JP2021016118A - 音響放射装置、および、音響放射ユニット - Google Patents

音響放射装置、および、音響放射ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2021016118A
JP2021016118A JP2019130912A JP2019130912A JP2021016118A JP 2021016118 A JP2021016118 A JP 2021016118A JP 2019130912 A JP2019130912 A JP 2019130912A JP 2019130912 A JP2019130912 A JP 2019130912A JP 2021016118 A JP2021016118 A JP 2021016118A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibrating member
actuator
vibration
sound
acoustic radiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019130912A
Other languages
English (en)
Inventor
寛 松濤
Hiroshi Matsunami
寛 松濤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2019130912A priority Critical patent/JP2021016118A/ja
Publication of JP2021016118A publication Critical patent/JP2021016118A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Piezo-Electric Transducers For Audible Bands (AREA)
  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Abstract

【課題】アクチュエータを物体に接触させて音響を放射する構成において、広い周波数帯域の音を放射することができる技術を提供する。【解決手段】音響放射装置は、振動を発生させるアクチュエータと、前記アクチュエータに接触して前記振動を伝えられ、音響を放射する第1振動部材と、前記アクチュエータの前記第1振動部材が配置される側の反対側にて前記アクチュエータを支持し、音響を放射する第2振動部材と、を備える。前記第1振動部材と前記第2振動部材とは振動特性が異なる。【選択図】図1

Description

本発明は、音響放射装置、および、音響放射ユニットに関する。
従来、アクチュエータによりパネルを振動させて音を放射する構造を備えるフラットパネルスピーカが知られる(例えば特許文献1参照)。
特許文献1のフラットパネルスピーカにおいては、パネルはその周縁部がガスケットを介して筐体に保持されている。アクチュエータが配置されている側と反対側の位置に位置するガスケットの硬度が、他の位置に位置するガスケットの硬度より大とされる。特許文献1の構成によれば、硬度が大とされたガスケットが配置される側が固定端に近い状態となってパネルが振動しやすくなり、特に低域の感度の向上および低域の歪の軽減を図ることができる。
特開2006−129053号公報
アクチュエータとの接触により振動を与えられるパネル等の物体から音を出力する構成では、物体の振動特性によって出力される音の周波数が制限されることがある。また、特許文献1の構成では、例えば、パネルに対するアクチュエータの位置に制限が生じやすいことが懸念され、音質の向上を図ることができる他の構成も存在すると便利である。
本発明は、上記の課題に鑑み、アクチュエータを物体に接触させて音響を放射する構成において、広い周波数帯域の音を放射することができる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の音響放射装置は、振動を発生させるアクチュエータと、前記アクチュエータに接触して前記振動を伝えられ、音響を放射する第1振動部材と、前記アクチュエータの前記第1振動部材が配置される側の反対側にて前記アクチュエータを支持し、音響を放射する第2振動部材と、を備え、前記第1振動部材と前記第2振動部材とは振動特性が異なる構成(第1の構成)になっている。
また、上記第1の構成の音響放射装置において、前記第1振動部材と前記第2振動部材とは硬度が異なる構成(第2の構成)であることが好ましい。
また、上記第2の構成の音響放射装置において、前記第1振動部材は、前記第2振動部材よりも硬度が高く、前記第1振動部材は、前記第2振動部材よりも高い周波数帯域の音を放射可能に設けられる構成(第3の構成)であることが好ましい。
また、上記第1から第3のいずれかの構成の音響放射装置において、前記アクチュエータは、振動板と、前記振動板の振動に合わせて振動し、前記第1振動部材に接触する振動伝達部と、前記振動板と前記第2振動部材との間に配置されて前記振動板を支持する支持部と、を備える構成(第4の構成)であってよい。
また、上記第1から第4のいずれかの構成の音響放射装置において、前記第1振動部材と前記第2振動部材とのうちのいずれか一方は、表示パネルを含む構成(第5の構成)であってよい。
また、上記第1から第4のいずれかの構成の音響放射装置において、前記第1振動部材と前記第2振動部材とのうちのいずれか一方には、他方から発生する音を放音する音孔が設けられている構成(第6の構成)であってよい。
また、上記目的を達成するために本発明の音響放射ユニットは、振動を発生させるアクチュエータと、前記アクチュエータに接触する振動部材と、を備え、前記アクチュエータは、前記振動部材が配置される側の反対側に前記振動部材とは別の振動部材への貼り付けを可能とする貼付部を有する構成(第7の構成)になっている。
本発明によれば、アクチュエータを物体に接触させて音響を放射する構成において、広い周波数帯域の音を放射することができる。
第1実施形態に係る音響放射装置の構成を示す縦断面図 第1実施形態に係る音響放射装置が備えるアクチュエータの構成を示す平面図 第2実施形態に係る音響放射装置の構成を示す縦断面図 第2実施形態に係る音響放射装置の変形例として構成される音響放射ユニットの縦断面図 第2実施形態に係る音響放射装置の変形例として構成される他の音響放射ユニットの縦断面図 第3実施形態に係る音響放射装置の構成を示す縦断面図 第4実施形態に係る音響放射装置の構成を示す縦断面図 第4実施形態に係る音響放射装置が備える第2振動部材の平面図
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面は発明を理解し易いように描かれた模式図である。また、各図には、X軸、Y軸、および、Z軸を含む3次元の直交座標系が示されている。本明細書では、X軸と平行な方向を前後方向、Y軸と平行な方向を左右方向、Z軸と平行な方向を上下方向とする。ただし、これらの方向は単に説明のための用いられる名称であって、実際の位置関係及び方向を限定しない。
<1.第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る音響放射装置100の構成を示す縦断面図である。第1実施形態に係る音響放射装置100は、本発明の基本的な考え方を具現化した構成である。図1に示すように、音響放射装置100は、アクチュエータ1と、第1振動部材2と、第2振動部材3と、を備える。
アクチュエータ1は、振動を発生させる。本実施形態において、アクチュエータ1は、前後方向の振動を発生させる。アクチュエータ1は、例えば圧電素子(ピエゾ素子)を用いて構成することができる。ただし、アクチュエータ1は、圧電素子以外の駆動素子を利用して振動を発生させる構成であってよい。例えば電磁力等を利用して振動を発生させる構成であってよい。圧電素子を用いたアクチュエータ1の構成の詳細については後述する。
第1振動部材2は、音響を放射させる目的で設けられる。第1振動部材2は、振動により音響を放射する。第1振動部材2は、アクチュエータ1に接触して、アクチュエータ1が発生させる振動を伝えられる。第1振動部材2は、振動を伝えられることにより音響を放射する。
本実施形態では、第1振動部材2は板状である。第1振動部材2は、前後方向からの平面視において、例えば円形状や矩形状であってよい。第1振動部材2は、単一の部材で構成されてよいが、複数の部材が積層されて構成されてもよい。第1振動部材2は、アクチュエータ1の前方に配置される。第1振動部材2は、その後面(背面)がアクチュエータ1に接触して、アクチュエータ1により発生される振動を伝えられる。
なお、アクチュエータ1に接触する第1振動部材2は、接触箇所にてアクチュエータ1に接合されることが好ましい。このような構成においては、第1振動部材2をアクチュエータ1に接合するために部材(接着剤等)はアクチュエータ1に含まれる。
第2振動部材3も、音響を放射させる目的で設けられる。第2振動部材3は、振動により音響を放射する。第2振動部材3は、アクチュエータ1の第1振動部材2が配置される側の反対側にてアクチュエータ1を支持し、音響を放射する。第2振動部材3は、第1振動部材2と同様にアクチュエータ1に接触する。第2振動部材3は、振動を発生させたアクチュエータ1が第1振動部材2から受ける反力により振動して音響を放射する。
本実施形態では、第2振動部材3は板状である。第2振動部材3は、前後方向からの平面視において、例えば円形状や矩形状であってよい。第2振動部材3は、単一の部材で構成されてよいが、複数の部材が積層されて構成されてもよい。第2振動部材3は、アクチュエータ1の後方に配置されて、その前面がアクチュエータ1に接触する。
なお、アクチュエータ1に接触する第2振動部材3は、接触箇所にてアクチュエータ1に接合されることが好ましい。このような構成においては、第2振動部材3をアクチュエータ1に接合するために部材(接着剤等)はアクチュエータ1に含まれる。
圧電素子を用いたアクチュエータ1の構成例について説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係る音響放射装置100が備えるアクチュエータ1の構成を示す平面図である。図2は、アクチュエータ1を前方(正面)から見た図である。図1および図2に示すように、アクチュエータ1は、振動板11と、振動伝達部12と、支持部13と、を備える。
振動板11は、詳細には、基板111と圧電素子(ピエゾ素子)112とを有する。基板111は、前後方向からの平面視において上下方向に延びる矩形状である。ただし、基板111は円形状等の他の形状であってよい。基板111は可撓性を有する。基板111には、圧電素子112用の配線パターンが形成されてよい。
圧電素子112は板状である。圧電素子112は、前後方向からの平面視において上下方向に延びる矩形状であり、基板111の前面および後面に配置される。圧電素子112は、基板111よりサイズが小さい。このために、基板111の上面および下面において、基板111の外縁は圧電素子112に覆われることなく露出している。なお、圧電素子112の形状は円形状等の他の形状とされてよい。圧電素子112は、不図示の電極に電圧が印可されることにより伸縮する。本実施形態では、圧電素子112の伸縮方向は上下方向である。圧電素子112の伸縮により、基板111の撓み具合に変化が生じ、振動板11は振動する。
振動伝達部12は、基板111と一体化されている。すなわち、振動伝達部12は、振動板11の振動に合わせて振動する。振動伝達部12は、基板111と同一部材であってもよいが、別部材であってもよい。振動伝達部12は、基板111と別部材である場合、接着剤や螺子等の固定手段により基板111に固定される。
本実施形態では、振動伝達部12は、振動板11の前面側の上下方向の中央部に設けられる。振動伝達部12は、ブリッジ形状である。詳細には、振動伝達部12は、前壁部121と、一対の側壁部122a、122bとを有する。前壁部121は、左右方向に延びる柱状である。左側壁部122aは、前壁部121の左端部から後方に延びる柱状である。左側壁部122aの後端は、基板111の前面に繋がる。右側壁部122bは、前壁部121の右端部から後方に延びる柱状である。右側壁部122bの後端は、基板111の前面に繋がる。左側壁部122aおよび右側壁部122bは、左右方向に圧電素子112を挟むように配置される。
振動伝達部12は、第1振動部材2に接触する。本実施形態では、振動伝達部12は、その前面が第1振動部材2に接触する。詳細には、前壁部121の前面が、第1振動部材2の後面(背面)に接合される。このために、振動板11の振動に合わせて振動する振動伝達部12の振動が第1振動部材2に伝わる。なお、前壁部121は、第1振動部材2の後面と接合するための部材(接着剤等)を含む。すなわち、前壁部121は、第1振動部材2に接触する。また、前壁部121は、第1振動部材2に接合されず、直接的に接触されてよい。
支持部13は、振動板11と第2振動部材3との間に配置されて振動板11を支持する。本実施形態では、支持部13は、振動板11と第2振動部材3との前後方向の間に配置される。支持部13は、振動板11の外縁に配置される。支持部13は、基板111と第2振動部材3との前後方向間に配置される。詳細には、支持部13は、振動板11の上端部に配置される上支持部13aと、振動板11の下端部に配置される下支持部13bと、を有する。いずれも柱状の上支持部13aと下支持部13bとは、基板111を支持する。上支持部13aと下支持部13bとは、前後方向からの平面視において、圧電素子112よりも左右方向外方に配置される。
上支持部13aおよび下支持部13bは、例えば接着剤等の固定部材で前面が基板111の後面(背面)に固定される。上支持部13aおよび下支持部13bは、後面(背面)が第2振動部材3の前面に固定される。上支持部13aおよび下支持部13bは、第2振動部材3の前面と接合するための部材(接着剤等)を含む。すなわち、上支持部13aおよび下支持部13bは、第2振動部材3に接触する。
本実施形態のアクチュエータ1の構成によれば、圧電素子112を用いて薄型のアクチュエータを構成することができる。このために、音響放射装置100の厚みを薄型化することが可能である。なお、アクチュエータ1の構成は、適宜変更されてよい。例えば、基板111の前面と後面とのうち、いずれか一方にのみ圧電素子112が設けられる構成としてよい。また、振動伝達部12の形状、位置、および数は適宜変更されてよい。例えば、振動伝達部12の形状をブリッジ形状とせず、振動伝達部12を複数の柱状部材で構成してもよい。また、支持部13の形状、位置、および数についても適宜変更してよい。
第1振動部材2と第2振動部材3とは振動特性が異なる。振動特性には、振動により生じる音の周波数帯域に関する特性が含まれることが好ましい。例えば、第1振動部材2と第2振動部材3とのうち、一方は高音の周波数帯域の音の放射が得意で、他方は低音の周波数帯域の音の放射が得意といった違いであってよい。本構成によれば、第1振動部材2の振動で放射され難い周波数帯域の音を、第2振動部材3を振動させることで補うことができる。すなわち、本構成によれば、広い周波数帯域の音を放射することができる。
本実施形態では、第1振動部材2と第2振動部材3とは硬度が異なる。第1振動部材2と第2振動部材3とは、硬度が異なることにより、振動特性が異なる。各振動部材2、3の硬度に差を設けることにより、各振動部材2、3が放射する音の周波数帯域に差を設けることができる。すなわち、本構成によれば、広い周波数帯域の音を音響放射装置100から放射することができる。
詳細には、第1振動部材2は、第2振動部材3よりも硬度が高い。例えば、第1振動部材2は、ガラスや金属等の硬い材質で構成される。硬い材質の第1振動部材2は、高音の周波数帯域の音を放射し易く、低音の周波数帯域の音を放射し難い。一方、第2振動部材3は、例えば樹脂等の柔らかい材質で構成される。柔らかい材質の第2振動部材3は、低音の周波数帯域の音を放射し易く、高音の周波数帯域の音を放射し難い。すなわち、音響放射装置100においては、第1振動部材2は、第2振動部材3よりも高い周波数帯域の音を放射可能に設けられる。
なお、本実施形態では、第1振動部材2と第2振動部材3とが異なる材質で形成される構成としているが、これは例示である。第1振動部材2と第2振動部材3とは同じ材質で構成されてもよい。この場合には、両者の硬度の差は、例えば密度や厚みの差によって生じる構成としてよい。
音響放射装置100では、音響信号に応じて駆動するアクチュエータ1の振動が第1振動部材2に伝えられる。詳細には、音響信号に応じて駆動する振動板11の振動が振動伝達部12を介して第1振動部材2に伝えられる。この際、第1振動部材2は硬い材質で構成されるために、低音の周波数帯域の音の放射が制限される。ただし、音響放射装置100では、アクチュエータ1(振動板11)の振動が第1振動部材2に伝えられる際の反力により柔らかい材質で構成される第2振動部材3が振動する。これにより、第2振動部材3から低音の周波数帯域の音が放射される。すなわち、音響放射装置100では、第1振動部材2の振動で放射され難い周波数帯域の音を第2振動部材3の振動により補って放射することができる。このために、音響放射装置100では、広い周波数帯域の音を放射することができる。
<2.第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る音響放射装置100Aについて説明する。第2実施形態の音響放射装置100Aは、例えば、建物や車両等の室内に配置されるスピーカとして具現化することができる。第2実施形態の音響放射装置100Aの説明にあたって、第1実施形態と重複する部分については、同一の符号を付し、特に説明の必要がない場合にはその説明を省略する。
図3は、本発明の第2実施形態に係る音響放射装置100Aの構成を示す縦断面図である。音響放射装置100Aは、アクチュエータ1と、第1振動部材2Aと、第2振動部材3と、を備える。アクチュエータ1および第2振動部材3の構成は、第1実施形態と同様であるために詳細な説明は省略する。
第1振動部材2Aは、後方に開口を有する箱形状である。第1振動部材2Aは、一例として、前後方向からの平面視において円形状である。第1振動部材2Aは、前壁21の中央部が後方に向けて凹んだ形状になっている。後方に凹んだ部分22の空間形状は、後方から前方に向けて直径が広くなる円錐台状である。第1振動部材2Aは、第2振動部材3よりも硬度が高い。例えば、第1振動部材2Aは金属で構成され、第2振動部材3は樹脂で構成される。
アクチュエータ1の振動伝達部12は、前壁21の後方に向けて凹んだ中央部にて第1振動部材2Aに接触している。詳細には、振動伝達部12は、前壁21の後面(背面)に接合されている。振動伝達部12は、前壁21の後面と接合するための部材(接着剤等)を含む。
また、第1振動部材2Aの上側壁23および下側壁24の後端面と、第2振動部材3の前面との間には分離部材4が介在する。分離部材4は、第1振動部材2Aと第2振動部材3とが互いに振動を伝達し合うことを抑制することができる部材である。分離部材4は、振動を吸収できる部材であればよい。分離部材4は、接着性を有することが好ましい。
音響放射装置100Aでは、音響信号に応じて駆動するアクチュエータ1の振動が第1振動部材2Aに伝えられる。これにより、第1振動部材2Aが振動し、主に高音の周波数帯域の音が放射される。第1振動部材2Aの前壁21の形状により、第1振動部材2Aの振動により放射される音は、前方の特定の範囲への放射強度が強くなる指向性を有する。また、音響放射装置100Aでは、アクチュエータ1の振動が第1振動部材2Aに伝えられる際の反力により第2振動部材3が振動して、第2振動部材3から主に低音の周波数帯域の音が放射される。第2振動部材3の振動により放射される音は、特に指向性を有さず、広い範囲に亘って放射される。
図4は、第2実施形態に係る音響放射装置100Aの変形例として構成される音響放射ユニット200の縦断面図である。音響放射ユニット200は、上述の音響放射装置100Aから第2振動部材3を取り除いた構成になっている。アクチュエータ1は、後方に第1振動部材2Aとは別の振動部材への貼り付けを可能とする貼付部5を有する。詳細には、支持部13の後面に貼付部5は配置される。貼付部5は、例えば両面テープ等の両面接着剤である。なお、分離部材4が接着性を有する場合、分離部材4も貼付部5に含まれてよい。
このような音響放射ユニット200は、例えば樹脂等の硬度が低い部材を用いて構成される壁等に貼り付けられる。例えば、音響放射ユニット200は、車室の天井やドア等の内装材に貼り付けられてよい。これにより、第1振動部材2Aから主に高音の周波数帯域の音が放射され、音響放射ユニット200が貼り付けられた壁等から主に低音の周波数帯域の音が放射される。すなわち、音響放射ユニット200によれば、広い周波数帯域の音が得られる。なお、第1振動部材2Aの形状は、他の形状であってよく、例えば、前壁が平らな箱形状等であってよい。
音響放射ユニットは、振動を発生させるアクチュエータと、アクチュエータに接触する振動部材を備え、アクチュエータが、振動部材が配置される側の反対側に前記振動部材とは別の振動部材への貼り付けを可能とする貼付部を有すればよい。したがって、音響放射ユニットは、図4に示す構成に限らず、図5に示すような構成であってもよい。
図5は、第2実施形態に係る音響放射装置100Aの変形例として構成される他の音響放射ユニット200Aの縦断面図である。音響放射ユニット200Aは、上述の音響放射装置100Aから第1振動部材2Aを取り除いた構成になっている。更に、第2振動部材3Aは、前方に開口する箱形状になっている。第2振動部材3Aは例えば樹脂等の軟質の部材で構成される。第2振動部材3Aの側壁の前面には、分離部材4が配置されている。アクチュエータ1は、前方に第2振動部材3Aとは別の振動部材への貼り付けを可能とする貼付部5を有する。詳細には、振動伝達部12の前面に貼付部5は配置される。なお、分離部材4が接着性を有する場合、分離部材4も貼付部5に含まれてよい。
このような音響放射ユニット200Aは、例えばコンクリート等で構成される硬質の壁や窓ガラスに貼り付けられてよい。窓ガラスは、例えば車両が有する窓ガラスであってよい。これにより、音響放射ユニット200Aが貼り付けられた窓ガラス等から主に高音の周波数帯域の音が放射され、第2振動部材3Aから主に低音の周波数帯域の音が放射される。すなわち、音響放射ユニット200Aによれば、広い周波数帯域の音が得られる。
<3.第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る音響放射装置100Bについて説明する。第3実施形態の音響放射装置100Bは、ディスプレイが振動して音を発生するディスプレイスピーカとして具現化することができる。第3実施形態の音響放射装置100Bの説明にあたって、第1実施形態と重複する部分については、同一の符号を付し、特に説明の必要がない場合にはその説明を省略する。
図6は、本発明の第3実施形態に係る音響放射装置100Bの構成を示す縦断面図である。音響放射装置100Bは、アクチュエータ1と、第1振動部材2Bと、第2振動部材3Bと、を備える。アクチュエータ1の構成は、第1実施形態と同様であるために詳細な説明は省略する。
第1振動部材2Bと第2振動部材3Bとのうちの一方は、表示パネルを含む。第1振動部材2Bと第2振動部材3Bとのうちの他方は、アクチュエータ1を収容する筐体である。本実施形態では、第1振動部材2Bが表示パネルを含み、第2振動部材3Bが筐体である。
第1振動部材2Bに含まれる表示パネルは、例えば有機ELパネル、液晶表示パネル、プラズマ表示パネル等であってよい。第1振動部材2Bは、表示パネルの他に、例えば表示パネルを保護するガラス等の保護部材やタッチセンサ等を含んでよい。すなわち、第1振動部材2Bは、複数の部材が積層された構成であってよい。
第2振動部材3Bによって構成される筐体は、前方に開口する箱形状である。第2振動部材3Bは、例えば樹脂等で構成され、第1振動部材2Bよりも硬度が低い。本実施形態では、第2振動部材3Bは、前端に上下方向内方に突出する突出部31を有する。第1振動部材2Bは、突出部31の後方に配置される。すなわち、第1振動部材2Bは、第2振動部材3Bによって構成される筐体内に収容される。突出部31と第1振動部材2Bとの前後方向間には分離部材4が配置される。分離部材4は、軟質のガスケット等であってよい。分離部材4は、第1振動部材2Bと第2振動部材3Bとが互いに振動を伝達し合うことを抑制する。
アクチュエータ1の振動伝達部12は、第1振動部材2Bに接触している。また、アクチュエータ1の支持部13は、第2振動部材3Bに接触している。音響放射装置100Bでは、音響信号に応じて駆動するアクチュエータ1の振動が第1振動部材2Bに伝えられる。これにより、表示パネルを含む第1振動部材2Bが振動し、主に高音の周波数帯域の音が放射される。また、音響放射装置100Bでは、アクチュエータ1の振動が第1振動部材2Bに伝えられる際の反力により第2振動部材3Bが振動して、第2振動部材3Bから主に低音の周波数帯域の音が放射される。すなわち、音響放射装置100Bは、広い周波数帯域の音を放射することができる。
なお、本実施形態では、第1振動部材2Bが表示パネルを含み、第2振動部材3Bが筐体である構成としたが、これは例示である。例えば、図6に示す第1振動部材2Bが第2振動部材であり、図6に示す第2振動部材3Bが第1振動部材であってもよい。この場合、第2振動部材が表示パネルを含み、第1振動部材が筐体となる。筐体を構成する第1振動部材の方が、表示パネルを含む第2振動部材よりも硬度が高い。この場合には、アクチュエータ1の前後が、図6に示す構成と反対にされる。すなわち、振動伝達部12が後方に配置され、支持部13が前方に配置される。
<4.第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る音響放射装置100Cについて説明する。第4実施形態の音響放射装置100Cは、例えば、車両のドアや天井等に配置されるスピーカとして具現化することができる。第4実施形態の音響放射装置100Cの説明にあたって、第1実施形態と重複する部分については、同一の符号を付し、特に説明の必要がない場合にはその説明を省略する。
図7は、本発明の第4実施形態に係る音響放射装置100Cの構成を示す縦断面図である。音響放射装置100Cは、アクチュエータ1と、第1振動部材2と、第2振動部材3Cと、を備える。アクチュエータ1および第1振動部材2の構成は、第1実施形態と同様であるために詳細な説明は省略する。
図8は、本発明の第4実施形態に係る音響放射装置100Cが備える第2振動部材3Cの平面図である。図8は、第2振動部材3Cを前後方向から見た図である。図7および図8に示すように、第2振動部材3Cは、前後方向に貫通する多数の音孔32を有する。図7および図8に示す音孔32の数および配置は例示であり、これらは適宜変更されてよい。
第1振動部材2は、例えば、車両のドアや天井の内部(壁の内部)に配置されるアルミニウムプレート等の金属プレートである。第2振動部材3Cは、例えば、車両のドアや天井の内側に配置される内装材である。第1振動部材2は、第2振動部材3Cに比べて硬度が高い。
音響放射装置100Cでは、音響信号に応じて駆動するアクチュエータ1の振動が第1振動部材2に伝えられる。これにより、第1振動部材2Bが振動し、主に高音の周波数帯域の音が放射される。また、音響放射装置100Cでは、アクチュエータ1の振動が第1振動部材2に伝えられる際の反力により第2振動部材3Cが振動して、第2振動部材3Cから主に低音の周波数帯域の音が放射される。すなわち、音響放射装置100Cは、広い周波数帯域の音を放射することができる。
そして、本実施形態では、第2振動部材3Cに、第1振動部材2から放射される音を放音する音孔32が設けられている。このために、第1振動部材2がドア等の内部に配置されているにもかかわらず、第1振動部材2から放射される音を聞き取り易くすることができる。
なお、本実施形態では、硬度が低い第2振動部材3Cに音孔32が設けられる構成としたが、これは例示である。音響放射装置が設けられる箇所に応じて、硬度が高い第1振動部材に、第2振動部材から放射される音を放音する音孔が設けられる構成が採用されてもよい。すなわち、第1振動部材と第2振動部材とのうちのいずれか一方に、他方から放射される音を放音する音孔が設けられてよい。これにより、いずれか一方の振動部材が壁(例えばドア)の内部に配置される場合でも、内部で放射される音を外部で聞き取り易くすることができる。
<5.留意事項>
本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。また、本明細書中に示される複数の実施形態及び変形例は可能な範囲で適宜組み合わせて実施されてよい。
1・・・アクチュエータ
2、2A、2B・・・第1振動部材
3、3A、3B、3C・・・第2振動部材
5・・・貼付部
11・・・振動板
12・・・振動伝達部
13・・・支持部
32・・・音孔
100、100A、100B、100C・・・音響放射装置
200、200A・・・音響放射ユニット

Claims (7)

  1. 振動を発生させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータに接触して前記振動を伝えられ、音響を放射する第1振動部材と、
    前記アクチュエータの前記第1振動部材が配置される側の反対側にて前記アクチュエータを支持し、音響を放射する第2振動部材と、
    を備え、
    前記第1振動部材と前記第2振動部材とは振動特性が異なる、音響放射装置。
  2. 前記第1振動部材と前記第2振動部材とは硬度が異なる、請求項1に記載の音響放射装置。
  3. 前記第1振動部材は、前記第2振動部材よりも硬度が高く、
    前記第1振動部材は、前記第2振動部材よりも高い周波数帯域の音を放射可能に設けられる、請求項2に記載の音響放射装置。
  4. 前記アクチュエータは、
    振動板と、
    前記振動板の振動に合わせて振動し、前記第1振動部材に接触する振動伝達部と、
    前記振動板と前記第2振動部材との間に配置されて前記振動板を支持する支持部と、
    を備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の音響放射装置。
  5. 前記第1振動部材と前記第2振動部材とのうちのいずれか一方は、表示パネルを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の音響放射装置。
  6. 前記第1振動部材と前記第2振動部材とのうちのいずれか一方には、他方から発生する音を放音する音孔が設けられている、請求項1から4のいずれか1項に記載の音響放射装置。
  7. 振動を発生させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータに接触する振動部材と、
    を備え、
    前記アクチュエータは、前記振動部材が配置される側の反対側に前記振動部材とは別の振動部材への貼り付けを可能とする貼付部を有する、音響放射ユニット。
JP2019130912A 2019-07-16 2019-07-16 音響放射装置、および、音響放射ユニット Pending JP2021016118A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019130912A JP2021016118A (ja) 2019-07-16 2019-07-16 音響放射装置、および、音響放射ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019130912A JP2021016118A (ja) 2019-07-16 2019-07-16 音響放射装置、および、音響放射ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021016118A true JP2021016118A (ja) 2021-02-12

Family

ID=74531952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019130912A Pending JP2021016118A (ja) 2019-07-16 2019-07-16 音響放射装置、および、音響放射ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021016118A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2023084623A1 (ja) * 2021-11-10 2023-05-19

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007300578A (ja) * 2006-05-08 2007-11-15 Goto Denshi Kk ディスプレイ装置および電子機器
JP2012126206A (ja) * 2010-12-14 2012-07-05 Sumitomo Electric Ind Ltd 発音装置及び車両存在報知装置
JP2014127794A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Sony Corp 振動発生装置およびスピーカ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007300578A (ja) * 2006-05-08 2007-11-15 Goto Denshi Kk ディスプレイ装置および電子機器
JP2012126206A (ja) * 2010-12-14 2012-07-05 Sumitomo Electric Ind Ltd 発音装置及び車両存在報知装置
JP2014127794A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Sony Corp 振動発生装置およびスピーカ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2023084623A1 (ja) * 2021-11-10 2023-05-19
WO2023084623A1 (ja) * 2021-11-10 2023-05-19 株式会社ミチヒロ SoTモジュール
JP7360002B2 (ja) 2021-11-10 2023-10-12 株式会社ミチヒロ SoTモジュール
CN117581565A (zh) * 2021-11-10 2024-02-20 株式会社道弘 SoT模块
CN117581565B (zh) * 2021-11-10 2024-06-18 株式会社道弘 SoT模块

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7351330B2 (ja) フラットパネルスピーカおよび表示装置
JP5514221B2 (ja) 圧電型音響変換器
EP2153690B1 (en) Sound generator
US20140270192A1 (en) Acoustic transducers
US20080232088A1 (en) Acoustic Light-Emitting Device
SK25598A3 (en) Inertial vibration transducers
CN216848452U (zh) 显示装置、发声基板以及投影屏幕
JP7123196B2 (ja) 音響発生器及び音響装置
TW201528825A (zh) 產生音響之裝置
JP2021016118A (ja) 音響放射装置、および、音響放射ユニット
JP2024020618A (ja) 放音装置及び電子楽器と放音装置の製造方法
JP5215797B2 (ja) スピーカー機能付き建築用パネル
KR102358969B1 (ko) 패널 스피커
JP4333385B2 (ja) 超指向性スピーカ、プロジェクタ、及び携帯情報端末
EP3866156A1 (en) Impact detection device and percussion instrument
JP5527082B2 (ja) 電気音響変換器
JP7446842B2 (ja) 電子装置
WO2022193716A1 (zh) 投影设备及显示装置
US20220069192A1 (en) Vibration generation device
JP2009232297A (ja) 表示装置
JP2019057787A (ja) 圧電型平板スピーカ
CN115119116A (zh) 显示装置
JP4016697B2 (ja) スピーカ装置
CN115119117A (zh) 显示装置
JP2020137064A (ja) スピーカ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230613