JP5177495B2 - 数値制御装置、コンピュータプログラム及び記憶媒体 - Google Patents

数値制御装置、コンピュータプログラム及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、数値制御装置、コンピュータプログラム及び記憶媒体に関し、特に加工時の任意の期間の実効トルクを演算し表示させるように構成したものに関する。
従来、工作機械は、工具が装着される主軸を回転駆動する主軸モータと、テーブルをX方向に移動させるX軸モータと、テーブルをY方向に移動させるY軸モータと、主軸ヘッドを上下に移動させるZ軸モータとを有し、加工プログラムに基づいてワークにねじ切りや孔開け、座ぐり加工等多種の加工を施すよう数値制御装置によって制御されている。
工作機械において、モータの加減速を連続的に繰り返す処理などが組み込まれた加工プログラムを連続実行するとき、モータの実効トルクが連続定格トルクを超えてしまい、過負荷エラーが発生する場合がある。そのため、過負荷エラーが発生しないように加工プログラムの回転数や送り速度を調整する必要がある。
また、加工時の工具の回転数や送り速度などを決定する為に、事前に加工プログラムを実行し実際に加工を行って加工時のトルクを継続的に検出し、これらのトルクの平均より得られる実効トルクより判断する場合がある。このときの実効トルクが過負荷エラーになる閾値を超えない範囲内で各モータの回転数を高くして、工具の回転数や送り速度を向上させて加工時間の短縮を図っている。このとき、閾値はモータの特性により、トルクの検出経過時間が短いと大きく、長いと小さくなる特性をもつ。
特許文献1に記載の工作機械のモータ出力表示装置においては、加工時の各モータの平均トルク(実効トルク)を演算し、その演算結果を表示装置に表示させるものが開示されている。作業者は表示装置に表示された各モータの実効トルクを見て、実効トルクが許容範囲を超えているか否かを判断し、運転条件を調整することで、過負荷エラーを発生させることなく、工具の回転数や送り速度を向上させることを可能にしている。
特開平5−200650号公報
しかし、特許文献1の装置は、加工の全期間に亙って各モータの実効トルクを演算し表示させるものであるが、加工時の任意の期間の実効トルクのみを表示させることができない。そのため、加工中において特に各モータに対して大きな負荷が掛かる工程、例えば、タップ加工の期間の実効トルクのみを表示させて、この期間の実効トルクに基づいて作業者が加工プログラムの回転数や送り速度を調整することができない。
本発明の目的は、数値制御装置、コンピュータプログラム及び記憶媒体において、加工時の任意の期間の実効トルクを演算し表示させて、この期間の実効トルクに基づいて作業者が加工プログラムの回転数や送り速度を調整できるようにすることである。
請求項1の数値制御装置は、工具が装着される主軸を回転駆動する主軸モータと、ワークが載置されたテーブルと前記主軸とを相対的にX軸、Y軸方向に駆動させるX軸モータ、Y軸モータと、前記工具と前記ワークとを相対的に昇降させるZ軸モータとを有し、加工プログラムに基づいて前記ワークに加工を施すように制御する数値制御装置において、前記主軸モータ、前記X軸モータ、前記Y軸モータ及び前記Z軸モータのうちの少なくとも1つのモータのトルクを検出するトルク検出手段と、モータのトルクの検出開始を指令する検出開始指令手段と、前記検出開始指令手段によってモータのトルクの検出開始の指令後、所定の周期で前記トルク検出手段によって検出されたモータのトルクを記憶する記憶手段と、前記モータのトルクの検出終了を指令する検出終了指令手段と、前記検出終了指令手段によって検出終了の指令後、前記記憶手段に記憶されたモータのトルクに基づいて、前記検出開始から前記検出終了までの実効トルクを演算する実効トルク演算手段と、前記実効トルク演算手段により演算された複数の実効トルクを表示手段に表示させる第1表示制御手段と、前記表示手段に表示された複数の実効トルクの中からグラフ表示したい実効トルクを選択する選択手段と、前記選択手段により選択した実効トルクに対応する検出トルクの検出トルク値データを前記記憶手段から読み出して前記検出トルク値の時間変化を前記表示手段に表示させると共に前記検出トルクに対応する加工プログラムの実行ブロックを前記表示手段に表示させる第2表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
この数値制御装置では、検出開始指令手段による検出開始の指令を受けてから、検出終了指令手段による検出終了の指令を受けるまでの間に検出されたトルクに基づいて実効トルク演算手段により実効トルクが演算され、表示手段に実効トルクが表示される。
表示手段に加工時の任意の期間の実効トルクを表示させることができるので、作業者は表示手段に表示される加工時の任意の期間の実効トルクに基づいて、過負荷エラーを発生させることのないように加工プログラムの回転数や送り速度を調整することができる。
請求項2の数値制御装置は、請求項1の発明において、前記検出開始指令手段は加工プログラムに用いられる第1のMコードで構成し、前記検出終了指令手段は加工プログラムに用いられる第2のMコードで構成したことを特徴とする。
請求項3の数値制御装置は、請求項1又は2の発明において、前記実効トルクが予め設定された閾値より大きいか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記実効トルクが予め設定された閾値より大きいと判断された場合にその旨の警告を報知する報知手段とを備えたことを特徴とする。
請求項4の数値制御装置は、請求項3の発明において、前記閾値を前記検出開始から前記検出終了までの時間に基づいて変更する変更手段を備えたことを特徴とする。
請求項5のコンピュータプログラムは、コンピュータを、加工プログラムに基づいてワークに加工を施すように、工具が装着される主軸を回転駆動する主軸モータと、前記ワークが載置されたテーブルと前記主軸とを相対的にX軸、Y軸方向に駆動させるX軸モータ、Y軸モータと、前記工具と前記ワークとを相対的に昇降させるZ軸モータとを制御する数値制御装置として機能させるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、前記主軸モータ、前記X軸モータ、前記Y軸モータ及び前記Z軸モータのうちの少なくとも1つのモータのトルクを検出するトルク検出手段と、モータのトルクの検出開始を指令する検出開始指令手段と、前記検出開始指令手段によってモータのトルクの検出開始の指令後、所定の周期で前記トルク検出手段によって検出されたモータのトルクを記憶する記憶手段と、前記モータのトルクの検出終了を指令する検出終了指令手段と、前記検出終了指令手段によって検出終了の指令後、前記記憶手段に記憶されたモータのトルクに基づいて、前記検出開始から前記検出終了までの実効トルクを演算する実効トルク演算手段と、前記実効トルク演算手段により演算された複数の実効トルクを表示手段に表示させる第1表示制御手段と、前記表示手段に表示された複数の実効トルクの中からグラフ表示したい実効トルクを選択する選択手段と、前記選択手段により選択した実効トルクに対応する検出トルクの検出トルク値データを前記記憶手段から読み出して前記検出トルク値の時間変化を前記表示手段に表示させると共に前記検出トルクに対応する加工プログラムの実行ブロックを前記表示手段に表示させる第2表示制御手段として機能させることを特徴とする。
このコンピュータプログラムでは、検出開始指令手段による検出開始の指令を受けてから、検出終了指令手段による検出終了の指令を受けるまでの間に検出されたトルクに基づいて実効トルク演算手段により実効トルクが演算され、表示手段により実効トルクが表示される。
表示手段に加工時の任意の期間の実効トルクを表示することができるので、作業者は表示手段に表示される加工時の任意の期間の実効トルクに基づいて、過負荷エラーを発生させることのないように加工プログラムの回転数や送り速度を調整することができる。
請求項6の記憶媒体は、請求項5に記載のコンピュータプログラムをコンピュータ読取り可能に記憶したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、トルク検出手段と、検出開始指令手段と、記憶手段と、検出終了指令手段と、実効トルク演算手段と、第1表示制御手段と、選択手段と、第2表示制御手段とを備えたので、加工時の任意の期間の実効トルクを表示手段に表示させることができ、作業者はこの期間の実効トルクに基づいて、過負荷エラーが発生しないように加工プログラムの回転数や送り速度を調整することができる。
例えば、加工中において各モータに対して大きな負荷が掛かるタップ加工などの期間の実効トルクを演算しこれを表示させて、この期間の実効トルクが閾値に対して余裕がある場合、作業者が加工プログラムの回転数を高く調整して各モータの能力を最大限に活かすことができる。これにより、加工時間の短縮を図って生産性を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、検出開始指令手段は加工プログラムに用いられる第1のMコードで構成し、検出終了指令手段は加工プログラムに用いられる第2のMコードで構成したので、加工プログラム中に第1,第2のMコードを用いることで、加工時の任意の期間に実効トルクの演算を簡単に行わせることができる。
請求項3の発明によれば、実効トルクが予め設定された閾値より大きいか否かを判断する判断手段と、判断手段により実効トルクが予め設定された閾値より大きいと判断された場合にその旨の警告を報知する報知手段とを備えたので、実効トルクが閾値を超えた場合その旨が報知されるため、過負荷エラー等の発生を予知することができる。
請求項4の発明によれば、閾値を検出開始から検出終了までの時間に基づいて変更する変更手段を備えたので、モータの特性に適した閾値を自動で設定することができ、閾値の設定を簡単に行なうことができる。
請求項5の発明によれば、数値制御装置のコンピュータを、トルク検出手段と、検出開始指令手段と、記憶手段と、検出終了指令手段と、実効トルク演算手段と、第1表示制御手段と、選択手段と、第2表示制御手段として機能させるので、請求項1とほぼ同様の効果を奏する。
請求項6の発明によれば、請求項5に記載のコンピュータプログラムをコンピュータ読取り可能に記憶したので、記憶媒体に記憶したコンピュータプログラムをコンピュータに実行させることにより、請求項5とほぼ同様の効果を奏する。
以下、本発明を実施する為の最良の形態について説明する。
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、工作機械の数値制御装置1は、加工プログラム20(図2参照)に基づいてワークに加工を施すように制御するものである。この数値制御装置1は、CPU6、ROM7、RAM8(記憶手段)、入出力インターフェース5及びサーボインターフェース9とを有する制御装置4を備えている。また、数値制御装置1は、加工プログラム20や後述する閾値Cを計算する為のパラメータPとQとRなどを入力設定するキーボード2と、演算された実効トルクTを表示するディスプレイ3(表示手段)と、工具が装着される主軸を回転駆動する主軸モータ14と、テーブルをX方向に移動させるX軸モータ15と、テーブルをY方向に移動させるY軸モータ16と、主軸モータ14が固定され、主軸を備えた主軸ヘッドを上下に移動させるZ軸モータ17と、主軸モータ14を駆動制御する主軸用サーボアンプ10と、X軸モータ15を駆動制御するX軸用サーボアンプ11と、Y軸モータ16を駆動制御するY軸用サーボアンプ12と、Z軸モータ17を駆動制御するZ軸用サーボアンプ13とを有する。尚、各軸用サーボアンプ10〜13がトルク検出手段に相当する。
制御装置4の入出力インターフェース5には、キーボード2と、ディスプレイ3が電気的に接続され、制御装置4のサーボインターフェース9には、各モータ14〜17がこれらに対応する各軸用サーボアンプ10〜13を介して電気的に接続されている。
ROM7には、加工プログラム20に基づいて工作機械を駆動制御する各種の制御プログラム、ディスプレイ3に各種の表示情報を表示させる表示制御プログラム、図5のフローチャートに示すトルク検出開始終了制御の制御プログラム、図6のフローチャートに示す実効トルク演算表示制御の制御プログラム、図7のフローチャートに示す検出トルク表示制御の制御プログラム等が記憶されている。
RAM8には、各モータ14〜17を駆動制御する為の位置情報や工具情報を含んだ複数の加工プログラムと、キーボード2から予め入力設定され且つ実効トルクTの大きさを判断する基準値としての閾値Cを計算する為のパラメータPとQとRと、検出された各モータ14〜17のトルク値データT1〜Tn(nは、トルク検出回数)などが記憶される。但し、このRAM8は常に2次電池等でバックアップされている。
主軸用サーボアンプ10は、制御装置4からの指令により主軸モータ14の回転数とトルクを制御するものであり、主軸用サーボアンプ10を流れる電流量に基づいて主軸モータ14のトルク値Tnが検出される。尚、各軸用サーボアンプ10〜13は、ほぼ同じ構成なので、主軸用サーボアンプ10以外の各軸用サーボアンプ11〜13についても、主軸用サーボアンプ10と同様の機能を有する。
ディスプレイ3は制御装置4により制御され、このディスプレイ3には、図3に示すように、検出開始の指令を受けてから検出終了の指令を受けるまでの間に検出された各モータ14〜17のトルク値データT1〜Tnに基づいて演算された各モータ14〜17の実効トルクTを示す図表や、図4に示すように、トルク値データT1〜Tnの時間変化を示すグラフなどが表示される。
次に、ディスプレイ3に表示される画面について説明する。
図3は、実効トルク演算後に各モータ14〜17の実効トルクTを示す図表が表示される画面である。この画面には、トルクの検出開始時刻(日時)と、加工プログラム20のプログラム番号と、検出開始の指令を受けてから検出終了の指令を受けるまでの経過時間と、各モータ14〜17の実効トルクTが夫々図表により表示される。また、閾値Cより大きい実効トルクTについては警告表示(背景が赤色)される。
図4は、図3の画面において、キーボード2でカーソル移動させて所望の実効トルクTを選択した場合、選択された実効トルクTにおけるトルク値データT1〜Tnの時間変化を示すグラフが表示される画面である。この画面の右側上部の領域には、トルクの検出開始から検出終了までに実行された加工プログラム20の実行ブロックが表示され、右側下部には実効トルクTと閾値Cが表示される。
次に、加工プログラム20に組み込まれたトルク検出開始Mコード(第1のMコード)とトルク検出終了Mコード(第2のMコード)について説明する。
図2に示すように、トルク検出開始Mコードは「M11」で示され、このトルク検出開始Mコード「M11」が読込まれたとき、各軸用サーボアンプ10〜13に対してトルクの検出開始が指令される。トルク検出終了Mコードは「M12」で示され、このトルク検出終了Mコード「M12」が読込まれたとき、各軸用サーボアンプ10〜13に対してトルクの検出終了が指令される。尚、トルク検出開始Mコードが検出開始指令手段に相当し、トルク検出終了Mコードが検出終了指令手段に相当する。
次に、数値制御装置1で実行されるトルク検出開始終了制御について、図5に基づいて説明する。但し、図中Si(i=1,2・・・)は各ステップを示す。
加工プログラム20を実行させる際にこのトルク検出開始終了制御が開始される。
先ず、フラグFが0に設定され(S1)、加工プログラム20中の先頭の1ブロックが読込まれて解釈される(S2)。読込まれたブロックがプログラム終了か否かが判定され、プログラム終了を示すMコード「M30」でない場合(S3;No)、次にそのブロックがトルク検出開始Mコード「M11」であるか否かが判定される。
トルク検出開始Mコード「M11」でない場合(S4;No)、次に、トルク検出終了Mコード「M12」であるか否かが判定される。トルク検出終了Mコード「M12」でない場合(S5;No)、そのブロックの指令が実行された後(S6)、フラグFが1であるか否かが判定される。フラグFが1の場合(S7;Yes)、実行したブロックがRAM8に記憶され、次のブロックが読込み対象となり(S9)、S2へ移行する。フラグFが1でない場合(S7;No)はS9へ移行する。
一方、トルク検出開始Mコード「M11」の場合は(S4;Yes)、検出開始時刻TaがRAM8に記憶され、フラグFが1に設定された後(S12)S9へ移行する。
トルク検出終了Mコード「M12」の場合は(S5;Yes)、検出終了時刻Tbと記憶した検出開始時刻Taより経過時間Tcが演算されてRAM8に記憶され(S13)、フラグFが2に設定された後(S14)S9へ移行する。但し、読込まれた指令がプログラム終了を示すMコード「M30」の場合(S3;Yes)、フラグFが0に設定され(S10)、この処理を終了する。
次に、数値制御装置1で実行される実効トルク演算表示制御について、図6に基づいて説明する。但し、図中Si(i=20,21・・・)は各ステップを示す。
数値制御装置1の電源がオンされると、この実効トルク演算表示制御が開始され、先ず、閾値Cを計算する為のパラメータPとQとRがキーボード2より入力され、RAM8に記憶される。閾値CはC=P/logQTc+Rで演算される(S20)。ここで、パラメータP、Q及びRはモータの特性に適した値を入力する。次に、フラグFが1に設定されているか否かが判定される。フラグFが1の場合、つまり、検出開始の指令を受けた場合(S21;Yes)、nがインクリメントされてから(S22)、各軸用サーボアンプ10〜13より各モータ14〜17のトルク値Tnと回転数Nnが検出され(S23)、S21へ移行する。
フラグFが1でない場合は(S21;No)、次にフラグFが2に設定されているか否かが判定され、フラグFが2の場合、つまり、検出終了の指令を受けた場合(S24;Yes)、各モータ14〜17の実効トルクTがT=[(T1×T1+T2×T2+・・・Tn×Tn)/n]1/2の演算式により夫々演算される(S25)。但し、フラグFが2でない場合は(S24;No)、S31へ移行する。
次に、RAM8に記憶されているパラメータPとQとRと経過時間Tcを用い、閾値CがC=P/logQTc+Rの演算式により演算される(S26)。次に、演算された実効トルクTが演算された閾値Cより大きいか否かが判断される。何れかの実効トルクTが閾値Cより大きい場合(S27;Yes)、図3に示すように、閾値Cより大きい実効トルクTが警告表示され(S28)、検出開始時刻Taとプログラム番号と経過時間Tcと実効トルクTがディスプレイ3に表示される(S29)。一方、実効トルクTが閾値Cよりも小さい場合は(S27;No)、警告表示されることなくS29へ移行する。
次に、検出トルク値データT1〜Tnと、回転数データN1〜Nnと、検出開始から検出終了までに実行された実行ブロックがRAM8に記憶され(S30)、フラグFが0に設定され且つnが0に設定された後(S31)、S21へ移行する。
次に、数値制御装置1で実行される検出トルク表示制御について、図7に基づいて説明する。但し、図中Si(i=40,41・・・)は各ステップを示す。
演算した実効トルクTを表示させる際にこの検出トルク表示制御が開始され、先ず、図3に示すように、各モータ14〜17の実効トルクTを示す図表がディスプレイ3に表示される(S40)。キーボード2でカーソル移動させて、ディスプレイ3に表示された複数の実効トルクTの中からグラフ表示したい実効トルクTを選択すると(S41;Yes)、選択された実効トルクTに対応する検出トルク値データT1〜Tnと実行ブロックがRAM8より読み出される(S42)。ディスプレイ3において、実効トルクTの図表が消去されて、図4に示すように、読み出された検出トルク値データT1〜Tnの時間変化がグラフ表示される(S43)。次に、画面の右上部に実行ブロックが表示され(S44)、画面の右下部に実効トルクTと閾値Cが表示されて(S45)、この処理を終了する。
尚、実効トルク演算手段は、図6に示すフローチャートのS25の処理を実行する制御装置4により構成され、判断手段は、図6に示すフローチャートのS27の処理を実行する制御装置4により構成され、報知手段は、図6に示すフローチャートのS28の処理を実行する制御装置4により構成されている。第1表示制御手段は、図7に示すフローチャートのS40の処理を実行する制御装置4により構成され、選択手段は、図7に示すフローチャートのS41の処理を実行する制御装置4により構成され、第2表示制御手段は、図7に示すフローチャートのS42〜S44の処理を実行する制御装置4により構成されている。
次に、数値制御装置1の作用、効果について説明する。
このように、トルク検出開始Mコード「M11」による検出開始の指令を受けてから、トルク検出終了Mコード「M12」による検出終了の指令を受けるまでの間に検出されたトルク値データT1〜Tnに基づいて実効トルクTが演算され、演算された実効トルクTがディスプレイ3に表示されるので、作業者は加工時の任意の期間の実効トルクTに基づいて、過負荷エラーが発生しないように加工プログラムの回転数や送り速度を設定し、各モータ14〜17の回転数を調整することができる。
例えば、加工中において各モータ14〜17に対して大きな負荷が掛かるタップ加工などの期間の実効トルクTを演算しこれを表示させる。実効トルクTが閾値Cに対して余裕がある場合、作業者が加工プログラムで回転数や送り速度を高く調整して各モータ14〜17の能力を最大限に活かすことができる。これにより、加工時間の短縮を図って生産性を向上させることができる。
トルク検出開始Mコード「M11」によりトルクの検出開始が指令され、トルク検出終了Mコード「M12」によりトルクの検出終了が指令されるので、加工プログラム20中にトルク検出開始Mコード「M11」とトルク検出終了Mコード「M12」を組み込むことで、加工時の任意の期間に実効トルクTの演算を簡単に行わせることができる。
さらに、実効トルクTが演算された閾値Cより大きいか否かを判断し、肯定判断された場合にその旨の警告を報知するので、各モータ14〜17の過負荷エラーの発生を予知することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
1]トルク検出手段を、主軸用サーボアンプ10とX軸用サーボアンプ11とY軸用サーボアンプ12とZ軸用サーボアンプ13とで構成する代わりに、加工中において特に大きな負荷が掛かる主軸モータ14のトルクを検出する主軸用サーボアンプ10のみで構成してもよいし、主軸用サーボアンプ10と他の1つ又は2つのサーボアンプで構成してもよい。
2]実効トルクTが閾値Cより大きい場合に、例えば、画面の下部等に警告する旨のメッセージをディスプレイ3に表示させてもよい。
3]閾値Cの演算式はモータの特性に近づける式であれば、実施例とは別の式でもよく、また、演算式ではなく、経過時間に応じた閾値をテーブル上で記憶しても良い。
この場合、図9に示すように、モータの特性により、トルク値Tnの検出開始から検出終了までの経過時間Tcが短い場合、閾値Cが大きくなり、経過時間Tcが長い場合は閾値Cが小さくなるという特性を有する。図9に示す経過時間Tcに応じた閾値Cの特性をテーブルとして予めROM7に記憶しておき、図6のフローチャートのS26において、経過時間Tcに基づいて閾値Cを演算する。これにより、モータの特性に適した閾値Cを自動で設定することができ、閾値Cの設定を簡単に行なうことができる。尚、変更手段は、経過時間Tcに基づいて閾値Cを演算する制御装置4により構成される。
4]1本の加工プログラムの実行開始から実行終了に亙って継続的に検出されたトルク値データT1〜Tnに基づいて、実効トルクTを演算し表示してもよい。
この場合のトルク検出開始終了制御について、図8に基づいて説明する。但し、前記実施例と同一の構成には同一の符号を付し、異なる構成についてのみ説明する。
加工プログラム20を実行させる際にこのトルク検出開始終了制御が開始され、先ず、フラグFが1に設定され(S50)、加工プログラム20中の先頭の1ブロックが読込まれて解釈される(S51)。読込まれたブロックがプログラム終了か否かが判定され、プログラム終了を示すMコード「M30」でない場合(S52;No)、そのブロックの指令が実行された後(S53)、フラグFが1であるか否かが判定される。
フラグFが1の場合(S54;Yes)、実行したブロックがRAM8に記憶され(S55)、次のブロックが読込み対象となり(S56)、S51へ移行する。フラグFが1でない場合(S54;No)はS56へ移行する。但し、読込まれた指令がプログラム終了を示すMコード「M30」の場合(S52;Yes)、フラグFが2に設定され(S57)、この処理を終了する。
本発明の実施例に係る数値制御装置のブロック図である。 加工プログラムの一例である。 実効トルクを示す図表の表示例を示す図である。 選択された実効トルクにおいてトルクの時間変化を示すグラフの表示例を示す図である。 トルク検出開始終了制御プログラムのフローチャートである。 実効トルク演算表示制御プログラムのフローチャートである。 検出トルク表示制御プログラムのフローチャートである。 変更例におけるトルク検出開始終了制御プログラムのフローチャートである。 トルク値の検出開始から検出終了までの経過時間と閾値との関係を示す線図である。
1 数値制御装置
10 主軸用サーボアンプ
11 X軸用サーボアンプ
12 Y軸用サーボアンプ
13 Z軸用サーボアンプ
14 主軸モータ
15 X軸モータ
16 Y軸モータ
17 Z軸モータ

Claims (6)

  1. 工具が装着される主軸を回転駆動する主軸モータと、ワークが載置されたテーブルと前記主軸とを相対的にX軸、Y軸方向に駆動させるX軸モータ、Y軸モータと、前記工具と前記ワークとを相対的に昇降させるZ軸モータとを有し、加工プログラムに基づいて前記ワークに加工を施すように制御する数値制御装置において、
    前記主軸モータ、前記X軸モータ、前記Y軸モータ及び前記Z軸モータのうちの少なくとも1つのモータのトルクを検出するトルク検出手段と、
    モータのトルクの検出開始を指令する検出開始指令手段と、
    前記検出開始指令手段によってモータのトルクの検出開始の指令後、所定の周期で前記トルク検出手段によって検出されたモータのトルクを記憶する記憶手段と、
    前記モータのトルクの検出終了を指令する検出終了指令手段と、
    前記検出終了指令手段によって検出終了の指令後、前記記憶手段に記憶されたモータのトルクに基づいて、前記検出開始から前記検出終了までの実効トルクを演算する実効トルク演算手段と、
    前記実効トルク演算手段により演算された複数の実効トルクを表示手段に表示させる第1表示制御手段と、
    前記表示手段に表示された複数の実効トルクの中からグラフ表示したい実効トルクを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択した実効トルクに対応する検出トルクの検出トルク値データを前記記憶手段から読み出して前記検出トルク値の時間変化を前記表示手段に表示させると共に前記検出トルクに対応する加工プログラムの実行ブロックを前記表示手段に表示させる第2表示制御手段とを備えたことを特徴とする数値制御装置。
  2. 前記検出開始指令手段は加工プログラムに用いられる第1のMコードで構成し、前記検出終了指令手段は加工プログラムに用いられる第2のMコードで構成したことを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 前記実効トルクが予め設定された閾値より大きいか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記実効トルクが予め設定された閾値より大きいと判断された場合にその旨の警告を報知する報知手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の数値制御装置。
  4. 前記閾値を前記検出開始から前記検出終了までの時間に基づいて変更する変更手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の数値制御装置。
  5. コンピュータを、加工プログラムに基づいてワークに加工を施すように、工具が装着される主軸を回転駆動する主軸モータと、前記ワークが載置されたテーブルと前記主軸とを相対的にX軸、Y軸方向に駆動させるX軸モータ、Y軸モータと、前記工具と前記ワークとを相対的に昇降させるZ軸モータとを制御する数値制御装置として機能させるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、
    前記主軸モータ、前記X軸モータ、前記Y軸モータ及び前記Z軸モータのうちの少なくとも1つのモータのトルクを検出するトルク検出手段と、
    モータのトルクの検出開始を指令する検出開始指令手段と、
    前記検出開始指令手段によってモータのトルクの検出開始の指令後、所定の周期で前記トルク検出手段によって検出されたモータのトルクを記憶する記憶手段と、
    前記モータのトルクの検出終了を指令する検出終了指令手段と、
    前記検出終了指令手段によって検出終了の指令後、前記記憶手段に記憶されたモータのトルクに基づいて、前記検出開始から前記検出終了までの実効トルクを演算する実効トルク演算手段と、
    前記実効トルク演算手段により演算された複数の実効トルクを表示手段に表示させる第1表示制御手段と、
    前記表示手段に表示された複数の実効トルクの中からグラフ表示したい実効トルクを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択した実効トルクに対応する検出トルクの検出トルク値データを前記記憶手段から読み出して前記検出トルク値の時間変化を前記表示手段に表示させると共に前記検出トルクに対応する加工プログラムの実行ブロックを前記表示手段に表示させる第2表示制御手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  6. 請求項5に記載のコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
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