JPH109146A - 可変容量圧縮機 - Google Patents
可変容量圧縮機Info
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- JPH109146A JPH109146A JP8163094A JP16309496A JPH109146A JP H109146 A JPH109146 A JP H109146A JP 8163094 A JP8163094 A JP 8163094A JP 16309496 A JP16309496 A JP 16309496A JP H109146 A JPH109146 A JP H109146A
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- JP
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- discharge
- pressure
- variable displacement
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- Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 可変容量圧縮機において、圧縮運転の停止時
に、カムプレートを短時間に最小傾角状態に変移させ、
再起動時の起動ショックを緩和するとともに、圧縮機内
の各部材に作用する負荷を軽減して、圧縮機の耐久性の
向上を図る。 【解決手段】 圧縮運転の起動及び停止を制御するため
のクラッチ19を備える。ピストン28を介したクラン
ク室29の圧力とシリンダボア27内の圧力との差圧に
基づき、カムプレート34の傾角を調整して、吐出容量
を変更する。吐出室41とクランク室29との間には連
通路55を形成する。連通路55には圧縮運転の停止時
に開放される開閉弁57を配設する。
に、カムプレートを短時間に最小傾角状態に変移させ、
再起動時の起動ショックを緩和するとともに、圧縮機内
の各部材に作用する負荷を軽減して、圧縮機の耐久性の
向上を図る。 【解決手段】 圧縮運転の起動及び停止を制御するため
のクラッチ19を備える。ピストン28を介したクラン
ク室29の圧力とシリンダボア27内の圧力との差圧に
基づき、カムプレート34の傾角を調整して、吐出容量
を変更する。吐出室41とクランク室29との間には連
通路55を形成する。連通路55には圧縮運転の停止時
に開放される開閉弁57を配設する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の冷房装置
等に使用される可変容量圧縮機に関するものである。
等に使用される可変容量圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の可変容量圧縮機におい
ては、駆動シャフトの先端にクラッチが装設され、この
クラッチを介して駆動シャフトが車両エンジン等の外部
駆動源に作動連結されている。そして、このクラッチの
オン及びオフにより、圧縮運転の起動及び停止が制御さ
れるようになっている。
ては、駆動シャフトの先端にクラッチが装設され、この
クラッチを介して駆動シャフトが車両エンジン等の外部
駆動源に作動連結されている。そして、このクラッチの
オン及びオフにより、圧縮運転の起動及び停止が制御さ
れるようになっている。
【0003】また、クランク室内において駆動シャフト
には、ピストンを往復動させるためのカムプレートが傾
動可能に支持されている。そして、ピストンを介したク
ランク室の圧力とシリンダボア内の圧力との差圧に応じ
て、カムプレートの傾角が調整され、吐出容量が変更さ
れるようになっている。
には、ピストンを往復動させるためのカムプレートが傾
動可能に支持されている。そして、ピストンを介したク
ランク室の圧力とシリンダボア内の圧力との差圧に応じ
て、カムプレートの傾角が調整され、吐出容量が変更さ
れるようになっている。
【0004】従来のこの種の可変容量圧縮機において
は、駆動シャフト上に容量減少バネが挿着され、このバ
ネによりカムプレートが最小傾角方向に付勢されてい
る。そして、前記クラッチのオフにより、圧縮運転が停
止されたとき、容量減少バネの付勢力により、カムプレ
ートの傾角が最小状態に変移されて、最小容量の運転状
態に戻されるようになっている。
は、駆動シャフト上に容量減少バネが挿着され、このバ
ネによりカムプレートが最小傾角方向に付勢されてい
る。そして、前記クラッチのオフにより、圧縮運転が停
止されたとき、容量減少バネの付勢力により、カムプレ
ートの傾角が最小状態に変移されて、最小容量の運転状
態に戻されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
可変容量圧縮機においては、圧縮運転の停止時に、容量
減少バネの付勢力がカムプレートに作用しても、圧縮機
内の圧力がバランスした状態にならないと、カムプレー
トの傾角が最小状態に変移されない。
可変容量圧縮機においては、圧縮運転の停止時に、容量
減少バネの付勢力がカムプレートに作用しても、圧縮機
内の圧力がバランスした状態にならないと、カムプレー
トの傾角が最小状態に変移されない。
【0006】このため、圧縮運転の停止後に、カムプレ
ートが最小傾角状態になるまでに時間がかかり、圧縮運
転が短いサイクルで断続的に起動及び停止される場合に
は、カムプレートが最小傾角状態に達する前に、再起動
されることになる。この結果、クラッチのオンによる圧
縮機の再起動時に、車両エンジン等の外部駆動源に大き
な負荷が作用して、起動ショックが大きくなるという問
題があった。また、この再起動時におけるカムプレート
を含む圧縮機内の部材にも大きな負荷がかかって、圧縮
機の耐久性が低下するという問題があった。
ートが最小傾角状態になるまでに時間がかかり、圧縮運
転が短いサイクルで断続的に起動及び停止される場合に
は、カムプレートが最小傾角状態に達する前に、再起動
されることになる。この結果、クラッチのオンによる圧
縮機の再起動時に、車両エンジン等の外部駆動源に大き
な負荷が作用して、起動ショックが大きくなるという問
題があった。また、この再起動時におけるカムプレート
を含む圧縮機内の部材にも大きな負荷がかかって、圧縮
機の耐久性が低下するという問題があった。
【0007】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、圧縮運転の停止時に、カムプレートを短
時間に最小傾角状態に変移させることができ、再起動時
に車両エンジン等の外部駆動源に作用する負荷を軽減す
ることができて、起動ショックを緩和することができる
可変容量圧縮機を提供することにある。また、カムプレ
ートを含む圧縮機内の部材に作用する負荷を軽減するこ
とができて、耐久性の向上可能な可変容量圧縮機を提供
することにある。
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、圧縮運転の停止時に、カムプレートを短
時間に最小傾角状態に変移させることができ、再起動時
に車両エンジン等の外部駆動源に作用する負荷を軽減す
ることができて、起動ショックを緩和することができる
可変容量圧縮機を提供することにある。また、カムプレ
ートを含む圧縮機内の部材に作用する負荷を軽減するこ
とができて、耐久性の向上可能な可変容量圧縮機を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、圧縮運転の起動及び
停止を制御するためのクラッチを備え、ピストンを介し
たクランク室の圧力とシリンダボア内の圧力との差圧に
基づき、カムプレートの傾角を調整して、吐出容量を変
更するようにした可変容量圧縮機において、吐出室とク
ランク室との間には連通路を形成し、その連通路には圧
縮運転の停止時に開放される開閉弁を設けたものであ
る。
めに、請求項1に記載の発明では、圧縮運転の起動及び
停止を制御するためのクラッチを備え、ピストンを介し
たクランク室の圧力とシリンダボア内の圧力との差圧に
基づき、カムプレートの傾角を調整して、吐出容量を変
更するようにした可変容量圧縮機において、吐出室とク
ランク室との間には連通路を形成し、その連通路には圧
縮運転の停止時に開放される開閉弁を設けたものであ
る。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の可変容量圧縮機において、前記開閉弁は吐出室の吐
出ガス圧の変動に応じて開閉されるようにしたものであ
る。請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の可変
容量圧縮機において、前記開閉弁はスプール弁で構成し
たものである。
載の可変容量圧縮機において、前記開閉弁は吐出室の吐
出ガス圧の変動に応じて開閉されるようにしたものであ
る。請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の可変
容量圧縮機において、前記開閉弁はスプール弁で構成し
たものである。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項2に記
載の可変容量圧縮機において、前記開閉弁はベローズ弁
で構成したものである。請求項5に記載の発明では、請
求項1に記載の可変容量圧縮機において、前記開閉弁は
電気信号にて開閉制御される電磁弁で構成したものであ
る。
載の可変容量圧縮機において、前記開閉弁はベローズ弁
で構成したものである。請求項5に記載の発明では、請
求項1に記載の可変容量圧縮機において、前記開閉弁は
電気信号にて開閉制御される電磁弁で構成したものであ
る。
【0011】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の可変容量圧縮機において、前記電磁弁は圧縮運転の
停止時に開放され、連通路を介してクランク室に所定の
吐出ガスが供給された後に閉鎖されるようにしたもので
ある。
載の可変容量圧縮機において、前記電磁弁は圧縮運転の
停止時に開放され、連通路を介してクランク室に所定の
吐出ガスが供給された後に閉鎖されるようにしたもので
ある。
【0012】請求項7に記載の発明では、請求項5また
は6に記載の可変容量圧縮機において、前記電磁弁はク
ラッチのオフ制御に連係して開放制御されるようにした
ものである。
は6に記載の可変容量圧縮機において、前記電磁弁はク
ラッチのオフ制御に連係して開放制御されるようにした
ものである。
【0013】請求項8に記載の発明では、請求項1〜7
のいずれに記載の可変容量圧縮機において、吐出通路の
連通路よりも下流側に逆止弁を設けたものである。請求
項9に記載の発明では、請求項1〜8のいずれかに記載
の可変容量圧縮機において、前記カムプレートの傾角を
最大と最小の2段に調整するようにしたものである。
のいずれに記載の可変容量圧縮機において、吐出通路の
連通路よりも下流側に逆止弁を設けたものである。請求
項9に記載の発明では、請求項1〜8のいずれかに記載
の可変容量圧縮機において、前記カムプレートの傾角を
最大と最小の2段に調整するようにしたものである。
【0014】従って、請求項1に記載の可変容量圧縮機
において、クラッチのオフにより圧縮運転が停止される
と、開閉弁が作動されて連通路が開放される。これによ
り、吐出室の高圧吐出ガスが連通路を介してクランク室
内に供給され、クランク室の内部圧力が上昇される。こ
の圧力上昇により、ピストンを介したクランク室の圧力
とシリンダボア内の圧力との差圧が増大され、カムプレ
ートが短時間に最小傾角状態に変移される。このため、
クラッチのオンによる再起動時には、カムプレートが必
ず最小傾角状態に配置されていて、車両エンジン等の外
部駆動源及びカムプレートを含む機内の部材に作用する
負荷を軽減することができる。
において、クラッチのオフにより圧縮運転が停止される
と、開閉弁が作動されて連通路が開放される。これによ
り、吐出室の高圧吐出ガスが連通路を介してクランク室
内に供給され、クランク室の内部圧力が上昇される。こ
の圧力上昇により、ピストンを介したクランク室の圧力
とシリンダボア内の圧力との差圧が増大され、カムプレ
ートが短時間に最小傾角状態に変移される。このため、
クラッチのオンによる再起動時には、カムプレートが必
ず最小傾角状態に配置されていて、車両エンジン等の外
部駆動源及びカムプレートを含む機内の部材に作用する
負荷を軽減することができる。
【0015】請求項2に記載の可変容量圧縮機において
は、開閉弁が吐出室の吐出ガス圧の変動に応じて開閉さ
れるようになっている。このため、開閉弁を圧縮機外か
らの信号によることなく、圧縮機内の吐出ガス圧の変動
により開閉させることができて、開閉弁の開閉制御構成
を簡略化することができる。
は、開閉弁が吐出室の吐出ガス圧の変動に応じて開閉さ
れるようになっている。このため、開閉弁を圧縮機外か
らの信号によることなく、圧縮機内の吐出ガス圧の変動
により開閉させることができて、開閉弁の開閉制御構成
を簡略化することができる。
【0016】請求項3及び4に記載の可変容量圧縮機に
おいては、開閉弁がスプール弁またはベローズ弁によっ
て構成されている。このため、開閉弁自体の構造を簡素
化することができる。
おいては、開閉弁がスプール弁またはベローズ弁によっ
て構成されている。このため、開閉弁自体の構造を簡素
化することができる。
【0017】請求項5に記載の可変容量圧縮機において
は、開閉弁が電磁弁によって構成されている。このた
め、開閉弁を圧縮機外からの電気信号に基づいて容易に
開閉制御することができる。
は、開閉弁が電磁弁によって構成されている。このた
め、開閉弁を圧縮機外からの電気信号に基づいて容易に
開閉制御することができる。
【0018】請求項6に記載の可変容量圧縮機において
は、電磁弁が圧縮運転の停止時に開放された後、連通路
を介してクランク室に所定の吐出ガスが供給された状態
で閉鎖される。また、請求項8に記載の可変容量圧縮機
においては、圧縮運転の停止時に、開閉弁の開放により
連通路を介してクランク室に所定の吐出ガスが供給され
た後に、逆止弁により吐出通路が閉鎖される。このた
め、高圧の吐出ガスがクランク室内に必要以上に供給さ
れて、クランク室の内部圧力が過度に上昇するのが抑制
される。よって、クランク室内の圧力漏れを防止するた
めのリップシールの耐久性が向上されて、ひいては圧縮
機の耐久性が向上される。また、高圧の冷媒ガスが低圧
側のクランク室に吹き抜ける際の異音の発生が抑制され
る。請求項7に記載の可変容量圧縮機においては、クラ
ッチのオフにより圧縮運転が停止されるとき、そのクラ
ッチのオフに連動して電磁弁が開放される。このため、
電磁弁の開放制御をクラッチのオフ制御に連係して容易
に行うことができるとともに、クラッチのオフ後、直ち
にクランク室内に高圧の吐出ガスが供給されて、カムプ
レートが迅速に最小傾角状態に配置される。
は、電磁弁が圧縮運転の停止時に開放された後、連通路
を介してクランク室に所定の吐出ガスが供給された状態
で閉鎖される。また、請求項8に記載の可変容量圧縮機
においては、圧縮運転の停止時に、開閉弁の開放により
連通路を介してクランク室に所定の吐出ガスが供給され
た後に、逆止弁により吐出通路が閉鎖される。このた
め、高圧の吐出ガスがクランク室内に必要以上に供給さ
れて、クランク室の内部圧力が過度に上昇するのが抑制
される。よって、クランク室内の圧力漏れを防止するた
めのリップシールの耐久性が向上されて、ひいては圧縮
機の耐久性が向上される。また、高圧の冷媒ガスが低圧
側のクランク室に吹き抜ける際の異音の発生が抑制され
る。請求項7に記載の可変容量圧縮機においては、クラ
ッチのオフにより圧縮運転が停止されるとき、そのクラ
ッチのオフに連動して電磁弁が開放される。このため、
電磁弁の開放制御をクラッチのオフ制御に連係して容易
に行うことができるとともに、クラッチのオフ後、直ち
にクランク室内に高圧の吐出ガスが供給されて、カムプ
レートが迅速に最小傾角状態に配置される。
【0019】請求項9に記載の可変容量圧縮機において
は、特にカムプレートの傾角が最大と最小の2段にのみ
調整されるため、圧縮運転が短いサイクルで断続的に起
動及び停止される。そのため、この種の可変容量圧縮機
にこの発明を具体化することによって、起動時の起動シ
ョックを効果的に緩和することができる。
は、特にカムプレートの傾角が最大と最小の2段にのみ
調整されるため、圧縮運転が短いサイクルで断続的に起
動及び停止される。そのため、この種の可変容量圧縮機
にこの発明を具体化することによって、起動時の起動シ
ョックを効果的に緩和することができる。
【0020】
(第1実施形態)以下、この発明の第1実施形態を、図
1〜図5に基づいて詳細に説明する。
1〜図5に基づいて詳細に説明する。
【0021】図1に示すように、シリンダブロック11
の前端面にはフロントハウジング12が接合されるとと
もに、後端面にはリヤハウジング13がバルブプレート
14を介して接合されている。複数の通しボルト15
は、フロントハウジング12からシリンダブロック11
及びバルブプレート14を通してリヤハウジング13に
螺合されている。これらの通しボルト15により、フロ
ントハウジング12及びリヤハウジング13がシリンダ
ブロック11の両端面に締付固定されている。
の前端面にはフロントハウジング12が接合されるとと
もに、後端面にはリヤハウジング13がバルブプレート
14を介して接合されている。複数の通しボルト15
は、フロントハウジング12からシリンダブロック11
及びバルブプレート14を通してリヤハウジング13に
螺合されている。これらの通しボルト15により、フロ
ントハウジング12及びリヤハウジング13がシリンダ
ブロック11の両端面に締付固定されている。
【0022】駆動シャフト16は、前記フロントハウジ
ング12及びシリンダブロック11の中央に、一対のラ
ジアルベアリング17を介して回転可能に支持されてい
る。その駆動シャフト16の前端外周とフロントハウジ
ング12との間には、リップシール18が介装されてい
る。クラッチ19は、駆動シャフト16の前端に配設さ
れ、このクラッチ19及びベルト20を介して、駆動シ
ャフト16が車両エンジン等の外部駆動源に接離可能に
作動連結される。
ング12及びシリンダブロック11の中央に、一対のラ
ジアルベアリング17を介して回転可能に支持されてい
る。その駆動シャフト16の前端外周とフロントハウジ
ング12との間には、リップシール18が介装されてい
る。クラッチ19は、駆動シャフト16の前端に配設さ
れ、このクラッチ19及びベルト20を介して、駆動シ
ャフト16が車両エンジン等の外部駆動源に接離可能に
作動連結される。
【0023】前記クラッチ19は、プーリ21と、イン
ナハブ22と、アーマチュア23と、ソレノイド24と
を備えている。プーリ21は、フロントハウジング12
の支持筒部に一対のベアリング25を介して回転可能に
支持され、その外周にはベルト20が掛装されている。
インナハブ22は、駆動シャフト16の先端に固定さ
れ、その外周にはアーマチュア23が板バネ26を介し
て、プーリ21の前面に対し接離可能に取り付けられて
いる。ソレノイド24は、プーリ21を挟んでアーマチ
ュア23と対向配置されるように、フロントハウジング
12の前面に取着されている。
ナハブ22と、アーマチュア23と、ソレノイド24と
を備えている。プーリ21は、フロントハウジング12
の支持筒部に一対のベアリング25を介して回転可能に
支持され、その外周にはベルト20が掛装されている。
インナハブ22は、駆動シャフト16の先端に固定さ
れ、その外周にはアーマチュア23が板バネ26を介し
て、プーリ21の前面に対し接離可能に取り付けられて
いる。ソレノイド24は、プーリ21を挟んでアーマチ
ュア23と対向配置されるように、フロントハウジング
12の前面に取着されている。
【0024】そして、ソレノイド24が励磁されたとき
には、アーマチュア23がプーリ21の前面に吸着接合
されて、駆動シャフト16が車両エンジン等の外部駆動
源に作動連結される。これに対して、ソレノイド24が
消磁されたときには、アーマチュア23がプーリ21の
前面から離間されて、駆動シャフト16と外部駆動源と
の作動連結が解離される。
には、アーマチュア23がプーリ21の前面に吸着接合
されて、駆動シャフト16が車両エンジン等の外部駆動
源に作動連結される。これに対して、ソレノイド24が
消磁されたときには、アーマチュア23がプーリ21の
前面から離間されて、駆動シャフト16と外部駆動源と
の作動連結が解離される。
【0025】複数のシリンダボア27は、前記駆動シャ
フト16と平行に延びるように、シリンダブロック11
の両端部間に同一円周上で所定間隔おきに貫通形成され
ている。それらシリンダボア27の内部には、片頭型の
ピストン28が往復動可能に嵌挿支持されている。クラ
ンク室29は、シリンダブロック11の前面側におい
て、フロントハウジング12の内部に区画形成されてい
る。このクランク室29内の圧力は、前記リップシール
18により保持されるようになっている。
フト16と平行に延びるように、シリンダブロック11
の両端部間に同一円周上で所定間隔おきに貫通形成され
ている。それらシリンダボア27の内部には、片頭型の
ピストン28が往復動可能に嵌挿支持されている。クラ
ンク室29は、シリンダブロック11の前面側におい
て、フロントハウジング12の内部に区画形成されてい
る。このクランク室29内の圧力は、前記リップシール
18により保持されるようになっている。
【0026】ラグプレート30は、前記クランク室29
内において駆動シャフト16に一体回転可能に止着さ
れ、その前面とフロントハウジング12の内面との間に
はスラストベアリング31が介装されている。支持アー
ム32は、ラグプレート30の上死点部からシリンダブ
ロック11側に向かって突設され、その先端には駆動シ
ャフト16の軸線と交差する方向に延びる一対のガイド
孔33が形成されている。
内において駆動シャフト16に一体回転可能に止着さ
れ、その前面とフロントハウジング12の内面との間に
はスラストベアリング31が介装されている。支持アー
ム32は、ラグプレート30の上死点部からシリンダブ
ロック11側に向かって突設され、その先端には駆動シ
ャフト16の軸線と交差する方向に延びる一対のガイド
孔33が形成されている。
【0027】ほぼ円板状をなすカムプレートとしての斜
板34は、前記駆動シャフト16に傾動可能に嵌挿さ
れ、その上死点部の前面には一対の球状連結体35が突
設されている。この球状連結体35が、支持アーム32
のガイド孔33に回動及び摺動自在に係入されることに
よって、斜板34がラグプレート30に対して傾角の変
更可能にヒンジ連結されている。そして、前記ピストン
28を介したクランク室29の圧力とシリンダボア27
内の圧力との差圧に応じて、斜板34の傾角が変更され
るようになっている。
板34は、前記駆動シャフト16に傾動可能に嵌挿さ
れ、その上死点部の前面には一対の球状連結体35が突
設されている。この球状連結体35が、支持アーム32
のガイド孔33に回動及び摺動自在に係入されることに
よって、斜板34がラグプレート30に対して傾角の変
更可能にヒンジ連結されている。そして、前記ピストン
28を介したクランク室29の圧力とシリンダボア27
内の圧力との差圧に応じて、斜板34の傾角が変更され
るようになっている。
【0028】摺動面36は、前記斜板34の外周部の両
側面に形成され、この摺動面36が一対の半球状のシュ
ー37を介して各ピストン28の基端部に連節されてい
る。そして、前記クラッチ19がオンされて、外部駆動
源により駆動シャフト16が回転されるとき、ラグプレ
ート30を介して斜板34が回転され、各ピストン28
がシリンダボア27内において往復動される。
側面に形成され、この摺動面36が一対の半球状のシュ
ー37を介して各ピストン28の基端部に連節されてい
る。そして、前記クラッチ19がオンされて、外部駆動
源により駆動シャフト16が回転されるとき、ラグプレ
ート30を介して斜板34が回転され、各ピストン28
がシリンダボア27内において往復動される。
【0029】容量減少バネ38は、前記駆動シャフト1
6上において斜板34とラグプレート30との間に介装
され、このバネ38により斜板34が傾角を減少させる
方向に向かって付勢されている。ストッパ39は駆動シ
ャフト16の中央に配設され、斜板34が傾角の減少方
向に移動されたとき、このストッパ39が斜板34に係
合して、斜板34の最小傾角位置が規制される。
6上において斜板34とラグプレート30との間に介装
され、このバネ38により斜板34が傾角を減少させる
方向に向かって付勢されている。ストッパ39は駆動シ
ャフト16の中央に配設され、斜板34が傾角の減少方
向に移動されたとき、このストッパ39が斜板34に係
合して、斜板34の最小傾角位置が規制される。
【0030】吸入室40は、前記リヤハウジング13内
の外周部に環状に区画形成され、図示しない吸入通路を
介して外部冷媒回路に接続されている。吐出室41は、
リヤハウジング13内の中央部に区画形成され、吐出通
路42を介して外部冷媒回路に接続されている。
の外周部に環状に区画形成され、図示しない吸入通路を
介して外部冷媒回路に接続されている。吐出室41は、
リヤハウジング13内の中央部に区画形成され、吐出通
路42を介して外部冷媒回路に接続されている。
【0031】吸入弁機構43は前記バルブプレート14
に形成され、ピストン28の往復動時に、この吸入弁機
構43の開放により、吸入室40内の冷媒ガスが、吸入
ポート44を介してシリンダボア27の圧縮室内に吸入
される。吐出弁機構45はバルブプレート14に形成さ
れ、ピストン28の往復動時に、この吐出弁機構45の
開放により、シリンダボア27の圧縮室内で圧縮された
冷媒ガスが、吐出ポート46を介して吐出室41に吐出
される。
に形成され、ピストン28の往復動時に、この吸入弁機
構43の開放により、吸入室40内の冷媒ガスが、吸入
ポート44を介してシリンダボア27の圧縮室内に吸入
される。吐出弁機構45はバルブプレート14に形成さ
れ、ピストン28の往復動時に、この吐出弁機構45の
開放により、シリンダボア27の圧縮室内で圧縮された
冷媒ガスが、吐出ポート46を介して吐出室41に吐出
される。
【0032】圧力供給通路47は、前記吐出室41とク
ランク室29とを連通するように、リヤハウジング1
3、バルブハウジング14及びシリンダブロック11に
形成されている。容量制御弁48は、圧力供給通路47
の途中に位置するように、リヤハウジング13内に配設
され、弁体49と、その弁体49の弁孔50に対する開
放量を調整するための感圧体としてのダイアフラム51
とを備えている。そして、導通路52を介してダイアフ
ラム51に作用する吸入圧に応じて、弁体49による弁
孔50の開放量が調整される。これにより、吐出室41
の圧力が圧力供給通路47を介してクランク室29内に
供給され、クランク室29内の調圧が行われている。そ
して、前記ピストン28を介したクランク室29の圧力
とシリンダボア27内の圧力との間の差圧に応じて斜板
34の傾角が変更されて、吐出容量が変更される。
ランク室29とを連通するように、リヤハウジング1
3、バルブハウジング14及びシリンダブロック11に
形成されている。容量制御弁48は、圧力供給通路47
の途中に位置するように、リヤハウジング13内に配設
され、弁体49と、その弁体49の弁孔50に対する開
放量を調整するための感圧体としてのダイアフラム51
とを備えている。そして、導通路52を介してダイアフ
ラム51に作用する吸入圧に応じて、弁体49による弁
孔50の開放量が調整される。これにより、吐出室41
の圧力が圧力供給通路47を介してクランク室29内に
供給され、クランク室29内の調圧が行われている。そ
して、前記ピストン28を介したクランク室29の圧力
とシリンダボア27内の圧力との間の差圧に応じて斜板
34の傾角が変更されて、吐出容量が変更される。
【0033】図1〜図3に示すように、吐出ケース53
は、前記吐出通路42の途中に配置されるように、シリ
ンダブロック11の上部に取り付けられ、その内部には
吐出マフラー54が形成されている。そして、この吐出
マフラー54の内底部の一側寄りには、吐出通路42の
通孔42aが開口されている。
は、前記吐出通路42の途中に配置されるように、シリ
ンダブロック11の上部に取り付けられ、その内部には
吐出マフラー54が形成されている。そして、この吐出
マフラー54の内底部の一側寄りには、吐出通路42の
通孔42aが開口されている。
【0034】連通路55は、前記吐出マフラー54とク
ランク室29とを連通するように、シリンダブロック1
1に形成されている。弁孔56は、シリンダブロック1
1に形成され、その前端が連通路55に連通されるとと
もに、後端が吐出通路42に連通されている。開閉弁と
してのスプール弁57は、弁孔56内に移動可能に配設
され、バネ58により弁孔56の後端側に向かって移動
付勢されている。また、このスプール弁57は、吐出室
41の吐出ガス圧の変動に応じて開閉作動されるように
なっている。
ランク室29とを連通するように、シリンダブロック1
1に形成されている。弁孔56は、シリンダブロック1
1に形成され、その前端が連通路55に連通されるとと
もに、後端が吐出通路42に連通されている。開閉弁と
してのスプール弁57は、弁孔56内に移動可能に配設
され、バネ58により弁孔56の後端側に向かって移動
付勢されている。また、このスプール弁57は、吐出室
41の吐出ガス圧の変動に応じて開閉作動されるように
なっている。
【0035】そして、圧縮機の運転時には、図1〜図3
に示すように、吐出通路42に吐出される冷媒ガスの動
圧により、スプール弁57がバネ58の付勢力に抗し
て、弁孔56の前端側に移動される。これにより、吐出
通路42の通孔42aが開放されて、吐出マフラー54
内への吐出冷媒ガスの導入が許容されるとともに、連通
路55の通孔55aが閉鎖されて、吐出マフラー54か
らクランク室29への高圧吐出ガスの供給が阻止され
る。
に示すように、吐出通路42に吐出される冷媒ガスの動
圧により、スプール弁57がバネ58の付勢力に抗し
て、弁孔56の前端側に移動される。これにより、吐出
通路42の通孔42aが開放されて、吐出マフラー54
内への吐出冷媒ガスの導入が許容されるとともに、連通
路55の通孔55aが閉鎖されて、吐出マフラー54か
らクランク室29への高圧吐出ガスの供給が阻止され
る。
【0036】一方、圧縮機の停止時には、図4及び図5
に示すように、吐出室41への冷媒ガスの吐出の停止に
伴い、吐出室41の圧力が低下するとともに、吐出通路
42への冷媒ガスの動圧が低下する。これにより、スプ
ール弁57がバネ58の付勢力により、弁孔56の後端
側に移動される。そして、吐出通路42の通孔42aが
閉鎖されて、吐出マフラー54内への吐出冷媒ガスの導
入が阻止されるとともに、連通路55の通孔55aが開
放されて、吐出マフラー54から連通路55を通してク
ランク室29内に高圧吐出ガスが供給される。
に示すように、吐出室41への冷媒ガスの吐出の停止に
伴い、吐出室41の圧力が低下するとともに、吐出通路
42への冷媒ガスの動圧が低下する。これにより、スプ
ール弁57がバネ58の付勢力により、弁孔56の後端
側に移動される。そして、吐出通路42の通孔42aが
閉鎖されて、吐出マフラー54内への吐出冷媒ガスの導
入が阻止されるとともに、連通路55の通孔55aが開
放されて、吐出マフラー54から連通路55を通してク
ランク室29内に高圧吐出ガスが供給される。
【0037】図2及び図3に示すように、前記吐出通路
42の一部を構成する吐出口59は吐出ケース53の上
壁に形成され、その一部には屈曲部59aが形成されて
いる。弁孔60は吐出口59の屈曲部59aに対向する
ように形成され、その外端が栓体61により閉塞されて
いる。逆止弁62は吐出通路42において連通路55の
開口端よりも下流側に位置するように、弁孔60内に移
動可能に配設され、バネ63により吐出口59を閉鎖す
る方向に付勢されている。
42の一部を構成する吐出口59は吐出ケース53の上
壁に形成され、その一部には屈曲部59aが形成されて
いる。弁孔60は吐出口59の屈曲部59aに対向する
ように形成され、その外端が栓体61により閉塞されて
いる。逆止弁62は吐出通路42において連通路55の
開口端よりも下流側に位置するように、弁孔60内に移
動可能に配設され、バネ63により吐出口59を閉鎖す
る方向に付勢されている。
【0038】そして、圧縮機の運転時には、図3に示す
ように、吐出マフラー54内の吐出冷媒ガスの動圧によ
り、逆止弁62がバネ63の付勢力に抗して吐出口59
の開放位置に移動されて、吐出マフラー54から外部冷
媒回路への冷媒ガスの吐出が許容される。一方、圧縮機
の停止時には、図5に示すように、スプール弁57の開
放により、吐出マフラー54からクランク室29内へ所
定の高圧吐出ガスが供給された後、吐出マフラー54内
の吐出冷媒ガスの動圧低下に伴い、逆止弁62がバネ6
3の付勢力により吐出口59の閉鎖位置に移動される。
これにより、外部冷媒回路から吐出マフラー54内への
高圧冷媒ガスの逆流が阻止されて、クランク室29内に
高圧吐出ガスが必要以上に供給されるのが抑制される。
ように、吐出マフラー54内の吐出冷媒ガスの動圧によ
り、逆止弁62がバネ63の付勢力に抗して吐出口59
の開放位置に移動されて、吐出マフラー54から外部冷
媒回路への冷媒ガスの吐出が許容される。一方、圧縮機
の停止時には、図5に示すように、スプール弁57の開
放により、吐出マフラー54からクランク室29内へ所
定の高圧吐出ガスが供給された後、吐出マフラー54内
の吐出冷媒ガスの動圧低下に伴い、逆止弁62がバネ6
3の付勢力により吐出口59の閉鎖位置に移動される。
これにより、外部冷媒回路から吐出マフラー54内への
高圧冷媒ガスの逆流が阻止されて、クランク室29内に
高圧吐出ガスが必要以上に供給されるのが抑制される。
【0039】複数の小孔64は、前記逆止弁62の周壁
に所定間隔おきで形成されている。そして、圧縮運転が
停止されて、逆止弁62の端面に作用する吐出ガスの動
圧が低下すると、前記バネ63の付勢力と相まって逆止
弁62が閉鎖位置側に移動される。この状態で、外部冷
媒回路内の高圧の吐出冷媒ガスが、小孔64から逆止弁
62の内部に流入する。これにより、逆止弁62の閉鎖
位置への移動が促進されるとともに、その逆止弁62が
閉鎖位置に押圧保持される。
に所定間隔おきで形成されている。そして、圧縮運転が
停止されて、逆止弁62の端面に作用する吐出ガスの動
圧が低下すると、前記バネ63の付勢力と相まって逆止
弁62が閉鎖位置側に移動される。この状態で、外部冷
媒回路内の高圧の吐出冷媒ガスが、小孔64から逆止弁
62の内部に流入する。これにより、逆止弁62の閉鎖
位置への移動が促進されるとともに、その逆止弁62が
閉鎖位置に押圧保持される。
【0040】次に、前記のように構成された可変容量圧
縮機について動作を説明する。さて、この実施形態の圧
縮機において、クラッチ19がオンされると、車両エン
ジン等の外部駆動源により、駆動シャフト16を介して
ラグプレート30が回転され、斜板34の傾角に応じた
ストロークで各ピストン28が往復動される。これによ
り、冷媒ガスが吸入室40から吸入ポート44を介して
各シリンダボア27の圧縮室内に吸入され、それらの圧
縮室内で所定の圧力に達するまで圧縮された後、吐出ポ
ート46を介して吐出室41に吐出される。
縮機について動作を説明する。さて、この実施形態の圧
縮機において、クラッチ19がオンされると、車両エン
ジン等の外部駆動源により、駆動シャフト16を介して
ラグプレート30が回転され、斜板34の傾角に応じた
ストロークで各ピストン28が往復動される。これによ
り、冷媒ガスが吸入室40から吸入ポート44を介して
各シリンダボア27の圧縮室内に吸入され、それらの圧
縮室内で所定の圧力に達するまで圧縮された後、吐出ポ
ート46を介して吐出室41に吐出される。
【0041】また、この圧縮運転時には、吐出冷媒ガス
の動圧により、図1〜図3に示すように、スプール弁5
7が弁孔56内の前端位置に移動されて、吐出通路42
の通孔42aが開放されるとともに、連通路55の通孔
55aが閉鎖される。さらに、逆止弁62が吐出口59
を開放した位置に移動されている。このため、吐出室4
1に吐出された冷媒ガスは、吐出通路42の通孔42a
を介して吐出マフラー54内に導入された後、吐出口5
9を通して外部冷媒回路に吐出される。
の動圧により、図1〜図3に示すように、スプール弁5
7が弁孔56内の前端位置に移動されて、吐出通路42
の通孔42aが開放されるとともに、連通路55の通孔
55aが閉鎖される。さらに、逆止弁62が吐出口59
を開放した位置に移動されている。このため、吐出室4
1に吐出された冷媒ガスは、吐出通路42の通孔42a
を介して吐出マフラー54内に導入された後、吐出口5
9を通して外部冷媒回路に吐出される。
【0042】そして、この圧縮運転時に、冷房負荷の変
動に伴い、導通路52を介して容量制御弁48のダイア
フラム51に作用する吸入圧が変化すると、弁体49に
よる弁孔50の開放量が変更される。これにより、吐出
室41から圧力供給通路47を介してクランク室29内
に供給される高圧冷媒ガス量が変えられて、クランク室
29内の圧力が調整される。そして、前記ピストン28
を介したクランク室29の圧力とシリンダボア27内の
圧力との間の差圧に応じて斜板34の傾角が変更されて
吐出容量が変えられる。
動に伴い、導通路52を介して容量制御弁48のダイア
フラム51に作用する吸入圧が変化すると、弁体49に
よる弁孔50の開放量が変更される。これにより、吐出
室41から圧力供給通路47を介してクランク室29内
に供給される高圧冷媒ガス量が変えられて、クランク室
29内の圧力が調整される。そして、前記ピストン28
を介したクランク室29の圧力とシリンダボア27内の
圧力との間の差圧に応じて斜板34の傾角が変更されて
吐出容量が変えられる。
【0043】その後、クラッチ19のオフにより圧縮運
転が停止されると、吐出室41の圧力及び吐出冷媒ガス
の動圧低下により、図4及び図5に示すように、スプー
ル弁57が弁孔56内の後端位置に移動される。そし
て、吐出通路42の通孔42aがスプール弁57により
閉鎖されるとともに、連通路55の通孔55aが開放さ
れる。これにより、吐出マフラー54の高圧吐出ガス
が、連通路55を介してクランク室29内に供給され、
クランク室29の内部圧力が上昇される。
転が停止されると、吐出室41の圧力及び吐出冷媒ガス
の動圧低下により、図4及び図5に示すように、スプー
ル弁57が弁孔56内の後端位置に移動される。そし
て、吐出通路42の通孔42aがスプール弁57により
閉鎖されるとともに、連通路55の通孔55aが開放さ
れる。これにより、吐出マフラー54の高圧吐出ガス
が、連通路55を介してクランク室29内に供給され、
クランク室29の内部圧力が上昇される。
【0044】この圧力上昇により、ピストン28を介し
たクランク室29の圧力とシリンダボア27内の圧力と
の差圧が増大され、その差圧増大と容量減少バネ38の
付勢力との協働作用により、斜板34が短時間に最小傾
角状態に変移される。このため、その後にクラッチ19
がオンされるときには、斜板34が必ず最小傾角状態に
配置された状態で、圧縮機が再起動されることになる。
たクランク室29の圧力とシリンダボア27内の圧力と
の差圧が増大され、その差圧増大と容量減少バネ38の
付勢力との協働作用により、斜板34が短時間に最小傾
角状態に変移される。このため、その後にクラッチ19
がオンされるときには、斜板34が必ず最小傾角状態に
配置された状態で、圧縮機が再起動されることになる。
【0045】また、前記のように吐出マフラー54から
クランク室29内へ所定の高圧吐出ガスが供給された
後、吐出マフラー54内の吐出冷媒ガスの動圧低下に伴
い、逆止弁62が吐出口59の閉鎖位置に移動される。
これにより、外部冷媒回路から吐出マフラー54内への
高圧冷媒ガスの逆流が阻止されて、クランク室29内に
高圧ガスが必要以上に供給されるのが抑制される。
クランク室29内へ所定の高圧吐出ガスが供給された
後、吐出マフラー54内の吐出冷媒ガスの動圧低下に伴
い、逆止弁62が吐出口59の閉鎖位置に移動される。
これにより、外部冷媒回路から吐出マフラー54内への
高圧冷媒ガスの逆流が阻止されて、クランク室29内に
高圧ガスが必要以上に供給されるのが抑制される。
【0046】前記の第1実施形態によって期待できる効
果について、以下に記載する。 (a) この実施形態の可変容量圧縮機においては、圧
縮運転の停止時に連通路55が開放され、高圧吐出ガス
が吐出マフラー54から連通路55を介してクランク室
29内に供給されて、斜板34が短時間に最小傾角状態
に変移される。このため、クラッチ19のオンによる再
起動時に、車両エンジン等の外部駆動源に作用する負荷
を軽減することができて、起動ショックを緩和すること
ができる。また、斜板34を含む圧縮機内の部材に作用
する負荷が軽減されて、各部材の耐久性を向上すること
ができて、ひいては圧縮機の耐久性の向上を図ることが
できる。
果について、以下に記載する。 (a) この実施形態の可変容量圧縮機においては、圧
縮運転の停止時に連通路55が開放され、高圧吐出ガス
が吐出マフラー54から連通路55を介してクランク室
29内に供給されて、斜板34が短時間に最小傾角状態
に変移される。このため、クラッチ19のオンによる再
起動時に、車両エンジン等の外部駆動源に作用する負荷
を軽減することができて、起動ショックを緩和すること
ができる。また、斜板34を含む圧縮機内の部材に作用
する負荷が軽減されて、各部材の耐久性を向上すること
ができて、ひいては圧縮機の耐久性の向上を図ることが
できる。
【0047】(b) この実施形態の可変容量圧縮機に
おいては、連通路55を開閉するための開閉弁がスプー
ル弁57で構成され、吐出室41の吐出ガス圧の変動に
応じて開閉作動されるようになっている。このため、開
閉弁自体の構造が簡単であるとともに、その開閉弁とし
てのスプール弁57を圧縮機外からの信号によることな
く、圧縮機内の吐出ガス圧の変動により開閉させること
ができて、その開閉制御構成を簡略化することができ
る。
おいては、連通路55を開閉するための開閉弁がスプー
ル弁57で構成され、吐出室41の吐出ガス圧の変動に
応じて開閉作動されるようになっている。このため、開
閉弁自体の構造が簡単であるとともに、その開閉弁とし
てのスプール弁57を圧縮機外からの信号によることな
く、圧縮機内の吐出ガス圧の変動により開閉させること
ができて、その開閉制御構成を簡略化することができ
る。
【0048】(c) この実施形態の可変容量圧縮機に
おいては、圧縮運転の停止時に、スプール弁57の開放
により、連通路55を介してクランク室29に所定の吐
出ガスが供給された後に、逆止弁62により吐出口59
が閉鎖される。このため、高圧の吐出ガスがクランク室
29内に必要以上に供給されて、クランク室29の内部
圧力が過度に上昇するのを防ぐことができる。従って、
クランク室29内の圧力漏れを防止するためのリップシ
ール18の耐久性を向上することができて、ひいては圧
縮機の耐久性を向上することができる。また、高圧の吐
出冷媒ガスが低圧側のクランク室29内に吹き抜ける際
の異音の発生を抑制することができる。
おいては、圧縮運転の停止時に、スプール弁57の開放
により、連通路55を介してクランク室29に所定の吐
出ガスが供給された後に、逆止弁62により吐出口59
が閉鎖される。このため、高圧の吐出ガスがクランク室
29内に必要以上に供給されて、クランク室29の内部
圧力が過度に上昇するのを防ぐことができる。従って、
クランク室29内の圧力漏れを防止するためのリップシ
ール18の耐久性を向上することができて、ひいては圧
縮機の耐久性を向上することができる。また、高圧の吐
出冷媒ガスが低圧側のクランク室29内に吹き抜ける際
の異音の発生を抑制することができる。
【0049】(第2実施形態)次に、この発明の第2実
施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に図6
に基づいて説明する。
施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に図6
に基づいて説明する。
【0050】さて、この第2実施形態の可変容量圧縮機
においては、前記第1実施形態における容量制御弁48
が省略され、斜板34の傾角が最大と最小の2段に調整
されるようになっている。そして、この第2実施形態に
おいても第1実施形態と同様に、吐出マフラー54とク
ランク室29との間に連通路55が形成されるととも
に、その連通路55中にスプール弁57が配設されてい
る。また、吐出通路42の吐出口59には逆止弁62が
配設されている。
においては、前記第1実施形態における容量制御弁48
が省略され、斜板34の傾角が最大と最小の2段に調整
されるようになっている。そして、この第2実施形態に
おいても第1実施形態と同様に、吐出マフラー54とク
ランク室29との間に連通路55が形成されるととも
に、その連通路55中にスプール弁57が配設されてい
る。また、吐出通路42の吐出口59には逆止弁62が
配設されている。
【0051】従って、この第2実施形態においても、前
述した第1実施形態とほぼ同様の作用効果を発揮するこ
とができる。また、特にこの第2実施形態の圧縮機にお
いては、斜板34の傾角が最大と最小の2段に調整され
るため、圧縮運転が短いサイクルで断続的に起動及び停
止される。そのため、この種の圧縮機においては、起動
時の起動ショックを有効に緩和することができる。
述した第1実施形態とほぼ同様の作用効果を発揮するこ
とができる。また、特にこの第2実施形態の圧縮機にお
いては、斜板34の傾角が最大と最小の2段に調整され
るため、圧縮運転が短いサイクルで断続的に起動及び停
止される。そのため、この種の圧縮機においては、起動
時の起動ショックを有効に緩和することができる。
【0052】(第3実施形態)次に、この発明の第3実
施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に図7
に基づいて説明する。
施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に図7
に基づいて説明する。
【0053】さて、この第3実施形態の可変容量圧縮機
においては、連通路55を開閉するための開閉弁とし
て、前記第1実施形態のスプール弁57に代え、弁孔5
6内にベローズ弁71が配設されている。また、弁孔5
6の後端には、ベローズ弁71の先端開閉部71aに係
合して、その後端位置を規制するためのカラー72が嵌
合されている。さらに、この第3実施形態においても、
前記第1実施形態と同様に、吐出通路42の吐出口59
には逆止弁62が配設されている。
においては、連通路55を開閉するための開閉弁とし
て、前記第1実施形態のスプール弁57に代え、弁孔5
6内にベローズ弁71が配設されている。また、弁孔5
6の後端には、ベローズ弁71の先端開閉部71aに係
合して、その後端位置を規制するためのカラー72が嵌
合されている。さらに、この第3実施形態においても、
前記第1実施形態と同様に、吐出通路42の吐出口59
には逆止弁62が配設されている。
【0054】そのため、この第3実施形態の圧縮機の運
転時には、図7に実線で示すように、吐出冷媒ガスの動
圧により、ベローズ弁71が弁孔56内の前端位置に移
動される。そして、吐出通路42の通孔42aが開放さ
れるとともに、連通路55の通孔55aが閉鎖される。
また、圧縮運転の停止時には、前記吐出冷媒ガスの動圧
の消失に伴って、同図に鎖線で示すように、ベローズ弁
71が弁孔56内の後端位置に移動される。そして、吐
出通路42の通孔42aが閉鎖されるとともに、連通路
55の通孔55aが開放される。
転時には、図7に実線で示すように、吐出冷媒ガスの動
圧により、ベローズ弁71が弁孔56内の前端位置に移
動される。そして、吐出通路42の通孔42aが開放さ
れるとともに、連通路55の通孔55aが閉鎖される。
また、圧縮運転の停止時には、前記吐出冷媒ガスの動圧
の消失に伴って、同図に鎖線で示すように、ベローズ弁
71が弁孔56内の後端位置に移動される。そして、吐
出通路42の通孔42aが閉鎖されるとともに、連通路
55の通孔55aが開放される。
【0055】従って、この第3実施形態においても、前
述した第1実施形態とほぼ同様の作用効果を発揮するこ
とができる。 (第4実施形態)次に、この発明の第4実施形態を、前
記第1実施形態と異なる部分を中心に図8に基づいて説
明する。
述した第1実施形態とほぼ同様の作用効果を発揮するこ
とができる。 (第4実施形態)次に、この発明の第4実施形態を、前
記第1実施形態と異なる部分を中心に図8に基づいて説
明する。
【0056】この第4実施形態の可変容量圧縮機におい
ては、連通路55を開閉するための開閉弁として、前記
第1実施形態のスプール弁57に代え、電磁弁73が設
けられている。すなわち、この電磁弁73は、シリンダ
ブロック11上に装設され、その作動杆74の先端には
連通路55の通孔55aに開閉可能に対向する球状の弁
体75が取着されている。また、この電磁弁73は、制
御回路76からの電気信号により開閉制御されるように
なっている。
ては、連通路55を開閉するための開閉弁として、前記
第1実施形態のスプール弁57に代え、電磁弁73が設
けられている。すなわち、この電磁弁73は、シリンダ
ブロック11上に装設され、その作動杆74の先端には
連通路55の通孔55aに開閉可能に対向する球状の弁
体75が取着されている。また、この電磁弁73は、制
御回路76からの電気信号により開閉制御されるように
なっている。
【0057】クラッチ19のオフにより圧縮運転が停止
されるときには、クラッチ19のオフ制御に連係して、
制御回路76により電磁弁73のソレノイド77の励磁
が指令される。これにより、固定鉄心78と可動鉄心7
9との間に吸引力が作用して、可動鉄心79と一体的に
形成された作動杆74及び弁体75が、復帰バネ80の
付勢力に抗して通孔55aを開放する方向に移動され
る。そして、連通路55とクランク室29とが通孔55
aを介して連通されて、吐出マフラー54内の高圧吐出
ガスが連通路55を介してクランク室29内に供給され
る。
されるときには、クラッチ19のオフ制御に連係して、
制御回路76により電磁弁73のソレノイド77の励磁
が指令される。これにより、固定鉄心78と可動鉄心7
9との間に吸引力が作用して、可動鉄心79と一体的に
形成された作動杆74及び弁体75が、復帰バネ80の
付勢力に抗して通孔55aを開放する方向に移動され
る。そして、連通路55とクランク室29とが通孔55
aを介して連通されて、吐出マフラー54内の高圧吐出
ガスが連通路55を介してクランク室29内に供給され
る。
【0058】また、この電磁弁73の開放により、連通
路55を介してクランク室29に所定の吐出ガスが供給
されて、タイマ81に予め設定された時間が経過したと
き、制御回路76により電磁弁73のソレノイド77の
消磁が指令される。これにより、固定鉄心78と可動鉄
心79との間に吸引力が消失して、復帰バネ80の付勢
力により作動杆74及び弁体75が、通孔55aを閉鎖
する方向に移動される。そして、外部冷媒回路から吐出
マフラー54及び連通路55を介して、高圧ガスがクラ
ンク室29内へ必要以上に供給されるのが抑制される。
路55を介してクランク室29に所定の吐出ガスが供給
されて、タイマ81に予め設定された時間が経過したと
き、制御回路76により電磁弁73のソレノイド77の
消磁が指令される。これにより、固定鉄心78と可動鉄
心79との間に吸引力が消失して、復帰バネ80の付勢
力により作動杆74及び弁体75が、通孔55aを閉鎖
する方向に移動される。そして、外部冷媒回路から吐出
マフラー54及び連通路55を介して、高圧ガスがクラ
ンク室29内へ必要以上に供給されるのが抑制される。
【0059】従って、この第4実施形態においても、前
述した第1実施形態とほぼ同様の作用効果を発揮するこ
とができる。また、この第4実施形態においては、次の
ような第1実施形態とは異なった効果を発揮することも
できる。
述した第1実施形態とほぼ同様の作用効果を発揮するこ
とができる。また、この第4実施形態においては、次の
ような第1実施形態とは異なった効果を発揮することも
できる。
【0060】(a) この第4実施形態の可変容量圧縮
機においては、連通路55を開閉するための開閉弁が電
磁弁73によって構成されている。そのため、この開閉
弁としての電磁弁73を圧縮機外からの電気信号に基づ
いて容易に開閉制御することができる。
機においては、連通路55を開閉するための開閉弁が電
磁弁73によって構成されている。そのため、この開閉
弁としての電磁弁73を圧縮機外からの電気信号に基づ
いて容易に開閉制御することができる。
【0061】(b) この第4実施形態の可変容量圧縮
機においては、クラッチ19のオフにより圧縮運転が停
止されるとき、そのクラッチ19のオフに連動して電磁
弁73が開放されるようになっている。このため、電磁
弁73の開放制御をクラッチ19のオフ制御に連係して
容易に行うことができるとともに、クラッチ19のオフ
後、直ちにクランク室29内に高圧の吐出ガスが供給さ
れて、斜板34が迅速に最小傾角状態に配置される。
機においては、クラッチ19のオフにより圧縮運転が停
止されるとき、そのクラッチ19のオフに連動して電磁
弁73が開放されるようになっている。このため、電磁
弁73の開放制御をクラッチ19のオフ制御に連係して
容易に行うことができるとともに、クラッチ19のオフ
後、直ちにクランク室29内に高圧の吐出ガスが供給さ
れて、斜板34が迅速に最小傾角状態に配置される。
【0062】(c) この第4実施形態の可変容量圧縮
機においては、電磁弁73が圧縮運転の停止に伴い開放
された後、タイマ81に設定された時間が経過した時点
で閉鎖されるようになっている。このため、高圧の吐出
ガスがクランク室29内に必要以上に供給されて、クラ
ンク室29の内部圧力が過度に上昇するのを防ぐことが
できる。従って、クランク室29内の圧力漏れを防止す
るためのリップシール18の耐久性を向上することがで
きて、ひいては圧縮機の耐久性を向上することができ
る。また、高圧の吐出冷媒ガスが低圧側のクランク室2
9内に吹き抜ける際の異音の発生を抑制することができ
る。
機においては、電磁弁73が圧縮運転の停止に伴い開放
された後、タイマ81に設定された時間が経過した時点
で閉鎖されるようになっている。このため、高圧の吐出
ガスがクランク室29内に必要以上に供給されて、クラ
ンク室29の内部圧力が過度に上昇するのを防ぐことが
できる。従って、クランク室29内の圧力漏れを防止す
るためのリップシール18の耐久性を向上することがで
きて、ひいては圧縮機の耐久性を向上することができ
る。また、高圧の吐出冷媒ガスが低圧側のクランク室2
9内に吹き抜ける際の異音の発生を抑制することができ
る。
【0063】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 (1) 前記第1〜第4実施形態の圧縮機において、斜
板34を最小傾角方向に付勢する容量減少バネ38を省
略し、圧縮運転の停止時に、クランク室29の内部圧力
の上昇のみにより、斜板34を最小傾角状態に変移させ
るように構成すること。
体化することも可能である。 (1) 前記第1〜第4実施形態の圧縮機において、斜
板34を最小傾角方向に付勢する容量減少バネ38を省
略し、圧縮運転の停止時に、クランク室29の内部圧力
の上昇のみにより、斜板34を最小傾角状態に変移させ
るように構成すること。
【0064】このように構成した場合、部品点数を低減
することができて、圧縮機の軽量化及び製造コストの低
減を図ることができる。 (2) 前記第4実施形態の圧縮機において、タイマ8
1に代えてクランク室29の内部圧力または内部温度を
検出するセンサを設ける。そして、圧縮運転の停止時に
電磁弁73の開放により、連通路55を介してクランク
室29内に所定の高圧ガスが供給された後、センサから
の圧力または温度の検出信号に基づいて、電磁弁73が
閉鎖されるように構成すること。
することができて、圧縮機の軽量化及び製造コストの低
減を図ることができる。 (2) 前記第4実施形態の圧縮機において、タイマ8
1に代えてクランク室29の内部圧力または内部温度を
検出するセンサを設ける。そして、圧縮運転の停止時に
電磁弁73の開放により、連通路55を介してクランク
室29内に所定の高圧ガスが供給された後、センサから
の圧力または温度の検出信号に基づいて、電磁弁73が
閉鎖されるように構成すること。
【0065】このように構成しても、前記第4実施形態
とほぼ同様の作用効果を得ることができる。 (3) 前記第1〜第3実施形態の圧縮機において、逆
止弁62を閉鎖位置に付勢するバネ63を省略し、逆止
弁62が吐出ガスの動圧低減と逆止弁62の周壁に形成
された複数の小孔64の作用とにより、閉鎖位置に移動
されるように構成すること。
とほぼ同様の作用効果を得ることができる。 (3) 前記第1〜第3実施形態の圧縮機において、逆
止弁62を閉鎖位置に付勢するバネ63を省略し、逆止
弁62が吐出ガスの動圧低減と逆止弁62の周壁に形成
された複数の小孔64の作用とにより、閉鎖位置に移動
されるように構成すること。
【0066】(4) 前記第1〜第3実施形態の圧縮機
において、逆止弁62の周壁に形成された複数の小孔6
4を省略し、吐出ガスの動圧低減と逆止弁62を閉鎖位
置に付勢するバネ63の付勢力とにより、逆止弁62が
閉鎖位置に移動されるように構成すること。
において、逆止弁62の周壁に形成された複数の小孔6
4を省略し、吐出ガスの動圧低減と逆止弁62を閉鎖位
置に付勢するバネ63の付勢力とにより、逆止弁62が
閉鎖位置に移動されるように構成すること。
【0067】(5) 前記第1〜第3実施形態の圧縮機
において、逆止弁62を吐出通路42における吐出口5
9の直線部分に沿って配設すること。これらのように構
成しても、高圧の吐出ガスがクランク室29内に必要以
上に供給されることがほとんどなく、クランク室29の
内部圧力が過度に上昇するのを抑制できる。
において、逆止弁62を吐出通路42における吐出口5
9の直線部分に沿って配設すること。これらのように構
成しても、高圧の吐出ガスがクランク室29内に必要以
上に供給されることがほとんどなく、クランク室29の
内部圧力が過度に上昇するのを抑制できる。
【0068】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、クラッチのオフによる圧縮運転の停止時
に、カムプレートを短時間に最小傾角状態に変移させる
ことができる。このため、クラッチのオンによる再起動
時に、車両エンジン等の外部駆動源に作用する負荷を軽
減することができて、起動ショックを緩和することがで
きる。また、カムプレートを含む機内の部材に作用する
負荷を軽減することができて、圧縮機の耐久性の向上を
図ることができる。
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、クラッチのオフによる圧縮運転の停止時
に、カムプレートを短時間に最小傾角状態に変移させる
ことができる。このため、クラッチのオンによる再起動
時に、車両エンジン等の外部駆動源に作用する負荷を軽
減することができて、起動ショックを緩和することがで
きる。また、カムプレートを含む機内の部材に作用する
負荷を軽減することができて、圧縮機の耐久性の向上を
図ることができる。
【0069】請求項2に記載の発明によれば、開閉弁を
圧縮機外からの信号によることなく、圧縮機内の吐出ガ
ス圧の変動により開閉させることができて、開閉弁の開
閉制御構成を簡略化することができる。
圧縮機外からの信号によることなく、圧縮機内の吐出ガ
ス圧の変動により開閉させることができて、開閉弁の開
閉制御構成を簡略化することができる。
【0070】請求項3及び4に記載の発明によれば、開
閉弁をスプール弁またはベローズ弁により構成したこと
によって、開閉弁自体の構造を簡素化することができ
る。請求項5に記載の発明によれば、開閉弁を電磁弁に
より構成したことによって、開閉弁を圧縮機外からの電
気信号にて容易に開閉制御することができる。
閉弁をスプール弁またはベローズ弁により構成したこと
によって、開閉弁自体の構造を簡素化することができ
る。請求項5に記載の発明によれば、開閉弁を電磁弁に
より構成したことによって、開閉弁を圧縮機外からの電
気信号にて容易に開閉制御することができる。
【0071】請求項6及び8に記載の発明によれば、高
圧の吐出ガスがクランク室内に必要以上に供給されるこ
とがほとんどなく、クランク室の内部圧力が過度に上昇
するのを防ぐことができる。従って、リップシールの耐
久性が向上されて圧縮機の耐久性を向上することができ
るとともに、高圧ガスが低圧側のクランク室に吹き抜け
る際の異音の発生を抑制できる。
圧の吐出ガスがクランク室内に必要以上に供給されるこ
とがほとんどなく、クランク室の内部圧力が過度に上昇
するのを防ぐことができる。従って、リップシールの耐
久性が向上されて圧縮機の耐久性を向上することができ
るとともに、高圧ガスが低圧側のクランク室に吹き抜け
る際の異音の発生を抑制できる。
【0072】請求項7に記載の発明によれば、電磁弁を
クラッチのオフ制御に連係して容易に開放制御すること
ができるとともに、クラッチのオフ後迅速にカムプレー
トを最小傾角状態に配置することができる。
クラッチのオフ制御に連係して容易に開放制御すること
ができるとともに、クラッチのオフ後迅速にカムプレー
トを最小傾角状態に配置することができる。
【0073】請求項9に記載の発明によれば、特にカム
プレートの傾角が最大と最小の2段に調整される可変容
量圧縮機において、圧縮運転が短いサイクルで断続的に
起動及び停止される場合に、起動時の起動ショックを効
果的に緩和することができる。
プレートの傾角が最大と最小の2段に調整される可変容
量圧縮機において、圧縮運転が短いサイクルで断続的に
起動及び停止される場合に、起動時の起動ショックを効
果的に緩和することができる。
【図1】 第1実施形態の可変容量圧縮機を示す断面
図。
図。
【図2】 図1の一部を拡大して示す部分断面図。
【図3】 図2の3−3線における部分断面図。
【図4】 図2に対応して圧縮機の停止状態を示す部分
断面図。
断面図。
【図5】 図3に対応して圧縮機の停止状態を示す部分
断面図。
断面図。
【図6】 第2実施形態の可変容量圧縮機を示す断面
図。
図。
【図7】 第3実施形態の可変容量圧縮機を示す部分断
面図。
面図。
【図8】 第4実施形態の可変容量圧縮機を示す部分断
面図。
面図。
19…クラッチ、27…シリンダボア、28…ピスト
ン、29…クランク室、34…カムプレートとしての斜
板、40…吸入室、41…吐出室、42…吐出通路、4
2a…通孔、55…連通路、57…開閉弁としてのスプ
ール弁、62…逆止弁、71…開閉弁としてのベローズ
弁、73…開閉弁としての電磁弁。
ン、29…クランク室、34…カムプレートとしての斜
板、40…吸入室、41…吐出室、42…吐出通路、4
2a…通孔、55…連通路、57…開閉弁としてのスプ
ール弁、62…逆止弁、71…開閉弁としてのベローズ
弁、73…開閉弁としての電磁弁。
フロントページの続き (72)発明者 榎島 史修 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内
Claims (9)
- 【請求項1】 圧縮運転の起動及び停止を制御するため
のクラッチを備え、ピストンを介したクランク室の圧力
とシリンダボア内の圧力との差圧に基づき、カムプレー
トの傾角を調整して、吐出容量を変更するようにした可
変容量圧縮機において、 吐出室とクランク室との間には連通路を形成し、その連
通路には圧縮運転の停止時に開放される開閉弁を設けた
可変容量圧縮機。 - 【請求項2】 前記開閉弁は吐出室の吐出ガス圧の変動
に応じて開閉される請求項1に記載の可変容量圧縮機。 - 【請求項3】 前記開閉弁はスプール弁である請求項2
に記載の可変容量圧縮機。 - 【請求項4】 前記開閉弁はベローズ弁である請求項2
に記載の可変容量圧縮機。 - 【請求項5】 前記開閉弁は電気信号にて開閉制御され
る電磁弁である請求項1に記載の可変容量圧縮機。 - 【請求項6】 前記電磁弁は圧縮運転の停止時に開放さ
れ、連通路を介してクランク室に所定の吐出ガスが供給
された後に閉鎖される請求項5に記載の可変容量圧縮
機。 - 【請求項7】 前記電磁弁はクラッチのオフ制御に連係
して開放制御される請求項5または6に記載の可変容量
圧縮機。 - 【請求項8】 吐出通路の連通路よりも下流側に逆止弁
を設けた請求項1〜7のいずれに記載の可変容量圧縮
機。 - 【請求項9】 前記カムプレートの傾角を最大と最小の
2段に調整するようにした請求項1〜8のいずれかに記
載の可変容量圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8163094A JPH109146A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 可変容量圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8163094A JPH109146A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 可変容量圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH109146A true JPH109146A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15767076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8163094A Pending JPH109146A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 可変容量圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH109146A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4679739A (en) * | 1984-06-16 | 1987-07-14 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Vertical roller mill |
WO2005061891A1 (ja) * | 2003-12-19 | 2005-07-07 | Valeo Thermal Systems Japan Corporation | クラッチレス圧縮機 |
JP2009250179A (ja) * | 2008-04-09 | 2009-10-29 | Calsonic Kansei Corp | 斜板式圧縮機 |
KR20140027637A (ko) * | 2012-08-27 | 2014-03-07 | 한라비스테온공조 주식회사 | 압축기용 압력 조절 밸브 장치 |
-
1996
- 1996-06-24 JP JP8163094A patent/JPH109146A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4679739A (en) * | 1984-06-16 | 1987-07-14 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Vertical roller mill |
WO2005061891A1 (ja) * | 2003-12-19 | 2005-07-07 | Valeo Thermal Systems Japan Corporation | クラッチレス圧縮機 |
JP2009250179A (ja) * | 2008-04-09 | 2009-10-29 | Calsonic Kansei Corp | 斜板式圧縮機 |
KR20140027637A (ko) * | 2012-08-27 | 2014-03-07 | 한라비스테온공조 주식회사 | 압축기용 압력 조절 밸브 장치 |
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