JP7360622B2 - 検査方法及び検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、接合部を有する物品を検査する方法及び装置に関する。
光ディスクシステムの光ピックアップレンズ、デジタルカメラ、ビデオカメラ、カメラ付き携帯電話機等の撮像用レンズ、光通信に使用される送受信用レンズ等の用途では、ガラスレンズが使用されている。
特許文献1には、ガラスレンズを備える物品として、ガラスレンズを金属製の保持体(シェル)により保持してなるレンズキャップが開示されている。このレンズキャップの保持体は、円筒形状の側壁部と、当該側壁部の先端に設けられる端壁部とを備える。端壁部には、ガラスレンズを保持する保持孔が形成されている。ガラスレンズは、低融点ガラス等の接着材料による接合部によって、この保持孔に固定されている。
特開2018-150199号公報
上記構成のレンズキャップを製造する工程において、ガラスレンズと保持体の接合状態、すなわち接合部の良否を検査する工程が必要となる。この検査工程では、CCDカメラ等の撮像装置によってレンズキャップを撮像し、その画像データに基づいて、接合部の接合状態、欠陥の有無等が検査される。接合部の表面又は内部に欠陥が存在する場合、そのレンズキャップは不良品と判定される。
しかしながら、従来の検査方法においては、以下のような問題が存在している。すなわち、レンズキャップは、凸曲面状のガラスレンズ及び凹曲面状の接合部を含む凹凸形状を有する。特に、接合部の形状は、接着時における接着材料の流動性等に応じて、生産ロット毎、製品毎に変動し得る。このため、従来の検査方法では、撮像装置によって取得した接合部の画像データが不鮮明となる場合があり、当該接合部の検査を精度良く行うことができなかった。
本発明は上記の事情に鑑みて為されたものであり、接合部を有する物品の検査を精度良く行うことを技術的課題とする。
本発明は上記の課題を解決するためのものであり、第一部材と、第二部材と、前記第一部材と前記第二部材とを接合する接合部と、を備える物品を検査する方法であって、第一照明装置によって前記物品に拡散光を照射した状態で前記物品を撮像装置により撮影する検査工程を備え、前記第一照明装置は、光源と、前記光源の光を拡散させる拡散部とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、第一照明装置の拡散部からの拡散光を物品に照射した状態で、当該物品を撮像装置により撮影することで、取得された画像では、接合部が鮮明に映し出される。これにより、接合部の検査を精度良く行うことが可能になる。
前記拡散部は、光透過性を有する平板状の拡散板であってもよく、前記光源は、前記拡散板の端面から光を導入させてもよい。
前記検査工程では、前記拡散部よりも前記物品から離間した位置に配される第二照明装置からの光を前記物品に照射してもよい。これにより、接合部に欠陥が含まれる場合に、当該欠陥を画像に鮮明に映し出すことができ、当該欠陥を精度良く検出することができる。
本発明に係る検査方法において、前記第二照明装置は、前記物品に対して個別に光を照射可能な複数の照射領域を備え、前記検査工程では、前記複数の照射領域のうち、一部の照射領域の光のみを前記物品に照射してもよい。
前記検査工程では、前記第二照明装置よりも前記物品から離間した位置に配される第三照明装置からの光を前記物品に照射してもよい。
前記第二照明装置及び第三照明装置は、リング照明であってもよい。この場合、前記第二照明装置の内径と前記第三照明装置の内径とが異なっていてもよい。これにより、接合部に欠陥が含まれる場合に、当該欠陥を画像に鮮明に映し出すことができる。したがって、接合部の欠陥を精度良く検出することが可能になる。
前記検査工程は、前記第一照明装置、前記第二照明装置、及び前記第三照明装置を、単体で点灯させた状態及び複数組み合わせて点灯させた状態を含む、異なる複数パターンの点灯状態に順次切り替える工程と、前記複数パターンの点灯状態各々において、前記物品を前記撮像装置により撮像することで複数の検査画像を取得する工程と、前記複数の検査画像に基づいて前記物品の良否を判定する工程と、を含んでもよい。
前記第二照明装置及び前記第三照明装置は、前記拡散部を透過させて前記物品へ光を照射してもよい。
前記物品は、例えばレンズキャップであってもよい。この場合、前記第一部材は、ガラスレンズであり、前記第二部材は、前記ガラスレンズを保持する保持体であり、前記接合部は、ガラスであってもよい。
本発明は上記の課題を解決するためのものであり、第一部材と、第二部材と、前記第一部材と前記第二部材とを接合する接合部とを備える物品を検査する装置であって、撮像装置と、前記物品に拡散光を照射する照明装置と、を備え、前記照明装置は、光源と、前記光源の光を拡散させる拡散部と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、照明装置の拡散部による拡散光を物品に照射した状態で、当該物品を撮像装置により撮影することで、取得された画像では、接合部が鮮明に映し出される。これにより、接合部の検査を精度良く行うことが可能になる。
本発明によれば、接合部を有する物品の検査を精度良く行うことができる。
レンズキャップの断面図である。 レンズキャップの平面図である。 検査装置の概略を示す断面図である。 第二照明装置の概略を示す底面図である。 実施例に係るレンズキャップの画像である。 実施例に係るレンズキャップの画像である。 実施例に係るレンズキャップの画像である。 比較例に係るレンズキャップの画像である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。図1乃至図4は、本発明に係る検査装置及び検査方法の一実施形態を示す。
本実施形態では、検査対象(ワーク)となる物品として、光学部材であるレンズキャップを例示する。図1及び図2に示すように、レンズキャップ1は、第一部材としてのガラスレンズ2と、第二部材としての保持体3(シェル)と、ガラスレンズ2と保持体3とを接合する接合部4と、を備える。
ガラスレンズ2は、ガラス組成として、例えば質量%で、P 25~40%、SiO+B+Al 0~4%、ZnO 0~11%、LiO 1.5~6%、NaO 1~20%、KO 0~7%、TiO 1~11%、Nb 10~30%、Bi 0~15%、WO 0~10%を含有し得る。
ガラスレンズ2を製造するには、まず、所望の組成になるようにガラス原料を調合した後、当該ガラス原料をガラス溶融炉で溶融する。均質なガラスを得るため、溶融温度は1150℃以上、1200℃以上、特に1250℃以上であることが好ましい。
次に、溶融ガラスをノズルの先端から滴下して液滴状ガラスを作製し、母材ガラスを得る。または、溶融ガラスを急冷鋳造して一旦ガラスブロックを作製し、研削、研磨、洗浄して母材ガラスを得る。
続いて、精密加工を施した金型中に母材ガラスを投入し、軟化状態となるまで加熱しながらプレス成型する。これにより、金型の表面形状を母材ガラスに転写させることができる。以上により、所望の形状を有するガラスレンズ2が形成される。ガラスレンズ2の形状としては、特に限定されないが、両凸形状(例えば球状)、平凸形状、メニスカス形状等が挙げられる。
保持体3は、金属製であり、例えばハステロイ(登録商標)、インコネル(登録商標)、SUS等により構成される。保持体3は、円筒状の側壁部5と、当該側壁部5の一端部に形成される端壁部6と、当該側壁部5の他端部に形成されるフランジ部7と、を備える。端壁部6は、ガラスレンズ2を保持する円形の保持孔8を有する。
接合部4は、低融点ガラス、半田、接着剤等の接着材料により構成される。本実施形態では、低融点ガラスを接合部4とした例について説明する。低融点ガラスを接着材料とする場合には、まず、ペースト状のガラスフリット(ガラス粉末、セラミック粉末等を含む)を、保持体3の保持孔8に保持されるガラスレンズ2と保持体3の端壁部6とに塗布する。その後、ガラスフリットを加熱・焼成することで、ガラスレンズ2と保持体3の端壁部6との間に接合部4が形成される。
図3に示すように、検査装置9は、撮像装置10と、レンズキャップ1が載置される支持台11と、複数の照明装置12~14と、画像処理装置15と、を備える。
撮像装置10は、例えばCCDカメラにより構成されるが、この構成に限定されるものではない。撮像装置10は、そのレンズ部10aを下方に向けた状態で、支持台11の上方に配されている。撮像装置10は、上下方向及び水平方向に移動可能に構成される。
支持台11は、撮像装置10及び照明装置12~14の下方に配置される。支持台11は、上下方向及び水平方向に対して移動可能に構成される。
照明装置12~14は、レンズキャップ1に拡散光を照射する第一照明装置12と、当該第一照明装置12よりもレンズキャップ1から離間した位置に配される第二照明装置13と、当該第二照明装置13よりもレンズキャップ1から離間した位置に配される第三照明装置14と、を含む。
第一照明装置12としては、例えば、フラットドーム(登録商標)照明が好適に使用される。第一照明装置12は、第一光源16と、拡散部17と、第一光源16及び拡散部17を保持する矩形状の第一枠体18と、を備える。
第一光源16は、複数のLEDにより構成されるが、この構成に限定されない。例えば、第一光源16としてはメタルハライドランプなどの周知の光源を用いて良い。第一光源16に係る複数のLEDは、所定の間隔をおいて第一枠体18に固定されている。第一光源16は、第一枠体18に支持される拡散部17の端面に対向している。
拡散部17は、撮像装置10と、支持台11との間に配される。拡散部17は、矩形で平板状の拡散板により構成されるが、この形状に限定されない。例えば、拡散部17は、曲げ板状等であっても良い。また、拡散部17は、光透過性を有する無色透明なガラス板により構成されるが、その材質はガラスに限定されない。例えば、拡散部17は、光透過性を有する合成樹脂により構成されても良い。また、拡散部17は、材質に関わらず、有色透明であっても良い。拡散部17は、支持台11に載置されているレンズキャップ1に対向する第一の面17aと、撮像装置10に対向する第二の面17bとを有する。第一の面17aおよび第二の面17bは各々、レンズキャップ1の平面視面積より大きな平面寸法で構成され、好ましくは複数のレンズキャップ1の配列領域より大きな平面寸法で構成される。
第一の面17a及び第二の面17bは、平坦面により構成される。第一の面17aには、反射防止膜が形成されている。第二の面17bは、多数の微小な反射体を有する。このような第一の面17a及び第二の面17bの構成により、拡散部17は、第一光源16から放射された光を拡散させ、その拡散光をレンズキャップ1に照射させることができる。
第一枠体18は、その内側に第一光源16を収容する。第一枠体18は、拡散部17の四辺を被覆するように、当該拡散部17に固定されている。
第二照明装置13は、例えばリング照明により構成されるが、この構成に限定されない。第二照明装置13は、第二光源19と、当該第二光源19を保持する第二枠体20とを備える。第二光源19は、複数のLEDにより構成されるが、この構成に限定されない。第二枠体20は、円環状に構成されるが、この形状に限定されない。第二枠体20は、その内側に円形状の開口部20aを有する。
第三照明装置14は、例えばリング照明により構成されるが、この構成に限定されない。第三照明装置14は、第三光源21と、当該第三光源21を保持する第三枠体22とを備える。第三光源21は、複数のLEDにより構成されるが、この構成に限定されない。第三枠体22は、円環状に構成されるが、この形状に限定されない。第三枠体22は、その内側に円形の開口部22aを有する。この開口部22aには、撮像装置10のレンズ部10aが挿通されている。第三枠体22の内径(開口部22aの径)は、撮像装置10に係るレンズ部10aの外径よりも大きく、第二枠体20の内径(開口部20aの径)よりも小さい。
画像処理装置15は、例えばCPU、ROM、RAM、HDD、モニタ15a、入出力インターフェース等の各種ハードウェアを実装するコンピュータ(例えばPC)を含む。画像処理装置15は、撮像装置10に対して通信可能に接続されている。画像処理装置15は、各種の演算を実行する演算処理部と、撮像装置10により取得された画像データ、及び当該画像データを解析するためのプログラム等を記憶する記憶部とを備える。
以下、上記構成の検査装置9を使用して、レンズキャップ1を検査する方法について説明する。本方法は、レンズキャップ1を撮影して画像データを取得する撮像工程と、レンズキャップ1の良否を判定する判定工程とを備える。
撮像工程では、各照明装置12~14による光を支持台11に載置されているレンズキャップ1に照射しながら、撮像装置10によって当該レンズキャップ1を撮影する。
第一照明装置12において、第一光源16から放出された光は、拡散部17の端面から内部に導入される。この光は、拡散部17の第一の面17aと第二の面17bとの間で全反射を繰り返しながら拡散部17の中央部に向かって進行する。この場合において、第二の面17bに形成された反射体に到達した光は、拡散反射し、第一の面17a側へと戻される。さらにこの光は、第一の面17aを通過し、均一化された拡散光としてレンズキャップ1に照射される。
撮像工程において、第二照明装置13の第二光源19から放出された光は、第一照明装置12の拡散部17を通過(透過)し、支持台11上のレンズキャップ1に照射される。第三照明装置14の第三光源21から放出された光は、第二照明装置13の開口部20aを通過した後、第一照明装置12の拡散部17を通過(透過)してレンズキャップ1に照射される。
レンズキャップ1で反射した光は、第一照明装置12の拡散部17(第一の面17a及び第二の面17bにおける反射体の隙間)を通過する。この光は、第二照明装置13における開口部20aを通過して撮像装置10に到達する。撮像装置10は、この光を補足することで、当該レンズキャップ1を撮像することができる。撮像装置10によって撮影された画像データは、画像処理装置15の記憶部に保存される。
撮像工程では、レンズキャップ1に係るガラスレンズ2の径に応じて、照明装置12~14を適宜使い分けることが望ましい。
例えば、比較的大きなレンズ径(例えば2.0mm)を有するレンズキャップ1を検査する場合には、第三照明装置14のみを点灯状態として(他の照明装置12,13を消灯状態として)使用することで、境界部B1及び境界部B2を含む接合部4全体の鮮明な画像データを取得できる。また、接合部4の表面に、泡に係る欠陥が含まれる場合、当該欠陥を画像データにおいて鮮明に映し出すことができる。また、大レンズ径のレンズキャップ1に係る接合部4の凹み欠陥等を検査する場合、第一照明装置12のみを点灯状態として使用することで、当該欠陥を良好に検出可能である。
また、比較的小さなレンズ径(例えば1.5mm)を有するレンズキャップ1を検査する場合には、第一照明装置12及び第二照明装置13を同時点灯状態で使用することで、ガラスレンズ2との境界部B1及び接合部4の内部に存在する泡(気泡)に係る欠陥を含む接合部4の全体の鮮明な画像データを取得できる。また、第一照明装置12及び第三照明装置14を同時点灯状態で使用することで、接合部4の表面に存在する凹みや境界部B2を、画像データにおいて鮮明に映し出すことができる。
上記に限らず、第一照明装置12、第二照明装置13及び第三照明装置14の全てを同時点灯した状態で使用し、レンズキャップ1の画像データを取得してもよい。このように、第一照明装置12、第二照明装置13及び第三照明装置14を、単体で、または複数組み合わせて、光の照射を行うことができる。これにより、各照明装置12~14による複数パターンの点灯状態を用いて、撮像装置10によるレンズキャップ1の撮影を行うことができる。また、複数パターンの点灯状態を順次切り替えて使用することで、同一のレンズキャップ1について、光の照射態様が異なる複数の画像データ(検査画像)が取得される。
また、撮像工程では、第二照明装置13による光の照射態様を変化させることができる。例えば、第二照明装置13に含まれる第二光源19を複数の領域(以下「照射領域」という)に分割し、分割された照射領域ごとに第二光源19のオン・オフを制御してもよい。これにより、複数の照射領域のうち、一部の照射領域の光のみをレンズキャップ1に照射することができる。このような制御により、レンズ周囲の光の過剰な反射を抑制でき、鮮明な画像を撮像しやすくなる。
図4は、第二照明装置13の第二光源19における複数のLEDを、個別に光を照射可能な複数の照射領域A1~A8に分割した例を示す。第二照明装置13の第二光源19は、第一照射領域A1乃至第八照射領域A8に仮想的に分けられている(各照射領域A1~A8にハッチングを付している)。この場合において、第二照明装置13は、例えば第一照射領域A1及び第五照射領域A5に属する第二光源19のLEDを同時に起動させ、その光のみをレンズキャップ1に照射する。この状態において、撮像装置10は、レンズキャップ1を撮像する。
その後、第二照明装置13は、第一照射領域A1及び第五照射領域A5に属する第二光源19のLEDを停止させる。
次に、第二照明装置13は、第三照射領域A3及び第七照射領域A7に属する第二光源19のLEDを起動させ、その光のみをレンズキャップ1に照射する。この状態において、撮像装置10は、レンズキャップ1を撮像する。
さらに、第二照明装置13は、第二照射領域A2及び第六照射領域A6に属する第二光源19の光のみをレンズキャップ1に照射することができる。また、第二照明装置13は、第四照射領域A4及び第八照射領域A8に属する第二光源19の光のみをレンズキャップ1に照射することができる。
上記のように、分割された複数の照射領域A1~A8のうち、一部の照射領域の光のみをレンズキャップ1に照射し、レンズキャップ1を撮影すると、接合部4の内部に泡(気泡)が含まれている場合に、当該泡が画像データに鮮明に表れる。また、これにより取得された画像データでは、ガラスレンズ2と接合部4との境界部B1及び接合部4と保持体3の端壁部6との境界部B2が鮮明に映し出される。
判定工程において、画像処理装置15の演算処理部は、オペレータの操作により、撮像装置10によって取得された画像データをモニタ15aに表示させる。オペレータは、モニタ15aに表示された画像データを観察することで、接合部4における接合状態、及び欠陥の有無等を確認する。
オペレータは、接合部4に欠陥が存在する場合、その欠陥の種別(表面の凹み、内部の泡等)を認定し、その寸法を測定する。オペレータは、欠陥に関する情報を画像処理装置15の記憶部に保存する。オペレータは、検出された欠陥に基づいて、レンズキャップ1の製品としての良否を判定する。
各照明装置12~14の点灯状態を切り替えて複数の画像データ(検査画像)を得ている場合では、オペレータは複数の検査画像の各々に対して上述の欠陥および良否の判定を行う。同一のレンズキャップ1に関する複数の画像データのうち、何れかの検査画像において欠陥が検出された場合、当該レンズキャップ1は不良品と判定される。このように、各照明装置12~14の点灯状態の異なる画像データに基づいて検査が行われることにより、単一の照明装置の点灯状態による検査画像のみからは検出が困難であった複数種類の欠陥を精度良く検出することができる。
なお、上述したオペレータの作業はコンピュータおよびプログラムによって代替して自動的に実施させることができる。
以上説明した本実施形態に係る検査装置9及び検査方法によれば、第一照明装置12の拡散部17からの拡散光をレンズキャップ1に照射した状態で、当該レンズキャップ1を撮像装置10によって撮影することで、ガラスレンズ2と接合部4との境界部B1、及び接合部4と保持体3の端壁部6との境界部B2を画像に鮮明に映し出すことができる。これにより、接合部4を正確に特定できるため、当該接合部4の検査を精度良く行うことが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記の実施形態では、検査対象となる物品としてレンズキャップ1を例示したが、本発明は、この構成に限定されるものではない。本発明は、異なる部材を接合部4によって接合された各種の物品に対して実施可能である。また、接合部4には、接着部材を使用することなく、第一部材と第二部材とを溶接した場合における溶接部分も含まれる。
上記の実施形態では、拡散光を生じさせる拡散部17を備える第一照明装置12を例示したが、本発明は、この構成に限定されるものではない。例えば、第二照明装置13又は第三照明装置14についても、拡散部を備えていてもよい。
上記の実施形態では、撮像装置10と支持台11の双方が移動可能に構成された例を示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。すなわち、検査装置9は、撮像装置10及び支持台11の少なくとも一方が移動可能に構成されていればよい。
以下、本発明に係る実施例を例示するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
本発明者は、試験用に複数のレンズキャップを製造し、各レンズキャップを撮像装置により撮影した。これにより取得された画像データを図5乃至図8に示す。以下、図5乃至図7に係る各画像データを実施例1~3といい、図8に係る画像データを比較例という。
図5に示す実施例1は、上記実施形態における検査装置の第一照明装置、第二照明装置及び第三照明装置を使用し、撮像装置により取得されたレンズキャップの画像である。この実施例1のレンズキャップに係るガラスレンズの径は、1.5mmである。
実施例1に係るレンズキャップの画像には、ガラスレンズ2と接合部4との境界部B1、及び接合部4と保持体の端壁部6との境界部B1が鮮明に表れている。これにより、検査対象となる接合部4の検査範囲を正確に特定することができた。また、実施例1に係る画像では、接合部4の表面に存在する凹みに係る欠陥Dを特定することができた。
図6に示す実施例2は、上記実施形態における検査装置の第一照明装置のみを使用し、撮像装置により取得されたレンズキャップの画像である。この実施例2のレンズキャップに係るガラスレンズの径は、2mmである。実施例2に係るレンズキャップの画像では、接合部4の内部に存在する泡(気泡)に係る欠陥Dを正確に特定することができた。
図7に示す実施例3は、上記実施形態における検査装置の第一照明装置、第二照明装置及び第三照明装置を使用し、撮像装置により取得されたレンズキャップの画像である。この実施例3は、上記の図4に示す例と同様に、第二照明装置の第二光源を複数の照射領域に分割し、一部の照射領域の光のみをレンズキャップに照射した状態で取得された画像である。この実施例3のレンズキャップに係るガラスレンズの径は、1.5mmである。
実施例3では、第二照明装置の一部の照射領域によって照射された光が反射し、接合部4において白色部分Rとなって示されている。一方、第二照明装置の光が照射されてない接合部4の部分には、その表面に存在する凹みに係る欠陥Dが鮮明に示されている。
図8に示す比較例は、上記実施形態における検査装置の第一照明装置を使用することなく、第二照明装置及び第三照明装置を使用し、撮像装置により取得されたレンズキャップの画像である。この比較例のレンズキャップに係るガラスレンズの径は、1.5mmである。
この比較例では、ガラスレンズと接合部との境界部が不鮮明であり、接合部の範囲を正確に特定することができなった。
1 レンズキャップ(物品)
2 ガラスレンズ(第一部材)
3 保持体(第二部材)
4 接合部
9 検査装置
10 撮像装置
12 第一照明装置
13 第二照明装置
14 第三照明装置
16 第一光源
17 拡散部
A1~A8 照射領域

Claims (12)

  1. 第一部材と、第二部材と、前記第一部材と前記第二部材とを接合する接合部と、を備える物品を検査する方法であって、
    第一照明装置によって前記物品に拡散光を照射した状態で、前記物品を撮像装置により撮影する検査工程を備え、
    前記第一照明装置は、光源と、前記光源の光を拡散させる拡散部とを備え、
    前記検査工程では、前記拡散部よりも前記物品から離間した位置に配される第二照明装置からの光を前記物品に照射し、前記第二照明装置よりも前記物品から離間した位置に配される第三照明装置からの光を前記物品に照射し、
    前記第二照明装置は、前記物品に対して個別に光を照射可能な複数の照射領域を備え、
    前記検査工程では、前記複数の照射領域のうち、一部の照射領域の光のみを前記物品に照射する、
    ことを特徴とする、検査方法。
  2. 前記拡散部は、光透過性を有する平板状の拡散板であり、
    前記光源は、前記拡散板の端面から光を導入させる、請求項1に記載の検査方法。
  3. 第一部材と、第二部材と、前記第一部材と前記第二部材とを接合する接合部と、を備える物品を検査する方法であって、
    第一照明装置によって前記物品に拡散光を照射した状態で、前記物品を撮像装置により撮影する検査工程を備え、
    前記第一照明装置は、光源と、前記光源の光を拡散させる拡散部とを備え、
    前記拡散部は、光透過性を有する平板状の拡散板であり、
    前記光源は、前記拡散板の端面から光を導入させ、
    前記検査工程では、前記拡散部よりも前記物品から離間した位置に配される第二照明装置からの光を前記物品に照射し、前記第二照明装置よりも前記物品から離間した位置に配される第三照明装置からの光を前記物品に照射する、
    ことを特徴とする、検査方法。
  4. 前記第二照明装置及び前記第三照明装置は、リング照明であり、
    前記第二照明装置の内径と前記第三照明装置の内径とが異なる、請求項1から3のいずれか一項に記載の検査方法。
  5. 前記検査工程は、
    前記第一照明装置、前記第二照明装置、及び前記第三照明装置を、単体で点灯させた状態及び複数組み合わせて点灯させた状態を含む、異なる複数パターンの点灯状態に順次切り替える工程と、
    前記複数パターンの点灯状態各々において、前記物品を前記撮像装置により撮像することで複数の検査画像を取得する工程と、
    前記複数の検査画像に基づいて前記物品の良否を判定する工程と、を含む、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の検査方法。
  6. 前記第二照明装置及び前記第三照明装置は、前記拡散部を透過させて前記物品へ光を照射する、請求項1から5のいずれか一項に記載の検査方法。
  7. 前記物品は、レンズキャップであり、
    前記第一部材は、ガラスレンズであり、
    前記第二部材は、前記ガラスレンズを保持する保持体であり、
    前記接合部は、ガラスである、請求項1からのいずれか一項に記載の検査方法。
  8. 第一部材と、第二部材と、前記第一部材と前記第二部材とを接合する接合部と、を備える物品を検査する方法であって、
    第一照明装置によって前記物品に拡散光を照射した状態で、前記物品を撮像装置により撮影する検査工程を備え、
    前記第一照明装置は、光源と、前記光源の光を拡散させる拡散部とを備え、
    前記拡散部は、光透過性を有する平板状の拡散板であり、
    前記光源は、前記拡散板の端面から光を導入させ、
    前記検査工程では、前記拡散部よりも前記物品から離間した位置に配される第二照明装置からの光を前記物品に照射し、
    前記第二照明装置は、前記物品に対して個別に光を照射可能な複数の照射領域を備え、
    前記検査工程では、前記複数の照射領域のうち、一部の照射領域の光のみを前記物品に照射する、
    ことを特徴とする、検査方法。
  9. 第一部材と、第二部材と、前記第一部材と前記第二部材とを接合する接合部と、を備える物品を検査する装置であって、
    撮像装置と、
    光源と、前記光源の光を拡散させる拡散部とを有し、前記物品に拡散光を照射する第一照明装置と、
    前記拡散部よりも前記物品から離間した位置に配され、光を前記物品に照射する第二照明装置と、
    前記第二照明装置よりも前記物品から離間した位置に配され、光を前記物品に照射する第三照明装置と、を備え、
    前記第二照明装置は、前記物品に対して個別に光を照射可能な複数の照射領域を備え、前記複数の照射領域のうち、一部の照射領域の光のみを前記物品に照射する、
    ことを特徴とする、検査装置。
  10. 第一部材と、第二部材と、前記第一部材と前記第二部材とを接合する接合部と、を備える物品を検査する装置であって、
    撮像装置と、
    光源と、前記光源の光を拡散させる拡散部とを有し、前記物品に拡散光を照射する第一照明装置と、
    前記拡散部よりも前記物品から離間した位置に配され、光を前記物品に照射する第二照明装置と、
    前記第二照明装置よりも前記物品から離間した位置に配され、光を前記物品に照射する第三照明装置と、を備え、
    前記拡散部は、光透過性を有する平板状の拡散板であり、
    前記光源は、前記拡散板の端面から光を導入させる、
    ことを特徴とする、検査装置。
  11. 第一部材と、第二部材と、前記第一部材と前記第二部材とを接合する接合部と、を備える物品を検査する装置であって、
    撮像装置と、
    光源と、前記光源の光を拡散させる拡散部とを有し、前記物品に拡散光を照射する第一照明装置と、
    前記拡散部よりも前記物品から離間した位置に配され、光を前記物品に照射する第二照明装置と、を備え、
    前記拡散部は、光透過性を有する平板状の拡散板であり、
    前記光源は、前記拡散板の端面から光を導入させ、
    前記第二照明装置は、前記物品に対して個別に光を照射可能な複数の照射領域を備え、前記複数の照射領域のうち、一部の照射領域の光のみを前記物品に照射する、
    ことを特徴とする、検査装置。
  12. 前記第二照明装置よりも前記物品から離間した位置に配され、光を前記物品に照射する第三照明装置を備える、
    ことを特徴とする請求項11に記載の検査装置。
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