JP7355361B2 - 作業台 - Google Patents
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Description
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、柱の角部に近づけて設置できるようにすることを目的とする。
本実施形態では、作業台として、上部が回動自在に軸着される一対の主脚を有する脚立式作業台を例にして説明する。
図1は、本実施形態に係る脚立式作業台1の一例を示す斜視図である。図2は脚立式作業台1の一例を示す正面図である。なお、図2では、後述する長尺の主脚10aと第1の枠部材30を図示し、後述する短尺の主脚10bと第2の枠部材40の図示を省略している。図3は脚立式作業台1の一例を示す側面図である。図4は脚立式作業台1の一例を示す背面図である。なお、図4では、短尺の主脚10bと第2の枠部材40を図示し、長尺の主脚10aと第1の枠部材30の図示を省略している。図5は、脚立式作業台1を折り畳んだ状態を示す側面図である。なお、各図には、天板20に立つ作業者が作業時に主に向く方向を前とし、脚立式作業台1の前方をFr、後方をRr、右側をR、左側をLで示している。
一対の主脚10a、10bは、上部が回動部11を介して回動自在に軸着され、使用時には下部が前後に広がるように傾斜して、いわゆる脚立として機能する。
本実施形態では、一対の主脚は、長尺の主脚10aと、短尺の主脚10bとからなる。
図2に示すように、長尺の主脚10aの支柱12aは、上部では上下方向にまっすぐに延びるが、下部では下方に向かって拡幅するように延びる形状である。支柱12aはそれぞれ段階的に伸縮可能である。図2では、支柱12aを最も縮めた状態を実線で示し、最も伸ばした状態を二点鎖線で示している。
次に、図3に示すように左右方向から見て、支柱12aの床面に対する前後方向の傾斜角度(鋭角側)α2は、例えば、70度~80度(図3では略75度)である。左右方向から見た支柱12aの傾斜角度α2は、支柱12aを伸縮した何れの状態でも略同一角度である。
図4に示すように、短尺の主脚10bの支柱12bは、上下方向にまっすぐ延びる形状である。支柱12bはそれぞれ段階的に伸縮可能である。図4では、支柱12bを最も縮めた状態を実線で示し、最も伸ばした状態を二点鎖線で示している。
次に、図3に示すように左右方向から見て、支柱12bの床面に対する前後方向の傾斜角度(鋭角側)β2は、例えば、80度~90度(図3では略85度)である。左右方向から見た支柱12bの傾斜角度β2は、支柱12bを伸縮した何れの状態でも略同一角度である。短尺の主脚10bの前後方向の傾斜角度β2は、長尺の主脚10aの前後方向の傾斜角度α2に比べて大きく設定されている。
第1の枠部材30は、開放部側の端部(左右の側辺部30bの端部)がそれぞれ長尺の主脚10aの支柱12の上端部にブラケット31を介して取り付けられ、回動自在に支持される。
ここで、第1の枠部材30は、上方に向く位置で保持する第1の保持状態と、下方に向く位置で保持する第2の保持状態と、その間で保持する中間保持状態とに切り替え可能になっている。なお、図1~図3の第1の枠部材30は、中間保持状態を示している。
図6に示すように、ブラケット31には回動軸となる軸32が設けられており、第1の枠部材30は軸32を中心に回動する。また、第1の枠部材30には、側辺部30bの長手方向に対して直交する方向に延びるピン33が、側辺部30bの長手方向に沿ってスライド可能に配設される。また、ブラケット31の外周縁には第1の保持状態、中間保持状態、第2の保持状態にそれぞれ対応する3つの切欠きが形成される。作業者が、ピン33を各切欠きの何れかに係合させるように操作することで、第1の枠部材30をそれぞれ第1の保持状態、中間保持状態、第2の保持状態の何れかに切替えることができる。
図6に示す二点鎖線のうち第1の枠部材30Bは、中間保持状態を示す。中間保持状態では、第1の枠部材30の先端辺部30aが後方を向くように、天板20に対して平行或いはやや上向きに配置される。作業状況によっては、第1の枠部材30が第1の保持状態にあるよりも、中間保持状態にある方が作業しやすいこともあるので、第1の保持状態及び中間保持状態を選択できるようにしている。
図6に示す二点鎖線のうち第1の枠部材30Cは、第2の保持状態を示す。第2の保持状態では、脚立式作業台1を使用しないときに第1の枠部材30を回動させ、先端辺部30aを下向きにして長尺の主脚10aに沿わせるように収容することができる。図5に示すように、第1の枠部材30が第2の保持状態では、折り畳んだ脚立式作業台1をよりコンパクトにすることができる。
第2の枠部材40は、開放部側の端部(左右の側辺部40bの端部)がそれぞれ長尺の主脚10aの支柱12aの上端部にブラケット41を介して取り付けられ、回動自在に支持される。
ここで、第2の枠部材40は、水平に近い位置で保持する第1の保持状態と、下方に向く位置で保持する第2の保持状態とに切り替え可能になっている。なお、図1、図3、図4の第2の枠部材40は、第1の保持状態を示している。
図6に示すように、ブラケット41には回動軸となる軸42が設けられており、第2の枠部材40は軸42を中心に回動する。また、第2の枠部材40には、側辺部40bの長手方向に対して直交する方向に延びるピン43が、側辺部40bの長手方向に沿ってスライド可能に配設される。また、ブラケット41の外周縁には第1の保持状態、第2の保持状態にそれぞれ対応する2つの切欠きが形成される。作業者が、ピン43を各切欠きの何れかに係合させるように操作することで、第2の枠部材40をそれぞれ第1の保持状態、第2の保持状態の何れかに切替えることができる。
図6に示す二点鎖線の第2の枠部材40Bは、第2の保持状態を示す。第2の保持状態では、脚立式作業台1を使用しないときに第2の枠部材40を回動させて、先端辺部40aを下向きにして長尺の主脚10aに沿わせるように収容することができる。図5に示すように、第2の枠部材40が第2の保持状態では、折り畳んだ脚立式作業台1をよりコンパクトにすることができる。
図7は、脚立式作業台1の一例を示す平面図である。なお、図7では、第1の枠部材30が中間保持状態を示しており、第2の枠部材40が第1の保持状態を示している。
図7に示すように、第1の枠部材30の幅(左右の側辺部30b間の距離)は天板20の幅よりも大きい。また、第1の枠部材30の先端辺部30aは天板20の基端部21aよりも後側に位置する。
また、図7に示すように、第2の枠部材40の幅(左右の側辺部40b間の距離)は天板20の幅よりも大きい。また、第2の枠部材40の先端辺部40aは天板20の先端部21bよりも後側に位置する。
図7に示すように、天板20は、平面視において、略矩形の一部が切欠かれた形状である。天板20は、柱Pの角部Eが挿入可能な凹部22を有する。凹部22は、長尺の主脚10aよりも短尺の主脚10bに近接した位置、すなわち天板20のうち先端部21b側に位置する。凹部22は、天板20の上下方向に開口している。なお、図7では柱Pを二点鎖線で示している。また、図7(あるいは図3)では、天板20の先端部21bの両側の角に、樹脂製あるいはゴム製のカバー部材が取り付けられているがカバー部材を省略してもよい。
図8(a)は、天板20の一例を示す平面図である。図8(a)に示すように、凹部22は、平面視において、先端部21bから天板20の内側(後側)に向かうにしたがって幅(凹部22の幅Wr)が連続的に小さくなる形状である。図8(a)に示す平面視において、凹部22のうち天板20の最も内側(後側)を位置Qで示している。
また、凹部22を略V字状にすることで、天板20の作業面積が小さくなるのを抑制することができる。すなわち、凹部22を柱Pの角部Eと略同様の形状にし、必要以上に切欠かないようにすることで天板20の作業面積を確保することができる。
なお、図3に示すように側面視において、凹部22に柱Pの角部Eが挿入された状態では、短尺の主脚10bの各支柱12bの下端(接地部)が角部Eと重なり合う。すなわち、図7に示すように、平面視において、凹部22に柱Pの角部Eが挿入された状態では、柱Pの角部Eを挟んだ左右両側に支柱12bの下端が位置する。
本実施形態の脚立式作業台1は、柱Pに対向する側である短尺の主脚10bの一対の支柱12b間の幅Wbが、柱Pに対向しない側である長尺の主脚10aの一対の支柱12a間の幅Waよりも小さい。このように、支柱12b間の幅を小さくすることで、パイプサポートとの干渉を抑制することができ、柱Pの角部Eに近づけて脚立式作業台1を設置することができる。
また、本実施形態では、柱Pに対向する側である短尺の主脚10bの支柱12bの左右方向の傾斜角度β1は、柱Pに対向しない側である長尺の主脚10aの支柱12aの左右方向の傾斜角度α1に比べて大きい。このように、支柱12bの左右方向の傾斜角度β1を大きくすることで、支柱12b間の幅が小さくなり、パイプサポートとの干渉を抑制することができ、柱Pの角部Eに近づけて脚立式作業台1を設置することができる。
なお、ここでは、支柱12bがパイプサポートとの干渉を抑制する場合について説明したが、この場合に限られず、パイプサポート以外の物体との干渉を抑制するようにしてもよい。
(第1変形例)
図8(b)は、第1変形例に係る天板51の一例を示す平面図である。
天板51は、平面視において、略矩形の一部が切欠かれた形状である。天板51は、柱Pの角部Eが挿入可能な凹部52を有する。
本実施形態の凹部52は、平面視において、先端部21bから天板51の内側に向かって略V字状に凹んだ形状である。具体的に、凹部52は、先端部21bから天板51の内側に向かうにしたがって幅が一定の割合で連続的に小さく傾斜する傾斜部53と、傾斜部53から連続して天板51の内側に向かって幅が略同一の拡開部54とを有する。
また、凹部52の略V字状の開き角度γは、85度~100度であることが好ましく、更には90度~100度が好ましく、更には90度~95度であることが好ましい。
図8(c)は、第2変形例に係る天板61の一例を示す平面図である。
天板61は、平面視において、略矩形の一部が切欠かれた形状である。天板61は、柱Pの角部Eが挿入可能な凹部62を有する。
また、少なくとも隣り合う2つの段部63の角を繋げることで形成される略V字状の開き角度γは、85度~100度であることが好ましく、更には90度~100度が好ましく、更には90度~95度であることが好ましい。
図8(d)は、第3変形例に係る天板71の一例を示す平面図である。
天板71は、平面視において、略矩形の一部が切欠かれた形状である。天板71は、柱Pの角部Eが挿入可能な凹部72を有する。
また、湾曲部73の接線のうち、凹部72の最も内側(後側)の位置Qを繋げることで形成される略V字状の開き角度γは、85度~100度であることが好ましく、更には90度~100度が好ましく、更には90度~95度であることが好ましい。
本実施形態では、作業台が脚立式作業台1である場合について説明したが、この場合に限られず、他の作業台であってもよい。
また、作業者が天板の先端部21b側で作業すると、脚立式作業台が安定しない場合があるため、天板の先端部21b側で作業しないことを作業者に認識させるようにしてもよい。例えば、作業してよい領域と作業してはいけない領域を天板上で色分けしたり、作業してよい領域と作業してはいけない領域との境界に突起を設けてもよい。突起は、天板上の左右方向に沿って設けられ、作業者が踏むことで作業してはいけない領域に進入したことを認識できる。
Claims (7)
- 一対の主脚と、
前記一対の主脚に架設され、柱の角部を挿入可能な凹部を有する天板と、を備え、
前記一対の主脚は、第1の主脚と、第2の主脚と、を有し、
前記第1の主脚は、一対の支柱と、前記一対の支柱にそれぞれ上下方向に離れて架設された複数の桟部材と、を有し、
前記凹部は、
前記天板のうち、前記第2の主脚よりも前記第1の主脚の側に近接して位置するとともに、前記天板を支持する前記桟部材よりも前側であって、かつ前後方向と直交する左右方向から見たときに前記天板の上面と前記支柱の前面とが交わる交点よりも前側に位置するように設けられていることを特徴とする作業台。 - 前記凹部は、
前記天板の平面視において、前記天板の内側に向かって略V字状に凹んでいることを特徴とする請求項1に記載の作業台。 - 前記凹部は、
前記天板の平面視において、開き角度が80度から100度であることを特徴とする請求項1または2に記載の作業台。 - 前記凹部は、
前記天板のうち、前記複数の桟部材の最も下側に位置する桟部材よりも前側に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の作業台。 - 前記凹部は、
前記第1の主脚の一対の支柱間の幅は、前記第2の主脚の一対の支柱間の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の作業台。 - 前記第1の主脚の傾斜角度は、前記第2の主脚の傾斜角度よりも大きいことを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の作業台。
- 前記一対の支柱の下端は、
前記凹部に柱の角部が挿入された場合に、前記角部を挟んだ両側に位置することを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の作業台。
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