JP7359232B2 - 情報処理方法、プログラム及び情報処理システム - Google Patents
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Description
コンピュータに、
対象が第1の運動を行っているときの前記対象の第1運動状態を評価する第1イベントを実行させ、
前記対象が前記第1イベントにおける評価を受けたかを判別させ、
前記対象が前記第1イベントにおける評価を受けたと判別したことを少なくとも条件として、前記対象が第2の運動を行っているときの前記対象の運動状態であって前記第1運動状態とは異なる第2運動状態を評価する第2イベントを実行させ、
前記対象は、互いに異なる複数の対象であり、
前記第1イベントでは、前記第1の運動を行っている前記複数の対象の各々の前記第1運動状態を相対的に評価し、
前記第2イベントでは、前記第2の運動を行っている前記複数の対象の各々の前記第2運動状態を相対的に評価する。
コンピュータに、
対象が第1の運動を行っているときの前記対象の第1運動状態を評価する第1イベントを実行させ、
前記対象が前記第1イベントにおける評価を受けたかを判別させ、
前記対象が前記第1イベントにおける評価を受けたと判別したことを少なくとも条件として、前記対象が第2の運動を行っているときの前記対象の運動状態であって前記第1運動状態とは異なる第2運動状態を評価する第2イベントを実行させ、
前記対象は、互いに異なる複数の対象であり、
前記第1イベントでは、前記第1の運動を行っている前記複数の対象の各々の前記第1運動状態を相対的に評価し、
前記第2イベントでは、前記第2の運動を行っている前記複数の対象の各々の前記第2運動状態を相対的に評価する。
対象が第1の運動を行っているときの前記対象の第1運動状態を評価する第1イベントを実行し、
前記対象が前記第1イベントにおける評価を受けたかを判別し、
前記対象が前記第1イベントにおける評価を受けたと判別したことを少なくとも条件として、前記対象が第2の運動を行っているときの前記対象の運動状態であって前記第1運動状態とは異なる第2運動状態を評価する第2イベントを実行し、
前記対象は、互いに異なる複数の対象であり、
前記第1イベントでは、前記第1の運動を行っている前記複数の対象の各々の前記第1運動状態を相対的に評価し、
前記第2イベントでは、前記第2の運動を行っている前記複数の対象の各々の前記第2運動状態を相対的に評価する、
コンピュータを備える。
図1は、本実施形態の運動支援システム1を示す図である。
運動支援システム1(情報処理システム)は、サーバ10(情報処理装置)と、複数の端末装置20と、複数の装着型装置30(センサ)とを備える。複数の端末装置20は、ネットワークNを介してサーバ10に接続されており、サーバ10との間でデータの送受信が可能である。ネットワークNは、例えばインターネットであるが、これに限定されない。端末装置20とサーバ10との間の通信経路には、無線による通信経路が含まれていてもよい。
なお、端末装置20はスマートフォンに限られず、スマートウォッチなどの、ユーザの身体に装着して用いる機器であってもよい。また、端末装置20は、運動時にユーザが携帯可能な機器に限られず、運動後にサーバ10及び装着型装置30との間で情報の送受信が行われるものであってもよい。例えば、端末装置20は、タブレット型端末やノートPCなどであってもよく、デスクトップPCといった据置型端末であってもよい。
図2は、サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
サーバ10は、CPU11(Central Processing Unit)と、RAM12(Random Access Memory)と、記憶部13と、通信部14と、バス15などを備える。サーバ10の各部は、バス15を介して接続されている。なお、サーバ10は、サーバ10の管理者により使用される操作部や表示部などをさらに備えていてもよい。
図3は、端末装置20の機能構成を示すブロック図である。
端末装置20は、CPU21と、RAM22と、記憶部23と、表示部24と、操作部25と、通信部26と、バス27などを備える。端末装置20の各部は、バス27を介して接続されている。
図4は、装着型装置30の機能構成を示すブロック図である。
装着型装置30は、CPU31と、RAM32と、記憶部33と、センサ部34と、位置情報取得部35と、通信部36と、バス37などを備える。装着型装置30の各部は、バス37を介して接続されている。
なお、位置情報取得部35による現在位置の算出方法は、測位衛星からの送信電波を用いる方法に限られず、例えば所定位置に設置されたビーコンからの信号に基づいてビーコンとの位置関係を特定する方法などであってもよい。
なお、位置情報取得部35と同様の機能を有する位置情報取得部を端末装置20に設けてもよく、この端末装置20がユーザに携帯されて用いられている場合には、端末装置20の位置情報取得部が現在位置を算出してもよい。
次に、運動支援システム1の動作について、イベントトレーニングの実行に係る動作を中心に説明する。
運動支援システム1では、端末装置20の運動アプリ231上で、ユーザからイベントトレーニングへの参加要求がなされると、イベントトレーニングに組み込む複数のイベントが選択されて、イベントリストデータ132が生成される。
イベントリストデータ132の1つのデータ行は、イベントトレーニングを構成する1つのイベントに対応する。イベントリストデータ132は、「イベントNo.」、「イベントID」及び「評価対象の運動状態」のデータ項目を有する。このうち「評価対象の運動状態」のデータ項目は、さらに「運動状態の種別」、「距離」及び「ペースP」のサブデータ項目を有する。
「イベントID」は、各イベントに割り振られた固有の符号であり、後述するイベント管理データ133の「イベントID」における符号と共通のものが用いられる。
詳しくは、「評価対象の運動状態」のうちの「運動状態の種別」は、そのイベントにおいて評価対象となる運動状態の種別を表す。図5に例示するイベントリストデータ132では、「イベントNo.」が「1」から「7」までのイベントにおいて、それぞれ「左右対称性」、「姿勢の安定性」、「負担の少ない接地」、「スムーズな重心移動」、「全身の連動性」、「動きの力強さ」及び「ランニングエコノミー」が運動状態として設定されている。
「評価対象の運動状態」のうちの「距離」は、評価の対象となるランニングの距離の設定を表す。図5に示す例では、各イベントにおいて距離は設定されておらず、任意となっている。「距離」のサブデータ項目において距離が設定されている場合には、設定された距離を走ったときの運動状態が評価の対象となり、走った距離が設定された距離未満である場合の運動状態は評価の対象とならない。
「評価対象の運動状態」のうちの「ペースP」は、評価の対象となるランニングのペースの範囲の設定を表す。図5に示す例では、各イベントにおいてペースは設定されておらず、任意となっている。「ペースP」のサブデータ項目においてペースが設定されている場合には、平均ペースが指定範囲内に入っているランニングにおける運動状態が評価の対象となり、平均ペースが指定範囲内に入っていないランニングにおける運動状態は評価の対象とならない。ここで、平均ペースは、ランニングの開始から終了までの経過時間(min)を、移動距離(km)で除した値である。なお、言うまでもないがペースは速度で代用することも可能である。
ここで、2つのイベントにおいて評価対象の運動状態が互いに異なるとは、イベントリストデータ132における「運動状態の種別」、「距離」及び「ペースP」のサブデータ項目の組み合わせが互いに異なることをいう。よって、2つのイベントにおいて、「運動状態の種別」の内容が同一であっても、「距離」及び「ペースP」のうち少なくとも一方の内容が互いに異なる場合には、評価対象の運動状態が互いに異なるものとする。
本実施形態で評価対象となる運動状態には、「左右対称性」、「姿勢の安定性」、「負担の少ない接地」、「スムーズな重心移動」、「全身の連動性」、「動きの力強さ」、及び「ランニングエコノミー」がある。このうち「左右対称性」は「対象の動作の左右対称性」に相当し、「姿勢の安定性」、「スムーズな重心移動」、「動きの力強さ」は「対象の姿勢」に相当し、「負担の少ない接地」は「対象の接地状態」に相当し、「ランニングエコノミー」は「対象の動作の左右対称性」、「対象の姿勢」及び「対象の接地状態」に相当する。
「左右対称性」は、身体の左右で特徴に差がなく、左右に均整の取れた走りができているかを表し、ユーザの身体への負担を表す運動状態の1つである。「左右対称性」は、例えば、運動指標のうちの「ピッチ」、「ストライド」、「スティフネス」、「左右方向衝撃」、及び「左右動」など主に左右脚ごとに算出される項目、左右腕毎に算出される項目の少なくとも1つ、もしくは複数にわたる運動状態に基づいて周知の所定のアルゴリズムにより導出される。
「姿勢の安定性」は、骨盤の不安定な動きがないかを表し、ユーザの身体(筋や関節)への負担を表す運動状態の1つである。「姿勢の安定性」は、例えば、運動指標のうちの「体幹の後傾」、「骨盤の左右傾き」、及び「左右方向衝撃」の少なくとも1つ基づいて周知の所定のアルゴリズムにより導出される。
「負担の少ない接地」は、足の接地に伴う衝撃による負担を抑えるために、脚や腰にかかる力を小さく保てているかを表し、ユーザの身体への負担を表す運動状態の1つである。「負担の少ない接地」は、例えば、運動指標のうちの「着地衝撃」、「初期接地位置」、「上下動」、「沈み込み」、「蹴りだし加速度」、「接地時間」、「接地時間率」、及び「乗り込み時間」の少なくとも1つ基づいて所定のアルゴリズムにより導出される。
「スムーズな重心移動」は、効率よく前に進むために、左右ブレやブレーキを小さく抑えられているかを表し、効率的な重心移動に関わる運動状態の1つである。「スムーズな重心移動」は、例えば、運動指標のうちの「減速量」、「左右方向衝撃」、「乗り込み時間」、「左右動」、「ブレーキの大きさ」、及び「ブレーキの方向」の少なくとも1つ基づいて周知の所定のアルゴリズムにより導出される。
「全身の連動性」は、身体の各部位をバランスよく使うための動きができているかを表し、パフォーマンス向上に繋がる重要な動きを表す運動状態の1つである。「全身の連動性」は、例えば、運動指標のうちの「沈み込み」、「骨盤回転タイミング」、「蹴りだし時間」、「遊脚の振り戻し時間」、「遊脚の振出し時間」、及び「乗り込み時間」の少なくとも1つに基づいて周知の所定のアルゴリズムにより導出される。
「動きの力強さ」は、ストライドを伸ばして力強い走りをするための動きができているかを表し、パフォーマンス向上に繋がる重要な動きを表す運動状態の1つである。「動きの力強さ」は、例えば、運動指標のうちの「ストライド身長比」、「骨盤の引き上げ」、「骨盤の回転(骨盤の各軸における回転角度)」、「遊脚の振り戻し時間」、及び「遊脚の振出し時間」の少なくとも1つ基づいて所定のアルゴリズムにより導出される。
「ランニングエコノミー」は、いかに無駄な動きなく走速度を獲得できるかを表し、パフォーマンス向上と身体負荷低減につながる重要な運動状態の1つである。「ランニングエコノミー」は、例えば、運動指標のうち「ピッチ」、「ストライド身長比」、「上下動身長比」、「ブレーキの大きさ」及び「力積」の少なくとも1つ基づいて周知の所定のアルゴリズムにより導出される。
評価対象となる上記の運動状態の評価値は、例えば、最低点から最高点まで(たとえば0点から100点まで」の点数域内の点数により表される。
評価対象の運動状態として、上記の運動状態を総合した「総合スコア」が用いられてもよい。「総合スコア」は、上記の運動状態の点数を単に平均したものであってもよいし、各運動状態の点数を所定の重み付けで加算する方法等により導出したものであってもよい。
なお、上記は評価対象となる運動状態の一例であり、これらに限られない。
「ピッチ」は、1分間あたりの歩数である。また、同じペースにおいては数値が大きいほど、小刻みなリズムで走っていることを表し、足の回転が速いことを意味する。
「ストライド」は、接地から次の接地までの1歩で進む距離である。数値が大きいほど、1歩あたりの進む距離が大きいことを表す。「ストライド」は、走行速度を重視する場合においては一般的には大きいとよい運動指標であるが、大きすぎるストライドは接地期における衝撃やブレーキが大きくなり、からだへの負担が大きくなることも知られておりランニングの目的やスキルにより目指す値や最適範囲が異なる指標である。
「ストライド身長比」は、ストライドを身長比で示した数値である。身長比を用いることで、脚長がストライドの大きさに与える影響を抑えることができ、他者との比較が容易となる利点がある。
「接地時間」は、接地してから蹴り出して足が地面から離れるまでの時間である。
「接地時間率」は、接地時間を、1周期(或る脚の接地から次の接地までの時間)における割合で示した値である。
「初期接地位置」は、接地した際に足の裏のどの部分が初期にコンタクトしたかを示したもので、つま先、かかと、足裏全体に大別され、衝撃の吸収度合いや筋肉や腱、関節への負担、地面反力の利活用度が異なるとされている。
「着地衝撃」は、接地の直後に身体にかかる衝撃の大きさである。一般的に、数値が大きいほど脚や膝、身体への負担が大きいことを表す。「着地衝撃」は、小さいとよい運動指標である。
「足首の回旋方向」、「足首の回旋角度」、「足首の回旋角速度」は離地から接地までの期間において、進行方向に対して足の親指側から入るか、小指側から入るかの回旋動作における、それぞれの方向、回旋動作の角度、角速度を示すもので、過度な回旋動作は関節部への負担が大きいとされている。
「膝の回旋方向」、「膝の回旋角度」、「膝の回旋角速度」は、それぞれ、膝の回旋動作の方向、回旋動作の角度、角速度を表す。
「上下動」は、1周期における身体重心もしくは腰の位置の最高点と最低点との差の大きさを表す。数値が大きいほど、大きく沈み、跳ねるような走りになっていることを表す。一般的には値が小さいと身体重心の移動が効率的であるとされる運動指標であるが、「沈み込み」が過度に大きい場合にも値が小さくなり、滞空期におけるストライドへの寄与が期待できないため走行速度を大きくしづらくなる。
「上下動身長比」は、上下動を身長比で示した数値である。身長比を用いることで、身体の大きさに与える影響を抑えることができ、他者との比較が容易となる利点がある。
「沈み込み」は、接地時点から、主に膝が屈曲し身体重心もしくは腰の位置が最も下がる時点までの高さの変動幅を表す。数値が大きいほど深く沈み込んでいることを表し、身長を100%とした比率で表されてもよい。接地期において必要以上に深く沈みこんだ場合には遊脚期においてその分身体重心を持ち上げる動作が必要となり、これは推進に寄与しない動きであることから「沈み込み」は、一般的には小さいとよい運動指標である。一方で、過度に小さい場合には骨盤や膝、足首の屈曲がなされていないことから身体への負担が各関節での吸収を得ることが出来ないため身体への負担は大きくなる。
「左右動」は、1周期における身体重心もしくは腰の位置の左右方向についての振れ幅の大きさを表す。
「左右方向衝撃」は、身体の左右方向にかかる衝撃の大きさを表す。一般的に、数値が大きいほど、左右方向の不安定性が大きい走りになっていることを表す。「左右方向衝撃」は、小さいとよい運動指標である。
「前後動」は、1周期における身体重心もしくは腰の位置の前後方向についての振れ幅の大きさを表す。
「力積」は、センサ部34の加速度センサの検出値を1周期に亘って積分した値により、走行の力学的効率を指標化したものである。例えば、個人間において同じ走行速度を維持する際には力積が小さいほうが効率的な身体動作による走行速度を得ることが出来ていることを示す。
「推進の大きさ」は、接地期間における加速度センサの検出値のうち前方に向く成分を1周期に亘って積分した値により、前方への推進力を指標化したものである。
「推進の方向」は、蹴り出しによる推進力が向く方向であり、例えば接地期間のうち加速度が推進方向成分を有している期間における、加速度ベクトルの平均の方向である。
「推進のタイミング」は、接地後に加速度がブレーキ方向から推進方向に切り替わるタイミングである。
「ブレーキの大きさ」は、接地期間における加速度センサの検出値のうち後方に向く成分を1周期に亘って積分した値により、後方へのブレーキ力の大きさを指標化したものである。
「ブレーキの方向」は、接地期間におけるブレーキ力が向く方向であり、例えば接地期間のうち加速度がブレーキ方向成分を有している期間における、加速度ベクトルの平均の方向である。
「遊脚の振り戻し時間」は、遊脚期(接地していない期間)にある足(遊脚)が後方へ振り戻される期間の長さを表す。
「遊脚の振出し時間」は、遊脚期にある足が前方へ振り出される期間の長さを表す。
「乗り込み時間」は、接地してから接地足に重心が乗るまでの期間の長さを表す。接地のタイミングと、上記の「推進のタイミング」(加速度がブレーキ方向から推進方向に切り替わったタイミング)との間の期間の時間として算出することができる。
「体幹の後傾」は、接地中に骨盤を中心とした体幹が進行方向に対して逆方向へのけぞるような動きを表し、数値が大きいほど、体幹の姿勢が不安定になっていることを表す。「体幹の後傾」は、小さいとよいとされる運動指標である。
「体幹の前傾」は接地中に骨盤を中心とした体幹が進行方向に対して順方向に傾く動きを表し、適度な数値であると接地期における身体の重心移動がスムーズに行われることと相関する運動指標である。
「骨盤の左右傾き」は、接地した際に接地している脚と反対側の骨盤が傾いて下がる動きを表す。また、数値が大きいほど、接地中の骨盤が不安定な姿勢になっていることを表す。「骨盤の左右傾き」は、小さいとよい運動指標である。
「骨盤の引き上げ」は、接地から蹴りだしにかけて、遊脚側に下がった骨盤を引き戻す動きを表す。
「骨盤の回転」は、骨盤をローテーションさせる動きを表す。また、数値が大きいほど、骨盤を大きく回した力強い走りになっていることを表す。「骨盤の回転」は、大きいとよい運動指標である。
「骨盤の各軸における回転角度」は、骨盤のヨー、ロール及びピッチングに相当する各回転角度を表す。
「骨盤回転タイミング」は、接地の瞬間と、骨盤を回転させるタイミングのギャップを表す。
「蹴りだし時間」は、接地後に身体が沈み込んでから足が離れるまでの時間である。数値が大きいほど、1歩ごとのキックに時間がかかった走りになっていることを表す。「蹴りだし時間」は、小さいとよい運動指標である。
「蹴りだし加速度」は、地面を蹴りだす加速度の大きさである。一般的に、数値が大きいほど、強い力で地面をキックしていることを表す。「蹴りだし加速度」は、同じ走行速度を維持するという条件下においては小さいとよい運動指標である。
「減速量」は、接地後のブレーキの大きさを表す。一般的に、数値が大きいほど、1歩ごとのブレーキが大きい走りになっていることを表す。「減速量」は、小さいとよい運動指標である。
「スティフネス」は、脚全体を「バネ」と見立てたときのバネの硬さを表す。一般的に、数値が大きいほど、接地後の沈み込みが小さく、短い接地時間で地面を蹴り出す「硬いバネ」のような走りになっていることを表す。
「腕振りの大きさ」は、歩行もしくは走行動作の1周期における肩を中心とした腕の回転角度範囲の大きさを表す。
「腕振りの方向」は、歩行もしくは走行動作の1周期において腕を前から後ろもしくは後ろから前へ振る際に進行方向に対してのなす角で表される。
「腕振りのタイミング」は歩行もしくは走行動作の1周期において腕を前から後ろ、もしくは後ろから前へ切り替わる時間をもとに、脚が接地する時間的タイミングのずれが一定であるかを示す。
「頭部の傾き」は、歩行もしくは走行動作の1周期における頭部の軸(例えば、首及び頭頂部を通る軸)の平均方向の、鉛直方向との偏差の大きさを表す。
「頭部の左右動」は、1周期における頭部の位置の左右方向についての振れ幅の大きさを表す。
「頭部の前後動」は、1周期における頭部の位置の前後方向についての振れ幅の大きさを表す。
なお、上記は運動指標の一例であり、指標名が異なっていても実態としては同意の定義であったり、指標名が同じであっても定義が異なる場合も多く、これらに限られない。また、いずれかの運動指標そのものを評価対象の運動状態としてもよい。
イベント管理データ133には、運動支援システム1において実行されている複数のイベントに係る情報が記録されている。イベント管理データ133には、過去に実行されて現在は実行されていないイベントや、未だ実行されていないイベントに係る情報が含まれていてもよい。イベント管理データ133の1つのデータ行は、1つのイベントに対応する。イベント管理データ133は、「イベントID」、「評価対象の運動状態」、及び「参加ユーザ」データ項目を有する。このうち「評価対象の運動状態」のデータ項目は、さらに「運動状態の種別」、「距離」及び「ペース」のサブデータ項目を有する。
「評価対象の運動状態」に含まれる「運動状態の種別」、「距離」及び「ペース」の各サブデータ項目が表す内容は、図5のイベント管理データ133におけるサブデータ項目と同一である。
「参加ユーザ」は、そのデータ行のイベントに登録されている(参加している)ユーザのユーザIDを表す。本実施形態では、各イベントにおいて、必ずしも全ての参加ユーザが一斉に登録されるわけではなく、また、全ての参加ユーザが一斉に登録を解除されるわけではない。イベントリストデータ132に従って、或るイベントに参加することとなったユーザは、その時点で当該或るイベントに参加し、そのユーザについてのイベントにおける運動状態の評価が完了した時点で登録を解除される。すなわち、イベントへの参加時点、及びイベントの終了時点は、通常、ユーザごとに異なる。よって、イベントへの参加ユーザの数は、必ずしも一定でなく、随時変化してもよい。
ただし、或るイベントに、全ての参加ユーザが同時に登録されてもよいし、全ての参加ユーザの登録が同時に解除されてもよい。言い換えると、或るイベントの全ての参加ユーザについて、イベントへの参加時点、及びイベントの終了時点が同一であってもよい。また、この参加ユーザの全員が、同一のイベントトレーニングの全てのイベントに参加することとしてもよい。
このような順でイベントを行うことで、身体への負担を軽減するスキルを優先して向上させることができるため、体の負担が少なく、怪我をしにくい状態で残りのイベントを行うことができる。また、結果的にイベント期間を長くすることが可能となるため、効果的に運動に係るスキルを向上させることができる。
ランキングデータ134には、対応するイベントにおける参加ユーザの、運動状態の評価値に基づくランキングの情報が記録されている。ランキングデータ134は、イベント管理データ133において管理されているイベントごとに生成される。また、ランキングデータ134は、例えば、対応するイベントのいずれかの参加ユーザの評価値が生成又は更新されたタイミングで更新される。ランキングデータ134は、「順位」、「ユーザID」及び「運動状態の評価値」のデータ項目を有する。
「順位」は、そのデータ行のユーザの、参加ユーザ中の順位を表す。
「ユーザID」は、各ユーザに割り振られた固有の符号であり、図6のイベント管理データ133における「参加ユーザ」に用いられているものと同一の符号が用いられる。
「運動状態の評価値」は、そのデータ行のユーザが行った運動における運動指標に基づいて導出された、評価対象の運動状態の評価値を表す。ランキングデータ134は、この評価値が降順となるように参加ユーザがソートされたものである。
イベントリストデータ132に含まれる全てのイベントが終了すると、イベントトレーニングが終了する。
次に、上述のイベントトレーニングを実行するためにサーバ10のCPU11、端末装置20のCPU21、及び装着型装置30のCPU31が行う処理の制御手順について、図8~図11のフローチャートを参照して説明する。
イベントトレーニング実行処理は、サーバ10のCPU11により実行される。
変数nの値が変数Nの値に一致していると判別された場合には(ステップS106で“NO”)、CPU11は、イベントトレーニング実行処理を終了させる。
イベント実行処理が呼び出されると、CPU11は、n番目のイベントについて、参加ユーザのリストにユーザを登録する(ステップS201)。すなわち、CPU11は、n番目のイベントについて、イベント管理データ133における「参加ユーザ」のデータ項目に、ユーザのユーザIDを登録する。また、CPU11は、図8のステップS104において取得したn番目のイベントの評価条件に係るデータを、端末装置20に送信する(ステップS202)。
ステップS210の処理が終了すると、CPU11は、イベント実行処理を終了させて、処理をイベントトレーニング実行処理のステップS106に移行させる。
図10のイベント実行処理は、図9に示すサーバ10のCPU11によるイベント実行処理と並行して実行される。
運動のリトライ要求がなされず、次のイベントに進むことが決定されたと判別された場合には(ステップS309で“NO”)、CPU21は、イベント実行処理を終了させる。
図11のイベント実行処理は、図10に示す端末装置20のCPU21によるイベント実行処理と並行して実行される。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。各変形例では、上記実施形態との相違点について説明し、上記実施形態と共通する点については説明を省略する。
本変形例は、イベントトレーニングに、運動状態の総合スコアを評価するイベントを組み込む点で上記実施形態と異なる。
図12に示すイベントリストデータ132には、図5に示すイベントリストデータ132と同一のイベントが含まれており、かつ、図5における先頭のイベント(「イベントID」が「I010」であるイベント:第1イベント)の前に、「評価対象の運動状態」の「運動状態の種別」が「総合スコア」であるイベント(イベントID:「I001」。以下、「総合評価イベント」と記す)が設けられている。また、図12に示すイベントリストデータ132では、図5に示すイベントリストデータ132における最後のイベント(「イベントID」が「I159」であるイベント)の後にも、総合評価イベントが設けられている。以下では、総合評価イベント以外のイベントの各々を「通常イベント」と記す。
図13のフローチャートは、図8のイベントトレーニング実行処理のステップS103~S107を本変形例の内容に変更した上で、図8とは異なる観点で表したものに相当する。図13のステップS501、S502の処理内容は、それぞれ図8のステップS101、S102の処理内容と同一である。
本変形例では、イベントトレーニングにおいて、評価対象の運動状態に係る条件がトレードオフの関係となるようなイベントを交互に組み込む点で、上記実施形態と異なる。本変形例は、変形例1と組み合わせてもよい。
図14に示すように、本変形例のイベントトレーニングは4つのイベントから構成されており、これらの4つのイベントにおける評価対象の運動状態は、実行順に「姿勢の安定性」、「動きの力強さ」、「負担の少ない接地」、「動きの力強さ」となっている。本変形例では、1番目のイベントが第1イベントに相当し、2番目のイベントが第2イベントに相当する。
また、2番目及び4番目のイベントの「動きの力強さ」は、「速い走行速度を獲得するために重要な動きに係る運動状態」との条件(以下、「条件B」と記す)を満たす。
本変形例では、イベントにおける評価条件として、ランニングのペースの範囲が設定されている点で、上記実施形態と異なる。本変形例は、変形例1及び2の少なくとも一方と組み合わせてもよい。
図15に示すように、本変形例のイベントトレーニングは、いずれも総合スコアを評価対象とする4つの総合評価イベントから構成されている。また、1番目のイベントでは、ペースP(min/km)が8<P≦10を満たすことが条件とされ、2番目のイベントでは、ペースPが6<P≦8を満たすことが条件とされ、3番目のイベントでは、ペースPが5<P≦6を満たすことが条件とされ、4番目のイベントでは、ペースPが4<P≦5を満たすことが条件とされている。本変形例では、或るランニング(運動)における平均ペースが、評価条件に設定されたペースの範囲内である場合で走行した場合にのみ、当該ランニングにおける運動状態が評価されて順位が導出される。
なお、本変形例のイベントトレーニングに組み込むイベントの少なくとも一部を、通常イベントとしてもよい。
本変形例では、イベントにおける評価条件として、ランニングの距離が設定されている点で、上記実施形態と異なる。本変形例は、変形例1~3のうちの少なくとも1つと組み合わせてもよい。
図16に示すように、本変形例のイベントトレーニングは、いずれも総合スコアを評価対象とする4つの総合評価イベントから構成されている。また、1番目のイベントでは、距離の条件が5kmに設定され、2番目のイベントでは、距離の条件が10kmに設定され、3番目のイベントでは、距離の条件が5kmに設定され、4番目のイベントでは、距離の条件が15kmに設定されている。本変形例では、或るランニング(運動)において、評価条件に設定された距離を走行した場合にのみ、当該ランニングにおける運動状態が評価されて順位が導出される。
なお、本変形例のイベントトレーニングに組み込むイベントの少なくとも一部を、通常イベントとしてもよい。
本変形例では、イベントにおける評価条件において、走路の傾斜が指定される点で、上記実施形態と異なる。本変形例は、変形例1~4の少なくとも1つと組み合わせてもよい。
図17に示すように、本変形例のイベントリストデータ132では、各イベントにおける評価条件として、「運動状態の種別」、「距離」及び「ペースP」に加えて、走路の傾斜(登り又は下り)を指定する「傾斜指定」が含まれている。図17に示す例では、1番目のイベントにおいて、登りの走路を走ったときの「動きの力強さ」が評価対象の運動状態とされている。また、3番目のイベントにおいて、下りの走路を走ったときの「スムーズな重心移動」が評価対象の運動状態とされている。また、2番目及び4番目のイベントは、総合評価イベントとされている。
上記実施形態では、イベントトレーニングへの参加要求がなされると、図5に示すイベントリストデータ132が生成されて、イベントトレーニングを構成する複数のイベントが決められたが、本変形例では、これに代えて、イベントトレーニングの或るイベントにおける評価の結果に基づいて、以降に実行するイベントの内容(評価条件)を異ならせる。これにより、ユーザの運動に係るスキルの状態に応じて、効果的にスキルが向上するように、イベントトレーニングの内容を柔軟に変更することができる。本変形例は、変形例1~5の少なくとも1つと組み合わせてもよい。以下、本変形例におけるイベントトレーニングの実行方法について、図18のフローチャートを参照して説明する。
イベントトレーニング実行処理が開始されると、CPU11は、端末装置20から、ユーザによるイベントトレーニングへの参加要求が送信されたか否かを判別する(ステップS601)。ステップS601の処理の内容は、図8のステップS101と同一である。
上記実施形態では、複数のユーザの運動状態を相対的に評価する場合を例示したが、運動状態の評価方法は相対評価に限られず、或るユーザの運動状態の評価値に基づく絶対評価であってもよい。例えば、或るユーザが使用する1つの端末装置20及び1つの装着型装置30により運動支援システム1を構成し、このうちの端末装置20が、装着型装置30により取得された運動指標に基づいてユーザの運動状態の絶対的な評価を行ってもよい。この場合には、端末装置20のCPU21が「コンピュータ」に相当する。また、この場合に実行される複数のイベントの各々の参加ユーザは、端末装置20及び装着型装置30を使用する1人のユーザとなる。複数のイベントの各々における評価項目の設定方法は、上記実施形態及び変形例1~6と同様とすることができる。
上記実施形態では、ユーザの要求に応じて、イベントトレーニング(すなわち、当該イベントトレーニングの最初のイベントである第1イベント)が不定期的に実行される例を用いて説明したが、これに限られず、イベントトレーニング(第1イベント)が定期的に、例えば予め定められた頻度で実行されてもよい。本変形例は、変形例1~7のうちの少なくとも1つと組み合わせてもよい。
運動状態の評価は、参加ユーザの運動状態のランキングにおける順位に限られない。例えば、運動状態の評価は、参加ユーザの運動状態のランキングにおける各ユーザの位置を割合で表したもの(例えば、最上位を100%、最下位を0%としたパーセンテージ)であってもよい。また、運動状態の評価値そのものを、運動状態の評価としてユーザに提示してもよい。本変形例は、変形例1~8のうちの少なくとも1つと組み合わせてもよい。
イベントトレーニングの各イベントにおいて、参加ユーザ同士で、イベントに係る情報を共有可能とされていてもよい。例えば、ウェブサイトやSNS等の情報共有手段を用意し、当該情報共有手段において任意の参加ユーザが書込みを行うことが可能とし、当該情報共有手段に書き込まれた情報を他の参加ユーザが閲覧できるようにしてもよい。また、このような情報共有手段をイベントごとに設けてもよい。これによれば、特定の運動状態が評価されるイベントにおいて、各ユーザが何を意識することで評価が上昇したか、といった、スキルの向上に有用な情報を共有することができる。これにより、トレーニングのモチベーションを高めることができるとともに、より効果的にスキルを向上させることができる。本変形例は、変形例1~9のうちの少なくとも1つと組み合わせてもよい。
装着型装置30の装着部位は腰に限られない。例えば、装着型装置30は、ユーザの手首に装着されて用いられるリスト型端末であってもよい。ここで、腰部に装着する装着型装置30と、手首に装着する装着型装置30とでは、取得可能な運動指標が互いに異なる場合がある。このため、ユーザが装着している装着型装置30の、装着部位に応じた種別によって、当該ユーザが参加するイベントを定めてもよい。すなわち、ユーザが装着している装着型装置30の検出結果に基づいて評価可能な運動状態を特定し、当該運動状態を評価対象とするイベントを、ユーザが参加するイベントとして選択してもよい。例えば、手首に装着する装着型装置30を用いている場合には、装着型装置30の検出結果から、運動状態としての「腕の振りの大きさ」を評価可能であるため、「腕の振りの大きさ」の運動状態が評価項目となっているイベントが選択されてもよい。本変形例は、変形例1~10のうちの少なくとも1つと組み合わせてもよい。腰または手首に装着する以外の部位としては、足首や膝、頭部などが選択可能である。
イベントトレーニングを構成する複数のイベントのうちの少なくとも1つは、仮想空間にて実行されてもよい。例えば、ユーザは、トレッドミルなどのマシンを用いてランニングを行い、端末装置20の表示部24、ユーザが装着するヘッドマウントディスプレイの表示部、又はマシンに備え付けられている表示部などに、マシン上でのランニングの状態(距離及び速度等)に応じて、仮想空間内の走路を走っているユーザの視点の画像を表示させる。仮想空間内の走路には、他の参加ユーザのランニングの状態に応じて、当該走路を走っている他の参加ユーザの仮想の画像を表示させてもよい。本変形例は、変形例1~11のうちの少なくとも1つと組み合わせてもよい。
以上のように、本実施形態に係る情報処理方法は、コンピュータとしてのCPU11に、対象としてのユーザがランニング(第1の運動)を行っているときのユーザの第1運動状態を評価する第1イベントを実行させ(図8のステップS105(1回目))、ユーザが第1イベントにおける評価を受けたかを判別させ(図9のステップS208)、ユーザが第1イベントにおける評価を受けたと判別したことを少なくとも条件として、ユーザがランニング(第2の運動)を行っているときのユーザの運動状態であって第1運動状態とは異なる第2運動状態を評価する第2イベントを実行させる(図8のステップS107を経た後のステップS105)。このように、ユーザが第1イベントにおける評価を受けたと判別されたことを少なくとも条件として第2イベントを実行することで、イベント開催者が意図した順番で少なくとも2つのイベントを実行することができる。また、ユーザは、これらの少なくとも2つのイベントにおいて、互いに異なる運動状態の評価を受けることができる。よって、これらの評価を参考にして多角的に運動の動作(ランニングのフォーム等)を改善することができるため、運動に係るスキルを効率的かつ総合的に向上させることができる。
なお、上記実施形態における記述は、本発明に係る情報処理方法、プログラム及び情報処理システムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態において、情報処理装置としてのサーバ10が行っていた処理を、いずれかの端末装置20が実行してもよい。この場合には、端末装置20のCPU21が「コンピュータ」に相当する。また、上記実施形態において、情報処理装置としてのサーバ10が行っていた処理を、いずれかの装着型装置30が実行してもよい。この場合には、装着型装置30のCPU31が「コンピュータ」に相当する。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
コンピュータに、
対象が第1の運動を行っているときの前記対象の第1運動状態を評価する第1イベントを実行させ、
前記対象が前記第1イベントにおける評価を受けたかを判別させ、
前記対象が前記第1イベントにおける評価を受けたと判別したことを少なくとも条件として、前記対象が第2の運動を行っているときの前記対象の運動状態であって前記第1運動状態とは異なる第2運動状態を評価する第2イベントを実行させる、
情報処理方法。
<請求項2>
前記コンピュータに、前記第1イベントにおける評価結果に基づいて、互いに異なる運動状態を評価する複数のイベントから前記第2イベントを選択させる、
請求項1に記載の情報処理方法。
<請求項3>
前記コンピュータに、
前記第1イベントを実行させることによって、前記対象が身体にセンサを装着した状態で前記第1の運動を行っているときに前記センサで検出された第1運動指標を取得させ、取得された前記第1運動指標に基づいて、前記第1運動状態を評価させ、
前記第2イベントを実行させることによって、前記対象が身体に前記センサを装着した状態で前記第2の運動を行っているときに前記センサで検出された第2運動指標を取得させ、取得された前記第2運動指標に基づいて、前記第2運動状態を評価させる、
請求項1又は2に記載の情報処理方法。
<請求項4>
前記第1イベントは定期的又は不定期的に実行される、
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理方法。
<請求項5>
前記対象は、互いに異なる複数の対象であり、
前記第1イベントでは、前記第1の運動を行っている前記複数の対象の各々の前記第1運動状態を相対的に評価し、
前記第2イベントでは、前記第2の運動を行っている前記複数の対象の各々の前記第2運動状態を相対的に評価する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理方法。
<請求項6>
前記第1の運動及び前記第2の運動は、互いに同じ或る運動であり、
前記第1運動状態及び前記第2運動状態は、前記第1運動状態に係る条件及び前記第2運動状態に係る条件が互いにトレードオフの関係となるような運動状態である、
請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理方法。
<請求項7>
前記第1運動状態は、前記或る運動による前記対象の身体への負担を表す運動状態である、
請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理方法。
<請求項8>
前記或る運動は、歩行又は走行であり、
前記第1運動状態又は前記第2運動状態は、前記対象の動作の左右対称性、前記対象の姿勢、及び前記対象の接地状態の少なくとも1つを含む、
請求項6又は7に記載の情報処理方法。
<請求項9>
前記第1運動状態又は前記第2運動状態は、運動指標に基づいて導出され、前記運動指標は、前記歩行又は前記走行を行っている前記対象のピッチ、ストライド、接地時間、接地時間率、前記対象の身体における上下動、左右動、前後動、力積、前記対象の骨盤の各軸における回転角度、沈み込み、推進の大きさ、推進の方向、推進のタイミング、ブレーキの大きさ、ブレーキの方向、遊脚の振り戻し時間、振出し時間、乗り込み時間、及び、スティフネスの少なくとも1つを含む、
請求項8に記載の情報処理方法。
<請求項10>
前記第1の運動及び前記第2の運動は、互いに同じ或る運動であり、
前記コンピュータに、
前記第1イベントを実行させる前に、前記或る運動を行っている前記対象の前記第1運動状態及び前記第2運動状態を含む互いに異なる複数の運動状態を総合的に評価する工程を実行させ、
前記対象が前記工程における評価を受けたかを判別させ、
前記対象が前記工程における評価を受けたと判別したことを少なくとも条件として、前記第1イベントを実行させる、
請求項1から9のいずれか1項に記載の情報処理方法。
<請求項11>
前記コンピュータに、
前記対象が前記第2イベントにおける評価を受けたかを判別させ、
前記対象が前記第2イベントにおける評価を受けたと判別したことを少なくとも条件として、前記工程を実行させる、
請求項10に記載の情報処理方法。
<請求項12>
前記コンピュータに、前記第1イベント及び前記第2イベントの少なくとも一方を、オンライン又は仮想空間にて実行させる、請求項1から11のいずれか1項に記載の情報処理方法。
<請求項13>
コンピュータに、
対象が第1の運動を行っているときの前記対象の第1運動状態を評価する第1イベントを実行させ、
前記対象が前記第1イベントにおける評価を受けたかを判別させ、
前記対象が前記第1イベントにおける評価を受けたと判別したことを少なくとも条件として、前記対象が第2の運動を行っているときの前記対象の運動状態であって前記第1運動状態とは異なる第2運動状態を評価する第2イベントを実行させる、
プログラム。
<請求項14>
対象が第1の運動を行っているときの前記対象の第1運動状態を評価する第1イベントを実行し、
前記対象が前記第1イベントにおける評価を受けたかを判別し、
前記対象が前記第1イベントにおける評価を受けたと判別したことを少なくとも条件として、前記対象が第2の運動を行っているときの前記対象の運動状態であって前記第1運動状態とは異なる第2運動状態を評価する第2イベントを実行する、
コンピュータを備える情報処理システム。
10 サーバ
11 CPU(コンピュータ)
12 RAM
13 記憶部
131 プログラム
132 イベントリストデータ
133 イベント管理データ
134 ランキングデータ
14 通信部
15 バス
20 端末装置
21 CPU
22 RAM
23 記憶部
231 運動アプリ
24 表示部
25 操作部
26 通信部
27 バス
30 装着型装置
31 CPU
32 RAM
33 記憶部
331 プログラム
34 センサ部
35 位置情報取得部
36 通信部
37 バス
N ネットワーク
Claims (13)
- コンピュータに、
対象が第1の運動を行っているときの前記対象の第1運動状態を評価する第1イベントを実行させ、
前記対象が前記第1イベントにおける評価を受けたかを判別させ、
前記対象が前記第1イベントにおける評価を受けたと判別したことを少なくとも条件として、前記対象が第2の運動を行っているときの前記対象の運動状態であって前記第1運動状態とは異なる第2運動状態を評価する第2イベントを実行させ、
前記対象は、互いに異なる複数の対象であり、
前記第1イベントでは、前記第1の運動を行っている前記複数の対象の各々の前記第1運動状態を相対的に評価し、
前記第2イベントでは、前記第2の運動を行っている前記複数の対象の各々の前記第2運動状態を相対的に評価する、
情報処理方法。 - 前記コンピュータに、前記第1イベントにおける評価結果に基づいて、互いに異なる運動状態を評価する複数のイベントから前記第2イベントを選択させる、
請求項1に記載の情報処理方法。 - 前記コンピュータに、
前記第1イベントを実行させることによって、前記対象が身体にセンサを装着した状態で前記第1の運動を行っているときに前記センサで検出された第1運動指標を取得させ、
取得された前記第1運動指標に基づいて、前記第1運動状態を評価させ、
前記第2イベントを実行させることによって、前記対象が身体に前記センサを装着した状態で前記第2の運動を行っているときに前記センサで検出された第2運動指標を取得させ、取得された前記第2運動指標に基づいて、前記第2運動状態を評価させる、
請求項1又は2に記載の情報処理方法。 - 前記第1イベントは定期的又は不定期的に実行される、
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理方法。 - 前記第1の運動及び前記第2の運動は、互いに同じ或る運動であり、
前記第1運動状態及び前記第2運動状態は、前記第1運動状態に係る条件及び前記第2運動状態に係る条件が互いにトレードオフの関係となるような運動状態である、
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理方法。 - 前記第1運動状態は、前記或る運動による前記対象の身体への負担を表す運動状態である、
請求項5に記載の情報処理方法。 - 前記或る運動は、歩行又は走行であり、
前記第1運動状態又は前記第2運動状態は、前記対象の動作の左右対称性、前記対象の姿勢、及び前記対象の接地状態の少なくとも1つを含む、
請求項5又は6に記載の情報処理方法。 - 前記第1運動状態又は前記第2運動状態は、運動指標に基づいて導出され、前記運動指標は、前記歩行又は前記走行を行っている前記対象のピッチ、ストライド、接地時間、接地時間率、前記対象の身体における上下動、左右動、前後動、力積、前記対象の骨盤の各軸における回転角度、沈み込み、推進の大きさ、推進の方向、推進のタイミング、ブレーキの大きさ、ブレーキの方向、遊脚の振り戻し時間、振出し時間、乗り込み時間、及び、スティフネスの少なくとも1つを含む、
請求項7に記載の情報処理方法。 - 前記第1の運動及び前記第2の運動は、互いに同じ或る運動であり、
前記コンピュータに、
前記第1イベントを実行させる前に、前記或る運動を行っている前記対象の前記第1運動状態及び前記第2運動状態を含む互いに異なる複数の運動状態を総合的に評価する工程を実行させ、
前記対象が前記工程における評価を受けたかを判別させ、
前記対象が前記工程における評価を受けたと判別したことを少なくとも条件として、前記第1イベントを実行させる、
請求項1から8のいずれか1項に記載の情報処理方法。 - 前記コンピュータに、
前記対象が前記第2イベントにおける評価を受けたかを判別させ、
前記対象が前記第2イベントにおける評価を受けたと判別したことを少なくとも条件として、前記工程を実行させる、
請求項9に記載の情報処理方法。 - 前記コンピュータに、前記第1イベント及び前記第2イベントの少なくとも一方を、オンライン又は仮想空間にて実行させる、請求項1から10のいずれか1項に記載の情報処理方法。
- コンピュータに、
対象が第1の運動を行っているときの前記対象の第1運動状態を評価する第1イベントを実行させ、
前記対象が前記第1イベントにおける評価を受けたかを判別させ、
前記対象が前記第1イベントにおける評価を受けたと判別したことを少なくとも条件として、前記対象が第2の運動を行っているときの前記対象の運動状態であって前記第1運動状態とは異なる第2運動状態を評価する第2イベントを実行させ、
前記対象は、互いに異なる複数の対象であり、
前記第1イベントでは、前記第1の運動を行っている前記複数の対象の各々の前記第1運動状態を相対的に評価し、
前記第2イベントでは、前記第2の運動を行っている前記複数の対象の各々の前記第2運動状態を相対的に評価する、
プログラム。 - 対象が第1の運動を行っているときの前記対象の第1運動状態を評価する第1イベントを実行し、
前記対象が前記第1イベントにおける評価を受けたかを判別し、
前記対象が前記第1イベントにおける評価を受けたと判別したことを少なくとも条件として、前記対象が第2の運動を行っているときの前記対象の運動状態であって前記第1運動状態とは異なる第2運動状態を評価する第2イベントを実行し、
前記対象は、互いに異なる複数の対象であり、
前記第1イベントでは、前記第1の運動を行っている前記複数の対象の各々の前記第1運動状態を相対的に評価し、
前記第2イベントでは、前記第2の運動を行っている前記複数の対象の各々の前記第2運動状態を相対的に評価する、
コンピュータを備える情報処理システム。
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