JP7358961B2 - 空気圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、ピストンの往復動により空気を加圧して吐出する空気圧縮機に関する。
空気を加圧する空気圧縮機には、電動モータにより往復動するピストンが設けられたシリンダと、ピストンの動作により圧縮される圧縮室を開閉する弁部材とを備え、空気を加圧して吐出する容積型の空気圧縮機がある。特許文献1に記載される空気圧縮機は、ピストンが設けられたシリンダと、ピストンクランク機構が設けられたクランクケースとを備えており、ピストンとシリンダと弁座プレートにより圧縮室が形成される。電動モータにより回転駆動される回転軸の回転運動は、ピストンクランク機構によりピストンの往復運動に変換される。ピストンがシリンダヘッドから離れる方向に下死点に向けて吸引移動すると、外部から圧縮室に空気が供給される。一方、シリンダヘッドに向けて上死点にピストンが圧縮移動すると、ピストンにより加圧された圧縮空気は圧縮室から吐出される。
特許文献1の空気圧縮機は、逆位相で駆動される2つのピストンを有し、第1のピストンにより第1段目の圧縮室において加圧された圧縮空気は、第2のピストンが設けられた第2段目の圧縮室に供給されて、さらに圧力が高められて外部に吐出される。
特開2018-3693号公報
空気圧縮機を停止した時に圧縮室に圧縮途中であった空気が残留していると、空気圧縮機を再起動するときに、既に高圧となっている圧縮室内の空気を圧縮する方向に駆動するための電動モータの出力が不足して空気圧縮機が起動不良を起こしてしまうおそれがある。そこで、特許文献1に記載されるように、圧縮室に連通する空気抜き通路をシリンダに設け、圧縮室内部の残圧を排出するようにしている。これにより、空気圧縮機を停止した時にピストンが圧縮室を圧縮途中であっても、空気圧縮機を確実に再起動させることができる。
しかしながら、シリンダに空気抜き通路を設けると、ピストンの圧縮移動時にも空気抜き通路により圧縮室内の空気が外部に排出されるので、空気圧縮機の吐出能力が低下してしまう。このため、特許文献1に示される空気圧縮機においては、空気抜き通路を開閉する電磁弁をシリンダに設け、空気圧縮機が作動しているときには空気抜き通路を閉じる一方、空気圧縮機が停止されたときには、空気抜き通路を開いて圧縮室の空気を排出するようにしている。
これにより、圧縮機を再起動させることができるが、空気抜き通路を開閉するための電磁弁を空気圧縮機に設ける必要があり、部品点数の増加を招くことになる。
本発明の目的は、部品点数を増加させることなく、空気圧縮機の吐出能力を向上することにある。
空気圧縮機は、ピストンが往復動自在に設けられて圧縮室を形成するシリンダを備え、前記ピストンの動作により空気を圧縮して吐出する圧縮部と、ピストンクランク機構が収容されるクランク室を備え、前記シリンダに設けられるクランクケースと、前記クランクケースに回転自在に支持され、前記ピストンクランク機構が装着されるクランクシャフトと、前記クランクシャフトを回転駆動し、前記ピストンクランク機構を介して前記シリンダ内で前記ピストンを往復動させる電動モータと、を有し、前記シリンダに空気抜き通路が設けられ、前記空気抜き通路は、前記圧縮室に開口する第1縮径穴が設けられ前記第1縮径穴よりも大径の第1排気通路と、前記第1排気通路に開口する第2縮径穴が設けられ当該第2縮径穴よりも大径の第2排気通路とを有し、前記電動モータが停止されてから一定の減圧時間が経過する前に前記電動モータの起動スイッチが操作されても、前記電動モータの起動を停止する制御部を有する
空気抜き通路は、圧縮室に開口する第1縮径穴が設けられた第1排気通路と、第1排気通路に開口する第2縮径穴が設けられた第2排気通路とを有しており、圧縮室内の空気は複数段絞られて排出されるので、ピストンの圧縮移動時に空気抜き通路により圧縮室内の空気が外部に排出されることが抑制される。これにより、空気圧縮機の吐出能力を向上させることができる。圧縮機を再起動するときには、圧縮室内の空気は排出されており、ピストンを確実に駆動することができ、空気圧縮機の操作性を高めることができる。また、空気抜き通路を開閉させる部材を設ける必要がなく、少ない部品点数で吐出性能を高めることができる。
一実施の形態の空気圧縮機の外観を示す斜視図である。 図1に示された空気圧縮機のカバーを取り除いた状態を示す斜視図である。 図2の平面図である。 図2に示されたクランクケースとシリンダを備えた圧縮ユニット示す断面図である。 図4の要部を示す拡大断面図である。 図5におけるA部の拡大断面図である。 空気圧縮機の制御回路を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1~図3に示されるように、空気圧縮機10は、2つのエアタンク11a、11bを有し、両方のエアタンク11a、11bは相互に平行となって配置され、台板12により連結されている。それぞれのエアタンク11a、11bの両端部には、脚部13が設けられており、脚部13を基盤面に接触させることにより、空気圧縮機10は基盤面に配置される。台板12の両端部には、ハンドル14a、14bが取り付けられており、作業者はハンドル14a、14bを把持することにより、空気圧縮機10を搬送することができる。
図2および図3に示されるように、圧縮ユニット20がエアタンク11a、11bの間に設けられている一対の圧縮機部支持台板12b1、12b2にダンパを介して設けられている。圧縮ユニット20は、図1に示されるカバー15により覆われており、カバー15はブラケット16aにねじ結合されるボルト16によりエアタンク11a、11bに固定される。
圧縮ユニット20は、図3に示されるように、クランクケース21を有し、クランクケース21は、エアタンク11a、11bの間に位置させてこれらに沿って圧縮機部支持台板12b1、12b2の上に配置されており、図4に示されるように、クランクケース21にはクランク室22が設けられている。クランク室22を貫通してクランクシャフト23がクランクケース21に装着されており、クランクシャフト23の一端部はクランクケース21の一方の側壁(クランクケースカバー)21aに取り付けられる軸受24に回転自在に支持され、他端部はクランクケース21の他方の側壁21bに取り付けられた軸受25により回転自在に支持されている。
クランクケース21の側壁21bに一体に設けられたモータ受け台26には、電動モータ27が取り付けられている。電動モータ27はクランクシャフト23に取り付けられるロータ28と、コイルが巻き付けられた円筒形状のステータ29とを有しており、ロータ28はキー部材30によりクランクシャフト23と一体に回転する。ステータ29はロータ28の外周面を囲むように配置されてモータ受け台26に取り付けられる。
クランクケース21の一端部には、第1シリンダ31が設けられ、他端部には第2シリンダ32が設けられている。第1ピストン33が第1シリンダ31内に直線往復動自在に設けられており、第1ピストン33はコネクティングロッド34の先端部に一体に設けられている。第1ピストン33の往復動方向は、図4において矢印Sで示すように、クランクシャフト23の半径方向である。
コネクティングロッド34の基端部にはリング部35が設けられており、第1ピストン33を往復動するために、クランクシャフト23に装着された偏心板36には軸受37を介してコネクティングロッド34のリング部35が装着されている。クランク部材としての偏心板36は、クランクシャフト23に取り付けられたキー部材38によりクランクシャフト23と一体に回転し、偏心板36の偏心量に応じたストロークでコネクティングロッド34は往復揺動運動する。
第1ピストン33には弾性変形自在のリップリング39が設けられ、リップリング39はリング押さえ板41により第1ピストン33に取り付けられ、リップリング39はシリンダ31の内周面に摺動接触する。リング押さえ板41はボルト42により第1ピストン33に固定され、リップリング39とリング押さえ板41は第1ピストン33の一部を構成している。
第2ピストン43が第2シリンダ32内に直線往復動自在に設けられており、第2ピストン43はコネクティングロッド44の先端部に一体に設けられている。第2ピストン43の往復動方向は、第1ピストン33と同様に、クランクシャフト23の半径方向である。コネクティングロッド44の基端部にはリング部45が設けられており、第2ピストン43を往復動するために、クランクシャフト23に装着された偏心板46には軸受47を介してコネクティングロッド44のリング部45が装着されている。クランク部材としての偏心板46は、クランクシャフト23に取り付けられたキー部材38によりクランクシャフト23と一体に回転し、偏心板46の偏心量に応じたストロークでコネクティングロッド44は往復揺動運動する。
第2ピストン43には弾性変形自在のリップリング49が設けられ、リップリング49はリング押さえ板51により第2ピストン43に取り付けられ、リップリング49は第2シリンダ32の内面に摺動接触する。リング押さえ板51はボルト52により第2ピストン43に固定され、リップリング49とリング押さえ板51は第2ピストン43の一部を構成している。
偏心板36にはボルト53によりバランサ54が取り付けられ、偏心板46にはボルト55によりバランサ56が取り付けられている。第1ピストン33とコネクティングロッド34は、ピストンクランク機構を構成し、第2ピストン43とコネクティングロッド44もピストンクランク機構を構成しており、クランク室22内には2組のクランク機構が収容されている。
第1シリンダ31には第1シリンダヘッド61が装着され、第2シリンダ32には第2シリンダヘッド62が装着される。第1シリンダヘッド61は弁座プレート63を有し、第2シリンダヘッド62は弁座プレート64を有している。
第1ピストン33と第1シリンダ31と弁座プレート63により第1シリンダヘッド61側には圧縮室65が形成される。クランクケース21には、クランク室22に連通する給気管66が取り付けられ、給気管66には図示しないフィルタを通過して異物が除去された外気が流入し、給気管66によりクランク室22に外気が供給される。弁座プレート63には圧縮室65に連通する図示しない吸気穴が設けられ、吸気穴は図示しない給気路を介してクランク室22に連通している。弁座プレート63には圧縮室65に連通する吐出穴67が形成され、シリンダヘッド61には吐出穴67に連通する吐出ポート68が形成されている。
第1ピストン33が下死点から上死点に向けて吐出動作するときに、吐出穴67を開放し逆方向に吸引動作するときに吐出穴67を閉塞する図示しない吐出弁が弁座プレート63に設けられている。さらに、第1ピストン33が上死点から下死点に向けて吸引動作するときに、吸気穴を開放し逆方向に吐出動作するときに吸引穴を閉塞する図示しない吸気弁が弁座プレート63に設けられている。図4においては、第1ピストン33が上死点位置となった状態が実線で示され、下死点位置が二点鎖線で示されている。
吐出ポート68に連通する連通配管69が第1シリンダヘッド61に設けられており、第1ピストン33の吐出動作(圧縮動作)により圧縮室65内から圧縮されて吐出された空気は連通配管69に流入する。このように、第1シリンダ31と第1ピストン33と第1シリンダヘッド61は、第1ピストン33の吐出動作(圧縮動作)により圧縮室65内の空気を圧縮して吐出する第1圧縮部を構成している。
第2ピストン43と第2シリンダ32と弁座プレート64によって第2シリンダヘッド62側には圧縮室71が形成されており、弁座プレート64には、それぞれ圧縮室に連通する吸気穴72と吐出穴73とが設けられている。第2シリンダヘッド62には吸気穴72に連通する吸気ポート74が形成され、第2シリンダヘッド62に接続される連通配管69により、吸気ポート74は第1シリンダヘッド61の吐出ポート68に連通している。連通配管69は、図3に示されるように、第1シリンダヘッド61と第2シリンダヘッド62の間に接続されている。第2シリンダヘッド62には吐出穴73に連通する吐出ポート75が設けられている。
図5に示されるように、第2ピストン43が下死点から上死点に向けて吐出動作(圧縮動作)するときに吐出穴73を開放し、逆方向に吸引動作するときに吐出穴73を閉塞する吐出弁76が弁座プレート64に設けられている。さらに、第2ピストン43が上死点から下死点に向けて吸引動作するときに吸気穴72を開放し、逆方向に吐出動作するときに吸気穴72を閉塞する吸気弁77が弁座プレート64に設けられている。図4においては、第2ピストン43が下死点位置となった状態が実線で示され、上死点位置が二点鎖線で示されている。
吐出ポート75は、シリンダヘッド62に取り付けられた図示しない吐出配管により、エアタンク11bに連通しており、エアタンク11bは連通配管17により、エアタンク11aに連通している。第2ピストン43の吐出動作(圧縮動作)により圧縮室71内から圧縮された空気はエアタンク11bに吐出され、連通配管17によりエアタンク11b内の圧縮空気がエアタンク11aに供給される。このように、第2シリンダ32と第2ピストン43と第2シリンダヘッド62は、第2ピストン43の吐出動作(圧縮動作)により圧縮室71内の空気を圧縮して吐出する第2圧縮部を構成している。両方のエアタンク11a、11bは、図2および図3に示される連通配管17により接続されている。
それぞれのエアタンク11a、11bには、空気取出し口18a、18bが設けられている。それぞれの空気取出し口18a、18bから外部に供給される空気の圧力は、圧力調整弁57a、57bにより設定される。それぞれの圧力調整弁57a、57bにより設定された圧縮空気の圧力は、圧力計58a、58bに表示される。この空気圧縮機10のエアタンク11a、11bから吐出される圧縮空気は、例えば、釘打ち機の駆動源として利用することができる。
上述のように、空気圧縮機10は第1圧縮室65内を移動する第1ピストン33により空気を圧縮して吐出する第1圧縮部と、第1圧縮部から吐出された空気をさらに圧縮して吐出する第2圧縮部とを含んでおり、二段圧縮式の圧縮ユニット20を備えている。
第1ピストン33が下死点から上死点に向けて吐出動作するときには、第2ピストン43は上死点から下死点に向けて吸引動作するように、第1ピストン33と第2ピストン43は相互に逆位相となって駆動される。さらに、大気圧の外気を圧縮する第1圧縮室65の内径は、圧縮された空気をさらに圧縮する第2圧縮室71の内径よりも大径であり、第1ピストン33の往復動ストロークは第2ピストン43の往復動ストロークより長い。これにより、第1ピストン33と第2ピストン43の圧縮負荷がバランスし、電動モータ27に加わる負荷変動が抑制される。
図5および図6に示されるように、第2シリンダ32には空気抜き通路80が形成されている。空気抜き通路80は、ピストン43の往復動方向の軸線と交差する方向の交差線方向Rに延在する第1排気通路81と、ピストン43の往復動方向の軸線に平行な平行線方向Pに延在する第2排気通路82とを備えている。第1排気通路81は圧縮室71に連通し、第2排気通路82は一端部が第1排気通路81に連通し、他端部がクランク室22に連通している。
第1排気通路81は、圧縮室71に開口する第1縮径穴83に連通しており、第1縮径穴83の穴径d1は第1排気通路81よりも小径である。つまり、第1排気通路81にはこれに連通する第1縮径穴83が設けられ、第1排気通路81は第1縮径穴83よりも大径である。第1縮径穴83は第1排気通路81と同軸となった横断面形状が円形の円形穴であり、第1排気通路81は第1縮径穴83を介して圧縮室71に連通している。第1排気通路81は封止栓84により閉じられ、シリンダ32の外部から遮断されている。
第2排気通路82は、第1排気通路81に開口する第2縮径穴85に連通しており、第2縮径穴85の穴径d2は第2排気通路82よりも小径である。つまり、第2排気通路82にはこれに連通する第2縮径穴85が設けられ、第2排気通路82は第2縮径穴85よりも大径である。第2縮径穴85は第2排気通路82と同軸となった横断面形状が円形の円形穴であり、第2排気通路82は第2縮径穴85を介して第1排気通路81に連通している。
第1縮径穴83の軸線Rは第2縮径穴85の軸線Pに対して交差している。圧縮室71内の空気は、第1縮径穴83により絞られて第1排気通路81に流入する。次いで、流れ方向が変更され、第2縮径穴85により絞られて第2排気通路82に流入した後に、クランク室22内に排出される。
このように、圧縮室71内の空気は、複数の縮径穴により複数回絞られて圧縮室71内の残圧空気の排出が抑制されるので、空気圧縮機10の運転時に圧縮室71から外部に排出される圧縮空気を減らすことができる。これにより、圧縮室71を備えた圧縮部からの吐出量を高めることができ、空気圧縮機10の圧縮性能を向上させることができる。また、圧縮室71内の残圧空気の排出が抑制されることから、運転効率を向上させることができ、電動モータ27を電池駆動式とした場合に、電池の消耗量を節約することができる。さらに、運転時に空気抜き通路80から排出される圧縮空気の排出速度が抑制されるので、それによって生じる騒音発生を低減することができる。
第1縮径穴83の穴径d1を0.3~0.5mmの範囲に設定し、第2縮径穴85の穴径d2を0.5~1.5mmの範囲に設定することにより、上述の効果を得ることができる。好ましくは、穴径d1を0.5mmとし、穴径d2を1mmに設定すると、上述の効果をさらに高めることができる。
空気抜き通路80を切削加工するには、第1縮径穴83の穴径d1よりも大径のドリルを用いて第1排気通路81を加工する。次いで、第1排気通路81が形成された状態のもとで、穴径d1に対応した小径のドリルを用いて第1縮径穴83を加工する。このときには、第1排気通路81の底面は軸線に向けて小径となったテーパ形状であるので、小径のドリルは自動的に芯出しされる。さらに、第1縮径穴83の長さ部分のみを切削加工すれば良いので、ドリルを破損させることなく、小径のドリルにより確実に精度良く、第1縮径穴83を加工することができる。
同様に、第2縮径穴85の穴径d2よりも大径のドリルを用いて第2排気通路82を加工する。次いで、第2排気通路82が形成された状態のもとで、穴径d2に対応した小径のドリルを用いて第2縮径穴85を加工する。したがって、第1縮径穴83を加工するときと同様に、第2縮径穴85を精度良く加工することができる。
第2排気通路82には粉塵を捉えるためのフィルタ86が設けられている。クランクケース21に設けられたスペーサ87には第2排気通路82の下流側部が形成されており、フィルタ86は、スペーサ87に突き当てるようにしてシリンダ32の第2排気通路82に形成された大径のフィルタ収容部88に収容されている。これにより、フィルタ86をスペーサ87の面に突き当てることにより、固定するための部材を用いることなく、フィルタ86をシリンダ32に固定することができる。
圧縮室71が加圧されていないときに、フィルタ86によって、クランク室22内の異物が空気抜き通路80内に流入してそれぞれの縮径穴83、85に目詰まりが発生したり、シリンダ32内に異物が入り込んだりすることが防止される。さらに、圧縮室71および空気抜き通路80において発生する騒音が外部に伝搬されることがフィルタ86によっても抑制される。
図4に示されるように、クランクシャフト23の突出端部には、冷却ファン89が取り付けられており、電動モータ27によりクランクシャフト23が回転駆動されると、冷却ファン89によって電動モータ27に向けて流れる冷却風が生成される。生成された冷却風は、クランクケース21およびシリンダ31、32に吹き付けられてこれらを冷却した後、さらに、図2に示されるように、エアタンク11aに取り付けられた制御板90に吹き付けられる。図1に示されるように、カバー15には、冷却ファン89に対向して通気穴15bが形成され、制御板90に対向して通気穴15aが形成されている。
制御板90には、電動モータ27の回転を制御するための制御部が設けられた制御基板が装着される。図7は、空気圧縮機の制御回路を示すブロック図であり、制御部91には起動スイッチ92からの操作信号が送られる。起動スイッチ92は図1に示された操作部93に設けられている。制御部91はタイマー94を備えており、電動モータ27が停止されると、タイマー94が起動する。電動モータ27が停止されてから一定の減圧時間が経過する前に電動モータ27の起動スイッチ92が操作されても、電動モータ27の起動が停止される。これにより、圧縮室71内が高圧の状態のもとで再起動されることがなく、圧縮機が起動不良を起こすことはない。
減圧時間が経過した後に起動スイッチ92が操作されたときには、電動モータ27を再起動させることができる。これにより、圧縮室71の圧力が低下した状態のもとで、電動モータ27は再起動されるので、確実に空気圧縮機10を作動させることができる。制御部91には、エアタンク11a、11b内の圧縮空気の圧力を検出する圧力センサ95からの信号が送られる。
更に、通常はタンク内圧力が所定の圧力以下になった場合には、制御部91は圧力センサ95から信号を受けて自動的に再起動するようにしているが、一定の時間が経過するまでは、タンク内圧力が所定の圧力以下になった場合でも、自動的に電動モータ27が再起動しないようにしても良い。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えは、空気圧縮機10は、2つのピストン33,43を備えた二段圧縮式の圧縮ユニット20を備えているが、単一のピストンを備えた空気圧縮機にも適用することができる。
なお、実施の形態の説明や、特許請求の範囲で出てくる平行とは、機械加工や、製造工程等で生じる公差を含んでいる状態も平行とする。
10…空気圧縮機、11a、11b…エアタンク、12…台板、13…脚部、14a、14b…ハンドル、15…カバー、20…圧縮ユニット、21…クランクケース、22…クランク室、23…クランクシャフト、27…電動モータ、31…第1シリンダ、32…第2シリンダ、33…第1ピストン、34…コネクティングロッド、35…リング部、36…偏心板、43…第2ピストン、44…コネクティングロッド、45…リング部、46…偏心板、54…バランサ、56…バランサ、61…第1シリンダヘッド、62…第2シリンダヘッド、65…第1圧縮室、66…給気管、71…第2圧縮室、74…吸気ポート、75…吐出ポート、76…吐出弁、77…吸気弁、80…空気抜き通路、81…第1排気通路、82…第2排気通路、83…第1縮径穴、85…第2縮径穴、86…フィルタ。

Claims (9)

  1. ピストンが往復動自在に設けられて圧縮室を形成するシリンダを備え、前記ピストンの動作により空気を圧縮して吐出する圧縮部と、
    ピストンクランク機構が収容されるクランク室を備え、前記シリンダに設けられるクランクケースと、
    前記クランクケースに回転自在に支持され、前記ピストンクランク機構が装着されるクランクシャフトと、
    前記クランクシャフトを回転駆動し、前記ピストンクランク機構を介して前記シリンダ内で前記ピストンを往復動させる電動モータと、を有し、
    前記シリンダに空気抜き通路が設けられ、
    前記空気抜き通路は、前記圧縮室に開口する第1縮径穴が設けられ前記第1縮径穴よりも大径の第1排気通路と、前記第1排気通路に開口する第2縮径穴が設けられ当該第2縮径穴よりも大径の第2排気通路とを有し、
    前記電動モータが停止されてから一定の減圧時間が経過する前に前記電動モータの起動スイッチが操作されても、前記電動モータの起動を停止する制御部を有する、空気圧縮機。
  2. 前記ピストンは、第1ピストンと第2ピストンとを含み、
    前記圧縮部は、前記第1ピストンが設けられて第1圧縮室を形成する第1シリンダを備え、前記第1ピストンの動作により空気を圧縮して吐出する第1圧縮部と、前記第2ピストンが設けられて第2圧縮室を形成する第2シリンダを備え、前記第2ピストンの動作により前記第1圧縮部から吐出された空気をさらに圧縮して吐出する第2圧縮部と、を有し、
    前記空気抜き通路は、前記第2シリンダに設けられている、請求項1記載の空気圧縮機。
  3. 前記第2排気通路は、前記クランク室に開口し、前記圧縮室内の空気を前記クランク室に排出する、請求項1または2記載の空気圧縮機。
  4. 前記第1縮径穴は、前記ピストンの往復動方向の軸線と交差する交差線方向に延在する円形穴である、請求項1~3のいずれか1項に記載の空気圧縮機。
  5. 前記第2縮径穴は、前記ピストンの往復動方向の軸線に平行な平行線方向に延在する円形穴である、請求項1~4のいずれか1項に記載の空気圧縮機。
  6. 前記第1縮径穴の穴径は、前記第2縮径穴の穴径よりも小径である、請求項1~5のいずれか1項に記載の空気圧縮機。
  7. 前記第1縮径穴の穴径は、0.3~0.5mmであり、前記第2縮径穴の穴径は0.5~1.5mmである、請求項1~6のいずれか1項に記載の空気圧縮機。
  8. 前記第2排気通路を流れる粉塵を捉えるフィルタを前記第2排気通路に設けた、請求項1~7のいずれか1項に記載の空気圧縮機。
  9. 前記第1縮径穴は、前記第1排気通路が形成された状態のもとで加工され、前記第2縮径穴は前記第2排気通路が形成された状態のもとで加工され、前記第2縮径穴の軸線は前記第1縮径穴の軸線に対して交差する方向である、請求項1~8のいずれか1項に記載の空気圧縮機
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