JP7363372B2 - コイル挿入装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コイル挿入装置に関する。
従来、ステータコアのスロットにコイルを挿入するコイル挿入装置が知られている。例えば、特開平5-236712号公報(特許文献1)には、コイルを保持する第1及び第2の可動ブレードと、コイルをスロット内に挿入させるストリッパと、第1及び第2の可動ブレードを駆動する第1及び第2の可動ブレード駆動手段と、を備えるコイル挿入装置が開示されている。第1及び第2の可動ブレード駆動手段は、第1及び第2の可動ブレードをステータコアの第1の所定の位置まで前進させた状態で、第2の可動ブレードのみをコイルが離脱しない範囲内で後退させ、再び第1及び第2の可動ブレードをさらに第2の所定位置まで前進させた状態で、第2の可動ブレードのみを前記の範囲内で下降させる。また、特許文献1には、第1の可動ブレードの前進、停止と、第2の可動ブレードの前進、後退の一連の作動を繰り返すことにより、従来の全ストロークを一気に挿入する場合に比してコイルとスロット内面との摩擦が大幅に緩和され、高占積率のコイルを無理なく挿入することができることが開示されている。
特開平5-236712号公報
しかしながら、上記特許文献1のコイル挿入装置において、コイルとスロット内面との摩擦を大幅に緩和するためには、大きな安全率を持たせて、第1の可動ブレードの前進、停止と、第2の可動ブレードの前進、後退の一連の作動を繰り返す必要がある。このため、第2の可動ブレードを後退させた後に引き戻す工程の一部が無駄になる場合があり、効率が悪いという問題がある。
本発明は、コイルの損傷を低減するとともに、コイルを挿入する効率を向上するコイル挿入装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点からのコイル挿入装置は、ステータコアの軸方向に貫通する複数のスロットに、コイルを、軸方向一側から他側に向けて相対移動させることにより挿入するコイル挿入装置であって、軸方向に移動し、ステータコアの径方向内側に配置され、コイルを保持する複数のブレードと、軸方向に移動し、複数のブレードの径方向内側に配置され、コイルを移動させるコイル移動機構と、コイル移動機構によるコイルの挿入抵抗を検知して、コイルの挿入抵抗に基づいて、ブレード及びコイル移動機構の少なくとも一方の移動を制御する制御部と、を備える。
本発明は、コイルの損傷を低減するとともに、コイルを挿入する効率を向上するコイル挿入装置を提供することができる。
図1は、ステータの軸方向に垂直な断面の模式図である。 図2は、実施形態のコイル挿入装置の模式図である。 図3は、実施形態のコイル挿入装置のブロック図である。 図4は、実施形態のコイル挿入方法のフローチャートである。 図5は、実施形態のコイル挿入方法の模式図である。 図6は、実施形態のコイル挿入方法の模式図である。 図7は、実施形態のコイル挿入方法の模式図である。 図8は、実施形態のコイル挿入方法の模式図である。 図9は、実施形態のコイル挿入方法の模式図であり、図8の全体を示す。 図10は、実施形態のコイル挿入方法の模式図である。 図11は、実施形態のコイル挿入方法の模式図である。 図12は、実施形態のコイル挿入方法の模式図である。 図13は、実施形態のコイル挿入方法の模式図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付し、その説明は繰り返さない。
また、以下の説明において、ステータ1の中心軸が延びる方向、すなわちスロットの貫通方向を「軸方向」とする。軸方向に沿った一側を上(前)側、他側を下(後)側とする。上下(前後)方向は、位置関係を特定するために用いるためであって、実際の方向を限定するものではない。すなわち、下方向は重力方向を必ずしも意味するものではない。軸方向は、特に限定されず、鉛直方向、水平方向、これらの方向に交差する方向などを含む。
また、ステータ1の中心軸に直交する方向を「径方向」とする。径方向に沿った一側を内側、他側を外側とする。さらに、ステータ1の中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」とする。
また以下の説明で用いる図面は、特徴部分を強調する目的で、便宜上特徴となる部分を拡大して示す場合がある。よって、各構成要素の寸法及び比率は実際のものと必ずしも同じではない。また、同様の目的で、特徴とならない部分を省略して図示する場合がある。
(ステータ)
図1に示すように、ステータ1は、モータの構成部品であって、図示しないロータと相互作用して回転トルクを発生させる。本実施形態のステータ1は、いくつかのスロット21を跨いでコイル10を巻きつける分布巻きとされる。ステータ1は、コイル10と、ステータコア20と、を備える。
<ステータコア>
ステータコア20は、中空の円柱形状に形成される。ステータコア20は、薄い珪素鋼鈑を重ねて形成される。ステータコア20には、複数のティース23が放射状に形成される。ティース23同士の間には、スロット21が形成される。ティース23は、スロット21を介して径方向に延びる。スロット21には、径方向開口部であるスロットオープン22が形成される。本実施形態のステータコア20は、一体型のステータコアである。
<コイル>
コイル10は、コイル線が環状に巻きけられてなる。本実施形態のコイル線は、丸線であるが、特に限定されず、平角線などでもよい。
コイル10は、二つのコイル辺部と、コイル渡り部と、を有する。二つのコイル辺部は、スロット21内に収容される。具体的には、一方のコイル辺部が収納されるスロット21と、他方のコイル辺部が収納されるスロット21とは、異なる。一方のコイル辺部が収納されるスロット21と、他方のコイル辺部が収納されるスロット21とは、図1に示すように別のスロットを介して周方向に配置されてもよく、隣り合っていてもよい(図示せず)。
(コイル挿入装置)
図1~図3を参照して、コイル挿入装置100について説明する。コイル挿入装置100は、ステータコア20の軸方向に貫通する複数のスロット21に、コイル10を、軸方向一側から他側(図2では、右側から左側)に向けて相対移動させることにより挿入する。詳細には、コイル挿入装置100は、ステータコア20の2つのスロット21を跨ぐようにそれぞれのスロットオープン22からコイル10を挿入する。
コイル挿入装置100は、図2に示す複数のブレード110と、コイル移動機構としてのストリッパ120と、ブレード用駆動部130と、ストリッパ用駆動部140と、保持部としてのアライメントツール150と、図3に示す制御部160と、通知部170と、記憶部180と、を備える。
<ブレード>
図2に示すように、ブレード110は、コイル10を保持する。ブレード110は、ステータコア20の径方向内側に配置され、軸方向に移動する。詳細には、複数のブレード110は、ティース23に対応して、同一円周上に配設される。
本実施形態のブレード110は、2つのブレード111、112で構成される。ブレード111、112は、複数のティース23を介して配置される。ブレード111、112は、後述するストリッパ120に引っ掛けられたコイル10を軸方向および径方向に沿ってスロット21まで導く。ブレード111、112は、軸方向に延びる棒状の部材である。ブレード111、112は、軸方向に移動する可動ブレードである。
<ストリッパ>
ストリッパ120は、コイル10を移動させるコイル移動機構である。ストリッパ120は、ステータコア20の径方向内側に配置され、軸方向に移動する。ストリッパ120は、コイル10に当接する。このため、ストリッパ120は、コイル10を軸方向に移動させる。ストリッパ120により、コイル10がステータコア20の径方向内側を軸方向に移動しつつ、コイル10の一部がスロットオープン22からスロット21内部に挿入される。具体的には、ストリッパ120は、コイル10の径方向の内側を引っ掛けて、ブレード110に沿ってコイル10を引き上げる。本実施形態のストリッパ120は、ブレード110とともに軸方向他側に移動する。
ストリッパ120は、シャフト121と、大径部122と、を含む。シャフト121は、軸方向に延びる。詳細には、シャフト121は、軸方向一側から他側まで延びる。
大径部122は、シャフト121の軸方向他端部に設けられる。大径部122には、環状のコイル10の径方向の内側が引っ掛けられる。大径部122は、シャフト121の径よりも大きな径を有する。シャフト121と大径部122との中心軸は、同じである。大径部122の径は、ブレード111、112間の距離である。本実施形態の大径部122は、半球状である。
<ブレード用駆動部>
ブレード用駆動部130は、ブレード110を移動させる。ブレード用駆動部130は、ブレード固定板131と、ねじ軸132と、ナット133と、ブレード用モータ134と、ブレード用ドライバ135と、を含む。
ブレード固定板131は、ブレード110に固定される。詳細には、ブレード固定板131は、ブレード111、112の軸方向一端側に取り付けられる。ブレード固定板131は、軸方向に移動する。これにより、ブレード111、112を軸方向に移動する。
ねじ軸132及びナット133は、ボールねじを構成する。ボールねじは、ブレード用モータ134の回転運動を直線運動に変換する。
ねじ軸132は、軸方向に延びる。ねじ軸132は、ブレード110を駆動するための送りねじである。
ナット133は、ねじ軸132に嵌まる。ナット133は、ブレード110を駆動するための送りナットである。
ブレード用モータ134は、ねじ軸132に取り付けられる。図3に示すように、ブレード用ドライバ135は、ブレード用モータ134に駆動の指令を送る。またブレード用ドライバ135は、ブレード用モータ134からデータを取得する。ブレード用ドライバ135は、ブレード用モータ134の本体部と一体であってもよく、別体でもよい。
<ストリッパ用駆動部>
図2に示すように、ストリッパ用駆動部140は、ストリッパ120を移動させる。ストリッパ用駆動部140は、ストリッパ固定板141と、ねじ軸142と、ナット143と、ストリッパ用モータ144と、ストリッパ用ドライバ145と、を含む。ストリッパ用駆動部140がストリッパ用モータ144を含むことによって、駆動部の構成を容易にできる。
ストリッパ固定板141は、ストリッパ120に固定される。詳細には、ストリッパ固定板141は、シャフト121の軸方向一端側に取り付けられる。ストリッパ固定板141は、軸方向に移動する。これにより、ストリッパ120を軸方向に移動する。
ねじ軸142及びナット143は、ボールねじを構成する。ボールねじは、ストリッパ用モータ144の回転運動を直線運動に変換する。
ねじ軸142は、軸方向に延びる。ねじ軸142は、ストリッパ120を駆動するための送りねじである。
ナット143は、ねじ軸142に嵌まる。ナット143は、ストリッパ120を駆動するための送りナットである。
ストリッパ用モータ144は、ねじ軸142に取り付けられる。図3に示すように、ストリッパ用ドライバ145は、ストリッパ用モータ144に指令を送る。またストリッパ用ドライバ145は、ストリッパ用モータ144からデータを取得する。ストリッパ用ドライバ145は、ストリッパ用モータ144の本体部と一体であってもよく、別体でもよい。
<アライメントツール>
保持部としてのアライメントツール150は、複数のブレード110の軸方向の他側を保持する。アライメントツール150の径は、ブレード111、112間の距離である。アライメントツール150は、ブレード110とともに軸方向他側に移動する。これにより、ブレード110の移動が安定し、ブレード110の摩耗が低減される。
<制御部>
図3に示す制御部160は、コイル移動機構としてのストリッパ120によるコイル10の挿入抵抗を検知して、挿入抵抗に基づいて、ブレード110及びストリッパ120の少なくとも一方の移動を制御する。本実施形態の制御部160は、挿入抵抗に基づいて、ブレード110及びストリッパ120の移動を制御する。制御部160は、検知部161と、判断部162と、を含む。
検知部161は、コイル10の挿入抵抗を検知する。挿入抵抗は、スロット21への挿入時にコイル10に加えられる荷重である。すなわち、挿入抵抗は、ストリッパ120によるコイル10を挿入する際の抵抗である。挿入抵抗は、例えば、ストリッパ用モータ144の電流値、ストリッパ用モータ144の変化率(トルク/移動量)、ストリッパ用モータ144のトルク、時間当たりのストリッパ用モータ144のトルク(トルク/時間)などである。なお、移動量は、ストリッパ用モータ144が1回転したときに、ねじ軸142が進む距離である。ストリッパ用モータ144の変化率(トルク/移動量)及び電流値は、容易に検知できる。
例えば、検知部161は、ストリッパ用モータ144の変化率または電流値を、ストリッパ用ドライバ145から取得する。これにより、コイル10をスロット21に挿入する工程において、ストリッパ120によるコイル10の挿入抵抗を検知することができる。
判断部162は、検知部161で検知された挿入抵抗に基づいて、ブレード110及びストリッパ120の少なくとも一方の移動を制御する。挿入抵抗が閾値よりも大きい場合、すなわち必要なときに、ブレード110を一側に移動させることによって、コイルの損傷を低減することができる。したがって、コイル10の損傷を低減するとともに、コイル10を挿入する効率を向上することができる。
判断部162は、挿入抵抗が閾値よりも大きいときに、ステータコア20に対して、ストリッパ120を停止させるとともに、ブレード110を軸方向一側に移動させるように制御する。なお、閾値は、ストリッパ120によるコイル10の挿入において、コイル10とスロット21との摩擦が許容できる上限値である。
具体的には、ブレード110及びストリッパ120が軸方向他側に移動している状態において、判断部162は、検知部161で検知した挿入抵抗が閾値よりも大きいか否かを判断する。判断部162は、挿入抵抗が閾値よりも大きいと判断したときには、ストリッパ用ドライバ145にストリッパ120の移動(前進)を停止する指令を送るとともに、ブレード用ドライバ135にブレード110を後退する指令を送る。なお、指令を受けたストリッパ用ドライバ145は、ストリッパ用モータ144を停止させる。また指令を受けたブレード用ドライバ135は、ブレード110が後退するようにブレード用モータ134を動作させる。
また、本実施形態の制御部160は、ブレード110及びストリッパ120が軸方向他側に移動している状態において、挿入抵抗が所定値よりも小さいときに、ブレード110を停止させるとともに、ストリッパ120を軸方向他側に移動させるように制御する。具体的には、判断部162は、挿入抵抗が所定値よりも小さいと判断したときには、ブレード用ドライバ135にブレード110を停止する指令を送るとともに、ストリッパ用ドライバ145にストリッパの移動を続ける指令を送る。なお、所定値は、閾値よりも小さく、ブレード110を停止した状態でストリッパ120を前進させても、コイル10とスロット21との摩擦が許容できる上限値である。挿入抵抗が小さいときに、上記制御を行うことで、コイル10を挿入する効率をより向上することができる。
また制御部160は、ブレード110が停止し、かつストリッパ120が軸方向他側に移動している状態において、挿入抵抗が所定値よりも大きいときに、ストリッパ120及びブレード110を軸方向他側に移動させるように制御する。具体的には、判断部162は、検知部161で検知された挿入抵抗が所定値よりも大きいと判断したときには、ブレード用ドライバ135にブレード110を移動する指令を送るとともに、ストリッパ用ドライバ145にストリッパの移動を続ける指令を送る。
なお、制御部160は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置により実現される。
通知部170は、挿入抵抗が閾値よりも大きいことを通知する。通知部170は、判断部162から、検知部161で検知した挿入抵抗が閾値よりも大きい状態で、ストリッパ120によりコイル10を軸方向他側に移動していることを取得する。このことを取得した通知部170は、作業者が視覚、聴覚などにより認識できるように、挿入抵抗に基づく値が閾値よりも大きいことを通知する。このため、作業者は、コイルの挿入抵抗が大きいため挿入を中断するか、コイル挿入装置が故障しているかなどを早期に判断できる。
記憶部180は、挿入抵抗を記憶する。記憶部180は、例えば、RAM(Random Access Memory)などにより実現される。記憶部180に記憶される挿入抵抗のデータは、読み出し可能であり、挿入抵抗が大きくなるタイミングなどの分析に利用できる。
(コイル挿入方法)
続いて、図1~図13を参照して、本実施形態のコイル挿入方法を説明する。本実施形態のコイル挿入方法は、上述したコイル挿入装置100を用いたコイル10の挿入方法である。
まず、図4に示すように、コイル挿入装置100をステータコア20に設置する(ステップS1)。このステップS1では、図5に示すように、ステータコア20の軸方向一側にコイル10及びコイル挿入装置100を配置する。詳細には、ブレード111、112間に保持されるようにコイル10を配置する。さらに、複数のブレード111、112の径方向の中央であって軸方向一側に、ストリッパ120を配置する。
次に、図6に示すように、ブレード110及びストリッパ120を軸方向一側から他側に向けて移動する(ステップS2)。このステップS2では、ストリッパ120は、ブレード110とともに軸方向他側に移動する。この移動においては、ステータコア20の径方向内側に、ブレード111、112が位置する。本実施形態では、ブレード用駆動部130によりブレード110を前進(上昇)させるとともに、ストリッパ用駆動部140によりストリッパ120を前進させる。ブレード110及びストリッパ120の前進に伴い、アライメントツール150も前進する。コイル10の内側はストリッパ120に引っ掛けられた状態で移動するので、コイル10は軸方向他側に移動する。
次に、制御部160により、ストリッパ120によるコイルの挿入抵抗を検知して、挿入抵抗に基づいて、ブレード110及びストリッパ120の少なくとも一方の移動を制御する(ステップS2~S8)。ここでは、挿入抵抗としてのストリッパ用モータ144の変化率(トルク/移動量)を検知部161により取得する。そして、判断部162により、変化率が閾値よりも大きいか否かを判断する(ステップS3)。
ステップS3において変化率が閾値以下と判断された場合には、コイルの挿入抵抗が大きくないため、ブレード110及びストリッパ120の前進を続ける(ステップS2)。
一方、ステップS3において変化率が閾値よりも大きいと判断された場合には、コイルの挿入抵抗が大きいため、図7に示すように、ステータコア20に対して、ストリッパ120を停止させるとともに、ブレード110を軸方向一側に移動させるように制御する(ステップS4~S8)。すなわち、ストリッパ120及びアライメントツール150は、ステータコア20に対して相対位置を変化せずに、ブレード110のみがステータコア20に対して後退する。
具体的には、判断部162は、ストリッパ用ドライバ145に、ストリッパ用モータ144の停止を指令する(ステップS4)。この指令を受けて、ストリッパ用ドライバ145は、ストリッパ用モータ144を停止させる(ステップS5)。また、判断部162は、ブレード用ドライバ135に、ブレード110の後退(下降)を指令する(ステップS6)。ここでは、判断部162は、所定位置までブレード110を後退するように指令を送る。この指令を受けて、ブレード用ドライバ135は、ブレード用モータ134に、ブレード110が後退するように運転させる(ステップS7)。ステップS4~S7を実施することによって、図7に示すように、ブレード110のみが所定位置まで後退する(ステップS8)。
なお、ステップS8において、制御部160は、コイル10の軸方向位置から、ブレード110の後退する移動量を算出して、ブレード110の後退する所定位置を指令する。
このように、ステップS3で挿入抵抗が大きいと判断されると、ストリッパ120の移動を停止するとともに、ブレード110を後退させる(ステップS4~S8)。これにより、挿入中のコイル10の形状を整えることができる。このため、再びブレード110及びストリッパ120を前進させる(ステップS2)。本実施形態では、ステップS2~S8を繰り返す。
詳細には、図8及び図9に示すように、再び、ブレード110及びストリッパ120を軸方向一側から他側に向けて移動する(ステップS2)。すなわち、ブレード110及びストリッパ120の前進を再開する。
そして、ブレード110及びストリッパ120の前進中、制御部160により、ストリッパ120によるコイルの挿入抵抗を検知して、挿入抵抗に基づいて、ブレード110及びストリッパ120の少なくとも一方の移動を制御する。ステップS3において、変化率が閾値よりも大きいと判断された場合には、図10に示すように、ステータコア20に対して、ストリッパ120を停止させるとともに、ブレード110を軸方向一側に移動させるように制御する(ステップS4~S8)。
ブレード110を所定位置まで後退させて(ステップS8)、挿入中のコイル10の形状を整えると、図11に示すように、再び、ブレード110及びストリッパ120を軸方向一側から他側に向けて移動する(ステップS2)。
そして、ブレード110及びストリッパ120の前進中、制御部160により、ストリッパ120によるコイルの挿入抵抗を検知して、挿入抵抗に基づいて、ブレード110及びストリッパ120の少なくとも一方の移動を制御する。ステップS3において、変化率が閾値よりも大きいと判断された場合には、図12に示すように、ステータコア20に対して、ストリッパ120を停止させるとともに、ブレード110を軸方向一側に移動させるように制御する(ステップS4~S7)。この場合、アライメントツール150が後退しない状態でブレード110が後退するので、アライメントツール150がコイル挿入装置100から外れる。
最後に、図13に示すように、ストリッパ120を軸方向一側から他側に向け移動する(ステップS2)。なお、ブレード110及びストリッパ120を前進させてもよいが、本実施形態では、ストリッパ120のみを前進させる。これにより、ステータコア20のスロット21にコイル10を挿入することができる。
なお、ブレード110及びストリッパ120が軸方向他側に移動している状態(ステップS2)において、制御部160は、挿入抵抗が所定値よりも小さいときに、ブレード110を停止させるとともに、ストリッパ120を軸方向他側に移動させるように制御してもよい。例えば、挿入抵抗が非常に小さい場合には、ブレード110を停止した状態で、ストリッパ120を前進させて、コイルを軸方向他側に移動させる。
また、上記のように、ブレード110が停止し、かつストリッパ120が軸方向他側に移動している状態において、挿入抵抗が所定値よりも大きいときに、ストリッパ120及びブレード110を軸方向他側に移動させる(ステップS2)ように制御してもよい。例えば、挿入抵抗が非常に小さいために、ブレード110を停止させてストリッパ120を前進させていた状態で、挿入抵抗が大きくなると、ストリッパ120をブレード110とともに前進させることで、挿入抵抗が大きくなることを抑制できる。
次に、コイル挿入装置100をステータコア20から取り外す。具体的には、ブレード110を取り外すとともに、ストリッパ120を軸方向一側に向かって移動する。
以上の工程(ステップS1~S8)を実施することにより、ステータコア20の軸方向に貫通する複数のスロット21に、コイル10を軸方向一側から他側に向けて相対移動させることにより挿入することができる。その結果、図1に示すステータ1を製造できる。
本実施形態のコイル挿入方法において、制御部160により、ストリッパ120によるコイル10の挿入抵抗を検知して、挿入抵抗に基づいて、ブレード110及びストリッパ120の少なくとも一方の移動を制御する工程(ステップS3~S8)を実施することにより、必要なときにブレード110及びストリッパ120の少なくとも一方を移動できる。このため、ブレード110及びストリッパの無駄な後退を省略できるので、効率を向上できる。
なお、上記ステップS3において、挿入抵抗が閾値よりも大きい場合には、通知部170によりその旨が通知される。
また、上記ステップS3において、検知部161で検知される挿入抵抗を記憶部180に送信して、記憶部180に挿入抵抗を記憶させる。
(変形例)
上述した実施形態では、制御部160は、挿入抵抗に基づいて、ブレード110及びストリッパ120の移動を制御するが、これに限定されない。本発明の制御部160は、挿入抵抗に基づいて、ストリッパ120の移動を制御せずにブレード110の移動を制御してもよく、ブレード110の移動を制御せずにストリッパ120の移動を制御してもよい。
また、上述した実施形態では、ブレード110及びストリッパ120を駆動する駆動部は、モータを含む。本発明の駆動部は、モータを含む構成に限定されず、例えば、油圧シリンダを含む構成でもよい。この場合、制御部は、圧力を検知するセンサに基づく挿入抵抗を検知して、挿入抵抗に基づいて、ブレード110及びストリッパ120の少なくとも一方の移動を制御する。
また、上述した実施形態では、コイルを挿入する2つのスロット21は、スロット21を3つ挟んだ一のスロット21と他のスロット21とされるが、これに限定されない。
また、上述した実施形態では、2つのスロット21に1つのコイル10を挿入する方法を例に挙げて説明した。4以上のスロット21に、複数のコイル10を同時に挿入してもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 :ステータ
10 :コイル
20 :ステータコア
21 :スロット
22 :スロットオープン
23 :ティース
100 :コイル挿入装置
110,111,112 :ブレード
120 :ストリッパ
130 :ブレード用駆動部
131 :ブレード固定板
132 :ねじ軸
133 :ナット
134 :ブレード用モータ
135 :ブレード用ドライバ
140 :ストリッパ用駆動部
141 :ストリッパ固定板
142 :ねじ軸
143 :ナット
144 :ストリッパ用モータ
145 :ストリッパ用ドライバ
150 :アライメントツール
160 :制御部
161 :検知部
162 :判断部
170 :通知部
180 :記憶部

Claims (11)

  1. ステータコアの軸方向に貫通する複数のスロットに、コイルを軸方向一側から他側に向けて相対移動させることにより挿入するコイル挿入装置であって、
    軸方向に移動し、前記ステータコアの径方向内側に配置され、前記コイルを保持する複数のブレードと、
    軸方向に移動し、前記複数のブレードの前記径方向内側に配置され、前記コイルを移動させるコイル移動機構と、
    前記コイル移動機構による前記コイルの挿入抵抗を検知して、前記挿入抵抗に基づいて、前記ブレード及び前記コイル移動機構の少なくとも一方の移動を制御する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記ブレード及び前記コイル移動機構が軸方向他側に移動している状態において、前記挿入抵抗が所定値よりも小さいときに、前記ブレードを停止させるとともに、前記コイル移動機構を軸方向他側に移動させるように制御する、コイル挿入装置。
  2. 前記制御部は、前記挿入抵抗に基づいて、前記ブレード及び前記コイル移動機構の移動を制御する、請求項1に記載のコイル挿入装置。
  3. 前記コイル移動機構は、前記ブレードとともに軸方向他側に移動する、請求項1または2に記載のコイル挿入装置。
  4. 前記制御部は、前記挿入抵抗が閾値よりも大きいときに、前記ステータコアに対して、前記コイル移動機構を停止させるとともに、前記ブレードを軸方向一側に移動させるように制御する、請求項1~3のいずれか1項に記載のコイル挿入装置。
  5. 複数の前記ブレードの軸方向の他側を保持する保持部をさらに備える、請求項1~4のいずれか1項に記載のコイル挿入装置。
  6. 前記保持部は、前記ブレードとともに軸方向他側に移動する、請求項5に記載のコイル挿入装置。
  7. 前記コイル移動機構を移動させる駆動部をさらに備え、
    前記駆動部は、モータを含む、請求項1~6のいずれか1項に記載のコイル挿入装置。
  8. 前記制御部は、前記モータの電流値を検知する、請求項7に記載のコイル挿入装置。
  9. 前記制御部は、前記ブレードが停止し、かつ前記コイル移動機構が軸方向他側に移動している状態において、前記挿入抵抗が前記所定値よりも大きいときに、前記コイル移動機構及び前記ブレードを軸方向他側に移動させるように制御する、請求項1~8のいずれか1項に記載のコイル挿入装置。
  10. 前記挿入抵抗が閾値よりも大きいことを通知する通知部をさらに備える、請求項1~のいずれか1項に記載のコイル挿入装置。
  11. 前記挿入抵抗を記憶する記憶部をさらに備える、請求項1~10のいずれか1項に記載のコイル挿入装置。
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