JP7358286B2 - 農業機械 - Google Patents

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本発明は、例えばトラクタ等の農業機械に関する。
従来、特許文献1に開示された農業機械が知られている。
特許文献1に開示された農業機械は、自動走行可能な農業機械であって、車体の前方の障害物を検出可能な障害物検出装置(前ライダーセンサー)と、車体の後方の障害物を検出可能な障害物検出装置(後ライダーセンサー)とを備えている。
特開2019-175049号公報
しかしながら、特許文献1に開示の農業機械では、車体の後部に高い(上下方向に長い)作業装置等を連結した場合、後ライダーセンサーから後方に照射される検出波(レーザー光)が作業装置に遮られてしまい、作業装置の後方にある障害物を検出できない可能性がある。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、車体の後方にある障害物を良好に検出することができる農業機械の提供を目的とする。
本発明の一態様に係る農業機械は、走行可能な車体と、前記車体に設けられた運転席の上方を覆うルーフと、障害物を検出可能な検出部を有する障害物検出装置と、前記障害物検出装置を前記車体に支持する支持部材と、を備え、前記支持部材は、少なくとも前記検出部が前記ルーフの上端よりも上方に位置する高さに前記障害物検出装置を支持可能であり、前記ルーフには、当該ルーフの後縁部から前方に向かって凹んでおり且つ当該ルーフの上面に達する切欠き部が形成されており、前記支持部材は、前記切欠き部が形成する窪みを通過するように前記切欠き部の下方から上方にわたって延びており、前記障害物検出装置が取り付けられる取付部と、前記障害物検出装置の少なくとも前記検出部の上方を覆うカバーと、を備え、前記取付部は、前記検出部の上方を覆う上板を有し、前記カバーは、平面視にて前記上板よりも広く形成されて前記検出部の上方であって且つ前記上板の上方に配置されて前記上板の上方で前記検出部の上方を覆う第1部位を有しており、前記第1部位の縁部には、当該縁部から下方に延びる下延部が設けられ、前記下延部は、前記縁部のうちの後縁から下方に延びて前記上板の後方に位置する後下延部と、前記縁部のうちの左縁から下方に延びて前記上板の左方に位置する左下延部と、前記縁部のうちの右縁から下方に延びて前記上板の右方に位置する右下延部とを含む。
好ましくは、農業機械は、圃場に対して作業を行う作業装置を備え、前記車体の後部には、前記作業装置を前記車体に対して昇降可能に連結可能な連結部が設けられ、前記連結部には、前記作業装置が連結されており、前記車体の後部に設けられ、圃場に対して作業を行う作業装置を前記車体に対して昇降可能に連結可能な連結部を備え、前記支持部材は、前記検出部が上昇位置にある前記作業装置よりも後方にある障害物を検出可能な高さに、前記障害物検出装置を支持可能である。
好ましくは、農業機械は、前記ルーフを有するキャビンを備え、前記支持部材は、前記キャビンの後上部から斜め上後方に向けて延びている。
好ましくは、前記支持部材は、前記検出部を前記ルーフの上端よりも上方の高さに支持する第1姿勢と、前記検出部を前記ルーフの上端以下の高さに支持し且つ前記第1姿勢に対して傾斜した第2姿勢とに姿勢変更可能である。
好ましくは、前記支持部材は、前記検出部を前記ルーフの上端よりも上方の高さに支持する長さとなる伸長状態と、前記検出部を前記伸長状態よりも低い高さに支持する長さとなる短縮状態とに長さ変更可能である。
好ましくは、前記障害物検出装置は、障害物を検出する検出波を照射するレーザスキャナであって、前記検出部は、検出波を照射する照射部と、障害物に当たって反射した検出波を受信する受信部とを含む。
好ましくは、前記カバーは、前記照射部からの検出波の照射及び前記受信部による検出波の受信を阻害しない位置に配置されている。
好ましくは、農業機械は、前記ルーフを有するキャビンを備え、前記支持部材は、前記障害物検出装置を前記キャビンの後上部に支持し、前記検出部は、前記車体の後方にある障害物を検出し、前記カバーは、前記検出部の上方において、前記検出部よりも前方に延びる前方領域と、前記検出部よりも後方に延びる後方領域と、を有し、前記後方領域は、前記前方領域に比べて前後方向の長さが長く形成されている。
上記農業機械によれば、障害物検出装置の検出部をルーフの上端よりも上方に位置する高さに支持することができるため、車体の後方にある障害物を良好に検出することができる。
農業機械の走行系及び制御系の構成等を示すブロック図である。 キャビンフレーム、障害物検出装置等を右前方から見た斜視図である。 キャビン、障害物検出装置等の背面図である。 キャビンの後上部の側面図である。 ルーフの切欠き部の周辺を示す平面図である。 ルーフの切欠き部の周辺を示す背面図である。 ルーフの切欠き部を後下方から見た斜視図である。 キャビンの上部を左下後方から見た斜視図である。 リヤ支持フレーム、支持部材、障害物検出装置等を右前方から見た斜視図である。 支持部材、障害物検出装置等を右前方から見た斜視図である。 支持部材、障害物検出装置等を右後方から見た斜視図である。 支持部材の構造を示す分解斜視図である。 支持部材の延長部の傾きを変化させた状態を示す図である。 第二実施形態の支持部材等を右前方から見た斜視図である。 第二実施形態の支持部材等を右後方から見た斜視図である。 第二実施形態の支持部材の構造を示す分解斜視図である。 支持部材を第1姿勢から第2姿勢に変更した状態を示す図である。 支持部材を第1姿勢から第2姿勢に変更したときのルーフとの位置関係を示す図である。 第二実施形態の支持部材等の平面図である。 第三実施形態の支持部材の構造を示す分解斜視図である。 第三実施形態の支持部材を伸長状態とした図である。 第三実施形態の支持部材を伸長状態から短縮状態に変更した状態を示す図である。 農業機械の側面図である。 農業機械の平面図である。 農業機械の車体の後部に連結された作業装置を上昇させた状態を示す側面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図23は、本実施形態に係る農業機械1の全体構成を示す概略側面図である。図24は、農業機械1の概略平面図である。本実施形態では、農業機械1としてトラクタが例示されている。但し、農業機械1は、トラクタの他、コンバイン、田植機等の他の農業機械(農業車両)であってもよい。
本実施形態においては、図23、図24の矢印A1方向(農業機械1の前進方向)を前方、矢印A2方向(農業機械1の後進方向)を後方、矢印A3方向を前後方向A3として説明する。したがって、図23の手前側が左方(図24の矢印B1方向)であり、奥側が右方(図24の矢印B2方向)である。また、前後方向A3に直交する水平方向を農業機械1の幅方向である車体幅方向B3(図24の矢印B3方向)として説明する。また、車体幅方向B3の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を幅方向外方として説明する。言い換えれば、幅方向外方とは、車体幅方向B3であって農業機械1の幅方向の中心か
ら離れる方向のことである。幅方向外方とは反対の方向を幅方向内方として説明する。言い換えれば、幅方向内方とは、車体幅方向B3であって農業機械1の幅方向の中心に近づく方向である。
図23に示すように、農業機械1は、走行可能な車体5を有する。車体5は、原動機6と伝動ケース7とを有する。原動機6は、例えば、ディーゼルエンジンである。但し、原動機6は、ガソリンエンジンや電動モータであってもよいし、エンジン及び電動モータを有するハイブリッド型であってもよい。原動機6は、農業機械1の前部に配置され、ボンネット8によって覆われている。
伝動ケース7は、例えば、フライホイールを収容するフライホイールハウジングと、フライホイールを介して伝達される原動機6の動力を断続可能に伝達するクラッチを収容するクラッチハウジングと、クラッチを介して伝達される動力を変速する変速装置を収容するミッションケース等と、を直結して構成される。
車体5の後部には連結部5aが設けられている。連結部5aは、圃場に対して作業を行う作業装置70(図25参照)を連結可能である。連結部5aは、車体5の後部に上方又は下方に揺動自在に設けられている。作業装置70は、連結部5aに着脱可能に連結される。作業装置70を連結部5aに連結することによって、車体5により作業装置70を牽引することができる。また、連結部5aを上方又は下方に揺動することにより、作業装置70を昇降することができる。図25は、作業装置70を上昇させた状態を示している。
作業装置70は、例えば、圃場を耕耘する耕耘装置、肥料を散布する肥料散布装置、農薬を散布する農薬散布装置、収穫を行う収穫装置、牧草等の刈取を行う刈取装置、牧草等の拡散を行う拡散装置、牧草等の集草を行う集草装置、牧草等の成形を行う成形装置(ロールベーラ)等である。図25に示す実施形態の場合、作業装置70は、圃場に対して複数の異なる作業を行うことが可能な作業装置である。具体的には、作業装置70は、耕起・砕土・播種を行うことが可能な作業装置である。
図23、図24に示すように、車体5は、複数の車輪を含む車輪型の走行装置4によって走行可能に支持されている。複数の車輪は、車体5の前部の左側及び右側に設けられた前輪2(2L,2R)と、車体5の後部の左側及び右側に設けられた後輪3(3L,3R)とを含む。但し、走行装置4は、クローラ型であってもよい。
図23、図24に示すように、農業機械1は、車体5の後部に搭載された保護機構9を有する。保護機構9は、車体5に設けられた運転席10に着座するオペレータを保護する機構である。本実施形態の場合、保護機構9はキャビンであるが、キャノピ等であってもよい。以下、保護機構9をキャビン9として説明する。キャビン9は、運転席10の上方を覆うルーフ16を有する。キャビン9の乗降ドア14の下方には、オペレータがキャビン9に乗り降りする際に足をかける乗降ステップ17が配置されている。運転席10の前方には、前輪2(2L,2R)を操作するハンドル(ステアリングホイール)11が設けられている。
ここで、図1を参照して、農業機械1の走行系の概略構成及び制御系の概略構成を説明する。
図1に示すように、農業機械1は、操舵装置18を備えている。操舵装置18は、オペレータの操作によって車体5の操舵を行う手動操舵と、オペレータの操作によらずに自動的に車体5の操舵を行う自動操舵とを行うことが可能な装置である。操舵装置18は、ハンドル11と、ハンドル11の回転に伴って回転する回転軸(操舵軸)19とを有している。また、操舵装置18は、ハンドル11の操舵を補助する補助機構(パワーステアリング機構)20を有する。詳しくは、補助機構20は、油圧ポンプ21と、油圧ポンプ21から吐出した作動油が供給される制御弁22と、制御弁22により作動するステアリングシリンダ23とを含む。制御弁22は、例えば、スプール等の移動によって切り換え可能な3位置切換弁であり、回転軸19の操舵方向(回転方向)に対応して切り換わる。また、制御弁22は、制御信号に基づいて作動する電磁弁でもある。ステアリングシリンダ23は、前輪2の向きを変えるアーム(ナックルアーム)24に接続されている。
オペレータがハンドル11を把持して一方向又は他方向に操作すると、当該ハンドル1
1の回転方向に対応して制御弁22の切換位置及び開度が切り換わると共に、当該制御弁22の切換位置及び開度に応じてステアリングシリンダ23のピストンロッドが左又は右に移動する。これによって、前輪2の操向方向(操舵方向)を変更することができる。つまり、車体5は、ハンドル11の手動操舵によって、進行方向を左又は右に変更することができる。なお、上述した操舵装置18は一例であり、上述した構成に限定されない。
図1に示すように、農業機械1は、制御装置26を備えている。制御装置26は、CPU(中央演算装置: Central Processing Unit)及びEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等を有するマイクロプロセッサを備えている。
制御装置26は、農業機械1の様々な制御を行う。制御装置26には、農業機械1の駆動状態等を検出する状態検出装置27が接続されている。状態検出装置27は、例えば、走行系の状態を検出する装置等であって、例えば、クランクセンサ、カムセンサ、エンジン回転センサ、アクセルセンサ、車速センサ、操舵角センサ等である。なお、状態検出装置27は、走行系の状態以外を検出する装置、例えば、昇降レバー検出センサ、PTO回転検出センサ等であってもよい。
制御装置26は、農業機械1における走行系の制御、作業系の制御を行う。制御装置26は、例えば、後述する状態検出装置27が検出した検出状態に基づいて原動機(エンジン)6の回転数、車速、操舵装置18の操舵角等を制御する。また、状態検出装置27は、当該状態検出装置27が検出した検出状態に基づいて、連結部5aの揺動、PTO回転数等の制御を行う。
制御装置26には、変速装置60、前後進切換装置61、PTOクラッチ62、ブレーキ装置63が接続されている。制御装置26、変速装置60、前後進切換装置61、PTOクラッチ62、及びブレーキ装置63は、CAN(Controller Area Network)等の車内LAN又は通信線を介して接続されている。これにより、制御装置26は、変速装置60、前後進切換装置61、PTOクラッチ62、及びブレーキ装置63の動作を制御することができる。
制御装置26には、車体5(農業機械1)の位置を検出する位置検出装置30が接続されている。制御装置26は、位置検出装置30で検出された位置を取得可能である。位置検出装置30は、衛星測位システム(測位衛星)によって、自己の位置(緯度、経度を含む測位情報)を検出する装置である。即ち、位置検出装置30は、測位衛星から送信された受信信号(測位衛星の位置、送信時刻、補正情報等)を受信し、受信信号に基づいて位置(例えば、緯度、経度)を検出する。
また、位置検出装置30は、全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)の一例であるGPS(Global Positioning System)を利用して車体5の位置及び方位を求める。本実施形態においては、移動体の測位に適したRTK-GPSが採用されている。
図1に示すように、位置検出装置30は、受信機31と、無線機32と、慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)33とを有している。
受信機31は、アンテナ等を有していて測位衛星から送信された受信信号を受信する。
無線機32は、アンテナ32Aを有していて既知位置に設置された基地局(基準局)と通信する。基地局は、測位衛星からの電波を受信して得た測位データ(補正情報)を位置検出装置30に送信する。位置検出装置30は、測位衛星から送信された電波(信号)と、基地局から送信された測位データ(信号)とを受信し、測位衛星からの電波を受信して得た測位データと、基地局からの測位データとに基づいて、自己の位置(緯度、経度)を検出する。
慣性計測装置33は、加速度を検出する加速度センサ、角速度を検出するジャイロセンサ等を有する。この慣性計測装置33によって、車体5のロール角、ピッチ角、ヨー角等を検出することができる。
制御装置26は、農業機械1(車体5)の自動走行の制御(自動走行制御)が可能である。制御装置26は、自動走行モードと、手動走行モードとに切り換え可能である。
自動走行モードである場合、制御装置26は、少なくとも車体5の走行位置(位置検出
装置30で検出された位置)と、予め設定された走行予定ルート(走行経路)が一致するように、制御弁22の切換位置及び開度を設定する。詳しくは、自動走行モードである場合、制御装置26は、車体5の走行位置と、走行予定ルートで示された位置(走行予定位置)とを比較し、走行位置と走行予定位置とが一致している場合は、操舵装置18におけるハンドル11の操舵角及び操舵方向(前輪2の操舵角及び操舵方向)を変更せずに保持する(制御弁22の開度及び切換位置を変更せずに維持する)。また、制御装置26は、走行位置と走行予定位置とが一致していない場合は、当該走行位置と走行予定位置との偏差(ズレ量)が零となるように、操舵装置18におけるハンドル11の操舵角及び/又は操舵方向を変更する(制御弁22の開度及び/又は切換位置を変更する)。
なお、上述した実施形態では、制御装置26は、自動走行制御において、走行位置と走行予定位置との偏差に基づいて操舵装置18の操舵角を変更しているが、これに限定されることはない。例えば、走行予定ルートの方位と農業機械1(車体5)の進行方向(走行方向)の方位(車体5の方位)とが異なる場合、制御装置26は、車体5の方位が走行予定ルートの方位に一致するように操舵角を設定してもよい。また、制御装置26は、自動走行制御において、偏差(位置偏差)に基づいて求めた操舵角と、方位偏差に基づいて求めた操舵角とに基づいて、自動走行制御における最終の操舵角を設定してもよい。尚、上述した自動走行制御における操舵角の設定は一例であり、限定されない。
制御装置26には、通信アンテナ34と送信機35とが接続されている。通信アンテナ34は、農業機械1を離れた位置から遠隔操作する遠隔操作具との間で、自動走行の開始指令及び停止指令(一旦停止を含む)などの各種の情報を無線通信する。送信機35は、例えば、モバイルやパソコンなどの無線通信端末等との間で構築される無線通信ネットワークを介して各種の信号を送信する無線通信装置である。
また、制御装置26には、農業機械1に関する様々な情報を表示可能な表示装置40が接続されている。なお、表示装置40は、操作可能であって、操作によって制御装置26を介して農業機械1の設定を変更可能であってもよい。
図1に示すように、農業機械1は、車体5の周囲を監視する監視装置36を備えている。監視装置36は、車体5の走行の障害となる障害物を検出する。監視装置36は、車体5の周囲に複数設けられており、それぞれ所定の方向を監視する。監視装置36は、車体5の周辺の障害物を検出可能な障害物検出装置38を有する。本実施形態の場合、障害物検出装置38は、障害物を検出する検出波(光波)を照射するレーザスキャナを含むレーザユニット38である。レーザスキャナは、検出波(光波)によって車体5の周辺の障害物を検出する。また、監視装置36は、車体5の周辺を撮影するカメラ(撮影機、撮像装置)を含むカメラユニット39を有する。
監視装置36は、農業機械1の前部及び後部に設けられている。また、監視装置36は、農業機械1の左側部及び右側部にも設けられている。農業機械1の前部及び後部に設けられた監視装置36は、レーザユニット38と、カメラユニット39の両方を有している。農業機械1の左側部及び右側部に設けられた監視装置36は、カメラユニット39を有している。カメラユニット39は、キャビン9の上部の前部、後部、左側部及び右側部に1つずつ設けられている。レーザユニット38は、車体5の前方及び後方に存在する障害物を検出する。カメラユニット39は、車体5の全周辺領域を撮影する。
レーザユニット38は、制御装置26に接続されている。レーザユニット38のレーザスキャナは、検出波(レーザ)の照射から受信までの時間に基づいて、車体5に対する近距離において障害物が接近しているか否かなどを判別し、判別結果を制御装置26に出力する。
なお、監視装置36は、障害物検出装置38としてレーザユニットに代えて或いは加えてレーザユニットとは別の測距センサを有していてもよい。例えば、監視装置36は、音波(超音波)によって車体5の周辺の障害物を検出する1つ以上のソナーを含むソナーユニット(障害物検出装置)を有していてもよい。この場合、ソナーユニットは、例えば、農業機械1の前部、後部、左側部及び右側部に設けられ、車体5付近のほぼ全周領域にわたって近距離に存在する障害物を検出する。
また、制御装置26には、画像処理装置41と監視制御装置(監視ECUという)42とが接続されている。
画像処理装置41には、カメラユニット39が接続されている。画像処理装置41は、カメラユニット39が撮影した画像を処理し、その結果を制御装置26に出力する。
監視ECU42は、CPU、電気回路、電子回路等で構成されている。監視ECU42は、制御装置26から障害物の検出結果を取得し、その障害物の検出結果に基づいて自動走行を制御する。例えば、監視装置36が障害物を検出していない場合は自動走行を継続して行い、監視装置36が障害物を検出した場合に自動走行を停止する。より具体的には、監視装置36が障害物を検出した場合に、監視ECU42は、障害物と農業機械1との距離が予め定められた距離以下である場合に、農業機械1の走行を停止することにより自動走行を停止する。
ここで、監視装置36が障害物を検出した場合(車体5に障害物が接近した状態にあると判別した場合)に監視ECU42が実行する制御について説明する。監視ECU42は、当該監視ECU42に接続された制御装置26を介して、変速装置60、前後進切換装置61、PTOクラッチ62、ブレーキ装置63の動作を制御する。具体的には、監視ECU42は、変速装置60を減速側に作動させて車速を低下させる。また、監視ECU42は、前後進切換装置61を中立状態に切り換えるとともに、ブレーキ装置63を作動させる。これにより、農業機械1の自動走行が停止される。さらに、監視ECU42は、PTOクラッチ62をオフ状態に切り換えて、農業機械1のPTO軸から作業装置への動力伝達を遮断する。これにより、作業装置の駆動が停止される。
図1、図23に示すように、農業機械1は、車体5の周囲で点灯するランプを備えており、当該ランプは照明灯(ワークランプ)81と積層表示灯85を含む。照明灯81は、夕暮れ時や夜間等に作業をする際などにおいて、車体5の周辺を照らすランプであり、作業灯とも称される。照明灯81は、車体5の前方、側方、及び後方を照らす事が出来る。詳しくは、照明灯81は、車体5の前方を照らす前照射灯82と、車体5の側方(幅方向外方)を照らす側方照射灯83と、車体5の後方を照らす後方照射灯84と、を含む。
積層表示灯85は、自動走行モードの車体5の運転状況などを外部から視認可能に表示する表示灯である。積層表示灯85は、表示部85a,85b,85cを有している。第1表示部85aは、車体5が自動走行モードである場合に点灯し、第2表示部85bは、車体5が自動走行モードによる一時停止中に点灯する。また、第3表示部85cは、車体5が自動走行モードによる緊急停止中に点灯し、位置検出装置の測位衛星からの受信信号の受信が不安定な状態に点滅する。
図2は、キャビン9の骨組みを構成するフレーム(キャビンフレーム)44を示している。キャビンフレーム44は、複数の支柱45と支持フレーム49とを有している。複数の支柱45は、一対の前支柱(フロントピラー)46と、一対の中間支柱(センタピラー、クォータピラー)47と、一対の後支柱(リヤピラー)48と、を含む。
一対の前支柱46は、キャビン9の前部に位置する。一対の前支柱46は、第1前支柱46L及び第2前支柱46Rを含む。第1前支柱46Lは、キャビンフレーム44(キャビン9)の前部の車体幅方向B3の一方側(左側)に位置する。第2前支柱46Rは、キャビンフレーム44(キャビン9)の前部の車体幅方向B3の他方側(右側)に位置する。
一対の後支柱48は、キャビン9の後部に位置する。一対の後支柱48は、第1後支柱48L及び第2後支柱48Rを含む。第1後支柱48Lは、キャビンフレーム44の後部の車体幅方向B3の一方側(左側)に位置する。第2後支柱48Rは、キャビンフレーム44の後部の車体幅方向B3の他方側(右側)に位置する。
一対の中間支柱47は、一対の前支柱46と一対の後支柱48との間に位置している。一対の中間支柱47は、第1中間支柱47L及び第2中間支柱47Rを含む。第1中間支柱47Lは、キャビンフレーム44の一側面(左側面)の前後方向A3の中途部に位置する。第2中間支柱47Rは、キャビンフレーム44の他側面(右側面)の前後方向A3の中途部に位置する。
支持フレーム49は、一対の前支柱46の上部同士、一対の中間支柱47の上部同士、一対の後支柱48の上部同士をそれぞれ連結する。支持フレーム49には、ルーフ16が取り付けられる。支持フレーム49は、ルーフ16の前部から後部に亘ってルーフ16を支持する。支持フレーム49は、フロント支持フレーム49Aと、第1サイド支持フレーム49Lと、第2サイド支持フレーム49Rと、リヤ支持フレーム49Bとを有する。
フロント支持フレーム49Aは、第1前支柱46Lと第2前支柱46Rの上部同士を連結し、ルーフ16の前部を支持する。第1サイド支持フレーム49Lは、第1前支柱46Lと第1中間支柱47Lの上部同士を連結し、ルーフ16の車体幅方向B3の一方側(左側)を支持する。第2サイド支持フレーム49Rは、第2前支柱46Rと第2中間支柱47Rの上部同士を連結し、ルーフ16の車体幅方向B3の他方側(右側)を支持する。リヤ支持フレーム49Bは、第1中間支柱47Lと第2中間支柱47Rの上部同士及び第1後支柱48Lと第2後支柱48Rの上部同士を連結し、ルーフ16の後部を支持する。
支持フレーム49は、前部フレーム50と後部フレーム52とを有する。前部フレーム50は、第1サイド支持フレーム49Lと第2サイド支持フレーム49Rとにわたって設けられている。前部フレーム50は、一方側が第1補強フレーム51Lによってフロント支持フレーム49Aに連結され、他方側が第2補強フレーム51Rによってフロント支持フレーム49Aに連結されている。後部フレーム52は、リヤ支持フレーム49Bの左の前端部と右の前端部の間に架設されている。
図23に示すように、キャビン9は、フロントガラス12と、リヤガラス13と、クォータガラス(リヤサイドガラス)15と、を有している。フロントガラス12は、第1前支柱46Lと第2前支柱46Rとの間に配置されている。リヤガラス13は、第1後支柱48Lと第2後支柱48Rとの間に配置されている。リヤガラス13の上端は、リヤ支持フレーム49Bに揺動可能に取り付けられており、開閉自在である。クォータガラス15は、第1中間支柱47Lと第1後支柱48Lとの間、第2中間支柱47Rと第2後支柱48Rとの間にそれぞれ配置されている。
キャビン9は、左側と右側に開閉可能な乗降ドア14を有する。左側の乗降ドア14は、第1中間支柱47Lに取り付けられている。右側の乗降ドア14は、第2中間支柱47Rに取り付けられている。
キャビン9のルーフ16は、フロント支持フレーム49A、リヤ支持フレーム49B、第1サイド支持フレーム49L、第2サイド支持フレーム49Rに支持されている。図3、図4に示すように、ルーフ16は、インナルーフ16Aとアウタルーフ16Bを有している。インナルーフ16Aは、ルーフ16の下部に配置されており、ルーフ16の下面を構成している。アウタルーフ16Bは、インナルーフ16Aの上部を覆うように配置されており、ルーフ16の上面を構成している。アウタルーフ16Bは、上部材16B1と下部材16B2とから構成されている。上部材16B1は、アウタルーフ16Bの上面を構成している。下部材16B2は、アウタルーフ16Bの下面を構成している。
図3~図8、図24に示すように、ルーフ16(アウタルーフ16B)の上面には、切欠き部90が形成されている。切欠き部90は、ルーフ16を上下方向に切り欠くことで形成されており、ルーフ16の後縁部から前方に向かって凹んでいる窪みである。本実施形態において、切欠き部90は、ルーフ16の後縁部の車体幅方向B3の中央に形成されている。
図5に示すように、切欠き部90の後側における車体幅方向B3の長さは、切欠き部90の前側における車体幅方向B3の長さよりも長い。即ち、切欠き部90は、前方から後方に向かうにつれて車体幅方向B3の長さが広くなっており、平面視で後方に向けて末広がりの形状(平面視で等脚台形状)である。なお、切欠き部90は、切欠き部90の後側における車体幅方向B3の長さと、切欠き部90の前側における車体幅方向B3の長さとが同一である形状(平面視で長方形状)であってもよい。
また、図4に示すように、切欠き部90が設けられたルーフ16の後部は、前方から後方に向かうにつれて、上下方向の厚みが小さくなるように形成されている。言い換えれば、切欠き部90が設けられたルーフ16の後部は、前方から後方に向かうにつれて、側方
視で先細り形状となっている。
図5~図7に示すように、切欠き部90は、上部材16B1に形成された第1側内壁90a、第2側内壁90b、第1傾斜壁90cと、下部材16B2に形成された第3側内壁90d、第4側内壁90e、第2傾斜壁90fを有している。
第1側内壁90aは、切欠き部90の左側上部を形成する壁部である。第1側内壁90aは、上部材16B1の外縁部において、左上方から右下方に向かって傾斜しており壁面が右上方を向いている。
第2側内壁90bは、切欠き部90の右側上部を形成する壁部である。第2側内壁90bは、上部材16B1の外縁部において、右上方から左下方に向かって傾斜しており壁面が左上方を向いている。第1側内壁90aと第2側内壁90bは、車体幅方向B3において離間して配置されている。
第1側内壁90aの下端には、切欠き部90の左縁の上部を構成する第1縁部90a1が形成されている。第2側内壁90bの下端には、切欠き部90の右縁の上部を構成する第2縁部90b1が形成されている。
第1傾斜壁90cは、切欠き部90の前側上部を形成する壁部である。第1傾斜壁90cは、上部材16B1の上面から後下方に向かって傾斜しており、壁面が後上方を向いている。つまり、第1傾斜壁90cは、前上方から後下方に向かって傾斜している(図4参照)。第1傾斜壁90cの下端には、切欠き部90の前縁の上部を構成する第3縁部90c1が形成されている。第3縁部90c1は、車体幅方向B3に延びており、第1縁部90a1と第2縁部90b1とを連絡している。
第1傾斜壁90cの左側は、第1側内壁90aの前側と連結されており、第1傾斜壁90cの右側は、第2側内壁90bの前側と連結されている。これにより、第1側内壁90a、第2側内壁90b、及び第1傾斜壁90cは、連続した壁面を形成し、且つ窪みを形成している。
第3側内壁90dは、切欠き部90の左側下部を形成する壁部である。第3側内壁90dは、下部材16B2の外縁部において、左上方から右下方に向かって傾斜しており、壁面が右上方を向いている。第3側内壁90dの上端には、切欠き部90の左縁の下部を構成する第4縁部90d1が形成されている。
第4側内壁90eは、切欠き部90の右側下部を形成する壁部である。第4側内壁90eは、下部材16B2の外縁部において、右上方から左下方に向かって傾斜しており壁面が左上方を向いている。第3側内壁90dと第4側内壁90eは、車体幅方向B3において離間して対向配置されている。第4側内壁90eの上端には、切欠き部90の右縁の下部を構成する第5縁部90e1が形成されている。
第2傾斜壁90fは、切欠き部90の前側下部を形成する壁部である。第2傾斜壁90fは、下部材16B2の下面から上後方に向かって傾斜しており、壁面が後下方を向いている。つまり、第2傾斜壁90fは、前下方から後上方に向かって傾斜している(図4参照)。第2傾斜壁90fの上端には、切欠き部90の前縁の下部を構成する第6縁部90f1が形成されている。第6縁部90f1は、車体幅方向B3に延びており、第4縁部90d1と第5縁部90e1とを連絡している。第2傾斜壁90fの左側は、第3側内壁90dの前側と連結されており、第2傾斜壁90fの右側は、第4側内壁90eの前側と連結されている。このため、第3側内壁90d、第4側内壁90e、及び第2傾斜壁90fは、連続した壁面を形成し、且つ窪みを形成している。
図4、図6、図8に示すように、切欠き部90が形成する窪み(空間)には、車体5の後部に設けられた監視装置36を支持する支持部材100の上下方向の中途部が配置される。支持部材100は、切欠き部90が形成する窪み(空間)を通過するように、切欠き部90の下方から上方にわたって延びている。
以下、車体5の後部に設けられた監視装置36について詳しく説明する。
図8に示すように、車体5の後部に設けられた監視装置36は、障害物検出装置(レーザユニット)38及びカメラユニット39である。障害物検出装置(レーザユニット)38は、障害物を検出可能な検出部38aを有する。検出部38aは、検出波(光波)を照
射する照射部と、障害物に当たって反射した検出波を受信する受信部とを含む。
監視装置36は、支持部材100によって支持されている。図4、図23等に示すように、支持部材100は、キャビン9の後上部から斜め上後方に向けて延びている。支持部材100に支持された監視装置36は、斜め下後方を向いて配置されている。具体的には、支持部材100に支持された障害物検出装置(レーザユニット)38は、検出部38aが斜め下後方に検出波を照射可能な方向を向いている。支持部材100に支持されたカメラユニット39は、車体5の斜め下後方を撮影可能な方向を向いている。
図4に示すように、支持部材100は、少なくとも検出部38aがルーフ16の上端16aよりも上方に位置する高さに、障害物検出装置38を支持可能である。支持部材100により支持された障害物検出装置38の検出部38aの下端は、ルーフ16の上端16aよりも上方に位置する。つまり、支持部材100により支持された障害物検出装置38の検出部38aは、全体がルーフ16の上端16aよりも上方に位置する。また、支持部材100により支持された障害物検出装置38の検出部38aは、全体がルーフ16の後端よりも後方に位置する。
図4に示すように、検出部38aの上端とルーフ16の上端16aとの間の上下方向の距離D1は、アウタルーフ16Bの上下方向の最大厚みT1よりも大きいことが好ましい。また、検出部38aの下端とルーフ16の上端16aとの間の上下方向の距離D2は、アウタルーフ16Bの上部材16B1の上下方向の最大厚みT2(図23参照)よりも大きいことが好ましい。また、検出部38aの下端とルーフ16の上端16aとの間の上下方向の距離D2は、検出部38aの上端と下端との間の距離(D1-D2)の2倍以上(例えば3倍以上)であることが好ましい。
図25に示すように、支持部材100は、検出部38aが上昇位置にある作業装置70よりも後方にある障害物を検出可能な高さに、障害物検出装置38を支持可能である。この場合、検出部38aから照射される検出波W1は、上昇位置にある作業装置70を越えて地面に到達することができる。
図25に示す実施形態の場合、作業装置70は、圃場に対して複数の異なる作業(耕起・砕土・播種)を行うことが可能な作業装置である。この作業装置70は、複数の異なる作業を行う部分が前後方向に並んで配置されている。このような作業装置70は、前後方向の長さが長く且つ地面からの高さが高い。具体的には、作業装置70の高さは、農業機械1の車高(地面からルーフ16の上端16aまでの高さ)の半分以上であって、後輪3の高さよりも高い。また、作業装置70の前後方向の長さは、農業機械1の前後方向の長さ(ボンネット8の前端から後輪3の後端までの長さ)の半分以上であって、後輪3の前後方向の長さよりも長い。
このような作業装置70を用いた場合、検出部38aの地面からの高さが低いと、検出波が作業装置70によって遮られるため、作業装置70よりも後方にある障害物を検出することができない。本発明によれば、支持部材100によって検出部38aが高い位置に支持されるため、作業装置70よりも後方にある障害物を検出することが可能となる。支持部材100の高さは、作業装置70の種類に応じて変更することができる。
図6等に示すように、支持部材100は、カメラユニット39をルーフ16よりも下方に位置する高さに支持している。従って、支持部材100は、障害物検出装置(レーザユニット)38をルーフ16よりも上方に位置する高さに支持し、カメラユニット39をルーフ16よりも下方に位置する高さに支持している。言い換えれば、支持部材100は、2つの異なる種類の監視装置36(障害物検出装置38、カメラユニット39)を、ルーフ16の上方と下方とに隔てて支持している。
図8~図11に示すように、支持部材100は、キャビン9の後上部に設けられた取付構造体110に取り付けられている。図8、図9に示すように、キャビン9のリヤ支持フレーム49Bには、第1ブラケット131と第2ブラケット132が設けられている。第1ブラケット131は、リヤ支持フレーム49Bの左部から後方に延びている。第2ブラケット132は、リヤ支持フレーム49Bの右部から後方に延びている。
図8~図12に示すように、取付構造体110は、第1取付板111と第2取付板11
2と連結ステー113とを有する。第1取付板111は、取付構造体110の左端に位置している。第1取付板111は、ボルト等の取付具によって第1ブラケット131に取り付けられる。第2取付板112は、取付構造体110の右端に位置している。第2取付板112は、ボルト等の取付具によって第2ブラケット132に取り付けられる。連結ステー113は、車体幅方向B3に延びており、第1取付板111と第2取付板112とを連結している。図8、図9に示すように、連結ステー113は、リヤ支持フレーム49Bの後方に配置されている。
図8、図9に示すように、第1ブラケット131には、第1照明支持体120が取り付けられている。第2ブラケット132には、第2照明支持体121が取り付けられている。第1照明支持体120は、第1ブラケット131から左方に延びている。第2照明支持体121は、第2ブラケット132から右方に延びている。第1照明支持体120及び第2照明支持体121は、車体5の後方を照らす照明灯81である後方照射灯84を支持する。第1照明支持体120及び第2照明支持体121には、後方照射灯84以外のものを取り付けることが可能であり、例えば、反射板等を取り付けることができる。
連結ステー113には、第1取付部114及び第2取付部115が設けられている。第1取付部114は、連結ステー113の左部から上方に延びている。第2取付部115は、連結ステー113の右部から上方に延びている。第1取付部114には、第1接続具116がボルト等の取付具によって取り付けられている。第1接続具116は、第1取付部114から上方に延びている。第2取付部115には、第2接続具117がボルト等の取付具によって取り付けられている。第2接続具117は、第2取付部115から上方に延びている。
図8に示すように、第1接続具116の上部及び第2接続具117の上部は、キャビン9のアウタルーフ16Bの下部材16B2に取り付けられている。第1接続具116の上部は、下部材16B2の左部の下面にボルト等の取付具によって取り付けられている。第2接続具117の上部は、下部材16B2の右部の下面にボルト等の取付具によって取り付けられている。これにより、連結ステー113が第1接続具116及び第2接続具117を介してルーフ16の下部材16B2と接続されている。
図8、図9に示すように、第1取付部114には、第1ステー118が取り付けられている。第2取付部115には、第2ステー119が取り付けられている。第1ステー118は、第1アンテナ133を支持している。第2ステー119は、第2アンテナ134を支持している。第1アンテナ133及び第2アンテナ134は、農業機械1と、他の農業機械又は他の機器との通信を可能とするために設けられている。
図9~図12等に示すように、支持部材100は、連結ステー113に固定されている。図10~図12に示すように、支持部材100は、基部101、延長部102、上取付部103、下取付部104、カバー105を有する。
基部101は、連結ステー113の車体幅方向B3の中央に固定されている。基部101は、左基板101a、右基板101b、後基板101cを有する。左基板101aと右基板101bとは、車体幅方向B3に間隔をあけて平行に配置され、連結ステー113から後方に向けて延びている。後基板101cは、左基板101aの後部と右基板101bの後部とを連結している。左基板101a及び右基板101bには、幅方向内方に向けて突出する円柱状の突出ピン101dが設けられている。また、左基板101a及び右基板101bには、突出ピン101dの後方に貫通孔101eが形成されている。貫通孔101eは、略上下方向に長い長孔である(図12参照)。具体的には、貫通孔101eは、突出ピン101dの中心を中心点とした円弧状の長孔である。
延長部102は、基部101から斜め上後方に向けて延びている。延長部102は、左延長部102a、右延長部102b、上連結部102c、下連結部102d、中間連結部102eを有する。
左延長部102aと右延長部102bとは、車体幅方向B3に間隔をあけて平行に配置されており、基部101から斜め上後方に向けて延びている。左延長部102aの上端と右延長部102bの上端とは、上連結部102cにより連結されている。
上連結部102cには、当該上連結部102cの左部の前端から上方に向けて屈曲した第1曲げ部102gと、当該上連結部102cの右部の前端から上方に向けて屈曲した第2曲げ部102hとが設けられている。
左延長部102aの下部と右延長部102bの下部とは、下連結部102dにより連結されている。左延長部102aの上下方向の中途部と右延長部102bの上下方向の中途部とは、中間連結部102eにより連結されている。
左延長部102a及び右延長部102bの下部には、それぞれ係止爪102fが設けられている。左延長部102aに設けられた係止爪102fは、左基板101aに設けられた突出ピン101dに係止される。右延長部102bに設けられた係止爪102fは、右基板101bに設けられた突出ピン101dに係止される。左延長部102aの下部と右延長部102bの下部には、それぞれ貫通孔102iが形成されており、これらの貫通孔102iにボルトBL1,BL2が挿通されている。
ボルトBL1は、左延長部102aに形成された貫通孔102iと、左基板101aに形成された貫通孔101eに挿通されており、当該ボルトBL1にナットが螺合されている。ボルトBL2は、右延長部102bに形成された貫通孔102iと、右基板101bに形成された貫通孔101eに挿通されており、当該ボルトBL2にナットが螺合されている。これにより、左延長部102aの下部が左基板101aに取り付けられ、右延長部102bの下部が右基板101bに取り付けられている。
ここで、貫通孔101eは円弧状の長孔であるため、当該長孔に沿ってボルトBL1、BL2の位置をずらすことによって、延長部102を突出ピン101dを支点として回動(傾動)させることができる(図13の矢印X1参照)。これにより、基部101に対する延長部102の傾きを変化させることができる(図13の仮想線参照)。その結果、水平方向に対する延長部102の傾斜角度を変更することができる。延長部102の傾斜角度を変更することによって、検出部38aの高さ及び角度(検出波の照射角度)を調整することができる。
上取付部103には、障害物検出装置(レーザユニット)38が取り付けられる。上取付部103は、台板部103aと、台板部103aの前端から屈曲して上方に向けて延びる上曲げ部103bと、上曲げ部103bの上端から屈曲して後方に向けて延びる後曲げ部103cと、を有する。台板部103aの上面には、障害物検出装置38がボルト等によって固定されている。
台板部103aは、上連結部102cの上面に載置されてボルト等により固定されている。上曲げ部103bの左部は、延長部102の第1曲げ部102gにボルトBL3等によって取り付けられている。上曲げ部103bの右部は、延長部102の第2曲げ部102hにボルトBL4等によって取り付けられている。これにより、上取付部103が延長部102の上部に取り付けられ、障害物検出装置38が延長部102の上方に支持されている。後曲げ部103cは、検出部38aの上方を覆う。
カバー105は、障害物検出装置38の少なくとも検出部38aの上方を覆う。カバー105は、第1部位105a、第2部位105b、第3部位105c、第4部位105dを有する。第1部位105aは、後曲げ部103cの上方に配置されている。第1部位105aは、検出部38aの上方に配置されており、検出部38aの上方の全域(検出部38aの上方に重なる範囲の全域)を覆う。第1部位105aは、前方から後方に向かうにつれて低くなるように、水平方向に対して傾斜している。第1部位105aの縁部(後縁、左縁、右縁)には、当該縁部から下方に延びる下延部105fが設けられている。第2部位105bは、検出部38aの一側方(左方)に配置されており、検出部38aの左方の前部を覆う。第3部位105cは、検出部38aの他側方(右方)に配置されており、検出部38aの右方の前部を覆う。第4部位105dは、検出部38aの前方に配置されており、検出部38aの前方の全域(検出部38aの前方に重なる範囲の全域)を覆う。第4部位105dは、下方から上方に向かうにつれて後方に移行するように、垂直(鉛直)面に対して傾斜している。第4部位105dは、上取付部103の上曲げ部103bにボルトBL5等によって取り付けられている。
検出部38aは、照射部が後方(斜め下後方)に向けて検出波を照射し、受信部が障害物に当たって反射して後方(斜め下後方)から届く検出波を受信する。検出部38aの後方(斜め下後方)は、カバー105により覆われておらず、開放されている。そのため、カバー105は、検出部38aの照射部からの検出波の照射及び受信部による検出波の受信を阻害しない。一方、カバー105は、後方(斜め下後方)以外の方向から検出部38aに向かう光(特に、上方から照らす太陽光)を遮ることができる。そのため、太陽光等の外乱光が検出部38aに到達することを抑制することができ、外乱光に起因する検出部38aによる障害物の検出精度の低下を防止できる。
カバー105は黒色とすることが好ましい。カバー105を黒色とすることによって、カバー105が太陽光を反射させにくくなり、カバー105で反射した光が検出部38aに到達することを防止することができる。
下取付部104には、カメラユニット39が取り付けられる。下取付部104は、基部101に取り付けられている。下取付部104は、第1部材104Aと第2部材104Bとを有する。第1部材104Aは、基部101の後基板101cの後面に当接する当接部位104aと、当接部位104aの左端から後方に延びる左後延部位104bと、当接部位104aの右端から後方に延びる右後延部位104cとを有する。左後延部位104b及び右後延部位104cには、それぞれ複数の貫通孔が形成されている。当接部位104aは、溶接等によって後基板101cに固定されている。第2部材104Bは、左板部104dと右板部104eと上板部104fとを有する。左板部104dと右板部104eとは、車体幅方向B3に間隔をあけて平行に配置されている。上板部104fは、左板部104dの上端と右板部104eの上端とを連結している。左板部104dと右板部104eとの間であって且つ上板部104fの下方には、カメラユニット39が取り付けられている。カメラユニット39の上方、左方、右方は、第2部材104Bにより覆われている。
図12に示すように、左板部104d及び右板部104eには、それぞれ貫通孔104gが形成されている。左板部104dに形成された貫通孔104gと左後延部位104bに形成された貫通孔にボルトBL6を挿通し、右板部104eに形成された貫通孔と右後延部位104cに形成された貫通孔にボルトBL7を挿通し、ボルトBL6,BL7にナットを螺合することにより、下取付部104が基部101に取り付けられる。貫通孔104gは、長孔とすることができる。この場合、当該長孔に沿ってボルトBL6,BL7の位置をずらすことによって、基部101に対する下取付部104の傾きを変化させることができる。これにより、カメラユニット39の角度を調整することができる。
図14~図18は、支持部材100の別の実施形態(第二実施形態)を示している。以下、説明の便宜上、上述した支持部材100の実施形態を第一実施形態と称する。尚、図14~図18では、下取付部104の第2部材104B及びカメラユニット39が省略されているが、これらの構成(取付構造等)は第一実施形態と同じである。
第二実施形態の支持部材100は、基部101、延長部102、上取付部103、下取付部104、カバー105、中間取付部106を有する。以下、これらの構成要素について、上述した第一実施形態と異なる点を中心に説明し、共通する点については説明を省略する。
図16等に示すように、基部101の左基板101a及び右基板101bには、幅方向内方に向けて突出する円柱状の第1突出ピン101fが設けられている。また、左基板101a及び右基板101bには、それぞれ前部貫通孔101gと後部貫通孔101hが形成されている。前部貫通孔101gと後部貫通孔101hは、第1突出ピン101fの後方に形成されている。前部貫通孔101gは、左基板101aの前部及び右基板101bの前部に形成されている。後部貫通孔101hは、左基板101aの後部及び右基板101bの後部に形成されている。前部貫通孔101gは、略上下方向に長い長孔である。具体的には、前部貫通孔101gは、後部貫通孔101hの中心を中心点とした円弧状の長孔である。但し、後部貫通孔101hを省略して、前部貫通孔101gを第1突出ピン101fの中心を中心点とした円弧状の長孔としてもよい。
延長部102は、下延長部122と上延長部123とを有する。
下延長部122は、左下部材122a、右下部材122b、左中継部材122c、右中継部材122d、下連結部材122eを有する。左下部材122aと右下部材122bとは、車体幅方向B3に間隔をあけて平行に配置されている。左下部材122aの下部と右下部材122bの下部とは、下連結部材122eにより連結されている。左下部材122a及び右下部材122bの下部には、それぞれ下係止爪122fが設けられている。左下部材122aに設けられた下係止爪122fは、左基板101aに設けられた第1突出ピン101fに係止される。右下部材122bに設けられた下係止爪122fは、右基板101bに設けられた第1突出ピン101fに係止される。
左下部材122aの下部と右下部材122bの下部には、それぞれ前貫通孔122gと後貫通孔122hが形成されている。左下部材122aの前貫通孔122gと左基板101aの前部貫通孔101gにはボルトBL8が挿通され、当該ボルトBL8にナットが螺合されている。左下部材122aの後貫通孔122hと左基板101aの後部貫通孔101hにはボルトBL9が挿通され、当該ボルトBL9にナットが螺合されている。右下部材122bの前貫通孔122gと右基板101bの前部貫通孔101gにはボルトBL10が挿通され、当該ボルトBL10にナットが螺合されている。右下部材122bの後貫通孔122hと右基板101bの後部貫通孔101hにはボルトBL11が挿通され、当該ボルトBL11にナットが螺合されている。これにより、左下部材122aの下部が左基板101aに取り付けられ、右下部材122bの下部が右基板101bに取り付けられている。
ここで、前部貫通孔101gは円弧状の長孔であるため、当該長孔に沿ってボルトBL8,BL10の位置をずらすことによって、左下部材122aをボルトBL9,BL11を支点として(後部貫通孔101hを省略した場合は、第1突出ピン101fを支点として)回動(傾動)させることができる(図17の矢印X3参照)。これにより、基部101に対する延長部102の傾きを変化させることができる。その結果、水平方向に対する延長部102の傾斜角度を変更することができる。延長部102の傾斜角度を変更することによって、検出部38aの高さ及び角度(検出波の照射角度)を調整することができる。
左中継部材122cは、左下部材122aの内面(右面)の上部に固定されており、当該上部から上方に突出している。右中継部材122dは、右下部材122bの内面(左面)の上部に固定されており、当該上部から上方に突出している。左中継部材122cの上部には、貫通孔122i、122jが形成されている。貫通孔122iは、左中継部材122cの前上部に形成されている。貫通孔122jは、左中継部材122cの後上部に形成されている。右中継部材122dの上部には、貫通孔122k、122mが形成されている。貫通孔122kは、右中継部材122dの前上部に形成されている。貫通孔122mは、右中継部材122dの後上部に形成されている。
上延長部123は、左板123a、右板123b、上板123c、上連結部材123d、左接続部材123e、右接続部材123fを有する。左板123aと右板123bとは、車体幅方向B3に間隔をあけて平行に配置されている。上板123cは、左板123aの上部と右板123bの上部とを接続している。左板123a、右板123b、上板123cは、1枚の板材を折り曲げて形成されている。左板123aの下部と右板123bの下部とは、上連結部材123dにより連結されている。左板123aの下部及び右板123bの下部には、それぞれ前側貫通孔123gと後側貫通孔123hが形成されている。後側貫通孔123hは、略上下方向に長い長孔である。当該長孔は上延長部123の長さ方向(斜め上後方)に向けて長く延びている。
図14、図15に示すように、左下部材122aの上縁と左板123aの下縁とを当接させることにより、左下部材122aと左板123aとが同じ方向(斜め上後方)に延びるように配置される。同様に、右下部材122bの上縁と右板123bの下縁とを当接させることにより、右下部材122bと右板123bとが同じ方向(斜め上後方)に延びるように配置される。この状態で、左板123aの前側貫通孔123gと左中継部材122
cの貫通孔122iとにボルトBL12を挿通し、左板123aの後側貫通孔123hと左中継部材122cの貫通孔122jとにボルトBL13を挿通し、当該ボルトBL12,BL13にナットを螺合することにより、左下部材122aと左板123aとが左中継部材122cを介して連結される。同様に、右板123bの前側貫通孔123gと右中継部材122dの貫通孔122kとにボルトBL14を挿通し、右板123bの後側貫通孔123hと右中継部材122dの貫通孔122mとにボルトBL15を挿通し、当該ボルトBL14,BL15にナットを螺合することにより、右下部材122bと右板123bとが右中継部材122dを介して連結される。
左接続部材123eは、左板123aの外面(左面)の上部に固定されており、当該上部から前上方に突出している。右接続部材123fは、右板123bの外面(右面)の上部に固定されており、当該上部から前上方に突出している。左接続部材123eと右接続部材123fは、車体幅方向B3に間隔をあけて平行に配置されている。左接続部材123eと右接続部材123fとは、連結体123iにより連結されている。
左接続部材123e及び右接続部材123fには、幅方向内方に向けて突出する円柱状の第2突出ピン123jが設けられている。また、左接続部材123e及び右接続部材123fには、第2突出ピン123jの後方に貫通孔123kが形成されている。図16に示すように、貫通孔123kは、略上下方向に長い長孔である。具体的には、貫通孔123kは、第2突出ピン123jの中心を中心点とした円弧状の長孔である。
中間取付部106は、上板部106a、左下曲げ部106b、右下曲げ部106c、連結材106d、左上曲げ部106e、右上曲げ部106fを有する。上板部106aの上面には、上取付部103が載置される。左下曲げ部106bは、上板部106aの左端から屈曲して下方に向けて延びている。右下曲げ部106cは、上板部106aの右端から屈曲して下方に向けて延びている。左下曲げ部106bと右下曲げ部106cは、車体幅方向B3に間隔をあけて平行に配置されている。左下曲げ部106bと右下曲げ部106cとは、連結材106dにより連結されている。左上曲げ部106eは、上板部106aの前端の左部から屈曲して上方に向けて延びている。右上曲げ部106fは、上板部106aの前端の右部から屈曲して上方に向けて延びている。
左下曲げ部106b及び右下曲げ部106cの下部には、それぞれ第2係止爪106gが設けられている。左下曲げ部106bに設けられた第2係止爪106gは、左接続部材123eに設けられた第2突出ピン123jに係止される。右下曲げ部106cに設けられた第2係止爪106gは、右接続部材123fに設けられた第2突出ピン123jに係止される。また、左下曲げ部106bと右下曲げ部106cには、それぞれ貫通孔106hが第2係止爪106gの後方に形成されており、これらの貫通孔106hにボルトBL16,BL17が挿通されている。
ボルトBL16は、左接続部材123eに形成された貫通孔123kと、左下曲げ部106bに形成された貫通孔106hに挿通されており、当該ボルトBL16にナットが螺合されている。ボルトBL17は、右接続部材123fに形成された貫通孔123kと、右下曲げ部106cに形成された貫通孔106hに挿通されており、当該ボルトBL17にナットが螺合されている。これにより、左下曲げ部106bが左接続部材123eに接続され、右下曲げ部106cが右接続部材123fに接続されている。その結果、中間取付部106が延長部102(上延長部123)に取り付けられている。
ここで、貫通孔123kは円弧状の長孔であるため、当該長孔に沿ってボルトBL16,BL17の位置をずらすことによって、中間取付部106を第2突出ピン123jを支点として回動(傾動)させることができる(図17の矢印X4参照)。これにより、延長部102(上延長部123)に対する中間取付部106の傾きを変化させることができる。その結果、延長部102(上延長部123)に対する検出部38aの角度を調整することができる。
上記したように、第二実施形態の支持部材100は、当該支持部材100の中途部を屈曲可能とする部位(長孔101g、長孔123k)を複数(2つ)有しており、当該部位を屈曲することによって検出部38aの水平方向に対する角度を調整することができる(
図17の矢印X3,X4参照)。そのため、検出部38aの角度(検出波の照射方向)を所望の方向に容易に調整することができる。また、検出部38aの高さを微調整することもできる。後述する第二実施形態の支持部材100についても同様である。
上取付部103には、障害物検出装置(レーザユニット)38が取り付けられる。図16に示すように、上取付部103は、台板部103aと、台板部103aの前端から屈曲して上方に向けて延びる上曲げ部103bと、上曲げ部103bの上端から屈曲して後方に向けて延びる後曲げ部103cと、を有する。台板部103aの上面には、障害物検出装置38がボルト等によって固定されている。
台板部103aは、上板部106aの上面に載置されている。上曲げ部103bの左部は、中間取付部106の左上曲げ部106eにボルトBL19によって取り付けられている。上曲げ部103bの右部は、中間取付部106の右上曲げ部106fにボルトBL20によって取り付けられている。これにより、上取付部103が中間取付部106の上部に取り付けられ、障害物検出装置38が中間取付部106の上方に支持されている。後曲げ部103cは、検出部38aの上方を覆う。
カバー105は、障害物検出装置38の少なくとも検出部38aの上方を覆う。カバー105は、第1部位105a、第2部位105b、第3部位105c、第4部位105d、第5部位105eを有する。第1部位105aは、検出部38aの上方に配置されており、検出部38aの上方の全域(検出部38aの上方に重なる範囲の全域)を覆う。第1部位105aは、前方から後方に向かうにつれて低くなるように、水平方向に対して傾斜している。第1部位105aの縁部(前縁、後縁、左縁、右縁)には、当該縁部から下方に延びる下延部105fが設けられている。第1部位105aは、検出部38aの上方において、当該検出部38aよりも前方に延びる前方領域105a1と、当該検出部38aよりも後方に延びる後方領域105a2と、を有する。後方領域105a2は、前方領域105a1よりも前後方向の長さが長く形成されている。
第2部位105bは、検出部38aの一側方(左方)に配置されており、検出部38aの左方の全域(検出部38aの左方に重なる範囲の全域)を覆う。第3部位105cは、検出部38aの他側方(右方)に配置されており、検出部38aの右方の全域(検出部38aの右方に重なる範囲の全域)を覆う。第4部位105dは、検出部38aの前方に配置されており、検出部38aの前方の全域(検出部38aの前方に重なる範囲の全域)を覆う。第4部位105dは、下方から上方に向かうにつれて後方に移行するように、垂直(鉛直)面に対して傾斜している。第4部位105dは、中間取付部106の左上曲げ部106e及び右上曲げ部106fにボルトBL18によって取り付けられている。第5部位105eは、検出部38aの斜め下後方に配置されている。第5部位105eは、車体幅方向B3に延びており、第2部位105bと第3部位105cとを連結している。
図15に示すように、第1部位105aと第5部位105eとの間には、検出部38aを露出させて検出波を通過可能とする空間S1が形成されている。検出部38aは、照射部が後方(斜め下後方)に向けて検出波を照射し、受信部が障害物に当たって反射して後方(斜め下後方)から届く検出波を受信する。このとき、検出波は、空間S1を通過して検出部38aに入出力される。そのため、カバー105は、検出部38aの照射部からの検出波の照射及び受信部による検出波の受信を阻害しない。
カバー105の第1部位105a~第4部位105dは、後方(斜め下後方)以外の方向から検出部38aに向かう光を遮ることができる。また、第5部位105eは、検出波を遮ることなく、斜め下後方から検出部38aに向かう光を遮ることができる。さらに、第1部位105aの後方領域105a2は、上後方から検出部38aに向かう光を遮ることができる。そのため、太陽光等の外乱光が検出部38aに到達することを効果的に抑制することができ、検出部38aによる障害物の検出精度の低下を防止できる。
図17に示すように、第二実施形態の支持部材100は、第1姿勢(仮想線で示す姿勢)と、第1姿勢に対して傾斜した第2姿勢(実線で示す姿勢)とに姿勢変更可能である。図18に示すように、支持部材100は、第1姿勢にあるときは検出部38aをルーフ16の上端16aよりも上方の高さに支持し、第2姿勢にあるときは検出部38aをルーフ
16の上端16a以下の高さ(詳しくは、上端16aよりも下方の高さ)に支持する。
検出部38aを第1姿勢から第2姿勢に変更する場合、先ず、ボルトBL12~BL15を外して、下延長部122から上延長部123を取り外す。次いで、図17の矢印X2に示すように、上延長部123を下延長部122に対して傾斜する(直角となる)ように前方に傾ける。この状態では、左下部材122aの上縁122a1と左板123aの後縁123a1とが当接し(図17参照)、右下部材122bの上縁と右板123bの後縁とが当接する。また、左板123aの後側貫通孔123hと左中継部材122cの貫通孔122i,122jとが重なり、右板123bの後側貫通孔123hと右中継部材122dの貫通孔122k,122mとが重なる。そして、左板123aの後側貫通孔123hと貫通孔122i,122jにボルトBL12,BL13を挿通し、右板123bの後側貫通孔123hと貫通孔123k,123mにボルトBL14,BL15を挿通し、当該ボルトBL12~BL15にナットを螺合する。これにより、上延長部123が下延長部122に対して傾斜する(直角となる)姿勢で取り付けられ、支持部材100は第2姿勢となる(図17の実線参照)。
図17、図18に示すように、第2姿勢において、上延長部123は、斜め前下方に向けて延びる姿勢となり、検出部38aはルーフ16の上端よりも低い高さに位置する。また、支持部材100の最も高い位置100aが、ルーフ16の上端16a以下の高さとなる。つまり、第2姿勢においては、検出部38a及び支持部材100がルーフ16の上端16aよりも上方に突出しない。そのため、農業機械1の車高を低くすることができる。これにより、農業機械1を、車庫や納屋に出し入れする場合やコンテナに収容して輸送する場合等において、農業機械1の上部が車庫等に接触したり衝突したりすることを回避することができる。
図20~図22は、支持部材100の更に別の実施形態(第三実施形態)を示している。尚、図20~図22では、第二実施形態と同様に、下取付部104の第2部材104B及びカメラユニット39が省略されているが、これらの構成(取付構造等)は第一実施形態と同じである。
第三実施形態の支持部材100は、延長部102の構成の一部が上述した第二実施形態と異なっており、他の構成(基部101、上取付部103、下取付部104、カバー105、中間取付部106)は第二実施形態と共通している。以下、第三実施形態の支持部材100について、第二実施形態と異なる構成(延長部102の構成の一部)について説明し、共通する点については説明を省略する。
第三実施形態の支持部材100は、下延長部122が左中継部材122cと右中継部材122dを有しておらず、左下部材122aの上部に貫通孔122i,122jが形成され、右下部材122bの上部に貫通孔122k,122mが形成されている。貫通孔122iは左下部材122aの前上部に形成されており、貫通孔122jは左下部材122aの後上部に形成されている。貫通孔122kは右下部材122bの前上部に形成されており、貫通孔122mは右下部材122bの後上部に形成されている。
また、上延長部123の左板123a及び右板123bには、それぞれ前側貫通孔123gと後側貫通孔123hが形成されている。前側貫通孔123g及び後側貫通孔123hは、いずれも略上下方向に長い長孔である。これらの長孔は、互いに平行に且つ上延長部123の長さ方向(斜め上後方)に向けて長く延びている。
左板123aの内面(右面)を左下部材122aの外面(左面)に当接した状態で、左板123aの前側貫通孔123gと左下部材122aの貫通孔122iにボルトBL12を挿通し、後側貫通孔123hと貫通孔122jにボルトBL13を挿通し、当該ボルトBL12,BL13にナットを螺合する。また、右板123bの内面(左面)を右下部材122bの外面(右面)に当接した状態で、右板123bの前側貫通孔123gと右下部材122bの貫通孔122kにボルトBL14を挿通し、後側貫通孔123hと貫通孔122mにボルトBL15を挿通し、当該ボルトBL14,BL15にナットを螺合する。これにより、下延長部122に対して上延長部123を取り付けることができる。
ここで、前側貫通孔123g及び後側貫通孔123hがいずれも長孔であるため、前側
貫通孔123g及び後側貫通孔123hに沿ってボルトBL12~BL15の位置(高さ)を変化させることによって、支持部材100の長さを変更することができる(図22参照)。これにより、第三実施形態の支持部材100は、検出部38aをルーフ16の上端よりも上方の高さに支持する長さとなる伸長状態(図22の仮想線で示す状態)と、検出部38aを伸長状態よりも低い高さに支持する長さとなる短縮状態(図22の実線で示す状態)とに長さ変更可能である。また、支持部材100の長さを、伸長状態の長さと短縮状態の長さの間の中間長さに設定することもできる。
支持部材100は、短縮状態にあるとき、検出部38aをルーフ16の上端以下の高さに支持することが好ましい。また、支持部材100が短縮状態にあるとき、支持部材100の最も高い位置(カバー105の上端)がルーフ16の上端以下の高さとなることが好ましい。つまり、支持部材100が短縮状態にあるとき、検出部38a及び支持部材100がルーフ16の上端16aよりも上方に突出しないことが好ましい。このようにすると、農業機械1の上部が車庫等に接触したり衝突したりすることを回避することができる。
第三実施形態の支持部材100によれば、第二実施形態と同様に、農業機械1の車高を低くすることができるため、農業機械1の上部が車庫等に接触したり衝突したりすることを回避することができる。また、作業装置70の種類に応じて支持部材100の長さを変更(伸長又は短縮)することができる。
尚、支持部材100を第1姿勢と第2姿勢とに変更可能とするための構成、及び、支持部材100を伸長状態と短縮状態とに変更可能とするための構成は、上述した構成には限定されず、他の構成を採用してもよい。例えば、支持部材100を伸長状態と短縮状態とに変更可能とするための構成は、スライドレールやねじ式の送り機構等を用いる構成であってもよい。
上記した農業機械1によれば、以下の効果を奏することができる。
農業機械1は、走行可能な車体5と、車体5に設けられた運転席10の上方を覆うルーフ16と、障害物を検出可能な検出部38aを有する障害物検出装置38と、障害物検出装置38を車体5に支持する支持部材100と、を備え、支持部材100は、少なくとも検出部38aがルーフ16の上端よりも上方に位置する高さに障害物検出装置38を支持可能である。
この構成によれば、障害物検出装置38の検出部38aをルーフ16の上端よりも上方に位置する高さに支持することができるため、車体5の後部に作業装置等を連結した場合であっても、車体5の後方にある障害物を良好に検出することができる。これにより、農業機械1の自動走行を円滑に行うことが可能となる。
また、農業機械1は、車体5の後部に設けられ、圃場に対して作業を行う作業装置70を車体5に対して昇降可能に連結可能な連結部5aを備え、支持部材100は、検出部38aが上昇位置にある作業装置70よりも後方にある障害物を検出可能な高さに障害物検出装置38を支持可能である。
この構成によれば、作業装置70が上昇位置にある状態においても、障害物検出装置38の検出部38aによって作業装置70よりも後方にある障害物を検出することができる。
また、農業機械1は、ルーフ16を有するキャビン9を備え、支持部材100は、キャビン9の後上部から斜め上後方に向けて延びている。
この構成によれば、障害物検出装置38の検出部38aをキャビン9よりも後上方に支持することができる。そのため、車体5の後方にある障害物をより良好に検出することができる。
また、支持部材100は、検出部38aをルーフ16の上端よりも上方の高さに支持する第1姿勢と、検出部38aをルーフ16の上端以下の高さに支持し且つ第1姿勢に対して傾斜した第2姿勢とに姿勢変更可能である。
この構成によれば、支持部材100を第2姿勢とすることによって、農業機械1の車高を低くすることができる。これにより、農業機械1を車庫や納屋に出し入れする場合やコンテナに収容して輸送する場合等において、農業機械1の上部(障害物検出装置38や支
持部材100)が車庫等に接触したり衝突したりすることを回避することができる。
また、支持部材100は、検出部38aをルーフ16の上端よりも上方の高さに支持する長さとなる伸長状態と、検出部38aを伸長状態よりも低い高さに支持する長さとなる短縮状態とに長さ変更可能である。
この構成によれば、支持部材100を短縮状態とすることによって、農業機械1の車高を低くすることができる。そのため、農業機械1の上部が車庫等に接触したり衝突したりすることを回避することができる。
また、障害物検出装置38は、障害物を検出する検出波を照射するレーザスキャナであって、検出部38aは、検出波を照射する照射部と、障害物に当たって反射した検出波を受信する受信部とを含む。
この構成によれば、障害物検出装置38の検出部38aから照射され且つ障害物に当たって反射する検出波によって、車体5の後方にある障害物を良好に検出することができる。
また、農業機械1は、障害物検出装置38の少なくとも検出部38aの上方を覆うカバー105を備え、カバー105は、照射部からの検出波の照射及び受信部による検出波の受信を阻害しない位置に配置されている。
この構成によれば、カバー105によって太陽光等の外乱光が検出部38aに到達することを抑制することができるため、検出部38aによる障害物の検出精度の低下を防止できる。また、カバー105によって検出部38aの照射部からの検出波の照射及び受信部による検出波の受信が阻害されないため、検出部38aによる障害物の検出を確実に行うことができる。また、カバー105によって、検出部38aを雨や雪等から保護することもできる。
また、農業機械1は、ルーフ16を有するキャビン9を備え、支持部材100は、障害物検出装置38をキャビン9の後上部に支持し、検出部38aは、車体5の後方にある障害物を検出し、カバー105は、検出部38aの上方において、検出部38aよりも前方に延びる前方領域105a1と、検出部38aよりも後方に延びる後方領域105a2と、を有し、後方領域105a2は、前方領域105a1に比べて前後方向の長さが長く形成されている。
この構成によれば、後方領域105a2が日光を遮る庇のような役割を果たすため、後方領域105a2によって上後方から検出部38aに向かう光を遮ることができる。そのため、太陽光等の外乱光が検出部38aに到達することを効果的に抑制することができ、検出部38aによる障害物の検出精度の低下を防止できる。また、後方領域105a2によって、検出部38aを雨や雪等から効果的に保護することができる。
また、カバー105は、検出部38aの上方に配置され且つ前方領域105a1と後方領域105a2を含む第1部位105aと、検出部38aの一側方に配置された第2部位105bと、検出部38aの他側方に配置された第3部位105cと、検出部38aの前方に配置された第4部位105dと、検出部38aの斜め下後方に配置された第5部位105eとを有し、第1部位105aと第5部位105eとの間に、検出部38aを露出させて検出波を通過可能とする空間S1が形成されている。
この構成によれば、カバー105の第1部位105a~第4部位105dによって、後方(斜め下後方)以外の方向から検出部38aに向かう光を遮ることができる。また、第5部位105eは、検出波を遮ることなく、斜め下後方から検出部38aに向かう光を遮ることができる。そのため、太陽光等の外乱光が検出部38aに到達することを効果的に抑制することができ、検出部38aによる障害物の検出精度の低下を防止できる。
以上、本発明について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 農業機械
5 車体
5a 連結部
9 キャビン
10 運転席
16 ルーフ
38a 検出部
38 障害物検出装置
70 作業装置
100 支持部材
105 カバー
105a 第1部位
105a1 前方領域
105a2 後方領域
105b 第2部位
105c 第3部位
105d 第4部位
105e 第5部位
S1 空間

Claims (8)

  1. 走行可能な車体と、
    前記車体に設けられた運転席の上方を覆うルーフと、
    障害物を検出可能な検出部を有する障害物検出装置と、
    前記障害物検出装置を前記車体に支持する支持部材と、
    を備え、
    前記支持部材は、少なくとも前記検出部が前記ルーフの上端よりも上方に位置する高さに前記障害物検出装置を支持可能であり、
    前記ルーフには、当該ルーフの後縁部から前方に向かって凹んでおり且つ当該ルーフの上面に達する切欠き部が形成されており、
    前記支持部材は、前記切欠き部が形成する窪みを通過するように前記切欠き部の下方から上方にわたって延びており、前記障害物検出装置が取り付けられる取付部と、前記障害物検出装置の少なくとも前記検出部の上方を覆うカバーと、を備え、
    前記取付部は、前記検出部の上方を覆う上板を有し、
    前記カバーは、平面視にて前記上板よりも広く形成されて前記検出部の上方であって且つ前記上板の上方に配置されて前記上板の上方で前記検出部の上方を覆う第1部位を有しており、
    前記第1部位の縁部には、当該縁部から下方に延びる下延部が設けられ、
    前記下延部は、前記縁部のうちの後縁から下方に延びて前記上板の後方に位置する後下延部と、前記縁部のうちの左縁から下方に延びて前記上板の左方に位置する左下延部と、前記縁部のうちの右縁から下方に延びて前記上板の右方に位置する右下延部とを含む農業機械。
  2. 圃場に対して作業を行う作業装置を備え、
    前記車体の後部には、前記作業装置を前記車体に対して昇降可能に連結可能な連結部が設けられ、
    前記連結部には、前記作業装置が連結されており、
    前記支持部材は、前記検出部が上昇位置にある前記作業装置よりも後方にある障害物を検出可能な高さに、前記障害物検出装置を支持可能である請求項に記載の農業機械。
  3. 前記ルーフを有するキャビンを備え、
    前記支持部材は、前記キャビンの後上部から斜め上後方に向けて延びている請求項1又は2に記載の農業機械。
  4. 前記支持部材は、前記検出部を前記ルーフの上端よりも上方の高さに支持する第1姿勢と、前記検出部を前記ルーフの上端以下の高さに支持し且つ前記第1姿勢に対して傾斜した第2姿勢とに姿勢変更可能である請求項1~のいずれか1項に記載の農業機械。
  5. 前記支持部材は、前記検出部を前記ルーフの上端よりも上方の高さに支持する長さとなる伸長状態と、前記検出部を前記伸長状態よりも低い高さに支持する長さとなる短縮状態とに長さ変更可能である請求項1~のいずれか1項に記載の農業機械。
  6. 前記障害物検出装置は、障害物を検出する検出波を照射するレーザスキャナであって、
    前記検出部は、検出波を照射する照射部と、障害物に当たって反射した検出波を受信する受信部とを含む請求項1~のいずれか1項に記載の農業機械。
  7. 前記カバーは、前記照射部からの検出波の照射及び前記受信部による検出波の受信を阻害しない位置に配置されている請求項に記載の農業機械。
  8. 前記ルーフを有するキャビンを備え、
    前記支持部材は、前記障害物検出装置を前記キャビンの後上部に支持し、
    前記検出部は、前記車体の後方にある障害物を検出し、
    前記カバーは、前記検出部の上方において、前記検出部よりも前方に延びる前方領域と、前記検出部よりも後方に延びる後方領域と、を有し、
    前記後方領域は、前記前方領域に比べて前後方向の長さが長く形成されている請求項1~7のいずれか1項に記載の農業機械。
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