JP7354524B2 - プログラム、端末装置、システム - Google Patents
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Description
本開示の目的は、視聴者の課金操作の動機付けを高めることが可能なプログラム、端末装置、およびシステムを提供することにある。
配信者により進行されるゲームの動画に対する視聴者の課金の要求を受け付ける課金受付手段と、
視聴者の前記課金に対して、配信者による、当該視聴者に対する応答を送信する指示を受け付ける応答受付手段と、
前記課金に対する配信者の応答が行われることを条件として、配信者に前記課金に対応する報酬を付与する報酬付与手段と、として機能させる
プログラムである。
前記応答受付手段は、前記応答として、前記メッセージに対する配信者の返信を受け付けることができる。
前記表示制御手段は、複数の視聴者によりそれぞれ行われた課金の内容および前記メッセージを一覧で確認することが可能な課金一覧画面を前記表示部に表示させ、
前記応答受付手段は、前記応答として、前記課金一覧画面に表示される前記メッセージに対する配信者の返信を受け付けることができる。
前記報酬付与手段は、複数の前記メッセージに対して一括した返信が行われた場合には、複数のメッセージに対応する複数の視聴者のそれぞれの課金に対して配信者の応答が行われたと判断することができる。
前記報酬付与手段は、視聴者の前記評価に基づいて、配信者に前記報酬を付与することができる。
第1の側面において、前記応答受付手段は、前記応答として、視聴者により課金が行われた配信者の動画とは別の動画へ視聴者を誘導する内容を含む返信を受け付けることができる。
第1の側面において、前記コンピュータを、配信者が見ることが可能な表示部に画像を表示させる表示制御手段として更に機能させ、
前記課金受付手段は、視聴者の課金の要求を受け付ける際に、ゲーム状況に関連付けられた視聴者のメッセージを更に受け付け、
前記表示制御手段は、配信者により進行されるゲームにおいて前記ゲーム状況が成就された際に、前記表示部に前記メッセージを表示させ、
前記報酬付与手段は、前記メッセージに対する配信者の返信が行われることを条件として、配信者に前記課金に対応する報酬を付与することができる。
前記ゲーム実行手段は、配信者により進行されるゲームにおいて前記ゲーム状況が成就された際にゲームの進行を一時的に停止して、前記メッセージに対して配信者が返信することが可能なゲームモードに移行することができる。
第2の側面は、
配信者により進行されるゲームの動画に対する視聴者の課金の要求を受け付ける課金受付部と、
視聴者の前記課金に対する配信者の応答を受け付ける応答受付部と、
前記課金に対する配信者の応答が行われることを条件として、配信者に前記課金に対応する報酬を付与する報酬付与部と、を備える
端末装置である。
配信者により進行されるゲームの動画に対する視聴者の課金の要求を受け付ける課金受付部と、
視聴者の前記課金に対する配信者の応答を受け付ける応答受付部と、
前記課金に対する配信者の応答が行われることを条件として、配信者に前記課金に対応する報酬を付与する報酬付与部と、を備える
システムである。
本開示のシステム、プログラム、および端末装置について図面を参照して説明する。
図1に示されるように、本実施形態のシステム1では、ゲーム用サーバ装置2、配信用サーバ装置3、分配用サーバ装置4、複数のプレイ用端末5、実況用端末6、および複数の視聴用端末7がインターネットおよびLANなどの通信ネットワーク8を介して互いに通信可能に接続されている。
本実施形態のコンピュータゲームは、プレイヤが操作するプレイヤキャラクタと、他のプレイヤが操作する敵キャラクタとを仮想空間(ゲーム空間)で対戦させる対戦型アクションゲームである。本実施形態では、プレイヤキャラクタと敵キャラクタとが複数対複数で対戦するFPS(First-person shooter)のゲームを例に挙げて説明する。
図1に示されるように、システム1は、ゲーム用サーバ装置2、配信用サーバ装置3、分配用サーバ装置4、複数のプレイ用端末5、実況用端末6、および複数の視聴用端末7により構成されている。
以下、ゲーム用サーバ装置2、配信用サーバ装置3、分配用サーバ装置4、プレイ用端末5、および視聴用端末7のハードウェア的な構成について説明する。
図3に示されるように、ゲーム用サーバ装置2は、ネットワークインターフェース21、記憶部22、および制御部23を有している。ネットワークインターフェース21および記憶部22はバス29を介して制御部23と電気的に接続されている。
記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、およびSSD(Solid State Drive)などで構成されている。記憶部22には、ゲームプログラムの一部を含む各種プログラムの他、ユーザDB(Data Base)221などの各種データが記憶されている。
情報処理手段231は、配信用サーバ装置3、プレイ用端末5、および実況用端末6との間で各種データを送受信する。情報処理手段231がプレイ用端末5から受信する主なデータは、ゲームプログラムのダウンロード要求情報、アカウント情報、ゲームのプレイデータなどである。情報処理手段231がプレイ用端末5に送信する主なデータは、ゲームプログラムをプレイ用端末5が受信したことを確認するための情報などである。情報処理手段231が配信用サーバ装置3および実況用端末6に送信する主なデータとしては、各プレイヤP1~P6のゲームプレイの動画データなどである。
照合手段232は、プレイ用端末5から受信したユーザの識別情報を用いてユーザアカウントの認証を行う。
<プレイ用端末の構成>
図4に示されるように、プレイ用端末5には、ディスプレイ51、スピーカ52、および入力装置53が外部接続または内蔵されている。また、視聴用端末7は、ネットワークインターフェース61、グラフィック処理部62、オーディオ処理部63、操作部64、記憶部65、および制御部66を有している。ネットワークインターフェース61、グラフィック処理部62、オーディオ処理部63、操作部64、および記憶部65はバス69を介して制御部66と電気的に接続されている。
グラフィック処理部62は、制御部66から出力されるゲーム画像情報に基づいて動画形式でゲーム画像を描画する。ゲーム画像には、キャラクタおよび仮想ゲーム空間に関する各種オブジェクトが含まれる。グラフィック処理部62は、例えば液晶型のディスプレイ51に接続されており、動画形式で描画されたゲーム画像をゲーム画面としてディスプレイ51上に表示させる。
操作部64は、入力装置53に接続されており、操作および入力に関するデータを入力装置53との間で送受信する。入力装置53は、マウスやキーボード、タッチパッドなどである。視聴者は入力装置53を操作することで視聴用端末7に操作信号を入力することができる。
通信手段661はネットワークインターフェース61を介してゲーム用サーバ装置2および分配用サーバ装置4と通信を行う。
例えば、通信手段661は、操作部64が入力装置53から受信した各種操作信号に基づいて、ゲーム用サーバ装置2が把握可能な情報を生成するとともに、その情報をゲーム用サーバ装置2に送信する。例えば通信手段661はアカウント情報、新たなゲームデータのダウンロード要求情報などをゲーム用サーバ装置2に送信する。また、通信手段661は、ダウンロード要求情報に応じてゲーム用サーバ装置2から送信される新たなゲームデータなどを受信する。さらに、プレイヤがゲームをプレイしているとき、通信手段661は、そのプレイヤのゲームのプレイデータをゲーム用サーバ装置2に送信する。
ゲーム実行手段662は、プレイヤによる入力装置53の操作に基づいて、ゲームデータに含まれる仮想ゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを記憶部65から読み込む、またはゲーム用サーバ装置2から受信する。ゲーム実行手段662は、仮想ゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを用いてゲームプログラムを実行しつつ、2次元または3次元のゲーム画像情報を生成する。ゲーム画像情報がグラフィック処理部62により処理されることで、その処理後のゲーム画像がディスプレイ51に逐次表示される。
音声制御手段663は、ゲームの実行にあたり、プレイ用端末5に対するプレイヤの操作などに基づいてスピーカ52の音声出力を制御する。
―表示制御手段―
表示制御手段664は、ゲームの実行にあたり、プレイ用端末5に対するプレイヤの操作などに基づいてディスプレイ51の表示出力を制御する。また、メッセージ付きの投げ銭が複数の視聴者により行われた場合、表示制御手段664は、プレイヤのゲームが終了した後に、投げ銭を行った視聴者、投げ銭として行われた仮想通貨の額、およびメッセージの内容などを一覧でディスプレイ51に表示させる。
本実施形態のシステム1では、視聴者からのメッセージを確認したプレイヤは、その視聴者に対してメッセージを返信することが可能である。応答受付手段665は、このプレイヤによる返信用のメッセージを視聴者に送信する指示を受け付ける部分である。例えばプレイヤのゲームが終了した後、視聴者から送信されるメッセージを確認したプレイヤが入力装置53を操作して返信メッセージを入力したとすると、応答受付手段665は、このプレイヤの返信メッセージを受け付ける。応答受付手段665により受け付けられたプレイヤの返信メッセージの情報は通信手段661により分配用サーバ装置4に送信されて、分配用サーバ装置4から配信用サーバ装置3を介して視聴用端末7に送信される。本実施形態では、プレイヤにより入力される返信メッセージが、視聴者に対する応答に相当する。
図5に示されるように、視聴用端末7は、基本的にはプレイ用端末5と同様の構成を有している。すなわち、視聴用端末7は、ディスプレイ71、スピーカ72、入力装置73、ネットワークインターフェース81、グラフィック処理部82、オーディオ処理部83、操作部84、記憶部85、制御部86、およびバス89を有している。これらの要素の機能は、基本的には図4に示されるプレイ用端末5の各要素の機能と同一であるため、以下では、プレイ用端末5と異なる機能を中心に説明する。
記憶部85には、配信用の動画データを再生するための再生プログラムなどを含む各種プログラムが記憶されている。
通信手段861はネットワークインターフェース81を介して配信用サーバ装置3と通信を行う。通信手段861が配信用サーバ装置3から受信する主なデータは、配信用の動画データ、プレイヤの返信メッセージなどである。
課金受付手段862は、視聴者による入力装置73の操作に基づいて、配信に対する視聴者の課金の要求、すなわち投げ銭の要求を受け付ける。本実施形態では、課金受付手段862は、プレイヤがゲームをプレイしている期間に限って、具体的にはプレイヤがゲームを開始した時点からゲームが終了するまでの期間に限って、そのプレイヤに対する投げ銭の要求を受け付ける。したがって、例えばプレイヤP11~P13とプレイヤP14~P16とが対戦するゲームが行われている期間では、課金受付手段862は、プレイヤP11~P16のいずれかを対象とする投げ銭の要求を受け付ける。また、それらのプレイヤP11~P16とは別のプレイヤP21~P23とプレイヤP24~P26とが対戦するゲームが行われている期間では、課金受付手段862は、プレイヤP21~P26のいずれかを対象とする投げ銭の要求を受け付ける。視聴者は、投げ銭を行う際に入力装置73を操作することで、任意の額の仮想通貨を投げ銭として課金することができる。
評価受付手段863は、プレイヤの返信メッセージに対する視聴者の評価を受け付ける。本実施形態では、視聴者は、プレイヤの返信メッセージの内容を確認した後に入力装置73を操作することにより、返信メッセージの内容を評価することができる。本実施形態では、視聴者は、返信メッセージの内容を「1」、「2」、「3」、「4」、および「5」の五段階の値で評価することが可能となっている。評価値の値が高いほど、評価が高いことを示す。視聴者が入力した評価値の情報は通信手段861により配信用サーバ装置3に送信されて、配信用サーバ装置3から分配用サーバ装置4に送信される。
音声制御手段864は、配信用の動画データの再生にあたり、スピーカ72の音声出力を制御する。
―表示制御手段―
表示制御手段865は、配信用の動画データの再生にあたり、視聴用端末7に対する視聴者の操作などに基づいてディスプレイ71の表示出力を制御する。例えば、表示制御手段865は、配信用の動画などをディスプレイ71に表示させる。
図6に示されるように、分配用サーバ装置4は、ネットワークインターフェース41、記憶部42、および制御部43を有している。ネットワークインターフェース41および記憶部42はバス49を介して制御部43と電気的に接続されている。
記憶部42は、HDD、RAM、ROM、およびSSDなどで構成されている。記憶部42には、複数のプレイヤに対する投げ銭の分配を行うための分配プログラムを含む各種プログラムの他、投げ銭DB421などが記憶されている。
通信手段431は配信用サーバ装置3およびプレイ用端末5と各種通信を行う。通信手段431が配信用サーバ装置3から受信する主なデータは、視聴者の投げ銭情報、視聴者の評価値の情報などである。通信手段431によりプレイ用端末5に送信される主なデータは投げ銭情報などである。通信手段431がプレイ用端末5から受信する主なデータは、プレイヤの返信メッセージの情報などである。このプレイヤの返信メッセージの情報は通信手段431により配信用サーバ装置3に送信されて、配信用サーバ装置3から視聴用端末7に送信される。
報酬付与手段432は、プレイヤの返信メッセージに対する視聴者の評価に基づいて、その視聴者が投げ銭として行った仮想通貨を報酬としてプレイヤに付与するか否かを決定する。
次に、図7~図12を参照して、プレイ用端末5のディスプレイ51に表示される画面例、および視聴用端末7のディスプレイ71に表示される画面例について説明する。なお、以下では、プレイ用端末5をプレイヤP1が操作しており、視聴用端末7を視聴者Aが操作している場合を例に挙げて説明する。
投げ銭総額表示領域903には、大会の現在の投げ銭総額が表示される。
達成度表示領域905には、盛り上がりレベルが上昇した際に、「ミッションクリア!」の文字が常時あるいは所定時間だけ所定の演出を伴って表示される。所定の演出表示とは、例えば点滅表示や複数色の多階調表示である。これにより、盛り上がりレベルが上昇した際に大会を盛り上げることが可能となる。
イイネボタン907は、現在配信されているゲームの内容を気に入った場合や、プレイヤP1が素晴らしいゲームプレイを行った場合などに視聴者Aにより操作されるボタンである。イイネボタン907は、Eスポーツの大会の中で一回だけ、あるいはEスポーツの大会で行われる各ゲームで一回だけ操作することが可能である。
第1投げ銭総額表示領域912には、大会の現在投げ銭総額と、その上限値である大会投げ銭上限値とが並べて表示される。図8では、大会の現在の投げ銭総額が右側に表示され、大会の投げ銭上限値が左側に表示されている。
プレイヤ選択領域914は、メッセージ付きの投げ銭を行う対象のプレイヤを選択する領域である。図8では、メッセージ付きの投げ銭を行う対象としてプレイヤP1が選択されている場合が例示されている。
メッセージ入力領域916は、投げ銭と共に視聴者AがプレイヤP1に送信するメッセージを入力するための領域である。例えば、視聴者Aは、視聴用端末7の入力装置73を操作することにより、プレイヤP1へ送信する任意のメッセージをメッセージ入力領域916に入力することができる。
<ゲームシステムの動作の流れ>
次に、図13および図14を参照して、本実施形態のシステム1の動作例について説明する。
分配用サーバ装置4の通信手段431は、配信用サーバ装置3から送信される視聴者の投げ銭情報を受信すると(ステップS60)、この投げ銭情報を投げ銭DB421に記憶させる(ステップS61)。これにより、プレイヤがゲームを開始した時点からゲームが終了するまでの期間に一人以上の視聴者によりメッセージ付きの投げ銭が行われた場合、各視聴者の投げ銭情報が投げ銭DB421に記憶されることになる。
上記の構成によれば、投げ銭を行った視聴者に対してプレイヤが返信メッセージを送信しなければ、投げ銭として行われた仮想通貨をプレイヤは報酬として受け取ることができない。よって、報酬を獲得したいプレイヤが視聴者に対して返信メッセージを送信し易くなる。結果的に、プレイヤからの返信メッセージを視聴者が受け取り易くなる。このプレイヤからの返信メッセージの受け取りを目的として視聴者が投げ銭を行うようになるため、視聴者の投げ銭の動機付けを高めることができる。
次に、システム1の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態のシステム1との相違点を中心に説明する。
本実施形態のシステム1では、プレイヤが複数の視聴者に対してメッセージを返信する際に、複数の視聴者に対して個別にメッセージを返信するだけでなく、複数の視聴者に対して一括で返信することが可能となっている。以下、本実施形態のシステム1の具体的な構成について説明する。
応答受付手段665は、図15に示される獲得一覧画面92において、複数の視聴者からそれぞれ送信された複数のメッセージに対して、プレイヤによる一括した返信メッセージの送信を受け付ける。図15に示されるように、獲得一覧画面92には、個別送信ボタン922と、一括送信ボタン923とが設けられている。
一方、図15に示されるようにプレイヤP1が視聴者A,Bのそれぞれのチェックボックス921a,921bを選択した後に一括送信ボタン923を操作した場合、表示制御手段664は、図16に示されるような返信入力画面93をディスプレイ51に表示させる。応答受付手段665は、この返信入力画面93のメッセージ入力領域931に入力されるメッセージを、視聴者A,Bへの一括した返信メッセージの送信を受け付ける。応答受付手段665により受け付けられたプレイヤP1の一括した返信メッセージの情報は通信手段661により分配用サーバ装置4に送信されて、分配用サーバ装置4から配信用サーバ装置3を介して視聴者A,Bのそれぞれの視聴用端末7に送信される。
報酬付与手段432は、視聴者の複数のメッセージに対してプレイヤの一括した返信が行われた場合には、一括した返信が行われた全ての視聴者に対してプレイヤの応答が行われたと判断する。例えばプレイヤP1が視聴者A,Bに対して一括した返信メッセージの送信を行った場合、報酬付与手段432は、視聴者A,Bのそれぞれの投げ銭に関しては、視聴者からのメッセージに対してプレイヤP1が返信メッセージを送信するという第1条件が満たされたと判断する。この場合、報酬付与手段432は、一括した返信メッセージに対する視聴者Aの評価値が報酬獲得可能閾値以上であれば、視聴者Aにより投げ銭として行われた仮想通貨を報酬としてプレイヤP1に付与する。また、報酬付与手段432は、一括した返信メッセージに対する視聴者Bの評価値が報酬獲得可能閾値以上であれば、視聴者Bにより投げ銭として行われた仮想通貨を報酬としてプレイヤP1に付与する。
本実施形態のシステム1では、応答受付手段665が、視聴者に対するプレイヤの応答として、獲得一覧画面92(課金一覧画面)に表示される複数のメッセージに対する一括した返信を受け付ける。報酬付与手段432は、複数のメッセージに対して一括した返信が行われた場合には、複数のメッセージに対する複数の視聴者の投げ銭(課金)に対してプレイヤ(配信者)の応答が行われたと判断する。この構成によれば、複数の視聴者から送信される複数のメッセージに対してプレイヤは一括で返信することができるため、利便性を向上させることができる。
本変形例のプレイ用端末5の応答受付手段665は、複数の視聴者からのメッセージに対してプレイヤが一括してメッセージを送信される際に、その一括したメッセージにURLの情報が付加された場合、そのURLの情報も複数の視聴者に一括して送信する。URLの情報は、投げ銭が行われた動画とは別の動画へ視聴者を誘導するための情報である。
[第3実施形態]
次に、システム1の第3実施形態について説明する。以下、第1実施形態のシステム1との相違点を中心に説明する。
視聴用端末7の課金受付手段862は、視聴者が課金操作により所定のアイテムを購入することに基づいて、所定のゲーム状況に関連付けられた視聴者のメッセージを受け付ける。所定のゲーム状況は、ゲーム中にメッセージが表示されたとしてもプレイヤのゲームプレイに影響を与え難い状況に設定されている。例えばFPSのゲームでは、プレイヤが敵プレイヤをキルし、且つプレイヤの周囲に敵プレイヤが存在していない状況であって、プレイヤが視聴者に対して何らかのパフォーマンスを見せるパフォーマンスタイムを所定のゲーム状況として設定することができる。また、複数のラウンドの勝敗数を競うFPSのゲームでは、例えばラウンド間に設けられるハーフタイムを所定のゲーム状況として設定することができる。
次に、図20~図22を参照して、プレイ用端末5のディスプレイ51に表示される画面例、および視聴用端末7のディスプレイ71に表示される画面例について説明する。なお、以下では、プレイ用端末5をプレイヤP1が操作し、視聴用端末7を視聴者Aが操作している場合を例に挙げて説明する。
第2アイテム選択ボタン962は、ハーフタイムにおいてプレイ用端末5にメッセージを表示させることが可能な第2アイテムを購入する際に操作されるボタンである。
本実施形態のシステム1では、視聴用端末7の課金受付手段862が、視聴者の課金の要求を受け付ける際に、ゲーム状況に関連付けられた視聴者のメッセージを受け付ける。プレイ用端末5の表示制御手段664は、プレイヤ(配信者)により進行されるゲームにおいて所定のゲーム状況が成就された際に、プレイ用端末5のディスプレイ51(表示部)に視聴者のメッセージを表示させる。分配用サーバ装置4の報酬付与手段432は、視聴者のメッセージに対するプレイヤの返信が行われることを条件として、投げ銭に対応する報酬をプレイヤに付与する。この構成によれば、ゲームのプレイ中にプレイヤから視聴者に返信が行われるようになるため、視聴者の投げ銭の動機付けを更に高めることができる。
本変形例のプレイ用端末5のゲーム実行手段662は、プレイヤにより進行されるゲームにおいて、購入アイテムに対応したゲーム状況が成就したと判定した際にゲームの進行を一時的に停止することにより、視聴者のメッセージに対してプレイヤが余裕を持って返信することが可能なゲームモードに移行する。なお、プレイヤP1~P3とプレイヤP4~P6とが対戦しているときにゲームの進行が停止するとは、プレイヤP1~P6の全てのゲームの進行が一時的に停止することである。
[第4実施形態]
次に、システム1の第4実施形態について説明する。以下、第1実施形態のシステム1との相違点を中心に説明する。
なお、プレイ用端末5の応答受付手段665は、視聴者の評価値が報酬獲得可能閾値よりも小さかった場合、視聴者にメッセージを再度送信することが可能な機会をプレイヤに与えてもよい。この機会を利用してプレイヤが視聴者に対してメッセージを再度送信した場合、視聴用端末7の評価受付手段863は、この再送信されたメッセージに対する視聴者の評価を受け付ける。分配用サーバ装置4の報酬付与手段432は、この再送信されたメッセージに対する視聴者の評価が報酬獲得可能閾値以上であるか否かを判断し、視聴者の評価が報酬獲得可能閾値以上である場合には、視聴者が投げ銭として行った仮想通貨をプレイヤに付与する。一方、分配用サーバ装置4の報酬付与手段432は、再送信されたメッセージに対する視聴者の評価が報酬獲得可能閾値よりも小さい場合には、視聴者が投げ銭として行った仮想通貨の一部または全部をプレイヤに付与することなく視聴者に返還する。
本実施形態のシステム1では、視聴者の評価が所定の条件(第1条件)を満たさない場合、投げ銭(課金)の額を視聴者に返還する。この構成によれば、例えば視聴者の返信メッセージの内容に視聴者が満足せずに、低い評価値を付けたような場合、投げ銭の一部または全部が視聴者に返還されることになる。そのため、視聴者の不満な気持ちを多少軽減することが可能となる。
本変形例の分配用サーバ装置4の報酬付与手段432は、視聴者の投げ銭(課金)に対するプレイヤ(配信者)の応答が所定の条件(第2条件)を満たさなかった場合、投げ銭として行われた仮想通貨の一部または全部をプレイヤに付与することなく視聴者に返還する。所定の条件としては、例えば投げ銭を行った視聴者にプレイヤが返信メッセージを送信するという条件を用いることができる。
上記実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であり、本発明、その適用物、またはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
報酬付与手段432は、視聴者の評価値に応じて、プレイヤに付与される報酬を増減させてもよい。例えば報酬付与手段432は、視聴者の評価値が大きいほど、投げ銭として行われた仮想通貨を、より多くプレイヤに付与してもよい。
視聴者からプレイヤに送信する投げ銭には、メッセージに限らず、スタンプや音声などの視聴者とプレイヤとの間で授受可能な任意のものを用いることが可能である。視聴者のメッセージに対するプレイヤの応答に関しても同様である。
上記のゲームは、アクションゲーム、シューティングゲーム、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、およびパズルゲームなどであってもよく、様々な種類のゲームに適用することができる。
5…プレイ用端末(端末装置)
7…視聴用端末(端末装置)
43,66,86…制御部(コンピュータ)
432…報酬付与手段(報酬付与部)
662…ゲーム実行手段
664…表示制御手段
665…応答受付手段(応答受付部)
862…課金受付手段(課金受付部)
863…評価受付手段
Claims (13)
- コンピュータを、
配信者により進行されるゲームの動画に対する視聴者の課金の要求を受け付ける課金受付手段と、
視聴者の前記課金に対して、配信者による、当該視聴者に対する応答を送信する指示を受け付ける応答受付手段と、
前記課金に対する配信者の応答が行われることを条件として、配信者に前記課金に対応する報酬を付与する報酬付与手段と、
配信者が見ることが可能な表示部に画像を表示させる表示制御手段と、として機能させ、
前記課金受付手段は、視聴者の前記課金の要求を受け付ける際に、視聴者のメッセージを更に受け付け、
前記表示制御手段は、複数の視聴者によりそれぞれ行われた課金の内容および前記メッセージを一覧で確認することが可能な課金一覧画面を前記表示部に表示させ、
前記応答受付手段は、前記応答として、前記課金一覧画面に表示される前記メッセージに対する配信者の返信を受け付ける
プログラム。 - 前記応答受付手段は、前記応答として、前記課金一覧画面に表示される複数の前記メッセージに対する一括した返信を受け付け、
前記報酬付与手段は、複数の前記メッセージに対して一括した返信が行われた場合には、複数のメッセージに対応する複数の視聴者のそれぞれの課金に対して配信者の応答が行われたと判断する
請求項1に記載のプログラム。 - コンピュータを、
配信者により進行されるゲームの動画に対する視聴者の課金の要求を受け付ける課金受付手段と、
視聴者の前記課金に対して、配信者による、当該視聴者に対する応答を送信する指示を受け付ける応答受付手段と、
前記課金に対する配信者の応答が行われることを条件として、配信者に前記課金に対応する報酬を付与する報酬付与手段と、
配信者の前記応答の内容に対する視聴者の評価を受け付ける評価受付手段と、として機能させ、
前記報酬付与手段は、視聴者の前記評価に基づいて、配信者に前記報酬を付与する
プログラム。 - 前記報酬付与手段は、前記評価が第1条件を満たさない場合、前記課金の額を視聴者に返還する
請求項3に記載のプログラム。 - 前記応答受付手段は、前記応答として、視聴者により課金が行われた配信者の動画とは別の動画へ視聴者を誘導する内容を含む返信を受け付ける
請求項3または4に記載のプログラム。 - 前記評価受付手段は、前記別の動画を視聴者が視聴することを条件に視聴者の前記評価を受け付ける
請求項5に記載のプログラム。 - コンピュータを、
配信者により進行されるゲームの動画に対する視聴者の課金の要求を受け付ける課金受付手段と、
視聴者の前記課金に対して、配信者による、当該視聴者に対する応答を送信する指示を受け付ける応答受付手段と、
前記課金に対する配信者の応答が行われることを条件として、配信者に前記課金に対応する報酬を付与する報酬付与手段と、
配信者が見ることが可能な表示部に画像を表示させる表示制御手段と、として機能させ、
前記課金受付手段は、視聴者の課金の要求を受け付ける際に、ゲーム状況に関連付けられた視聴者のメッセージを更に受け付け、
前記表示制御手段は、配信者により進行されるゲームにおいて前記ゲーム状況が成就された際に、前記表示部に前記メッセージを表示させ、
前記報酬付与手段は、前記メッセージに対する配信者の返信が行われることを条件として、配信者に前記課金に対応する報酬を付与する
プログラム。 - 前記コンピュータを、ゲームを実行するゲーム実行手段として更に機能させ、
前記ゲーム実行手段は、配信者により進行されるゲームにおいて前記ゲーム状況が成就された際にゲームの進行を一時的に停止して、前記メッセージに対して配信者が返信することが可能なゲームモードに移行する
請求項7に記載のプログラム。 - 前記報酬付与手段は、前記課金に対する配信者の応答が第2条件を満たさないことを条件に、前記課金の額を視聴者に返還する
請求項1~8のいずれか一項に記載のプログラム。 - コンピュータを、
配信者により進行されるゲームの動画に対する視聴者の課金の要求を受け付ける課金受付手段と、
視聴者の前記課金に対して、配信者による、当該視聴者に対する応答を送信する指示を受け付ける応答受付手段と、
前記課金に対する配信者の応答が行われることを条件として、配信者に前記課金に対応する報酬を付与する報酬付与手段と、
配信者が見ることが可能な表示部に画像を表示させる表示制御手段と、として機能させ、
前記課金受付手段は、視聴者の課金の要求を受け付ける際に視聴者のメッセージを更に受け付け、
前記表示制御手段は、配信者により進行されるゲームが終了した後に、または前記ゲームの進行を一時的に停止した後に、前記表示部に前記メッセージを表示させ、
前記報酬付与手段は、前記メッセージに対する配信者の返信が行われることを条件として、配信者に前記課金に対応する報酬を付与する
プログラム。 - コンピュータを、
配信者により進行されるゲームの動画に対する視聴者の課金の要求を受け付ける課金受付手段と、
視聴者の前記課金に対して、配信者による、当該視聴者に対する応答を送信する指示を、前記ゲームが終了した後に前記配信者の端末装置に表示される画面において受け付ける応答受付手段と、
前記課金に対する配信者の応答が行われることを条件として、配信者に前記課金に対応する報酬を付与する報酬付与手段と、として機能させる
プログラム。 - 請求項1~11のいずれか一項に記載のプログラムを記憶する記憶部と、
前記プログラムを実行する制御部と、を備える
端末装置。 - 請求項1~11のいずれか一項に記載のプログラムを記憶する記憶部と、
前記プログラムを実行する制御部と、を備える
システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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