JP7363566B2 - 車載装置、車両用システム、及び端末接続管理方法 - Google Patents

車載装置、車両用システム、及び端末接続管理方法 Download PDF

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Description

本開示は、車載装置、車両用システム、及び端末接続管理方法に関するものである。
特許文献1には、電子キーと車両との間での無線通信によるコード照合を行って、車両ドアの施解錠及びエンジン始動を許可する電子キーシステムが開示されている。このような電子キーシステムにおいては、電子キーから送信されるコードが、車両側に予め登録された電子キーのコードと一致するか否かの照合を行う。
また、特許文献2には、1つのシェア車両を複数の携帯端末で操作するシェアリングシステムが開示されている。特許文献2には、Bluetooth Low Energy(Bluetoothは登録商標)に準拠した近距離無線通信によって、車両キーとして予め登録された携帯端末から車両の認証装置に送信される端末IDで認証が行われることが開示されている。
特開2012-122222号公報 特開2019-105881号公報
特許文献2に開示の技術のように、シェア車両を携帯端末で操作しようとする場合、1台のシェア車両を利用できる利用者数を増やしたい要求があると考えられる。しかしながら、Bluetooth Low Energy(以下、BLE)に準拠した近距離無線通信といった、通信接続を確立してから無線通信を行うコネクション型通信を行う携帯端末では、1つの通信対象と同時に通信接続可能な接続台数(以下、同時接続可能台数)が限られる場合がある。よって、1台の車両について登録されている携帯端末の登録数が、その車両に対する携帯端末の同時接続可能台数を上回ってしまうと、車両キー(つまり、電子キー)として登録されているにもかかわらず、電子キーとして利用できない携帯端末が発生してしまう問題が生じる。
この開示のひとつの目的は、同一の車両に対する携帯端末の同時接続可能台数がその車両の利用者数よりも少ない場合であっても、接続がより必要と推定されるユーザの携帯端末を優先して接続させることを可能にする車載装置、車両用システム、及び端末接続管理方法を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、開示の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本開示の第1の車載装置は、車両で用いられて、ユーザに携帯される携帯端末(2)との間で通信接続を確立して無線通信を行わせる接続処理部(306,306a)と、携帯端末から送信される電波を車両に設けられるアンテナ(34,35)で受信することで得られる、携帯端末の通信接続の優先度を決定可能な情報である優先度決定用情報をもとに、携帯端末の通信接続の優先度を決定する優先度決定部(305)とを備え、接続処理部で通信接続を確立して無線通信を行わせる携帯端末は、車両の電子キーとして機能するものであって、接続処理部は、優先度決定部で決定する優先度がより高い携帯端末を優先して通信接続させ、複数である規定数を超える携帯端末との間で同時に通信接続を行わせないものであって、同時に通信接続している携帯端末の数が規定数に達している状態において新たに通信接続を要求してくる携帯端末である接続要求端末がある場合に、通信接続している携帯端末のうちに、優先度が接続要求端末よりも低い携帯端末が存在すれば、その携帯端末の通信接続を解除して、接続要求端末を通信接続させる一方、通信接続している携帯端末のうちに、優先度が接続要求端末よりも低い携帯端末が存在しなければ、接続要求端末を通信接続させないものであって、優先度をもとに通信接続を行わせる携帯端末を電子キーとして、車両の利用に関する認証を行う認証部を備える。
上記目的を達成するために、本開示の第2の車載装置は、車両で用いられて、ユーザに携帯される携帯端末(2)との間で通信接続を確立して無線通信を行わせる接続処理部(306,306a)と、携帯端末から送信される電波を車両に設けられるアンテナ(34,35)で受信することで得られる、携帯端末の通信接続の優先度を決定可能な情報である優先度決定用情報をもとに、携帯端末の通信接続の優先度を決定する優先度決定部(305)とを備え、接続処理部は、優先度決定部で決定する優先度がより高い携帯端末を優先して通信接続させるものであり、優先度が高くなる携帯端末ほど、通信接続を継続させる時間を長く、且つ、通信接続を中断させる時間を短くする一方、優先度が低くなる携帯端末ほど、通信接続を継続させる時間を短く、且つ通信接続を中断させる時間を長くして、車両に対して同時に通信接続される携帯端末の数が複数である規定数を超えないように携帯端末を通信接続させる。
また、上記目的を達成するために、本開示の端末接続管理方法は、車両で用いられる端末接続管理方法であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行される、ユーザに携帯される携帯端末(2)との間で通信接続を確立して無線通信を行わせる接続処理工程と、携帯端末から送信される電波を車両に設けられるアンテナ(34,35)で受信することで得られる、携帯端末の通信接続の優先度を決定可能な情報である優先度決定用情報をもとに、携帯端末の通信接続の優先度を決定する優先度決定工程とを含み、接続処理工程で通信接続を確立して無線通信を行わせる携帯端末は、車両の電子キーとして機能するものであって、接続処理工程は、優先度決定工程で決定する優先度がより高い携帯端末を優先して通信接続させ、複数である規定数を超える携帯端末との間で同時に通信接続を行わせないものであって、同時に通信接続している携帯端末の数が規定数に達している状態において新たに通信接続を要求してくる携帯端末である接続要求端末がある場合に、通信接続している携帯端末のうちに、優先度が接続要求端末よりも低い携帯端末が存在すれば、その携帯端末の通信接続を解除して、接続要求端末を通信接続させる一方、通信接続している携帯端末のうちに、優先度が接続要求端末よりも低い携帯端末が存在しなければ、接続要求端末を通信接続させないものであって、優先度をもとに通信接続を行わせる携帯端末を電子キーとして、車両の利用に関する認証を行う認証工程を含む
以上の構成によれば、携帯端末から送信される電波を車両に設けられるアンテナで受信することで得られる、携帯端末の通信接続の優先度を決定可能な情報である優先度決定用情報をもとに、携帯端末の通信接続の優先度を決定する。よって、通信接続している携帯端末だけでなく、通信接続を要求する携帯端末の優先度も決定することが可能になる。そして、決定する優先度がより高い携帯端末を優先して通信接続させるので、同一の車両に対する携帯端末の同時接続可能台数がその車両の利用者数よりも少ない場合であっても、より優先度が高い携帯端末を優先して通信接続させることが可能になる。その結果、同一の車両に対する携帯端末の同時接続可能台数がその車両の利用者数よりも少ない場合であっても、接続がより必要と推定されるユーザの携帯端末を優先して接続させることが可能になる。
上記目的を達成するために、本開示の車両用システムは、車両で用いられて、ユーザに携帯される携帯端末(2)と、車両に設けられるアンテナ(34,35)と、前述の車載装置(30,30a)とを含む。
これによれば、前述の車載装置を含むので、同一の車両に対する携帯端末の同時接続可能台数がその車両の利用者数よりも少ない場合であっても、接続がより必要と推定されるユーザの携帯端末を優先して接続させることが可能になる。
車両用システム1の概略的な構成の一例を示す図である。 携帯端末2の概略的な構成の一例を示す図である。 車両側ユニット3の概略的な構成の一例を示す図である。 BLEモジュール35(35a~35j)の配置の一例を示す図である。 通信ECU30の概略的な構成の一例を示す図である。 端末位置に応じた携帯端末2の通信接続の優先度の一例について説明するための図である。 携帯端末2の端末位置と車両制御要求関連情報の受信の有無とに応じた優先度の順の一例について説明するための図である。 通信ECU30での接続関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 通信ECU30aの概略的な構成の一例を示す図である。 接続処理部306aでの処理の具体的な一例について説明するための図である。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態における説明を参照することができる。
(実施形態1)
<車両用システム1の概略構成>
以下、本実施形態について図面を用いて説明する。まず、図1を用いて、車両用システム1の説明を行う。図1に示すように、車両用システム1は、携帯端末2及び車両側ユニット3を含んでいる。
携帯端末2は、例えば多機能携帯電話機等の情報処理端末である。携帯端末2は、ユーザに携帯される。以降では、携帯端末2が多機能携帯電話機である場合を例に挙げて以降の説明を行う。なお、携帯端末2は、コネクション型通信を行うものであれば、多機能携帯電話機に限らない。コネクション型通信とは、無線通信を開始する前に通信相手との間で仮想的な専用通信路(つまり、コネクション)を確立し、コネクションを通じて情報の送受信を行う通信方式である。つまり、通信接続を確立して無線通信を行う通信方式である。コネクション型通信では、通信接続を確立する前にも、通信接続を開始するための信号のやり取りは行われる。
車両側ユニット3は、車両で用いられる。車両側ユニット3は、通信接続を確立した携帯端末2との間で無線通信を行う。車両側ユニット3は、この無線通信を介したコード照合によって車両の利用に関する認証を行う。車両側ユニット3の詳細については後述する。車両用システム1では、このコード照合による認証が成立したことをもとに、車両のドアの施解錠,車両の走行駆動源の始動等の車両の制御を許可する。つまり、車両用システム1では、携帯端末2が車両の電子キーとして機能する。なお、認証成立時に許可される車両の制御としては、他にも、携帯端末2からの指示によるエアコンの制御,車両情報の携帯端末2への送信等も挙げられる。
車両側ユニット3を用いる車両は、例えばシェアカー等の、同世帯以外の複数のユーザが利用する車両(以下、サービス車両)とすればよい。サービス車両は、自動運転によって配車されたり、自動運転で旅客輸送を行ったりする車両であってもよい。なお、シェアカーには、面識のないユーザ同士が同乗するライドシェアに用いられるシェアカー,個人所有の車両をこの車両の管理者が使用していない時間帯に他者に貸し出すカーシェアに用いられるシェアカー等も含む。
<携帯端末2の概略構成>
次に、図2を用いて携帯端末2についての説明を行う。図2に示すように、携帯端末2は、制御部20、通信モジュール21、提示装置22、及び操作入力部23を備えている。なお、本実施形態では、便宜上、携帯端末2のうちの、車両側ユニット3との通信接続及び車両の制御のための認証に関連する構成以外については説明を省略している。
通信モジュール21は、車両側ユニット3との間で通信接続を確立して近距離無線通信を行うための通信モジュールである。ここで言うところの近距離無線通信とは、例えば通信範囲が最大でも数十メートル程度におさまる所定の近距離無線通信規格に準拠した通信とする。ここで言うところの所定の近距離無線通信規格とは、同時に通信接続可能な台数が例えば数台といった制限のある通信規格とする。同時に通信接続可能な台数を以下では同時接続可能台数と呼ぶ。このような近距離無線通信規格としては、Bluetooth Low Energy(以下、BLE)等を採用することができる。本実施形態では、近距離無線通信として、BLEに準拠した通信を行う場合を例に挙げて説明を行う。BLEでは、2.4GHz帯の電波が用いられる。2.4GHz帯とは、2400MHzから2500MHzの電波である。
通信モジュール21は、車両側ユニット3から定期的に送信されるアドバタイジングパケットを、定期的にスキャンして受信する。アドバタイジングパケットを受信した通信モジュール21は、接続要求を車両側ユニット3に送信する。この接続要求が受諾された場合に、通信モジュール21と車両側ユニット3との通信接続が確立する。つまり、車両に対する携帯端末2の通信接続が確立する。
提示装置22は、ユーザに向けて情報を提示する。提示装置22としては、表示によって情報を提示する表示装置,音声によって情報を提示する音声出力装置等が挙げられる。操作入力部23は、ユーザからの操作入力を受け付ける。操作入力部23は、ユーザからの車両の制御に対する要求に関する操作入力(以下、制御要求操作入力)を受け付ける。制御要求操作入力の一例としては、車両のドアの施解錠を要求する操作入力,車両の空調装置の動作を要求する操作入力,タイヤ空気圧等の車両情報の送信を要求する操作入力等が挙げられる。操作入力部23は、提示装置22のうちの表示装置と一体となったタッチパネルであってもよい。
制御部20は、例えばプロセッサ,メモリ等からなる。制御部20は、車両側ユニット3と通信モジュール21との通信接続が確立した状態において、コネクションを通して車両側ユニット3から送信される情報を、通信モジュール21を介して取得する。制御部20は、コネクションを通して、認証用のコードを送信するトリガとなる信号を車両側ユニット3から取得する。以降では、一例として、認証用のコードを送信するトリガとなる信号は、車両側ユニット3から送信されてくる乱数コードであるものとして説明を続ける。
制御部20は、車両側ユニット3から送信される乱数コードを取得した場合、この乱数コードを、秘密鍵及び暗号化アルゴリズムで暗号化して、暗号化コードを生成する。秘密鍵及び暗号化アルゴリズムは、共通鍵暗号方式で用いる秘密鍵及び暗号化アルゴリズムとする。制御部20は、生成した暗号化コードを、コード照合のためのコードとして通信モジュール21に出力する。通信モジュール21は、制御部20から出力された暗号化コードを、通信モジュール21と通信接続が確立している車両側ユニット3に送信する。これにより、通信モジュール21から、この暗号化コードが、2.4GHz帯の電波にのせて車両側ユニット3に送信される。なお、コード照合のためのコードは、車両の正規のキー情報としてセンタ等から配信されるコードであってもよい。
制御部20は、車両側ユニット3から取得した情報が、提示装置22に提示すべき情報であった場合には、この情報を提示装置22から提示させる。例えば、車両情報の送信の要求に対して車両側ユニット3から送信される車両情報を取得した場合に、この車両情報を提示装置22から提示させればよい。
制御部20は、車両側ユニット3と通信モジュール21との通信接続が確立した状態において、操作入力部23で制御要求操作入力を受け付けた場合に、コネクションを通して、この制御要求操作入力に応じた車両制御要求を車両側ユニット3に送信する。この車両制御要求が制御要求関連情報に相当する。車両制御要求の一例としては、車両のドアの施解錠を要求する操作入力に応じた施解錠要求,車両の空調装置の動作を要求する操作入力に応じた空調制御要求,タイヤ空気圧等の車両情報の送信を要求する操作入力に応じた車両情報要求等が挙げられる。例えば、空調制御要求には、車両の空調装置の動作の開始,空調温度の設定等の要求が含まれる構成とすればよい。
制御部20は、車両側ユニット3と通信モジュール21との通信接続が確立していない状態において、操作入力部23で制御関連操作入力を受け付けた場合には、例えば車両制御要求若しくは車両制御要求が行われることを示す情報を接続要求に含ませるか付与して車両側ユニット3へ送信する構成とすればよい。この場合、この車両制御要求,車両制御要求が行われることを示す情報が制御要求関連情報に相当する。車両制御要求が行われることを示す情報を送信する構成とした場合、車両側ユニット3と通信モジュール21との通信接続が確立してから車両制御要求を、コネクションを通して送信させる構成としてもよい。以降では、車両制御要求及び車両制御要求が行われることを示す情報をまとめて車両制御要求関連情報と呼ぶ。
また、制御部20は、通信モジュール21と通信接続が確立した車両側ユニット3から、シート個人設定の送信要求を、通信モジュール21を介して受けた場合に、携帯端末2の不揮発性メモリに予め格納しておいた自端末のユーザのシート個人設定を読み出す。そして、制御部20は、読みだしたシート個人設定を、通信モジュール21からこの車両側ユニット3へ送信させる。シート個人設定とは、ユーザ別の車両のシート位置の設定値とすればよい。
<車両側ユニット3の概略構成>
次に、図3を用いて、車両側ユニット3の概略的な構成の一例について説明を行う。図3に示すように、車両側ユニット3は、通信ECU30、車両センサ31、施解錠スイッチ(以下、施解錠SW)32、始動スイッチ(以下、始動SW)33、BLE通信部34、BLEモジュール35、ボデーECU36、パワーユニットECU37、照合ECU38、エアコンECU39、及びシートECU40を含んでいる。例えば、通信ECU30、車両センサ31、ボデーECU36、パワーユニットECU37、照合ECU38、エアコンECU39,及びシートECU40は、車内LANに接続される構成とすればよい。
車両センサ31は、自車の各種状態を検出するためのセンサ群である。車両センサ31としては、自車の各座席の着座状態を検出する着座センサ,自車の車両ドアの開閉状態を検出するためのドアカーテシスイッチ等がある。また、車両センサ31としては、自車の走行状態,操作状態等を検出するためのセンサがある。このようなセンサとしては、自車の車速を検出する車速センサ,シフトポジションを検出するシフトポジションセンサ等がある。
施解錠SW32は、運転席のドア,助手席のドア,トランクルームドアといった車両ドアの施解錠を要求するためのスイッチである。施解錠SW32は、車両のアウタードアハンドルに設けられたり、リアバンパに設けられたりする構成とすればよい。施解錠SW32としては、例えばタッチスイッチを用いたり、メカニカルなボタンスイッチを用いたりすることができる。施解錠SW32の信号は、例えばボデーECU36に出力される構成とすればよい。
始動SW33は、自車の走行駆動源の始動を要求するためのスイッチである。始動SW33は、例えば運転席前方に設けられる。始動SW33としては、例えばメカニカルなボタンスイッチを用いることができる。始動SW33の信号は、例えば照合ECU38に出力される構成とすればよい。
BLE通信部34は、例えばIC,アンテナ,通信回路等からなる通信モジュールである。BLE通信部34は、通信ECU30の指示に従って、BLEに準拠した無線通信を行う。このBLE通信部34がアンテナに相当する。
BLEモジュール35は、BLEに準拠した無線通信を行うことが可能な通信モジュールである。BLEモジュール35は、BLE通信部34と同様に、例えばIC,アンテナ,通信回路等からなる構成とすればよい。このBLEモジュール35がアンテナに相当する。また、BLEモジュール35は、例えば、受信する電波の受信信号強度(以下、RSSI)を測定するRSSI測定回路を有している構成とすればよい。
BLEモジュール35は、携帯端末2の通信モジュール21とBLE通信部34との間で通信接続を確立して行っている無線通信に用いられる電波のスニッフィング(つまり、傍受)によって、この電波を受信してRSSIを測定する。また、BLEモジュール35は、BLE通信部34との間で通信接続を確立していない携帯端末2の通信モジュール21から送信される電波も受信してRSSIを測定する。このような電波の一例としては、通信接続確立前の接続要求の送信に用いられる電波が挙げられる。
BLEモジュール35は、例えば自車の車室内外の複数箇所に設けられ、各設置場所において、携帯端末2から送信される電波のRSSIを測定することが好ましい。例えば、BLEモジュール35は、車室外の所定範囲が強電界エリアとなるように、例えば、車両ドアの外側面,車両の屋根部,ボンネット,ピラー等に配置される。また、BLEモジュール35は、車室内の所定範囲が強電界エリアとなるように、センターコンソールとインストルメントパネルとの境界部分,車両ドアの内側面,トランクルーム等に配置される。
一例として、図4に示すように、車室外に配置されるBLEモジュール35として、車両の左右の側面の前部から後部にわたってBLEモジュール35a~35fを備える構成とすればよい。また、一例として、図4に示すように、車室内に配置されるBLEモジュール45として、車室内にBLEモジュール35g~35jを備える構成とすればよい。
BLEモジュール35aは、車両の前部座席の右側ドアの外側面に配置される。BLEモジュール35bは、車両の後部座席の右側ドアの外側面に配置される。BLEモジュール35cは、車両の後端部の右コーナー付近に配置される。BLEモジュール35dは、車両の前部座席の左側ドアの外側面に配置される。BLEモジュール35eは、車両の後部座席の左側ドアの外側面に配置される。BLEモジュール35fは、車両の後端部の左コーナー付近に配置される。
BLEモジュール35gは、車両のセンターコンソールとインストルメントパネルとの境界部分に配置される。BLEモジュール35hは、後部座席の右側ドアの内側面に配置される。BLEモジュール35iは、トランクルームの床部に配置される。BLEモジュール35jは、車両の後部座席の左側ドアの内側面に配置される。
BLEモジュール35は、測定したRSSIを通信ECU30に出力する。RSSIは、距離減衰特性を持つため、BLEモジュール35で測定したRSSIから、BLEモジュール35と電波の送信元の携帯端末2との距離を算出することが可能になる。また、BLEモジュール35と携帯端末2との距離から、自車に対する携帯端末2の位置を特定することが可能になる。
例えば、3つ以上のBLEモジュール35で測定したRSSIのそれぞれから算出した距離、及びこれらのBLEモジュール35の自車における配置位置に基づいて、三角測量の原理によって自車の基準点に対する携帯端末2の位置を特定することができる。
なお、本実施形態では、RSSIを利用して自車に対する携帯端末2の位置を特定する構成を例に挙げて説明を行うが、必ずしもこれに限らない。例えば、電波の到来角度を用いて定位を行うAoA(Angle of Arrival)方式を利用して自車に対する携帯端末2の位置を特定する構成としてもよい。また、電波の飛行時間を用いて定位を行うToF(Time of Flight)方式を利用して自車に対する携帯端末2の位置を特定する構成としてもよい。他にも、電波の到達時間差を用いて定位を行うTDOA(Time Difference of Arrival)方式を利用して自車に対する携帯端末2の位置を特定する構成としてもよい。
ボデーECU36は、例えばプロセッサ,メモリ等からなる電子制御装置である。ボデーECU36は、各車両ドアの施解錠を制御するための駆動信号を各車両ドアに設けられたドアロックモータに出力することで、各車両ドアの施解錠を行う。また、ボデーECU36には、施解錠SW32が接続されており、施解錠SW32のオンオフに応じた信号が入力される。
パワーユニットECU37は、例えばプロセッサ,メモリ等からなる電子制御装置である。パワーユニットECU37は、車両の内燃機関又はモータジェネレータといった走行駆動源を制御する。パワーユニットECU37は、照合ECU38から走行駆動源の始動許可信号を取得すると、自車の走行駆動源を始動させる。
照合ECU38は、例えばプロセッサ,メモリ等からなる電子制御装置である。照合ECU38は、車両の利用の許可に関する処理を行う。照合ECU38は、ボデーECU36から入力される信号,車両状態等に応じて、通信ECU30にアドバタイジングパケットの送信を要求するためのトリガ(以下、要求トリガ)を入力する。例えば、照合ECU38は、車両が駐車中であって、且つ、車両の全ドアが施錠されてから一定時間経過後に、定期的にアドバタイジングパケットを送信させるための要求トリガを通信ECU30に入力すればよい。なお、この定期的なアドバタイジングパケットの送信の終了タイミングは、例えば自車の走行が開始したタイミング等とすればよい。
また、照合ECU38は、自車と通信接続が確立している携帯端末2に向けて送信させる乱数コードを、通信ECU30に送る。通信ECU30は、BLE通信部34からこの乱数コードを、この携帯端末2に向けて送信させる。照合ECU38は、乱数コードを受信した携帯端末2から送信される前述の暗号化コードを、BLE通信部34及び通信ECU30を介して取得する。そして、照合ECU38は、携帯端末2から取得した暗号化コードと、この携帯端末2に向けて送信させた乱数コードを共通鍵暗号方式の秘密鍵及び暗号化アルゴリズムで暗号化して得られた暗号化コードとのコード照合を行う。他にも、照合ECU38は、通信ECU30で特定する自車に対する携帯端末2の位置(以下、端末位置)を、通信ECU30から取得する。
携帯端末2に向けた乱数コードの送信は、自車と携帯端末2との通信接続の確立中に逐次行わせる構成としてもよいし、所定のイベント検出時に行わせる構成としてもよい。ここで言うところの所定のイベント検出時とは、施解錠SW32の操作検出時,始動SW33の操作検出時,自車との通信接続の確立時,前述の施解錠要求の受信時等が挙げられる。照合ECU38は、施解錠SW32の操作はボデーECU36から入力される施解錠SW32の信号から検出すればよい。照合ECU38は、始動SW33の操作は、始動SW33から入力される信号から検出すればよい。照合ECU38は、自車との通信接続の確立及び施解錠要求の受信は、通信ECU30をモニタすることで検出すればよい。
照合ECU38は、例えば自車が駐車中且つ車両ドアが閉じている状態の場合には、前述のコード照合が成立し、且つ、照合に用いられた携帯端末2が車室外に位置すると特定されている場合に、各車両ドアの施解錠を許可する信号をボデーECU36に送る。これにより、各車両ドアの施解錠が許可される。車両ドアが施錠状態の場合には、車両ドアの解錠を許可すればよい。車両ドアが解錠状態の場合には、車両ドアの施錠を許可すればよい。一方、照合ECU38は、前述のコード照合が成立した場合であっても、照合に用いられた携帯端末2が車室外に位置すると特定されていない場合に、各車両ドアの施解錠を許可する信号をボデーECU36に送らない。この場合、各車両ドアの施解錠は許可されない。照合ECU38は、前述のコード照合が成立しなかった場合にも、各車両ドアの施解錠を許可する信号をボデーECU36に送らない。例えば、自車が駐車中であることは、車両センサ31のうちの車速センサ,シフトポジションセンサ等で検出する検出結果をもとに特定すればよい。車両ドアが閉じていることは、車両センサ31のうちのドアカーテシスイッチの信号をもとに特定すればよい。携帯端末2の位置については、通信ECU30から取得する端末位置を用いればよい。
ボデーECU36は、各車両ドアの施解錠が許可されたことと、施解錠SW32の操作を検出したこととの条件を満たした場合に、前述の施解錠要求の受信なしに、各車両ドアの施解錠を行う。これにより、スマートエントリーの機能を実現すればよい。例えば、前述の施解錠要求の受信時に各車両ドアの施解錠が許可された場合に、施解錠SW32の操作を検出しなくても各車両ドアの施解錠を行う構成としてもよい。これにより、キーレスエントリーの機能を実現すればよい。
照合ECU38は、例えば始動SW33の操作検出時には、前述のコード照合が成立し、且つ、照合に用いられた携帯端末2が車室内に位置すると特定されている場合に、走行駆動源の始動許可信号をパワーユニットECU37に送る。これにより、自車の走行駆動源が始動される。一方、照合ECU38は、前述のコード照合が成立した場合であっても、照合に用いられた携帯端末2が車室内に位置しないと特定されている場合に、走行駆動源の始動許可信号をパワーユニットECU37に送らない。この場合、自車の走行駆動源は始動されない。照合ECU38は、前述のコード照合が成立しなかった場合にも、走行駆動源の始動許可信号をパワーユニットECU37に送らない。
エアコンECU39は、例えばプロセッサ,メモリ等からなる電子制御装置である。エアコンECU39は、車両の車室内の空調を行う空調装置を制御する。エアコンECU39は、通信ECU30を介して前述の空調制御要求を取得すると、その空調制御要求に従って空調装置を動作させる。空調制御要求に従った空調装置の動作の一例としては、空調装置の動作開始,空調温度の調整等が挙げられる。
シートECU40は、例えばプロセッサ,メモリ等からなる電子制御装置である。シートECU40は、車両の座席のシート位置の調整といったシート環境についての制御を行う。シートECU40は、通信ECU30からシート個人設定を取得すると、座席のシート位置をそのシート個人設定に合わせたシート位置に調整する。調整されるシート位置の一例としては、リクライニング位置,スライド位置等が挙げられる。
通信ECU30は、例えばプロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、メモリに記憶された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。通信ECU30は、例えばBLE通信部34、BLEモジュール35、照合ECU38、及び車内LANと接続されている。通信ECU30は、BLE通信部34での通信の制御に関連する各種の処理を実行する。ここで言うところのメモリは、コンピュータによって読み取り可能なプログラム及びデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。また、非遷移的実体的記憶媒体は、半導体メモリ又は磁気ディスクなどによって実現される。この通信ECU30が車載装置に相当する。なお、通信ECU30の詳細については、以下で述べる。
<通信ECU30の概略構成>
ここで、図5を用いて、通信ECU30の概略的な構成の一例について説明を行う。図5に示すように、通信ECU30は、通信処理部301、端末情報取得部302、車両情報取得部303、端末位置特定部304、優先度決定部305、及び接続処理部306を機能ブロックとして備える。なお、通信ECU30が実行する機能の一部又は全部を、1つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、通信ECU30が備える機能ブロックの一部又は全部は、プロセッサによるソフトウェアの実行とハードウェア部材の組み合わせによって実現されてもよい。プロセッサによって通信ECU30の機能ブロックの処理が実行されることが、端末接続管理方法が実行されることに相当する。
通信処理部301は、照合ECU38から前述の要求トリガが入力された場合に、BLE通信部34からアドバタイジングパケットの送信を開始させる。また、通信処理部301は、照合ECU38から送られてくる乱数コードを、BLE通信部34から、通信接続が確立している携帯端末2に向けて送信させる。乱数コードを受信した携帯端末2では、この乱数コードをもとに生成した暗号化コードを返信することになる。他にも、通信処理部301は、例えば自車と通信接続が確立した携帯端末2に向けて、BLE通信部34からシート個人設定の送信要求を送信させる。シート個人設定の送信要求を受信した携帯端末2では、シート個人設定を返信することになる。
端末情報取得部302は、BLE通信部34で携帯端末2から受信した情報を取得する。なお、個々の携帯端末2別の情報の区別は、携帯端末2から受信する情報に含まれる、個々の携帯端末2を識別するための識別情報をもとに行うことが可能な構成とすればよい。以下では、この識別情報は携帯端末2の端末IDであるものとして説明を行う。端末情報取得部302は、携帯端末2から送信される前述の車両制御要求関連情報を取得する。端末情報取得部302は、車両制御要求関連情報を取得した場合には、車両制御要求関連情報を取得したことを後述する優先度決定部305に通知する。
端末情報取得部302は、車両制御要求関連情報として施解錠要求を取得した場合には、この施解錠要求を照合ECU38に送る。これにより、照合ECU38から通信処理部301に乱数コードが送られてくることになる。端末情報取得部302は、車両制御要求関連情報として空調制御要求を取得した場合には、この空調制御要求をエアコンECU39に送る。これにより、エアコンECU39では、この空調制御要求に従った空調装置の制御が行われる。端末情報取得部302は、車両制御要求関連情報として車両情報要求を取得した場合には、この車両情報要求を車両情報取得部303に送る。
また、端末情報取得部302は、BLE通信部34で携帯端末2からシート個人設定を受信した場合に、このシート個人設定を取得する。端末情報取得部302は、シート個人設定を取得した場合には、このシート個人設定をシートECU40に送る。これにより、シートECU40では、このシート個人設定に従ったシート位置の調整が行われる。
車両情報取得部303は、端末情報取得部302で取得した車両情報要求に従った車両情報を取得する。例えば、タイヤ空気圧を要求する車両情報要求を取得した場合には、自車のタイヤ空気圧を検出するセンサユニットからタイヤ空気圧を取得すればよい。車両情報取得部303は、車両情報要求に従った車両情報を取得した場合に、この車両情報を通信処理部301に送る。そして、通信処理部301は、BLE通信部34から、車両情報要求の送信元の携帯端末2に向けてその車両情報を送信させる。
端末位置特定部304は、携帯端末2から送信される電波をBLEモジュール35で受信する受信結果をもとに、自車に対する携帯端末2の位置(以下、端末位置)を特定する。端末位置の特定に用いる受信結果を得る電波は、自車と通信接続が確立している携帯端末2とBLE通信部34との間でコネクションを通して無線通信を行うのに用いられる電波に限らない。例えば、自車と通信接続が確立していない携帯端末2から接続要求を送信するのに用いられる電波であってもよい。これにより、自車と通信接続が確立している携帯端末2であっても自車と通信接続が確立していない携帯端末2であっても、端末位置特定部304で端末位置を特定することが可能になる。
端末位置特定部304は、携帯端末2から送信される電波を自車に設けられる複数のBLEモジュール35のそれぞれで受信する受信結果をもとに、自車に対する携帯端末2の位置を特定する。一例としては、複数のBLEモジュール35のそれぞれで受信した電波のRSSIから自車に対する携帯端末2の位置を特定する。端末位置特定部304は、BLE通信部34で受信する電波のRSSIといった受信結果も用いて、自車に対する携帯端末2の位置を特定してもよい。なお、端末位置特定部304は、複数のBLEモジュール35のそれぞれで受信する受信結果をもとに、前述したように、AoA方式,ToF方式,TDOA方式等を利用して、自車に対する携帯端末2の位置を特定してもよい。端末位置特定部304で特定した端末位置は、優先度決定部305及び照合ECU38に送られる。
優先度決定部305は、携帯端末2から送信される電波を自車に設けられるBLE通信部34,BLEモジュール35で受信することで得られる情報をもとに、携帯端末2の通信接続の優先度を決定する。この優先度決定部305で行う、優先度を決定する工程が優先度決定工程にあたる。
優先度決定部305は、端末位置特定部304で特定する端末位置に応じて、携帯端末2の通信接続の優先度を決定する。端末位置特定部で特定する端末位置が、優先度決定用情報に相当する。ここで、図6を用いて、端末位置に応じた携帯端末2の通信接続の優先度の一例について説明する。
図6のHVは自車を示す。図6のB,C,D,Eは、自車を基準とする各範囲を示す。図6のBは、自車の車室内の範囲を示す。図6のC~Eは、自車の車室外の範囲を示す。さらに、図6のCは、自車の近傍の範囲を示す。自車の近傍の範囲とは、自車の車室外での自車から携帯端末2までの距離(以下、車室外距離)が第1閾値距離以下の範囲とする。第1閾値距離は、自車の近傍と言える程度の距離であればよく、例えば自車から2mとすればよい。自車から携帯端末2までの距離は、自車の基準点からの距離としてもよいし、自車の外面のうちの携帯端末2に最も近くなる点からの距離としてもよい。図6のDは、BLE通信部34の通信範囲の境界領域の範囲(以下、境界範囲)を示す。この境界範囲は、BLE通信部34との無線通信が可能な範囲に入ったばかりに相当する範囲である。例えば、BLE通信部34の通信範囲が30mである場合には、Dは自車から30m~30m-αの範囲とすればよい。αの値は数m程度とすればよい。図6のEは、Cの範囲外、且つ、Dの範囲よりも自車に近い範囲を示す。以降では、このEの範囲を中間範囲と呼ぶ。
優先度決定部305は、端末位置が自車の車室内(図6のB参照)である携帯端末2の優先度を、端末位置が自車の車室外(図6のC~E参照)である携帯端末2の優先度よりも高く決定する。これは、車室内の携帯端末2は、走行駆動源の始動の許可のために用いられる可能性があり、自車と通信接続させる優先度がより高いためである。
優先度決定部305は、端末位置が、自車から携帯端末2までの車室外距離が第1閾値距離以下の近傍範囲内(図6のC参照)にあたる携帯端末2の優先度を、端末位置が、車室外距離が第1閾値よりも長くなる近傍範囲外(図6のD,E参照)にあたる携帯端末2の優先度よりも高く決定する。これは、近傍範囲内の携帯端末2は、スマートエントリーの機能を車両ドアの施解錠の許可のために用いる可能性があり、自車と通信接続させる優先度が車室外の他の範囲に位置する携帯端末2よりも高いためである。
優先度決定部305は、端末位置が、車室外距離が境界範囲(図6のD参照)内にあたる携帯端末の優先度を、端末位置が、車室外距離が中間範囲(図6のE参照)内にあたる携帯端末の優先度よりも高く決定する。これは、境界範囲内の携帯端末2は、自車にこれから向かおうとしている可能性が高く、乗車前のおもてなしに関する処理を携帯端末2と車両側ユニット3とが連携して開始するタイミングとして良好であることから、自車と通信接続させる優先度が中間範囲に位置する携帯端末2よりも高いためである。乗車前のおもてなしの一例としては、携帯端末2から送信されるシート個人設定に従ったシート位置の調整等が挙げられる。
また、優先度決定部305は、BLE通信部34で前述の車両制御要求関連情報を受信した場合に、この車両制御要求関連情報を送信した携帯端末2の優先度を最も高く決定する。つまり、優先度決定部305は、操作入力部23で制御要求操作入力を受け付けた携帯端末2の優先度を最も高く決定する。BLE通信部34で受信する車両制御要求関連情報も、優先度決定用情報に相当する。優先度決定部305は、車両制御要求関連情報を取得したことの通知を端末情報取得部302から受けた場合を、BLE通信部34で車両制御要求関連情報を受信した場合として扱えばよい。これは、車両制御要求関連情報はユーザの意思を反映したものであるため、この車両制御要求関連情報を送信する携帯端末2を自車と通信接続させる優先度が最も高いためである。
ここで、図7を用いて、携帯端末2の端末位置と車両制御要求関連情報の受信の有無とに応じた優先度の順の一例について説明する。図7のAは、BLE通信部34で車両制御要求関連情報を受信した携帯端末2を示す。図7のBは、端末位置が自車の車室内の携帯端末2を示す。図7のCは、端末位置が自車の近傍範囲内にあたる携帯端末2を示す。図7のDは、端末位置が自車の境界範囲内にあたる携帯端末2を示す。図7のEは、端末位置が自車の中間範囲内にあたる携帯端末2を示す。これらのA~Eの携帯端末2の優先度の順は、図7に示すように、Aが最優先,Bが第2優先,Cが第3優先,Dが第4優先,Eが第5優先となる。
優先度決定部305は、BLE通信部34で車両制御要求関連情報を受信した携帯端末2については、より新しく車両制御要求関連情報を受信した携帯端末2ほど優先度を高く決定すればよい。また、優先度決定部305は、端末位置が車室内,近傍範囲,境界範囲,中間範囲のうちの同じ範囲内にあたる携帯端末2であって、車両制御要求関連情報を受信したか否かの条件が同じ携帯端末2が複数存在する場合には、同じ優先度を決定すればよい。
他にも、優先度決定部305は、端末位置が同じ車室内にあたる場合であっても、運転席にあたるか運転席以外にあたるかで優先度をさらに細かく区分してもよい。この場合、端末位置が運転席にあたる携帯端末2の優先度を、端末位置が運転席以外にあたる携帯端末2の優先度よりも高く決定すればよい。これは、同じ車室内の携帯端末2であっても、運転席に位置する携帯端末2は、運転手の携帯端末2である可能性が高く、走行駆動源の始動の許可のために自車と通信接続させる優先度がより高いためである。
優先度決定部305は、決定した携帯端末2別の優先度を、通信ECU30のメモリに記憶しておく構成とすればよい。この場合、例えば携帯端末2の端末IDと優先度とを紐付けて記憶しておけばよい。優先度を記憶しておくメモリは、揮発性メモリであってもよいし、不揮発性メモリであってもよい。優先度決定部305は、優先度を逐次決定し直し、更新していくものとする。優先度決定部305は、端末位置特定部304で端末位置が新たに特定された場合に、優先度を決定し直せばよい。また、優先度決定部305は、BLE通信部34で車両制御要求関連情報を新たに受信した場合に、優先度を決定し直せばよい。
接続処理部306は、BLE通信部34と携帯端末2との間で通信接続を確立して無線通信を行わせる。接続処理部306は、規定数以上の携帯端末2との間で同時に通信接続を行わせないものとする。ここで言うところの規定数とは、複数であるものとする。接続処理部306は、接続要求のあった携帯端末2の通信接続の諾否を、優先度決定部305で決定する優先度をもとに決定する。接続処理部306は、優先度決定部305で決定する優先度がより高い携帯端末2を優先して通信接続させる。優先度の高い携帯端末2は、接続がより必要と推定されるユーザの携帯端末2と言える。よって、以上の構成によれば、接続がより必要と推定されるユーザの携帯端末2を優先して接続させることが可能になる。この接続処理部306で行う、優先度がより高い携帯端末2を優先して通信接続させる工程が接続処理工程にあたる。
接続処理部306は、同時に自車に対して通信接続している携帯端末2の数が規定数未満の状態において新たに通信接続を要求してくる携帯端末(以下、接続要求端末)がある場合に、その接続要求端末の接続要求を受諾し、通信接続させる。接続処理部306は、BLE通信部34での接続要求の受信の有無をモニタすることで、接続要求の有無を特定すればよい。
接続処理部306は、同時に自車に対して通信接続している携帯端末2の数が規定数に達している状態において新たに通信接続を要求してくる接続要求端末がある場合に、通信接続している携帯端末2と接続要求端末との優先度を比較する。比較に用いる優先度は、優先度決定部305で決定した直近の優先度を用いる。そして、接続処理部306は、通信接続している携帯端末2のうちに、優先度が接続要求端末よりも低い携帯端末2が存在すれば、その携帯端末2の通信接続を解除する。さらに、接続処理部306は、その接続要求端末の接続要求を受諾し、通信接続させる。一方、接続処理部306は、通信接続している携帯端末2のうちに、優先度が接続要求端末よりも低い携帯端末2が存在しなければ、その接続要求端末の接続要求を拒否し、通信接続させない。
自車と同時に通信接続されている携帯端末2が同時接続可能台数に達した場合であっても、BLE通信部34からアドバタイズパケットを送信して携帯端末2からの接続要求を送信させることのできる構成の場合には、前述の規定数は同時接続可能台数とすればよい。これによれば、接続がより必要と推定されるユーザの携帯端末2を優先して接続させることを可能にしつつ、自車に同時に通信接続する携帯端末2の台数をより多くすることが可能になる。
一方、自車と同時に通信接続されている携帯端末2が同時接続可能台数に達した場合には、BLE通信部34からのアドバタイズパケットの送信を停止して携帯端末2からの接続要求を送信させることができなくなる構成の場合には、前述の規定数は同時接続可能台数よりも少ない数とすればよい。一例としては、同時接続可能台数から1を差し引いた数とすればよい。これによれば、自車と同時に通信接続されている携帯端末2が同時接続可能台数に達した場合であっても、接続がより必要と推定されるユーザの携帯端末2を優先して接続させることが可能になる。
<通信ECU30での接続関連処理>
次に、図8のフローチャートを用いて、通信ECU30での携帯端末2の通信接続に関連する処理(以下、接続関連処理)の流れの一例について説明を行う。図8のフローチャートは、例えば通信ECU30がBLE通信部34からアドバタイジングパケットの送信を開始した場合に開始する構成とすればよい。また、図8のフローチャートでは、優先度決定部305での携帯端末2の優先度の決定が逐次行われて、携帯端末2の優先度が逐次更新されているものとする。
まず、ステップS1では、携帯端末2から送信される接続要求を受信した場合(S1でYES)には、ステップS2に移る。一方、接続要求を受信していない場合(S1でNO)には、ステップS9に移る。
ステップS2では、自車のBLE通信部34(つまり、自車)に同時に通信接続されている携帯端末2の台数が規定数未満の場合(S2でYES)には、ステップS3に移る。一方、規定数以上の場合(S2でNO)には、ステップS4に移る。ステップS3では、接続処理部306が、接続要求を受諾し、その接続要求を送信した携帯端末2(つまり、接続要求端末)と通信接続を確立させ、ステップS9に移る。
ステップS4では、接続処理部306が、自車に通信接続中の携帯端末2の優先度と、接続要求端末の優先度とを比較する。ステップS5では、自車に通信接続中の携帯端末2のうちの優先度が最も低い携帯端末2よりも、接続要求端末の優先度の方が高い場合(S5でYES)には、ステップS6に移る。一方、接続要求端末の優先度の方が低い場合(S5でNO)には、ステップS8に移る。
ステップS6では、接続処理部306が、自車に通信接続中の携帯端末2のうちの優先度が最も低い携帯端末2の通信接続を解除させる。ステップS7では、接続処理部306が、接続要求を受諾し、接続要求端末と通信接続を確立させ、ステップS9に移る。
ステップS8では、接続処理部306が、接続要求を拒否し、接続要求端末の通信接続を確立させず、ステップS9に移る。ステップS9では、接続関連処理の終了タイミングであった場合(S9でYES)には、接続関連処理を終了する。接続関連処理の終了タイミングの一例としては、アドバタイジングパケットの送信の終了時,通信ECU30の電源オフ時等とすればよい。一方、接続関連処理の終了タイミングでなかった場合(S9でNO)には、S1に戻って処理を繰り返す。
<実施形態1のまとめ>
実施形態1の構成によれば、携帯端末2の端末位置と車両制御要求関連情報の受信の有無とに応じて、優先度決定部305が携帯端末2の通信接続の優先度を決定する。端末位置特定部304で特定する携帯端末2の端末位置は、コネクションを通した無線通信に用いられる電波の受信結果をもとに特定するだけでなく、通信接続の確立前の信号のやり取りに用いられる電波の受信結果をもとに特定することができる。よって、自車に通信接続している携帯端末2だけでなく、自車に通信接続を要求する携帯端末2(つまり、自車の通信接続していない携帯端末2)の優先度も優先度決定部305で決定することが可能になる。そして、接続処理部306が、優先度決定部305で決定する優先度がより高い携帯端末2を優先して通信接続させるので、同一の車両に対する携帯端末2の同時接続可能台数がその車両の利用者数よりも少ない場合であっても、より優先度が高い携帯端末2を優先して通信接続させることが可能になる。その結果、同一の車両に対する携帯端末2の同時接続可能台数がその車両の利用者数よりも少ない場合であっても、接続がより必要と推定されるユーザの携帯端末2を優先して接続させることが可能になる。
(実施形態2)
実施形態1では、自車に対する携帯端末2の通信接続を確立した後、より優先度の高い携帯端末2が通信接続されるのと交代で通信接続が解除されるまで、通信接続を維持する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、優先度が高くなる携帯端末2ほど通信接続を継続させる時間を長く、且つ、通信接続を中断させる時間を短くして、自車に対して携帯端末2が同時に接続される台数が規定数を超えないように通信接続させる構成(以下、実施形態2)としてもよい。
以下では、実施形態2の一例について図を用いて説明する。実施形態2の車両用システム1は、通信ECU30の代わりに通信ECU30aを含むことを除けば、実施形態1の車両用システム1と同様である。
ここで、図9を用いて、通信ECU30aの概略的な構成の一例について説明を行う。図9に示すように、通信ECU30aは、通信処理部301、端末情報取得部302、車両情報取得部303、端末位置特定部304、優先度決定部305、及び接続処理部306aを機能ブロックとして備える。通信ECU30aは、接続処理部306の代わりに接続処理部306aを備える点を除けば、実施形態1の通信ECU30と同様である。
接続処理部306aは、BLE通信部34と携帯端末2との間で通信接続を確立して無線通信を行わせる。接続処理部306aは、規定数以上の携帯端末2との間で同時に通信接続を行わせないものとする。ここで言うところの規定数とは、実施形態1と同様とすればよい。接続処理部306aは、優先度決定部305で決定される優先度が高くなる携帯端末2ほど、通信接続を継続させる時間を長く、且つ、通信接続を中断させる時間を短くする。一方、接続処理部306aは、優先度が低くなる携帯端末ほど、通信接続を継続させる時間を短く、且つ通信接続を中断させる時間を長くする。この接続処理部306aで行う、優先度がより高い携帯端末2を優先して通信接続させる工程も接続処理工程にあたる。
ここで、図10を用いて、接続処理部306aでの処理の具体的な一例について説明する。図10のグラフの縦軸が通信接続の接続状態を示し、横軸が時間を示す。図10では、便宜上、規定数は3であって、通信接続を要求した携帯端末2が4台であった場合の一例を示す。また、優先度決定部305によって、この4台の携帯端末2の優先度が高いものから順に優先度1~4に決定されているものとして説明を行う。
例えば、接続処理部306aは、優先度1の携帯端末2については、通信接続を継続する時間を4秒間,通信接続を中断する時間を1秒間とする。接続処理部306aは、優先度2の携帯端末2については、通信接続を継続する時間を3秒間,通信接続を中断する時間を2秒間とする。接続処理部306aは、優先度3の携帯端末2については、通信接続を継続する時間を2秒間,通信接続を中断する時間を3秒間とする。接続処理部306aは、優先度4の携帯端末2については、通信接続を継続する時間を1秒間,通信接続を中断する時間を4秒間とする。
接続処理部306aは、例えば優先度1の携帯端末2の通信接続の1秒間の中断時間中に、優先度4の携帯端末2の通信接続を行う。一方、接続処理部306aは、優先度1の携帯端末2の4秒間の通信接続中は、優先度4の携帯端末2の通信接続を中断する。これによって、自車に対して同時に通信接続される携帯端末2の台数を規定数以下に保ちつつ、通信接続する時間をずらすことで規定数を上回る台数の携帯端末2に、自車と通信接続できる機会を与える。
実施形態2の構成によっても、接続処理部306aが、優先度決定部305で決定する優先度がより高い携帯端末2を優先して通信接続させる。よって、同一の車両に対する携帯端末2の同時接続可能台数がその車両の利用者数よりも少ない場合であっても、接続がより必要と推定されるユーザの携帯端末2を優先して接続させることが可能になる。
(実施形態3)
前述の実施形態では、車両側ユニット3と携帯端末2との間で通信接続を確立して行う無線通信に用いられる電波と、端末位置の特定に用いる電波とが同じ通信技術で用いられる電波である構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、車両側ユニット3と携帯端末2との間で通信接続を確立して行う無線通信に用いられる電波と、端末位置の特定に用いる電波とが異なる通信技術で用いられる電波である構成(以下、実施形態3)としてもよい。
実施形態3の構成の一例としては、車両側ユニット3と携帯端末2との間で通信接続を確立して行う無線通信は、BLEに準拠した通信とする一方、端末位置の特定には、UWB-IR(Ultra Wide Band - Impulse Radio)方式の通信(以下、UWB通信)を利用する構成とすればよい。この場合、携帯端末2は、UWB通信で使用されるインパルス状の電波(以下、インパルス信号)も送信可能な構成とすればよい。また、車両側ユニット3には、BLEモジュール35の代わりに、UWB通信で用いられるインパルス信号を受信するための通信モジュール(以下、UWBモジュール)を含む構成とすればよい。UWB通信で用いられるインパルス信号とは、パルス幅が例えば2ナノ秒といった極短時間の信号である。UWB通信は超広帯域通信と呼ばれることもある。UWB通信に利用できる周波数帯は、例えば、3.2GHz~10.6GHz,3.4GHz~4.8GHz,7.25GHz~10.6GHz,22GHz~29GHz等である。
実施形態3の構成は、端末位置特定部304が、BLEモジュール35で受信する受信結果の代わりに、UWBモジュールで受信する受信結果をもとに、自車に対する携帯端末2の位置を特定する点を除けば、実施形態1,2の構成と同様である。UWBモジュールで受信する受信結果をもとに、自車に対する携帯端末2の位置を特定する場合には、前述のAoA方式,TDOA方式等を利用して位置を特定すればよい。
(実施形態4)
前述の実施形態では、端末位置によって異なる優先度を決定する範囲を、車室内,近傍範囲,境界範囲,中間範囲に区分する例を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、他の区分とする構成としてもよい。例えば、端末位置によって異なる優先度を決定する範囲を、車室内と車室外との2区分とする等してもよい。
(実施形態5)
前述の実施形態では、優先度決定部305が、携帯端末2の端末位置と車両制御要求関連情報の受信の有無とに応じた優先度を決定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、優先度決定部305が、携帯端末2の端末位置と車両制御要求関連情報の受信の有無とのうち、携帯端末2の端末位置のみに応じて優先度を決定する構成としてもよい。また、優先度決定部305が、携帯端末2の端末位置と車両制御要求関連情報の受信の有無とのうち、車両制御要求関連情報の受信の有無のみに応じて優先度を決定する構成としてもよい。
実施形態1では、複数のBLEモジュール35うちの3つについての最大RSSIを用いて、三角測量の原理によって車両の基準点に対する携帯端末2の位置を特定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、少なくとも1つのBLEモジュール35についての最大RSSIが閾値以上か否かで携帯端末2の位置するエリアを絞り込んで特定する構成としてもよい。
(実施形態6)
前述の実施形態では、携帯端末2の位置の特定及び携帯端末2の優先度の決定を通信ECU30で行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、携帯端末2の位置の特定及び携帯端末2の優先度の決定の少なくともいずれかを照合ECU38といった他の電子制御装置で行う構成としてもよい。また、携帯端末2の位置の特定及び携帯端末2の優先度の決定を、通信ECU30と照合ECU38等の他の電子制御装置とが統合された電子制御装置で行う構成としてもよい。
なお、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。また、本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された1つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置及びその手法は、専用ハードウェア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと1つ以上のハードウェア論理回路との組み合わせにより構成された1つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
1 車両用システム、2 携帯端末、3 車両側ユニット、30,30a 通信ECU(車載装置)、34 BLE通信部(アンテナ)、35,35a~35j BLEモジュール(アンテナ)、304 端末位置特定部、305 優先度決定部、306,306a 接続処理部

Claims (12)

  1. 車両で用いられて、
    ユーザに携帯される携帯端末(2)との間で通信接続を確立して無線通信を行わせる接続処理部(306,306a)と、
    前記携帯端末から送信される電波を前記車両に設けられるアンテナ(34,35)で受信することで得られる、前記携帯端末の前記通信接続の優先度を決定可能な情報である優先度決定用情報をもとに、前記携帯端末の前記通信接続の優先度を決定する優先度決定部(305)とを備え、
    前記接続処理部で前記通信接続を確立して前記無線通信を行わせる前記携帯端末は、前記車両の電子キーとして機能するものであって、
    前記接続処理部は、
    記優先度決定部で決定する前記優先度がより高い前記携帯端末を優先して前記通信接続させ
    複数である規定数を超える前記携帯端末との間で同時に前記通信接続を行わせないものであって、
    同時に前記通信接続している前記携帯端末の数が前記規定数に達している状態において新たに前記通信接続を要求してくる前記携帯端末である接続要求端末がある場合に、前記通信接続している前記携帯端末のうちに、前記優先度が前記接続要求端末よりも低い前記携帯端末が存在すれば、その携帯端末の前記通信接続を解除して、前記接続要求端末を通信接続させる一方、前記通信接続している前記携帯端末のうちに、前記優先度が前記接続要求端末よりも低い前記携帯端末が存在しなければ、前記接続要求端末を前記通信接続させないものであって、
    前記優先度をもとに前記通信接続を行わせる前記携帯端末を前記電子キーとして、前記車両の利用に関する認証を行う認証部を備える車載装置。
  2. 前記優先度決定部は、前記携帯端末から送信される電波の受信信号強度をもとに、前記携帯端末の前記通信接続の優先度を決定する請求項1に記載の車載装置。
  3. 記携帯端末から送信される電波を前記車両に設けられるアンテナで受信する受信結果をもとに、前記車両に対する前記携帯端末の位置である端末位置を特定する端末位置特定部(304)を備え、
    前記優先度決定用情報は、前記端末位置特定部で特定する前記端末位置であって、
    前記優先度決定部は、前記端末位置特定部で特定する前記端末位置に応じて、前記携帯端末の前記通信接続の優先度を決定する請求項1又は2に記載の車載装置。
  4. 前記優先度決定部は、前記端末位置が前記車両の車室内である前記携帯端末の優先度を、前記端末位置が前記車両の車室外である前記携帯端末の優先度よりも高く決定する請求項に記載の車載装置。
  5. 前記優先度決定部は、前記端末位置が、前記車両の車室外での前記車両から前記携帯端末までの距離である車室外距離が第1閾値距離以下の近傍範囲内にあたる前記携帯端末の優先度を、前記端末位置が、前記車室外距離が前記第1閾値よりも長くなる近傍範囲外にあたる前記携帯端末の優先度よりも高く決定する請求項又はに記載の車載装置。
  6. 前記優先度決定部は、前記端末位置が、前記車室外距離が前記車両の車室外での前記無線通信の通信範囲の境界領域として設定している境界範囲内にあたる前記携帯端末の優先度を、前記端末位置が、前記車室外距離が前記近傍範囲外であって且つ前記境界範囲よりも前記車両に近い範囲内にあたる前記携帯端末の優先度よりも高く決定する請求項に記載の車載装置。
  7. 前記優先度決定用情報は、前記携帯端末の操作入力部でユーザからの前記車両の制御に対する要求に関する操作入力を受け付けた場合にその携帯端末から送信される制御要求関連情報であって、
    前記優先度決定部は、前記アンテナ(34)で前記制御要求関連情報を受信した場合に、この制御要求関連情報を送信した前記携帯端末の優先度を最も高く決定する請求項1~のいずれか1項に記載の車載装置。
  8. 前記規定数は、前記携帯端末を前記車両に対して同時に前記通信接続することが可能な同時接続可能台数である請求項1のいずれか1項に記載の車載装置。
  9. 前記規定数は、前記携帯端末を前記車両に対して同時に前記通信接続することが可能な同時接続可能台数よりも少ない数である請求項1のいずれか1項に記載の車載装置。
  10. 車両で用いられて、
    ユーザに携帯される携帯端末(2)との間で通信接続を確立して無線通信を行わせる接続処理部(306,306a)と、
    前記携帯端末から送信される電波を前記車両に設けられるアンテナ(34,35)で受信することで得られる、前記携帯端末の前記通信接続の優先度を決定可能な情報である優先度決定用情報をもとに、前記携帯端末の前記通信接続の優先度を決定する優先度決定部(305)とを備え、
    前記接続処理部は、
    記優先度決定部で決定する前記優先度がより高い前記携帯端末を優先して前記通信接続させるものであり、
    前記優先度が高くなる前記携帯端末ほど、前記通信接続を継続させる時間を長く、且つ、前記通信接続を中断させる時間を短くする一方、前記優先度が低くなる前記携帯端末ほど、前記通信接続を継続させる時間を短く、且つ前記通信接続を中断させる時間を長くして、前記車両に対して同時に前記通信接続される携帯端末の数が複数である規定数を超えないように前記携帯端末を前記通信接続させる車載装置。
  11. 車両で用いられて、
    ユーザに携帯される携帯端末(2)と、
    前記車両に設けられるアンテナ(34,35)と、
    請求項1~10のいずれか1項に記載の車載装置(30,30a)とを含む車両用システム。
  12. 車両で用いられる端末接続管理方法であって、
    少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
    ユーザに携帯される携帯端末(2)との間で通信接続を確立して無線通信を行わせる接続処理工程と、
    前記携帯端末から送信される電波を前記車両に設けられるアンテナ(34,35)で受信することで得られる、前記携帯端末の前記通信接続の優先度を決定可能な情報である優先度決定用情報をもとに、前記携帯端末の前記通信接続の優先度を決定する優先度決定工程とを含み、
    前記接続処理工程で前記通信接続を確立して前記無線通信を行わせる前記携帯端末は、前記車両の電子キーとして機能するものであって、
    前記接続処理工程は、
    記優先度決定工程で決定する前記優先度がより高い前記携帯端末を優先して前記通信接続させ
    複数である規定数を超える前記携帯端末との間で同時に前記通信接続を行わせないものであって、
    同時に前記通信接続している前記携帯端末の数が前記規定数に達している状態において新たに前記通信接続を要求してくる前記携帯端末である接続要求端末がある場合に、前記通信接続している前記携帯端末のうちに、前記優先度が前記接続要求端末よりも低い前記携帯端末が存在すれば、その携帯端末の前記通信接続を解除して、前記接続要求端末を通信接続させる一方、前記通信接続している前記携帯端末のうちに、前記優先度が前記接続要求端末よりも低い前記携帯端末が存在しなければ、前記接続要求端末を前記通信接続させないものであって、
    前記優先度をもとに前記通信接続を行わせる前記携帯端末を前記電子キーとして、前記車両の利用に関する認証を行う認証工程を含む端末接続管理方法。
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