JP7360277B2 - 航空機の制御システム - Google Patents
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Description
なかでも大型の航空機用のものなど、特に高い安全性が求められる飛行制御システムでは、ソフトウェアのバグに起因する不時停止等の異常が発生した場合に備えて、同じ機能をもつ別の制御ソフトウェアを複数搭載している。
前記航空機の飛行諸元を取得してその数値を出力する飛行諸元取得手段と、
前記飛行諸元の数値に基づいて機体制御用の演算を行う同一の制御ソフトウェアを各々が有し、飛行制御機能の冗長系を構成する複数の飛行制御手段と、
前記複数の飛行制御手段に対応し、かつ互いに異なる複数のノイズをランダムに生成するノイズ生成手段と、
前記飛行諸元取得手段から出力された一の前記飛行諸元の数値に前記複数のノイズを個別に重畳させて、互いに異なる複数の新たな飛行諸元の数値を生成し、当該複数の新たな飛行諸元の数値を前記複数の飛行制御手段に出力するノイズ出力手段と、
を備えることを特徴とする。
前記複数の飛行制御手段は、第1の飛行制御手段及び第2の飛行制御手段を含み、
前記ノイズ生成手段は、第1のノイズ及び第2のノイズを生成し、
前記ノイズ出力手段は、
前記飛行諸元の数値に前記第1のノイズを重畳して第1の新たな飛行諸元の数値を生成し、当該第1の新たな飛行諸元の数値を前記第1の飛行制御手段に出力し、
前記飛行諸元の数値に前記第2のノイズを重畳して第2の新たな飛行諸元の数値を生成し、当該第2の新たな飛行諸元の数値を前記第2の飛行制御手段に出力することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の航空機の制御システムにおいて、
前記飛行諸元取得手段から出力された前記飛行諸元の数値に重畳されるノイズは、当該飛行諸元の数値よりも小さい数値であり、
前記制御ソフトウェアは、前記ノイズの重畳前の飛行諸元の数値と重畳後の新たな飛行諸元の数値とを同一と判断するように構成されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、航空機に搭載される航空機の制御システムであって、
前記航空機の飛行諸元を取得してその数値を出力する飛行諸元取得手段と、
前記飛行諸元の数値に基づいて機体制御用の演算を行う同一の制御ソフトウェアを各々が有し、飛行制御機能の冗長系を構成する複数の飛行制御手段と、
前記複数の飛行制御手段に対応し、かつ互いに異なる複数のノイズを生成するノイズ生成手段と、
前記飛行諸元取得手段から出力された一の前記飛行諸元の数値に前記複数のノイズを個別に重畳させて、互いに異なる複数の新たな飛行諸元の数値を生成し、当該複数の新たな飛行諸元の数値を前記複数の飛行制御手段に出力するノイズ出力手段と、
を備え、
前記飛行諸元取得手段から出力された前記飛行諸元の数値に重畳されるノイズは、当該飛行諸元の数値よりも小さい数値であり、
前記制御ソフトウェアは、前記ノイズの重畳前の飛行諸元の数値と重畳後の新たな飛行諸元の数値とを同一と判断するように構成される、
ことを特徴とする。
したがって、航空機の制御ソフトウェアの潜在的なバグに対する冗長性を、同一の制御ソフトウェアを用いつつ好適に担保することができる。
まず、本実施形態における航空機の制御システム(以下、単に「制御システム」という。)10の構成について説明する。
図1は、この制御システム10の概略構成を示すブロック図である。
また、各フライトコンピュータ11には、飛行諸元取得センサー12からの情報に基づいて機体制御用の演算を行う制御ソフトウェア110が搭載されている。制御ソフトウェア110は、後述するノイズの重畳前の飛行諸元の数値と重畳後の新たな飛行諸元の数値とを同一と判断して機体制御用の演算を行うように構成されている。
ノイズ発生器13は、飛行諸元取得センサー12から出力された飛行諸元の数値に、互いに異なる複数のノイズを個別に重畳させて、2台のフライトコンピュータ11に出力する。つまり、ノイズ発生器13は、飛行諸元取得センサー12から出力された飛行諸元の数値を、互いに異なる数値となるように少なくともいずれか一方に微細なノイズを重畳させたうえで、2台のフライトコンピュータ11に出力する。換言すれば、ノイズ発生器13は、複数(2台)のフライトコンピュータ11に対応し、かつ互いに異なる複数(2つ)のノイズを生成する。そして、ノイズ発生器13は、飛行諸元取得センサー12から出力された一の飛行諸元の数値に、生成した複数のノイズを個別に重畳させて、互いに異なる複数の新たな飛行諸元の数値を生成し、この複数の新たな飛行諸元の数値を複数のフライトコンピュータ11に出力する。
ここで「ノイズ」とは、本実施形態では、ランダムに生成された乱数をいう。「微細」なノイズとは、本実施形態では、当該ノイズを重畳させる元の信号のS/N比を殆ど変化させない程度に十分小さいノイズをいう。ただし、本発明に係るノイズは、当該ノイズを重畳させる元の信号(飛行諸元の数値)よりも小さい数値であればよく、ゼロを含む。つまり、ノイズの重畳前の飛行諸元の数値と、重畳後の新たな飛行諸元の数値とは、同一であってもよい。また、ノイズを「重畳」させるとは、元の信号(数値)にノイズを重ねることをいう。「一」の飛行諸元の数値とは、1つの飛行諸元を表す数値をいい、後述する信号(x、y、z)のように複数で組をなすものを含む。
続いて、制御システム10の動作について説明する。
図2は、ノイズ発生器13が設けられていない制御システム10の動作を説明するための図であり、図3は、制御システム10の動作を説明するための図である。
このような場合、図2に示すように、飛行諸元取得センサー12が各フライトコンピュータ11と直接接続されていると、飛行諸元取得センサー12からx、y、z=0.0の信号が入力されたときに、2台のフライトコンピュータ11の制御ソフトウェア110が両方とも停止してしまい、冗長性が担保されない。
このように、2台のフライトコンピュータ11では、常に僅かに異なる入力値に基づいて演算が行われる。そのため、制御ソフトウェア110に特定の数値が入力された場合に生じる潜在的なバグが存在する場合であっても、2台のフライトコンピュータ11で同時にこのバグが発生する事態を回避することができ、冗長性を担保することができる。
以上のように、本実施形態によれば、飛行諸元取得センサー12から出力された一の飛行諸元の数値に、互いに異なる複数のノイズがノイズ発生器13により個別に重畳されて複数の新たな飛行諸元の数値が生成され、当該複数の新たな飛行諸元の数値が複数のフライトコンピュータ11に出力される。これにより、複数のフライトコンピュータ11にはノイズ分だけ僅かに異なる数値が入力されるため、複数のフライトコンピュータ11が同一の制御ソフトウェア110を搭載していた場合であっても、これらの制御ソフトウェア110が同一のバグを発生させる事態を回避することができる。
したがって、航空機の制御ソフトウェア110の潜在的なバグに対する冗長性を、同一の制御ソフトウェア110を用いつつ好適に担保することができる。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
11(11a、11b) フライトコンピュータ
12 飛行諸元取得センサー
13 ノイズ発生器
110 制御ソフトウェア
Claims (4)
- 航空機に搭載される航空機の制御システムであって、
前記航空機の飛行諸元を取得してその数値を出力する飛行諸元取得手段と、
前記飛行諸元の数値に基づいて機体制御用の演算を行う同一の制御ソフトウェアを各々が有し、飛行制御機能の冗長系を構成する複数の飛行制御手段と、
前記複数の飛行制御手段に対応し、かつ互いに異なる複数のノイズをランダムに生成するノイズ生成手段と、
前記飛行諸元取得手段から出力された一の前記飛行諸元の数値に前記複数のノイズを個別に重畳させて、互いに異なる複数の新たな飛行諸元の数値を生成し、当該複数の新たな飛行諸元の数値を前記複数の飛行制御手段に出力するノイズ出力手段と、
を備えることを特徴とする航空機の制御システム。 - 前記複数の飛行制御手段は、第1の飛行制御手段及び第2の飛行制御手段を含み、
前記ノイズ生成手段は、第1のノイズ及び第2のノイズを生成し、
前記ノイズ出力手段は、
前記飛行諸元の数値に前記第1のノイズを重畳して第1の新たな飛行諸元の数値を生成し、当該第1の新たな飛行諸元の数値を前記第1の飛行制御手段に出力し、
前記飛行諸元の数値に前記第2のノイズを重畳して第2の新たな飛行諸元の数値を生成し、当該第2の新たな飛行諸元の数値を前記第2の飛行制御手段に出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の航空機の制御システム。 - 前記飛行諸元取得手段から出力された前記飛行諸元の数値に重畳されるノイズは、当該飛行諸元の数値よりも小さい数値であり、
前記制御ソフトウェアは、前記ノイズの重畳前の飛行諸元の数値と重畳後の新たな飛行諸元の数値とを同一と判断するように構成される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の航空機の制御システム。 - 航空機に搭載される航空機の制御システムであって、
前記航空機の飛行諸元を取得してその数値を出力する飛行諸元取得手段と、
前記飛行諸元の数値に基づいて機体制御用の演算を行う同一の制御ソフトウェアを各々が有し、飛行制御機能の冗長系を構成する複数の飛行制御手段と、
前記複数の飛行制御手段に対応し、かつ互いに異なる複数のノイズを生成するノイズ生成手段と、
前記飛行諸元取得手段から出力された一の前記飛行諸元の数値に前記複数のノイズを個別に重畳させて、互いに異なる複数の新たな飛行諸元の数値を生成し、当該複数の新たな飛行諸元の数値を前記複数の飛行制御手段に出力するノイズ出力手段と、
を備え、
前記飛行諸元取得手段から出力された前記飛行諸元の数値に重畳されるノイズは、当該飛行諸元の数値よりも小さい数値であり、
前記制御ソフトウェアは、前記ノイズの重畳前の飛行諸元の数値と重畳後の新たな飛行諸元の数値とを同一と判断するように構成される、
ことを特徴とする航空機の制御システム。
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EP19201391.0A EP3640801B1 (en) | 2018-10-17 | 2019-10-04 | Aircraft control system |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018195482 | 2018-10-17 | ||
JP2018195482 | 2018-10-17 |
Publications (2)
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---|---|
JP2020064614A JP2020064614A (ja) | 2020-04-23 |
JP7360277B2 true JP7360277B2 (ja) | 2023-10-12 |
Family
ID=70388328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019160814A Active JP7360277B2 (ja) | 2018-10-17 | 2019-09-04 | 航空機の制御システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP7360277B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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Family Cites Families (2)
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---|---|---|---|---|
JPS564802A (en) * | 1979-06-22 | 1981-01-19 | Mitsubishi Electric Corp | Failure detector for redundant feedback control circuit |
JPS58221453A (ja) * | 1982-06-17 | 1983-12-23 | Toshiba Corp | 多重系情報処理装置 |
-
2019
- 2019-09-04 JP JP2019160814A patent/JP7360277B2/ja active Active
Also Published As
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