JP2012049653A - 発音装置及び車両存在報知装置 - Google Patents

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Hiroyuki Fujikawa
裕之 藤川
Izumi Memezawa
泉 目々澤
Hironobu Saka
寛延 坂
Shogo Hashimoto
章吾 橋本
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Abstract

【課題】広帯域に亘って十分な音圧を確保することが可能な発音装置を得る。
【解決手段】発音装置6は、車両1に搭載され、車両1の存在を報知するための報知音を発生する発音装置であって、振動板71と、振動板71の表面51Aに接触して配置され、振動板71とは剛性が異なる振動板72と、超磁歪素子41と、超磁歪素子41の伸縮によって振動され、振動板71の裏面51Bに当接するヘッド45とを有し、ヘッド45によって振動板71,72を振動させることにより、振動板71,72から報知音を発生させる超磁歪アクチュエータ21と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、発音装置及びそれを備えた車両存在報知装置に関する。
電気自動車又はハイブリッド自動車等の静粛車両の接近報知音を出力するためのものではないが、磁歪素子を有する磁歪アクチュエータを用いた車両用発音体システムが、例えば下記特許文献1に開示されている。当該システムにおいては、車両の外殻金属板(乗降用ドア、ボンネットドア、又はトランクドア等)に磁歪アクチュエータが取り付けられている。そして、磁歪アクチュエータの駆動によって外殻金属板を振動させることにより、車両の後進や右左折等を報知するための所定の音声ガイダンスが外殻金属板から出力される。
特許第4418415号公報
一枚の振動板を振動させることによって発音を行う発音装置においては、振動板の共振周波数近傍の音が大きくなるため、広帯域に亘って十分な音圧を確保するのが困難である。従って例えば、車速に応じて接近報知音の周波数を変更制御する車両接近報知装置において、振動板の共振周波数が比較的高い場合には、高速に対応する高周波の接近報知音の音圧は確保しやすいが、低速に対応する低周波の接近報知音の音圧は確保しにくく、一方、振動板の共振周波数が比較的低い場合には、低周波の接近報知音の音圧は確保しやすいが、高周波の接近報知音の音圧は確保しにくい。従って、車速によっては歩行者等が接近報知音を聞き取りにくいという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、広帯域に亘って十分な音圧を確保することが可能な、発音装置及びそれを備えた車両存在報知装置を得ることを目的とするものである。
本発明の第1の態様に係る発音装置は、車両に搭載され、当該車両の存在を報知するための報知音を発生する発音装置であって、第1の振動板と、前記第1の振動板の表面に接触して配置され、前記第1の振動板とは物性が異なる第2の振動板と、磁歪素子と、当該磁歪素子の伸縮によって振動され、前記第1の振動板の裏面に当接するヘッドとを有し、当該ヘッドによって前記第1の振動板及び前記第2の振動板を振動させることにより、前記第1の振動板及び前記第2の振動板から報知音を発生させる磁歪アクチュエータと、を備えることを特徴とするものである。
第1の態様に係る発音装置によれば、第1の振動板及び第2の振動板を振動させることにより、第1の振動板及び第2の振動板から報知音を発生させる。第1の振動板及び第2の振動板は物性が異なり、高い音圧を確保できる周波数が互いに異なるため、第1の振動板及び第2の振動板をともに振動させて両者から報知音を発生させることによって、広帯域に亘って十分な音圧を確保することが可能となる。
本発明の第2の態様に係る発音装置は、第1の態様に係る発音装置において特に、前記第1の振動板と前記第2の振動板とは剛性が異なることを特徴とするものである。
第2の態様に係る発音装置によれば、第1の振動板と第2の振動板とは剛性が異なる。剛性が高い振動板は高周波の報知音を発生することができ、一方、剛性が低い振動板は低周波の報知音を発生することができる。従って、第1の振動板と第2の振動板との剛性を異ならせることにより、広帯域に亘って十分な音圧を確保することが可能となる。
本発明の第3の態様に係る発音装置は、第2の態様に係る発音装置において特に、前記第1の振動板の剛性は、前記第2の振動板の剛性よりも高いことを特徴とするものである。
第3の態様に係る発音装置によれば、第1の振動板の剛性は、第2の振動板の剛性よりも高い。磁歪アクチュエータのヘッドと第2の振動板との間に介在する第1の振動板の剛性を高くすることにより、ヘッドの振動を第1の振動板を介して第2の振動板に効率良く伝達することができる。その結果、ヘッドに当接する第1の振動板のみならず、ヘッドに当接しない第2の振動板からも、音圧の高い報知音を発生させることが可能となる。
本発明の第4の態様に係る発音装置は、第1の態様に係る発音装置において特に、前記第1の振動板と前記第2の振動板とは密度が異なることを特徴とするものである。
第4の態様に係る発音装置によれば、第1の振動板と第2の振動板とは密度が異なる。密度が高い振動板は最低共振周波数が低いため、その低い最低共振周波数の近傍において高い音圧の報知音を発生することができ、一方、密度が低い振動板は最低共振周波数が高いため、その高い最低共振周波数の近傍において高い音圧の報知音を発生することができる。従って、第1の振動板と第2の振動板との密度を異ならせることにより、広帯域に亘って十分な音圧を確保することが可能となる。
本発明の第5の態様に係る発音装置は、第4の態様に係る発音装置において特に、前記第1の振動板の密度は、前記第2の振動板の密度よりも高いことを特徴とするものである。
第5の態様に係る発音装置によれば、第1の振動板の密度は、第2の振動板の密度よりも高い。磁歪アクチュエータのヘッドと第2の振動板との間に介在する第1の振動板の密度を高くすることにより、ヘッドの振動を第1の振動板を介して第2の振動板に効率良く伝達することができる。その結果、ヘッドに当接する第1の振動板のみならず、ヘッドに当接しない第2の振動板からも、音圧の高い報知音を発生させることが可能となる。
本発明の第6の態様に係る車両存在報知装置は、車両に搭載され、当該車両の存在を報知するための報知音を発生する車両存在報知装置であって、報知音に関する音声信号を出力する音源を有する信号処理部と、前記音源から出力された音声信号に基づいて報知音を発生する発音部と、車両の走行状態に基づいて前記信号処理部を制御する制御部と、を備え、前記発音部は、第1の振動板と、前記第1の振動板の表面に接触して配置され、前記第1の振動板とは物性が異なる第2の振動板と、磁歪素子と、当該磁歪素子の伸縮によって振動され、前記第1の振動板の裏面に当接するヘッドとを有し、当該ヘッドによって前記第1の振動板及び前記第2の振動板を振動させることにより、前記第1の振動板及び前記第2の振動板から報知音を発生させる磁歪アクチュエータと、を有することを特徴とするものである。
第6の態様に係る車両存在報知装置によれば、第1の振動板及び第2の振動板を振動させることにより、第1の振動板及び第2の振動板から報知音を発生させる。第1の振動板及び第2の振動板は物性が異なり、高い音圧を確保できる周波数が互いに異なるため、第1の振動板及び第2の振動板をともに振動させて両者から報知音を発生させることによって、広帯域に亘って十分な音圧を確保することが可能となる。
本発明によれば、広帯域に亘って十分な音圧を確保することが可能な発音装置及びそれを備えた車両存在報知装置を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る車両存在報知装置が搭載された車両を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る車両存在報知装置の全体構成を概略的に示すブロック図である。 発音装置の外観構成例を模式的に示す平面図である。 図3中のラインIV−IVに沿った位置に関する断面構造を示す断面図である。 超磁歪アクチュエータの内部構造を模式的に示す断面図である。 報知音の測定結果を示すグラフである。 図4に対応させて、発音装置の変形例を示す断面図である。 図4に対応させて、発音装置の他の構成例を示す断面図である。 報知音の測定結果を示すグラフである。 図8に対応させて、発音装置の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
図1は、本実施の形態に係る車両存在報知装置2が搭載された車両1を模式的に示す図である。車両1は、電気自動車又はハイブリッド自動車等の、低速走行時に無音又は微量音となる自動車である。車両1には、一定速度(例えば時速20km)以下の低速走行時に所定の報知音を発生する発音装置6が、例えばラジエータグリルの内側に取り付けられている。報知音は、例えば、疑似的なエンジン音、擬似的なタイヤノイズ音、又は所定の電子音等、車両1の存在を歩行者等の報知対象に報知し得る任意の警告音である。
なお、発音装置6は、車両1の前方のみならず後方に取り付けられていてもよい。この場合、車両1の前進時には前方の発音装置から報知音が出力され、車両1の後進時には後方の発音装置から報知音が出力される。
あるいは、発音装置6は、車両1の四隅(右前方、左前方、右後方、左後方)に取り付けられていてもよい。この場合、車両1の進行方向に応じて、対応する発音装置から報知音が出力される。例えば、車両1が直進する場合には、右前方及び左前方の発音装置から報知音が出力され、車両1が右後方に進行する場合には、右後方の発音装置から報知音が出力される。
図2は、本実施の形態に係る車両存在報知装置2の全体構成を概略的に示すブロック図である。図2の接続関係で示すように、車両存在報知装置2は、車速センサ3と、ECU(Electronic Control Unit)等の制御装置4(制御部)と、音源10及びアンプ11を有する信号処理装置5(信号処理部)と、発音装置6(発音部)とを備えて構成されている。
車速センサ3は、車両1の走行速度を検出し、その走行速度を示す検出信号S1を出力する。音源10は、予め準備された報知音に関する音声信号S3を出力する。アンプ11は、音源10から入力された音声信号S3を増幅して出力する。発音装置6は、信号処理装置5から入力された音声信号S3に基づいて報知音を出力する。
制御装置4は、車両1の走行状態に基づいて信号処理装置5を制御する。例えば、検出信号S1で与えられる走行速度が時速20km以下である場合に、音源10から音声信号S3を出力させる。また、車両1に複数の発音装置が搭載されている場合には、制御装置4は、車両1の操舵角センサ(図示しない)から入力される信号に基づいて、複数の発音装置の中から報知音を出力すべき発音装置を選択する。
図3は、発音装置6の外観構成例を模式的に示す平面図であり、図4は、図3中のラインIV−IVに沿った位置に関する断面構造を示す断面図である。また、図5は、超磁歪アクチュエータ21の内部構造を模式的に示す断面図である。
図5を参照して、超磁歪アクチュエータ21は、第1面40A(図5では上面)及び第2面40B(図5では底面)を有する中空円柱状のケース40と、第1面40Aの中央部に形成された貫通孔30と、印加される磁界の強さに応じて軸方向に伸縮する超磁歪素子41と、超磁歪素子41の周囲に配置されて磁界を印加する駆動コイル42と、超磁歪素子41の上下端に配置されてバイアス磁界を印加する磁石43,44と、磁石43を介して超磁歪素子41に固定され、貫通孔30から頂部が突出するヘッド45と、超磁歪素子41に予加重を付与するコイルばね46と、を備えて構成されている。なお、超磁歪アクチュエータ21の構成は図5に示した例に限定されるものではなく、任意の構成の超磁歪アクチュエータを使用することができる。
図3,4を参照して、発音装置6は、振動板71,72と、超磁歪アクチュエータ21と、ブラケット22とを備えて構成されている。振動板71は表面51A及び裏面51Bを有しており、振動板72は表面52A及び裏面52Bを有している。振動板72は、その裏面52Bが振動板71の表面51Aに接触するように配置されており、ボルト及びナット等の締結具60を用いて振動板71,72の四隅が固定されている。但し、接着や嵌め込み等によって両者を固定してもよい。発音装置6は、振動板72が車外方向(つまり報知音の送出方向)を向くように、車両1に取り付けられる。
振動板71と振動板72とは剛性が互いに異なり、望ましくは、車内方向側の振動板71の剛性は、車外方向側の振動板72の剛性よりも高い。例えば、振動板71はアルミニウム合金等の金属によって構成されており、振動板72はポリメタクリル酸メチル(PMMA:polymethylmethacrylate)等の樹脂によって構成されている。
超磁歪アクチュエータ21は、ブラケット22によって固定される。具体的には図4に示すように、ブラケット22は、ヘッド45を振動板71の裏面51Bに当接させた状態で第2面40B側から振動板71に向けて超磁歪アクチュエータ21を押し付けることにより、第2面40B側から超磁歪アクチュエータ21を支持する。ブラケット22の両端部は、締結具23によって振動板71,72に固定されている。
図2を参照して、車両1が一定速度以下で走行している場合には、その一定速度以下の走行速度を示す検出信号S1が車速センサ3から制御装置4に入力され、制御装置4は、制御信号S2によって、報知音に関する音声信号S3を音源10から出力させる。音声信号S3はアンプ11によって増幅された後、ワイヤーハーネスを介して発音装置6に入力される。図5を参照して、駆動コイル42は、音声信号S3に応じた磁界を発生し、その磁界が超磁歪素子41に印加されることによって、超磁歪素子41は軸方向に伸縮する。超磁歪素子41の伸縮に伴ってヘッド45は上下方向に振動し、それに伴って振動板71,72が振動されることにより、振動板71,72から所定の報知音が発生(発音)される。
ここで、発音装置6は剛性が異なる複数の振動板71,72を備えており、振動板71から発生される報知音と振動板72から発生される報知音とでは音圧や周波数が異なるため、発音装置6からは、これらの報知音が合成された報知音が発生される。一般的に、剛性の高い振動板からは高音圧かつ高周波の音が発生し、剛性の低い振動板からは低音圧かつ低周波の音が発生する。
図6は、アルミニウム合金から成る一枚の振動板(特性K1)と、アルミニウム合金及びPMMAから成る二枚の振動板(特性K2)とに関して、報知音の測定結果を示すグラフである。グラフの横軸は周波数であり、縦軸は音圧である。この例では、アルミニウム合金の縦弾性率は70Gpaであり、PMMAの縦弾性率は3.4Gpaである。グラフから明らかなように、200〜800Hzの帯域(特に300〜500Hzの帯域)において、特性K2は特性K1よりも音圧が高くなっている。つまり、二枚の振動板を用いることにより、広い帯域に亘って高い音圧を確保することができる。
図7は、図4に対応させて、発音装置6の変形例を示す断面図である。この発音装置6は、車内方向側から順に配置された3枚の振動板71,72,73を備えて構成されている。例えば、振動板71をアルミニウム合金によって構成し、振動板72をPMMAによって構成し、振動板73を発泡スチロールによって構成することにより、車内方向側から車外方向側に向かって振動板の剛性を順に低くすることができる。なお、剛性の高い振動板71,73によって剛性の低い振動板72を挟み込む構成としてもよく、この場合は、最外の振動板73の剛性が高いため、雨、風、砂、小石等に対する発音装置6の耐久性を向上することができる。また、4枚以上の振動板を用いることもできる。
図8は、図4に対応させて、発音装置6の他の構成例を示す断面図である。図8を参照して、発音装置6は、振動板81,82と、超磁歪アクチュエータ21と、ブラケット22とを備えて構成されている。振動板81は表面91A及び裏面91Bを有しており、振動板82は表面92A及び裏面92Bを有している。振動板82は、その裏面92Bが振動板81の表面91Aに接触するように配置されている。
振動板81と振動板82とは密度が互いに異なり、望ましくは、車内方向側の振動板81の密度は、車外方向側の振動板82の密度よりも高い。例えば、振動板81は銅によって構成されており、振動板82はアルミニウム合金によって構成されている。
上記と同様に、超磁歪素子41の伸縮に伴ってヘッド45は上下方向に振動し、それに伴って振動板81,82が振動されることにより、振動板81,82から所定の報知音が発生(発音)される。
ここで、発音装置6は密度が異なる複数の振動板81,82を備えており、振動板81から発生される報知音と振動板82から発生される報知音とでは音圧や周波数が異なるため、発音装置6からは、これらの報知音が合成された報知音が発生される。密度の高い振動板を用いた場合は、最低共振周波数が低くなるため、その低い最低共振周波数及びその近傍の帯域において高音圧の音を発生できる。一方、密度の低い振動板を用いた場合は、最低共振周波数が高くなるため、その高い最低共振周波数及びその近傍の帯域において高音圧の音を発生できる。
図9は、銅(特性L1)から成る高密度の振動板、銅とアルミニウムとの合金(特性L2)から成る中密度の振動板、及びアルミニウム合金(特性L3)から成る低密度の振動板に関して、報知音の測定結果を示すグラフである。グラフの横軸は周波数であり、縦軸は音圧である。高密度の振動板を用いた場合(特性L1)は280Hz付近に最低共振周波数が現れており、中密度の振動板を用いた場合(特性L2)は550Hz付近に最低共振周波数が現れており、低密度の振動板を用いた場合(特性L3)は860Hz付近に最低共振周波数が現れている。従って、密度が異なる複数の振動板を用いることにより、最低共振周波数が複数の帯域に現れるため、広い帯域に亘って高い音圧を確保することができる。
図10は、図8に対応させて、発音装置6の変形例を示す断面図である。この発音装置6は、車内方向側から順に配置された3枚の振動板81,82,83を備えて構成されている。例えば、振動板81を銅によって構成し、振動板82を銅とアルミニウムとの合金によって構成し、振動板83をアルミニウム合金によって構成することにより、車内方向側から車外方向側に向かって振動板の密度を順に低くすることができる。なお、密度の高い振動板81,83によって密度の低い振動板82を挟み込む構成としてもよく、この場合は、最外の振動板83の密度が高いため、雨、風、砂、小石等に対する発音装置6の耐久性を向上することができる。また、4枚以上の振動板を用いることもできる。
このように本実施の形態に係る発音装置6によれば、振動板71,72(又は振動板81,82)を振動させることにより、振動板71,72(又は振動板81,82)から報知音を発生させる。振動板71,72(又は振動板81,82)は物性(剛性又は密度)が異なり、高い音圧を確保できる周波数が互いに異なるため、振動板71,72(又は振動板81,82)をともに振動させて両者から報知音を発生させることによって、広帯域に亘って十分な音圧を確保することが可能となる。
また、図3,4に示した例によれば、振動板71と振動板72とは剛性が異なる。剛性が高い振動板は高周波の報知音を発生することができ、一方、剛性が低い振動板は低周波の報知音を発生することができる。従って、振動板71と振動板72との剛性を異ならせることにより、広帯域に亘って十分な音圧を確保することが可能となる。
また、図3,4に示した例によれば、振動板71の剛性は振動板72の剛性よりも高い。超磁歪アクチュエータ21のヘッド45と振動板72との間に介在する振動板71の剛性を高くすることにより、ヘッド45の振動を振動板71を介して振動板72に効率良く(つまり少ない減衰量で)伝達することができる。その結果、ヘッド45に当接する振動板71のみならず、ヘッド45に当接しない振動板72からも、音圧の高い報知音を発生させることが可能となる。
また、図8に示した例によれば、振動板81と振動板82とは密度が異なる。密度が高い振動板は最低共振周波数が低いため、その低い最低共振周波数の近傍において高い音圧の報知音を発生することができ、一方、密度が低い振動板は最低共振周波数が高いため、その高い最低共振周波数の近傍において高い音圧の報知音を発生することができる。従って、振動板81と振動板82との密度を異ならせることにより、広帯域に亘って十分な音圧を確保することが可能となる。
また、図8に示した例によれば、振動板81の密度は振動板82の密度よりも高い。超磁歪アクチュエータ21のヘッド45と振動板82との間に介在する振動板81の密度を高くすることにより、ヘッド45の振動を振動板81を介して振動板82に効率良く(つまり少ない減衰量で)伝達することができる。その結果、ヘッド45に当接する振動板81のみならず、ヘッド45に当接しない振動板82からも、音圧の高い報知音を発生させることが可能となる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 車両
2 車両存在報知装置
4 制御装置
5 信号処理装置
6 発音装置
10 音源
71〜73,81〜83 振動板
21 超磁歪アクチュエータ
41 超磁歪素子
45 ヘッド

Claims (6)

  1. 車両に搭載され、当該車両の存在を報知するための報知音を発生する発音装置であって、
    第1の振動板と、
    前記第1の振動板の表面に接触して配置され、前記第1の振動板とは物性が異なる第2の振動板と、
    磁歪素子と、当該磁歪素子の伸縮によって振動され、前記第1の振動板の裏面に当接するヘッドとを有し、当該ヘッドによって前記第1の振動板及び前記第2の振動板を振動させることにより、前記第1の振動板及び前記第2の振動板から報知音を発生させる磁歪アクチュエータと、
    を備える、発音装置。
  2. 前記第1の振動板と前記第2の振動板とは剛性が異なる、請求項1に記載の発音装置。
  3. 前記第1の振動板の剛性は、前記第2の振動板の剛性よりも高い、請求項2に記載の発音装置。
  4. 前記第1の振動板と前記第2の振動板とは密度が異なる、請求項1に記載の発音装置。
  5. 前記第1の振動板の密度は、前記第2の振動板の密度よりも高い、請求項4に記載の発音装置。
  6. 車両に搭載され、当該車両の存在を報知するための報知音を発生する車両存在報知装置であって、
    報知音に関する音声信号を出力する音源を有する信号処理部と、
    前記音源から出力された音声信号に基づいて報知音を発生する発音部と、
    車両の走行状態に基づいて前記信号処理部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記発音部は、
    第1の振動板と、
    前記第1の振動板の表面に接触して配置され、前記第1の振動板とは物性が異なる第2の振動板と、
    磁歪素子と、当該磁歪素子の伸縮によって振動され、前記第1の振動板の裏面に当接するヘッドとを有し、当該ヘッドによって前記第1の振動板及び前記第2の振動板を振動させることにより、前記第1の振動板及び前記第2の振動板から報知音を発生させる磁歪アクチュエータと、
    を有する、車両存在報知装置。
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