に関しては、少なくとも3箇所が基材2に支持されるようにしているため、荷重支持構造を適正化しつつ、非固定床材3(B)の配置の自由度を高めることができる。
さらにまた、本実施形態の床モジュール材Aは、同種の床モジュール材A(1)同士、A(2)同士、あるいは、異種の床モジュール材A(1)、A(2)同士の隣接する辺の比率が整数倍となるようにモジュール化されている。すなわち、本実施形態の連結部材Bは床モジュール材Aの一部と緩やかに嵌り合う構造のため、多少の加工誤差等があっても上記のような組み合わせ自由度の高いモジュール化を実現し易いものとなる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では床モジュール材をアジャスタを介して基準床に接地させたが、アジャスタを使わず直接接地させる構成を妨げるものではない。
また、例えば図12に示すように、前述した床モジュール材A(1)において床材3、3同士の間に所定幅の目地jが形成されるとともに、床モジュール材A(1)、A(1)同士の隣接位置にも同幅の目地Jが形成されるように、図9に示す床材3と当該床材3よりも少し外縁側に飛び出した基材2との外縁位置を規定することが有効である。これにより、床モジュール材Aを突き合わせてもより一層モジュール感を感じさせない、一体化を高めた床HFを実現することができる。
さらにオプション部材として、床面から立ち上がる突出部材も適宜に採用することができる。図13は、オプション部材OPTとして、床面から立ち上がる突出部材たる手摺り51を設けたものであり、図14は、オプション部材OPTとして、床面から立ち上がる突出部材たる壁52を設けたものである。
このように、非固定床材の場所を利用すれば、床材に準ずるオフィス構成要素も簡単に構築することができる。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…アジャスタ
2…基材
3…床材
3(A)…固定床材
3(B)…非固定床材
3(C)…通線機能付き非固定床材
A、A(1)、A(2)…床モジュール材
B…連結部材
C…配線
FCU…床構成ユニット
HF…床面
OP2…上向き開口部
OPT…オプション部材
S…配線空間
SF…基準床
Δ…通線隙間

Claims (10)

  1. 基準床上に置き敷いて使用する矩形の床モジュール材と、
    前記床モジュール材の下方に配置して当該床モジュール材の一部を嵌り合わせる連結部材とを備え、
    基準床上に縦横に床モジュール材を上方から置き敷く操作を通じて、隣接する床モジュール材間を前記連結部材を介して連結し、
    これにより前記基準床の一部に、一段高い床面を構成可能としたものであって、
    前記床モジュール材は、基準床に直接又はアジャスタを介して接地する基材と、この基材の上に架設される床材とを具備し、前記連結部材は、隣接する床モジュール材の基材を同時に受容可能な上向き開口部を有するものであり、
    前記上向き開口部は、上方に向かってテーパ状に拡開している、ことを特徴とする床構成ユニット。
  2. 基準床上に置き敷いて使用する矩形の床モジュール材と、
    前記床モジュール材の下方に配置して当該床モジュール材の一部を嵌り合わせる連結部材とを備え、
    基準床上に縦横に床モジュール材を上方から置き敷く操作を通じて、隣接する床モジュール材間を前記連結部材を介して連結し、
    これにより前記基準床の一部に、一段高い床面を構成可能としたものであって、
    前記床モジュール材は、基準床に直接又はアジャスタを介して接地する基材と、この基材の上に架設される床材とを具備し、前記連結部材は、隣接する床モジュール材の基材を同時に受容可能な上向き開口部を有するものであり、
    前記床モジュール材は、床材の下に配線空間を有するとともに、基材と基準床の間に横配線可能な通線隙間が確保される、ことを特徴とする床構成ユニット。
  3. 基準床上に置き敷いて使用する矩形の床モジュール材と、
    前記床モジュール材の下方に配置して当該床モジュール材の一部を嵌り合わせる連結部材とを備え、
    基準床上に縦横に床モジュール材を上方から置き敷く操作を通じて、隣接する床モジュール材間を前記連結部材を介して連結し、
    これにより前記基準床の一部に、一段高い床面を構成可能としたものであって、
    前記床モジュール材は、基準床に直接又はアジャスタを介して接地する基材と、この基材の上に架設される床材とを具備し、前記連結部材は、隣接する床モジュール材の基材を同時に受容可能な上向き開口部を有するものであり、
    前記床材は、前記基材に固定される固定床材と、前記基材に対して位置決め状態で着脱可能に係合される非固定床材とを具備し、前記非固定床材を取り外した位置にオプション部材を取り付け可能としている、ことを特徴とする床構成ユニット。
  4. 前記オプション部材も、前記基材に対して位置決め状態で着脱可能に係合される、請求項に記載の床構成ユニット。
  5. 前記オプション部材が、床材の下に設けられた配線空間を上方に開放する配線立ち上げ孔を有する通線機能付き非固定床材である、請求項又はに記載の床構成ユニット。
  6. 前記オプション部材が、床面から立ち上がる手摺り、又は、壁状の突出部材である、請求項又は記載の床構成ユニット。
  7. 前記床モジュール材は、基準床にアジャスタを介して接地し、非固定床材を取り除いた位置から前記アジャスタが調整可能とされる、請求項の何れかに記載の床構成ユニット。
  8. 前記非固定床材は、少なくとも3箇所が前記基材に支持される、請求項の何れかに記載の床構成ユニット。
  9. 前記床モジュール材は、隣接する同種又は異種の床モジュール材との辺の比率が整数倍となるようにモジュール化されている、請求項1~の何れかに記載の床構成ユニット。
  10. 基準床上に置き敷いて使用する矩形の床モジュール材と、
    前記床モジュール材の下方に配置して当該床モジュール材の一部を嵌り合わせる連結部材とを備え、
    基準床上に縦横に床モジュール材を上方から置き敷く操作を通じて、隣接する床モジュール材間を前記連結部材を介して連結し、
    これにより前記基準床の一部に、一段高い床面を構成可能としたものであって、
    前記床モジュール材は、基材と、この基材の上に所定幅の目地を介して架設される床材とを具備し、床材同士の間に所定幅の目地が形成されるとともに、床モジュール材同士の間にも前記目地と同幅の目地が形成されるように前記基材と前記床材の外縁位置を規定していることを特徴とする、床構成ユニット。
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