JP7355656B2 - シート積重体の移送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート状の物体を積み重ねたシート積重体を移送する移送装置に関する。
印刷装置による印刷に供される印刷用紙、段ボール箱の原材としての段ボールシート、気密容器の原材としてのパウチ等、シート状の物体(以下、単に「シート」と謂う)は、様々な分野において加工素材として使用される。これらのシートは、加工工程においては、枚葉に分離された状態で適宜加工が施される。そのため、加工対象となる枚葉に分離された個々のシートについては、加工工程に応じて搬送あるいは移送する手段が種々提案されている。
これに対し、加工工程に投入される前段階等の特定の状況においては、シートは、複数のシートが積み重ねられた状態で取り扱うのが好ましい。そこで、複数のシートを積み重ねたままの状態で搬送する手段が開発されている。例えば、特許文献1には、供給端に搬入される積層シートを所定枚数のシート束に分離する分離装置と、この分離されたシート束を、概ね水平な状態で排出端へ搬送する搬送装置とを有する給紙機が開示されている。
特開2000-118755号公報
しかしながら、上記特許文献1の如き分離装置および搬送装置では、分離されたシート束は、分離装置に近接した搬送装置内で搬送されるのみであり、分離されたシート束を所望の位置に移送することは容易でない。
本発明の目的は、上記搬送装置における問題点を解消し、シート状の物体を積み重ねたシート原積重体から移送対象のシート積重体を抜き出し、当該シート積重体をシートが積み重ねられたままの状態で所望の位置に移送することをより容易にする技術を提供することにある。
本発明のうち、請求項1に記載の発明は、シート状の物体を積み重ねたシート積重体を移送する移送装置であって、移送対象のシート積重体の数に応じた間隔で離間され、対向するように配置された2つのシート保持部を備えており、前記シート保持部が、前記2つのシート保持部が対向する内側に前方端から後方に向かって延びる平坦面が形成されるとともに、前方において尖端部が形成された2つのフレームからなるフレーム対と、内側および外側のそれぞれに配置されたエンドレスベルトである内側ベルトおよび外側ベルトと、前記フレーム対の間で回転自在に保持され、前記内側ベルトおよび前記外側ベルトのそれぞれが、前記フレーム対から前記内側ベルトおよび前記外側ベルトの配置側方向に突出するように懸架される懸架ローラーと、前記内側ベルトの回転を、許容しあるいは規制するように構成された制動部と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記シート保持部が、さらに、前後方向において前記懸架ローラーのそれぞれに隣接するように配置され、前記内側ベルトおよび前記外側ベルトの前記配置側方向とは反対側の部分を前記配置側方向に誘導する誘導ローラーを有しており、隣接する前記懸架ローラーと前記誘導ローラーとからなるローラーの組が、他のローラーの組と前後方向において異なる位置に配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記誘導ローラーの外径が、前記懸架ローラーの外径よりも小さく設定されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1~3のいずれかに記載の発明において、さらに、前記2つのシート保持部のそれぞれに対して、前記フレーム対を構成する前記2つのフレームの配列方向に離間して配列された、少なくとも1つの前記シート保持部を備えていることを特徴とする。
請求項1に係る移送装置において、内側ベルトを回転が許容された状態とし、移送装置を前方に移動させてシート原積重体に進入させることにより、移送対象のシート積重体が2つのシート保持部の間に取り込まれる。そして、内側ベルトを回転が規制された状態とし、移送装置を後方に移動させることにより、移送対象のシート積重体が2つのシート保持部の間に保持されたまま、残部のシート積重体がシート原積重体に残置される。この状態で、移送装置を所望の移送先に移動させた後、内側ベルトを回転が許容された状態とすることにより、移送対象のシート積重体は移送先において排出される。このように、請求項1に係る移送装置によれば、内側ベルトの回転を適宜許容しあるいは規制するとともに、移送装置の移動を行うことにより、移送対象のシート積重体を所望の移送先に移送することができる。そのため、請求項1に係る移送装置によれば、シート状の物体を積み重ねたシート原積重体から移送対象のシート積重体を抜き出し、当該シート積重体をシートが積み重ねられたままの状態で所望の位置に移送することがより容易となる。
請求項2に係る移送装置によれば、シート原積重体に進入する進入部のシートの積層方向の長さを短縮することができる。そのため、進入部をより滑らかにシート原積重体に進入させることができるので、移送対象のシート積重体を2つのシート保持部の間に取り込むことがより容易となる。
請求項3に係る移送装置によれば、誘導ローラーおよび懸架ローラーを一列に配列することができるので、誘導ローラーおよび懸架ローラーを回転自在に保持するフレーム対をより容易に形成することができる。
請求項4に係る移送装置によれば、移送対象となるシート積重体の幅方向における移送装置の長さをより長くすることが容易となるので、より幅の広いシートを積層したシート積重体を移送する移送装置を、より容易に実現することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、シート積重体の移送装置、その移送装置を用いた移送システム、それらの移送装置や移送システムを用いたシート積重体の移送方法、それらの移送装置、移送システムあるいは移送方法を用いて移送されたシート積重体に含まれるシートの加工装置や加工方法等の態様で実現することができる。
本発明の第1実施形態を適用したシート積重体の移送システムの構成を示す説明図である。 シート保持機構の構成を示す斜視図である。 シート保持機構の一部の構成を示す分解斜視図である。 移送ハンドの動作の様子を示す説明図である。 移送ハンドの動作の様子を示す説明図である。 移送ハンドの動作の様子を示す説明図である。 移送ハンドの動作の様子を示す説明図である。 移送ハンドの動作の様子を示す説明図である。 移送ハンドの動作の様子を示す説明図である。 第2実施形態におけるシート保持機構の構成を示す斜視図である。 シート保持機構の一部の構成を示す分解斜視図である。 ローラーの配置についての変形例を示す説明図である。 ローラーの配置についての変形例を示す説明図である。 ローラーの配置についての変形例を示す説明図である。
以下、本発明に係るシート積重体の移送装置の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態を適用したシート積重体の移送システム1の構成を示す説明図である。ここで、シート積重体とは、袋状のパウチや薄板状の段ボール等のシートを積み重ねたものを謂う。移送システム1は、移送元のシート積重体であるシート原積重体STSを格納するシート格納部50と、移送ハンド10と、移送ハンド10の-y方向(後方)の端面に取り付けられる図示しない産業用ロボット(以下、単に「ロボット」と謂う)とを有している。
シート格納部50は、シート原積重体STSが上面に載置される棚板51と、棚板51の一端(図1の例では、-x方向端)に取り付けられ、鉛直上方(+z方向)に立ち上がる側板52と、棚板51の奥方向の端に取り付けられ、鉛直上方に立ち上がる奥板53とを有している。移送対象のシート積重体を含むシート原積重体STSは、その+x方向端から-x方向に向かう荷重が加えられた状態で、側板52に接するように配置される。これにより、シート原積重体STSの個々のシートは、鉛直上方に立ち上がるように配置される。
移送ハンド10は、移送対象となるシート積重体を保持する2つのシート保持機構100[1],100[2]を有している。図1に示すように、2つのシート保持機構100[1],100[2]は、x方向(シート原積重体STSにおけるシートの積層方向)に離間するとともに、対向した状態、すなわち、x方向に反転した状態で、ロボットに取り付けられる。
詳細については後述するが、このように2つのシート保持機構100[1],100[2]をロボットに取り付けた状態でロボットを駆動して、白抜きの矢印で示すように移送ハンド10をy方向(前後方向)に移動させることにより、シート格納部50に格納されたシート原積重体STSから移送対象のシート積重体が抜き出される。
第1実施形態において、2つのシート保持機構100[1],100[2]は、その配置が異なっている点を除いて、同一の構成となっている。そのため、以下の説明では、特に必要がない限り、+x方向側のシート保持機構100[1]を、2つのシート保持機構100[1],100[2]を代表するシート保持機構100として取り扱う。また、シート保持機構100自体の構成に係る以下の説明では、2つのシート保持機構100[1],100[2]の対向している側、すなわち、シート保持機構100[1]における-x方向側、および、シート保持機構100[2]における+x方向側を内側と謂い、シート保持機構100[1]における+x方向側、および、シート保持機構100[2]における-x方向側を外側と謂う。
<シート保持機構の構成>
図2は、シート保持機構100の構成を示す斜視図であり、図3は、シート保持機構100の一部の構成を示す分解斜視図である。図2に示すように、シート保持機構100は、8本のローラーロッド110a~110d,120a~120dと、2本のエンドレスベルト(ベルト)131,132と、z方向に離間した2つのフレーム140a,140bと、2つのフレーム140a,140bを差し渡すベース板150と、2つのソレノイドアクチュエーター(ソレノイド)160a,160bとを有している。
シート保持機構100を構成するローラーロッド110a~110d,120a~120d、フレーム140a,140b、および、ベース板150は、いずれも、一体に形成された金属部材である。また、ベルト131,132は、筒状に形成されたゴム製部材である
なお、4本のローラーロッド110a~110dは、同一の構成となっている。そのため、ローラーロッド110a~110d自体の構成に係る以下の説明では、特に必要がない限り、4本のローラーロッド110a~110dから選択された任意のローラーロッドを、4本のローラーロッド110a~110dを代表するローラーロッド110として取り扱う。また、それぞれ同様の構成となっている4本のローラーロッド120a~120dと、2つのフレーム140a,140bと、2つのソレノイド160a,160bとについても、それらの任意に選択された1つの構成部に末尾のアルファベットを省略した符号を付し、当該構成部を代表するものとして取り扱う。
図3に示すように、ローラーロッド110は、z方向に延びる棒状の部材であり、円筒状のローラー部111と、ローラー部111の両端に設けられ、ローラー部111よりも小径の円筒状に形成されたシャフト112,113とを有している。同様に、ローラーロッド120は、大径のローラー部121と、ローラー部121の両端に設けられたシャフト122,123とを有している。なお、ローラーロッド120のローラー部121は、ローラーロッド110のローラー部111よりも小径に形成されている。一方、ローラーロッド110のシャフト112,113と、ローラーロッド120のシャフト122,123とは、いずれも同径に形成されている。
これら8本のローラーロッド110a~110d,120a~120dのうち、4本のローラーロッド110a,110b,120a,120bは、内側(-x方向側)において、前後方向(y方向)に一列に配列した状態で配置されている。同様に、残りの4本のローラーロッド110c,110d,120c,120dは、外側(+x方向側)において、前後方向に一列に配列した状態で配置される。
また、内側のローラーロッド110a,110b,120a,120bのうち、2本のローラーロッド120a,120bは、それぞれ、前後方向においてローラーロッド110a,110bに隣接するように配置され、外側のローラーロッド110c,110d,120c,120dのうち、2本のローラーロッド120c,120dは、それぞれ、前後方向においてローラーロッド110c,110dに隣接するように配置される。そして、外側のローラーロッド110c,110d,120c,120dは、前後方向において、内側のローラーロッド120a,120bの間に位置するように配置される。
図2に示すように、外側のベルト(外側ベルト)132は、フレーム140a,140bから外側に突出するように、ローラーロッド110c,110dのローラー部111(図3)に懸架され、その内側部分が、ローラーロッド110c,110dの間に配置されたローラーロッド120c,120dのローラー部121により外側方向に誘導される。同様に、内側のベルト(内側ベルト)131は、フレーム140a,140bから内側に突出するように、ローラーロッド110a,110bのローラー部111に懸架され、その外側部分がローラーロッド110a,110bの間に配置されたローラーロッド120a,120bのローラー部121により内側方向に誘導される。
このように、内側のベルト131および外側のベルト132のそれぞれは、内側方向および外側方向(配置側方向)に突出するように、内側のローラーロッド110a,110bおよび外側のローラーロッド110c,110dのローラー部111に懸架される。また、内側のベルト131および外側のベルト132のそれぞれは、配置側方向と反対側の部分が、内側のローラーロッド120a,120bおよび外側のローラーロッド120c,120dのローラー部121により配置側方向に誘導される。そのため、ローラーロッド110のローラー部111は、「懸架ローラー」とも謂うことができ、また、ローラーロッド120のローラー部121は、「誘導ローラー」とも謂うことができる。
上述の通り、誘導ローラー(ローラーロッド120のローラー部121)は、その外径が懸架ローラー(ローラーロッド110のローラー部111)の外径よりも小さく設定されている。そのため、第1実施形態のように、内側のローラーロッド110a,110b,120a,120bおよびこれらのローラー部111,121や、外側のローラーロッド110c,110d,120c,120dおよびこれらのローラー部111,121が、前後方向(y方向)に一列に配置されていても、ベルト131,132のそれぞれにおいて内面どうしが接触し、ベルト131,132の回転が規制されることが抑制される。
また、上述のように8本のローラーロッド110a~110d,120a~120dを配置すること、すなわち、前後方向において、内側の誘導ローラー(ローラーロッド120a,120bのローラー部121)の間に外側の懸架ローラー(ローラーロッド110c,110dのローラー部111)を配置することにより、内側のベルト131と外側のベルト132とが接触し、ベルト131,132の回転が互いに影響しあうことが抑制される。
なお、このように8本のローラーロッド110a~110d,120a~120dを配置した状態は、誘導ローラー(ローラーロッド120のローラー部121)を、前後方向(y方向)において懸架ローラー(ローラーロッド110のローラー部111)のそれぞれに隣接するように配置するとともに、隣接した懸架ローラーと誘導ローラーとの組(ローラーセット)を、前後方向において他のローラーセットと異なる位置に配置した状態となっている。
図3に示すように、フレーム140は、厚み(z方向の長さ)が略一定の部材であり、尖端部141と、中間部142と、基部143とを有している。尖端部141は、+y方向(前方)に向かって幅(x方向の長さ)が縮小する直角三角形板状に形成されている。尖端部141の後方(-y方向)端には、矩形板状の中間部142が設けられている。これら尖端部141および中間部142は、その内側が平坦となるように形成されている。従って、尖端部141および中間部142には、その内側に前方端から後方に向かって延びる平坦面が形成されていると謂うことができる。
尖端部141と中間部142とには、8本のローラーロッド110a~110d,120a~120dに対応して、それぞれのシャフト112,113,122,123が挿入される8つのシャフト穴149が形成されている。これらz方向に貫通する8つのシャフト穴149の内径は、ローラーロッド110,120が回転自在となるように、シャフト112,113,122,123の外径よりもやや大きく設定される。
中間部142の後方(-y方向)端に設けられた基部143は、中間部142よりも幅(x方向の長さ)が広い凹形板状に形成されている。このようにフレーム140aの後方側に設けられた基部143のx方向中央部には、後方端に形成された凹部147と、y方向に貫通する組付穴148とが設けられている。
また、基部143は、中間部142から外側に大きく突出するとともに、内側には内側のベルト131(図2)と同程度に突出するように配置される。このように、基部143を中間部142から内側に突出させることにより、シート保持機構100単体を内側を下にして載置した際に、シート保持機構100が移動することが抑制されるので、シート保持機構100の取り扱いがより容易となる。
ベース板150は、z方向およびx方向に延びる略矩形板状の部材である。ベース板150には、そのz方向中央部に、x方向に配列され、y方向に貫通する2つのロボット取付穴159が設けられている。これら2つのロボット取付穴159を通して図示しない止めねじをロボットの先端に取り付けることにより、シート保持機構100は、ロボットに取り付けられる。
ベース板150には、また、z方向両端の-x方向端部に凹部157が形成されている。z方向両端の2つの凹部157の間の距離は、ローラーロッド110a~110d,120a~120dが回転自在となるように、ローラーロッド110a~110d,120a~120dのローラー部111,121よりもやや長めに設定される。
また、凹部157は、凹部157の外側(+x方向側)におけるベース板150の幅(x方向の長さ)が、フレーム140の凹部147のx方向の広さと略同一となるように形成されている。そのため、ベース板150における凹部157の外側の領域を、フレーム140の凹部147に嵌め込むことにより、ベース板150に対するフレーム140のx方向における位置関係が固定される。
さらに、ベース板150には、z方向において凹部157の中央となる位置に、y方向に貫通する組付穴158が形成されている。この組付穴158と、フレーム140の組付穴148とに止めねじ(図示しない)を通し、その止めねじを締め付けることにより、2つのフレーム140a,140bは、ベース板150に固定的に組み付けられる。
これにより、図2で示すように、ローラーロッド110a~110d,120a~120d、ベルト131,132、フレーム140a,140b、および、ベース板150が組み立てられる。そして、上述のように、ベルト131,132がそれ自身あるいは互いに接触することが抑制され、また、ローラーロッド110a~110d,120a~120dが回転自在な状態でフレームフレーム140a,140bに取り付けられるので、ベルト131,132は、ローラーロッド110a~110d,120a~120dの周りで自在に回転する。
ソレノイド160a,160bは、2つのフレーム140a,140bの互いに対向している面に取り付けることにより、内側のベルト131の後方(-y方向)に配置される。ソレノイド160は、吸引式のソレノイドであり、図示しないコイルおよびスプリングを収容する本体161と、可動鉄心(プランジャー)162とを有している。なお、ソレノイド160は、内側のベルト131の後方に配置されていれば良く、2つのフレーム140a,140bに換えてベース板150に取り付けるものとしても良い。
ソレノイド160の本体161に収容されたスプリングは、プランジャー162を前方(+y方向)に押し出すように構成されている。そのため、ソレノイド160に通電していない状態では、プランジャー162が内側のベルト131に接触し、ベルト131は、その回転が規制された状態となる。そして、ソレノイド160に通電することにより、プランジャー162が本体161内に吸引され、ベルト131は、その回転が許容された状態となる。
第1実施形態のシート保持機構100では、ベース板150を用いてシート保持機構100をロボットに取り付けているが、フレームがロボットに固定可能であれば、ベース板150を省略することも可能である。例えば、フレームの基部を横方向(z方向)に延長し、当該延長部分にロボット取付穴を設ければ、フレームを直接ロボットに取り付けることができる。
このようにベース板150は省略することが可能であり、ベース板150を省略しても、移送対象となるシート積重体を保持することが可能である。そのため、シート保持機構100からベース板150を省略した部分、すなわち、8本のローラーロッド110a~110d,120a~120d、2本のベルト131,132、2つのフレーム140a,140b、および、2つのソレノイド160a,160bを組み合わせてなる部分は、「シート保持部」とも謂うことができる。
<移送ハンドの動作>
図4ないし図9は、移送ハンド10の動作の様子を示す説明図であり、この順で時系列的に、シート格納部50(図1)に格納されたシート原積重体STSから移送対象のシート積重体を抜き出す過程を模式的に示している。なお、図4ないし図9においては、図示の便宜上、移送ハンド10を固定した視点で各部の状態を示している。
図4ないし図9では、移送ハンド10(すなわち、2つのシート保持機構100[1],100[2])を+z方向から見た様子を示している。そのため、シート保持機構100[1]のフレーム140bおよびシート保持機構100[2]のフレーム140aは、いずれも図面に現れていない。また、図4ないし図9では、ソレノイド160a,160bの図示を省略している。但し、移送ハンド10の動作において主要な機能を有する2本のベルト131,132については、+z方向から見た場合においてフレーム140a,140bに隠れる部分についても、+z方向から見えるものとして描いている。
また、後述するように、シート保持機構100[1],100[2]のそれぞれが有するフレーム140a,140bの尖端部141および中間部142と、ローラーロッド110a~110d,120a~120dと、ベルト131,132とは、シート原積重体STSに進入する構成部であるので、併せて進入部EU[1],EU[2]とも呼ぶ。
図1に示す状態から、移送ハンド10を前方(+y方向)に移動させると、図4に示すように、フレーム140a,140bの尖端部141がシート原積重体STSに接触する。なお、ソレノイド160a,160b(図2および図3)は、移送ハンド10の前方への移動の前の時点で通電され、内側のベルト131は、その回転が許容された状態となる。
図4に示すようにフレーム140a,140bの尖端部141がシート原積重体STSに接触した後、さらに移送ハンド10を前方に移動させると、シート格納部50の奥板53(図1)によりシート原積重体STSの前方への移動が規制されるため、尖端部141がシート原積重体STSに進入する。
尖端部141がシート原積重体STSに進入することにより、図5に示すように、シート原積重体STSは、シート保持機構100[1],100[2]のそれぞれの尖端部141の間に位置するシート積重体STXと、シート積重体STXの±x方向側のそれぞれに位置するシート積重体ST1,ST2とに分割される。そして、尖端部141の間には、移送対象のシート積重体STXが取り込まれる。このとき、尖端部141の間に取り込まれるシート積重体STXに含まれるシートの枚数は、2つのシート保持機構100[1],100[2]のそれぞれの尖端部141の間隔に対応した枚数となる。
図5に示すように、取り込まれたシート積重体STXが内側のベルト131に接触すると、ベルト131には、その内側部分を後方に移動させるように力が加わる。そのため、ベルト131は、矢印で示すように、内側部分が後方に移動するように回転する。
図5に示す状態からさらに移送ハンド10を前方に移動させると、図6に示すように、分割されたシート積重体ST1,STXの間と、シート積重体STX,ST2の間とのそれぞれに、進入部EU[1],EU[2]が進入する。このように移送ハンド10を前方に移動させた際、内側のベルト131は、その内側部分が後方に移動するように回転し、外側のベルト132は、その外側部分が後方に移動するように回転する。そして、これらのベルト131,132が回転することにより、シート積重体ST1,STX,ST2と、進入部EU[1],EU[2]との間の摩擦が低減されるので、進入部EU[1],EU[2]は、シート積重体ST1,STX,ST2の間に滑らかに進入する。
さらに移送ハンド10を前方に移動させ、図7に示すように、進入部EU[1],EU[2]が十分に深く進入した時点において、移送ハンド10の前方への移動が停止される。移送ハンド10の前方への移動が停止された後、ソレノイド160a,160bへの通電が停止され、内側のベルト131は、その回転が規制された状態となる。そして、内側のベルト131の回転が規制されることにより、2つの進入部EU[1],EU[2]の間に取り込まれた移送対象であるシート積重体STXは、進入部EU[1],EU[2]に対して前後方向の移動が抑制される。
このように、移送対象であるシート積重体STXの進入部EU[1],EU[2]に対する前後方向の移動が抑制されることにより、図7に示す状態から、図8および図9に示すように、移送ハンド10を後方に移動させると、シート積重体STXは、移送ハンド10の移動に伴って後方に移動する。このようにしてシート格納部50(図1)から抜き出されたシート積重体STXは、ロボットにより移送先に運ばれる。そして、移送先においてソレノイド160a,160bへの通電を開始して、内側のベルト131を回転を許容する状態にすることにより、シート積重体STXは、移送ハンド10から排出される。
一方、外側のベルト132は、回転が許容された状態に維持されるので、進入部EU[1],EU[2]の外側に位置するシート積重体ST1,ST2と、進入部EU[1],EU[2]との間の摩擦は、低減された状態に維持される。そのため、進入部EU[1],EU[2]の外側に位置していたシート積重体ST1,ST2は、隣接するシート間の摩擦により前後方向の移動が抑制されるので、移送ハンド10を後方に移動させてもシート格納部50のシート原積重体STS内に残置される。
このように、第1実施形態の移送ハンド10を用いることにより、移送ハンド10を移動させる動作のみで、シート格納部50に格納されたシート原積重体STSから移送対象のシート積重体STXを抜き取り、移送先にシート積重体STXを移送することができる。この移送先は、ロボットの作動範囲で任意に設定することが可能であるので、第1実施形態によれば、袋状のパウチや薄板状の段ボール等のシートを積み重ねたシート積重体を、所望の場所に移送することがより容易となる。なお、以上の説明から分かるように、移送ハンド10は、シート積重体の移送を行うための主要な機能を有しているので、「シート積重体の移送装置」とも謂うことができる。
また、第1実施形態の移送ハンド10において、進入部EU[1],EU[2]に取り込まれ、移送されるシート積重体STXに含まれるシートの枚数は、2つの進入部EU[1],EU[2]のそれぞれの尖端部141の間隔に対応した一定の枚数となる。そして、移送対象のシート積重体STXは、2つの進入部EU[1],EU[2]の位置関係を固定した状態でシート原積重体STSから抜き取られる。そのため、第1実施形態によれば、移送されるシート積重体STXの枚数のばらつきを抑制することができる。
<第2実施形態>
図10は、第2実施形態におけるシート保持機構200の構成を示す斜視図であり、図11は、シート保持機構200の一部の構成を示す分解斜視図である。第2実施形態のシート保持機構200は、z方向に離間した2つのシート保持部を有している点で第1実施形態と異なっている。なお、第2実施形態のシート保持機構200において、第1実施形態のシート保持機構100と同一あるいは類似の構成要素には、数字下二桁を第1実施形態と同一にし、百の桁を「2」とした符号を付す。
図10に示すように、第2実施形態のシート保持機構200は、+z方向端部に配置された第1のシート保持部として、8本のローラーロッド210a~210d,220a~220dと、2本のベルト231a,232aと、z方向に離間した2つのフレーム240a,240bと、2つのソレノイド260a,260bとを有している。同様に、シート保持機構200は、-z方向端部に配置された第2のシート保持部として、8本のローラーロッド210e~210h,220e~220hと、2本のベルト231b,232bと、z方向に離間した2つのフレーム240c,240dと、2つのソレノイド260c,260dとを有している。
第2実施形態において2つのシート保持部を構成する4つのフレーム240a~240d、および、4つのソレノイド260a~260dは、いずれも、その数が異なっているものの、個々の構成および機能は、第1実施形態のフレーム140a,140bおよびソレノイド160a,160bと同一である。
なお、以上の説明と図10および図11とから判るように、2つのシート保持部は、それぞれのシート保持部を構成するフレーム240a,240bおよびフレーム240c,240dの離間方向(z方向)に離間している。
上述のように、第2実施形態のシート保持機構200では、2つのシート保持部を設けているため、ベルト231,232の幅(z方向の長さ)を第1実施形態(図2)よりも狭くするとともに、図11に示すように、ローラーロッド210a~210h,220a~220hのローラー部211,221の長さを第1実施形態(図3)よりも短縮している。他の点は、第1実施形態のベルト131,132およびローラーロッド110a~110dと同様である。
ベース板250には、第1実施形態のベース板150に形成されたロボット取付穴159、組付穴158および凹部157に対応するロボット取付穴259、組付穴258および凹部257に加え、2つの組付穴256および2つの凹部255が形成されている。第2実施形態で追加された凹部255は、z方向においてベース板250を略三等分する位置の-x方向端部に設けられており、y方向に貫通する組付穴256は、z方向において凹部255の中央となる位置に設けられている。
z方向端部に形成された凹部257と、z方向中間部に形成された凹部255との距離は、ローラーロッド210a~210h,220a~220hのローラー部211,221よりもやや長めに設定される。これにより、z方向両端に配置されるフレーム240a,240dと、z方向の中間部に配置されるフレーム240b,240cとの間に、ローラーロッド210a~210h,220a~220hが回転自在に保持される。
このように構成された第2実施形態のシート保持機構200を2つ対向した状態でx方向に離間して配置した移送ハンド(図示しない)を用いることにより、第1実施形態と同様に、移送ハンドを移動させる動作のみで、シート格納部に格納されたシート原積重体から移送対象のシート積重体を抜き取り、移送先にシート積重体を移送することができる。
なお、第2実施形態のシート保持機構200では、4つのフレーム240a~240dを略等間隔に配置しているが、4つのフレームの配置間隔を適宜変更することができる。また、シート保持機構に、3以上のシート保持部を設けることも可能である。
このように、第2実施形態によれば、z方向、すなわち、移送対象となるシート積重体(シート)の幅方向におけるシート保持機構あるいは移送ハンド(シート移送装置)の長さをより長くすることが容易となるので、より幅の広いシートを積層したシート積重体を移送するシート移送装置を実現することが容易となる。この点において、第2実施形態は、第1実施形態よりも好ましい。一方、第1実施形態は、シート保持機構100および移送ハンド10の構成をより簡単にすることができる点で、第2実施形態よりも好ましい。
<ローラー配置の変形例>
図12ないし図14は、ローラーの配置についての変形例を示す説明図である。図12ないし図14では、図4~図9と同様に、ローラーの配置についての各変形例におけるシート保持機構300,400,500を+z方向から見た様子を示している。
これらのシート保持機構300,400,500は、ローラーの配置(すなわち、ローラーロッド110a~110d,120a~120dの配置)を変更するとともに、当該変更に合わせて、ベルト331,332,431,432,531,532の周長および配置と、フレーム340,450,550に形成されたシャフト穴の配置が異なっている点で、第1実施形態のシート保持機構100と異なっている。
具体的には、図12に示すシート保持機構300では、内側のローラーロッド110a,110b,120a,120bが、前後方向において、外側のローラーロッド120c,120dの間に位置するように配置されている。
一方、図13に示すシート保持機構400では、外側のローラーロッド110c,110d,120c,120dのうち、+y方向側の2本のローラーロッド110c,120cが、前後方向において、内側のローラーロッド120a,120bの間に配置されており、内側のローラーロッド110a,110b,120a,120bのうち、-y方向側の2本のローラーロッド110b,120bが、前後方向において、外側のローラーロッド120c,120dの間に配置されている。
また、図14に示すシート保持機構500では、内側のローラーロッド110a,110b,120a,120bのうち、+y方向側の2本のローラーロッド110a,120aが、前後方向において、外側のローラーロッド120c,120dの間に配置されており、外側のローラーロッド110c,110d,120c,120dのうち、-y方向側の2本のローラーロッド110d,120dが、前後方向において、内側のローラーロッド120a,120bの間に配置されている。
このようにローラーロッド110a~110d,120a~120dを配置することにより、ベルト331,332,431,432,531,532自体において、内面同士が接触することが抑制されるとともに、内側のベルト331,431,531と外側のベルト332,432,532とが接触することが抑制される。そのため、図12ないし図14に示すシート保持機構300,400,500においても、ベルト331,332,431,432,531,532は、ソレノイド等によりその回転が規制されていない状態では、回転自在となっている。
なお、図12ないし図14から判るように、これらのシート保持機構300,400,500においても、誘導ローラー(ローラーロッド120のローラー部121)は、前後方向(y方向)において懸架ローラー(ローラーロッド110のローラー部111)のそれぞれに隣接するように配置され、隣接した懸架ローラーと誘導ローラーとの組であるローラーセットは、前後方向において他のローラーセットと異なる位置に配置されている。
図12および図13に示すシート保持機構300,400では、ソレノイド(図3のソレノイド160に対応する)の取付位置を適宜調整し、あるいは、ソレノイドのプランジャー(図3のプランジャー162に対応する)を+y方向に延長することにより、内側のベルト331,431の回転を規制しあるいは許容することが可能である。また、図14に示すシート保持機構500では、第1実施形態と同様のプランジャーを用いて、内側のベルト531の回転を規制しあるいは許容することが可能である。そのため、第1実施形態のシート保持機構100に換えてシート保持機構300,400,500を用いた場合においても、移送ハンドを移動させる動作のみで、シート格納部に格納されたシート原積重体から移送対象のシート積重体を抜き取り、移送先にシート積重体を移送することができる。
なお、図12ないし図14の例では、第1実施形態のように単一のシート保持部を有するシート保持機構にローラー配置の変形例を適用しているが、ローラー配置の変形例は、第2実施形態のように複数のシート保持部を有するシート保持機構に適用することも可能である。
<変形例>
本発明は、上記第1実施形態、第2実施形態およびローラー配置の変形例(以下、「各実施形態等」と謂う)に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
<変形例1>
上記各実施形態等においては、ローラーロッド120,220のローラー部121,221(すなわち、誘導ローラー)の外径を、ローラーロッド110,210のローラー部111,211(すなわち、懸架ローラー)の外径よりも小さく設定している。しかしながら、誘導ローラーの外径は、必ずしも懸架ローラーの外径よりも小さく設定する必要はない。
例えば、誘導ローラーと懸架ローラーとの外径を同一とした場合、内側および外側のベルトのそれぞれについて内面どうしの接触を抑制するため、ローラー部が誘導ローラーとして使用されるローラーロッドの位置は、ローラー部が懸架ローラーとして使用されるローラーロッドよりも配置側方向と反対の方向にずらされる。このようにすれば、一種類のローラーロッドを用いてシート保持機構あるいはシート保持部を構成することができる。
一方、上記各実施形態等のように、誘導ローラーの外径を懸架ローラーの外径よりも小さく設定することにより、誘導ローラーおよび懸架ローラーが設けられたローラーロッドを一列に配列することができる。そのため、フレームに設けられるシャフト穴の位置をより簡単に設定することができるので、フレームをより容易に形成することができる。
<変形例2>
上記各実施形態等においては、内側のベルト131,231a,231b,331,431,531と、外側のベルト132,232a,232b,332,432,532との接触を抑制するため、誘導ローラー(ローラーロッド120,220のローラー部121,221)により、ベルト131,132,231a,231b,232a,232b,331,332,431,432,531,532の配置側方向と反対側の部分を配置側方向に誘導しているが、誘導ローラーを省略することも可能である。
この場合、内側の懸架ローラーと外側の懸架ローラーとのx方向における距離を十分にとることにより、内側のベルトと外側のベルトとの接触を抑制することができる。そして、誘導ローラーを省略することにより、シート保持機構あるいはシート保持部の構成をより簡単にすることができるので、移送ハンドあるいは移送装置の構成をより簡単にすることができる。
但し、上記各実施形態等のように、前後方向において懸架ローラーに隣接するように誘導ローラーを設けてベルトの配置側方向と反対側の部分を配置側方向に誘導するとともに、隣接した懸架ローラーと誘導ローラーとの組であるローラーセットを前後方向において他のローラーセットと異なる位置に配置することにより、シート原積重体に進入する進入部の幅(x方向の長さ)を短縮することができる。そのため、進入部をより滑らかにシート原積重体に進入させることができるので、移送対象のシート積重体を2つのシート保持部の間に取り込むことがより容易となる。
<変形例3>
上記各実施形態では、内側のベルト131,231に吸引式のソレノイド160,260のプランジャー162,262を接触させることにより、内側のベルト131,231の回転を規制しているが、他の手段を用いて、内側のベルトの回転を許容しあるいは規制する制動部を構成することができる。例えば、押出式のソレノイドや、空圧的なアクチュエーターを用い、プランジャー等を内側のベルトに接触させることにより、内側のベルトの回転を規制することも可能である。また、内側のローラーロッドの少なくとも一つの回転を規制する制動部を設けることにより、内側のベルトの回転を許容しあるいは規制するようにしても良い。
<変形例4>
上記各実施形態等では、ローラー部111,121,211,221とシャフト112,113,122,123,212,213,222,223とが一体に形成されたローラーロッド110,210を用いているが、中空のローラー部にシャフトから延長された軸部を嵌め込むものとしても良い。さらに、中空のローラー部がシャフトから延長された軸部に対して回転自在であれば、軸部をフレームに固定することも可能である。一般的には、ローラー部(懸架ローラーおよび誘導ローラー)が、2つのフレーム(フレーム対)の間に回転可能に保持可能であれば、ローラーロッドやローラー部やフレームの構成は、種々変更することができる。
<変形例5>
上記各実施形態等では、フレーム140,240,340,440,550に、直角三角形板状の尖端部141,241,341,441,541と、矩形板状の中間部142,242,342,442,542と、凹形板状の基部143,243,343,443,543とを設けているが、フレームの構成は種々変更することが可能である。例えば、尖端部と中間部の外側の端面をなだらかな面に形成し、あるいは、中間部を省略することも可能である。一般的には、フレームは、内側に前方端から後方に向かって延びる平坦面が形成されるとともに、前方において尖端部が形成されていれば良い。
<変形例6>
上位各実施形態では、シート格納部50(図1)に格納されたシート原積重体STSの中間部から移送対象のシート積重体を抜き出しているが、移送対象のシート積重体は、格納されたシート原積重体STSの端から抜き出すことも可能である。この場合、シート原積重体STSの一端(-x方向端)が接する側板をばね等の弾性体で他端(+x方向端)に向かって荷重を加えることにより、格納されたシート原積重体STSの各シートが鉛直上方に立ち上がるようにするとともに、シート保持機構の尖端部の接触により当該側板が外側(-x方向側)に押し出されるようにすれば良い。
本発明のシート積層体の移送装置は、上述の通り優れた効果を奏するものであるから、シート状の物体を積み重ねたシート原積重体から移送対象のシート積重体を抜き出し、移送対象のシート積重体をシートが積み重ねられたままの状態で移送する移送装置として、好適に用いることができる。
1…移送システム
10…移送ハンド
50…シート格納部
51…棚板
52…側板
53…奥板
100…シート保持機構
110,110a~110d…ローラーロッド
111…ローラー部
112,113…シャフト
120,120a~120d…ローラーロッド
121…ローラー部
122,123…シャフト
131…ベルト
132…ベルト
140,140a,140b…フレーム
141…尖端部
142…中間部
143…基部
147…凹部
148…組付穴
149…シャフト穴
150…ベース板
157…凹部
158…組付穴
159…ロボット取付穴
160,160a,160b…ソレノイド
161…本体
162…プランジャー
200…シート保持機構
210,210a~210h…ローラーロッド
211…ローラー部
212,213…シャフト
220,220a~220h…ローラーロッド
221…ローラー部
222,223…シャフト
229…シャフト穴
231,231a,231b…ベルト
232,232a,232b…ベルト
240,240a~240d…フレーム
241…尖端部
242…中間部
243…基部
247…凹部
248…組付穴
249…シャフト穴
250…ベース板
255…凹部
256…組付穴
257…凹部
258…組付穴
259…ロボット取付穴
260,260a~260d…ソレノイド
261…本体
262…プランジャー
300,400,500…シート保持機構
331,332,431,432,531,532…ベルト
340,340a,440,440a,550,550a…フレーム
341,441,541…尖端部
342,442,542…中間部
343,443,543…基部
EU…進入部
STS…シート積重体(シート原積重体)
STX,ST1,ST2…シート積重体

Claims (4)

  1. シート状の物体を積み重ねたシート積重体を移送する移送装置であって、
    移送対象のシート積重体の数に応じた間隔で離間され、対向するように配置された2つのシート保持部を備えており、
    前記シート保持部は、
    前記2つのシート保持部が対向する内側に前方端から後方に向かって延びる平坦面が形成されるとともに、前方において尖端部が形成された2つのフレームからなるフレーム対と、
    内側および外側のそれぞれに配置されたエンドレスベルトである内側ベルトおよび外側ベルトと、
    前記フレーム対の間で回転自在に保持され、前記内側ベルトおよび前記外側ベルトのそれぞれが、前記フレーム対から前記内側ベルトおよび前記外側ベルトの配置側方向に突出するように懸架される懸架ローラーと、
    前記内側ベルトの回転を、許容しあるいは規制するように構成された制動部と、
    を有する、
    移送装置。
  2. 請求項1に記載の移送装置であって、
    前記シート保持部は、さらに、前後方向において前記懸架ローラーのそれぞれに隣接するように配置され、前記内側ベルトおよび前記外側ベルトの前記配置側方向とは反対側の部分を前記配置側方向に誘導する誘導ローラーを有しており、
    隣接する前記懸架ローラーと前記誘導ローラーとからなるローラーの組は、他のローラーの組と前後方向において異なる位置に配置されている、
    移送装置。
  3. 前記誘導ローラーの外径は、前記懸架ローラーの外径よりも小さく設定されている、請求項2に記載の移送装置。
  4. 請求項1~3のいずれかに記載の移送装置であって、さらに、
    前記2つのシート保持部のそれぞれに対して、前記フレーム対を構成する前記2つのフレームの配列方向に離間して配列された、少なくとも1つの前記シート保持部を備えている、
    移送装置。
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