JP7354911B2 - 急病時対応システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両の運転中、運転者に急病が発生したときに、最適な応急処置を可能とする急病時対応システムに関するものである。
従来の急病時対応システムとして、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1の急病時対応システム(車両走行制御装置)は、自動運転が可能な車両に適用されており、車内人員状態識別部によって、走行中にドライバーや同乗者の異常(急病等)が検出されると、退避走行制御部によって、予め定めたリスク対応テーブルに基づいて、退避目的地が決定されるようになっている。
リスク対応テーブルは、退避目的地種別(病院、ディーラ、コンビニ・・・等)、目的地別設定値(施設における人や救助設備の多寡)、救助リスク(救助を受けられないリスク)、および利用可能時間等が予め対応付けされて設定されている。退避走行制御部は、乗員の異常が発生すると、航続可能距離内で、複数の退避目的地を抽出する。また、退避目的地における救助リスクを取得すると共に、退避目的地までの距離を算出する。そして、退避走行制御部は、距離/航続可能距離=距離係数と定義して、救助リスク×距離係数=救助難易度として算出し、救助難易度が最小となる施設または設備を退避目的地として決定するようになっている。これにより、速やかに応急処置等を含む救助が受けられるようにしている。
特開2019-175404号公報
しかしながら、特許文献1では、救護者や救護設備のある場所を退避目的地とみなし、その場所に向かうようにしているが、発症から最短時間で応急処置を行える場所へ向かうというシステムにはなっていない。
例えば、心筋梗塞や脳梗塞等が発生した場合では、一般的に、救命曲線に示されるように、発症から応急処置を開始するまでの時間が早いほど、蘇生する可能性が高まるため、短時間(最短時間)での対応が求められる。
また、応急処置は、従来技術に記載されたような専門の人や専門の設備によるものに限られるものではなく、同乗者やバイスタンダー(救護の場に居合わせた人)にも適切な応急処置の内容を指示することで、短時間での処理が可能となる。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、運転者に急病が発生したときに、同乗者の構成も加味して、最短時間で適切な応急処置の対応を可能とする急病時対応システムを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
本発明では、車両(10)の運転中、運転者に急病が発生したときに、車両に搭載された自動運転システム(110)によって応急処置の可能な場所へ車両を移動させる急病時の対応システムであって、
外部サーバに設けられ、車両側からの応急処置のための応援要請を受け付ける応援要請システム(20)と接続可能となっており、
車両の現在走行位置を把握するカーナビゲーションシステム(120)と、
運転者の健康状態、および同乗者の構成を検知する検知部(130)と、
健康状態から運転者の病状を推定し、病状、同乗者の構成、および現在走行位置に基づいて、応急処置を行うために、最短時間で到達可能な処置場所、および処置内容を算出すると共に、同乗者および応援要請システムの少なくとも一方に処置内容を通知し、自動運転システムによって、車両を処置場所へ移動させる制御部(160)と、を備え
応援要請システムは、制御部から応援要請を受け付けると、処置場所の周辺で携帯端末(40a、40b、40c)を保持する人に対して、所定の通信アプリケーションを用いて、急病を起こした運転者の情報および救護依頼の情報を通知することを特徴としている。
この発明によれば、運転中の運転者に、急病が発生すると、制御部(160)は、最短時間で到達できる処置場所へ車両(10)を移動させるので、短時間での応急処置が可能となる。また、制御部(160)は、同乗者の構成に応じて、処置内容を決定して、同乗者および応援要請システム(20)の少なくとも一方に処置内容を通知するので、成すべき適切な応急処置が可能となる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
急病時対応システムの全体構成、および応援要請システムとの関係を示す説明図である。 応急処置のための制御内容を示すフローチャートである。 第1実施形態における運転者の病状、発生場所、および同乗者の構成に基づく、処置場所、および同乗者への指示内容(処置内容)を示す説明図である。 第2実施形態における運転者の病状、および同乗者、応援要請システムへの指示内容(処置内容)を示す説明図である。 第3実施形態における運転者の病状、発生場所、および同乗者の構成に基づく、処置場所、および同乗者、応援要請システムへの指示内容(処置内容)を示す説明図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態の急病時対応システム100を図1~図3に示す。急病時対応システム100は、車両10に搭載されており、運転中の運転者に急病が発生したときに、自動運転システム110によって応急処置の可能な場所(後述する処置場所)へ車両10を移動させるシステムとなっている。
急病時対応システム100は、図1に示すように、自動運転システム110、カーナビゲーションシステム120、検知部130、表示部140、スピーカ150、および制御部160等を備えている。また、外部サーバには、応援要請システム20が設けられており、制御部160は、応援要請システム20と接続可能となっている。
自動運転システム110は、運転者に代わって車両10を道路に沿って自動走行させるシステムである。自動運転システム110は、周辺監視センサ群、走行制御アクチュエータ群、および自動運転制御装置等を備えている。自動運転システム110は、本実施形態では、制御部160から出力される目的地情報に基づいて、車両10を応急処置の可能な場所(処置場所)へ移動させることができるようになっている。
カーナビゲーションシステム120は、GPSアンテナを介してGPS受信器で受信したGPS信号、ジャイロセンサにて検出した車両10の進行方向、および車両10の車速信号等から、地図上における車両10の現在走行位置、および進行方向を把握して、ディスプレイに表示する装置となっている。地図(地図データ)には、道路データ(幹線道路、高速道路等)、および種々の施設(ランドマーク)データ等が設けられている。本実施形態では、「施設」は、例えば、病院、救急設備のある施設、パーキングエリア、サービスエリア、コンビニエンスストア等である。カーナビゲーションシステム120は、制御部160に対して、現在走行位置データ、道路データ、施設データ等を出力するようになっている。尚、カーナビゲーションシステム120は、乗員が希望する目的地への案内情報を表示するようになっている。
検知部130は、車両10内の運転者の健康状態、および同乗者の構成(同乗者の有無、年齢・体格(大人か子供か)、性別等)を検知するものである。検知部130は、例えば、カメラ(CMOSカメラ、CCDカメラ、赤外線カメラ等)が使用される場合、あるいはカメラと、生体センサ(体温センサ、心拍センサ、脳波センサ、筋電センサ等)とが使用される場合がある。
カメラは、例えば、車室内の天井の前部に設けられて、運転者(運転者の表情や姿勢等)、および同乗者(同乗者の人数や体格等)を撮影し、撮影データを制御部160に出力する。尚、車両10に、運転者の状態(脇見、居眠り等)に応じて、運転の支援(注意喚起や、自動緊急ブレーキ作動等)を行うドライバーステータスモニターが搭載されている場合であれば、ドライバーステータスモニターに使用されるカメラを流用してもよい。
また、生体センサは、例えば、運転者の体やステアリングに装着され、運転者の生体データ(体温、心拍数、脳波、筋肉の状態等)を検出し、検出した運転者の生体データを制御部160に出力するようになっている。
表示部140は、運転者に急病が発生したときに、同乗者に対して画像(動画を含む)によって、応急処置にかかる各種情報を表示する(情報表示する)ものであり、例えば、液晶ディスプレイや、有機ELディスプレイ等が使用されている。表示部140は、車両10のインストルメントパネルの上面や、乗員と対向する対向面において、車両幅方向のほぼ中央に設けられている(Center Information Display)。表示部140における画像の表示状態は、制御部160によって制御されるようになっている。
スピーカ150は、運転者に急病が発生したときに、同乗者に対して、応急処置にかかる音声情報を出力するものであり、例えば、車両10のインストルメントパネルの両サイド部やドア内側部等に設けられている。スピーカ150から出力される音声情報は、制御部160によって制御されるようになっている。スピーカ150は、本発明の音声出力部に対応する。
制御部160は、運転者に急病が発生したときに、運転者の病状、同乗者の構成、および現在走行位置に基づいて、最短時間で到達可能な応急処置のための処置場所および処置内容を算出するようになっている。更に、制御部160は、同乗者あるいは/および応援要請システム20に処置内容を通知して、自動運転システム110によって、処置場所へ車両10を移動させるようになっている(詳細後述)。
制御部160は、応援要請システム20と接続可能となっており、運転者に急病が発生し、応援要請する際に、急病の発生した現在走行位置、救護のための処置場所(目的地)、および運転者の病状等の情報を、応援要請システム20に送信するようになっている。
応援要請システム20は、外部サーバ(車両10の外部)に設けられ、車両10側(制御部160側)からの応急処置のための応援要請を受け付けるシステムとなっている。応援要請システム20は、応援要請の内容に応じて、消防システム30や、車両10が向かう処置場所の周辺にいる不特定多数の人(不特定多数の個人が携帯する個人携帯端末40a、40b、40c・・・)に対して救護依頼を行うようになっている。個人携帯端末40a、40b、40c・・・は、本発明の携帯端末に対応する。
応援要請システム20は、応援要請に基づいて、消防システム30に対して、急病の発生した現在走行位置、救護のための処置場所(目的地)、および運転者の病状等の情報を送信して、救護依頼するようになっている。尚、消防システム30から更に、病院や、関係施設等への連絡が可能となっている。
また、応援要請システム20は、応援要請に基づいて、処置場所の周辺で個人携帯端末40a、40b、40c・・・を保持する人に対して、所定の通信アプリケーション(例えば、急病人発生情報アプリ等)を用いて、救助依頼情報を発信すると共に、各個人携帯端末40a、40b、40c・・・の位置情報を取得するようになっている。
急病時対応システム100の構成は以上のようになっており、以下、図2、図3を加えて、作動および作用効果について説明する。
まず、制御部160が行う基本的な制御内容について説明する。図2のステップS100で、制御部160は、検知部130から得られる運転者の撮影データや生体データを監視する中で、運転者に急病が発生したか否かを検知する。例えば、制御部160は、検知部130による運転者の表情や姿勢のデータあるいは/および生体データが、本来の運転時のデータ(基本データ)と異なる場合に、急病の発生ありと検知する。
次に、ステップS110で、制御部160は、具体的な病状を推定する。制御部160は、例えば、検知部130がカメラの場合であると、撮影された運転者の表情や姿勢から、病状が例えば、心筋梗塞、脳梗塞、あるいは痙攣等であると推定する。制御部160は、運転者の表情が苦痛を伴う表情であり、運転者の姿勢として、ステアリング側に前のめりになった状態、シート側にもたれっぱなしになった状態、手で胸を押さえている状態、あるいは体が震えている状態等から、病状の推定を行うことができる。更に、検知部130に生体センサが設けられる場合であれば、制御部160は、体温、心拍数、脳波、筋肉の状態等から、病状が上記のような心筋梗塞、脳梗塞、痙攣等であることを精度よく推定することができる。
次に、ステップS120で、制御部160は、同乗者の構成を検知する。制御部160は、検知部130から得られる同乗者の撮影データから、同乗者の構成として、主に、同乗者の有無(人数)、同乗者は大人か子供か、同情者は男性か女性か等を検知する。同乗者の構成のうち、同乗者が大人(特に男性)の場合であると、同乗者による応急処置が容易に対応できると考えられる。一方、同乗者が子供の場合であると、子供では知識、経験、体力等が充分ではないことから、応急処置の対応が充分にできないと考えられる。尚、同乗者がいない場合では、処置場所に到着するまでは応急処置はなされない状態となり、到着した処置場所にいる人に応急処置が委ねられることになる。このように、急病が発生したときの同乗者の構成がどのようになっているかということが、応急処置において1つの重要な項目となり、以下のステップS150に活用される。
次に、ステップS130で、制御部160は、カーナビゲーションシステム120から得られる地図上における現在走行位置、および走行している道路データ(幹線道路か高速道路か)から、現在走行位置、および走行道路を認識する。
次に、ステップS140で、制御部160は、カーナビゲーションシステム120から得られる地図上における施設データから、現在地周辺の施設情報(病院、救急設備のある施設、パーキングエリア、サービスエリア、コンビニエンスストア等)を取得する。
次に、ステップS150で、制御部160は、運転者の病状、同乗者の構成(主に、大人か子供か)、および現在走行位置(走行道路)に基づいて、発病した運転者に対する応急処置を行うための最短時間で到達可能な処置場所(最適な場所)、および処置内容(最適な方法)を算出する。
次に、ステップS160で、制御部160は、処置内容(方法)について、同乗者あるいは/および応援要請システム20に指示(通知)する。
そして、ステップS170で、制御部160は、自動運転システム110に対して、上記で算出した処置場所へ車両10を移動させるように指示する。
以下、ステップS150、ステップS160における具体的な例について、図3を用いて説明する。
図3においては、運転者の推定病状、発生場所、同乗者の構成に応じて、算出された応急処置のための処置場所、および処置内容(制御部160から同乗者への指示内容)を示している。
例1
推定病状が心筋梗塞であり、幹線道路での発生であり、同乗者に大人が含まれる場合であると、制御部160は、処置場所として安全に停車可能な路肩で停車して、同乗者に人工呼吸、心臓マッサージによる応急処置を指示する。
例2
推定病状が心筋梗塞であり、幹線道路での発生であり、同乗者が子供のみの場合であると、制御部160は、処置場所としてAEDが設置された場所へ移動し、同乗者(子供)にAEDによる応急処置を周辺のバイスタンダー(処置場所に居合わせた人)に依頼するように指示する。尚、AEDは、Automated External Defibrillator(自動体外式除細動器)の略名である。
例3
推定病状が心筋梗塞であり、高速道路での発生であり、同乗者に大人が含まれる場合であると、制御部160は、処置場所としてパーキングエリア、あるいはサービスエリアで停車して、同乗者にAEDによる応急処置を指示する。
例4
推定病状が心筋梗塞であり、運転者の体格が大きく、高速道路での発生であり、同乗者に大人が含まれる場合であると、制御部160は、処置場所としてパーキングエリア、あるいはサービスエリアで停車して、バイスタンダーと共にAEDによる応急処置を実施するよう、同乗者に指示する。
例5
推定病状が脳梗塞であり、幹線道路での発生であり、同乗者に大人が含まれる場合であると、制御部160は、処置場所として安全に停車可能な路肩で停車して、応急処置として、同乗者に以下の指示をする。即ち、制御部160は、同乗者に対して、運転者のシートベルトを外し、保温のために車両用空調装置による空調温度を上げて、シートを倒すよう指示する。
例6
推定病状が痙攣であり、幹線道路での発生であり、同乗者に大人が含まれる場合であると、制御部160は、処置場所として安全に停車可能な路肩で停車して、応急処置として、同乗者に以下の指示をする。即ち、制御部160は、同乗者に対して、痙攣の症状が治まるまで路肩で停止継続し、所定時間以上、治まらない場合は、直接、消防へ通報するよう指示する。消防への直接的な通報は、応援要請システム20を使用する場合よりも、より速く通報できる。
尚、上記の各ケースにおいて、制御部160は、同乗者に対する指示の内容を、表示部140に画像(動画含む)表示する、あるいは、スピーカ150からの音声によって指示することができる。特に、人工呼吸、心臓マッサージ、あるいはAEDによる応急処置については、日常生活においては、それほど馴染みのないことであり、画像表示や音声指示においては、同乗者が混乱しないように、具体的な手順を示すようにするとよい。
以上のように、本実施形態によれば、運転中の運転者に、急病が発生すると、制御部160は、最短時間で到達できる処置場所へ車両10を移動させるので、短時間での応急処置が可能となる。また、制御部160は、同乗者の構成に応じて、処置内容を決定して、同乗者および応援要請システム20の少なくとも一方に処置内容を通知するので、成すべき適切な応急処置が可能となる。
また、制御部160は、同乗者がいる場合、処置内容を表示部140に画像表示して、同乗者に通知するようにしている。これにより、同乗者は、表示部140の画像を見ることで、慌てることなく、成すべき処置内容を理解し、確実に応急処置を行うことができる。
また、制御部160は、同乗者がいる場合、処置内容をスピーカ150によって、同乗者に通知するようにしている。これにより、同乗者は、スピーカ150からの音声を聞くことで、慌てることなく、成すべき処置内容を理解し、確実に応急処置を行うことができる。
また、制御部160は、同乗者がいる場合、処置内容の具体的な手順を、同乗者に通知することで、同乗者は、この手順に基づいて、抜けなく、間違いなく応急処置を行うことができる。
(第2実施形態)
第2実施形態を図4に示す。第2実施形態は、同乗者および応援要請システム20への応急処置の指示の例を示す。
例1
推定病状が心筋梗塞の場合に、制御部160は、応援要請システム20を使用して、消防システム30へ通報すると共に、関連施設や、個人携帯端末40a、40b、40c・・・を保持する処置場所周辺の人に、AEDを準備するように指示する。また、制御部160は、同乗者に対して、心肺蘇生の指示を行う。
例2
推定病状が脳梗塞の場合に、制御部160は、応援要請システム20を使用して、消防システム30へ通報すると共に、関連施設や、個人携帯端末40a、40b、40c・・・を保持する処置場所周辺の人に、救護の指示をする。また、制御部160は、同乗者に対して、運転者のシートベルトを外し、保温のために車両用空調装置による空調温度を上げて、シートを倒すよう指示する。
例3
推定病状が痙攣の場合に、制御部160は、同乗者に対して、運転者を保温するよう指示すると共に、所定時間以上、治まらない場合は、直接、消防へ通報するよう指示する。
以上のように、制御部160は、同乗者の構成に応じて、処置内容を決定して、同乗者および応援要請システム20の両者に処置内容を通知するので、上記第1実施形態と同様に、成すべき適切な応急処置が可能となる。
(第3実施形態)
第3実施形態を図5に示す。第3実施形態は、運転者の推定病状、発生場所、同乗者の構成に応じて、算出された応急処置の処置場所、同乗者および応援要請システム20への応急処置の指示の例(第1、第2実施形態の組み合わせ)を示す。
例1
推定病状が心筋梗塞であり、幹線道路での発生であり、同乗者に大人が含まれる場合であると、制御部160は、処置場所として安全に停車可能な路肩で停車して、同乗者に対して、直接、消防へ通報するように指示する。また、制御部160は、同乗者に対して、運転者の病状、およびこれから処置場所に向かう理由をアナウンスすると共に、処置場所に到着したら、心肺蘇生を実施するように指示する。更に、制御部160は、応援要請システム20を使用して、関連施設や個人携帯端末40a、40b、40c・・・を保持する処置場所周辺の人に、AEDを準備するように指示する。
例2
推定病状が心筋梗塞であり、高速道路での発生であり、同乗者に大人が含まれる場合であると、制御部160は、処置場所として最寄りのパーキングに停車して、同乗者に対して、直接、消防へ通報するように指示する。また、制御部160は、同乗者に対して、運転者の病状、およびこれから処置場所に向かう理由をアナウンスする。また、制御部160は、応援要請システム20を使用して、関連施設や個人携帯端末40a、40b、40c・・・を保持する処置場所周辺の人に、AEDを準備するように指示する。更に、制御部160は、処置場所に到着後、同乗者に対して、心肺蘇生を行うように指示する。
例3
推定病状が心筋梗塞であり、運転者の体格が大きく、幹線道路での発生であり、同乗者に大人が含まれない場合であると、制御部160は、処置場所としてAEDの設置された場所に停車する。また、制御部160は、応援要請システム20を使用して、消防システム30へ通報する。また、制御部160は、同乗者に対して、運転者の病状、およびこれから処置場所に向かう理由をアナウンスする。更に、制御部160は、応援要請システム20を使用して、関連施設や個人携帯端末40a、40b、40c・・・を保持する処置場所周辺の人に、AEDを準備するように指示すると共に、心肺蘇生の依頼を通知する。そして、制御部160は、処置場所に到着後、処置場所周辺の人に、心肺蘇生を行うように指示する。
例4
推定病状が脳梗塞であり、幹線道路での発生であり、同乗者に大人が含まれる場合であると、制御部160は、処置場所として安全に停車可能な路肩で停車して、同乗者に対して、直接、消防へ通報するように指示する。また、制御部160は、応援要請システム20を使用して、関連施設や個人携帯端末40a、40b、40c・・・を保持する処置場所周辺の人に、救護の要請を行う。更に、制御部160は、同乗者に対して、応急処置として、運転者のシートベルトを外し、保温のために車両用空調装置による空調温度を上げて、シートを倒すよう指示する。そして、制御部160は、処置場所に到着後、処置場所周辺の人に、心肺蘇生を行うように指示する。
例5
推定病状が痙攣であり、幹線道路での発生であり、同乗者に大人が含まれる場合であると、制御部160は、処置場所として安全に停車可能な路肩で停車して、同乗者に対して、運転者の保温の指示をすると共に、運転者の病状、およびこれから処置場所に向かう理由をアナウンスする。また、制御部160は、処置場所に到着後、車両10のシフト位置をパーキング、あるいはニュートラルに設定し、パーキングブレーキをオンに設定する。更に、制御部160は、痙攣の症状が所定時間以上、治まらない場合は、同乗者に対して、直接、消防へ通報するよう指示する。
以上のように、本実施形態においても、上記第2実施形態と同様に、制御部160は、同乗者の構成に応じて、処置内容を決定して、同乗者および応援要請システム20の両者に処置内容を通知するので、成すべき適切な応急処置が可能となる。
また、制御部160は、処置場所に到着すると、車両10のシフト位置をパーキングあるいはニュートラルに設定し、パーキングブレーキをオンにする。これにより、処置場所に到着したとき、発病した運転者の無意識の動作に伴って、誤って車両10が誤発進してしまうことを抑制することができる。
また制御部160は、同乗者がいる場合、処置場所および処置内容を算出した後に、同乗者に、処置内容に加えて、病状、処置場所に向かう理由を通知するようにしている。これにより、同乗者は、運転者の病状、およびなぜ処置場所に向かうのかの理由を知ることができるので、処置場所に到着するまでの間の不安を取り除くことができる。
(第4実施形態)
第4実施形態では、制御部160は、応援要請システム20を使用する際に、処置場所の周辺で携帯端末40a、40b、40c・・・を保持する人に対して、所定の通信アプリケーションを用いて、急病を起こした運転者の情報、および救護依頼等の情報を通知する。
通知する具体的な情報としては、搬送されてくる運転者の到着予定場所、到着予定時刻、容態、処置に必要な設備(例えばAED)の場所、設備の準備(AEDの搬送)、および応急処置の依頼等とすることができる。
これにより、処置場所の周辺にいる人に対して、適切な応急処置の準備をして待機してもらい、到着後に迅速な対応をしてもらうことができる。
(その他の実施形態)
この明細書および図面等における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、更に請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
上記各実施形態では、同乗者に対して通知を行う手段として表示部140、およびスピーカ150を設けるものとしたが、いずれか一方のみの設定でもよい。
10 車両
20 応援要請システム
40a、40b、40c 個人携帯端末(携帯端末)
100 急病時対応システム
110 自動運転システム
120 カーナビゲーションシステム
130 検知部
140 表示部
150 スピーカ(音声出力部)
160 制御部

Claims (6)

  1. 車両(10)の運転中、運転者に急病が発生したときに、前記車両に搭載された自動運転システム(110)によって応急処置の可能な場所へ前記車両を移動させる急病時の対応システムであって、
    外部サーバに設けられ、前記車両側からの前記応急処置のための応援要請を受け付ける応援要請システム(20)と接続可能となっており、
    前記車両の現在走行位置を把握するカーナビゲーションシステム(120)と、
    前記運転者の健康状態、および同乗者の構成を検知する検知部(130)と、
    前記健康状態から前記運転者の病状を推定し、前記病状、前記同乗者の構成、および前記現在走行位置に基づいて、前記応急処置を行うために、最短時間で到達可能な処置場所、および処置内容を算出すると共に、前記同乗者および前記応援要請システムの少なくとも一方に前記処置内容を通知し、前記自動運転システムによって、前記車両を前記処置場所へ移動させる制御部(160)と、を備え
    前記応援要請システムは、前記制御部から前記応援要請を受け付けると、前記処置場所の周辺で携帯端末(40a、40b、40c)を保持する人に対して、所定の通信アプリケーションを用いて、急病を起こした前記運転者の情報および救護依頼の情報を通知する急病時の対応システム。
  2. 前記同乗者に対して、画像にて情報表示する表示部(140)を備え、
    前記制御部は、前記同乗者がいる場合、前記処置内容を前記表示部に画像表示して、前記同乗者に通知する請求項1に記載の急病時の対応システム。
  3. 前記同乗者に対して、音声にて情報を出力する音声出力部(150)を備え、
    前記制御部は、前記同乗者がいる場合、前記処置内容を前記音声出力部によって、前記同乗者に通知する請求項1または請求項2に記載の急病時の対応システム。
  4. 前記制御部は、前記同乗者がいる場合、前記処置内容の具体的な手順を、前記同乗者に通知する請求項1~請求項3のいずれか1つに記載の急病時の対応システム。
  5. 前記処置場所に到着すると、
    前記制御部は、前記車両のシフト位置をパーキングあるいはニュートラルに設定し、パーキングブレーキをオンにする請求項1~請求項4のいずれか1つに記載の急病時の対応システム。
  6. 前記制御部は、前記同乗者がいる場合、前記処置場所および前記処置内容を算出した後に、前記同乗者に、前記処置内容に加えて、前記病状、前記処置場所に向かう理由を通知する請求項1~請求項5のいずれか1つに記載の急病時の対応システム。
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