JPWO2017077607A1 - 数値制御装置 - Google Patents
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Abstract
数値制御装置(1)は、ワーク(21)を把持可能な主軸チャック(11)が設置された主軸(20)の回転動作の抑制を検知する主軸回転抑制検知部(17a)と、主軸回転抑制検知部の検知結果に基づいてワークの把持を判定するワーク把持判定部(18)と、主軸回転速度で主軸を回転させる主軸回転命令部(5a)と、主軸を回転する主軸モータの負荷イナーシャを主軸加減速動作より推定し、主軸回転速度の調整開始時の主軸モータの回転トルクが主軸チャックのチャック拘束トルクより小さくなるように、負荷イナーシャに基づいて主軸回転速度を試算し、試算した主軸回転速度を初期値として主軸を回転させ、主軸の回転動作の抑制を検知してワークの把持判定することを、主軸回転速度が遅くなるように変えながら繰り返させることにより、主軸回転抑制検知部が回転動作の抑制を検知可能な推奨パラメータとしての主軸回転速度を求める解析演算部をさらに備える。
Description
本発明は、ワーク把持用のチャックを有する工作機械の数値制御装置に関する。
ワーク把持用のチャックの開閉をタイマーにより推定する場合、不正確な確認を無くすために一般にタイマー時間を長めに設定する。このため、不要な時間が発生して生産性を落とすという問題があった。また、把持の確認用のカメラといった特別な機構または装置を設けると、把持確認が迅速かつ確実に行えるが、コストがかかることになる。
特許文献1は、チャックのワーク把持確認装置についての技術であり、特別な装置を設けずに主軸の駆動用のモータを、ワークの受渡しを行う時に回転、振動または移動させ、ワークの受け側のチャックが閉じると主軸駆動用モータは、回転抑制、振動抑制または移動抑制されることを検知することが記載されている。この検知により、受け側チャックはワークを把持したことを判定することができる。
しかしながら、上記従来の技術によれば把持確認という目的を遂げるために各動作の条件を機械仕様および使用環境ごとに逐次決定する必要がある。
特許文献1には、回転、振動または移動に関する動作条件の調整方法が示唆も記述もない。従って、ワークを把持により傷つけない最適なパラメータ設定値を効率よくユーザが決めることは困難である。また、手動調整した場合は、加工前の段取り時間に無駄な時間が発生することになり、生産性が低下するという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ワーク把持確認のための動作条件の自動調整が可能な数値制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ワークを把持可能な主軸チャックが設置された主軸の回転動作の抑制を検知する主軸回転抑制検知部と、主軸回転抑制検知部の検知結果に基づいて、ワークの把持を判定するワーク把持判定部と、与えられた主軸回転速度で主軸を回転させる主軸回転命令部と、を備えることを特徴とする。本発明は、主軸を回転する主軸モータの負荷イナーシャを主軸加減速動作より推定し、主軸回転速度の調整開始時の主軸モータの回転トルクが主軸チャックのチャック拘束トルクより小さくなるように、負荷イナーシャに基づいて主軸回転速度を試算し、試算した主軸回転速度を初期値として、主軸回転命令部が主軸を回転させ、主軸の回転動作の抑制を主軸回転抑制検知部が検知してワーク把持判定部がワークの把持判定することを、主軸回転速度が遅くなるように変えながら繰り返させることにより、主軸回転抑制検知部が回転動作の抑制を検知可能な推奨パラメータとしての主軸回転速度を求める解析演算部をさらに備えることを特徴とする。
本発明にかかる数値制御装置は、ワーク把持確認のための動作条件の自動調整が可能になるという効果を奏する。
以下に、本発明の実施の形態にかかる数値制御装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる数値制御装置1およびそれに制御される工作機械の構成を示す図である。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる数値制御装置1およびそれに制御される工作機械の構成を示す図である。
数値制御装置1に制御される工作機械の具体例は旋盤である。数値制御装置1は、さらにプログラマブルコントローラの機能を有していてもよい。
数値制御装置1の制御対象となる工作機械の主軸20の先端に設置された主軸チャック11は、主軸20を回転駆動する主軸モータ14aによりベルトといった伝達機構10aを介して回転駆動される。主軸20および主軸チャック11は主軸モータ14aにより一体的に駆動される構成であり、この場合は共に主軸モータ14aにより回転駆動させられる。主軸チャック11は、ワーク21を把持する開閉可能な図示せぬチャック爪を有している。主軸チャック11は、油圧シリンダといった主軸チャック開閉装置8により開閉される。ローダチャック12は、ガントリー形式の図示せぬローダにより移動自在であって、ワーク21を把持する開閉可能な図示せぬチャック爪を有している。ローダチャック12の動作はローダチャック開閉移動装置9により制御される。ローダチャック開閉移動装置9は、シーケンス制御部6の指令に従ってローダを制御する装置であり、ローダチャック12のチャック開閉動作機能および移動動作機能を有し、シーケンス制御部6の指令によりローダチャック12を開閉させるとともに、移動させることができる。ドライブユニット16は、数値制御装置1が実行する加工プログラムにおける主軸20の駆動に関する命令により主軸モータ14aを駆動する。主軸モータ14aには、主軸モータ14aの位置を検出するパルスコーダといった主軸モータエンコーダ15aが設置されており、ドライブユニット16により位置フィードバック制御が実行される。
数値制御装置1は、調整開始の命令を出力する調整処理切替部2と、初期パラメータを設定する初期パラメータ設定部3と、主軸回転命令部5aを有する調整処理命令部4と、工作機械の各部への制御指令を与えるシーケンス制御部6と、主軸20の回転動作といった動作が抑制されることを検知する主軸回転抑制検知部17aと、ワーク21を把持しているか否かを判定するワーク把持判定部18と、を備える。数値制御装置1には各種のデータをユーザに表示する表示部19がさらに接続されている。
図2は、実施の形態1にかかる数値制御装置1のハードウェア構成を示す図である。数値制御装置1は、演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)といった演算装置41と、演算装置41がワークエリアに用いるメモリ42と、加工プログラムを記憶する記憶装置43と、ユーザとの間の入力インタフェースである入力装置44と、ユーザに情報を表示する表示装置45と、工作機械との通信機能を有する通信装置46と、を備える。図1に示した、調整処理切替部2、初期パラメータ設定部3、調整処理命令部4、シーケンス制御部6およびワーク把持判定部18の機能は、演算装置41がソフトウェアを実行することにより実現される。主軸回転抑制検知部17aの機能は、演算装置41がソフトウェアを実行することにより実現されてもよいし、アナログ回路といった専用ハードウェアで実現されてもよい。図1に示した表示部19は、表示装置45により実現される。
記憶装置43が記憶する調整過程中のパラメータにおけるシーケンス制御命令は、調整処理命令部4からシーケンス制御部6に転送され、シーケンス制御部6から工作機械の各部に対して制御指令が与えられる。シーケンス制御部6は、チャック開閉命令部7を有していて、主軸チャック11を開閉させる主軸チャック開閉装置8は、チャック開閉命令部7の指令に従って開閉動作を行う。
主軸回転命令部5aは、与えられた主軸回転速度で、主軸チャック11をワーク21の把持確認のために回転させる。主軸回転抑制検知部17aは、主軸チャック11が回転している状態で、主軸チャック11が閉じた時、即ちローディング時に、主軸モータ電流が急増して変動することにより、主軸チャック11の回転動作が抑制されることを検知する。ワーク把持判定部18は、主軸回転抑制検知部17aによる回転動作抑制の検知に基づいて、主軸チャック11がワーク21を把持したことを判定する。
図3は、実施の形態1にかかる調整処理命令部4の詳細な構成を示すブロック図である。調整処理命令部4は、上述した主軸回転命令部5aに加えて、ローディング時またはアンローディング時のチャック閉命令を出力するチャック閉命令部4aと、負荷トルク及び調整パラメータを演算する解析演算部4bと、表示設定インタフェースである表示処理部4cと、自動調整開始時の初期パラメータを保持する調整パラメータ設定部4dと、を備える。
調整処理切替部2からの調整開始の命令を受けた調整処理命令部4は、チャック閉命令部4aにシーケンス制御部6にチャック閉命令を出力させ、それに続いて、主軸回転命令部5aは、チャック回転命令をドライブユニット16に指令する。主軸回転命令部5aは、チャック閉命令に続いて与えられた主軸回転速度でチャック回転を指令する。主軸回転命令部5aが指令するチャック回転命令は、微低速で回転させる命令であるが、トルク制限をかける命令をさらに含む命令としてもかまわない。
主軸回転抑制検知部17aは、主軸モータ14aのモータ電流の変化の検出により、主軸チャック11の回転動作が抑制されることを検知する。主軸回転抑制検知部17aは、主軸モータ14aのモータ電流の変化をドライブユニット16を介して検知してもよい。また、主軸回転抑制検知部17aは、ドライブユニット16に設けられてもよい。また、主軸回転抑制検知部17aは、ドライブユニット16と主軸モータ14aとの間に設けられてもよい。
主軸回転抑制検知部17aの出力する回転抑制の検知信号は、電流値といったアナログ信号であっても良く、また当該アナログ信号を予め定めた閾値で2値に判定した結果であるディジタル信号であっても良い。主軸回転抑制検知部17aの出力がアナログ信号の場合は、ワーク把持判定部18において2値の信号に変換して把持しているか否かを判定する。
ローディング時の把持確認を行う場合、ワーク把持判定部18は、チャック開閉命令部7より主軸チャック11へのチャック閉命令が出力された状態で、主軸回転抑制検知部17aより回転抑制の検知信号を受けることで、主軸チャック11がワーク21を把持したと判定する。また、ワーク把持判定部18は、ワーク21を把持したと判定したときに、主軸回転命令部5aによる主軸チャック11の回転を停止させる。
ローディング時は、主軸チャック11が開いている状態で、主軸回転命令部5aが主軸チャック11を低速で回転させる。この回転状態で、ローダチャック12が主軸チャック11へワーク21を搬送する。この搬送されたワーク21を、主軸チャック11が閉じて把持する。この把持により、ワーク21は主軸チャック11とローダチャック12との両方で掴まれた状態となる。このため、主軸チャック11の回転動作が抑制される。この回転動作が抑制されることを、主軸回転抑制検知部17aが、主軸モータ14aの電流値が増大したことなどから検知する。主軸回転抑制検知部17aが回転抑制を検知すると、ワーク把持判定部18は、主軸チャック11がワーク21を把持したと判定する。判定後は、主軸回転命令部5aに主軸モータ14aを停止させる。以上のように、主軸チャック11の回転動作の抑制を検出することで、主軸チャック11によるワーク21の把持確認を行う。
アンローディング時は、主軸チャック11が閉じた状態で、主軸回転命令部5aが主軸チャック11を回転させる。この回転している状態で、主軸チャック11のワーク21を把持可能な位置へローダチャック12が移動してくる。ローダチャック12が閉じてワーク21を把持すると、ワーク21は、主軸チャック11とローダチャック12との両方で掴まれた状態となるため、主軸チャック11の回転動作が抑制される。この回転動作が抑制されることを主軸回転抑制検知部17aが検知する。主軸回転抑制検知部17aが回転抑制を検知すると、ワーク把持判定部18は、ローダチャック12がワーク21を把持したと判定する。
実施の形態1にかかる数値制御装置1においては、主軸モータ14aから先に取り付けられた主軸20、主軸チャック11、ベルトといった伝達機構10a、主軸チャック開閉装置8およびワーク21といった全ての負荷量である負荷イナーシャを主軸加減速動作より解析演算部4bが推定する。主軸回転速度の調整開始時の主軸モータ14aの回転トルクが、物理的に決定されている主軸チャック11およびローダチャック12それぞれのチャック拘束トルクより小さくなるような主軸回転速度を負荷イナーシャに基づいて解析演算部4bが演算により試算する。この試算した主軸回転速度を初期パラメータ、即ち初期値として、ワーク把持状態を判定できるまで主軸回転速度を予め定めた調整量だけ小さくなるように変えながらモータ電流変化の検知を繰り返す自動調整を解析演算部4bは実行する。解析演算部4bは、ワーク21の把持による主軸モータ14aのモータ電流の変化の検出が主軸回転抑制検知部17aにより不可能となるまで、即ち主軸回転抑制検知部17aの検知限界までこの繰り返しを行う。解析演算部4bは、主軸回転抑制検知部17aにより検知が不可能となる主軸回転速度の値の1つ前の主軸回転速度の値を推奨パラメータとする。これにより、解析演算部4bは、主軸回転抑制検知部17aが回転動作の抑制を検知可能な推奨パラメータとしての主軸回転速度を得る。
実施の形態1にかかる数値制御装置1によれば、自動調整前の初期パラメータ決め、主軸チャック11へのワーク21のローディング時の自動調整およびアンローディング時の自動調整はそれぞれ次のように行われる。
最初に、ローダチャック12が主軸チャック11へワーク21を搬送すると共に主軸チャック11が閉じることでワーク21を把持する。この時、初期パラメータ設定部3が設定する定格回転速度に基づいて、調整処理命令部4は、主軸チャック11を一定回転速度、具体的には、1分当たり1000回転で加減速回転させる回転命令を出力するよう指示される。これにより、解析演算部4bは、主軸モータ14aの軸端に掛かる負荷量である負荷イナーシャを主軸モータ14a単体とのイナーシャ比として推定した結果を得ることができる。そして、物理的に予め決定されている主軸チャック11およびローダチャック12それぞれのチャック拘束力であるF11およびF13と、チャック径φにより得られる主軸チャック11およびローダチャック12それぞれのチャック拘束トルクJ11およびJ13と、により、チャック拘束トルクJ11およびJ13より小さい回転トルクになるような伝達機構10aを考慮した主軸回転速度を試算し、この試算された主軸回転速度を自動調整開始時の初期パラメータとして調整パラメータ設定部4dへ設定する。
ローディング時は、調整処理切替部2が有効とされ、調整開始の命令を出力することで自動調整モードとなる。主軸チャック11が開いている状態で、調整処理切替部2が調整パラメータ設定部4dから初期パラメータとして設定されている主軸回転速度を読み出し、主軸回転命令部5aが主軸20および主軸チャック11をその主軸回転速度で回転させる。この回転している状態で、ローダチャック12が主軸チャック11へワーク21を搬送する。
この搬送されたワーク21を主軸チャック11が閉じることで把持する。この把持により、ワーク21は主軸チャック11とローダチャック12との両方で掴まれた状態となるため、主軸チャック11の回転動作が抑制される。この回転動作が抑制されることを主軸回転抑制検知部17aが検知する。主軸回転抑制検知部17aが回転抑制を検知すると、ワーク把持判定部18は主軸チャック11がワーク21を把持したと判定する。この判定を受け取った解析演算部4bは、予め定めた調整量だけ減らした主軸回転速度での主軸20への回転要求を主軸回転命令部5aに指令する。主軸回転命令部5aは、解析演算部4bに指示された主軸回転速度で、主軸20を回転させる。解析演算部4bは、この一連の動作を主軸回転抑制検知部17aの検知限界まで繰り返して、主軸チャック11がワーク21を把持したとワーク把持判定部18が判定できるローディング時の推奨パラメータとしての主軸回転速度を得る。
アンローディング時も、調整処理切替部2が有効とされ、調整開始の命令を出力することで自動調整モードとなる。主軸チャック11が閉じた状態で、主軸回転命令部5aが主軸チャック11を調整パラメータ設定部4dに保持されている初期パラメータとして設定された主軸回転速度で回転させる。この回転している状態で、主軸チャック11が把持しているワーク21を把持することが可能な位置へローダチャック12が移動する。ローダチャック12が閉じると、ワーク21は主軸チャック11とローダチャック12との両方で掴まれた状態となるため、主軸チャック11の回転動作が抑制される。この回転動作が抑制されることを主軸回転抑制検知部17aが検知する。主軸回転抑制検知部17aが回転抑制を検知すると、ワーク把持判定部18はローダチャック12がワーク21を把持したと判定する。この判定を受け取った解析演算部4bは、予め定めた調整量だけ減らした主軸回転速度での主軸20への回転要求を主軸回転命令部5aに指令する。主軸回転命令部5aは、解析演算部4bに指示された主軸回転速度で、主軸20を回転させる。解析演算部4bは、この一連の動作を主軸回転抑制検知部17aの検知限界まで繰り返して、ローダチャック12がワーク21を把持したとワーク把持判定部18が判定できるアンローディング時の推奨パラメータとしての主軸回転速度を得る。
図4は、実施の形態1におけるアンローディング時の各部の命令および動作状態を示すタイムチャートである。図5は、実施の形態1における主軸モータ電流変動とワーク把持確認との関係を示す図である。図4は、主軸回転命令(A)、主軸回転速度(B)、主軸モータ電流(C)、ワーク把持確認信号(D)、ローダチャック閉指令(E)、ローダチャック閉動作(F)、主軸チャック開指令(G)及び主軸チャック開動作(H)、それぞれの時間変化を示している。図4において、横軸は時間である。図5は、図4の太線で囲った部分を拡大した図である。
主軸回転命令部5aが、図4の主軸回転命令(A)を出力すると、応答時間を経て主軸20が回転を開始する。この様子が、応答時間を経てからの主軸回転速度(B)の立ち上がりに示される。その後、チャック閉命令部4aによりローダチャック閉指令(E)がオンにされるとタイムラグを経てローダチャック閉動作(F)が開始される。ローダチャック閉動作(F)が完了するには動作開始から実動作時間が必要となる。ローダチャック12が閉じると、主軸モータ14aへの外乱負荷が増える。これにより主軸モータ14aのモータ電流である主軸モータ電流(C)が急増する。即ち、ワーク21の両端が把持されると、主軸20の回転が抑制されトルクが増大し、主軸モータ電流(C)も増大する。主軸回転抑制検知部17aは、主軸モータ電流(C)をモニターしておりこの変化を検知して、ワーク把持判定部18に伝える。図5に示すように、この主軸モータ電流(C)の値が設定したトルク制限値電流より大きくなったときに、ワーク把持判定部18はワーク21が把持されたと判定してワーク把持確認信号(D)をオンとする。ワーク把持確認信号(D)がオンになると、主軸チャック開指令(G)がオンになり、主軸チャック開動作(H)が行われる。主軸チャック開動作(H)により主軸モータ電流(C)は減少して急増前の値に戻る。そして、主軸モータ電流(C)の値がトルク制限値電流より小さくなると、ワーク把持判定部18はワーク把持確認信号(D)をオフにする。
以上説明したように実施の形態1にかかる数値制御装置1によれば、主軸チャック11および主軸20の回転動作の抑制を検出して主軸チャック11およびローダチャック12の把持確認を繰り返し行い、主軸回転抑制検知部17aが検知可能な範囲で出来るだけ小さい主軸回転速度を推奨パラメータとして採用する。
実施の形態1にかかる数値制御装置1は、異なる機械仕様に対し、主軸チャック11の回転動作においてワーク把持状態を検知してパラメータを調整する学習機構を備えているので、ワーク21の把持確認に適したパラメータを簡単に自動調整することができる。従って、把持によってワーク21に傷が生じることを回避するのに適した推奨パラメータを自動調整により得ることができる。これにより、段取り時間を短縮できるので、作業効率の改善と生産性の向上が可能となる。
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2にかかる数値制御装置1’およびそれに制御される工作機械の構成を示す図である。
図6は、本発明の実施の形態2にかかる数値制御装置1’およびそれに制御される工作機械の構成を示す図である。
実施の形態2にかかる数値制御装置1’においては、図1の数値制御装置1における主軸回転命令部5aが主軸移動命令部5bに、主軸回転抑制検知部17aが主軸移動抑制検知部17bにそれぞれ置き換わっている。
実施の形態2においては、主軸20および主軸チャック11は、主軸20を移動駆動するサーボモータ14bによりボールネジ10bを介して直線移動するように駆動される。主軸20および主軸チャック11はサーボモータ14bにより一体的に駆動される構成であり、この場合は共にサーボモータ14bにより直線移動させられる。サーボモータ14bには、サーボモータ14bの位置を検出するパルスコーダといったサーボモータエンコーダ15bが設置されており、ドライブユニット16により位置フィードバック制御が実行される。主軸チャック11、主軸チャック開閉装置8、ローダチャック開閉移動装置9およびローダチャック12は図1と同じであり、実施の形態1と同様に動作する。
実施の形態2にかかる数値制御装置1’のハードウェア構成を示す図は図2と同様である。実施の形態2にかかる調整処理命令部4の詳細な構成を示すブロック図は、図3の主軸回転命令部5aを主軸移動命令部5bに、主軸回転抑制検知部17aを主軸移動抑制検知部17bに置き換えたものになっている。実施の形態2におけるアンローディング時の各部の命令及び動作状態を示すタイムチャートは図4と同様であり、実施の形態2における主軸モータ電流変動とワーク把持確認との関係を示す図は図5と同様である。従って、実施の形態1と同じ部分の説明は省略し、実施の形態1とは異なる部分について以下に説明する。
主軸移動命令部5bは、ドライブユニット16を介して主軸20および主軸チャック11をワーク21の把持確認のために移動させる。主軸移動抑制検知部17bは、主軸チャック11が移動している状態で、主軸チャック11またはローダチャック12が閉じた時に、主軸チャック11の移動動作が抑制されることを検知する。ワーク把持判定部18は、主軸移動抑制検知部17bによる移動動作の抑制の検知に基づいて、主軸チャック11またはローダチャック12がワーク21を把持したと判定する。
主軸移動命令部5bは、与えられた主軸移動速度での主軸20および主軸チャック11の移動を指令する。主軸移動命令部5bが指令するチャック移動命令は、微低速で移動させる命令であるが、トルク制限をかける命令をさらに含む命令としてもかまわない。
主軸移動抑制検知部17bは、サーボモータ14bのモータ電流の変化の検出により、主軸チャック11の移動動作が抑制されること、即ち主軸移動の抑制を検知する。
主軸移動抑制検知部17bの出力する移動抑制の検知信号は、電流値といったアナログ信号であっても良く、また当該アナログ信号を予め定めた閾値で2値に判定した結果であるディジタル信号であっても良い。主軸移動抑制検知部17bの出力がアナログ信号の場合は、ワーク把持判定部18により2値の信号に変換して把持しているか否かを判定する。
ローディング時の把持確認を行う場合、ワーク把持判定部18は、チャック開閉命令部7より主軸チャック11へのチャック閉命令が出力された状態で、主軸移動抑制検知部17bより移動抑制の検知信号を受けることで、主軸チャック11がワーク21を把持したと判定する。また、ワーク把持判定部18は、ワーク21を把持したと判定したときに、主軸移動命令部5bによる主軸チャック11の移動を停止させる。
アンローディング時においてローダチャック12の把持確認を行わせる場合、主軸移動命令部5bは、判定用チャック移動命令に基づいて、チャック移動を指示する。主軸移動命令部5bは、アンローディングを行う際のチャック閉命令によりローダチャック12が閉じる時に主軸チャック11を移動させる。また、主軸移動抑制検知部17bは、主軸チャック11からワーク21を受け取るローダチャック12が閉じた時に、チャックの移動動作が抑制されることを検知する。ワーク把持判定部18は、主軸移動抑制検知部17bによる移動動作抑制の検知により、ローダチャック12がワーク21を把持したと判定する。
以上のように、主軸チャック11とローダチャック12との間におけるワーク21の受渡し前に、主軸チャック11を移動させて、主軸チャック11およびローダチャック12によりワーク21が両掴みとなった状態で移動が抑制されることを主軸移動抑制検知部17bが検知し、ワーク把持判定部18によりワーク21の把持が確認される。
実施の形態2にかかる数値制御装置1’においては、サーボモータ14bから先に取り付けられた主軸20、主軸チャック11、ボールネジ10b、主軸チャック開閉装置8およびワーク21といった全ての負荷量である負荷イナーシャを主軸加減速動作より解析演算部4bが推定する。主軸移動速度の調整開始時の主軸チャック11を移動させるサーボモータ14bの移動トルクが、物理的に決定されている主軸チャック11およびローダチャック12それぞれのチャック拘束トルクより小さくなるようなサーボモータ14bの回転速度、即ち主軸移動速度を負荷イナーシャに基づいて解析演算部4bが演算により試算する。この試算された回転速度を初期パラメータ、即ち初期値として、ワーク把持判定部18がワーク把持状態を判定できるまでサーボモータ14bの回転速度を少しずつ小さくなるように変えながら主軸移動命令部5bが主軸20および主軸チャック11を移動させ、モータ電流変化の検知を繰り返す自動調整を解析演算部4bは実行する。言い換えると、試算した主軸移動速度を初期パラメータ、即ち初期値として、ワーク把持状態を判定できるまで主軸移動速度を徐々に遅くなるように予め定めた調整量だけ変えながらモータ電流変化による移動動作の抑制の検知を主軸移動抑制検知部17bの検知限界まで繰り返す自動調整を解析演算部4bは実行する。解析演算部4bは、主軸移動抑制検知部17bにより検知が不可能となる主軸移動速度の値の1つ前の主軸移動速度の値を推奨パラメータとする。これにより、解析演算部4bは、主軸移動抑制検知部17bが移動動作の抑制を検知可能な推奨パラメータとしての主軸移動速度を得る。
以上説明したように、実施の形態2にかかる数値制御装置1’によれば、主軸チャック11および主軸20の移動動作の抑制を検出して主軸チャック11およびローダチャック12の把持確認を主軸移動抑制検知部17bの検知限界まで繰り返し行い、推奨パラメータとしての主軸移動速度を得る。
実施の形態2にかかる数値制御装置1’は、異なる機械仕様に対し、主軸チャック11の移動動作においてワーク把持状態を検知してパラメータを調整する学習機構を備えているので、ワーク21の把持確認に適したパラメータを簡単に自動調整することができる。従って、把持によってワーク21に傷が生じることを回避するのに適した推奨パラメータを自動調整により得ることができる。これにより、段取り時間を短縮できるので、作業効率の改善と生産性の向上が可能となる。
なお、実施の形態1および2のいずれにおいても、ローディング時におけるワーク21の把持判定におけるパラメータの自動調整およびアンローディング時におけるワーク21の把持判定におけるパラメータの自動調整の両方を行うようにしても良いが、いずれか片方のみのパラメータの自動調整を行うものとしてもかまわない。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3にかかる数値制御装置およびそれに制御される工作機械の構成を示す図は図1または図6と同様であり、実施の形態3にかかる数値制御装置1のハードウェア構成を示す図は図2と同様であり、実施の形態3にかかる調整処理命令部4の詳細な構成を示すブロック図は図3と同様である。実施の形態3では、実施の形態1および2の処理を例とした表示処理部4cの動作を説明する。
本発明の実施の形態3にかかる数値制御装置およびそれに制御される工作機械の構成を示す図は図1または図6と同様であり、実施の形態3にかかる数値制御装置1のハードウェア構成を示す図は図2と同様であり、実施の形態3にかかる調整処理命令部4の詳細な構成を示すブロック図は図3と同様である。実施の形態3では、実施の形態1および2の処理を例とした表示処理部4cの動作を説明する。
図7は、実施の形態3にかかる表示処理部4cの詳細な構成を示すブロック図である。図8は、実施の形態3にかかる表示部19の表示の一例を示す図である。図7に示すように、表示処理部4cは、解析演算部4b、調整パラメータ設定部4dおよび表示部19に接続されている。表示処理部4cは、解析演算部4bからデータを取得する解析演算データ取得部4eと、データを管理して表示部19に出力するデータ管理部4gと、パラメータを微調整するパラメータ微調整部4fと、を備える。
図8に示す表示部19は、データ管理部4gから出力された主軸関連データ、ワーク把持検知信号データおよび受渡し時間を取得時間と共に表示するデータ表示区19aと、実施の形態1から3で自動調整された結果のパラメータである推奨パラメータを左側に表示して、右側でユーザによる調整を受け付けるパラメータ微調整区19bと、を備える。主軸関連データは、解析演算部4bから取得した、主軸回転速度および主軸移動速度といった調整パラメータ、負荷トルク、駆動源電流といったデータである。推奨パラメータは、主軸関連データのパラメータである。図8は、実施の形態1の処理の結果の表示例を示しており、推奨パラメータは主軸回転速度である。この場合、表示部19は、データ管理部4gから出力された主軸回転関連データおよびワーク把持検知信号データをデータ表示区19aに表示し、自動調整された主軸回転速度をパラメータ微調整区19bの左側に推奨パラメータとして表示する。
表示処理部4cおよびその構成要素の機能と、表示部19の機能とは、以下では主として実施の形態1の場合を具体例として説明するが、実施の形態2の場合もパラメータを置き換えれば同様な機能となる。
解析演算データ取得部4eは、解析演算部4bからワーク21の把持が検知できるまでに繰り返し演算に使用された主軸関連データ、ワーク21の把持検知信号データおよび受渡し時間といったデータを時系列に取得する。実施の形態1の場合、主軸関連データは、主軸回転関連データである。従って、解析演算データ取得部4eは、主軸回転速度、主軸負荷トルク、主軸モータ電流値、ワーク21の把持検知信号データおよび受渡し時間といったデータを解析演算部4bから取得する。
データ管理部4gは、解析演算データ取得部4eが取得した主軸関連データ、ワーク把持検知信号データおよび受渡し時間といったデータを取得時刻と関連付けて管理するとともに、当該データを表示部19に出力してデータ表示区19aに表示させる。即ち、自動調整の履歴データが表示される。さらに、データ管理部4gは、実施の形態1から3で自動調整の結果のパラメータである推奨パラメータをパラメータ微調整区19bに表示させる。実施の形態1の場合、自動調整の結果である推奨パラメータは主軸回転速度である。
パラメータ微調整部4fは、パラメータ微調整区19bの左側に表示された推奨パラメータに基づいてユーザが微調整した値を最終調整パラメータとして、図3に示す調整パラメータ設定部4dに出力する。図8の場合、ユーザは、推奨パラメータである主軸回転速度100rpmに基づいて微調整し、パラメータ微調整部4fは、微調整された主軸回転速度500rpmを調整パラメータ設定部4dに出力する。
ユーザは、パラメータ微調整区19bにおいて、上記のように推奨パラメータを参考にして、サイクルタイム重視とワーク表面品位重視との用途に応じてパラメータを調整する。サイクルタイム重視とは、受渡し時間といったサイクルタイムの短縮を目的とすることである。ワーク表面品位重視とは、ワーク表面の傷付き防止を目的とすることであり、チャック動作の調整パラメータで判断が可能である。
また、ユーザは、データ表示区19aに表示された各種データを参考にしながら、パラメータ微調整区19bに表示された推奨パラメータである主軸回転速度を微調整する。図8の場合、調整途中の調整パラメータである800rpm、640rpm、…といった主軸回転速度を参考にして目的に応じて主軸回転速度を微調整することができる。この微調整において、ユーザは、実施の形態1から3における自動調整における予め定めた調整量より小さい量を単位として微調整が可能である。
実施の形態1の場合、データ管理部4gは、調整された主軸回転速度をパラメータ微調整区19bに表示し、ユーザは表示された主軸回転速度に基づいて主軸回転速度を微調整する。実施の形態2の場合、データ管理部4gは、調整された主軸移動速度をパラメータ微調整区19bに表示し、ユーザは表示された主軸移動速度に基づいて主軸移動速度を微調整する。
パラメータ微調整部4fは、パラメータ微調整区19bに表示された推奨パラメータをユーザが微調整するインタフェースである。微調整したパラメータ値は最終調整値として図3に示す調整パラメータ設定部4dに出力して採用させる。実施の形態1の場合、パラメータ微調整部4fは、微調整された主軸回転速度を最終調整パラメータとして図3に示す調整パラメータ設定部4dに出力して採用させる。
以上説明したように、表示処理部4cは、回転速度、移動速度、負荷トルク、駆動源電流といった主軸関連データ、2値のワーク把持検知信号データおよび受渡し時間を解析演算部4bから取得し、該取得したデータを表示部19に出力するデータ管理機能を備える。これにより自動調整によって得られたパラメータをユーザが微調整することが可能になり、ユーザの選択肢を広げることができる。
また、調整パラメータの推奨値である推奨パラメータおよび自動調整の履歴データが表示されるので、ユーザはこれらを参考にして用途に応じてパラメータの微調整をすることができる。従って、サイクルタイムの短縮またはワーク表面の傷付き防止という効果が得られる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 数値制御装置、2 調整処理切替部、3 初期パラメータ設定部、4 調整処理命令部、4a チャック閉命令部、4b 解析演算部、4c 表示処理部、4d 調整パラメータ設定部、4e 解析演算データ取得部、4f パラメータ微調整部、4g データ管理部、5a 主軸回転命令部、5b 主軸移動命令部、6 シーケンス制御部、7 チャック開閉命令部、8 主軸チャック開閉装置、9 ローダチャック開閉移動装置、10a 伝達機構、10b ボールネジ、11 主軸チャック、12 ローダチャック、14a 主軸モータ、14b サーボモータ、15a 主軸モータエンコーダ、15b サーボモータエンコーダ、16 ドライブユニット、17a 主軸回転抑制検知部、17b 主軸移動抑制検知部、18 ワーク把持判定部、19 表示部、19a データ表示区、19b パラメータ微調整区、20 主軸、21 ワーク、41 演算装置、42 メモリ、43 記憶装置、44 入力装置、45表示装置、46 通信装置。
Claims (3)
- ワークを把持可能な主軸チャックが設置された主軸の回転動作の抑制を検知する主軸回転抑制検知部と、
前記主軸回転抑制検知部の検知結果に基づいて、前記ワークの把持を判定するワーク把持判定部と、
与えられた主軸回転速度で前記主軸を回転させる主軸回転命令部と、
前記主軸を回転する主軸モータの負荷イナーシャを主軸加減速動作より推定し、主軸回転速度の調整開始時の前記主軸モータの回転トルクが前記主軸チャックのチャック拘束トルクより小さくなるように、前記負荷イナーシャに基づいて前記主軸回転速度を試算し、試算した前記主軸回転速度を初期値として、前記主軸回転命令部が前記主軸を回転させ、前記主軸の回転動作の抑制を前記主軸回転抑制検知部が検知して前記ワーク把持判定部が前記ワークの把持判定することを、前記主軸回転速度が遅くなるように変えながら繰り返させることにより、前記主軸回転抑制検知部が回転動作の抑制を検知可能な推奨パラメータとしての前記主軸回転速度を求める解析演算部と、
を備える
ことを特徴とする数値制御装置。 - ワークを把持可能な主軸チャックが設置された主軸の移動動作の抑制を検知する主軸移動抑制検知部と、
前記主軸移動抑制検知部の検知結果に基づいて、前記ワークの把持を判定するワーク把持判定部と、
与えられた主軸移動速度で前記主軸を移動させる主軸移動命令部と、
前記主軸を移動する主軸モータの負荷イナーシャを主軸加減速動作より推定し、主軸移動速度の調整開始時の前記主軸モータの移動トルクが前記主軸チャックのチャック拘束トルクより小さくなるように、前記負荷イナーシャに基づいて前記主軸移動速度を試算し、試算した前記主軸移動速度を初期値として、前記主軸移動命令部が前記主軸を移動させ、前記主軸の移動動作の抑制を前記主軸移動抑制検知部が検知して前記ワーク把持判定部が前記ワークの把持判定することを、前記主軸移動速度が遅くなるように変えながら繰り返させることにより、前記主軸移動抑制検知部が移動動作の抑制を検知可能な推奨パラメータとしての前記主軸移動速度を求める解析演算部と、
を備える
ことを特徴とする数値制御装置。 - 前記解析演算部から取得した主軸関連データを表示するデータ表示区と、前記推奨パラメータを表示し、ユーザが前記推奨パラメータを微調整することが可能なパラメータ微調整区と、を有する表示部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1または2に記載の数値制御装置。
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