JP2007323190A - データ通信を行う計算制御システム及びその通信方法 - Google Patents

データ通信を行う計算制御システム及びその通信方法 Download PDF

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明弘 小野塚
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正光 小林
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Abstract


【課題】コントローラと入出力装置間のデータ通信において高性能と安全性を両立させること。
【解決手段】プロセスへの入力と出力を行うプロセス入出力装置2と、プロセスの入出力の演算制御を行うコントローラ1と、プロセス入出力装置とコントローラとの間のバス50と、を備え、コントローラとプロセス入出力装置は、同一構成の2つのデータ伝送装置3,4,5,6を有してバスにそれぞれ接続され、データ伝送装置は、各々がバス占有権を制御する主従切替制御回路14,24,…と、アドレスを格納するアドレスレジスタ19,29,…と、データを格納するデータレジスタ15,25,…と、データを一時保管するバッファ18,28,…と、バッファで受信したデータを比較照合する比較器16,26,…と、照合結果によってバッファからデータレジスタへデータを転送するゲート17,27,…と、を有し、バスは単一(共通)のパラレルバスを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高信頼を必要とする計算制御システムに係わり、特に、パラレルバスを経由したコントローラと入出力装置の通信装置および通信方式に関する。
エレクトロニクス・情報分野の技術進歩、単一装置に求められる機能の複雑化・複合化が原動力となってプログラマブル電子装置の適用範囲は広がり、同時にプログラマブル電子装置に求められる信頼性も高まっている。
近年、プラントの大規模化・統合化が進み、また高度に自動化されたプラント操業が行なわれている中で、国際的な安全規格の波及や熟練者不足という問題もあり、従来から築き上げた安全対策の上に、更なる安全性向上が必要な状況になりつつあり、例えば、非特許文献1に示すような機能安全規格(IEC 61508/61511、JIS C 0508)に明記されるように、事故の発生や被害の拡大をそれぞれの階層で防ぐことや緩和することが重要視されてきている。
プラント制御装置において上記機能安全規格を満たすためには、異常を検知した場合に、確実に動作することが要求され、万が一故障した場合でも、プロセスを安全側へ停止させることが求められ、機能安全システムは、制御システムとは異なる安全性重視の特別な設計を要求される。
また、大規模な制御システムにおいては、プロセス入出力装置はセンサなどのプロセスの近くに設置し、コントローラはプロセスからやや離れた制御室に設置する分散型制御システムが主流となっており、コントローラとプロセス入出力装置の間のデータ通信の誤りによるプロセス入出力装置の誤動作をいかに防止するかが機能安全においては重要になっている。
一方、機能安全におけるコントローラとプロセス入出力装置の間のデータ伝送は、誤動作を防止のために、通信路の二重化、データの複数回転送、通信路の健全性テスト等が必要となり、これらを実現しやすいシリアル通信が一般的に使われている。この種の伝送方式としては、例えば、非特許文献1に示すようなPROFIsafe、DeviceNet Safetyなどがよく知られている。
しかしながら、シリアル通信ではデータの伝送速度の高速化は難しく、さらに機能安全では通信の信頼性向上のために、冗長情報、データの複数回伝送などが追加されるのが一般的であり、信頼性と高速性、即応性を両立することが技術的な課題となっている。
また、CPU系とIOバス系の両方をA系とB系の二重化構成としたコンピュータシステムの従来技術は、例えば、特許文献1に提案されている。この特許文献1によると、CPUの部分に二重化接続装置を設けるのではなくて、CPU側と入出力装置側との接続部分に二重化接続装置を設けている。これによって、CPUだけでなく入出力装置のハードウエアに一点障害が発生しても当該障害部分を切り離して処理を続行することによりノーダウン運転を実現できるようになっている。
特開平9−34809号公報 IEC61508−1〜7,「Functional Safety of electrical/electronic/programmable electric safety−related systems」part1〜part7 OMRON TECHNICS Vol.46 No.1(通巻153号)2005,「DeviceNet Safety システムの実現」
上述した計算制御システム(具体的な一例としては、後述する図1に示すメモリに格納されたプログラムを読み出し当該プログラムにしたがって、コントローラとプロセス入出力装置の間のデータ通信を制御するものであり、プログラマブル電子装置とも称する)に要求される信頼性の要素には可用性(使えることのできる確率性や可能性、又はユーティリティーズ、又は冗長性)と安全性がある。機器の制御では可用性が重要となり、機器の保護では安全性が重要となる。これら2要素の実現手段は二律背反している部分が多い。
データ通信における安全性の確保の手法としては、上記特許文献1に示すような通信路の多重化やデータを複数回転送、通信路の健全性テストなどがある。
機能安全においては、規格で回路を構成する部品の故障率や故障検出率に対しての要求事項があり、バスなど複数の機器が接続される部位の故障率は特に高くなりやすく、故障の検出率を上げるために回路が複雑になり、コストが上がる傾向にある。このため、機能安全対応のバスは回路の故障診断回路を設ける代わりに、シリアル伝送とマイクロプロセッサを使用し、データにID(Identification)やCRC(Cyclic Redanduncy Check)などの冗長データを付加し、ソフトウェアのレイヤーでデータ誤りを検出手法が一般的になっている。
しかしながら、シリアル通信では伝送の高速化が難しく、冗長データの追加や複数回送信などを行うためにさらに伝送速度は低下する傾向にあり、高速性および即応性を要求される用途には適用しにくく、低速な制御に用途が限られる。データを高速で伝送するにはパラレルバスを用いた通信が有効であるが、安全性を確保するための手法としてバスの多重化、多重化したバスで送信したデータを受信側での照合など、シリアル通信の場合と比べて装置の構成が複雑になる上、通信線の本数が増加することにより、配線機器のコストが増大するという課題がある。
本発明の目的は、コントローラと入出力装置間のデータ通信において高性能と安全性を両立させる計算制御システムを提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は主として次のような構成を採用する。
プロセスからの入力信号取り込みとプロセスへの出力信号送り出しを行うプロセス入出力装置と、前記プロセス入出力装置からの信号を基にプロセスの入出力信号の演算制御を行うコントローラと、前記プロセス入出力装置と前記コントローラとの間の制御信号とデータの通信路であるバスと、を備えた計算制御システムであって、前記コントローラと前記プロセス入出力装置は、同一構成の2つのデータ伝送装置を有して前記バスにそれぞれ接続され、前記データ伝送装置は、各々が前記バスの占有権を制御する主従切替制御部と、データの送受信アドレスを格納するアドレスレジスタと、データを格納するデータレジスタと、受信したデータを一時保管するバッファと、前記バッファで受信したデータを比較照合する比較器と、前記比較器からの比較照合結果を受けて前記バッファから前記データレジスタへデータを転送又は非転送するゲートと、を有し、前記バスは共通のパラレルバスを形成する構成とする。
また、前記計算制御システムにおいて、前記コントローラと前記プロセス入出力装置におけるそれぞれの2つのデータ伝送装置は、2つの内の一方が主系、他方が従系として動作し、従系のデータ伝送装置は主系のデータ伝送装置と同一のアドレスを有し、前記従系のデータ伝送装置は、前記主系のデータ伝送装置によって出力されたアドレスと自身のアドレスレジスタに保持するアドレスとを前記比較器で比較照合し、前記比較照合の結果を全てのデータ伝送装置に報告し、前記比較照合結果が不一致の場合に前記バスのトランザクションを中止する構成とする。
また、直上の計算制御システムにおいて、前記アドレスの比較照合結果が一致する場合、前記主系のデータ伝送装置はそのデータレジスタからデータを前記バスに出力し、前記出力されたデータが全てのデータ伝送装置の前記バッファに一時保管され、前記従系のデータ伝送装置は、自身のバッファに一次保管された前記データと自身のデータレジスタに格納されたデータとを前記比較器で比較照合し、前記比較照合の結果を受信側のデータ伝送装置のゲートに送信する構成とする。
本発明によると、送信側および受信側のデータ伝送装置を2重化して単一の(共通の)バスに接続して主従動作させ、データ送信側の従系で送信側主系の出力データと自系のデータを比較照合し受信側へ結果を送信することにより、バスを2重化せずに安全性と高速性を両立させることができる。
本発明の第1と第2の実施形態に係る計算制御システムについて、図1〜図6と図7〜図10とを参照しながら説明する。
「第1の実施形態」
本発明の第1の実施形態に係る計算制御システムについて、図1〜図6を参照しながら以下詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る計算制御システムにおけるコントローラとプロセス入出力装置とデータ通信経路との関連構成とそれぞれの内部構成を示すとともに、データ読み出し時における動作を説明する図である。図2は第1の実施形態に係る計算制御システムのデータ読み出し時におけるデータの流れと時間の関係を示すタイムチャートである。図3は第1の実施形態におけるコントローラとプロセス入出力装置のデータ読み出し時の動作を示すフローチャートである。図4は第1の実施形態に係る計算制御システムにおけるコントローラとプロセス入出力装置とデータ通信経路との関連構成とそれぞれの内部構成を示すとともに、データ書き込み時における動作を説明する図である。図5は第1の実施形態に係る計算制御システムのデータ書き込み時におけるデータの流れと時間の関係を示すタイムチャートである。図6は第1の実施形態におけるコントローラとプロセス入出力装置のデータ書き込み時の動作を示すフローチャートである。
図1〜図6において、1はコントローラ、2はプロセス入出力装置、3,4はデータ伝送装置、5,6はデータ伝送装置、10,20はプロセッサ(CPU)、11,21はメモリ、13,23,33,43はバス制御回路、14,24,34,44は主従切替回路、15,25,35,45はデータレジスタ、16,26,36,46は比較器、17,27,37,47はゲート、18,28,38,48はバッファ、19,29,39,49はアドレスレジスタ、50はバス、51はアドレスバス、52はデータバス、をそれぞれ表す。
まず、図1を用いて、本発明の第1の実施形態における全体構成と各部動作の概要を説明する。第1の実施形態に係る計算制御システム(具体的な一例としては、後述する図1に示すメモリ11,21に格納されたプログラムを読み出し当該プログラムにしたがって、コントローラとプロセス入出力装置の間のデータ通信を制御するものであり、プログラマブル電子装置とも称する)は、内部にプロセッサ、メモリなどを有するコントローラ1と、プラントのプロセスとの入出力インターフェースであるプロセス入出力装置2と、コントローラ1とプロセス入出力装置2とのデータ通信経路であるバス50と、から構成される。なお、メモリに格納されたプログラム(内容を変更可能)に代えて、別途のROMまたは記録媒体上のプログラムを利用するものであっても良い。
コントローラ1は対称な構成のデータ伝送装置3,4を備えており、それぞれのデータ伝送装置3,4はCPU10,20、メモリ11,21、バス制御回路13,23を有する。プロセス入出力装置2も同様に対称な構成のデータ伝送装置5,6を備えており、それぞれのデータ伝送装置5,6はプロセス入出力制御部30,40、バス制御回路33,43を有する。データ伝送装置3のバス制御回路13は、データ伝送装置3,4の主従切替を制御する主従切替回路14、データレジスタ15、自身のデータと他系とのデータを比較照合する比較器16、受信データを一時保管するバッファ18、バッファとレジスタ間のデータパスの制御をするゲート17、アドレスレジスタ19とで構成される。データ伝送装置4,5および6のバス制御回路23,33,43についてもそれぞれデータ伝送装置4と同様の構成となっている。
図1から図3でコントローラ1がプロセス入出力装置2からデータを読込む(リード)する場合について説明する。ここでは、データ伝送装置3が主系、データ伝送装置4が従系として動作し、プロセス入出力装置2のデータ伝送装置5が主系として動作し、データ伝送装置6が従系として動作する。
まず、コントローラ1の2つのCPU10,20からプロセス入出力装置2の同一アドレスへのデータリード要求が出される(具体的には、メモリ11,21にそれぞれ格納されたプログラムをCPU10,20が取り出して動作させることによって当該プログラムの内容にしたがってそれぞれデータリード要求が指令されることとなる)。データ伝送装置13は時間T1においてアドレスレジスタ19からバス50のアドレスバス51に送信先のアドレスを出力する。バスに出力されたアドレスは従系として動作しているデータ伝送装置4のアドレスレジスタ29、およびプロセス入出力装置2のバス制御回路33および43のアドレスレジスタ39と49で受信される。従系として動作するデータ伝送装置4は受信したアドレスが自系のCPU20から受けたアドレスと一致しているかを比較器26で確認し、確認結果を他の全てのデータ伝送装置に報告し、前記の比較結果が不一致であった場合、バスのトランザクションを中止する(すなわち、データ伝送はしない)。
次に、時間T2において、プロセス入出力装置2の主系データ伝送装置5のデータレジスタ35がバス50のデータバス52にデータを出力し、出力されたデータはコントローラ1のバッファ18および28、プロセス入出力装置2の従系バッファ48に一時保管される。
次に、時間T3において従系のデータ伝送装置6のバス制御回路43は自系バッファ48に一時格納したデータと自系のデータレジスタ45の同じアドレスのデータとを比較器46で比較照合する(主系と従系はデータリード時に互いの系で同一動作を行っている)。
時間T4で比較器46がT3での比較結果をデータバス52を通じてコントローラ1のゲート17および27に送信する。時間T5でゲート17および27は比較器46の結果が一致であれば、それぞれデータレジスタ15,25に格納し、不一致であれば書き込みを行わずに(ゲートをオフにする)、CPU10,20にエラー発生を報告する。
コントローラ1は一定周期(例えば、日又は週単位)または処理単位毎にデータ伝送装置3,4の主従切替を主従切替回路14,24で行い、プロセス入出力装置2も同様に一定周期(例えば、日又は週単位)または処理単位毎にデータ伝送装置5,6の主従切替を主従切替回路34,44で行うことにより、データ伝送装置が正常に動作することを確認する。図2の上段のタイムチャートはデータ伝送装置3が主系、データ伝送装置4が従系として動作する場合のタイムチャート、下段はデータ伝送装置4が主系、データ伝送装置3が従系として動作する場合のタイムチャートを示したものである。
次に、図4〜図6を用いて、コントローラ1からプロセス入出力装置2へデータの書込み(ライト)を行う動作について説明する。読込時と同様に、データ伝送装置3が主系、データ伝送装置4が従系として動作し、プロセス入出力回路2のデータ伝送装置5が主系として動作し、データ伝送装置6が従系として動作する。
時間T1におけるコントローラ1からのアドレス出力およびアドレスの比較チェックの動作については、図1〜図3の読込時と同一の動作である。
次に、時間T2において、コントローラ1の主系データ伝送装置3のデータレジスタ15がバス50のデータバス52にデータを出力し、出力されたデータはプロセス入出力装置2のバッファ38および48、コントローラ1の従系バッファ28に一時保管される。
次に、時間T3において従系のデータ伝送装置4のバス制御回路23は自系バッファ28に一時格納したデータと自系のデータレジスタ25の同じアドレスのデータとを比較器26で比較照合する(自系と従系とはCPU10,20上のプログラム内容にしたがってデータライト時に同一動作をしている)。
時間T4で比較器26がT3での比較結果をデータバス52を通じてプロセス入出力装置2のゲート37および47に送信する。時間T5でゲート37および47は比較器26の結果が一致であれば、それぞれデータレジスタ35,45に格納し、不一致であれば書き込みを行わずにCPU10,20にエラー発生を報告する。
ライト動作時においても、コントローラ1およびプロセス入出力装置2のデータ伝送装置3,4および5,6の主従切替えはリード時と同様に一定周期で行い、相互に健全性を確認する。
以上説明したように、送信側および受信側のデータ伝送装置(バス制御回路)を2重化して同一(共通)のバスに接続して主従動作させ、データ送信側の従系で送信側主系の出力データと自系のデータを比較照合し受信側へ結果を送信することにより、バスを2重化せずに安全性と高速性を両立させることが可能である。
「第2の実施形態」
本発明の第2の実施形態に係る計算制御システムについて、図7〜図10を参照しながら以下説明する。図7は本発明の第2の実施形態に係る計算制御システムにおけるコントローラとプロセス入出力装置とデータ通信経路との関連構成とそれぞれの内部構成を示すとともに、データ読み出し時における動作を説明する図である。図8は第2の実施形態に係る計算制御システムのデータ読み出し時におけるデータの流れと時間の関係を示すタイムチャートである。図9は第2の実施形態に係る計算制御システムにおけるコントローラとプロセス入出力装置とデータ通信経路との関連構成とそれぞれの内部構成を示すとともに、データ書き込み時における動作を説明する図である。図10は第2の実施形態におけるコントローラとプロセス入出力装置のデータ書き込み時の動作を示すフローチャートである。
第2の実施形態に係る計算制御システムにおける各構成要素において、第1の実施形態と同一の符号をもつものは同一の機能を奏するものであるので、その説明は第1の実施形態の説明を援用する。
第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点について説明すると、図7に示す構成において、図1の構成で比較器46,36からの出力をデータバス52を使用していたものを、専用の制御線53を通してゲート17,27に伝えるようにしたことである。T1からT5における各部の動作は図1の構成と同様であるが、図8のタイムチャートに示すように、比較器46,36の比較結果を専用の制御線53を使用することで、データレジスタ35,45からデータバス52へのデータ出力と比較器46,36での照合および結果出力とを、逐次ではなく、同時に行うことが可能となり、プロセス入出力装置2からコントローラ1へのデータ伝送時間が短縮することが可能となる。
図9と図10は、第2の実施形態においてコントローラ1からプロセス入出力装置2へデータの書き込みを行う時の構成と動作(データ出力、比較器出力及びゲート出力のフローチャート)を示したものである。データ書き込みにおいても読み込みと同様に、データ出力と比較器出力を図10に示すように同時に実行することができる。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る計算制御システムを取り纏めて再度説明すると、次のような特徴を備えたものである。
すなわち、プロセス入出力装置とプロセスの入出力を制御するコントローラにそれぞれ同一構成の2つのデータ伝送装置を備え、一方が主系、他方が従系として動作させる。さらに、前記のデータ伝送装置間のデータ伝送は全て単一のパラレルバスを経由して行われる。プロセス入出力装置およびコントローラのいずれのデータ伝送装置もパラレルバスのバス制御回路を有し、このバス制御回路はアドレスレジスタ、データレジスタ、受信データバッファ、比較器、ゲートおよびバスへのデータの出力権限の制御をおこなう主従切替回路、を備える。コントローラおよびプロセス入出力装置に実装される従系のデータ伝送装置には主系と同一のアドレスとデータを保持している。
まず、コントローラがプロセス入出力装置からデータを読込む場合、コントローラの主系データ伝送装置からプロセス入出力装置の主系および従系のデータ伝送装置に読込みたいデータが格納されているレジスタあるいはメモリのアドレスを送信する。この際、コントローラの従系のデータ伝送装置は主系のデータ伝送装置が出力したアドレスをパラレルバスを経由して受信し、自身が出力しようとしているアドレスと比較することにより、バスに出力されたアドレスに誤りがないかどうかをチェックする。比較の結果に誤りがあれば、従系の伝送装置はアドレスにエラーがあったことを、全てのデータ伝送装置に報告する。アドレスに誤りがなかった場合、プロセス入出力装置の主系および従系のデータ伝送装置はコントローラから要求されたアドレスに格納されたデータを読出し、主系のデータ伝送装置が前記のパラレルバスにデータを出力する。
コントローラの主系および従系のデータ伝送装置はバスに出力されたデータをデータ伝送装置内のバッファに一時保管する。プロセス入出力装置の従系のデータ伝送装置はバスに出力されたデータと、自系の同一アドレスに格納されたデータとを比較することにより、出力されたデータに誤りがないかをチェックする。比較の結果に誤りがあれば、従系の伝送装置は送信データに誤りがあったことを全ての伝送装置に報告する。コントローラの主系および従系のデータ伝送装置はプロセス入出力装置の従系のデータ伝送装置での比較結果に応じて、前記バッファに一時保管したデータのデータレジスタへの書込みを制御し、比較結果が一致の時のみデータレジスタへの書込みを行い、不一致の場合はバッファに一時保管したデータを廃棄する。
次に、コントローラがプロセス入出力装置へデータを書き込む場合、コントローラの主系データ伝送装置からプロセス入出力装置の主系および従系のデータ伝送装置に読込みたいデータが格納されているレジスタあるいはメモリのアドレスを送信する。この際、前述の読込の場合と同様の手順で、コントローラの従系のデータ伝送装置がアドレスの誤りチェックを行う。誤りがなければ、コントローラの主系のデータ伝送装置がバスにデータを出力する。プロセス入出力装置の主系および従系のデータ伝送装置は、バスに出力されたデータを内部のバッファに一時保管する。
コントローラの従系のデータ伝送装置はバスに出力されたデータと、自系の同一アドレスに格納されたデータとを比較することにより、出力されたデータに誤りがないかをチェックする。比較の結果に誤りがあれば、従系の伝送装置は送信データに誤りがあったことを全ての伝送装置に報告する。プロセス入出力装置の主系および従系のデータ伝送装置はプロセス入出力装置の従系のデータ伝送装置での比較結果に応じて、前記バッファに一時保管したデータのデータレジスタへの書込みを制御し、比較結果が一致の時のみデータレジスタへの書込みを行い、不一致の場合はバッファに一時保管したデータを廃棄する。
このように、従系回路と主系回路とで構成されるデータ伝送装置を単一(共通)のパラレルバスに接続し、従系回路が主系回路から出力されたデータの健全性をその出力と同時にチェックすることにより、データ伝送の高速化と高信頼性の両立が可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る計算制御システムにおけるコントローラとプロセス入出力装置とデータ通信経路との関連構成とそれぞれの内部構成を示すとともに、データ読み出し時における動作を説明する図である。 第1の実施形態に係る計算制御システムのデータ読み出し時におけるデータの流れと時間の関係を示すタイムチャートである。 第1の実施形態におけるコントローラとプロセス入出力装置のデータ読み出し時の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る計算制御システムにおけるコントローラとプロセス入出力装置とデータ通信経路との関連構成とそれぞれの内部構成を示すとともに、データ書き込み時における動作を説明する図である。 第1の実施形態に係る計算制御システムのデータ書き込み時におけるデータの流れと時間の関係を示すタイムチャートである。 第1の実施形態におけるコントローラとプロセス入出力装置のデータ書き込み時の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る計算制御システムにおけるコントローラとプロセス入出力装置とデータ通信経路との関連構成とそれぞれの内部構成を示すとともに、データ読み出し時における動作を説明する図である。 第2の実施形態に係る計算制御システムのデータ読み出し時におけるデータの流れと時間の関係を示すタイムチャートである。 第2の実施形態に係る計算制御システムにおけるコントローラとプロセス入出力装置とデータ通信経路との関連構成とそれぞれの内部構成を示すとともに、データ書き込み時における動作を説明する図である。 第2の実施形態におけるコントローラとプロセス入出力装置のデータ書き込み時の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 コントローラ
2 プロセス入出力装置
3,4 データ伝送装置
5,6 データ伝送装置
10,20 プロセッサ(CPU)
11,21 メモリ
13,23,33,43 バス制御回路
14,24,34,44 主従切替回路
15,25,35,45 データレジスタ
16,26,36,46 比較器
17,27,37,47 ゲート
18,28,38,48 バッファ
19,29,39,49 アドレスレジスタ
50 バス
51 アドレスバス
52 データバス
53 制御信号

Claims (7)

  1. プロセスからの入力信号取り込みとプロセスへの出力信号送り出しを行うプロセス入出力装置と、前記プロセス入出力装置からの信号を基にプロセスの入出力信号の演算制御を行うコントローラと、前記プロセス入出力装置と前記コントローラとの間の制御信号とデータの通信路であるバスと、を備えた計算制御システムであって、
    前記コントローラと前記プロセス入出力装置は、同一構成の2つのデータ伝送装置を有して前記バスにそれぞれ接続され、
    前記データ伝送装置は、各々が前記バスの占有権を制御する主従切替制御部と、データの送受信アドレスを格納するアドレスレジスタと、データを格納するデータレジスタと、受信したデータを一時保管するバッファと、前記バッファで受信したデータを比較照合する比較器と、前記比較器からの比較照合結果を受けて前記バッファから前記データレジスタへデータを転送又は非転送するゲートと、を有し、
    前記バスは共通のパラレルバスを形成する
    ことを特徴とする計算制御システム。
  2. 請求項1において、
    前記コントローラと前記プロセス入出力装置におけるそれぞれの2つのデータ伝送装置は、2つの内の一方が主系、他方が従系として動作し、従系のデータ伝送装置は主系のデータ伝送装置と同一のアドレスを有し、
    前記従系のデータ伝送装置は、前記主系のデータ伝送装置によって出力されたアドレスと自身のアドレスレジスタに保持するアドレスとを前記比較器で比較照合し、前記比較照合の結果を全てのデータ伝送装置に報告し、前記比較照合結果が不一致の場合に前記バスのトランザクションを中止する
    ことを特徴とする計算制御システム。
  3. 請求項2において、
    前記アドレスの比較照合結果が一致する場合、前記主系のデータ伝送装置はそのデータレジスタからデータを前記バスに出力し、前記出力されたデータが全てのデータ伝送装置の前記バッファに一時保管され、
    前記従系のデータ伝送装置は、自身のバッファに一次保管された前記データと自身のデータレジスタに格納されたデータとを前記比較器で比較照合し、前記比較照合の結果を受信側のデータ伝送装置のゲートに送信する
    ことを特徴とする計算制御システム。
  4. 請求項3において、
    前記パラレルバスはデータバスとアドレスバスとから構成され、
    送信側の主系のデータ伝送装置からのデータの出力と、前記従系のデータ伝送装置の比較器によるデータの比較照合結果の出力とは、前記データバスを介して受信側のデータ伝送装置に時分割で送信される
    ことを特徴とする計算制御システム。
  5. 請求項3において、
    前記パラレルバスは、データバスと、アドレスバスと、制御専用バスと、から構成され、
    送信側の主系のデータ伝送装置からのデータの出力は前記データバスを介して受信側のデータ伝送装置に送信され、前記従系のデータ伝送装置の比較器によるデータの比較照合結果の出力は、前記制御専用バスを介して受信側のデータ伝送装置に送信され、
    前記データバスを介したデータ送信と、前記制御専用バスを介した前記データの比較結果の送信とは同時並行して行う
    ことを特徴とする計算制御システム。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つの請求項において、
    送信側の2つのデータ伝送装置と受信側の2つのデータ伝送装置は、一定時間毎にまたは動作処理の単位毎に、前記主従切替制御部によって主系と従系の切り替えを行う
    ことを特徴とする計算制御システム。
  7. プロセスからの入力信号取り込みとプロセスへの出力信号送り出しを行うプロセス入出力装置と、前記プロセス入出力装置からの信号を基にプロセスの入出力信号の演算制御を行うコントローラと、前記プロセス入出力装置と前記コントローラとを接続するバスと、を備えた計算制御システムにおける前記コントローラと前記プロセス入出力装置との通信方法において、
    前記コントローラと前記プロセス入出力装置は、それぞれ同一構成の2つのデータ伝送装置を有して一方を主系、他方を従系として切り替えられて動作する機能を有し、
    前記コントローラが前記プロセス入出力装置からデータを読み込む場合に、前記コントローラの主系が、前記バスに対して前記プロセス入出力装置のアドレスを出力するステップと、
    前記コントローラの従系が、前記主系によって前記バスに出力されたアドレスに誤りがあるか否かのチェックを行うステップと、
    前記アドレスに誤りがないときに、前記プロセス入出力装置の主系が前記バスに読み込みデータを出力し、前記出力された読み込みデータを前記コントローラの主系と従系のバッファに一時保管するステップと、
    前記プロセス入出力装置の従系が、前記バスに出力された読み込みデータに誤りがあるか否かをチェックするステップと、
    前記読み込みデータに誤りがないときに、前記コントローラの主系と従系のバッファに一時保管された読み込みデータを前記コントローラの主系と従系のデータレジスタに格納するステップと、からなる
    ことを特徴とする計算制御システムの通信方法。
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