JP7358752B2 - 複合材料の製造方法 - Google Patents

複合材料の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7358752B2
JP7358752B2 JP2019045259A JP2019045259A JP7358752B2 JP 7358752 B2 JP7358752 B2 JP 7358752B2 JP 2019045259 A JP2019045259 A JP 2019045259A JP 2019045259 A JP2019045259 A JP 2019045259A JP 7358752 B2 JP7358752 B2 JP 7358752B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
firing
composite material
conductive carbon
temperature
lithium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019045259A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020149825A (ja
Inventor
佑介 菅野
英雄 柳田
聡 中島
栄子 鈴木
杏奈 広渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2019045259A priority Critical patent/JP7358752B2/ja
Priority to US16/814,299 priority patent/US11532811B2/en
Priority to EP20162378.2A priority patent/EP3709407A1/en
Publication of JP2020149825A publication Critical patent/JP2020149825A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7358752B2 publication Critical patent/JP7358752B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

本発明は、複合材料の製造方法に関する。
近年、二次電池等の蓄電デバイス、燃料電池等の発電デバイスの高性能化、小型化が期待されている。そのため、高性能化、小型化を実現するため、高特性な電極材料の開発が盛んに行われている。
例えば、下記特許文献1では、リチウムイオン二次電池の正極活物質として用いることのできる、活物質と導電性カーボンとの複合体が提供されている。
しかしながら、活物質と導電性カーボンとの複合体の製造には、複合体に空洞が生じやすいといった課題がある。
空洞が多い複合材料を電極材料として蓄電デバイスに用いると、その空洞が電子やイオンの移動の妨げとなり、内部抵抗の増大、それに伴う出力特性の低下に繋がってしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、真密度が高く、出力特性の高い複合材料の製造方法を提供することを目的とする。
本複合材料の製造方法は、リン酸バナジウムリチウムである活物質と導電性カーボンを含有する複合材料の製造方法であって、リン酸リチウム水溶液にバナジウム源と、導電性カーボンまたは導電性カーボン前駆体と、を加え攪拌する撹拌工程と、前記撹拌工程による成果物に粉砕処理を施し、粉砕処理物を得る粉砕工程と、前記粉砕工程で得た前記粉砕処理物をスプレードライにより乾燥する乾燥工程と、前記乾燥工程による成果物を焼成する焼成工程と、を有し、前記焼成工程は、第一温度で予備焼成を行った後に、前記第一温度以上の第二温度で焼成を行う二段階焼成を含む、ことを要件とする。
開示の技術によれば、真密度が高く、出力特性の高い複合材料の製造方法を提供できる。
本実施形態に係る製造方法で得られる複合材料の一例を示す断面模式図である。 本実施形態に係る複合材料の製造方法のフローチャート図の一例である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
本実施形態に係る複合材料の製造方法は、溶媒に活物質原料と、導電性カーボン又は導電性カーボン前駆体と、を加え、加熱撹拌する撹拌工程(S201)と、撹拌工程で得られた成果物である液体中の固形物を、湿式粉砕を施すことで、スラリー状の流体である粉砕処理物を得る粉砕工程(S202)と、粉砕工程により得られた粉砕処理物を焼成し複合材料を得る焼成工程(S204)と、を有し、前記焼成は二段階焼成であることを特徴とする。
本実施形態の複合材料の製造方法で得られる複合材料は、活物質と導電性カーボンを含有する。
本実施形態において、活物質とは所定のイオンを吸蔵または放出する物質であれば、特に限定はされない。
なお、本実施形態においては、活物質がリン酸バナジウムリチウムである複合材料100の場合について説明するが、例えば、活物質はリン酸鉄リチウム、リン酸コバルトリチウム、リン酸マンガンリチウム、チタン酸リチウム、シリコン等であってもよい。
図1に、本実施形態に係る複合材料の製造方法により得た複合材料の一例を示す。
<複合材料>
本実施形態に係る複合材料の製造方法により得た複合材料100は、リン酸バナジウムリチウムと導電性カーボンを含有する複合材料である。
リン酸バナジウムリチウムを電極材料として用いる場合、リン酸バナジウムリチウムの導電性の乏しさを補うために、導電性カーボンによる被覆が必要となる。
本実施形態に係る製造方法により得た複合材料100は、結晶子の集合体である一次材料101と、一次材料101の集合体である二次材料102に分類される。
一次材料101及び二次材料102の形状は特に限定されず、例えば塊状、棒状、平板状、円盤状、粒子状などが挙げられる。中でも、取扱い性に優れる点や高密度化が可能な点、液体吐出等のプロセス性に優れる点から、一次材料101及び二次材料102の形状は、粒子状であることが好ましい。
一次材料101を造粒して二次材料102を形成することで、電極作製時の取扱い性を向上させることができる。
二次材料102を構成する一次材料101の表面には、導電性カーボン103による被覆層が存在し、この導電性カーボン103による被覆層によって、二次材料の導電性が保持される。
しかしながら、一次材料101表面の導電性カーボン103による被覆層を厚くしすぎると二次材料102の比表面積が大きくなる。二次材料102の比表面積が大きくなると、複合材料100を含む塗布液等の液体を作製したときのチクソトロピー性が高くなり、液性状の悪化や、粒子が嵩高くなることによる電極層の低密度化、それに伴う蓄電デバイスのエネルギー密度の低下を招いてしまう。
本実施形態に係る製造方法により得た複合材料100は、リン酸バナジウムリチウム104と導電性カーボン103を含有する。
本実施形態に係る製造方法により得た複合材料100のリン酸バナジウムリチウム104は、化学式Li(PO、又は一般式Li2-y(PO(但し、0<x≦3、0≦y<2、2≦z≦3であり、MがFe、Co、Mn、Cu、Zn、Al、Sn、B、Ga、Cr、V、Ti、Mg、Ca、Sr、Zr、Nb、Y、Na、Wからなる群より選ばれる一種以上である)で表される化合物であり、この中でも蓄電デバイスに用いた際に電解液を分解しにくい点からLi(POが好ましい。
本実施形態に係る製造方法により得た複合材料100の導電性カーボン103による被覆量は、複合材料100の全体に対して2.5質量%以上7.5質量%以下の範囲であることが好ましく、4.0質量%以上6.5質量%以下であることがより好ましい。
複合材料100の導電性カーボン103による被覆量が2.5質量%未満であると、複合材料100の粉体抵抗が増大し、蓄電デバイスの出力性能が低下する。また、複合材料100の導電性カーボン103による被覆量が7.5質量%よりも多いと、複合材料100の比表面積が大きくなり、複合材料を含む塗布液等の液体を作製した際の液性状が悪化し、塗工不良が発生する。
複合材料100の導電性カーボン103の被覆量は、例えば、固体試料燃焼装置(SSM-5000A、株式会社島津製作所製)、及び全有機炭素計(TOC-VCSH、株式会社島津製作所製)により測定することができる。
本実施形態に係る製造方法により得た複合材料100の真密度は2.90g・cm-3以上であることが好ましく、3.00g・cm-3以上3.20g・cm-3以下であることがより好ましい。
複合材料100の真密度が2.90g・cm-3以上であると、複合材料の内部に存在する空洞が少ないため、リチウムイオン拡散性や電荷移動が良好となり、蓄電デバイスの出力性能が向上する。
また複合材料100の真密度が3.20g・cm-3よりも高いと、複合材料中に存在する五酸化バナジウムなどの不純物により、電解液の分解反応や溶解析出が起こり、蓄電デバイスの信頼性が低下してしまう。
複合材料100の真密度は、例えば、ガスピクノメータ(ULTRAPYC 1200e、Quantachrome Instruments製)により測定することができる。
本実施形態に係る製造方法により得た複合材料100の結晶子サイズは、55nm以下であることが好ましく、50nm以下であることがより好ましい。
複合材料100の結晶子サイズが、55nm以下であると、蓄電デバイスの出力密度を向上することができる。
複合材料100の結晶子サイズは、例えば、X線回折装置(D8 DISCOVER、BrukerAXS社製)を用い、2θ=10deg以上90deg以下の範囲で得られた回折線から解析ソフト(TOPAS、BrukerAXS社製)を使用し、Pawley法にて解析、算出することができる。
本実施形態に係る製造方法により得た複合材料100の粉体抵抗は、100Ωcm以下であることが好ましく、50Ωcm以下であることがより好ましい。複合材料100の粉体抵抗が100Ωcm以下であると、複合材料100に良好な導電パスが形成され、蓄電デバイスの出力密度が向上する。複合材料100の粉体抵抗は、例えば、1400Celltest System(Solatron Analytical製)及び四端子サンプルホルダ(東陽テクニカ製)を用いて測定することができる。
本実施形態に係る製造方法により得た複合材料100の導電性カーボン103による被覆層におけるバナジウム濃度は5原子%以下であることが好ましい。
複合材料100の導電性カーボン103による被覆層におけるバナジウム濃度が5原子%以下であると、純度の高い導電性カーボンが形成されていることから蓄電デバイスの出力密度が向上する。
複合材料100の導電性カーボン103による被覆層におけるバナジウム濃度はJEM-2100F(HR)(日本電子製)を用いたEDX分析により測定することができる。
<複合材料の製造方法>
図2に、本実施形態に係る複合材料100の製造方法のフローチャート図の一例を示す。
本実施形態に係る複合材料100の製造方法としては、例えば、溶媒に活物質原料としてのリチウム源とリン酸源とバナジウム源と、導電性カーボン又は導電性カーボン前駆体と、を加え、60℃以上100℃以下で0.5時間以上、加熱撹拌する撹拌工程(S201)と、撹拌工程で得られた成果物である液体中の固形物を、メディアミル等を用いてメジアン径が0.2μm以上1.0μm以下となるよう湿式粉砕を施すことで、スラリー状の流体である粉砕処理物を得る粉砕工程(S202)と、粉砕工程により得られた粉砕処理物を焼成し複合材料100を得る焼成工程(S204)と、を有する複合材料の製造方法が挙げられる。
撹拌工程における溶媒は、リチウム源と、リン酸源と、導電性カーボン又は導電性カーボン前駆体と、を溶解することができる溶媒であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、原料の溶解性の点から水を主成分とした水性溶媒であることが好ましい。
原料の溶解性が低い溶媒を用いた場合には、溶解しなかった原料の一部は化学反応に使われなくなってしまう。その結果、化学反応に使われなかった一部の原料は活物質としての働きが小さい不純物となるため、出力特性の低下を招いてしまう。
撹拌工程におけるリチウム源としては、炭酸リチウム、水酸化リチウム、酸化リチウム、硝酸リチウム又はシュウ酸リチウム等の有機酸リチウムが挙げられ、これらは含水物であっても無水物であってもよい。
撹拌工程におけるリン酸源としては、リン酸、ポリリン酸、無水リン酸、リン酸二水素アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸アンモニウム等が挙げられる。
例えば、リチウム源、及びリン酸源の組み合わせとしては、弱塩基である炭酸リチウムと中程度の酸であるリン酸であることが好ましい。水溶液を酸性とすることでリン酸リチウムが良好に溶解する。
撹拌工程におけるバナジウム源としては、五酸化バナジウム、バナジン酸アンモニウム、オキシシュウ酸バナジウム等が挙げられる。この中でも、優れた反応性を有する複合材料前駆体が得られる点から五酸化バナジウムが好ましい。
また、第一工程における活物質原料としては、リン酸バナジウムリチウム以外でも、リン酸鉄リチウム、リン酸コバルトリチウム、リン酸マンガンリチウム、リン酸ニッケルリチウム、チタン酸リチウム、シリコン等の原料であってもよい。
鉄源としては、塩化鉄、リン酸鉄、硫酸鉄、炭酸鉄、シュウ酸鉄、酢酸鉄、乳酸鉄、鉄粒子等が挙げられる。
コバルト源としては、硝酸コバルト、酸化コバルトが挙げられる。
マンガン源としては、ハロゲン化マンガン、硫酸マンガン、酢酸マンガン、炭酸マンガン等が挙げられる。
ニッケル源としては、酸化ニッケル等が挙げられる。
チタン源としては、メタチタン酸、オルトチタン酸、酸化チタン等が挙げられる。
撹拌工程における導電性カーボンとしては天然黒鉛、人造黒鉛のグラファイト類、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラック等のカーボンブラック類、炭素繊維、フッ化カーボン、グラフェン誘導体等を用いることができる。
撹拌工程における導電性カーボン前駆体としては、例えば、軟ピッチから硬ピッチまでのコールタールピッチ;乾留液化油等の石炭系重質油、常圧残油、減圧残油の直流重質油、原油、ナフサ等の熱分解時に副生するエチレンタール等の分解系重質油の石油系重質油;アセナフチレン、デカシクレン、アントラセン、フェナントレン等の芳香族炭化水素;フェナジン、ビフェニル、テルフェニル等のポリフェニレン;ポリ塩化ビニル;ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリエチレングリコール等の水溶性ポリマー、及びこれらの不溶化処理品;含窒素性のポリアクリロニトリル;ポリピロール等の有機高分子;含硫黄性のポリチオフェン、ポリスチレン等の有機高分子;グルコース、フルクトース、ラクトース、マルトース、スクロース等の糖類などの天然高分子;ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンオキシド等の熱可塑性樹脂、フェノール-ホルムアルデヒド樹脂、イミド樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられる。この中でも安価で取り扱いが容易であることから糖類が好ましい。
撹拌工程では、水を主成分とした溶媒にリチウム源とリン酸源を加えることでリン酸リチウム水溶液を調製した後に、バナジウム源と導電性カーボン又は導電性カーボン前駆体を加えることが好ましい。
リン酸リチウム水溶液を先に調製した後に、バナジウム源と導電性カーボン又は導電性カーボン前駆体を加えることで、発熱反応を抑えた穏やかな反応とすることができ、高真密度な複合材料100を得ることが出来る。
撹拌工程におけるリン酸リチウム水溶液は水性溶媒にリチウム源とリン酸源を溶解することで調製したものを使用してもよいし、市販のリン酸リチウム水溶液を使用してもよい。
即ち、撹拌工程は、リチウム源と、リン酸源と、バナジウム源と、導電性カーボン又は導電性カーボン前駆体と、を溶媒中で撹拌する工程としてもよいし、リン酸リチウム水溶液に、バナジウム源と、導電性カーボン又は導電性カーボン前駆体と、を加え撹拌する工程としてもよい。
撹拌工程におけるリチウム源、バナジウム源及びリン酸源の混合比は、組成式:Li(POで表される組成となるように、すなわち、Li原子:V原子:P原子=3:2:3(モル比)となるように調整すればよい。
粉砕工程における粉砕処理物は、優れた反応性を有する複合材料前駆体を得られる点から、メジアン径が2.0μm以下であることが好ましく、0.2以上1.0μm以下であることがより好ましい。
粉砕工程における粉砕処理物のメジアン径は、レーザー錯乱・回折法(粒度分布計 マスターサイザー3000、Malvarn製)により測定することができる。
なお、必須ではないが、粉砕工程で得た粉砕処理物を乾燥する乾燥工程(S203)を設けることが好ましい。
更に、乾燥工程における乾燥処理は、粉砕処理物の水分を除去できるのであれば特に制限はないが、複合材料へ均一に導電性カーボン又は導電性カーボン前駆体の被覆を行える点から、スプレードライによる乾燥が好ましい。
また、乾燥工程でスプレードライを用いる際、粉砕処理物の固形分濃度の調整が可能である。粉砕処理物の固形分濃度を調節することで一次粒子の凝集度およびそれに伴う凝集後の粒子間空洞を制御することができる。
粉砕処理物の固形分濃度は15質量パーセント以上30質量パーセント以下であることが好ましく、20質量パーセント以上25質量パーセント以下であることがより好ましい。
粉砕処理物の固形分濃度が30質量パーセントよりも高いと、多くの一次粒子が凝集し、多くの粒子間空洞が増え、その結果、真密度の低下が生じてしまう。粉砕処理物の固形分濃度が30質量パーセント以下であれば真密度の低下をより抑制することができる。
粉砕処理物の固形分濃度が15質量パーセントよりも低いと、炭素被覆層が厚くなりすぎて、リチウムイオン拡散性が低下し、出力性能の悪化を招いてしまう。粉砕処理物の固形分濃度が20質量パーセント以上であれば炭素被覆層が厚くなりすぎることをより抑制でき、それに伴い出力性能の悪化もより抑制することができる。
焼成工程における焼成は、第一温度で予備焼成を行った後に、第一温度以上の第二温度で焼成を行う二段階焼成であることが好ましい。
予備焼成を行うことで、材料内の空洞や導電性カーボンの酸化の要因となり得る水分や有機物といった不純物を取り除き、純度の高い導電性カーボンを被覆した、真密度の高い複合材料100を得ることができる。これにより、電極-電解液界面で良好な電荷移動が可能となり、電池の出力性能を向上させることができる。
焼成工程における予備焼成の焼成温度は、100℃以上500℃以下であることが好ましく、200℃以上400℃以下であることがより好ましい。
予備焼成の焼成温度が100℃よりも低いと、水分や有機成分を十分に除去することができない。その結果、後工程である焼成工程において導電性カーボンが酸化してしまうことや、高純度且つ高真密度のリン酸バナジウムリチウムを生成できないことから、出力特性の低下を招いてしまう。
予備焼成の焼成温度が、200℃以上であれば、導電性カーボンの酸化をより抑制し、かつ、より純度と真密度の高いリン酸バナジウムリチウムを生成できるため、より高い出力特性を有する複合材料を得ることができる。
予備焼成の焼成温度が500℃よりも高いと、水分や有機成分が十分に除去されていない状態でリン酸バナジウムリチウムが生成されてしまう。その結果、リン酸バナジウムリチウムの純度と真密度が低くなってしまい、出力特性の低下を招いてしまう。また、導電性カーボンが酸化されてしまうことによっても出力特性の低下を招いてしまう。
予備焼成の焼成温度が400℃以下であれば、より純度と真密度の高いリン酸バナジウムリチウムを生成することができ、かつ、導電性カーボンの酸化を抑制することができるため、出力特性の低下をより抑制することができる。
焼成工程における予備焼成の昇温速度は、T=予備焼成温度としたときに、T/4℃・h-1以上2T℃・h-1以下であることが好ましい。なお、予備焼成における昇温速度とは、室温から予備焼成温度に到達するまでの平均速度のことを表す。
予備焼成の昇温速度が2T℃・h-1を超えると、複合材料前駆体内に含まれる揮発成分が急速に熱膨張してしまう。その結果、複合材料100内に亀裂等の欠陥が生じてしまい、複合材料100の真密度が低下する。真密度が低下することで、材料中の電子やイオンの移動が妨げられ、出力性能の低下を招く。予備焼成の昇温速度がT/4℃・h-1未満であると、導電性カーボン前駆体が溶融する。その結果、複合材料100に均一な導電性カーボン103による被覆層を形成することができず、電極-電解液界面での電荷移動が悪化し、出力性能の低下を招いてしまう。
焼成工程における焼成温度は、600℃以上1200℃以下であることが好ましく、800以上1100℃以下であることがより好ましい。
600℃未満であると、リン酸バナジウムリチウムを生成するのに十分な反応エネルギーを得ることができない。その結果、低純度のリン酸バナジウムリチウムが生成されてしまい、出力特性の低下を招いてしまう。また、導電性カーボン前駆体が熱分解されないことから、リン酸バナジウムリチウムが導電性カーボンで十分に被覆されないため、出力特性の低下を招いてしまう。
焼成温度が800℃以上であると、より高純度のリン酸バナジウムリチウムが生成でき、かつ、リン酸バナジウムリチウムが導電性カーボンによって、より被覆されることから、より出力特性の高い複合材料を得ることができる。
焼成温度が1200℃よりも高いと、導電性カーボンの被覆量が減少し、その結果低純度のリン酸バナジウムリチウムが生成されてしまう。その結果、出力特性の低下を招いてしまう。
焼成温度が1100℃以下であると、より高純度のリン酸バナジウムリチウムを得ることができるため、より出力特性の高い複合材料を得ることができる。
焼成工程の焼成における焼成時間は0.5時間以上であることが好ましい。焼成時間が0.5時間未満であると、リン酸バナジウムリチウムの生成に必要な反応エネルギーを充分得ることができない。その結果、低純度なリン酸バナジウムリチウムが得られてしまう。また、導電性カーボン前駆体が十分に熱分解されないことから、リン酸バナジウムリチウムが導電性カーボンで十分に被覆されないため、出力特性の低下を招いてしまう。
予備焼成、焼成のいずれにおいても、NやAr等の不活性ガス下、もしくは真空下で行われることが好ましい。不活性ガス下や真空下で行うことでOやHOを取り除き、穏やかな反応とすることができ、LiVOPOといった副生成物の生成を抑制することができる。加熱効率の点で、不活性ガス下で予備焼成、焼成を行うことがより好ましい。
[実施例]
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例になんら限定されるものではない。
各実施例及び比較例の製造方法により製造した複合材料100の状態を確認するために以下に示すような評価を行った。
(実施例1)
―撹拌工程―
5Lビーカーに蒸留水3.7Lを入れ、これに炭酸リチウム(富士フイルム和光純薬製)261gとリン酸(富士フイルム和光純薬製)816gを投入し、室温(25℃)で撹拌することにより、リン酸リチウム水溶液を得た。ここに、五酸化バナジウム(太陽鉱工製)432gとスクロース(富士フイルム和光純薬製)246gを加え80℃で撹拌し、沈殿生成反応を行い、固形物を含む反応液を得た。
―粉砕工程―
反応液を冷却後、湿式粉砕装置(LMZ015、アシザワ・ファインテック製)に直径0.5mmのジルコニアボールを仕込み、反応液中の粉砕処理物のメジアン径が0.7μm以下になるまでビーズミルにより粉砕処理を行って、一次材料101を含む分散スラリーを得た。
―乾燥工程―
熱風入り口の温度を150℃に設定した噴霧乾燥装置に、分散スラリーを供給し、二次材料102を得た。
―焼成工程―
得られた二次材料をアルミナ製匣鉢に入れ、窒素(不活性ガス)雰囲気下で25℃から300℃まで昇温速度100℃・h-1で昇温し、300℃で2時間、予備焼成した。次いで同条件下で300℃から900℃まで昇温速度600℃・h-1で昇温し、900℃で2時間、焼成し複合材料を得た。得られた複合材料の真密度は3.07g・cm-3であった。
(比較例1)
―撹拌工程―
5Lビーカーに蒸留水3.7Lを入れ、これに炭酸リチウム(富士フイルム和光純薬製)261gとリン酸(富士フイルム和光純薬製)816gを投入し、室温(25℃)で撹拌することにより、リン酸リチウム水溶液を得た。ここに、五酸化バナジウム(太陽鉱工製)432gとスクロース(富士フイルム和光純薬製)246gを加え80℃で撹拌し、沈殿生成反応を行い、固形物を含む反応液を得た。
―粉砕工程―
反応液を冷却後、湿式粉砕装置(LMZ015、アシザワ・ファインテック製)に直径0.5mmのジルコニアボールを仕込み、反応液中の粉砕処理物のメジアン径が0.7μm以下になるまでビーズミルにより粉砕処理を行って、一次材料101を含む分散スラリーを得た。
―乾燥工程―
熱風入り口の温度を150℃に設定した噴霧乾燥装置に、分散スラリーを供給し、二次材料102を得た。
―焼成工程―
得られた二次材料をアルミナ製匣鉢に入れ、窒素(不活性ガス)雰囲気下で25℃から900℃まで昇温速度600℃・h-1で昇温し、900℃で2時間、焼成し複合材料を得た。得られた複合材料の真密度は2.94g・cm-3であった。
Figure 0007358752000001
表1の結果から、少なくともリン酸バナジウムリチウム104と導電性カーボン103を含有する複合材料100の製造方法に関し、次のことが分かった。
実施例1と比較例1を比較すると、焼成について、予備焼成を行う二段階焼成を含む実施例1の製造方法で得られた複合材料の方が比較例1の製造方法で得られた複合材料よりも、真密度が高いことが分かった。これは、予備焼成を行うことで、材料内の空洞の要因となり得る水分や有機物といった不純物を取り除いたことによると考えられる。不純物を取り除くことで純度の高い導電性カーボンを被覆した、真密度の高い複合材料を得ることができる。
以上、好ましい実施形態等について詳説したが、上述した実施形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
100 複合材料
101 一次材料
102 二次材料
103 導電性カーボン
104 リン酸バナジウムリチウム
特許第5255138号

Claims (6)

  1. リン酸バナジウムリチウムである活物質と導電性カーボンを含有する複合材料の製造方法であって、
    リン酸リチウム水溶液にバナジウム源と、導電性カーボンまたは導電性カーボン前駆体と、を加え攪拌する撹拌工程と、
    前記撹拌工程による成果物に粉砕処理を施し、粉砕処理物を得る粉砕工程と、
    前記粉砕工程で得た前記粉砕処理物をスプレードライにより乾燥する乾燥工程と、
    前記乾燥工程による成果物を焼成する焼成工程と、を有し、
    前記焼成工程は、第一温度で予備焼成を行った後に、前記第一温度以上の第二温度で焼成を行う二段階焼成を含む、
    ことを特徴とする複合材料の製造方法。
  2. 前記焼成工程における前記予備焼成の焼成温度は100℃以上500℃以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の複合材料の製造方法。
  3. 前記焼成工程における前記予備焼成の昇温速度は、前記予備焼成の焼成温度をTとしたときに、T/4℃・h-1以上2T℃・h-1以下である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の複合材料の製造方法。
  4. 前記乾燥工程における前記粉砕処理物の固形分濃度は15質量パーセント以上30質量パーセント以下である
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の複合材料の製造方法。
  5. 前記撹拌工程における溶媒は水を主成分とした水性溶媒である
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の複合材料の製造方法。
  6. リン酸リチウム水溶液にバナジウム源と、導電性カーボンまたは導電性カーボン前駆体と、を加え攪拌し、
    前記攪拌による成果物に粉砕処理を施し、粉砕処理物を得て、前記粉砕処理物にスプレードライにより乾燥処理を施し、乾燥処理物を得る工程を含む、
    活物質と前記導電性カーボンを含有する複合材料の製造方法であって
    前記乾燥処理物を第一温度で予備焼成を行った後に、前記第一温度以上の第二温度で焼成を行う二段階焼成を行う
    ことを特徴とする複合材料の製造方法。
JP2019045259A 2019-03-12 2019-03-12 複合材料の製造方法 Active JP7358752B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019045259A JP7358752B2 (ja) 2019-03-12 2019-03-12 複合材料の製造方法
US16/814,299 US11532811B2 (en) 2019-03-12 2020-03-10 Composite material, electrode, electrode device, power storage device and method of manufacturing composite material
EP20162378.2A EP3709407A1 (en) 2019-03-12 2020-03-11 Composite material, electrode, electrode device, power storage device and method of manufacturing composite material

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019045259A JP7358752B2 (ja) 2019-03-12 2019-03-12 複合材料の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020149825A JP2020149825A (ja) 2020-09-17
JP7358752B2 true JP7358752B2 (ja) 2023-10-11

Family

ID=72430684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019045259A Active JP7358752B2 (ja) 2019-03-12 2019-03-12 複合材料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7358752B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114094082A (zh) * 2021-11-22 2022-02-25 湖南裕能新能源电池材料股份有限公司 磷酸钒锂-碳复合正极材料及其制备方法、锂离子电池和涉电设备

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010529622A (ja) 2007-06-08 2010-08-26 コノコフィリップス カンパニー 電池用リチウムバナジウムポリアニオン粉末の製造のための方法
JP2010218829A (ja) 2009-03-16 2010-09-30 Tdk Corp α型結晶構造のLiVOPO4を主成分とする活物質粒子、これを含む電極、当該電極を備えるリチウム二次電池、及びこの活物質粒子の製造方法
WO2011102358A1 (ja) 2010-02-17 2011-08-25 株式会社Gsユアサ 非水電解質二次電池用正極活物質及び非水電解質二次電池
JP2012036048A (ja) 2010-08-09 2012-02-23 Nippon Chem Ind Co Ltd リン酸バナジウムリチウム炭素複合体の製造方法
WO2012043367A1 (ja) 2010-09-27 2012-04-05 日本化学工業株式会社 リン酸バナジウムリチウム炭素複合体の製造方法
JP2013077377A (ja) 2011-09-29 2013-04-25 Fuji Heavy Ind Ltd 改質リン酸バナジウムリチウム炭素複合体、その製造方法、リチウム二次電池正極活物質及びリチウム二次電池
JP2013084565A (ja) 2011-09-30 2013-05-09 Fuji Heavy Ind Ltd 正極材料、これを用いたリチウムイオン二次電池、及び正極材料の製造方法
WO2014006948A1 (ja) 2012-07-04 2014-01-09 富士重工業株式会社 非水溶媒系蓄電デバイス

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010529622A (ja) 2007-06-08 2010-08-26 コノコフィリップス カンパニー 電池用リチウムバナジウムポリアニオン粉末の製造のための方法
JP2010218829A (ja) 2009-03-16 2010-09-30 Tdk Corp α型結晶構造のLiVOPO4を主成分とする活物質粒子、これを含む電極、当該電極を備えるリチウム二次電池、及びこの活物質粒子の製造方法
WO2011102358A1 (ja) 2010-02-17 2011-08-25 株式会社Gsユアサ 非水電解質二次電池用正極活物質及び非水電解質二次電池
JP2012036048A (ja) 2010-08-09 2012-02-23 Nippon Chem Ind Co Ltd リン酸バナジウムリチウム炭素複合体の製造方法
WO2012043367A1 (ja) 2010-09-27 2012-04-05 日本化学工業株式会社 リン酸バナジウムリチウム炭素複合体の製造方法
JP2013077377A (ja) 2011-09-29 2013-04-25 Fuji Heavy Ind Ltd 改質リン酸バナジウムリチウム炭素複合体、その製造方法、リチウム二次電池正極活物質及びリチウム二次電池
JP2013084565A (ja) 2011-09-30 2013-05-09 Fuji Heavy Ind Ltd 正極材料、これを用いたリチウムイオン二次電池、及び正極材料の製造方法
WO2014006948A1 (ja) 2012-07-04 2014-01-09 富士重工業株式会社 非水溶媒系蓄電デバイス

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020149825A (ja) 2020-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Ni et al. Vanadate‐based Materials for Li‐ion batteries: the search for anodes for practical applications
JP4829557B2 (ja) リチウム鉄複合酸化物の製造方法
US9437866B2 (en) Process for producing lithium vanadium phosphate-carbon composite
KR101519325B1 (ko) 2차 리튬 배터리용 캐쏘드 활물질로서의 리튬 망간 포스페이트/탄소 나노복합체
KR101586816B1 (ko) 비수전해질 이차전지용 음극재, 이의 제조방법, 및 이를 포함하는 비수전해질 이차전지
JP5291179B2 (ja) リチウム二次電池用のリン酸鉄リチウム正極材料を調製する方法
JP5995726B2 (ja) 微粒子混合物、正極活物質材料、正極、2次電池及びこれらの製造方法
US7074521B2 (en) Negative active material for rechargeable lithium battery and method of preparing same
TWI568067B (zh) 製備用於電池之氟化鋰釩聚陰離子粉末之方法
TWI390792B (zh) Production method of negative electrode for lithium ion secondary battery
JP2011181331A (ja) 正極活物質材料、正極、2次電池及びこれらの製造方法
KR20100031729A (ko) 배터리용 리튬 바나듐 다가음이온 분말의 제조 방법
JP6841362B1 (ja) リチウムイオン二次電池用正極材料、リチウムイオン二次電池用正極及びリチウムイオン二次電池
JP2010086772A (ja) 活物質及び活物質の製造方法
JP2012036048A (ja) リン酸バナジウムリチウム炭素複合体の製造方法
JP5604216B2 (ja) リン酸バナジウムリチウム炭素複合体の製造方法
JP5604217B2 (ja) リン酸バナジウムリチウム炭素複合体の製造方法
JP2000182617A (ja) リチウム二次電池電極用炭素材料およびその製造方法およびリチウム二次電池
US20180205075A1 (en) Production method for graphite-containing carbon powder for secondary battery, and carbon material for battery electrode
JP7358752B2 (ja) 複合材料の製造方法
JP2010238603A (ja) フッ化リン酸鉄リチウム固溶体正極活物質粉末、及び製造方法、並びにリチウムイオン二次電池
US12095087B2 (en) Lithium metal phosphate, its preparation and use
KR20190076780A (ko) 리튬 이차 전지용 음극 활물질, 이의 제조 방법 및 이를 포함하는 리튬 이차 전지
WO2020058675A1 (en) Lithium metal phosphate, its preparation and use
JP2022079000A (ja) 複合材料及び全固体型リチウムイオン二次電池用負極材

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190710

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230911

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7358752

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151