JP2012060572A - 発音装置及び車両存在報知装置 - Google Patents

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Shogo Hashimoto
章吾 橋本
Hironobu Saka
寛延 坂
Hiroyuki Fujikawa
裕之 藤川
Izumi Memezawa
泉 目々澤
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Abstract

【課題】磁歪素子に付与する予加重の調整が容易であり、磁歪アクチュエータの構造を簡素化でき、しかも、部品点数の削減によって製造コストの低減を図ることが可能な、発音装置を得る。
【解決手段】発音装置6は、車両1に搭載され、車両1の存在を報知するための報知音を発生する発音装置であって、振動板20と、互いに対向する第1面40A及び第2面40Bを有するケース40と、ケース40内に収容された超磁歪素子41と、第1面40Aに形成された貫通孔30から頂部が突出し、超磁歪素子41の伸縮によって振動されるヘッド45とを有する超磁歪アクチュエータ21と、ヘッド45を振動板20の裏面20Bに当接させた状態で第2面40B側から振動板20に向けて超磁歪アクチュエータ21を押し付けることにより、超磁歪素子41に予加重を付与するブラケット22(板バネ部22A)と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、発音装置及びそれを備えた車両存在報知装置に関する。
電気自動車又はハイブリッド自動車等の静粛車両の接近報知音を出力するためのものではないが、磁歪素子を有する磁歪アクチュエータを用いた車両用発音体システムが、例えば下記特許文献1に開示されている。当該磁歪アクチュエータにおいては、磁歪素子に予加重を付与するためのコイルバネが、磁歪素子や駆動コイル等とともに磁歪アクチュエータのケース内に収容されている。
特許第4418415号公報
上記特許文献1に開示された磁歪アクチュエータによると、磁歪素子に予加重を付与するためのコイルバネが、磁歪アクチュエータのケース内に配置されている。従って、磁歪アクチュエータのユニットが組み立てられた後に予加重を調整したい場合には、コイルバネを交換するためにユニットを分解する必要があるため、その調整作業が煩雑である。また、コイルバネをケース内に配置する必要上、磁歪アクチュエータの構造が複雑になるとともに、部品点数が多くなって製造コストが上昇する。
本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、磁歪素子に付与する予加重の調整が容易であり、磁歪アクチュエータの構造を簡素化でき、しかも、部品点数の削減によって製造コストの低減を図ることが可能な、発音装置及びそれを備えた車両存在報知装置を得ることを目的とするものである。
本発明の第1の態様に係る発音装置は、車両に搭載され、当該車両の存在を報知するための報知音を発生する発音装置であって、振動板と、互いに対向する第1面及び第2面を有するケースと、前記ケース内に収容された磁歪素子と、前記第1面に形成された貫通孔から頂部が突出し、前記磁歪素子の伸縮によって振動されるヘッドとを有する磁歪アクチュエータと、前記ヘッドを前記振動板の裏面に当接させた状態で前記第2面側から前記振動板に向けて前記磁歪アクチュエータを押し付けることにより、前記磁歪素子に予加重を付与する付勢手段と、を備えることを特徴とするものである。
第1の態様に係る発音装置によれば、付勢手段は、ヘッドを振動板の裏面に当接させた状態で第2面側から振動板に向けて磁歪アクチュエータを押し付けることにより、磁歪素子に予加重を付与する。このように、付勢手段が磁歪アクチュエータのケースの外部に配置されていることにより、予加重の調整の際に磁歪アクチュエータを分解する必要がないため、予加重の調整を容易に行うことが可能となる。また、予加重を付与するためのコイルバネをケース内に配置する必要がないため、磁歪アクチュエータの構造を簡素化することが可能となる。また、当該コイルバネが不要であるため、磁歪アクチュエータの部品点数を削減でき、製造コストの低減を図ることが可能となる。
本発明の第2の態様に係る発音装置は、第1の態様に係る発音装置において特に、前記付勢手段は、弾性によって前記磁歪アクチュエータを付勢し、前記第2面側から前記磁歪アクチュエータを支持する支持部材であることを特徴とするものである。
第2の態様に係る発音装置によれば、支持部材は磁歪アクチュエータのケースの外部に配置されているため、支持部材を交換すること等によって、予加重の調整を容易に行うことが可能となる。また、支持部材を付勢手段として兼用することにより、発音装置の部品点数を削減でき、製造コストの低減を図ることが可能となる。
本発明の第3の態様に係る発音装置は、第1の態様に係る発音装置において特に、前記付勢手段は、前記第2面側から前記磁歪アクチュエータを支持する支持部材と、前記第2面との間に配置され、弾性によって前記磁歪アクチュエータを付勢する弾性部材であることを特徴とするものである。
第3の態様に係る発音装置によれば、弾性部材は磁歪アクチュエータのケースの外部に配置されているため、弾性部材を交換すること等によって、予加重の調整を容易に行うことが可能となる。
本発明の第4の態様に係る発音装置は、第1の態様に係る発音装置において特に、前記付勢手段は、弾性によって前記磁歪アクチュエータを付勢し、前記振動板の裏面側で前記磁歪アクチュエータを包囲する被覆部材であることを特徴とするものである。
第4の態様に係る発音装置によれば、被覆部材は磁歪アクチュエータのケースの外部に配置されているため、被覆部材を交換すること等によって、予加重の調整を容易に行うことが可能となる。また、被覆部材を付勢手段として兼用することにより、発音装置の部品点数を削減でき、製造コストの低減を図ることが可能となる。
本発明の第5の態様に係る発音装置は、第1の態様に係る発音装置において特に、前記付勢手段は、前記振動板の裏面側で前記磁歪アクチュエータを包囲する被覆部材と、前記第2面との間に配置され、弾性によって前記磁歪アクチュエータを付勢する弾性部材であることを特徴とするものである。
第5の態様に係る発音装置によれば、被覆部材は磁歪アクチュエータのケースの外部に配置されているため、被覆部材を交換すること等によって、予加重の調整を容易に行うことが可能となる。
本発明の第6の態様に係る発音装置は、第1〜第5のいずれか一つの態様に係る発音装置において特に、前記振動板は、平面状の中央部と、前記中央部から起立するように折り曲げられた周縁部と、を有することを特徴とするものである。
第6の態様に係る発音装置によれば、振動板は、平面状の中央部と、中央部から起立するように折り曲げられた周縁部とを有する。このように、振動板の周縁部を折り曲げることによって、板厚を大きくすることなく振動板の剛性を上げることができるため、音圧の大きい報知音を振動板から出力することが可能となる。
本発明の第7の態様に係る車両存在報知装置は、車両に搭載され、当該車両の存在を報知するための報知音を発生する車両存在報知装置であって、報知音に関する音声信号を出力する音源を有する信号処理部と、前記音源から出力された音声信号に基づいて報知音を発生する発音部と、車両の走行状態に基づいて前記信号処理部を制御する制御部と、を備え、前記発音部は、振動板と、互いに対向する第1面及び第2面を有するケースと、前記ケース内に収容された磁歪素子と、前記第1面に形成された貫通孔から頂部が突出し、前記磁歪素子の伸縮によって振動されるヘッドとを有する磁歪アクチュエータと、前記ヘッドを前記振動板に当接させた状態で前記第2面側から前記振動板に向けて前記磁歪アクチュエータを押し付けることにより、前記磁歪素子に予加重を付与する付勢手段と、を有することを特徴とするものである。
第7の態様に係る車両存在報知装置によれば、付勢手段は、ヘッドを振動板の裏面に当接させた状態で第2面側から振動板に向けて磁歪アクチュエータを押し付けることにより、磁歪素子に予加重を付与する。このように、付勢手段が磁歪アクチュエータのケースの外部に配置されていることにより、予加重の調整の際に磁歪アクチュエータを分解する必要がないため、予加重の調整を容易に行うことが可能となる。また、予加重を付与するためのコイルバネをケース内に配置する必要がないため、磁歪アクチュエータの構造を簡素化することが可能となる。また、当該コイルバネが不要であるため、磁歪アクチュエータの部品点数を削減でき、製造コストの低減を図ることが可能となる。
本発明によれば、磁歪素子に付与する予加重の調整が容易であり、磁歪アクチュエータの構造を簡素化でき、しかも、部品点数の削減によって製造コストの低減を図ることが可能な、発音装置及びそれを備えた車両存在報知装置を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る車両存在報知装置が搭載された車両を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る車両存在報知装置の全体構成を概略的に示すブロック図である。 発音装置の第1の外観構成例を模式的に示す平面図である。 図3中のラインIV−IVに沿った位置に関する断面構造を示す断面図である。 超磁歪アクチュエータの内部構造を模式的に示す断面図である。 発音装置の第2の外観構成例を模式的に示す平面図である。 図6中のラインVII−VIIに沿った位置に関する断面構造を示す断面図である。 発音装置の第3の外観構成例を模式的に示す平面図である。 図8中のラインIX−IXに沿った位置に関する断面構造を示す断面図である。 発音装置の第4の外観構成例を模式的に示す平面図である。 図10中のラインXI−XIに沿った位置に関する断面構造を示す断面図である。 振動板の他の構造を示す斜視図である。 図4に対応させて、図12に示した振動板を使用した例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
図1は、本実施の形態に係る車両存在報知装置2が搭載された車両1を模式的に示す図である。車両1は、電気自動車又はハイブリッド自動車等の、低速走行時に無音又は微量音となる自動車である。車両1には、一定速度(例えば時速20km)以下の低速走行時に所定の報知音を発生する発音装置6が、例えばラジエータグリルの内側に取り付けられている。報知音は、例えば、疑似的なエンジン音、擬似的なタイヤノイズ音、又は所定の電子音等、車両1の存在を歩行者等の報知対象に報知し得る任意の警告音である。
なお、発音装置6は、車両1の前方のみならず後方に取り付けられていてもよい。この場合、車両1の前進時には前方の発音装置から報知音が出力され、車両1の後進時には後方の発音装置から報知音が出力される。
あるいは、発音装置6は、車両1の四隅(右前方、左前方、右後方、左後方)に取り付けられていてもよい。この場合、車両1の進行方向に応じて、対応する発音装置から報知音が出力される。例えば、車両1が直進する場合には、右前方及び左前方の発音装置から報知音が出力され、車両1が右後方に進行する場合には、右後方の発音装置から報知音が出力される。
図2は、本実施の形態に係る車両存在報知装置2の全体構成を概略的に示すブロック図である。図2の接続関係で示すように、車両存在報知装置2は、車速センサ3と、ECU(Electronic Control Unit)等の制御装置4(制御部)と、音源10及びアンプ11を有する信号処理装置5(信号処理部)と、発音装置6(発音部)とを備えて構成されている。
車速センサ3は、車両1の走行速度を検出し、その走行速度を示す検出信号S1を出力する。音源10は、予め準備された報知音に関する音声信号S3を出力する。アンプ11は、音源10から入力された音声信号S3を増幅して出力する。発音装置6は、信号処理装置5から入力された音声信号S3に基づいて報知音を出力する。
制御装置4は、車両1の走行状態に基づいて信号処理装置5を制御する。例えば、検出信号S1で与えられる走行速度が時速20km以下である場合に、音源10から音声信号S3を出力させる。また、車両1に複数の発音装置が搭載されている場合には、制御装置4は、車両1の操舵角センサ(図示しない)から入力される信号に基づいて、複数の発音装置の中から報知音を出力すべき発音装置を選択する。
図3は、発音装置6の第1の外観構成例を模式的に示す平面図であり、図4は、図3中のラインIV−IVに沿った位置に関する断面構造を示す断面図である。また、図5は、超磁歪アクチュエータ21の内部構造を模式的に示す断面図である。
図5を参照して、超磁歪アクチュエータ21は、第1面40A(図5では上面)及び第2面40B(図5では底面)を有する中空円柱状のケース40と、第1面40Aの中央部に形成された貫通孔30と、印加される磁界の強さに応じて軸方向に伸縮する超磁歪素子41と、超磁歪素子41の周囲に配置されて磁界を印加する駆動コイル42と、超磁歪素子41の上下端に配置されてバイアス磁界を印加する磁石43,44と、磁石43を介して超磁歪素子41に固定され、貫通孔30から頂部が突出するヘッド45とを備えて構成されている。なお、本実施の形態に係る超磁歪アクチュエータ21においては、超磁歪素子41に予加重(「予圧」とも称されている)を付与するためのコイルバネはケース40内に配置されていない。
図3,4を参照して、発音装置6は、振動板20と、超磁歪アクチュエータ21と、ブラケット22とを備えて構成されている。図3,4に示す振動板20は、表面20A(報知音の送出方向側の面)及び裏面20Bを有する平板である。
超磁歪アクチュエータ21は、ブラケット22によって振動板20に固定される。具体的には図4に示すように、ブラケット22は、ヘッド45を裏面20Bに当接させた状態で第2面40B側から振動板20に向けて超磁歪アクチュエータ21を押し付けることにより、第2面40B側から超磁歪アクチュエータ21を支持する。ブラケット22の両端部は、ボルト及びナット等の締結具23によって振動板20に固定される。また、ブラケット22の中央部には、湾曲形状を有する板バネ部22Aが設けられている。板バネ部22Aの湾曲形状の頂部は第2面40Bに当接しており、板バネ部22Aが有する弾性によって超磁歪アクチュエータ21が振動板20に向けて付勢されることにより、超磁歪素子41に予加重が付与される。つまり、図3,4に示した例において、ブラケット22(板バネ部22A)は、第2面40B側から振動板20に向けて超磁歪アクチュエータ21を押し付け、弾性によって超磁歪アクチュエータ21を付勢することにより超磁歪素子41に予加重を付与する付勢手段として機能する。
図6は、発音装置6の第2の外観構成例を模式的に示す平面図であり、図7は、図6中のラインVII−VIIに沿った位置に関する断面構造を示す断面図である。図6,7を参照して、発音装置6は、振動板20と、超磁歪アクチュエータ21と、ブラケット22とを備えて構成されている。図6,7に示す振動板20は、表面20A及び裏面20Bを有する平板である。
超磁歪アクチュエータ21は、ブラケット22によって振動板20に固定される。具体的には図7に示すように、ブラケット22は、ヘッド45を裏面20Bに当接させた状態で、第2面40B側から超磁歪アクチュエータ21を支持する。ブラケット22の両端部は、ボルト及びナット等の締結具23によって振動板20に固定される。また、ブラケット22の中央部には、湾曲形状を有するバネ部材25が固定されている。バネ部材25の湾曲形状の頂部は第2面40Bに当接しており、バネ部材25が有する弾性によって超磁歪アクチュエータ21が振動板20に向けて付勢されることにより、超磁歪素子41に予加重が付与される。つまり、図7,8に示した例において、バネ部材25は、第2面40B側から振動板20に向けて超磁歪アクチュエータ21を押し付け、弾性によって超磁歪アクチュエータ21を付勢することにより超磁歪素子41に予加重を付与する付勢手段として機能する。
図8は、発音装置6の第3の外観構成例を模式的に示す平面図であり、図9は、図8中のラインIX−IXに沿った位置に関する断面構造を示す断面図である。図8,9を参照して、発音装置6は、振動板20と、超磁歪アクチュエータ21と、エンクロージャ50とを備えて構成されている。図8,9に示す振動板20は、表面20A及び裏面20Bを有する平板である。エンクロージャ50の四隅は、ボルト及びナット等の締結具23によって振動板20に固定されている。
エンクロージャ50は、振動板20の裏面20B側で超磁歪アクチュエータ21を包囲することにより、超磁歪アクチュエータ21を閉空間内に収容する。これにより、裏面20B側から出力される音波の伝搬は、エンクロージャ50によって妨げられる。その結果、表面20A側から出力される音波と裏面20B側から出力される音波との打ち消し合いに起因して音圧が低下するという事態を、回避することができる。
エンクロージャ50には一対のスリット51が形成されており、両スリット51によって挟まれる領域はブラケット部52として機能する。超磁歪アクチュエータ21は、ブラケット部52によって振動板20に固定される。具体的には図9に示すように、ブラケット部52は、ヘッド45を裏面20Bに当接させた状態で、第2面40B側から超磁歪アクチュエータ21を支持する。また、ブラケット部52の中央部には、湾曲形状を有する板バネ部52Aが設けられている。板バネ部52Aの湾曲形状の頂部は第2面40Bに当接しており、板バネ部52Aが有する弾性によって超磁歪アクチュエータ21が振動板20に向けて付勢されることにより、超磁歪素子41に予加重が付与される。つまり、図8,9に示した例において、エンクロージャ50(板バネ部52A)は、第2面40B側から振動板20に向けて超磁歪アクチュエータ21を押し付け、弾性によって超磁歪アクチュエータ21を付勢することにより超磁歪素子41に予加重を付与する付勢手段として機能する。
図10は、発音装置6の第4の外観構成例を模式的に示す平面図であり、図11は、図10中のラインXI−XIに沿った位置に関する断面構造を示す断面図である。図10,11を参照して、発音装置6は、振動板20と、超磁歪アクチュエータ21と、エンクロージャ50とを備えて構成されている。図10,11に示す振動板20は、表面20A及び裏面20Bを有する平板である。エンクロージャ50の四隅は、ボルト及びナット等の締結具23によって振動板20に固定されている。
超磁歪アクチュエータ21は、エンクロージャ50によって振動板20に固定される。具体的には図11に示すように、エンクロージャ50は、ヘッド45を裏面20Bに当接させた状態で、第2面40B側から超磁歪アクチュエータ21を支持する。エンクロージャ50の中央部には、湾曲形状を有するバネ部材25が固定されている。バネ部材25の湾曲形状の頂部は第2面40Bに当接しており、バネ部材25が有する弾性によって超磁歪アクチュエータ21が振動板20に向けて付勢されることにより、超磁歪素子41に予加重が付与される。つまり、図10,11に示した例において、バネ部材25は、第2面40B側から振動板20に向けて超磁歪アクチュエータ21を押し付け、弾性によって超磁歪アクチュエータ21を付勢することにより超磁歪素子41に予加重を付与する付勢手段として機能する。
図2を参照して、車両1が一定速度以下で走行している場合には、その一定速度以下の走行速度を示す検出信号S1が車速センサ3から制御装置4に入力され、制御装置4は、制御信号S2によって、報知音に関する音声信号S3を音源10から出力させる。音声信号S3はアンプ11によって増幅された後、ワイヤーハーネスを介して発音装置6に入力される。図5を参照して、駆動コイル42は、音声信号S3に応じた磁界を発生し、その磁界が超磁歪素子41に印加されることによって、超磁歪素子41は軸方向に伸縮する。超磁歪素子41の伸縮に伴ってヘッド45は上下方向に振動し、振動板20を振動させることにより、振動板20から所定の報知音が出力(発音)される。
図12は、振動板20の他の構造を示す斜視図である。また、図13は、図4に対応させて、図12に示した振動板20を使用した例を示す断面図である。図12,13に示す振動板20は、平面状の中央部60と、中央部60から垂直(又はほぼ垂直)に起立するように裏面20B側に折り曲げられた周縁部61とを有している。なお、図6〜11に示した振動板20に代えて、図12に示した振動板20を使用することも可能である。
このように本実施の形態に係る発音装置6によれば、付勢手段は、ヘッド45を振動板20の裏面20Bに当接させた状態でケース40の第2面40B側から振動板20に向けて超磁歪アクチュエータ21を押し付けることにより、超磁歪素子41に予加重を付与する。このように、付勢手段が超磁歪アクチュエータ21のケース40の外部に配置されていることにより、予加重の調整の際に超磁歪アクチュエータ21を分解する必要がないため、予加重の調整を容易に行うことが可能となる。また、予加重を付与するためのコイルバネをケース40内に配置する必要がないため、超磁歪アクチュエータ21の構造を簡素化することが可能となる。また、当該コイルバネが不要であるため、超磁歪アクチュエータ21の部品点数を削減でき、製造コストの低減を図ることが可能となる。
また、図3,4に示した例によれば、ブラケット22(支持部材)は超磁歪アクチュエータ21のケース40の外部に配置されているため、ブラケット22を交換すること等によって、予加重の調整を容易に行うことが可能となる。また、ブラケット22を付勢手段として兼用することにより、発音装置6の部品点数を削減でき、製造コストの低減を図ることが可能となる。
また、図6,7に示した例によれば、バネ部材25(弾性部材)は超磁歪アクチュエータ21のケース40の外部に配置されているため、バネ部材25を交換すること等によって、予加重の調整を容易に行うことが可能となる。
また、図8,9に示した例によれば、エンクロージャ50(被覆部材)は超磁歪アクチュエータ21のケース40の外部に配置されているため、エンクロージャ50を交換すること等によって、予加重の調整を容易に行うことが可能となる。また、エンクロージャ50を付勢手段として兼用することにより、発音装置6の部品点数を削減でき、製造コストの低減を図ることが可能となる。
また、図10,11に示した例によれば、エンクロージャ50は超磁歪アクチュエータ21のケース40の外部に配置されているため、エンクロージャ50を交換すること等によって、予加重の調整を容易に行うことが可能となる。
また、図12,13に示した例によれば、振動板20は、平面状の中央部60と、中央部60から起立するように折り曲げられた周縁部61とを有する。このように、振動板20の周縁部61を折り曲げることによって、板厚を大きくすることなく振動板20の剛性を上げることができるため、音圧の大きい報知音を振動板20から出力することが可能となる。また、裏面20B側から出力される音波の伝搬は、周縁部61によって妨げられる。従って、表面20A側から出力される音波と裏面20B側から出力される音波との打ち消し合いに起因して音圧が低下するという事態を、回避することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 車両
2 車両存在報知装置
4 制御装置
5 信号処理装置
6 発音装置
10 音源
20 振動板
20B 裏面
21 超磁歪アクチュエータ
22 ブラケット
22A,52A 板バネ部
25 バネ部材
30 貫通孔
40 ケース
40A 第1面
40B 第2面
41 超磁歪素子
45 ヘッド
50 エンクロージャ

Claims (7)

  1. 車両に搭載され、当該車両の存在を報知するための報知音を発生する発音装置であって、
    振動板と、
    互いに対向する第1面及び第2面を有するケースと、前記ケース内に収容された磁歪素子と、前記第1面に形成された貫通孔から頂部が突出し、前記磁歪素子の伸縮によって振動されるヘッドとを有する磁歪アクチュエータと、
    前記ヘッドを前記振動板の裏面に当接させた状態で前記第2面側から前記振動板に向けて前記磁歪アクチュエータを押し付けることにより、前記磁歪素子に予加重を付与する付勢手段と、
    を備える、発音装置。
  2. 前記付勢手段は、弾性によって前記磁歪アクチュエータを付勢し、前記第2面側から前記磁歪アクチュエータを支持する支持部材である、請求項1に記載の発音装置。
  3. 前記付勢手段は、前記第2面側から前記磁歪アクチュエータを支持する支持部材と、前記第2面との間に配置され、弾性によって前記磁歪アクチュエータを付勢する弾性部材である、請求項1に記載の発音装置。
  4. 前記付勢手段は、弾性によって前記磁歪アクチュエータを付勢し、前記振動板の裏面側で前記磁歪アクチュエータを包囲する被覆部材である、請求項1に記載の発音装置。
  5. 前記付勢手段は、前記振動板の裏面側で前記磁歪アクチュエータを包囲する被覆部材と、前記第2面との間に配置され、弾性によって前記磁歪アクチュエータを付勢する弾性部材である、請求項1に記載の発音装置。
  6. 前記振動板は、
    平面状の中央部と、
    前記中央部から起立するように折り曲げられた周縁部と、
    を有する、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発音装置。
  7. 車両に搭載され、当該車両の存在を報知するための報知音を発生する車両存在報知装置であって、
    報知音に関する音声信号を出力する音源を有する信号処理部と、
    前記音源から出力された音声信号に基づいて報知音を発生する発音部と、
    車両の走行状態に基づいて前記信号処理部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記発音部は、
    振動板と、
    互いに対向する第1面及び第2面を有するケースと、前記ケース内に収容された磁歪素子と、前記第1面に形成された貫通孔から頂部が突出し、前記磁歪素子の伸縮によって振動されるヘッドとを有する磁歪アクチュエータと、
    前記ヘッドを前記振動板に当接させた状態で前記第2面側から前記振動板に向けて前記磁歪アクチュエータを押し付けることにより、前記磁歪素子に予加重を付与する付勢手段と、
    を有する、車両存在報知装置。

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103538522A (zh) * 2013-10-21 2014-01-29 麻益民 一种倒车防撞报警装置
DE102015112094A1 (de) 2015-07-24 2017-01-26 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Sound-Aktor für ein Fahrzeug und Fahrzeug mit einem solchen Sound-Aktor

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