JP7360002B2 - SoTモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、矩形平板に形成された圧電素子を備えるSoTモジュールに関する。
音響分野では、一般的にコイルによるダイナミックスピーカが用いられる。ダイナミックスピーカは、低音域であっても十分な音圧を発生させることができるが、その重量や容積が大きくなり、消費電力も大きいため、用途が限定される。一方、圧電素子を用いた圧電スピーカの応用が進められている(例えば特許文献1参照)。圧電スピーカは、嵩張らず、重量も小さく、消費電力も小さいため、ダイナミックスピーカの適用が難しい用途にも使える。
特許第3798678号公報
しかしながら、圧電スピーカでは、中低音域で十分な音圧が得られ難い。その結果、全体的に音圧も小さくなる場合が多い。この弱点を克服できれば、圧電モジュールは、テレビ番組、映画、音楽等を鑑賞するスピーカに止まらず、様々な用途に応用できる。中低音域で十分な音圧を得られる圧電モジュールは、孔や空洞のような音響構造を持たない物であっても振動板さえあれば、スピーカやノイズキャンセラとして利用可能である。
このような圧電モジュールは、従来の圧電モジュールとは全く異なる可能性を有しており、SoT(Sound of Things)モジュールと呼ぶべきものである(以下、特定音域の音圧を向上できる圧電モジュールをSoTモジュールと呼ぶ)。
上記のような事情から、本発明の発明者らは、中低音域でも十分な音圧が得られる圧電モジュールの開発において試行錯誤を続けてきた。例えば、図25に示す圧電モジュール2100では、振動板2130上に、中央部を弾性体2120により支持された圧電素子2110が設けられている。このような圧電モジュール2100の弾性体2120や振動板2130の材料として、様々な材料が試された。
また、複数の圧電素子を設けることで音圧を大きくする試みもなされてきた。図26に示す圧電モジュール3100では、中央部を弾性体3120a、3120bにより支持された2つの圧電素子3110a、3110bを並列に設けることで音圧を増大させている。しかしながら、このように改良された圧電モジュール3100であっても、中低音域で十分な音圧は得られなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、中低音域で十分な音圧が得られ、多様な用途に適用できるSoTモジュールを提供するものである。
上記の目的を達成するため、SoTモジュールは、交流電圧の印加により屈曲振動を発生させる平板状の圧電複合体と、一端が前記圧電複合体の主面に接着され、前記圧電複合体の振動を伝える複数の弾性体と、前記弾性体の他端に主面が接着された振動板と、を備え、前記圧電複合体は、矩形平板に形成された圧電素子を含み、複数の前記弾性体の間に、前記圧電複合体の重心位置がある。これにより、モジュール全体のスティフネスを小さくし、振動板の変位幅を大きくすることができる。その結果、中低音域で十分な音圧が得られ、多様な用途に適用できる。
第1実施形態にかかるSoTモジュールを示す斜視図である。 圧電素子の構成および動作の一例を示す断面図である。 第2実施形態にかかるSoTモジュールを示す斜視図である。 (a)、(b)それぞれ第3実施形態にかかるSoTモジュールを示す平面図および断面図である。 (a)、(b)それぞれ第4実施形態にかかるSoTモジュールを示す平面図および断面図である。 (a)、(b)それぞれ第5実施形態にかかるSoTモジュールを示す平面図および断面図である。 第6実施形態にかかるSoTモジュールの構成および動作例(同相)を示す概略図である。 第6実施形態にかかるSoTモジュールの構成および動作例(逆相)を示す概略図である。 (a)~(c)それぞれ第7実施形態にかかるSoTモジュールを示す斜視図、側面図およびその動作例を示す概略図である。 (a)、(b)それぞれ第8実施形態および第9実施形態にかかるSoTモジュールの斜視図である。 (a)、(b)それぞれ第10実施形態にかかるSoTモジュールを示す斜視図および断面図である。 (a)、(b)それぞれ第11実施形態および第12実施形態にかかるSoTモジュールを示す斜視図である。 (a)、(b)それぞれ第12実施形態のSoTモジュールを示す平面図および断面図である。 (a)、(b)それぞれ第13実施形態にかかるSoTモジュールを示す斜視図および断面図である。 (a)、(b)それぞれ第14実施形態および第15実施形態にかかるSoTモジュールを示す斜視図である。 第16実施形態にかかるSoTモジュールを示す断面図である。 (a)~(c)それぞれ第17実施形態~第19実施形態にかかるSoTモジュールを示す平面図である。 (a)、(b)それぞれ弾性体の位置が異なる試験用の圧電モジュールを示す側面図およびその音圧の周波数特性を示すグラフである。 (a)、(b)それぞれ弾性体の形状が異なる試験用の圧電モジュールを示す側面図およびその音圧の周波数特性を示すグラフである。 各実施例についてSoTモジュールの音圧の周波数特性を示すグラフである。 各実施例についてSoTモジュールの音圧の周波数特性を示すグラフである。 各実施例についてSoTモジュールの音圧の周波数特性を示すグラフである。 各実施例についてSoTモジュールの音圧の周波数特性を示すグラフである。 実施例E13について同相および逆相で駆動したときのSoTモジュールの音圧の周波数特性を示すグラフである。 従来の圧電モジュールを示す斜視図である。 従来の圧電モジュールを示す斜視図である。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態(並列型)]
(SoTモジュールの構成)
図1は、SoTモジュール100を示す斜視図である。SoTモジュール100は、圧電素子110a、110b、弾性体120a、120bおよび振動板130で構成されている。圧電素子110a、110bは、それぞれが屈曲型で矩形平板に形成され、交流電圧の印加により屈曲振動を発生させる。
圧電素子110a、110bは、並列に配置されており、それらは連結されていない。弾性体120a、120bの間に、それぞれ圧電素子110a、110bの重心位置がある。その結果、中低音域で十分な音圧が得られ、SoTモジュール100を多様な用途に適用できる。圧電素子110a、110bは、それぞれ圧電複合体を構成している。
(1)圧電素子
図2は、圧電素子110の構成および動作の一例を示す断面図である。圧電素子110は、圧電素子110a、110bの構成の一例である。圧電素子110は、圧電体111、112、電極113、114、シム板115を備えている。シム板115は、金属製であり、電極の機能も有している。
圧電体111、112は、圧電セラミックス材料により形成されていることが好ましい。圧電材料には、例えば、チタン酸ジルコニウム酸塩(Pb(Ti,Zr)O、いわゆるPZT)、チタン酸バリウム(BaTiO)が用いられる。いずれも強誘電体であり、効率の面ではPZTが好ましいが、鉛フリーの観点ではチタン酸バリウムが好ましい。圧電体111、112は、圧電ポリマーで形成されていてもよい。圧電ポリマーには、ポリフッ化ビニリデンおよびその共重合体、ポリ乳酸、ポリシアン化ビニリデン、ポリ尿素および奇数ナイロンが挙げられる。
圧電体111は、電極113からシム板115の方向に分極処理されており、圧電体112は、シム板115から電極114の方向に分極処理されている。電極113、114に一方の電極が接続され、シム板115に他方の電極が接続されている。この構成で、電源P1により交流電圧を圧電体111、112に印加すると、逆圧電効果により表面に平行な方向に沿って一方が縮むと他方が伸び、図2に示す矢印S1、S2の動きを繰り返すことで屈曲振動する。
上記の圧電素子110は、各圧電体111、112の分極方向が同じパラレル型のバイモルフ構造を有しているが、分極方向が異なるシリーズ型のバイモルフ構造であってもよい。また、中央のシム板に絶縁体を用いてもよい。圧電素子110は、バイモルフ構造を有することが好ましいが、ユニモルフ構造を有していてもよい。また、圧電素子110には、単板の圧電体に代えて圧電積層体を用いてもよい。その場合には外部電極を用いてもよいしバイア構造で電極を形成してもよい。また、圧電素子110は、圧電体層と電極とが積層されることで形成され、積層方向に伸縮する伸縮型の圧電素子でもよい。
(2)弾性体
弾性体120a、120bは、一端が圧電素子110a、110bの主面に接着され、他端が振動板130の主面に接着されている。接着には、例えばエポキシ系、アクリル系、またはウレタン系の接着剤を用いることができる(以下、いずれの接着も同様)。弾性体120a、120bは、ウレタン等の樹脂で形成されていることが好ましい。また、弾性体120a、120bの弾性率は、70MPa以上690MPa以下であることが好ましい。弾性体120a、120bにより圧電素子110a、110bの変位が振動板130に伝達される。
弾性体120a、120bの間に、圧電素子110a、110bの重心位置があることが好ましい。これにより、SoTモジュール100全体のスティフネスを小さくでき、固有周波数を小さく設定した圧電素子110a、110bに発生する中音域のピークディップを解消できる。弾性体120a、120bは、特に圧電素子110a、110bのぞれぞれの端部に接着されていることが好ましい。なお、圧電素子110a、110bは、それぞれ中央部、2つの中間部、2つの端部の領域を分けることができる。
弾性体120a、120bは、図1に示すように矩形状に形成されていることが好ましいが、円柱状または楕円柱状に形成されていてもよい。弾性体120a、120bは、接着される圧電素子110a、110bに対して対称的な形状および配置であることが好ましい。
(3)振動板
振動板130は、平板状に形成され、弾性体120a、120bに接着されている。振動板130の材料は、用途によりまちまちである。振動板130には、例えば、スチレンボードを用いることができる。また、TV用スピーカの振動板130としてOLEDパネルを用いることができる。樹脂製の振動板130が用いられやすいが、木や纎維組職を用いて非弾性力を高めたものが用いられることもある。
振動板130は、弾性体120a、120bを介して伝達された変位力により厚み方向に振動し、空気を振動させ、音波を発生する。圧電素子110a、110bに与えられる信号の周波数と電流の強さによって、振動板130から発生する音の高低、音圧の大小が異なって現れる。大きい音圧を作り出すためには、振動板まで繋がる、振動効率の向上が有効である。
(SoTモジュールの動作)
SoTモジュール100の動作を説明する。アンプで増幅された音の電気信号がSoTモジュール100に入力されることで圧電複合体105が振動する。そして、その振動による変位が弾性体120a、120bを介して振動板130に伝達され、振動板130が振動することで電気信号に応じた音が発生する。
連結されていない圧電素子110a、110bは、逆相または同相で駆動されることが好ましい。低音域での音圧等、求められる特性に応じて振動が伝達する経路全体のスティフネスと各圧電素子を駆動する位相の組み合わせが決められる。なお、経路全体のスティフネスは、それぞれの要素によって決まる。例えば、圧電素子110a、110bおよび振動板130のスティフネスが大きい場合でも、弾性体120a、120bのスティフネスが小さい場合には、経路全体のスティフネスは小さくなる場合がある。
[第2実施形態(端部連結型)]
(SoTモジュールの構成)
上記の実施形態では、独立した2枚の圧電素子を並列に配置しているが、並列に設置された圧電素子を連結部材で連結してもよい。図3は、SoTモジュール200を示す斜視図である。
SoTモジュール200は、圧電素子210a、210b、弾性体220a、220b、連結部材240a、240bおよび振動板130を備えている。圧電素子210a、210bは、それぞれ圧電素子110a、110bと同様の構成を有している。ただし、圧電素子210a、210bは、振動板130上に互いに並列に設けられており、互いの一部が連結され、平板状の圧電複合体205を構成している。これにより、連結部分を介して振動を増幅させ、振動板130の変位幅を大きくすることができる。弾性体220a、220bは、弾性体120a、120bと同様の材料および配置で矩形板状に形成されている。
2枚の連結部材240a、240bは、例えばPETのような樹脂で平板状に形成され、それぞれ圧電素子210aの端部と圧電素子210bの端部とを連結している。連結は、連結部材240a、240bの裏面と圧電素子210a、210bの表面とを接着することで行われる。連結部材240a、240bは、互いの長手方向が交差しないように配置され、互いに平行であることが好ましい。連結部材240a、240bの厚みは、全体の構成に応じて設計され、例えば100μm以上1000μm以下に設計される。圧電素子210a、210bおよび連結部材240a、240bは、圧電複合体205を構成している。なお、断面図において圧電素子210a、210bの電極は省略している。
(SoTモジュールの動作)
圧電素子210a、210bは、お互いに同相または逆相で駆動されるように配線されていることが好ましい。すなわち、圧電素子210a、210bを逆相または同相で駆動するように配線し、電気信号を入力させる。これにより、連結部材240a、240bを介して圧電素子210a、210bの振動を増幅することができ、低音域から中音域の音圧を向上できる。求められる特性と振動が伝達する経路全体のスティフネスとの組み合わせに応じて同相または逆相のどちらかが選択されうる。
(1)逆相駆動
例えば、圧電素子210a、210bを互いに逆相で駆動するように配線し、電気信号を入力させることができる。圧電複合体205を上側に、振動板130を下側に配置したSoTモジュール200に対し、各圧電素子210a、210bを逆相で駆動させる。その場合、圧電素子210aの中央部が下向きに変位するとき、圧電素子210bの中央部は上向きに変位する。
(2)同相駆動
圧電素子210a、210bを互いに同相で駆動するように配線し、電気信号を入力させてもよい。各圧電素子を同相で駆動させる場合、圧電素子210aの中央部が下向きに変位するとき、圧電素子210bの中央部も下向きに変位する。また、圧電素子210aの中央部が上向きに変位するとき、圧電素子210bの中央部も上向きに変位する。
SoTモジュール200は、低音域の音圧を大きくする駆動方式で駆動されることが好ましい。位置に対する圧電複合体205の変位を曲線で表し、反対の位相における曲線を重ねると曲線が交差する位置が現れる。この位置を変位点と呼ぶとすると、駆動信号(逆相、同相)を調節することによって、変位点を弾性体220a、220bに近づけたり遠ざけたりすることができる。この調節により、特定の周波数の音圧の増幅が可能になる。このようにして、例えば低音域でも十分な音圧が得らえる。
[第3実施形態(平板状の弾性体)]
第2実施形態では、矩形板状の弾性体が圧電素子の両端部の位置のみに設けられているが、振動板全体にわたって弾性体が設けられていてもよい。その弾性体は、一様な平板状であってもよいし、後述のように一定のパターンで形成されていてもよい。
図4(a)、(b)は、それぞれSoTモジュール300を示す平面図および断面図である。図4(b)の断面図は、図4(a)に示す断面4bを表している。SoTモジュール300は、弾性体320を除いてSoTモジュール200と同様に構成されている。
一方、弾性体320は、振動板130全体にわたって一様な平板状に形成されている。これにより、弾性体320の配置が容易になることから製造上の負担を軽減しつつ、弾性体320でSoTモジュール300のスティフネスを小さくすることができる。なお、SoTモジュール300の動作は、SoTモジュール200の動作と同様である。
[第4実施形態(円形孔パターンの弾性体)]
図5(a)、(b)は、それぞれSoTモジュール400を示す平面図および断面図である。図5(b)の断面図は、図5(a)に示す断面5bを表している。SoTモジュール400は、弾性体420を除いてSoTモジュール300と同様に構成されている。
弾性体420は、振動板130全体の上に厚み方向に垂直な断面にわたって一定のパターン形状を有する。一定のパターン形状は、複数の円柱孔が周期的に並んだ形状であることが好ましい。また、直径の異なる複数種類の円柱孔が設けられていることがさらに好ましい。これにより、圧電複合体205の拘束が緩くなり、変位を妨げない。その結果、系全体のスティフネスS値を下げ、振動伝達経路の減衰比を最適化できる。
[第5実施形態(球状パターンの弾性体)]
図6(a)、(b)は、それぞれSoTモジュール500を示す平面図および断面図である。図6(b)の断面図は、図6(a)に示す断面6bを表している。SoTモジュール500は、弾性体520を除いてSoTモジュール300と同様に構成されている。
弾性体420は、振動板130全体にわたって厚み方向に垂直な断面上で一定のパターン形状を有する。一定のパターン形状は、複数の球状の突起または円柱が周期的に並んだ形状であることが好ましい。これにより、圧電複合体205の拘束が緩くなり、変位を妨げない。その結果、系全体のスティフネスS値を下げ、振動伝達経路の減衰比を最適化できる。
[第6実施形態(H型)]
上記の実施形態では2枚の圧電素子を用いているが、SoTモジュールは3枚の圧電素子を連結してもよい。その場合、並列に設置されたSoTモジュールの中央部同士を圧電素子で連結できる。
(SoTモジュールの構成)
図7および図8は、SoTモジュール600の構成を示す概略図である。図中の矢印は、矢印の種類に応じて各圧電素子の変位を示している(以下同様)。SoTモジュール600は、圧電素子610a~610c、弾性体620a、620bおよび振動板130を備えている。3枚の圧電素子610a~610cがH型に連結されることで圧電複合体605を構成している。
圧電素子610a、610bは、それぞれ圧電素子210a、210bと同様に構成される。弾性体620a、620bは、弾性体120a、120bと同様の材料で形成され、同様に配置される。弾性体620a、620bは、振動板130上でそれぞれ圧電素子610a、610bを支持しており、圧電素子610a、610bの振動を振動板130に伝達する。
圧電素子610cは、圧電素子610aと同様の構成を有し、圧電素子610a、610bの中央部を連結している。連結は、圧電素子610cの一端の裏面と圧電素子610a、610bの中央部の表面が接着されることで、なされている。
(SoTモジュールの動作)
(1)同相駆動
図7は、SoTモジュール600の動作例(同相)を示す概略図である。圧電複合体605を上側に、振動板130を下側に配置したSoTモジュール600に対し、圧電素子610a~610cをすべて同相で駆動するように配線し、電気信号を入力させる。その場合、図7に示す矢印の通りに変位が生じ、圧電複合体605全体で大きな変位を得ることができる。各圧電素子を互いに同相で駆動させる場合、圧電素子610a、610bの中央部が上向きに変位するとき、圧電素子610cの両端部は下向きに変位し、中央部は上向きに変位する。
(2)逆相駆動
圧電素子610a、610bと圧電素子610cとを互いに逆相で駆動するように配線し、電気信号を入力させてもよい。図8は、SoTモジュール600の動作例(逆相)を示す概略図である。この場合、図8に示す矢印の通りに変位が生じ、圧電複合体605全体で大きな変位を得ることができる。圧電素子610a、610bの中央部が上向きに変位するとき、圧電素子610cの両端部は上向きに変位し、中央部は下向きに変位する。
反対の位相における圧電複合体605の変位の曲線を重ねたときの曲線が交差する位置を変位点と呼ぶとすると、駆動信号(逆相、同相)を調節することによって、変位点を弾性体620a、620bに近づけたり遠ざけたりすることができる。この調節により、特定の周波数の音圧の増幅が可能になる。このようにして圧電複合体605の変位を増幅し、振動板130に振動を伝達することで、低音域の音圧を向上できる。
[第7実施形態(中央連結ループ型)]
上記の実施形態では、圧電素子の変位の増幅経路に終端があるが、SoTモジュールは変位をループ状に増幅させる構造を有していてもよい。なお、以下の例では、効率の観点から4枚の圧電素子を用いているが、3枚、5枚等その他の枚数の圧電素子を用いてもよい。
図9(a)~(c)は、それぞれSoTモジュール700を示す斜視図、側面図およびその動作例を示す概略図である。SoTモジュール700は、圧電素子710a~710d、弾性体720a~720dおよび振動板130を備えている。圧電素子710a~710dは、それぞれ圧電素子110aと同様の素子構造を有する。4枚の圧電素子710a~710dがループ構造で連結されることで圧電複合体705を構成している。
連結は、例えば圧電素子710aの一端の裏面と圧電素子710bの中央部の表面が接着されることで行われる。図9(a)に示す点線で囲った領域は接着領域である。このような連結が、圧電素子710b、710c、圧電素子710c、710dおよび圧電素子710d、710aのいずれの間でも行われることでループ構造が形成される。これにより、飽和するまで連結部材を介してループ状に圧電素子の振動を増幅することができ、低音域の音圧を向上できる。複数の圧電素子710a~710dのそれぞれの端部が連結される位置は、他の圧電素子の中央部である。これにより、低音域の特性を向上できる。
弾性体720a~720dは、弾性体120aと同様の材料で構成されている。上記の通り、圧電素子710aの一端は他の圧電素子710bの中央部に連結され、他端は弾性体720aで支持されている。このように、弾性体720a~720dは、振動板130上でそれぞれ圧電素子710a~710dの端部を支持しており、圧電素子710a~710dの振動を振動板130に伝達する。圧電素子710a~710dは、同相または逆相で駆動され、これらの駆動方式は、振動が伝達される経路全体のスティフネス等に応じて設定される。駆動信号(逆相、同相)を調節することによって、変位点を弾性体720a~720dに近づけたり遠ざけたりすることで、特定の周波数の音圧の増幅が可能になる。
[第8実施形態(中間連結ループ型)]
第7実施形態では、圧電素子の一端の連結先は、他の圧電素子の中央部であるが、中央部と端部との中間部であってもよい。図10(a)は、SoTモジュール800の斜視図である。連結は、一方の裏面と他方の表面との接着で行われる。図10(a)に示す点線で囲った領域は接着領域である。SoTモジュール800は、各圧電素子810a~810dの連結位置以外は、SoTモジュール700と同様に構成されている。圧電素子810a~810dは、同相または逆相で駆動され、これらの駆動方式は、振動が伝達される経路全体のスティフネス等に応じて設定される。これにより、中音域の特性を向上できる。駆動信号(逆相、同相)を調節することによって、変位点を弾性体820a~820dに近づけたり遠ざけたりすることで、特定の周波数の音圧の増幅が可能になる。
[第9実施形態(端部連結ループ型)]
第7実施形態では、圧電素子の一端の連結先は、他の圧電素子の中央部であるが、端部であってもよい。図10(b)は、SoTモジュール900の斜視図である。連結は、一方の裏面と他方の表面との接着で行われる。図10(b)に示す点線で囲った領域は接着領域である。SoTモジュール900は、各圧電素子910a~910dの連結位置以外は、SoTモジュール700と同様に構成されている。圧電素子910a~910dは、同相または逆相で駆動され、これらの駆動方式は、振動が伝達される経路全体のスティフネス等に応じて設定される。これにより、高音域の特性を向上できる。駆動信号(逆相、同相)を調節することによって、変位点を弾性体920a~920dに近づけたり遠ざけたりすることで、特定の周波数の音圧の増幅が可能になる。
[その他の連結型の実施形態(交差型)]
圧電素子が互いの長手方向を交差させて連結して圧電複合体を構成していてもよい。例えば、圧電素子が、互いの長手方向を交差させ、中央部を重ねて配置される。そして、一方の圧電素子の中央部の裏面と他方の圧電素子の中央部の表面とが接着される。これにより、振動板の変位を増幅し、特に低音域から中音域の音圧を向上できる。なお、交差は直交またはそれと同等の効果が得られる角度でなされていることが好ましい。
[第10実施形態(単独段差型)]
上記の実施形態では、屈曲型の圧電素子を用いているが、伸縮型の圧電素子を用いてもよい。伸縮型の圧電素子としては、伸縮方向に圧電体と電極とを積層した圧電素子を用いることが好ましい。図11(a)、(b)は、それぞれSoTモジュール1000を示す斜視図および断面図である。図11(b)の断面図は、図11(a)の断面11bを示している。
SoTモジュール1000は、圧電素子1010、1080、弾性体1020および振動板130で構成されている。圧電素子1010、1080は、それぞれが伸縮型の圧電素子である。圧電素子1010、1080は、圧電セラミックスで形成され分極処理された圧電体と電極とが積層されることで形成されていることが好ましい。圧電素子1010、1080は、交流電圧の印加により伸縮振動を発生させる。
圧電素子1010、1080は、長手方向に沿って互い違い一列に配置されており、端部同士が連結されることで、上りと下りの段差を形成している。具体的には、端部において圧電素子1010の表面と圧電素子1080の裏面が接着されている。中央に配置された圧電素子1080の両側に互いに一部が重なった状態で圧電素子1010が配置されている。圧電素子1010、1080は、対称形の圧電複合体1005を構成している。
複数の圧電素子1010、1080が単一の信号の入力で駆動されてもよいし(同相駆動)、両側の圧電素子1010に対して中央の圧電素子1080だけ位相をずらして異なる信号で駆動されてもよい。位置に対する圧電複合体1005の変位を曲線で表し反対の位相の曲線を重ねると曲線が交差する変位点が現れる。駆動信号(逆相、同相)を調節することによって、変位点を弾性体1020に近づけたり遠ざけたりすることで、特定の周波数の音圧の増幅が可能になる。このようにして、連結部分を介して変位量を増幅させることができる。圧電素子1080だけ位相をずらして駆動させる場合には、両側の圧電素子1010に対して逆相駆動を行うことが好ましい。
[第11実施形態(並列段差型)]
図12(a)は、SoTモジュール1100を示す斜視図である。SoTモジュール1100は、圧電複合体1105a、1105b、弾性体1120a、1120bおよび振動板130を備えている。圧電複合体1105aは、圧電複合体1005と同様に構成され、圧電素子1110a、1180aを有し、それぞれの端部が一列に連結されることで形成されている。圧電複合体1105bも、圧電素子1110b、1180bが端部を連結されることで形成されており、圧電複合体1005と同様に構成されている。駆動信号(逆相、同相)を調節することによって、変位点を弾性体1120a、1120bに近づけたり遠ざけたりすることで、特定の周波数の音圧の増幅が可能になる。圧電複合体1105a、1105bが並列で設置されていることから変位量を増幅させることができる。圧電複合体1105a、1105bの駆動は、圧電複合体1005の駆動と同様に行うことができる。
[第12(1)実施形態(交差段差型)]
図12(b)は、SoTモジュール1200を示す斜視図である。SoTモジュール1200は、圧電複合体1205、弾性体1220a~1220dおよび振動板130を備えている。圧電複合体1205は、中央の圧電素子1280および中央の圧電素子1280の縁に端部が連結された周囲の圧電素子1210a~1210dを有している。中央の圧電素子1280は、周囲の圧電素子1210a~1210dより大きい。一列に連結された圧電素子1210a、1280、1210cの連結方向と別の一列に連結された圧電素子1210b、1280、1210dの連結方向が中央で直角に交差している。
複数の圧電素子1280、1210a~1210dは単一の信号の入力で駆動されてもよいし(同相駆動)、周囲の圧電素子1210a~1210dに対して中央の圧電素子1280だけ位相をずらして異なる信号で駆動されてもよい。圧電素子1280だけ位相をずらして駆動させる場合には、周囲の圧電素子1210a~1210dに対して逆相駆動を行うことが好ましい。駆動信号(逆相、同相)を調節することによって、変位点を弾性体1220a~1220dに近づけたり遠ざけたりすることで、特定の周波数の音圧の増幅が可能になる。
[第12(2)実施形態(交差段差型)]
中央の圧電素子は、周囲の圧電素子の振動板側に連結されていてもよい。また、各連結部分は、中央の圧電素子の中心を通る面から一方側にずれていてもよい。図13(a)、(b)は、SoTモジュール2200を示す平面図および断面図である。図13(b)の断面図は、図13(a)に示す断面13bを表している。
SoTモジュール2200は、圧電複合体2205、弾性体2220a~2220dおよび振動板130を備えている。圧電複合体2205は、中央の圧電素子2280およびその縁に端部が連結された周囲の圧電素子2210a~2210dを有している。中央の圧電素子2280の幅は、周囲の圧電素子2210a~2210dの幅より大きい。中央の圧電素子2280は、周囲の圧電素子2210a~2210dの振動板130側に連結されている。一列に連結された圧電素子2210a、2280、2210cの連結方向と別の一列に連結された圧電素子2210b、2280、2210dの連結方向が中央で直角に交差している。
各連結部分は、中央の圧電素子2280の中心を通る面から一方側にずれている。例えば、面P1に対して圧電素子2210dの連結位置は、圧電素子2210a側にずれており、圧電素子2210bの連結位置は、圧電素子2210c側にずれている。このようにして、SoTモジュール2200は、風車のような形状で形成されている。
面P1は、圧電複合体2205を均等に分割する2分面であり、圧電複合体2205は面P1で分割される両側の形状が、面P1上の一点に対して点対称となるように形成されている。すなわち、圧電複合体2205は、面P1で分割される一方側から他方側を見たときに上下左右が反転した形状である。圧電複合体2205は、面P1だけでなく角度によらず均等に分割する2分面(例えば面P2)に対して同様の対称性を有している。
複数の圧電素子2280、2210a~2210dは単一の信号の入力で駆動されてもよいし(同相駆動)、周囲の圧電素子2210a~2210dに対して中央の圧電素子2280だけ位相をずらして異なる信号で駆動されてもよい。圧電素子2280だけ位相をずらして駆動させる場合には、周囲の圧電素子2210a~2210dに対して逆相駆動を行うことが好ましい。駆動信号(逆相、同相)を調節することによって、変位点を弾性体2220a~2220dに近づけたり遠ざけたりすることで、特定の周波数の音圧の増幅が可能になる。このような調節は、上記の対称性により容易になる。
[第13実施形態(単独ベース板型)]
第10~12実施形態では、伸縮型の圧電素子の端部を接着することで連結しているが、ベース板を介して連結してもよい。図14(a)、(b)は、それぞれSoTモジュール1300を示す斜視図および断面図である。図14(b)の断面図は、図14(a)の断面13bを示している。
SoTモジュール1300は、圧電素子1310、1390、弾性体1320、ベース板1360および振動板130で構成されている。圧電素子1310、1390は、それぞれが伸縮型の圧電素子である。圧電素子1310、1390は、圧電セラミックスで形成され分極処理された圧電体と電極とが積層されることで形成されていることが好ましい。圧電素子1310、1390は、交流電圧の印加により伸縮振動を発生させる。
圧電素子1310、1390は、矩形のベース板1360上にその長手方向に沿って一列に設けられている。圧電素子1310、1390は、互い違いに均一な間隔で並べられており、圧電複合体1305は対称形に構成されている。圧電素子1310、1390は、対称形の圧電複合体1305を構成している。
複数の圧電素子1310、1390が単一の信号の入力で駆動されてもよいし(同相駆動)、両側の圧電素子1310に対して中央の圧電素子1390だけ位相をずらして異なる信号で駆動されてもよい。位置に対する圧電複合体1305の変位を曲線で表し反対の位相の曲線を重ねると曲線が交差する変位点が現れる。駆動信号(逆相、同相)を調節することによって、変位点を弾性体1320に近づけたり遠ざけたりすることで、特定の周波数の音圧の増幅が可能になる。このようにして、連結部分を介して変位量を増幅させることができる。なお、弾性体1320と振動板130を省き、ベース板1360を振動板として用いる場合でも同様の効果が得られる。
[第14実施形態(並列ベース板型)]
図15(a)は、SoTモジュール1400を示す斜視図である。SoTモジュール1400は、圧電複合体1405a、1405b、弾性体1420a、1420bおよび振動板130を備えている。圧電複合体1405aは、圧電素子1410a、1490aおよびベース板1460aを備え、圧電複合体1305と同様に構成されている。圧電複合体1405bも、圧電素子1410b、1490bおよびベース板1460bを備え、圧電複合体1305と同様に構成されている。
駆動信号(逆相、同相)を調節することによって、変位点を弾性体1320に近づけたり遠ざけたりすることで、特定の周波数の音圧の増幅が可能になる。また、圧電複合体1405a、1405bが並列で設置されていることから変位量を増幅させることができる。圧電複合体1405a、1405bの駆動は、圧電複合体1305の駆動と同様に行うことができる。
[第15実施形態(交差ベース板型)]
図15(b)は、SoTモジュール1500を示す斜視図である。SoTモジュール1500は、圧電複合体1505、弾性体1520a~1520dおよび振動板130を備えている。圧電複合体1505は、圧電素子1510a~1510d、1590およびベース板1560で構成されている。圧電素子1510a~1510d、1590は、ベース板1560上に接着されている。
圧電複合体1505では、十字形状のベース板1560上に中央の圧電素子1590および周囲の圧電素子1510a~1510dが配置されている。周囲の圧電素子1510a~1510dは、いずれも同じサイズで形成されている。図15(b)に示す例では、中央の圧電素子1590のサイズは、周囲の圧電素子1510a~1510dのサイズと同じであるが、異なっていてもよい。
圧電素子1510a~1510d、1590が単一の信号の入力で駆動されてもよいし(同相駆動)、周囲の圧電素子1510a~1510dに対して中央の圧電素子1590だけ位相をずらして異なる信号で駆動されてもよい。圧電素子1590だけ位相をずらして駆動させる場合には、周囲の圧電素子1510a~1510dに対して逆相駆動を行うことが好ましい。駆動信号(逆相、同相)を調節することによって、変位点を弾性体1520a~1520dに近づけたり遠ざけたりすることで、特定の周波数の音圧の増幅が可能になる。
[第16実施形態(高熱伝導率構造)]
SoTモジュールは、高熱伝導率を有する構造で構成されていてもよい。図16は、SoTモジュール1600を示す断面図である。
SoTモジュール1600は、圧電素子1610a、1610b、ベース板1660、弾性体1620および振動板130を備えている。2枚の圧電素子1610a、1610bおよびそれらが接着されたベース板1660で圧電複合体1605が構成されている。ベース板1660は、金属で形成されていることが好ましい。
圧電素子1610a、1610bは、それぞれ圧電素子110aと同様の素子構造を有する。弾性体1620は、弾性体420と同様の材料および配置で、振動板130上でベース板1660を支持しており、圧電複合体1605の振動を振動板130に伝達する。ベース板1660に弾性体1620の一端が接着されていることで、圧電素子1610a、1610bに溜まる熱を放出できる。
弾性体1620は、エラストマーで形成されていることが好ましい。また、弾性体は、熱伝導率が1×10-4cal・s-1cm-2以上であることが好ましい。これにより、弾性体1620は高い熱伝導性で放熱できる。
[第17実施形態(仕切り型パーティション)]
第16実施形態のSoTモジュールは、圧電素子、ベース板、弾性体および振動板で構成されているが、さらにパーティションを有していてもよい。図17(a)は、SoTモジュール1700を示す断面図である。図17(a)は、振動板130に平行な面で弾性体1720を切った断面を表している。
SoTモジュール1700は、圧電素子、弾性体1720、振動板130およびパーティション1770を備えている。圧電素子は、圧電素子110と同様の素子構造を有している。圧電素子同士は、互いに連結されていることが好ましい。複数の圧電素子は、左右それぞれに分離されて圧電複合体を形成している。
弾性体1720は、一端が圧電複合体に接着され、他端が振動板130に接着されており、2つの圧電複合体のそれぞれに対して弾性体1720の集合が形成されている。そして、それらの間には、パーティション1770が設けられている。パーティション1770により、左右それぞれのスピーカにおける音響干渉を抑制できる。
[第18実施形態(包囲型パーティション)]
パーティションは弾性体の集合を取り囲む構造を有していてもよい。図17(b)は、SoTモジュール1800を示す断面図である。図17(b)は、振動板130に平行な面で弾性体1720を切ったときの断面を表している。
SoTモジュール1800は、パーティション1770に代えてパーティション1870a、1870bを備えていることを除いてSoTモジュール1700と同様に構成されている。
パーティション1870a、1870bは、左右それぞれの弾性体1720の集合を取り囲んでいる。また、パーティション1870a、1870bは、それぞれ内側のパーティション1871a、1871bおよび外側のパーティション1872a、1872bで構成されている。パーティション1870a、1870bが弾性体1720を取り囲む2重構造を有することで、音が各パーティションの外に伝達されにくくなる。これにより、左右それぞれのスピーカの内部で生じる音響干渉を効果的に抑制できる。
[第19実施形態(空冷型パーティション)]
パーティションは空気の流通経路を有していてもよい。図17(c)は、SoTモジュール1900を示す平面図である。図17(c)は、振動板130に平行な面で弾性体1720を切ったときの断面を表している。
SoTモジュール1900は、パーティション1870a、1870bに代えてパーティション1970a、1970bを備えていることを除いてSoTモジュール1800と同様に構成されている。
パーティション1970a、1970bは、左右それぞれの弾性体1720の集合を取り囲むように設けられている。パーティション1970a、1970bは、それぞれ内側のパーティション1971a、1971bおよび外側のパーティション1972a、1972bで構成されている。パーティション1970a、1970bは弾性体1720を取り囲む2重構造を有する。
内側のパーティション1971a、1971bは、それぞれ開口部1973a、1973bおよび仕切り1974a、1974bを有している。また、外側のパーティション1972a、1972bは、それぞれ仕切り1975a、1975bおよび開口部1976a、1976bを有している。これにより、弾性体1720からパーティション1970a、1970bの外まで連続する空気の流通経路が形成される。その結果、SoTモジュール1900は、音響干渉を抑制しつつ冷却効率を向上できる。
[応用製品]
以上のように構成されたSoTモジュールは、様々な用途に用いることができる。用途は、概ね音響とノイズキャンセルに分類できる。ノイズキャンセルは、逆位相の音を用いる技術であり、特にモータ音のような規則性のあるノイズの除去に効果的である。1kHz以上のノイズをキャンセルするのは難しいと言われているが、SoTモジュールであれば1kHz以下のノイズキャンセルにも十分に対応できる。
(自動車)
振動板として機能する平板があれば、そこに圧電素子および弾性体を設置することでSoTモジュールを構成できる。例えば、自動車のドア、天井、トランク、ヘッドレスト、ダッシュボードのプラスチックパネルの一部を振動板として利用し、SoTモジュールを構成できる。
自動車のように内部空間に制約がある場合、一つの位置から広がる音より、様々な位置にSoTモジュールを置いて生成した音の方が、聴取者には空間的にバランスの取れた音として聞こえる。例えば、席の後ろや前の席の背中部分から小さい音量で音を発生させることができる。
このような音響用途に限られず、自動車においてはノイズキャンセラとしてもSoTモジュールを利用できる。具体的には、シートの下にSoTモジュールを形成し、エンジン音と逆相の音でノイズをキャンセルできる。
上記のような構成を、コイルを用いたスピーカで実現しようとすると、車内の空間を確保するのが困難である。また、電源の確保や重量の低減の観点でも、コイルを用いたスピーカを用いるのは難しい。これに対し、圧電素子を用いたSoTモジュールであれば、限られた空間、許容重量や電源を十分に活かせる。
(電気製品)
電気製品は、容易に電源が確保でき、筐体を振動板として利用できるため、SoTモジュールの応用に適している。例えば、洗濯機のノイズキャンセルにSoTモジュールを利用できる。その際には、SoTモジュールを洗濯機自体に設置することもできるし、洗濯機の付属品に設置することもできる。例えば、ノイズキャンセラとして洗濯機のパンにSoTモジュールを設置し、音を伝達させない機構を形成するのが好ましい。洗濯機から漏れた音は防音材を通った1kHz以下の低音であり、通常の圧電モジュールではこの音をキャンセルできないが、SoTモジュールであればキャンセル可能である。
(CSO)
SoTモジュールの代表的な応用製品として、Cinematic Sound OLDE(CSO)が挙げられる。CSOは、自己発光OLEDに音響技術が追加され、画面の音の位置と実際の音の発生位置を一致させる技術である。OLEDパネルを振動板として用い、TVに内蔵された別途のスピーカからではなく、OLED画面から直接音をユーザに伝えることで画像に応じた音を聞くことを可能にする。すなわち、ユーザは、映画やドラマの出演者の口からお互いに話し合う音を聞け、空から落ちる雨が地面に触れる音も実際の画面で地面にぶつかる位置から音を聞ける。このようにして、ユーザは沒入感を高められる。この用途はTVに限られず、サイネージであっても同様にSoTモジュールを適用できる。
(家具、建築部材)
SoTモジュールは、家具や建築部材にも応用可能である。例えば、フレームが組まれたラックに用いられるボックス型の引き出しに圧電素子および弾性体を設置し、SoTモジュールを形成できる。このようにして机の引き出しの中を鳴らし、ボックスの中をスピーカとして用いることができる。引き出しに物が入っていても、所望の音を発生させることが可能である。
道路に設置されたLED投光機の裏の鉄板に圧電素子および弾性体を設置し、鉄板を振動板と使用して、SoTモジュールを構成することもできる。例えばLED投光機から、直接に警報の音を発生させることができる。天井、壁またはパーティションを振動板として用いてSoTモジュールを構成することも可能である。その場合、音響およびノイズキャンセルのいずれにも利用できる。このような構成は、低音域の音圧の観点ではコイルによるスピーカでも可能であるが、建物内の空間を確保できない。また、コイルによるスピーカでは強い電源が必要となり法律上の制限を受けかねない。SoTモジュールであれば、わずかな空間にも設置可能であり、一般用の過程電源を流用して後付けすることも可能である。
[実施例]
数式(1)は、圧電モジュールの固有振動数fsを表す数式である。MおよびSは、それぞれ圧電モジュールの質量およびスティフネスを表す。平板型の圧電モジュールの場合は、全体のスティフネス値が主に弾性体のスティフネスに依存する。
Figure 0007360002000001
したがって、弾性体のスティフネスを小さくすることによって、システム全体の固有振動数を小さくできる。また、システム全体のスティフネスは振動板の引張強度にも依存性を持っているため、振動板の材料の選定に応じて低音の音圧を向上させることも可能である。
しかし、一方で振動板の重さによって伝達率が下がり、音圧特性が劣化する可能性もある。これを解消するため圧電複合体と振動板の付着強度を高めて伝達率を高めるとすれば、パネルの重さを圧電複合体が全部受けなければならず、振幅を維持できない。このような事情も考慮の上、単なる振動経路への弾性体の追加だけでなく、振動伝達経路の減衰比の調整まで行うことにより音圧向上が可能となる。
[実施例1]
弾性体の配置を変えて試験用の圧電モジュールを作製し、音圧の周波数特性を測定した。図18(a)は、それぞれ弾性体の位置が異なる試験用の圧電モジュールt1~t3を示す側面図である。図18(a)に示すように、試験用の圧電モジュールt1は、圧電素子v1、弾性体u1、振動板w1で構成されている。圧電素子v1は、PZTを用いた屈曲型の圧電素子である。弾性体u1は、圧電素子v1の長手方向に8mmの長さで、ウレタンにより形成され、一方の面が圧電素子v1の長手方向の中央部に接着されている。振動板w1はOLEDパネルであり、弾性体u1の他方の面が接着されている。
試験用の圧電モジュールt2は、圧電素子v1、弾性体u2、振動板w2で構成されている。2つの弾性体u2は、弾性体u1と同様に圧電素子v1の長手方向に8mmの長さで、ウレタンにより形成されているが、それぞれ圧電素子v1の長手方向の中央部と両端部との中間位置に配置されている。
試験用の圧電モジュールt3は、圧電素子v1、弾性体u3、振動板w1で構成されている。2つの弾性体u3は、弾性体u1と同様に圧電素子v1の長手方向に8mmの長さで、ウレタンにより形成されているが、それぞれ圧電素子v1の長手方向の両端部に配置されている。
図18(b)は、試験用の圧電モジュールt1~t3の音圧の周波数特性を示すグラフである。図18(b)に示すように、試験用の圧電モジュールt1、t2で生じている中音域のピークディップが、試験用の圧電モジュールt1では生じていない。
[実施例2]
弾性体の形状を変えて試験用の圧電モジュールを作製し、音圧の周波数特性を測定した。図19(a)は、弾性体の形状が異なる試験用の圧電モジュールt4、t5を示す側面図である。
図19(a)に示すように、試験用の圧電モジュールt4は、圧電素子v1、弾性体u4、振動板w1で構成されている。2つの弾性体u4は、圧電素子v1の長手方向の両端において直径10mmの円柱状にウレタンで形成されている。また、試験用の圧電モジュールt5は、圧電素子v1、弾性体u5、振動板w5で構成されている。2つの弾性体u5は、圧電素子v1の長手方向の両端において長さ5mmの矩形体状にウレタンで形成されている。
図19(b)は、試験用の圧電モジュールt4、t5の音圧の周波数特性を示すグラフである。図19(b)に示すように、低音域ではわずかに試験用の圧電モジュールt5の音圧が大きく、中音域では試験用の圧電モジュールt4の音圧が大きい。しかし、弾性体の形状によって音圧の周波数特性に大きな相違は生じなかった。
[実施例3]
第1実施形態のSoTモジュール100(実施例E1(並列型))について音圧の周波数特性を測定した。図20は、実施例E1の圧電モジュールおよび圧電モジュールt5の音圧の周波数特性を示すグラフである。図20に示すように、100Hz付近に音圧の落ち込みがあるものの200Hzから1kHzの低中音域において、高音域と同等の音圧が得られている。なお、1.5kHz付近に音圧の落ち込みが見られる。
[実施例4]
第2実施形態のSoTモジュール200(実施例E2(端部連結型))を用意し、その音圧の周波数特性を測定した。図21は、各実施例E1およびE2のSoTモジュールの音圧の周波数特性を示すグラフである。実施例E1では、100Hzから400Hzの低音域に音圧の小さい領域がある。しかし、1kHz付近の中音域の領域では、実施例E1よりも実施例E2の方がフラットな音圧の特性を有しており、実施例E1で生じた音圧の落ち込みが実施例E2では解消されている。また、10kHz以上の高音域でも実施例E2ではフラットな特性が得られている。
[実施例5]
第7実施形態のSoTモジュール700(実施例E7(中央連結ループ型))を用意し、その音圧の周波数特性を測定した。図22は、各実施例E1およびE7についてSoTモジュールの音圧の周波数特性を示すグラフである。図22に示すように、低音域では、実施例E7の方が、実施例E1よりフラットで大きい音圧を得られる。また、中高音域では、実施例E1の方が、実施例E7よりフラットで大きい音圧を得られる。実施例E7(中央連結ループ型)は、低音域での音圧を大きく向上させることが分かった。
[実施例6]
第7実施形態のSoTモジュール700(実施例E7(中央連結ループ型))、第8実施形態のSoTモジュール800(実施例E8(中間連結ループ型))および第9実施形態のSoTモジュール900(実施例E9(端部連結ループ型))を用意し、それぞれの音圧の周波数特性を測定した。図23は、各実施例E7~E9についてSoTモジュールの音圧の周波数特性を示すグラフである。図23に示すように、低音域では、実施例E7で最も大きい音圧が得られた。中音領域では、実施例E8で最も大きい音圧が得られた。高音域では、実施例E9で最も大きい音圧が得られた。したがって、SoTモジュール700、800および900は、それぞれ低音域、中音域および高音域の用途に適していることが分かった。
[実施例7]
第13実施形態のSoTモジュール1300(実施例E13(単独ベース板型))を用意し、中央の圧電素子1390と両側の圧電素子1310とを同相駆動または逆相駆動し、音圧の周波数特性を測定した。図24は、実施例E13について同相および逆相で駆動したときのSoTモジュールの音圧の周波数特性を示すグラフである。図24に示すように、逆相駆動では低音域での音圧が向上しており、同相駆動では、中高音域の音圧が向上している。
100 SoTモジュール(第1実施形態)
110 圧電素子
110a、110b 圧電素子
P1 電源
111、112 圧電体
113、114 電極
115 シム板
120a、120b 弾性体
130 振動板
200 SoTモジュール(第2実施形態)
205 圧電複合体
210a、210b 圧電素子
220a、220b 弾性体
240a、240b 連結部材
300、400、500 SoTモジュール(第3~5実施形態)
320、420、520 弾性体
600 SoTモジュール(第6実施形態)
605 圧電複合体
610a~610c 圧電素子
620a、620b 弾性体
700 SoTモジュール(第7実施形態)
705 圧電複合体
710a~710d 圧電素子
720a~720d 弾性体
800 SoTモジュール(第8実施形態)
810a~810d 圧電素子
820a~820d 弾性体
900 SoTモジュール(第9実施形態)
910a~910d 圧電素子
920a~920d 弾性体
1000 SoTモジュール
1005 圧電複合体
1010、1080 圧電素子
1020 弾性体
1100 SoTモジュール
1105a、1105b 圧電複合体
1110a、1180a、1110b、1180b 圧電素子
1120a、1120b 弾性体
1200 SoTモジュール
1205 圧電複合体
1210a~1210d、1280 圧電素子
1220a~1220d 弾性体
1300 SoTモジュール
1305 圧電複合体
1310、1390 圧電素子
1320 弾性体
1360 ベース板
1400 SoTモジュール
1405a、1405b 圧電複合体
1410a、1490a、1410b、1490b 圧電素子
1420a、1420b 弾性体
1460a、1460b ベース板
1500 SoTモジュール
1505 圧電複合体
1510a~1510d、1590 圧電素子
1520a~1520d 弾性体
1560 ベース板
1600 SoTモジュール(第16実施形態)
1605 圧電複合体
1610a、1610b 圧電素子
1620 弾性体
1660 ベース板
1700 SoTモジュール(第17実施形態)
1720 弾性体
1770 パーティション
1800 SoTモジュール(第18実施形態)
1870a、1870b パーティション(全体)
1871a、1871b 内側のパーティション
1872a、1872b 外側のパーティション
1900 SoTモジュール(第19実施形態)
1970a、1970b パーティション
1971a、1971b 内側のパーティション(全体)
1972a、1972b 外側のパーティション
1973a、1973b、1976a、1976b 開口部
1974a、1975a 仕切り
2200 SoTモジュール
2205 圧電複合体
2210a~2210d、2280 圧電素子
2220a~2220d 弾性体
t1~t5 圧電モジュール(試験用)
u1~u5 弾性体
v1 圧電素子
w1 振動板

Claims (10)

  1. 交流電圧の印加により屈曲振動を発生させる平板状の圧電複合体と、
    一端が前記圧電複合体の主面に接着され、前記圧電複合体の振動を伝える複数の弾性体と、
    前記弾性体の他端に主面が接着された振動板と、
    複数の前記圧電素子の各端部を連結する複数の連結部材を備え、
    前記圧電複合体は、矩形平板に形成された圧電素子を含み、
    複数の前記弾性体の間に、前記圧電複合体の重心位置があり、
    前記圧電複合体は、複数の前記圧電素子を有し、前記圧電素子のそれぞれは、互いの一部が連結されており、
    複数の前記圧電素子は、互いの長手方向が交差しないように設置され、前記複数の連結部材は、互いに長手方向が交差しないように設置されていることを特徴とするSoTモジュール。
  2. 交流電圧の印加により屈曲振動を発生させる平板状の圧電複合体と、
    一端が前記圧電複合体の主面に接着され、前記圧電複合体の振動を伝える複数の弾性体と、
    前記弾性体の他端に主面が接着された振動板と、を備え、
    前記圧電複合体は、矩形平板に形成された圧電素子を含み、
    複数の前記弾性体の間に、前記圧電複合体の重心位置があり、
    前記圧電複合体は、複数の前記圧電素子を有し、前記圧電素子のそれぞれは、互いの一部が連結されており、
    複数の前記圧電素子として、3枚の前記圧電素子がH型に連結されることを特徴とするSoTモジュール。
  3. 交流電圧の印加により屈曲振動を発生させる平板状の圧電複合体と、
    一端が前記圧電複合体の主面に接着され、前記圧電複合体の振動を伝える複数の弾性体と、
    前記弾性体の他端に主面が接着された振動板と、を備え、
    前記圧電複合体は、矩形平板に形成された圧電素子を含み、
    複数の前記弾性体の間に、前記圧電複合体の重心位置があり、
    前記圧電複合体は、複数の前記圧電素子を有し、前記圧電素子のそれぞれは、互いの一部が連結されており、
    複数の前記圧電素子のそれぞれは、一端が他の前記圧電素子に接着されることで、変位を増幅するループ構造が形成されていることを特徴とするSoTモジュール。
  4. 複数の前記圧電素子のそれぞれの他端が接着される位置は、他の前記圧電素子の中央部であることを特徴とする請求項記載のSoTモジュール。
  5. 複数の前記圧電素子のそれぞれの他端が接着される位置は、他の前記圧電素子の中央部と端部との中間部であることを特徴とする請求項記載のSoTモジュール。
  6. 複数の前記圧電素子のそれぞれの他端が接着される位置は、他の前記圧電素子の端部であることを特徴とする請求項記載のSoTモジュール。
  7. 交流電圧の印加により屈曲振動を発生させる平板状の圧電複合体と、
    一端が前記圧電複合体の主面に接着され、前記圧電複合体の振動を伝える複数の弾性体と、
    前記弾性体の他端に主面が接着された振動板と、を備え、
    前記圧電複合体は、矩形平板に形成された圧電素子を含み、
    複数の前記弾性体の間に、前記圧電複合体の重心位置があり、
    前記圧電複合体は、複数の前記圧電素子を有し、前記圧電素子のそれぞれは、互いの一部が連結されており、
    複数の前記圧電素子のそれぞれは、端部同士が一列に連結されていることを特徴とするSoTモジュール。
  8. 交流電圧の印加により屈曲振動を発生させる平板状の圧電複合体と、
    一端が前記圧電複合体の主面に接着され、前記圧電複合体の振動を伝える複数の弾性体と、
    前記弾性体の他端に主面が接着された振動板と、を備え、
    前記圧電複合体は、矩形平板に形成された圧電素子を含み、
    複数の前記弾性体の間に、前記圧電複合体の重心位置があり、
    前記圧電複合体は、複数の前記圧電素子が接着されたベース板を含み、
    前記ベース板に前記弾性体の一端が接着され、
    前記ベース板と前記振動板との間に、前記弾性体の集合を区画するパーティションをさらに備え、
    前記弾性体は、左右それぞれに分離された集合を形成していることを特徴とするSoTモジュール。
  9. 前記振動板には、自動車の部品が用いられ、
    前記自動車に搭載されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のSoTモジュール。
  10. 前記振動板には、電気製品の部品または付属品が用いられ、
    前記電気製品または前記電気製品の付属品に搭載されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のSoTモジュール。
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