JP7357476B2 - 換気システム - Google Patents

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Description

本発明は、建物内の換気を行う換気システムに関する。
オフィスビル等の建物では、執務室等の一次エリアにて強制給排気による第一種換気を行い、その一次エリアに隣接する共用エリア等の二次エリアにて一次エリアに給気された空気の一部を自然給気に利用して自然給気と強制排気による第三種換気を行う場合がある。また、この場合に、一次エリアの第一種換気の際に給気と排気とを全熱交換器(例えば、特許文献1参照)にて熱交換させて排熱を回収することも行われている。
このような換気システムは、一次エリアに給気する一次側給気ファンと、一次エリアから排気する一次側排気ファンと、一次エリアへの給気と一次エリアからの排気とを熱交換させる全熱交換器と、二次エリアから排気する二次側排気ファンと、が備えられ、一次エリアに給気された空気の一部を二次エリアに自然給気するように構成される。
特開平05-187675号公報
ところで、上記の換気システムにおいて、一次エリアに給気された空気の一部を二次エリアに供給して二次エリアから排気することと全体のエアバランスとを考慮し、一次エリアからの排気風量を一次エリアへの給気風量に比べて一定量小さく設定しておくことが考えられる。
しかしながら、その場合には、一次エリアからの排気風量が一次エリアへの給気風量によりも一定量小さい状態が継続されることになり、全熱交換器での熱交換風量比(=一次エリアからの排気風量/一次エリアへの給気風量)が低下して全熱交換器の熱交換効率が低下するという問題が生じる。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、一次エリアにて全熱交換器で熱回収しながら強制給排気による第一種換気を行うとともに、その一次エリアに供給される空気の一部を二次エリアに供給して二次エリアにて自然給気と強制排気による第三種換気を行うにあたり、全熱交換器での熱交換風量比を高めて全熱交換器の熱交換効率を向上させることができる換気システムを提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、強制給排気による第一種換気を行う一次エリアに給気する一次側給気ファンと、
前記一次エリアから排気する一次側排気ファンと、
前記一次エリアへの給気と前記一次エリアからの排気とを熱交換させる全熱交換器と、
自然給気と強制排気による第三種換気を行う二次エリアから排気する二次側排気ファンと、が備えられ、
前記一次エリアに給気された空気の一部を前記二次エリアに自然給気するように構成される換気システムであって、
前記二次エリアの使用状況に応じて前記二次エリアからの排気風量を変更する排気風量制御を実行する制御装置が備えられ、
前記制御装置は、前記排気風量制御において、前記二次エリアからの排気風量を増大させる場合に前記一次エリアからの排気風量を減少させ、前記二次エリアからの排気風量を減少させる場合に前記一次エリアからの排気風量を増大させるように、前記一次側排気ファンと前記二次側排気ファンとを連動させて制御し、
前記二次エリアは、複数の個別エリアを有し、
前記複数の個別エリアの各々が使用されているか否かを検知する検知部と、
前記検知部の検知結果に基づき、前記複数の個別エリアからの個別の排気風量を変更する個別排気風量制御を実行する個別排気風量制御手段と、が備えられ、
前記個別排気風量制御手段は、前記個別排気風量制御において、前記個別エリアからの個別の排気風量を、当該個別エリアの使用が開始されると0から第1排気風量に変更し、当該個別エリアの使用が開始されてから第1基準時間が経過するまでは第1排気風量を維持し、前記第1基準時間を経過すると前記第1排気風量よりも大きい第2排気風量に変更し、当該個別エリアの使用が終了すると0に変更する点にある。
本発明によれば、一次エリアにて全熱交換器で熱回収しながら強制給排気による第一種換気を行うとともに、その一次エリアに供給される空気の一部を二次エリアに供給して二次エリアにて自然給気と強制排気による第三種換気を行うことができる。
そして、制御装置は、二次エリアの使用状況に応じて二次エリアからの排気風量を変更する排気風量制御を実行するので、その時点の二次エリアの使用状況に適した排気風量に調整することができる。
また、制御装置は、その排気風量制御において、一次側排気ファンと二次側排気ファンとを連動させて制御し、二次エリアからの排気風量を増大させる場合に一次エリアからの排気風量を減少させ、二次エリアからの排気風量を減少させる場合に一次エリアからの排気風量を増大させるので、一次エリアからの排気風量を、二次エリアからの排気風量に応じた適切な風量(例えば、全体のエアバランスが大きく変わらない風量等)に調整することができる。
このように、二次エリアからの排気風量と一次エリアからの排気風量とを適切に調整することで、二次エリアからの無駄な排気を削減して一次エリアからの排気風量を極力大きい側に維持することができる。よって、全熱交換器での熱交換風量比(=一次エリアからの排気風量/一次エリアへの給気風量)を高めて全熱交換器の熱交換効率を向上させることができる。
また、本構成によれば、個別排気風量制御手段は、検知部の検知結果に基づき、複数の個別エリアからの個別の排気風量を変更する個別排気風量制御を実行するので、個々の個別エリアの状況に応じて個々の個別エリアからの排気風量を調整することができる。
そして、本構成によれば、上記個別排気風量制御において、個別エリアの使用開始前及び個別エリアの使用終了後は、当該個別エリアからの排気風量を0にすることができ、その分、無駄な排気を削減することができる。
更に、個別エリアの使用が開始されてから第1基準時間が経過するまでは第1排気風量を維持し、前記第1基準時間を経過すると前記第1排気風量よりも大きい第2排気風量に変更するので、滞在時間が短い場合に比べて滞在時間が長い場合に排気風量を増大させることができ、例えば、個人用のトイレブース等の個別エリアの換気を好適に行うことができる。
本発明の第2特徴構成は、前記制御装置は、前記排気風量制御において、前記二次エリアからの排気風量と前記一次エリアからの排気風量の合計風量を、前記一次エリアへの給気風量と同等の風量に維持する状態で前記一次側排気ファンと前記二次側排気ファンとを連動させて制御する点にある。
本構成によれば、上記排気風量制御において、一次エリアからの排気風量の調整を、二次エリアからの排気風量に応じた一層適切な風量(全体のエアバランスが変わらない風量)に調整することができ、上述した全熱交換器の熱交換効率の向上を、全体のエアバランスを確実に維持しながら実現することができる。
本発明の第3特徴構成は、前記二次エリアは、複数の個別エリアを有し、
前記複数の個別エリアの各々が使用されているか否かを検知する検知部が備えられ、
前記制御装置は、前記排気風量制御において、前記検知部の検知結果に基づき、前記二次エリアの使用状況としての前記複数の個別エリアの使用率が低いほど前記二次エリアからの排気風量が小さくなるように前記二次側排気ファンを制御する点にある。
本構成によれば、上記排気風量制御において、二次エリアにおける複数の個別エリアの使用率が低いほど二次エリアからの排気風量を小さくすることができ、その時点の二次エリアの使用状況に適した排気風量に精度良く調整することができる。
よって、二次エリアからの無駄な排気を一層削減して一次エリアからの排気風量を一層大きい側に維持することができ、全熱交換器の熱交換効率を一層向上させることができる。
また、前記二次エリアは、複数の個別エリアを有し、
前記複数の個別エリアの各々が使用されているか否かを検知する検知部と、
前記検知部の検知結果に基づき、前記複数の個別エリアからの個別の排気風量を変更する個別排気風量制御を実行する個別排気風量制御手段と、が備えられ、
前記個別排気風量制御手段は、前記個別排気風量制御において、前記個別エリアからの排気風量を、当該個別エリアが使用されていない間は第3排気風量に維持し、当該個別エリアが使用されている間は前記第3排気風量よりも大きい第4排気風量に維持してもよい
本構成によれば、上述の第特徴構成と同様、個別排気風量制御により個々の個別エリアの状況に応じて個々の個別エリアからの排気風量を調整することができる。
そして、本構成によれば、上記個別排気風量制御において、個別エリアが使用されていない間は、該個別エリアからの排気風量を、個別エリアが使用されている間の第4排気風量よりも小さい第3排気風量に維持することができ、その分、無駄な排気を削減することができる。また、このように、個別エリアが使用されていない間も、第4排気風量よりも小さい第3排気風量に維持することで、例えば、個人用の個別ブースよりも広い共用トイレやパントリー等の共用スペースの換気を好適に行うことができる。
換気システムの全体構成を示す図 排気風量制御の制御フローを示すフローチャート 排気風量制御における一次エリアの排気風量と二次エリアの排気風量の関係を示す図 個別排気風量制御における個別エリアからの個別の排気風量の変化を示すタイムチャート 換気システムの別実施形態を示す平面配置図 別実施形態の個別排気風量制御における個別エリアからの個別の排気風量の変化を示すタイムチャート
本発明の換気システムの実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、換気システムSは、例えば、オフィスビル等の建物のフロア毎等に備えられ、一次エリアA1としての執務室等の居室1にて強制給排気による第一種換気を行い、その居室1に共用廊下2等を介して隣接する二次エリアA2としての共用トイレ3にて居室1に給気された空気の一部を自然給気に利用して自然給気と強制排気による第三種換気を行うように構成される。
この換気システムSには、外気を居室1に給気する一次側給気ファンSF1が配置される一次側給気路4と、居室1の空気を屋外に排気する一次側排気ファンEF1が配置される一次側排気路5と、一次側給気路4を通流する居室1への給気と一次側排気路5を通流する居室1からの排気とを熱交換させる全熱交換器6と、が備えられる。換気システムSは、一次側給気ファンSF1及び一次側排気ファンEF1を作動させることで、屋外からの排気の顕熱及び潜熱を居室1への給気に回収する形態で、居室1にて第一種換気を行うように構成される。
また、この換気システムSには、二次エリアA2としての共用トイレ3の空気を屋外に排気する二次側排気ファンEF2が配置される二次側排気路7が備えられる。換気システムSは、二次側排気ファンEF2を作動させることで、共用トイレ3を居室1及び共用廊下2に対して負圧環境とし、居室1に給気された空気の一部を、図中の白抜き矢印に示すように、共用廊下2を介して吸引して共用トイレ3に自然給気する形態で、共用トイレ3にて第三種換気を行うように構成される。
共用トイレ3内には、複数の個別エリアA2aとして複数のトイレブース3Aが備えられる。そして、二次側排気路7における二次側排気ファンEF2の上流側には、複数のトイレブース3Aの夫々から個別に排気する複数の第1分岐排気路7Aと、共用トイレ3内の手洗いスペースや通路等のトイレ内共用空間3Bから排気する第2分岐排気路7Bとが備えられる。複数の第1分岐排気路7Aには、各トイレブース3Aからの個別の排気風量を変更自在な個別排気風量制御手段13として電動式のダンパD1が備えられる。共用トイレ3内の各トイレブース3Aには、当該トイレブース3Aが使用されているか否かを検知する検知部8が備えられる。検知部8による検知情報は、制御装置9やダンパD1等に送られる。
検知部8は、トイレブース3Aの扉(図示省略)の開閉状態を検出する扉開閉センサを用いて構成することができる。この場合は、例えば、トイレブース3Aの扉が開き状態から閉じ状態になるのを扉開閉センサで検出すると、当該トイレブース3Aに人が入室して使用されていると判定し、扉が閉じ状態から開き状態になるのを扉開閉センサで検出すると、当該トイレブース3Aから人が退室して使用されていないと判定することができる。
この他、検知部8は、トイレブース3A内の人の存在を検知する人感センサ等を用いて構成することもできる。この場合は、例えば、トイレブース3A内の人の存在を人感センサにより検出すると、当該トイレブース3Aに人が入室して使用されていると判定し、その状態からトイレブース3A内の人の存在を人感センサにて検出されなくなると、当該トイレブース3Aから人が退室して使用されていないと判定することができる。
換気システムSには、当該換気システムSの各部の動作を制御する制御装置9が備えられる。この制御装置9は、二次エリアA2としての共用トイレ3の使用状況に応じて共用トイレ3からの排気風量EA2を変更する排気風量制御を実行するように構成される。制御装置9は、当該排気風量制御において、共用トイレ3からの排気風量EA2を増大させる場合に居室1からの排気風量EA1を減少させ、共用トイレ3からの排気風量EA2を減少させる場合に居室1からの排気風量EA1を増大させるように、一次側排気ファンEF1と二次側排気ファンEF2とを連動させて制御する。
以下、図2のフローチャート、及び、図3の表を参照し、制御装置9により実行される排気風量制御について説明を加える。
まず、二次エリアA2としての共用トイレ3の使用状況が取得される(図2のステップ♯01)。具体的には、個別エリアA2aとしての各トイレブース3Aに備えられた検知部8の検知結果(検知情報)が検知部8から取得され、その検知結果に基づき、共用トイレ3の使用状況として複数のトイレブース3Aの使用率(図3参照、以下、個別エリア使用率と称する。)が取得される。例えば、個別エリア使用率は、トイレブース3Aの全数に対する使用中のトイレブース3Aの数の比率(割合)を算出して取得することができる。
次に、その取得された個別エリア使用率に基づき、二次エリアA2としての共用トイレ3からの排気風量EA2が設定されるとともに、一次エリアA1としての居室1からの排気風量EA1が設定される(図2のステップ♯02、図3)。
例えば、図3に示すように、二次エリアA2としての共用トイレ3からの排気風量EA2は、個別エリア使用率が低いほど減少させ、個別エリア使用率が高いほど増大させるように設定される。つまり、二次エリアA2としての共用トイレ3からの排気風量EA2は、共用トイレ3の使用状況に応じて極力小さな排気風量に設定される。
また、図3に示すように、一次エリアA1としての居室1からの排気風量EA1は、二次エリアA2としての共用トイレ3からの排気風量EA2に応じて、当該排気風量EA2が大きいほど(個別エリア使用率が高いほど)減少させ、当該排気風量EA2が小さいほど(個別エリア使用率が低いほど)増大させるように設定される。具体的には、一次エリアA1としての居室1からの排気風量EA1は、当該排気風量EA1と二次エリアA2としての共用トイレ3からの排気風量EA2との合計風量が、一次エリアA1としての居室1への給気風量SA1と同等となるように設定される。つまり、一次エリアA1としての居室1からの排気風量EA1は、二次エリアA2としての共用トイレ3からの排気風量EA2に応じ、フロア全体のエアバランスが変わらない極力大きな排気風量に設定される。
そして、一次エリアA1としての居室1からの排気風量EA1が設定排気風量となるように一次側排気ファンEF1の運転台数や回転速度等が制御されるとともに、二次エリアA2としての共用トイレ3からの排気風量EA2が設定排気風量となるように二次側排気ファンEF2の運転台数や回転速度等が制御される。(図2のステップ♯03)。
このようにして、制御装置9は、二次エリアA2としての共用トイレ3からの排気風量EA2を、その時点の個別エリア使用率に応じた極力小さな排気風量に調整することができる。また、制御装置9は、一次側排気ファンEF1と二次側排気ファンEF2とを連動させて制御することで、一次エリアA1としての居室1からの排気風量EA1を、二次エリアA2としての共用トイレ3からの排気風量EA2に応じてフロア全体のエアバランスが変わらない極力大きな排気風量に調整することができる。
図3に示すように、一次エリアA1への給気風量SA1が固定されている場合に、一次エリアA1からの排気風量EA1が大きくなるほど、全熱交換器6での熱交換風量比(=EA1/SA1)が高くなり、全熱交換器6の熱交換効率が向上する関係にあるので、上述の如く、二次エリアA2からの排気風量EA2を個別エリア使用率に応じた極力小さな排気風量にして二次エリアA2からの無駄な排気を削減し、その分、一次エリアA1からの排気風量EA1を極力大きい側に維持することで、全熱交換器6での熱交換風量比(=EA1/SA1)を高めて全熱交換器6の熱交換効率を向上させることができる。
この換気システムSは、二次エリアA2としての共用トイレ3の全体からの排気風量を制御する排気風量制御だけでなく、検知部8の検知結果に基づき、個別エリアA2aとしての個々のトイレブース3Aからの個別の排気風量を変更する個別排気風量制御を実行することができる。
以下、図4のタイムチャートを参照し、個別排気風量制御手段13により実行される個別排気風量制御について説明を加える。なお、図4のタイムチャートにおいて、左側は、人がトイレブース3Aに入室して第1基準時間t1以上の滞在時間で退出した場合の個別の排気風量の変化を示し、右側は、人がトイレブース3Aに入室して第1基準時間t1未満の滞在時間で退出した場合の個別の排気風量の変化を示している。
個別エリアA2aとしてのトイレブース3Aへの人の入室が検知部8で検知されていない間は、当該トイレブース3Aからの個別の排気風量が0に維持される。そして、検知部8にてトイレブース3Aへの入室が検知されると、当該トイレブース3Aから排気する第1分岐排気路7Aに備えられたダンパD1にて当該検知結果が取得され、個別排気風量制御の入室時処理が実行される。
この入室時処理では、当該ダンパD1が開き側の姿勢(例えば半開姿勢)に変更され、当該トイレブース3Aからの排気風量が第1排気風量V1(例えば50%)に変更される。そして、トイレブース3Aへの入室が検知された時点から第1基準時間t1が経過するまで当該ダンパD1の姿勢が維持され、当該トイレブース3Aからの排気風量が第1排気風量V1に維持される。
その後、第1基準時間t1が経過すると、当該ダンパD1が更に開き側の姿勢(例えば全開姿勢)に変更され、当該トイレブース3Aからの排気風量が第1排気風量V1よりも大きい第2排気風量V2(例えば100%)に変更される。
検知部8において、トイレブース3Aへの人の入室が検知部8で検知された後、当該トイレブース3Aからの人の退室が検知されると、個別排気風量制御の退室時処理が実行される。この退室時処理では、人の退室が検知された時点から第2基準時間t2が経過するまではダンパD1の開度が現状のまま維持される。そして、第2基準時間t2が経過すると、当該ダンパD1が閉じ側の姿勢(例えば全閉姿勢)に変更され、当該トイレブース3Aからの排気風量が0に変更され、その排気風量が維持される。
そのため、トイレブース3Aの使用開始前及び使用終了後は、当該トイレブース3Aからの排気風量を0にすることができ、その分、無駄な排気を削減することができる。更に、トイレブース3A内への滞在時間が短い場合に比べて当該滞在時間が長い場合に排気風量を増大させることができ、個々のトイレブース3Aの換気を好適に行うことができる。
なお、上述した個別排気風量制御を実行する場合、換気システムSは、制御装置9により実行される排気風量制御において、例えば、トイレブース3Aの全数に対する使用中のトイレブース3Aの数の比率(割合)を個別エリア使用率とするのに代え、トイレブース3Aの全数について個々の最大排気風量を合計した最大合計排気風量に対する、その時点のトイレブース3Aの個々の排気風量を合計した実際の合計排気風量の比率(割合)を、個別エリア使用率とすることができる。
このようにすれば、個々のトイレブース3A毎の個別排気風量制御を加味して一次エリアA1と二次エリアA2の排気風量制御を実行することができ、二次エリアA2からの無駄な排気風量を一層削減し、全熱交換器6の熱交換効率を一層向上させることができる。
[第2実施形態]
この第2実施形態は、第1実施形態とは、主に、個別エリアA2aのエリア分け、個別エリアA2aからの排気形態、個別排気風量制御手段13により実行される個別排気風量制御が異なるので、それらの第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態との共通点については説明を省略する。
図5に示すように、この第2実施形態の換気システムSでは、二次エリアA2内の複数の個別エリアA2aが、相互に区画された複数の共用スペース11にて構成される。図示例では、左側と中央の2つの共用スペース11が男女別の共用トイレであり、右側の1つの共用スペース11がパントリーとなっている。
また、換気システムSには、個別エリアA2aとしての共用スペース11の夫々から排気する二次側個別排気路12が備えられ、二次側個別排気路12の夫々に、二次側排気ファンEF2を構成する二次側個別排気ファンEF21が備えられる。更に、複数の二次側個別排気路12には、各共用スペース11からの個別の排気風量を変更自在な個別排気風量制御手段13としての電動式等のダンパD2が備えられる。各共用スペース11に備えられる検知部8は、この第2実施形態では人の存在を検知する人感センサを用いて構成される。
換気システムSは、複数の共用スペース11からなる二次エリアA2の全体からの排気風量だけでなく、検知部8の検知結果に基づき、個々の共用スペース11からの個別の排気風量を変更する個別排気風量制御を実行するように構成される。
以下、図6のタイムチャートを参照し、個別排気風量制御手段13により実行される個別排気風量制御について説明を加える。
この第2実施形態の個別排気風量制御では、個別エリアA2aとしての共用スペース11への人の入室が検知部8にて検知されていない間は、当該共用スペース11からの排気風量が第3排気風量V3(例えば50%)に維持される。そして、検知部8にて共用スペース11への入室が検知されると、個別排気風量制御の入室時処理が実行される。この入室時処理では、当該共用スペース11の二次側個別排気路12に備えられたダンパD2が開き側の姿勢に変更され、当該共用スペース11からの排気風量が第3排気風量V3よりも大きい第4排気風量V4(例えば100%)に変更されて維持される。
検知部8において、共用スペース11への人の入室が検知された後、当該共用スペース11からの人の退室が検知されると、個別排気風量制御の退室時処理が実行される。この退室時処理では、当該ダンパD2が閉じ側の姿勢に変更され、当該共用スペース11からの排気風量が第3排気風量V3(例えば50%)に変更されて維持される。
そのため、共用スペース11が使用されていない間は、当該共用スペース11からの排気風量を、共用スペース11が使用されている間の第4排気風量V4よりも小さい第3排気風量V3に維持することができ、その分、無駄な排気を削減することができる。また、このように、共用スペース11が使用されていない間も、第4排気風量V4よりも小さい第3排気風量V3に維持することで、比較的広い共用スペース11の換気を好適に行うことができる。
なお、この第2実施形態においても、上述した個別排気風量制御を実行する場合、換気システムSは、制御装置9により実行される排気風量制御において、例えば、トイレブース3Aの全数について個々の最大排気風量を合計した最大合計排気風量に対する、その時点のトイレブース3Aの個々の排気風量を合計した実際の合計排気風量の比率(割合)を、個別エリア使用率とすることができる。
このようにすれば、個々の共用スペース11毎の個別排気風量制御を加味し一次エリアA1と二次エリアA2の排気風量制御を実行することができ、二次エリアA2からの無駄な排気風量を一層削減し、全熱交換器6の熱交換効率を一層向上させることができる。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
上記実施形態では、制御装置9が、二次エリアA2の使用状況として、個別エリア使用率を取得して二次エリアA2の排気風量制御を実行する場合を例に示したが、例えば、二次エリアA2の使用状況として、二次エリアA2に存在する人の数等を取得して二次エリアA2の排気風量制御を実行するようにしてもよい。
S 換気システム
A1 一次エリア
A2 二次エリア
A2a 個別エリア
EA1 一次エリアからの排気風量
EA2 二次エリアからの排気風量
SA1 一次エリアへの給気風量
SF1 一次側給気ファン
EF1 一次側排気ファン
EF2 二次側排気ファン
6 全熱交換器
8 検知部
9 制御装置
13 個別排気風量制御手段
V1 第1排気風量
V2 第2排気風量
V3 第3排気風量
V4 第4排気風量
t1 第1基準時間
t2 第2基準時間

Claims (3)

  1. 強制給排気による第一種換気を行う一次エリアに給気する一次側給気ファンと、
    前記一次エリアから排気する一次側排気ファンと、
    前記一次エリアへの給気と前記一次エリアからの排気とを熱交換させる全熱交換器と、
    自然給気と強制排気による第三種換気を行う二次エリアから排気する二次側排気ファンと、が備えられ、
    前記一次エリアに給気された空気の一部を前記二次エリアに自然給気するように構成される換気システムであって、
    前記二次エリアの使用状況に応じて前記二次エリアからの排気風量を変更する排気風量制御を実行する制御装置が備えられ、
    前記制御装置は、前記排気風量制御において、前記二次エリアからの排気風量を増大させる場合に前記一次エリアからの排気風量を減少させ、前記二次エリアからの排気風量を減少させる場合に前記一次エリアからの排気風量を増大させるように、前記一次側排気ファンと前記二次側排気ファンとを連動させて制御し、
    前記二次エリアは、複数の個別エリアを有し、
    前記複数の個別エリアの各々が使用されているか否かを検知する検知部と、
    前記検知部の検知結果に基づき、前記複数の個別エリアからの個別の排気風量を変更する個別排気風量制御を実行する個別排気風量制御手段と、が備えられ、
    前記個別排気風量制御手段は、前記個別排気風量制御において、前記個別エリアからの個別の排気風量を、当該個別エリアの使用が開始されると0から第1排気風量に変更し、当該個別エリアの使用が開始されてから第1基準時間が経過するまでは第1排気風量を維持し、前記第1基準時間を経過すると前記第1排気風量よりも大きい第2排気風量に変更し、当該個別エリアの使用が終了すると0に変更する換気システム。
  2. 前記制御装置は、前記排気風量制御において、前記二次エリアからの排気風量と前記一次エリアからの排気風量の合計風量を、前記一次エリアへの給気風量と同等の風量に維持する状態で前記一次側排気ファンと前記二次側排気ファンとを連動させて制御する請求項1記載の換気システム。
  3. 前記二次エリアは、複数の個別エリアを有し、
    前記複数の個別エリアの各々が使用されているか否かを検知する検知部が備えられ、
    前記制御装置は、前記排気風量制御において、前記検知部の検知結果に基づき、前記二次エリアの使用状況としての前記複数の個別エリアの使用率が低いほど前記二次エリアからの排気風量が小さくなるように前記二次側排気ファンを制御する請求項1又は2記載の換気システム。
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