JP7361278B2 - 室内空調システム - Google Patents
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Description
そのため、赤外線センサによる人の誤検知を防止することはできるが、風向切換羽根による揺動範囲を規制するものであるため、室内全体にわたる送風制御を適正に行うことができなくなるおそれがある。
本発明は、前記した点に鑑みてなされたものであり、人感センサによる誤検知を防止することができるとともに、室内の送風制御を適正に行うことのできる室内空調システムを提供することを目的とするものである。
これによれば、フラップが最上位置に位置している場合に、人感センサによる検出信号に基づき人物の有無を検出し、最上位置は人感センサの検出領域から外れていることから、フラップの動作が外乱とならず、人感センサによる誤検出を防止することができる。その結果、人感センサの誤検出を防止しつつ、フラップを最大限にスイング動作させることができ、室内の適正な送風制御を行うことができる。
これによれば、フラップが最下位置に位置している場合に、人感センサによる検出信号に基づき人物の有無を検出し、最下位置は人感センサの検出領域から外れていることから、フラップの動作が外乱とならず、人感センサによる誤検出を防止することができる。その結果、人感センサの誤検出を防止しつつ、フラップを最大限にスイング動作させることができ、室内の適正な送風制御を行うことができる。
これによれば、フラップが端に位置している場合に、人感センサによる検出信号に基づき人物の有無を検出し、端の位置は人感センサの検出領域から外れていることから、フラップの動作が外乱とならず、人感センサによる誤検出を防止することができる。その結果、人感センサの誤検出を防止しつつ、フラップを最大限にスイング動作させることができ、室内の適正な送風制御を行うことができる。
図1は、本発明に係る室内空調システムの室内ユニットの実施形態を示す正面図である。図2は、室内ユニットの拡大図である。
筐体11の前面下方には、室内熱交換器により熱交換した後の空気を室内に吹出す吹き出し口12が設けられている。吹き出し口12には、吹き出し口12からの空気の吹き出し方向を調整するためのフラップ13が設けられており、フラップ13は、両端部を支持されて上下方向に揺動自在に設けられている。
そして、例えば、冷房運転を行う場合は、圧縮機を駆動することにより、圧縮機から吐出された高温高圧のガス冷媒は、室外熱交換器に流入し、室外空気と熱交換して凝縮し液化する。液化した冷媒は、膨張弁などで所定の低圧に減圧され、室内熱交換器で室内空気と熱交換して蒸発する。そして、冷媒の蒸発によって冷却された室内空気は、室内ファンによって室内へと吹き出され、室内を冷房する。また、室内熱交換器で蒸発して気化した冷媒は、冷媒配管を通って室外機の圧縮機に戻される。
図3は、本実施形態の制御構成を示すブロック図である。図4は、本実施形態における人感センサ15とフラップとの関係を示す説明図である。
図3に示すように、本実施形態においては、例えば、CPUおよびメモリなどからなり所定のプログラムに基づいて動作される制御部20を備えており、制御部20は、室内ユニット10を構成する各機器の動作を制御するように構成されている。
また、制御部20は、人感センサ15による人物の有無などの検出結果を入力し、室内ユニット10の室内ファンを駆動するファンモータ21およびフラップ13を駆動するフラップ駆動モータ22を制御するように構成されている。
ここで、本実施形態においては、制御部20は、フラップ連動モードにより制御することができるように構成されている。
フラップ連動モードは、フラップ13がスイング動作している場合において、人感センサ15の検出結果を利用するタイミングを制御するものである。
このようにフラップ13がスイング動作をしている場合に、人感センサ15の検出結果をすべて利用してしまうと、人感センサ15の検出領域をスイング動作しているフラップ13が通過した際に、人感センサ15が誤動作してしまうおそれがある。
具体的には、制御部20は、フラップ駆動モータ22を制御することにより、フラップ13が最上位置または最下位置に位置した場合に、フラップ駆動モータ22を停止制御し、フラップ13を一時的に停止させる。そして、制御部20は、フラップ13を一時停止させた時に、人感センサ15による検出結果を取得するように構成されている。
図5に示すように、フラップ13が停止してから、人感センサ15による検出信号の波形が安定するまでに時間がかかることがわかっている。そのため、人感センサ15による検出信号の波形が安定しない状態で、人感センサ15による検出結果を取得してしまうと、人物を誤検出してしまうおそれがある。
具体的には、人感センサ15の感度や性能などにもよるが、本実施形態においては、フラップ13の停止により人感センサ15による検出信号の波形が安定するまでの時間としては2秒、人感センサ15により検出信号を取得することができる時間としては2秒に設定される。
また、制御部20は、人感センサ15により室内の人物を検出して、人物の存在に対して、自動的にフラップ13の動作制御およびファン駆動モータの駆動制御を行う省エネモードの場合に、フラップ連動モードによる制御を行うように構成されている。すなわち、省エネモードによる制御を行わない場合には、フラップ連動モードによる制御は行わない。
本実施形態においては、まず、制御部20は、省エネモードが選択されているか否かを判断し(ST1)、省エネモードに設定されていない場合には、人感センサ15を停止させる(ST2)。
省エネモードに設定されている場合には(ST1:YES)、制御部20は、フラップ13がスイング設定されているか否かを判断し(ST3)、スイング設定されている場合には、制御部20は、フラップ連動モードによる制御を行う(ST5)。スイング設定されていない場合は(ST3:NO)、制御部20は、常時、人感センサ15による人物検出を行う(ST4)。
そして、フラップ13が停止した後(ST7:YES)、所定時間(2秒)が経過した場合には(ST9:YES)、人感センサ15による検出信号を取得する(ST10)。このとき、フラップ13が停止した後、所定時間(2秒)が経過するまでは(ST9:NO)、制御部20は、人感センサ15による検出信号を破棄する(ST11)。
その後、制御部20は、フラップ13のスイング開始(ST6)から、前述の動作を繰り返して行うように制御する。
これにより、フラップ13が最上位置および最下位置に位置している場合にのみ、人感センサ15による検出結果を取得するので、人感センサ15による検出の際に、フラップ13の動作が外乱とならず、人感センサ15による誤検出を防止することができる。その結果、人感センサ15の誤検出を防止しつつ、フラップ13を最大限にスイング動作させることができ、室内の適正な送風制御を行うことができる。
これにより、フラップ13が最上位置および最下位置に位置した時に、フラップ13を一時停止させた後、所定時間後に人感センサ15による検出結果を取得するので、人感センサ15による検出の際に、フラップ13の動作が外乱とならず、人感センサ15による誤検出を防止することができる。
これにより、プラップの停止により人感センサ15による検出信号の波形が安定した後に、人感センサ15による検出信号を取得することができ、安定した人感センサ15による検出信号を取得することができる。
11 筐体
12 吹き出し口
13 フラップ
15 人感センサ
20 制御部
21 ファンモータ
22 フラップ駆動モータ
Claims (3)
- 室内ユニットと、前記室内ユニットを制御する制御部とを備え、
前記室内ユニットは、吹き出し口と、前記吹き出し口に回動可能に設けられ上下方向の風向角度を変更することが可能なフラップと、室内における人物の有無を検出する人感センサとを備え、
スイング動作している前記フラップは、前記人感センサの検出領域に位置し、
前記制御部は、前記フラップがスイング動作している状態において、前記フラップが最上位置に位置している場合に、前記フラップを一時停止させ、前記人感センサによる検出信号に基づき人物の有無を検出し、少なくとも前記最上位置は前記人感センサの検出領域から外れている、
ことを特徴とする室内空調システム。 - 室内ユニットと、前記室内ユニットを制御する制御部とを備え、
前記室内ユニットは、吹き出し口と、前記吹き出し口に回動可能に設けられ上下方向の風向角度を変更することが可能なフラップと、室内における人物の有無を検出する人感センサとを備え、
スイング動作している前記フラップは、前記人感センサの検出領域に位置し、
前記制御部は、前記フラップがスイング動作している状態において、前記フラップが最下位置に位置している場合に、前記フラップを一時停止させ、前記人感センサによる検出信号に基づき人物の有無を検出し、少なくとも前記最下位置は前記人感センサの検出領域から外れている、
ことを特徴とする室内空調システム。 - 室内ユニットと、前記室内ユニットを制御する制御部とを備え、
前記室内ユニットは、吹き出し口と、前記吹き出し口に回動可能に設けられ風向角度を変更することが可能なフラップと、室内における人物の有無を検出する人感センサとを備え、
スイング動作している前記フラップは、前記人感センサの検出領域に位置し、
前記制御部は、前記フラップがスイング動作している状態において、前記フラップがスイング動作における端に位置している場合に、前記人感センサによる検出信号に基づき人物の有無を検出し、少なくとも前記端の位置は前記人感センサの検出領域から外れている、
ことを特徴とする室内空調システム。
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