JP7357476B2 - 換気システム - Google Patents
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Description
しかしながら、その場合には、一次エリアからの排気風量が一次エリアへの給気風量によりも一定量小さい状態が継続されることになり、全熱交換器での熱交換風量比(=一次エリアからの排気風量/一次エリアへの給気風量)が低下して全熱交換器の熱交換効率が低下するという問題が生じる。
前記一次エリアから排気する一次側排気ファンと、
前記一次エリアへの給気と前記一次エリアからの排気とを熱交換させる全熱交換器と、
自然給気と強制排気による第三種換気を行う二次エリアから排気する二次側排気ファンと、が備えられ、
前記一次エリアに給気された空気の一部を前記二次エリアに自然給気するように構成される換気システムであって、
前記二次エリアの使用状況に応じて前記二次エリアからの排気風量を変更する排気風量制御を実行する制御装置が備えられ、
前記制御装置は、前記排気風量制御において、前記二次エリアからの排気風量を増大させる場合に前記一次エリアからの排気風量を減少させ、前記二次エリアからの排気風量を減少させる場合に前記一次エリアからの排気風量を増大させるように、前記一次側排気ファンと前記二次側排気ファンとを連動させて制御し、
前記二次エリアは、複数の個別エリアを有し、
前記複数の個別エリアの各々が使用されているか否かを検知する検知部と、
前記検知部の検知結果に基づき、前記複数の個別エリアからの個別の排気風量を変更する個別排気風量制御を実行する個別排気風量制御手段と、が備えられ、
前記個別排気風量制御手段は、前記個別排気風量制御において、前記個別エリアからの個別の排気風量を、当該個別エリアの使用が開始されると0から第1排気風量に変更し、当該個別エリアの使用が開始されてから第1基準時間が経過するまでは第1排気風量を維持し、前記第1基準時間を経過すると前記第1排気風量よりも大きい第2排気風量に変更し、当該個別エリアの使用が終了すると0に変更する点にある。
そして、制御装置は、二次エリアの使用状況に応じて二次エリアからの排気風量を変更する排気風量制御を実行するので、その時点の二次エリアの使用状況に適した排気風量に調整することができる。
また、制御装置は、その排気風量制御において、一次側排気ファンと二次側排気ファンとを連動させて制御し、二次エリアからの排気風量を増大させる場合に一次エリアからの排気風量を減少させ、二次エリアからの排気風量を減少させる場合に一次エリアからの排気風量を増大させるので、一次エリアからの排気風量を、二次エリアからの排気風量に応じた適切な風量(例えば、全体のエアバランスが大きく変わらない風量等)に調整することができる。
また、本構成によれば、個別排気風量制御手段は、検知部の検知結果に基づき、複数の個別エリアからの個別の排気風量を変更する個別排気風量制御を実行するので、個々の個別エリアの状況に応じて個々の個別エリアからの排気風量を調整することができる。
そして、本構成によれば、上記個別排気風量制御において、個別エリアの使用開始前及び個別エリアの使用終了後は、当該個別エリアからの排気風量を0にすることができ、その分、無駄な排気を削減することができる。
更に、個別エリアの使用が開始されてから第1基準時間が経過するまでは第1排気風量を維持し、前記第1基準時間を経過すると前記第1排気風量よりも大きい第2排気風量に変更するので、滞在時間が短い場合に比べて滞在時間が長い場合に排気風量を増大させることができ、例えば、個人用のトイレブース等の個別エリアの換気を好適に行うことができる。
前記複数の個別エリアの各々が使用されているか否かを検知する検知部が備えられ、
前記制御装置は、前記排気風量制御において、前記検知部の検知結果に基づき、前記二次エリアの使用状況としての前記複数の個別エリアの使用率が低いほど前記二次エリアからの排気風量が小さくなるように前記二次側排気ファンを制御する点にある。
よって、二次エリアからの無駄な排気を一層削減して一次エリアからの排気風量を一層大きい側に維持することができ、全熱交換器の熱交換効率を一層向上させることができる。
前記複数の個別エリアの各々が使用されているか否かを検知する検知部と、
前記検知部の検知結果に基づき、前記複数の個別エリアからの個別の排気風量を変更する個別排気風量制御を実行する個別排気風量制御手段と、が備えられ、
前記個別排気風量制御手段は、前記個別排気風量制御において、前記個別エリアからの排気風量を、当該個別エリアが使用されていない間は第3排気風量に維持し、当該個別エリアが使用されている間は前記第3排気風量よりも大きい第4排気風量に維持してもよい。
そして、本構成によれば、上記個別排気風量制御において、個別エリアが使用されていない間は、該個別エリアからの排気風量を、個別エリアが使用されている間の第4排気風量よりも小さい第3排気風量に維持することができ、その分、無駄な排気を削減することができる。また、このように、個別エリアが使用されていない間も、第4排気風量よりも小さい第3排気風量に維持することで、例えば、個人用の個別ブースよりも広い共用トイレやパントリー等の共用スペースの換気を好適に行うことができる。
[第1実施形態]
図1に示すように、換気システムSは、例えば、オフィスビル等の建物のフロア毎等に備えられ、一次エリアA1としての執務室等の居室1にて強制給排気による第一種換気を行い、その居室1に共用廊下2等を介して隣接する二次エリアA2としての共用トイレ3にて居室1に給気された空気の一部を自然給気に利用して自然給気と強制排気による第三種換気を行うように構成される。
以下、図2のフローチャート、及び、図3の表を参照し、制御装置9により実行される排気風量制御について説明を加える。
例えば、図3に示すように、二次エリアA2としての共用トイレ3からの排気風量EA2は、個別エリア使用率が低いほど減少させ、個別エリア使用率が高いほど増大させるように設定される。つまり、二次エリアA2としての共用トイレ3からの排気風量EA2は、共用トイレ3の使用状況に応じて極力小さな排気風量に設定される。
その後、第1基準時間t1が経過すると、当該ダンパD1が更に開き側の姿勢(例えば全開姿勢)に変更され、当該トイレブース3Aからの排気風量が第1排気風量V1よりも大きい第2排気風量V2(例えば100%)に変更される。
このようにすれば、個々のトイレブース3A毎の個別排気風量制御を加味して一次エリアA1と二次エリアA2の排気風量制御を実行することができ、二次エリアA2からの無駄な排気風量を一層削減し、全熱交換器6の熱交換効率を一層向上させることができる。
この第2実施形態は、第1実施形態とは、主に、個別エリアA2aのエリア分け、個別エリアA2aからの排気形態、個別排気風量制御手段13により実行される個別排気風量制御が異なるので、それらの第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態との共通点については説明を省略する。
以下、図6のタイムチャートを参照し、個別排気風量制御手段13により実行される個別排気風量制御について説明を加える。
このようにすれば、個々の共用スペース11毎の個別排気風量制御を加味し一次エリアA1と二次エリアA2の排気風量制御を実行することができ、二次エリアA2からの無駄な排気風量を一層削減し、全熱交換器6の熱交換効率を一層向上させることができる。
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
A1 一次エリア
A2 二次エリア
A2a 個別エリア
EA1 一次エリアからの排気風量
EA2 二次エリアからの排気風量
SA1 一次エリアへの給気風量
SF1 一次側給気ファン
EF1 一次側排気ファン
EF2 二次側排気ファン
6 全熱交換器
8 検知部
9 制御装置
13 個別排気風量制御手段
V1 第1排気風量
V2 第2排気風量
V3 第3排気風量
V4 第4排気風量
t1 第1基準時間
t2 第2基準時間
Claims (3)
- 強制給排気による第一種換気を行う一次エリアに給気する一次側給気ファンと、
前記一次エリアから排気する一次側排気ファンと、
前記一次エリアへの給気と前記一次エリアからの排気とを熱交換させる全熱交換器と、
自然給気と強制排気による第三種換気を行う二次エリアから排気する二次側排気ファンと、が備えられ、
前記一次エリアに給気された空気の一部を前記二次エリアに自然給気するように構成される換気システムであって、
前記二次エリアの使用状況に応じて前記二次エリアからの排気風量を変更する排気風量制御を実行する制御装置が備えられ、
前記制御装置は、前記排気風量制御において、前記二次エリアからの排気風量を増大させる場合に前記一次エリアからの排気風量を減少させ、前記二次エリアからの排気風量を減少させる場合に前記一次エリアからの排気風量を増大させるように、前記一次側排気ファンと前記二次側排気ファンとを連動させて制御し、
前記二次エリアは、複数の個別エリアを有し、
前記複数の個別エリアの各々が使用されているか否かを検知する検知部と、
前記検知部の検知結果に基づき、前記複数の個別エリアからの個別の排気風量を変更する個別排気風量制御を実行する個別排気風量制御手段と、が備えられ、
前記個別排気風量制御手段は、前記個別排気風量制御において、前記個別エリアからの個別の排気風量を、当該個別エリアの使用が開始されると0から第1排気風量に変更し、当該個別エリアの使用が開始されてから第1基準時間が経過するまでは第1排気風量を維持し、前記第1基準時間を経過すると前記第1排気風量よりも大きい第2排気風量に変更し、当該個別エリアの使用が終了すると0に変更する換気システム。 - 前記制御装置は、前記排気風量制御において、前記二次エリアからの排気風量と前記一次エリアからの排気風量の合計風量を、前記一次エリアへの給気風量と同等の風量に維持する状態で前記一次側排気ファンと前記二次側排気ファンとを連動させて制御する請求項1記載の換気システム。
- 前記二次エリアは、複数の個別エリアを有し、
前記複数の個別エリアの各々が使用されているか否かを検知する検知部が備えられ、
前記制御装置は、前記排気風量制御において、前記検知部の検知結果に基づき、前記二次エリアの使用状況としての前記複数の個別エリアの使用率が低いほど前記二次エリアからの排気風量が小さくなるように前記二次側排気ファンを制御する請求項1又は2記載の換気システム。
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