本明細書に記載する通りの化合物またはその医薬的に許容可能な塩は、Btkモジュレーターとしての活性を有することができる。具体的には、本明細書に記載する通りの化合物またはその医薬的に許容可能な塩は、Btk阻害剤であることができる。
本発明の第5の実施形態では、化合物は、式(I)、(II)、または(II’)によって表され、またはその医薬的に許容可能な塩であり、式中、環Aは、O、N及びSから独立して選択される、1、2または3つの追加のヘテロ原子を有する5員N含有ヘテロアリールであり、環Aは、任意選択で、1つまたは2つの独立して選択されるR1で置換され、他の可変要素に関する定義は、第1、第2、第3または第4の実施形態で定義する通りである。特定の実施形態では、環Aは、O、N及びSから独立して選択される、1、2または3つの追加のヘテロ原子を有する5員N含有ヘテロアリールであり、環Aは、任意選択で、1つまたは2つの独立して選択されるR1で置換される。
本発明の第6の実施形態では、化合物は、式(I)、(II)、もしくは(II’)によって表され、またはその医薬的に許容可能な塩であり、式中、環Aは、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,3-チアジアゾール、1,3,4-チアジアゾール、1,2,4-チアジアゾール、1,2,3-トリアゾール、1,2,4-トリアゾール、及びテトラゾールからなる群から選択され、そのそれぞれは、任意選択で、1つまたは2つの独立して選択されたR1で置換され、他の可変要素に関する定義は、第1、第2、第3、第4または第5の実施形態で定義する通りである。特定の実施形態では、環Aは、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,3-トリアゾール、ピラゾール、テトラゾール、イソオキサゾールまたはオキサゾールであり、そのそれぞれは、任意選択で、1つまたは2つの独立して選択されるR1で置換される。
本発明の第7の実施形態では、化合物は、式(I)、(II)、または(II’)によって表され、またはその医薬的に許容可能な塩であり、式中、環Aは、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,3-チアジアゾール、1,3,4-チアジアゾール、1,2,4-チアジアゾール、1,2,3-トリアゾール、及び1,2,4-トリアゾールからなる群から選択され、そのそれぞれは、任意選択で、1つまたは2つの独立して選択されるR1で置換され、他の可変要素に関する定義は、第1、第2、第3、第4または第5の実施形態で定義する通りである。特定の実施形態では、環Aは、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,3-トリアゾール、ピラゾール、またはオキサゾールであり、そのそれぞれは、任意選択で、1つまたは2つの独立して選択されるR1で置換される。
本発明の第20の実施形態では、化合物は、式(IIIA)、(IIIB)、(IIIA’)または(IIIB’)によって表され、またはその医薬的に許容可能な塩であり、式中、R1は各出現において、独立して、F、1-メチルシクロプロピル、1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル、1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル、1-(フルオロメチル)シクロプロピル、2,3-ジメチルシクロプロピル、またはtert-ブチルであり、R3は、-CH3、シクロプロピル、-Cl、-CH2CHF2、-CHF2または-CF3であり、R4は、H、Cl、Fまたはメチルであり、R5は、メチルであり、他の可変要素に関する定義は、第19の実施形態で定義する通りである。
第24の実施形態では、化合物は、式(IV)、(V)、(IVA)、(IVB)、(VA)、(VB)、(IV’)、(V’)、(IVA’)、(IVB’)、(VA’)または(VB’)により表され、またはその医薬的に許容可能な塩であり、式中:
R20は、H、C1-6アルキル、C4-6シクロアルキル、飽和4~6員単環式ヘテロシクリル、-C(O)R20a、-C(O)2R20a、及び-S(O)2R20aから選択され、前記C1-6アルキル、C4-6シクロアルキル、及び飽和4~6員単環式ヘテロシクリルは、任意選択で、1~3つのR25で置換され、
R20aは各出現において、独立して、H、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、及び飽和4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、前記C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、及び飽和4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つまたは複数のR25で置換され、
R25は各出現において、独立して、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、飽和4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-N(R25a)2、及び-OR25aから選択され、ならびに
R25aは各出現において、独立して、HまたはC1-6アルキルであり、
他の可変要素に関する定義は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、第18、第19、第20、第21または第22の実施形態で定義する通りである。
第25の実施形態では、化合物は、式(IV)、(V)、(IVA)、(IVB)、(VA)、(VB)、(IV’)、(V’)、(IVA’)、(IVB’)、(VA’)または(VB’)により表され、またはその医薬的に許容可能な塩であり、式中:
R20は、H、C1-6アルキル、C4-6シクロアルキル、飽和4~6員単環式ヘテロシクリル、-C(O)R20a、-C(O)2R20a、及び-S(O)2R20aから選択され、前記C1-6アルキル、C4-6シクロアルキル、及び飽和4~6員単環式ヘテロシクリルは、任意選択で、1~3つのR25で置換され、
R20aは各出現において、独立して、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、及び飽和4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、前記C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、及び飽和4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つまたは複数のR25で置換され、
R25は各出現において、独立して、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、飽和4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-N(R25a)2、及び-OR25aから選択され、ならびに
R25aは各出現において、独立して、HまたはC1-6アルキルであり、
他の可変要素に関する定義は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、第18、第19、第20、第21または第22の実施形態で定義する通りである。
本発明の第26の実施形態では、化合物は、式(IV)、(V)、(IVA)、(IVB)、(VA)、(VB)、(IV’)、(V’)、(IVA’)、(IVB’)、(VA’)または(VB’)によって表され、またはその医薬的に許容可能な塩であり、式中:
R20は、C1-6アルキルまたは飽和4~6員単環式ヘテロシクリルであり、前記C1-6アルキルは及び飽和4~6員単環式ヘテロシクリルは、任意選択で、1~3つのR25で置換され、
R25は各出現において、独立して、ハロであり、
他の可変要素に関する定義は、第24の実施形態で定義する通りである。
本発明の第28の実施形態では、化合物は、式(VI)、(VIII)、(VIA)、(VIB)、(VIIIA)、(VIIIB)、(VI’)、(VIII’)、(VIA’)、(VIB’)、(VIIIA’)、(VIIIB’)によって表され、またはその医薬的に許容可能な塩であり、式中:
R20は、H、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、飽和4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-OR20a、-OC(O)R20a、-OC(O)N(R20a)2、及び-SR20aから選択され、前記C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、及び飽和4~6員単環式ヘテロシクリルは、任意選択で、1~3つのR25で置換され、
R20aは各出現において、独立して、HまたはC1-6アルキルであり、前記C1-6アルキルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つのR25で置換され、
R25は各出現において、独立して、C1-6アルキルから選択され、
他の可変要素に関する定義は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、第18、第19、第20、第21または第22の実施形態で定義する通りである。
本発明の第29の実施形態では、化合物は、式(VI)、(VIII)、(VIA)、(VIB)、(VIIIA)、(VIIIB)、(VI’)、(VIII’)、(VIA’)、(VIB’)、(VIIIA’)、(VIIIB’)によって表され、またはその医薬的に許容可能な塩であり、式中、R20はHであり、他の可変要素に関する定義は、第28の実施形態で定義する通りである。
本明細書で使用する場合、「アルキル」という用語は、完全飽和分岐鎖または非分岐鎖炭化水素部分を指す。好ましくは、アルキルは、1~6個の炭素原子、または1~4個の炭素原子を含む。一部の実施形態では、アルキルは、6~20個の炭素原子を含む。アルキルの代表的な例としては、限定されないが、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソ-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル及びn-ヘキシルが挙げられる。
「アルケニル」は、直鎖または分枝鎖であり得る不飽和炭化水素基を指し、少なくとも1個の炭素-炭素二重結合を有する。2~6個の炭素原子を伴うアルケニル基が好ましくあり得る。アルケニル基は、1、2または3個の炭素-炭素二重結合、またはそれ以上を含有し得る。アルケニル基の例としては、エテニル、n-プロペニル、イソ-プロペニル、n-ブト-2-エニル、n-ヘキサ-3-エニルなどが挙げられる。
「アルキニル」は、直鎖または分枝鎖であり得る不飽和炭化水素基を指し、少なくとも1個の炭素-炭素三重結合を有する。2~6個の炭素原子を伴うアルキニル基が好ましくあり得る。アルキニル基は、1、2、または3個の炭素-炭素三重結合、またはそれ以上を含有し得る。アルキニル基の例としては、エチニル、n-プロピニル、n-ブト-2-イニル、n-ヘキサ-3-イニルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「ヘテロシクリル」という用語は、3~11環員、または具体的には、3~8環員、3~7環員、3~6環員、4~6環員、5~7環員、もしくは4~7環員を有する、飽和または不飽和の単環式または二環式(例えば縮合、架橋またはスピロ環系)環系であって、その環員のうちの少なくとも1個が、ヘテロ原子であり、最大で4個まで(例えば、1、2、3または4)が、ヘテロ原子であってよく、そのヘテロ原子は、独立して、O、S及びNから選択され、Cは、酸化されていることができ(例えばC(O))、Nは、酸化されている(例えば、N(O))または四級化されていることができ、Sは、任意選択で、スルホキシド及びスルホンに酸化されていることができる環系を指す。不飽和複素環には、ヘテロアリール環が含まれる。
本明細書で使用する場合、「ヘテロアリール」という用語は、O、S及びNから独立して選択されるヘテロ原子を1~4個を有する芳香族5または6員単環式環系であって、Nは、酸化されている(例えば、N(O))または四級化されていることができ、Sは、任意選択で、スルホキシド及びスルホンに酸化されていることができる環系を指す。ヘテロアリールの例としては、限定されないが、ピロリル、フラニル、チオフェニル(またはチエニル)、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、フラザニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ジチアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、ピラニル、チオピラニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサジニル、チアジニル、ジオキシニル、ジチイニル、オキサチアニル、トリアジニル、及びテトラジニルが挙げられる。一実施形態では、ヘテロアリールは、芳香族5員単環式環系である。5員ヘテロアリールの例としては、限定されないが、ピロリル、フラニル、チオフェニル(またはチエニル)、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、フラザニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ジチアゾリル、トリアゾリル及びテトラゾリルが挙げられる。本明細書で使用する場合、「5員N含有ヘテロアリール」は、少なくとも1個の窒素環原子を有する5員ヘテロアリールである。
一実施形態では、ヘテロシクリルは、3~7員飽和単環式または3~6員飽和単環式または5~7員飽和単環式環または4~6員飽和単環式環である。一実施形態では、ヘテロシクリルは、4~6員単環式環である。別の実施形態では、ヘテロシクリルは、11員二環式環である。さらに別の実施形態では、ヘテロシクリルは、4~7員単環式非芳香族環である。別の実施形態では、ヘテロシクリルは、6~8員スピロまたは架橋二環式環である。ヘテロシクリル基は、ヘテロ原子または炭素原子に付着することができる。ヘテロシクリルの例としては、限定されないが、アジリジニル、オキシラニル、チイラニル、オキサジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、チオラニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ジオキソラニル、ジチオラニル、オキサチオラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チアニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジオキサニル、ジチアニル、トリオキサニル、トリチアニル、アゼパニル、オキセパニル、チエパニル、ジヒドロフラニル、イミダゾリニル、ジヒドロピラニル、ならびにヘテロアリール環、例えば、アゼチル、チエチル、ピロリル、フラニル、チオフェニル(またはチエニル)、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、フラザニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ジチアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、ピラニル、チオピラニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサジニル、チアジニル、ジオキシニル、ジチイニル、オキサチアニル、トリアジニル、テトラジニル、アゼピニル、オキセピニル、チエピニル、ジアゼピニル、及びチアゼピニルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「縮合環系」という用語は、それぞれがカルボシクリルまたはヘテロシクリルから独立して選択される2つの環を有する環系であり、2つの環構造は2つの隣接する環原子を共有する。縮合環系は、9~12環員を有し得る。
本明細書で使用する場合、「架橋環系」という用語は、環の2つの非隣接原子が、C、N、O、またはSから選択される1つまたは複数(好ましくは1~3個)の原子によって接続(架橋)される、カルボシクリルまたはヘテロシクリル環を有する環系である。架橋環系は、6~8環員を有し得る。
本明細書で使用する場合、「スピロ環系」という用語は、それぞれがカルボシクリルまたはヘテロシクリルから独立して選択される2つの環を有する環系であり、2つの環構造は共通する1個の環原子を有する。スピロ環系は、5~8環員を有する。
一実施形態では、ヘテロシクリルは、4~6員単環式ヘテロシクリルである。4~6員単環式複素環系の例としては、限定されないが、アゼチジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、チオラニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニル、イソキサゾリジニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ジオキソラニル、ジチオラニル、オキサチオラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チアニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジオキサニル、ジチアニル、ジヒドロフラニル、イミダゾリニル、ジヒドロピラニル、ピロリル、フラニル、チオフェニル(またはチエニル)、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、フラザニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ジチアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、ピラニル、チオピラニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサジニル、チアジニル、ジオキシニル、ジチイニル、オキサチアニル、トリアジニル及びテトラジニルが挙げられる。
別の実施形態では、ヘテロシクリルは、飽和4~6員単環式ヘテロシクリルである。飽和4~6員単環式複素環系の例としては、限定されないが、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、チオラニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニル、イソキサゾリジニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ジオキソラニル、ジチオラニル、オキサチオラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チアニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジオキサニル、及びジチイニルが挙げられる。別の実施形態では、飽和4~6員単環式ヘテロシクリルは、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、またはテトラヒドロピラニルである。
本明細書で使用する場合、「カルボシクリル」という用語は、炭素原子が3~12、3~7、3~5、3~6、4~6、または5~7個である、飽和または不飽和単環式または二環式炭化水素基を指す。「カルボシクリル」という用語は、シクロアルキル基及び芳香族基を包含する。「シクロアルキル」という用語は、炭素原子が3~7、炭素原子が3~6または炭素原子が5~7個である、完全飽和単環式または二環式またはスピロ炭化水素基を指す。例示的な単環式カルボシクリル基には、限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペネンチル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロブタジエニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプタジエニル、フェニル及びシクロヘプタトリエニルが含まれる。例示的な二環式カルボシクリル基には、ビシクロ[2.1.1]ヘキシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプテニル、トリシクロ[2.2.1.02,6]ヘプタニル、6,6-ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプチル、または2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプチル、スピロ[2.2]ペンタニル、及びスピロ[3.3]ヘプタニルが含まれる。一実施形態では、カルボシクリルは、4~6員単環式カルボシクリルである。別の実施形態では、カルボシクリルは、シクロプロピル、シクロブチル、またはシクロペンチルなどのC3-5シクロアルキルである。一実施形態では、カルボシクリルは、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルなどのC4-6シクロアルキルである。
本発明で提供する化合物が、安定な非毒性の酸性塩または塩基性塩を形成するのに十分なほど塩基性または酸性である場合、化合物を医薬的に許容可能な塩として調製及び投与することが適切であり得る。医薬的に許容可能な塩の例は、生理学的に許容可能なアニオンを形成する酸と形成される有機酸付加塩、例えば、トシル酸塩、メタンスルホン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、マロン酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩、アスコルビン酸塩、α-ケトグルタル酸塩またはα-グリセロリン酸塩である。無機塩、例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、重炭酸塩及び炭酸塩も形成し得る。
医薬的に許容可能な塩は、当該技術分野において周知の標準的な手順を用いて、例えば、アミンなどの十分に塩基性である化合物と好適な酸を反応させ、生理学的に許容可能なアニオンを得ることによって、得てよい。カルボン酸のアルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウムまたはリチウム)塩、またはアルカリ土類金属(例えば、カルシウム)塩も作製できる。
医薬的に許容可能な塩基付加塩は、無機塩基及び有機塩基から調製できる。無機塩基由来の塩は、限定されないが、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、及びマグネシウム塩を含むことができる。有機塩基に由来する塩は、限定されないが、第一級アミン、第二級アミン及び第三級アミンの塩、例えば、アルキルアミン、ジアルキルアミン、トリアルキルアミン、置換アルキルアミン、ジ(置換アルキル)アミン、トリ(置換アルキル)アミン、アルケニルアミン、ジアルケニルアミン、トリアルケニルアミン、置換アルケニルアミン、ジ(置換アルケニル)アミン、トリ(置換アルケニル)アミン、シクロアルキルアミン、ジ(シクロアルキル)アミン、トリ(シクロアルキル)アミン、置換シクロアルキルアミン、ジ置換シクロアルキルアミン、トリ置換シクロアルキルアミン、シクロアルケニルアミン、ジ(シクロアルケニル)アミン、トリ(シクロアルケニル)アミン、置換シクロアルケニルアミン、ジ置換シクロアルケニルアミン、トリ置換シクロアルケニルアミン、アリールアミン、ジアリールアミン、トリアリールアミン、ヘテロアリールアミン、ジヘテロアリールアミン、トリヘテロアリールアミン、ヘテロシクロアルキルアミン、ジヘテロシクロアルキルアミン、トリヘテロシクロアルキルアミン、または混合型のジ-アミン及びトリ-アミン、この場合、アミン上の置換基の少なくとも2つが異なり得、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルなどであることができる、の塩を含むことができる。2つまたは3つの置換基が、アミノ窒素と一緒になって、ヘテロシクロアルキル基またはヘテロアリール基を形成する、アミンも含まれる。アミンの非限定的な例としては、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリ(イソ-プロピル)アミン、トリ(n-プロピル)アミン、エタノールアミン、2-ジメチルアミノエタノール、トリメタミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、N-アルキルグルカミン、テオブロミン、プリン類、ピペラジン、ピペリジン、モルホリンまたはN-エチルピペリジンなどを挙げることができる。他のカルボン酸誘導体、例えば、カルボン酸アミド、例えば、カルボキサミド、低級アルキルカルボキサミド、またはジアルキルカルボキサミドなどが有用であることができる。
本明細書に記載するとおりの化合物またはその医薬的に許容可能な塩は、分子内に1つまたは複数の不斉中心を含有できる。本開示によれば、立体化学を指定しない任意の構造は、全ての種々の立体異性体(例えば、ジアステレオマー及びエナンチオマー)を純粋または実質的に純粋な形態で、ならびにそれらの混合物(例えば、ラセミ混合物、またはエナンチオマー濃縮混合物)を包含するものと理解されたい。そのような光学活性体の調製方法(例えば、再結晶化法によるラセミ体の分割、光学活性出発物質からのキラル合成による合成、またはキラル固定相を用いたクロマトグラフ分離)は、当該技術分野において周知である。
化合物の特定の立体異性体が、名称または構造によって描写されているときには、その化合物の立体化学的純度は、少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、97%、99%、99.5%または99.9%である。「立体化学的純度」とは、全ての立体異性体の総重量に対する所望の立体異性体の重量パーセントを意味する。
化合物の特定のエナンチオマーが、名称または構造によって描写されているときには、その化合物の立体化学的純度は、少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、97%、99%、99.5%または99.9%である。「立体化学的純度」とは、全ての立体異性体の総重量に対する所望のエナンチオマーの重量パーセントを意味する。
開示された化合物の立体化学が命名されるまたは構造により描写され、該命名されるまたは描写される構造が1より多くの立体異性体(例えば、ジアステレオマーペアなどの場合)を包含する場合、包含される立体異性体の1つまたは包含される立体異性体の任意の混合物が、含まれると理解されたい。その命名されたまたは描写されている立体異性体の立体化学的純度は、少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、97%、99%、99.5%または99.9%であることをさらに理解されたい。立体異性体純度、全ての立体異性体の総重量に対する、名称または構造により包含される所望の立体異性体の重量パーセント。
開示された化合物が、立体化学を示さずに命名されるまたは構造により描写され、該化合物が1つのキラル中心を有する場合、名称または構造は、純粋な形態または実質的に純粋な形態の化合物の1つのエナンチオマー、ならびにその混合物(例えば、化合物のラセミ混合物及びその対応する光学異性体に比べて1つのエナンチオマーが濃縮した混合物)を包含すると理解されたい。
開示された化合物が、立体化学を示さずに命名されるまたは構造により描写され、例えば、該化合物が少なくとも2つのキラル中心を有する場合、名称または構造は、純粋な形態または実質的に純粋な形態の1つの立体異性体、ならびにその混合物(例えば、立体異性体の混合物、及び1つまたは複数の立体異性体が、他の立体異性体(複数可)に比べて濃縮している立体異性体の混合物)を包含すると理解されたい。
別の実施形態は、少なくとも1つの本明細書に記載の化合物、またはその医薬的に許容可能な塩、及び少なくとも1つの医薬的に許容可能な担体を含む、医薬組成物である。
本明細書に記載の化合物または医薬的に許容可能な塩は、Btkの活性を低減させるため、または別様にBtkの特性及び/または挙動、例えば、安定性、リン酸化、キナーゼ活性、他のタンパク質との相互作用などに影響を与えるために使用され得る。
一部の実施形態では、本発明は、Btk酵素活性を低減する方法を提供する。一部の実施形態では、そのような方法は、Btkを有効量のBtk阻害剤と接触させることを含む。それゆえ、本発明は、Btkを本発明のBtk阻害剤と接触させることによって、Btk酵素活性を阻害する方法をさらに提供する。
本発明の一実施形態は、対象におけるBtkの阻害に応答する障害を処置する方法を含み、前記対象に、有効量の少なくとも1つの本明細書に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩を投与することを含む。
一実施形態では、本発明は、自己免疫障害、炎症性障害、及びがんを処置することを、それを必要とする対象において行う方法を提供し、前記対象に、有効量の少なくとも1つの本明細書に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩を投与することを含む。
「自己免疫障害」という用語は、天然抗原に対する不適切な免疫反応を伴う疾患または障害、例えば急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、アジソン病、円形脱毛症、抗リン脂質抗体症候群(APS)、自己免疫溶血性貧血、自己免疫性肝炎、水疱性類天疱瘡(BP)、セリアック病、皮膚筋炎、1型糖尿病、グッドパスチャー症候群、グレーブス病、ギランバレー症候群(GBS)、橋本病、特発性血小板減少性紫斑病、紅斑性狼瘡、混合性結合組織病、多発性硬化症、重症筋無力症、尋常性天疱瘡、悪性貧血、多発性筋炎、原発性胆汁性肝硬変、シェーグレン症候群、側頭動脈炎、及びウェゲナー肉芽腫症を含む。「炎症性障害」という用語は、急性または慢性炎症を伴う疾患または障害、例えばアレルギー、喘息、前立腺炎、糸球体腎炎、骨盤内炎症性疾患(PID)、炎症性腸疾患(IBD、例えば、クローン病、潰瘍性大腸炎)、再灌流傷害、関節リウマチ、移植片拒絶、及び血管炎を含む。一部の実施形態では、本発明は、関節リウマチまたはループスを処置する方法を提供する。一部の実施形態では、本発明は、多発性硬化症を処置する方法を提供する。
「がん」という用語は、異常な細胞成長及び/または増殖を伴う疾患または障害、例えばグリオーマ、甲状腺癌、乳癌、肺癌(例えば、小細胞肺癌、非小細胞肺癌)、胃癌、消化管間葉性腫瘍、膵臓癌、胆管癌、卵巣癌、子宮内膜癌、前立腺癌、腎細胞癌、リンパ腫(例えば、未分化大細胞型リンパ腫)、白血病(例えば、急性骨髄性白血病、T細胞白血病、慢性リンパ性白血病)、多発性骨髄腫、悪性中皮腫、悪性黒色腫及び結腸癌(例えば、マイクロサテライト高不安定性大腸癌)を含む。一部の実施形態では、本発明は、白血病またはリンパ腫を処置する方法を提供する。
本明細書で使用する場合、「対象」及び「患者」という用語は、互換可能に使用してよく、処置を必要とする哺乳動物、例えば、コンパニオンアニマル(例えば、イヌ、ネコなど)、家畜(例えば、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギなど)及び実験動物(例えば、ラット、マウス、モルモットなど)を意味する。典型的には、対象は、処置を必要とするヒトである。
本明細書で使用する場合、「処置すること」または「処置」という用語は、所望の薬理学的及び/または生理学的な効果を得ることを指す。その効果は、治療的効果であることができ、その効果には、以下の結果、すなわち疾患、障害もしくは症候群の程度を部分的もしくは完全に低減する、障害と関連する臨床症状もしくは兆候を回復もしくは改善させる、または疾患、障害もしくは症候群の進行を遅延する、阻害する、もしくはその可能性を低減させるのうちの1つまたは複数を部分的または実質的に達成することが含まれる。
本明細書に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩を、哺乳動物に投与することは、任意の適切な送達方法を含む。本明細書に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩を、哺乳動物に投与することは、本明細書に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩を、哺乳動物に、局所的、経腸的、非経口的、経皮的、経粘膜的、吸入を介して、大槽内、硬膜外、膣内、静脈内、筋肉内、皮下、皮内または硝子体内投与することを含む。本明細書に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩を、哺乳動物に投与することはまた、哺乳動物に、哺乳動物の体内または体表上で本明細書に記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩に代謝する化合物を、局所的、経腸的、非経口的、経皮的、経粘膜的、吸入を介して、大槽内、硬膜外、膣内、静脈内、筋肉内、皮下、皮内または硝子体内投与することを含む。
ゆえに、本明細書に記載する通りの化合物またはその医薬的に許容可能な塩は、例えば、不活性希釈剤または同化可能な食用担体などの医薬的に許容可能なビヒクルと組み合わせて、経口的に全身投与してよい。それらは、ハードシェルまたはソフトシェルのゼラチンカプセルに封入され得る、錠剤に圧縮され得る、または患者の食事の食物に直接組み込まれ得る。経口治療投与に関しては、本明細書に記載する通りの化合物またはその医薬的に許容可能な塩は、1つまたは複数の賦形剤と組み合わせて、摂取可能な錠剤、頬側錠剤、トローチ、カプセル、エリキシル、懸濁液、シロップ、またはウエハーなどの形態で使用され得る。そのような組成物及び調製物は、少なくとも約0.1%の活性化合物を含有するべきである。当然のことながら、組成物及び調製物の割合(%)は変動してよく、好都合には、所与の単位剤形の重量の約2~約60%の間であり得る。そのような治療上有用な組成物中の活性化合物の量は、有効な投与量レベルが得られるようなものであり得る。
錠剤、トローチ、丸剤、カプセルなどは、以下、結合剤、例えばトラガカントガム、アカシア、コーンスターチまたはゼラチン、賦形剤、例えばリン酸二カルシウム、崩壊剤、例えばコーンスターチ、ジャガイモ澱粉、アルギン酸など、滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム、または甘味料、例えばショ糖、果糖、乳糖、もしくはアスパルテームまたは香味料を含むことができる。
活性化合物はまた、注入または注射によって静脈内または腹腔内に投与され得る。活性化合物またはその塩の溶液は、水中で調製することができ、任意選択で非毒性界面活性剤と混合することができる。
注射または注入用の例示的な医薬剤形には、滅菌注射可能または注入可能水溶液または分散液の即時調製用に適合されている、活性成分を含む滅菌水溶液もしくは分散液または滅菌粉末を含むことができる。全ての場合において、最終的な剤形は、製造及び保管の条件下で、無菌で、流動性があり、安定しているべきである。
滅菌注射可能溶液は、所要量の活性化合物を、必要に応じて上に列挙した種々の他の成分とともに、適切な溶媒中に組み込んで、その後濾過滅菌をすることにより、調製することができる。滅菌注射可能溶液の調製のための滅菌粉末の場合には、調製の好ましい方法は、真空乾燥及び凍結乾燥技術であることができ、これにより、活性成分と先に滅菌濾過した溶液中に存在する任意の追加の所望成分の粉末を得ることができる。
例示的な固体担体には、微粉固体、例えばタルク、粘土、微結晶性セルロース、シリカ、アルミナなどを含むことができる。有用な液体担体としては、水、アルコール、もしくはグリコール、または水-アルコール/グリコールブレンドが挙げられ、任意選択で非毒性界面活性剤を用いて、その中に本明細書に記載する通りの化合物またはその医薬的に許容可能な塩を有効レベルで溶解または分散することができる。
本明細書に記載する通りの化合物またはその医薬的に許容可能な塩の有用な投与量は、そのin vitro活性、及び動物モデルにおけるin vivo活性を比較することによって決定することができる。マウス及び他の動物における有効投薬量をヒトに外挿する方法は当該技術分野で公知である。例えば、参照によりその全体が組込まれる、米国特許第4,938,949号を参照されたい。
処置における使用に必要とされる本明細書に記載する通りの化合物またはその医薬的に許容可能な塩の量は、具体的な塩の選定だけでなく、投与経路、処置される状態の性質ならびに患者の年齢及び状態によっても変動し得、究極的には担当医または臨床医の裁量により決定され得る。しかしながら、一般的に用量は、1日体重1kgあたり約0.1~約10mgの範囲であることができる。
本明細書に記載の通りの化合物またはその医薬的に許容可能な塩は、例えば、単位剤形あたり0.01~10mg、または0.05~1mgの活性成分を含有する単位剤形で、好都合に投与することができる。一部の実施形態では、5mg/kg以下の用量が好適であり得る。
本開示の方法は、本明細書に記載の通りの化合物またはその医薬的に許容可能な塩、及び本明細書に記載の通りの化合物もしくはその医薬的に許容可能な塩、または本明細書に記載の通りの化合物もしくはその医薬的に許容可能な塩を含む組成物の、細胞または対象への投与を説明できる、使用説明資料を含むキットを含むことができる。これは、本明細書に記載の通りの化合物もしくはその医薬的に許容可能な塩または組成物を、細胞または対象に投与する前に、本明細書に記載の通りの化合物もしくはその医薬的に許容可能な塩または組成物を溶解または懸濁するための(滅菌などの)溶媒を含むキットなど、当業者に公知のキットの他の実施形態を含むと解釈されるべきである。一部の実施形態では、対象は、ヒトであることができる。
LCMS方法:試料は、Waters Acquity UPLC BEH C18 1.7μM 2.1×50mm、製造番号186002350マシン、MSモード:MS:ESI+スキャン範囲100~1000ダルトンで分析した。PDA検出210~400nm。利用した方法は、、95%H2O/5%CH3CN(初期条件)から5%H2O/95%CH3CNの線形勾配を1分にて、5%H2O/95%CH3CNを1.3分まで0.1%トリフルオロ酢酸中0.7ml/分(0.1%v/v)にて保持、注入量は、0.5μLとした。
実施例1:5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物1)
1.4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
0℃のTHF(40mL)中の2,4-ジクロロ-1,3,5-トリアジン(3g、20mmol)の混合物に、1-メチルピラゾール-3-アミン(1.94g、20mmol、1.73mL)を滴下して加えた。次に、DIPEA(2.58g、20mmol、3.49mL)を滴下して加えた。混合物を室温で20時間撹拌し、EtOAc(100mL)で希釈し、飽和NaHCO
3溶液(100mL)で洗浄した。混合物を濾過して、4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを、白色固体として得た(2.3g、収率:35%)。
濾液を収集し、有機相を分離した。塩基性水相を、追加分のEtOAc(100mL)で抽出した。合わせた有機相を、ブライン(200mL)で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、真空で濃縮して、追加分の表題生成物を得た(0.5g、収率:8%;合計2.8g、合計収率:43%)。ESI-MS (M+H)+: 211.0。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ: 11.20-10.78 (m, 1H), 8.69-8.42 (m, 1H), 7.75-7.42 (m, 1H), 6.66-6.28 (m, 1H), 3.85-3.64 (m, 3H)。
2.(4-ブロモ-2-メチルフェニル)メタンアミンの合成
THF(20mL)中の4-ブロモ-2-メチルベンゾニトリル(3g、15mmol)の溶液に、BH
3・THF(1M、45mL、45mmol)を0℃で加えた。溶液を、1時間撹拌し、80℃まで2時間加熱した。混合物を、H
2Oでクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を、真空で濃縮して、残渣を得、これを飽和HCl/EtOAc溶液に懸濁し、濾過した。濾過ケーキを、ジエチルエーテル(20mL×3)で洗浄し、真空下で乾燥して、(4-ブロモ-2-メチルフェニル)メタンアミン塩酸塩を、白色固体として得た(2.1g、収率:69%)。ESI-MS (M+H)
+: 200.1。
3.tert-ブチル4-ブロモ-2-メチルベンジルカルバメートの合成
DCM(30mL)中の(4-ブロモ-2-メチルフェニル)メタンアミン(1.2g、6mmol)の溶液に、Et
3N(1.82g、18mmol)及びBoc
2O(1.43g、6.6mmol)を加えた。混合物を、室温で1時間撹拌し、H
2O(50mL)で希釈し、DCM(50mL×2)で抽出した。有機相を、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、tert-ブチル(4-ブロモ-2-メチルベンジル)カルバメートを、白色固体として得た(1.7g、収率:95%)。これはさらに精製することなく、次のステップで直接使用した。ESI-MS (M+H)
+: 300.1。
4.tert-ブチル2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジルカルバメートの合成
DMF(6mL)中のtert-ブチル(4-ブロモ-2-メチルベンジル)カルバメート(1.5g、5.0mmol)の溶液に、ビス(ピナコラート)ジボロン(1.52g、6.0mmol)、KOAc(1.75g、18mmol)及びPd(dppf)Cl
2・DCM(407mg、0.5mmol)を、N
2下で加えた。混合物を、100℃で2時間撹拌し、室温まで放冷し、H
2O(50mL)で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を、ブラインで洗浄し、乾燥し、真空で濃縮し、シリカゲルカラム(石油エーテル/EtOAc、10:1)により精製して、tert-ブチル(2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、白色固体として得た(1.2g、収率:69%)。ESI-MS (M+H)
+: 348.2。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.61-7.59 (m, 2H), 7.26 (s, 1H), 4.68 (br s, 1H), 4.33 (d, J=5.6 Hz, 2H), 2.32 (s, 3H), 1.45 (s, 9H), 1.34 (s, 12H)。
5.tert-ブチル(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
4-クロロ-N-(1-メチルピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(180mg、0.85mmol)、tert-ブチルN-[[2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチル]カルバメート(594mg、1.71mmol)、Pd(dppf)Cl
2・DCM(70mg、0.09mmol)及びK
2CO
3(472mg、3.42mmol)を含む4mLの1,4-ジオキサン/H
2O(3:1)の混合物を95℃で18時間、N
2雰囲気下で撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を、H
2O(10mL)で希釈し、DCM(10mL)で抽出した。相を分離し、水相をDCM(10mL)で再抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥し(MgSO
4)、濾過し、真空で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc)により精製して、tert-ブチル(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、淡黄色固体として得た(220mg、収率:65%)。ESI-MS (M+H)
+: 396.3。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.90-8.75 (m, 1H), 8.38-8.17 (m, 2H), 7.71-7.57 (m, 1H), 7.47-7.33 (m, 3H), 4.90-4.72 (m, 1H), 4.47-4.35 (m, 2H), 3.96-3.86 (m ,3H), 2.49-2.37 (m, 3H), 1.56-1.49 (m, 9H)。
6.4-(4-(アミノメチル)-3-メチル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
DCM(3mL)中のtert-ブチル(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメート(60mg、0.15mmol)に、TFA(0.12mL)を加えた。結果得られた溶液を、室温で20時間撹拌した。反応混合物を濃縮した後、残渣をMeOHに溶解し、シリカベースの強陽イオン交換(SCX)カラムにロードして精製した。生成物を、MeOH中の2Mアンモニア溶液で洗浄することにより回収した。濾液を、真空で濃縮して、4-(4-(アミノメチル)-3-メチル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを、白色固体として得た(120mg、収率:73%)。ESI-MS (M+H)
+ : 296.2。
7.5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物1)の合成
DCM/DMF(1:1、2mL)中の4-(4-(アミノメチル)-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(45mg、0.15mmol)及び5-(tert-ブチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸カリウム(63mg、0.30mmol)の溶液に、DIPEA(39mg、0.30mmol、53μL)を加えた。白色懸濁液を、室温で10分間撹拌した後、HATU(116mg、0.30mmol)を加えた。反応混合物を、室温で20時間撹拌し続けた。H
2O(10mL)で希釈した後、混合物を、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(23mg、収率:25%)。ESI-MS (M+H)
+: 448.3。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ:10.68-10.27 (m, 1H), 9.50-9.27 (m, 1H), 8.80-8.48 (m, 1H), 8.24-8.02 (m,2H), 7.68-7.47 (m, 1H), 7.40-7.24 (m, 1H), 6.80-6.53 (m, 1H), 4.58-4.39 (m, 2H), 3.78-3.68 (m, 3H), 2.39-2.29 (m, 3H), 1.37 (s, 9H)。
実施例2:3-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物2)
3-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例1、ステップ7の5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成に類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、3-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(11mg、収率:14%)。ESI-MS (M+H)
+: 448.3。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ: 8.87-8.66 (m, 1H), 8.30-8.14 (m,2H), 7.44-7.34 (m, 1H), 7.32-7.23 (m, 1H), 6.92-6.68 (m, 1H), 4.73-4.59 (m, 2H), 3.86-3.74 (m, 3H), 2.45-2.31 (m, 3H), 1.31 (s, 9H)。
実施例3:2-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)オキサゾール-5-カルボキサミド(化合物3)
2-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)オキサゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例1、ステップ7の5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、2-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)オキサゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(11mg、収率:16%)。ESI-MS (M+H)
+: 447.2。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ: 8.87-8.61 (m, 1H), 8.28-8.14 (m,2H), 8.10-7.99 (m, 1H), 7.44-7.33 (m, 1H), 7.33-7.24 (m, 1H), 6.99-6.73 (m, 1H), 4.70-4.54 (m, 2H), 3.86-3.72 (m, 3H), 2.53-2.24 (m, 3H), 1.29 (s, 9H)。
実施例4:1-(tert-ブチル)-4-フルオロ-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(化合物4)
1.1-(tert-ブチル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸の合成
t-BuOH(9.5mL)中の1H-ピラゾール-3-カルボン酸(2.2g、20mmol)の混合物に、濃H
2SO
4(2.0g、20mmol、1.1mL)を滴下様式にて加えた(注意:発熱反応)。反応容器を密閉し、ブラストシールドの後ろに置いた(安全上の予防措置として)後で、反応混合物を100℃に4時間加熱した。反応混合物を、室温まで冷却し、H
2O(10mL)を加えた。反応混合物を、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥し(MgSO
4)、濾過し、真空で濃縮して、粗製1-(tert-ブチル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸(3.5g、粗製)を得て、これをさらに精製することなく次に進めた。
2.1-(tert-ブチル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸エチルの合成
EtOH(30mL)中の粗製1-(tert-ブチル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸(3.5g、21mmol)の溶液に、濃H
2SO
4(204mg、0.21mmol、111μL)を加えた。反応混合物を、18時間、加熱還流した。反応混合物を、室温まで冷却し、真空で濃縮した。残渣を、DCM(20mL)及び飽和NaHCO
3水溶液(20mL)間で分配した。層を分離し、水相を追加分のDCM(20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥し(MgSO
4)、濾過し、真空で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAc)により精製して、1-(tert-ブチル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸エチルを、無色油として得た(3.7g、収率:86%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.64-7.47 (m, 1H), 6.86-6.71 (m, 1H), 4.48-4.28 (m, 2H), 1.63 (s, 9H), 1.46-1.33 (m, 3H)。
3.1-(tert-ブチル)-4-フルオロ-1H-ピラゾール-3-カルボン酸エチルの合成
MeCN(5mL)中の1-(tert-ブチル)-1H-ピラゾール-3-カルボン酸エチル(400mg、2.0mmol)の溶液に、1-(クロロメチル)-4-フルオロ-1,4-ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンジテトラフルオロボレート(794mg、2.2mmol)を加えた。反応容器に蓋をして、80℃の加熱浴に48時間入れた。反応混合物を、室温まで冷却し、濾過した。濾過残渣を、DCMで完全に洗浄し、合わせた濾液を、真空で濃縮した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、1-(tert-ブチル)-4-フルオロ-1H-ピラゾール-3-カルボン酸エチルを、白色固体として得た(60mg、収率:14%)。ESI-MS (M+H)
+: 215.2。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.44 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.49-4.32 (m, 2H), 1.59 (s, 9H), 1.47-1.31 (m, 3H)。
4.1-(tert-ブチル)-4-フルオロ-1H-ピラゾール-3-カルボン酸の合成
THF(2mL)、EtOH(2mL)、及びH
2O(2mL)中の1-(tert-ブチル)-4-フルオロ-1H-ピラゾール-3-カルボン酸エチル(60mg、0.28mmol)の溶液に、LiOH(27mg、1.1mmol)を加えた。反応混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮し、1MのHCl溶液を、pH=2になるまで残りの水相に加えた。水溶液を、真空で濃縮し、LiCl及び所望の生成物である1-(tert-ブチル)-4-フルオロ-1H-ピラゾール-3-カルボン酸(110mg、粗製)の混合物を得て、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 187.2。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.46-7.34 (m, 1H), 1.52 (s, 9H)。
5.1-(tert-ブチル)-4-フルオロ-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(化合物4)の合成
1-(tert-ブチル)-4-フルオロ-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例1、ステップ7の5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、1-(tert-ブチル)-4-フルオロ-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(13mg、収率:21%)。ESI-MS (M+H)
+: 464.3。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 9.57 (br s, 1H), 8.89-8.62 (m, 1H), 8.26-8.06 (m,2H), 7.47-7.39 (m, 1H), 7.39-7.34 (m, 1H), 7.32-7.24 (m, 1H), 6.98-6.76 (m, 2H), 4.74-4.55 (m, 2H), 3.82 (s, 3H), 2.40 (s, 3H), 1.47 (s, 9H)。
実施例5:5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物5)
1.(4-ブロモ-2-クロロフェニル)メタンアミンの合成
0℃のTHF(20mL)中の4-ブロモ-2-クロロベンゾニトリル(3.2g、15mmol)の溶液に、BH
3・THF(1M、45mL、45mmol)を加えた。溶液を、0℃で1時間撹拌し、次に80℃まで2時間加熱した。次に、混合物を、H
2Oでクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機層を収集し、真空で濃縮した。残渣を、飽和HCl/EtOAc溶液とともに撹拌し、濾過した。濾過ケーキを、エーテル(20mL×3)ですすぎ、真空下で乾燥して、(4-ブロモ-2-クロロフェニル)メタンアミンを、白色固体として得た(2.3g、収率:70%)。ESI-MS (M+H)
+: 220.1。
2.tert-ブチル(4-ブロモ-2-クロロベンジル)カルバメートの合成
DCM(30mL)中の(4-ブロモ-2-クロロフェニル)メタンアミン(1.3g、6mmol)の溶液に、Et
3N(1.82g、18mmol)及びBoc
2O(1.43g、6.6mmol)を加えた。混合物を、室温で1時間撹拌した。H
2O(50mL)で希釈した後、混合物をDCM(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、粗製tert-ブチル(4-ブロモ-2-クロロベンジル)カルバメートを、白色固体として得て(1.5g、収率:80%)、これをさらに精製することなく、次のステップで直接使用した。ESI-MS (M+H)
+: 320.1。
3.tert-ブチル(2-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
DMF(6mL)中のtert-ブチル(4-ブロモ-2-クロロベンジル)カルバメート(1.6g、5.0mmol)の溶液に、ビス(ピナコラート)ジボロン(1.52g、6.0mmol)、KOAc(1.75g、18mmol)及びPd(dppf)Cl
2・DCM(407mg、0.5mmol)を、N
2下で加えた。混合物を、100℃で2時間撹拌した。室温まで冷却させた後、混合物を、H
2O(50mL)で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、ブライン(200mL)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、真空で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1)により精製して、tert-ブチル(2-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、白色固体として得た(1.1g、収率:60%)。ESI-MS (2M+Na)
+: 757.2。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.78 (s, 1H), 7.65 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.01 (br s, 1H), 4.41 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 1.44 (s, 9H), 1.35 (s, 12H)。
4.tert-ブチル(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,2,3-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
tert-ブチル(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,2,3-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成は、実施例1、ステップ5のtert-ブチル(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成と類似した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc)により精製して、tert-ブチル(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,2,3-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、淡黄色非晶質固体として得た(420mg、収率:95%)。ESI-MS (M+H)
+: 416.3。
5.4-(4-(アミノメチル)-3-クロロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
4-(4-(アミノメチル)-3-クロロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成は、実施例1、ステップ6の4-(4-(アミノメチル)-3-メチル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成と類似した。粗製物質を、MeOHに溶解し、SCXカラムにロードして精製した。生成物を、MeOH中の2Mアンモニア溶液で洗浄することにより回収した。濾液を、真空で濃縮して、4-(4-(アミノメチル)-3-クロロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを、白色固体として得た(180mg、収率:47%)。ESI-MS (M+H)
+ : 316.3。
6.5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物5)の合成
5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例1、ステップ7の5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、淡黄色固体として得た(6mg、収率:6%)。ESI-MS (M+H)
+: 468.1。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ: 8.84-8.65 (m, 1H), 8.47-8.33 (m,1H), 8.31-8.16 (m, 1H), 7.60-7.47 (m, 1H), 7.45-7.35 (m, 1H), 7.35-7.27 (m, 1H), 6.90-6.78 (m, 1H), 4.82-4.55 (m, 2H), 3.87-3.74 (m, 3H), 1.39 (s, 9H)。
実施例6:3-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物6)
3-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例1、ステップ7の5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、3-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(5mg、収率:6%)。ESI-MS (M+H)
+: 468.1。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.90-8.69 (m, 1H), 8.46-8.35 (m,1H), 8.34-8.18 (m, 1H), 7.61-7.52 (m, 1H), 7.50-7.40 (m, 1H), 7.39-7.28 (m, 1H), 6.94-6.81 (m, 1H), 4.82-4.69 (m, 2H), 3.92-3.78 (m, 3H), 1.33 (s, 9H)。
実施例7:5-(tert-ブチル)-N-(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物7)
1.tert-ブチル(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)カルバメートの合成
tert-ブチル(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)カルバメートの合成は、実施例1、ステップ5のtert-ブチル(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成と類似した。tert-ブチル(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)カルバメートを、WO2015/089337に記載の通りに調製した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc)により精製して、tert-ブチル(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)カルバメートを、白色固体として得た(150mg、収率:16%)。ESI-MS (M+H)
+: 450.1。
2.4-(4-(アミノメチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
4-(4-(アミノメチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成は、実施例1、ステップ6の4-(4-(アミノメチル)-3-メチル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成と類似した。粗製物質を、MeOHに溶解し、SCXカラムにロードして精製した。生成物を、MeOH中の2Mアンモニア溶液で洗浄することにより回収した。濾液を、真空で濃縮して、4-(4-(アミノメチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを、白色固体として得た(90mg、収率:69%)。ESI-MS (M+H)
+ : 350.3。
3.5-(tert-ブチル)-N-(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物7)の合成
5-(tert-ブチル)-N-(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例1、ステップ7の5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-(tert-ブチル)-N-(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、淡黄色固体として得た(4mg、収率:5%)。ESI-MS (M+H)
+: 502.3。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 9.16-8.91 (m, 1H), 8.85-8.73 (m,1H), 8.72-8.67 (m, 1H), 8.61-8.47 (m, 1H), 7.84-7.65 (m, 1H), 7.44-7.22 (m, 2H), 6.92-6.72 (m, 1H), 4.93-4.78 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 1.38 (s, 9H)。
実施例8:3-(tert-ブチル)-N-(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物8)
3-(tert-ブチル)-N-(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例1、ステップ7の5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、3-(tert-ブチル)-N-(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(5mg、収率:7%)。ESI-MS (M+H)
+: 502.3。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ: 8.85-8.65 (m, 2H), 8.63-8.48 (m,1H), 8.23-8.01 (m, 1H), 7.80-7.62 (m, 1H), 7.46-7.34 (m, 1H), 7.34-7.21 (m, 1H), 6.86-6.63 (m, 1H), 4.93-4.74 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 1.39-1.26 (m, 9H)。
実施例9:5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物9)
1.4-ブロモ-2-フルオロ-3-メチルアニリンの合成
MeCN(200mL)中の2-フルオロ-3-メチルアニリン(25.0g、0.20mol)の溶液に、MeCN(100mL)中のNBS(39.1g、0.22mol)の溶液を、25℃で滴下して加えた。反応混合物を、25℃で4時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、50:1)により精製して、4-ブロモ-2-フルオロ-3-メチルアニリンを、褐色油として得た(30g、収率:74%)。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 7.02 (dd, J = 8.8 Hz, 1.6 Hz, 1H), 6.55 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 5.21 (s, 2H), 2.16 (d, J = 2.4 Hz, 3H)。
2.N-(4-ブロモ-2-フルオロ-3-メチルフェニル)アセトアミドの合成
DCM(300mL)中の4-ブロモ-2-フルオロ-3-メチルアニリン(30g、147mmol)及びEt
3N(29.8g、294mmol)の溶液に、AcCl(23.1g、294mmol)を、0℃で滴下して加えた。混合物を、次に25℃で1時間撹拌した。反応混合物を、H
2O(300mL)に注ぎ入れ、DCM(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、ブライン(400mL)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、N-(4-ブロモ-2-フルオロ-3-メチルフェニル)アセトアミドを、褐色固体として得た(34.0g、収率:94%)。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 9.74 (s, 1H), 7.71 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 2.25 (d, J = 2.4 Hz, 3H), 2.06 (s, 3H)。
3.N-(4-シアノ-2-フルオロ-3-メチルフェニル)アセトアミドの合成
DMF(300ml)中のN-(4-ブロモ-2-フルオロ-3-メチルフェニル)アセトアミド(32g、130mmol)及びCu(I)CN(23.3g、260mmol)の混合物を、N
2下で調製し、140℃で17時間加熱した。反応混合物を、H
2O(500mL)に注ぎ入れ、EtOAc(300mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を、ブライン(500mL)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質を、石油エーテル/EtOAc溶液(50:1、300mL)で粉砕し、真空下で乾燥して、N-(4-シアノ-2-フルオロ-3-メチルフェニル)アセトアミドを、黄色固体として得た(25.0g、収率:94%)。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.04 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.54 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 2.36 (s, 3H), 2.11 (s, 3H)。
4.4-アミノ-3-フルオロ-2-メチルベンゾニトリルの合成
EtOH(200mL)中のN-(4-シアノ-2-フルオロ-3-メチルフェニル)アセトアミド(25.0g、0.13mol)の溶液に、濃HCl溶液(12N、100mL)を加えた。混合物を、90℃で17時間加熱した。混合物を、真空で濃縮した。結果得られた白色固体を、EtOAc(200mL)に溶解し、溶液のpHを、飽和Na
2CO
3水溶液(100mL)でpH=7に調整した。層を分離し、有機相を乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、4-アミノ-3-フルオロ-2-メチルベンゾニトリルを、褐色固体として得た(19.0g、収率:97%)。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 7.20 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.61 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 6.13 (s, 2H), 2.24 (d, J = 2.4 Hz, 3H)。
5.4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルベンゾニトリルの合成
MeCN(300mL)中のCu(I)Br(32.5g、226mmol)の懸濁液に、室温で亜硝酸tert-ブチル(23.4g、226mmol)を加えた。次に、MeCN(50mL)中の4-アミノ-3-フルオロ-2-メチルベンゾニトリル(17g、113mmol)の溶液を、65℃で1時間かけて滴下して加えた。混合物を、65℃で17時間撹拌し、室温まで冷却し、真空で濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、15:1)により精製して、4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルベンゾニトリルを、黄色油として得た(14.5g、収率:60%)。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 7.74 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.59 (dd, J
1 = 8.4 Hz, J
2 = 0.8Hz, 1H), 2.41 (d, J = 2.4 Hz, 3H)。
6.(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルフェニル)メタンアミンの合成
THF(150mL)中の4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルベンゾニトリル(15.0g、70mmol)の溶液に、B
2H
6(10.5mL、105mmol、Me
2S中10M)を、25℃でゆっくりと加えた。反応混合物を、65℃で17時間加熱した。混合物を、MeOH(10mL)でクエンチし、真空で濃縮して、粗製(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルフェニル)メタンアミン(15g)を得て、これをさらに精製することなく直接次のステップに使用した。
7.tert-ブチル(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルベンジル)カルバメートの合成
DCM(100mL)中の(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルフェニル)メタンアミン(14g、64mmol)の溶液に、Et
3N(13g、128mmol)、Boc
2O(16.8g、77mmol)を、25℃で加えた。混合物を、25℃で2時間加熱した。混合物を、真空で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、50:1)により精製して、tert-ブチル(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルベンジル)カルバメートを、白色固体として得た(12.0g、収率:59%)。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 7.47 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.37 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.07 (d, J = 6.0Hz, 2H), 2.19 (d, J = 2.0 Hz, 3H), 1.37 (s, 9H)。
8.tert-ブチル(3-フルオロ-2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
1,4-ジオキサン(150mL)中のtert-ブチル(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルベンジル)カルバメート(10g、31.4mmol)の溶液に、ビス(ピナコラート)ジボロン(9.6g、37.7mmol)及びKOAc(6.2g、62.9mmol)を加えた。次に、Pd(dppf)Cl
2・DCM(2.1g、2.5mmol)を、N
2雰囲気下で加えた。反応混合物を、80℃で17時間N
2下で撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、20:1)により精製して、tert-ブチル(3-フルオロ-2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、黄色固体として得た(13.0g、不純)。これを追加で精製することなく使用した。ESI-MS (M-t-Bu)
+: 310.1。
9.tert-ブチル(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
tert-ブチル(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成は、実施例1、ステップ5のtert-ブチル(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成と類似した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc)により精製して、tert-ブチル(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、白色固体として得た(140mg、収率:80%)。ESI-MS (M+H)
+: 414.3。
10.4-(4-(アミノメチル)-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
4-(4-(アミノメチル)-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成は、実施例1、ステップ6の4-(4-(アミノメチル)-3-メチル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成と類似した。粗製物質を、MeOHに溶解し、SCXカラムにロードして精製した。生成物を、MeOH中の2Mアンモニア溶液で洗浄することにより回収した。濾液を、真空で濃縮して、4-(4-(アミノメチル)-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを、黄色固体として得た(140mg、収率:88%)。ESI-MS (M+H)
+: 314.2。
11.5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物9)の合成
5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例1、ステップ7の5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、淡黄色固体として得た(5mg、収率:13%)。ESI-MS (M+H)
+: 466.2。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.94-8.71 (m, 1H), 8.03-7.77 (m, 1H), 7.30 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.20-7.18 (m, 3H), 7.07-6.89 (m, 1H), 4.67 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.83 (s, 3H), 2.30 (s, 3H), 1.40 (s, 9H)。
実施例10:3-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物10)
3-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例1、ステップ7の5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、3-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(5mg、収率:13%)。ESI-MS (M+H)
+: 466.2。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 9.60-9.30 (br m, 1H), 8.90-8.66 (m,1H), 8.08-7.71 (m, 1H), 7.32-7.25 (m, 1H), 7.02-6.85 (m, 1H), 4.70-4.56 (m, 2H), 3.88-3.73 (m, 3H), 2.38-2.22 (m, 3H), 1.31 (s, 9H)。
実施例11:5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物11)
1.4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成は、実施例1、ステップ1の4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成と類似した。粗反応混合物の濾過により、4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを、紫色個体として生成し(2.1g、収率:30%)、濾液の水相からの抽出により、4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの追加のバッチを、紫色固体として生成した(2.0g、収率:30%、;総収率:60%)。ESI-MS (M+H)
+: 211.0。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.81-10.60 (m, 1H), 8.67-8.40 (m, 1H), 8.00-7.79 (m, 1H), 7.58-7.43 (m, 1H), 3.93-3.77 (m, 3H)。
2.tert-ブチル(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
tert-ブチル(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成は、実施例1、ステップ5のtert-ブチル(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成と類似した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc)により精製して、tert-ブチル(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、淡黄色固体として得た(260mg、収率:62%)。ESI-MS (M+H)
+: 396.3。
3.4-(4-(アミノメチル)-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
4-(4-(アミノメチル)-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成は、実施例1、ステップ6の4-(4-(アミノメチル)-3-メチル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成と類似した。粗製物質を、MeOHに溶解し、SCXカラムにロードして精製した。生成物を、MeOH中の2Mアンモニア溶液で洗浄することにより回収した。濾液を、真空で濃縮して、4-(4-(アミノメチル)-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを、白色固体として得た(140mg、収率:73%)。ESI-MS (M+H)
+ : 296.2。
4.5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物11)の合成
5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例1、ステップ7の5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製し、5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(8mg、収率:12%)。ESI-MS (M+H)
+: 448.3。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ:10.32-10.20 (m, 1H), 9.96-9.78 (m, 1H), 8.87-8.64 (m, 1H), 8.34-8.10 (m,2H), 8.04-7.90 (m, 1H), 7.71-7.54 (m, 1H), 7.49-7.37 (m, 1H), 4.62-4.47 (m, 2H), 3.99-3.78 (m, 3H), 2.48-2.35 (m, 3H), 1.38 (s, 9H)。
実施例12:3-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物12)
3-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例1、ステップ7の5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、3-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(21mg、収率:26%)。ESI-MS (M+H)
+: 448.3。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ: 10.26 (br s, 1H), 9.51-9.46 (m, 1H), 8.80-8.71 (m, 1H), 8.23-8.15 (m,2H), 8.00-7.96 (m, 1H), 7.64-7.56 (m, 1H), 7.44-7.39 (m, 1H), 4.55-4.52 (m, 2H), 3.88-3.83 (m, 3H), 2.45-2.42 (m, 3H), 1.44 (s, 9H)。
実施例13:5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物13)
1.tert-ブチル(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
tert-ブチル(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成は、実施例9、ステップ9のtert-ブチル(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成と類似した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc)により精製して、tert-ブチル(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、白色固体として得た(220mg、収率:42%)。ESI-MS (M+H)
+: 414.3。
2.4-(4-(アミノメチル)-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
4-(4-(アミノメチル)-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成は、実施例9、ステップ10の4-(4-(アミノメチル)-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成と類似した。粗製物質を、MeOHに溶解し、SCXカラムにロードして精製した。生成物を、MeOH中の2Mアンモニア溶液で洗浄することにより回収した。濾液を、真空で濃縮して、4-(4-(アミノメチル)-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを、黄色固体として得た(200mg、収率:99%)。ESI-MS (M+H)
+ : 314.2。
3.5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物13)の合成
5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例9、ステップ11の5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、淡黄色固体として得た(36mg、収率:44%)。ESI-MS (M+H)
+: 466.3。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ:10.40-10.25 (m, 1H), 9.61-9.46 (m, 1H), 8.88-8.64 (m, 1H), 8.01-7.75 (m,2H), 7.70-7.51 (m, 1H), 7.33-7.17 (m, 1H), 4.64-4.48 (m, 2H), 3.90-3.76 (m, 3H), 2.40-2.22 (m, 3H), 1.44 (s, 9H)。
実施例14:3-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物14)
3-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例13の5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、3-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(16mg、収率:19%)。ESI-MS (M+H)
+: 466.3。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.33 (d, J= 7.53 Hz, 1H), 9.91-9.87 (m, 1H), 8.81-8.73 (m, 1H), 7.96-7.80 (m, 2H), 7.65-7.55 (m, 1 H), 7.31-7.26 (m, 1 H), 4.57-4.54 (m, 2H), 3.83 (s, 3H), 2.32 (br d, J = 12.8 Hz, 3H), 1.37 (s, 9 H)。
実施例15:5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物15)
1.tert-ブチル(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
1,4-ジオキサン(4mL)及び飽和NaHCO
3水溶液(0.5mL)中のtert-ブチルN-[[2-クロロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチル]カルバメート(500mg、1.36mmol)及び4-クロロ-N-(1-メチルピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(286mg、1.36mmol)の懸濁液に、Pd(dppf)Cl
2・DCM(111mg、0.14mmol)を加えた。結果得られた混合物を、マイクロ波にて140℃で40分間加熱した。反応混合物を、EtOAc(20mL)で希釈し、H
2O(20mL)及びブライン(20mL)で順次洗浄した。水層を、EtOAc(40mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を、乾燥し(MgSO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、20%~100%の勾配)により精製して、tert-ブチル(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、黄色泡状物質として得た(130mg、収率:23%)。ESI-MS (M+H)
+: 416.1。
2.4-(4-(アミノメチル)-3-クロロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
DCM(0.5mL)中のtert-ブチル(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメート(130mg、0.31mmol)の懸濁液に、TFA(0.5mL)を加えた。結果得られた溶液を、室温で1時間撹拌し、次に、真空で濃縮した。4-(4-(アミノメチル)-3-クロロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンのTFA塩を、黄色固体として得て(134mg、収率100%)、さらに精製することなく、次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 316.1。
3.5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物15)の合成
DMF(1mL)中の4-(4-(アミノメチル)-3-クロロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンのTFA塩(45mg、105μmol)及び5-(tert-ブチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸カリウム(26mg、125μmol)の懸濁液に、DIPEA(68mg、524μmol、91μL)、続いてT3Pを含むDMF(80mg、125μmol、85μL、50%純度)を加えた。反応混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を、逆相カラムにロードし、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(22mg、収率:36%)。ESI-MS (M+H)
+: 468.1。
1H NMR (500MHz, CD
3OD) δ: 8.74-8.57 (m, 1H), 8.41-8.32 (m, 1H), 8.29-8.23 (m, 1H), 7.99-7.91 (m, 1H), 7.70-7.57 (m, 1H), 7.51 (dd, J
1 = 14.7 Hz, J
2 = 7.9 Hz, 1H), 4.73 (d, J = 1.8 Hz, 2H), 3.94-3.85 (m, 3H), 1.51-1.46 (m, 9H)。
実施例16:3-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物16)
3-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、3-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(9.3mg、収率:9%)。ESI-MS (M+H)
+: 468.1。
1H NMR (500MHz, CD
3OD) δ: 8.80-8.60 (m, 1H), 8.45-8.37 (m, 1H), 8.32 (td, J
1 = 7.9 Hz, J
2 = 2.1 Hz, 1H), 8.04-7.95 (m, 1H), 7.74-7.62 (m, 1H), 7.58 (dd, J
1 = 18.6 Hz, J
2 = 8.2 Hz, 1H), 4.75 (d, J= 4.9 Hz, 2H), 3.94-3.86 (m, 3H), 1.42 (s, 9H)。
実施例17:5-(tert-ブチル)-N-(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物17)
1.tert-ブチル(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)カルバメートの合成
tert-ブチル(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)カルバメートの合成は、実施例15、ステップ1のtert-ブチル(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、20%~100%の勾配)により精製して、tert-ブチル(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)カルバメートを、黄色泡状物質として得た(125mg、収率:22%)。ESI-MS (M+H)
+: 450.0。
2.4-(4-(アミノメチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
4-(4-(アミノメチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成は、実施例15、ステップ2の4-(4-(アミノメチル)-3-クロロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成と類似した。4-(4-(アミノメチル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンのTFA塩を、黄色固体として得て(134mg、収率:100%)、さらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 350.0。
3.5-(tert-ブチル)-N-(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物17)の合成
5-(tert-ブチル)-N-(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-(tert-ブチル)-N-(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(22mg、収率:36%)。ESI-MS (M+H)
+: 502.2。
1H NMR (500MHz, CD
3OD) δ: 8.79-8.63 (m, 2H), 8.59 (br d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.99 (d, J= 11.0 Hz, 1H), 7.75-7.69 (m, 1H), 7.68 (s, 1H), 4.90-4.87 (m, 2H), 3.90 (d, J= 12.8 Hz, 3H), 1.52-1.47 (m, 9H)。
実施例18:3-(tert-ブチル)-N-(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物18)
3-(tert-ブチル)-N-(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例16の3-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、3-(tert-ブチル)-N-(4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(9.3mg、収率:9%)。ESI-MS (M+H)
+: 502.0。
1H NMR (500MHz, CD
3OD) δ: 9.83 (br dd, J
1 = 11.0 Hz, J
2 = 5.5 Hz, 1H), 8.82-8.63 (m, 3H), 8.02 (d, J= 4.3 Hz, 1H), 7.80-7.72 (m, 1H), 7.71-7.60 (m, 1H), 4.90-4.86 (m, 2H), 3.91 (d, J= 16.5 Hz, 3H), 1.43 (s, 9H)。
実施例19:5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物19)
1.4-ブロモ-2-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンの合成
DMF(150mL)中の2-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)アニリン(21.0g、117mmol)の混合物に、NBS(20.9g、117mmol)を少しずつ加えた。混合物を、15℃で1時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc(500mL)で希釈し、H
2O(500mL)及びブライン(500mL)で順次洗浄した。有機層を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、粗生成物を得た。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1~4:1の勾配)により精製して、4-ブロモ-2-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)アニリンを、黄色油として得た(29.0g、収率:97%)。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 7.32 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.93 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 5.81 (br s, 2H)。
2.4-アミノ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)安息香酸メチルの合成
DMSO(0.4L)及びMeOH(0.4L)中の4-ブロモ-2-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)アニリン(29.0g、112mmol)の溶液に、Pd(OAc)
2(5.03g、22.4mmol)、dppf(18.6g、33.6mmol)及びEt
3N(12.4g、123mmol)を加えた。混合物を、80℃、CO(50Psi)雰囲気下で、16時間撹拌した。反応混合物を、15℃まで冷却し、MeOHを減圧下で除去した。残渣を、EtOAc(1L)で希釈し、H
2O(1L)及びブライン(1L)で順次洗浄した。有機層を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、粗生成物を得た。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1~3:1の勾配)により精製して、4-アミノ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)安息香酸メチル(20.2g、収率:76%)を、無色油として得た。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 7.29 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.00 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 6.23 (br s, 2H), 3.77 (s, 3H)。
3.4-ブロモ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)安息香酸メチルの合成
氷水冷却浴で0℃まで冷却したMeCN(100mL)中の4-アミノ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)安息香酸メチル(20.2g、85.2mmol)の溶液に、HBr(120mL、47%w/w)を滴下様式で加えた。次に、H
2O(20mL)に溶解したNaNO
2(6.46g、93.7mmol)の溶液を、滴下様式で加えた。0℃で20分間撹拌した後、Cu(I)Br(14.7g、102mmol)を、反応混合物に少しずつ加えた。結果得られた反応混合物を、70℃まで加熱し、その温度で16時間撹拌した。反応混合物を、15℃まで冷却し、H
2O(300mL)で希釈し、EtOAc(400mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を、ブライン(800mL)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1~5:1の勾配)により精製して、4-ブロモ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)安息香酸メチルを、黄色油として得た(16.5g、収率:64%)。
1H NMR: (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.82 (dd, J = 8.0, 6.8 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H)。
4.(4-ブロモ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)メタノールの合成
ドライアイス/アセトン冷却浴で-78℃まで冷却したトルエン(50mL)中の4-ブロモ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)安息香酸メチル(6.00g、19.9mmol)の溶液に、DIBAL-H(49.8mL、49.8mmol、トルエン中1M)を加えた。次に、反応混合物を、氷水冷却浴に入れ、0℃で2時間撹拌した。反応混合物を、-78℃まで再冷却し、MeOH(50mL)を加えて、反応混合物をクエンチした。クエンチした反応混合物を、室温まで加温し、EtOAc(800mL)で希釈し、ブライン(500mL×3)で洗浄した。有機層を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1~4:1の勾配)により精製して、(4-ブロモ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)メタノールを、灰白色固体として得た(5.00g、収率:93%)。
1H NMR: (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.76 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.86 (s, 2H), 2.10 (br s, 1H)。
5.4-ブロモ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)ベンジルメタンスルホン酸の合成
0℃のDCM(20mL)中の(4-ブロモ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)メタノール(5.00g、18.3mmol)の溶液に、Et
3N(3.71g、36.6mmol)及びMsCl(2.52g、22.0mmol)を加えた。混合物を、15℃で1時間撹拌した。H
2O(50mL)を加え、クエンチした反応混合物を、DCM(100mL×2)で洗浄した。合わせた有機抽出物を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、4-ブロモ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)ベンジルメタンスルホン酸を、黄色油として得て(6.50g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。
6.(4-ブロモ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)メタンアミンの合成
NH
3・H
2O(50mL)及びi-PrOH(50mL)中の4-ブロモ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)ベンジルメタンスルホン酸(6.50g、粗製)の混合物を、50℃で2時間撹拌した。反応混合物を、15℃まで冷却し、真空で濃縮した。H
2O(100mL)を残渣に加え、混合物を、EtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を、ブライン(200mL)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、3:1~1:1の勾配)により精製して、(4-ブロモ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)メタンアミンを、黄色油として得た(3.50g、2段階収率:70%)。
1H NMR: (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.72 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.01 (s, 2H), 1.52 (br s, 2H)。
7.tert-ブチル(4-ブロモ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)カルバメートの合成
1,4-ジオキサン(20mL)及びH
2O(5mL)中の(4-ブロモ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)メタンアミン(3.50g、12.9mmol)の溶液に、Boc
2O(2.81g、12.9mmol)及びNaHCO
3(2.16g、25.7mmol)を加えた。混合物を、20℃で2時間撹拌した。反応混合物を、H
2O(100mL)で希釈し、EtOAc(150mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を、ブライン(200mL)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、50:1~10:1の勾配)により精製して、tert-ブチル(4-ブロモ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-カルバメートを、無色油として得た(3.80g、収率:79%)。
1H NMR: (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.71 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 4.98 (br s, 1H), 4.45 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 1.45 (s, 9H)。
8.tert-ブチル(3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)カルバメートの合成
1,4-ジオキサン(50mL)中のtert-ブチル(4-ブロモ-3-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)カルバメート(3.80g、10.2mmol)及びビス(ピナコラート)ジボロン(5.19g、20.4mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl
2・DCM(833mg、1.02mmol)及びKOAc(3.01g、30.6mmol)を加えた。混合物を、100℃までN
2下で加熱し、その温度で3時間撹拌した。反応混合物を、15℃まで冷却し、EtOAc(200mL)で希釈した。有機相を、H
2O(200mL)及びブライン(200mL)で順次洗浄した。有機層を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、3:1)により精製して、tert-ブチル(3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)カルバメートを、黄色固体として得て(5.20g、不純)、これをさらに精製することなく次に進めた。
9.tert-ブチル(3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)カルバメートの合成
4-クロロ-N-(1-メチルピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(200mg、0.95mmol)、tert-ブチル(3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)カルバメート(398mg、0.95mmol)、Pd(dppf)Cl
2・DCM(70mg、0.09mmol)及びK
2CO
3(394mg、2.85mmol)を含む2.2mLの1,4-ジオキサン/H
2O(10:1)の混合物を、110℃で18時間にわたってN
2雰囲気下で撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を、Celite(登録商標)を通して濾過し、DCM(10mL)で抽出した。相を分離し、水相をDCM(10mL)で再抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAc)により精製して、tert-ブチル(3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)カルバメートを、淡黄色固体として得た(102mg、収率:23%)。ESI-MS (M+H)
+: 468.2。
10.4-[4-(アミノメチル)-2-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル]-3-フルオロ-N-(1-メチルピラゾール-3-イル)ピリジン-2-アミンの合成
MeOH(2mL)中のtert-ブチル(3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)カルバメート(52mg、0.11mmol)の溶液に、HCl(1,4-ジオキサン中4M溶液、0.11mL)を加え、反応混合物を、室温で18時間撹拌し続けた。反応混合物を、真空で濃縮して、4-[4-(アミノメチル)-2-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル]-3-フルオロ-N-(1-メチルピラゾール-3-イル)ピリジン-2-アミンのHCl塩を得た(55mg、0.13mmol)。粗製物質を、さらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 384.1。
11.5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物19)の合成
DCM(2mL)中の4-(4-(アミノメチル)-2-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(20mg、0.54μmol)及び5-(tert-ブチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸カリウム(11mg、0.54μmol)の溶液に、DIPEA(28mg、0.22mmol、38μL)を加えた。白色懸濁液を、室温で10分間撹拌した後、HATU(21mg、0.54μmol)を加えた。反応混合物を、室温で20時間撹拌し続けた。反応混合物を、真空で濃縮し、粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(5.3mg、収率:18%)。ESI-MS (M+H)
+: 520.1。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ: 11.15 (br s, 1H), 8.84 (br s, 1H), 8.58-7.98 (m, 2H), 7.42 (br s 2H), 7.12-6.26 (m, 1H), 4.99-4.80 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 1.48 (s, 9H)。
実施例20:3-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物20)
3-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例19の5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、3-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(9.3mg、収率:5%)。ESI-MS (M+H)
+: 520.1。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ: 9.99-9.71 (m, 1H), 8.77 (br t, J = 8.3 Hz, 1H), 8.55-8.27 (m, 1H), 7.58-7.48 (m, 2H), 6.91-6.62 (m, 1H), 6.29-6.02 (m, 1H), 4.85-4.73 (m, 2H), 4.04-3.78 (m, 3H), 1.44 (s, 9H)。
実施例21:5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物21)
1.4-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロアニリンの合成
MeCN(100mL)中の3-クロロ-2-フルオロアニリン(18.0g、124mmol)の混合物に、MeCN(100mL)中のNBS(26.4g、148mmol)の溶液を、25℃で滴下様式で加えた。混合物を、25℃で4時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮して、粗生成物を得た。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、50:1)により精製して、4-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロアニリンを、褐色油として得た(18.0g、収率:65%)。
1H NMR: (400 MHz, CD
3OD) δ: 7.13 (dd, J
1 = 8.8 Hz, J
2 = 2.0 Hz, 1H), 6.66 (t, J = 8.4 Hz, 1H)。
2.N-(4-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)アセトアミドの合成
0℃の氷水冷却浴中のDCM(150mL)中の4-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロアニリン(18.0g、80mmol)の溶液に、AcCl(12.6g、160mmol)を滴下様式で、続いてEt
3N(16.2g、160mmol)を加えた。次に、混合物を、30℃で1時間撹拌した。反応混合物を、H
2O(200mL)に注ぎ入れ、DCM(100mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を、ブライン(400mL)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、粗製N-(4-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)アセトアミドを得た(20.0g、粗製)。粗製物質を、さらに精製することなく次に進めた。
1H NMR: (400 MHz, CD
3OD) δ: 7.85 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 2.17 (s, 3H)。
3.N-(3-クロロ-4-シアノ-2-フルオロフェニル)アセトアミドの合成
DMF(200mL)中のN-(4-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロフェニル)アセトアミド(20.0g、75mmol)及びCu(I)CN(13.4g、150mmol)の溶液を、140℃まで加熱し、その温度にてN
2下で17時間撹拌した。反応混合物を、H
2O(500mL)に注ぎ入れ、EtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を、ブライン(500mL)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、粗製N-(3-クロロ-4-シアノ-2-フルオロフェニル)アセトアミドを、褐色固体として得た(14.0g、収率:88%)。粗製物質を、さらに精製することなく次に進めた。
1H NMR: (400 MHz, CD
3OD) δ: 8.30 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 2.19 (s, 3H)。
4.4-アミノ-2-クロロ-3-フルオロベンゾニトリルの合成
EtOH(100mL)中のN-(3-クロロ-4-シアノ-2-フルオロフェニル)アセトアミド(8.0g、38mmol)の溶液に、濃HCl溶液(12N、50mL)を加えた。混合物を、90℃で2時間加熱した。反応混合物を、真空で濃縮し、結果得られた白色固体を、EtOAc(100mL)に溶解した。溶液のpHを、飽和Na
2CO
3水溶液(100mL)でpH=7に調整し、層を分離した。有機相を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、2:1)により精製して、4-アミノ-2-クロロ-3-フルオロベンゾニトリルを、黄色固体として得た(5.0g、収率:78%)。
1H NMR: (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.23 (dd, J
1 = 8.8 Hz, J
2 = 1.6 Hz, 1H), 6.66 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 4.36 (s, 2H)。
5.2-クロロ-3-フルオロ-4-ヨードベンゾニトリルの合成
MeCN(50mL)中のCu(I)I(11.2g、59mmol)の懸濁液に、亜硝酸tert-ブチル(6.0g、59mmol)を、室温で加えた。反応混合物を、65℃まで加熱し、MeCN(50mL)中の4-アミノ-2-クロロ-3-フルオロベンゾニトリル(5.0g、29mmol)の溶液を、65℃で1時間かけて滴下して加えた。混合物を、65℃で17時間撹拌し、次に、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、2:1)により精製して、2-クロロ-3-フルオロ-4-ヨードベンゾニトリルを、黄色固体として得た(6.0g、収率:73%)。
1H NMR: (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.78 (s, 1H), 7.20 (d, J = 7.2 Hz, 1H)。
6.(2-クロロ-3-フルオロ-4-ヨードフェニル)メタンアミンの合成
THF(50mL)中の2-クロロ-3-フルオロ-4-ヨードベンゾニトリル(6.0g、21mmol)の溶液に、BH
3・Me
2S(3.2mL、32mmol、10M)を、30℃で加えた。混合物を、65℃まで加熱し、その温度で2時間撹拌した。MeOH(5mL)を加え、反応混合物を、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、5:1~2:1の勾配)により精製して、(2-クロロ-3-フルオロ-4-ヨードフェニル)メタンアミンを、黄色固体として得た(3.5g、収率:58%)。
1H NMR: (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 7.79 (dd, J
1 = 8.4 Hz, J
2 = 6.4 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.77 (s, 2H)。
7.tert-ブチル(2-クロロ-3-フルオロ-4-ヨードベンジル)カルバメートの合成
DCM(50mL)中の(2-クロロ-3-フルオロ-4-ヨードフェニル)メタンアミン(3.5g、12mmol)の溶液に、DIPEA(2.4g、18mmol)及びBoc
2O(3.2g、15mmol)を加えた。混合物を、30℃で2時間加熱した。混合物を、真空で濃縮し、粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1)により精製して、tert-ブチル(2-クロロ-3-フルオロ-4-ヨードベンジル)カルバメートを、黄色油として得た(4.5g、収率:95%)。
1H NMR: (400MHz, DMSO-d
6) δ: 7.77 (dd, J
1 = 8.0 Hz, J
2 = 6.4 Hz, 1H), 7.48 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.14 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 1.36 (s, 9H)。
8.tert-ブチル(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
N
2雰囲気下の1,4-ジオキサン(50mL)中のtert-ブチル(2-クロロ-3-フルオロ-4-ヨードベンジル)カルバメート(3.5g、9.1mmol)の溶液に、ビス(ピナコラート)ジボロン、(2.8g、10.9mmol)、KOAc(1.8g、18.2mmol)、及びPd(dppf)Cl
2・DCM(734mg、0.9mmol)を順次加えた。混合物を、80℃まで加熱して、17時間N
2下で撹拌した。混合物を、H
2O(100mL)に注ぎ入れ、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質である、tert-ブチル(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、さらに精製することなく次のステップに使用した。ESI-MS (M-t-Bu)
+: 329.9。
9.tert-ブチル(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
1,4-ジオキサン(4mL)及びH
2O(0.4mL)中のtert-ブチル(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメート(500mg、1.3mmol)、4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(273mg、1.3mmol)、及びK
2CO
3(358mg、2.6mmol)の懸濁液を、N
2で5分間脱気した。次に、Pd(dppf)Cl
2・DCM(106mg、0.13mmol)を加えた。結果得られた混合物を、マイクロ波にて140℃で45分間加熱した。反応混合物を、EtOAc(20mL)で希釈し、H
2O(20mL)及びブライン(20mL)で順次洗浄した。水層を、EtOAc(40mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を、乾燥し(MgSO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、20%~100%の勾配)により精製して、tert-ブチル(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、淡黄色固体として得た(244mg、収率:43%)。ESI-MS (M+H)
+: 434.1。
10.4-(4-(アミノメチル)-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
4-(4-(アミノメチル)-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成は、実施例15、ステップ2の4-(4-(アミノメチル)-3-クロロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成と類似した。4-(4-(アミノメチル)-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンのTFA塩を、黄色固体として得て(248mg、収率:100%)、さらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 334.0。
11.5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物21)の合成
5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(18mg、収率:22%)。ESI-MS (M+H)
+: 486.1。
1H NMR (500MHz, CD
3OD) δ: 8.73 (br s, 1H), 8.17-7.86 (m, 1H), 7.69-7.49 (m, 1H), 7.46-7.31 (m, 1H), 6.92-6.61 (m, 1H), 6.28-6.05 (m, 1H), 4.76 (s, 2H), 3.99-3.74 (m, 3H), 1.49 (s, 9H)。
実施例22:3-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物22)
3-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例16の3-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、3-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(7.7mg、収率:4%)。ESI-MS (M+H)
+: 486.1。
1H NMR (500MHz, DMSO-d
6) δ: 10.84-10.55 (m, 1H), 9.95 (br t, J= 6.1 Hz, 1H), 8.86-8.72 (m, 1H), 8.14-7.94 (m, 1H), 7.66-7.60 (m, 1H), 7.43 (d, J= 8.5 Hz, 1H), 6.77-6.52 (m, 1H), 4.63 (d, J= 4.3 Hz, 2H), 3.77 (s, 3H), 1.38 (s, 9H)。
実施例23:5-tert-ブチル-N-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-3-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物23)
1.tert-ブチルN-[(5R)-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]カルバメートの合成
バイアルに、ビス(ピナコラート)ジボロン(744mg、2.93mmol)、[(5R)-5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル]トリフルオロメタンスルホナート(WO2015/089327に記載の通りに調製した、1.0g、2.44mmol)、Pd(dppf)Cl
2・DCM(199mg、0.24mmol)及びKOAc(718mg、7.32mmol)を入れた。1,4-ジオキサン(16mL)を加え、反応混合物を、一晩100℃で撹拌した。反応物を、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過し、EtOAc(100mL)ですすいだ。濾液を、真空で濃縮し、粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0%~100%の勾配)により精製して、tert-ブチルN-[(5R)-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]カルバメートを、薄黄色固体として得た(844mg、収率:89%)。ESI-MS (M+Na)
+: 410.2。
2.tert-ブチルN-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-3-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメート(200mg、0.52mmol)、4-クロロ-N-(1-メチルピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(131mg、0.62mmol)、Pd(dppf)Cl
2・DCM(42mg、0.05mmol)、及びK
2CO
3(143mg、1.03mmol)を含む1,4-ジオキサン(4.13mL)及びH
2O(1.03mL)の溶液を、N
2で5分間脱気した。次に、反応混合物を、100℃まで窒素雰囲気下で加熱し、その温度で18時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc(20mL)で希釈し、Celite(登録商標)のプラグを通して濾過し、追加分のEtOAc(50mL)ですすいだ。濾液を、真空で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー([3:1 EtOAc:EtOH]/ヘプタン、0%~75%の勾配)により精製して、tert-ブチルN-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-3-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]カルバメートを、暗橙色固体として得た(185mg、収率:82%)。ESI-MS (M+H)
+: 436.2。
3.(R)-4-(5-アミノ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成
MeOH(2.1mL)中のtert-ブチルN-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-3-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]カルバメート(185mg、0.43mmol)の溶液に、HCl(MeOH中1.25M、3.40mL)の溶液を、2分かけて滴下様式で加えた。反応物を、18時間室温で撹拌し、次に真空で濃縮して、粗製4-[(5R)-5-アミノ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル]-N-(1-メチルピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩を、灰白色固体として得て(189mg、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 336.1。
4.5-tert-ブチル-N-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-3-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物23)の合成
DCM(2mL)中の4-[(5R)-5-アミノ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル]-N-(1-メチルピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩(75mg、0.20mmol)、及び5-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸カリウム(51mg、0.24mmol)の溶液に、DIPEA(130mg、1.01mmol、176μL)を加えた。反応混合物を、0℃まで冷却し、次にHATU(93mg、0.24mmol)を一度に加え、反応物を、20時間室温で撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー([3:1 EtOAc:EtOH]/ヘプタン、0%~100%の勾配)により精製して、5-tert-ブチル-N-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-3-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドを、灰白色固体として得た(39mg、収率:40%)。ESI-MS (M+H)
+: 488.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.64-10.37 (m, 1H), 9.58 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.75 (br s, 1H), 8.16 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 7.69-7.59 (m, 1H), 7.36 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.80-6.49 (m, 1H), 5.28 (br t, J = 8.9 Hz, 1H), 3.78 (s, 3H) 3.03-2.88 (m, 2H), 1.93 (br d, J = 15.3 Hz, 3H), 1.88-1.70 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.37-1.22 (m, 1H)。
実施例24:1-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(オキセタン-3-イル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]トリアゾール-4-カルボキサミド(化合物24)
1.tert-ブチル(5R)-5-[(1-tert-ブチルトリアゾール-4-カルボニル)アミノ]-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートの合成
tert-ブチル(5R)-5-[(1-tert-ブチルトリアゾール-4-カルボニル)アミノ]-8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレート(WO2015/089337に記載の通りに調製した、300mg、0.56mmol)、4-クロロ-N-(1-メチルピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(129mg、0.61mmol)、Pd(dppf)Cl
2・DCM(45mg、0.06mmol)、及びK
2CO
3(154mg、1.11mmol)を含む1,4-ジオキサン(4.45mL)及びH
2O(1.11mL)の溶液を、N
2で5分間脱気した。反応混合物を、100℃まで窒素雰囲気下で加熱し、その温度で18時間撹拌した。反応混合物を、室温まで冷却し、真空で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー([3:1 EtOAc:EtOH]/ヘプタン、0%~100%の勾配)により精製して、tert-ブチル(5R)-5-[(1-tert-ブチルトリアゾール-4-カルボニル)アミノ]-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートを、橙色固体として得た(175mg、収率:54%)。ESI-MS (M+H)
+: 588.3。
2.1-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-5-イル]トリアゾール-4-カルボキサミド塩酸塩の合成
MeOH(2.98mL)中のtert-ブチル(5R)-5-[(1-tert-ブチルトリアゾール-4-カルボニル)アミノ]-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレート(175mg、0.30mmol)の溶液に、HCl溶液(MeOH中1.25M、2.38mL)を加えた。反応混合物を、50℃まで加熱し、その温度で18時間撹拌した。反応混合物を、室温まで冷却し、真空で濃縮して、1-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-5-イル]トリアゾール-4-カルボキサミド塩酸塩を、黄色固体として得て(173mg、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 488.2。
3.1-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(オキセタン-3-イル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]トリアゾール-4-カルボキサミド(化合物24)の合成
MeOH(8mL)中の1-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-5-イル]トリアゾール-4-カルボキサミド塩酸塩(84mg、0.16mmol)の溶液に、オキセタン-3-オン(58mg、0.80mmol、47μL)、続いてNaBH
3CN(30mg、0.48mmol)を加えた。反応混合物を、室温で18時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮し、残渣を、H
2O(20mL)で希釈した。水相を、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー([3:1 EtOAc:EtOH]/ヘプタン、50%~100%の勾配)により精製して、1-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(オキセタン-3-イル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]トリアゾール-4-カルボキサミドを、淡黄色固体として得た(22mg、収率:25%)。ESI-MS (M+H)
+: 544.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.26 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 9.03 (br dd, J
1 = 15.6 Hz, J
2 = 8.2 Hz, 1H), 8.82-8.68 (m, 2H), 8.27-8.17 (m, 1H), 8.14-8.09 (m, 1H), 8.05-7.92 (m, 1H), 7.63-7.53 (m, 1H), 7.41 (dd, J
1 = 10.7 Hz, J
2 = 8.2 Hz, 1H), 5.46 (br t, J = 9.8 Hz, 1H), 4.60 (br t, J = 6.4 Hz, 1H), 4.50 (br d, J = 6.1 Hz, 2H), 4.48-4.41 (m, 1H), 3.92-3.71 (m, 5H), 3.70-3.61 (m, 1H), 2.97-2.87 (m, 1H), 2.86-2.73 (m, 1H), 2.11 (q, J = 10.8Hz, 1H), 1.86 (br d, J = 12.2 Hz, 1H), 1.65 (d, J = 1.8 Hz, 9H)。
実施例25:5-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-3-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物25)
1.tert-ブチル(5R)-8-ブロモ-5-[(5-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニル)アミノ]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートの合成
DCM(18mL)中のtert-ブチル(5R)-5-アミノ-8-ブロモ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレート(WO2015/089337に記載の通りに調製した、600mg、1.76mmol)、及び5-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸カリウム(442mg、2.11mmol)の溶液を、氷水冷浴において、0℃まで冷却した。DIPEA(682mg、5.28mmol、921μL)、続いてHATU(1.01g、2.64mmol)を加えた。反応混合物を、室温まで加温し、20時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0%~100%の勾配)により精製して、tert-ブチル(5R)-8-ブロモ-5-[(5-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニル)アミノ]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートを、灰白色固体として得た(727mg、収率:84%)ESI-MS (M+Na)
+: 517.0。
2.N-[(5R)-8-ブロモ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-5-イル]-5-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド塩酸塩の合成
MeOH(5.88mL)中のtert-ブチル(5R)-8-ブロモ-5-[(5-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニル)アミノ]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレート(726mg、1.47mmol)の溶液に、HCl(MeOH中1.25M、5.88mL)を加えた。反応混合物を、50℃まで加熱し、その温度で18時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮して、粗製N-[(5R)-8-ブロモ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-5-イル]-5-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド塩酸塩を、白色固体として得て(6380mg、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 395.1。
3.N-[(5R)-8-ブロモ-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-5-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成
MeCN(7.4mL)中のN-[(5R)-8-ブロモ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-5-イル]-5-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド塩酸塩(632mg、1.47mmol)の混合物に、K
2CO
3(610mg、4.41mmol)、続いてトリフルオロメタンスルホン酸2,2,2-トリフルオロエチル(683mg、2.94mmol、424μL)及びEt
3N(223mg、2.21mmol、306μL)を加えた。反応混合物を、70℃で加熱し、その温度で4時間撹拌した。反応混合物を、DCM(20mL)で希釈し、濾過した。濾過ケーキを、DCM(50mL)で洗浄し、合わせた濾液を、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0%~100%の勾配)により精製して、N-[(5R)-8-ブロモ-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-5-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドを、灰白色固体として得た(484mg、収率:69%)。ESI-MS (M+H)
+: 475.0。
4.5-tert-ブチル-N-[(5R)-8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成
N-[(5R)-8-ブロモ-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-5-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(485mg、1.02mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(288mg、1.12mmol)、KOAc(300mg、3.06mmol)、及びPd(dppf)Cl
2・DCM(83mg、0.10mmol)を含む1,4-ジオキサン(10mL)の溶液を、N
2で5分間脱気した。反応混合物を、100℃まで加熱し、その温度で4時間撹拌した。反応混合物を、室温まで冷却し、EtOAc(50mL)で希釈し、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過した。固体を、EtOAc(50mL)で洗浄し、合わせた濾液を、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0%~100%の勾配)により精製して、5-tert-ブチル-N-[(5R)-8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドを、灰白色固体として得た(315mg、収率:59%)。ESI-MS (M+H)
+: 523.2。
5.tert-ブチル(5R)-5-[(1-tert-ブチルトリアゾール-4-カルボニル)アミノ]-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレート(化合物25)の合成
5-tert-ブチル-N-[(5R)-8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(75mg、0.14mmol)、4-クロロ-N-(1-メチルピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(36mg、0.17mmol)、K
2CO
3(60mg、0.43mmol)及びPd(dppf)Cl
2・DCM(12mg、0.01mmol)を含む1,4-ジオキサン(1.15mL)及びH
2O(288μL)の溶液を、N
2で5分間脱気した。反応混合物を、100℃まで加熱し、その温度で18時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー([3:1 EtOAc:EtOH]/ヘプタン、0%~50%の勾配)により精製して、5-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-3-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドを、薄黄色固体として得た(18mg、収率:20%)。ESI-MS (M+H)
+: 571.2。
1H NMR (500MHz, DMSO-d
6) δ: 10.69-10.42 (m, 1H), 9.56 (br d, J = 7.3 Hz, 1H), 8.77 (br s, 1H), 8.25 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.63 (br s, 1H), 7.41 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.79-6.53 (m, 1H), 5.46 (br t, J = 9.5 Hz, 1H), 4.30 (br d, J = 15.3 Hz, 1H), 3.98 (br d, J = 15.3 Hz, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.38-3.32 (m, 1H), 3.25-3.16 (m, 2H), 3.11-2.98 (m, 1H), 2.15-2.00 (m, 1H), 1.81 (br d, J = 14.0 Hz, 1H), 1.45 (s, 9H)。
実施例26:3-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-3-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物26)
1.tert-ブチル(5R)-8-ブロモ-5-[(3-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボニル)アミノ]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートの合成
tert-ブチル(5R)-8-ブロモ-5-[(3-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボニル)アミノ]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートの合成は、実施例25、ステップ1のtert-ブチル(5R)-8-ブロモ-5-[(5-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニル)アミノ]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0%~100%の勾配)により精製して、tert-ブチル(5R)-8-ブロモ-5-[(3-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボニル)アミノ]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートを、灰白色固体として得た(700mg、収率:81%)。ESI-MS (M+Na)
+: 517.0。
2.N-[(5R)-8-ブロモ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-5-イル]-3-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド塩酸塩の合成
N-[(5R)-8-ブロモ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-5-イル]-3-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド塩酸塩の合成は、実施例25、ステップ2のN-[(5R)-8-ブロモ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-5-イル]-5-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド塩酸塩の合成と類似した。粗製N-[(5R)-8-ブロモ-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-5-イル]-3-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド塩酸塩を、白色固体として単離し(616mg、粗製)、さらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 395.1。
3.N-[(5R)-8-ブロモ-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-3-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成
N-[(5R)-8-ブロモ-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-3-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例25、ステップ3のN-[(5R)-8-ブロモ-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-5-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0%~100%の勾配)により精製して、N-[(5R)-8-ブロモ-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-3-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドを、灰白色固体として得た(491mg、収率:73%)。ESI-MS (M+H)
+: 477.0。
4.3-tert-ブチル-N-[(5R)-8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成
3-tert-ブチル-N-[(5R)-8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例25、ステップ4の5-tert-ブチル-N-[(5R)-8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0%~100%の勾配)により精製して、3-tert-ブチル-N-[(5R)-8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドを、灰白色固体として得た(394mg、収率:73%)。ESI-MS (M+H)
+: 523.2。
5.3-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-3-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物26)の合成
3-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-3-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例25、ステップ5の5-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-3-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー([3:1 EtOAc:EtOH]/ヘプタン、0%~50%の勾配)により精製して、3-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-3-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドを、薄黄色固体として得た(25mg、収率:30%)。ESI-MS (M+H)
+: 571.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.71-10.45 (m, 1H), 9.95 (br d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.77 (br s, 1H), 8.28-8.22 (m, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.45 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.79-6.53 (m, 1H), 5.44 (br t, J = 9.5 Hz, 1H), 4.31 (br d, J = 15.9 Hz, 1H), 3.98 (br d, J = 15.3 Hz, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.41-3.33 (m, 1H), 3.25-3.14 (m, 2H), 3.11-2.94 (m, 1H), 2.16-2.03 (m, 1H), 1.83 (br d, J = 13.4 Hz, 1H), 1.41-1.38 (m, 9H)。
実施例27.1-(tert-ブチル)-4-フルオロ-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(化合物27)
1-(tert-ブチル)-4-フルオロ-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例13の5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、1-(tert-ブチル)-4-フルオロ-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(14.5mg、収率:24%)。ESI-MS (M+H)
+: 482.2。
1H NMR (DMSO-
d6, 400MHz) δ: 10.33 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.86-8.68 (m, 1H), 8.56 (br d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.15 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.00-7.74 (m, 2H), 7.69-7.47 (m, 1H), 7.32-7.16 (m, 1H), 4.60-4.42 (m, 2H), 3.83 (s, 3H), 2.32 (dd, J
1 = 12.8 Hz, J
2 = 2.0 Hz, 3H), 1.54 (s, 9H)。
実施例28:5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物28)
1.tert-ブチルN-((2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
1,4-ジオキサン(7.5mL)及びH
2O(2.5mL)中のtert-ブチルN-[[2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メチル]カルバメート(1.08g、2.80mmol)、4-クロロ-N-(1-メチルピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(421mg、2.0mmol)、及びK
2CO
3(830mg、6mmol)の懸濁液を、N
2で5分間脱気した。次に、Pd(dppf)Cl
2・DCM(131mg、0.16mmol)を加えた。結果得られた混合物を、95℃で16時間加熱した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、濾過した。固体を、EtOAc(20mL)で洗浄し、合わせた有機濾液を、乾燥し(MgSO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、10%~100%の勾配)により精製して、tert-ブチルN-((2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、黄色固体として得た(840mg、収率:87%)。ESI-MS (M+H)
+: 434.5。
2.4-(4-(アミノメチル)-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
4-(4-(アミノメチル)-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成は、実施例15、ステップ2の4-(4-(アミノメチル)-3-クロロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン合成と類似した。反応混合物を、MeOH(10mL)で希釈し、SCXカラムで精製した。粗製物質を、2M NH
3-MeOHで溶出し、真空で濃縮して、4-(4-(アミノメチル)-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを、黄色固体として得た(589mg、収率:72%)。それをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 334.4。
3.5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物28)の合成
5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(29mg、収率:47%)。ESI-MS (M+H)
+: 486.3。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.43 - 10.39 (m, 1H), 9.65 - 9.52 (m, 1H), 8.84 - 8.75 (m, 1H), 8.13 - 7.97 (m, 1H), 7.96 - 7.91 (m, 1H), 7.65 - 7.56 (m, 1H), 7.38 - 7.34 (m, 1H), 4.64 - 4.61 (m, 2H), 3.83 (m, 3H), 1.44 (s, 9H)。
実施例29:3-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物29)
3-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、3-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(21mg、収率:25%)。ESI-MS (M+H)
+: 486.3。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.43 - 10.39 (m, 1H), 10.02 - 9.90 (m, 1H), 8.84 - 8.76 (m, 1H), 8.13 - 7.97 (m, 1H), 7.96 - 7.91 (m, 1H), 7.66 - 7.56 (m, 1H), 7.45 - 7.42 (m, 1H), 4.64 - 4.62 (m, 2H), 3.83 (m, 3H), 1.38 (s, 9H)。
実施例30:N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物30)
1.(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)メタンアミンの合成
丸底フラスコ内の固体tert-ブチル(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメート(1.66g、4.30mmol)に、HCl溶液(3.23mL、1,4-ジオキサン中4M)を加え、反応混合物を、周囲温度で1時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮して、粗製(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)メタンアミンを得て(1.23g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 286.3。
2.N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)-5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成
N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)-5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。(5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸カリウムのための合成プロトコルは、BIIB091特許に見出すことができる。)粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAc、0%~100%の勾配)により精製して、N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)-5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドを得た(524mg、収率:2ステップで28%)。ESI-MS (M+H)
+: 436.5。
3.N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物30)の合成
1,4-ジオキサン(1.5mL)及びH
2O(0.3mL)中のN-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)-5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(75mg、0.17mmol)、4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(40mg、0.19mmol)、及びK
2CO
3(48mg、0.34mmol)の懸濁液を、N
2で5分間脱気した。次に、Pd(dppf)Cl
2・DCM(14mg、0.02mmol)を加えた。結果得られた混合物を、100℃にてN
2下で2時間加熱した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、濾過した。固体を、EtOAc(20mL)で洗浄し、合わせた有機濾液を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%NH
4OHを移動相とした)により精製して、黄色固体として得た(18mg、収率:21%)。ESI-MS (M+H)
+: 484.5。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ : 8.86-8.71 (m, 1H), 8.15-8.02 (m, 1H), 8.01-7.87 (m, 1H), 7.61-7.52 (m, 1H), 7.45-7.34 (m, 2H), 7.20-7.10 (m, 1H), 4.89-4.79 (m, 2H), 4.05-3.85 (m, 3H), 1.63-1.58 (m, 3H), 1.53-1.48 (m, 2H), 1.13-1.08 (m, 2H)。
実施例31:5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)オキサゾール-2-カルボキサミド(化合物31)
5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)オキサゾール-2-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)オキサゾール-2-カルボキサミドを、黄色固体として得た(6.1mg、収率:15%)。ESI-MS (M+H)
+: 465.0。
1H NMR (500MHz, DMSO-d
6)δ: 10.34 - 10.33 (m, 1H), 9.44 - 9.38 (m, 1H), 8.80 - 8.72 (m, 1H), 7.95 - 7.91 (m, 1H), 7.80 (br t, J= 7.9 Hz, 1H), 7.64 - 7.55 (m, 1H), 7.22 (br dd, J= 14.0 Hz, 7.9 Hz, 1H), 7.12 (s, 1H), 4.51 - 4.49 (m, 2H), 3.82 (s, 3H), 2.33 - 2.23 (m, 3H), 1.30 (s, 9H)。
実施例32:N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物32)
N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドを、黄色固体として得た(14.1mg、収率:35%)。ESI-MS (M+H)
+: 464.0。
1H NMR (500MHz, DMSO-d
6)δ: 10.35 - 10.33 (m, 1H), 9.48 - 9.44 (m, 1H), 8.81 - 8.72 (m, 1H), 7.96 - 7.91 (m, 1H), 7.83 - 7.77 (m, 1H), 7.64 - 7.55 (m, 1H), 7.24 - 7.18 (m, 1H), 4.52 (br t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.83 (s, 3H), 2.33 - 2.28 (m, 3H), 1.54 (s, 3H), 1.40 - 1.37 (m, 2H), 1.19 - 1.15 (m, 2H)。
実施例33:5-tert-ブチル-N-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物33)
1.tert-ブチルN-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメート(540mg、1.42mmol)、4-クロロ-N-(1-メチルピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(300mg、1.42mmol)、Pd(dppf)Cl
2・DCM(116mg、0.14mmol)、及びK
2CO
3(392mg、2.84mmol)を含む1,4-ジオキサン(6mL)及びH
2O(2mL)の溶液を、N
2で5分間脱気した。次に、反応混合物を、95℃まで窒素雰囲気下で加熱し、その温度で18時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、H
2O(20mL)で希釈し、DCM(20mL)で抽出した。相を分離し、水相をDCM(10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥し(MgSO
4)、濾過し、真空で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、0%~100%の勾配)により精製して、tert-ブチルN-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]カルバメートを、淡黄色固体として得た(250mg、収率:40%)。ESI-MS (M+H)
+: 436.4。
2.4-[(5R)-5-アミノ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル]-N-(1-メチルピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
DCM(5.0mL)中のtert-ブチルN-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]カルバメート(185mg、0.43mmol)の溶液に、TFA(1.31g、11.5mmol、0.88mL)を加えた。反応物を、周囲温度で18時間撹拌し、次に、MeOH(10mL)で希釈した。混合物を、SCXカラムで精製し、粗生成物を、2M NH
3-MeOHで溶出して、4-[(5R)-5-アミノ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル]-N-(1-メチルピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを、淡黄色固体として得て(175mg、収率:91%)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 336.3。
3.5-tert-ブチル-N-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物33)の合成
DMF(1mL)中の4-[(5R)-5-アミノ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル]-N-(1-メチルピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(34mg、0.135mmol)、及び5-tert-ブチル-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸カリウム(51mg、0.27mmol)の混合物に、DIPEA(35mg、0.27mmol、47μL)を加えた。反応混合物を、0℃まで冷却し、次に、T3P(171mg、0.27mmol、DMF中50%溶液)を滴下して加え、反応物を、30分間0℃で、続いて20時間室温で撹拌した。混合物を、EtOAc(5mL)及びH
2O(5mL)で希釈した。相を分離し、水相をEtOAc(10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-tert-ブチル-N-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(14mg、収率:16%)。ESI-MS (M+H)
+: 488.4。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.25 (s, 1H), 9.61 - 9.57 (m, 1H), 8.79 - 8.70 (m, 1H), 8.21 - 8.13 (m, 2H), 7.99 - 7.95 (m, 1H), 7.64 - 7.55 (m, 1H), 7.40 - 7.35 (m, 1H), 5.29 (br t, J= 8.8 Hz, 1H), 3.87 - 3.83 (m, 3H), 2.98 - 2.95 (m, 2H), 2.06 - 1.71 (m, 6H), 1.46 (s, 9H)。
実施例34:3-tert-ブチル-N-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物34)
3-tert-ブチル-N-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例33、ステップ3の5-tert-ブチル-N-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、3-tert-ブチル-N-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(21mg、収率:25%)。ESI-MS (M+H)
+: 488.4。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.28 (m, 1H), 10.06 - 9.93 (m, 1H), 8.78 - 8.70 (m, 1H), 8.24 - 8.10 (m, 2H), 8.99 - 7.95 (m, 1H), 7.65 - 7.56 (m, 1H), 7.45 - 7.34 (m, 1H), 5.34 - 5.21 (m, 1H), 3.86 - 3.83 (m, 3H), 3.04 - 2.89 (m, 2H), 2.11 - 1.70 (m, 6H), 1.40 (s, 9H)。
実施例35:2-tert-ブチル-N-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]-オキサゾール-5-カルボキサミド(化合物35)
2-tert-ブチル-N-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]-オキサゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例33、ステップ3の5-tert-ブチル-N-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、2-tert-ブチル-N-[(5R)-2-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル]-オキサゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、白色固体として得た(18mg、収率:16%)。ESI-MS (M+H)
+: 487.4。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.23 (s, 1H), 8.78 - 8.69 (m, 1H), 8.59 - 8.56 (m, 2H), 8.25 - 8.07 (m, 2H), 7.99 - 7.95 (m, 1H), 7.64 - 7.55 (m, 1H), 7.38 - 7.32 (m, 1H), 5.26 (br t, J= 8.4 Hz, 1H), 3.86 - 3.83 (m, 3H), 2.97 (br s, 2H), 2.05 - 1.73 (m, 6H), 1.39 (s, 9H)。
実施例36:1-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物36)
1-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、1-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(5.5mg、収率:8%)。ESI-MS (M+H)
+: 464.6。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ: 10.20 (br s, 1H), 8.85 - 8.73 (m, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.02 - 7.93 (m, 2H), 7.90 - 7.85 (m, 1H), 7.73 - 7.68 (m, 1H), 7.25 - 7.17 (m, 1H), 6.56 - 6.39 (m, 1H), 4.68 - 4.63 (m, 2H), 3.96 (s, 3H), 2.35 - 2.24 (m, 3H), 1.62 (m, 9H)。
実施例37:1-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物37)
1-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、1-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(24.9mg、収率:47%)。ESI-MS (M+H)
+: 446.0。
1HNMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.26 - 10.25 (m, 1H), 8.79 - 8.70 (m, 1H), 8.53 - 8.49 (m, 1H), 8.33 (d, J= 3.1 Hz, 1H), 8.22 - 8.14 (m, 1H), 7.99 - 7.95 (m, 1H), 7.93 (m, 1H), 7.64 - 7.55 (m, 2H), 7.41 (br dd, J= 15.0 Hz, 8.2 Hz, 1H), 4.48 (br t, J= 4.6 Hz, 2H), 3.87 - 3.83 (m, 3H), 2.43 - 2.41 (m 3H), 1.53 (s, 9H)。
実施例38:5-tert-ブチル-N-((2-メチル-4-(4-((1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル))フェニル)メチル)イソオキサゾール-3-カルボキサミド(化合物38)
5-tert-ブチル-N-((2-メチル-4-(4-((1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル))フェニル)メチル)イソオキサゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-tert-ブチル-N-((2-メチル-4-(4-((1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル))フェニル)メチル)イソオキサゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(14.3mg、収率:24%)。ESI-MS (M+H)
+: 447.3。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.27 - 10.25 (m, 1H), 9.28 - 9.24 (m, 1H), 8.79 - 8.70 (m, 1H), 8.22 - 8.14 (m, 2H), 8.00 - 7.95 (m, 1H), 7.63 - 7.55 (m, 1H), 7.42 - 7.37 (m, 1H), 6.61 (s, 1H), 4.51 - 4.50 (m, 2H), 3.88 - 3.83 (m, 3H), 2.43 - 2.41 (m, 3H), 1.33 (s, 9H)。
実施例39:2-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-2H-テトラゾール-5-カルボキサミド(化合物39)
2-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-2H-テトラゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、2-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-2H-テトラゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(11.4mg、収率:19%)。ESI-MS (M+H)
+: 448.3。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.26 - 10.24 (m, 1H), 9.59 - 9.52 (m, 1H), 8.79 - 8.70 (m, 1H), 8.22 - 8.14 (m, 2H), 8.00 - 7.95 (m, 1H), 7.63 - 7.55 (m, 1H), 7.44 - 7.40 (m,1H), 4.59 - 4.53 (m, 2H), 3.87 - 3.83 (m, 3H), 2.45 - 2.43 (m, 3H), 1.74 (s, 9H)。
実施例40:N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物40)
N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(8.3mg、収率:16%)。ESI-MS (M+H)
+: 446.0。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.27 - 10.23 (m, 1H), 9.46 - 9.40 (m, 1H), 8.79 - 8.70 (m, 1H), 8.23 - 8.18 (m, 1H), 8.17 - 8.13 (m, 1H), 8.00 - 7.95 (m, 1H), 7.63 - 7.55 (m, 1H), 7.41 - 7.37 (m, 1H), 4.51 (br t, J= 4.9 Hz, 2H), 3.88 - 3.83 (m, 3H), 2.43 - 2.41 (m, 3H), 1.55 (s, 3H), 1.41 - 1.37 (m, 2H), 1.22 - 1.15 (m, 2H)。
実施例41:5-(2,3-シス-ジメチルシクロプロピル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
1.2,3-シス-ジメチルシクロプロパン-1-カルボン酸エチルの合成
0℃のDCM(1.5L)中の(Z)-ブト-2-エン(22.5g、401mmol)及びRh(OAc)
2二量体(2.35g、5.3mmol)の溶液に、2-ジアゾ酢酸エチル(130g、1140mmol)を4時間かけて加えた。混合物を、20℃で16時間撹拌した。反応混合物を、シリカゲルのパッドを通して濾過し、真空で濃縮して、2,3-シス-ジメチルシクロプロパン-1-カルボン酸エチルを、黄色油として得て(60g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。
2.2,3-シス-ジメチルシクロプロパン-1-カルボン酸の合成
MeOH(400mL)中の2,3-シス-ジメチルシクロプロパン-1-カルボン酸エチル(60g、422mmol)の溶液を、H
2O(200mL)中のKOH(90g、1.6mol)に室温で加えた。反応が完了した後、溶媒を、真空蒸留により除去し、DCM(700mL)を加えた。水層を分離し、pH=1になるまで4MのHCl水溶液で酸性化した。酸性水相を、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、2,3-シス-ジメチルシクロプロパン-1-カルボン酸(36.1g、収率:2ステップで75%)を得て、これをさらに精製することなく次に進めた。
3.5-(2,3-シス-ジメチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチルの合成
DCM(500mL)中の塩化オキサリル(28.2mL、328mmol)の溶液に、2,3-シス-ジメチルシクロプロパン-1-カルボン酸(30g、263mmol)を加え、反応混合物を、周囲温度で1時間撹拌した。過剰の塩化オキサリルを、蒸留により除去して、粗製2,3-シス-ジメチルシクロプロパン-1-カルボニルクロリドを得た。-15℃のDCM(500mL)中の(E)-2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)酢酸エチル(34.7g、263mmol)及びDIPEA(67.8g、526mmol)の溶液に、粗製2,3-シス-ジメチルシクロプロパン-1-カルボニルクロリドを滴下して加えた。結果得られた溶液を、周囲温度まで加温しながら撹拌し、その温度で16時間撹拌し続けた。水(800mL)を加え、層を分離した。水相を、DCM(300mL×3)で抽出し、合わせた有機相を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。残渣に、ピリジン(400mL)を加え、混合物を110℃まで加熱し、その温度で16時間撹拌した。次に、反応混合物を周囲温度まで冷却し、真空で濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン、1%~10%の勾配)により精製して、5-(2,3-シス-ジメチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチルを、黄色油として得て(9g、収率:16%)、これをさらに精製することなく次に進めた。
4.5-(2,3-シス-ジメチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸カリウムの合成
MeOH(40mL)中の5-(2,3-シス-ジメチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチル(6g、28.5mmol)の溶液を、H
2O(20mL)に溶解したKOH(1.75g、31.2mmol)の溶液に加えた。反応が完了したら、溶媒を、真空蒸留により除去し、DCM(70mL)を加えた。水層を分離し、真空で濃縮して、5-(2,3-シス-ジメチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸カリウムを、白色固体として得た(5.21g、82%収率)。ESI-MS (M+H)
+: 183.0。主要異性体:
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 1.11 - 1.08 (m, 1H), 1.04 (td, J = 4.3 Hz, 1.8 Hz, 1H), 0.97 - 0.95 (m, 6H), 0.76 - 0.72 (m, 1H)。微量異性体:
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 1.08 - 1.05 (m, 1H), 1.02 - 0.99 (m, 1H), 0.99 - 0.97 (m, 6H), 0.72 - 0.69 (m, 1H)。
5.5-(2,3-シス-ジメチルシクロプロピル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物41)の合成
5-(2,3-シス-ジメチルシクロプロピル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-(2,3-シス-ジメチルシクロプロピル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(2.3mg、収率:3%)。ESI-MS (M+H)
+ : 446.2。利用可能なNMRデータは無い。
実施例42:5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)イソオキサゾール-3-カルボキサミド(化合物42)
5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)イソオキサゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例49、ステップ4の5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%NH
3/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)イソオキサゾール-3-カルボキサミドを、白色固体として得た(11.4mg、収率:13%)。ESI-MS (M+H)
+: 447.0。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.60 - 10.49 (br m, 2H), 9.25 (br t, J = 5.8Hz, 1H), 8.75 (br s, 1H), 8.19 - 8.16 (m, 1H), 7.65 (br s, 1H), 7.38 (br d, J= 7.9 Hz, 1H), 6.75 (br s, 1H), 6.60 (s, 1H), 4.50 (br d, J= 6.1 Hz, 2H), 3.78 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 1.33 (s, 9H)。
実施例43:3-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)イソオキサゾール-5-カルボキサミド(化合物43)
3-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)イソオキサゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例49、ステップ4の5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%NH
3/H
2Oを移動相とした)により精製して、3-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)イソオキサゾール-5-カルボキサミドを、白色固体として得た(7.2mg、収率:8%)。ESI-MS (M+H)
+: 447.0。
1H NMR (500MHz, DMSO-d
6) δ: 10.63 - 10.46 (m, 1H), 9.40 (br t, J= 5.8 Hz, 1H), 8.75 (br s, 1H), 8.19 - 8.17 (m, 1H), 7.65 (br s, 1H), 7.39 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.18 (s, 1H), 6.79 - 6.50 (m, 2H), 4.51 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 3.78 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 1.31 (s, 9H)。
実施例44:5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
1.(E)-2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)酢酸エチルの合成
EtOH(75mL)及びH
2O(25mL)中のカルボノシアニド酸エチル(10g、101mmol)の溶液に、Na
2CO
3(10.7g、101mmol)及びヒドロキシルアミン塩酸塩(7.0g、101mmol、1.0当量)を、25℃で加えた。反応混合物を、25℃で12時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc(100mL)に注ぎ入れ、濾過し、濾液を真空で濃縮した。残渣を、EtOAc(100mL)に再溶解し、濾過し、濾液を真空で濃縮して、(E)-2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)酢酸エチルを、黄色固体として得て(10g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+:イオン化せず。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 4.37-4.32 (m, 2H), 1.38-1.30 (m, 3H)。
2.(E)-2-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルプロパナミド)-2-(ヒドロキシイミノ)酢酸エチルの合成
DCM(10mL)中の(E)-2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)酢酸エチル(500mg、3.8mmol)、3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルプロパン酸(447mg、3.8mmol)、HATU(2.9g、7.6mmol)、及びDIPEA(977mg、7.6mmol)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。追加分のDCM(30mL)を加え、有機相を、H
2O(10mL×3)で洗浄した。有機相を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、5:1~0:1の勾配)により精製して、(E)-2-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルプロパナミド)-2-(ヒドロキシイミノ)酢酸エチルを、白色固体として得た(500mg、収率:57%)。ESI-MS (M+H)
+: 233.1。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD) δ: 4.37 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 3.66 (s, 2H), 1.38 (t, J = 7.0 Hz , 3H), 1.28 (s, 6H)。
3.5-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチルの合成
ピリジン(10mL)中の(E)-2-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルプロパナミド)-2-(ヒドロキシイミノ)酢酸エチル(500mg、2.2mmol)の溶液を、80℃まで加熱し、その温度で12時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1~1:1の勾配)により精製して、5-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチルを、無色油として得た(250mg、収率:54%)。ESI-MS (M+H)
+: 215.1。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ: 4.50 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.81 (s, 2H), 1.46 (s, 6H), 1.28-1.14 (m, 3H)。
4.5-(2-メチル-1-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)プロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチルの合成
0℃のDCM中(10mL)の5-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチル(430mg、2.0mmol)及びDIPEA(390mg、3.0mmol)の溶液に、Tf
2O(566mg、2.0当量)を加えた。反応混合物を、25℃で2時間撹拌した。追加分のDCM(40mL)を加え、有機相を、H
2O(20mL×3)で洗浄した。有機相を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1~1:1の勾配)により精製して、5-(2-メチル-1-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)プロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチルを、無色油として得た(600mg、収率:86%)。ESI-MS (M+H)
+: 347.1。
5.5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチルの合成
THF(30mL)中の5-(2-メチル-1-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)プロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチル(600mg、1.7mmol)及びテトラブチルアンモニウムビフルオリド(536mg、1.9mmol)の溶液を、40℃まで加熱し、その温度で12時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、真空で濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1~3:1の勾配)により精製して、5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチルを、無色油として得た(330mg、収率:88%)。ESI-MS (M+H)
+: 217.1。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ: 4.63 (s, 1H), 4.53-4.51 (m, 3H), 1.52 (s, 6H), 1.44 (t, J = 7.5 Hz, 3H)。
6.5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸の合成
MeOH(20mL)中の5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチル(300mg、1.4mmol)の溶液に、H
2O(10mL)中のNaOH(111mg、2.8mmol)の溶液を、25℃で加えた。反応混合物を、その温度で2時間撹拌した。反応混合物のpHを、HCl水溶液(1M)を加えて、pH=6に調整した。反応混合物を、真空で濃縮して、MeOHを除去し、水相を凍結乾燥して、5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸を、白色固体として得て(300mg、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+:イオン化せず。
7.5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物44)の合成
DCM(60mL)中の4-(4-(アミノメチル)-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(100mg、0.34mmol)、5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸(64mg、0.34mmol)、HATU(155mg、0.41mmol)、及びDIPEA(88mg、0.68mmol)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。追加分のDCM(30mL)を加え、有機相を、H
2O(10mL×3)で洗浄した。有機相を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのHCl塩を、白色固体として得た(39mg、収率:22%)。ESI-MS (M+H)
+: 466.1。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.05 (s, 1H), 9.12 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.19-8.15 (m, 2H), 7.58 (s, 1H), 7.44-7.42 (m, 1H), 6.63 (s, 1H), 4.65-4.55 (m, 4H), 3.78 (s, 3H), 2.43 (s, 3H), 1.46 (s, 6H)。
実施例45.N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物45)
20℃のDCM(20mL)中の4-(4-(アミノメチル)-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(120mg、0.38mmol)のHCl塩の溶液に、DIPEA(148mg、1.2mmol)、続いて5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(158mg、0.76mmol)を加えた。反応混合物を、その温度で1時間撹拌し続けた。反応混合物を、真空で濃縮し、粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのHCl塩を、白色固体として得た(44mg、収率:23%)。ESI-MS (M+H)
+: 484.1。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, t = 80 °C) δ: 10.14 (s, 1H), 9.18 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 7.88 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.63 (d, J= 47 Hz, 2H), 4.60-4.58 (m, 2H), 3.80 (s, 3H), 2.35 (s, 3H), 1.49 (d, J = 2.0 Hz, 6H)。
実施例46:N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-3-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド
1.(E)-1-(フルオロメチル)-N’-ヒドロキシシクロプロパン-1-カルボキシミダミドの合成
EtOH(15mL)及びH
2O(1mL)中の1-(フルオロメチル)シクロプロパン-1-カルボニトリル(850mg、8.5mmol)の溶液に、Na
2CO
3(1.8g、17mmol)及びヒドロキシルアミン塩酸塩(1.2g、17mmol)を加えた。反応混合物を、80℃まで加熱し、その温度で4時間撹拌した。混合物を、周囲温度まで冷却し、H
2O(50mL)に注ぎ入れ、EtOAc(150mL)で抽出した。有機相を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、(E)-1-(フルオロメチル)-N’-ヒドロキシシクロプロパン-1-カルボキシミダミドを、白色固体として得て(1g、収率:90%)、これをさらに精製することなく次に進めた。
2.3-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボン酸エチルの合成
ピリジン(20mL)中の(E)-1-(フルオロメチル)-N’-ヒドロキシシクロプロパン-1-カルボキシミダミド(5.2g、39mmol)の溶液を、0℃まで冷却した。次に、クロロオキソ酢酸エチル(5.3mL、47mmol)を滴下して加えた。加え終わったら、反応混合物を、80℃まで加熱し、その温度で2時間撹拌した。反応混合物を、氷水(100mL)に注ぎ入れ、水相を、DCM(30mL×3)で抽出した。有機相を、HCl溶液(30mL、1M)、続いてブライン(30mL)で洗浄した。有機相を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、3-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボン酸エチルを得て(6.1g、収率:85%)、これをさらに精製することなく次に進めた。
3.3-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボン酸カリウムの合成
3-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボン酸カリウムの合成は、実施例41、ステップ4の5-(2,3-シス-ジメチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸カリウムの合成と類似した。粗製物質を、真空で濃縮して、3-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボン酸カリウムを、白色固体として得た(4g、収率:78%)。ESI-MS (M+H)
+: 187.0。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 4.72 (s, 1 H), 4.62 (s, 1 H), 1.20 - 1.26 (m, 2 H), 1.13 - 1.19 (m, 2 H)。
13C NMR (126 MHz, DMSO-d
6) δ: 174.7, 170.6, 155.7, 86.8, 85.5, 19.0 (d, J= 24 Hz), 12.9 (d, J= 5 Hz)。
4.N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-3-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物46)の合成
N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-3-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-3-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(12.8mg、収率:12%)。ESI-MS (M+H)
+: 482.2。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ: 9.70 (br s, 1H), 8.88 (br s, 1H), 8.13 - 7.82 (br s, 1H), 7.39 - 7.37 (m, 1H), 7.28 - 7.24 (br s, 2H), 7.14 - 6.98 (br s, 1H), 4.77 (s, 1H), 4.73 (d, J= 6.1 Hz, 2H), 4.67 (s, 1H), 3.90 (s, 3H), 2.38 (br s, 3H), 1.47 - 1.41 (m, 2H), 1.27 - 1.22 (m, 2H)。
実施例47.N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-3-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物47)
N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-3-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-3-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(14.9mg、収率:36%)。ESI-MS (M+H)
+: 482.0。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.35 - 10.33 (m, 1H), 9.90 - 9.84 (m, 1H), 8.81 - 8.72 (m, 1H), 7.95 - 7.90 (m, 1H), 7.83 - 7.78 (m, 1H), 7.65 - 7.55 (m, 1H), 7.29 - 7.25 (m, 1H), 4.78 - 4.68 (m, 2H), 4.55 - 4.52 (m, 2H), 3.83 - 3.82 (m, 3H), 2.33 - 2.28 (m, 3H), 1.36 - 1.31 (m, 2H), 1.31 - 1.28 (m, 2H)。
実施例48.3-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物48)
3-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、3-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドを、黄色固体として得た(24.9mg、収率:20%)。ESI-MS (M+H)
+: 464.0。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.27 - 10.26 (m, 1H), 9.87 - 9.83 (m, 1H), 8.79 - 8.70 (m, 1H), 8.24 - 8.13 (m, 2H), 7.99 - 7.95 (m, 1H), 7.64 - 7.55 (m, 1H), 7.44 (br dd, J= 13.1 Hz, 8.2 Hz, 1H), 4.78 - 4.68 (m, 2H), 4.52 (br t, J= 4.9 Hz, 2H), 3.87 - 3.83 (m, 3H), 2.43 - 2.41 (m, 3H), 1.36 - 1.32 (m, 2H). 1.32 - 1.28 (m, 2H)。
実施例49:5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
1.1-(フルオロメチル)シクロプロパン-1-カルボン酸エチルの合成
-10℃のDCM(50mL)中の1-(ヒドロキシメチル)シクロプロパン-1-カルボン酸エチル(3.0g、21mmol)の溶液に、Ar下でDAST(6.0g、40mmol)を加えた。反応混合物を、1時間かけて周囲温度に温めながら撹拌し、その温度で23時間撹拌し続けた。HClの水溶液(10%、5滴)及びH
2O(50mL)を加え、層を分離した。水層を、DCM(50mL)で抽出し、合わせた有機相を、H
2O(50mL)及びブライン(50mL)で順次洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濾過した。濾液を、真空で濃縮して、1-(フルオロメチル)シクロプロパン-1-カルボン酸エチルを得て(3.0g、収率:99%)、これをさらに精製することなく次に進めた。
2.1-(フルオロメチル)シクロプロパン-1-カルボン酸の合成
THF及びMeOHの混合物(1:1、50mL)中の1-(フルオロメチル)シクロプロパン-1-カルボン酸エチル(5.0g、34mmol)の溶液に、LiOHの水溶液(50mL中2.1g)を加えた。均一な混合物を、周囲温度で18時間撹拌し、HCl溶液(10%)を、pH=2になるまで加えた。酸性水相を、Et
2O(100mL×3)で抽出し、エーテル抽出物を真空で濃縮して、1-(フルオロメチル)シクロプロパン-1-カルボン酸を、明褐色油として得て(3.4g、収率:85%)、これをさらに精製することなく次に進めた。
3.5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチルの合成
周囲温度のDCM(20mL)中の1-(フルオロメチル)シクロプロパン-1-カルボン酸(1.0g、8.5mmol)、TBTU(3.3g、10.2mmol)、及びDIPEA(2.2g、16.9mmol)の溶液に、(E)-2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)酢酸エチル(1.2g、9.3mmol)を加えた。反応混合物を、周囲温度で18時間撹拌し、EtOAc(100mL)を加えた。層を分離し、有機相を、飽和NaHCO
3水溶液(100mL)で洗浄した。次に、有機相を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質(白色固体)を、THF(20mL)に溶解し、TBAF(1.1g、4.2mmol)を加えた。反応混合物を、加熱還流し、その温度で18時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、EtOAc(100mL)で希釈した。有機相を、飽和NaHCO
3水溶液(100mL)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1:1)により精製して、5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチルを、褐色油として得た(1.1g、収率:60%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ: 4.81 (s, 1H), 4.71 (s, 1H), 4.50 (q, J= 7.1Hz, 2H), 1.71 - 1.66 (m, 2H), 1.46 - 1.42 (m, 3H), 1.42 - 1.38 (m, 2H)。
4.5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物49)の合成
THF(500μL)中の4-(4-(アミノメチル)-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(28mg、93μmol)及び5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチル(22mg、102μmol)の溶液に、DABAL-Me
3(36mg、140μmol)を加えた。反応混合物を、周囲温度で20時間撹拌した。反応混合物を、MeOH(5mL)で希釈し、周囲温度で15分間撹拌した。反応混合物を、濾過し、残渣を、MeOH(5mL)で洗浄した。合わせた有機相を、真空で濃縮し、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(22.2mg、収率:49%)。ESI-MS (M+H)
+: 464.2。
1H NMR (500MHz, DMSO-d
6) δ: 10.27 - 10.24 (m, 1H), 9.53 - 9.45 (m, 1H), 8.79 - 8.70 (m, 1H), 8.23 - 8.13 (m, 1H), 8.00 - 7.95 (m, 2H), 7.63 - 7.55 (m, 1H), 7.44 - 7.36 (m, 1H), 4.83 - 4.73 (m, 2H), 4.53 (br t, J= 4.9 Hz, 2H), 3.87 - 3.83 (m, 3H), 2.43 - 2.41 (s, 3H), 1.58 - 1.50 (m, 2H), 1.49 - 1.45 (m, 2H)。
実施例50:N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物50)
N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例49、ステップ4の5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を得た(22.2mg、収率:49%)。ESI-MS (M+H)
+: 482.1。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.35 - 10.31 (m, 1H), 9.55 - 9.49 (m, 1H), 8.81 - 8.72 (m, 1H), 7.96 - 7.92 (m, 1H), 7.83 - 7.78 (m, 1H), 7.64 - 7.55 (m, 1H), 7.26 - 7.19 (m, 1H), 4.82 (d, J= 7.3 Hz, 1H), 4.73 (d, J= 7.3 Hz, 1H), 4.55 - 4.51 (m, 2H), 3.92 - 3.82 (m, 3H), 2.33 - 2.28 ( m, 3H), 1.57 - 1.51 (m, 2H), 1.50 - 1.45 (m , 2H)。
実施例51:N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物51)
N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例49、ステップ4の5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%NH
3/H
2Oを移動相とした)により精製して、N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドを、黄色固体として得た(8.8mg、収率:19%)。ESI-MS (M+H)
+: 482.1。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.36 - 10.32 (m, 1H), 9.55 -9.50 (m, 1H), 8.00 - 7.89 (m, 2H), 7.63 - 7.55 (m, 1H), 7.19 - 6.98 (m, 2H), 4.83 - 4.72 (m, 2H), 4.49 (br t, J= 5.5 Hz, 2H), 3.83 - 3.82 (m, 3H), 2.37 - 2.35 (m, 3H), 1.58 - 1.52 (m, 2H), 1.50 - 1.43 (m, 2H)。
実施例52:N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
1.(E)-2-アミノ-2-(((1-(トリフルオロメチル)シクロプロパン-1-カルボニル)オキシ)イミノ)酢酸エチルの合成
DCM(75mL)中の(E)-2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)酢酸エチル(924mg、6mmol)及び1-(トリフルオロメチル)シクロプロパン-1-カルボン酸(792mg、6mmol)の溶液に、HATU(2.28g、6mmol)及びDIPEA(2.32g、18mmol)を、30℃で加えた。反応混合物を、その温度で16時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮し、粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1~3:1の勾配)により精製して、(E)-2-アミノ-2-(((1-(トリフルオロメチル)シクロプロパン-1-カルボニル)オキシ)イミノ)酢酸エチルを、薄灰色固体として得た(723mg、収率:45%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 5.48 (br s, 2H), 4.38 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.57-1.56 (m, 2H), 1.45-1.43 (m, 2H), 1.38 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
2.5-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチルの合成
5-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチルの合成は、実施例44、ステップ3の5-(1-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチルの合成と類似した。粗製物質を、分取TLC(石油エーテル/EtOAc、5:1)により精製して、5-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチルを、無色油として得た(202mg、収率:30%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 4.54-4.47 (m, 2H), 1.74-1.73 (m, 4H), 1.44-1.41 (m, 3H)。
3.5-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸の合成
5-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸の合成は、実施例44、ステップ6の5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸の合成と類似した。粗反応混合物を、真空で濃縮して、5-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸を、薄灰色固体として得て(180mg、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 223.1。
4.N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物52)の合成
N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例44、ステップ7の5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのHCl塩を、黄色固体として得た(40mg、収率:23%)。ESI-MS (M+H)
+: 518.1。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.17 (s, 1H), 9.24 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 7.86 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.26 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.65 (s, 1H), 4.57 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.78 (s, 3H), 2.32 (d, J = 2.0 Hz, 3H), 1.80 (s, 4H)。
実施例53:(R)-5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-N-(2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物53)
DCM(70mL)中の(R)-4-(5-アミノ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(130mg、0.32mmol)のHCl塩の溶液に、DIPEA(41mg、0.32mmol)を加え、続いてDCM(10mL)中の5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(197mg、0.96mmol)の溶液を滴下して加えた。反応混合物を、30℃まで加熱し、その温度で20分間撹拌した。反応混合物を、H
2O(100mL)に注ぎ入れ、層を分離した。水相を、DCM(50mL×3)で抽出し、合わせた有機抽出物を、真空で濃縮した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-N-(2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのHCl塩を、黄色固体として得た(62mg、収率:35%)。ESI-MS (M+H)
+: 506.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.03 (s, 1H), 9.11 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.17-8.14 (m, 2H), 7.58 (s, 1H), 7.40 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.63 (s, 1H), 5.31 ( m, 1H), 4.63 (d, J = 47 Hz, 2H), 3.78 (s, 3H), 2.97 (s, 2H), 2.52-1.84 (m, 5H), 1.49-1.43 (m, 7H)。
実施例54:N-(2-シクロプロピル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
1.4-クロロ-2-シクロプロピルベンゾニトリルの合成
トルエン(60mL)及びH
2O(6mL)の混合物中の2-ブロモ-4-クロロベンゾニトリル(2.2g、10mmol)及びカリウムシクロプロピルトリフルオロボラート(4.4g、30mmol)の溶液に、Pd(OAc)
2(224mg、1mmol)、K
3PO
4(6.4g、30mmol)、及びPCy
3(560mg、2mmol)を加えた。反応混合物を、105℃までN
2下で加熱し、その温度で20時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、H
2O(200mL)に注ぎ入れた。水相を、EtOAc(150mL)で抽出した。有機層を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、60:1~30:1の勾配)により精製して、4-クロロ-2-シクロプロピルベンゾニトリルを、薄黄色固体として得た(900mg、収率:51%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.51 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.21 (dd, J = 8.4 Hz, 1.6 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 2.30-2.23 (m, 1H), 1.21-1.16 (m, 2H), 0.83-0.80 (m, 2H)。
2.tert-ブチル(4-クロロ-2-シクロプロピルベンジル)カルバメートの合成
THF(30mL)中の4-クロロ-2-シクロプロピルベンゾニトリル(900mg、5.1mmol)の溶液に、BH
3・Me
2S(0.8mL、8mmol)を加えた。反応混合物を、50℃までN
2下で加熱し、その温度で4時間撹拌した。MeOH(5mL)を加え、反応混合物を真空で濃縮して、粗製(4-クロロ-2-シクロプロピルフェニル)メタンアミンを、黒色固体として得て(1g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。
DCM(35mL)中の(4-クロロ-2-シクロプロピルフェニル)メタンアミン(1g、粗製)及びDIPEA(826mg、6.4mmol)の溶液に、周囲温度でBoc2O(700mg、3.2mmol)を加えた。反応混合物を、その温度で2時間撹拌し、次に、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、30:1~10:1の勾配)により精製して、tert-ブチル(4-クロロ-2-シクロプロピルベンジル)カルバメートを、白色固体として得た(600mg、収率:2ステップで42%)。ESI-MS (M+H-56)+: 226.0。
3.tert-ブチル(2-シクロプロピル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
トルエン(30mL)中のtert-ブチル(4-クロロ-2-シクロプロピルベンジル)カルバメート(600mg、2.1mmol)及び(ビスピナコラート)ジボロン(811mg、3.2mmol)の溶液に、Pd
2(dba)
3(183mg、0.2mmol)、K
3PO
4(1.35g、6.4mmol)、及びPCy
3(121mg、0.43mmol)を加えた。反応混合物を、90℃まで加熱し、その温度で16時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、20:1~6:1の勾配)により精製して、tert-ブチル(2-シクロプロピル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、薄茶色固体として得て(450mg、収率:57%)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H-56)
+: 318.1。
4.tert-ブチル(2-シクロプロピル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
tert-ブチル(2-シクロプロピル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ9のtert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1~1:2の勾配)により精製して、tert-ブチル(2-シクロプロピル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、白色固体として得た(100mg、収率:44%)。ESI-MS (M+H)
+: 422.2。
5.4-(4-(アミノメチル)-3-シクロプロピルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成
4-(4-(アミノメチル)-3-シクロプロピルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成は、実施例69、ステップ10の(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成と類似した。粗製物質を、真空で濃縮して、4-(4-(アミノメチル)-3-シクロプロピルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩を、灰色固体として得て(80mg、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H+41)
+: 363.0。
6.N-(2-シクロプロピル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物54)の合成
N-(2-シクロプロピル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例69、ステップ11の(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.23%ギ酸/H
2Oを移動相とした)により精製して、N-(2-シクロプロピル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドを、白色固体として得た(30mg、収率:25%)。ESI-MS (M+H)
+: 492.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.08 (s, 1H), 9.13 (s, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.18 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.46 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.65 (s, 1H), 4.79 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.63 (d, J=42 Hz, 2H), 3.81 (s, 3H), 2.20-2.16 (m, 1H), 1.49 (s, 6H), 1.07-1.05 (m, 2H), 0.76-0.74 (m, 2H)。
実施例55:3-(tert-ブチル)-N-(2-シクロプロピル-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド
1.2-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロ安息香酸の合成
THF(200mL)中のジイソプロピルアミン(185mL、1.32mol)の溶液を、N
2雰囲気下に置き、氷水浴で冷却した。次に、n-BuLi(ヘキサン中2.5M、504mL、1.26mol)を、撹拌しながら滴下して加えた。0℃でさらに5分間撹拌した後、混合物を-78℃まで冷却し、30分間撹拌した。次に、THF(400mL)中の4-クロロ-3-フルオロ安息香酸(100g、573mmol)の溶液を、新たに調製したLDA溶液に滴下して加えた。-78℃で2時間後、THF(400mL)中の1,2-ジブロモテトラクロロエタン(375g、1.15mol)の溶液を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を、H
2O(500mL)で希釈し、EtOAc(500mL×3)で抽出した。水層を、4MのHClで、pH=2まで酸性化し、EtOAc(500mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、2-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロ安息香酸を、灰白色固体として得た(134g、収率:92%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ: 7.79 (dd J = 8.2 Hz, 1.8 Hz, 1H), 7.55-7.42 (m, 1H)。
2.2-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミドの合成
0℃のDCM(1L)中の2-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロ安息香酸(134g、529mmol)の溶液に、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(62g、634mmol)、Et
3N(88.4mL、634mmol)及びEDCI(122g、634mmol、1.2当量)を、温度を5℃未満に維持しながらゆっくりと加えた。全ての試薬を加えた後、反応物を周囲温度まで放温し、その温度で12時間撹拌した。次に、H
2O(1L)を加え、層を分離した。有機層を、2MのHCl水溶液(500mL)、H
2O(500mL)、及びブライン(500mL)で順次洗浄した。有機相を乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、2-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミドを、褐色固体として得た(143g、収率:91%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ: 7.46 - 7.37 (m, 1H), 7.08 (dd, J= 8.5 Hz, 1.5 Hz, 1H), 3.49 (br s, 2H), 3.38 (br s, 3H)。
3.2-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロベンズアルデヒドの合成
THF(500mL)中の2-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド(158g、0.53mol)の溶液に、DIBAL-H(ヘキサン中1Mの520mL及びトルエン中1.2Mの460mL、1.07mol)を、-78℃で加えた。溶液を、-78℃で30分間N
2雰囲気下で撹拌した。酒石酸カリウムナトリウム水溶液(500mL)を加えた。結果得られた固体を濾別し、濾液をEtOAc(500mL×2)で抽出した。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、2-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロベンズアルデヒドを、褐色固体として得て(131g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。
4.(E)-N-(2-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
THF(1L)中の2-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロベンズアルデヒド(131g、0.55mol)の溶液に、tert-ブチルスルフィンアミド(73g、0.60mol)及びTi(OEt)
4(232mL、1.10mol)を加えた。溶液を、周囲温度で12時間撹拌し、次に、H
2O(500mL)を加えた。結果得られた固体を濾別し、EtOAc(250mL×2)で洗浄した。水相を、EtOAc(250mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、2MのHCl水溶液(500mL)、H
2O(500mL)、及びブライン(500mL)で順次洗浄した。有機相を乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、(E)-N-(2-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを、ベージュ色固体として得た(144g、収率:2ステップで77%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ: 8.91 (s, 1H), 7.81 (dd, J = 8.2 Hz, 1.8 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 8.2 Hz, 7.0 Hz, 1H), 1.28 (s, 9H)。
5.(2-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロフェニル)メタンアミン塩酸塩の合成
MeOH(1.5L)中の(E)-N-(2-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(144g、0.42mol)の溶液に、NaBH
4(19.2g、0.51mol)を加えた。溶液を、周囲温度で1時間撹拌した。反応混合物を、150mLの溶媒が残るまで濃縮した。残渣を、H
2O(500mL)で希釈し、溶液を、EtOAc(500mL×3)で抽出した。有機層を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣を、Et
2O中の2MのHClに溶解し、周囲温度で10分間撹拌した。結果得られた固体を濾別し、ヘプタン(500mL)で洗浄し、真空で乾燥して、(2-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロフェニル)メタンアミン塩酸塩を、白色固体として得た(92.0g、収率:80%)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ: 8.78 (br s, 3H), 7.76 (t, J= 8.2 Hz, 1H), 7.56 - 7.52 (m, 1H), 4.14 (br s, 2H)。
6.tert-ブチル(2-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロベンジル)カルバメートの合成
DCM(1.5L)中の(2-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロフェニル)メタンアミン塩酸塩(92g、0.33mol)の溶液に、Et
3N(233mL、1.67mol)及びBoc
2O(80g、0.37mol)を加えた。溶液を、周囲温度で16時間撹拌した。H
2O(1L)で希釈した後、層を分離し、水相をDCM(500mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、H
2O(500mL)、1MのHCl水溶液(500mL)及びブライン(500mL)で順次洗浄した。有機相を乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、tert-ブチル(2-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロベンジル)カルバメートを、白色固体として得た(95.2g、収率:84%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ: 7.34 (dd, J= 8.2 Hz, 7.0 Hz, 1H), 7.15 (br d, J= 8.2 Hz, 1H), 5.04 (br s, 1H), 4.38 (br d, J= 5.9 Hz, 2H), 1.45 (s, 9H)。
7.tert-ブチル(4-クロロ-2-シクロプロピル-3-フルオロベンジル)カルバメートの合成
1,4-ジオキサン(1L)中のtert-ブチル(2-ブロモ-4-クロロ-3-フルオロベンジル)カルバメート(72g、0.21mol)の溶液に、シクロプロピルボロン酸(23g、0.27mol)、K
2CO
3(58g、0.42mol)、Pd(dppf)Cl
2・DCM(25.7g、32mmol)及びH
2O(200mL)を加えた。混合物を、90℃で16時間N
2雰囲気下で撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、真空で濃縮し、EtOAc(500mL)で希釈し、Celite(登録商標)で濾過した。濾液を、H
2O(500mL)、1MのHCl水溶液(500mL)及びブライン(500mL)で洗浄した。有機層を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0%~5%の勾配)により精製して、tert-ブチル(4-クロロ-2-シクロプロピル-3-フルオロベンジル)カルバメートを、白色固体として得た(48.4g、収率:76%)。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ: 7.23 (t, J= 7.6 Hz, 1H), 7.01 (d, J= 8.2 Hz, 1H), 4.82 (br s, 1H), 4.49 (br d, J= 5.9Hz, 2H), 1.75 - 1.61 (m, 1H), 1.47 (s, 9H), 1.10 - 1.01 (m, 2H), 0.78 (q, J= 5.1 Hz, 2H)。
8.tert-ブチル(2-シクロプロピル-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
1,4-ジオキサン(500mL)中のPd
2(dba)
3(2.4g、4.2mmol、0.05当量)及びXPhos(4.0g、8.3mmol)の溶液を、30分間周囲温度で撹拌した。次に、KOAc(16.4g、0.17mol)、tert-ブチル(4-クロロ-2-シクロプロピル-3-フルオロベンジル)カルバメート(25g、83mmol)及びビス(ピナコラート)ジボロン(31.8g、125mmol)を加え、反応混合物を、100℃まで加熱し、その温度で12時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、Celite(登録商標)で濾過し、真空で濃縮した。残渣を、EtOAc(500mL)で希釈し、H
2O(500mL)及びブライン(500mL)で順次洗浄した。有機層を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0%~10%の勾配)により精製して、粗製tert-ブチル(2-シクロプロピル-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、褐色油として得た(26.9g、収率:82%)。このバッチを、他のバッチと混合し、EtOAc(1L)に溶解した。溶液を、活性炭で30分間処理し、濾過した。有機相を、真空で濃縮し、結果得られた黄色油を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ペンタンで3CV送液、次にEtOAc/ヘプタン、0%~10%の勾配)により精製して、tert-ブチル(2-シクロプロピル-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、黄色油として得て、これを静置して白色固体に固化させた。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ: 7.56 (dd, J= 7.6 Hz, 5.9 Hz, 1H), 7.06 (d, J= 7.6 Hz, 1H), 4.84 (br s, 1H), 4.53 (br d, J= 5.9 Hz, 2H), 1.70 - 1.55 (m, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.35 (s, 12H), 1.05 - 0.95 (m, 2H), 0.82 - 0.74 (m, 2H)。
9.tert-ブチル(2-シクロプロピル-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
tert-ブチル(2-シクロプロピル-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ9のtert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0%~100%の勾配)により精製して、tert-ブチル(2-シクロプロピル-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、灰白色固体として得た(520mg、収率:75%)。ESI-MS (M+H)
+: 340.6。
10.4-(4-(アミノメチル)-3-シクロプロピル-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
4-(4-(アミノメチル)-3-シクロプロピル-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成は、実施例15、ステップ2の4-(4-(アミノメチル)-3-クロロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成と類似した。反応混合物を、MeOH(10mL)で希釈し、SCXカラムで精製した。生成物を、2MのNH
3-MeOHで溶出し、真空で濃縮して、4-(4-(アミノメチル)-3-シクロプロピル-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを、淡黄色固体として得た(180mg、収率:40%)。ESI-MS (M+H)
+: 340.5。
11.3-(tert-ブチル)-N-(2-シクロプロピル-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物55)の合成
3-(tert-ブチル)-N-(2-シクロプロピル-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、3-(tert-ブチル)-N-(2-シクロプロピル-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、淡黄色固体として得た(12mg、収率:13%)。ESI-MS (M+H)
+: 492.6。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.87 (br s, 1H), 8.00 (br s, 1H), 7.47 - 7.34 (m, 2H), 7.29 - 7.23 (m, 2H), 7.01 (s, 1H), 4.96 (d, J= 6.0 Hz, 2H), 3.89 (s, 3H), 1.80 - 1.73 (m, 1H), 1.41 (s, 9H), 1.18 - 1.13 (m 2H), 0.89 - 0.85 (m, 2H)。
実施例56:5-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物56)
1.tert-ブチル(4-ブロモ-5-フルオロ-2-メチルベンジル)カルバメートの合成
THF(185mL)中の4-ブロモ-5-フルオロ-2-メチルベンゾニトリル(15.4g、72.0mmol)の溶液に、BH
3・THF(THF中1.0M、223mL、223mmol)を加え、混合物を2時間還流下で加熱した。反応物を、室温まで冷却し、HCl溶液(1M、45mL)を、溶液に滴下して加え(注意:反応は非常に発熱性!)、混合物を再加熱して1時間還流させた。次に、それを周囲温度まで冷却し、溶媒を真空で除去した。残渣を、DCM(690mL)に溶解し、Et
3N(57mL、409mmol)及びBoc
2O(35mL、152mmol)を加えた。混合物を、周囲温度で2時間撹拌した。次に、H
2O(500mL)を加え、層を分離した。水層を、DCM(500mL×2)で抽出し、合わせた有機層を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0%~20%の勾配)により精製して、tert-ブチル(4-ブロモ-5-フルオロ-2-メチルベンジル)カルバメートを、白色固体として得た(17.2g、収率:75%)。ESI-MS (M+H-56)
+: 262.0。
2.tert-ブチル(5-フルオロ-2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
脱水1,4-ジオキサン(58mL)中のtert-ブチル(4-ブロモ-5-フルオロ-2-メチルベンジル)カルバメート(2.45g、6.73mmol)及びビス(ピナコラート)ジボロン(1.88g、7.40)の溶液を、N
2で10分間脱気した。次に、KOAc(1.98g、20.2mmol)及びPd(dppf)Cl
2・DCM(0.49g、0.67mmol)を加え、溶液を、N
2で10分間脱気した。反応混合物を、100℃まで加熱し、その温度で20時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過した。溶媒を、減圧下で除去し、残渣を、EtOAc(100mL)で希釈した。水(100mL)を加え、層を分離した。水層を、EtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0%~10%の勾配)により精製して、不純な生成物を、薄黄色油として得た。この不純な油を、ペンタンで粉砕して、tert-ブチル(5-フルオロ-2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、白色固体として得た(1.89g、収率:77%)。ESI-MS (M+H-56)
+: 310.2。
3.tert-ブチル(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
tert-ブチル(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ9のtert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0%~100%の勾配)により精製して、tert-ブチル(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、ベージュ色固体として得た(1.20g、収率:79%)。ESI-MS (M+H)
+: 414.3。
4.4-(4-(アミノメチル)-2-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
4-(4-(アミノメチル)-2-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成は、実施例15、ステップ2の4-(4-(アミノメチル)-3-クロロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成と類似した。反応混合物を、MeOH(10mL)で希釈し、SCXカラムで精製した。生成物を、2M NH
3-MeOHで溶出し、真空で濃縮して、4-(4-(アミノメチル)-2-フルオロ-5-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを、ベージュ色固体として得た(769mg、収率:75%)。ESI-MS (M+H)
+: 314.1。
5.5-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物56)の合成
5-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(27.5mg、収率:23%)。ESI-MS (M+H)
+: 466.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.35-10.32 (m, 1H), 9.55-9.50 (m, 1H), 8.80-8.72 (m, 1H), 8.00-7.89 (m, 2H), 7.63-7.55 (m, 1H), 7.20-7.13 (m, 1H), 4.50 (br t, J= 5.5 Hz, 2H), 3.82 (m, 3H), 2.38-236 (m, 3H), 1.44 (s, 9H)。
実施例57:3-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物57)
3-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、3-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、灰白色固体として得た(40.4mg、収率:30%)。ESI-MS (M+H)
+: 466.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.35-10.32 (m, 1H), 9.85 (m, 1H), 8.81-8.72 (m, 1H), 8.00-7.89 (m, 2H), 7.64-7.55 (m, 1H), 7.32-7.20 (m, 1H), 4.50 (br t, J= 5.2Hz, 2H), 3.82 (m, 3H), 2.38-2.35 (m, 3H), 1.38 (s, 9H)。
実施例58:2-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-2H-テトラゾール-5-カルボキサミド(化合物58)
2-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-2H-テトラゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、2-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-2H-テトラゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(44.8mg、収率:75%)。ESI-MS (M+H)
+: 466.0。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.35-10.32 (m, 1H), 9.63-9.57 (m, 1H), 8.80-8.72 (m, 1H), 8.00-7.89 (m, 2H), 7.63-7.55 (m, 1H), 7.21-7.13 (m, 1H), 4.53 (br t, J= 5.5Hz, 2H), 3.83-3.81 (m, 3H), 2.39-2.37 (m, 3H), 1.75 (s, 9H)。
実施例59:N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物59)
N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(21.1mg、収率:36%)。ESI-MS (M+H)
+: 463.9。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.35-10.32 (m, 1H), 9.49-9.44 (m, 1H), 8.80-8.72 (m, 1H), 8.00-7.88 (m, 2H), 7.63-7.55 (m, 1H), 7.18-7.11 (m, 1H), 4.48 (br t, J= 5.5 Hz, 2H), 3.83-382 (m, 3H), 2.37-2.35 (m, 3H), 1.55 (s, 3H), 1.42-1.37 (m, 2H), 1.19-1.16 (m, 2H)。
実施例60:N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-3-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物60)
N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-3-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-3-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(23.1mg、収率:38%)。ESI-MS (M+H)
+: 482.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.35-10.32 (m, 1H), 9.86- 9.81 (m, 1H), 8.81-8.72 (m, 1H), 7.99-7.88 (m, 2H), 7.64-7.55 (m, 1H), 7.30-7.22 (m, 1H), 4.74 (d, J= 48.2 Hz, 2H), 4.49 (br t, J= 5.5 Hz, 2H), 3.83-3.81 (m, 3H), 2.37-2.34 (m, 3H), 1.38-1.27 (m, 4H)。
実施例61:1-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(化合物61)
1-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、1-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(15.4mg、収率:25%)。ESI-MS (M+H)
+: 464.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.34-10.31 (m, 1H), 8.88-8.68 (m, 1H), 8.61-8.52 (m, 2H), 8.34-8.33 (m, 1H), 8.02-7.88 (m, 2H), 7.65-7.50 (m, 1H), 7.18-7.07 (m, 1H), 4.45 (br t, J = 4.9 Hz, 2H), 3.83-3.81 (m, 3H), 2.37-2.35 (m, 3H), 1.54 (s, 9H)。
実施例62:1-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド(化合物62)
1-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、1-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(41.0mg、収率:66%)。ESI-MS (M+H)
+: 465.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.34-10.31 (m, 1H), 9.17-9.10 (m, 1H), 8.73-8.71 (m, 2H), 7.99-7.89 (m, 2H), 7.62-7.55 (m, 1H), 7.18-7.07 (m, 1H), 4.49 (br t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.83-3.80 (m, 3H), 2.38-2.36 (m, 3H), 1.65 (s, 9H)。
実施例63:3-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)イソオキサゾール-5-カルボキサミド(化合物63)
3-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)イソオキサゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、3-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)イソオキサゾール-5-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(40.1mg、収率:64%)。ESI-MS (M+H)
+: 465.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.35-10.32 (m, 1H), 9.50- 9.37 (m, 1H), 8.80-8.72 (m, 1H), 8.00-7.89 (m, 2H), 7.21-7.16 (m, 2H), 7.15-7.12 (m, 1H), 4.52-4.47 (m, 2H), 3.84-3.81 (m, 3H), 2.38-2.34 (m, 3H), 1.31 (m, 9H)。
実施例64:5-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)イソオキサゾール-3-カルボキサミド(化合物64)
5-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)イソオキサゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)イソオキサゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(45.9mg、収率:74%)。ESI-MS (M+H)
+: 465.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.35-10.32 (m, 1H), 9.35-9.27 (m, 1H), 8.80-8.72 (m, 1H), 8.00-7.89 (m, 2H), 7.63-7.55 (m, 1H), 7.18-7.07 (m, 1H), 6.62-6.61 (m, 1H), 4.48 (br t, J = 5.2 Hz, 2H), 3.83-3.82 (m, 3H), 2.37- 2.35 (m, 3H), 1.34 (s, 9H)。
実施例65:2-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)オキサゾール-4-カルボキサミド(化合物65)
2-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)オキサゾール-4-カルボキサミドの合成は、実施例15、ステップ3の5-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、2-(tert-ブチル)-N-(5-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)オキサゾール-4-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(29.2mg、収率:38%)。ESI-MS (M+H)
+: 465.3。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.34-10.31 (m, 1H), 8.84-8.67 (m, 2H), 8.56 (s, 1H), 8.05-7.86 (m, 2H), 7.65-7.53 (m, 1H), 7.16-7.06 (m, 1H), 4.45 (br t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.85-3.79 (m, 3H), 2.37-2.35 (m, 3H), 1.37 (s, 9H)。
実施例66:3-(tert-ブチル)-N-(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物66)
1.2-フルオロ-3-ニトロベンズアルデヒドの合成
DMF(100mL)中の2-クロロ-3-ニトロベンズアルデヒド(9.5g、51.2mmol)の溶液に、KF(8.9g、154mmol)を加えた。反応混合物を、150℃まで加熱し、その温度で5時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、真空で濃縮した。粗製物質を、H
2O(400mL)に注ぎ入れ、DCM(100mL×4)で抽出した。合わせた有機抽出物を、真空で濃縮し、粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、20:1)により精製して、2-フルオロ-3-ニトロベンズアルデヒドを、黄色油として得た(6.7g、収率:77%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 10.44 (s, 1H), 8.36-8.30 (m, 1H), 8.22-8.16 (m, 1H), 7.47 (t, J = 8.0 Hz, 1H)。
2.1-(ジフルオロメチル)-2-フルオロ-3-ニトロベンゼンの合成
0℃のDCM(100mL)中の2-フルオロ-3-ニトロベンズアルデヒド(6.7g、40mmol)の溶液に、DCM(50mL)中のDAST(16.0g、99mmol)のスラリーをゆっくりと加えた。反応混合物を、氷水浴中で1時間撹拌し、H
2O(300mL)を加えた。水相を、DCM(50mL×3)で抽出し、合わせた有機抽出物を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、20:1)により精製して、1-(ジフルオロメチル)-2-フルオロ-3-ニトロベンゼンを、橙色油として得た(6.6g、収率:87%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.20 (t, J = 8.0Hz, 1H), 7.92 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 7.44 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.97 (t, J = 54.4 Hz, 1H)。
3.3-(ジフルオロメチル)-2-フルオロアニリンの合成
MeOH(100mL)中の1-(ジフルオロメチル)-2-フルオロ-3-ニトロベンゼン(6.6g、35mmol)の溶液に、Pd/C(1.4g)を加えた。混合物を、28℃でH
2バルーン(15psi)下で17時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空で濃縮して、3-(ジフルオロメチル)-2-フルオロアニリンを、黄色油として得て(4.7g、収率:83%)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 162.0。
4.4-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-2-フルオロアニリンの合成
DCM(100mL)中の3-(ジフルオロメチル)-2-フルオロアニリン(4.7g、29mmol)の溶液に、NBS(5.1g、29mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物を、15℃で17時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮し、粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、50:1~10:1の勾配)により精製して、4-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-2-フルオロアニリンを、褐色固体として得た(3.3g、収率:2ステップで48%)。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ: 7.16 (dd, J = 8.8 Hz, 1.6 Hz, 1H), 6.99 (td, J = 52.8 Hz, 1.2 Hz, 1H), 6.79-6.73 (m, 1H), 3.87 (s, 2H)。
5.4-アミノ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ安息香酸メチルの合成
MeOH(100mL)中の4-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-2-フルオロアニリン(3.1g、13mmol)、Pd(dppf)Cl
2(945mg、1.3mmol)、及びEt
3N(6.5g、65mmol)の溶液を、40時間80℃でCO(50psi)の雰囲気下にて撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、20:1)により精製して、4-アミノ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ安息香酸メチルを、橙色固体として得た(2.2g、収率:75%)。ESI-MS (M+H)
+: 220.0。
6.4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ安息香酸メチルの合成
4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ安息香酸メチルの合成は、実施例80、ステップ5の4-ブロモ-3-クロロ-2-メチルベンゾニトリルの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、20:1)により精製して、4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ安息香酸メチルを、淡黄色固体として得た(1.7g、収率:68%)。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ: 7.77-7.73 (m, 1H), 7.64-7.61 (m, 1H), 7.62-7.42 (m, 1H), 3.95 (s, 3H)。
7.(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロフェニル)メタノールの合成
エタノールドライアイス浴中のDCM(60mL)中の4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ安息香酸メチル(1.2g、4.2mmol)の溶液に、DIBAL-H(1.0M、10.6mL)をゆっくりと加えた。反応混合物を、10℃で17時間撹拌した。水(1mL)、続いて10%NaOH溶液(1mL)、さらに水(1mL)及びNa
2SO
4を加えた。反応混合物を濾過し、濾液を真空で濃縮して、(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロフェニル)メタノールを得て(1.1g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。
8.1-ブロモ-4-(クロロメチル)-3-(ジフルオロメチル)-2-フルオロベンゼンの合成
DCM(50mL)中の(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロフェニル)メタノール(1.1g、4.3mmol)の溶液に、DMF(1mL)、続いて塩化チオニル(2.5g、22mmol)を滴下して加えた。反応混合物を、20℃で2時間撹拌した。反応混合物を、次にH
2O(100mL)に注ぎ入れ、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、1-ブロモ-4-(クロロメチル)-3-(ジフルオロメチル)-2-フルオロベンゼンを得て(1.1g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。
9.(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロフェニル)メタンアミンの合成
i-PrOH(60mL)中の1-ブロモ-4-(クロロメチル)-3-(ジフルオロメチル)-2-フルオロベンゼン(1.1g、4.0mmol)の溶液に、NH
4OH(100mL)を加えた。反応混合物を、65℃まで加熱し、その温度で17時間撹拌した。混合物を、真空で濃縮し、残渣をDCM(100mL)に溶解した。有機相を、H
2O(100mL)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロフェニル)メタンアミンを得て(1.0g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H-NH
2)
+: 236.9。
10.tert-ブチル(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロベンジル)カルバメートの合成
DCM(30mL)中の(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロフェニル)メタンアミン(1.0g、3.9mmol)の溶液に、Et
3N(797mg、7.9mmol)、続いてBoc
2O(902mg、4.1mmol)を加えた。反応混合物を、周囲温度で2時間撹拌し、次にH
2O(100mL)に注ぎ入れた。層を分離し、水相をDCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を、真空で濃縮し、粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、20:1~10:1の勾配)により精製して、tert-ブチル(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロベンジル)カルバメートを、黄色油として得た(900mg、収率:4ステップで85%)。ESI-MS (M+H-t-Bu)
+: 297.9。
11.tert-ブチル(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
tert-ブチル(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ8のtert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、20:1~6:1の勾配)により精製して、tert-ブチル(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、白色固体として得た(700mg、収率:80%)。
1H NMR (500MHz, CDCl
3) δ: 7.81 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.09 (t, J = 54.0 Hz, 1H), 4.96 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.56 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 1.44 (s, 9H), 1.35 (s, 12H)。
12.tert-ブチル(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
tert-ブチル(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ9のtert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、8:1~1:3の勾配)により精製して、tert-ブチル(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、灰白色固体として得た(180mg、収率:70%)。
1H NMR (500MHz, CDCl
3) δ: 9.19-9.08 (m, 2H), 8.41-8.19 (m, 1H), 7.47-7.41 (m, 1H), 7.33-7.21 (m, 1H), 7.17-6.77 (m, 2H), 5.04 (br s, 1H), 4.63 (d, J = 5.0Hz, 2H), 3.88 (s, 3H), 1.46 (s, 9H)。
13.4-(4-(アミノメチル)-3-(ジフルオロメチル)-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成
4-(4-(アミノメチル)-3-(ジフルオロメチル)-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成は、実施例WX-D、ステップ10の(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成と類似した。反応混合物を、真空で濃縮して、4-(4-(アミノメチル)-3-(ジフルオロメチル)-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩を、灰色固体として得て(153mg、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 350.1。
14.3-(tert-ブチル)-N-(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物66)の合成
3-(tert-ブチル)-N-(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例70の(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、3-(tert-ブチル)-N-(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのHCl塩を、白色固体として得た(50mg、収率:72%)。ESI-MS (M+H)
+: 502.1。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.19 (s, 1H), 9.60 (s, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.21 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.51-7.39 (m, 2H), 6.64 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.80 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.80 (s, 3H), 1.41 (s, 9H)。
実施例67:5-(tert-ブチル)-N-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物67)
1.(E)-4-ブロモ-2-(2-(ジメチルアミノ)ビニル)ベンゾニトリルの合成
ニートの1-tert-ブトキシ-N,N,N’,N’-テトラメチルメタンジアミン(53g、306mmol)中の4-ブロモ-2-メチルベンゾニトリル(20g、102mmol)の溶液を、140℃まで加熱し、その温度で8時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、濾過した。濾過ケーキを、石油エーテル(100mL)で洗浄し、真空で乾燥して、(E)-4-ブロモ-2-(2-(ジメチルアミノ)ビニル)ベンゾニトリルを、黄色固体として得て(15g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ: 7.73 (d, J= 1.5 Hz, 1H), 7.56-7.49 (m, 1H), 7.28-7.21 (m, 2H), 5.53 (d, J= 13.5 Hz, 1H), 3.18 (s, 6H)。
2.4-ブロモ-2-(2-オキソエチル)ベンゾニトリルの合成
酢酸水溶液(250mL、4M)中の(E)-4-ブロモ-2-(2-(ジメチルアミノ)ビニル)ベンゾニトリル(15g、54mmol)の溶液を、周囲温度で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾過ケーキをH
2O(100mL)で洗浄した。粗製物質を、真空で乾燥して、4-ブロモ-2-(2-オキソエチル)ベンゾニトリルを、黄色固体として得て(10g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 9.84 (s, 1H), 7.58-7.56 (m, 2H), 7.52 (s, 1H), 4.01 (s, 2H)。
3.4-ブロモ-2-(2,2-ジフルオロエチル)ベンゾニトリルの合成
0℃のDCM(100mL)中の4-ブロモ-2-(2-オキソエチル)ベンゾニトリル(10g、40mmol)の溶液に、DAST(19.4g、121mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物を、30分間かけて15℃まで加温しながら撹拌した。MeOH(50mL)を加え、反応混合物を、真空で濃縮した。残渣を、H
2O(200mL)に注ぎ入れ、EtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、ブライン(200mL)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、5:1)により精製して、4-ブロモ-2-(2,2-ジフルオロエチル)ベンゾニトリルを、黄色固体として得た(9.5g、収率:3ステップで91%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.66-7.51 (m, 3H), 6.28-5.79 (m, 1H), 3.41-3.31 (m, 2H)。
4.(4-ブロモ-2-(2,2-ジフルオロエチル)フェニル)メタンアミンの合成
15℃のTHF(100mL)中の4-ブロモ-2-(2,2-ジフルオロエチル)ベンゾニトリル(3.5g、14.2mmol)の溶液に、BH
3・Me
2S(1M、21.3mL、21.3mmol)を、N
2下で加えた。反応混合物を、60℃まで加熱し、その温度で10時間N
2下で撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、MeOH(50mL)を加えた。混合物を濾過し、濾液を真空で濃縮して、(4-ブロモ-2-(2,2-ジフルオロエチル)フェニル)メタンアミンを、無色油として得て(3.0g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 252.0。
5.tert-ブチル(4-ブロモ-2-(2,2-ジフルオロエチル)ベンジル)カルバメートの合成
tert-ブチル(4-ブロモ-2-(2,2-ジフルオロエチル)ベンジル)カルバメートの合成は、実施例66、ステップ10のtert-ブチル(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロベンジル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1)により精製して、tert-ブチル(4-ブロモ-2-(2,2-ジフルオロエチル)ベンジル)カルバメートを、無色油として得た(3.8g、収率:2ステップで90%)。ESI-MS (M+H-56)
+: 295.9。
6.tert-ブチル(2-(2,2-ジフルオロエチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
tert-ブチル(2-(2,2-ジフルオロエチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ8のtert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1)により精製して、tert-ブチル(2-(2,2-ジフルオロエチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、黄色固体として得た(4.0g、収率:86%)。ESI-MS (M+H-56)
+: 342.1。
7.tert-ブチル(2-(2,2-ジフルオロエチル)-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成
tert-ブチル(2-(2,2-ジフルオロエチル)-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ9のtert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc、100%)により精製して、tert-ブチル(2-(2,2-ジフルオロエチル)-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)カルバメートを、黄色固体として得た(300mg、収率:74%)。ESI-MS (M+H)
+: 446.2。
8.4-(4-(アミノメチル)-3-(2,2-ジフルオロエチル)フェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成
4-(4-(アミノメチル)-3-(2,2-ジフルオロエチル)フェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成は、実施例71、ステップ10の(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成と類似した。反応混合物を、真空で濃縮して、4-(4-(アミノメチル)-3-(2,2-ジフルオロエチル)フェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩を、白色固体として得て(200mg、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 345.9。
9.5-(tert-ブチル)-N-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物67)の合成
5-(tert-ブチル)-N-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例69、ステップ11の(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、5-(tert-ブチル)-N-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドを、黄色固体として得た(38mg、収率:37%)。ESI-MS (M+H)
+: 498.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.04 (s, 1H), 9.11 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.28 (d, J= 8.5 Hz, 1H), 7.61-7.56 (m, 2H), 6.66 (s, 1H), 6.35-6.32 (m, 1H), 4.63 (d, J= 6.0 Hz, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.53-3.44 (m, 2H), 1.46 (s, 9H)。
実施例68:3-(tert-ブチル)-N-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物68)
3-(tert-ブチル)-N-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例70の(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成と類似した。粗生成物を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、3-(tert-ブチル)-N-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのHCl塩を、白色固体として得た(58.4mg、収率:56%)。ESI-MS (M+Na)
+: 520.0。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.05 (s, 1H), 9.52 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.29 (d, J= 9.5 Hz, 1H), 7.61-7.58 (m, 2H), 6.65 (s, 1H), 6.45-6.22 (m, 1H), 4.64 (d, J= 5.5 Hz, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.52-3.43 (m, 2H), 1.40 (s, 9H)。
実施例69:(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物69)
1.4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロ安息香酸の合成
H
2O(80mL)中の4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロベンゾニトリル(6.0g、25.6mmol)の懸濁液に、NaOH(12.6g、315mmol)を25℃で加えた。反応混合物を、100℃で4時間撹拌した。反応物を、HCl水溶液(4M)でpH=7まで中和した。結果得られた懸濁液を、濾過し、濾過ケーキを乾燥して、4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロ安息香酸を、薄灰色固体として得た(4.5g、収率:69%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 7.81-7.77 (m, 1H), 7.60-7.58 (m, 1H)。
2.4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミドの合成
DCM(110mL)中の4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロ安息香酸(4.5g、17.8mmol)及びN-メトキシメタンアミン塩酸塩(2.1g、21.3mmol)の溶液に、DIPEA(6.87g、53.3mmol)及びHATU(8.12g、21.3mmol)を、25℃で加えた。反応混合物を、25℃で3時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮し、粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1~5:1の勾配)により精製して、4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミドを、薄灰色固体として得た(4.0g、収率:76%)。ESI-MS (M+H)
+: 298.0。
3.4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロベンズアルデヒドの合成
0℃のTHF(100mL)中の4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド(5.5g、18.6mmol)の溶液に、LiAlH
4(774mg、20.4mmol)を、20分かけて加えた。反応混合物を、0℃で30分間撹拌した。反応混合物を、H
2O(2mL)でクエンチした。懸濁液を濾過し、濾液を真空で濃縮して、粗製4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロベンズアルデヒドを、薄茶色油として得て(4.2g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 10.39 (s, 1H), 7.61-7.60 (m, 2H)。
4.(S,E)-N-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
THF(100mL)中の(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(5.6g、46.2mmol)及び4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロベンズアルデヒド(4.2g、17.7mmol)の溶液に、Ti(OEt)
4(10.5g、46.2mmol、9.67mL)を、25℃で加えた。反応混合物を、80℃まで加熱し、その温度で6時間撹拌した。反応物を、周囲温度まで冷却し、真空で濃縮した。残渣を、飽和NH
4Cl水溶液(300mL)に注ぎ入れ、水相をEtOAc(100mL×4)で抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、粗生成物を得た。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、20:1~8:1の勾配)により精製して、(S,E)-N-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを、白色固体として得た(4.0g、収率:2ステップで63%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.94 (s, 1H), 7.76-7.74 (m, 1H), 7.56-7.52 (m, 1H), 1.27 (s, 9H)。
5.(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
THF(100mL)中の(S,E)-N-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(4.0g、11.7mmol)の溶液に、CH
3MgBr(6.0mL、18mmol)を、20℃で滴下して加えた。反応混合物を、20℃で30分間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮し、残渣を、飽和NH
4Cl水溶液(150mL)に注ぎ入れた。水相を、EtOAc(100mL×4)で抽出した。合わせた有機抽出物を、真空で濃縮して、粗生成物を得た。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、5:1~1:2の勾配)により精製して、(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを、白色固体として得た(2.5g、収率:60%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.47-7.43 (m, 1H), 7.16-7.13 (m, 1H), 5.04-4.98 (m, 1H), 3.34 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 1.53 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.21 (s, 9H)。
6.(R)-1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロフェニル)エタン-1-アミン塩酸塩の合成
(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2.5g、7.0mmol)を、HCl溶液(45mL、EtOAc中4M)に20℃で加えた。反応混合物を、20℃で1時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾過ケーキを真空で乾燥して、(R)-1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロフェニル)エタン-1-アミン塩酸塩を、薄灰色固体として得た(1.9g、収率:94%)。ESI-MS (M+H)
+: 294.9。
7.tert-ブチル(R)-(1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロフェニル)エチル)カルバメートの合成
DCM(65mL)中の(R)-1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロフェニル)エタン-1-アミン塩酸塩(1.9g、6.6mmol)及びDIPEA(2.6g、19.7mmol、3.45mL)の溶液に、(Boc)
2O(1.9g、8.6mmol、1.97ml)を、20℃で加えた。反応混合物を、20℃で1時間撹拌し、次に、反応混合物を真空で濃縮して、粗生成物を得た。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1~3:1の勾配)により精製して、tert-ブチル(R)-(1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロフェニル)エチル)カルバメートを、白色固体として得た(1.8g、収率:78%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.45-7.41 (m, 1H), 7.05-7.03 (m, 1H), 5.05-4.96 (m, 2H), 1.41-1.40 (m, 12H)。
8.tert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成
1,4-ジオキサン(45mL)中のtert-ブチル(R)-(1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロフェニル)エチル)カルバメート(800mg、2.3mmol)及びビス(ピナコラート)ジボロン(865mg、3.4mmol)の溶液に、KOAc(668mg、6.8mmol)及びPd(dppf)Cl
2・DCM(166mg、0.23mmol)を、20℃で加えた。反応混合物を、85℃までN
2下で加熱し、その温度で12時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、真空で濃縮して、tert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートを、黒色固体として得て、これをさらに精製することなく次に進めた(1.30g、粗製)。ESI-MS (M+H-56)
+: 344.1。
9.tert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメート(200mg、0.50mmol)、4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(158mg、0.75mmol)、Pd(dppf)Cl
2・DCM(37mg、0.05mmol)及びK
2CO
3(138mg、1.0mmol)を含む1,4-ジオキサン(15mL)及びH
2O(1.5mL)の溶液を、90℃まで加熱し、その温度で6時間N
2下で撹拌した。混合物を、周囲温度まで冷却し、真空で濃縮して、粗生成物を得た。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1:0~1:9の勾配)により精製して、tert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートを、黄色固体として得た(132mg、収率:59%)。ESI-MS (M+H)
+: 448.2。
10.(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成
DCM(10mL)中のtert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメート(132mg、0.29mmol)の溶液に、HCl(10mL、EtOAc中4M)を加えた。反応混合物を、周囲温度で1時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮して、(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩を、黄色固体として得て、これをさらに精製することなく次に進めた(110mg、粗製)。ESI-MS (M+H)
+: 348.1。
11.(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物69)の合成
DCM(40mL)中の(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩(45mg、0.13mmol)の溶液に、DIPEA(67mg、0.52mmol)を加え、続いて5-(tert-ブチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(49mg、0.26mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物を、20℃で1時間撹拌した。混合物を、真空で濃縮し、粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのHCl塩を、黄色固体として得た(27.6mg、収率:43%)。ESI-MS (M+H)
+: 500.3。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz, t = 80 °C) δ: 10.17 (s, 1H), 9.35 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.64-7.54 (m, 2H), 5.51 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 3.84 (s, 3H), 1.56 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 1.46 (s, 9H)。
実施例70:(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物70)
DCM(50mL)中の(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-3-クロロ-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩(55mg、0.16mmol)の溶液に、DIPEA(82mg、0.63mmol)及び3-(tert-ブチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボン酸(108mg、0.63mmol)を加え、続いてHATU(121mg、0.32mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物を、20℃で1時間撹拌した。混合物を、真空で濃縮し、粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのHCl塩を、黄色固体として得た(35.6mg、収率:45%)。ESI-MS (M+H)
+: 500.3。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz, t = 80 °C) δ: 10.13 (s, 1H), 9.75-9.72 (m, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.64-7.57 (m, 2H), 5.53-5.47 (m, 1H), 3.84 (s, 3H), 1.59 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.40-1.38 (m, 9H)。
実施例71:(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物71)
1.4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチル安息香酸の合成
MeOH(30mL)及びH
2O(40mL)中の4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルベンゾニトリル(3.0g、14mmol)の懸濁液に、NaOH(3.4g、84mmol)を25℃で加えた。反応混合物を、90℃まで加熱し、その温度で12時間撹拌した。反応物を、HCl(10M)水溶液でpH=2になるまで中和した。結果得られた懸濁液を、濾過し、濾過ケーキを乾燥して、4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチル安息香酸を、灰白色固体として得た(2.0g、収率:61%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 13.32 (s, 1H), 7.65-7.54 (m, 2H), 2.44 (s, 3H)。
2.4-ブロモ-3-フルオロ-N-メトキシ-N,2-ジメチルベンズアミドの合成
4-ブロモ-3-フルオロ-N-メトキシ-N,2-ジメチルベンズアミドの合成は、実施例69、ステップ2の4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミドの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、6:1)により精製して、4-ブロモ-3-フルオロ-N-メトキシ-N,2-ジメチルベンズアミドを、褐色油として得た(4.8g、収率:70%)。ESI-MS (M+H)
+: 277.8。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ: 7.52(t, J = 8.4 Hz 1H), 7.05 (d, J = 8.0Hz, 1H), 3.47 (s, 3H), 3.35 (s, 3H), 2.25 (s, 3H)。
3.4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルベンズアルデヒドの合成
4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルベンズアルデヒドの合成は、実施例69、ステップ3の4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロベンズアルデヒドの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1)により精製して、4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルベンズアルデヒドを、黄色油として得た(3.4g、収率:90%)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ: 10.19 (s, 1H), 7.67 (t, J = 4.4 Hz 1H), 7.57 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 2.60 (s, 3H)。
4.(S,E)-N-(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
(S,E)-N-(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成は、実施例69、ステップ4の(S,E)-N-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、3:1)により精製して、(S,E)-N-(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを、黄色固体として得た(3.3g、収率:61%)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ: 8.78 (s, 1H), 7.69-7.50 (m, 2H), 2.54 (s, 3H), 1.27 (s, 9H)。
5.(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成は、実施例69、ステップ5の(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、3:1~1:1の勾配)により精製して、(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを、灰白色固体として得た(2.0g、収率:56%)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ: 7.42 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.76-4.60 (m, 1H), 2.32 (d, J = 2.4 Hz, 3H), 1.51 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.19 (s, 9H)。
6.(R)-1-(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルフェニル)エタン-1-アミンの合成
周囲温度のDCM(40mL)中の(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2.0g、5.9mmol)の溶液に、HCl溶液(20mL、EtOAc中4M)を加えた。反応混合物を、その温度で2時間撹拌し続けた。反応混合物を、真空で濃縮して、(R)-1-(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルフェニル)エタン-1-アミンのHCl塩を、褐色固体として得て(1.9g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。
7.tert-ブチル(R)-(1-(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルフェニル)エチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(1-(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルフェニル)エチル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ7のtert-ブチル(R)-(1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロフェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、5:1)により精製して、tert-ブチル(R)-(1-(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルフェニル)エチル)カルバメートを、白色固体として得た(2.0g、収率:2ステップで74%)。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ: 7.38-7.34 (m, 1H), 7.00-6.95 (m, 1H), 4.92-4.78 (m, 2H), 2.32 (s, 3H), 1.47-1.36 (m, 12H)。
8.tert-ブチル(R)-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ8のtert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、2:1~1:1の勾配)により精製して、tert-ブチル(R)-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートを、灰白色ゴムとして得た(1.3g、収率:56%)。ESI-MS (M+H-56)
+: 324.2。
9.tert-ブチル(R)-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ9のtert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1:1)により精製して、tert-ブチル(R)-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートを、黄色固体として得た(285mg、収率:78%)。ESI-MS (M+H)
+: 428.1。
10.(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成
MeOH(3mL)中のtert-ブチル(R)-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメート(284mg、0.66mmol)の溶液に、HCl溶液(10mL、EtOAc中4M)を加えた。反応混合物を、周囲温度で1時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮して、(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩を、褐色固体として得て(280mg、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 328.2。
11.5-(tert-ブチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリドの合成
DCM(10mL)中の5-(tert-ブチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸(200mg、1.2mmol)の溶液に、塩化チオニル(140mg、1.2mmol、86μL)及びDMF(200μL)を加えた。反応混合物を、周囲温度で1時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮して、5-(tert-ブチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリドを得て(230mg、粗製)、これをさらに精製することなく直接使用した。
12.(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物71)の合成
(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例69、ステップ11の(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのHCl塩を、白色固体として得た(136mg、収率:37%)。ESI-MS (M+H)
+: 480.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, t = 80 °C) δ: 10.12 (s, 1H), 9.08 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.75 (s, 1H), 7.88 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.66 (s, 1H), 5.40-5.34 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 2.37-2.36 (m, 3H), 1.53 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.44 (s, 9H)。
実施例72:(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物72)
(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例70の(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのHCl塩を、白色固体として得た(40mg、収率:35%)。ESI-MS (M+H)
+: 480.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.11 (s, 1H), 9.50 (d, J = 7.0Hz, 1H), 8.76 (s, 1H), 7.90 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.66 (s, 1H), 5.42-5.35 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 2.38 (d, J = 2.0 Hz, 3H), 1.57 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.40 (s, 9H)。
実施例73:(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物73)
1.tert-ブチル(R)-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ9のtert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1:1)により精製して、tert-ブチル(R)-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートを、灰白色固体として得た(700mg、収率:82%)。ESI-MS (M+H)
+: 428.1。
2.(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成は、実施例15、ステップ2の4-(4-(アミノメチル)-3-クロロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成と類似した。反応混合物を、MeOH(10mL)で希釈し、SCXカラムで精製した。粗製物質を、2MのNH
3-MeOHで溶出し、真空で濃縮して、(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを、灰白色固体として得た(550mg、収率:97%)。ESI-MS (M+H)
+: 428.1。
3.(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物73)の合成
(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例49、ステップ4の5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのTFA塩を、黄色固体として得た(21.5mg、収率:31%)。ESI-MS (M+H)
+: 480.0。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.34 - 10.30 (m, 1H), 9.58 - 9.53 (m, 1H), 8.81 - 8.72 (m, 1H), 7.98 - 7.94 (m, 1H), 7.85 - 7.81 (m, 1H), 7.64 - 7.55 (m, 1H), 7.44 - 7.40 (m, 1H), 5.38 - 5.31 (m, 1H), 3.83 (s, 3H), 2.37 - 2.34 (m, 3H), 1.50 - 1.48 (m, 3H), 1.42 (s, 9H)。
実施例74:(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物74)の合成
(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例49、ステップ4の5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%NH
3/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドを、黄色固体として得た(28.7mg、収率:60%)。ESI-MS (M+H)
+: 480.0。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.35 - 10.30 (m, 1H), 9.97 - 9.93 (m, 1H), 8.81 - 8.72 (m, 1H), 7.98 - 7.83 (m, 2H), 7.64 - 7.55 (m, 1H), 7.44 (br dd, J= 11.3Hz, 8.2 Hz, 1H), 5.38 - 5.31 (m, 1H), 3.83 (s, 3H), 2.37 - 2.34 (m, 3H), 1.53 - 1.50 (m 3H), 1.36 (s, 9H)。
実施例75:(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)イソオキサゾール-5-カルボキサミド(化合物75)の合成
(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)イソオキサゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例49、ステップ4の5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%NH
3/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)イソオキサゾール-5-カルボキサミドを、白色固体として得た(8.5mg、収率:12%)。ESI-MS (M+H)
+: 479.0。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.33 - 10.29 (m, 1H), 9.43 - 9.39 (m, 1H), 8.80 - 8.72 (m, 1H), 7.97 - 7.82 (m, 2H), 7.64 - 7.55 (m, 1H), 7.40 (br dd, J= 11.3 Hz, 8.2 Hz, 1H), 7.16 - 7.14 (m, 1H), 5.35 - 5.27 (m, 1H), 3.83 (s, 3H), 2.36 - 2.33 (m, 3H), 1.49 - 1.47 (m, 3H), 1.30 (s, 9H)。
実施例76:(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)イソオキサゾール-3-カルボキサミド(化合物76)の合成
(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)イソオキサゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例49、ステップ4の5-(1-(フルオロメチル)シクロプロピル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%NH
3/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)イソオキサゾール-3-カルボキサミドを、黄色固体として得た(14.3mg、収率:21%)。ESI-MS (M+H)
+: 479.0。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.33 - 10.29 (m, 1H), 9.32 - 9.29 (m, 1H), 8.80 - 8.72 (m, 1H), 7.95 - 7.81 (m, 2H), 7.64 - 7.55 (m, 1H), 7.42 - 7.38 (m, 1H), 6.55 (s, 1H), 5.36 - 5.30 (m, 1H), 3.83 (s, 3H), 2.34 - 2.33 (m, 3H), 1.48 - 1.45 (m, 3H), 1.32 (s, 9H)。
実施例77:(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物77)
1.4-ブロモ-2-クロロ-3-メチル安息香酸の合成
4-ブロモ-2-クロロ-3-メチル安息香酸の合成は、実施例69、ステップ1の4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロ安息香酸の合成と類似した。粗製物質を、真空で乾燥して、4-ブロモ-2-クロロ-3-メチル安息香酸を、白色固体として得て(3.3g、収率:87%)、これをさらに精製することなく次に進めた。
2.4-ブロモ-2-クロロ-N-メトキシ-N,3-ジメチルベンズアミドの合成
4-ブロモ-2-クロロ-N-メトキシ-N,3-ジメチルベンズアミドの合成は、実施例69、ステップ2の4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミドの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1:0~3:1の勾配)により精製して、4-ブロモ-2-クロロ-N-メトキシ-N,3-ジメチルベンズアミドを、白色固体として得た(3.5g、収率:2ステップで93%)。ESI-MS (M+H)
+: 293.8。
3.4-ブロモ-2-クロロ-3-メチルベンズアルデヒドの合成
4-ブロモ-2-クロロ-3-メチルベンズアルデヒドの合成は、実施例69、ステップ3の4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロベンズアルデヒドの合成と類似した。粗製物質を、真空で濃縮して、4-ブロモ-2-クロロ-3-メチルベンズアルデヒドを、薄茶色油として得て(2.0g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。
4.(S,E)-N-(4-ブロモ-2-クロロ-3-メチルベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
(S,E)-N-(4-ブロモ-2-クロロ-3-メチルベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成は、実施例69、ステップ4の(S,E)-N-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1:0~8:1の勾配)により精製して、(S,E)-N-(4-ブロモ-2-クロロ-3-メチルベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを、白色固体として得た(2.5g、収率:2ステップで87%)。ESI-MS (M+H)
+: 338.0。
5.(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-メチルフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-メチルフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成は、実施例69、ステップ5の(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、5:1~1:1の勾配)により精製して、(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-メチルフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを、白色固体として得た(1.7g、収率:65%)。ESI-MS (M+H)
+: 353.9。
6.(R)-1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-メチルフェニル)エタン-1-アミンの合成
(R)-1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-メチルフェニル)エタン-1-アミンの合成は、実施例71、ステップ6の(R)-1-(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルフェニル)エタン-1-アミンの合成と類似した。反応混合物を、真空で濃縮して、(R)-1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-メチルフェニル)エタン-1-アミンのHCl塩を、白色固体として得て(1.5g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H-18)
+: 232.8。
7.tert-ブチル(R)-(1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-メチルフェニル)エチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-メチルフェニル)エチル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ7のtert-ブチル(R)-(1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロフェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1:0~10:1の勾配)により精製して、tert-ブチル(R)-(1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-メチルフェニル)エチル)カルバメートを、白色固体として得た(300mg、収率:2ステップで82%)。ESI-MS (M+H-56+41)+: 334.9。
8.tert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ8のtert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、真空で濃縮して、tert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートを、黒色固体として得て(220mg、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+Na-56-84)
+: 279.0。
9.tert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ9のtert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1:0~0:1の勾配)により精製して、tert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートを、黄色油として得た(180mg、収率:40%)。ESI-MS (M+H)
+: 444.3。
10.(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-3-クロロ-2-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成
(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-3-クロロ-2-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成は、実施例71、ステップ10の(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成と類似した。反応混合物を、真空で濃縮して、(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-3-クロロ-2-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩を得て(150mg、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 344.0。
11.(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物77)の合成
(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例69、ステップ11の(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのHCl塩を、白色固体として得た(21mg、収率:24%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, t = 80 °C) δ: 9.97 (s, 1H), 9.08 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 8.76 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.71 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.60-7.54 (m, 2H), 5.62-5.55 (m, 1H), 3.83 (s, 3H), 2.59 (s, 3H), 1.56 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.47 (s, 9H)。
実施例78:(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物78)
(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例70の(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのHCl塩を、白色固体として得た(32mg、収率:36%)。ESI-MS (M+H)
+: 496.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, t = 80 °C) δ: 10.08 (s, 1H), 9.64 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.76 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.71 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.58-7.55 (m, 2H), 5.60-5.52 (m, 1H), 3.83 (s, 3H), 2.58 (s, 3H), 1.57 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.40 (s, 9H)。
実施例79:(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物79)
1.tert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ9のtert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1:0~0:1の勾配)により精製して、tert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートを、白色固体として得た(50mg、収率:22%)。ESI-MS (M+H-56)
+: 388.0。
2.(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-3-クロロ-2-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成
(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-3-クロロ-2-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成は、実施例71、ステップ10の(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成と類似した。反応混合物を、真空で濃縮して、(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-3-クロロ-2-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩を得て(50mg、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 344.2。
3.(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物79)の合成
(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例69、ステップ11の(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのHCl塩を、白色固体として得た(17mg、収率:25%)。ESI-MS (M+Na) + : 518.2。ESI-MS (M+Na)
+: 518.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, t = 80 °C) δ: 10.17 (s, 1H), 9.10 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 8.79-8.77 (m, 1H), 7.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.57-7.54 (m, 2H), 6.54 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.61-5.55 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 2.58 (s, 3H), 1.56 (d, J = 7.0Hz, 3H), 1.47 (s, 9H)。
実施例80:(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(3-クロロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物80)
1.2-クロロ-1-メチル-3-ニトロベンゼンの合成
アセトニトリル(300mL)中の2-メチル-6-ニトロアニリン(25g、0.16mol)の溶液を、アセトニトリル(300mL)中の亜硝酸tert-ブチル(34g、0.33mol、39mL)及びCu(I)Cl(24g、0.25mol)の溶液に加えた。次に、反応混合物を、65℃までN
2の雰囲気下で加熱し、その温度で3時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、濾過し、濾液を真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、100:1)により精製して、2-クロロ-1-メチル-3-ニトロベンゼンを、黄色油として得た(23g、収率:82%)
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 7.84 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.50-7.46 (m, 1H), 2.44 (s, 3H)。
2.2-クロロ-3-メチルアニリンの合成
EtOH(200mL)中の2-クロロ-1-メチル-3-ニトロベンゼン(23g、0.14mol)の溶液に、鉄粉(31g、0.56mol)及びNH
4Clの溶液(200mL、7M)を加えた。反応混合物を、80℃まで加熱し、その温度で5時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、濾過した。濾液を、H
2O(200mL)に注ぎ入れ、EtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、99:1)により精製して、2-クロロ-3-メチルアニリンを、黄色油として得た(16g、収率:84%)。ESI-MS (M+H)
+: 142.0。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 6.90-9.87 (m, 1H), 6.64 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.50-6.48 (m, 1 H), 5.24 (s, 2H), 2.23 (s, 3H)。
3.4-ブロモ-2-クロロ-3-メチルアニリンの合成
0℃のDCM(150mL)中の2-クロロ-3-メチルアニリン(16g、106mmol)の溶液に、DCM(150mL)中のNBS(18.9g、106mmol)の溶液をゆっくりと加えた。反応混合物を、30℃まで加温し、その温度で5時間撹拌した。反応混合物に、飽和Na
2CO
3水溶液(100mL)、続いてEtOAc(100mL)を加えた。層を分離し、水相をEtOAc(100mL×4)で抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、100:1)により精製して、4-ブロモ-2-クロロ-3-メチルアニリンを、黄色油として得た(18g、収率:72%)。ESI-MS (M+H)
+: 221.9。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 7.20 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 5.48 (s, 2H), 2.36 (s, 3H)。
4.4-アミノ-3-クロロ-2-メチルベンゾニトリルの合成
DMF(300mL)中の4-ブロモ-2-クロロ-3-メチルアニリン(25g、113mmol)の溶液に、Cu(I)CN(30g、340mmol)をN
2下で加えた。反応混合物を、140℃まで加熱し、その温度で16時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、NH
4OH溶液(100mL)を加えた。反応混合物を、濾過し、H
2O(200mL)を濾液に加えた。水相を、EtOAc(200mL×4)で抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、7:3)により精製して、4-アミノ-3-クロロ-2-メチルベンゾニトリルを、褐色油として得た(16g、収率:85%)。ESI-MS (M+H)
+: 167.0。
5.4-ブロモ-3-クロロ-2-メチルベンゾニトリルの合成
アセトニトリル(200mL)中の4-アミノ-3-クロロ-2-メチルベンゾニトリル(16g、96mmol)の溶液を、アセトニトリル(200mL)中の亜硝酸tert-ブチル(15g、72mmol、8.5mL)及びCu(I)Br(21g、144mmol)の溶液に加えた。次に、反応混合物を、65℃までN
2の雰囲気下で加熱し、その温度で3時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、濾過し、濾液を真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、9:1)により精製して、4-ブロモ-3-クロロ-2-メチルベンゾニトリルを、黄色固体として得た(12.5g、収率:56%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 7.84 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 2.59 (s, 3H)。
6.4-ブロモ-2-クロロ-3-メチル安息香酸の合成
4-ブロモ-2-クロロ-3-メチル安息香酸の合成は、実施例69、ステップ1の4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロ安息香酸の合成と類似した。粗製物質を、真空で乾燥して、4-ブロモ-2-クロロ-3-メチル安息香酸を、白色固体として得て(8g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H+41)
+: 249.9。
7.4-ブロモ-3-クロロ-N-メトキシ-N,2-ジメチルベンズアミドの合成
4-ブロモ-3-クロロ-N-メトキシ-N,2-ジメチルベンズアミドの合成は、実施例69、ステップ2の4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミドの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、7:3)により精製して、4-ブロモ-3-クロロ-N-メトキシ-N,2-ジメチルベンズアミドを、無色油として得た(7.8g、収率:83%)。ESI-MS (M+H)
+: 294.0。
8.4-ブロモ-3-クロロ-2-メチルベンズアルデヒドの合成
4-ブロモ-3-クロロ-2-メチルベンズアルデヒドの合成は、実施例69、ステップ3の4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロベンズアルデヒドの合成と類似した。粗製物質を、真空で濃縮して、4-ブロモ-3-クロロ-2-メチルベンズアルデヒドを、無色油として得て(5.2g、収率:84%)、これをさらに精製することなく次に進めた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 10.25 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 2.79 (s, 3H)。
8.(S,E)-N-(4-ブロモ-3-クロロ-2-メチルベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
(S,E)-N-(4-ブロモ-3-クロロ-2-メチルベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成は、実施例69、ステップ4の(S,E)-N-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、20:1)により精製して、(S,E)-N-(4-ブロモ-3-クロロ-2-メチルベンジリデン-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを、白色固体として得た(4.6g、収率:61%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.83 (s, 1H), 7.72 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 2.70 (s, 3H), 1.26 (s, 9H)。
9.(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-3-クロロ-2-メチルフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-3-クロロ-2-メチルフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成は、実施例69、ステップ5の(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1:1)により精製して、(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-3-クロロ-2-メチルフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを、白色固体として得た(2g、収率:48%)。ESI-MS (M+H)
+: 353.9。
10.(R)-1-(4-ブロモ-3-クロロ-2-メチルフェニル)エタン-1-アミンの合成
(R)-1-(4-ブロモ-3-クロロ-2-メチルフェニル)エタン-1-アミンの合成は、実施例71、ステップ6の(R)-1-(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルフェニル)エタン-1-アミンの合成と類似した。反応混合物を、真空で濃縮して、(R)-1-(4-ブロモ-3-クロロ-2-メチルフェニル)エタン-1-アミンのHCl塩を、黄色固体として得て(1.75g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 249.9。
11.tert-ブチル(R)-(1-(4-ブロモ-3-クロロ-2-メチルフェニル)エチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(1-(4-ブロモ-3-クロロ-2-メチルフェニル)エチル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ7のtert-ブチル(R)-(1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロフェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1~3:1の勾配)により精製して、tert-ブチル(R)-(1-(4-ブロモ-3-クロロ-2-メチルフェニル)エチル)カルバメートを、白色固体として得た(1.5g、収率:2ステップで79%)。ESI-MS (M+H-56)
+: 293.9。
12.tert-ブチル(R)-(1-(3-クロロ-2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(1-(3-クロロ-2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成は、tert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、9:1)により精製して、tert-ブチル(R)-(1-(3-クロロ-2-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートを、無色油として得た(510mg、収率:72%)。ESI-MS (M+H-56)
+: 340.1。
13.tert-ブチル(R)-(1-(3-クロロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(1-(3-クロロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ9のtert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1:99)により精製して、tert-ブチル(R)-(1-(3-クロロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートを、白色固体として得た(120mg、収率:60%)。ESI-MS (M+H)
+: 444.3。
14.(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-2-クロロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成
(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-2-クロロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成は、実施例71、ステップ10の(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成と類似した。反応混合物を、真空で濃縮して、(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-2-クロロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩を、黄色固体として得て(100mg、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 344.2。
15.(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(3-クロロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物80)の合成
(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(3-クロロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例70の(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(3-クロロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドを、灰色固体として得た(20mg、収率:31%)。ESI-MS (M+H)
+: 496.1。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 9.93 (s, 1H), 9.48 (d,J = 5.0Hz, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.60-7.50 (m, 3H), 5.42 (q, J = 15.0 Hz, 1H), 3.81 (s, 3H), 2.52 (s, 3H), 1.56 (d,J = 5.0 Hz, 3H), 1.39 (s, 9H)。
実施例81:(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(3-クロロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物81)
(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(3-クロロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例69、ステップ11の(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.225%ギ酸/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(3-クロロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドを、灰色固体として得た(8.5mg、収率:19%)。ESI-MS (M+H)
+: 496.1。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 9.92 (s, 1H), 9.04 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 8.73 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.64-7.52 (m, 3H), 5.44-5.41 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 2.46 (s, 3H), 1.54 (d, J = 10.0 Hz, 3H), 1.44 (s, 9H)。
実施例82:(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物82)
1.4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ安息香酸の合成
4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ安息香酸の合成は、実施例71、ステップ1の4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチル安息香酸の合成と類似した。濾過ケーキを、真空で乾燥して、4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ安息香酸を、白色固体として得て(3.0g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。
2.4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミドの合成
4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミドの合成は、実施例69、ステップ2の4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミドの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1:0~3:1の勾配)により精製して、4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミドを、無色油として得た(3.3g、収率:2ステップで95%)。ESI-MS (M+H)
+: 313.9。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 7.99-7.95 (m, 1H), 7.30-7.24 (m, 1H), 7.20-6.94 (m, 1H), 3.27 (s, 3H), 2.67-2.61 (m, 3H)。
3.4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロベンズアルデヒドの合成
4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロベンズアルデヒドの合成は、実施例69、ステップ3の4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロベンズアルデヒドの合成と類似した。粗製物質を、真空で濃縮して、4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロベンズアルデヒドを、薄茶色油として得て(360mg、粗製)、
これをさらに精製することなく次に進めた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 10.32 (s, 1H), 7.82-7.78 (m, 1H), 7.69-7.66 (m, 1H), 7.28-7.19 (m, 1H)。
4.(S,E)-N-(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
(S,E)-N-(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成は、実施例69、ステップ4の(S,E)-N-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、15:1~5:1の勾配)により精製して、(S,E)-N-(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロベンジリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを、無色油として得た(1.8g、収率:2ステップで57%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.95 (s, 1H), 7.78-7.76 (m, 1H), 7.41-7.14 (m, 2H)。
5.(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成は、実施例69、ステップ5の(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1~1:2の勾配)により精製して、(S)-N-((R)-1-(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを、白色固体として得た(900mg、収率:48%)。ESI-MS (M+H+2)
+: 373.8。
6.(R)-1-(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロフェニル)エタン-1-アミンの合成
(R)-1-(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロフェニル)エタン-1-アミンの合成は、実施例71、ステップ6の(R)-1-(4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルフェニル)エタン-1-アミンの合成と類似した。粗製物質を、真空で濃縮して、(R)-1-(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロフェニル)エタン-1-アミンのHCl塩を、灰色固体として得て(700mg、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H+2)
+:270.0。
7.tert-ブチル(R)-(1-(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロフェニル)エチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(1-(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロフェニル)エチル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ7のtert-ブチル(R)-(1-(4-ブロモ-2-クロロ-3-フルオロフェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、15:1~3:1の勾配)により精製して、tert-ブチル(R)-(1-(4-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロフェニル)エチル)カルバメートを、白色固体として得た(750mg、収率:2ステップで74%)。ESI-MS (M+H-56)
+:311.9。
8.tert-ブチル(R)-(1-(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(1-(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ8のtert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、真空で濃縮して、tert-ブチル(R)-(1-(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートを、黒色油として得て(400mg、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H-56)
+: 350.0。
9.tert-ブチル(R)-(1-(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(1-(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成は、実施例69、ステップ9のtert-ブチル(R)-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、8:1~0:1の勾配)により精製して、tert-ブチル(R)-(1-(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)カルバメートを、灰色固体として得た(150mg、収率:2ステップで27%)。ESI-MS (M+H)
+: 464.2。
10.(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-3-(ジフルオロメチル)-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成
(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-3-(ジフルオロメチル)-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成は、実施例71、ステップ10の(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-2-フルオロ-3-メチルフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩の合成と類似した。粗製物質を、真空で濃縮して、(R)-4-(4-(1-アミノエチル)-3-(ジフルオロメチル)-2-フルオロフェニル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩を、灰色固体として得て(120mg、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 364.1。
11.(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物82)の合成
(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例69、ステップ11の(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのHCl塩を、灰白色固体として得た(40mg、収率:2ステップで48%)。ESI-MS (M+H)
+: 516.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.17 (s, 1H), 9.18 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.21 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.58-7.48 (m, 2H), 6.64 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.64-5.60 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 1.59 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.46 (s, 9H)。
実施例83:(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物83)
(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例70の(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(2-(ジフルオロメチル)-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのHCl塩を、白色固体として得た(45mg、収率:54%)。ESI-MS (M+H)
+: 516.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, t = 80 °C) δ: 10.18 (s, 1H), 9.60 (s, 1H), 8.79-8.78 (m, 1H), 8.22 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.58-7.48 (m, 2H), 6.63 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 5.65-5.59 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 1.61 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.40 (s, 9H)。
実施例84:(R)-5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物84)
1.(E)-5-(4-フルオロ-3-メトキシフェニル)ペント-4-エナールの合成
0℃の氷水冷却浴中の脱水DMSO(900mL)中の(3-カルボキシプロピル)トリフェニルホスホニウムブロミド(79g、186mmol)の溶液に、NaH(16.9g、422mmol、油中60%)を、少しずつ加えた。冷却浴を取り外し、反応混合物を、18度で1時間撹拌した。DMSO(100mL)中の4-フルオロ-3-メトキシベンズアルデヒド(26g、169mmol)の溶液を、反応混合物に滴下して加え、反応混合物を、18℃で5時間撹拌し続けた。反応混合物を、H
2O(2L)に注ぎ入れた。水相を、EtOAc(400mL)で抽出した。有機層を分離し、水溶液を、濃HCl溶液(36重量%)でpH=5まで処理した。水相を、EtOAc(700mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、真空で濃縮して、粗製物質を得た。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、6:1~1:1の勾配)により精製して、(E)-5-(4-フルオロ-3-メトキシフェニル)ペント-4-エナールを、淡白色固体として得た(21.2g、収率:56%)。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz) δ: 12.18 (br, 1H), 7.35-7.08 (m, 2H), 6.88-6.81 (m, 1H), 6.38-5.57 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 2.48-2.46 (m, 2H), 2.36-2.34 (m, 2H)。
2.5-(4-フルオロ-3-メトキシフェニル)ペンタナールの合成
MeOH(350mL)中の(E)-5-(4-フルオロ-3-メトキシフェニル)ペント-4-エナール(21.2g、95mmol)の溶液に、Pd/C(3g、10重量%)を周囲温度で加えた。反応混合物を、H
2雰囲気下(15psi)で7時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を真空で濃縮して、5-(4-フルオロ-3-メトキシフェニル)ペンタナールを、白色固体として得て(20g、収率:94%)、これをさらに精製することなく次に進めた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 7.06-7.01 (m, 1H), 6.96-6.94 (m, 1H), 6.69-6.67 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 2.54-2.50 (m, 2H), 2.20-2.18 (m, 2H), 1.56-1.47 (m, 4H)。
3.3-フルオロ-2-メトキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-オンの合成
5-(4-フルオロ-3-メトキシフェニル)ペンタナール(20g、88.5mmol)を、ポリリン酸(80mL)に周囲温度で加えた。反応混合物を、100℃まで加熱し、その温度で1時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、H
2O(600mL)に注ぎ入れた。酸性水相を、Na
2CO
3で、pH=7まで中和した。水相を、EtOAc(300mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を、真空で濃縮して、粗製物質を得た。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、8:1~3:1の勾配)により精製して、3-フルオロ-2-メトキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-オンを、薄茶色固体として得た(15g、収率:82%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.59 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 2.97-2.94 (m, 2H), 2.78-2.75 (m, 2H), 1.94-1.83 (m, 4H)。
4.3-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-オンの合成
トルエン(450mL)中の3-フルオロ-2-メトキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-オン(11.9g、57mmol)の溶液に、AlCl
3(11.4g、86mmol)を周囲温度で加えた。反応混合物を、100℃までN
2下で5時間加熱した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、HCl水溶液(500mL、3M)に注ぎ入れた。水相を、EtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、粗製物質を得た。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、7:1~2:1の勾配)により精製して、3-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-オンを、灰色固体として得た(8.9g、収率:80%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.57 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.15 (br, 1H), 2.88-2.85 (m, 2H), 2.74-2.71 (m, 2H), 1.87-1.78 (m, 4H)。
5.(S,E)-N-(3-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
THF(450mL)中の3-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-オン(8.9g、46mmol)及び(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(27.7g、229mmol)の溶液に、Ti(OEt)
4(52.2g、229mmol)を周囲温度で加えた。反応混合物を、80℃まで加熱し、その温度で16時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、真空で濃縮した。反応残渣を、H
2O(500mL)に注ぎ入れ、水相をEtOAc(200mL×4)で抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、粗製物質を得た。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、7:1~2:1の勾配)により精製して、(S,E)-N-(3-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを、灰色固体として得た(10.6g、収率:78%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.38 (br, 1H), 7.27 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.15-3.09 (m, 1H), 2.91-2.87 (m, 1H), 2.73-2.71 (m, 2H), 1.73-1.57 (m, 4H), 1.17 (s, 9H)。
6.(S)-N-((R)-3-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
15℃のTHF(50mL)中の(S,E)-N-(3-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド4(2.98g、10mmol)の溶液に、L-セレクトリド(40mL、40mmol)を滴下して加えた。反応混合物を、15℃で5時間撹拌し続けた。反応混合物を、真空で濃縮し、残渣をH
2O(450mL)に注ぎ入れた。水相を、EtOAc(150mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮して、粗製物質を得た。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、5:2~1:3の勾配)により精製して、(S)-N-((R)-3-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを、白色固体として得た(700mg、収率:23%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 9.58(br, 1H), 7.13 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 5.25 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.31-4.27 (m, 1H), 2.74-2.69 (m, 1H), 2.59-2.53 (m, 1H), 1.91-1.88 (m, 2H), 1.76-1.42 (m, 3H), 1.38-1.36 (m, 1H), 1.15 (s, 9H)。
7.(R)-5-アミノ-3-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-オールの合成
(S)-N-((R)-3-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(700mg、2.34mmol)を、HCl溶液(25mL、EtOAc中2M)に10℃で加えた。反応混合物を、その温度で4時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾過ケーキを真空で乾燥して、(R)-5-アミノ-3-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-オールのHCl塩を、灰色固体として得た(520mg、収率:96%)。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ: 9.93 (br, 1H), 8.53 (br, 2H), 6.96 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 6.78 (d, J = 8.8Hz, 1H), 4.36-4.34 (m, 1H), 2.72-2.63 (m, 2H), 1.98-1.84 (m, 2H), 1.73-1.68 (m, 2H), 1.55-1.52 (m, 1H), 1.24-1.22 (m, 1H)。
8.tert-ブチル(R)-(3-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートの合成
8℃のDCM(15mL)中の(R)-5-アミノ-3-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-オールのHCl塩(520mg、2.25mmol)及びDIPEA(581mg、4.5mmol)の溶液に、(Boc)
2O(539mg、2.5mmol)を加えた。反応混合物を、8℃で2時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮して、粗製物質を得た。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、15:1~3:1の勾配)により精製して、tert-ブチル(R)-(3-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートを、白色固体として得た(530mg、収率:80%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 9.49 (br, 1H), 7.42 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 4.55-4.51 (m, 1H), 2.63-2.61 (m, 2H), 1.77-1.45 (m, 5H), 1.38 (s, 9H), 1.21-1.15 (m, 1H)。
9.(R)-5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル トリフルオロメタンスルホナートの合成
8℃のDCM(25mL)中のtert-ブチル(R)-(3-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメート(530mg、1.79mmol)及びピリジン(283mg、3.58mmol)の溶液に、Tf
2O(656mg、2.33mmol)を加えた。反応混合物を、8℃で1時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮して、粗製物質を得た。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、15:1~5:1の勾配)により精製して、(R)-5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル トリフルオロメタンスルホナートを、白色固体として得た(540mg、収率:71%)。ESI-MS (M+H-56+41)
+: 413.1。
10.tert-ブチル(R)-(3-フルオロ-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートの合成
8℃の1,4-ジオキサン(15mL)中の(R)-5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル トリフルオロメタンスルホナート(540mg、1.3mmol)及びビス(ピナコラート)ジボロン(480mg、1.9mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl
2・DCM(82mg、0.1mmol)及びKOAc(247mg、2.5mmol)を加えた。反応混合物を、80℃まで加熱し、その温度で窒素雰囲気下で16時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、真空で濃縮して、粗製物質を得た。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、15:1~5:1の勾配)により精製して、tert-ブチル(R)-(3-フルオロ-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートを、白色固体として得た(408mg、収率:80%)。ESI-MS (M+H-56)
+: 350.1。
11.tert-ブチル(R)-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(3-フルオロ-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメート(240mg、0.59mmol)、4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(125mg、0.59mmol)、Pd(dppf)Cl
2・DCM(21mg、0.03mmol)、K
2CO
3(90mg、0.65mmol)を含む1,4-ジオキサン(10mL)及びH
2O(2mL)の混合物を、85℃まで窒素雰囲気下で加熱し、その温度で4時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、真空で濃縮し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1:1)により精製して、tert-ブチル(R)-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートを、褐色固体として得た(166mg、収率:62%)。ESI-MS (M+H)
+: 454.2。
12.(R)-4-(5-アミノ-3-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
MeOH(5mL)中のtert-ブチル(R)-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメート(166mg、0.36mmol)の溶液に、HCl溶液(5mL、EtOAc中4M)を加えた。反応混合物を、28℃まで加熱し、その温度で2時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮し、残渣を石油エーテル及びEtOAcの混合物(50mL、10:1)で粉砕した。残りの固体を真空で乾燥して、(R)-4-(5-アミノ-3-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンのHCl塩を、褐色固体として得て(135mg、収率:95%)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 354.1。
13.(R)-5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物84)の合成
DCM(30mL)中の(R)-4-(5-アミノ-3-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン塩酸塩(60mg、0.15mmol)及びDIPEA(60mg、0.46mmol、81μL)を、溶液が透明になるまで28℃で撹拌した。次に、5-(tert-ブチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸(39mg、0.23mmol)を加え、続いてHATU(62mg、0.16mmol)を少しずつ加えた。反応混合物を、28℃で4時間撹拌し続けた。水(20mL)を加え、層を分離した。有機相を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。残渣を、分取TLC(石油エーテル/EtOAc、1:2)により精製して、粗製物質を得た。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのHCl塩を、灰白色固体として得た(11.5mg、収率:15%)。ESI-MS (M+Na)
+: 528.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, t = 80 °C) δ: 10.15 (s, 1H), 9.17 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.76 (s, 1H), 7.91 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.15 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 6.68 (s, 1H), 5.32-5.27 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 2.97-2.92 (m, 2H), 2.06-1.79 (m, 5H), 1.44-1.38 (m, 10H)。
実施例85:(R)-3-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物85)
(R)-3-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例84、ステップ13の(R)-5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-3-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのHCl塩を、灰白色固体として得た(12mg、収率:11%)。ESI-MS (M+Na)
+: 528.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, t = 80 °C) δ: 10.16 (s, 1H), 9.58 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 7.91 (s, d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.15 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 6.68 (s, 1H), 5.30-5.26 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 2.97-2.92 (m, 2H), 2.06-1.79 (m, 5H), 1.44-1.39 (m, 10H)。
実施例86:(R)-5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物86)
1.tert-ブチル(R)-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートの合成は、実施例84、ステップ11のtert-ブチル(R)-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1:0~1:1の勾配)により精製して、tert-ブチル(R)-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートを、白色固体として得た(110mg、収率:66%)。ESI-MS (M+H)
+: 454.2。
2.(R)-4-(5-アミノ-3-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
DCM(8mL)中のtert-ブチル(R)-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメート(110mg、0.24mmol)の溶液に、HCl溶液(5mL、EtOAc中4M)を加え、混合物を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮して、(R)-4-(5-アミノ-3-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンのHCl塩を得て(100mg、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 354.1。
3.(R)-5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物86)の合成
(R)-5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成は、実施例69、ステップ11の(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのHCl塩を、白色固体として得た(51mg、収率:40%)。ESI-MS (M+Na)
+: 528.2。
1H NMR (500MHz, DMSO-d
6, t = 80 °C) δ: 10.02 (s, 1H), 9.18 (s, 1H), 8.74 (s, 1H), 7.94 (s, 2H), 7.64 (s, 1H), 7.17 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 5.32-5.29 (m, 1H), 3.84 (s, 3H), 2.97-2.95 (m, 2H), 2.03-1.80 (m, 5H), 1.50 (s, 9H), 1.43-1.37 (m, 1H)。
実施例87:(R)-3-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物87)
(R)-3-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例84、ステップ13の(R)-5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-3-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのHCl塩を、黄色固体として得た(21mg、収率:16%)。ESI-MS (M+Na)
+: 528.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, t = 80 °C) δ: 9.99 (s, 1H), 9.57 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.74 (s, 1H), 7.93 (s, 2H), 7.63 (s, 1H), 7.19 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 5.31-5.27 (m, 1H), 3.84 (s, 3H), 2.97-2.92 (m, 2H), 2.06-1.79 (m, 5H), 1.44-1.39 (m, 10H)。
実施例88:(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物88)
1.(E)-5-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)ペント-4-エナールの合成
(E)-5-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)ペント-4-エナールの合成は、実施例84、ステップ1の(E)-5-(4-フルオロ-3-メトキシフェニル)ペント-4-エナールの合成と類似した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、5:1~1:1の勾配)により精製して、(E)-5-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)ペント-4-エナールを、黄色油として得た(22.0g、収率:76%)。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ: 11.27 (br s, 1H), 7.10-7.00 (m, 1.5H), 6.90-6.80 (m, 1.5H), 6.70-6.60 (m, 0.5H), 6.50-6.40 (m, 0.5H), 6.40-6.30 (m, 0.5H), 5.80-5.70 (m, 0.5H), 3.90-3.85 (m, 3H), 2.60-2.40 (m, 4H)。注釈:それは、シス-トランス異性であった。
2.5-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)ペンタナールの合成
5-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)ペンタナールの合成は、実施例84、ステップ2の5-(4-フルオロ-3-メトキシフェニル)ペンタナールの合成と類似した。反応混合物を、濾過し、濾液を真空で濃縮して、5-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)ペンタナールを、灰白色固体として得て(22.0g、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 12.04 (br s, 1H), 7.10-6.90 (m, 2H), 6.80-6.70 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 2.58 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.22 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.10-0.90 (m, 4H)。
3.1-フルオロ-2-メトキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-オンの合成
1-フルオロ-2-メトキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-オンの合成は、実施例84、ステップ3の3-フルオロ-2-メトキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-オンの合成と類似した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、3:1)により精製して、1-フルオロ-2-メトキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-オンを、黄色油として得た(15g、収率:74%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.58 (dd,J = 8.8 Hz, 1.2 Hz, 1H), 6.89 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.94 (s, 3 H), 3.01 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.73 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.90-1.60 (m, 4H)。
4.1-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-オンの合成
トルエン(50mL)中の1-フルオロ-2-メトキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-オン(5.0g、24.0mmol)の溶液に、AlBr
3(28.8mL、28.8mmol、CH
2Br
2中1M)をN
2下で加えた。反応混合物を、95℃までN
2下で加熱し、その温度で2時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、HCl水溶液(100mL、1M)に注ぎ入れ、EtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を、ブライン(100ml)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過した。濾液を、真空で濃縮して、粗製物質を得て、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、5:1)により精製して、1-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-オン(5.4g、収率:97%)を、茶色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 7.53 (dd,J = 8.8 Hz, 1.2 Hz, 1H), 6.92 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 5.88-5.87 (m, 1H), 2.99 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.73 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.92-1.79 (m, 4H)。
5.(S,E)-N-(1-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
(S,E)-N-(1-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成は、実施例84、ステップ5の(S,E)-N-(3-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成と類似した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、5:1)により精製して、(S,E)-N-(1-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを、黄色固体として得た(6.0g、収率:78%)。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ: 10.30 (s, 1H), 7.23 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.84 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 3.13-2.77 (m, 4H), 1.74-1.69 (m, 4H), 1.18 (s, 9H)。
6.(S)-N-((R)-1-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成
20℃のTHF(40mL)中の(S,E)-N-(1-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2.0g、6.72mmol)の溶液に、L-セレクトリド(26.9mL、26.9mmol)を滴下して加えた。反応混合物を、20℃で2時間撹拌した。飽和NH
4Cl水溶液(30mL)を加え、反応混合物をH
2O(100mL)に注ぎ入れた。水相を、EtOAc(100mL×2)で抽出し、合わせた有機抽出物を、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過した。濾液を、真空で濃縮し、粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%NH
4OHを移動相とした)により精製して、(S)-N-((R)-1-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを、白色固体として得た(500mg、収率:25%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ : 9.56 (s, 1H), 6.86 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.65 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 5.14 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.34 (s, 1H), 2.87-2.65 (m, 2H), 1.92-1.48 (m, 6H), 1.11 (s, 9H)。
7.(R)-5-アミノ-1-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-オールの合成
(R)-5-アミノ-1-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-オールの合成は、実施例84、ステップ7の(R)-5-アミノ-3-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-オールの合成と類似した。反応混合物を、真空で濃縮して、(R)-5-アミノ-1-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-オールのHCl塩を得て、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H-18)
+: 179.0。
8.tert-ブチル(R)-(1-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートの合成
DCM(5mL)中の(R)-5-アミノ-1-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-オール(360mg、1.84mmol)の溶液に、Et
3N(373mg、3.69mmol)及びBoc
2O(402mg、1.84mmol)を加えた。反応混合物を、20℃で2時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮して、粗製物質を得て、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、20:1)により精製して、tert-ブチル(R)-(1-フルオロ-2-ヒドロキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートを、白色固体として得た(250mg、収率:2ステップで46%)。ESI-MS (M+H-18)
+: 281.0。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ : 9.46 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.66 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 4.59 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 3.07-3.03 (m, 1H), 2.45-2.42 (m, 1H), 1.77-1.64 (m, 4H), 1.47-1.45 (m, 1H), 1.37 (s, 9H), 1.28-1.16 (m, 1H)。
9.(R)-5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-1-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル トリフルオロメタンスルホナートの合成
(R)-5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-1-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル トリフルオロメタンスルホナートの合成は、実施例84、ステップ9の(R)-5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル トリフルオロメタンスルホナートの合成と類似した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1)により精製して、(R)-5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-1-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル トリフルオロメタンスルホナートを、黄色固体とて得て(380mg、不純)、これをさらに精製することなく次に進めた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 7.64 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.47 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.73 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 3.16-3.11 (m, 1H), 2.65-2.58 (m, 1H), 1.81-1.74 (m, 4H), 1.54-1.45 (m, 1H), 1.38 (s, 9H), 1.22-1.20 (m, 1H)。
10.tert-ブチル(R)-(1-フルオロ-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(1-フルオロ-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートの合成は、実施例84、ステップ10のtert-ブチル(R)-(3-フルオロ-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートの合成と類似した。粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1)により精製して、tert-ブチル(R)-(1-フルオロ-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートを、黄色固体として得て(350mg、不純)、これをさらに精製することなく次に進めた。観察されたボロン酸:ESI-MS (M+H-56)
+: 268.0。
11.tert-ブチル(R)-(1-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(1-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートの合成は、実施例84、ステップ11のtert-ブチル(R)-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、10:1~0:1の勾配)により精製して、tert-ブチル(R)-(1-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートを、黄色固体として得た(300mg、収率:89%)。ESI-MS (M+H)
+: 454.3。
12.(R)-4-(5-アミノ-1-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
EtOAc(5mL)中のtert-ブチル(R)-(1-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメート(300mg、0.66mmol)及びHCl(10mL、4M溶液)の溶液を、25℃で1時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮して、(R)-4-(5-アミノ-1-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンのHCl塩を、黄色固体として得て(200mg、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。ESI-MS (M+H)
+: 354.2。
13.(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物88)の合成
0℃のDCM(10mL)中の(R)-4-(5-アミノ-1-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンのHCl塩(100mg、0.26mmol)及びDIPEA(66mg、0.51mmol)の溶液に、5-(tert-ブチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(48mg、0.26mmol)を加えた。反応混合物を、25℃で1時間撹拌した。追加のDCM(30mL)を加え、有機相をH
2O(10mL×3)で洗浄した。有機相を、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、真空で濃縮した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドのHCl塩を、黄色固体として得た(65mg、収率:47%)。ESI-MS (M+Na)
+: 528.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ : 9.99 (s, 1H), 9.16-9.14 (m, 1H), 8.74 (s, 1H), 7.92-7.80 (m, 2H), 7.63 (s, 1H), 7.25-7.23 (m, 1H), 5.36-5.32 (m, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.30-3.25 (m, 1H), 2.75-2.71 (m, 1H), 2.08-2.01 (s, 1H), 1.99-1.86 (m, 4H), 1.49 (s, 9H), 1.45-1.42 (m, 1H)。
実施例89:(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物89)
1.tert-ブチル(R)-(1-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートの合成
tert-ブチル(R)-(1-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートの合成は、実施例84、ステップ11のtert-ブチル(R)-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc、1:0~1:2の勾配)により精製して、tert-ブチル(R)-(1-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)カルバメートを、褐色固体として得た(110mg、収率:49%)。ESI-MS (M+H)
+: 454.3。
2.(R)-4-(5-アミノ-1-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成
(R)-4-(5-アミノ-1-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成は、実施例88、ステップ12の(R)-4-(5-アミノ-1-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの合成と類似した。反応混合物を、真空で濃縮して、(R)-4-(5-アミノ-1-フルオロ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-2-イル)-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンのHCl塩を、黄色固体として得て(80mg、粗製)、これをさらに精製することなく次に進めた。
3.(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物89)の合成
(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例84、ステップ13の(R)-5-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%HCl/H
2Oを移動相とした)により精製して、(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドのHCl塩を、黄色固体として得た(21mg、収率:2ステップで33%)。ESI-MS (M+H)
+: 506.3。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, t = 80 °C) δ: 10.09 (s, 1H), 9.54 (d, J= 7.5 Hz, 1H), 8.76 (s, 1H), 7.86 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.36-5.33 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.33-3.29 (m, 1H), 2.76-2.70 (m, 1H), 2.05-1.89 (m, 5H), 1.43 (s, 9H), 1.41 (s, 1H)。
実施例90:(R)-5-(tert-ブチル)-N-(8-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物90)
5-tert-ブチル-N-[(5R)-8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(75mg、0.14mmol)、4-クロロ-N-(1-メチルピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(36mg、0.17mmol)、K
2CO
3(60mg、0.43mmol)及びPd(dppf)Cl
2・DCM(12mg、0.01mmol)を含む1,4-ジオキサン(1.15mL)及びH
2O(288μL)の溶液を、N
2で5分間脱気した。反応混合物を、100℃まで加熱し、その温度で18時間撹拌した。反応混合物を、真空で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー([3:1 EtOAc:EtOH]/ヘプタン、0%~50%の勾配)により精製して、5-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-3-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドを、薄黄色固体として得た(26mg、収率:31%)。ESI-MS (M+H)
+: 571.2。
1H NMR (500MHz, DMSO-d
6)δ: 10.27 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 9.56 (br dd, J = 15.6 Hz, 8.2 Hz, 1H), 8.86 - 8.67 (m, 1H), 8.32 - 8.22 (m, 1H), 8.18 (dd, J = 9.8 Hz, 1.8 Hz, 1H), 8.05 - 7.93 (m, 1H), 7.66 - 7.54 (m, 1H), 7.42 (dd, J = 11.3 Hz, 8.2 Hz, 1H), 5.52 - 5.41 (m, 1H), 4.31 (br dd, J = 15.6 Hz, 5.2 Hz, 1H), 4.08 - 3.94 (m, 1H), 3.84 (d, J = 15.3 Hz, 3H), 3.39 - 3.32 (m, 1H), 3.24 - 3.15 (m, 2H), 3.12 - 2.98 (m, 1H), 2.14 - 2.03 (m, 1H), 1.82 (br d, J = 14.0 Hz, 1H), 1.45 (d, J = 1.8 Hz, 9H)。
実施例91:3-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-3-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物91)
3-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成は、実施例25、ステップ5の5-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成と類似した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー([3:1 EtOAc:EtOH]/ヘプタン、0%~50%の勾配)により精製して、3-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-3-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドを、薄黄色固体として得た(40mg、収率:48%)。ESI-MS (M+H)
+: 571.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δ: 10.27 (d, J =13.4 Hz, 1H), 9.95 (br dd, J =16.5 Hz, 7.9 Hz, 1H), 8.83 - 8.69 (m, 1H), 8.32 - 8.23 (m, 1H), 8.18 (dd, J =10.1 Hz, 1.5Hz, 1H), 8.02 - 7.94 (m, 1H), 7.65 - 7.54 (m, 1H), 7.45 (dd, J =10.1 Hz, 8.2 Hz, 1H), 5.52 - 5.38 (m, 1H), 4.31 (br dd, J =15.6 Hz, 4.6 Hz, 1H), 4.07 - 3.94 (m, 1H), 3.84 (d, J =14.0 Hz, 3H), 3.25 - 3.15 (m, 2H), 3.13 - 2.98 (m, 1H), 2.49 - 2.38 (m, 1H), 2.16 - 2.04 (m, 1H), 1.84 (br d, J =13.4 Hz, 1H), 1.40 (d, J =1.8 Hz, 9H)。
実施例92:2-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド(化合物92)
1.tert-ブチル(5R)-8-ブロモ-5-[(2-tert-ブチルオキサゾール-4-カルボニル)アミノ]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートの合成
丸底フラスコに、2-tert-ブチルオキサゾール-4-カルボン酸(1.5g、8.8mmol)及びDCM(88mL)を入れ、氷水浴で0℃まで冷却した。HATU(5.0g、13.2mmol)、続いてDIPEA(3.4g、26.4mmol、4.6mL)を加えた。(llbR)-4-ヒドロキシジナフト[2,l-d:l’,2’-f][l,3,2]ジオキサホスフェピン4-オキシドを伴うtert-ブチル(R)-5-アミノ-8-ブロモ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[c]アゼピン-2-カルボキシレート(1:1)(6g、8.8mmol)を加えた。反応混合物を、0℃で1時間撹拌し、次に室温まで加温し、3時間撹拌した。反応物を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー([3:1 EtOAc:EtOH]/ヘプタン、0%~50%の勾配)を介して精製して、tert-ブチル(5R)-8-ブロモ-5-[(2-tert-ブチルオキサゾール-4-カルボニル)アミノ]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートを、白色固体として得た(4.3g、収率:100%)。ESI-MS (M+H)
+: 492.1。
2.tert-ブチル(5R)-5-[(2-tert-ブチルオキサゾール-4-カルボニル)アミノ]-8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートの合成
tert-ブチル(5R)-8-ブロモ-5-[(2-tert-ブチルオキサゾール-4-カルボニル)アミノ]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレート(4.3g、8.8mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(2.5g、9.7mmol)、KOAc(2.6g、26.4mmol)、及びPd(dppf)Cl
2・DCM(718mg、0.88mmol)を含む1,4-ジオキサン(20mL)の溶液を、N
2で5分間脱気した。反応混合物を100℃まで加熱し、その温度で18時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過した。固体をEtOAcで洗浄し、合わせた濾液を真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0%~50%の勾配)により精製して、tert-ブチル(5R)-5-[(2-tert-ブチルオキサゾール-4-カルボニル)アミノ]-8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートを、灰白色固体として得た(4.4g、収率:93%)。ESI-MS (M+H)
+: 540.3。
3.tert-ブチル(5R)-5-[(2-tert-ブチルオキサゾール-4-カルボニル)アミノ]-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートの合成
tert-ブチル(5R)-5-[(2-tert-ブチルオキサゾール-4-カルボニル)アミノ]-8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレート(750mg、1.4mmol)、4-クロロ-N-(1-メチルピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(351mg、1.7mmol)、K
2CO
3(384mg、2.8mmol)及びPd(dppf)Cl
2・DCM(114mg、0.14mmol)の混合物を、1,4-ジオキサン(11mL)及びH
2O(2.8mL)に溶解した。反応混合物を、N
2で5分間脱気し、次に100℃まで加熱し、4時間撹拌した。反応物を、H
2Oで希釈し、EtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー([3:1 EtOAc:EtOH]/ヘプタン、0%~75%の勾配)を介して精製して、tert-ブチル(5R)-5-[(2-tert-ブチルオキサゾール-4-カルボニル)アミノ]-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートを、橙色固体として得た(336.00mg、収率:41%)。ESI-MS (M+H)
+: 587.4。
4.2-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-5-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド塩酸塩の合成
tert-ブチル(5R)-5-[(2-tert-ブチルオキサゾール-4-カルボニル)アミノ]-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレート(336mg、0.6mmol)を、MeOH(6mL)に溶解し、HCl溶液(MeOH中1.25M、4.6mL)を加えた。反応物を、50℃まで加熱し、その温度で18時間撹拌した。反応物を、真空で濃縮して、2-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-5-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド塩酸塩を、黄色固体として得た(320mg、収率:100%)。ESI-MS (M+H)
+: 488.2。
5.2-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド(化合物92)の合成
MeCN(1.2mL)中の2-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-5-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド塩酸塩(75mg、0.14mmol)の混合物に、K
2CO
3(98mg、0.71mmol)、続いてトリフルオロメタンスルホン酸2,2,2-トリフルオロエチル(99mg、0.42mmol、61μL)及びEt
3N(72mg、0.71mmol、98μL)を加えた。反応混合物を、70℃まで加熱し、その温度で18時間撹拌した。反応混合物を、DCMで希釈し、濾過した。濾過ケーキを、DCMで洗浄し、合わせた濾液を真空で濃縮した。粗製物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0%~100%の勾配)により精製して、2-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]オキサゾール-4-カルボキサミドを、灰白色固体として得た(43mg、収率:53%)。ESI-MS (M+H)
+: 570.3。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δ: 10.26 (d, J =9.8 Hz, 1H), 8.83 - 8.68 (m, 1H), 8.61 - 8.57 (m, 1H), 8.53 (br dd, J =16.5 Hz, 8.5 Hz, 1H), 8.31 - 8.20 (m, 1H), 8.19 - 8.14 (m, 1H), 8.02 - 7.93 (m, 1H), 7.63 - 7.54 (m, 1H), 7.40 (dd, J =12.8 Hz, 7.9 Hz, 1H), 5.45 (br t, J =9.2 Hz, 1H), 4.29 (br dd, J =15.3 Hz, 4.3 Hz, 1H), 4.07 - 3.93 (m, 1H), 3.84 (d, J =15.3 Hz, 3H), 3.29 - 3.21 (m, 2H), 3.20 - 3.05 (m, 2H), 2.20 - 2.04 (m, 1H), 1.82 (br d, J =14.7 Hz, 1H), 1.38 (d, J =2.4 Hz, 9H)。
実施例93:4-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]オキサゾール-2-カルボキサミド(化合物93)
1.tert-ブチル(5R)-8-ブロモ-5-[(2-tert-ブチルオキサゾール-4-カルボニル)アミノ]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートの合成
丸底フラスコに、4-tert-ブチルオキサゾール-2-カルボン酸カリウム(916mg、4.4mmol)及びDCM(44mL)を入れ、氷水浴で0℃まで冷却した。HATU(2.5g、6.6mmol)、続いてDIPEA(1.7g、13mmol、2.3mL)を加えた。(llbR)-4-ヒドロキシジナフト[2,l-d:l’,2’-f][l,3,2]ジオキサホスフェピン4-オキシドを伴うtert-ブチル(R)-5-アミノ-8-ブロモ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-ベンゾ[c]アゼピン-2-カルボキシレート(1:1)(3g、4.4mmol)を加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、次に室温まで加温し、一晩撹拌した。反応物を、真空で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー([3:1 EtOAc:EtOH]/ヘプタン、0%~50%の勾配)を介して精製し、tert-ブチル(5R)-8-ブロモ-5-[(4-tert-ブチルオキサゾール-2-カルボニル)アミノ]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートを、白色固体として得た(2.0g、収率:94%)。ESI-MS (M+Na)
+: 516.1。
2.tert-ブチル(5R)-5-[(4-tert-ブチルオキサゾール-2-カルボニル)アミノ]-8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートの合成
tert-ブチル(5R)-8-ブロモ-5-[(4-tert-ブチルオキサゾール-2-カルボニル)アミノ]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレート(2.0g、4.1mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(1.2g、4.5mmol)、KOAc(1.2g、12.4mmol)、及びPd(dppf)Cl
2・DCM(337mg、0.41mmol)を、1,4-ジオキサン(10mL)に溶解した。反応混合物を、N
2で5分間脱気し、次に100℃まで加熱し、その温度で4時間撹拌した。反応混合物を、室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過した。固体をEtOAcで洗浄し、濾液を真空で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン、0%~50%の勾配)により精製して、tert-ブチル(5R)-5-[(4-tert-ブチルオキサゾール-2-カルボニル)アミノ]-8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートを、灰白色固体として得た(2.0g、収率:91%)。ESI-MS (M+H-56)
+: 484.2。
3.tert-ブチル(5R)-5-[(4-tert-ブチルオキサゾール-2-カルボニル)アミノ]-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートの合成
tert-ブチル(5R)-5-[(4-tert-ブチルオキサゾール-2-カルボニル)アミノ]-8-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレート(750mg、1.4mmol)、4-クロロ-N-(1-メチルピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(293mg、1.4mmol)、K
2CO
3(384mg、2.8mmol)及びPd(dppf)Cl
2・DCM(114mg、0.14mmol)の混合物を、1,4-ジオキサン(5.6mL)及びH
2O(1.4mL)に溶解した。反応混合物を、N
2で5分間脱気し、次に100℃まで加熱し、その温度で4時間撹拌した。反応物を、H
2Oで希釈し、EtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー([3:1 EtOAc:EtOH]/ヘプタン、0%~75%の勾配)を介して精製して、tert-ブチル(5R)-5-[(4-tert-ブチルオキサゾール-2-カルボニル)アミノ]-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレートを、灰白色固体として得た(314mg、収率:38%)。
4.4-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-5-イル]オキサゾール-2-カルボキサミド塩酸塩の合成
tert-ブチル(5R)-5-[(4-tert-ブチルオキサゾール-2-カルボニル)アミノ]-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレート(314mg、0.53mmol)を、MeOH(5.3mL)に溶解し、HCl溶液(MeOH中1.25M、4.3mL)を加えた。反応物を、50℃まで加熱し、その温度で18時間撹拌した。反応物を、真空で濃縮して、4-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-5-イル]オキサゾール-2-カルボキサミド塩酸塩を、黄色固体として得た(300mg、収率:100%)。ESI-MS (M+H)
+: 488.2。
5.4-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]オキサゾール-2-カルボキサミド(化合物93)の合成
CH
3CN(1.6mL)中の4-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-5-イル]オキサゾール-2-カルボキサミド塩酸塩(100mg、0.16mmol)の混合物に、K
2CO
3(67mg、0.48mmol)、続いてトリフルオロメタンスルホン酸2,2,2-トリフルオロエチル(75mg、0.32mmol、46μL)及びEt
3N(81mg、0.80mmol、111μL)を加えた。混合物を、70℃で18時間加熱した。混合物を、周囲温度まで冷却し、DCMで希釈し、濾過した。濾過残渣を、DCMで洗浄し、合わせた濾液を真空で濃縮した。粗製物質を、分取HPLC(CH
3CN/H
2Oと0.05%TFA/H
2Oを移動相とした)により精製して、4-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]オキサゾール-2-カルボキサミドのTFA塩を、薄黄色固体として得た(77mg、収率:70%)。ESI-MS (M+H)
+: 570.3。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6)δ: 10.27 (d, J =11.0 Hz, 1H), 9.36 (br dd, J =19.2 Hz, 8.2 Hz, 1H), 8.84 - 8.68 (m, 1H), 8.33 - 8.21 (m, 1H), 8.17 (dd, J =9.8Hz, 1.8 Hz, 1H), 8.06 (d, J =1.8 Hz, 1H), 8.02 - 7.94 (m, 1H), 7.63 - 7.54 (m, 1H), 7.41 (dd, J =12.5 Hz, 8.2 Hz, 1H), 5.49 - 5.36 (m, 1H), 4.31 (br dd, J =15.0 Hz, 4.0 Hz, 1H), 4.07 - 3.91 (m, 1H), 3.90 - 3.79 (m, 3H), 3.37 - 3.20 (m, 2H), 3.13 - 2.99 (m, 2H), 2.24 - 2.05 (m, 1H), 1.83 (br d, J =14.0 Hz, 1H), 1.29 (d, J =2.4 Hz, 9H)。
実施例94:(R)-2-(tert-ブチル)-N-(8-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-5-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド(化合物94)
(R)-2-(tert-ブチル)-N-(8-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-5-イル)オキサゾール-4-カルボキサミドの合成戦略は、実施例24の1-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(オキセタン-3-イル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]トリアゾール-4-カルボキサミドの合成戦略と類似し、以下の変更を伴った。
1.2-(tert-ブチル)オキサゾール-4-カルボン酸を、1-(tert-ブチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸の代わりに使用した。
2.4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを、4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの代わりに使用した。
ESI-MS (M+H)
+: 544.3。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.60 (br s, 1H), 8.76 (br s, 1H), 8.61 - 8.52 (m, 2H), 8.19 (dd, J= 7.9 Hz, 1.2 Hz, 1H), 8.12 (br s, 1H), 7.64 (br s, 1H), 7.39 (d, J= 7.9 Hz, 1H), 6.80 - 6.52 (m, 1H), 5.44 (br t, J= 9.2 Hz, 1H), 4.61 (t, J= 6.4 Hz, 1H), 4.58 - 4.48 (m, 2H), 4.44 (t, J= 6.1 Hz, 1H), 3.89 - 3.80 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.76 - 3.67 (m, 2H), 2.95 - 2.83 (m, 1H), 2.75 - 2.63 (m, 1H), 2.13 (br d, J= 7.9 Hz, 1H), 1.91 (s, 1H), 1.36 (s, 9H)。
実施例95:(R)-2-(tert-ブチル)-N-(8-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-5-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド(化合物95)
(R)-2-(tert-ブチル)-N-(8-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-5-イル)オキサゾール-4-カルボキサミドの合成戦略は、実施例25の5-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-3-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成戦略と類似し、以下の変更を伴った。
1.2-(tert-ブチル)オキサゾール-4-カルボン酸を、5-(tert-ブチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸カリウムの代わりに使用した。
2.4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを、4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの代わりに使用した。
ESI-MS (M+H)
+: 570.3。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.67 - 10.44 (m, 1H), 8.76 (br s, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.52 (br s, 1H), 8.23 (dd, J= 7.9 Hz, 1.8 Hz, 1H), 8.16 (br s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.39 (d, J= 7.9 Hz, 1H), 6.81 - 6.53 (m, 1H), 5.44 (br t, J= 9.5 Hz, 1H), 4.29 (br d, J= 15.3Hz, 1H), 3.98 (br d, J= 15.3 Hz, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.29 - 3.03 (m, 4H), 2.18 - 2.03 (m, 1H), 1.82 (br d, J= 14.0 Hz, 1H), 1.42 - 1.30 (m, 9H)。
実施例96:(R)-4-(tert-ブチル)-N-(8-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-5-イル)オキサゾール-2-カルボキサミド(化合物96)
(R)-4-(tert-ブチル)-N-(8-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-5-イル)オキサゾール-2-カルボキサミドの合成戦略は、実施例25の5-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-3-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドの合成戦略と類似し、以下の変更を伴った。
1.4-(tert-ブチル)オキサゾール-2-カルボン酸を、5-(tert-ブチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸カリウムの代わりに使用した。
2.4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを、4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの代わりに使用した。
ESI-MS (M+H)
+: 570.3。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.61 (br s, 1H), 9.35 (br d, J= 7.3 Hz, 1H), 8.76 (br s, 1H), 8.24 (dd, J= 7.9 Hz, 1.8 Hz, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.62 (d, J= 1.8 Hz, 1H), 7.40 (d, J= 7.9 Hz, 1H), 6.80 - 6.48 (m, 1H), 5.43 (br t, J= 9.2 Hz, 1H), 4.30 (br d, J= 15.3 Hz, 1H), 4.03 - 3.93 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.38 - 3.27 (m, 2H), 3.26 - 3.18 (m, 1H), 3.12 - 3.00 (m, 1H), 2.11 (q, J= 11.0 Hz, 1H), 1.82 (br d, J= 14.7 Hz, 1H), 1.29 (s, 9 H)。
実施例97:(R)-2-(tert-ブチル)-N-(8-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-5-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド(化合物97)
(R)-2-(tert-ブチル)-N-(8-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-5-イル)オキサゾール-4-カルボキサミドの合成戦略は、実施例24の1-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(オキセタン-3-イル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]トリアゾール-4-カルボキサミドの合成戦略と類似し、以下の変更を伴った。
1.3-(tert-ブチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボン酸カリウムを、1-(tert-ブチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸の代わりに使用した。
2.4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを、4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの代わりに使用した。
3.パラホルムアルデヒドを、オキセタン-3-オンの代わりに使用した。
ESI-MS (M+H)
+: 503.3。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD) δ : 8.75 (br s, 1H), 8.58 - 8.48 (m, 2H), 7.61 (br d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.73 (br s, 1H), 5.72 (br s, 1H), 4.90 - 4.86 (m, 1H), 4.65 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.79 - 3.62 (m, 2H), 3.10 (br s, 3H), 2.41 (br s, 2H), 1.46 (s, 9H)。
実施例98:(R)-3-(tert-ブチル)-N-(8-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物98)
(R)-3-(tert-ブチル)-N-(8-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[c]アゼピン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドの合成戦略は、実施例24の1-tert-ブチル-N-[(5R)-8-[4-[(1-メチルピラゾール-4-イル)アミノ]-1,3,5-トリアジン-2-イル]-2-(オキセタン-3-イル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-2-ベンズアゼピン-5-イル]トリアゾール-4-カルボキサミドの合成戦略と類似し、以下の変更を伴った。
1.3-(tert-ブチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボン酸カリウムを、1-(tert-ブチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸の代わりに使用した。
2.4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンを、4-クロロ-N-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,3,5-トリアジン-2-アミンの代わりに使用した。
ESI-MS (M+H)
+: 545.4。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD) δ : 8.75(br s, 1H), 8.52 (br d, J= 7.9Hz, 1H), 8.46 (br s, 1H), 7.61 (d, J= 7.9 Hz, 1H), 7.54 (br s, 1H), 6.83 - 6.62 (m, 1H), 5.77 - 5.68 (m, 1H), 4.99 - 4.87 (m, 2H), 4.83 - 4.63 (m, 3H), 4.56 - 4.37 (m, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.60 - 3.47 (m, 2H), 2.49 - 2.32 (m, 2H), 1.45 (s, 9H)。
実施例99:2-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)オキサゾール-5-カルボキサミド(化合物99)
2-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)オキサゾール-5-カルボキサミドを、上述の実施例のうちの1つの合成と類似した方法を使用して合成した。
ESI-MS (M+H)
+: 447.3。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.26 (s, 1H), 8.79 - 8.70 (m, 1H), 8.63 (m, 1H), 8.54 (d, J= 1.0 Hz, 1H), 8.28 - 8.09 (m, 2H), 8.00 - 7.95 (m, 1H), 7.63 - 7.55 (m, 1H), 7.41 - 7.36 (dd, J= 11.9 Hz, 7.9 Hz, 1H), 4.55 - 4.42 (m, 2H), 3.87 - 3.83 (m, 3H), 2.43 - 2.40 (m, 3H), 1.37 (s, 9H)。
実施例100:2-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)オキサゾール-4-カルボキサミド(化合物100)
2-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)オキサゾール-4-カルボキサミドを、上述の実施例のうちの1つの合成と類似した方法を使用して合成した。
ESI-MS (M+H)
+: 465.4。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.67 (br s, 1H), 8.76 (br s, 1H), 8.68 - 8.64 (m, 1H), 8.54 (s, 1H), 7.89 (br s, 1H), 7.61 (d, J= 2.3 Hz, 1H), 7.20 (d, J= 8.0 Hz, 1H), 6.76 (br s, 1H), 4.49 (d, J= 6.3 Hz, 2H), 3.76 (s, 3H), 2.30 (s, 3H), 1.36 (m, 9H)。
実施例101:(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物101)
(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドを、上述の実施例のうちの1つの合成と類似した方法を使用して合成した。
ESI-MS (M+H)
+: 500.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, t = 80 °C) δ: 10.20 (s, 1H), 9.19 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.07-8.03 (m, 1H), 7.59-7.55 (m, 2H), 6.65 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 5.53 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 3.80 (s, 3H), 1.58 (d, J = 7.5 Hz, 3H), 1.47 (s, 9H)。
実施例102:(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(化合物102)
(R)-3-(tert-ブチル)-N-(1-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)フェニル)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミドを、上述の実施例のうちの1つの合成と類似した方法を使用して合成した。
ESI-MS (M+H)
+: 500.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, t = 80 °C) δ: 10.33 (s, 1H), 9.73-9.70 (m, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.06 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.60-7.55 (m, 2H), 6.65 (s, 1H), 5.50 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 3.79 (s, 3H), 1.58 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.40 (s, 9H)。
実施例103:2-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)オキサゾール-4-カルボキサミド(化合物103)
2-(tert-ブチル)-N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)オキサゾール-4-カルボキサミドを、上述の実施例のうちの1つの合成と類似した方法を使用して合成した。
ESI-MS (M+H)
+: 485.5。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 8.89 - 8.74 (br s, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.12 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 8.05 - 7.97 (m, 1H), 7.84 - 7.73 (m, 1H), 7.68 - 7.61 (m, 1H), 7.41 - 7.30 (m, 1H), 7.27 (s, 1H), 4.83 - 4.76 (m, 2H), 4.00 (s, 3H), 1.40 (s, 9H)。
実施例104:N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物104)
N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドを、上述の実施例のうちの1つの合成と類似した方法を使用して合成した。
ESI-MS (M+H)
+: 484.5。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ: 8.94 - 8.76 (m, 1H), 8.32 - 8.09 (m, 1H), 8.09 - 7.89 (m, 1H), 7.45 - 7.36 (m, 2H), 7.33 (d, J= 2.4 Hz, 1H), 6.96 - 6.73 (m, 1H), 4.83 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 3.95 - 3.79 (m, 3H), 1.60 (s, 3H), 1.53 - 1.48 (m, 2H), 1.13 - 1.08 (m, 2H)。
実施例105:1-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド(化合物105)
1-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミドを、上述の実施例のうちの1つの合成と類似した方法を使用して合成した。
ESI-MS (M+H)
+: 465.6。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ: 10.57 (br s, 1H), 8.74 (br s, 1H), 8.36 - 8.27 (m, 1H), 8.08 - 7.97 (m, 2H), 7.91 - 7.81 (m, 2H), 7.34 - 7.28 (m, 1H), 4.80 - 4.65 (m, 2H), 3.99 (s, 3H), 2.43 - 2.26 (m, 3H), 1.73 (s, 9H)。
実施例106:1-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(化合物106)
1-(tert-ブチル)-N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドを、上述の実施例のうちの1つの合成と類似した方法を使用して合成した。
ESI-MS (M+H)
+: 464.6。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ: 10.03 (br s, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.08 - 8.02 (m, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.57 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.38 - 7.29 (m, 2H), 6.84 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.82 - 4.66 (m, 2H), 3.98 (s, 3H), 2.46 - 2.25 (m, 3H), 1.61 (s, 9H)。
実施例107:2-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)オキサゾール-4-カルボキサミド(化合物107)
2-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)オキサゾール-4-カルボキサミドを、上述の実施例のうちの1つの合成と類似した方法を使用して合成した。
ESI-MS (M+H)
+: 447.3。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.27 (s, 1H), 8.79 - 8.70 (m, 1H), 8.64 - 8.59 (m, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.22 - 8.13 (m, 2H), 8.00 - 7.95 (m, 1H), 7.63 - 7.55 (m, 1H), 7.38 (dd, J = 12.0 Hz, 8.0 Hz, 1H), 4.50 - 4.48 (m, 2H), 3.87 - 3.83 (m, 3H), 2.43 - 2.40 (m, 3H), 1.37 (s, 9H)。
実施例108:3-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)イソオキサゾール-5-カルボキサミド(化合物108)
3-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)イソオキサゾール-5-カルボキサミドを、上述の実施例のうちの1つの合成と類似した方法を使用して合成した。
ESI-MS (M+H)
+: 447.3。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.26 (br d, J= 4.9 Hz, 1H), 9.44 - 9.39 (m, 1H), 8.79 - 8.70 (m, 1H), 8.24 - 8.14 (m, 2H), 8.00 - 7.95 (m, 1H), 7.63 - 7.55 (m, 1H), 7.42 (dd, J= 13.4 Hz, 7.9 Hz, 1H), 7.18 (d, J= 2.4 Hz, 1H), 4.53 - 4.50 (m, 2H), 3.87 - 3.83 (m, 3H), 2.44 - 2.41 (m, 3H), 1.31 (s, 9H)。
実施例109:1-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド(化合物109)
1-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミドを、上述の実施例のうちの1つの合成と類似した方法を使用して合成した。
ESI-MS (M+H)
+: 447.3。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.26 (br d, J= 3.7 Hz, 1H), 9.06 - 9.02 (m, 1H), 8.78 - 8.69 (m, 2H), 8.21 - 8.13 (m, 2H), 8.00 - 7.95 (m, 1H), 7.63 - 7.55 (m, 1H), 7.39 (dd, J= 15.3 Hz, 8.5 Hz, 1H), 4.53 - 4.51 (m, 2H), 3.87 - 3.83 (m, 3H), 2.44 - 2.41 (m, 3H), 1.64 (s, 9H)。
実施例110:5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-カルボキサミド(化合物110)
5-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-カルボキサミドを、上述の実施例のうちの1つの合成と類似した方法を使用して合成した。
ESI-MS (M+H)
+: 448.3。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.27 (s, 1H), 9.83 - 9.78 (m, 1H), 8.79 - 8.70 (m, 1H), 8.23 - 8.13 (m, 2H), 7.99 - 7.95 (m, 1H), 7.64 - 7.55 (m, 1H), 7.44 (br dd, J= 13.1 Hz, 8.2 Hz, 1H), 4.54 - 4.52 (m, 2H), 3.87 - 3.83 (m, 3H), 2.44 - 2.42 (m, 3H), 1.40 (s, 9H)。
実施例111:(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物111)
(R)-5-(tert-ブチル)-N-(1-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドを、上述の実施例のうちの1つの合成と類似した方法を使用して合成した。
ESI-MS (M+H)
+: 506.3。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, t = 80 °C) δ: 10.08 (s, 1H), 9.09 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.74 (s, 1H), 7.88-7.82 (m, 1H), 7.56 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.36-5.32 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.31-3.25 (m, 1H), 2.76-2.70 (m, 1H), 2.02-1.85 (m, 5H), 1.48 (s, 9H), 1.35-1.30 (m, 1H)。
実施例112:(R)-2-(tert-ブチル)-N-(1-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド(化合物112)
(R)-2-(tert-ブチル)-N-(1-フルオロ-2-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ベンゾ[7]アンヌレン-5-イル)オキサゾール-4-カルボキサミドを、上述の実施例のうちの1つの合成と類似した方法を使用して合成した。
ESI-MS (M+Na)
+: 487.2。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, t = 80 °C) δ: 10.03 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.45 (s, 1H), 8.13 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.86-7.82 (m, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.20 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.35-5.32 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.28-3.23 (m, 1H), 2.79-2.73 (m, 1H), 2.02-1.87 (m, 5H), 1.47-1.40 (m, 10H)。
実施例113:N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(化合物113)
N-(3-フルオロ-2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)-5-(1-メチルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミドを、上述の実施例のうちの1つの合成と類似した方法を使用して合成した。
ESI-MS (M+H)
+: 464.1。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.15 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 7.89-7.86 (m, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.28-7.26 (m, 1H), 6.67 (s, 1H), 4.58-4.56 (m, 2H), 3.80 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 1.57 (s, 3H), 1.40-1.32 (m, 2H), 1.18-1.16 (m, 2H)。
実施例114:4-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)オキサゾール-2-カルボキサミド(化合物114)
4-(tert-ブチル)-N-(2-メチル-4-(4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)ベンジル)オキサゾール-2-カルボキサミドを、上述の実施例のうちの1つの合成と類似した方法を使用して合成した。
ESI-MS (M+H)
+: 447.3。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ: 10.26 (d, J= 5.5 Hz, 1H), 9.34 (td, J= 9.2 Hz, 6.1 Hz, 1H), 8.86 - 8.68 (m, 1H), 8.25 - 8.13 (m, 2H), 8.04 (d, J= 1.2 Hz, 1H), 8.01 - 7.94 (m, 1H), 7.66 - 7.50 (m, 1H), 7.40 (dd, J= 14.0 Hz, 7.9 Hz, 1H), 4.50 (br t, J= 4.9 Hz, 2H), 3.91 - 3.81 (m, 3H), 2.46 - 2.39 (m, 3H), 1.27 (s, 9H)。
実施例115.In Vitro BTKキナーゼアッセイ:BTK-POLYGAT-LSアッセイ
BTK in vitroアッセイの目的は、IC50の測定を通してBTKに対する化合物の効力を決定することである。化合物阻害は、活性BTK酵素(Upstate 14-552)、ATP、及び阻害剤の存在下でのフルオレセイン標識ポリGATペプチド(Invitrogen PV3611)のリン酸化の量をモニタリングした後に測定する。BTKキナーゼ反応は、黒色96ウェルプレート(costar 3694)にて行った。典型的なアッセイに関しては、24pLアリコートのATP/ペプチドマスターミックス(最終濃度、ATP10μM、ポリGAT100nM)を含むキナーゼ緩衝液(10mMトリス-HCl pH7.5、10mM MgCl2、200μΜ Na3PO4、5mM DTT、0.01%トリトンX-100、及び0.2mg/mlカゼイン)を、各ウェルに加える。次に、1pLの4倍、40×化合物滴定を含む100%DMSO溶媒を加え、続いて15μLのBTK酵素ミックスを含む1×キナーゼ緩衝液(最終濃度0.25nM)を加える。アッセイを、30分間インキュベートしてから、28pLの50mM EDTA溶液で停止する。キナーゼ反応のアリコート(5μL)を低容量白色384ウェルプレート(Coming 3674)に移し、5pLの2×検出緩衝液(Invitrogen PV3574、4nM Tb-PY20抗体、Invitrogen PV3552)を加える。そのプレートを覆い、45分間室温でインキュベートする。Molecular Devices M5(332nm励起、488nm発光、518nmフルオレセイン発光)での時間分解蛍光(TRF)を測定する。IC50値は、DMSO対照から決定した100%酵素活性及びEDTA対照からの0%活性との4パラメーターフィッティングを使用して算出する。
表1は、in vitro Btkキナーゼアッセイにおける本発明の選択された化合物の活性を示し、各化合物番号は、本明細書の実施例1~114において記載する化合物の番号付けに対応する。「††」は、10nM以下及び1nMより大きいIC50を表し、「†††」は、1nM以下のIC50を表す。N/Dは、未決定であるIC50値を表す。
実施例116.ヒト全血におけるIn Vitro PDアッセイ
ヒトヘパリン化静脈血を、Bioreclamation,Inc.またはSeraCare Life Sciencesから購入し、翌日配達された。全血を、96ウェルプレートに分注し、DMSO中の試験化合物の段階希釈液または薬物を含まないDMSOで「スパイク」した。全てのウェルにおけるDMSOの最終濃度は、0.1%であった。プレートを、37℃で30分間インキュベートした。プロテアーゼ及びホスファターゼ阻害剤を含有する溶解バッファーを、薬物含有試料、及びDMSOのみの試料の一方に加え(+PPi、高対照)、プロテアーゼ阻害剤を含有する溶解バッファーを他方のDMSOのみの試料に加えた(-PPi、低対照)。溶解した全血試料の全てを、参照により本明細書に組み込まれる、US20160311802に記載されている、全BTK捕捉及びホスホチロシン検知法に供した。ECL値を、Prism中でグラフ化し、+PPi高対照及び-PPi低対照によって規定される最大値及び最小値の制約を伴って最も適合する曲線を用いて、内挿によってECLシグナルの50%阻害をもたらす試験化合物濃度を推定した。
表2は、pBTKアッセイにおける本発明の選択された化合物の活性を示し、各化合物番号は、本明細書の実施例1~114に記載する化合物の番号付けに対応する。「†」は、10,000nM以下であるが、500nMより大きいIC50を表し、「††」は、500nM以下であるが、100nMより大きいIC50を表し、「†††」は、100nM以下のIC50を表す。*は、10,000nMより大きいIC50値を表す。
発明の態様
[態様1]式(I):
の化合物またはその医薬的に許容可能な塩であって、式中:
環Aは、アリール及び5~6員ヘテロアリールから選択され、前記アリール及び5~6員ヘテロアリールは、任意選択で、1つまたは複数のR
1で置換され、
環Bは、ピラゾリルであり、前記ピラゾリルは、任意選択で、1つまたは複数のR
5で置換され、
Q
1、Q
2、及びQ
3は、それぞれ、C-R
4及びNから選択され、Q
1、Q
2、及びQ
3のうちの最大で1つがNであり、
R
1は各出現において、独立して、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
1a、-C(O)
2R
1a、-C(O)N(R
1a)
2、-N(R
1a)
2、-N(R
1a)C(O)R
1a、-N(R
1a)C(O)
2R
1a、-N(R
1a)C(O)N(R
1a)
2、-N(R
1a)S(O)
2R
1a、-OR
1a、-OC(O)R
1a、-OC(O)N(R
1a)
2、-SR
1a、-S(O)R
1a、-S(O)
2R
1a、-S(O)N(R
1a)
2、及び-S(O)
2N(R
1a)
2から選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つまたは複数のR
10で置換され、
R
1aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つまたは複数のR
10で置換され、
R
2は、H及びC
1-6アルキルから選択され、
R
3は、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
3a、-C(O)
2R
3a、-C(O)N(R
3a)
2、-N(R
3a)
2、-N(R
3a)C(O)R
3a、-N(R
3a)C(O)
2R
3a、-N(R
3a)C(O)N(R
3a)
2、-N(R
3a)S(O)
2R
3a、-OR
3a、-OC(O)R
3a、-OC(O)N(R
3a)
2、-SR
3a、-S(O)R
3a、-S(O)
2R
3a、-S(O)N(R
3a)
2、及び-S(O)
2N(R
3a)
2から選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは、任意選択で、1つもしくは複数のR
30で置換され、
R
3aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つもしくは複数のR
30で置換され、
または、R
2及びR
3は、それらの介在原子と共に、7員炭素環もしくは複素環を形成し、前記7員炭素環もしくは複素環は、任意選択で、1つもしくは複数のR
20で置換され、
R
4は各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
4a、-C(O)
2R
4a、-C(O)N(R
4a)
2、-N(R
4a)
2、-N(R
4a)C(O)R
4a、-N(R
4a)C(O)
2R
4a、-N(R
4a)C(O)N(R
4a)
2、-N(R
4a)S(O)
2R
4a、-OR
4a、-OC(O)R
4a、-OC(O)N(R
4a)
2、-SR
4a、-S(O)R
4a、-S(O)
2R
4a、-S(O)N(R
4a)
2、及び-S(O)
2N(R
4a)
2から選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つまたは複数のR
40で置換され、
R
4aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つまたは複数のR
40で置換され、
R
5は各出現において、独立して、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
5a、-C(O)
2R
5a、-C(O)N(R
5a)
2、-N(R
5a)
2、-N(R
5a)C(O)R
5a、-N(R
5a)C(O)
2R
5a、-N(R
5a)C(O)N(R
5a)
2、-N(R
5a)S(O)
2R
5a、-OR
5a、-OC(O)R
5a、-OC(O)N(R
5a)
2、-SR
5a、-S(O)R
5a、-S(O)
2R
5a、-S(O)N(R
5a)
2、及び-S(O)
2N(R
5a)
2から選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つまたは複数のR
50で置換され、
R
5aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つまたは複数のR
50で置換され、
R
10は各出現において、独立して、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
10a、-C(O)
2R
10a、-C(O)N(R
10a)
2、-N(R
10a)
2、-N(R
10a)C(O)R
10a、-N(R
10a)C(O)
2R
10a、-N(R
10a)C(O)N(R
10a)
2、-N(R
10a)S(O)
2R
10a、-OR
10a、-OC(O)R
10a、-OC(O)N(R
10a)
2、-SR
10a、-S(O)R
10a、-S(O)
2R
10a、-S(O)N(R
10a)
2、及び-S(O)
2N(R
10a)
2から選択され、
R
10aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、
R
20は各出現において、独立して、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
20a、-C(O)
2R
20a、-C(O)N(R
20a)
2、-N(R
20a)
2、-N(R
20a)C(O)R
20a、-N(R
20a)C(O)
2R
20a、-N(R
20a)C(O)N(R
20a)
2、-N(R
20a)S(O)
2R
20a、-OR
20a、-OC(O)R
20a、-OC(O)N(R
20a)
2、-SR
20a、-S(O)R
20a、-S(O)
2R
20a、-S(O)N(R
20a)
2、及び-S(O)
2N(R
20a)
2から選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で、1つまたは複数のR
25で置換され、
R
20aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つまたは複数のR
25で置換され、
R
25は各出現において、独立して、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
25a、-C(O)
2R
25a、-C(O)N(R
25a)
2、-N(R
25a)
2、-N(R
25a)C(O)R
25a、-N(R
25a)C(O)
2R
25a、-N(R
25a)C(O)N(R
25a)
2、-N(R
25a)S(O)
2R
25a、-OR
25a、-OC(O)R
25a、-OC(O)N(R
25a)
2、-SR
25a、-S(O)R
25a、-S(O)
2R
25a、-S(O)N(R
25a)
2、及び-S(O)
2N(R
25a)
2から選択され、
R
25aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、
R
30は各出現において、独立して、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
30a、-C(O)
2R
30a、-C(O)N(R
30a)
2、-N(R
30a)
2、-N(R
30a)C(O)R
30a、-N(R
30a)C(O)
2R
30a、-N(R
30a)C(O)N(R
30a)
2、-N(R
30a)S(O)
2R
30a、-OR
30a、-OC(O)R
30a、-OC(O)N(R
30a)
2、-SR
30a、-S(O)R
30a、-S(O)
2R
30a、-S(O)N(R
30a)
2、及び-S(O)
2N(R
30a)
2から選択され、
R
30aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、
R
40は各出現において、独立して、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
40a、-C(O)
2R
40a、-C(O)N(R
40a)
2、-N(R
40a)
2、-N(R
40a)C(O)R
40a、-N(R
40a)C(O)
2R
40a、-N(R
40a)C(O)N(R
40a)
2、-N(R
40a)S(O)
2R
40a、-OR
40a、-OC(O)R
40a、-OC(O)N(R
40a)
2、-SR
40a、-S(O)R
40a、-S(O)
2R
40a、-S(O)N(R
40a)
2、及び-S(O)
2N(R
40a)
2から選択され、
R
40aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、
R
50は各出現において、独立して、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
50a、-C(O)
2R
50a、-C(O)N(R
50a)
2、-N(R
50a)
2、-N(R
50a)C(O)R
50a、-N(R
50a)C(O)
2R
50a、-N(R
50a)C(O)N(R
50a)
2、-N(R
50a)S(O)
2R
50a、-OR
50a、-OC(O)R
50a、-OC(O)N(R
50a)
2、-SR
50a、-S(O)R
50a、-S(O)
2R
50a、-S(O)N(R
50a)
2、及び-S(O)
2N(R
50a)
2から選択され、ならびに
R
50aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、3~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択される、
前記化合物またはその医薬的に許容可能な塩。
[態様2]前記化合物が、式(I):
によって表され、
またはその医薬的に許容可能な塩であり、式中:
環Aは、アリール及び5~6員ヘテロアリールから選択され、前記アリール及び5~6員ヘテロアリールは、任意選択で、1つまたは複数のR
1で置換され、
環Bは、ピラゾリルであり、前記ピラゾリルは、任意選択で、1つまたは複数のR
5で置換され、
Q
1、Q
2、及びQ
3は、それぞれ、C-R
4及びNから選択され、Q
1、Q
2、及びQ
3のうちの最大で1つがNであり、
R
1は各出現において、独立して、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
1a、-C(O)
2R
1a、-C(O)N(R
1a)
2、-N(R
1a)
2、-N(R
1a)C(O)R
1a、-N(R
1a)C(O)
2R
1a、-N(R
1a)C(O)N(R
1a)
2、-N(R
1a)S(O)
2R
1a、-OR
1a、-OC(O)R
1a、-OC(O)N(R
1a)
2、-SR
1a、-S(O)R
1a、-S(O)
2R
1a、-S(O)N(R
1a)
2、及び-S(O)
2N(R
1a)
2から選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つまたは複数のR
10で置換され、
R
1aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つまたは複数のR
10で置換され、
R
2は、H及びC
1-6アルキルから選択され、
R
3は、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
3a、-C(O)
2R
3a、-C(O)N(R
3a)
2、-N(R
3a)
2、-N(R
3a)C(O)R
3a、-N(R
3a)C(O)
2R
3a、-N(R
3a)C(O)N(R
3a)
2、-N(R
3a)S(O)
2R
3a、-OR
3a、-OC(O)R
3a、-OC(O)N(R
3a)
2、-SR
3a、-S(O)R
3a、-S(O)
2R
3a、-S(O)N(R
3a)
2、及び-S(O)
2N(R
3a)
2から選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは、任意選択で、1つもしくは複数のR
30で置換され、
R
3aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つもしくは複数のR
30で置換され、
または、R
2及びR
3は、それらの介在原子と共に、7員炭素環もしくは複素環を形成し、前記7員炭素環もしくは複素環は、任意選択で、1つもしくは複数のR
20で置換され、
R
4は各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
4a、-C(O)
2R
4a、-C(O)N(R
4a)
2、-N(R
4a)
2、-N(R
4a)C(O)R
4a、-N(R
4a)C(O)
2R
4a、-N(R
4a)C(O)N(R
4a)
2、-N(R
4a)S(O)
2R
4a、-OR
4a、-OC(O)R
4a、-OC(O)N(R
4a)
2、-SR
4a、-S(O)R
4a、-S(O)
2R
4a、-S(O)N(R
4a)
2、及び-S(O)
2N(R
4a)
2から選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つまたは複数のR
40で置換され、
R
4aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つまたは複数のR
40で置換され、
R
5は各出現において、独立して、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
5a、-C(O)
2R
5a、-C(O)N(R
5a)
2、-N(R
5a)
2、-N(R
5a)C(O)R
5a、-N(R
5a)C(O)
2R
5a、-N(R
5a)C(O)N(R
5a)
2、-N(R
5a)S(O)
2R
5a、-OR
5a、-OC(O)R
5a、-OC(O)N(R
5a)
2、-SR
5a、-S(O)R
5a、-S(O)
2R
5a、-S(O)N(R
5a)
2、及び-S(O)
2N(R
5a)
2から選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つまたは複数のR
50で置換され、
R
5aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つまたは複数のR
50で置換され、
R
10は各出現において、独立して、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
10a、-C(O)
2R
10a、-C(O)N(R
10a)
2、-N(R
10a)
2、-N(R
10a)C(O)R
10a、-N(R
10a)C(O)
2R
10a、-N(R
10a)C(O)N(R
10a)
2、-N(R
10a)S(O)
2R
10a、-OR
10a、-OC(O)R
10a、-OC(O)N(R
10a)
2、-SR
10a、-S(O)R
10a、-S(O)
2R
10a、-S(O)N(R
10a)
2、及び-S(O)
2N(R
10a)
2から選択され、
R
10aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、
R
20は、各出現において、独立して、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
20a、-C(O)
2R
20a、-C(O)N(R
20a)
2、-N(R
20a)
2、-N(R
20a)C(O)R
20a、-N(R
20a)C(O)
2R
20a、-N(R
20a)C(O)N(R
20a)
2、-N(R
20a)S(O)
2R
20a、-OR
20a、-OC(O)R
20a、-OC(O)N(R
20a)
2、-SR
20a、-S(O)R
20a、-S(O)
2R
20a、-S(O)N(R
20a)
2、及び-S(O)
2N(R
20a)
2から選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で、1つまたは複数のR
25で置換され、
R
20aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、前記C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つまたは複数のR
25で置換され、
R
25は各出現において、独立して、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
25a、-C(O)
2R
25a、-C(O)N(R
25a)
2、-N(R
25a)
2、-N(R
25a)C(O)R
25a、-N(R
25a)C(O)
2R
25a、-N(R
25a)C(O)N(R
25a)
2、-N(R
25a)S(O)
2R
25a、-OR
25a、-OC(O)R
25a、-OC(O)N(R
25a)
2、-SR
25a、-S(O)R
25a、-S(O)
2R
25a、-S(O)N(R
25a)
2、及び-S(O)
2N(R
25a)
2から選択され、
R
25aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、
R
30は各出現において、独立して、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
30a、-C(O)
2R
30a、-C(O)N(R
30a)
2、-N(R
30a)
2、-N(R
30a)C(O)R
30a、-N(R
30a)C(O)
2R
30a、-N(R
30a)C(O)N(R
30a)
2、-N(R
30a)S(O)
2R
30a、-OR
30a、-OC(O)R
30a、-OC(O)N(R
30a)
2、-SR
30a、-S(O)R
30a、-S(O)
2R
30a、-S(O)N(R
30a)
2、及び-S(O)
2N(R
30a)
2から選択され、
R
30aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、
R
40は各出現において、独立して、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
40a、-C(O)
2R
40a、-C(O)N(R
40a)
2、-N(R
40a)
2、-N(R
40a)C(O)R
40a、-N(R
40a)C(O)
2R
40a、-N(R
40a)C(O)N(R
40a)
2、-N(R
40a)S(O)
2R
40a、-OR
40a、-OC(O)R
40a、-OC(O)N(R
40a)
2、-SR
40a、-S(O)R
40a、-S(O)
2R
40a、-S(O)N(R
40a)
2、及び-S(O)
2N(R
40a)
2から選択され、
R
40aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、
R
50は各出現において、独立して、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-C(O)R
50a、-C(O)
2R
50a、-C(O)N(R
50a)
2、-N(R
50a)
2、-N(R
50a)C(O)R
50a、-N(R
50a)C(O)
2R
50a、-N(R
50a)C(O)N(R
50a)
2、-N(R
50a)S(O)
2R
50a、-OR
50a、-OC(O)R
50a、-OC(O)N(R
50a)
2、-SR
50a、-S(O)R
50a、-S(O)
2R
50a、-S(O)N(R
50a)
2、及び-S(O)
2N(R
50a)
2から選択され、ならびに
R
50aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、4~6員単環式カルボシクリル、及び4~6員単環式ヘテロシクリルから選択される、態様1に記載の化合物。
[態様3]Q
1、Q
2、及びQ
3が、それぞれ独立して、C-R
4である、態様1または2に記載の化合物。
[態様4]Q
1が、CHである、態様3に記載の化合物。
[態様5]Q
1、Q
2、及びQ
3が、CHである、態様3に記載の化合物。
[態様6]前記化合物が、式(II)または式(II’):
によって表される、またはその医薬的に許容可能な塩である、態様1または2に記載の化合物。
[態様7]環Aが、O、N及びSから独立して選択される、1、2または3つの追加のヘテロ原子を有する5員N含有ヘテロアリールであり、環Aは、任意選択で、1つまたは2つの独立して選択されるR
1で置換される、態様1~6のいずれかに記載の化合物。
[態様8]環Aが、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,3-チアジアゾール、1,3,4-チアジアゾール、1,2,4-チアジアゾール、1,2,3-トリアゾール、1,2,4-トリアゾール、及びテトラゾールからなる群から選択され、そのそれぞれが任意選択で、1つまたは2つの独立して選択されるR
1で置換される、態様7に記載の化合物。
[態様9]環Aが、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,3-トリアゾール、ピラゾール、テトラゾール、イソオキサゾールまたはオキサゾールであり、そのそれぞれが任意選択で、1つまたは2つの独立して選択されるR
1で置換される、態様8に記載の化合物。
[態様10]環Aが、O、N及びSから独立して選択される、1つまたは2つの追加のヘテロ原子を有する5員N含有ヘテロアリールであり、環Aは、任意選択で、1つまたは2つの独立して選択されるR
1で置換される、態様1~6のいずれかに記載の化合物。
[態様11]環Aが、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、1,2,3-オキサジアゾール、1,3,4-オキサジアゾール、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,3-チアジアゾール、1,3,4-チアジアゾール、1,2,4-チアジアゾール、1,2,3-トリアゾール、及び1,2,4-トリアゾールからなる群から選択され、そのそれぞれが任意選択で、1つまたは2つの独立して選択されるR
1で置換される、態様10に記載の化合物。
[態様12]環Aが、1,2,4-オキサジアゾール、1,2,3-トリアゾール、ピラゾール、またはオキサゾールであり、そのそれぞれが任意選択で、1つまたは2つの独立して選択されるR
1で置換される、態様11に記載の化合物。
[態様13]R
1は各出現において、独立して、ハロ、C
1-6アルキルまたはC
3-5シクロアルキルであり、前記C
1-6アルキル及びC
3-5シクロアルキルは、任意選択で、1~3つのR
10で置換され、ならびに
R
10は各出現において、独立して、ハロ、-CN及びC
1-6アルキルから選択され、前記C
1-6アルキルは各出現において、独立して及び任意選択で、1~3つのハロで置換される、態様1~12のいずれかに記載の化合物。
[態様14]R
1は、tert-ブチルまたはシクロプロピルであり、そのそれぞれが任意選択で、1~3つのR
10で置換され、及び
R
10は各出現において、独立して、フルオロ、メチル、-CH
2F、-CHF
2または-CF
3から選択される、態様13に記載の化合物。
[態様15]R
1は各出現において、独立して、ハロ、C
1-6アルキルまたはC
3-5シクロアルキルであり、前記C
1-6アルキル及びC
3-5シクロアルキルは、任意選択で、1~3つのR
10で置換され、ならびに
R
10は各出現において、独立して、ハロ、-CN及びC
1-6アルキルから選択される、態様1~12のいずれかに記載の化合物。
[態様16]環Aが、以下の式:
によって表され、
式中、R
1は各出現において、独立して、ハロ、C
3-5シクロアルキル及びC
1-6アルキルから選択され、前記C
3-5シクロアルキル及びC
1-6アルキルは、任意選択で、1~3つのR
10で置換され、
R
10は各出現において、独立して、ハロ及びC
1-6アルキルから選択され、C
1-6アルキルは、任意選択で、1~3つのハロで置換される、態様1~15のいずれかに記載の化合物。
[態様17]R
1は各出現において、独立して、tert-ブチル、シクロプロピルまたはフルオロであり、tert-ブチル及びシクロプロピルは、任意選択で、1~3つのフルオロ、メチル、-CH
2F、-CHF
2または-CF
3で置換される、態様16に記載の化合物。
[態様18]環Aが、以下の式:
によって表され、式中、R
1は各出現において、独立して、ハロ及びC
1-6アルキルである、態様1~15のいずれかに記載の化合物。
[態様19]R
1が各出現において、独立して、tert-ブチルまたはフルオロである、態様18に記載の化合物。
[態様20]環Bが、以下の式:
によって表される、態様1~19のいずれかに記載の化合物。
[態様21]R
5が、任意選択で、1~3つのフルオロで置換されたC
1-4アルキルである、態様1~20のいずれかに記載の化合物。
[態様22]R
5が、メチルである、態様21に記載の化合物。
[態様23]R
4が、H、ハロ、またはC
1-3アルキルである、態様1~22のいずれかに記載の化合物。
[態様24]R
4が、HまたはFである、態様23に記載の化合物。
[態様25]R
4が、H、Cl、Fまたはメチルである、態様1~22のいずれかに記載の化合物。
[態様26]R
2が、HまたはC
1-3アルキルである、態様1~25のいずれかに記載の化合物。
[態様27]R
2が、Hまたはメチルである、態様26に記載の化合物。
[態様28]R
2が、Hである、態様1~25のいずれかに記載の化合物。
[態様29]R
3が、ハロ、C
3-5シクロアルキルまたはC
1-4アルキルであり、前記C
1-4アルキル及びC
3-5アルキルがそれぞれ、任意選択で1~3つのフルオロで置換される、態様1~28のいずれかに記載の化合物。
[態様30]R
3が、-CH
3、シクロプロピル、-Cl、-CH
2CHF
2、-CHF
2または-CF
3である、態様29に記載の化合物。
[態様31]R
3が、ハロまたはC
1-4アルキルであり、前記C
1-4アルキルは、任意選択で1~3つのフルオロで置換される、態様1~28のいずれかに記載の化合物。
[態様32]R
3が、-CH
3、-Cl、または-CF
3である、態様31に記載の化合物。
[態様33]前記化合物が、式(IIIA)、(IIIB)、(IIIA’)または(IIIB’):
によって表され、
またはその医薬的に許容可能な塩であり、式中:
環Aは、以下の式:
によって表され、
R
1は各出現において、独立して、ハロ、C
3-5シクロアルキル及びC
1-6アルキルから選択され、前記C
3-5シクロアルキル及びC
1-6アルキルは、任意選択で1~3つのR
10で置換され、R
10は各出現において、独立して、ハロまたはC
1-6アルキルから選択され、前記C
1-6アルキルは、任意選択で1~3つのハロで置換され、
R
3は、ハロ、C
3-5シクロアルキルまたはC
1-4アルキルであり、前記C
1-4アルキル及びC
3-5シクロアルキルは、任意選択で、1~3つのフルオロで置換され、
R
4は、H、C
1-4アルキルまたはハロであり、ならびに
R
5は、C
1-4アルキルである、態様1または2に記載の化合物。
[態様34]R
1は各出現において、独立して、F、1-メチルシクロプロピル、1-フルオロ-2-メチルプロパン-2-イル、1-(トリフルオロメチル)シクロプロピル、1-(フルオロメチル)シクロプロピル、2,3-ジメチルシクロプロピル、またはtert-ブチルであり、
R
3は、-CH
3、シクロプロピル、-Cl、-CH
2CHF
2、-CHF
2または-CF
3であり、
R
4は、H、Cl、Fまたはメチルであり、及び
R
5は、メチルである、態様33に記載の化合物。
[態様35]前記化合物が、以下の式:
によって表され、
またはその医薬的に許容可能な塩であり、式中:
環Aは、以下の式:
によって表され、
R
1は各出現において、独立して、ハロ及びC
1-6アルキルから選択され、
R
3は、ハロまたはC
1-4アルキルであり、前記C
1-4アルキルは、任意選択で、1~3つのフルオロで置換され、
R
4は、Hまたはハロであり、ならびに
R
5は、C
1-4アルキルである、態様1または2に記載の化合物。
[態様36]R
1は各出現において、独立して、Fまたはtert-ブチルであり、R
3は、-CH
3、-Clまたは-CF
3であり、R
4は、HまたはFであり、及びR
5は、メチルである、態様35に記載の化合物。
[態様37]前記化合物が、以下の式:
によって表される、
またはその医薬的に許容可能な塩である、
態様1~32のいずれかに記載の化合物。
[態様38]前記化合物が、式(IV)、(V)、(IVA)、(IVB)、(VA)、(VB)、(IV’)、(V’)、(IVA’)、(IVB’)、(VA’)または(VB’):
によって表され、
式中:
R
20は、H、C
1-6アルキル、C
4-6シクロアルキル、飽和4~6員単環式ヘテロシクリル、-C(O)R
20a、-C(O)
2R
20a、及び-S(O)
2R
20aから選択され、前記C
1-6アルキル、C
4-6シクロアルキル、及び飽和4~6員単環式ヘテロシクリルは、任意選択で、1~3つのR
25で置換され、
R
20aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、C
3-6シクロアルキル、及び飽和4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、前記C
1-6アルキル、C
3-6シクロアルキル、及び飽和4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つまたは複数のR
25で置換され、
R
25は各出現において、独立して、C
1-6アルキル、C
3-6シクロアルキル、飽和4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-N(R
25a)
2、及び-OR
25aから選択され、ならびに
R
25aは各出現において、独立して、HまたはC
1-6アルキルである、態様37に記載の化合物。
[態様39]R
20は、H、C
1-6アルキル、C
4-6シクロアルキル、飽和4~6員単環式ヘテロシクリル、-C(O)R
20a、-C(O)
2R
20a、及び-S(O)
2R
20aから選択され、前記C
1-6アルキル、C
4-6シクロアルキル、及び飽和4~6員単環式ヘテロシクリルは、任意選択で、1~3つのR
25で置換され、
R
20aは各出現において、独立して、H、C
1-6アルキル、C
3-6シクロアルキル、及び飽和4~6員単環式ヘテロシクリルから選択され、前記C
1-6アルキル、C
3-6シクロアルキル、及び飽和4~6員単環式ヘテロシクリルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つまたは複数のR
25で置換され、
R
25は各出現において、独立して、C
1-6アルキル、C
3-6シクロアルキル、飽和4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-CN、-N(R
25a)
2、及び-OR
25aから選択され、ならびに
R
25aは各出現において、独立して、HまたはC
1-6アルキルである、態様38に記載の化合物。
[態様40]R
20は、C
1-6アルキルまたは飽和4~6員単環式ヘテロシクリルであり、前記C
1-6アルキル及び飽和4~6員単環式ヘテロシクリルは、任選択で、1~3つのR
25で置換され、ならびに
R
25は各出現において、独立して、ハロである、態様39に記載の化合物。
[態様41]R
20は、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、チオラニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ジオキソラニル、ジチオラニル、オキサチオラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チアニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、及びジオキシニルから選択されたC
1-6アルキルまたは飽和4~6員単環式ヘテロシクリルであり、前記C
1-6アルキルは、任意選択で、1~3つのハロで置換される、態様39に記載の化合物。
[態様42]R
20が、-CH
3、
または-CH
2CF
3である、態様39に記載の化合物。
[態様43]R
20が、
または-CH
2CF
3である、態様39に記載の化合物。
[態様44]前記化合物が、式(VI)、(VIII)、(VIA)、(VIB)、(VIIIA)、(VIIIB)、(VIII’)、(VIA’)、(VIB’)、(VIIIA’)もしくは(VIIIB’):
によって表され、
またはその医薬的に許容可能な塩であり、式中:
R
20は、H、C
1-6アルキル、C
3-6シクロアルキル、飽和4~6員単環式ヘテロシクリル、ハロ、-OR
20a、-OC(O)R
20a、-OC(O)N(R
20a)
2、及び-SR
20aから選択され、前記C
1-6アルキル、C
3-6シクロアルキル、及び飽和4~6員単環式ヘテロシクリルは、任意選択で、1~3つのR
25で置換され、
R
20aは各出現において、独立して、HまたはC
1-6アルキルであり、前記C
1-6アルキルは各出現において、任意選択で及び独立して、1つのR
25で置換され、ならびに
R
25は各出現において、独立してC
1-6アルキルから選択される、態様37に記載の化合物。
[態様45]R
20が、Hである、態様44に記載の化合物。
[態様46]前記化合物が、以下の式:
によって表され、
またはその医薬的に許容可能な塩であり、式中:
R
2は、HもしくはC
1-4アルキルであり、
R
3は、ハロもしくはC
1-4アルキルであり、前記C
1-4アルキルは、任意選択で、1~3つのフルオロで置換され、
または、R
2及びR
3は、それらの介在原子と共に、7員炭素環もしくは複素環を形成し、前記7員炭素環もしくは複素環は、任意選択で、1つもしくは複数のR
20で置換され、
R
20は、HまたはC
1-6アルキルであり、任意選択で1~3つのR
25で置換され、
R
25は、ハロであり、ならびに
R
4は、Hまたはハロである、態様1または2に記載の化合物。
[態様47]R
2は、Hまたはメチルであり、R
3は、Clまたはメチルであり、R
4は、H、F、またはClである、態様46に記載の化合物。
[態様48]前記化合物が、式(IXA’)もしくは(IXB’)、
によって表され、
またはその医薬的に許容可能な塩であり、式中:
Xは、CHまたはNR
20であり、
R
20は、任意選択で1~3つのハロで置換されたHまたはC
1-3アルキルであり、及び
R
4は、Hまたはハロである、態様46に記載の化合物。
[態様49]R
20は、-CH
2CF
3であり、及びR
4は、H、F、またはClである、態様48に記載の化合物。
[態様50]態様1~49のいずれかに記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩、及び医薬的に許容可能な賦形剤を含む、医薬組成物。
[態様51]対象におけるブルトン型チロシンキナーゼの阻害に応答する障害を処置する方法であって、有効量の態様1~49のいずれかに記載の化合物またはその医薬的に許容可能な塩を前記対象に投与することを含む、前記方法。
[態様52]前記障害が、自己免疫障害である、態様51に記載の方法。
[態様53]前記自己免疫障害が、多発性硬化症である、態様51に記載の方法。