JP7363054B2 - カバードステントおよびステントデリバリーシステム - Google Patents

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本発明は、カバードステントおよびカバードステントを体内に留置させるために用いられるステントデリバリーシステムに関する。
従来、腫瘍が生じた体内の管状部分に留置して、腫瘍で体内管腔が閉塞しないようにするためのステントが知られている。また、体内に挿入して、胆管その他の消化器系管腔臓器同士をバイパス接続するための臓器間バイパス用のステントも知られている。このようなステントには、例えば、拡張のタイプにより自己拡張型とバルーン拡張型があり、樹脂被覆の有無によりカバードステントとベアステントがあり、それぞれ用途に応じて使い分けられている。
自己拡張型のステントは、例えばステントデリバリーシステムの遠位端に収容されて体内の留置位置まで搬送された後、ステントデリバリーシステムから放出されることで留置位置に留置される。ステントデリバリーシステムは、インナーシャフトの遠位端にステントを収容し、留置位置においてアウターシースがインナーシャフトに対して相対的に移動されるとステントを放出するよう構成されたものが知られている。
また、カバードステントとしては、特許文献1に記載されているように、例えば金属製のステント基材である筒状フレームの表面がコーティング膜で覆われたカバードステントが知られている。また、特許文献1には、カバードステントの表面を覆うコーティング膜として、非生体分解性ポリマーであるポリウレタンまたはシリコーン樹脂を用いることが記載されている。
特開2015-66221号公報
通常、カバードステントのコーティング膜には、ポリウレタン等のウレタン樹脂が広く用いられているが、現在、耐久性に優れるコーティング膜を得るための材料として、シリコーン樹脂を用いることが検討されている。
一方、ステントデリバリーシステムにカバードステントが円滑に収容されるようにするため、およびステントデリバリーシステムからカバードステントが円滑に放出されるようにするため、カバードステントのコーティング膜には潤滑剤が塗布される。
しかしながら、シリコーン樹脂製のコーティング膜に対して、例えば人間の体内で用いることができる潤滑剤として広く用いられているシリコーンオイルを使用してしまうと、コーティング膜が膨潤してしまうという問題がある。コーティング膜が膨潤してしまうと、コーティング膜の容積が増加してカバードステントを変形させるだけでなく、カバードステントの耐久性や強度が劣化してしまい、カバードステントとしての機能が損なわれるおそれがある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、耐久性および強度に優れ、ステントデリバリーシステムにおける円滑な収容および放出が可能なカバードステントおよびステントデリバリーシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るカバードステントは、
径方向外側への拡張変形が可能な円筒部と、
前記円筒部の周面を覆うシリコーン樹脂製のコーティング膜と、を備え、
前記コーティング膜に潤滑剤としてフッ素化シリコーンオイルが塗布されていることを特徴とする。
本発明に係るカバードステントによれば、カバードステントのシリコーン樹脂製のコーティング膜に塗布する潤滑剤にフッ素化シリコーンオイルが用いられており、コーティング膜の膨潤を防いでカバードステントの変形および変性を防ぐことができ、本来意図したカバードステントの機能を維持することができるようになる。これにより、耐久性および強度に優れ、ステントデリバリーシステムにおける円滑な収容および放出が可能なカバードステントを提供することが可能となる。
本発明に係るカバードステントは、前記潤滑剤として塗布される前記フッ素化シリコーンオイルが、粘度300~3000cPのフッ素化シリコーンオイルであることを特徴とする。
本発明に係るカバードステントによれば、コーティング膜に潤滑剤として塗布されるフッ素化シリコーンオイルに粘度300~3000cPのフッ素化シリコーンオイルを用いることにより、小さなカバードステントの周面に潤滑剤を均一に塗布することが容易となり、カバードステントに潤滑剤を塗布する作業性を向上させることが可能となる。
本発明に係るステントデリバリーシステムは、太径部と、前記太径部より遠位端側に配置されている細径部とを有するインナーシャフトと、
前記インナーシャフトが内挿可能な管形状を有し、前記細径部を覆う第1の位置と前記細径部を露出させる第2の位置との間で、前記インナーシャフトに対して軸方向に相対移動可能なアウターシースと、
前記細径部に挿入され、前記細径部と前記第1の位置に配置された前記アウターシースとの間に収容されている、上記のカバードステントとを、備えることを特徴とする。
本発明に係るステントデリバリーシステムによれば、カバードステントのシリコーン樹脂製のコーティング膜に塗布する潤滑剤にフッ素化シリコーンオイルが用いられており、コーティング膜の膨潤を防いでカバードステントの変形および変性を防ぐことができ、本来意図したカバードステントの機能を維持することができるようになる。これにより、耐久性および強度に優れ、カバードステントの円滑な収容および放出が可能なカバードステントを提供することが可能となる。さらに、カバードステントがあらかじめ収容された状態のステントデリバリーシステムを医療現場等に提供することで、医療現場等においてカバードステントをステントデリバリーシステムに収容させる工程を省くことができ、迅速かつ簡易に使用可能なステントデリバリーシステムを実現することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態におけるカバードステントを体内の留置位置に搬送するために用いられるステントデリバリーシステムの一例を示す側面図である。 図2は、本発明の実施の形態におけるカバードステントの一例を示す側面図である。 図3は、図1に示すステントデリバリーシステムの遠位端近傍の拡大図であって、カバードステントが収容されておらず、アウターシースが第1の位置に配置されている状態を示す図である。 図4は、図1に示すステントデリバリーシステムの遠位端近傍の拡大図であって、カバードステントが収容されておらず、アウターシースが第2の位置に配置されている状態を示す図である。 図5は、図1に示すステントデリバリーシステムの遠位端近傍の拡大図であって、カバードステントが収容されており、アウターシースが第1の位置に配置されている状態を示す図である。 図6は、図1に示すステントデリバリーシステムの遠位端近傍の拡大図であって、アウターシースが第1の位置と第2の位置に配置されており、カバードステントの放出動作の途中の状態を示す図である。 図7は、図1に示すステントデリバリーシステムの遠位端近傍の拡大図であって、アウターシースが第2の位置まで移動し、カバードステントが自己の弾性力によって拡径した状態を示す図である。 図8は、図1に示すステントデリバリーシステムの遠位端近傍の拡大図であって、拡径したカバードステントから先端チップを近位端側へ引き抜いて、カバードステントを留置位置に留置させた状態を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態におけるカバードステントについて説明する。
以下、本発明の実施の形態では、カバードステントの一例として、管腔臓器同士をバイパス接続するための臓器間バイパス用ステント、例えば超音波内視鏡ガイド下経胆道ドレナージ(EUS-BD)に用いられて胃と肝内胆管との間をバイパス接続する消化器系臓器間バイパス用ステントについて説明する。また、本発明の実施の形態では、カバードステントの一例として自己拡張型のバイパス用ステントについて説明し、自己拡張型のバイパス用ステントを搬送するために用いられるステントデリバリーシステムについて説明する。
ただし、本発明に係るカバードステントはこれに限定されず、腫瘍等で体内管腔が閉塞しないようにするためのステントであってもよく、バルーン拡張型のカバードステントであってもよい。また、ステントデリバリーシステムも本発明の実施の形態に例示されているものに限定されず、ステントを留置する体内の留置位置やステントのタイプに応じた構成を有していてもよい。
図1は、本発明の実施の形態におけるカバードステントを体内の留置位置に搬送するために用いられるステントデリバリーシステムの一例を示す側面図である。図1には、後述するようにインナーシャフト20の細径部20bがアウターシース40に覆われずに外部に露出した状態となっているステントデリバリーシステム10が示されている。
図1に示すステントデリバリーシステム10は、インナーシャフト20、先端チップ30、アウターシース40、Yコネクタ50、保護チューブ60、接続シャフト71およびハブ72等を有する。ステントデリバリーシステム10は、後述するカバードステント100(例えば図2参照)を収容するとともに、体内の所望の留置位置で放出することが可能なように構成されている。ステントデリバリーシステム10の軸方向の寸法は、カバードステント100を留置する体内の留置位置や搬送経路等によって異なるが、例えば300~2500mm程度である。
以下、ステントデリバリーシステム10において、接続シャフト71およびハブ72が配置される側を近位端と定義し、先端チップ30が配置される側を遠位端と定義し、ステントデリバリーシステム10が延在する方向を軸方向と定義して説明を行う。
インナーシャフト20は、ステントデリバリーシステム10の近位端側において接続シャフト71およびハブ72と接続されており、ステントデリバリーシステム10の遠位端側に配置されている先端チップ30まで軸方向に延びている長尺の部材である。インナーシャフト20は、第1の外径を有する太径部20aと、太径部20aよりも遠位端側に配置されており、太径部20aの第1の外径より小さい第2の外径を有する細径部20bとを有する。
インナーシャフト20は、例えば、第1の外径を有する外管24内に第2の外径を有する内管22が挿通された二重管構造を有する。インナーシャフト20の太径部20aは、内管22および外管24の二重管構造を有している。一方、インナーシャフト20の細径部20bは、外管24のみを終端させた外管24の遠位端(すなわち太径部20aの遠位端)から内管22を更に遠位端側へ露出して延出させた部分であり、内管22のみの単一管構造を有する。細径部20bに形成される空間は、ステントデリバリーシステム10により体内の留置位置にカバードステント100を搬送する際のカバードステント100の収容空間として使用される。
インナーシャフト20の内管22および外管24の材質は特に限定されないが、例えば可撓性を有する熱可塑性樹脂等を用いることができ、内管22および外管24の材質は同一であってもよく、異なっていてもよい。一例として、内管22は高剛性の熱可塑性樹脂で形成され、外管24は摺動性に優れる熱可塑性樹脂で形成される。外管24の外周面には、アウターシース40に対する摺動性の向上やインナーシャフト20の剛性向上のためにコーティング等がなされてもよい。
内管22または外管24の内径または外径は特に限定されないが、外管24の外径は例えば0.5~3.0mm程度であり、内管22の外径は、外管24の内径と略同一または僅かに小さいことが好ましく、内管22の内径は、ガイドワイヤが挿通可能となるガイドワイヤルーメンを形成するため、ガイドワイヤの外径よりも大きいことが好ましい。インナーシャフト20の軸方向の寸法は、ステントデリバリーシステム10の軸方向の寸法とほぼ同程度であり、細径部20bの軸方向の寸法は、収容状態におけるカバードステント100の軸方向の寸法とほぼ同程度である。
先端チップ30は、ステントデリバリーシステム10の最遠位端に配置されている部材である。先端チップ30の形状は、例えば体腔内への挿入が容易となるようテーパ状に成形されていてもよく、体腔壁等を傷つけないように丸みを帯びた形状に成形されていてもよい。先端チップ30は、軸方向に貫通孔が形成されており、その貫通孔が例えば内管22により形成されたガイドワイヤルーメンと連通するように、インナーシャフト20の細径部20bの最遠位端に接合されている。
先端チップ30の材質は特に限定されないが、例えば樹脂を用いることができる。先端チップ30の内径(すなわち貫通孔の外径)は特に限定されないが、例えばガイドワイヤが挿通可能となるようガイドワイヤの外径よりも大きいことが好ましい。また、先端チップ30の外径は特に限定されないが、例えばアウターシース40の外径より大きくしてアウターシース40の遠位端が先端チップ30に突き当たるようにしてもよく、あるいは、内管22の外径とほぼ同程度の寸法であってもよい。先端チップ30の軸方向の寸法は特に限定されないが、例えば5~20mmである。
インナーシャフト20の細径部20bの近位端近傍には、固定リング26が設けられている。固定リング26は、例えば外管24の遠位端と当接する位置に設けられ、内管22の外周面に外嵌されて接着剤等により固定されている。固定リング26は、細径部20bにカバードステント100を収容した際のカバードステント100の近位端の位置を規定するための部材である。カバードステント100を放出する際にカバードステント100に近位端側に向かう力が作用した場合であっても、固定リング26がカバードステント100を遠位端側へ適切に押し返し、これにより、カバードステント100の放出動作が円滑に行われるようになる。固定リング26の材質としては例えば金属を用いることができ、特に、金、白金、タングステン等のX線不透過材料を用いることで、固定リング26にX線造影マーカーの役割を持たせることができる。
アウターシース40は、インナーシャフト20が内挿可能な管形状の部材であり、インナーシャフト20に対して軸方向に相対移動可能なように構成されている。より具体的には、アウターシース40は、内挿されているインナーシャフト20に対して軸方向に相対移動可能であり、その遠位端が先端チップ30近傍まで到達した第1の位置(図3に示す位置)と、その遠位端が太径部20aの遠位端よりも近位端側へ移動した第2の位置(図4に示す位置)との間を移動することができるようになっている。
アウターシース40が第1の位置に配置された場合には、インナーシャフト20の太径部20aおよび細径部20bの両方がアウターシース40に覆われた状態となる。一方、アウターシース40が第2の位置に配置された場合には、インナーシャフト20の細径部20bがアウターシース40に覆われずに外部に露出した状態となる。図1には、アウターシース40が第2の位置に配置されており、細径部20bがアウターシース40に覆われずに外部に露出した状態が図示されている。
アウターシース40の材質や構造は特に限定されないが、一例として、アウターシース40は、例えば可撓性を有する樹脂等からなる樹脂層と、樹脂層に埋設された複数本の線材がコイル構造または網組構造で組み込まれた補強層とにより構成されてもよい。このとき補強層は、例えばアウターシース40のうちの、インナーシャフトの細径部20bを覆う遠位端部分を除く部分に設けられる。
樹脂層の材質は、例えばアウターシース40を透かしてその内部に収容されたカバードステント100を目視できる透明な高分子材料を用いることができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアミド、ポリエーテルポリアミド、ポリエステルポリアミド、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂等の各種樹脂材料や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系等の各種熱可塑性エラストマーを用いることができる。また、これらのうちの2種以上を組み合わせて用いることもできる。
補強層は、例えば金属製の複数本の線材がコイル構造または網組構造で組み合されて構成されて樹脂層に埋設されている。補強層の線材の材質は特に限定されないが、例えば、金、銀、白金、銅、イリジウム、ニッケル、チタン、タングステン、鉄、アルミニウム、錫、亜鉛等の金属単体、ステンレス鋼、ニクロム鋼、ニッケル-チタン合金、チタン系合金等の合金を用いることができる。また、特に加工性、強度および耐食性の観点から、SUS304、SUS316等のステンレス鋼を用いることが好ましい。
Yコネクタ50は、操作者がステントデリバリーシステム10を把持および操作するために使用される、樹脂等により成形された部材である。保護チューブ60は、Yコネクタ50とアウターシース40との接続部を保護するために、Yコネクタ50の遠位端部およびアウターシース40の近位端部に被覆固定された部材である。一方、インナーシャフト20や、インナーシャフト20に接続されている接続シャフト71およびハブ72は、Yコネクタ50の内部を貫通して軸方向に移動できるように構成されている。この構成により、Yコネクタ50に対して接続シャフト71およびハブ72を軸方向に移動させることによって、インナーシャフト20に対してアウターシース40を相対的に移動させることが可能な機構が実現されている。
アウターシース40は、上述したように、アウターシース40の遠位端が先端チップ30近傍まで到達した第1の位置と、アウターシース40の遠位端が太径部20aの遠位端よりも近位端側へ移動した第2の位置との間で、インナーシャフト20に対して軸方向に相対移動可能なように構成されている。Yコネクタ50に対する接続シャフト71およびハブ72の軸方向の位置と、インナーシャフト20に対するアウターシース40の位置とは連動しており、操作者は、接続シャフト71およびハブ72をYコネクタ50に対して軸方向に移動させることで、第1の位置と第2の位置との間の所望の位置にアウターシース40を配置させることができる。
図2は、本発明の実施の形態におけるカバードステント100の一例を示す側面図である。図2に示すカバードステント100は、収縮状態から自己の弾性力によって拡張する筒状の自己拡張型のステントであり、線状部材が組み合わされたフレームにより形成される筒状の円筒部102と、円筒部102の周面を覆うコーティング膜104とを有する。なお、本発明の実施の形態におけるカバードステント100は、図2に示す構成や形状に限定されるものではなく、例えば、特許文献1に開示されているようにマイグレーション防止用のフッキング部をステント端部に備えていてもよい。
円筒部102を形成するフレームは、ストラット102aがジグザグに組み合わされて円環状に形成されており、隣接するストラットの一部がブリッジ102bにおいて軸方向に連結された構造を有している。このようなフレーム構造によって径方向に対する柔軟性が付与され、径方向内側に印加された力に応じて円筒部102の管腔の断面積が大きく変動可能な構成、すなわち収縮した状態から自己の弾性力によって拡張する自己拡張型のステントが実現されている。
円筒部102のフレームを構成する線状部材の材質は、例えば、ニッケル-チタン合金やコバルト-クロム合金等の超弾性合金あるいは形状記憶合金等であるが、他の金属または樹脂を用いてもよい。
円筒部102の周面は、隣接するストラット102a間を埋めるように広がるコーティング膜104により覆われている。なお、円筒部102の周面は、円筒部102の外周面および内周面のいずれか一方または両方を意味する。すなわち、コーティング膜104は、円筒部102の外周面および内周面の一方のみを覆っていてもよく、あるいは円筒部102の外周面および内周面の両方を覆っていてもよい。
コーティング膜104の材質は、有機溶媒に溶解し、かつ毒性の少ないポリマー材料が用いられ、特に、生体内で容易に分解されない非生体分解性ポリマーが用いられる。非生体分解性ポリマーとしては、例えばウレタン樹脂またはシリコーン樹脂が挙げられる。本発明に係るカバードステント100のコーティング膜104には、耐久性に優れるコーティング膜104を得るための材料としてシリコーン樹脂が用いられる。
カバードステント100の円筒部102の軸方向両端には、複数の造影マーカー102cが設けられている。図2の例では、カバードステント100の軸方向のそれぞれの端部に4個ずつ、合計8個の造影マーカー102cが設けられている。造影マーカー102cは、X線透視下におけるカバードステントの位置を容易に確認可能とするX線透視用の造影マーカーである。造影マーカー102cの材質としては、例えば、金、白金、タングステン等のX線不透過材料を用いることができる。
カバードステント100の収容動作においてカバードステント100が円滑に収容されるようにするため、およびカバードステント100の放出動作においてカバードステント100が円滑に放出されるようにするため、カバードステント100の周面には潤滑剤106が塗布される。カバードステント100の収容動作および放出動作については、図3~図8を参照しながら後述する。
本発明に係るカバードステント100では、カバードステント100の周面に塗布される潤滑剤106としてフッ素化シリコーンオイルを用いることが好適である。フッ素化シリコーンオイルは、主鎖がシロキサン構造で形成され、側鎖の少なくとも一部に炭素-フッ素結合を含む常温でオイル状の高分子化合物であり、例えば、ジメチルシロキサンとトリフルオロプロピルメチルシロキサンの液状共重合体が挙げられる。トリフルオロプロピルメチルシロキサン単位が20~40モル%の液状共重合体が好適なものとして挙げられる。一例として、潤滑剤106に用いるフッ素化シリコーンオイルは、例えば、MED-420(ヌシル社製)、MED-460(ヌシル社製)、MED-400(ヌシル社製)等を用いることができるが、これらに限定されるものではない。
本発明に係るカバードステント100では、コーティング膜104にシリコーン樹脂が用いられていることから、このコーティング膜104に塗布する潤滑剤106にフッ素化シリコーンオイルを用いることで、コーティング膜104の膨潤を防ぐことが可能であり、コーティング膜104の変形および変性を防ぎ、本来意図したカバードステントの機能を維持することができるようになる。
また、過度に高い粘度を有するフッ素化シリコーンオイルは、その高い粘度のために小さなカバードステント100の外周面に均一に塗布することが容易ではなく、カバードステント100の外周面に塗布する際の作業性を更に考慮した場合には、適切な粘度のフッ素化シリコーンオイルを選択することが望ましい。フッ素化シリコーンオイルは、例えば、25℃における粘度が300~3000cPのものが好ましく、350~1000cPのものが特に好ましい。
カバードステント100の収容動作および放出動作においては、アウターシース40がカバードステント100と接触しながら摺動することから、カバードステント100の外周面に潤滑剤106が塗布されることが好ましいが、先端チップ30や細径部20bがカバードステント100の管腔に挿入されることを考慮して、カバードステント100の内周面に潤滑剤106が塗布されてもよい。カバードステント100の周面に潤滑剤106を塗布する方法は特に限定されないが、例えば綿棒や刷毛等を用いて潤滑剤106を塗布してもよく、潤滑剤106が充填された容器にカバードステント100を浸漬させてもよい。
カバードステント100の軸方向の寸法は、カバードステント100の用途によって適宜決定されるが、例えば10~200mmとすることができる。また、カバードステント100の拡径状態の外径も、カバードステント100の留置位置等によって適宜決定されるが、例えば2~20mm程度とすることができる。カバードステント100の縮径状態の外径は、アウターシース40の内径よりも小さく、例えば拡径状態の外径に対して1/2~1/10程度とすることができる。
なお、カバードステント100の拡径とは、カバードステント100が自己の弾性力によって径方向外側に拡張して変形することを意味し、カバードステント100の拡径状態とは、カバードステント100に負荷が加えられていない自然な状態を意味する。また、カバードステント100の縮径とは、カバードステント100が径方向内側に印加された力によって径方向内側に収縮して変形することを意味し、カバードステント100の縮径状態とは、径方向内側に力を印加して円筒部102の管腔の断面積を小さくし、カバードステント100が細径部20bに形成される収容空間に収容された状態を意味する。
以下、図3~図8を参照しながら、をステントデリバリーシステム10へのカバードステント100の収容動作、および、ステントデリバリーシステム10からカバードステント100の放出動作について説明する。なお、図3~図8では、図示明瞭とするために、アウターシース40の概形を点線で示すとともにアウターシース40の内側を透過して示している。
図3は、図1に示すステントデリバリーシステム10の遠位端近傍の拡大図であって、カバードステント100が収容されておらず、アウターシース40が第1の位置に配置されている状態を示す図である。
アウターシース40が第1の位置に配置された場合には、アウターシース40の遠位端が先端チップ30近傍まで到達する。このとき、アウターシース40は細径部20bの内管22の外周面を覆うように配置されるが、図3に示すように、外管24が存在しない細径部20bでは、内管22の外周面とアウターシース40の内周面との間に隙間が形成される。内管22の外周面とアウターシース40の内周面との間に隙間が形成される。この隙間は、ステントデリバリーシステム10によって体内の留置位置にカバードステント100を搬送する際のカバードステント100の収容空間として使用される。
図4は、図1に示すステントデリバリーシステム10の遠位端近傍の拡大図であって、カバードステント100が収容されておらず、アウターシース40が第2の位置に配置されている状態を示す図である。
アウターシース40は、インナーシャフト20に対して軸方向に相対移動可能であり、操作者がYコネクタ50に対して接続シャフト71およびハブ72の位置を軸方向に移動させることによって、アウターシース40を第2の位置に配置することが可能である。アウターシース40が第2の位置に配置された場合には、アウターシース40の遠位端は太径部20aの遠位端よりも近位端側の位置に配置される。このとき、細径部20bの内管22はアウターシース40により覆われずに外部に露出した状態となる。
図5は、図1に示すステントデリバリーシステム10の遠位端近傍の拡大図であって、カバードステント100が収容されており、アウターシース40が第1の位置に配置されている状態を示す図である。
図4に示すアウターシース40が第2の位置に配置されている状態において、拡径した状態のカバードステント100の管腔に先端チップ30を挿入して、先端チップ30を遠位端側へ進行させることにより、あるいはカバードステント100を近位端側へ進行させることにより、細径部20bの内管22を覆う位置にカバードステント100を配置することができる。
次いで、例えば冶具や指等でカバードステント100を縮径させながらアウターシース40を第1の位置まで移動させることで、図5に示すように、内管22の外周面とアウターシース40の内周面との間に形成された隙間であるカバードステント100の収容空間にカバードステント100を収容することができる。収容空間内のカバードステント100は、細径部20bとアウターシース40との間に配置され、弾性力によるカバードステント100の拡径がアウターシース40によって抑えられて縮径した状態で収容される。
カバードステント100の収容動作では、カバードステント100を縮径させながらアウターシース40を第1の位置まで移動させる必要があり、カバードステント100およびアウターシース40を各々軸方向逆向きに相対移動させる必要がある。このとき、カバードステント100は自己の弾性力によって径方向外側に広がろうとするため、カバードステント100の外周面がアウターシース40の内周面を弾性的に付勢する力が働く。この付勢力は、カバードステント100およびアウターシース40の相対移動に対する抵抗力(すなわち摩擦力)として作用して軸方向の円滑な相対移動を妨げるおそれがある。これに対して、本発明の実施の形態では、カバードステント100の外周面に潤滑剤106としてフッ素化シリコーンオイルを塗布することで、当該抵抗力を低減させることでカバードステント100とアウターシース40とが円滑に相対移動できるようになっている。
また、カバードステント100の収容動作では、カバードステント100の管腔に先端チップ30および細径部20bを挿入する必要もあり、カバードステント100と先端チップ30および細径部20bとを各々軸方向逆向きに相対移動させる必要もある。これに対して、本発明の実施の形態では、カバードステント100の内周面に潤滑剤106としてフッ素化シリコーンオイルを塗布することで、カバードステント100と先端チップ30および細径部20bとが円滑に相対移動できるようにしてもよい。
図6は、図1に示すステントデリバリーシステム10の遠位端近傍の拡大図であって、アウターシース40が第1の位置と第2の位置に配置されており、カバードステント100の放出動作の途中の状態を示す図である。
EUS-BDでは、操作者は、ステントデリバリーシステム10の遠位端に収容されたカバードステント100を胆管等の所望の留置位置まで搬送した後、Yコネクタ50に対して接続シャフト71およびハブ72の位置を軸方向に移動させることによってアウターシース40を近位端側へ移動させて、カバードステント100を留置位置に放出させる。図6に示すように、収容空間に収容されている縮径したカバードステント100は、アウターシース40が近位端側へ移動するにつれて、遠位端側がアウターシース40から抜け出しながら遠位端側から拡径する。
カバードステント100の放出動作では、アウターシース40を第1の位置から第2の位置まで移動させることでカバードステント100を拡径させる必要があり、カバードステント100およびアウターシース40を各々軸方向逆向きに相対移動させる必要がある。このとき、カバードステント100は自己の弾性力によって径方向外側に広がろうとするため、カバードステント100の外周面がアウターシース40の内周面を弾性的に付勢する力が働く。この付勢力は、カバードステント100およびアウターシース40の相対移動に対する抵抗力(すなわち摩擦力)として作用して軸方向の円滑な相対移動を妨げるおそれがある。これに対して、カバードステント100の外周面には潤滑剤106としてフッ素化シリコーンオイルが塗布されており、当該抵抗力を低減させることでカバードステント100とアウターシース40とが円滑に相対移動できるようになっている。
図7は、図1に示すステントデリバリーシステム10の遠位端近傍の拡大図であって、アウターシース40が第2の位置まで移動し、カバードステント100が自己の弾性力によって拡径した状態を示す図である。
図6に示す状態からアウターシース40を更に近位端側へ移動させると、図7に示すように、カバードステント100全体が拡径してアウターシース40から完全に抜け出した状態となる。カバードステント100の外周面の一部は、径方向外側へ向かう弾性力によって留置位置の臓器内壁を押圧するように接触して留置される。
図8は、図1に示すステントデリバリーシステム10の遠位端近傍の拡大図であって、拡径したカバードステント100から先端チップ30を近位端側へ引き抜いて、カバードステント100を留置位置に留置させた状態を示す図である。
カバードステント100が留置位置に留置された図7に示す状態から、図8に示すように先端チップ30を近位端側へ引き抜いて、ステントデリバリーシステム10を体内から取り出すことにより、カバードステント100を所望の留置位置に留置させることが可能となる。
以下、本発明に係る作用について説明する。
本発明の実施の形態におけるカバードステント100は、径方向外側への拡張変形が可能な円筒部102と、円筒部102の周面を覆うシリコーン樹脂製のコーティング膜104とを備えており、コーティング膜104に潤滑剤106としてフッ素化シリコーンオイルが塗布されている。
本発明の実施の形態におけるカバードステント100によれば、カバードステント100のシリコーン樹脂製のコーティング膜104に塗布する潤滑剤106にフッ素化シリコーンオイルが用いられており、コーティング膜104の膨潤を防いでカバードステント100の変形および変性を防ぐことができ、本来意図したカバードステント100の機能を維持することができるようになる。したがって、本発明の実施の形態におけるカバードステント100は、耐久性および強度に優れ、ステントデリバリーシステム10における円滑な収容および放出が可能なものとなっている。
また、本発明の実施の形態におけるカバードステント100は、コーティング膜104に潤滑剤106として塗布されるフッ素化シリコーンオイルとして、例えば、25℃における粘度が300~3000cPのフッ素化シリコーンオイルが用いられる。
本発明の実施の形態におけるカバードステント100は、コーティング膜104に潤滑剤106として塗布されるフッ素化シリコーンオイルに25℃における粘度が300~3000cPのフッ素化シリコーンオイルが用いられることから、小さなカバードステント100の周面に潤滑剤106を均一に塗布することが容易となり、カバードステント100に潤滑剤106を塗布する作業性を向上させるものになっている。
また、本発明の実施の形態におけるステントデリバリーシステム10は、太径部20aと、太径部20aより遠位端側に配置されている細径部20bとを有するインナーシャフト20と、インナーシャフト20が内挿可能な管形状を有し、細径部20bを覆う第1の位置と細径部20bを露出させる第2の位置との間で、インナーシャフト20に対して軸方向に相対移動可能なアウターシース40と、細径部20bに挿入され、細径部20bと第1の位置に配置されたアウターシース40との間に収容されているカバードステント100とを備えており、カバードステント100は、径方向外側への拡張変形が可能な円筒部102と、円筒部102の周面を覆うシリコーン樹脂製のコーティング膜104とを備えており、コーティング膜104に潤滑剤106としてフッ素化シリコーンオイルが塗布されている。
本発明の実施の形態におけるステントデリバリーシステム10によれば、カバードステント100のシリコーン樹脂製のコーティング膜104に塗布する潤滑剤106にフッ素化シリコーンオイルが用いられており、コーティング膜104の膨潤を防いでカバードステント100の変形および変性を防ぐことができ、本来意図したカバードステント100の機能を維持することができるようになる。したがって、本発明の実施の形態におけるカバードステント100は、耐久性および強度に優れ、ステントデリバリーシステム10における円滑な収容および放出が可能なものとなっている。さらに、本発明の実施の形態におけるステントデリバリーシステム10は、カバードステント100があらかじめ収容された状態で医療現場等に提供することが可能であり、医療現場等においてカバードステント100をステントデリバリーシステム10に収容させる工程を省くことができ、迅速かつ簡易に使用可能なものとなっている。
以下、実施例および比較例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[試験1:膨潤試験]
厚み0.3mmのシリコーンシート(タイガースポリマー社製「極薄SRシート」)を直径10mmの打ち抜き刃で打ち抜いて複数のサンプルを作製した。各サンプルについて初期のサンプル直径をデジタルマイクロスコープVHX-5000(キーエンス社製)で測定した。
シリコーンオイル(東レダウコーニング社製「ダウコーニング360メディカルフルイド1000cSt」:粘度(25℃)1000cP)1gを入れた6mLガラス瓶にサンプルを入れて4日間常温保管後、サンプルをガラス瓶から取り出して4日間風乾した。上記4日間風乾したものについて、初期と同様にサンプル直径を測定し、サンプル直径の変化率の平均(反復数3)を算出した。
シリコーンオイルの代わりに、粘度の異なる3種のフッ素化シリコーンオイル(ヌシル社製「MED-460」:粘度(25℃)350cP/ヌシル社製「MED-460」:粘度1000cP/ヌシル社製「MED-460」:粘度(25℃)12500cP)を用いて同様の試験を行い、サンプル直径の変化率の平均(反復数3)を算出した。
[試験2:作業性試験]
直径8mmのカバードステント(ゼオンメディカル社製「ゼオステントプラスZSCE8008」)の外周面に、試験1で使用したシリコーンオイルおよび3種のフッ素化シリコーンオイルのそれぞれを綿棒で塗布し、その際の塗布の作業性を評価した。作業性に問題の無いものを○、作業性に問題のあるものを×とした。
試験1および試験2の試験結果を表1に示す。
Figure 0007363054000001
試験1では、サンプル直径の変化率の平均は、シリコーンオイルにサンプルを浸潤させた場合には11%であり、粘度の異なる3種のフッ素化シリコーンオイル(粘度350cP、粘度1000cP、粘度12500cP)にサンプルを浸潤させた場合にはいずれも1%未満であるという結果が得られた。したがって、シリコーンシートから作製されたサンプルをシリコーンオイルに浸潤させた場合には膨潤するが、シリコーンシートから作製されたサンプルをフッ素化シリコーンオイルに入れた場合には膨潤せず、シリコーン樹脂製のコーティング膜104の周面に潤滑剤106としてフッ素化シリコーンオイルを塗布した場合には、コーティング膜104は膨潤しないという本発明の有効性が確認された。
試験2では、シリコーンオイルおよび3種のフッ素化シリコーンオイルのそれぞれをカバードステント100の外周面に塗布する作業性に関して、シリコーンオイル、粘度350cPおよび粘度1000cPのフッ素化シリコーンオイルは、作業性に問題が無いという評価が得られた。一方、粘度12500cPのフッ素化シリコーンオイルはその高い粘度のために小さなカバードステント100の外周面に均一に塗布することが容易ではなく、作業性に問題があるという評価が得られた。
以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上述した実施の形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
10 ステントデリバリーシステム
20 インナーシャフト
20a 太径部
20b 細径部
22 内管
24 外管
26 固定リング
30 先端チップ
40 アウターシース
50 Yコネクタ
60 保護チューブ
71 接続シャフト
72 ハブ
100 カバードステント
102 円筒部
102a ストラット
102b ブリッジ
102c 造影マーカー
104 コーティング膜
106 潤滑剤

Claims (3)

  1. 径方向外側への拡張変形が可能な円筒部と、
    前記円筒部の周面を覆うシリコーン樹脂製のコーティング膜と、を備え、
    前記コーティング膜に潤滑剤としてフッ素化シリコーンオイルが塗布されており、
    前記潤滑剤として塗布される前記フッ素化シリコーンオイルは、25℃における粘度300~3000cPのフッ素化シリコーンオイルであることを特徴とするカバードステント。
  2. 前記フッ素化シリコーンオイルが、トリフルオロプロピルメチルシロキサン単位が20~40モル%であるジメチルシロキサンとトリフルオロプロピルメチルシロキサンの液状共重合体であることを特徴とする請求項1に記載のカバードステント。
  3. 太径部と、前記太径部より遠位端側に配置されている細径部とを有するインナーシャフトと、
    前記インナーシャフトが内挿可能な管形状を有し、前記細径部を覆う第1の位置と前記細径部を露出させる第2の位置との間で、前記インナーシャフトに対して軸方向に相対移動可能なアウターシースと、
    前記細径部に挿入され、前記細径部と前記第1の位置に配置された前記アウターシースとの間に収容されている、請求項1または2に記載のカバードステントとを、備えることを特徴とするステントデリバリーシステム。
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