JP2012126206A - 発音装置及び車両存在報知装置 - Google Patents

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Hironobu Saka
寛延 坂
Shogo Hashimoto
章吾 橋本
Hiroyuki Fujikawa
裕之 藤川
Izumi Memezawa
泉 目々澤
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Abstract

【課題】広帯域に亘って十分な音圧を確保することが可能な発音装置を得る。
【解決手段】発音装置6は、表面20A及び裏面20Bを有する振動板20と、互いに対向する第1面40A及び第2面40Bを有するケース40と、ケース40内に収容された超磁歪素子41と、第1面40Aに形成された貫通孔30から頂部が突出し、超磁歪素子41の伸縮によって振動されるヘッド45とを有する超磁歪アクチュエータ21と、振動板20に固定され、振動板20の裏面20B側で超磁歪アクチュエータ21を包囲するエンクロージャ50と、を備え、ヘッド45及び第2面40Bは、それぞれ振動板20の裏面20B及びエンクロージャ50の内面に当接し、ヘッド45が振動することによって振動板20及びエンクロージャ50から報知音が発生し、振動板20とエンクロージャ50とは、各々の共振周波数が互いに異なる帯域に設定されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、発音装置及びそれを備えた車両存在報知装置に関する。
電気自動車又はハイブリッド自動車等の静粛車両の接近報知音を出力するためのものではないが、磁歪素子を有する磁歪アクチュエータを用いた車両用発音体システムが、例えば下記特許文献1に開示されている。当該システムにおいては、車両の外殻金属板(乗降用ドア、ボンネットドア、又はトランクドア等)に磁歪アクチュエータが取り付けられている。そして、磁歪アクチュエータの駆動によって外殻金属板を振動させることにより、車両の後進や右左折等を報知するための所定の音声ガイダンスが外殻金属板から出力される。
特許第4418415号公報
振動板を振動させることによって発音を行う発音装置においては、振動板の共振周波数近傍の音が大きくなるため、広帯域に亘って十分な音圧を確保するのが困難である。従って例えば、車速に応じて接近報知音の周波数を変更制御する車両接近報知装置において、振動板の共振周波数が比較的高い場合には、高速に対応する高周波の接近報知音の音圧は確保しやすいが、低速に対応する低周波の接近報知音の音圧は確保しにくく、一方、振動板の共振周波数が比較的低い場合には、低周波の接近報知音の音圧は確保しやすいが、高周波の接近報知音の音圧は確保しにくい。従って、車速によっては歩行者等が接近報知音を聞き取りにくいという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、広帯域に亘って十分な音圧を確保することが可能な、発音装置及びそれを備えた車両存在報知装置を得ることを目的とするものである。
本発明の第1の態様に係る発音装置は、車両に搭載され、当該車両の存在を報知するための報知音を発生する発音装置であって、表面及び裏面を有する振動板と、互いに対向する第1面及び第2面を有するケースと、前記ケース内に収容された磁歪素子と、前記第1面に形成された貫通孔から頂部が突出し、前記磁歪素子の伸縮によって振動されるヘッドとを有する磁歪アクチュエータと、前記振動板に固定され、前記振動板の裏面側で前記磁歪アクチュエータを包囲する被覆部材と、を備え、前記ヘッド及び前記第2面は、それぞれ前記振動板の裏面及び前記被覆部材の内面に当接し、前記ヘッドが振動することによって前記振動板及び前記被覆部材から報知音が発生し、前記振動板と前記被覆部材とは、各々の共振周波数が互いに異なる帯域に設定されていることを特徴とするものである。
第1の態様に係る発音装置によれば、振動板及び被覆部材から報知音が発生し、振動板と被覆部材とは、各々の共振周波数が互いに異なる帯域に設定されている。従って、振動板から発生する報知音に関しては、振動板の共振周波数及びその近傍の帯域において大きい音圧を確保しやすく、被覆部材から発生する報知音に関しては、被覆部材の共振周波数及びその近傍の帯域において大きい音圧を確保しやすい。その結果、広帯域に亘って十分な音圧を確保することが可能となる。
本発明の第2の態様に係る発音装置は、第1の態様に係る発音装置において特に、前記被覆部材は弾性を有し、前記被覆部材の弾性力によって前記磁歪アクチュエータを前記第2面側から前記振動板に向けて押し付けることにより、前記被覆部材と前記振動板とによって前記磁歪アクチュエータが挟持されることを特徴とするものである。
第2の態様に係る発音装置によれば、被覆部材の弾性力によって磁歪アクチュエータを第2面側から振動板に向けて押し付けることにより、被覆部材と振動板とによって磁歪アクチュエータが挟持される。従って、磁歪アクチュエータを振動板に固定するためのブラケットが不要となるため、発音装置の部品点数を削減でき、製造コストの低減を図ることが可能となる。
本発明の第3の態様に係る発音装置は、第1又は第2の態様に係る発音装置において特に、前記振動板と前記被覆部材とは、互いに異なる材質によって構成されていることを特徴とするものである。
第3の態様に係る発音装置によれば、振動板と被覆部材とは、互いに異なる材質によって構成されている。振動板と被覆部材とを異なる材質によって構成することにより、振動板の共振周波数と被覆部材の共振周波数とを容易に異ならせることが可能となる。
本発明の第4の態様に係る発音装置は、第1〜第3のいずれか一つの態様に係る発音装置において特に、前記被覆部材の共振周波数は、前記振動板の共振周波数よりも低い帯域に設定されており、前記発音装置は、前記振動板の表面が前記車両の前進方向を向くように前記車両に取り付けられることを特徴とするものである。
第4の態様に係る発音装置によれば、被覆部材の共振周波数は振動板の共振周波数よりも低い帯域に設定されており、発音装置は、振動板の表面が車両の前進方向を向くように車両に取り付けられる。従って、振動板から発生される高周波の報知音は、車両の前進方向に向かって送出されるため、車両の前方に位置する歩行者等の報知対象者は、高周波の報知音を容易に聞き取ることができる。また、低周波の音波は高周波の音波よりも回り込みやすいため、被覆部材から発生される低周波の報知音は、回り込みによって車両の前進方向にも送出される。従って、車両の前方に位置する報知対象者は、低周波の報知音も容易に聞き取ることができる。
本発明の第5の態様に係る発音装置は、第1〜第4のいずれか一つの態様に係る発音装置において特に、前記振動板は、平面状の中央部と、前記中央部から起立するように折り曲げられた周縁部と、を有することを特徴とするものである。
第5の態様に係る発音装置によれば、振動板は、平面状の中央部と、中央部から起立するように折り曲げられた周縁部とを有する。このように、振動板の周縁部を折り曲げることによって、板厚を大きくすることなく振動板の剛性を上げることができるため、音圧の大きい報知音を振動板から出力することが可能となる。
本発明の第6の態様に係る車両存在報知装置は、車両に搭載され、当該車両の存在を報知するための報知音を発生する車両存在報知装置であって、報知音に関する音声信号を出力する音源を有する信号処理部と、前記音源から出力された音声信号に基づいて報知音を発生する発音部と、車両の走行状態に基づいて前記信号処理部を制御する制御部と、を備え、前記発音部は、表面及び裏面を有する振動板と、互いに対向する第1面及び第2面を有するケースと、前記ケース内に収容された磁歪素子と、前記第1面に形成された貫通孔から頂部が突出し、前記磁歪素子の伸縮によって振動されるヘッドとを有する磁歪アクチュエータと、前記振動板に固定され、前記振動板の裏面側で前記磁歪アクチュエータを包囲する被覆部材と、を有し、前記ヘッド及び前記第2面は、それぞれ前記振動板の裏面及び前記被覆部材の内面に当接し、前記ヘッドが振動することによって前記振動板及び前記被覆部材から報知音が発生し、前記振動板と前記被覆部材とは、各々の共振周波数が互いに異なる帯域に設定されていることを特徴とするものである。
第6の態様に係る車両存在報知装置によれば、振動板及び被覆部材から報知音が発生し、振動板と被覆部材とは、各々の共振周波数が互いに異なる帯域に設定されている。従って、振動板から発生する報知音に関しては、振動板の共振周波数及びその近傍の帯域において大きい音圧を確保しやすく、被覆部材から発生する報知音に関しては、被覆部材の共振周波数及びその近傍の帯域において大きい音圧を確保しやすい。その結果、広帯域に亘って十分な音圧を確保することが可能となる。
本発明によれば、広帯域に亘って十分な音圧を確保することが可能な発音装置及びそれを備えた車両存在報知装置を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る車両存在報知装置が搭載された車両を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る車両存在報知装置の全体構成を概略的に示すブロック図である。 発音装置の外観構成例を模式的に示す平面図である。 図3中のラインIV−IVに沿った位置に関する断面構造を示す断面図である。 超磁歪アクチュエータの内部構造を模式的に示す断面図である。 報知音の周波数特性を示すグラフである。 振動板の他の構造を示す斜視図である。 図4に対応させて、図7に示した振動板を使用した例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
図1は、本実施の形態に係る車両存在報知装置2が搭載された車両1を模式的に示す図である。車両1は、電気自動車又はハイブリッド自動車等の、低速走行時に無音又は微量音となる自動車である。車両1には、一定速度(例えば時速20km)以下の低速走行時に所定の報知音を発生する発音装置6が、例えばラジエータグリルの内側に取り付けられている。報知音は、例えば、疑似的なエンジン音、擬似的なタイヤノイズ音、又は所定の電子音等、車両1の存在を歩行者等の報知対象に報知し得る任意の警告音である。
なお、発音装置6は、車両1の前方のみならず後方に取り付けられていてもよい。この場合、車両1の前進時には前方の発音装置から報知音が出力され、車両1の後進時には後方の発音装置から報知音が出力される。
あるいは、発音装置6は、車両1の四隅(右前方、左前方、右後方、左後方)に取り付けられていてもよい。この場合、車両1の進行方向に応じて、対応する発音装置から報知音が出力される。例えば、車両1が直進する場合には、右前方及び左前方の発音装置から報知音が出力され、車両1が右後方に進行する場合には、右後方の発音装置から報知音が出力される。
図2は、本実施の形態に係る車両存在報知装置2の全体構成を概略的に示すブロック図である。図2の接続関係で示すように、車両存在報知装置2は、車速センサ3と、ECU(Electronic Control Unit)等の制御装置4(制御部)と、音源10及びアンプ11を有する信号処理装置5(信号処理部)と、発音装置6(発音部)とを備えて構成されている。
車速センサ3は、車両1の走行速度を検出し、その走行速度を示す検出信号S1を出力する。音源10は、予め準備された報知音に関する音声信号S3を出力する。アンプ11は、音源10から入力された音声信号S3を増幅して出力する。発音装置6は、信号処理装置5から入力された音声信号S3に基づいて報知音を出力する。
制御装置4は、車両1の走行状態に基づいて信号処理装置5を制御する。例えば、検出信号S1で与えられる走行速度が時速20km以下である場合に、音源10から音声信号S3を出力させる。また、車両1に複数の発音装置が搭載されている場合には、制御装置4は、車両1の操舵角センサ(図示しない)から入力される信号に基づいて、複数の発音装置の中から報知音を出力すべき発音装置を選択する。
図3は、発音装置6の外観構成例を模式的に示す平面図であり、図4は、図3中のラインIV−IVに沿った位置に関する断面構造を示す断面図である。また、図5は、超磁歪アクチュエータ21の内部構造を模式的に示す断面図である。
図5を参照して、超磁歪アクチュエータ21は、第1面40A(図5では上面)及び第2面40B(図5では底面)を有する中空円柱状のケース40と、第1面40Aの中央部に形成された貫通孔30と、印加される磁界の強さに応じて軸方向に伸縮する超磁歪素子41と、超磁歪素子41の周囲に配置されて磁界を印加する駆動コイル42と、超磁歪素子41の上下端に配置されてバイアス磁界を印加する磁石43,44と、磁石43を介して超磁歪素子41に固定され、貫通孔30から頂部が突出するヘッド45と、超磁歪素子41に予加重を付与するコイルばね46と、を備えて構成されている。なお、超磁歪アクチュエータ21の構成は図5に示した例に限定されるものではなく、任意の構成の超磁歪アクチュエータを使用することができる。
図3,4を参照して、発音装置6は、振動板20と、超磁歪アクチュエータ21と、エンクロージャ50とを備えて構成されている。図3,4に示す振動板20は、表面20A(車両1の前進方向側の面)及び裏面20Bを有する平板である。エンクロージャ50の四隅は、ボルト及びナット等の締結具23によって振動板20に固定されている。振動板20の材質は例えばアルミニウム合金であり、エンクロージャ50の材質は例えば樹脂である。
エンクロージャ50は、振動板20の裏面20B側で超磁歪アクチュエータ21を包囲することにより、振動板20の裏面20Bとエンクロージャ50の内面とによって規定される閉空間内に超磁歪アクチュエータ21を収容する。これにより、裏面20B側から出力される音波の伝搬は、エンクロージャ50によって妨げられる。その結果、表面20A側から出力される音波と裏面20B側から出力される音波との打ち消し合いに起因して報知音の音圧が低下するという事態を、回避することができる。
超磁歪アクチュエータ21は、エンクロージャ50によって振動板20に固定される。具体的には図4に示すように、エンクロージャ50はその底部50Bが湾曲することによって弾性を有している。そして、ヘッド45を裏面20Bに当接させた状態で、エンクロージャ50の弾性力によって超磁歪アクチュエータ21を第2面40B側から振動板20に向けて押し付けることにより、エンクロージャ50と振動板20とによって超磁歪アクチュエータ21が挟持される。
図4に示すように、ヘッド45の先端は振動板20の裏面20Bに当接しており、ケース40の第2面40Bは底部50Bの内面に当接している。従って、超磁歪アクチュエータ21の駆動によってヘッド45が振動すると、その振動は振動板20及びエンクロージャ50に伝わって、振動板20及びエンクロージャ50から報知音が発生する。
ここで、上記の通り振動板20の材質は例えばアルミニウム合金であり、エンクロージャ50の材質は例えば樹脂であって、両者の材質は互いに異なる。このように、材質を異ならせることにより、振動板20とエンクロージャ50とで共振周波数(一次共振周波数)を互いに異なる帯域に設定している。この例では、アルミニウム合金の比剛性は樹脂の比剛性よりも高いため、振動板20の共振周波数はエンクロージャ50の共振周波数よりも高くなる。なお、材質の相違によって共振周波数を異ならせるのではなく、板厚の相違によって共振周波数を異ならせることもできる。同一の材料を用いた場合には、板厚が大きいほど剛性は高くなるため共振周波数は高くなる。
図6は、報知音の周波数特性を示すグラフである。特性L1は、振動板20から発生される報知音の周波数特性を示しており、特性L2は、エンクロージャ50から発生される報知音の周波数特性を示している。振動板20とエンクロージャ50とで共振周波数が互いに異なるため、特性L1と特性L2とでピークの位置が互いに異なっている。また、特性L3は、特性L1と特性L2とを合成した特性(つまり発音装置6全体としての周波数特性)を示している。特性L3では、特性L1単独又は特性L2単独と比較して、広帯域に亘って十分な音圧が確保されている。
図2を参照して、車両1が一定速度以下で走行している場合には、その一定速度以下の走行速度を示す検出信号S1が車速センサ3から制御装置4に入力され、制御装置4は、制御信号S2によって、報知音に関する音声信号S3を音源10から出力させる。音声信号S3はアンプ11によって増幅された後、ワイヤーハーネスを介して発音装置6に入力される。図5を参照して、駆動コイル42は、音声信号S3に応じた磁界を発生し、その磁界が超磁歪素子41に印加されることによって、超磁歪素子41は軸方向に伸縮する。超磁歪素子41の伸縮に伴ってヘッド45は上下方向に振動し、それに伴って振動板20及びエンクロージャ50が振動されることにより、振動板20及びエンクロージャ50から所定の報知音が出力(発音)される。
図7は、振動板20の他の構造を示す斜視図である。また、図8は、図4に対応させて、図7に示した振動板20を使用した例を示す断面図である。図7,8に示す振動板20は、平面状の中央部60と、中央部60から垂直(又はほぼ垂直)に起立するように裏面20B側に折り曲げられた周縁部61とを有している。
このように本実施の形態に係る発音装置6によれば、振動板20及びエンクロージャ50(被覆部材)から報知音が発生し、振動板20とエンクロージャ50とは、各々の共振周波数が互いに異なる帯域に設定されている。従って、振動板20から発生する報知音に関しては、振動板20の共振周波数及びその近傍の帯域において大きい音圧を確保しやすく、エンクロージャ50から発生する報知音に関しては、エンクロージャ50の共振周波数及びその近傍の帯域において大きい音圧を確保しやすい。その結果、図6の特性L3で示したように、広帯域に亘って十分な音圧を確保することが可能となる。
また、本実施の形態に係る発音装置6によれば、エンクロージャ50の弾性力によって超磁歪アクチュエータ21を第2面40B側から振動板20に向けて押し付けることにより、エンクロージャ50と振動板20とによって超磁歪アクチュエータ21が挟持される。従って、超磁歪アクチュエータ21を振動板20に固定するためのブラケットが不要となるため、発音装置6の部品点数を削減でき、製造コストの低減を図ることが可能となる。
また、本実施の形態に係る発音装置6によれば、振動板20とエンクロージャ50とは、互いに異なる材質によって構成されている。振動板20とエンクロージャ50とを異なる材質によって構成することにより、振動板20の共振周波数とエンクロージャ50の共振周波数とを容易に異ならせることが可能となる。
また、本実施の形態に係る発音装置6によれば、エンクロージャ50の共振周波数は振動板20の共振周波数よりも低い帯域に設定されており、発音装置6は、振動板20の表面20Aが車両1の前進方向を向くように車両1に取り付けられる。従って、振動板20から発生される高周波の報知音は、車両1の前進方向に向かって送出されるため、車両1の前方に位置する歩行者等の報知対象者は、高周波の報知音を容易に聞き取ることができる。また、低周波の音波は高周波の音波よりも回り込みやすいため、エンクロージャ50から発生される低周波の報知音は、回り込みによって車両1の前進方向にも送出される。従って、車両1の前方に位置する報知対象者は、低周波の報知音も容易に聞き取ることができる。
また、図7,8に示した例によれば、振動板20は、平面状の中央部60と、中央部60から起立するように折り曲げられた周縁部61とを有する。このように、振動板20の周縁部61を折り曲げることによって、板厚を大きくすることなく振動板20の剛性を上げることができるため、音圧の大きい報知音を振動板20から出力することが可能となる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 車両
2 車両存在報知装置
4 制御装置
5 信号処理装置
6 発音装置
10 音源
20 振動板
20A 表面
20B 裏面
21 超磁歪アクチュエータ
30 貫通孔
40 ケース
40A 第1面
40B 第2面
41 超磁歪素子
45 ヘッド
50 エンクロージャ

Claims (6)

  1. 車両に搭載され、当該車両の存在を報知するための報知音を発生する発音装置であって、
    表面及び裏面を有する振動板と、
    互いに対向する第1面及び第2面を有するケースと、前記ケース内に収容された磁歪素子と、前記第1面に形成された貫通孔から頂部が突出し、前記磁歪素子の伸縮によって振動されるヘッドとを有する磁歪アクチュエータと、
    前記振動板に固定され、前記振動板の裏面側で前記磁歪アクチュエータを包囲する被覆部材と、
    を備え、
    前記ヘッド及び前記第2面は、それぞれ前記振動板の裏面及び前記被覆部材の内面に当接し、前記ヘッドが振動することによって前記振動板及び前記被覆部材から報知音が発生し、
    前記振動板と前記被覆部材とは、各々の共振周波数が互いに異なる帯域に設定されている、発音装置。
  2. 前記被覆部材は弾性を有し、前記被覆部材の弾性力によって前記磁歪アクチュエータを前記第2面側から前記振動板に向けて押し付けることにより、前記被覆部材と前記振動板とによって前記磁歪アクチュエータが挟持される、請求項1に記載の発音装置。
  3. 前記振動板と前記被覆部材とは、互いに異なる材質によって構成されている、請求項1又は2に記載の発音装置。
  4. 前記被覆部材の共振周波数は、前記振動板の共振周波数よりも低い帯域に設定されており、
    前記発音装置は、前記振動板の表面が前記車両の前進方向を向くように前記車両に取り付けられる、請求項1〜3のいずれか一つに記載の発音装置。
  5. 前記振動板は、
    平面状の中央部と、
    前記中央部から起立するように折り曲げられた周縁部と、
    を有する、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発音装置。
  6. 車両に搭載され、当該車両の存在を報知するための報知音を発生する車両存在報知装置であって、
    報知音に関する音声信号を出力する音源を有する信号処理部と、
    前記音源から出力された音声信号に基づいて報知音を発生する発音部と、
    車両の走行状態に基づいて前記信号処理部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記発音部は、
    表面及び裏面を有する振動板と、
    互いに対向する第1面及び第2面を有するケースと、前記ケース内に収容された磁歪素子と、前記第1面に形成された貫通孔から頂部が突出し、前記磁歪素子の伸縮によって振動されるヘッドとを有する磁歪アクチュエータと、
    前記振動板に固定され、前記振動板の裏面側で前記磁歪アクチュエータを包囲する被覆部材と、
    を有し、
    前記ヘッド及び前記第2面は、それぞれ前記振動板の裏面及び前記被覆部材の内面に当接し、前記ヘッドが振動することによって前記振動板及び前記被覆部材から報知音が発生し、
    前記振動板と前記被覆部材とは、各々の共振周波数が互いに異なる帯域に設定されている、車両存在報知装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021016118A (ja) * 2019-07-16 2021-02-12 株式会社デンソーテン 音響放射装置、および、音響放射ユニット

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